(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】アップリンク制御伝送のための循環シフトベースのマッピングスキーム
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20240904BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20240904BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240904BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20240904BHJP
【FI】
H04L27/26 113
H04W28/06 110
H04W72/0446
H04W72/21
(21)【出願番号】P 2023500323
(86)(22)【出願日】2020-07-07
(86)【国際出願番号】 CN2020100613
(87)【国際公開番号】W WO2022006732
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-01-27
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】シャ, シュチャン
(72)【発明者】
【氏名】リャン, チュンリ
(72)【発明者】
【氏名】ハオ, ペン
(72)【発明者】
【氏名】ハン, シャンフイ
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/027995(WO,A1)
【文献】特表2019-528609(JP,A)
【文献】特表2020-504955(JP,A)
【文献】OPPO,UL signals and channels for NR-U[online],3GPP TSG RAN WG1 #98b R1-1910789,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910789.zip>,2019年10月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 28/06
H04W 72/0446
H04W 72/21
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって
、
前記方法は
、無線デバイスが、制御チャネルを介して
、N個のシンボルを使用し
てMビットペイロードを伝送することを含み、MおよびNは、正の整数であり、
前記N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス
u(n,m)および前記ベースシーケンスの循環シフト
n
cs
(n,m)を使用して表され、
n=0、1、・・・(N-1)は、前記N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、
m=0、1、・・・(2
M-1)は、
前記ベースシーケンスおよび前記循環シフトの組み合わせセット
m{<u(n,m),n
cs
(n,m)>}を指数付けし、
mおよびnは、非負の整数であり、
j番目のシンボルに関す
る循環シフトは、(j-1)番目のシンボルに関する循環シフトに基づき、j=1、2、・・・(N-1)は、正の整数であ
り、
前記ベースシーケンスの前記循環シフトn
cs
(n,m)は、
n
cs
(n,m)=M(T
cs
(n,m))
T
cs
(n,m)=mod(Y
n
,B)またはmod(Y
n+n’
,B)
Y
n
=mod(AY
n-1
,D)
Y
-1
=m+C
として決定され、
M(・)は、その引数の循環シフトを出力する関数であり、Y
i
は、i番目のシンボルであり、A、B、C、D、n’は、正の整数である、方法。
【請求項2】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
ネットワークノード
が、無線デバイスから、制御チャネルを介して
、N個のシンボル上のMビットペイロードを受信することであって、MおよびNは、正の整数である、ことと、
前記受信することに続いて、データチャネルを介して
、1つ以上の後続通信を
前記無線デバイスに伝送することと
を含み、
前記N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス
u(n,m)および前記ベースシーケンスの循環シフト
n
cs
(n,m)を使用して表され、
n=0、1、・・・(N-1)は、前記N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、
m=0、1、・・・(2
M-1)は、
前記ベースシーケンスおよび前記循環シフトの組み合わせセット
m{<u(n,m),n
cs
(n,m)>}を指数付けし、
mおよびnは、非負の整数であり、
j番目のシンボルに関す
る循環シフトは、(j-1)番目のシンボルに関する循環シフトに基づき、j=1、2、・・・(N-1)は、正の整数であ
り、
前記ベースシーケンスの前記循環シフトn
cs
(n,m)は、
n
cs
(n,m)=M(T
cs
(n,m))
T
cs
(n,m)=mod(Y
n
,B)またはmod(Y
n+n’
,B)
Y
n
=mod(AY
n-1
,D)
Y
-1
=m+C
として決定され、
M(・)は、その引数の循環シフトを出力する関数であり、Y
i
は、i番目のシンボルであり、A、B、C、D、n’は、正の整数である、方法。
【請求項3】
Bは、前記ベースシーケンスに関して使用される循環シフトの数である、請求項
1または
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
Cは、所定の定数であるか、または、前記無線デバイスに特有のパラメータである、請求項
1または
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
Cは、前記無線デバイスに特有のパラメータであり、Cは、前記無線デバイスに関連付けられ
ているセル無線ネットワーク一時的識別子(C-RNTI)の関数である、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
AおよびDは、素数であり、(A,D)は、(39827,10289)、(39827,11311)、(39827,12373)、(39827,17851)、(39827,19051)、(39827,21727)、(39827,27077)、(39827,41813)、(39827,62039)、(39827,62273)、(39827,65537)、(39827,95329)、(10331,11311)、(12919,11311)、(17041,11311)、(22721,11311)、(25321,11311)、(26437,11311)、(45343,11311)、(47963,11311)、(55843,11311)、(65147,11311)、(65167,11311)、(90359,11311)、(93187,11311)、(11689,65537)、(12671,65537)、(23827,65537)
、(50159,65537)から成る群から選択される、請求項
1または
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記N個のシンボルは
、複数のサブキャリアにわたる離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)変調を使用して変調される、請求項1
~6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
無線通信装置であって、前記無線通信装置は、プロセッサとメモリとを備え
、前記プロセッサは
、前記メモリから
コードを読み取り、請求項1
~7のいずれかに記載の方法を
実行するように構成されている、無線通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本書は、概して、無線通信を対象とする。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術は、ますます接続され、ネットワーク化された社会に向けて世界を移行させている。無線通信の急速な成長および技術の進歩は、容量および接続性のさらなる需要につながっている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および待ち時間等の他の側面も、種々の通信シナリオの必要性を満たすために重要である。既存の無線ネットワークと比較して、次世代システムおよび無線通信技法は、ユーザおよびデバイスの数の増加のためのサポート、および異なるコードレートおよび異なるサイズのペイロードのためのサポートを提供し、それによって、サービスエリア向上を改良させる必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本書は、第5世代(5G)および新規無線(NR)通信システムを含むモバイル通信技術におけるアップリンク制御伝送のための循環シフトベースのマッピングスキームのための方法、システム、およびデバイスに関する。
【0004】
1つの例示的側面では、無線通信方法が、開示される。方法は、制御チャネルを介して無線デバイスによって、N個のシンボルを使用して、Mビットペイロードを伝送することを含み、MおよびNは、正の整数であり、N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))およびベースシーケンスの循環シフト(ncs(n,m))を使用して表され、n=0、1、・・・(N-1)は、N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、m=0、1、・・・(2M-1)は、組み合わせセットを指数付けし、mおよびnは、非負の整数であり、j番目のシンボルに関する循環シフトは、(j-1)番目のシンボルに関する循環シフトに基づき、j=1、2、・・・(N-1)は、正の整数である。
【0005】
別の例示的側面では、無線通信方法が、開示される。方法は、ネットワークノードによって、制御チャネルを介して無線デバイスから、N個のシンボル上のMビットペイロードを受信することであって、MおよびNは、正の整数である、ことと、受信することに続いて、データチャネルを介して、無線デバイスに1つ以上の後続通信を伝送することとを含み、N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))およびベースシーケンスの循環シフト(ncs(n,m))を使用して表され、n=0、1、・・・(N-1)は、N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、m=0、1、・・・(2M-1)は、組み合わせセットを指数付けし、mおよびnは、非負の整数であり、j番目のシンボルに関する循環シフトは、(j-1)番目のシンボルに関する循環シフトに基づき、j=1、2、・・・(N-1)は、正の整数である。
【0006】
さらに別の例示的側面では、無線通信方法は、開示される。方法は、制御チャネルを介して無線デバイスによって、N個のシンボルを使用して、Mビットペイロードを伝送することを含み、MおよびNは、正の整数であり、N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))およびベースシーケンスの循環シフト(ncs(n,m))を使用して表され、n=0、1、・・・(N-1)は、N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、m=0、1、・・・(2M-1)は、組み合わせセットを指数付けし、mおよびnは、非負の整数であり、N個のシンボルの各々に関する循環シフトは、1つ以上の擬似ランダムバイナリシーケンスに基づく。
【0007】
さらに別の例示的側面では、無線通信方法が、開示される。方法は、ネットワークノードによって、制御チャネルを介して無線デバイスから、N個のシンボル上のMビットペイロードを受信することであって、MおよびNは、正の整数である、ことと、受信することに続いて、データチャネルを介して、無線デバイスに1つ以上の後続通信を伝送することとを含み、N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))およびベースシーケンスの循環シフト(ncs(n,m))を使用して表され、n=0、1、・・・(N-1)は、N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、m=0、1、・・・(2M-1)は、組み合わせセットを指数付けし、mおよびnは、非負の整数であり、N個のシンボルの各々に関する循環シフトの各々は、1つ以上の擬似ランダムバイナリシーケンスに基づく。
【0008】
さらに別の例示的側面では、上で説明される方法は、プロセッサ実行可能コードの形態で具現化され、コンピュータ読み取り可能なプログラム媒体内に記憶される。
【0009】
さらに別の例示的実施形態において、上で説明される方法を実施するように構成されたデバイス、またはそのように動作可能であるデバイスが、開示される。
【0010】
上記および他の側面およびその実装は、図面、説明、および請求項により詳細に説明される。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
制御チャネルを介して無線デバイスによって、N個のシンボルを使用して、Mビットペイロードを伝送することを含み、MおよびNは、正の整数であり、
前記N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))および前記ベースシーケンスの循環シフト(n
cs
(n,m))を使用して表され、
n=0、1、・・・(N-1)は、前記N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、
m=0、1、・・・(2
M
-1)は、組み合わせセットを指数付けし、
mおよびnは、非負の整数であり、
j番目のシンボルに関する前記循環シフトは、(j-1)番目のシンボルに関する循環シフトに基づき、j=1、2、・・・(N-1)は、正の整数である、方法。
(項目2)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
ネットワークノードによって、制御チャネルを介して無線デバイスから、N個のシンボル上のMビットペイロードを受信することであって、MおよびNは、正の整数である、ことと、
前記受信することに続いて、データチャネルを介して、前記無線デバイスに1つ以上の後続通信を伝送することと
を含み、
前記N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))および前記ベースシーケンスの循環シフト(n
cs
(n,m))を使用して表され、
n=0、1、・・・(N-1)は、前記N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、
m=0、1、・・・(2
M
-1)は、組み合わせセットを指数付けし、
mおよびnは、非負の整数であり、
j番目のシンボルに関する前記循環シフトは、(j-1)番目のシンボルに関する循環シフトに基づき、j=1、2、・・・(N-1)は、正の整数である、方法。
(項目3)
前記ベースシーケンスの前記循環シフト(n
cs
(n,m))は、
n
cs
(n,m)=M(T
cs
(n,m))
T
cs
(n,m)=mod(Y
n
,B)
Yn=mod(AY
n-1
,D)
Y
-1
=m+C
として決定され、Y
i
は、i番目のシンボルであり、A、B、C、およびDは、正の整数である、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
前記ベースシーケンスの前記循環シフト(n
cs
(n,m))は、
n
cs
(n,m)=M(T
cs
(n,m))
T
cs
(n,m)=mod(Y
n+m
,B)
Yn=mod(AY
n-1
,D)
Y
-1
=m+C
として決定され、Y
i
は、i番目のシンボルであり、A、B、C、D、およびn’は、正の整数である、項目1または2に記載の方法。
(項目5)
Bは、前記ベースシーケンスに関して使用される循環シフトの数である、項目3または4に記載の方法。
(項目6)
B=12である、項目5に記載の方法。
(項目7)
Cは、所定の定数である、項目3または4に記載の方法。
(項目8)
Cは、前記無線デバイスに特有のパラメータである、項目3または4に記載の方法。
(項目9)
Cは、前記無線デバイスに関連付けられたセル無線ネットワーク一時的識別子(C-RNTI)の関数である、項目8に記載の方法。
(項目10)
AおよびDは、素数である、項目3または4に記載の方法。
(項目11)
(A,D)は、(39827,10289)、(39827,11311)、(39827,12373)、(39827,17851)、(39827,19051)、(39827,21727)、(39827,27077)、(39827,41813)、(39827,62039)、(39827,62273)、(39827,65537)、(39827,95329)、(10331,11311)、(12919,11311)、(17041,11311)、(22721,11311)、(25321,11311)、(26437,11311)、(45343,11311)、(47963,11311)、(55843,11311)、(65147,11311)、(65167,11311)、(90359,11311)、(93187,11311)、(11689,65537)、(12671,65537)、(23827,65537)、および(50159,65537)から成る群から選択される、項目10に記載の方法。
(項目12)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
制御チャネルを介して無線デバイスによって、N個のシンボルを使用して、Mビットペイロードを伝送することを含み、MおよびNは、正の整数であり、
前記N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))および前記ベースシーケンスの循環シフト(n
cs
(n,m))を使用して表され、
n=0、1、・・・(N-1)は、前記N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、
m=0、1、・・・(2
M
-1)は、組み合わせセットを指数付けし、
mおよびnは、非負の整数であり、
前記N個のシンボルの各々に関する前記循環シフトは、1つ以上の擬似ランダムバイナリシーケンスに基づく、方法。
(項目13)
無線通信のための方法であって、前記方法は、
ネットワークノードによって、制御チャネルを介して無線デバイスから、N個のシンボル上のMビットペイロードを受信することであって、MおよびNは、正の整数である、ことと、
前記受信することに続いて、データチャネルを介して、前記無線デバイスに1つ以上の後続通信を伝送することと
を含み、
前記N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))および前記ベースシーケンスの循環シフト(n
cs
(n,m))を使用して表され、
n=0、1、・・・(N-1)は、前記N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、
m=0、1、・・・(2
M
-1)は、組み合わせセットを指数付けし、
mおよびnは、非負の整数であり、
前記N個のシンボルの各々に関する前記循環シフトは、1つ以上の擬似ランダムバイナリシーケンスに基づく、方法。
(項目14)
前記ベースシーケンスの前記循環シフト(n
cs
(n,m))は、
【数90】
として決定され、
前記1つ以上の擬似ランダムバイナリシーケンスは、c(k),x
1
(k),およびx
2
(k)を備え、それらは、
c(k)=mod(x
1
(k+N
c
)+x
2
(k+N
c
),2)、
x
1
(k+31)=mod(x
1
(k+3)+x
1
(k),2)、
x
2
(k+31)=mod(x
2
(k+3)+x
2
(k+2)+x
2
(k+1)+x
2
(k),2)、
として定義され、N
c
は、正の整数である、項目12または13に記載の方法。
(項目15)
x
1
(k)は、x
1
(0)=1,x
1
(1)=x
1
(2)=・・・=x
1
(30)=0として初期化される、項目14に記載の方法
(項目16)
N
c
は、3447、3468、3470、3486、4564、6021、6021、6253、7166、7487、8427、8482、9611、または9627に等しい、項目14または15に記載の方法。
(項目17)
x
2
(k)の初期化は、アップリンク制御情報(UCI)に基づく、項目14-16のいずれかに記載の方法。
(項目18)
前記UCIは、ビットシーケンス[a
0
,a
1
,・・・,a
M-1
]を備え、x
2
(k)は、
x
2
(0)=a
0
,x
2
(1)=a
1
,x
2
(2)=a
2
,・・・,x
2
(M-1)=a
M-1
、
x
2
(M)=x
2
(M+1)=・・・=x
2
(30)=0
として初期化される、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記2
M
個の組み合わせセットは、最大でK個の要素が前記2M個の組み合わせセットのうちの任意の2つの組み合わせのセット間で同一であるように、構成または事前に定義され、Kは、非負の整数である、項目1-18のいずれかに記載の方法。
(項目20)
前記最大でK個の要素の各々は、前記任意の2つの組み合わせセットの各々において同一の相対的場所を有する、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記伝送することは、前記制御チャネルのリソースのセットにわたって実施され、前記リソースのセットにわたるマッピングは、周波数が先に来てその後に時間が続く順序である、項目1または12に記載の方法。
(項目22)
前記制御チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)である、項目1-21のいずれかに記載の方法。
(項目23)
前記組み合わせセットは、前記N個のシンボルのうちの対応する1つを表すために使用される前記ベースシーケンスおよび前記循環シフトを備えている、項目1-21のいずれかに記載の方法。
(項目24)
前記N個のシンボルは、前記複数のサブキャリアにわたる直交周波数分割多重化(OFDM)変調を使用して変調される、項目1-21のいずれかに記載の方法。
(項目25)
前記N個のシンボルは、前記複数のサブキャリアにわたる離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)変調を使用して変調される、項目1-21のいずれかに記載の方法。
(項目26)
プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記プロセッサは、コードを前記メモリから読み取り、項目1-25のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
(項目27)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1-25のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、無線通信における基地局(BS)およびユーザ機器(UE)の例を示す。
【0012】
【
図2】
図2は、異なる循環シフトを使用するマッピングスキームのためのシーケンス生成の例を示す。
【0013】
【0014】
【0015】
【
図5】
図5は、本開示の技術の方法および/または技法を実装するために使用され得る装置の一部のブロック図表現である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
第4世代のモバイル通信技術(4G、第4世代モバイル通信技術)、ロングタームエボリューション(LTE、ロングタームエボリューション)、アドバンスロングタームエボリューション(LTE-アドバンス/LTE-A、ロングタームエボリューションアドバンス)、および第5世代モバイル通信技術(5G、第5世代モバイル通信技術)に関する増加する需要が存在する。現在の開発動向から、4Gおよび5Gシステムは、向上したモバイルブロードバンド、超高信頼性、超低遅延伝送、および大量接続性をサポートすることの特性を研究している。
【0017】
NRシステムを可能にするための基本的な構築コンポーネントとして、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)および/または物理共有アップリンクチャネル(PUSCH)が、アップリンク制御情報(UCI)を伝達するために利用され、UCIは、以下を含む:
【0018】
-ダウンリンクデータ伝送に応答するHARQ-ACK(ハイブリッド自動再送要求-確認)フィードバック。
【0019】
-アップリンクデータ伝送のためのリソースを要求するために使用されるスケジューリング要求(SR)。
【0020】
-リンク適合およびダウンリンクデータスケジューリングのために使用されるチャネル状態情報(CSI)報告。より具体的に、CSI報告は、チャネル品質インジケータ(CQI)と、事前コーディング行列インジケータ(PMI)と、ランクインジケータ(RI)と、層インジケータ(LI)と、ビーム関連情報とを含み得る。
【0021】
LTEでは、周波数ダイバーシティを最大化するように、サブフレーム内のスロットレベル周波数ホッピングを用いたミラー化パターンに従って、PUCCHは、システム帯域幅のエッジにおいて1つ以上の物理リソースブロック(PRB)内で伝送される。NRにおいて、よりフレキシブルなPUCCH構造が、異なるアプリケーションおよびユースケースを標的にすることに向けて検討される必要がある(特に、URLLC等の低遅延アプリケーションのサポートのために)。
【0022】
UEが、PUSCH上で伝送していない場合、UEは、例えば、以下のフォーマットを使用して、PUCCHにおいてUCIを伝送している:
【0023】
-以下の場合、PUCCHフォーマット0
【0024】
-伝送が、1シンボルまたは2シンボルにわたり、
【0025】
-正または負のSR(HARQ-ACK/SRビット)を伴うHARQ-ACK情報ビットの数が、1または2である。
【0026】
-以下の場合、PUCCHフォーマット1
【0027】
-伝送が、4以上のシンボルにわたり、
【0028】
-HARQ-ACK/SRビットの数が、1または2である。
【0029】
-以下の場合、PUCCHフォーマット2
【0030】
-伝送が、1シンボルまたは2シンボルにわたり、
【0031】
-UCIビットの数が、2を上回る。
【0032】
-以下の場合、PUCCHフォーマット3
【0033】
-伝送が、4以上のシンボルにわたり、
【0034】
-UCIビットの数が、2を上回り、
【0035】
-PUCCHリソースが、直交カバーコードを含まない。
【0036】
-以下の場合、PUCCHフォーマット4
【0037】
-伝送が、4以上のシンボルにわたり、
【0038】
-UCIビットの数が、2を上回り、
【0039】
-PUCCHリソースが、直交カバーコードを含む。
【0040】
いくつかの実施形態において、2を上回るビットをサポートするPUCCHフォーマットに関して、2つのコーディングスキームが、UCIのペイロードサイズに応じて、適用され、例えば、入力ペイロードサイズが3~11ビットであるとき、リードマラーコードに基づくブロックコードが、適用され、11ビットより大きいとき、極性コードが、使用される。ブロックコードが小~中間ペイロードに関する低コードレートにおける最適コーディングスキームではないので、開示される技術の実施形態は、有利なこととして、これらの場合、特に、サービスエリア向上シナリオにおいて、向上した性能を提供する。
【0041】
図1は、BS120と、1つ以上のユーザ機器(UE)111、112、および113とを含む無線通信システム(例えば、LTE、5G、または新規無線(NR)セルラーネットワーク)の例を示す。いくつかの実施形態において、アップリンク伝送(131、132、133)は、アップリンク制御伝送のためのマッピングスキームを構成する循環シフトベースシーケンスを含む。UEは、例えば、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、マシンツーマシン(M2M)デバイス、端末、モバイルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス等であり得る。
【0042】
本書は、理解を促進するためにのみ、3GPP(登録商標)新規無線(NR)ネットワークアーキテクチャおよび5Gプロトコルからの例を使用し、開示される技法および実施形態は、3GPP(登録商標)プロトコルと異なる通信プロトコルを使用する他の無線システムで実践され得る。
【0043】
いくつかの実施形態において、PUCCHフォーマットが、
図2における例に示されるように、周波数ドメインにおける1リソースブロック(RB)および時間ドメインにおける14シンボルを占有するように構成されることができる。周波数ドメインにおいて使用される短シーケンスは、長さ12シーケンスである。短シーケンスは、
【数10】
に従う、ベースシーケンス
【数11】
の循環シフトn
csによって定義される。
【0044】
ここで、Mzcは、シーケンスの長さであり、1RBに関してMzc=12である。複数のシーケンスが、ncsの異なる値を通して、単一ベースシーケンスから定義される。
【0045】
いくつかの実施形態において、現在のNR仕様において定義される、低PAPR(ピーク対平均電力比)シーケンスは、
【数20】
によって与えられるベースシーケンス
【数21】
に関して再使用されることができる。
【0046】
例では、φ(i)の値は、下記のテーブル1に示されるように与えられる。
【表1】
【0047】
いくつかの実施形態において、組み合わせセット
【数22】
が、情報の1つのシンボル(またはビット)を表すために使用される。開示される技術の実施形態が、小~中間ペイロードサイズ、例えば、3~11ビットに対して構成され、したがって、循環シフトのみに基づく組み合わせが、N=14およびM=11であるとき、12
N>>
2
M
であるため、十分であり得る。ここで、
【数23】
および組み合わせセットmは、{n
cs(n,m),n=0,1,2,・・・,N-1}として簡略化されることができる。いくつかの実施形態によると、PUCCH上で搬送される情報は、情報がビットシーケンスとして表されるか、または10進数値に変換される
かにかかわらず、組み合わせセットへの1対1マッピングを有する。
【0048】
いくつかの実施形態において、異なる循環シフトが、異なる情報を表すために、異なる時間ドメインシンボルに関して使用される。
図1に示されるように、PUCCH伝送のために割り当てられたリソースにわたってマッピングされるべきシーケンスZ(・)が、
【数30】
に従って、取得されることができる。
【0049】
ここで、Nは、PUCCHフォーマットに関して使用されるOFDMシンボルの数である(この例では、N=14を伴う)。いくつかの実施形態において、シーケンス(・)は、PUCCHの割り当てられたリソースにわたって、周波数が先に来てその後に時間が続く順序でマッピングされることができる。他の実施形態において、PUCCHの割り当てられたリソースにわたって、時間が先に来てその後に周波数が続く順序でマッピングされ得る。
【0050】
このように、異なるアップリンク制御情報は、PUCCH伝送に関するシーケンス(・)を生成するための異なる組み合わせセット(または、同等に、異なるCSホッピングシーケンスncs(n,m))によって示されることができる。
【0051】
開示される技術のいくつかの実施形態が、アップリンク制御情報とPUCCHに関する各時間ドメインシンボル上で伝送される短シーケンスに関して使用されるCSホッピングシーケンスncs(n,m)との間のマッピングを定義する。アップリンク制御情報のペイロードが、3~11ビットで変動することを前提として、異なる数のCSホッピングシーケンスが、変動ペイロードサイズをサポートするために必要とされ得る。表記に関して、UCIのペイロードの長さが、Mビットとして示され、CSホッピングシーケンスの数は、NCSHop=2Mであると仮定される。
【0052】
いくつかの実施形態において、UCIビットmに関するシンボル指数nのために使用される循環シフト(その10進数値によって示される)は、
【数40】
または
【数45】
として決定されることができる。
【0053】
ここで、Bは、ベースシーケンスのために使用される循環シフトの数であり、AおよびDは、ゼロを上回る定数であり、n’およびCは、mおよび/またはnの値に基づくゼロを上回る定数または関数であり、ncs(n,m)=M(Tcs(n,m))は、ncsとTcs(n,m)との間のマッピングを示し、M(・)は、シーケンス生成のために使用されるその引数の循環シフトを出力する。
【0054】
例では、B=MZC=12であり、それは、Z(・)のシーケンスの長さに等しい。この場合、シーケンスに関して利用可能な循環シフトの全てが、使用され、Tcs(n,m)とncsとの間のマッピングは、ncs=Tcs(n,m)として簡略化されることができる。
【0055】
別の例では、B=8であり、それは、Z(・)のシーケンスの長さより小さい。この場合、シーケンスに関して利用可能な循環シフトの全てが使用されるとは限らず、T
cs(n,m)とn
csとの間のマッピングは、事前に定義されることができる。例として、T
cs(n,m)とn
csとの間のマッピングは、テーブル2に示されるように、事前に定義されることができる。
【表2】
【0056】
いくつかの実施形態において、AおよびDは、10,000~100,000の素数から選択され、例えば、それらは、テーブル3から選択されることができる。他の実施形態において、数値検索が、AおよびDの許容可能値を決定するために実施され得る。
【0057】
いくつかの実施形態において、Cは、UE特有パラメータである。例では、Cは、UEのセル無線ネットワーク一時的識別子(C-RNTI)に関連し得る。
【0058】
いくつかの実施形態において、(CSホッピングシーケンスのセットを指す)CSホッピングパターン内の任意の対のCSホッピングシーケンスにおける同じ場所内の同一要素の数は、Kとして示される。Kの最大値も、n’=0、K=1、B=12、およびn
cs=T
cs(n,m)と仮定する(A,D,m)の異なる組み合わせに関するテーブル3に例証される。
【表3】
【0059】
別の例では、テーブル4は、A=39827、D=62039、n’=0、K=1、B=12、およびn
cs=T
cs(n,m)を伴う場合に関する循環シフトシーケンス(n
cs)を示す。
【表4】
【0060】
さらに別の例では、テーブル5は、A=39827、D=62039、n’=0、K=1、B=12、およびn
cs=T
cs(n,m)を伴う場合に関する循環シフトシーケンス(n
cs)を示す。
【表5】
【0061】
さらに別の例では、テーブル6は、A=25321、D=11311、n’=0、K=1、B=12、およびn
cs=T
cs(n,m)を伴う場合に関する循環シフトシーケンス(n
cs)を示す。
【表6】
【0062】
テーブル3-5は、n番目のシンボルに対する循環シフトが、(n-1)番目のシンボルに対する循環シフトに基づく循環シフトシーケンスの例を示し、それは、有利なこととして、k番目の位置に同一の値が存在する場合、(k+1)番目の位置に異なる値が存在するであろうことを確実にする。これは、2つのシンボルにわたって同一である2つの連続位置を伴う場合を一貫して回避することを達成する。
【0063】
いくつかの実施形態において、N1個のシンボル(N1<N)を伴うPUCCHに関して、CSホッピングパターンは、標的長を満たすために、基本パターンに基づいて切り捨てられることができる。例では、N個のシンボルのうちの第1のN1個のシンボルに対してCSマッピングが、使用される。
【0064】
いくつかの実施形態において、本明細書に説明されるCSホッピングシーケンスは、シーケンス生成に関する初期CSホッピングシーケンスであることができる。セル特有シンボルベースのCSホッピングシーケンスが、初期CSホッピングシーケンスの上に適用されることができる。
【0065】
いくつかの実施形態において、PUCCHフォーマットが、周波数ドメインにおける1リソースブロック(RB)および時間ドメインにおける14シンボルを占有するように構成されることができる。周波数ドメインにおいて使用される短シーケンスは、長さ12シーケンスである。短シーケンスは、式1に従うベースシーケンス
【数46】
の循環シフトn
csによって定義される。現在のNR仕様において定義される低PAPRシーケンスは、式2において定義されるように、ベースシーケンス
【数47】
に関して再使用され、φ(i)の値は、テーブル1に示されるようなものである。
【0066】
いくつかの実施形態において、UCIビットmに関するシンボル指数nにおいて使用される循環シフト(10進数値によって示される)は、
【数50】
によって表されることができ、式中、c(k)は、バイナリシーケンスであり、
【数60】
として定義され、式中、Ncは、整数であり、第1のm-シーケンスx
1(k)は、x
1(0)=1,x
1(1)=x
1(2)=・・・x
1(30)=0で初期化されるものとする。第2のm-シーケンスx
2(k)の初期化は、UCIに依存する。例えば、UCIビットが、[a
0,a
0,・・・,a
M-1]である場合、x
2(k)に対する初期化は、x
2(0)=a
0,x
2(1)=a
1,x
2(2)=a
2,・・・x
2(M-1)=a
M-1であり、x
2(M)=x
2(M+1)=・・・=x
2(30)=0であろう。
【0067】
例では、N
cは、テーブル7から選択され、テーブル7は、(N
c,m)の異なる組み合わせに関するKの最大値も示す。
【表7】
【0068】
例では、テーブル8は、N
c=7487およびB=12を伴う場合に関する循環シフトシーケンス(n
cs)を示す。
【表8】
【0069】
例では、テーブル9は、N
c=3447およびB=12を伴う場合に関する循環シフトシーケンス(n
cs)を示す。
【表9】
【0070】
テーブル8および9は、循環シフトが擬似ランダムシーケンスに依存する、例を示す。説明される例では、擬似ランダムシーケンスは、最大長シーケンス(m-シーケンスとも称される)であり、それは、最大限の線形フィードバックシフトレジスタ(LFSR)を使用して生成される。
【0071】
図3は、アップリンク制御伝送のための循環シフトベースのマッピングスキームに関する無線通信方法300の例を示す。方法300は、動作310において、制御チャネルを介して無線デバイスによって、N個のシンボルを使用して、Mビットペイロードを伝送することを含み、MおよびNは、正の整数である。
【0072】
いくつかの実施形態において、N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))およびベースシーケンスの循環シフト(ncs(n,m))を使用して表され、n=0、1、・・・(N-1)は、N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、m=0、1、・・・(2M-1)は、組み合わせセットを指数付けし、mおよびnは、非負の整数であり、j番目のシンボルに関する循環シフトは、(j-1)番目のシンボルに関する循環シフトに基づき、j=1、2、・・・(N-1)は、正の整数である。他の実施形態において、mは、値0、1、・・・(2M-1)から選択され、組み合わせセットを指数付けする。
【0073】
いくつかの実施形態において、ベースシーケンスの循環シフト(u(n,m))は、
【数61】
として決定され、Yiは、i番目のシンボルであり、A、B、C、およびDは、正の整数である。
【0074】
いくつかの実施形態において、ベースシーケンスの循環シフト(n
cs(n,m))は、
【数62】
として決定され、Yiは、i番目のシンボルであり、A、B、C、D、およびn’は正の整数である。
【0075】
いくつかの実施形態において、Bは、ベースシーケンスに関して使用される循環シフトの数である。
【0076】
いくつかの実施形態において、B=12である。
【0077】
いくつかの実施形態において、Cは、所定の定数である。
【0078】
いくつかの実施形態において、Cは、無線デバイスに特有のパラメータである。
【0079】
いくつかの実施形態において、Cは、無線デバイスに関連付けられたセル無線ネットワーク一時的識別子(C-RNTI)の関数である。
【0080】
いくつかの実施形態において、AおよびDは、素数である。
【0081】
いくつかの実施形態では,(A,D)は、(39827,10289),(39827,11311)、(39827,12373)、(39827,17851)、(39827,19051)、(39827,21727)、(39827,27077)、(39827,41813)、(39827,62039)、(39827,62273)、(39827,65537)、(39827,95329)、(10331,11311)、(12919,11311)、(17041,11311)、(22721,11311)、(25321,11311)、(26437,11311)、(45343,11311)、(47963,11311)、(55843,11311)、(65147,11311)、(65167,11311)、(90359,11311)、(93187,11311)、(11689,65537)、(12671,65537)、(23827,65537)、および(50159,65537)から成る群から選択される。
【0082】
いくつかの実施形態において、N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))およびベースシーケンスの循環シフト(ncs(n,m))を使用して表され、n=0、1、・・・(N-1)は、N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、m=0、1、・・・(2M-1)は、組み合わせセットを指数付けし、mおよびnは、非負の整数であり、N個のシンボルの各々に関する循環シフトは、1つ以上の擬似ランダムバイナリシーケンスに基づく。他の実施形態において、mは、値0、1、・・・(2M-1)から選択され、組み合わせセットを指数付けする。
【0083】
いくつかの実施形態において、ベースシーケンスの循環シフト(n
cs(n,m))は、
【数63】
として決定され、1つ以上の擬似ランダムバイナリシーケンスは、c(k)、x
1(k)およびx
2(k)を備え、それらは、
【数64】
として定義され、Ncは、正の整数である。
【0084】
いくつかの実施形態ではx1(k)は、x1(0)=1,x1(1)=x1(2)=・・・=x1(30)=0として初期化される。
【0085】
いくつかの実施形態において、Ncは、3447、3468、3470、3486、4564、6021、6021、6253、7166、7487、8427、8482、9611、または9627に等しい。
【0086】
いくつかの実施形態において、x2(k)の初期化は、アップリンク制御情報(UCI)に基づく。
【0087】
いくつかの実施形態において、UCIは、ビットシーケンス[a0,a1,・・・,aM-1,]を備え、x2(k)は、x2(0)=a0,x2(1)=a1,x2(2)=a2,・・・,x2(M-1)=aM-1、および、x2(M)=x2(M+1)=・・・=x2(30)=0として初期化される。
【0088】
図4は、アップリンク制御伝送のための循環シフトベースのマッピングスキームに関する無線通信方法400の別の例を示す。方法400は、動作410において、制御チャネルを介して、無線デバイスからネットワークノードによって、N個のシンボル上のMビットペイロードを受信することを含み、MおよびNは、正の整数である。
【0089】
方法400は、動作420において、受信することに続いて、データチャネルを介して、無線デバイスに1つ以上の後続通信を伝送することを含む。
【0090】
いくつかの実施形態において、N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))およびベースシーケンスの循環シフト(ncs(n,m))を使用して表され、n=0、1、・・・(N-1)は、N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、m=0、1、・・・(2M-1)は、組み合わせセットを指数付けし、mおよびnは、非負の整数であり、j番目のシンボルに関する循環シフトは、(j-1)番目のシンボルに関する循環シフトに基づき、j=1、2、・・・(N-1)は、正の整数である。
【0091】
いくつかの実施形態において、N個のシンボルの各々は、ベースシーケンス(u(n,m))およびベースシーケンスの循環シフト(ncs(n,m))を使用して表され、n=0、1、・・・(N-1)は、N個のシンボル内のシンボルを指数付けし、m=0、1、・・・(2M-1)は、組み合わせセットを指数付けし、mおよびnは、非負の整数であり、N個のシンボルの各々に関する循環シフトは、1つ以上の擬似ランダムバイナリシーケンスに基づく。
【0092】
いくつかの実施形態において、2M個の組み合わせセットは、最大でK個の要素が、2M個の組み合わせセットのうちの任意の2つの組み合わせのセット間で同一であるように構成または事前に定義され、Kは、非負の整数である。
【0093】
いくつかの実施形態において、最大でK個の要素の各々は、任意の2つの組み合わせセットの各々において同一の相対的場所を有する。
【0094】
いくつかの実施形態において、伝送することは、制御チャネルのリソースのセットにわたって実施され、リソースのセットにわたるマッピングは、周波数が先に来てその後に時間が続く順序である。
【0095】
いくつかの実施形態において、制御チャネルは、PUCCHである。
【0096】
いくつかの実施形態において、組み合わせセットは、N個のシンボルのうちの対応する1つを表すために使用されるベースシーケンスおよび循環シフトを備えている。
【0097】
いくつかの実施形態において、N個のシンボルは、複数のサブキャリアにわたる直交周波数分割多重化(OFDM)変調を使用して変調される。
【0098】
いくつかの実施形態において、N個のシンボルは、複数のサブキャリアにわたる離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(Discrete Fourier Transform spread orthogonal frequency division multiplexing、DFT-S-OFDM)変調を使用して変調される。
【0099】
図5は、本開示される技術のいくつかの実施形態による、装置の一部のブロック図表現である。基地局または無線デバイス(またはUE)等の装置505は、本書に提示される技法のうちの1つ以上を実装するマイクロプロセッサ等のプロセッサ電子機器510を含むことができる。装置505は、アンテナ520等の1つ以上の通信インターフェースを介して無線信号を送信および/または受信するための送受信機電子機器515を含むことができる。装置505は、データを伝送および受信するための他の通信インターフェースを含むことができる。装置505は、データおよび/または命令等の情報を記憶するように構成される、1つ以上のメモリ(明示的に示されていない)を含むことができる。いくつかの実装では、プロセッサ電子機器510は、送受信機電子機器515の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態において、開示される技法、モジュール、または機能のうちの少なくともいくつかは、装置505を使用して実装される。
【0100】
本明細書に説明される実施形態のうちのいくつかは、方法またはプロセスの一般的文脈で説明され、それらは、一実施形態において、ネットワーク化された環境内でコンピュータによって実行されるプログラムコード等のコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体で具現化されるコンピュータプログラム製品によって実装され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、限定ではないが、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等を含むリムーバブルおよび非リムーバブル記憶デバイスを含み得る。したがって、コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一過性の記憶媒体を含むことができる。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施する、または特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含み得る。コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令、関連付けられるデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連付けられるデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実装するための対応する行為の例を表す。
【0101】
開示される実施形態のうちのいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用するデバイスまたはモジュールとして実装されることができる。例えば、ハードウェア回路実装は、例えば、プリント回路基板の一部として統合される別々のアナログおよび/またはデジタルコンポーネントを含むことができる。代替として、または加えて、開示されるコンポーネントまたはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)として、および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装されることができる。いくつかの実装は、加えて、または代替として、本願の開示される機能性に関連付けられるデジタル信号処理の動作の必要性のために最適化されるアーキテクチャを伴う特殊マイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含み得る。同様に、各モジュール内の種々のコンポーネントまたはサブコンポーネントが、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェアで実装され得る。モジュールおよび/またはモジュール内のコンポーネントの間の接続性は、限定ではないが、適切なプロトコルを使用するインターネット、有線、または無線ネットワークを介した通信を含む当技術分野で公知である接続性方法および媒体のうちのいずれか1つを使用して、提供され得る。
【0102】
本書は、多くの詳細を含むが、これらは、請求される発明または請求され得るものの範囲への限定としてではなく、むしろ、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態との関連で本書に説明されるある特徴も、単一の実施形態において組み合わせて実装されることができる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される種々の特徴も、複数の実施形態において別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されることができる。さらに、特徴が、ある組み合わせにおいて作用するものとして上で説明され、さらに、そのようなものとして最初に請求され得るが、請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、ある場合に、組み合わせから削除されることができ、請求される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。同様に、動作は、特定の順序で図面に描写され得るが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で、または連続的順序で実施されること、または全ての図示される動作が実施されることを要求するものとして理解されるべきではない。
【0103】
いくつかの実装および例のみが、説明され、他の実装、向上、および変形例も、本開示に説明および図示されるものに基づいて成されることができる。