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特許7549744化粧料注入用ノズル組立体、これを含む化粧品製造装置およびこれを利用する化粧品製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-03
(45)【発行日】2024-09-11
(54)【発明の名称】化粧料注入用ノズル組立体、これを含む化粧品製造装置およびこれを利用する化粧品製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 39/00 20060101AFI20240904BHJP
【FI】
B65B39/00 B
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2023532445
(86)(22)【出願日】2021-03-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-07
(86)【国際出願番号】 KR2021002951
(87)【国際公開番号】W WO2022114400
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2020-0162306
(32)【優先日】2020-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521560665
【氏名又は名称】コスメッカ コリア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョン グン
(72)【発明者】
【氏名】ハン ホ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】イ ヒュン ユン
(72)【発明者】
【氏名】キム ゴ ウン
(72)【発明者】
【氏名】チョ キ ソン
(72)【発明者】
【氏名】イ チャン ジュ
(72)【発明者】
【氏名】イ クン グ
(72)【発明者】
【氏名】ジュン グァン ピル
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1971647(KR,B1)
【文献】特開2014-008990(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0406822(KR,Y1)
【文献】韓国登録特許第10-1525532(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0058953(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-0758807(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 39/00
B67C 11/00 - 11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つ以上の流入部、少なくとも一つ以上の吐出部および一つ以上の流入部と一つ以上の吐出部を連結する空間部を有する本体;および
前記空間部内に配置され、前記流入部および前記吐出部を連結するための連結チャネルが形成された複数個のブロック;を含む、化粧料注入用ノズル組立体であって、
前記本体は、
前記複数個のブロックを囲むように設けられたハウジングを含み、
前記ハウジングは、
内部に前記複数個のブロックが積層配列され、積層配列された前記複数個のブロックを囲む内側ハウジング;および
前記内側ハウジングが挿入結合される外側ハウジングを含む、化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項2】
前記少なくとも一つ以上の流入部と前記少なくとも一つ以上の吐出部を連結する前記連結チャネルの長さは互いに同一に設けられる、請求項1に記載の化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項3】
前記本体と隣接するように設けられ、前記本体の温度を測定するセンサ;および
前記センサの測定値により前記本体の温度を調節する加熱部を含む、請求項1に記載の化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項4】
前記加熱部は、
熱伝導および熱輻射を通じて前記連結チャネルおよび前記吐出部を加熱するように設けられた、請求項3に記載の化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項5】
前記内側ハウジングおよび前記外側ハウジングの上部にはハウジングカバーが設けられ、
ハウジングカバーには少なくとも一つ以上の流入部が形成される、請求項1に記載の化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項6】
前記吐出部は、
前記流入部を通じて供給された化粧料を外部に吐出するための少なくとも一つ以上の吐出ノズル;および
前記外側ハウジングの下端部に結合され、前記吐出ノズルが装着されるノズルカバーを含む、請求項5に記載の化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項7】
前記吐出ノズルは前記外側ハウジングの下端部を貫通するように設けられ、その一部分が前記外側ハウジングの下端部に対して突出し、
前記ノズルカバーは前記外側ハウジングの下端部から突出した前記吐出ノズルが結合される、請求項6に記載の化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項8】
前記外側ハウジングの内部には、前記吐出ノズルが貫通結合されるようにするための少なくとも一つ以上のノズル貫通溝が形成される、請求項7に記載の化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項9】
前記ブロックの個数は前記流入部の個数と同一に備えられる、請求項1に記載の化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項10】
前記ブロックが3個設けられ、前記流入部も3個設けられる、請求項9に記載の化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項11】
前記3個の流入部には、
互いに異なる色相または異種の、第1、第2、第3化粧料がそれぞれ供給される、請求項10に記載の化粧料注入用ノズル組立体であって、
前記3個のブロックは、
前記3個の流入部のうちの1つを通じて流入した前記第1化粧料が移動する第1連結チャネルが形成された第1ブロックと、
前記3個の流入部のうちの別の1つを通じて流入した前記第2化粧料が移動する第2連結チャネルが形成された第2ブロックと、
前記3個の流入部のうちのさらに別の1つを通じて流入した前記第3化粧料が移動する第3連結チャネルが形成された第3ブロックと、を含む、化粧料注入用ノズル組立体。
【請求項12】
請求項3に記載の化粧料注入用ノズル組立体;および
前記ノズル組立体から化粧料が供給されるための少なくとも一つの容器が配置される容器支持部を含む、化粧品製造装置。
【請求項13】
前記容器支持部と結合され、前記容器支持部を回転させるための第1駆動部をさらに含む、請求項12に記載の化粧品製造装置。
【請求項14】
前記容器支持部に配置される容器に供給された化粧料を掻き回すための少なくとも一つのブレード;および
前記ブレードと結合され、前記ブレードをピボット回転させるための第2駆動部を含む、請求項13に記載の化粧品製造装置。
【請求項15】
請求項12に記載された前記化粧品製造装置であって、前記少なくとも一つ以上の流入部および前記少なくとも一つ以上の吐出部が、それぞれ複数個の流入部および複数個の吐出部として備えられる、前記化粧品製造装置を利用した化粧品製造方法において、
前記加熱部によって前記本体の温度を上昇させる段階;
前記センサによって前記本体の温度を測定する段階;
記複数個の流入部に化粧料が注入される段階;および
記複数個の吐出部を通じて吐出された化粧料が容器に供給される段階;を含む、化粧品製造方法。
【請求項16】
前記本体の温度を測定する段階で、
前記センサは前記加熱部が作動してから予め定められた時間が経過した後に前記本体の温度を測定し、前記本体の温度が加温領域を通過したかを判断する、請求項15に記載の化粧品製造方法。
【請求項17】
前記化粧料が注入される段階で、
記複数個の流入部を通じて互いに異なる色相または異種の、第1、第2、第3化粧料が供給され、
前記複数個の流入部のうちの1つを通じて流入した前記第1化粧料が、第1連結チャネルおよび前記第1連結チャネルの端の吐出部が形成された第1ブロックに移動し、前記複数個の流入部のうちの別の1つを通じて流入した前記第2化粧料が、第2連結チャネルおよび前記第2連結チャネルの端の吐出部が形成された第2ブロックに移動し、前記複数個の流入部のうちのさらに別の1つを通じて流入した前記第3化粧料が、第3連結チャネルおよび前記第3連結チャネルの端の吐出部が形成された第3ブロックに移動し、
前記化粧料が前記容器に供給される段階で、
前記第1、前記第2、前記第3ブロックの記吐出部それぞれ通じて互いに異なる色相または異種の、前記第1、前記第2、前記第3化粧料が前記容器に一度に充填される、請求項15に記載の化粧品製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化粧料注入用ノズル組立体、これを含む化粧品製造装置およびこれを利用した化粧品製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では生活水準の向上によって水中活動を楽しむ人が多く増えている。
【0003】
地面での一般的に、女性たちは自身の顔がエレガントで美しく見えるように多様な種類の化粧品を利用して化粧する。
【0004】
このような化粧品はその機能により、基礎化粧料、メイクアップ化粧品、毛髪用化粧品、フレグランス(fragrance)、薬用化粧品などに区分され得る。
【0005】
また、化粧品はクリーム、粉末、液状の状態に区分され、化粧品の状態に応じて適合な容器に保管される。
【0006】
多様な種類の化粧品の中で液状またはゲル状からなるファンデーションのような化粧品は多様な形態の容器に充填された状態で製造される。
【0007】
最近、ファンデーションのようなメイクアップ化粧品の場合、使用者の色相選好度によって購入の好みが包括的で多様に変貌している。
【0008】
また、最近では化粧に所要する時間を減らすために互いに異なる機能を一つにした化粧品を好む趨勢である。
【0009】
これに伴い、同一の製品群内で互いに異なる種類の色相を有する多色ファンデーションや互いに異なる機能が一つにされた多機能ファンデーションが多く製作されている。
【0010】
一方、このような消費者のニーズを充足させるために、ファンデーションに充填される化粧料の色相を異ならせたり、互いに異なる機能を有する化粧料が充填されるようにしている。
【0011】
しかし、従来には、ファンデーションに互いに異なる色相を有する各化粧料を同一の流量で容器に充填することが難しい問題点がある。また、互いに異なる色相を有する化粧料を容器に充填しても互いに異なる色相を有する化粧料の量が一定でない問題点がある。
【0012】
さらに、ファンデーションに充填される化粧料は持続的な流動性を有することが難しいので、使用者が互いに異なる色相を有する化粧料を容器に充填する際に所望するパターンで具現するのに困難な点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、化粧品容器内に互いに異なる色相を有する化粧料が同一の流量で噴射されるようにすることができる、化粧料注入用ノズル組立体、これを含む化粧品製造装置およびこれを利用した化粧品製造方法を提供することである。
【0014】
また、本発明の目的は、少なくとも一つ以上の流入部を通じて流入した化粧料の流動性を持続的に確保できる化粧料注入用ノズル組立体、これを含む化粧品製造装置およびこれを利用した化粧品製造方法を提供することである。
【0015】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記の目的は、本発明により、少なくとも一つ以上の流入部、少なくとも一つ以上の吐出部および一つの流入部と一つ以上の吐出部を連結する空間部を有する本体、前記空間部内に配置され、前記流入部および前記吐出部を連結するための連結チャネルが形成された一つ以上のブロックを含む化粧料注入用ノズル組立体によって達成され得る。
【0017】
この時、一つの前記流入部と一つの前記吐出部を連結する前記連結チャネルの長さは互いに同一に設けられ得る。
【0018】
また、前記本体と隣接するように設けられ、前記本体の温度を測定するセンサおよび前記センサの測定値により前記本体の温度を調節する加熱部を含むことができる。
【0019】
ここで、前記加熱部は、熱伝導および熱輻射を通じて前記連結チャネルおよび前記吐出部を加熱するように設けられ得る。
【0020】
前記本体は、前記空間部内に配置されるブロックおよび前記ブロックを囲むように設けられたハウジングを含み、前記ブロックは前記ハウジングの内部に一つ以上で設けられ得る。
【0021】
前記ハウジングは、内部に複数個のブロックが積層配列され、積層配列された複数個のブロックを囲む内側ハウジングおよび前記内側ハウジングが挿入結合される外側ハウジングを含むことができる。
【0022】
前記内側ハウジングおよび前記外側ハウジングの上部にはハウジングカバーが設けられ、ハウジングカバーには少なくとも一つ以上の流入部が形成され得る。
【0023】
前記吐出部は、前記流入部を通じて供給された化粧料を外部に吐出するための少なくとも一つ以上の吐出ノズルおよび前記外側ハウジングの下端部に結合され、前記吐出ノズルが装着されるノズルカバーを含むことができる。
【0024】
この時、前記吐出ノズルは前記外側ハウジングの下端部を貫通するように設けられ、その一部分が前記外側ハウジングの下端部に対して突出し、前記ノズルカバーは前記外側ハウジングの下端部から突出した前記吐出ノズルが結合され得る。
【0025】
前記外側ハウジングの内部には、前記吐出ノズルが貫通結合されるようにするための少なくとも一つ以上のノズル貫通溝が形成され得る。
【0026】
前記ブロックの個数は前記流入部の個数と同一に備えられ得る。
【0027】
この時、前記ブロックが3個設けられる時、前記流入部も3個設けられ得る。
【0028】
前記3個の流入部には、互いに異なる色相または異種の化粧料が供給されるように設けられ得る。
【0029】
一方、本発明の他の分野によると、前記ノズル組立体および前記ノズル組立体から化粧料が供給されるための少なくとも一つの容器が配置される容器支持部を含む、化粧品製造装置によって達成され得る。
【0030】
この時、前記化粧品製造装置は、前記容器支持部と結合され、前記容器支持部を回転させるための第1駆動部をさらに含むことができる。
【0031】
また、前記化粧品製造装置は、前記容器支持部に配置される容器に供給された化粧料を掻き回すための少なくとも一つのブレードおよび前記ブレードと結合され、前記ブレードをピボット回転させるための第2駆動部を含むことができる。
【0032】
一方、本発明のさらに他の分野によると、前記化粧品製造装置を利用した化粧品製造方法において、前記加熱部によって前記本体の温度を上昇させる段階、前記センサによって前記本体の温度を測定する段階、前記少なくとも一つ以上の流入口に化粧料が注入される段階および前記少なくとも一つ以上の吐出口を通じて吐出された化粧料が容器に供給される段階を含む、化粧品製造方法によって達成され得る。
【0033】
前記本体温度測定段階で、前記センサは前記加熱部が作動してから予め定められた時間が経過した後に前記本体の温度を測定し、前記本体の温度が加温領域を通過したかを判断することができる。
【0034】
前記化粧料が注入される段階で、前記少なくとも一つ以上の流入部を通じて互いに異なる色相または異種の化粧料が供給され、前記化粧料が容器に供給される段階で、前記少なくとも一つ以上の吐出口を通じて互いに異なる色相または異種の化粧料が前記容器に一度に充填されるように設けられ得る。
【発明の効果】
【0035】
本発明の少なくとも一実施例に関連した化粧料注入用ノズル組立体、これを含む化粧品製造装置およびこれを利用した化粧品製造方法は、互いに異なる色相を有する化粧料を同一の流量で噴射できるため、化粧料を容器内に使用者が予め定めたパターンで噴射することができる。
【0036】
また、前記化粧料注入用ノズル組立体、これを含む化粧品製造装置およびこれを利用した化粧品製造方法は、互いに異なる色相を有する化粧料を同一流量で一定に供給してメレンゲに似たような質感を有するメレンゲ型化粧料を提供することができる。
【0037】
また、前記化粧料注入用ノズル組立体、これを含む化粧品製造装置およびこれを利用した化粧品製造方法は、加熱部によって化粧料の流動性を持続的に確保できるため、吐出ノズルの詰まりを防止することができ、それに伴い容器内に使用者が所望するパターンで化粧料を充填することが容易であり得る。
【0038】
また、前記化粧料注入用ノズル組立体、これを含む化粧品製造装置およびこれを利用した化粧品製造方法は、従来単調なパターンを有する化粧料とは異なって使用者に美しい外観を有する化粧品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本発明の一実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体の分解斜視図である。
図2図1に図示した化粧料注入用ノズル組立体の内部構造を説明するための図面である。
図3図1に図示した化粧料注入用ノズル組立体が対で結合された状態を示した図面である。
図4図3に図示した化粧料注入用ノズル組立体を側面から見た姿を示した図面である。
図5図4に図示した化粧料注入用ノズル組立体の下端部から見た姿を示した図面である。
図6図1図5に図示した化粧料注入用ノズル組立体によって化粧料が充填された容器の形態を示した図面である。
図7】本発明の一実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体を含む化粧品製造装置の内部構造を概略的に示した概略図である。
図8】本発明の他の実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体を含む化粧品製造装置の内部構造を概略的に示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。
【0041】
図面は概略的なものであり、縮尺に合うように図示されていないことを明かしておく。図面にある部分の相対的な寸法および比率は図面での明確性および便宜のためにその大きさにおいて誇張かたは減少して図示され、任意の寸法は単に例示的なものであって限定的なものではない。そして、二以上の図面に示される同一の構造物、要素または部品には同一の参照符号が類似する特徴を示すために使われる。
【0042】
本発明の実施例は本発明の理想的な実施例を具体的に示す。その結果、図面の多様な変形が予想される。したがって、実施例は図示した領域の特定形態に限定されず、例えば製造による形態の変形も含む。
【0043】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体100、これを含む化粧品製造装置200、300およびこれを利用した化粧品製造方法を説明する。
【0044】
まず、図1図6を参照して本発明の一実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体100を説明する。
【0045】
図1図6に図示した通り、本発明の一実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体100は、流入部111、吐出部および流入部111と吐出部を連結する空間部を含む本体110および本体110と結合されるブロック112を含むことができる。
【0046】
図1を参照すると、本体110は外部で製造された化粧料(R;cosmetic Raw materials)が流入し、流入した化粧料Rが容器Cに吐出されるようにする部分である。
【0047】
この時、本体110には流入部111、吐出部および流入部111と吐出部を連結する空間部(図示されず)を含むことができる。
【0048】
ここで、空間部は本体110の内部空間を意味する。
【0049】
換言すると、本体110の空間部には後述するハウジング115が配置される部分である。これに伴い、本体110の内部は中空で設けられ、中空で形成された部分が本体110の空間部であり得る。
【0050】
本体110の空間部には少なくとも一つの連結チャネル113が内部に設けられた少なくとも一つのブロック112と流入部111、吐出部が設けられた少なくとも一つのハウジング115を含むことができる。
【0051】
ここで、本体110の空間部を通じて少なくとも一つの流入部111と一つ以上の吐出部が連結され得る。
【0052】
流入部111と吐出部を連結するための本体110の内部構成は、下記で詳細に説明することにする。
【0053】
本体110のハウジング115は少なくとも一つ以上のブロック112、換言すると複数個のブロック112を囲むように設けられてブロック112を一次的に囲む内側ハウジング117と内部に内側ハウジング117が挿入結合される外側ハウジング116および内側ハウジング117が内部に結合された状態で内側ハウジング117および外側ハウジング116を覆うハウジングカバー115aに区分される。
【0054】
この時、ハウジングカバー115aと外側ハウジング116はボルト(bolt)などのような結合部材117aにより結合され得る。
【0055】
換言すると、ハウジングカバー115aの縁と外側ハウジング116縁が一つ以上の結合部材117aにより結合されることになる。
【0056】
因みに、ハウジングカバー115aおよび外側ハウジング116の縁には一つ以上の結合溝(図示されず)が内側に引き入れられるように形成され得る。
【0057】
流入部111は本体110、すなわちハウジングカバー115aの上側に設けられて外部から化粧料Rが供給される部分である。
【0058】
このような流入部111は複数個で設けられ得る。
【0059】
例えば、本発明の一実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体100は流入部111が3個設けられる。
【0060】
このような3個の流入部111には互いに異なる色相を有する化粧料Rがそれぞれ供給され得る。
【0061】
この時、3個の流入部111のうちいずれか一つの流入部111に流入した化粧料を第1化粧料R1といい、3個の流入部111のうち他の流入部111に流入する化粧料をそれぞれ第2化粧料R2、第3化粧料R3という。
【0062】
因みに、3個の流入部111には互いに異なる機能を有する異種の化粧料が供給されてもよいが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0063】
3個の流入部111は流入部装着ブロック114に結合された状態でハウジングカバー115aの上側に装着され得る。
【0064】
吐出部は3個の流入部111を通じて流入した化粧料Rを外部に吐出して容器Cに充填されるようにするための部分である。
【0065】
吐出部は流入部111と反対となる位置である外側ハウジング116の下側に設けられ得る。
【0066】
この時、吐出部は前述した流入部111と同様に少なくとも一つ以上、好ましく複数個で設けられ得る。
【0067】
これに伴い、少なくとも一つの流入部111を通じて流入した化粧料Rは一つ以上の吐出部を通じて外部に吐出されることになる。
【0068】
このような、吐出部は流入部111を通じて供給された化粧料Rを外部に吐出するための吐出ノズル118と吐出ノズル118を通過させるノズルカバー119を含む。
【0069】
吐出ノズル118は複数個で設けられ得る。
【0070】
複数個で設けられる吐出ノズル118の個数は容器Cに形成しようとするパターン(pattern)の形態により変わり得るが、流入部111の個数と比例するように形成されることが好ましい。
【0071】
ここで、複数個で設けられる吐出ノズル118はすべて同一の直径で設けられ得る。換言すると、複数個で設けられた吐出ノズル118の内径はすべて同一の大きさで設けられる。
【0072】
このように、複数個で設けられる吐出ノズル118がすべて同一の直径で設けられることによって、複数個の吐出ノズル118を通じて吐出される化粧料Rの流量と流速はすべて同一となる。
【0073】
したがって、複数個の吐出ノズル118から容器Cに充填される化粧料Rを平面上に同一のパターンで噴射することができ、使用者が所望するパターンで形成することが容易であり得る。
【0074】
因みに、複数個の吐出ノズル118から容器Cに充填される化粧料Rの流量と流速は、少なくとも一つ以上の流入部111と連結される外部装置(図示されず)や、図面には図示していないが化粧料注入用ノズル組立体100の内部で調節するように構成してもよい。
【0075】
複数個の吐出ノズル118は外側ハウジング116を通過してノズルカバー119と結合される。
【0076】
ノズルカバー119は外側ハウジング116の下端部に結合され、複数個の吐出ノズル118が装着される。
【0077】
ここで、複数個の吐出ノズル118は外側ハウジング116の内部に形成されたノズル貫通溝116aを通過してノズルカバー119と結合される。
【0078】
因みに、外側ハウジング116に貫通形成されたノズル貫通溝116aの個数は複数個の吐出ノズル118の個数と対応する大きさおよび個数で形成される。
【0079】
すなわち、複数個の吐出ノズル118は外側ハウジング116のノズル貫通溝116aを貫通するように設けられ、その一部分が外側ハウジング116の下端部に対して突出するように結合される。
【0080】
この時、外側ハウジング116の下端部に対して突出した状態で結合された複数個の吐出ノズル118は外側ハウジング116の下端部に結合されたノズルカバー119に結合される。
【0081】
ノズルカバー119には複数個のノズル連通溝119aが貫通形成される。
【0082】
ノズルカバー119に結合された複数個の吐出ノズル118はノズルカバー119の複数個のノズル連通溝119aと連通されることになる。
【0083】
つまり、複数個の流入部111を通じて流入した化粧料Rはノズルカバー119のノズル連通溝119aを通じて最終的に外部に吐出される。
【0084】
因みに、ノズルカバー119は外側ハウジング116の下端部にボルトなどのような一つ以上の結合部材119bにより結合され得る。換言すると、ノズルカバー119は周りに沿って形成された一つ以上の結合溝(図示されず)および結合部材119bを利用して外側ハウジング116の下端部に結合され得る。
【0085】
ここで、一つの流入部111と少なくとも一つの吐出部は一つの連結チャネル113により連結され得る。
【0086】
換言すると、一つの流入部111は複数個の連結チャネル113を通じて複数個の吐出部と連結される。
【0087】
これに伴い、連結チャネル113も流入部111および吐出部のように複数個で設けられ得る。
【0088】
このような連結チャネル113はブロック112に設けられ得る。
【0089】
図2を参照すると、ブロック112は流入部111と吐出部を連結するための部分であって、内部に複数個の連結チャネル113が形成される。
【0090】
ここで、ブロック112は複数個で設けられる。
【0091】
複数個で設けられたブロック112は順に積層された状態でハウジング115に挿入結合される。
【0092】
換言すると、複数個のブロック112は順に積層された状態で内側ハウジング117に積層配列され、内部に複数個のブロック112が積層配列された内側ハウジング117は外側ハウジング116により囲まれた状態となる。
【0093】
このように、複数個のブロック112を内側ハウジング117および外側ハウジング116が囲むことによって後述する加熱部130によりヒーティングされたブロック112の熱が外部に損失することを防止できることになる。
【0094】
一方、内側ハウジング117は内部に複数個のブロック112が積層配列された状態でハウジングカバー115aと一体に形成され得る。
【0095】
このように、ハウジングカバー115aと内側ハウジング117が一体に形成されることにより、加熱部130によりヒーティングされた内側ハウジング117および内側ハウジング117から熱が伝導された複数個のブロック112の熱が外部に損失することをさらに効果的に防止できることになる。
【0096】
因みに、図面には図示していないが、必要な場合にハウジングカバー115aは内側ハウジング117と別途の部品で形成されてもよい。
【0097】
このように、ハウジングカバー115aが内側ハウジング117と別個に形成される場合、ハウジングカバー115aは内側ハウジング117とボルトなどの結合部材や溶接などを利用した結合方法を通じて結合されてもよいが必ずしもこれに限定されるものではない。
【0098】
ハウジングカバー115aと内側ハウジング117が別個に形成されて結合される場合にも内側ハウジング117および複数個のブロック112の熱が外部に損失することを防止することはできるものの、ハウジングカバー115aと内側ハウジング117が一体に形成されるよりは熱損失が発生されざるを得ない。
【0099】
したがって、内側ハウジング117および複数個のブロック112の熱が外部に損失することを効果的に防止するためには、内側ハウジング117の内部に複数個のブロック112が積層配列された状態でハウジングカバー115aと一体に形成することが好ましい。
【0100】
一方、ブロック112内に設けられた複数個の連結チャネル113は互いに隣接したブロック112に設けられた複数個の連結チャネル113と互いに連結され得る。
【0101】
ここで、ブロック112は流入部111と同じ個数で設けられ得る。
【0102】
本発明の一実施例に係る流入部111が3個設けられる場合、ブロック112も流入部111と同一に3個設けられ得る。
【0103】
因みに、ブロック112が3個設けられる時、内側ハウジング117および外側ハウジング116の内部に積層された順に沿って第1ブロック112a、第2ブロック112b、第3ブロック112cという。
【0104】
このような第1ブロック112a、第2ブロック112bおよび第3ブロック112cは実質的にすべて同じ構造および形態を有するように形成され得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0105】
第1ブロック112aは第1化粧料R1が移動する第1連結チャネル113aのうちメインの第1連結チャネル113aが形成される部分である。第2ブロック112bは第2化粧料R2が移動する第2連結チャネル113bのうちメインの第2連結チャネル113bが形成される部分である。第3ブロック112cは第3化粧料R3が移動する第3連結チャネル113cのうちメインの第3連結チャネル113cが形成される部分である。
【0106】
すなわち、第1化粧料R1はいずれか一つの流入部111を通じて第1ブロック112aに流入する。第1ブロック112aに流入した第1化粧料R1は、第1ブロック112aに形成されたメインの第1連結チャネル113aから分岐された複数個の第1連結チャネル113aに沿って第1ブロック112a、第2ブロック112bおよび第3ブロック112cを経て、複数個の第1連結チャネル113aの端部に連結された複数個の吐出部を通じて外部に吐出される。
【0107】
複数個の吐出部を通じて吐出された第1化粧料R1は容器Cに使用者が指定した位置に充填される。
【0108】
また、第2化粧料R2は他の一つの流入部111を通じて第1ブロック112aおよび第2ブロック112bに流入する。第2ブロック112bに流入した第2化粧料R2は、第2ブロック112bに形成されたメインの第2連結チャネル113bから分岐された複数個の第2連結チャネル113bに沿って第2ブロック112bおよび第3ブロック112cを経て複数個の第2連結チャネル113bの端部に連結された複数個の吐出部を通じて外部に吐出される。
【0109】
複数個の吐出部を通じて吐出された第2化粧料R2は容器Cに第1化粧料R1が位置した位置を除いて使用者が予め指定しておいた位置に充填される。
【0110】
また、第3化粧料R3はさらに他の流入部111を通じて第1ブロック112a、第2ブロック112bおよび第3ブロック112cに流入し、第3ブロック112cに形成されたメインの第3連結チャネル113cから分岐された複数個の第3連結チャネル113cに沿って第3ブロック112cを経て、複数個の第3連結チャネル113cに連結された複数個の吐出部を通じて外部に吐出される。
【0111】
複数個の吐出部を通じて吐出された第3化粧料R3は容器Cに第1化粧料R1および第2化粧料R2が位置した位置を除いて使用者が予め指定しておいた位置に充填される。
【0112】
前述した通り、第1ブロック112a、第2ブロック112bおよび第3ブロック112cそれぞれに形成される複数個の第1、第2、第3連結チャネル113a、113b、113cそれぞれは互いに連結され得る。
【0113】
具体的には、第1ブロック112aおよび第2ブロック112bおよび第3ブロック112cそれぞれに形成された複数個の第1、第2、第3連結チャネル113a、113b、113cのうち、第1化粧料R1が移動する複数個の第1連結チャネル113aは互いに連結される。複数個の第1、第2、第3連結チャネル113a、113b、113cのうち第2化粧料R2が移動する複数個の第2連結チャネル113bは互いに連結され、第3化粧料R3が移動する複数個の第3連結チャネル113cも互いに連結される。
【0114】
しかし、第1ブロック112a、第2ブロック112bおよび第3ブロック112cそれぞれに形成された複数個の第1、第2、第3連結チャネル113a、113b、113cのうち第1化粧料R1が移動する複数個の第1連結チャネル113aは、第2化粧料R2が移動する複数個の第2連結チャネル113bおよび第3化粧料R3が移動する複数個の第3連結チャネル113cと互いに連結されない。
【0115】
また、第1ブロック112a、第2ブロック112bおよび第3ブロック112cそれぞれに形成された複数個の第1、第2、第3連結チャネル113a、113b、113cのうち第2化粧料R2が移動する複数個の第2連結チャネル113bは、第1化粧料R1が移動する複数個の第1連結チャネル113aおよび第3化粧料R3が移動する複数個の第3連結チャネル113cと互いに連結されない。
【0116】
これに伴い、3個の流入部111それぞれを通じて流入する第1化粧料R1、第2化粧料R2および第3化粧料R3は互いに混合されずに第1ブロック112a、第2ブロック112bおよび第3ブロック112cを経て容器Cに充填される。
【0117】
この時、一つの流入部111と少なくとも一つの吐出部を連結する連結チャネル113の長さはすべて同一に設けられ得る。
【0118】
また、いずれか一つの流入部111を通じて流入する第1化粧料R1が吐出部に移動するのに必要な第1連結チャネル113aの長さと他の一つの流入部111を通じて流入する第2化粧料R2が吐出部に移動するのに必要な第2連結チャネル113bの長さはすべて同一であり得る。他の一つの流入部111を通じて流入する第2化粧料R2が吐出部に移動するのに必要な第2連結チャネル113bの長さと第3化粧料R3が吐出部に移動するのに必要な第3連結チャネル113cの長さはすべて同一であり得る。
【0119】
すなわち、第1化粧料R1、第2化粧料R2および第3化粧料R3が移動する第1、第2、第3連結チャネル113a、113b、113cそれぞれの全体の長さがすべて同一であるので、第1化粧料R1、第2化粧料R2および第3化粧料R3の流量および流速はすべて同一に形成される。
【0120】
これに伴い、複数個の吐出ノズル118を通じて容器Cに充填される第1化粧料R1、第2化粧料R2および第3化粧料R3それぞれは容器Cの平面上に同一のパターンで噴射することができ、使用者が所望するパターンで形成することが容易であり得る。
【0121】
一方、3個の流入部111を通じて流入する第1化粧料R1、第2化粧料R2および第3化粧料R3は流動性が持続的に確保されなければならない。
【0122】
もし、流入部111を通じて流入した化粧料Rが吐出部を通じて外部に吐出されて容器Cに充填されるまで流動性が確保されない場合、ブロック112の連結チャネル113および吐出部の吐出ノズル118が詰まる可能性があるため、化粧料Rが容器Cに十分に充填されないこともある。さらに、ブロック112の連結チャネル113および吐出部の吐出ノズル118が詰まることになると、化粧料注入用ノズル組立体100自体が故障し得るため化粧品の製造が難しく、化粧品が製造されても完成された化粧品の品質が落ち得るため化粧品自体の信頼性が落ちることになる。
【0123】
このような問題を防止するために、本発明の一実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体100は加熱部130を追加で含む。
【0124】
加熱部130は本体110の温度を調節するための部分である。
【0125】
換言すると、加熱部130は熱伝導および熱輻射の原理を利用して化粧品の製造のために流入した化粧料Rの流動性を持続的に確保できるようにする。
【0126】
図3図5を参照すると、加熱部130は本体110と接触した状態で結合される。
【0127】
これに伴い、加熱部130は本体110を通じて流入部111に流入した化粧料Rの温度を予め設定された温度に維持されるようにすることによって、化粧料Rが外部に吐出されるまで流動性が持続的に確保されるようにすることができる。
【0128】
このような、加熱部130は加熱部ケース132および加熱部材134を含むことができる。
【0129】
加熱部ケース132は加熱部材134が内部に位置した状態で本体110と接触して結合されることを容易にするための部分である。
【0130】
加熱部ケース132は幅方向に長い長さを有する長方形の形態で形成され得る。
【0131】
この時、加熱部ケース132は内部に少なくとも一つの加熱部材装着溝133が形成され得る。
【0132】
加熱部ケース132に形成される加熱部材装着溝133は加熱部ケース132の幅方向の長さに沿って貫通形成され得る。
【0133】
加熱部材装着溝133に装着される加熱部材134は熱線やヒーティングパイプ(heating pipe)等で設けられ得るが、必ずしもこれに限定されるものではなく、本体110で熱を伝達するための手段であればどのような形態にも変形され得る。
【0134】
因みに、図3図5には本発明の一実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体100が、2個で一つのセットのように結合されるものとして図示したが、これは化粧品の製造効率のためのものに過ぎず、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0135】
また、図3図5には加熱部130が一つのセットに結合された2個の化粧料注入用ノズル組立体100に亘って設けられるものとして図示したが、1個の化粧料注入用ノズル組立体100が形成される場合には加熱部130の大きさおよび形態が変形され得る。
【0136】
一方、加熱部ケース132の内部の加熱部材134で発生する熱が本体110に効果的に伝達されるようにするために、加熱部130はもちろん、本体110および本体110を構成するブロック112およびハウジング115は熱伝達が容易な材質で設けられる。
【0137】
具体的には、図3図5に図示した通り、加熱部130は外側ハウジング116と接触した状態で結合される。この時、加熱部130の加熱部材134から発生した熱は外側ハウジング116を通じて内側ハウジング117に伝達され、内側ハウジング117を通じて複数個のブロック112に伝達されることになる。
【0138】
これに伴い、複数個のブロック112の内部に形成された複数個の連結チャネル113を通じて移動する化粧料Rにも加熱部材134で発生した熱が伝達されることになることによって、化粧料Rが流入して吐出されるまで流動性が持続的に維持され得るようになる。
【0139】
一方、加熱部130の加熱部ケース132には少なくとも一つのセンサ装着溝131が形成され得る。
【0140】
センサ装着溝131には本体110の温度を測定するためのセンサ120が装着される。因みに、センサ装着溝131は装着されるセンサ120の種類などによりその大きさおよび形態が変わり得る。
【0141】
因みに、センサ装着溝131は前述した加熱部材装着溝133とは異なり、加熱部ケース132の内部の一部分に形成され得る。
【0142】
加熱部130はセンサ120を通じて測定した本体110の温度測定値により加熱部材134で発生する熱の温度を異ならせることができる。
【0143】
また、加熱部130の加熱部材134から発生した熱は加熱部ケース132によって熱損失が遮断され、ハウジング115を通じて化粧料Rに伝達された熱は外側ハウジング116、外側ハウジング116およびハウジングカバー115aによって熱損失が遮断されることになる。
【0144】
加熱部130により化粧料Rの流動性が持続的に維持される状態である場合、図6に図示した通り、化粧料注入用ノズル組立体100を利用して使用者が所望するパターンで容器Cに充填できるようになる。
【0145】
例えば、図6の(a)および(b)に図示した通り、本発明の一実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体100を利用して、容器Cの中央部と縁それぞれに互いに異なる色相または異種の化粧料R1、R2、R3が充填されるようにしつつ、中央部および縁のパターンの形態を異ならせることができるようになる。
【0146】
このように、加熱部130により流動性が持続的に維持された化粧料Rはメレンゲのような質感を有するメレンゲ型化粧料で提供され得る。
【0147】
一方、図3図5を参照すると、本発明の一実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体100は装着部140をさらに含むことができる。
【0148】
装着部140は化粧料注入用ノズル組立体100を後述する化粧品製造装置200、300に装着するための部分である。
【0149】
装着部140は化粧料注入用ノズル組立体100と結合される装着支持台142と装着支持台142に複数個で設けられて化粧品製造装置200、300に化粧料注入用ノズル組立体100が結合されるようにする装着コラム144を含むことができる。
【0150】
因みに、図3図5には装着コラム144が円柱の形態で形成されるものとして図示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、化粧料注入用ノズル組立体100が装着される化粧品製造装置200、300の形態およびその位置により変形され得る。
【0151】
以下、図7および図8を参照して、本発明の実施例に係る化粧料注入用ノズル組立体を含む化粧品製造装置(以下、「化粧品製造装置」という)を説明する。
【0152】
図7および図8に図示した通り、本発明の実施例に係る化粧品製造装置200、300は前述した化粧料注入用ノズル組立体100および容器支持部210を含むことができる。
【0153】
前述した通り、化粧料注入用ノズル組立体100は、流入部111を通じて流入した化粧料Rが本体110に設けられたブロック112を通過して吐出部を通じて吐出されて容器Cに充填されるようにする。
【0154】
この時、容器支持部210は化粧料注入用ノズル組立体100から吐出された化粧料Rが供給されるための容器Cが配置される部分である。
【0155】
容器支持部210は化粧料注入用ノズル組立体100から吐出された化粧料Rが容器Cに供給されることが容易であるように化粧品製造装置200、300に装着された化粧料注入用ノズル組立体100の下端部に位置する。
【0156】
容器支持部210は容器Cが安定的に配置されるようにするために少なくとも一面が平たいプレート(plate)の形態で形成され得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0157】
因みに、容器支持部210には少なくとも一つの容器Cが配置され得、配置される容器Cの個数により容器支持部210の大きさおよび形態が変わり得る。
【0158】
一方、図7を参照すると、本発明の一実施例に係る化粧品製造装置200は第1駆動部220をさらに含むことができる。
【0159】
第1駆動部220は容器支持部210を回転させるための部分である。
【0160】
第1駆動部220は容器支持部210の下端部に結合されて容器支持部210を回転させる。第1駆動部220により容器支持部210が回転することにより容器支持部210に置かれた容器Cに化粧料Rが供給されることを容易にすることができる。
【0161】
この時、第1駆動部220により容器支持部210が回転され、容器支持部210の回転によって回転する容器Cに化粧料Rが供給されると、容器Cに充填された化粧料Rはマーブルタイプ(marble-type)のパターン形態を有するようになる。このような方法で、使用者は化粧料がマーブルタイプのパターンで充填された化粧品の提供を受けることになる。
【0162】
一方、図8を参照すると、本発明の他の実施例に係る化粧品製造装置300はブレード330および第2駆動部340をさらに含むことができる。
【0163】
ブレード330は容器支持部210に配置される容器Cに供給された化粧料を掻き回すための部分である。
【0164】
ここで、ブレード330は少なくとも一部分が突出した形態で形成される一種のピン(pin)の形態で形成され得る。
【0165】
第2駆動部340はブレード330と結合されてブレード330をピボット(pivot)回転させるための部分である。
【0166】
これに伴い、容器Cに化粧料Rが供給された以後に第2駆動部340によりブレード330がピボット回転され、ピボット回転されたブレード330は容器Cに供給された化粧料Rを掻き回すことになる。そうすると、容器Cに充填された化粧料Rはスティアタイプ(stir-type)のパターン形態を有するようになる。このような方法で、使用者は化粧料がスティアタイプのパターンで充填された化粧品の提供を受けることになる。
【0167】
因みに、第2駆動部340に駆動されるブレード330を利用して容器Cに供給された化粧料Rを掻き回す場合、第1駆動部220により容器支持部210に置かれた容器Cが回転される状態であり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0168】
本発明の実施例に係る化粧品製造装置200、300は、第1駆動部220、ブレード330および第2駆動部340により使用者に単調なパターンではなく美しい外観を有する化粧品を提供することができる。
【0169】
以下、図1図8を参照して、本発明の一実施例に係る化粧品製造方法を簡略に説明する。
【0170】
まず、本発明の一実施例に係る化粧品製造方法は前述した化粧品製造装置200、300を利用する。
【0171】
まず、本体110の温度を上昇させる。
【0172】
本体110の温度は化粧料注入用ノズル組立体100の加熱部130により上昇される。
【0173】
その次、センサ120を利用して本体110の温度を測定する。
【0174】
ここで、センサ120は本体110の温度を上昇させる段階で加熱部130が作動してからある程度や予め定められた時間が経過した後に本体110の温度を測定することになる。
【0175】
特に、センサ120は加熱部130が動作して加熱部130から発生した熱が伝達されて本体110の温度が加温領域を通過したかを判断する。
【0176】
もし、センサ120によって本体110の温度が加温領域を通過しなかったと判断される場合には本体110の温度を上昇させる段階に戻る。
【0177】
その次、センサ120によって本体110の温度が加温領域を通過したと判断される場合、複数個の流入部111を通じて化粧料Rを注入する。
【0178】
この時、化粧料Rは複数個の流入部111を通じて注入され、複数個の流入部111のそれぞれには互いに異なる色相を有する化粧料Rが注入され得る。
【0179】
その次、吐出部を通じて吐出された化粧料Rが容器Cに供給される。
【0180】
複数個の流入部111を通じて流入した互いに異なる色相または異種の化粧料Rは複数個の吐出部を通じて外部に吐出され、吐出された化粧料Rは容器Cに供給される。
【0181】
この時、複数個の吐出部を通じて互いに異なる色相または異種の化粧料Rが容器Cに一度に充填される。
【0182】
また、化粧料Rが容器Cに供給される段階で、第1駆動部220、ブレード330および第2駆動部340の動作の有無により、容器Cに充填された化粧料のパターンはマーブルタイプ、スティアタイプなどで形成されて使用者に提供され得る。
【0183】
以上のように、本発明の実施例では具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例および図面によって説明されたが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものに過ぎず、本発明は前記の実施例に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形が可能である。したがって、本発明の思想は説明された実施例に限定されて定められてはならず、後述する請求の範囲だけでなくこの請求の範囲と均等または等価的な変形がある全てのものは本発明の思想範疇に属すると言える。
【産業上の利用可能性】
【0184】
本発明の一実施例に関連した化粧料注入用ノズル組立体、これを含む化粧品製造装置およびこれを利用する化粧品製造方法によると、互いに異なる色相を有する化粧料を同一の流量で噴射できるため、化粧料を容器内に使用者が予め定めたパターンで噴射することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6(a)】
図6(b)】
図7
図8