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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】排水用側溝の改修方法
(51)【国際特許分類】
   E03F 5/04 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
E03F5/04 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2024097228
(22)【出願日】2024-06-17
【審査請求日】2024-06-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508061549
【氏名又は名称】阪神高速技術株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】594018876
【氏名又は名称】ナガタ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141586
【弁理士】
【氏名又は名称】沖中 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100102211
【弁理士】
【氏名又は名称】森 治
(72)【発明者】
【氏名】岩橋 圭介
(72)【発明者】
【氏名】福島 英康
(72)【発明者】
【氏名】永田 高久
(72)【発明者】
【氏名】若林 元哉
【審査官】石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-044486(JP,A)
【文献】特許第3968380(JP,B1)
【文献】特開2017-082510(JP,A)
【文献】特開2002-167754(JP,A)
【文献】特開平06-093651(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03F 1/00-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路に埋設された水路を備えた排水用側溝の改修方法であって、
前記排水用側溝の幅方向の両端位置を、排水用側溝の長手方向に縦方向に切断することを含む、排水用側溝を囲むようにワイヤソーのワイヤを設置するための溝切り工程と、
前記溝切り工程によって形成された切断溝にワイヤソーのワイヤを設置し、ワイヤソーによる切断端側の排水用側溝の幅方向の中間位置に、排水用側溝の長手方向に延びる導水溝を貫通して支持される支軸に設けたガイドプーリによってワイヤソーのワイヤを案内するようにしながら、ワイヤソーにより、排水用側溝の側壁の上部を横方向に切断する横切り工程と、
前記横切り工程によって切断された排水用側溝の側壁の上部の撤去部を除去する撤去部の除去工程と
からなることを特徴とする排水用側溝の改修方法。
【請求項2】
前記ガイドプーリが、導水溝を貫通する支軸に支持されて、ワイヤソーのワイヤにテンションを付与しながら導水溝に沿って移動するようにしてなることを特徴とする請求項1に記載の排水用側溝の改修方法。
【請求項3】
前記排水用側溝の長手方向に縦方向に切断する際に、排水用側溝の幅方向の両端位置の内側を排水用側溝の構造体を幅方向の厚さ5~30mmを残して切断することを特徴とする請求項1又は2に記載の排水用側溝の改修方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路に埋設された水路を備えた排水用側溝の改修方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高速道路等において、路面に降った雨水等は路面上を流れ、道路の側方に埋設して設けられた水路を備えた排水用側溝に流れ込み、その側溝を通して排水されるようにされている。
【0003】
ところで、排水用側溝は、年月と共に経年劣化が進むと側溝としての機能が果たせなくなるので側溝を改修するか新たに敷設する必要が生じる。
【0004】
このうち、排水用側溝を新たに敷設するには、道路際での掘削等の工事を要するので、車両の接触事故等が生じやすく、また、走行車線を減少させるので、交通渋滞が発生しやすく、さらに、工期が長くなるとともに、費用も嵩むという問題があった。
【0005】
この問題に対処するため、従来から排水用側溝を改修する方法が提案され、実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
特許文献1に開示された排水用側溝の改修方法は、側溝の撤去部を除去する工程が、縦切り工程で切られた水路上方の撤去部を除去する工程と、横切り工程で切られた側壁上方の撤去部を除去する工程との2工程からなり、かつ、水路内に横切り切断機を設置するために、横切り工程の前工程において、水路内の堆積物を完全に除去する必要があるため、改修工事の工期が長くなるという問題があった。また、補強鉄筋を含む排水用側溝の構造体の切断時に大きな金属騒音が発生するという問題があった。
【0007】
ところで、本件出願人らは、先に道路の付帯設備である伸縮継手を改修(撤去)するために、ワイヤソーを用いる改修方法を提案した(例えば、特許文献2参照。)。
この方法は、伸縮継手の撤去に特化したもので、切断時の安定性の点で、排水用側溝の改修にそのまま適用することができなかった。
具体的には、ワイヤソーを用いて排水用側溝を撤去すると、その切断表面に不陸が生じ、そのままでは、例えば、プレキャスト部材を用いて側溝を改修することができないため、不陸の整正を行う必要があり、工期が長くなるとともに、費用も嵩むこととなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2016-44486号公報
【文献】特許第3968380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、従来の排水用側溝の改修方法の有する問題点に鑑み、特許文献2に開示されたワイヤソーを用いる改修方法を改良することで、切断表面に不陸が生じないようにし、改修工事の工期を短縮できるとともに、補強鉄筋を含む排水用側溝の構造体の切断時に発生する金属騒音を低減できる道路に埋設された水路を備えた排水用側溝の改修方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の排水用側溝の改修方法は、
道路に埋設された水路を備えた排水用側溝の改修方法であって、
前記排水用側溝の幅方向の両端位置を、排水用側溝の長手方向に縦方向に切断することを含む、排水用側溝を囲むようにワイヤソーのワイヤを設置するための溝切り工程と、
前記溝切り工程によって形成された切断溝にワイヤソーのワイヤを設置し、ワイヤソーによる切断端側の排水用側溝の幅方向の中間位置に、排水用側溝の長手方向に延びる導水溝を貫通して支持される支軸に設けたガイドプーリによってワイヤソーのワイヤを案内するようにしながら、ワイヤソーにより、排水用側溝の側壁の上部を横方向に切断する横切り工程と、
前記横切り工程によって切断された排水用側溝の側壁の上部の撤去部を除去する撤去部の除去工程と
からなることを特徴とする。
【0011】
この場合において、前記ガイドプーリが、導水溝を貫通する支軸に支持されて、ワイヤソーのワイヤにテンションを付与しながら導水溝に沿って移動するようにしてなるようにすることができる。
【0012】
また、前記排水用側溝の長手方向に縦方向に切断する際に、排水用側溝の幅方向の両端位置の内側を排水用側溝の構造体を幅方向の厚さ5~30mmを残して切断するようにすることができる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、ワイヤソーによる切断端側の排水用側溝の幅方向の中間位置に、排水用側溝の長手方向に延びる導水溝を貫通して支持される支軸に設けたガイドプーリによってワイヤソーのワイヤを案内するようにしながら、ワイヤソーにより、排水用側溝の側壁の上部を横方向に切断する切断する横切り工程により、排水用側溝の側壁の上部を横方向に切断表面に不陸が生じないように安定して切断することができる。また、撤去部を除去する工程が、1工程からなり、かつ、横切り工程の前に水路内の堆積物を完全に除去する必要がなく、改修工事の工期を短縮することができる。さらに、補強鉄筋を含む排水用側溝の構造体をワイヤソーを用いて切断するため、切断時に発生する金属騒音を低減することができる。
【0014】
また、請求項2に係る発明によれば、ガイドプーリが、導水溝を貫通する支軸に支持されて、ワイヤソーのワイヤにテンションを付与しながら導水溝に沿って移動するようにしてなるようにすることにより、排水用側溝の側壁の上部を横方向に安定して切断することができる。
【0015】
また、請求項3に係る発明によれば、排水用側溝の長手方向に縦方向に切断する際に、排水用側溝の幅方向の両端位置の内側を排水用側溝の構造体を幅方向の厚さ5~30mmを残して切断することにより、残した排水用側溝の構造体の土留め作用により、水路内の堆積物の除去を含む改修工事を円滑に行うことができ、改修工事の工期の短縮化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の排水用側溝の改修方法が対象とする排水用側溝の例を示し、(a)は平面図、(b)は横断面図である。
図2】本発明の排水用側溝の改修方法の一実施例を示す溝切り工程(1)の説明図で、(a)は平面図、(b)は横断面図である。
図3】同排水用側溝の改修方法の溝切り工程(2)の説明図で、(a)は平面図、(b)は横断面図である。
図4】同排水用側溝の改修方法の横切り工程の説明図で、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は横断面図である。
図5】ワイヤソーのワイヤにテンションを付与する機構の一例を示す説明図で、(a)は平面図、(b)は横断面図、(c)は斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の排水用側溝の改修方法の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0018】
図1図4に、本発明の排水用側溝の改修方法の一実施例を示す。
ここで、本明細書及び図面において記載した寸法は、一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。
この排水用側溝の改修方法は、図1に示す、道路に埋設された水路11を備えた排水用側溝1の改修方法であって、
(1)排水用側溝1の幅方向の両端位置を、排水用側溝1の長手方向に縦方向に切断することを含む、排水用側溝1を囲むようにワイヤソー2のワイヤ21を設置するための溝切り工程と、
(2)溝切り工程によって形成された切断溝3にワイヤソー2のワイヤ21を設置し、ワイヤソー2による切断端側の排水用側溝1の幅方向の中間位置に、排水用側溝1の長手方向に延びる導水溝12を貫通して支持される支軸51に設けたガイドプーリ52を備えた支持機構5によってワイヤソー2のワイヤ21を案内するようにしながら、ワイヤソー2により、排水用側溝1の側壁13の上部を横方向に切断する横切り工程と、
(3)横切り工程によって切断された排水用側溝1の側壁13の上部の撤去部13aを除去する撤去部の除去工程と
からなる。
【0019】
(1)溝切り工程
溝切り工程は、撤去する排水用側溝1を囲むようにワイヤソー2のワイヤ21を設置するための、例えば、幅15mm程度の切断溝3を形成するものである。
【0020】
ここで、汎用の回転ブレード単独ではこの幅の切断溝を形成することができないので、回転ブレードを複数枚(本実施例では、3枚。)重ねることにより必要な幅の切断溝を形成するようにする。なお、ワイヤソー2のワイヤ21を収容可能な幅の切断溝を単独で切断することができる特殊サイズの厚みの大きな回転ブレードを使用することもできる。切断溝3の深さは撤去する排水用側溝1の深さ方向の寸法(本実施例では、160mm。)に応じて適宜の直径の回転ブレードを選択するようにする。また、円形の回転ブレードの特性上、切断端部に向かって切断深さが浅くなるので、必要に応じて、切断溝3の交差部を越える余切りを設けるようにする。
【0021】
また、排水用側溝1の長手方向に縦方向に切断する際に、排水用側溝1の幅方向の両端位置の内側を排水用側溝1の構造体を幅方向の厚さ5~30mm(本実施例では、15mm。)を残して切断するようにすることができる。
これにより、残した排水用側溝1の構造体(構造体残部14)の土留め作用により、水路11内の堆積物の除去を含む改修工事を円滑に行うことができ、改修工事の工期の短縮化に寄与することができる。
構造体残部14は、構築する排水用側溝の一部として残置するようにするが、水路11内の堆積物の除去を含む改修工事の最後に撤去することもできる。
【0022】
切断溝3は、排水用側溝1の長手方向の切断溝31と、直角方向(排水用側溝1の幅方向)とに形成することで、撤去する排水用側溝1を囲むようにしてもよいが、本実施例においては、図2に示すように、排水用側溝1の長手方向の切断溝31は、回転ブレードを
使用して形成し、図3に示すように、直角方向(排水用側溝1の幅方向)の切断溝32は、コアドリルを使用して形成するようにしている。
【0023】
ここで、コアドリルを使用して形成する切断溝32は、円形のため、直径の異なる複数種類(本実施例では、φ200mm、φ150mm、φ50mm。)のコアドリルを組み合わせて使用することで、排水用側溝1の幅方向に連続した、撤去する排水用側溝1の深さ方向の寸法と同じ深さ(本実施例では、160mm。)の切断溝32を形成するようにしている。
そして、角部に位置するコア13bは、現位置に残置することで、切断溝3の角部が曲線状となり、ワイヤソー2のワイヤ21による切断初期に、ワイヤソー2のワイヤ21が円滑に走行できるものとなる。
【0024】
ワイヤソー2のワイヤ21を案内するガイドプーリ22を収容するピット4を切断溝3の適宜位置に形成する。
本実施例においては、ピット4を、コアドリルによる円形の切断溝33を重複して形成し、撤去部のコンクリートを細分化して撤去することで形成するようにしたが、回転ブレードを使用して所定間隔に複数の切断溝を形成し、撤去部のコンクリートを細分化して撤去することで形成することもできる。
【0025】
そして、本実施例においては、例えば、排水用側溝1の長手方向の長さ8mを単位として、その中間位置にピット4を形成し、両端から中間位置に向けて、ワイヤソー2のワイヤ21により、排水用側溝1の側壁13の上部を横方向に切断するようにした。
ここで、排水用側溝1の側壁13の上部の撤去部13aの長さが2m以下となるように、さらにその中間位置にコアドリルによる円形の切断溝34を重複して形成し、撤去部13aを分断して撤去できるようにした。
【0026】
(2)横切り工程
横切り工程は、図4に示すように、ピット4にワイヤソー2のワイヤ21を案内するガイドプーリ22を収容し、切断溝3にワイヤソー2のワイヤ21を設置し、ワイヤソー2による切断端側の排水用側溝1の幅方向の中間位置に、排水用側溝1の長手方向に延びる導水溝12を貫通して支持される支軸51に設けたガイドプーリ52を備えた支持機構5によってワイヤソー2のワイヤ21を案内するようにしながら、ワイヤソー2により、排水用側溝1の側壁13の上部を横方向に切断するものである。
【0027】
ここで、ガイドプーリ52は、導水溝12を貫通する支軸51に支持されて、ワイヤソー2のワイヤ21にテンション(張力)を付与しながら導水溝12に沿って移動するようにする。
ワイヤソー2のワイヤ21にテンションを付与する機構としては、支軸51を支持する支持機構5を、排水用側溝1の長手方向に敷設したレール6に沿って移動する台車53で構成し、図4(b)に示す、支持機構5の台車53に対して、台車53の移動方向とは反対側に向けて付勢力を付与することができる任意の付勢機構54(この付勢機構54としては、例えば、図5に示す、本発明のワイヤソーのワイヤのガイド機構の第1実施例のように固定側と支持機構5の台車53に支持した支軸51とに架け渡された(釣りに用いられるスピニングリールのスプールのドラグ力調整機構のように)所定の張力が掛かったときにリール54aから引き出されるようにした線条体54bや支持機構5の台車53のブレーキ力を利用することができる。)を用いることができる。
ガイドプーリ52の直径は、導水溝12を通過できる大きさのもの(本実施例では、φ50mm。)を用いることが好ましい。
これにより、排水用側溝1の側壁13の上部を横方向に安定して切断することができる。
【0028】
(3)撤去部の除去工程
撤去部の除去工程は、横切り工程によって切断された排水用側溝1の側壁13の上部の撤去部13aを除去するものである。
撤去部13aを除去すると、横切り工程によって切断表面に不陸が生じないように切断されているため、必要に応じて、簡単な不陸の整正を行った後、アンカー筋やアンカーボルトの植設を行い、新たなプレキャスト部材を用いて排水用側溝を構築するようにする。
【0029】
ここで、回転ブレードやコアドリルを使用する溝切り工程及びワイヤソー2を使用する横切り工程は、排水用側溝1の状態等の施工現場の状況や条件に応じて、湿式、乾式のいずれかを選択して実施することができる。
【0030】
この排水用側溝の改修方法によれば、ワイヤソー2による切断端側の排水用側溝1の幅方向の中間位置に、排水用側溝1の長手方向に延びる導水溝12を貫通して支持される支軸51に設けたガイドプーリ52を備えた支持機構5によってワイヤソー2のワイヤ21を案内するようにしながら、ワイヤソー2により、排水用側溝1の側壁13の上部を横方向に切断する横切り工程により、排水用側溝1の側壁13の上部を横方向に切断表面に不陸が生じないように安定して切断することができる。また、撤去部を除去する工程が、1工程からなり、かつ、横切り工程の前に水路11内の堆積物を完全に除去する必要がなく、改修工事の工期を短縮することができる。さらに、補強鉄筋を含む排水用側溝1の構造体をワイヤソー2を用いて切断するため、切断時に発生する金属騒音を低減することができる。
【0031】
以上、本発明の排水用側溝の改修方法について、その実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の排水用側溝の改修方法は、切断表面に不陸が生じないようにし、改修工事の工期を短縮できるとともに、補強鉄筋を含む排水用側溝の構造体の切断時に発生する金属騒音を低減できることから、道路に埋設された水路を備えた排水用側溝の改修の用途に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 排水用側溝
11 水路
12 導水溝
13 側壁
13a 撤去部
13b コア
14 構造体残部
2 ワイヤソー
21 ワイヤ
22 ガイドプーリ
3 切断溝
31 切断溝
32 切断溝
33 切断溝
34 切断溝
4 ピット
5 支持機構
51 支軸
52 ガイドプーリ
53 台車
54 付勢機構
54a リール
54b 線条体
6 レール
【要約】
【課題】切断表面に不陸が生じないようにし、改修工事の工期を短縮できるとともに、補強鉄筋を含む排水用側溝の構造体の切断時に発生する金属騒音を低減できる道路に埋設された水路を備えた排水用側溝の改修方法を提供すること。
【解決手段】溝切り工程によって形成された切断溝3にワイヤソー2のワイヤ21を設置し、ワイヤソー2による切断端側の排水用側溝1の幅方向の中間位置に、排水用側溝1の長手方向に延びる導水溝12を貫通して支持される支軸51に設けたガイドプーリ52を備えた支持機構5によってワイヤソー2のワイヤ21を案内するようにしながら、ワイヤソー2により、排水用側溝1の側壁13の上部を横方向に切断する横切り工程を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5