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特許7549842自動仕訳装置、自動仕訳装置の制御方法及び自動仕訳装置の制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】自動仕訳装置、自動仕訳装置の制御方法及び自動仕訳装置の制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20240905BHJP
   G06Q 40/12 20230101ALI20240905BHJP
【FI】
G06Q10/10
G06Q40/12
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021056667
(22)【出願日】2021-03-30
(65)【公開番号】P2022153899
(43)【公開日】2022-10-13
【審査請求日】2023-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】518106434
【氏名又は名称】会計バンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097102
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 敬夫
(74)【代理人】
【識別番号】100098796
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 全
(74)【代理人】
【識別番号】100121647
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 和孝
(74)【代理人】
【識別番号】100187377
【弁理士】
【氏名又は名称】芳野 理之
(72)【発明者】
【氏名】反町 秀樹
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-109808(JP,A)
【文献】特開2020-166693(JP,A)
【文献】特開2016-218952(JP,A)
【文献】特開2011-060219(JP,A)
【文献】特開2019-200692(JP,A)
【文献】特開2018-116566(JP,A)
【文献】特開2019-204535(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
証憑に関する画像情報である証憑画像情報と、既登録の前記証憑画像情報である既登録証憑画像情報と、を有し、
含有情報判断部は、前記証憑画像情報に含まれる仕訳用基礎情報と前記既登録証憑画像情報に含まれる既登録仕訳用基礎情報と比較して比較情報を生成し、
前記含有情報判断部は、前記比較情報が閾値情報に合致すると判断したときに、仕訳用の使用情報として使用する前記既登録仕訳用基礎情報の選択を実行し、
選択された前記既登録仕訳用基礎情報の前記既登録証憑画像情報と関連付けられている既登録仕訳情報を抽出すると共に、前記証憑画像情報の固有情報を取得し、前記既登録仕訳情報の前記固有情報のみを書き換えて、前記証憑画像情報の仕訳情報を生成し、
過去に取得した前記証憑の色や項目の配置、罫線矩形の形状や大きさの情報を記憶する形状情報記憶部を有し、
前記固有情報が金額、日付及び発行元の情報であり、
前記発行元の情報の記載を取得できない場合であっても、前記形状情報記憶部に記憶している前記証憑の色、項目の配置状態、罫線矩形の形状や大きさから前記証憑の発行元の情報を推定する構成となっていることを特徴とする自動仕訳装置。
【請求項2】
前記既登録仕訳用基礎情報は、その種類の相違によって異なる重み付け情報が関連付けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動仕訳装置。
【請求項3】
前記既登録仕訳用基礎情報に関連付けられている前記重み付け情報が、前記既登録仕訳用基礎情報の処理頻度によって自動的に変更することを特徴とする請求項に記載の自動仕訳装置。
【請求項4】
前記証憑画像情報の前記仕訳情報が、会計事務所における前記仕訳情報であること特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動仕訳装置。
【請求項5】
証憑に関する画像情報である証憑画像情報と、既登録の前記証憑画像情報である既登録証憑画像情報と、を有する自動仕訳装置の制御方法であって、
含有情報判断部は、前記証憑画像情報に含まれる仕訳用基礎情報と前記既登録証憑画像情報に含まれる前記既登録仕訳用基礎情報と比較して比較情報を生成し、
前記比較情報に基づき仕訳用の使用情報として使用する前記既登録仕訳用基礎情報を選択し、
選択された前記既登録仕訳用基礎情報の前記既登録証憑画像情報と関連付けられている前記既登録仕訳情報を抽出すると共に、前記証憑画像情報の金額、日付及び発行元の情報である固有情報を取得し、前記既登録仕訳情報の前記固有情報のみを書き換えて、前記証憑画像情報の仕訳情報を生成し、
過去に取得した前記証憑の色や項目の配置、罫線矩形の形状や大きさの情報を形状情報記憶部に記憶し、
前記発行元の情報の記載を取得できない場合であっても、前記形状情報記憶部に記憶している前記証憑の色、項目の配置状態、罫線矩形の形状や大きさから前記証憑の発行元の情報を推定する構成となっていることを特徴とする自動仕訳装置の制御方法
【請求項6】
証憑に関する画像情報である証憑画像情報と、既登録の前記証憑画像情報である既登録証憑画像情報と、を有する自動仕訳装置に
含有情報判断部が、前記証憑画像情報に含まれる仕訳用基礎情報と前記既登録証憑画像情報に含まれる前記既登録仕訳用基礎情報と比較して比較情報を生成する機能
前記比較情報に基づき仕訳用の使用情報として使用する前記既登録仕訳用基礎情報を選択する機能、
選択された前記既登録仕訳用基礎情報の前記既登録証憑画像情報と関連付けられている前記既登録仕訳情報を抽出すると共に、前記証憑画像情報の金額、日付及び発行元の情報である固有情報を取得し、前記既登録仕訳情報の前記固有情報のみを書き換えて、前記証憑画像情報の仕訳情報を生成する機能、
過去に取得した前記証憑の色や項目の配置、罫線矩形の形状や大きさの情報を形状情報記憶部に記憶する機能、
前記発行元の情報の記載を取得できない場合であっても、前記形状情報記憶部に記憶している前記証憑の色、項目の配置状態、罫線矩形の形状や大きさから前記証憑の発行元の情報を推定する機能、を実現させるための自動仕訳装置の制御プログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、証憑等を自動仕訳するための自動仕訳装置、自動仕訳装置の制御方法及び自動仕訳装置の制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、光学読取装置(OCR:OPtical Character Recognition/Reader)で領収書等の情報を入力し、入力された領収書等の「摘要」等の情報を、仕訳し、勘定科目等を選択し、摘要等の情報と共に登録し、履歴データベースを作成する提案がなされている。
そして、このような提案の場合、その後、新たに、OCR等で領収書等の情報の入力があると、その摘要等の情報を、既に作成した履歴データベースの情報と比較し、好ましい仕訳情報を選択提供する構成等となっている(例えば、特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-304643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような提案の場合、OCR等で入力された領収書等の証憑の「摘要」等の情報と比較し易い項目情報を「履歴データベース」が有する必要があった。
すなわち、履歴データベースは、仕訳用の科目等の情報以外に入力される証憑の具体的な商品情報等の情報と比較可能な情報を別に作成する必要があり、装置等が複雑となるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、データベース等を複雑にすることなく、入力された領収書等の証憑に含まれる情報から容易かつ迅速に仕訳情報を生成することができる自動仕訳装置、自動仕訳装置の制御方法及び自動仕訳装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
前記目的は、本発明にあっては、証憑に関する画像情報である証憑画像情報と、既登録の前記証憑画像情報である既登録証憑画像情報と、を有し、含有情報判断部は、前記証憑画像情報に含まれる仕訳用基礎情報と前記既登録証憑画像情報に含まれる既登録仕訳用基礎情報と比較して比較情報を生成し、前記含有情報判断部は、前記比較情報が閾値情報に合致すると判断したときに、仕訳用の使用情報として使用する前記既登録仕訳用基礎情報の選択を実行し、前記含有情報判断部は、前記比較情報が閾値情報に合致すると判断したときに、仕訳用の使用情報として使用する前記既登録仕訳用基礎情報の選択を実行し、選択された前記既登録仕訳用基礎情報の前記既登録証憑画像情報と関連付けられている既登録仕訳情報を抽出すると共に、前記証憑画像情報の固有情報を取得し、前記既登録仕訳情報の前記固有情報のみを書き換えて、前記証憑画像情報の仕訳情報を生成し、過去に取得した前記証憑の色や項目の配置、罫線矩形の形状や大きさの情報を記憶する形状情報記憶部を有し、前記固有情報が金額、日付及び発行元の情報であり、前記発行元の情報の記載を取得できない場合であっても、前記形状情報記憶部に記憶している前記証憑の色、項目の配置状態、罫線矩形の形状や大きさから前記証憑の発行元の情報を推定する構成となっていることを特徴とする自動仕訳装置より達成される。
【0007】
前記構成によれば、証憑画像情報に含まれる仕訳用基礎情報は、既登録証憑画像情報との比較で判断するので、証憑画像情報の仕訳用基礎情報の比較用の情報を別途用意する必要がなく、原本等をそのまま登録している既登録証憑画像情報と比較すれば足り、容易かつ迅速に比較をすることができる。
そして、該当する既登録証憑画像情報と関連付けられている仕訳済みデータ等の既登録仕訳情報の日付や金額等の固有情報のみを変更して新たな仕訳情報を生成するので、新たな仕訳情報の生成に際し、利用者等の誤入力等を未然に防ぐことができると共に、容易かつ迅速に新たな仕訳情報を生成することができる。
また、前記構成によれば、比較情報が閾値情報に合致したときに、仕訳用の使用情報として使用する既登録仕訳用基礎情報の選択を実行するので、より精度の高い仕訳情報を生成することができる。
また、前記構成によれば、既登録証憑画像情報は、少なくとも、証憑の形状又は色彩のいずれを含む形態情報(例えば、領収書の色や項目配置等)を含むので、証憑画像情報に含まれる仕訳用基礎情報(例えば、発行元等の文言情報等)を取得できない場合でも、形態情報から仕訳用基礎情報を特定することができ、自動的に新たな仕訳情報を生成することができる。
【0010】
好ましくは、前記自動仕訳装置の前記既登録仕訳用基礎情報は、その種類の相違によって異なる重み付け情報が関連付けられていることを特徴とする。
【0011】
前記構成によれば、領収書の発行元、雑誌のタイトル、商品の一般名称等の既登録仕訳用基礎情報によって、その重み付け情報が異なるので、比較情報を生成する際に、重み付け情報が重い仕訳用基礎情報を重視した比較が可能となる。
このため、より精度の高い仕訳情報を生成することができる。
【0012】
好ましくは、前記自動仕訳装置の前記既登録仕訳用基礎情報に関連付けられている前記重み付け情報が、前記既登録仕訳用基礎情報の処理頻度によって自動的に変更することを特徴とする。
【0013】
前記構成によれば、重み付け情報が、証憑画像情報の各既登録仕訳用基礎情報の処理頻度によって、自動的に変更されるので、自動仕訳装置を使用する会計事務所等の利用者等の仕訳処理の傾向に沿った「比較情報」を自動的に生成するように「学習」可能な構成となっている。したがって、利用者等にとって使いやすい装置となる。
【0014】
好ましくは、前記自動仕訳装置の前記既登録証憑画像情報は、少なくとも、証憑の形状又は色彩のいずれを含む形態情報を含み、前記形態情報に基づき前記仕訳用基礎情報を特定する構成となっていることを特徴とする。
【0016】
好ましくは、前記自動仕訳装置の前記証憑画像情報の前記仕訳情報が、会計事務所における前記仕訳情報であることを特徴とする。
【0017】
前記構成によれば、証憑画像情報の仕訳情報が会計事務所における仕訳情報なので、同会計事務所の過去における仕訳処理等の傾向を学習等して、証憑画像情報の仕訳情報は、処理を重ねるに連れて精度が向上する構成となっている。
【0018】
上記目的は、本発明にあっては、証憑に関する画像情報である証憑画像情報と、既登録の前記証憑画像情報である既登録証憑画像情報と、を有する自動仕訳装置の制御方法であって、含有情報判断部は、前記証憑画像情報に含まれる仕訳用基礎情報と前記既登録証憑画像情報に含まれる前記既登録仕訳用基礎情報と比較して比較情報を生成し、前記比較情報に基づき仕訳用の使用情報として使用する前記既登録仕訳用基礎情報を選択し、選択された前記既登録仕訳用基礎情報の前記既登録証憑画像情報と関連付けられている前記既登録仕訳情報を抽出すると共に、前記証憑画像情報の金額、日付及び発行元の情報である固有情報を取得し、前記既登録仕訳情報の前記固有情報のみを書き換えて、前記証憑画像情報の仕訳情報を生成し、過去に取得した前記証憑の色や項目の配置、罫線矩形の形状や大きさの情報を形状情報記憶部に記憶し、前記発行元の情報の記載を取得できない場合であっても、前記形状情報記憶部に記憶している前記証憑の色、項目の配置状態、罫線矩形の形状や大きさから前記証憑の発行元の情報を推定する構成となっていることを特徴とする自動仕訳装置の制御方法により達成される。
【0019】
上記目的は、本発明にあっては、証憑に関する画像情報である証憑画像情報と、既登録の前記証憑画像情報である既登録証憑画像情報と、を有する自動仕訳装置に、含有情報判断部が、前記証憑画像情報に含まれる仕訳用基礎情報と前記既登録証憑画像情報に含まれる前記既登録仕訳用基礎情報と比較して比較情報を生成する機能、前記比較情報に基づき仕訳用の使用情報として使用する前記既登録仕訳用基礎情報を選択する機能、選択された前記既登録仕訳用基礎情報の前記既登録証憑画像情報と関連付けられている前記既登録仕訳情報を抽出すると共に、前記証憑画像情報の金額、日付及び発行元の情報である固有情報を取得し、前記既登録仕訳情報の前記固有情報のみを書き換えて、前記証憑画像情報の仕訳情報を生成する機能、過去に取得した前記証憑の色や項目の配置、罫線矩形の形状や大きさの情報を形状情報記憶部に記憶する機能、前記発行元の情報の記載を取得できない場合であっても、前記形状情報記憶部に記憶している前記証憑の色、項目の配置状態、罫線矩形の形状や大きさから前記証憑の発行元の情報を推定する機能、を実現させるための自動仕訳装置の制御プログラムにより達成される。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明は、データベース等を複雑にすることなく、入力された領収書等の証憑に含まれる情報から容易かつ迅速に仕訳情報を生成することができる自動仕訳装置、自動仕訳装置の制御方法及び自動仕訳装置の制御プログラムを提供できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の「自動仕訳装置」の第1の実施の形態である「証憑自動仕訳装置10」の主な構成を示す概略ブロック図である。
図2】第1の各種情報記憶部20の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3】第2の各種情報記憶部40の主な構成を示す概略ブロック図である。
図4】第1の実施の形態に係る「証憑自動仕訳装置10」の主な動作例を示す概略フローチャートである。
図5】第2の実施の形態に係る証憑自動仕訳装置10の主な動作等を示す概略フローチャートである。
図6】ST2の段階における「第1の既登録領収書画像情報記憶部(その1)」の状態を示す概略説明図である。
図7】ST7の段階における「第1の既登録領収書画像情報記憶部(その2)」の状態を示す概略説明図である。
図8】「形態情報記憶部」に記憶されている形態情報の一例を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の「自動仕訳装置」の第1の実施の形態である「証憑自動仕訳装置10」の主な構成を示す概略ブロック図である。
図1の口座情報取得装置10は、コンピュータを有し、コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やハードディスク等を有し、バスを介して接続されている。
【0024】
また、図1に示すように、証憑自動仕訳装置10は、制御部11を有し、制御部11は、外部の装置等と通信するための「通信装置12」、各種情報を表示するための表示部である例えば、「ディスプレイ13」、そして、各種情報を入力するためのキーボード等の各種情報入力装置14を制御する構成となっている。
【0025】
また、図1に示すように、制御部11は、「第1の各種情報記憶部20」及び「第2の各種情報記憶部40」等も制御し、図2及び図3は、それぞれ「第1の各種情報記憶部20」及び「第2の各種情報記憶部40」の主な構成を示す概略ブロック図である。
これら「第1の各種情報記憶部20」及び「第2の各種情報記憶部40」の各ブロックの内容は、後述する。
【0026】
図4及び図5は、本実施の形態に係る「証憑自動仕訳装置10」の主な動作例を示す概略フローチャートである。
本実施の形態では、証憑自動仕訳装置10の利用者である会計事務所である例えば、A会計事務所が、その顧客Bの証憑である例えば、領収書Cを仕訳する例を用いて、以下説明する。
【0027】
先ず、図4のステップ(以下「ST」とする)1に進む。ST1では、A会計事務所の担当者が、処理対象である領収書Cを、そのままスキャン装置でスキャンし、証憑画像情報である例えば、領収書Cの「領収書画像情報」を取込み、取得する。
次いで、図2の「領収書画像情報取得部(プログラム)21」が動作し、領収書Cの領収書画像情報に含まれる仕訳用基礎情報である例えば、文言情報をテキスト情報として「領収書識別情報:領収書C」という情報と共に、図2の「領収書画像情報記憶部22」に記憶する。
【0028】
この領収書Cの領収書画像情報としては、図2に示すように、例えば、「きょうの健康(雑誌のタイトル)」「月刊エコノミ(雑誌のタイトル)」「ノート (商品の一般名)」「野田books(株)(発行元)」等があり、これらをテキスト化し、クレンジングした画像情報と共に文言情報として、「領収書画像情報記憶部22」に記憶される。
【0029】
次いで、ST2へ進む。ST2では、含有情報判断部である例えば、図2の「第1の含有情報判断部(プログラム)23」が動作し、既登録の「領収書画像情報」であり、既登録証憑画像情報である例えば、「第1の既登録領収書画像情報」を記憶している図2の「第1の既登録領収書画像情報記憶部24(第1の類推データベース)」を参照する。
【0030】
図6は、ST2の段階における「第1の既登録領収書画像情報記憶部(その1)」の状態を示す概略説明図である。
図6に示すように、第1の既登録領収書画像情報として、例えば、領収書X、領収書Y及び領収書Z等が記憶されている。
【0031】
これら領収書X等には、文言情報である「発行元:北越ガス(株)」「内容:ガス基本料、ガス使用量」の他、固有情報である例えば、「日付:6/26」や「領収金額:30,000円」等も含まれている。
さらに、これら領収書X等の「第1の既登録領収書画像情報」には、これらの情報に基づき、既に科目等に仕訳した既登録仕訳情報である例えば、「仕訳済みデータ」が関連付けて記憶されている。
【0032】
具体的には、以下のとおりである。
(1)領収書Xの「領収書の画像」と、その画像に表示された文言のテキストデータ「北越ガス(株)(発行元)」、「ガス基本料金(対価の内容)」及び「ガス使用料(対価の内容)」。日付情報は6/26で、領収金額情報は、30,000円。
(2)領収書Yの「領収書の画像」と、その画像に表示された文言のテキストデータ「野田books(株)(発行元)」、「きょうの健康1(雑誌のタイトル)」及び「月刊エコノミ1(雑誌のタイトル)」。日付情報は7/16で、領収金額情報は、1,500円。
(3)領収書Zの「領収書の画像」と、その画像に表示された文言のテキストデータ「バインダー50(商品の一般名称)」、「ノート100(商品の一般名称)」及び「包装フィルム50(商品の一般名称)」。日付情報は8/12で、領収金額情報は、80,500円。
【0033】
また、これら「領収書X」「領収書Y」「領収書Z」の各データは、それぞれ、仕訳処理後の「仕訳済みデータ」と関連付けて、「第1の既登録領収書画像情報記憶部(第1の類推データベース)」に以下のように、記憶されている。
(1-1)「領収書X」と関連付けられている「仕訳済みデータ」は「日付:6/27 勘定科目:光熱費/現金 金額:30,000円 摘要:なし」である。
(2-1)「領収書Y」と関連付けられている「仕訳済みデータ」は「日付:7/27 勘定科目:図書費/現金 金額:1,500円 摘要:月刊誌定期購読」である。
(3-1)「領収書Z」と関連付けられている「仕訳済みデータ」は「日付:8/12 勘定科目:仕入/預金 金額:80,500円 摘要:ノートセット50組」である。
【0034】
次いで、ST3へ進む。ST3では、同判断部23が動作し、領収書画像情報記憶部22に記憶されている領収書Cの「領収書画像情報の文言情報」と「第1の既登録領収書画像情報記憶部24」の「既登録領収書画像情報」の領収書X、領収書Y、領収書Zの文言データとを比較する。
具体的には、領収書Cの文言データである「きょうの健康」「月刊エコノミ」「ノート」「野田books(株)」と、領収書X、領収書Y、領収書Zの文言データとを比較し、領収書Cの文言データが、領収書X、領収書Y、領収書Zの文言データと一致するか否かを判断する。
【0035】
次いで、ST4へ進む。ST4では、同判断部23が動作し、領収書X、Y、Z、それぞれについての比較情報である例えば、一致の程度情報、例えば、一致している文言データの数情報を生成して、「第1の比較情報記憶部」に記憶する。
例えば、領収書Xについては、一致する文言データは「0」、領収書Yについては「3」(「野田books(株)」「きょうの健康」「月刊エコノミ」)、領収書Zについては「1」(「ノート」)である旨、図2の「第1の比較情報記憶部25」に記憶する。
【0036】
次いで、ST5へ進む。ST5では、図2の「第1の候補領収書選択部(プログラム)26」が動作し、領収書Cの仕訳済みデータの作成に使用すべき候補領収書を選択し、図2の「第1の候補領収書記憶部27」に記憶する。
具体的には、既登録仕訳用基礎情報である例えば、既登録の領収書画像情報の文言情報と一致する文言データが最も多く「3」である「領収書Y」を「候補領収書」として「第1の候補領収書記憶部27」に記憶する。
【0037】
次いで、ST6へ進む。ST6では、図2の「閾値情報判断部(プログラム)28」が動作し、候補領収書(領収書Y)の文言データの一致数が、所定の閾値情報である例えば、閾値条件を満たしているか否かを判断し、閾値条件を満たしているときは、「第1の仕訳用領収書」として図2の「第1の仕訳用領収書記憶部29」に記憶する。
【0038】
例えば、一致数が、全体の文言数の過半数以上であることを「閾値」とすると、上述の例では、領収書Cは文言データの数が「4」で、一致数が「3」なので、閾値条件を満たし、領収書Yを「第1の仕訳用領収書」として「第1の仕訳用領収書記憶部29」に記憶する。
また、この領収書Yの文言情報が「仕訳用の使用情報として使用する既登録仕訳用基礎情報」となる。
【0039】
このように、本実施の形態では、候補領収書の文言データの一致数が、所定の閾値条件を満たしている場合のみ「第1の仕訳用領収書」とするので、精度の高い情報とすることができる。
【0040】
次いで、ST7へ進む。ST7では、図2の「第1の仕訳済みデータ生成部(プログラム)30」が動作し、図2の「第1の既登録領収書画像情報記憶部24」を参照し、「第1の仕訳用領収書」である「領収書Y」と関連付けられている「仕訳済みデータ」の日付、金額等の固有情報を変更して「領収書C」の「仕訳済みデータ」を生成し、「領収書C」と関連付けて「第1の既登録領収書画像情報記憶部24」に記憶する。
【0041】
図7は、ST7の段階における「第1の既登録領収書画像情報記憶部(その2)」の状態を示す概略説明図である。
図7に示すように「第1の既登録領収書画像情報記憶部(その2)」では、図6の「第1の既登録領収書画像情報記憶部(その1)」と異なり、領収書Cの第1の既登録領収書画像情報と、その仕訳済みデータが新たに追加され、記憶されている。
【0042】
この領収書Cの仕訳済みデータは、「科目:図書費/現金」「発行元:野田books(株)」「日付:7/16」「領収金額:1,500円」「摘要:月刊誌定期購読」等である。
【0043】
また、ここで「固有情報」は、金額、日付、発行元であるが、A会計事務所が、同じ顧客の領収書の仕訳を処理する場合、文言データが所定の閾値条件を満たしている場合は、発行元も同じ可能制が高いので、固有情報を金額及び日付のみとしても構わない。
【0044】
以上のように、本実施の形態によれば、領収書Cの領収書画像情報に含まれる「きょうの健康」等の文言情報は、領収書X等の文言情報等の第1の既登録領収書画像情報との比較で判断するので、仕訳をしようとする領収書Cの比較用の情報を別途用意する必要がなく、既に原本等をそのまま登録している領収書X等の第1の既登録証憑画像情報と比較すれば足りる。
このため、容易かつ迅速に比較をすることができる。
【0045】
そして、該当する第1の既登録証憑画像情報である領収書Yと関連付けられている仕訳済みデータ等の文言情報である日付や金額等の固有情報のみを変更して新たな仕訳済みデータを生成するので、新たな仕訳済みデータの生成に際し、利用者等の誤入力等を未然に防ぐことができる。
また、仕訳用の使用情報として使用する第1の既登録領収書画像情報の文言情報を選択する際に、領収書Cの文言情報の一致数が、所定の閾値条件を満たしている第1の既登録領収書画像情報(領収書Y)を「仕訳用の領収書」として使用する。
したがって、より精度の高い仕訳済みデータを生成することができる。
【0046】
(第2の実施の形態)
図3に示す第2の各種情報記憶部40は、本発明の第2の実施の形態に係る「証憑自動仕訳装置10」の主な構成を示す概略ブロック図である。
本実施の形態の主な構成等は、上述の第1の実施の形態と同様であるため、同様の構成については説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0047】
図3に示すように、既登録仕訳用基礎情報である例えば、「第2の既登録領収書画像情報記憶部41」の「第2の既登録領収書画像情報」の文言情報(発行元:野田books(株)等)には、その文言情報の種類の相違によって異なる「重み付け情報」である例えば、ポイントが関連つけられている。
例えば、文言情報である「野田books(株)」は、ポイント5点、「山田書店(株)」は2点、「きょうの健康」、「月刊エコノミ」や「ノート」は、それぞれ1点である。
【0048】
このポイント数は、処理をおこなう会計事務所等における文言情報の重要度等によって、予め設定される。
また、このポイント数は、処理頻度によって、自動的に変更される構成としても構わない。
例えば、同じ文言情報の一致等の処理の回数が所定回数に達した場合、ポイント数を増加させる等の構成としても構わない。
この場合、キーワードとして機能する文言情報のうち、頻度の高い重要な文言情報ほど、高いポイントを付与されるので、より精度の高い仕訳データを作成できることになる。
【0049】
本実施の形態では、予め文言情報にポイント数を割り当てた例で、以下、説明する。
具体的には、図3に示すように、文言情報毎にポイント数が割り当てられ、第2の既登録領収書画像情報記憶部(第2の類推データベース)41に記憶されている。
【0050】
図5は、本実施の形態に係る証憑自動仕訳装置10の主な動作等を示す概略フローチャートである。
以下、同フローチャートに沿って、詳述する。
【0051】
本実施の形態では、先ず、ST11で、上述の第1の実施の形態のST1と同様の工程を実行する。
すなわち、「処理すべき領収書Cをスキャンし、「領収書画像情報」を取得し、図2の領収書画像情報取得部21が動作し、この領収書画像情報に含まれる文言情報 、例えば「発行元:野田books(株)」「内容:きょうの健康、月刊エコノミ、ノート等」をテキスト情報として「領収書識別情報:領収書C」と共に図2の「領収書画像情報記憶部22」に記憶する。
【0052】
次いで、ST12へ進む。ST12では、含有情報判断部である例えば、図3の「第2の含有情報判断部(プログラム)42」が動作し、既登録の「領収書画像情報」であり、既登録証憑画像情報である例えば、「第2の既登録領収書画像情報」を記憶している「第2の既登録領収書画像情報記憶部(第2の類推データベース)41」を参照する。
この第2の既登録領収書画像情報には、上述のように、発行元、内容等の文言情報に「ポイント数」が関連付けられて記憶されている。
【0053】
次いで,ST13へ進む。ST13では、同判断部42が動作し、図2の「領収書画像情報記憶部22」に記憶されている領収書Cの「領収書画像情報の文言情報」と、図3の「第2の既登録領収書画像情報記憶部41」の「第2の既登録領収書画像情報」の領収書V、領収書Wの文言データとを比較する。
【0054】
具体的には、領収書Cの文言データである「きょうの健康」「月刊エコノミ」「ノート」「野田books(株)」と、領収書V、領収書Wの文言データとを比較し、領収書Cの文言データが、領収書V、領収書Wの文言データと一致するか否かを判断する。
【0055】
次いで、ST14へ進む。ST14では、同判断部42が動作し、領収書V、W、それぞれについての比較情報である例えば、一致の程度情報、例えば、一致している文言データの数情報を生成して、図3の「第2の比較情報記憶部43」に記憶すると共に、各領収書の「ポイント数」の合計も記憶する。
【0056】
例えば、領収書Vについては、一致する文言データは「2」(野田books(株):ポイント5点、きょうの健康:ポイント1点、合計ポイント6点)、領収書Wについては「3」(きょうの健康:ポイント1点、月刊エコノミ:ポイント1点、ノート:ポイント1点、合計ポイント3点)である旨、「第2の比較情報記憶部43」に記憶する。
【0057】
次いで、ST15へ進む。ST15では、図3の「第2の候補領収書選択部(プログラム)44」が動作し、領収書Cの仕訳済みデータの作成に使用すべき候補領収書を選択し、図3の「第2の候補領収書記憶部45」に記憶する。
【0058】
具体的には、既登録の領収書画像情報の文言情報と一致する文言データの「合計ポイント数」が最も多く「6」である「領収書V」を「候補領収書」として、「第2の候補領収書記憶部45」に記憶する。
【0059】
次いで、ST16へ進む。ST16では、図3のポイント判断部(プログラム)46が動作し、候補領収書(領収書V)の文言データの「合計ポイント数」が、所定の閾値条件を満たしているか否かを判断し、閾値条件を満たしているときは、「第2の仕訳用領収書」として図3の「第2の仕訳用領収書記憶部47」に記憶する。
【0060】
例えば、「合計ポイント数」が、全体の文言情報のポイント数が5以上であることを「閾値」とした場合、上述の例では、領収書Vは「合計ポイント数」が「6」なので、閾値条件を満たし、領収書Vを「第2の仕訳用領収書」として、図3の「第2の仕訳用領収書記憶部47」に記憶する。
そして、この領収書Vの文言情報が「仕訳用の使用情報として使用する既登録仕訳用基礎情報」の一例となる。
【0061】
次いで、ST17へ進む。ST17では、図3の「第2の仕訳済みデータ生成部(プログラム)48」が動作し、「第2の仕訳用領収書」である「領収書V」と関連付けられている「仕訳済みデータ」の日付、金額等の固有情報を変更して「領収書C」の「仕訳済みデータ」を生成し、「領収書C」と関連付けて図3の「第2の既登録領収書画像情報記憶部41」に記憶する。
【0062】
以上のように、第2の実施の形態によれば、領収書の発行元、雑誌のタイトル、商品の一般名称等の文言情報の重み付け情報であるポイント数等が異なるので、比較情報を生成する際に、ポイント数が多い文言情報等を重視した比較が可能となる。
このため、より精度の高い仕訳済みデータを生成することができる。
【0063】
また、文言情報のポイント数が、領収書画像情報の文言情報の処理頻度によって、自動的に変更される場合は、自動仕訳装置を使用する会計事務所等の利用者等の仕訳処理の傾向に沿った「比較情報」を自動的に生成するように「学習」可能な構成となっている。
したがって、利用者にとって使いやすい証憑自動仕訳装置10となる。
【0064】
さらに、上述の第1の実施の形態や第2の実施の形態の構成有する証憑自動仕訳装置10を特に会計事務所等で使用すると、同会計事務所の過去における仕訳処理等の傾向を学習等するため、領収書画像情報の仕訳情報は、処理を重ねるに連れて精度が向上することになる。
【0065】
(第1の実施の形態や第2の実施の形態の変形例)
上述の第1の実施の形態や第2の実施の形態では、図2の「領収書画像情報記憶部22」に記憶された、仕訳用基礎情報である例えば、領収書Cの「発行元」の文言情報が不鮮明等で不明の場合、図7の「第1の既登録領収書画像情報記憶部(その2)」に記載される「仕訳済みデータ」で「発行元」のデータが「不明」となり、仕訳済みデータとしては、不完全なものとなる。
【0066】
そこで、本実施の形態では、たとえ領収書Cの「発行元」の記載が不鮮明等であっても、既に記憶している領収書の色、項目の配置、罫線矩形の形状や大きさ等から領収書Cの発行元を推定する構成を有している。
具体的には、同装置10は、過去に取得した領収書の色や項目の配置、罫線矩形の形状や大きさ等の情報を記憶する「形態情報記憶部」を有している。
図8は、「形態情報記憶部」に記憶されている形態情報の一例を示す概略説明図である。
図8に示す例では、領収書の項目の配置状態の情報を記憶している。
本発明では、領収書の項目の配置状態、罫線矩形の形状や大きさ等の情報に限らず、各部分の色彩等の情報を併せて保持していても構わない。
【0067】
このため、本実施の形態では、同装置10が有する「発行元推定部(プログラム)」が動作し、領収書Cの「発行元」情報が不鮮明であると判断されると、上述の「形態情報記憶部」を参照し、領収書Cの「領収書の項目の配置状態」と同一又は近似する「領収書の項目の配置状態」を抽出し、その「領収書の項目の配置状態」と紐づけられている領収書の「発行元」情報に基づいて、領収書Cの「発行元」情報を推定する構成となっている。
【0068】
したがって、領収書C等の証憑画像情報に含まれる仕訳用基礎情報(例えば、発行元等の文言情報等)を取得できない場合でも、形態情報等から発行元等の文言情報等を特定することができ、自動的に新たな仕訳済みデータを生成でき、不完全な仕訳済みデータの発生を未然に防止することができる。
【0069】
以上説明した本実施形態においては、装置として実現される場合を例に挙げて説明したが、本発明は、これに限定されず、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納され頒布されてもよい。
【0070】
また、記憶媒体は、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であればよい。記憶媒体の記憶形式は、特には限定されない。
【0071】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
【0072】
さらに、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体には限定されず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0073】
また、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいて本実施形態における各処理を実行すればよく、1つのパソコン等からなる装置であってもよいし、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等であってもよい。
【0074】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンには限定されず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0075】
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
【符号の説明】
【0076】
10・・・証憑自動仕訳装置、11・・・制御部、12・・・通信装置、13・・・ディスプレイ、14・・・各種情報入力装置、20・・・第1の各種情報記憶部、21・・・領収書画像情報取得部、22・・・領収書画像情報記憶部、23・・・第1の含有情報判断部、24・・・第1の既登録領収書画像情報記憶部、25・・・第1の比較情報記憶部、26・・・第1の候補領収書選択部、27・・・第1の候補領収書記憶部、28・・・閾値情報判断部、29・・・第1の仕訳用領収書記憶部、30・・・第1の仕訳済みデータ生成部、40・・・第2の各種情報記憶部、41・・・第2の既登録領収書画像情報記憶部、42・・・第2の含有情報判断部、43・・・第2の比較情報記憶部、44・・・第2の候補領収書選択部、45・・・第2の候補領収書記憶部、46・・・ポイント判断部、47・・・第2の仕訳用領収書記憶部、48・・・第2の仕訳済みデータ生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8