(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】スイッチ装置およびスイッチシステム
(51)【国際特許分類】
G01D 5/244 20060101AFI20240905BHJP
G01D 5/245 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
G01D5/244 C
G01D5/245 110M
G01D5/245 H
(21)【出願番号】P 2021006322
(22)【出願日】2021-01-19
【審査請求日】2023-10-16
(73)【特許権者】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】春日井 博之
(72)【発明者】
【氏名】竹若 馨祐
【審査官】吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-87360(JP,U)
【文献】特開2003-63326(JP,A)
【文献】特開2003-50114(JP,A)
【文献】特開平11-331960(JP,A)
【文献】特開2012-101619(JP,A)
【文献】実開平7-16237(JP,U)
【文献】特開2014-48355(JP,A)
【文献】特開2013-37782(JP,A)
【文献】特開2009-251356(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 5/12-5/38
G01P 3/00-3/80
H01H 19/00-19/64
B60R 16/02
G06F 3/02-3/027
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1スイッチおよび第2スイッチを含む複数のスイッチ、出力線、並びに、前記出力線に直列接続された複数の抵抗を含み、前記複数のスイッチの導通状態に応じた分圧値を前記出力線に出力する分圧回路と、
ユーザ操作に従って回転するダイヤルを含む操作部と、
前記ダイヤルの所定角度の回転および回転方向を検出し、前記所定角度の回転を検出したことを示すパルスを含む角度信号と、前記回転方向が第1方向であるか、前記第1方向とは異なる第2方向であるかを示す方向信号とを生成する回転検出回路と、
前記第1スイッチおよび前記第2スイッチに連結される選択回路と、
前記回転検出回路と前記選択回路との間のパルス生成回路と、を備え、
前記パルス生成回路は、前記回転検出回路から前記角度信号を受け、前記角度信号に含まれる前記パルスを受けて所定幅のワンショットパルスを生成し、前記選択回路に出力し、
前記所定幅は、前記分圧値が前記第1スイッチと前記第2スイッチとのいずれが導通状態であるかを示すように設定され、
前記選択回路は、前記パルス生成回路と前記第1スイッチとの間、前記パルス生成回路と前記第2スイッチとの間、前記回転検出回路と前記第1スイッチとの間、および、前記回転検出回路と前記第2スイッチとの間にあり、
前記選択回路は、前記回転検出回路から前記方向信号を受け、前記パルス生成回路から前記ワンショットパルスを受け、
前記選択回路は、前記回転検出回路からの前記方向信号が前記第1方向を示すときに、前記パルス生成回路からの前記ワンショットパルスの出力先として、前記分圧回路の前記第1スイッチの制御端子への第1出力先を選択し、
前記回転検出回路からの前記方向信号が前記第2方向を示すときに、前記パルス生成回路からの前記ワンショットパルスの出力先として、前記分圧回路の前記第2スイッチの制御端子への第2出力先を選択する、
スイッチ装置。
【請求項2】
前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記回転検出回路および前記選択回路は論理回路として構成され、
前記スイッチ装置は、プログラムを実行するCPUを含まない
請求項
1に記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記操作部は、
ユーザ操作を受ける回転部材と、
前記ダイヤルと、
前記回転部材の1回転を前記ダイヤルのR(Rは実数)回転に変換する変換部と、を備える
請求項1
または2に記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記ダイヤルは円筒形状または円盤形状を有する
請求項1から
3の何れか1項に記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記ダイヤルは少なくとも1組のN極およびS極を有し、
前記回転検出回路は、異なる方向の磁場に対応する2つの磁気センサを有し、前記2つの磁気センサの出力から前記角度信号と前記方向信号とを生成する
請求項1から
4の何れか1項に記載のスイッチ装置。
【請求項6】
前記第1スイッチはトランジスタスイッチであり、
前記第2スイッチはトランジスタスイッチである
請求項1から
5の何れか1項に記載のスイッチ装置。
【請求項7】
前記複数のスイッチのそれぞれは、前記複数の抵抗のうちの互いに異なる抵抗に対応し、対応する抵抗の一端と基準電位線との間に接続される
請求項1から
6の何れか1項に記載のスイッチ装置。
【請求項8】
請求項1から
7の何れか1項に記載のスイッチ装置と、
前記出力線から伝達される分圧値に基づいて前記複数のスイッチのうち導通状態のスイッチを判定する判定装置と、を備える
スイッチシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スイッチ装置およびスイッチシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ステアリングホイールに設けられるスイッチ装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、背景技術のスイッチ装置によれば、ユーザのダイヤル操作に対応できないという問題がある。
【0005】
そこで、本開示は、低コスト化可能で、かつ、ユーザのダイヤル操作に対応可能なスイッチ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るスイッチ装置は、第1スイッチおよび第2スイッチを含む複数のスイッチ、出力線、並びに、前記出力線に直列接続された複数の抵抗を含み、前記複数のスイッチの導通状態に応じた分圧値を前記出力線に出力する分圧回路と、ユーザ操作に従って回転するダイヤルを含む操作部と、前記ダイヤルの所定角度の回転および回転方向を検出し、前記所定角度の回転を検出したことを示すパルスを含む角度信号と、前記回転方向が第1方向であるか、前記第1方向とは異なる第2方向であるかを示す方向信号とを生成する回転検出回路と、前記方向信号が第1方向を示すか第2方向を示すかに応じて、前記角度信号のパルスを、前記第1スイッチの制御用に出力するか前記第2スイッチの制御用に出力するかを選択する選択回路と、を備える。
【0007】
また、本開示の一態様に係るスイッチシステムは、前記スイッチ装置と、前記出力線から伝達される分圧値に基づいて前記複数のスイッチのうち導通状態のスイッチを判定する判定装置と、を備える。
【0008】
なお、この包括的又は具体的な態様は、システム、方法又は集積回路等の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本開示のスイッチ装置およびスイッチシステムは、低コスト化可能で、かつ、ユーザのダイヤル操作に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施の形態1に係るスイッチシステムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、
図1中の操作部および回転検出回路の配置例を示す図である。
【
図3】
図3は、
図1中の回転検出回路、パルス生成回路および選択回路の具体例を示す図である。
【
図4】
図4は、
図1のスイッチシステムの動作例を示すタイミングチャートである。
【
図5】
図5は、
図1中のスイッチ装置の第1の変形例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、
図1中のスイッチ装置の第2の変形例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、実施の形態2に係るスイッチシステムにおけるスイッチ装置の構成例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、実施の形態2に係るスイッチシステムにおけるダイヤルの極性の組数の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(本開示の一態様を得るに至った経緯)
特許文献1のスイッチ装置は、直列接続された複数の抵抗、および、各抵抗端に接続された複数のスイッチを有する分圧回路を含む。このスイッチ装置は、ユーザにより押下されたスイッチの位置に応じた分圧値を1本の出力線に出力する。スイッチ装置に接続されたECU(Electronic Control Unit)は、1本の出力線から伝達される分圧値によって、複数のスイッチのうちどのスイッチが押下されたかを検出する。このスイッチ装置は、出力線が1本である点で製造コストを安価にするのに適している。
【0012】
一方、自動車のステアリングホイールに搭載される操作スイッチとして、ダイヤル式のニーズが増えている。ダイヤル式の操作スイッチは、例えば、オーディオの音量調節やインパネ(計器盤)の表示部に表示される情報の調整または選択に利用され、押下式の操作スイッチと比べてより手軽な操作を実現できる。
【0013】
例えば、ダイヤル式のスイッチ装置は、マイコン制御により実現可能である。しかし、マイコンを動作させるクロック信号による放射ノイズが発生するので、開発段階において放射ノイズの試験をする必要がある。しかもシステム開発とシステムテストに多大な工数が必要となり開発コストが増加するという問題がある。
【0014】
また、マイコン制御では、特許文献1のような1本の出力線でECUに分圧値を通知する方式との互換性を持たせることが困難である。例えば、マイコンを搭載してLIN(Local Interconnect Network)通信方式に変更する等の対応が必要であり、接続先のECU側の変更も必要になる。この場合も、システム開発とシステムテストに多大な工数が必要となり開発コストが増加するという問題がある。
【0015】
このような問題を解決するために、本開示の一態様に係るスイッチ装置は、第1スイッチおよび第2スイッチを含む複数のスイッチ、出力線、並びに、前記出力線に直列接続された複数の抵抗を含み、前記複数のスイッチの導通状態に応じた分圧値を前記出力線に出力する分圧回路と、ユーザ操作に従って回転するダイヤルを含む操作部と、前記ダイヤルの所定角度の回転および回転方向を検出し、前記所定角度の回転を検出したことを示すパルスを含む角度信号と、前記回転方向が第1方向であるか、前記第1方向とは異なる第2方向であるかを示す方向信号とを生成する回転検出回路と、前記方向信号が第1方向を示すか第2方向を示すかに応じて、前記角度信号のパルスを、前記第1スイッチの制御用に出力するか前記第2スイッチの制御用に出力するかを選択する選択回路と、を備える。
【0016】
これによれば、スイッチ装置は、低コスト化を容易にし、かつ、ユーザのダイヤル操作に対応することができる。具体的には、スイッチ装置は、ダイヤルを第1方向に所定角度回転するユーザ操作を、第1スイッチを押す操作に置き換える。また、ダイヤルを第2方向に所定角度回転するユーザ操作を、第2スイッチを押す操作に置き換える。そのため、分圧回路は従来と同様の安価な回路構成にできる。また、回転検出回路と選択回路とは、論理回路として構成可能であり、安価に構成することが可能である。
【0017】
ここで、前記スイッチ装置は、さらに、前記回転検出回路と前記選択回路との間にパルス生成回路を備え、前記パルス生成回路は、前記角度信号に含まれるパルスを受けて所定幅のワンショットパルスを生成し、前記選択回路に出力してもよい。
【0018】
これによれば、ワンショットパルスのパルス幅を所定幅に設定可能である。例えば、所定幅は、出力線の接続先の対象回路(例えばECU)が、第1スイッチの押下を判定するために要する最低のパルス幅より大きく設定すればよい。これにより、スイッチ装置は、既存のECUに容易に適合することができる。
【0019】
ここで、前記スイッチ装置は、さらに、第1パルス発生回路と、第2パルス発生回路とを、有し、前記第1パルス発生回路は、前記選択回路から出力されるパルスに応じて所定幅のワンショットパルスを前記第1スイッチに供給することにより前記第1スイッチを導通させ、前記第2パルス発生回路は、前記選択回路から出力されるパルスに応じて所定幅のワンショットパルスを前記第2スイッチに供給することにより前記第2スイッチを導通させてもよい。
【0020】
これによれば、ワンショットパルスの所定幅を任意に設定可能である。例えば、所定幅を出力線の接続先の対象回路(例えばECU)が、第1スイッチの押下を判定するために要する最低のパルス幅より大きく設定することができる。これにより、スイッチ装置は、既存のECUの仕様に容易に適合することができる。
【0021】
ここで、前記スイッチ装置は、プログラムを実行するCPUを含まない構成としてもよい。
【0022】
これによれば、スイッチ装置の製造コストを安価にすることができる。例えば、回路素子のコストを安価に押さえ、プログラム開発の工数およびコストを不要にすることができる。また、CPUのクロック信号による放射ノイズをなくすことができる。
【0023】
ここで、前記操作部は、ユーザ操作を受ける回転部材と、前記ダイヤルと、前記回転部材の1回転を前記ダイヤルのR(Rは正の実数)回転に変換する変換部と、を備えていてもよい。
【0024】
これによれば、例えば、R=4であれば、回転部材の1回転を、ダイヤルの4回転に対応させることができる。また、R=0.25であれば、回転部材の1回転を、ダイヤルの1/4回転に対応させることができる。これにより、上記の所定角度の大きさとRの値とを適切に組み合わせることにより、ユーザの回転操作の利便性を向上させることができる。
【0025】
ここで、前記ダイヤルは円筒形状または円盤形状を有していてもよい。
【0026】
これによれば、ユーザに手軽な回転操作を実現することができる。
【0027】
ここで、前記ダイヤルは少なくとも1組のN極およびS極を有し、前記回転検出回路は、前記ダイヤル周辺の異なる方向の磁場の変化を検出する2つの磁気センサを有し、前記2つの磁気センサの出力から前記角度信号と前記方向信号とを生成してもよい。
【0028】
これによれば、回転検出回路は磁気センサとして安価に構成することができる。
【0029】
ここで、前記第1スイッチはトランジスタスイッチであり、前記第2スイッチはトランジスタスイッチであってもよい。
【0030】
これによれば、第1および第2スイッチは、機械的スイッチではなく回路素子として構成されるので低コスト化することができる。
【0031】
ここで、前記複数のスイッチのそれぞれは 、前記複数の抵抗のうちの互いに異なる抵抗に対応し、対応する抵抗の一端と基準電位線との間に接続されてもよい。
【0032】
これによれば、前記分圧回路を簡単な回路にすることができる。
【0033】
また、本開示の一態様に係るスイッチシステムは、上記のスイッチ装置と、前記出力線から伝達される分圧値に基づいて前記複数のスイッチのうち導通状態のスイッチを判定する判定装置と、を備える。
【0034】
これによれば、スイッチ装置は、製造コストを抑制し、かつ、ユーザのダイヤル操作に対応することができる。具体的には、スイッチ装置は、ダイヤルを第1方向に所定角度回転させるユーザ操作を、第1スイッチを押す操作に置き換える。また、ダイヤルを第2方向に所定角度回転させるユーザ操作を、第2スイッチを押す操作に置き換える。そのため、分圧回路は従来と同様の安価な回路構成にでき、出力線からの分圧値を判定する対象回路も従来と同様の構成を利用である。また、回転検出回路と制御回路とは、論理回路として構成可能であり、安価に構成することが可能である。
【0035】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路で実現されてもよく、システム、方法、集積回路の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0036】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0037】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0038】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるスイッチシステム10の構成例を示すブロック図である。
【0039】
同図に示すようにスイッチシステム10は、スイッチ装置1および判定装置2を含む。図中の破線よりも右側の部分は、主に自動車のステアリングホイールに備えられる。破線よりも左側の部分は、自動車の本体にECUの一部として備えられる。
【0040】
図中の基準線o0は、基準電圧V0を有する接地線であり、スイッチ装置1の基準端子T0と判定装置2の入力端子IN0とを接続する。
【0041】
出力線o1は、スイッチ装置1の出力を判定装置2の入力端子IN1に伝達する。例えば、基準線o0および出力線o1は、ステアリングホイールの回転軸に設けられたスパイラスケーブルの一部または全部として設けられる。
【0042】
スイッチ装置1は、分圧回路3、操作部4、回転検出回路5、パルス生成回路6、選択回路7を有する。
【0043】
分圧回路3は、第1スイッチ21および第2スイッチ22を含む複数のスイッチ、出力線o1、並びに、出力線o1に直列接続された第1抵抗11および第2抵抗12を含む複数の抵抗を含み、複数のスイッチの導通状態に応じた分圧値を出力線o1に出力する。
図1のスイッチ装置1は、さらに、第3スイッチ23および第3抵抗13を含む。図中の、回路素子の端子名について、左側または上側の端子を第1端、右側または下側の端子を第2端と呼ぶ。
【0044】
第1抵抗11および第2抵抗12は、出力線o1に直列に挿入される。具体的には、第1抵抗11の第1端は、第2抵抗12の第2端と第2スイッチ22の第1端とに接続される。第1抵抗11の第2端は、第1スイッチ21に第1端に接続される。
【0045】
第2抵抗12の第1端は、判定装置2の入力端子IN1と第4抵抗14の第2端と第3抵抗13の第1端とに出力線o1を介して接続される。第2抵抗12の第2端は、第1抵抗11の第1端と第2スイッチ22の第1端とに接続される。
【0046】
第3抵抗13の第1端は、出力線o1に接続される。第3抵抗13の第2端は、基準線o0に接続される。
【0047】
第4抵抗14の第1端は、電源電圧V1を有する電源線に接続される。第4抵抗14の第2端は、出力線o1に接続される。
【0048】
第1スイッチ21および第2スイッチ22は、トランジスタスイッチであり、第1端、第2端の他に、導通および非導通を制御するための制御端子を有する。なお、トランジスタスイッチとしては、バイポーラトランジスタでもよいが、オン抵抗が小さく第1抵抗11および第2抵抗12の抵抗値に影響を与えづらく、且つ、ベース電流が不要で省電力化が可能な電界効果トランジスタでもよい。
【0049】
第1スイッチ21の第1端は、第1抵抗11の第2端に接続される。第1スイッチ21の第2端は、基準線o0に接続される。第1スイッチ21の制御端子は、選択回路7から出力されるスイッチ制御信号C1が入力される。第1スイッチ21は、例えば、スイッチ制御信号C1がハイレベルのときに導通状態になり、ローレベルのときに非導通状態になる。
【0050】
第2スイッチ22の第1端は、第2抵抗12の第2端と第1抵抗11の第1端とに接続される。第2スイッチ22の第2端は、基準線o0に接続される。第2スイッチ22の制御端子は、選択回路7から出力されるスイッチ制御信号C2が入力される。第2スイッチ22は、例えば、スイッチ制御信号C2がハイレベルのときに導通状態になり、ローレベルのときに非導通状態になる。
【0051】
第3スイッチ23は、例えば、ユーザにより押下されると導通する機械的なスイッチである。第3スイッチ23の第1端は、第2抵抗12の第1端と第3抵抗13の第1端と第4抵抗14の第2端とに出力線o1を介して接続される。第3スイッチ23は、例えば、ダイヤル操作により選択したメニュー項目の決定または確定などに用いることができる。なお、第3スイッチ23は、信頼性を高めるため並列接続された連動する2個以上のスイッチであってもよい。
【0052】
分圧回路3は、複数のスイッチの導通状態に応じた分圧値を出力線o1に出力する。すなわち、分圧値は、第1スイッチ21から第3スイッチ23のうちの何れのスイッチが導通状態であるかにより異なる値になる。分圧回路3は、第1スイッチ21および第2スイッチ22を除いて、例えば、特許文献1の
図2と同じ構成とすることができる。
【0053】
操作部4は、ユーザ操作に従って回転するダイヤルを含む。ダイヤルは、例えば、回転軸を有する円筒形状である。
【0054】
回転検出回路5は、ダイヤルの所定角度の回転および回転方向を検出し、所定角度の回転を検出したことを示すパルスを含む角度信号S1と、回転方向が第1方向であるか、第1方向とは異なる第2方向であるかを示す方向信号S2とを生成する。
【0055】
パルス生成回路6は、回転検出回路5からの角度信号S1に含まれるパルスを受けたとき、所定幅のワンショットパルスP1を生成する。ここで所定幅は判定装置2がスイッチ押下を判定可能な分圧値の最小継続時間を満たすように設定される。
【0056】
選択回路7は、方向信号S2が第1方向を示すか第2方向を示すかに応じて、角度信号S1のパルスを、第1スイッチ21の制御用に出力するか第2スイッチ22の制御用に出力するかを選択する。具体的には、選択回路7は、パルス生成回路6からのワンショットパルスP1が入力される1入力2出力のデマルチプレクサとしてのスイッチ回路であり、方向信号S2に応じてワンショットパルスP1の出力先として、第1スイッチ21および第2スイッチ22の何れか一方を選択する。
【0057】
次に、操作部4の具体例について説明する。
【0058】
図2は、
図1中の操作部4および回転検出回路5の配置例を示す図である。
図2において、操作部4は、ダイヤル40を含む。同図は、円筒形状のダイヤル40を回転軸と垂直な平面で切った断面を模式的に示している。このダイヤル40は、6組のN極およびS極を含む磁性体である。回転検出回路5は、磁気検知センサであって、ダイヤル40に回転に伴う磁界の変化を検出する。同図の例では、回転検出回路5は、ダイヤル40の1回転で12回の極性変化を検出可能である。この場合、上記の所定角度は30度である。
【0059】
次に、スイッチ装置1のより詳細な回路構成例について説明する。
【0060】
図3は、
図1中の回転検出回路5、パルス生成回路6および選択回路7の具体例を示す図である。
【0061】
同図において、回転検出回路5は、ホール素子51、52、切替回路53、アンプ54、比較器55、信号生成回路56およびタイミング回路57を備える。
【0062】
2つのホール素子51および52は、互いに異なる方向の磁界を検知するセンサである。ホール素子51および52は、例えば、互いに直交する方向の磁界を検出する。
【0063】
切替回路53は、ホール素子51およびホール素子52からの2つの検出信号のうちいずれか一方を交互に選択してアンプ54に検出信号を出力する。
【0064】
アンプ54は、切替回路53からの検出信号を増幅する。
【0065】
比較器55は、アンプ54で増幅された検出信号をしきい値判定することにより、極性が反転したか否かを判定する。例えば、
図2の例では、ダイヤル40が所定角度として30度回転する毎に極性が反転する。比較器55は、ホール素子51およびホール素子52のそれぞれに対応して、ダイヤル40が所定角度回転する毎に、1パルスを生成する。
【0066】
信号生成回路56は、ホール素子51およびホール素子52のそれぞれに対応する比較器55の判定結果から、ダイヤルの所定角度の回転および回転方向を検出し、所定角度の回転を検出したことを示すパルスを含む角度信号S1と、回転方向が第1方向であるか、第1方向とは異なる第2方向であるかを示す方向信号S2とを生成する。
【0067】
タイミング回路57は、切替回路53等の回転検出回路5内部の動作タイミングを制御するシーケンサ回路である。
【0068】
また、
図3のパルス生成回路6は、ワンショット回路60、抵抗Re、キャパシタCeを備える。
【0069】
ワンショット回路60は、回転検出回路5からの角度信号S1にパルスが発生したとき、所定幅のワンショットパルスP1を生成する。ワンショット回路60は、再トリガー可能な単安定マルチバイブレータ等を用いることができる。同図の例では、ワンショット回路60は、信号生成回路56からの角度信号S1が入力端子Bに入力され、角度信号S1に含まれる立ち上がりエッジをトリガーにして、所定幅のワンショットパルスP1を生成する。
【0070】
抵抗ReおよびキャパシタCeは、ワンショットパルスP1の所定幅を定義する時定数回路である。時定数は、次のように設定すればよい。例えば、判定装置2が分圧値の判定において10ミリ秒間隔のサンプリングを3回行う場合には、所定幅は30ミリ秒~40ミリ秒程度でよい。
【0071】
選択回路7は、1入力2出力のスイッチ回路であって、例えば、方向信号S2が第1方向を示すとき、パルス生成回路6からのワンショットパルスP1の出力先として第1スイッチ21を選択し、方向信号S2が第2方向を示すとき、パルス生成回路6からのワンショットパルスP1の出力先として第2スイッチ22を選択する。言い換えれば、選択回路7は、方向信号S2が第1方向を示すとき、ワンショットパルスP1をスイッチ制御信号C1として第1スイッチ21の制御端子に出力し、方向信号S2が第2方向を示すとき、ワンショットパルスP1をスイッチ制御信号C2として第2スイッチ22の制御端子に出力する。
【0072】
以上のように構成された実施の形態1に係るスイッチシステム10について,その動作を説明する。
【0073】
図4は、
図1のスイッチシステム10の動作例を示すタイミングチャートである。同図では、角度信号S1、方向信号S2、ワンショットパルスP1、スイッチ制御信号C1、C2、分圧値のそれぞれの電圧波形を示している。また、上段の「ダイヤル操作」欄は、ユーザ操作によるダイヤル40の状態を示す。「非回転」の状態は、ダイヤル40が回転していない状態を示す。期間T1では、ダイヤル40が第1方向に回転している状態を示す。期間T2では、ダイヤル40が第2方向に回転している状態を示す。
【0074】
期間T1の前の「非回転」の期間において、いずれの信号も変化しないで一定である。このとき分圧値は、第1スイッチ21、第2スイッチ22および第3スイッチ23が非導通状態なので、出力線o1の電位は、電源電圧V1を第4抵抗14と第3抵抗13とにより分圧した分圧値Vd0になっている。
【0075】
期間T1において、
図2のダイヤル40がユーザ操作により第1方向に約120度回転したものとする。回転検出回路5は、角度信号S1として、所定角度として30度ごとに1個のパルスを発生し、計4個のパルスを発生する。また、回転検出回路5は、方向信号S2として第1の方向を示すハイレベルを維持する。
【0076】
時刻taにおいてパルス生成回路6は、角度信号S1の立ち上がりエッジをトリガーとしてワンショットパルスP1を生成する。このとき、方向信号S2がハイレベルなので、選択回路7は、ワンショットパルスP1をスイッチ制御信号C1のパルスとして第1スイッチ21に出力する。スイッチ制御信号C1のハイレベル期間に第1スイッチ21が導通状態になり、出力線o1は第1スイッチ21が導通状態の期間Tpに分圧値Vd1を出力する。判定装置2は、出力線o1の分圧値がVd1であることを複数回(例えば3回)連続してサンプリングすることによって、分圧値Vd1に対応する第1スイッチ21が導通状態であることを判定する。このようにして、判定装置2は、時刻taからの期間Tpにおいて出力線o1の電位が分圧値Vd1であることから第1スイッチ21が押下されたと判定する。
【0077】
時刻tbからの期間Tpにおける動作、時刻tcからの期間Tpにおける動作、および、時刻tdからの期間Tpにおける動作は、上記の時刻taからの期間Tpにおける動作と同じである。
【0078】
その結果、期間T1において判定装置2は、第1スイッチ21が4回押下されたと判定する。このように、スイッチ装置1は、ダイヤル40の第1方向への所定角度の回転操作を第1スイッチ21の押下として判定装置2に判定させる。また、スイッチ装置1は、ダイヤル40の第1方向への所定角度よりも大きい角度の回転操作を第1スイッチ21の複数回の連続押下として判定装置2に判定させる。
【0079】
さらに、期間T2において、
図2のダイヤル40がユーザ操作により第1方向と逆の第2方向に約90度回転したものとする。回転検出回路5は、角度信号S1として、所定角度として30度ごとに1個のパルスを発生し、計3個のパルスを発生する。また、回転検出回路5は、方向信号S2として第2の方向を示すローレベルを出力する。
【0080】
時刻teにおいてパルス生成回路6は、角度信号S1の立ち上がりエッジをトリガーとしてワンショットパルスP1を生成する。このとき、方向信号S2がローレベルなので、選択回路7は、ワンショットパルスP1をスイッチ制御信号C2のパルスとして第2スイッチ22に出力する。スイッチ制御信号C2のハイレベル期間に第2スイッチ22が導通状態になり、出力線o1は第2スイッチ22が導通状態の期間Tpに分圧値Vd2を出力する。判定装置2は、出力線o1の分圧値がVd2であることを複数回(例えば3回)連続してサンプリングすることによって、分圧値Vd2に対応する第2スイッチ22が導通状態であることを判定する。このようにして、判定装置2は、時刻teからの期間Tpにおいて出力線o1の電位が分圧値Vd2であることから第2スイッチ22が押下されたと判定する。
【0081】
時刻tfからの期間Tpにおける動作、および、時刻tgからの期間Tpにおける動作は、上記の時刻teからの期間Tpにおける動作と同じである。
【0082】
その結果、期間T2において判定装置2は、第2スイッチ22が3回導通状態になったと判定する。このように、スイッチ装置1は、ダイヤル40の第2方向への所定角度の回転操作を第2スイッチ22の押下として判定装置2に判定させる。また、スイッチ装置1は、ダイヤル40の第2方向への所定角度よりも大きい角度の回転操作を第2スイッチ22の連続押下として判定装置2に判定させる。
【0083】
以上のように、スイッチ装置1は、低コスト化可能であり、かつ、ユーザのダイヤル操作に対応することができる。具体的には、スイッチ装置1は、ダイヤルを第1方向に所定角度回転するユーザ操作を、第1スイッチを押す操作に置き換える。また、ダイヤルを第2方向に所定角度回転するユーザ操作を、第2スイッチを押す操作に置き換える。そのため、分圧回路は従来と同様の安価な回路構成にできる。また、回転検出回路と制御回路とは、論理回路として構成可能であり、安価に構成することが可能である。
【0084】
また、ワンショットパルスP1のパルス幅を所定幅に設定可能である。例えば、所定幅を出力線の接続先の対象回路(例えばECU)が、第1スイッチの押下を判定するために要する最低のパルス幅より大きく設定することができる。これにより、スイッチ装置は、既存のECUに容易に適合することができる。
【0085】
さらに、スイッチ装置1は、プログラムを実行するCPUを含まない構成である。これにより、スイッチ装置1の回路素子のコストを安価に押さえ、プログラム開発の工数およびコストを不要にすることができる。この場合、CPUのクロック信号による放射ノイズをなくすことができる。
【0086】
また、第1および第2スイッチは、機械的スイッチではなくトランジスタスイッチとして構成されるので低コスト化することができる。
【0087】
次に、実施の形態1のスイッチ装置1の第1および第2の変形例について説明する 。
【0088】
図5は、
図1中のスイッチ装置1の第1の変形例を示すブロック図である。
図5のスイッチ装置1は、
図1の構成と比較して、パルス生成回路6の代わりに2つのパルス生成回路6aおよび6bを備える点が異なっている。
図1と同じ点については説明の重複を避けて、異なる点を中心に説明する。
【0089】
図5の選択回路7は、
図1と同じ内部構成でよいが、選択回路7の入力元と出力先とが異なっている。
図5の選択回路7は、回転検出回路5からの角度信号S1が入力され、角度信号S1の出力先を、方向信号S2に従って選択する。すなわち、選択回路7は、方向信号S2がハイレベルのときパルス生成回路6aに角度信号S1のパルスを出力し、方向信号S2がローレベルのときパルス生成回路6bに角度信号S1のパルスを出力する。パルス生成回路6aおよび6bのそれぞれは、パルス生成回路6と同じ構成である。
【0090】
図5に示す第1変形例によっても、
図1と同等の効果を奏する。
【0091】
次に第2の変形例について説明する。
【0092】
図6は、
図1中のスイッチ装置1の第2の変形例を示すブロック図である。
図6のスイッチ装置1は、
図1の構成と比較して、パルス生成回路6を削除した点が異なっている。
図1と同じ点については説明の重複を避けて、異なる点を中心に説明する。
【0093】
図6では、パルス生成回路6が削除され、ワンショットパルスP1の代わりに角度信号S1が選択回路7に入力されている。角度信号S1のパルス幅はダイヤル40の回転速度に依存して変化する。角度信号S1に含まれる大部分のパルス幅が判定装置2における分圧値の判定に要するパルス幅の条件を満たす場合には、パルス生成回路6を備えずに選択回路7に角度信号S1を入力する第2変形例の構成としてもよい。ただし、ユーザによるダイヤル40の回転が速すぎる場合には、角度信号S1のパルス幅が小さくなり、対応する分圧値の継続時間が判定装置2により判定できない場合が生じ得る。この場合、ダイヤル40の早すぎる回転は無視されることを許容する仕様としてもよい。
【0094】
(実施の形態2)
実施の形態2では、ユーザ操作を受ける回転部材と、回転部材の1回転をダイヤルのR(Rは正の実数)回転に変換する変換部とを備える構成例について説明する。
【0095】
図7は、実施の形態2に係るスイッチシステムにおけるスイッチ装置1の構成例を示すブロック図である。同図のスイッチ装置1は、
図1の構成と比較して、操作部4の構成が異なっている。以下、同じ点については説明の重複を避けて、異なる点を中心に説明する。
【0096】
操作部4は、ダイヤル40、回転部材41、連結部42、変換部43、軸棒44、45、46を備える。
【0097】
ダイヤル40は、
図2と同様の磁性体である。ただし、
図2では6組のN極およびS極を有する磁性体の例を示したが、
図7では2組のN極およびS極を有する磁性体の例を示している。回転検出回路5は、
図7のダイヤル40の1回転で4回の極性変化を検出可能である。
【0098】
回転部材41は、ユーザ操作を受ける円筒状の部材であり、軸棒44を中心に回転する。
【0099】
連結部42は、軸棒44と軸棒45とを回転比1対1で連結する。なお、この回転比は、1対1でなくてもよい。
【0100】
変換部43は、軸棒45と軸棒46とを回転比1対Rで連結する。ここで、Rは正または負の実数である。正は回転部材41の回転方向とダイヤル40の回転方向とが同じであることを意味し、負は逆であることを意味する。
【0101】
軸棒46は、ダイヤル40の回転軸としてダイヤル40に固定されている。
【0102】
この構成により、操作部4は、回転部材41の1回転をダイヤル40のR回転に変換する。例えば、R=2であれば、回転部材の1回転を、ダイヤルの2回転に対応させることができる。また、R=0.5であれば、回転部材の1回転を、ダイヤルの1/2回転に対応させることができる。これにより、上記の所定角度の大きさとRの値とを適切に組み合わせることにより、ユーザの回転操作の利便性を向上させることができる。また、極性の組数の少ない安価は磁性体をダイヤル40に用いることができる。すなわち、極性の組数の少ないダイヤル40を使用する場合に回転数を変換するので、極性の組数の多い磁性体と同じ使い勝手を実現することができる。
【0103】
なお、
図7のダイヤル40の極性の組数は、少なくとも1組以上であればよい。
図8は、ダイヤル40の極性の組数の例を示す。
図8の(a)、(b)、(c)は、6組、2組、1組の例をそれぞれ示している。ダイヤル40が
図8のいずれの磁性体であっても、変換部43の変換比率Rを適切に設定すれば、回転部材41の使い勝手を適切に設定することができる。なお、ダイヤル40の極性の組数は
図8の例に限らず何組であってもよい。
【0104】
また、ダイヤル40は円筒形状に限らず、円盤形状であってもよい。
【0105】
なお、操作部4および回転検出回路5として磁気式のロータリーエンコーダを利用した構成例を示したが、これに限らない。操作部4および回転検出回路5は、たとえば、光学式、機械式、静電方式、感圧式等のロータリーエンコーダであってもよい。
【0106】
また、スイッチ装置1およびスイッチシステム10は、自動車以外の輸送装置に備えられてもよい。例えば、船舶、航空機、ゲームマシン等に備えられてもよい。
【0107】
以上、一つまたは複数の態様に係るスイッチ装置およびスイッチシステムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
【0108】
例えば、実施の形態に記載されたスイッチ以外にも他の複数のスイッチがステアリングホイールに設けられる場合には、当該他の複数のスイッチに対応するように、分圧回路3が複数設けられていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0109】
本開示のスイッチ装置およびスイッチシステムは、例えば輸送装置のステアリングホイール等に利用可能である。
【符号の説明】
【0110】
1 スイッチ装置
2 判定装置
3 分圧回路
4 操作部
5 回転検出回路
6 パルス生成回路
7 選択回路
10 スイッチシステム
11 第1抵抗
12 第2抵抗
13 第3抵抗
14 第4抵抗
21 第1スイッチ
22 第2スイッチ
23 第3スイッチ
40 ダイヤル
41 回転部材
42 連結部
43 変換部
44、45、46 軸棒
51、52 ホール素子
53 切替回路
54 アンプ
55 比較器
56 信号生成回路
57 タイミング回路
60 ワンショット回路
C1、C2 スイッチ制御信号
Ce キャパシタ
IN0、IN1 入力端子
o0 基準線
o1 出力線
P1 ワンショットパルス
Re 抵抗
S1 角度信号
S2 方向信号
V0 基準電圧
V1 電源電圧