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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】均圧化マトリクスを備えた廃棄袋
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/14 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
A47L9/14 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022568998
(86)(22)【出願日】2021-04-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-28
(86)【国際出願番号】 EP2021061247
(87)【国際公開番号】W WO2021228566
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2022-11-13
(31)【優先権主張番号】20174423.2
(32)【優先日】2020-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591010170
【氏名又は名称】ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Hilti Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Feldkircherstrasse 100, 9494 Schaan, Liechtenstein
(74)【代理人】
【識別番号】100123342
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 承平
(72)【発明者】
【氏名】クサーバー ハンズマイアー
(72)【発明者】
【氏名】アンナ マール
(72)【発明者】
【氏名】スウェンヤ ミュラー
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】実開昭51-023366(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2005/0132676(US,A1)
【文献】独国実用新案第202009002970(DE,U1)
【文献】特開平07-290609(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第10317112(DE,A1)
【文献】中国特許出願公開第102599857(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空掃除装置(3)のための廃棄袋(2)であって、
前記真空掃除装置(3)が前記廃棄袋(2)を受け入れるための捕集槽(5)を備え、
前記廃棄袋が、前記捕集槽(5)の第1の領域(8)と第2の領域(9)との間に均圧化をもたらすように構成された、複数の列(11)及び複数の行(12)に配置された開口部(6)を備えた均圧化マトリクス(1)を備え、前記開口部(6)は円形の領域を有し、前記円形の領域が、0.5~1.5mmの範囲にある直径を有する、
ことを特徴とする廃棄袋。
【請求項2】
前記開口部(6)、前記廃棄袋(2)内に貫通している、ことを特徴とする請求項1に記載の廃棄袋(2)。
【請求項3】
前記開口部(6)がそれぞれカラー(14)を備え、前記カラー(14)が前記捕集槽(5)の前記第2の領域(9)内に突出する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の廃棄袋。
【請求項4】
前記均圧化マトリクス(1)が、前記廃棄袋(2)の上部領域(10)に配置されている、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の廃棄袋。
【請求項5】
前記開口部(6)が互いに並んで又は互いに対してオフセットされて配置されるように、前記列(11)及び/又は前記行(12)が互いに対して配置される、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の廃棄袋。
【請求項6】
a)前記廃棄袋(2)を製造するための2枚のシートからなる素材を提供するステップと、
b)前記2枚のシートのうちの1枚に開口部(6)を導入するステップであって、前記開口部(6)が均圧化マトリクス(1)を形成する、ステップと、
c)前記2枚のシートを一緒に接合して最終的な廃棄袋(2)を形成するステップと、
を含む請求項1~のいずれか一項に記載の廃棄袋(2)の製造方法。
【請求項7】
塵埃(13)を捕集するための真空掃除装置(3)における請求項1~のいずれか一項に記載の廃棄袋(2)の使用法であって、
前記真空掃除装置(3)の捕集槽(5)の第1の領域(8)と第2の領域(9)との間の均圧化が、前記廃棄袋(2)によって実現される、
ことを特徴とする使用法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空掃除装置のための廃棄袋に関し、廃棄袋が均圧化マトリクスを備える。均圧化マトリクスは、真空掃除装置の捕集槽の第1の領域と第2の領域との間で均圧化をもたらすように構成された開口部を備える。その結果、負圧発生タービンによって廃棄袋が吸引されることにより負圧発生タービンの機能が制限されることになり得るのを回避することが可能である。好ましくは、真空掃除装置は、建設現場用の真空掃除機とすることができ、真空掃除装置の捕集槽は廃棄袋を受け入れるように構成され、真空掃除装置によって吸い込まれた塵埃は廃棄袋に捕集及び収容される。更なる態様では、本発明は、本発明による廃棄袋の製造方法、及び真空掃除装置におけるその使用法に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な分野の用途において塵埃を吸引することができる様々な種類の真空掃除機が従来技術から公知である。これらの種類の真空掃除機の幾つかは、吸い込んだ塵埃のための廃棄袋として、いわゆるダストバッグを用いる。これらの廃棄袋は、多くの場合、真空掃除機の内部に載置され、真空掃除機の動作中に塵埃で満たされる。廃棄袋が満杯になった場合には、新しい袋、すなわち空の袋と交換しなければならない。このため、満杯になった袋は、真空掃除機から取り出され、適切に廃棄される。真空掃除機の適用分野は、家庭、又は建設現場など、ある程度健康に有害な塵埃が特に大量に堆積する場所である。建設現場では、建設現場用の真空掃除機又は建設グレードの真空掃除機という用語がしばしば使用される。或いは、「集塵機」という用語も使用され得る。例えば、ドリル、グラインダ、又はのこぎりなどの動力工具を使用して作業するとき、塵埃が発生することがある。本発明に関連して、塵埃は、吸引媒体とも称されることが好ましい。多くの真空掃除装置において、モータが駆動するタービンで負圧が生じ、負圧が吸引媒体を真空掃除機の内部に引き込む。
【0003】
取り外し可能で密閉可能な容器に吸引媒体を捕集するため、ひいては塵埃暴露の増加から環境及びユーザを保護するために、建設グレードの真空掃除機では廃棄袋が使用される。廃棄袋は、好ましくは、取り外し可能、すなわち交換可能であるように構成される。建設グレードの真空掃除機は、塵埃が捕集される廃棄袋を受け入れるための捕集槽を備えることが多い。多くの建設グレードの真空掃除機は、上部領域にいわゆる吸引ヘッドを備え、吸引ヘッドが捕集槽を閉鎖する。廃棄袋は、吸引ヘッドを嵌めた後に廃棄袋が固定されて気密状態で閉鎖されるように、捕集槽内、且つ捕集槽の縁部上に配置される。吸引動作の際、吸引槽の内部に2つの異なる圧力領域が生じる。槽壁と廃棄袋との間に存在することが好ましい第1の領域では、主に大気圧又は常圧が卓越する。一方、廃棄袋の内部では、タービンによって生じた負圧が卓越する。廃棄袋が十分に自由に動くことができるように捕集槽内に配置されている場合、廃棄袋は捕集槽内で動くことができる。そうすると、柔軟な廃棄袋は、望ましくないことに、真空掃除装置のタービンの方向に動く、及び/又はタービンによって吸引される可能性がある。このことは、吸引過程に悪影響を与えたり吸引過程を損なったりすることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術のこれらの欠陥及び欠点を回避するために、真空掃除機のタービンによる廃棄袋の望ましくない吸引を防ぐために、費用のかかる特殊な廃棄袋が従来使用されている。特殊な廃棄袋は、確実な均圧化のために、比較的大きな開口部を備えることが多い。開口部は、使用される廃棄袋の保護クラスに応じてフィルタ材料、例えばフィルタフリースで更に覆われる。しかしながら、これらの特殊な廃棄袋の構成が複雑になるほど、廃棄袋の使用により費用がかかるようになる。したがって、本使用法の関心は、従来技術の欠陥及び欠点を持たず、特に費用対効果の高い仕方で製造され得る、真空掃除装置のための廃棄袋を提供することにある。更に、提供される廃棄袋によって、捕集槽に吸い込まれた塵埃が再び廃棄袋から出る事態を回避することが意図される。したがって、本発明の更なる関心は、廃棄袋から塵埃が脱出することを特に効果的に防止することが可能である、真空掃除機のための廃棄袋を提供することにある。特に、本発明に関連して、特に費用対効果が高く塵埃の逆流のない、真空掃除装置のための廃棄袋であって、真空掃除装置が特に建築グレードの真空掃除機として使用され得る、廃棄袋を提供することが意図される。更に、本発明によって、廃棄袋が負圧発生タービンの方向に動き、負圧発生タービンの動作を妨げ得る事態を回避することが意図される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的は、独立請求項の要旨によって達成される。独立請求項の要旨に関連する有利な態様は、従属請求項に記載されている。
【0006】
本発明によれば、真空掃除装置、特に建設現場用の真空掃除機のための廃棄袋であって、真空掃除装置が廃棄袋を受け入れるための捕集槽を備える、廃棄袋が提供される。廃棄袋は、捕集槽の第1の領域と第2の領域との間に均圧化をもたらすように構成された開口部を備えた均圧化マトリクスを備えることを特徴とする。本発明に関連して、均圧化マトリクスが、均圧化マトリクスの開口部によって、真空掃除機(「第2の領域」)のタービンによって生じ、廃棄袋において卓越する負圧と、廃棄袋と真空掃除装置(第1の領域)の捕集槽の内側外壁との間において卓越する通常又は大気圧との間で均圧化を確立する特に有効な可能な仕方を表すことが好ましい。
【0007】
異なる圧力条件を有する上記の空間領域は、本発明に関連して、好ましくは第1の領域及び第2の領域と称される。好ましくは、特に真空掃除装置の第1の領域と第2の領域との間に流体接続が存在する。本発明に関連して、「流体接続」という表現は、好ましくは、第1の領域と第2の領域との間で流体及び/又は物質の交換が行われ得ることを意味する。交換される流体は、好ましくは、気体又は気体混合物、特に主に酸素(O2)及び窒素(N2)を含み、また少量の他の気体及び気体混合物(「空気」)も含む、大気中に存在する気体混合物である。均圧化は、図2において破線矢印によって記されている。
【0008】
好ましくは、第1の領域は、捕集槽の壁と廃棄袋との間に形成され、第2の領域は、廃棄袋の内部に対応する。本発明に関連して、異なる圧力領域が真空掃除動作中に真空掃除装置の下部領域に発生することが好ましく、これらの圧力領域は、好ましくは、本発明に関連して第1の領域及び第2の領域と称される。本発明に関連して、真空掃除装置の動作中、第1の領域においては大気圧が卓越し、及び第2の領域においては負圧が卓越することも好ましい。第2の領域における負圧は、負圧発生タービンによる廃棄袋の望ましくない吸引の原因である。2つの異なる圧力領域間の均圧化は、廃棄袋がもはやタービンによって吸引されないように均圧化マトリクスの開口部によって行われ得る。
【0009】
「大気圧」という表現は、その表現が、大気中に通常存在する気圧を示すものであることを当業者が知っているため、当業者にとって不明確な表現ではない。これは、空気の静水圧であり、規格によれば1013.25hPaである。したがって、当業者は、「大気圧」という表現が、この領域の気圧の値を示すものであることを知っている。本発明に関連して、用語「負圧」とは、好ましくは、大気圧よりも低い値を示す。真空掃除装置が動作しているときに捕集槽内で生じる圧力差は、好ましくは、塵埃媒体を吸引するためにタービンによって生じる負圧と、現在卓越する大気圧との間の差を表す。負圧は、好ましくは、廃棄袋の内側の第2の領域に存在し、大気圧は、捕集槽の内壁と廃棄袋の外壁との間の第1の領域に存在する。この圧力差の均等化は、本発明に関連して、好ましくは均圧化と称される。したがって、提案される本発明により、好都合なことに、異なる圧力値を有する捕集槽領域間の均圧化をもたらす可能な仕方が提供され得る。結果として、好都合なことに、フィルタフリースなどを有する費用のかかる専用廃棄袋の使用を省略することができ、真空掃除装置の運用をより費用対効果の高いものにすることができる。
【0010】
均圧化マトリクスを設けた結果として、真空掃除装置の捕集槽内又は廃棄袋の内側と囲んでいる捕集槽の内部との間の均圧化は、好都合なことに、廃棄袋がタービンに対して吸引されることを効果的に防止するように可能になり得る。好ましくは、均圧化は、真空掃除装置の捕集槽内の第1の領域と第2の領域との間で気体及び/又は物質の交換が行われ得るため可能である。好ましくは、この交換は、均圧化マトリクスを形成する開口部を通して行われる。提案される、均圧化マトリクスを備えた廃棄袋は、従来技術から知られる従来の特殊な廃棄袋が製造され得る場合よりも費用対効果が高く製造され得るため、本発明によって掃除機の費用の消費を大幅に低減することができる。特に、本発明による廃棄袋に存在し、2つの廃棄袋の領域の間で必要な均圧化を確保するマトリクス穿孔は、費用のかかる特殊な廃棄袋の使用を省略することを可能にする。よって、好ましく打ち抜かれた均圧化マトリクスの本質的な利点は、廃棄袋からの塵埃の望ましくない脱出を防ぐために、フィルタフリースを持たないより費用のかからない廃棄袋を真空掃除装置において使用できることである。
【0011】
本発明に関連して、「マトリクス」という用語は、好ましくは、均圧化マトリクスを形成する開口部が廃棄袋において所定のパターンで打ち抜かれていることを意味する。開口部は、例えば、列及び行を備えたテーブルの形態で配置されてもよい。更に、均圧化マトリクスの形態又はデザインは、格子状であってもよい。
【0012】
本発明の1つの態様では、均圧化マトリクスが、廃棄袋の上部領域において実質的に周囲に配置されることが好ましいことがある。本発明に関連して、このことは、好ましくは、廃棄袋が、挿入状態において、捕集槽の上端の領域に、規則的に配置された均圧化開口部を備えた全体的又は部分的に周囲にある均圧化マトリクスを備えることを意味する。提案される廃棄袋のこの好ましい構成では、好都合なことに、均圧化をもたらす真空掃除装置の捕集槽の第1の領域と第2の領域との間の流体及び/又は物質の交換は、特に均一且つ均質な仕方で行われ得る。特に、その結果として、同様に望ましくない廃棄袋からの塵埃の脱出に関連し得る望ましくない空気の乱れが、効果的に回避される。本発明に関連して、空間方向「上部」又は「上から」は、好ましくは、吸引ヘッドの配置によって特定される一方、空間方向「下部」又は「下から」は、地面又は例えば真空掃除装置の車輪の配置によって特定される。したがって、吸引ヘッドは、真空掃除装置の上面を形成する一方、捕集槽の地面に面する外壁は真空掃除装置の下面を形成する。「廃棄袋の上部領域」の表現は、図2の廃棄袋の挿入状態において、均圧化を表す破線が廃棄袋を表す実線と交わる部分によって明確にされる。廃棄袋が真空掃除機の捕集槽に挿入されている場合(「挿入状態」)、廃棄袋の上部領域は、好ましくは、捕集槽の上端の領域に存在する(図2参照)。挿入されていない状態では、好ましくは、均圧化マトリクスの配置又は位置が、廃棄袋の上部領域を画定する。この好ましい構成では、均圧化マトリクスは、好ましくは帯状に、提案される廃棄袋の上部領域を囲み、この均圧化帯は、例えば1~15cmの範囲にある幅、好ましくは2~10cmの範囲にある幅、特に好ましくは3~7cmの範囲にある幅、最も好ましくは4cmの幅を有することができる。均圧化帯の形態で周囲にある均圧化マトリクスの1つの可能な構成は、例えば図3に示されている。
【0013】
本発明の別の構成では、均圧化マトリクスは、廃棄袋の上部領域に配置された個々の均圧化マトリクス領域を備えてもよい。均圧化マトリクス領域は、好ましくは互いに間隔をあけて配置され、例えばテーブル状に配置された開口部の小さな格子又は構造を形成する。例えば、2~10個、好ましくは4~8個、特に好ましくは5個、6個、又は7個のこのような均圧化マトリクス領域が、廃棄袋の上部領域に配置され得る。均圧化マトリクス領域は、上記の均圧化帯と同様とすることができるが、後者とは異なり、連続的に又は周囲に形成された開口部のパターンを備えないが、個々の間隔を開けて配置された単一の、開口部による領域を備え、単一領域は、本発明に関連して均圧化マトリクス領域と称される。これらの均圧化マトリクス領域内で、開口部は、列及び行の形態で配置され得る。換言すれば、本発明に関連して、均圧化マトリクス領域は、開口部が配置された列及び行を備えることが好ましい。本発明に関連して、このことは、好ましくは、開口部が、互いに対して縦の列及び横の列に配置されてもよく、縦の列及び横の列は互いに略平行及び/又は垂直に延びることを意味する。当業者であれば、「格子」又は「テーブル」という用語を熟知しており、開口部を格子と同様に、又はテーブルのように列及び行の形態で、互いに対して配置できる仕方を知っている。「略垂直又は平行に」という表現もまた、互いに「略垂直又は平行に」配置された縦の列及び横の列に開口部が配置されるように、プラスチック材料に開口部が導入され得る又は打ち抜かれ得る仕方を当業者が知っているため、当業者にとって不明確な表現ではない。「略」という用語は、この関連において、好ましくは、均圧化マトリクスの開口部の縦の列及び横の列が、製造精度の範囲内で互いに垂直又は平行に配置されるように意図されることを意味する。
【0014】
本発明に関連して、「列」という用語は、好ましくは、マトリクス内で上から下へ延びる開口部の線を示す。本発明に関連して、「行」という用語は、好ましくは、マトリクス内で右から左又は左から右へ延びる開口部の線を示す。換言すれば、均圧化マトリクス内の列は格子の上端から下端方向に延び、均圧化マトリクス内の行は側辺どうしをつなぐ。
【0015】
本発明の1つの可能な構成では、列及び/又は行は、開口部が実質的に互いに並んで配置されるように、互いに対して配置される。本発明に関連して、このことは、好ましくは、隣接する列又は行の開口部が実質的に互いに並んで配置されることを意味する。換言すれば、本発明の本態様における開口部は、互いに実質的に同一又は類似の間隔を有し、隣接する列又は行における開口部は、均圧化マトリクス又は均圧化マトリクス領域内で実質的に同一又は類似の高さに位置する。隣接する列及び行の開口部が互いに並んで配置された均圧化マトリクス領域の実施例を図4及び図5に示す。
【0016】
本発明に関連して、開口部が互いに対してオフセットされて配置されることが好ましいこともある。本発明に関連して、このことは、好ましくは、隣接する列及び行の開口部が同じ高さに配置されるのではなく、むしろ隣接する列及び/又は行が互いに対して好ましくは設定距離dだけオフセットして配置されることを意味する。換言すれば、互いに隣接する列又は行の開口部は、千鳥状に配置され得る。列及び行が互いに対してオフセットされて配置された実施例を図6に示す。
【0017】
本発明に関連して、均圧化マトリクス領域は、略長方形の基本形状を有することが好ましく、略長方形の基本形状の個々の辺の長さは、1~15cmの範囲にあり、好ましくは2~10cmの範囲にあり、特に好ましくは3~7cmの範囲にあり、最も好ましくは4cmであることが好ましい。図4に示す実施例では、略正方形の均圧化マトリクス領域が示されており、パターンの下及び左にある矢印は、この略正方形の均圧化マトリクス領域の辺の長さを示している。これらの側辺は、例えば4cmの長さを有することができる。4cmの領域の辺の長さを有する均圧化マトリクス領域は、最適な均圧化及び塵埃の逆流の最小化に特に容易に適することが判明している。
【0018】
本発明の更なる構成では、均圧化マトリクスを形成する開口部は、廃棄袋内に打ち抜かれている。この場合、個々の開口部はそれぞれ、廃棄袋の素材内に個別又はグループ単位で導入され得る。例えば、開口部は、廃棄袋の素材内に列又は行で打ち抜かれ得る。廃棄袋内に開口部を打ち抜くことには、驚くべきことに、開口部を設ける際に廃棄物が生じないという利点がある。
【0019】
本発明の特に好ましい態様では、開口部がそれぞれカラーを有し、カラーが捕集槽の第2の領域内に突出する。換言すれば、好ましくは、カラーは、廃棄袋の内部に延びる。開口部のこの特定の構成及びその製造方法の結果として、打ち抜きの際に廃棄袋から押し出された材料が好都合なことにカラーを形成するように使用されるため、打ち抜きの廃棄物が発生しない。使用試験によって、このようなカラーを備えた開口部の構成は、真空掃除装置の捕集槽内の第1の領域と第2の領域との間の効率的な均圧化を可能にすることが判明している。また一方、それと同時に、開口部のカラー状の構成の結果として、廃棄袋又は捕集槽の内部からの塵埃は、真空掃除装置の内部から出ることが防止され、また捕集槽の第1の領域を汚すこと又は環境の再汚染に寄与することのいずれかが防止される。本発明に関連して、開口部のカラー状の構成、及び廃棄袋の素材内への開口部の打ち抜きは、好ましくは、特に、打ち抜き加工による開口部の導入が開口部のカラー状の構成をもたらす、又は可能にするように、互いに関連している。また、好ましくは、開口部は、孔又はピンホールとも称され得る。
【0020】
本発明に関連して、均圧化マトリクスの開口部は、略円形の領域を有することが好ましく、略円形の領域は、0.1~10mmの範囲にあり、好ましくは0.3~5mmの範囲にあり、特に好ましくは0.4~2.0mmの範囲にあり、最も好ましくは0.5~1.5mmの範囲にある直径を有する。開口部の直径は、2mm未満であることが極めて特に好ましい。その結果、好都合なことに、本発明によって提供される廃棄袋はクラスMに分類され得ること、又は提供される廃棄袋はクラスMの真空掃除機で使用され得ることが可能である。本発明に関連して、提案される廃棄袋は、DIN規格60335-2-69のクラスL又はクラスMに分類され得ることが特に好ましい。特に、直径2mm未満の開口部を備えた均圧化マトリクスと、開口部の内側に突出したカラーとが組み合わされた結果、このように構成された廃棄袋からの塵埃の脱出を特に有効に回避することができつつ、依然として十分な均圧化を可能にすることができる。本発明に関連して、廃棄袋の均圧化マトリクスは、極めて小さな孔を備えた孔マトリクスであって、開口部の直径が上述の好ましい範囲にあり得る、孔マトリクスを表すことが好ましい。試験の結果、特に、開口部の直径が0.5~1.5mmの範囲にあると、均圧化が特に良好になる上に、廃棄袋からの吸引媒体の脱出が最小になることが判明している。例えば、均圧化マトリクスの均圧化開口部は、0.5mm、0.63mm、0.75mm、1mm、1.2mm、又は1.46mmの直径を有することができる。
【0021】
本発明に関連して、廃棄袋は素材としてプラスチックを含むことが好ましい。特に、廃棄袋は、2枚のシートから製造されてもよく、例えば、2枚のシートは上下に重ねられて一緒に加工される。本発明に関連して、各シートは、廃棄袋の片面、例えば、前面及び後面、又は上面及び下面を形成することが好ましい。好ましくは、提案される廃棄袋の製造において、特に、均圧化マトリクスの開口部を作成するために2枚のシートのうち1枚だけが穿孔される。このようにして、捕集槽の第2の領域内又は廃棄袋内部に延びるカラーを開口部がそれぞれ有する廃棄袋を製造することが可能である。換言すれば、カラーは、上記のように、廃棄袋の片側又は廃棄袋の1枚のシートのみを廃棄袋の内部の方向に穿孔することによって作成される。均圧化マトリクスの開口部のカラーのこのような向き又は構成の結果として、塵埃の通過が効果的に防止される。本発明に関連して、均圧化マトリクスの開口部は、廃棄袋の2層の素材のうちの1層のみに存在することが特に好ましい。特に、開口部のカラー形状の結果として、塵埃の脱出をもたらし得る逆流の形成を効果的に防止することができる。
【0022】
廃棄袋の素材のプラスチックは、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)であってもよい。例えば、素材の厚さは、約1mmであってもよい。0.95mmの厚さが特に好ましい。本発明に関連して、プラスチック材料は透明であることが好ましい。結果として、真空掃除装置の捕集槽に廃棄袋を見ることができる覗き窓を設けることが可能になる。廃棄袋の覗き窓及び好ましくは透明な素材によって、ユーザは、廃棄袋の充填の程度を特に迅速且つ容易に確認し、廃棄袋を交換しなければならなくなるまでの残りの使用時間を推定することができる。
【0023】
また、本発明に関連して、塵埃を受け入れるための少なくとも1つの提案される廃棄袋を備える真空掃除装置が開示される。換言すれば、真空掃除装置において、廃棄袋の内部(真空掃除装置のタービンによって生じた負圧が卓越する「第2の領域」)と、廃棄袋の外側と真空掃除装置の捕集槽の内壁との間の中空の中間空間(大気圧又は常圧が卓越する「第1の領域」)との間の均圧化が小孔によって形成された均圧化マトリクスによってもたらされる、本発明による少なくとも1つの真空掃除機用の袋が導入される。このような真空掃除装置の実施例を図1及び図2に示す。
【0024】
更なる態様では、本発明は、本発明による廃棄袋の製造方法に関する。本方法は、
a.廃棄袋を製造するための素材を提供するステップと、
b.素材に開口部を導入するステップであって、開口部が均圧化マトリクスを形成する、ステップと、
c.素材を一緒に接合して最終的な廃棄袋を形成するステップと
を含む。
【0025】
本発明に関連して、開口部は、廃棄袋の素材に1回又は複数回の打ち抜き動作によって導入されることが特に好ましい。また、好ましくは、開口部は、素材を明瞭にエンボス加工することを含む穿孔によって導入され得る。この場合、エンボス加工により、例えば、弓形又は円弧が素材から押し出される。また、本発明に関連して、廃棄袋の素材は、エンボス加工又は穿孔の結果として、少なくとも部分的に破れることも好ましい場合がある。好ましくは、打ち抜き、エンボス加工、及び/又は穿孔の際に、廃棄袋の素材は、廃棄袋の内部の方向に向けられた、均圧化マトリクスの開口部のカラーが形成されるように変形され、これらは主に、提案される真空掃除装置における塵埃の脱出が少ないことに寄与する。
【0026】
本発明に関連して、各開口部は、1回の打ち抜き動作で形成されることが好ましい場合がある。しかしながら、1回の打ち抜き動作でそれぞれ、複数の開口部が作成され得ることがはるかに好ましい。例えば、均圧化マトリクス領域の個々の列及び/又は複数の列は、それぞれ1回の打ち抜き動作で作成され得る。また、本発明に関連して、1回の打ち抜き動作で均圧化マトリクス領域全体を作成することが好ましい場合もある。本発明に関連して、開口部は、廃棄袋の素材の第1層及び/又は第2層に打ち抜かれることが更に好ましい。廃棄袋に関して導入された用語、定義、及び技術的利点は、好ましくは、真空掃除装置及び提案される方法に同様に適用される。
【0027】
また、本発明に関連して、塵埃を捕集するための真空掃除装置における本発明による廃棄袋の使用法が開示される。この場合、本発明による廃棄袋の使用法の結果として、真空掃除装置の捕集槽の第1の領域と第2の領域との間で、特に有効な均圧化が達成される。均圧化マトリクスを設けることにより、好都合なことに、廃棄袋の内部の負圧が、提案される廃棄袋が負圧発生型タービンによって吸引されることにより、タービンの性能が損なわれ得ることがなくなるように低減される。更に、均圧化マトリクスを好都合にも形成する開口部のカラーは、望ましくない塵埃を廃棄袋から極めて少量しか出さないことを意味する。本発明のこの本質的な利点は、特に、均圧化マトリクスの開口部のカラーが第2の領域、すなわち廃棄袋の内部に突出することによって達成される。
【0028】
更なる利点は、以下の図面の説明から明らかになるはずである。図面、説明、及び特許請求の範囲は、多数の特徴を組み合わせて含む。当業者はまた、適宜、特徴を個別に検討し、それらを組み合わせて有用な更なる組み合わせを形成するはずである。
【0029】
図面では、同一及び類似の構成要素を同じ参照符号で示す。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】開状態における真空掃除装置の好ましい実施例の側面図である。
図2】閉状態(真空掃除装置の動作状態)における真空掃除装置の好ましい実施例の側面図である。
図3】均圧化帯を備えた廃棄袋の好ましい実施例の図である。
図4】列及び行の線が互いに並んで配置された均圧化マトリクス領域の好ましい実施例の図である。
図5】列及び行の線が互いに並んで配置された均圧化マトリクスの好ましい実施例の写実的な図である。
図6】列及び行の線が互いに対してオフセットされて配置された均圧化マトリクス領域の好ましい実施例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、開状態における真空掃除装置(3)の好ましい実施例を示す側面図である。真空掃除装置(3)の開状態では、真空掃除装置(3)の吸引ヘッド(4)及び捕集槽(5)は、互いに分離される。吸引ヘッド(4)が捕集槽(5)にヒンジ式に締結される場合、真空掃除装置(3)の開状態において、吸引ヘッド(4)と捕集槽(5)との間にヒンジ接続が存在し得、このヒンジ接続は、例えば、滑節又はヒンジによって形成される。他の実施例では、吸引ヘッド(4)は、塵埃捕集槽(5)から単に持ち上げて外す又は取り外すことができる。
【0032】
真空掃除装置(3)の開状態において、廃棄袋(2)は、捕集槽(5)内に挿入することができる。特に、廃棄袋(2)の一部領域は、廃棄袋(2)を締結又は固定するために、捕集槽の縁部の上に載置される。廃棄袋(2)が挿入された結果として、異なる空間領域(8、9)が真空掃除装置(3)の捕集槽(5)内に形成され、これらは、真空掃除装置(3)の動作中の異なる圧力領域に対応する。本発明に関連して、捕集槽(5)の第1の領域(8)においては真空掃除装置(3)の周囲圧力が卓越する一方、捕集槽(5)の第2の領域(9)においては負圧が卓越することが特に好ましく、負圧は、真空掃除装置(3)の動作中に真空掃除装置(3)のタービン(図示せず)によって生じ、真空掃除装置(3)内に吸引媒体(13)を吸引する。好ましくは、第2の領域は、廃棄袋(2)の内部に対応する一方、第1の領域(8)は、廃棄袋(2)の外側と捕集槽(5)の内側との間に形成される。
【0033】
図2は、閉状態における真空掃除装置(3)の好ましい実施例を示す側面図であり、閉状態は、真空掃除装置(3)の動作状態に対応する。真空掃除装置(3)の閉状態では、吸引ヘッド(4)が捕集槽(5)上に存在し、廃棄袋(2)が捕集槽(5)内に存在する。廃棄袋(2)の縁部は、図2に示すように、捕集槽(5)の縁部を越えて突出することができる。
【0034】
均圧化は、好ましくは、捕集槽の第1の領域(8)と第2の領域(9)との間で行われる。均圧化は、図2において、第1の領域(8)から第2の領域(9)に向かう破線矢印によって示されている。矢印の方向は、流体が第1の領域(8)から第2の領域(9)内に通過することで均圧化が行われることを示す。2つの領域(8、9)の間の流体接続は、好都合なことに、均圧化マトリクス(1)の開口部(6)によって提供される。本発明に関連して、第1の領域(8)と第2の領域(9)との間の均圧化は、流体、例えば気体混合物、特に空気が第1の領域(8)から第2の領域(9)内に通過することで行われることが極めて特に好ましい。好ましくは均圧化に影響する気体又は空気の流れの方向は、第1の領域(8)と第2の領域(9)との間に存在する圧力勾配に起因する。特に、真空掃除装置(3)の動作中、捕集槽の側壁と廃棄袋(2)との間においては大気圧が卓越する一方、廃棄袋(2)の内部においては負圧が卓越する。真空掃除装置(3)の動作中、塵埃(13)が廃棄袋(2)に捕集され得る。この塵埃は、図2において、廃棄袋(2)又は捕集槽(5)の下部領域にある網点による灰色の領域で記されている。
【0035】
図3は、均圧化マトリクス(1)を有する廃棄袋(2)の好ましい実施例の図であり、この図3に示す例では均圧化帯によって形成されている。提案される廃棄袋(2)の図3に示す構成では、均圧化マトリクス(1)は、廃棄袋(2)の上部領域(10)において実質的に周囲に配置される。図3に示す例では、廃棄袋(2)の前側又は後側が示されており、その上部領域(10)には、均圧化開口部(6)を備えた周囲帯状格子が延びる。均圧化開口部(6)は、例えば格子の形態で、又はテーブルの形態で配置され得る、すなわち列(11)及び行(12)に配置され得る。
【0036】
図4は、列及び行の線が互いに並んで配置された均圧化マトリクス領域(7)の好ましい実施例を示す図である。例えば、図4に示す均圧化マトリクス領域(7)は、9本の列(11)及び8本の行(12)を有し、これらは互いに略平行及び垂直に配置される。好ましくは、均圧化開口部(6)はそれぞれ、互いに並んで行(12)及び列(11)に配置される。均圧化マトリクス(1)は、1列の個々の均圧化マトリクス領域(7)を備えてもよく、これは、好ましくは廃棄袋(2)の上部領域(10)に間隔をあけて存在し得る。好ましくは、均圧化マトリクス領域(7)は、均圧化マトリクス(1)を形成する。個々の均圧化マトリクス領域(7)は、図4に示すように、例えば長方形又は正方形の形状を有してもよい。均圧化マトリクス領域(7)の下及び横にある両頭矢印は、均圧化マトリクス領域(7)の辺の長さを示している。側辺は、異なる長さを有してもよいし(長方形形状)、略同じ長さであってもよい(正方形形状)。しかしながら、均圧化開口部(6)を均圧化マトリクス(1)として構成できるような、他の幾何学的形状も想定される。図4のような均圧化マトリクス領域(7)が略正方形の基本形状を有する場合、均圧化マトリクス領域(7)の辺の長さは、例えば、4cmとすることができる。
【0037】
図5は、列(11)及び行(12)が互いに並んで配置された均圧化マトリクス(1)の好ましい実施例を示す写実的な図である。図5に示す本発明の実施例は、図4に示す構成例のプロトタイプの実施例である。したがって、図5に示す均圧化マトリクス(1)は、9本の列(11)及び8本の行(12)を有し、これらは互いに略平行及び垂直に配置される。図5は、特に、廃棄袋(2)の上面又は外面の写真を示す。これは、好ましくは、廃棄袋(2)の、挿入状態において捕集槽(5)の内壁に面する側である。図5は、廃棄袋(2)の内部を形成する廃棄袋(2)の側は示していない。しかしながら、図5から、カラー(14)が写真の平面から開口部(6)の内部に向かって延びる様子が分かる。廃棄袋(2)の挿入状態では、これらのカラー(14)は、捕集槽(5)の第2の領域(9)内を向く。換言すれば、カラー(14)は、真空掃除装置(3)によって引き込まれた塵埃(13)が捕集される廃棄袋(2)の内部を向く。均圧化マトリクス(1)の開口部(6)のカラー(14)は廃棄袋(2)の内部に内向きに延びるため、廃棄袋(2)から環境中又は真空掃除装置(3)の捕集槽(5)へ塵埃(13)が望ましくない脱出をすることが有効に防止される。特に、均圧化開口部(6)のカラー状の構成の結果として、塵埃の脱出を低減するために費用のかかるフィルタフリースを設けることを省略することが可能である。更に、提案される廃棄袋(2)の製造の際には、開口部(6)が打ち抜かれる際に廃棄袋(2)の素材から押し出された材料がカラー(14)を形成するのに使用されるため、廃棄物がまったく又はほとんど発生しない。その結果、提案される廃棄袋(2)の製造の費用及び資源は、特に抑制される。
【0038】
図6は、列(11)及び行(12)が互いに対してオフセットされて配置された均圧化マトリクス領域(7)の好ましい実施例を示す図である。図6中の黒い球は、均圧化マトリクス(1)を形成する均圧化開口部(6)を記すように意図されている。図6の実施例の図では、開口部(6)が列(11)及び行(12)に配置されており、列(11)及び行(12)は互いに対してオフセットされて配置されていることが明らかに分かる。このことは、個々の開口部(6)が、特に互いに並んで配置されていないが、互いに対して千鳥状に配置されることを意味する。
【符号の説明】
【0039】
1 均圧化マトリクス
2 廃棄袋
3 真空掃除装置
4 吸引ヘッド
5 捕集槽
6 開口部
7 均圧化マトリクス領域
8 第1の領域
9 第2の領域
10 廃棄袋の上部領域
11 列
12 行
13 塵埃/吸引媒体
14 カラー
図1
図2
図3
図4
図5
図6