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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20240905BHJP
   H01L 21/306 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
H01L21/304 651M
H01L21/304 651B
H01L21/304 647Z
H01L21/306 R
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2020122149
(22)【出願日】2020-07-16
(65)【公開番号】P2021019204
(43)【公開日】2021-02-15
【審査請求日】2021-09-07
【審判番号】
【審判請求日】2023-09-22
(31)【優先権主張番号】10-2019-0087223
(32)【優先日】2019-07-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】リ,ムヒョン
(72)【発明者】
【氏名】パク,グイス
(72)【発明者】
【氏名】バン,ビョンソン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ジュンボン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヨンギル
(72)【発明者】
【氏名】ユン,カンソプ
(72)【発明者】
【氏名】ナ,スン ウン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,イ ジン
(72)【発明者】
【氏名】キム,キョンファン
【合議体】
【審判長】小宮 慎司
【審判官】中野 浩昌
【審判官】松永 稔
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2019-0037846(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0115224(US,A1)
【文献】特開2004-186495(JP,A)
【文献】特開2014-16305(JP,A)
【文献】特開2005-109090(JP,A)
【文献】特開2018-182153(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L21/304
H01L21/306
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
内部に処理空間を有する工程チャンバーと、
前記処理空間で基板を支持する支持ユニットと、
前記支持ユニットに支持された基板に処理液を供給する液供給ユニットと、
前記支持ユニットに提供され、前記支持ユニットに支持された基板を加熱する複数のランプと、を含み、
前記支持ユニットは、
回転可能に提供されるチャックステージと、
前記ランプの上部に配置されて前記ランプから照射された光を透過するウインドーと、を含み、
前記ウインドーは、
板形状のベースと、
前記ベースに形成され、前記ランプから照射された光を透過し光の方向又は光量を調節する光調節部を含み、
前記ベースおよび前記光調節部は、前記ランプから照射された光を透過する材質で作られており、
前記光調節部は、
前記支持ユニットに置かれる前記基板の縁領域と対向される領域に前記ベースから凸に提供されるエッジ凸部、または
前記支持ユニットに置かれる前記基板の中央領域と対向される前記ベースから凸に提供される中央凸部を含む
基板処理装置。
【請求項2】
前記光調節部は、
前記支持ユニットに置かれる前記基板の縁領域と対向される領域に前記ベースから凸に形成されたエッジ凸部と、
前記支持ユニットに置かれる前記基板の中央領域と対向される領域に前記ベースから凸に形成された中央凸部を含む請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記支持ユニットは、
前記基板の底面を支持する支持ピンと、
前記基板の側面を支持するチャックピンと、を含み、
前記支持ピンは、前記ウインドーに設置される請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記エッジ凸部は、前記基板の中心部に向かう領域が前記基板の端部に向かう領域よりさらに緩やかに提供される請求項に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記エッジ凸部は、リング形状に提供される請求項に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記中央凸部の幅は、前記エッジ凸部の幅より広く提供される請求項に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記光調節部では、
前記エッジ凸部と前記中央凸部との間の領域は、平らに提供される請求項に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記光調節部は、
前記エッジ凸部と前記中央凸部との間に前記ベースの内側に凹に形成されて前記ランプから照射された光を発散させる凹部をさらに含む請求項に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記ランプの中で最も外側に配置されたランプは、上部から見る時、前記支持ユニットに置かれる前記基板の端部より内側に位置される請求項1乃至請求項のいずれかの一項に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記光調節部は、前記ウインドーの上面に形成される請求項1乃至請求項のいずれかの一項に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記光調節部は、前記ウインドーの底面に形成される請求項1乃至請求項のいずれかの一項に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記ランプは、各々リング形状に提供され、互いに同心に配置される請求項1乃至請求項のいずれかの一項に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記ベースと前記光調節部は、一体に製造される請求項1乃至請求項のいずれかの一項に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記処理液は、リン酸を含む請求項1乃至請求項のいずれかの一項に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記ウインドーは、石英を含む請求項1乃至請求項のいずれかの一項に記載の基板処理装置。
【請求項16】
基板を処理する装置において、
基板を支持する支持ユニットと、
前記支持ユニットに置かれる基板を加熱するランプと、を含み、
前記支持ユニットは、
回転可能なチャックステージと、
前記支持ユニットに置かれる基板と前記ランプとの間に配置され、前記ランプから照射された光を透過させるウインドーと、を含み、
前記ランプは、前記ウインドーと前記回転可能なチャックステージとの間に配置され、
前記ウインドーは、
板形状のベースと、
前記ベースに形成され、前記ランプから照射された光を透過し光を収束又は発散させる光調節部と、を含み、
前記ベースおよび前記光調節部は、前記ランプから照射された光を透過する材質で作られており、
前記光調節部は、
前記支持ユニットに置かれる前記基板の縁領域と対向される領域に前記ベースから凸に形成されたエッジ凸部と、
前記支持ユニットに置かれる前記基板の中央領域と対向される領域に前記ベースから凸に形成された中央凸部と、を含む
基板処理装置。
【請求項17】
前記光調節部で、
前記エッジ凸部と前記中央凸部との間の領域は、平らに提供される請求項16に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基板処理装置に関り、より詳細には基板を加熱した状態で基板を処理する基板処理装置に係る。
【背景技術】
【0002】
一般的に平板表示素子製造や半導体製造工程でガラス基板やウエハを処理する工程には感光液塗布工程(photoresist coating process)、現象工程(developing process)、蝕刻工程(etching process)、アッシング工程(ashing process)等の様々な工程が遂行される。
【0003】
各工程には基板に付着された各種汚染物を除去するために、薬液(chemical)又は純水(deionized water)を利用した洗浄工程(wetc leaning process)と基板表面に残留する薬液又は純水を乾燥させるための乾燥(drying process)工程が遂行される。
【0004】
最近には、リン酸のような高温で使用されるケミカル水溶液を利用してシリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を除去する蝕刻工程を進行している。高温のケミカル水溶液を利用した基板処理装置では蝕刻率を改善するためにランプを利用して基板を加熱する基板加熱装置が適用されて活用されている。
【0005】
一般的にランプは複数が提供され、これらは互いに同心に配置される。この場合、基板の中心と対向する領域にはランプが直接提供されないので、基板の中央領域は他の領域に比べて相対的に加熱がよく行われない。
【0006】
また、上部から見る時、最外側に位置したランプは様々な構造的な問題によって基板の端部より内側に配置されて、基板の縁領域は他の領域に比べて相対的に加熱がよく行われない。
これによって、基板の中心領域と縁領域で他の領域に比べて蝕刻均一度が低くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国特許公開第10-2009-0001184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は基板処理工程の時、基板を均一に加熱することができる基板処理装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の目的は基板処理工程の時、基板の縁領域で加熱がよく行われないので、基板の処理効率が低下されることを防止する基板処理装置を提供することになる。
【0010】
また、本発明の目的は基板処理工程の時、基板の中央領域で加熱がよく行われないので、基板の処理効率が低下されることを防止する基板処理装置を提供することにある。
【0011】
本発明が解決しようとする課題はここに制限されなく、言及されないその他の課題は下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は基板処理装置を提供する。本発明の一実施形態によれば、基板処理装置は、内部に処理空間を有する工程チャンバーと、処理空間で基板を支持する支持ユニットと、支持ユニットに支持された基板に処理液を供給する液供給ユニットと、支持ユニットに提供され、支持ユニットに支持された基板を加熱する複数のランプと、を含み、支持ユニットは、回転可能に提供されるチャックステージと、ランプの上部に配置されてランプから照射された光を透過するウインドーと、を含み、ウインドーは、板形状のベースと、ベースに形成され、ランプから照射された光の方向又は光量を調節する光調節部と、を含むことができる。
【0013】
一実施形態によれば、光調節部は、支持ユニットに置かれる基板の縁領域と対向される領域にベースから凸に提供されるエッジ凸部を含むことができる。
【0014】
一実施形態によれば、光調節部は、支持ユニットに置かれる基板の中央領域と対向されるベースから凸に提供される中央凸部を含むことができる。
【0015】
一実施形態によれば、光調節部は、支持ユニットに置かれる基板の縁領域と対向される領域にベースから凸に形成されたエッジ凸部と、支持ユニットに置かれる基板の中央領域と対向される領域にベースから凸に形成された中央凸部と、を含むことができる。
【0016】
一実施形態によれば、支持ユニットは、基板の底面を支持する支持ピンと、基板の側面を支持するチャックピンと、を含み、支持ピンはウインドーに設置されることができる。
【0017】
一実施形態によれば、エッジ凸部は基板の中心部に向かう領域が基板の端部に向かう領域よりさらに緩やかに提供されることができる。
【0018】
一実施形態によれば、エッジ凸部はリング形状に提供されることができる。
【0019】
一実施形態によれば、中央凸部の幅はエッジ凸部の幅より広く提供されることができる。
【0020】
一実施形態によれば、光調節部では、エッジ凸部と中央凸部との間の領域は平らに提供されることができる。
【0021】
一実施形態によれば、光調節部は、エッジ凸部と中央凸部との間にベースの内側に凹に形成されてランプから照射された光を発散させる凹部をさらに含むことができる。
【0022】
一実施形態によれば、ランプの中で最も外側に配置されたランプは上部から見る時、支持ユニットに置かれる基板の端部より内側に位置されることができる。
【0023】
一実施形態によれば、光調節部はウィンドウの上面に形成されることができる。
【0024】
一実施形態によれば、光調節部はウィンドウの底面に形成されることができる。
【0025】
一実施形態によれば、ランプは各々リング形状に提供され、互いに同心に配置されることができる。
【0026】
一実施形態によれば、ベースと光調節部は一体に製造されることができる。
【0027】
一実施形態によれば、処理液はリン酸を含むことができる。
【0028】
一実施形態によれば、ウインドーは石英を含むことができる。
【0029】
一実施形態によれば、基板処理装置は、基板を支持する支持部材と、支持部材に置かれる基板を加熱するランプと、支持部材に置かれる基板とランプとの間に配置し、ランプから照射された光を透過させるウインドーと、を含み、ウインドーは、板形状のベースと、ベースに形成されランプから照射された光を収束又は発散させる光調節部を含むことができる。
【0030】
一実施形態によれば、光調節部は、ウインドーで基板と対向する面に形成されることができる。
【0031】
一実施形態によれば、光調節部は、支持部材に置かれる基板の縁領域と対向される領域にベースから凸に形成されたエッジ凸部を含むことができる。
【0032】
一実施形態によれば、光調節部は、支持部材に置かれる基板の中央領域と対向される領域にベースから凸に形成された中央凸部を含むことができる。
【0033】
一実施形態によれば、エッジ凸部は基板の中心部に向かう領域が基板の端部に向かう領域よりさらに緩やかに屈曲されるように提供されることができる。
【0034】
一実施形態によれば、光調節部は、支持部材に置かれる基板の縁領域と対向される領域にベースから凸に形成されたエッジ凸部と、支持部材に置かれる基板の中央領域と対向される領域にベースから凸に形成された中央凸部と、を含むことができる。
【0035】
一実施形態によれば、光調節部で、エッジ凸部と中央凸部との間の領域は平らに提供されることができる。
【0036】
一実施形態によれば、ベースと光調節部は同一材質で提供されることができる。
【0037】
一実施形態によれば、ベースと光調節部は一体に製造されることができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明の一実施形態によれば、基板処理工程の時、基板のエッジ領域と中央領域を集中的に加熱して基板の温度分布を改善することができる効果を有する。
【0039】
本発明の効果が上述した効果によって制限されることはなく、言及されなかった効果は本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本発明の一実施形態に係る基板処理装置が提供された基板処理設備の一例を概略的に示した平面図である。
図2図1の基板処理装置の断面図である。
図3図1の基板処理装置の平面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る支持ユニットの形状を示す断面図である。
図5】本発明の一実施形態に係るウィンドウの形状を示す斜視図である。
図6】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
図7】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
図8】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
図9】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
図10】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
図11】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
図12】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
図13】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
図14】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
図15】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
図16】本発明のウィンドウの変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本発明は多様な変換を加えることができ、様々な実施形態を有することができるので、特定実施形態態を図面に例示し、詳細な説明で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定な実施形態に対して限定しようすることではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変換、均等物、乃至代替物を含むことと理解されなければならない。本発明を説明することにおいて、関連された公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることができていると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0042】
本出願で使用した用語は単なる特定な実施形態を説明するために使用されたことであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈の上に明確に異なりに表現しない限り、複数の表現を含む。本出願で、“含む”又は“有する”等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることがであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないことと理解されなければならない。
【0043】
第1、第2等の用語は多様な構成要素を説明するために使用されることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されてはならない。前記用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。
【0044】
以下、添付した図面を参照して本発明に係係る実施形態を詳細に説明し、添付図面を参照して説明することにおいて、図面符号に相関無しで同一であるか、或いは対応する構成要素は同一な参照番号を付与し、これに対する重複される説明は省略する。
【0045】
図1は本発明の基板処理設備1を概略的に示した平面図である。
図1を参照すれば、基板処理設備1はインデックスモジュール1000と工程処理モジュール2000を含む。インデックスモジュール1000はロードポート1200及び移送フレーム1400を含む。ロードポート1200、移送フレーム1400、及び工程処理モジュール2000は順次的に一列に配列される。以下、ロードポート1200、移送フレーム1400、そして工程処理モジュール2000が配列された方向を第1の方向12とする。そして、上部から見る時、第1の方向12と垂直になる方向を第2方向14とし、第1の方向12と第2方向14を含む平面に垂直である方向を第3方向16とする。
【0046】
ロードポート1200には基板Wが収納されたキャリヤー1300が安着される。ロードポート1200は複数が提供され、これらは第2方向14に沿って一列に配置される。図1では4つのロードポート1200が提供されたことと図示した。しかし、ロードポート1200の数は工程処理モジュール2000の工程効率及びフットプリント等の条件に応じて増加するか、又は減少してもよい。キャリヤー1300には基板Wの縁を支持するように提供されたスロット(図示せず)が形成される。スロットは第3方向16に複数が提供される。基板Wは第3方向16に沿って互いに離隔された状態に積層されるようにキャリヤー1300内に位置される。キャリヤー1300として前面開放一体型ポッド(Front Opening Unified Pod;FOUP)が使用されることができる。
【0047】
工程処理モジュール2000はバッファユニット2200、移送チャンバー2400、そして工程チャンバー2600を含む。移送チャンバー2400はその長さ方向が第1方向12と平行に配置される。第2方向14に沿って移送チャンバー2400の一側及び他側には各々工程チャンバー2600が配置される。移送チャンバー2400の一側に位置した工程チャンバー2600と移送チャンバー2400の他側に位置した工程チャンバー2600は移送チャンバー2400を基準に互いに対称になるように提供される。工程チャンバー2600の中で一部は移送チャンバー2400の長さ方向に沿って配置される。また、工程チャンバー2600の中で一部は互いに積層されるように配置される。
【0048】
即ち、移送チャンバー2400の一側には工程チャンバー2600がAXB(AとBは各々1以上の自然数)の配列に配置されることができる。ここで、Aは第1の方向12に沿って一列に提供された工程チャンバー2600の数であり、Bは第3方向16に沿って一列に提供された工程チャンバー2600の数である。移送チャンバー2400の一側に工程チャンバー2600が4つ又は6つ提供される場合、工程チャンバー2600は2X2又は3X2の配列に配置されることができる。工程チャンバー2600の数は増加するか、或いは減少してもよい。上述したことと異なりに、工程チャンバー2600は移送チャンバー2400の一側のみに提供されることができる。また、上述したことと異なりに、工程チャンバー2600は移送チャンバー2400の一側及び両側に単層に提供されることができる。
【0049】
バッファユニット2200は移送フレーム1400と移送チャンバー2400との間に配置される。バッファユニット2200は移送チャンバー2400と移送フレーム1400との間に基板Wが搬送される前に基板Wが留まる空間を提供する。バッファユニット2200はその内部に基板Wが置かれるスロット(図示せず)が提供され、スロット(図示せず)は相互間に第3方向16に沿って離隔されるように複数提供される。バッファユニット2200で移送フレーム1400と対向する面と移送チャンバー2400と対向する面の各々が開放される。
【0050】
移送フレーム1400はロードポート1200に安着されたキャリヤー1300とバッファユニット2200との間に基板Wを搬送する。移送フレーム1400にはインデックスレール1420とインデックスロボット1440が提供される。インデックスレール1420はその長さ方向が第2方向14と並んで提供される。
【0051】
インデックスロボット1440はインデックスレール1420上に設置され、インデックスレール1420に沿って第2方向14に直線移動される。インデックスロボット1440はベース1441、本体1442、及びインデックスアーム1443を有する。ベース1441はインデックスレール1420に沿って移動可能するように設置される。本体1442はベース1441に結合される。本体1442はベース1441上で第3方向16に沿って移動可能するように提供される。また、本体1442はベース1441上で回転可能するように提供される。
【0052】
インデックスアーム1443は本体1442に結合され、本体1442に対して前進及び後進移動可能するように提供される。インデックスアーム1443は複数に提供されて各々個別に駆動されるように提供される。インデックスアーム1443は第3方向16に沿って互いに離隔された状態に積層されるように配置される。インデックスアーム1443の中で一部は工程処理モジュール2000からキャリヤー1300に基板Wを搬送する時に使用され、その他の一部はキャリヤー1300から工程処理モジュール2000に基板Wを搬送する時、使用されることができる。これはインデックスロボット1440が基板Wを搬入及び搬出する過程で工程処理前の基板Wから発生されたパーティクルが工程処理後の基板Wに付着されることを防止することができる。
【0053】
移送チャンバー2400はバッファユニット2200と工程チャンバー2600との間に、そして工程チャンバー2600の間に基板Wを搬送する。移送チャンバー2400にはガイドレール2420とメーンロボット2440が提供される。ガイドレール2420はその長さ方向が第1の方向12と並んで配置される。メーンロボット2440はガイドレール2420上に設置され、ガイドレール2420上で第1の方向12に沿って直線移動される。メーンロボット2440はベース2441、本体2442、そしてメーンアーム2443を有する。ベース2441はガイドレール2420に沿って移動可能するように設置される。本体1442はベース1441に結合される。本体1442はベース1441上で第3方向16に沿って移動可能するように提供される。
【0054】
また、本体1442はベース1441上で回転可能するように提供される。メーンアーム2443は本体2442に結合され、これは本体2442に対して前進及び後進移動可能するように提供される。メーンアーム2443は複数に提供されて各々個別に駆動されるように提供される。メーンアーム2443は第3方向16に沿って互いに離隔された状態に積層されるように配置される。バッファユニット2200から工程チャンバー2600に基板Wを搬送する時に使用されるメーンアーム2443と工程チャンバー2600からバッファユニット2200に基板Wを搬送する時に使用されるメーンアーム2443は互いに異なることができる。
【0055】
工程チャンバー2600内には基板Wに対して洗浄工程を遂行する基板処理装置10が提供される。各々の工程チャンバー2600内に提供された基板処理装置10は遂行する洗浄工程の種類に応じて異なる構造を有することができる。選択的に各々の工程チャンバー2600内の基板処理装置10は同一な構造を有することができる。選択的に工程チャンバー2600は複数のグループに区分されて、同一なグループに属する工程チャンバー2600に提供された基板処理装置10は互いに同一な構造を有し、異なるグループに属する工程チャンバー2600に提供された基板処理装置10は互いに異なる構造を有することができる。
【0056】
例えば、工程チャンバー2600が2つのグループに分けられる場合、移送チャンバー2400の一側には第1グループの工程チャンバー2600が提供され、移送チャンバー2400の他側には第2グループの工程チャンバー2600が提供されることができる。選択的に移送チャンバー2400の一側及び他側の各々で下層には第1グループの工程チャンバー2600が提供され、上層には第2グループの工程チャンバー2600が提供されることができる。第1グループの工程チャンバー2600と第2グループの工程チャンバー2600は各々使用されるケミカルの種類や、洗浄方式の種類に応じて区分されることができる。
【0057】
下の実施形態では高温の硫酸、アルカリ性薬液、酸性薬液、リンス液、そして乾燥ガスのような処理流体を使用して基板Wを洗浄する装置を例として説明する。しかし、本発明の技術的思想はこれに限定されなく、蝕刻工程等のように基板Wを回転させながら、工程を遂行する多様な種類の装置に全て適用されることができる。
図2図1の基板処理装置の断面図であり、図3図1の基板処理装置の平面図である。図2図3を参照すれば、基板処理装置10はチャンバー800、処理容器100、支持ユニット200、加熱ユニット280、液供給ユニット300、工程排気部500、そして昇降ユニット600を含む。
【0058】
チャンバー800は密閉された内部空間を提供する。上部には気流供給ユニット810が設置される。気流供給ユニット810はチャンバー800の内部に下降気流を形成する。
【0059】
気流供給ユニット810は高湿度の外気をフィルタリングしてチャンバーの内部に供給する。高湿度の外気は気流供給ユニット810を通過してチャンバーの内部に供給され、下降気流を形成する。下降気流は基板Wの上部に均一な気流を提供し、処理流体によって基板Wの表面が処理される過程で発生される汚染物質を空気と共に処理容器100の回収筒110、120、130を通じて工程排気部500に排出させる。
【0060】
チャンバー800は水平隔壁814によって工程領域816と維持保守領域818に分けられる。工程領域816には処理容器100と支持ユニット200が位置する。維持保守領域818には処理容器100と連結される排出ライン141、143、145、排気ライン510の外にも昇降ユニット600の駆動部と、供給ユニット300と連結される駆動部、供給ライン等が位置する。維持保守領域818は工程領域816から隔離される。
【0061】
処理容器100は上部が開放された円筒形状を有し、基板Wを処理するための工程空間を提供する。処理容器100の開放された上面は基板Wの搬出及び搬入通路として提供される。工程空間には支持ユニット200が位置される。支持ユニット200は工程を進行する時、基板Wを支持した状態で基板Wを回転させる。
【0062】
処理容器100は強制排気が行われるように下端部に排気ダクト190が連結された下部空間を提供する。処理容器100には回転される基板W上で飛散される処理液と気体を流入及び吸入する第1乃至第3回収筒110、120、130が多段に配置される。
【0063】
環状の第1乃至第3回収筒110、120、130は1つの共通の環状空間と通じる排気口Hを有する。
【0064】
具体的に、第1乃至第3回収筒110、120、130は各々環状のリング形状を有する底面及び底面から延長されて円筒形状を有する側壁を含む。第2回収筒120は第1回収筒110を囲み、第1回収筒110から離隔されて位置する。第3回収筒130は第2回収筒120を囲み、第2回収筒120から離隔されて位置する。
【0065】
第1乃至第3回収筒110、120、130は基板Wから飛散された処理液及びヒュームが含まれた気流が流入される第1乃至第3回収空間RS1、RS2、RS3を提供する。第1回収空間RS1は第1回収筒110によって定義され、第2回収空間RS2は第1回収筒110と第2回収筒120との間の離隔空間によって定義され、第3回収空間RS3は第2回収筒120と第3回収筒130との間の離隔空間によって定義される。
【0066】
第1乃至第3回収筒110、120、130の各上面は中央部が開放される。第1乃至第3回収筒110、120、130は連結された側壁から開放部に行くほど、対応する底面との距離がだんだん増加する傾斜面になす。基板Wから飛散された処理液は第1乃至第3回収筒110、120、130の上面に沿って回収空間RS1、RS2、RS3内に流れて行く。
【0067】
第1回収空間RS1に流入された第1処理液は第1回収ライン141を通じて外部に排出される。第2回収空間RS2に流入された第2処理液は第2回収ライン143を通じて外部に排出される。第3回収空間RS3に流入された第3処理液は第3回収ライン145を通じて外部に排出される。
【0068】
液供給ユニット300は基板Wの表面を蝕刻するための高温のケミカルが吐出する。一例として処理液はリン酸である。
【0069】
処理液ノズル部材310はノズル311、ノズルアーム313、支持ロード315、ノズル駆動器317を含む。ノズル311は供給部320を通じて処理液が供給される。ノズル311は処理液を基板Wの表面に吐出する。ノズルアーム313は一方向に長さが長く提供されるアームであって、先端にノズル311が装着される。ノズルアーム313はノズル311を支持する。ノズルアーム313の後段には支持ロード315が装着される。支持ロード315はノズルアーム313の下部に位置する。支持ロード315はノズルアーム313に垂直に配置される。ノズル駆動器317は支持ロード315の下端に提供される。ノズル駆動器317は支持ロード315の長さ方向軸を中心に支持ロード315を回転させる。支持ロード315の回転によってにノズルアーム313とノズル311が支持ロード315を軸にスイング移動する。ノズル311は処理容器100の外側と内側との間をスイング移動することができる。そして、ノズル311は基板Wの中心と縁領域との間の区間をスイング移動し、処理液を吐出することができる。
【0070】
工程排気部500は処理容器100の内部の排気を担当する。一例として、工程排気部500は工程の時、第1乃至第3回収筒110、120、130の中で処理液を回収する回収筒に排気圧力(吸引圧力)を提供するためのことである。工程排気部500は排気ダクト190と連結される排気ライン510、ダンパー520を含む。排気ライン510は排気ポンプ(図示せず)から排気圧が提供され、半導体生産ラインの底面空間に埋め込まれたメーン排気ラインと連結される。
【0071】
一方、処理容器100は処理容器100の垂直位置を変更させる昇降ユニット600と結合される。昇降ユニット600は処理容器100を上下方向に直線移動させる。処理容器100が上下に移動されることによって支持ユニット200に対する処理容器100の相対高さが変更される。
【0072】
昇降ユニット600はブラケット612、移動軸614、そして駆動器616を含む。ブラケット612は処理容器100の外壁に固定設置される。ブラケット612には駆動器616によって上下方向に移動される移動軸614が固定結合される。基板Wがチャックステージ210にローディング又はチャックステージ210からアンローディングされる時、チャックステージ210が処理容器100の上部に突出されるように処理容器100は下降する。また、工程が進行される時には基板Wに供給された処理液の種類に応じて処理液が既設定された回収筒110、120、130に流入されるように処理容器100の高さが調節される。処理容器100と基板Wとの間の相対的な垂直位置が変更される。処理容器100は前記各回収空間RS1、RS2、RS3別に回収される処理液と汚染ガスの種類を異なりにすることができる。一実施形態によれば、昇降ユニット600は処理容器100を垂直移動させて処理容器100と支持ユニット200との間の相対的な垂直位置を変更させる。
【0073】
図4は本発明の一実施形態に係る支持ユニット200を示す図面である。図4を参照すれば、支持ユニット200は工程進行の中で基板Wを支持し、ランプ250は支持ユニット200に支持された基板Wを加熱する。支持ユニット200はチャックステージ210、ウインドー220、支持部材214、そして回転部を含む。
【0074】
チャックステージ210は円形の上部面を有する。チャックステージ210は回転部に結合されて回転される。チャックステージ210上にはウインドー220が設置される。ウインドー220とチャックステージ210によって外部と隔離された内部空間が形成される。一例によれば、ウインドー220は上面とリング形状の側面を有する。即ち、ウインドー220はチャックステージ210と共に回転される。
【0075】
ウインドー220には基板Wを支持する支持部材214が提供される。支持部材214は複数の支持ピン224及び複数のチョクピン212を有する。支持ピン224は基板Wの底面を支持する。チョクピン212は支持ピン224に置かれる基板Wの側面を支持する。チョクピン212は駆動部245によって移動される。チョクピン212は複数が提供される。支持ピン224はチョクピン212によって囲まれた空間内に位置される。基板Wは支持ピン224によってウインドー220から離隔されるように位置される。また、工程進行の時、基板Wが回転される時、基板Wはチョクピン212によってその位置のズレが防止される。一例によれば、チョクピン212はチャックステージ210に設置される。チョクピン212はウインドー220の側面を通じて挿入されてウインドー220の上部に突出される。支持ピン224はウインドー220の上面に設置される。
【0076】
回転部はチャックステージ210と結合してチャックステージ210を回転させる。
【0077】
ランプ250は支持ユニット200の内側に設置される。ランプ250は工程進行のうちに、基板Wを加熱する。ウインドー220とチャックステージ210によって形成されたランプ250は内部空間に位置される。一例によれば、ランプ250は複数のランプ250を有する。ランプ250はリング形状に提供される。ランプ250は互いに異なる直径に提供される。ランプ250は複数が提供されることができる。ランプ250は互いに同心になるように位置され、上部から見る時、ランプ250の中心と基板Wの中心は一致するように提供されることができる。一例によれば、ランプ250は相互間に独立的に温度が制御可能するように提供される。
【0078】
また、ランプ250の中で最も外側に配置されたランプ250aはチョクピン212より基板Wの中心にさらに近く位置される。これによって、ランプ250の中で最も外側に配置されたランプ250aは上部から見る時、支持ユニット200に置かれる基板Wの端部より内側に位置する。
【0079】
ランプ250の下には反射部材260が提供される。反射部材260はランプ250で下方向に放射される熱を上部に反射する。したがって、チャックステージ210がランプ250の光エネルギーによって加熱されることを防止する。
【0080】
上述したようにウインドー220は基板Wとランプ250との間に位置される。ウインドー220は処理液が内部空間に流入されることを防止してランプ250が処理液によって破損されることを防止する。ウインドー220はランプ250から照射される光が透過する材質で提供される。
【0081】
図5は本発明の一実施形態に係るウインドー220の形状を示す。図5を参照すれば、ウインドー220はベース223と光調節部228を含む。ベース223は板形状に形成される。光調節部228はベース223に形成される。一例によれば、ウインドー220はランプ250から照射された光を透過する材質で提供される。例えば、ウインドー220は石英材質で提供されることができる。一例によれば、ベース223と光調節部228は同一な材質で提供される。光調節部228とベース223は一体に製作される。これと異なりに、光調節部228とベース223は各々製造され、その後に光調節部228がベース223に結合されることができる。また、上述したことと異なりに光調節部228とベース223は互いに異なる材質で提供されることができる。
【0082】
光調節部228はランプ250から照射された光の中で一部が基板W上の一定領域に向かうようにする。一例によれば、光調節部228はランプ250から照射された光の中で一部が基板W上の一定領域に集中させるように提供されることができる。選択的に、光調節部228はランプ250から照射された光の中で一部をさらに広い領域に発散させるように提供されることができる。
【0083】
光調節部228は、エッジ凸部225と中央凸部227を含む。一例によれば、エッジ凸部225と中央凸部227はベース223の上面に提供され、基板Wに向かって凸に形成される。一例によれば、エッジ凸部225と中央凸部227はラウンドになった形状を有する。また、ウインドー220でエッジ凸部225と中央凸部との間の領域は平らに提供されることができる。
【0084】
エッジ凸部225は支持ユニット200に置かれる基板Wの縁領域と対向される領域に形成される。エッジ凸部225はリング形状に提供される。上部から見る時、エッジ凸部225はランプ250の中で最も外側に配置されたランプ250と重畳されるように配置されることができる。ランプ250の中でエッジ凸部225の下に配置されたランプ250から照射された光はエッジ凸部225を通過することによって基板Wのエッジ領域に向かう。
【0085】
上述したように本実施形態で基板Wの側面を支持するようにチョクピン212が提供されることによって、ランプ250の中で最外側に配置されたランプ250aは上部から見る時、基板Wの端部より内側に位置される。したがって、基板Wのエッジ領域はランプ250の光エネルギーが基板Wの他の領域に比べてよく到達されない問題がある。しかし、エッジ凸部225が提供されることによって、基板Wのエッジ領域に光が光調節部228が提供されない場合に比べて縁領域にさらに多い量の光が照射される。これによって基板Wの縁領域に熱が十分に到達される。即ち、基板Wの縁にエッジ凸部225を通じて光エネルギーが集中的に照射されて基板Wの全面にランプ250から発散された光エネルギーが基板Wのエッジ領域まで到達される長所がある。
【0086】
中央凸部227は支持ユニット200に置かれる基板Wの中央領域と対向される領域に形成される。中央凸部227は上部から見る時、円形に提供される。中央凸部227は上部から見る時、ランプ250の中で最も内側に配置されたランプ250bより内側に位置されることができる。選択的に、中央凸部227は上部から見る時、ランプ250の中で最も内側に配置されたランプ250と重畳されるように位置されることができる。
【0087】
上述したように、本実施形態でランプ250がリング形状に提供されることによって基板Wの中心領域の下にはランプ250が提供されない。しかし、中央凸部227が提供されることによって中央凸部227が提供されない場合に比べて基板Wの中央領域にさらに多い量の光が照射される。これによって、基板Wの中央領域に熱が十分に到達される。したがって、基板Wの中央領域対向するランプ250の数が基板Wのエッジ領域に対向するランプ250の数より少なく配置されても基板Wの全面にランプ250から発散された光エネルギーが均一に広がる長所がある。
【0088】
図6乃至図16は各々本発明のウインドー220の変形例を示す。図6を参照すれば、一実施形態でエッジ凸部225は基板Wの中心部に向かう領域が基板Wの端部に向かう領域よりさらに緩やかに屈曲されるように提供されることができる。即ち、基板Wの端部に向かう領域の傾きがより急に提供されて、基板Wの端部に向かうランプ250の光エネルギーが基板Wの端部に集中的に照射されるようにする。これによって、エッジ凸部225の下に配置されたランプ250から照射された光は、基板Wの端部に向かう方向には相対的に狭い領域に光を誘導し、基板Wの中央に向かう方向には相対的に広い領域に光が誘導されるようにする。これによって、基板Wの全体領域で加熱がさらに均一に行われるようにする。
【0089】
図7を参照すれば、一実施形態で、ウインドー220で中央凸部227の幅W1はエッジ凸部225の幅W2より広く提供されることができる。これによって、中央凸部227はエッジ凸部225に比べて広い領域にランプ250から発散された光エネルギーを伝達するように提供される。上部から見る時、中央凸部227と最も内側に配置されたランプ250は重畳されるようにする。
【0090】
図8を参照すれば、光調節部228はエッジ凸部225と中央凸部227の外に凹部229をさらに含む。凹部229は中央凸部227とエッジ凸部225との間に位置される。凹部229はその間に形成されてランプ250から照射された光を基板W上の特定領域に集中させてその領域のさらに良く加熱させることができる。
【0091】
以上、エッジ凸部225と中央凸部227は同時に提供されることと説明した。しかし、光調節部228はエッジ凸部225と中央凸部の中でいずれか1つのみを含むように提供されることができる。一実施形態で、光調節部228は図9のようにエッジ凸部225と中央凸部227の中でエッジ凸部225のみを含むことができる。
【0092】
また、図8では凹部229がエッジ凸部225と中央凸部227との間に提供されることと説明した。しかし、これと異なりに図10のようにエッジ凸部225と中央凸部227は提供されなく、凹部229のみが提供されることができる。この場合、凹部229は基板W上の領域の中で集中的に加熱が必要である領域と対向されるように提供されることができる。
【0093】
上述した例では、光調節部228はウインドー220の上面に形成されることと説明した。しかし、光調節部228は図11のようにウインドー220の底面に形成されることができる。
【0094】
上述した例では光調節部がラウンドになった形状を有することと図示した。しかし、これと異なりに光調節部は図12に図示されたように縦断面が三角形のような多角形状に提供されることができる。
【0095】
以上、ウインドー220は光調節部228の底部に位置するランプ250から照射された光エネルギーを光調節部228の上部に位置する基板Wの底面を加熱するための用途として説明した。しかし、基板Wとランプ250の位置はこれに限定されない。例えば、図13に図示されたように、ウインドー220は基板Wとランプ250との間に、ランプ250の光が基板Wに伝達される経路に提供され、光調節部228はウインドー220で基板Wと対向する面に形成されることができる。
【0096】
上述した例ではエッジ凸部225がリング形状に提供されたことを例として説明した。しかし、エッジ凸部225は図14のように複数が提供され、これらは互いに組み合わせてリング形状に配列されることができる。
【0097】
上述した例ではエッジ凸部225は1つが提供されることと説明した。しかし、これと異なりにエッジ凸部225は図15及び図16のように複数が提供されることができる。エッジ凸部225が複数に提供される場合、エッジ凸部225は図15のように互いに同一な形状に提供されることができる。選択的に、エッジ凸部225が複数に提供される場合、エッジ凸部225は図16のように形状又はサイズが異なりに提供されることができる。
【0098】
以上、光調節部228は基板Wの全面にランプ250から発散された光エネルギーを均一に伝達する用途として説明した。しかし、光調節部228はその形状とサイズに応じてランプ250から発散された光エネルギーを選択された領域に集中的に照射する用途として利用されることができる。
【0099】
上述した例では支持部材214がウインドー220に設置されることを例として説明した。しかし、これと異なりに支持部材214とウインドー220は互いに離隔されて配置されることができる。
【0100】
以上の詳細な説明は本発明を例示することである。また、前述した内容は本発明の好ましい実施形態を例として説明することであり、本発明は多様な他の組合、変更、及び環境で使用することができる。即ち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、前述した開示内容と均等な範囲及び/又は当業界の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。前述した実施形態は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図ではない。添付された請求の範囲は他の実施状態も含むこととして解析されなければならない。
【符号の説明】
【0101】
200 支持ユニット
220 ウインドー
225 エッジ凸部
227 中央凸部
228 光調節部
250 ランプ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16