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特許7549998表示装置のための光源装置及び液晶表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】表示装置のための光源装置及び液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1343 20060101AFI20240905BHJP
   G02F 1/1347 20060101ALI20240905BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20240905BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
G02F1/1343
G02F1/1347
G02F1/1368
G02F1/13357
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020150871
(22)【出願日】2020-09-08
(65)【公開番号】P2021071714
(43)【公開日】2021-05-06
【審査請求日】2023-09-01
(31)【優先権主張番号】P 2019194977
(32)【優先日】2019-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】518078142
【氏名又は名称】上海天馬微電子有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】藤央弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】池野 英徳
【審査官】磯崎 忠昭
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-521049(JP,A)
【文献】国際公開第2013/168638(WO,A1)
【文献】特開2010-113269(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/1343
G02F 1/1347
G02F 1/1368
G02F 1/13357
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置のための光源装置であって、
面状光源と、
モノクロ液晶パネルと、
を含み、
前記モノクロ液晶パネルは、複数の画素電極を含み、
前記複数の画素電極において、隣接する画素電極が1画素の中で部分的にオーバラップしており、
前記モノクロ液晶パネルは、前記複数の画素電極における一つの画素電極の部分を含み他の画素電極を含まない単一領域と、隣接する画素電極それぞれの部分を含むオーバラップ領域と、を含み、
前記隣接する画素電極は、第1画素電極と第2画素電極とで構成され、
前記第1画素電極と前記第2画素電極は、それぞれ、稜線部と、前記稜線部の両側の歯列と、を含み、
前記第1画素電極の歯列と前記第2画素電極の歯列とが部分的にオーバラップし、
前記稜線部は、平面視において隣接ゲート線の間かつ隣接データ線の間に配置されている、
光源装置。
【請求項2】
表示装置のための光源装置であって、
面状光源と、
モノクロ液晶パネルと、
を含み、
前記モノクロ液晶パネルは、複数の画素電極を含み、
前記複数の画素電極において、隣接する画素電極が1画素の中で部分的にオーバラップしており、
前記モノクロ液晶パネルは、前記複数の画素電極における一つの画素電極の部分を含み他の画素電極を含まない単一領域と、隣接する画素電極それぞれの部分を含むオーバラップ領域と、を含み、
前記隣接する画素電極は、第1画素電極と第2画素電極とで構成され、
前記第1画素電極と前記第2画素電極は、それぞれ、稜線部と、前記稜線部の両側の歯列と、を含み、
前記第1画素電極の歯列と前記第2画素電極の歯列とが部分的にオーバラップし、
前記稜線部は、平面視において、ゲート線及びデータ線の一方と同一方向に延びかつ重なっている、
光源装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の光源装置であって、
前記モノクロ液晶パネルは、それぞれが第1軸に沿って配列された画素電極からなる複数の画素電極ラインを含み、
前記複数の画素電極ラインは前記第1軸に垂直な第2軸に沿った方向に配列され、
前記複数の画素電極ラインの各画素電極ラインにおいて、前記単一領域と前記オーバラップ領域とが交互に配列される、
光源装置。
【請求項4】
請求項1に記載の光源装置であって、
前記モノクロ液晶パネルは、それぞれが第1軸に沿って配列された画素電極からなる複数の画素電極ラインを含み、
前記複数の画素電極ラインは前記第1軸に垂直な第2軸に沿った方向に配列され、
前記複数の画素電極ラインの各画素電極ラインにおいて、前記単一領域と前記オーバラップ領域とが交互に配列され、
前記ゲート線及び前記データ線の一方は、前記第1軸に沿って延び、前記第2軸に沿って配列され、
前記ゲート線及び前記データ線の他方は、前記第2軸に沿って延び、前記第1軸に沿って配列されている、
光源装置。
【請求項5】
請求項2に記載の光源装置であって、
前記モノクロ液晶パネルは、それぞれが第1軸に沿って配列された画素電極からなる複数の画素電極ラインを含み、
前記複数の画素電極ラインは前記第1軸に垂直な第2軸に沿った方向に配列され、
前記複数の画素電極ラインの各画素電極ラインにおいて、前記単一領域と前記オーバラップ領域とが交互に配列され、
前記ゲート線及びデータ線の前記一方は、前記第2軸に沿って延び、前記第1軸に沿って配列されている、
光源装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の光源装置であって、
前記オーバラップ領域において、前記第1画素電極の歯と前記第2画素電極の歯とが交互に配列されている、
光源装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の光源装置であって、
前記オーバラップ領域において、前記第1画素電極の連続する複数の歯からなる第1グループと、前記第2画素電極の連続する複数の歯からなる第2グループとが、交互に配列されている、
光源装置。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の光源装置であって、
前記複数の画素電極の各画素電極は、一方側で隣接する二つの画素電極と部分的にオーバラップし、他方側で隣接する二つの画素電極と部分的にオーバラップしている、
光源装置。
【請求項9】
請求項8に記載の光源装置であって、
前記単一領域において、前記画素電極と、前記画素電極と同一基板上の異なる層に形成された共通電極とが、液晶に与える電界を形成し、
前記オーバラップ領域において、前記隣接する画素電極が前記液晶に与える電界を形成する、
光源装置。
【請求項10】
カラー液晶パネルと、
モノクロ液晶パネルと、
面状光源と、を含み、
前記カラー液晶パネル、前記モノクロ液晶パネル、及び前記面状光源は、スタックされており、
前記モノクロ液晶パネルは、複数の画素電極を含み、
前記複数の画素電極において、隣接する画素電極が1画素の中で部分的にオーバラップしており、
前記モノクロ液晶パネルは、前記複数の画素電極における一つの画素電極の部分を含み他の画素電極を含まない単一領域と、隣接する画素電極それぞれの部分を含むオーバラップ領域と、を含み、
前記隣接する画素電極は、第1画素電極と第2画素電極とで構成され、
前記第1画素電極と前記第2画素電極は、それぞれ、稜線部と、前記稜線部の両側の歯列と、を含み、
前記第1画素電極の歯列と前記第2画素電極の歯列とが部分的にオーバラップし、
前記稜線部は、平面視において隣接ゲート線の間かつ隣接データ線の間に配置されている、
液晶表示装置。
【請求項11】
カラー液晶パネルと、
モノクロ液晶パネルと、
面状光源と、を含み、
前記カラー液晶パネル、前記モノクロ液晶パネル、及び前記面状光源は、スタックされており、
前記モノクロ液晶パネルは、複数の画素電極を含み、
前記複数の画素電極において、隣接する画素電極が1画素の中で部分的にオーバラップしており、
前記モノクロ液晶パネルは、前記複数の画素電極における一つの画素電極の部分を含み他の画素電極を含まない単一領域と、隣接する画素電極それぞれの部分を含むオーバラップ領域と、を含み、
前記隣接する画素電極は、第1画素電極と第2画素電極とで構成され、
前記第1画素電極と前記第2画素電極は、それぞれ、稜線部と、前記稜線部の両側の歯列と、を含み、
前記第1画素電極の歯列と前記第2画素電極の歯列とが部分的にオーバラップし、
前記稜線部は、平面視において、ゲート線及びデータ線の一方と同一方向に延びかつ重なっている、
液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置のための光源装置及び液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、低消費電力及び高精細化が可能という特徴を生かして、小型の携帯電話から大型のテレビモニタまで広い分野に適用されている。しかしながら、単独での液晶装置の暗所におけるコントラスト値は、高々1000~2000前後であり、OLED(Organic Light Emitting Diode)表示装置の数百万:1に比較して、低いことが指摘されている。近年のHDR映像のように、黒部分の表現力が豊かな映像ソースを用いて表示を実施した場合、臨場感が不足すると言う問題点が指摘されている。
【0003】
この問題に対応するには、液晶表示装置のコントラスト比を大幅に引き上げる必要がある。しかし、上述のように、従来の液晶表示装置のコントラスト比は高々2000:1程度であり、HDR画像に要求される数万:1以上というコントラスト比を得ることはできない。
【0004】
液晶表示装置においてこのような問題に対処するために、複数枚の液晶パネルを重ねること(以下スタック)で、黒輝度を低下させ、コントラスト比を向上させることが提案されている。複数枚の液晶パネルを重ねることで、1枚の液晶パネルのコントラストを超えるコントラストを得ることが可能である。
【0005】
複数枚のスタックされた液晶パネルを含む液晶表示装置において、カラー表示を行う好ましい構成が、例えば、米国特許出願公開第2007/0242186号に開示されている。最も観察者に近い液晶パネルがカラーフィルタを含み、その背面側にカラーフィルタを含まないモノクロ型の液晶パネルが配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許出願公開第2007/0242186号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
スタックされた複数の液晶パネルを含む液晶表示装置の透過率は、複数の液晶パネルそれぞれの透過率の積となる。そのため、各液晶パネル透過率が低い場合、液晶表示装置全体の透過率が非常に小さくなる。したがって、スタックされた複数の液晶パネルを含む液晶表示装置の透過率を向上する技術が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様は、表示装置の光源装置であって、面状光源と、モノクロ液晶パネルと、を含む。前記モノクロ液晶パネルは、複数の画素電極を含む。前記複数の画素電極において、隣接する画素電極が1画素の中で部分的にオーバラップしている。前記モノクロ液晶パネルは、前記複数の画素電極における一つの画素電極の部分を含み他の画素電極を含まない単一領域と、隣接する画素電極それぞれの部分を含むオーバラップ領域と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様によれば、光源装置において使用されるモノクロ液晶パネルの透過率を向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態の液晶表示装置を模式的に示している。
図2】カラー液晶パネルの表示領域における断面構造の例を示す。
図3】モノクロ液晶パネルのTFT基板の比較構成例を模式的に示す平面図である。
図4A】実施形態1のモノクロ液晶パネルのTFT基板の構成例を模式的に示す平面図である。
図4B図4AにおけるIVB-IVB´切断線における断面図を示す。
図5】画素電極の構造並びに隣接する画素電極との位置関係を示す。
図6】他の画素電極の構造並びに隣接する画素電極との位置関係を示す。
図7】三つの画素電極に与えられた信号電位及び複数の領域の表示階調との関係の例を示す。
図8】三つの画素電極に与えられた信号電位及び複数の領域の表示階調との関係の他の例を示す。
図9】一つの画素電極行内の二つの隣接する画素電極並びにそれらの周辺要素の構成例を模式的に示す平面図である。
図10図9におけるA-A´切断線における断面図を示す。
図11】画素電極のレイアウトの他の例を示す。
図12】画素電極形状の他の例を示す。
図13】画素電極レイアウトの他の例を示す。
図14図13に示す画素電極レイアウトにおいて、IPS型とFFS型の双方の駆動型を使用する例を示す。
図15】画素電極形状の他の例を示す。
図16】画素電極形状の他の例を示す。
図17】画素電極形状の他の例を示す。
図18】画素電極形状の他の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。本実施形態は本開示を実現するための一例に過ぎず、本開示の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。
【0012】
<実施形態1>
[液晶表示装置の構成]
図1は、本実施形態の液晶表示装置を模式的に示している。液晶表示装置10は、制御装置110、及び、液晶表示モジュール130を含む。液晶表示モジュール130は、積層された複数の液晶パネルを含み、図1の構成例は、2つの液晶パネル131、132を含む。
【0013】
制御装置110は、外部から受信した画像信号の信号変換を行い、液晶表示モジュール130に画像を表示させるための信号を生成する。制御装置110は、生成した信号を、液晶表示モジュール130の液晶パネル131、132の駆動回路137、138それぞれに送信する。
【0014】
液晶表示モジュール130は、駆動回路137、138と、液晶パネル131と、液晶パネル132と、面状光源133とを含む。液晶パネル131は、カラー表示を行うカラー液晶パネルである。液晶パネル132は、モノクロ表示を行うモノクロ液晶パネルである。モノクロ液晶パネル132及び面状光源133は、光源装置を構成する。
【0015】
図1の構成例において、カラー液晶パネル131と面状光源133との間にモノクロ液晶パネル132が配置されている。他の構成例において、カラー液晶パネル131とモノクロ液晶パネル132の並び順は逆であってもよい。つまり、モノクロ液晶パネル132が観察者に近い位置に配置され、カラー液晶パネル131が、面状光源133に近い位置に配置される。
【0016】
駆動回路137及び138は、それぞれ、制御装置110から受信した信号に基づいて、カラー液晶パネル131及びモノクロ液晶パネル132を駆動する。面状光源133は、モノクロ液晶パネル132に、その背面側から光を照射する。モノクロ液晶パネル132は、入力される駆動信号に基づいて、面状光源133からの光の透過光量を制御する。モノクロ液晶パネル132を透過した光は、カラー液晶パネル131に入射する。カラー液晶パネル131は、入力される駆動信号に基づいて、画像を表示する。観察者は、面状光源133から液晶パネル132、131を透過した光により形成される表示画像を観察する。
【0017】
カラー液晶パネル131において、画素141は、隣接する赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の副画素で構成される。モノクロ液晶パネル132における画素142は、副画素に分割されていない(一つの画素が一つの副画素で構成されている)。図1の例において、カラー液晶パネル131の画素サイズとモノクロ液晶パネル132の画素サイズは同一であり、カラー液晶パネル131の各画素141が、モノクロ液晶パネル132の各画素142に対応している。
【0018】
他の例において、カラー液晶パネル131の画素サイズとモノクロ液晶パネル132の画素サイズは異なり、カラー液晶パネル131の画素数とモノクロ液晶パネル132の画素数は異なっていてよい。例えば、カラー液晶パネル131の画素数は、モノクロ液晶パネル132の画素数より多くてよい。一例において、カラー液晶パネル131の所定数(例えば4又は16)の画素が、モノクロ液晶パネル132の各画素と平面視において重なるように、配置される。
【0019】
一実装形態において、モノクロ液晶パネル132の画素境界は、平面視において、カラー液晶パネル131の画素境界と重なる。他の例において、モノクロ液晶パネル132の画素境界は、平面視において、カラー液晶パネル131の画素境界と重なっていなくてもよい。モノクロ液晶パネル132の一つの画素と平面視において重なるカラー液晶パネル131の画素の数は、モノクロ液晶パネル132の画素間で異なっていてもよい。
【0020】
上記構成例は、複数の液晶パネルのうちの一つにのみ、カラーフィルタ層を形成している。これにより、複数のカラーフィルタ層の位置関係のズレに起因する、見る角度に依存する表示輝度の大な変化を防止できる。なお、本実施形態において、液晶表示装置は3以上の液晶パネルを含むことができ、複数のカラー液晶パネルを含むことができる。
【0021】
[カラー液晶パネルの構成]
図2は、カラー液晶パネル131の表示領域における断面構造の例を示す。カラー液晶パネル131は、TFT基板200と、TFT基板200に対向する対向基板250と、を含む。TFT基板200と対向基板250との間には、液晶層211が挟まれている。TFT基板200は、絶縁基板202を含む。絶縁基板202は、ガラス又は樹脂からなる絶縁性の透明基板である。絶縁基板202は、例えば矩形であり、その一つの主面が対向基板250の一つの主面と対向している。絶縁基板202の液晶層211と反対側の主面上に、偏光板201が取り付けられている。
【0022】
絶縁基板202の液晶層211に対する主面上には、液晶層211に電界を与えるための画素電極203と共通電極(対向電極とも呼ばれる)204とが配列されている。画素電極203と共通電極204との各ペアが、一つの副画素の液晶に電界を与える。与えられえる電界によって、副画素の透過光量が変化する。絶縁基板202上には、制御する副画素を選択するための不図示の薄膜トランジスタ(TFT)アレイが形成されている。
【0023】
図2に示す構成例は、横電界制御型液晶パネルである。横電界制御型液晶パネルは、例えば、IPS(In-Plane Switching)型又はFFS(Fringe-Field Switching)型液晶パネルである。図2においては、複数の副画素のうちの一つ副画素の画素電極及び共通電極のみが、それぞれ符号203及び204で指示されている。
【0024】
画素電極203と共通電極204を含む電極層を覆うように、配向膜205が積層されている。配向膜205は液晶層211と接触して、無電界時の液晶分子の配列状態(初期配向)を規定する。
【0025】
図2の構成例において、対向基板250は、カラーフィルタ(CF)を含むCF基板である。対向基板250は、ガラス又は樹脂からなる絶縁基板241を含む。絶縁基板241は、例えば矩形である。絶縁基板241の液晶層211と反対側の主面上に、偏光板242が取り付けられている。
【0026】
絶縁基板241の液晶層211の側の主面上に、画素を画定する格子状のブラックマトリックス224が積層されている。赤、緑、青のいずれかのカラーフィルタ223が、ブラックマトリックス224で囲まれている各副画素の領域に形成されている。
【0027】
カラーフィルタ223上に、絶縁性のオーバコート層222が積層されている。オーバコート層222は省略されてもよい。オーバコート層222上に、配向膜221が積層されている。配向膜221は、液晶層211に接触し、無電界時の液晶分子の配列状態(初期配向)を規定する。
【0028】
TFT基板200又は対向基板250の一方が、観察者が存在する前側であり、他方が後側である。つまり、面状光源133は、図2が示す液晶パネルのTFT基板200側又は対向基板250側に配置される。
【0029】
液晶層211は、各副画素における透過光量を、画素電極203と共通電極204との間の電界に応じて制御する。駆動回路137は、各副画素を対応するTFTによって選択し、その画素電極203と共通電極204それぞれの電位を制御する。駆動回路137は、画像データに応じて、各副画素の画素電極203と共通電極204それぞれの電位を制御して、副画素の透過光量を制御する。
【0030】
モノクロ液晶パネル132の構成において、図2に示すカラー液晶パネル131の構成例から、カラーフィルタ223、及びブラックマトリックス224が省略される。ブラックマトリックスが形成されていないため、モノクロ液晶パネル132の開口率が向上でする。さらに、後述するように、モノクロ液晶パネル132のTFT基板は、カラー液晶パネル131のTFT基板200と異なる構成を有している。
【0031】
カラー液晶パネル131及びモノクロ液晶パネル132は、図2に示すような又は以下に説明するような横電界制御型液晶パネル、とは異なる縦電界制御液晶パネル、例えば、TN(Twisted Nematic)又はVA(Vertical Alignment)液晶パネルを使用することができる。また、モノクロ液晶パネル132は、画素を囲む(画素境界に沿った)ブラックマトリックスを含んでもよい。
【0032】
[モノクロ液晶パネルの比較例]
図3は、モノクロ液晶パネルのTFT基板の比較構成例を模式的に示す平面図である。図3は、比較構成例のモノクロ液晶パネル300の4本の連続するデータ線302A~302D、2本の連続するゲート線304A及び304B、並びに、三つの連続する画素電極306A、306B及び306Cを示す。
【0033】
画素電極306Aは、ゲート線304A及び304B並びにデータ線302A及び302Bに囲まれている。データ線302Aは、ゲート線304Bに制御されるTFTを介して、データ信号を画素電極306Aに供給する。画素電極306Bは、ゲート線304A及び304B並びにデータ線302B及び302Cに囲まれている。データ線302Bは、ゲート線304Bに制御されるTFTを介して、データ信号を画素電極306Bに供給する。画素電極306Cは、ゲート線304A及び304B並びにデータ線302C及び302Dに囲まれている。データ線302Cは、ゲート線304Bに制御されるTFTを介して、データ信号を画素電極306Cに供給する。
【0034】
画素電極306A、306B及び306Cは、それぞれ、不図示の共通電極との間で電界を生成して、対応する画素領域の透過光量(輝度)を制御する。図3の例において、例えば、隣接するデータ線と隣接するゲート線とに囲まれた領域(データ線及びゲート線の一部を含む)が画素領域である。図3の例において、画素電極306A、306B及び306Cは、横格子状であって、矩形の枠と枠内で離間して配列された複数のストリップとを含む。ストリップは、ゲート線に沿って延び、データ線に沿って配列されている。各ストリップの両端は枠と繋がっている。
【0035】
図3に示す比較構成例は、画素電極306A、306B及び306Cをそれぞれ独立に制御して、対応する画素それぞれの透過光量(輝度)を制御する。画素電極306A、306B及び306Cは互いに離間しており、各画素の透過光量は、対応する画素電極の信号電位のみによって決まる。図3に示すように、例えば、画素電極306Aの画素は白、画素電極306Bの画素は黒、画素電極306Cの画素は白、をそれぞれ独立に表示する。
【0036】
上述のように、隣接する画素電極による輝度が独立に制御される構成は、隣接する画素間での高コントラスト比による表示を可能とする。しかし、スタックされた複数枚の液晶パネルにより表示を行う場合、この例のように隣接画素間で高コントラスト比(高い空間周波数)を実現する構成は、観察者の目の焦点をモノクロ液晶パネルに合わせ、2重像を視認させ得る。
【0037】
そのため、モノクロ液晶パネルの画像は、拡散処理によりぼかすことが重要である。拡散処理を行うためには、モノクロ液晶パネルの解像度を上げる必要があるが、それによりデータ線が増加し、透過率(開口率)が減少する。スタックされた複数の液晶パネルを含む液晶表示装置の透過率は、複数の液晶パネルそれぞれの透過率の積となる。そのため、各液晶パネル透過率が低い場合、液晶表示装置全体の透過率が非常に小さくなる。
【0038】
[モノクロ液晶パネルの画素電極レイアウト]
図4Aは、本実施形態のモノクロ液晶パネル132のTFT基板の構成例を模式的に示す平面図である。以下に説明する構成例は、FFS型液晶パネルである。図4Aは、表示領域における部分領域の構成を示す。具体的には、図4Aは、モノクロ液晶パネル132の4本の連続するデータ線402A~402D、2本の連続するゲート線404A及び404B、五つの連続する画素電極406A~406E、並びに画素電極406A、406B、及び406Cそれぞれに対応するTFT408A、408B及び408Cを示す。モノクロ液晶パネル132は、さらに、画素電極406A、406B及び406Cそれぞれとの間で電界を生成する不図示の共通電極を含む。
【0039】
モノクロ液晶パネル132は、データ線402A~402Dを含む複数のデータ線を含み、データ線それぞれは図4AにけるY軸(第1軸又は第2軸の例)に沿って延び、Y軸に垂直なX軸(第2軸又は第1軸の例)に沿って配列されている。モノクロ液晶パネル132は、ゲート線404A、404Bを含む複数のゲート線を含み、ゲート線それぞれはX軸に沿って延び、Y軸に沿って配列されている。
【0040】
画素電極406A~406Eは、X軸に沿って配列された複数の画素電極からなる一つの画素電極行に含まれる、連続する画素電極である。モノクロ液晶パネル132は、Y軸に沿って配列された複数の画素電極行を含む。画素電極406A~406Eは、それぞれ、両歯櫛形状を有している。画素電極406A及び406Cは同一形状を有する。
【0041】
画素電極406B、406D、406Eは、同一形状を有する。画素電極406A及び406Cは、画素電極406B、406D、406Eと異なる形状を有している。異なる形状を有する2種類の画素電極が、X軸に沿って、交互に配列されている。画素電極の形状の詳細は後述する。
【0042】
図4Aの構成例において、画素電極406Aは、ゲート線404A及び404Bの間に配置されている。画素電極406Aの中央部を含む一部は、データ線402A及び402Bの間に配置されている。画素電極406Aの他の一部は、データ線402A及びデータ線402Bの反対側でデータ線402Aに隣接するデータ線の間に配置されている。画素電極406Aの他の一部は、データ線402B及びデータ線402Cの間に配置されている。
【0043】
画素電極406Bは、ゲート線404A及び404Bの間に配置されている。画素電極406Bの中央部を含む一部は、データ線402B及び402Cの間に配置されている。画素電極406Bの他の一部は、データ線402A及びデータ線402Bの間に配置されている。画素電極406Bの他の一部は、データ線402C及びデータ線402Dの間に配置されている。
【0044】
画素電極406Cは、ゲート線404A及び404Bの間に配置されている。画素電極406Cの中央部を含む一部は、データ線402C及び402Dの間に配置されている。画素電極406Cの他の一部は、データ線402B及びデータ線402Cの間に配置されている。画素電極406Cの他の一部は、データ線402D及びデータ線402Cの反対側でデータ線402Dに隣接するデータ線の間に配置されている。
【0045】
データ線402Aは、ゲート線404Bに制御されるTFT408Aを介して、データ信号を画素電極406Aに供給する。データ線402Bは、ゲート線404Bに制御されるTFT408Bを介して、データ信号を画素電極406Bに供給する。データ線402Cは、ゲート線404Bに制御されるTFT408Cを介して、データ信号を画素電極406Cに供給する。
【0046】
図4Aにおいて、図示されたTFTは、各画素電極に対して1個である。しかし、1個のTFTでは、所定の期間内に画素電極へ信号電圧を十分に供給できない場合がある。その場合、TFTの数を増やし(たとえば2個)、信号電圧の供給経路を増やすことで解決できる。これは、以後の実施形態でも同様である。
【0047】
図4Aにおいて、画素領域400A、400B及び400Cは、それぞれ破線で囲まれている。画素電極406Aに対応する画素領域400Aは、ゲート線404A及び404B並びにデータ線402A及び402Bで囲まれた領域を含む。画素領域400Aは、さらに、それらゲート線及びデータ線の一部を含む。画素領域400Aは、画素電極406Aの中央を含む一部に加え、画素電極406Aの両側の隣接する画素電極406E及び406Bの一部を含む。
【0048】
画素電極406Bに対応する画素領域400Bは、ゲート線404A及び404B並びにデータ線402B及び402Cで囲まれた領域を含む。画素領域400Bは、さらに、それらゲート線及びデータ線の一部を含む。画素領域400Bは、画素電極406Bの中央を含む一部に加え、画素電極406Bの両側の隣接する画素電極406A及び406Cの一部を含む。
【0049】
画素電極406Cに対応する画素領域400Cは、ゲート線404A及び404B並びにデータ線402C及び402Dで囲まれた領域を含む。画素領域400Cは、さらに、それらゲート線及びデータ線の一部を含む。画素領域400Cは、画素電極406Cの中央を含む一部に加え、画素電極406Cの両側の隣接する画素電極406B及び406Dの一部を含む。
【0050】
図4Aに示すように、各画素電極は、X軸において隣接する画素電極と部分的に重なっている。例えば、画素電極406Bは、両側の隣接画素電極406A及び406Cと、それぞれ部分的に重なっており、画素電極406Cは、両側の隣接画素電極406B及び406Dと、それぞれ部分的に重なっている。
【0051】
画素領域は、対応する画素電極の中央の一部を含むと共に、対応する画素電極に隣接する画素電極の一部を含む。つまり、隣接する画素電極の一部が、画素領域内に入り込んでいる。例えば、画素領域400Bは、電極406Bの一部、並びに、その両側の隣接画素電極406A及び406Cそれぞれの一部を含む。画素領域400Cは、電極406Cの一部、並びに、その両側の隣接画素電極406B及び406Dそれぞれの一部を含む。
【0052】
図4Bは、図4AにおけるIVB-IVB´切断線における断面図を示す。本構成例の液晶パネルは、FFS型である。モノクロ液晶パネル132のTFT基板は、絶縁基板461を含む。絶縁基板461は、ガラス又は樹脂からなる絶縁性の透明基板である。図4Bにおいて、偏光板は省略されている。絶縁基板461の液晶層(図4Bにおいて不図示)に対する主面上には、ゲート線404Bが形成されている。ゲート線404Bは、例えば、Al、Mo、Crなどを使用した金属又は合金の単層又は多層構造を有する。
【0053】
第1絶縁膜(ゲート絶縁膜)462が、ゲート線404Bを覆うように形成されている。第1絶縁膜は、例えば、シリコン窒化膜又はシリコン酸化膜である。TFT408Aに含まれる半導体膜463が、第1絶縁膜462上に、平面視においてゲート線404Bと重なるように形成されている。さらに、データ線402Bが、第1絶縁膜462上に半導体膜463と接触して形成されている。データ線402Bと同一金属層に含まれる相互接続部464が、データ線402Bから離間し、半導体膜463上に接触して形成されている。
【0054】
第2絶縁膜465及び層間絶縁膜466が、データ線402Bを覆うように形成されている。第2絶縁膜465は、例えば、シリコン窒化膜又はシリコン酸化膜であり、層間絶縁膜466は、例えば、ポリイミドのような有機膜である。層間絶縁膜466は省略してもよい。
【0055】
共通電極467が、層間絶縁膜466上に形成されている。共通電極467は、例えばITO(Indium Tin Oxide)で形成されている。第3絶縁膜468が、共通電極467を覆うように形成されている。第3絶縁膜468は、例えば、シリコン窒化膜又はシリコン酸化膜である。
【0056】
相互接続部464が露出するように、ビアホールが、第3絶縁膜468、第2絶縁膜465及び層間絶縁膜466に形成されている。ビアホールにおいて、画素電極406Aと連続するビア469が、相互接続部464と接触している。ビア469及び画素電極406Bは、画素電極406Aと同一金属層に含まれる。当該金属層は、例えば、ITOで形成されている。
【0057】
図4A、4Bにおいて、画素電極406Aと406Bは、同一金属層で形成されている。しかし、画素電極406Aと画素電極406Bがオーバーラッブする部分において、製造工程などで電極間に異物が付着すると、電極が短絡し、表示欠点が発生する可能性がある。そこで、画素電極406Aと画素電極406Bの短絡を防ぐため、これらを異なる層で形成してもよい。
【0058】
図5は、画素電極406Bの構造並びに隣接する画素電極406A及び406Cとの位置関係を示す。画素電極406Bは、両歯櫛形状を有しており、Y軸に沿って延びる中央の稜線部501と、稜線部501からX軸に沿って、両側それぞれに延びる複数の歯とを含む。画素電極406Bは、稜線部501の両側に歯列を含み、各歯列は、Y軸に沿って所定の間隔を置いて配列されている複数の歯で構成されている。各歯列は、交互に配列された長さが異なる2種類の歯で構成されている。
【0059】
図5は、例として、稜線部501から右側に延びる二つの歯を符号503A及び505Aで指示し、稜線部501から左側に延びる二つの歯を符号503B及び505Bで指示する。歯503A及び503Bは長い歯であり、歯505A及び505Bは短い歯である。例えば、短い歯の長さは長い歯の略半分である。
【0060】
歯503A及び503Bは、Y軸において同一の位置にあり、同一の長さを有している。歯505A及び505Bは、Y軸において同一の位置にあり、同一の長さを有している。歯503A及び503Bは、歯列の端に位置する。歯505A及び505Bは、それぞれ、歯503A及び503Bに隣接している。各歯列において、長い歯が両端に存在する。
【0061】
図5に示す構造例は、稜線部501の両側の長い歯がY軸において同一の位置にあるが、これらの位置が異なっていてもよい。同様に、短い歯がY軸において同一の位置にあるが、これらの位置が異なっていてもよい。稜線部501の両側の歯の数は同一でも異なっていてもよい。歯列は1種類又は2種類をより多い長さの歯を含んでく、両側の歯列を構成する歯の長さの種類が異なっていてもよい。図5の例において歯の幅(Y軸に沿った長さ)は共通であるが、幅が歯間で異なっていてもよい。
【0062】
図5に示すように、画素領域400Bは、二つのオーバラップ領域451及び453それぞれの一部と、オーバラップ領域451及び453に挟まれた単一領域452と、を含む。オーバラップ領域451、単一領域452及びオーバラップ領域453は、X軸に沿って並んでいる。
【0063】
単一領域452は、画素電極406B(の部分)のみを含み、他の画素電極は単一領域452内に存在しない。具体的には、画素電極406Bの稜線部501及びその両側の歯の一部が、単一領域452に含まれている。具体的には、単一領域452内に、全ての短い歯の全体及び全ての長い歯の稜線部501に近い部分が存在している。
【0064】
隣接する画素電極406A及び406Bは、オーバラップ領域451において、オーバラップする。オーバラップ領域451の一部は画素領域400Bに含まれ、オーバラップ領域451の他の一部は画素領域400Aに含まれる。オーバラップ領域451において、画素電極406Aの長い歯の列と画素電極406Bの長い歯の列とが、オーバラップしている。図5において、画素電極406Aの一つの長い歯が、例として符号521で指示されている。
【0065】
オーバラップ領域451において、画素電極406Aの長い歯の歯列と画素電極406Bの長い歯の歯列がかみ合うように配置されている。画素電極406Aの各長い歯は、画素電極406Bの隣接する長い歯の間に入り込んでいる。画素電極406Bの両端以外の各長い歯は、画素電極406Aの隣接する長い歯の間に入り込んでいる。オーバラップ領域451において、画素電極406Bの長い歯と画素電極406Aの長い歯とが、Y軸に沿って、交互に配列される。
【0066】
画素電極406Aの各長い歯の先端部を含む一部が、画素電極406Bの隣接する長い歯の間に存在している。画素電極406Bの隣接する長い歯の間には、画素電極406Bの短い歯が存在している。図5の例において、画素電極406Bの短い歯と画素電極406Aの長い歯とはY軸における同一の位置にあり、それらの先端が対向している。画素電極406Bの短い歯と画素電極406Aの長い歯のY軸における位置は異なっていてもよい。
【0067】
隣接する画素電極406B及び406Cは、オーバラップ領域453において、オーバラップする。オーバラップ領域453の一部は画素領域400Bに含まれ、オーバラップ領域453の他の一部は画素領域400Cに含まれる。オーバラップ領域453において、画素電極406Bの長い歯の列と画素電極406Cの長い歯の列とが、オーバラップしている。図5において、画素電極406Cの一つの長い歯が、例として符号555Bで指示されている。
【0068】
オーバラップ領域453において、画素電極406Bの長い歯の歯列と画素電極406Cの長い歯の歯列がかみ合うように配置されている。画素電極406Cの各長い歯は、画素電極406Bの隣接する長い歯の間に入り込んでいる。画素電極406Bの両端以外の各長い歯は、画素電極406Cの隣接する長い歯の間に入り込んでいる。オーバラップ領域453において、画素電極406Bの長い歯と画素電極406Cの長い歯とが、Y軸に沿って、交互に配列される。
【0069】
画素電極406Cの各長い歯の先端部を含む一部が、画素電極406Bの隣接する長い歯の間に存在している。画素電極406Bの隣接する長い歯の間には、画素電極406Bの短い歯が存在している。図5の例において、画素電極406Bの短い歯と画素電極406Cの長い歯とはY軸における同一の位置にあり、それらの先端が対向している。画素電極406Bの短い歯と画素電極406Cの長い歯のY軸における位置は異なっていてもよい。
【0070】
図5の構成例において、オーバラップ領域451及び453並びに単一領域452における歯状の電極のトータル面積は略同一である。図5の構成例において、単一領域452内の画素電極406BのY軸における同一位置の短い歯のペアの数及びY軸における同一位置の長い歯のペアの数の和は、オーバラップ領域451における画素電極406Aの長い歯の数及び画素電極406Bの長い歯の数の和、と一致する。同様に、単一領域452内の短い歯のペアの数及び長い歯のペアの数の和は、オーバラップ領域453における画素電極406Bの長い歯の数及び画素電極406Cの長い歯の数の和、と一致する。
【0071】
図5の構成例のオーバラップ領域451及び453において、二つの画素電極の面積は異なっている。具体的には、オーバラップ領域451において、画素電極406Bの面積(歯のトータル面積)が画素電極406Aの面積(歯のトータル面積)よりも大きく、オーバラップ領域453において、画素電極406Bの面積が画素電極406Cの面積よりも大きい。他の例において、オーバラップ領域における二つの画素電極の面積は同一であってもよい。
【0072】
図6は、画素電極406Cの構造並びに隣接する画素電極406B及び406Dとの位置関係を示す。画素電極406Cは、両歯櫛形状を有しており、Y軸に沿って延びる中央の稜線部551と、稜線部551からX軸に沿って、両側それぞれに延びる複数の歯とを含む。画素電極406Cは、稜線部551の両側に歯列を含み、各歯列は、Y軸に沿って所定の間隔を置いて配列されている複数の歯で構成されている。各歯列は、交互に配列された長さが異なる2種類の歯で構成されている。
【0073】
図6は、例として、稜線部551から右側に延びる二つの歯を符号553A及び555Aで指示し、稜線部551から左側に延びる二つの歯を符号553B及び555Bで指示する。歯553A及び553Bは短い歯であり、歯555A及び555Bは長い歯である。例えば、短い歯の長さは長い歯の略半分である。
【0074】
歯553A及び553Bは、Y軸において同一の位置にあり、同一の長さを有している。歯555A及び555Bは、Y軸において同一の位置にあり、同一の長さを有している。歯553A及び553Bは、歯列の端に位置する。歯555A及び555Bは、それぞれ、歯553A及び553Bに隣接している。各歯列において、短い歯が両端に存在する。
【0075】
図6に示す構造例は、稜線部551の両側の短い歯がY軸において同一の位置にあるが、これらの位置が異なっていてもよい。同様に、長い歯がY軸において同一の位置にあるが、これらの位置が異なっていてもよい。稜線部551の両側の歯の数は同一でも異なっていてもよい。歯列は1種類又は2種類をより多い長さの歯を含んでく、両側の歯列を構成する歯の長さの種類が異なっていてもよい。図6の例において歯の幅(Y軸に沿った長さ)は共通であるが、幅が歯間で異なっていてもよい。
【0076】
図6に示すように、画素領域400Cは、二つのオーバラップ領域453及び455それぞれの一部と、オーバラップ領域453及び455に挟まれた単一領域454と、を含む。オーバラップ領域453、単一領域454及びオーバラップ領域455は、X軸に沿って並んでいる。
【0077】
単一領域454は、画素電極406C(の部分)のみを含み、他の画素電極は単一領域454内に存在しない。具体的には、画素電極406Cの稜線部551及びその両側の歯の一部が、単一領域454に含まれている。具体的には、単一領域454内に、全ての短い歯の全体及び全ての長い歯の稜線部551に近い部分が存在している。
【0078】
上述のように、隣接する画素電極406C及び406Bは、オーバラップ領域453において、オーバラップする。画素電極406Bの各長い歯の先端部を含む一部が、画素電極406Cの隣接する長い歯の間に存在している。画素電極406Cの隣接する長い歯の間には、画素電極406Cの短い歯が存在している。図6の例において、画素電極406Cの短い歯と画素電極406Bの長い歯とはY軸における同一の位置にあり、それらの先端が対向している。画素電極406Cの短い歯と画素電極406Bの長い歯のY軸における位置は異なっていてもよい。
【0079】
隣接する画素電極406C及び406Dは、オーバラップ領域455において、オーバラップする。オーバラップ領域455の一部は画素領域400Cに含まれ、オーバラップ領域455の他の一部は画素領域400Dに含まれる。オーバラップ領域455において、画素電極406Cの長い歯の列と画素電極406Dの長い歯の列とが、オーバラップしている。図6において、画素電極406Dの一つの長い歯が、例として符号571で指示されている。
【0080】
オーバラップ領域455において、画素電極406Cの長い歯の歯列と画素電極406Dの長い歯の歯列がかみ合うように配置されている。画素電極406Cの各長い歯は、画素電極406Dの隣接する長い歯の間に入り込んでいる。画素電極406Dの両端以外の各長い歯は、画素電極406Cの隣接する長い歯の間に入り込んでいる。オーバラップ領域455において、画素電極406Cの長い歯と画素電極406Dの長い歯とが、Y軸に沿って、交互に配列される。
【0081】
画素電極406Dの長い歯の先端部を含む一部が、画素電極406Cの隣接する長い歯の間に存在している。画素電極406Cの隣接する長い歯の間には、画素電極406Cの短い歯が存在している。図6の例において、画素電極406Cの短い歯と画素電極406Dの長い歯とはY軸における同一の位置にあり、それらの先端が対向している。画素電極406Cの短い歯と画素電極406Dの長い歯のY軸における位置は異なっていてもよい。
【0082】
図6の構成例において、オーバラップ領域453及び455並びに単一領域454における歯状の電極のトータル面積は略同一である。図6の構成例において、単一領域454内の画素電極406CのY軸における同一位置の短い歯のペアの数及びY軸における同一位置の長い歯のペアの数の和は、オーバラップ領域453における画素電極406Bの長い歯の数及び画素電極406Cの長い歯の数の和、と一致する。同様に、単一領域454内の短い歯のペアの数及び長い歯のペアの数の和は、オーバラップ領域455における画素電極406Cの長い歯の数及び画素電極406Dの長い歯の数の和、と一致する。
【0083】
図6の構成例のオーバラップ領域455において、二つの画素電極のトータル面積は異なっている。具体的には、オーバラップ領域455において、画素電極406Cの面積(歯のトータル面積)が画素電極406Dの面積(歯のトータル面積)よりも小さい。他の例において、オーバラップ領域における二つの画素電極の面積は同一である。
【0084】
上述のように、ゲート線に沿って配列された各画素電極行において、隣接する画素電極が部分的にオーバラップしている。画素電極行において、オーバラップ領域と単一領域とが、交互に配列されている。オーバラップ領域の一部は、隣接する二つの画素領域の一方に含まれ、他の一部は隣接する画素領域の他方に含まれる。単一領域は、一つの画素領域に包含されている。
【0085】
上述するように、隣接する二つの画素電極それぞれ(の一部)が、オーバラップ領域に存在している。駆動回路138は、X軸に沿って配列された画素電極行に、共通電位について同一極性の信号電位を与え、隣接する画素電極行に対して、共通電位について同一又は反対極性の信号電位を与える。オーバラップ領域内の二つの画素電極は同一極性の信号電位が与えられるため、二つの画素電極の単一領域の信号電位の間の信号電位がオーバラップ領域の液晶に与えられる。つまり、単一領域の間のオーバラップ領域の階調レベルは、二つの単一領域の階調レベルの間にある。なお、駆動回路138は、フレーム毎に各電極に与える信号電位の極性を反転させる。
【0086】
図7は、三つの画素電極406A、406B及び406Cに与えられた信号電位及び複数の領域の表示階調との関係の例を示す。図7の例において、画素電極406A及び406Cは、白を表示する信号電位(例えば共通電位との差が最大の電位)が与えられ、画素電極406Bは黒を表示する信号電位(例えば共通電位)が与えられている。
【0087】
画素電極406A及び406Cの単一領域450及び454は白を表示する。画素電極406Bの単一領域452は黒を表示する。単一領域450と単一領域452との間のオーバラップ領域451、及び、単一領域452と単一領域454との間のオーバラップ領域453は、それぞれ、灰を表示する。
【0088】
図5において、単一領域452とオーバラップ領域451、453の間にある画素電極の歯521と歯505Bが対向している部分、及び、歯505Aと歯555Bが対向している部分では、画素電極に与えられた信号電位による電界が不連続である。そのため、液晶の配向も不連続となってディスクリネーションが生じやすい。これに対して、画素電極の歯の先端部に、液晶の配向方向を制御するための不図示の液晶配向制御構造を形成してもよい。図6の構成例及び後述の実施例においても同様である。この液晶配向制御構造により、図7のように信号電位に応じたディスクリネーションがない表示が可能になる。
【0089】
図8は、三つの画素電極406A、406B及び406Cに与えられた信号電位及び複数の領域の表示階調との関係の他の例を示す。図8の例において、画素電極406A、406B及び406Cは、白を表示する信号電位が与えられている。単一領域450、42、454及びオーバラップ領域451、453は、それぞれ、白を表示する。黒の表示についても同様の説明が適用できる。
【0090】
上述のように、隣接する二つの画素電極が異なる階調レベルの信号電位を与えられる場合、オーバラップ領域は、両側の単一領域の階調レベルの間の階調レベルを表示する。隣接する二つの画素電極が同一階調レベルの信号電位を与えられる場合、オーバラップ領域は、両側の単一領域の階調レベルと同一の階調レベルを表示し、対応する二つの画素全体が正しい階調レベルを表示できる。
【0091】
上述のように、モノクロ液晶パネルの解像度を上げるためにデータ線を増加させることなくぼかし処理を行うことができ、モノクロ液晶パネルの透過率の低下を避けることができる。また、制御装置110によるモノクロ液晶パネル132の画像の拡散処理の負荷を低減することができる。また、本構成により、隣接画素間での光漏れを防止するために設けられるブラックマトリックスが不要となるため、開口率(透過率)を高くすることができる。
【0092】
<その他の実施形態>
図9は、一つの画素電極行内の二つの隣接する画素電極601A及び601B並びにそれらの周辺要素の構成例を模式的に示す平面図である。画素電極601A及び601Bは、隣接するゲート線604A及び604Bの間に配置されている。画素電極601A及び601Bは、両歯櫛形状を有しており、Y軸に沿って延びる中央の稜線部の両側に、長さの異なる2種類の歯が交互に配列された歯列を含む。画素電極601Aおいて、短い歯が上端に位置し、長い歯が下端に位置する。画素電極601Bおいて、長い歯が上端に位置し、短い歯が下端に位置する。互いの長い歯の先端と短い歯の先端が、X軸に沿って対向している。
【0093】
図9は、図4Aの変形例であり、画素電極601Aの稜線部はデータ線602Aと平面視において重なり、画素電極601Bの稜線部はデータ線602Bと平面視において重なっている。データ線602Aは、ゲート線604Bに制御されるTFT603Aを介して、信号電位を画素電極601Aに与える。データ線602Bは、ゲート線604Bに制御されるTFT603Bを介して、信号電位を画素電極601Bに与える。
【0094】
画素電極601Aと601Bは、Y軸方向に上下反転した同一形状である。図5及び6を参照して説明した構成例と同様に、画素電極601A及び601Bの長い歯の列は、オーバラップ領域605において、噛み合うようにオーバラップしている。オーバラップ領域605において、画素電極601A及び601Bのそれぞれの各歯の先端を含む部分は、他方の画素電極の隣接する長い歯の間又は長い歯とゲート線との間に位置する。
【0095】
図10は、図9におけるA-A´切断線における断面図を示す。本構成例の液晶パネルは、FFS型である。モノクロ液晶パネル132のTFT基板は、絶縁基板651を含む。絶縁基板651は、ガラス又は樹脂からなる絶縁性の透明基板である。図10において、偏光板は省略されている。絶縁基板651の液晶層(図10において不図示)に対する主面上には、ゲート線604Bが形成されている。ゲート線604Bは、例えば、Al、Mo、Crなどを使用した金属又は合金の単層又は多層構造を有する。
【0096】
第1絶縁膜(ゲート絶縁膜)652が、ゲート線604Bを覆うように形成されている。第1絶縁膜は、例えば、シリコン窒化膜又はシリコン酸化膜である。TFT603Aに含まれる半導体膜653が、第1絶縁膜652上に、平面視においてゲート線604Bと重なるように形成されている。さらに、データ線602Aが、第1絶縁膜652上に半導体膜653と接触して形成されている。データ線602Aと同一金属層に含まれる相互接続部654が、データ線602Aから離間し、半導体膜653上に接触して形成されている。
【0097】
第2絶縁膜655及び層間絶縁膜656が、データ線602Aを覆うように形成されている。第2絶縁膜655は、例えば、シリコン窒化膜又はシリコン酸化膜であり、層間絶縁膜656は、例えば、ポリイミドのような有機膜である。層間絶縁膜656は省略してもよい。
【0098】
共通電極657が、層間絶縁膜656上に形成されている。共通電極657は、例えばITOで形成されている。第3絶縁膜658が、共通電極657を覆うように形成されている。第3絶縁膜658は、例えば、シリコン窒化膜又はシリコン酸化膜である。
【0099】
相互接続部654が露出するように、ビアホールが、第3絶縁膜658、第2絶縁膜655及び層間絶縁膜656に形成されている。ビアホールにおいて、画素電極601Aと連続するビア659が、相互接続部654と接触している。ビア659及び画素電極601Bは、画素電極601Aと同一金属層に含まれる。当該金属層は、例えば、ITOで形成されている。
【0100】
図11は、画素電極のレイアウトの他の例を示す。以下において、主に図4Aに示す構成例との差異を説明する。図4Aに示す構成例と異なり、データ線に沿って配列された画素電極列において、隣接する画素電極が部分的にオーバラップしている。
【0101】
図11は、データ線(Y軸)に沿って連続する三つの画素電極701A、701B及び701Cを示す。画素電極701A及び701Cの形状は、図4Aを参照して説明した画素電極401A及び401Cの形状と同様である。画素電極701Bの形状は、図4Aを参照して説明した画素電極401Bの形状と同様である。
【0102】
データ線及びゲート線に対する画素電極701A、701B及び701Cの向きが、図4Aを参照して説明した画素電極に対して、90°回転している。画素電極701A、701B及び701Cの稜線部は、ゲート線(X軸)に沿って延びており、歯は、データ線(Y軸)に沿って延びている。画素電極701A、701B及び701Cは、隣接するデータ線702A及び702Cの間に配置されている。画素電極701A、701B及び701Cの稜線部は、それぞれ、平面視において、ゲート線704A、704B及び704Cに重なっている。
【0103】
画素電極701Aの歯列及び701Bの歯列は、オーバラップ領域711においてオーバラップしている。歯列のオーバラップの状態は、図5又6を参照して説明した通りである。図11の例において、画素電極701Bの歯及び701Aの歯が、ゲート線に沿って、交互に配列されている。
【0104】
単一領域712は、画素電極701Bの部分を含み、他の画素電極を含まない。具体的には、単一領域712は、画素電極701Bの稜線部、短い歯部の全部分及び長い歯の稜線部に近い部分を含む。
【0105】
画素電極701Bの歯列及び701Cの歯列は、オーバラップ領域713においてオーバラップしている。歯列のオーバラップの状態は、図5又6を参照して説明した通りである。図11の例において、画素電極701Bの歯及び701Cの歯が、ゲート線に沿って、交互に配列されている。
【0106】
図11の構成例において、各画素電極列において、オーバラップ領域と単一領域とが交互に配列される。各単一領域は、対応する画素電極の一部を含み、当該画素電極の他の部分及び他の画素電極を含まない。各オーバラップ領域は、データ線に沿って隣接する二つの画素電極の歯を含み、それらの歯がゲート線に沿って交互に配列されている。オーバラップ領域及び単一領域における歯状の電極のトータル面積は略同一である。
【0107】
上述するように、Y軸(データ線)に沿って配列された画素電極列において、隣接する二つの画素電極それぞれ(の一部)が、オーバラップ領域に存在している。駆動回路138は、Y軸に沿って配列された画素電極列に、共通電位について同一極性の信号電位を与え、隣接する画素電極列に対して、共通電位について同一又は反対極性の信号電位を与える。なお、駆動回路138は、フレーム毎に各電極に与える信号電位の極性を反転させる。
【0108】
オーバラップ領域内の二つの画素電極は同一極性の信号電位が与えられるため、二つの画素電極の単一領域の信号電位の間の信号電位がオーバラップ領域の液晶に与えられる。つまり、単一領域の間のオーバラップ領域の階調レベルは、二つの単一領域の階調レベルの間にある。また、隣接する二つの画素電極が同一階調レベルの信号電位を与えられる場合、オーバラップ領域は、両側の単一領域の階調レベルと同一の階調レベルを表示し、対応する二つの画素全体が正しい階調レベルを表示できる。
【0109】
図4A及び図11に示すにように、データ線に沿って配列された画素電極からなる画素電極ライン(画素電極行)及びゲート線に沿って配列された画素電極からなる画素電極ライン(画素電極列)のいずれにおいても、隣接する画素電極が部分的にオーバラップするように、画素電極を配列することができる。
【0110】
図12は、画素電極形状の他の例を示す。以下において、主に図11に示す構成例との相違点を説明する。画素電極751Aの歯の配列は、画素電極701Aの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極751Bの歯の配列は、画素電極701Bの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極751Cの歯の配列は、画素電極701Cの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。
【0111】
図12において、画素電極751Aの短い歯の一つが例として符号753Aで指示され、長い歯の一つが例として符号755Aで指示されている。画素電極751Bの短い歯の一つが例として符号753Bで指示され、長い歯の一つが例として符号755Bで指示されている。画素電極751Cの短い歯の一つが例として符号753Cで指示され、長い歯の一つが例として符号755Cで指示されている。画素電極751A及び751Cは同一の形状を有している。
【0112】
画素電極751Aの歯列は、連続する3本の短い歯からなるグループと連続する3本の長い歯からなるグループとが交互に配列されている。画素電極751Bの歯列は、連続する3本の長い歯からなるグループと連続する3本の短い歯からなるグループとが交互に配列されている。画素電極751Cの歯列は、連続する3本の短い歯からなるグループと連続する3本の長い歯からなるグループとが交互に配列されている。
【0113】
オーバラップ領域761において、画素電極751Bの3本の長い歯それぞれの部分からなる第1グループと、画素電極751Aの3本の長い歯それぞれの部分からなる第2グループと、が交互に配列されている。オーバラップ領域763において、画素電極751Bの3本の長い歯それぞれの部分からなる第1グループと、画素電極751Cの3本の長い歯それぞれの部分からなる第2グループと、が交互に配列されている。単一領域762における画素電極の配置は、図11に示す構成例と同様である。
【0114】
上述にように、図12の構成例のオーバラップ領域761及び763において、隣接する二つの画素電極の歯が、複数本ずつ交互に配列されている。図12に示す構成例において、オーバラップ領域761及び763における二つの画素電極の面積は同一である。具体的には、オーバラップ領域761において、画素電極751Aの歯の数及び各歯の面積は、画素電極751Bの歯の数及び各歯の面積と同一である。同様に、オーバラップ領域763において、画素電極751Cの歯の数及び各歯の面積は、画素電極751Bの歯の数及び各歯の面積と同一である。
【0115】
図12に示す画素電極形状の例は、3本の歯が一つのグループを構成するが、グループを構成する歯の数は3と異なる数でもよく、一つの歯列において、異なる歯数のグループが存在してもよい。図12に示す形状の画素電極を図4Aに示す画素電極レイアウトに適用することができる。
【0116】
図13は、画素電極レイアウトの他の例を示す。上記のレイアウト例において、一つの画素電極は、両側の二つの画素電極と部分的にオーバラップしている。図13に示すレイアウト例において、一つの画素電極は、両側それぞれにおいて、二つの画素電極と部分的にオーバラップしている。液晶パネルの型は、FFS型である。
【0117】
図13は、画素電極801Aから801Hのレイアウトを示す。画素電極801Aから801Hは、それぞれ、両歯櫛形状を有している。画素電極801A、801B及び801Cは、X軸に沿って延びる一つの画素電極行に含まれる。画素電極801D及び801Eは、X軸に沿って延びる一つの画素電極行に含まれる。画素電極801F、801G及び801Hは、X軸に沿って延びる一つの画素電極行に含まれる。画素電極801A~801Hは千鳥配置されている。隣接する画素電極行の間において、画素電極の位置が、X軸に沿って、半画素分(半ピッチ)ずれている。
【0118】
図13に示す構成例において、Y軸に沿って配列された画素電極列は、交互に配列された二つの異なるX座標の画素電極で構成されている。例えば、画素電極801A、801D及び801Fは一つの画素電極列において連続している画素電極であり、画素電極801B、801E及び801Gは他の一つの画素電極列において連続している画素電極である。
【0119】
画素領域の境界が太実線で示されており、画素領域811Aから811Hは、それぞれ、画素電極801Aから801Hが対応する画素領域である。各画素領域は、五つの画素電極(の部分)を含む。例えば、画素領域811Dは、画素電極801A、801B、801D、801F及び801Gそれぞれの部分を含み、画素領域811Eは、画素電極801B、801C、801E、801G及び801Hそれぞれの部分を含む。図13において省略されているが、ゲート線はX軸に沿って延び、データ線はY軸に沿って延びる。
【0120】
図13のレイアウトにおいて、画素電極は、Y軸に沿って隣接する四つの画素電極と部分的にオーバラップしている。隣接する四つの画素電極の二つは、隣接する一方の画素電極行に含まれ、他の二つは隣接する他方の画素電極行に含まれる。画素電極の重心位置のX座標及びY座標は、これら隣接する四つの画素電極それぞれの重心位置のX座標及びY座標と異なる。
【0121】
例えば、画素電極801Dは、画素電極801A、801B、801F及び801Gと部分的にオーバラップしている。画素電極801Dの重心のX座標及びY座標は、画素電極801A、801B、801F及び801Gの重心のX座標及びY座標と異なる。画素電極801A及び801Bの重心のY座標は同一であり、X座標は異なる。画素電極801A及び801Fの重心のX座標は同一であり、Y座標は異なる。画素電極801B及び801Gの重心のX座標は同一であり、Y座標は異なる。画素電極801F及び801Gの重心のY座標は同一であり、X座標は異なる。
【0122】
例えば、画素電極801Eは、画素電極801B、801C、801G及び801Hと部分的にオーバラップしている。画素電極801Eの重心のX座標及びY座標は、画素電極801B、801C、801G及び801Hの重心のX座標及びY座標と異なる。画素電極801B及び801Cの重心のY座標は同一であり、X座標は異なる。画素電極801C及び801Hの重心のX座標は同一であり、Y座標は異なる。画素電極801G及び801Hの重心のY座標は同一であり、X座標は異なる。
【0123】
駆動回路138は、例えば、全ての画素電極に対して、共通電位に対して同一極性の信号電位を与える。駆動回路138は、フレーム毎に各電極に与える信号電位の極性を反転させる。図13に示すレイアウトにより、部分的にオーバラップするX座標及びY座標が異なる画素電極のペアを構成することができ、X軸に沿った方向及びY軸に沿った方向の双方において、隣接画素間での中間調を画像処理なく得ることができる。
【0124】
図14は、図13に示す画素電極レイアウトにおいて、IPS型とFFS型の双方の駆動型使用する例を示す。図14に示す画素電極の形状及びレイアウトは、図13に示す例と同様である。不図示の共通電極のレイアウトが、図13及び14の構成例の間で異なる。
【0125】
図14に示すように、画素の中央の単一領域は、FFS型で動作する。具体的には、画素電極と、画素電極と異なる層(例えばより下層)に配置されている不図示の共通電極との間において、液晶に与える電界が生成される。FFS型液晶パネルにおいて、液晶に電界を与える電極ペアを構成する二つの電極が、が異なる層(異なる絶縁膜上)に形成されている。
【0126】
一方、オーバラップ領域は、IPS型で動作する。具体的には、オーバラップ領域に共通電極は存在せず、オーバラップ領域に含まれる異なる画素電極の間において、液晶に与える電界が生成される。IPS型液晶パネルにおいて、液晶に電界を与える電極ペアを構成する二つの電極が、同一層(同一絶縁膜上)に形成されている。
【0127】
隣接する画素電極の信号電位の極性が異なる場合、画素中央の単一領域はFFS型で動作するため、画素電極と共通電極との間の低電圧で駆動される。一方、オーバラップ領域はIPS型で動作し、隣接画素電極における信号電位差により駆動される。隣接画素電極間の電位差は、画素電極と共通電極との間の電位差よりも大きい。
【0128】
同一Δεの液晶を用いた場合、IPS型の駆動電圧が、FFS型の駆動電圧より高くなる傾向がある。したがって、IPS型のオーバラップ領域において、FFS型の単一領域よりも高い駆動電圧が必要とされるが、部分的にオーバラップする隣接画素電極に逆極性の信号電位を与えることで、IPS型のオーバラップ領域を最大電圧で駆動できる。
【0129】
図13及び図14が示す千鳥配置の例において、隣接する画素電極行の間において、画素電極の位置が、X軸(ゲート線)に沿って、半画素分(半ピッチ)ずれている。他の千鳥配置の例において、隣接する画素電極列の間において、画素電極の位置が、Y軸(データ線)に沿って、半画素分(半ピッチ)ずれていてもよい。この例において、画素電極は、データ線に沿って隣接する両側の画素電極からは離間しており、ゲート線に沿って隣接する四つの画素電極と部分的に重複している。
【0130】
上記構成例は、モノクロ液晶パネルの解像度を上げるためにデータ線を増加させることなくぼかし処理を行うことができ、モノクロ液晶パネルの透過率の低下を避けることができる。また、制御装置110によるモノクロ液晶パネルの画像の拡散処理の負荷を低減することができる。また、本構成により、隣接画素間での光漏れを防止するために設けられるブラックマトリックスが不要となるため、開口率(透過率)を高くすることができる。
【0131】
図15は、画素電極形状の他の例を示す。以下において、主に図11に示す構成例との相違点を説明する。画素電極821Aの歯の配列は、画素電極701Aの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極821Bの歯の配列は、画素電極701Bの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極821Cの歯の配列は、画素電極701Cの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。
【0132】
図15において、画素電極821Aの短い歯の一つが例として符号822Aで指示され、長い歯の一つが例として符号823Aで指示されている。画素電極821Bの短い歯の一つが例として符号822Bで指示され、長い歯の一つが例として符号823Bで指示されている。画素電極821Cの短い歯の一つが例として符号822Cで指示され、長い歯の一つが例として符号823Cで指示されている。画素電極821A及び821Cは同一の形状を有している。
【0133】
画素電極821Aの歯列は、連続する4本の短い歯822Aからなる二つグループと、それらに挟まれた連続する8本の長い歯823Aからなるグループとで構成されている。画素電極821Bの歯列は、連続する4本の長い歯823Bからなる二つグループと、それらに挟まれた連続する8本の短い歯822Bからなるグループとで構成されている。画素電極821Cの歯列は、連続する4本の短い歯822Cからなる二つグループと、それらに挟まれた連続する8本の長い歯823Cからなるグループとで構成されている。
【0134】
オーバラップ領域761において、画素電極821Bの4本の長い歯823Bそれぞれの部分からなる二つのグループと、それら二つのグループに挟まれた、画素電極821Aの8本の短い歯823Aそれぞれの部分からなるグループと、が配列されている。オーバラップ領域763において、画素電極821Bの4本の長い歯823Bそれぞれの部分からなる二つのグループと、それら二つのグループに挟まれた、画素電極821Cの8本の短い歯823Cそれぞれの部分からなるグループと、が配列されている。
【0135】
図15の構成例のオーバラップ領域761及び763において、隣接する二つの画素電極の一方の複数本の歯が、他方の画素電極の複数の歯からなるグループに挟まれている。図15に示す構成例において、オーバラップ領域761及び763における二つの画素電極の面積は同一である。具体的には、オーバラップ領域761において、画素電極821Aの歯の数及び各歯の面積は、画素電極821Bの歯の数及び各歯の面積と同一である。同様に、オーバラップ領域763において、画素電極821Cの歯の数及び各歯の面積は、画素電極821Bの歯の数及び各歯の面積と同一である。
【0136】
図15に示す画素電極形状の例は、4本又は8本の歯が一つのグループを構成するが、グループを構成する歯の数は4又は8本と異なる数でもよく、一つの歯列において、異なる歯数のグループが存在してもよい。図15に示す形状の画素電極を図4Aに示す画素電極レイアウトに適用することができる。
【0137】
図16は、画素電極形状の他の例を示す。以下において、主に図11に示す構成例との相違点を説明する。画素電極831Aの歯の配列は、画素電極701Aの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極831Bの歯の配列は、画素電極701Bの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極821Cの歯の配列は、画素電極701Cの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極701A~701Cは、稜線部について対称形状を有するが、画素電極831A~831Cは、稜線部について非対称形状を有する。
【0138】
図16において、画素電極831Aの短い歯の一つが例として符号832Aで指示され、長い歯の一つが例として符号833Aで指示されている。画素電極821Bの短い歯の一つが例として符号832Bで指示され、長い歯の一つが例として符号833Bで指示されている。画素電極831Cの短い歯の一つが例として符号832Cで指示され、長い歯の一つが例として符号833Cで指示されている。画素電極831A、831B及び831Cは、同一の形状を有している。
【0139】
画素電極831Aの一方の側の歯列は、連続する4本の長い歯833Aからなる二つグループと、それらに挟まれた連続する8本の短い歯832Aからなるグループとで構成されている。画素電極831Aの他方の側の歯列は、連続する4本の短い歯832Aからなる二つグループと、それらに挟まれた連続する8本の長い歯833Aからなるグループとで構成されている。図16に示す例において、短い歯832Aと長い歯833Aとが、稜線部の同じ位置において、一方の側と他方の側に配置されている。画素電極831B及び831Cの歯列も、画素電極831Aの歯列と同様の構造を有している。
【0140】
オーバラップ領域761において、画素電極831Bの4本の長い歯833Bそれぞれの部分からなる二つのグループと、それら二つのグループに挟まれた、画素電極831Aの4本の短い歯832Aそれぞれの部分からなるグループと、が配列されている。オーバラップ領域763において、画素電極831Cの4本の長い歯833Cそれぞれの部分からなる二つのグループと、それら二つのグループに挟まれた、画素電極831Bの4本の短い歯832Bそれぞれの部分からなるグループと、が配列されている。
【0141】
図16の構成例のオーバラップ領域761及び763において、隣接する二つの画素電極の一方の複数本の歯が、他方の画素電極の複数の歯からなるグループに挟まれている。図16に示す構成例において、オーバラップ領域761及び763における二つの画素電極の面積は同一である。具体的には、オーバラップ領域761において、画素電極831Aの歯の数及び各歯の面積は、画素電極831Bの歯の数及び各歯の面積と同一である。同様に、オーバラップ領域763において、画素電極831Cの歯の数及び各歯の面積は、画素電極831Bの歯の数及び各歯の面積と同一である。
【0142】
図16に示す画素電極形状の例は、4本又は8本の歯が一つのグループを構成するが、グループを構成する歯の数はこれらと異なる数でもよく、一つの歯列において、異なる歯数のグループが存在してもよい。図16に示す形状の画素電極を図4Aに示す画素電極レイアウトに適用することができる。
【0143】
図17は、画素電極形状の他の例を示す。以下において、主に図11に示す構成例との相違点を説明する。画素電極851Aの歯の配列は、画素電極701Aの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極851Bの歯の配列は、画素電極701Bの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極851Cの歯の配列は、画素電極701Cの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。
【0144】
図17において、画素電極851A、851B、851Cそれぞれの歯の一つが例として符号852A、852B、852Cで指示されている。
【0145】
画素電極851Aは、二回対称な形状を有している。具体的には、画素電極851Aの歯群は菱形形状を有しており、稜線部の中央から端に向かって、歯852Aの長さが徐々に短くなっている。図17に示す例において、画素電極851Aは、両側それぞれに16本の歯852Aを有している。画素電極851Cは、画素電極851Aと同様の形状を有する。
【0146】
画素電極851Bは、二回対称な形状を有している。具体的には、画素電極851Bの歯群は、中央がくびれた砂時計形状を有している。歯852Bの長さは、稜線部の中央から端に向かって、徐々に長くなっている。図17に示す例において、画素電極851Bは、両側それぞれに16本の歯852Bを有している。
【0147】
図17に示す構成例は、図11に示す構成例と比較して、広いオーバラップ領域761、763と狭い単一領域762を有している。このため、輝度の平滑化処理を行うことで、より自然な表示を行うことができる。オーバラップ領域761及び763において、二つの画素電極の面積は同一である。具体的には、オーバラップ領域761において、画素電極851Aの歯の総面積は、画素電極851Bの歯の総面積と同一である。同様に、オーバラップ領域763において、画素電極851Cの歯の総面積は、画素電極851Bの歯の総面積と同一である。図17に示す形状の画素電極を図4Aに示す画素電極レイアウトに適用することができる。
【0148】
図18は、画素電極形状の他の例を示す。以下において、主に図11に示す構成例との相違点を説明する。画素電極861Aの歯の配列は、画素電極701Aの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極861Bの歯の配列は、画素電極701Bの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。画素電極861Cの歯の配列は、画素電極701Cの歯の配列と異なり、他の部分は同様である。
【0149】
図18において、画素電極861A、861B、861Cそれぞれの歯の一つが例として符号862A、862B、862Cで指示されている。
【0150】
画素電極861Aは、稜線部の中央を通過する稜線部と垂直な仮想線について、線対称な形状を有している。具体的には、画素電極861Aの一方の側の歯群は、中央がくびれたM字形状を有しており、稜線部の中央から端に向かって、歯862Aの長さが徐々に長くなっている。画素電極861Aの他方の側の歯群は楔形状を有しており、稜線部の中央から端に向かって、歯862Aの長さが徐々に短くなっている。一方側の歯群の形状と他方側の歯群の形状は嵌合するように相補的である。図18に示す例において、画素電極861Aは、両側それぞれに16本の歯852Aを有している。画素電極861B及び861Cは、画素電極861Aと同様の形状を有する。
【0151】
図18に示す構成例は、図17に示す構成例と同様に、広いオーバラップ領域761、763と狭い単一領域762を有している。このため、輝度の平滑化処理を行うことで、より自然な表示を行うことができる。オーバラップ領域761及び763において、二つの画素電極の面積は同一である。具体的には、オーバラップ領域761において、画素電極861Aの歯の総面積は、画素電極861Bの歯の総面積と同一である。同様に、オーバラップ領域763において、画素電極861Cの歯の総面積は、画素電極861Bの歯の総面積と同一である。図18に示す形状の画素電極を図4Aに示す画素電極レイアウトに適用することができる。
【0152】
上記構成例は、横電界制御型液晶パネルであるが、本開示の特徴は、TN型やVA型の液晶パネルにも適用することができる。上記例のように、隣接する画素電極が部分的にオーバラップするように、画素電極が形成され、配置される。ゲート線及びデータ線は、図を参照して説明したように直線であってもよく、屈曲していてもよい。
【0153】
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本開示の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
【符号の説明】
【0154】
131 カラー液晶パネル、132 モノクロ液晶パネル、133 面状光源、137、138 駆動回路、141、142 画素、302A-302D データ線、400A-400D 画素領域、401A、401B 画素電極、402A-402D データ線、404A、404B ゲート線、406A-406E 画素電極、450、452、454 単一領域、451、453、455 オーバラップ領域、501、551 稜線部、503A、503B、521、553A、555A、555B、571 歯、601A、601B 画素電極、602A、602B、604A、604B データ線、605 オーバラップ領域、651 絶縁基板、652 絶縁膜、653 半導体膜、654 相互接続部、655 絶縁膜、656 層間絶縁膜、657 共通電極、658 絶縁膜、659 ビア、701A-701C 画素電極、702A データ線、704A ゲート線、711、713 オーバラップ領域、712 単一領域、751A-751C 画素電極、761、763 オーバラップ領域、801A-801H 画素電極、811A-811H 画素領域、821A-821C 画素電極、822A-822C 歯、823A-823C 歯、831A-831C 画素電極、832A-832C 歯、833A-833C 歯、851A-851C 画素電極、852A-852C 歯、861A-861C 画素電極、862A-862C 歯
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