IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ セメス カンパニー,リミテッドの特許一覧

<>
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図1
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図2
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図3
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図4
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図5
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図6
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図7
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図8
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図9
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図10
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図11
  • 特許-液処理装置及び薬液制御方法 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】液処理装置及び薬液制御方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
H01L21/304 648G
H01L21/304 648K
H01L21/304 643A
H01L21/304 647A
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022087537
(22)【出願日】2022-05-30
(65)【公開番号】P2022186637
(43)【公開日】2022-12-15
【審査請求日】2022-05-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0072353
(32)【優先日】2021-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジ ホ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョン ハン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジュ ドン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジュ ファン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヒョン ジュン
【審査官】今井 聖和
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-171295(JP,A)
【文献】特開平03-223579(JP,A)
【文献】特開平11-082763(JP,A)
【文献】特開2013-071026(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0052330(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0046752(KR,A)
【文献】特開2016-063205(JP,A)
【文献】特開2011-131188(JP,A)
【文献】米国特許第6099646(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
H01L 21/027
H01L 21/306
B05C 7/00-21/00
B05D 1/00-7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を支持して回転させるスピンチャックと、
前記基板に液を供給する液供給ユニットを含み、
前記液供給ユニットは、
前記基板に液を吐出するノズルと、
前記ノズルと液供給源を流路管と、
前記流路管上に提供されて前記流路管内の前記液の流れをカットオフしてサックバックするバルブ組立体と、
前記バルブ組立体は、
前記流路管内の前記液の流れを開閉するカットオフバルブと、
前記カットオフバルブの後端に隣接するように提供され、前記ノズルの前記液をサックバックするサックバックバルブを含み、
前記カットオフバルブに流入または流出される空気の流速を調節する第1流速コントローラーと、
前記サックバックバルブに流入または流出される空気の流速を調節する第2流速コントローラーを含み、
前記第2流速コントローラーは前記液がサックバックされて移動する速度が10mm/s以下になるように制御することを特徴とし、
前記サックバックに印加される空圧を第1圧力以下で調整するエアレギュレーターを含み、
前記サックバックバルブに印加される空圧である第1空圧は前記カットオフバルブに印加される第2空圧より低
前記サックバックバルブに提供されるスプリングのばね定数である第1ばね定数が、前記カットオフバルブに提供されるスプリングのばね定数である第2ばね定数より大きい、
液処理装置。
【請求項2】
圧縮空気供給源と連結されるメイン空気ラインと、
前記メイン空気ラインから分岐されて前記サックバックバルブに連結される第1空気ラインと、
前記メイン空気ラインから分岐されて前記カットオフバルブに連結される第2空気ラインを含み、
前記第1空気ラインに前記エアレギュレーター、前記第2流速コントローラーが提供され、
前記第2空気ラインに第1流速コントローラーが提供されることを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
【請求項3】
第1圧力で調整されて流入される圧縮空気の開閉を制御する第1開閉バルブと一端が連結され、他端は前記サックバックバルブに連結されて前記サックバックバルブに圧縮空気を供給する第1空気ラインと、
前記第1圧力と相異な第2圧力で調整されて流入される圧縮空気の開閉を制御する第2開閉バルブと一端が連結され、他端は前記カットオフバルブに連結される前記カットオフバルブに圧縮空気を供給する第2空気ラインを含むことを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
【請求項4】
前記第1圧力は前記第2圧力より小さなことを特徴とする請求項3に記載の液処理装置。
【請求項5】
前記バルブ組立体は前記ノズルと前記バルブ組立体を連結する前記流路管を基準で前記ノズルから350mm以内に設置されることを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
【請求項6】
前記液供給ユニットは、
アームを含み、
前記ノズルは前記アームの端部に結合されて提供され、
前記バルブ組立体は前記アームに提供されることを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
【請求項7】
前記サックバックバルブによってサックバックされて前記液が前記ノズルの末端から上昇する高さは20mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
【請求項8】
前記液は有機溶剤であることを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
【請求項9】
前記有機溶剤はIPAであることを特徴とする請求項に記載の液処理装置。
【請求項10】
基板を支持して回転させるスピンチャックと、
前記基板に液を供給する液供給ユニットを含み、
前記液供給ユニットは、
第1流路管と連結されて前記基板に第1液を吐出する第1ノズルと、
前記第1流路管内の前記第1液の流れをカットオフする第1カットオフバルブと前記第1液をサックバックする第1サックバックバルブを含み、前記第1流路管に設置される第1バルブ組立体と、
第2流路管と連結されて前記基板に第2液を吐出する第2ノズルと、
前記第2流路管内の前記第2液の流れをカットオフする第2カットオフバルブと前記第2液をサックバックする第2サックバックバルブを含み、前記第2流路管に設置される第2バルブ組立体と、
前記第1サックバックバルブに流入または流出される空気の流速を調節する第1流速コントローラーと、
前記第2サックバックバルブに流入または流出される空気の流速を調節する第2流速コントローラーを含み、
前記第1バルブ組立体が提供するサックバック速度である第1速度は前記第2バルブ組立体が提供するサックバック速度である第2速度より遅くて、
前記第1液の表面張力は前記第2液の表面張力より小さくて、
前記第1サックバックバルブの作動のために印加される空圧である第1空圧は、
前記第2サックバックバルブの作動のために印加される空圧である第2空圧より低く、
前記第1サックバックバルブに提供されるスプリングのばね定数である第1ばね定数は、前記第2サックバックバルブに提供されるスプリングのばね定数である第2ばね定数より大きいことを特徴とする液処理装置。
【請求項11】
前記第1サックバックバルブで空気が流出される速度が前記第2サックバックバルブで空気が流出される速度より遅く前記第1流速コントローラー及び前記第2流速コントローラーが設定されたことを特徴とする請求項10に記載の液処理装置。
【請求項12】
前記第1速度は10mm/s以下であることを特徴とする請求項10に記載の液処理装置。
【請求項13】
前記第1バルブ組立体は前記第1ノズルと前記バルブ組立体を連結する前記第1流路管を基準に前記ノズルから350mm以内に設置されることを特徴とする請求項10に記載の液処理装置。
【請求項14】
前記液供給ユニットは、
一つ以上のアームを含み、
前記第1ノズルは前記アームのうちで一つの端部に結合されて提供され、
前記第1バルブ組立体は前記第1ノズルが結合された前記アームに提供されることを特徴とする請求項10に記載の液処理装置。
【請求項15】
前記第1サックバックバルブによってサックバックされて前記第1液が前記第1ノズルの末端から上昇する高さは20mm以下であることを特徴とする請求項10に記載の液処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を薬液で処理する液処理装置と基板を処理する薬液の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体デバイスは基板上にさまざまな物質を薄膜形態で蒸着してこれをパターニングして製造される。このために蒸着工程、写真工程、蝕刻工程及び洗浄工程など多くの段階のお互いに異なる工程らが要求される。
【0003】
これら工程のうちで蝕刻工程は、基板上に形成された膜質を除去する工程であり、洗浄工程は半導体製造のための各単位工程の進行後基板表面に残留する汚染物質を除去する工程である。蝕刻工程及び洗浄工程は工程進行方式によって湿式方式と乾式方式で分類され、湿式方式は配置タイプの方式とスピンタイプの方式で分類される。
【0004】
スピンタイプの方式は一枚の基板を処理することができる支持ユニットに基板を固定した後、基板を回転させながら液供給ノズルを通じて基板に薬液(例えば、蝕刻液、洗浄液またはリンス液)を供給し、遠心力によって薬液を基板の前面で広がるようにすることで基板を洗浄処理し、基板の洗浄処理後には多様な方法で基板を乾燥する。
【0005】
スピンタイプ処理装置で基板洗浄は基板を回転させながら処理するようになるが、回転中に基板に供給される薬液及びその他の原因によって静電気が発生される。このような静電気はノズル末端に露出された薬液に影響を及ぼす。言い換えれば、静電気によってノズル末端にしずくになった薬液のドロップ(drop)を誘発し、群集性、環形など特異欠陷を発生させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国特許第10-1776021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、基板を効率的に処理することができる液処理装置及び薬液制御方法を提供することを一目的とする。
【0008】
本発明は、静電気によった異常放射現象の発生を制御することができる液処理装置及び薬液制御方法を提供することを一目的とする。
【0009】
本発明は、工程手続き時に配管を空きにすることで発生するピュム(fume)などによる配管汚染を最小化できる液処理装置及び薬液制御方法を提供することを一目的とする。
【0010】
本発明は、特に、低表面張力液に対して発生する静電気によった異常放射現象の発生を制御することができる液処理装置及び薬液制御方法を提供することを一目的とする。
【0011】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは以下の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、基板を処理する装置を提供する。一実施例において、基板処理装置は、基板を支持して回転させるスピンチャックと、前記基板に液を供給する液供給ユニットを含み、前記液供給ユニットは、前記基板に液を吐出するノズルと、前記ノズルと液供給源を流路管と、前記流路管上に提供されて前記流路管内の前記液の流れをカットオフしてサックバックするバルブ組立体と-前記バルブ組立体は、前記流路管内の前記処理液の流れを開閉するカットオフバルブと、前記カットオフバルブの後端に隣接するように提供され、前記ノズルの前記液をサックバックするサックバックバルブを含み、-前記カットオフバルブに流入または流出される空気の流速を調節する第1流速コントローラーと、前記サックバックバルブに流入または流出される空気の流速を調節する第2流速コントローラーを含み、前記第2流速コントローラーは前記液がサックバックされて移動する速度が10mm/s以下になるように制御する。
【0013】
一実施例において、前記サックバックバルブに印加される空圧を第1圧力以下で調整するエアレギュレーターを含み、前記サックバックバルブに印加される空圧である第1空圧と前記カットオフバルブに印加される第2空圧は相異である。
【0014】
一実施例において、前記第1空圧は前記第2空圧より小さいことがある。
【0015】
一実施例において、圧縮空気供給源と連結されるメイン空気ラインと、前記メイン空気ラインから分岐されて前記サックバックバルブに連結される第1空気ラインと、前記メイン空気ラインから分岐されて前記カットオフバルブに連結される第2空気ラインを含み、前記第1空気ラインに前記エアレギュレーター、前記第1流速レギュレーターが提供され、前記第2空気ラインに第2流速レギュレーターが提供されることができる。
【0016】
一実施例において、前記第1圧力で調整されて流入される圧縮空気の開閉を制御する第1開閉バルブと一端が連結され、他端は前記サックバックバルブに連結されて前記サックバックバルブに圧縮空気を供給する第1空気ラインと、前記第1圧力と相異な第2圧力で調整されて流入される圧縮空気の開閉を制御する第2開閉バルブと一端が連結され、他端は前記カットオフバルブに連結される前記カットオフバルブに圧縮空気を供給する第2空気ラインを含むことができる。
【0017】
一実施例において、前記第1圧力は前記第2圧力より小さいことがある。
【0018】
一実施例において、前記サックバックバルブに提供されるスプリングのばね定数である第1ばね定数が、前記カットオフバルブに提供されるスプリングのばね定数である第2ばね定数より大きくなることができる。
【0019】
一実施例において、前記バルブ組立体は前記ノズルと前記バルブ組立体を連結する前記流路管を基準で前記ノズルから350mm以内に設置されることができる。
【0020】
一実施例において、前記液供給ユニットは、アームを含み、前記ノズルは前記アームの端部に結合されて提供され、前記バルブ組立体は前記アームに提供されることができる。
【0021】
一実施例において、前記サックバックバルブによってサックバックされて前記液が前記ノズルの末端から上昇する高さは20mm以下であることがある。
【0022】
一実施例において、前記液は有機溶剤であることがある。
【0023】
一実施例において、前記有機溶剤はIPAであることがある。
【0024】
他の観点による基板処理装置は、基板を支持して回転させるスピンチャックと、前記基板に液を供給する液供給ユニットを含み、前記液供給ユニットは、第1流路管と連結されて前記基板に第1液を吐出する第1ノズルと、前記第1流路管内の前記第1液の流れをカットオフする第1カットオフバルブと前記第1液をサックバックする第1サックバックバルブを含み、前記第1流路管に設置される第1バルブ組立体と、第2流路管と連結されて前記基板に第2液を吐出する第2ノズルと、前記第2流路管内の前記第2液の流れをカットオフする第2カットオフバルブと前記第2液をサックバックする第2サックバックバルブを含み、前記第2流路管に設置される第2バルブ組立体と、前記第1サックバックバルブに流入または流出される空気の流速を調節する第1流速コントローラーと、前記第2サックバックバルブに流入または流出される空気の流速を調節する第2流速コントローラーを含み、前記第1バルブ組立体が提供するサックバック速度である第1速度は前記第2バルブ組立体が提供するサックバック速度である第2速度より遅くて、前記第1液の表面張力は前記第2液の表面張力より小さい。
【0025】
一実施例において、前記第1サックバックバルブで空気が流出される速度が前記第2サックバックバルブで空気が流出される速度より遅く前記第1流速コントローラー及び前記第2流速コントローラーが設定されることができる。
【0026】
一実施例において、前記第1速度は10mm/s以下であることがある。
【0027】
一実施例において、前記第1サックバックバルブの作動のために印加される空圧である第1空圧は、前記第2サックバックバルブの作動のために印加される空圧である第2空圧より低いことがある。
【0028】
一実施例において、前記第1サックバックバルブに提供されるスプリングのばね定数である第1ばね定数は、前記第2サックバックバルブに提供されるスプリングのばね定数である第2ばね定数より大きくなることができる。
【0029】
一実施例において、前記第1バルブ組立体は前記第1ノズルと前記バルブ組立体を連結する前記第1流路管を基準で前記ノズルから350mm以内に設置されることができる。
【0030】
一実施例において、前記液供給ユニットは、一つ以上のアームを含み、前記第1ノズルは前記アームのうちで一つの端部に結合されて提供され、前記第1バルブ組立体は前記第1ノズルが結合された前記アームに提供されることができる。
【0031】
一実施例において、前記第1サックバックバルブによってサックバックされて前記第1液が前記第1ノズルの末端から上昇する高さは20mm以下であることがある。
【0032】
一実施例において、前記第1液はIPAであることがある。
【0033】
また、本発明は回転する基板に対して供給される液のカットオフを制御する方法を提供する。一実施例において、薬液制御方法は、第1ノズルまでつながる第1液の供給経路に第1バルブ組立体を提供し、第2ノズルまでつながる第2液の供給経路に第2バルブ組立体を提供し、前記第1バルブ組立体は第1カットオフバルブと前記第1カットオフバルブの下流に隣接するように提供される第1サックバックバルブを含み、前記第2バルブ組立体は第2カットオフバルブと前記第1カットオフバルブの下流に隣接するように提供される第2サックバックバルブを含み、前記第1液の表面張力は前記第2液の表面張力より小さく、前記第1バルブ組立体が提供するサックバック速度である第1速度は前記第2バルブ組立体が提供するサックバック速度である第2速度より遅いようにする。
【0034】
一実施例において、前記第1サックバックバルブで空気が流出される速度は前記第1カットオフバルブで空気が流出される速度より遅いことがある。
【0035】
一実施例において、前記第1サックバックバルブに印加される空圧である第1空圧と、前記第1カットオフバルブに印加される第2空圧が相異であるようにできる。
【0036】
一実施例において、前記第1空圧は前記第2空圧より小さいことがある。
【0037】
一実施例において、前記第1サックバックバルブに提供されるスプリングのばね定数である第1ばね定数が、前記第2サックバックバルブに提供されるスプリングのばね定数である第2ばね定数より大きくなることができる。
【0038】
一実施例において、前記第1サックバックバルブによってサックバックされて前記第1液が前記第1ノズルの末端から上昇する高さは20mm以下であることがある。
【0039】
一実施例において、前記第1サックバックバルブの前記サックバック動作で前記第1液がサックバックされて移動する速度が10mm/s以下になるように制御することができる。
【0040】
一実施例において、前記第1サックバックバルブの作動のために印加される空圧である第1空圧は、前記第2サックバックバルブの作動のために印加される空圧である第2空圧より低いことがある。
【0041】
一実施例において、前記第1液は有機溶剤であることがある。
【0042】
一実施例において、前記有機溶剤はIPAであることがある。
【発明の効果】
【0043】
本発明の一実施例によれば、基板を効率的に処理することができる。
【0044】
本発明の一実施例によれば、静電気によった異常放射現象の発生を制御することができる。
【0045】
本発明の一実施例によれば、工程手続き時配管を空きにすることで発生するピュム(fume)などによる配管汚染を最小化することができる。
【0046】
本発明の一実施例によれば、特に、低表面張力液に対して発生する静電気によった異常放射現象の発生を制御することができる。
【0047】
本発明の効果が上述した効果らで限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる平面図である。
図2図1の液処理装置の一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
図3図1の超臨界処理装置の一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
図4図2のバルブ組立体900が薬液の流路に設置された状態を見せてくれる断面図である。
図5】本発明の第1実施例によるバルブ組立体600と、バルブ組立体が薬液の流路に設置された状態を見せてくれる断面図である。
図6】本発明の第2実施例によるバルブ組立体600と、バルブ組立体が薬液の流路に設置された状態を見せてくれる断面図である。
図7】本発明の第3実施例によるバルブ組立体600と、バルブ組立体が薬液の流路に設置された状態を見せてくれる断面図である。
図8】本発明の実施例によるバルブ組立体のカットオフバルブがオープンされ、サックバックバルブがクローズされた状態で薬液がバルブ組立体を通過してノズルに吐出される状態を見せてくれる断面図である。
図9】本発明の実施例によるバルブ組立体のカットオフバルブがクローズされ、サックバックバルブがオープンされる状態を見せてくれる断面図である。
図10】本発明の実施例によるバルブ組立体のカットオフバルブがクローズされ、サックバックバルブがオープンされた状態を見せてくれる断面図である。
図11】従来の方法によるサックバックバルブ動作によるノズル末端での時間による薬液の移動を見せてくれる写真である。
図12】本発明の実施例によるサックバックバルブ動作によるノズル末端での時間による薬液の移動を見せてくれる写真である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下では添付した図面を参照にして本発明の実施例に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいろいろ相異な形態で具現されることができるし、ここで説明する実施例で限定されない。また、本発明の望ましい実施例を詳細に説明するにおいて、関連される公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曇ることがあると判断される場合にはその詳細な説明を略する。また、類似機能及び作用をする部分に対しては図面全体にかけて等しい符号を使用する。
【0050】
ある構成要素を‘包含'するということは、特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。具体的に,”含む”または”有する”などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはその以上の他の特徴らや数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されなければならない。
【0051】
単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り、複数表現を含む。また、図面で要素らの形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0052】
用語“及び/または”は、該当列挙された項目のうちで何れか一つ及び一つ以上のすべての組合を含む。また、本明細書で“連結される”という意味は、A部材とB部材が直接連結される場合だけではなく、A部材とB部材との間にC部材介されてA部材とB部材が間接連結される場合も意味する。
【0053】
本発明の実施例はさまざまな形態で変形することができるし、本発明の範囲が以下の実施例らに限定されることで解釈されてはいけない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をさらに完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張された。
【0054】
図1は、本発明の一実施例による基板処理システムを概略的に見せてくれる平面図である。
【0055】
図1を参照すれば、基板処理システムはインデックスモジュール10、処理モジュール20、そして、制御機(図示せず)を含む。一実施例によって、インデックスモジュール10と処理モジュール20は一方向に沿って配置される。以下、インデックスモジュール10と処理モジュール20が配置された方向を第1方向92といって、上部から眺める時第1方向92と垂直な方向を第2方向94といって、第1方向92及び第2方向94にすべて垂直な方向を第3方向96という。
【0056】
インデックスモジュール10はウェハー(W)が収納された容器80からウェハー(W)を処理モジュール20に返送し、処理モジュール20で処理が完了されたウェハー(W)を容器80に収納する。インデックスモジュール10の長さ方向は第2方向94に提供される。インデックスモジュール10はロードポート(load port)12とインデックスフレーム14を有する。インデックスフレーム14を基準にロードポート12は処理モジュール20の反対側に位置される。ウェハー(W)らが収納された容器80はロードポート12に置かれる。ロードポート12は複数個が提供されることができるし、複数ロードポート12は第2方向94に沿って配置されることができる。
【0057】
容器80としては前面開放一体式ポッド(Front Open Unified Pod:FOUP)のような密閉用容器が使用されることができる。容器80はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead Conveyor)、または自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート12に置かれることができる。
【0058】
インデックスフレーム14にはインデックスロボット120が提供される。インデックスフレーム14内には長さ方向が第2方向94に提供されたガイドレール140が提供され、インデックスロボット120はガイドレール140上で移動可能に提供されることができる。インデックスロボット120はウェハー(W)が置かれるハンド122を含んで、ハンド122は前進及び後進移動、第3方向96を軸にした回転、そして、第3方向96に沿って移動可能に提供されることができる。ハンド122は複数個が上下方向に離隔されるように提供され、ハンド122らはお互いに独立的に前進及び後進移動することができる。
【0059】
処理モジュール20はバッファーユニット200、返送装置300、液処理装置400、そして、超臨界処理装置500を含む。バッファーユニット200は処理モジュール20に搬入されるウェハー(W)と処理モジュール20から搬出されるウェハー(W)が一時的にとどまる空間を提供する。液処理装置400はウェハー(W)上に液を供給してウェハー(W)を液処理する液処理工程を遂行する。超臨界処理装置500はウェハー(W)上に残留する液を除去する乾燥工程を遂行する。返送装置300はバッファーユニット200、液処理装置400、そして、超臨界処理装置500の間にウェハー(W)を返送する。
【0060】
返送装置300はその長さ方向が第1方向92に提供されることができる。バッファーユニット200はインデックスモジュール10と返送装置300との間に配置されることができる。液処理装置400と超臨界処理装置500は返送装置300の側部に配置されることができる。液処理装置400と返送装置300は第2方向94に沿って配置されることができる。超臨界処理装置500と返送装置300は第2方向94に沿って配置されることができる。バッファーユニット200は返送装置300の一端に位置されることができる。
【0061】
一例によれば、液処理装置400らは返送装置300の両側に配置され、超臨界処理装置500らは返送装置300の両側に配置され、液処理装置400らは超臨界処理装置500らよりバッファーユニット200にさらに近い位置に配置されることができる。返送装置300の一側で液処理装置400らは第1方向92及び第3方向96に沿ってそれぞれAXB(A、Bはそれぞれ1または1より大きい自然数)配列で提供されることができる。また、返送装置300の一側で超臨界処理装置500らは第1方向92及び第3方向96に沿ってそれぞれCXD(C、Dはそれぞれ1または1より大きい自然数)個が提供されることができる。前述したところと異なり、返送装置300の一側には液処理装置400らだけ提供され、その他側には超臨界処理装置500らだけ提供されることができる。
【0062】
返送装置300は返送ロボット320を有する。返送装置300内には長さ方向が第1方向92に提供されたガイドレール340が提供され、返送ロボット320はガイドレール340上で移動可能に提供されることができる。返送ロボット320はウェハー(W)が置かれるハンド322を含んで、ハンド322は前進及び後進移動、第3方向96を軸にした回転、そして、第3方向96に沿って移動可能に提供されることができる。ハンド322は複数個が上下方向に離隔されるように提供され、ハンド322らはお互いに独立的に前進及び後進移動することができる。
【0063】
バッファーユニット200はウェハー(W)が置かれるバッファー220を複数個具備する。バッファー220らは第3方向96に沿ってお互いの間に離隔されるように配置されることができる。バッファーユニット200は前面(front face)と後面(rear face)が開放される。前面はインデックスモジュール10と見合わせる面であり、後面は返送装置300と見合わせる面である。インデックスロボット120は前面を通じてバッファーユニット200に近付いて、返送ロボット320は後面を通じてバッファーユニット200に近付くことができる。
【0064】
制御機(図示せず)は基板処理システムを制御することができる。制御機30は基板を設定工程によって処理されるように基板処理システムの構成要素らを制御することができる。また、制御機(図示せず)は基板処理システムの制御を行うマイクロプロセッサー(コンピューター)でなされるプロセスコントローラーと、オペレーターが基板処理装置を管理するためにコマンド入力操作などを行うキーボードや、基板処理装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイなどでなされるユーザーインターフェースと、基板処理システムで実行される処理をプロセスコントローラーの制御で行うための制御プログラムや、各種データ及び処理条件によって各構成部に処理を実行させるためのプログラム、すなわち、処理レシピが記憶された記憶部を具備することができる。また、ユーザーインターフェース及び記憶部はプロセスコントローラーに接続されてあり得る。処理レシピは記憶部のうちで記憶媒体に記憶されてあり得て、記憶媒体は、ハードディスクであっても良く、CD-ROM、DVDなどの可搬性ディスクや、フラッシュメモリーなどの半導体メモリーであることもある。
【0065】
図2は、図1の液処理装置400の一実施例を概略的に見せてくれる図面である。図2を参照すれば、液処理装置400はハウジング410、コップ420、支持ユニット440、液供給ユニット460、そして、昇降ユニット480を有する。ハウジング410は概して直方体形状で提供される。コップ420、支持ユニット440、そして、液供給ユニット460はハウジング410内に配置される。
【0066】
コップ420は上部が開放された処理空間を有して、ウェハー(W)は処理空間内で液処理される。支持ユニット440は処理空間内でウェハー(W)を支持する。液供給ユニット460は支持ユニット440に支持されたウェハー(W)上に液を供給する。液は複数種類で提供され、ウェハー(W)上に順次に供給されることができる。昇降ユニット480はコップ420と支持ユニット440との間の相対高さを調節する。
【0067】
一例によれば、コップ420は複数の回収桶422、424、426を有する。回収桶422、424、426はそれぞれ基板処理に使用された液を回収する回収空間を有する。それぞれの回収桶422、424、426は支持ユニット440を囲むリング形状で提供される。液処理工程が進行時ウェハー(W)の回転によって飛散される全薬液は各回収桶422、424、426の流入口422a、424a、426aを通じて回収空間に流入される。一例によれば、コップ420は第1回収桶422、第2回収桶424、そして、第3回収桶426を有する。第1回収桶422は支持ユニット440を囲むように配置され、第2回収桶424は第1回収桶422を囲むように配置され、第3回収桶426は第2回収桶424を囲むように配置される。第2回収桶424に液を流入する第2流入口424aは第1回収桶422に液を流入する第1流入口422aより上部に位置され、第3回収桶426に液を流入する第3流入口426aは第2流入口424aより上部に位置されることができる。
【0068】
支持ユニット440は支持板442と駆動軸444を有する。支持板442の上面は概して円形で提供されてウェハー(W)より大きい直径を有することができる。支持板442の中央部にはウェハー(W)の後面を支持する支持ピン442aが提供され、支持ピン442aはウェハー(W)が支持板442から一定距離で離隔されるようにその上端が支持板442から突き出されるように提供される。支持板442の縁部にはチャックピン442bが提供される。チャックピン442bは支持板442から上部に突き出されるように提供され、ウェハー(W)が回転される時ウェハー(W)が支持ユニット440から離脱されないようにウェハー(W)の側部を支持する。駆動軸444は駆動機446によって駆動され、ウェハー(W)の底面中央と連結され、支持板442をその中心軸を基準で回転させる。
【0069】
一例によれば、液供給ユニット460は第1ノズル462、第2ノズル464、そして、第3ノズル466を有する。第1ノズル462は第1液をウェハー(W)上に供給する。第1液はウェハー(W)上に残存する膜や異物を除去する液であることがある。第2ノズル464は第2液をウェハー(W)上に供給する。第2液は第3液によく溶解される液であることがある。例えば、第2液は第1液に比べて第3液にさらによく溶解される液であることがある。第2液はウェハー(W)上に供給された第1液を中和させる液であることがある。また、第2液は第1液を中和させて同時に第1液に比べて第3液によく溶解される液であることがある。一例によれば、第2液は水であることができる。第3ノズル466は第3液をウェハー(W)上に供給する。第3液は超臨界処理装置500で使用される超臨界流体によく溶解される液であることがある。例えば、第3液は第2液に比べて超臨界処理装置500で使用される超臨界流体によく溶解される液であることがある。一例によれば、第3液は有機溶剤であることがある。有機イソプロピルアルコール(IPA)であることがある。一例によれば、超臨界流体は二酸化炭素であることがある。第1ノズル462、第2ノズル464、そして、第3ノズル466はお互いに相異なアーム461に支持され、これらのアーム461らは独立的に移動されることができる。選択的に第1ノズル462、第2ノズル464、そして、第3ノズル466は同一なアームに装着されて同時に移動されることができる。
【0070】
昇降ユニット480はコップ420を上下方向に移動させる。コップ420の上下移動によってコップ420とウェハー(W)との間の相対高さが変更される。これによってウェハー(W)に供給される液の種類によって全薬液を回収する回収桶422、424、426が変更されるので、液らを分離回収することができる。前述したところと異なり、コップ420は固定設置され、昇降ユニット480は支持ユニット440を上下方向に移動させることができる。
【0071】
図3は、図1の超臨界処理装置500の一実施例を概略的に見せてくれる図面である。超臨界処理装置500は超臨界流体を利用してウェハー(W)上の液を除去する。超臨界処理装置500はベゼル520、支持部材540、流体供給ユニット560、そして、遮断プレート580を含む。
【0072】
ベゼル520は超臨界工程が遂行される処理空間502を提供する。ベゼル520は上部ベゼル(upper body)522と下部ベゼル(lower body)524を有して、上部ベゼル522と下部ベゼル524はお互いに組合されて上述した処理空間502を提供する。上部ベゼル522は下部ベゼル524の上部に提供される。上部ベゼル522はその位置が固定され、下部ベゼル524はシリンダーのような駆動部材によって昇下降されることができる。下部ベゼル524が上部ベゼル522から離隔されれば処理空間502が開放され、この時ウェハー(W)が搬入または搬出される。工程進行時には下部ベゼル524が上部ベゼル522に密着されて処理空間502が外部から密閉される。
【0073】
超臨界処理装置500はヒーター570を有する。一例によれば、ヒーター570はベゼル520の壁内部に位置される。一実施例において、ヒーター570はベゼル520を成す上部ベゼル522及び下部ベゼル524のうちで何れか一つ以上に提供されることができる。ヒーター570はベゼル520の処理空間502内に供給された流体が超臨界状態を維持するようにベゼル520の処理空間502を加熱する。処理空間502は超臨界流体による雰囲気が形成される。
【0074】
支持部材(図示せず)はベゼル520の処理空間502内でウェハー(W)を支持する。一例において、支持部材(図示せず)は固定ロード(図示せず)と据置台(図示せず)を含む。固定ロード(図示せず)は上部ベゼル522の底面から下に突き出されるように上部ベゼル522に固定設置されることができる。固定ロード(図示せず)はその長さ方向が上下方向に提供されることができる。固定ロード(図示せず)は複数個提供されてお互いに離隔されるように位置されることができる。固定ロード(図示せず)らはこれらによって取り囲まれた空間にウェハー(W)が搬入または搬出される時、ウェハー(W)が固定ロード(図示せず)らと干渉しないように配置される。それぞれの固定ロード(図示せず)には据置台(図示せず)が結合される。据置台(図示せず)は固定ロード(図示せず)の下端から地面に対して水平な方向に延長される。一実施例において、据置台(図示せず)は支持されるウェハー(W)の下面を支持するようにウェハー(W)の下端まわりを支持可能な形状で延長される。
【0075】
流体供給ユニット560はベゼル520の処理空間502に工程流体を供給する。一例によれば、工程流体は超臨界状態で処理空間502に供給されることができる。これと他に工程流体はガス状態で処理空間502に供給され、処理空間502内で超臨界状態に相変化されることができる。一例によれば、流体供給ユニット560は上部供給ライン564を有する。また他の例において、流体供給ユニット560は上部供給ライン564、そして、下部供給ライン(図示せず)を有する。下部供給ライン(図示せず)は上部供給ライン564から分岐される。上部供給ライン564は上部ベゼル522に結合されて支持部材540に置かれたウェハー(W)の上部で洗浄流体を供給する。一例によれば、上部供給ライン564は上部ベゼル522の中央に結合される。下部供給ライン(図示せず)は下部ベゼル524に結合されて支持部材540に置かれたウェハー(W)の下部で洗浄流体を供給する。一例によれば、下部分岐ライン(図示せず)は下部ベゼル524の中央に結合されることができる。
【0076】
下部ベゼル524には排気ユニット550が結合される。ベゼル520の処理空間502内の超臨界流体は排気ユニット550を通じてベゼル520の外部に排気される。
【0077】
ベゼル520の処理空間502内には遮断プレート(図示せず)(blocking plate)が配置されることができる。遮断プレート(図示せず)は円盤形状で提供されることができる。遮断プレート(図示せず)はベゼル520の底面から上部に離隔されるように支持台(図示せず)によって支持される。支持台(図示せず)はロード形状で提供され、お互いの間に一定距離で離隔されるように複数個が配置される。上部から眺める時遮断プレート(図示せず)は下部供給ライン(図示せず)の吐出口及び排気ユニット550の流入口と重畳されるように提供されることができる。遮断プレート(図示せず)は下部供給ライン566を通じて供給された洗浄流体がウェハー(W)に向けて直接吐出されてウェハー(W)が損傷されることを防止することができる。
【0078】
図4は、図2のバルブ組立体900が薬液の流路に設置された状態を見せてくれる断面図である。図4を参照してバルブ組立体900を説明する。
【0079】
バルブ組立体900を説明するために、第2ノズル464と連結されるバルブ組立体900を例で挙げる。薬液供給源469は流路管によって第2ノズル464に連結される。薬液供給源469は第2液を供給する供給源である。流路管上にはバルブ組立体900が提供される。バルブ組立体900の上流にはポンプ(図示せず)と、フィルター(図示せず)が配置されることができる。
【0080】
バルブ組立体900はカットオフバルブ970とサックバックバルブ980を含む。カットオフバルブ970は薬液の流しを開閉する。サックバックバルブ980は薬液吐出後ノズル464の先端に存在する一定量の薬液を吸入して後進させることで薬液の流しを防止する。
【0081】
カットオフバルブ970はバルブ胴体971を有する。バルブ胴体971内には上下方向に移動可能なピストン部材972が設置される。ピストン部材972はピストンと軸とディスクを含む。ピストンの下端には軸が結合される。軸の下端にはディスクが結合される。ピストン部材972の上部にはスプリング973が設置される。スプリング973の下端はピストン部材972の上面と接触し、スプリング973の上端はバルブ胴体971の上部壁内面に接触する。
【0082】
バルブ胴体971の側壁に形成された流入口975aを通じてピストン部材972のピストン下部空間975に空気(Air)が流入されれば、ピストン部材972は上部に移動される。そして、空気(Air)が排気されれば、ピストン部材972の上部に設置されたスプリング973の復元力によってピストン部材972は下部に移動される。このような方式によってピストン部材972が上下方向に移動し、ピストン部材972の上下移動によってディスクが上下移動しながらバルブ胴体971に形成された流路を開閉する。
【0083】
サックバックバルブ980はカットオフバルブ970の下流に隣接するように配置される。サックバックバルブ980はカットオフバルブ970と一体で提供されることもできる。サックバックバルブ980はバルブ胴体981を有する。バルブ胴体981内には上下方向に移動可能なピストン部材982が設置される。ピストン部材982はピストンと軸とダイアフラム984を含む。ピストンの下面には軸が垂直方向に結合され、軸の下端にはダイアフラム984が結合される。ピストンの下部には軸を囲むようにスプリング983が設置される。スプリング983の上端はピストンの下面と接触し、スプリング983の下端はバルブ胴体981の側壁内面に形成された突出部に接触する。軸の下端に結合されたダイアフラム984は突出部の下に位置する。
【0084】
バルブ胴体981の側壁に形成された流入口985aを通じてピストン部材982の上部空間985に空気(Air)が流入されれば、ピストン部材982は下部に移動される。そして、流入口985aを通じて空気(Air)が排気されれば、ピストン下部に設置されたスプリング983の復元力によってピストン部材982は上部に移動される。このような方式によってピストン部材982は上下方向に移動し、ピストン部材982の上下移動によってダイアフラム984が上下移動する。サックバックバルブ980に形成された流路はカットオフバルブ970に形成された流路と連通される。
【0085】
カットオフバルブ970の流入口975aには第1空気ライン976aによって第1流速コントローラー976bが連結される。第1流速コントローラー976bはカットオフバルブ970の流入口975aを通じて流入/流出される空気の量を調節する。サックバックバルブ980の流入口985aには第2空気ライン986aによって第2流速コントローラー986bが連結される。第2流速コントローラー986bはサックバックバルブ980の流入口985aを通じて流入/流出される空気の量を調節する。
【0086】
第1流速コントローラー976bと第2流速コントローラー986bは、給気時空気の流量調節が可能なメートル-イン(Meter-in)方式のコントローラと排気時空気の流量調節が可能なメートル-アウト(Meter-out)方式のコントローラが一体型で混用された方式で提供されることができる。
【0087】
一実施例によれば、第1空気ライン976aと第2空気ライン986aはメイン空気ライン966aから分岐されたものである。メイン空気ライン966aにはソレノイドバルブ966bのようなバルブが設置されることができる。ソレノイドバルブ966bはメイン空気ライン966a内の空気の流れを開閉する。また、メイン空気ライン660にはレギュレーター966cが設置されることができる。レギュレーター966cはレギュレーター966cを通過する空気の圧力を一定であるようにする。
【0088】
メイン空気ライン966aを通じて供給された空気の流れは、第1空気ライン976aと第2空気ライン986aに分岐される。分岐された空気は第1流速コントローラー976bと第2流速コントローラー986bにそれぞれ流入され、第1流速コントローラー976bと第2流速コントローラー986bは空気の流量を第1空気ライン976aと第2空気ライン986aに供給する。第1空気ライン976aを通じてカットオフバルブ970に空気が供給されれば、ピストン部材972が上側に移動して流路管の流路が開き状態になる。そして、第2空気ライン986aを通じてサックバックバルブ980に空気が供給されれば、ピストン部材982が下側に移動される。この時、そして、薬液供給源468から供給された薬液はカットオフバルブ970とサックバックバルブ980の流路を通過してノズル464を通じて外部に吐出される。
【0089】
ノズル464を通じた薬液の吐出が完了されれば、メイン空気ライン966aを通じた空気の供給を止めて、カットオフバルブ970とサックバックバルブ980に供給された空気が排気される。カットオフバルブ970から排気される空気の流量は第1流速コントローラー976bによって調節され、サックバックバルブ980から排気される空気の流量は第2流速コントローラー986bによって調節される。カットオフバルブ970から空気が排気されれば、ピストン部材972がスプリング973の復元力によって下部に移動し、ピストン部材972の流路を閉鎖状態に転換させる。サックバックバルブ980から空気が排気されれば、ピストン部材982がスプリング983の復元力によって上部に移動し、ピストン部材972のダイアフラム984が上部に移動しながら薬液を吸入するサックバック動作をする。
【0090】
第1流速コントローラー976bはカットオフバルブ970に流入される空気の流速だけでなく、カットオフバルブ970から流出される空気の流速を調節することができる。第2流速コントローラー986bはサックバックバルブ980に流入される空気の流速だけでなく、サックバックバルブ980から流出される空気の流速を調節することができる。
【0091】
図5は、本発明の第1実施例によるバルブ組立体と、バルブ組立体が薬液の流路に設置された状態を見せてくれる断面図である。
【0092】
図5を参照すれば、液供給ユニット460は薬液供給源468と流路管467とバルブ組立体600とノズル466を含む。実施例でノズル466は上述した第3ノズル466に提供されることができる。薬液供給源468は流路管467によってノズル466に連結される。流路管467上にはバルブ組立体600が提供される。バルブ組立体600の上流にはポンプ(図示せず)と、フィルター(図示せず)が配置されることができる。
【0093】
バルブ組立体600はカットオフバルブ700とサックバックバルブ800を含む。カットオフバルブ700は薬液の流しを開閉する。サックバックバルブ800は薬液吐出後ノズル466の先端に存在する一定量の薬液を吸入して後進させることで薬液の流しを防止する。
【0094】
カットオフバルブ700はバルブ胴体710を有する。バルブ胴体710内には上下方向に移動可能なピストン部材720が設置される。ピストン部材720はピストンと軸とディスクを含む。ピストンの下端には軸が結合される。軸の下端にはディスクが結合される。ピストン部材720の上部にはスプリング730が設置される。スプリング730の下端はピストン部材720の上面と接触し、スプリング730の上端はバルブ胴体710の上部壁内面に接触する。
【0095】
バルブ胴体710の側壁に形成された流入口755を通じてピストン部材720のピストン下部空間750に空気(Air)が流入されれば、ピストン部材720は上部に移動される。そして、空気(Air)が排気されれば、ピストン部材720の上部に設置されたスプリング730の復元力によってピストン部材720は下部に移動される。このような方式によってピストン部材720が上下方向に移動し、ピストン部材720の上下移動によってディスクが上下移動しながらバルブ胴体710に形成された流路を開閉する。
【0096】
サックバックバルブ800はカットオフバルブ700の下流に隣接するように配置される。サックバックバルブ800はカットオフバルブ700と一体で提供されることもできる。サックバックバルブ800はバルブ胴体810を有する。バルブ胴体810内には上下方向に移動可能なピストン部材820が設置される。ピストン部材820はピストンと軸とダイアフラム840を含む。ピストンの下面には軸が垂直方向に結合され、軸の下端にはダイアフラム840が結合される。ピストンの下部には軸を囲むようにスプリング830が設置される。スプリング830の上端はピストンの下面と接触し、スプリング830の下端はバルブ胴体810の側壁内面に形成された突出部に接触する。軸の下端に結合されたダイアフラム840は突出部の下に位置する。
【0097】
バルブ胴体810の側壁に形成された流入口855を通じてピストン部材820の上部空間850に空気(Air)が流入されれば、ピストン部材820は下部に移動される。そして、流入口855を通じて空気(Air)が排気されれば、ピストン下部に設置されたスプリング830の復元力によってピストン部材820は上部に移動される。このような方式によってピストン部材820は上下方向に移動し、ピストン部材820の上下移動によってダイアフラム840が上下移動する。サックバックバルブ800に形成された流路はカットオフバルブ700に形成された流路と連通される。
【0098】
カットオフバルブ700の流入口755には第1空気ライン761によって第1流速コントローラー766が連結される。第1流速コントローラー766はカットオフバルブ700の流入口755を通じて流入/流出される空気の流速を調節する。サックバックバルブ800の流入口855には第2空気ライン861によって第2流速コントローラー866が連結される。第2流速コントローラー866はサックバックバルブ800の流入口855を通じて流入/流出される空気の流速を調節する。
【0099】
第1流速コントローラー766と第2流速コントローラー866は、給気時空気の流量調節が可能なメートル-イン(Meter-in)方式のコントローラと排気時空気の流量調節が可能なメートル-アウト(Meter-out)方式のコントローラが一体型に混用された方式で提供されることができる。
【0100】
第1実施例によれば、第1空気ライン761と第2空気ライン861はメイン空気ライン660から分岐されたものである。メイン空気ライン660にはソレノイドバルブ667のようなバルブが設置されることができる。ソレノイドバルブ(図示せず)はメイン空気ライン660内の空気の流れを開閉する。また、メイン空気ライン660にはレギュレーター668が設置されることができる。レギュレーター668はレギュレーター668を通過する空気の圧力を一定であるようにする。
【0101】
メイン空気ライン660を通じて供給された空気の流れは、第1空気ライン761と第2空気ライン861に分岐される。分岐された空気は第1流速コントローラー766と第2流速コントローラー866にそれぞれ流入され、第1流速コントローラー766と第2流速コントローラー866は空気の流量を第1空気ライン761と第2空気ライン861に供給する。第1空気ライン761を通じてカットオフバルブ700に空気が供給されれば、ピストン部材720が上側に移動して流路管467の流路が開き状態になる。そして、第2空気ライン861を通じてサックバックバルブ800に空気が供給されれば、ピストン部材820が下側に移動される。この時、そして、薬液供給源468から供給された薬液はカットオフバルブ700とサックバックバルブ800の流路を通過してノズル466を通じて外部に吐出される。
【0102】
ノズル466を通じた薬液の吐出が完了されれば、メイン空気ライン660を通じた空気の供給を止めて、カットオフバルブ700とサックバックバルブ800に供給された空気が排気される。カットオフバルブ700から排気される空気の流量は第1流速コントローラー766によって調節され、サックバックバルブ800から排気される空気の流量は第2流速コントローラー866によって調節される。カットオフバルブ700から空気が排気されれば、ピストン部材720がスプリング730の復元力によって下部に移動し、ピストン部材720の流路を閉鎖状態に転換させる。サックバックバルブ800から空気が排気されれば、ピストン部材820がスプリング830の復元力によって上部に移動し、ピストン部材720のダイアフラム840が上部に移動しながら薬液を吸入するサックバック動作をする。
【0103】
第1流速コントローラー766はカットオフバルブ700に流入される空気の流速だけでなく、カットオフバルブ700から流出される空気の流速を調節することができる。第2流速コントローラー866はサックバックバルブ800に流入される空気の流速だけでなく、サックバックバルブ800から流出される空気の流速を調節することができる。
【0104】
第2空気ライン861にはエアレギュレーター865が設置される。エアレギュレーター865はサックバックバルブ800に印加される空気の圧力を設定した圧力で調整する。第1実施例において、第1空気ライン761と第2空気ライン861がメイン空気ライン660から分岐されることによって、エアレギュレーター865が提供されない、図4でのようなバルブ組立体900によれば、サックバックバルブ980に印加される空気の圧力を設定した圧力で一定であるように維持することが難しい。、サックバックバルブ800に印加される空気の圧力を設定範囲で調整しなければ、サックバックバルブ800に印加された空気がサックバックバルブ800から流出される場合に、空気の流出速度(特に、初期流出速度)はスプリング830の復元力に頼るか、または他の要素らによって影響を受けるようになる。本発明の発明者らはIPAのような低表面張力液の場合既存のサックバック制御としては、薬液が垂れ下がる現象を防止することができないことを認知した。低表面張力液はIPAと同じであるか、またはさらに低い表面張力を有する薬液で定義する。低表面張力液の場合既存のサックバック制御をしても低表面張力液の特性によって、ノズル壁に付着された薬液が完全にサックバックされずにノズル壁に残留して残留された低表面張力液は時間が経つことによって垂れ下がって液滴でノズルチップの外に露出されるか、または、ドロップ(drop)されてシステムに活用することに困難があった。
【0105】
また、吐出中断直後第2流速コントローラー866を調節してサックバックバルブ800のサックバック動作を最小速度で作動させれば、ピストン部材820の上部空間850の空気が外部に排出される時間が長くなるが、この時サックバックバルブ800内のスプリング830の臨界駆動作動圧力が低ければ、空気がサックバックバルブ800の外部に排出されて空気圧が臨界駆動圧力より低くなる瞬間までサックバック動作の遅延(delay)が発生し、サックバック動作が正常になされる前までの遅延時間(delay time)の間に薬液が静電気による影響を受けることで確認した。サックバック動作の遅延(delay)に対する実験は下の表1のようである。10秒までも5.5mmが上昇されたし、20秒でも静電気的影響を脱するための高さに到逹することができなかった。
【表1】
【0106】
本発明の第1実施例によれば、エアレギュレーター865が適用されてサックバックバルブ800の駆動圧力を調整してサックバック速度が最小化される時発生することができるサックバックスタート時間遅延を調整してリスクを最小化することができる。
【0107】
サックバック速度は最大速度0.5mm/s以上10mm/s以下でセッティング(Setting)する。これで、IPAのような低表面張力液のサックバックによって空きになった配管内の垂れ下がり及びノズル外部露出を防止し、低表面張力液のサックバックの安全性を確保することができる。サックバック速度とサックバック安全性の関係に対しては後述してより詳細に説明する。
【0108】
図6は、本発明の第2実施例によるバルブ組立体と、バルブ組立体が薬液の流路に設置された状態を見せてくれる断面図である。第2実施例によるバルブ組立体の説明において、第1実施例と同一な構成は第1実施例の説明で代わりをする。
【0109】
本発明の第2実施例によれば、エアレギュレーター865の適用の代わりをしてばね定数が調整されたスプリング1830を使用する。ばね定数の調整を通じてサックバック遅延(delay)が発生しないか、または、遅延時間が工程に影響を及ぼさない程度に短いように調整することができる。調整されたばね定数はサックバック速度が最大速度0.5mm/s以上10mm/s以下でセッティング(Setting)されながらも、サックバック遅延が発生しないか、または、遅延時間が工程に影響を及ぼさない程度に短いようにする値である。一例において、印加された空圧が同じ範囲である場合に第2実施例のスプリング1830のばね定数は第1実施例のスプリング830のばね定数より大きい。一例において、印加された空圧が同じ範囲である場合にスプリング1830のばね定数はカットオフバルブ700のスプリング730のばね定数より大きい。一実施例において。印加された空圧が同じ範囲である場合にスプリング1830のばね定数は低表面張力液ではない他の液(例えば、第1液または第2液)の供給に適用されるサックバックバルブ980のスプリング983のばね定数より大きい。
【0110】
図7は、本発明の第3実施例によるバルブ組立体と、バルブ組立体が薬液の流路に設置された状態を見せてくれる断面図である。第3実施例によるバルブ組立体の説明において、第1実施例と同一な構成は第1実施例の説明で代わりをする。
【0111】
第2実施例のように、スプリング1830の弾性力が強い場合カットオフバルブ700とサックバックバルブ800が同時動作してカットオフ状態に影響を及ぼすことができる。これに、第3実施例のように、カットオフバルブ700のオン/オフ動作をさせる第1空気ライン761とサックバックバルブ800を作動させる第2空気ライン861を完全に分離させて圧縮空気供給源を別に構成することができる。第1空気ライン761は第1圧縮空気供給源(図示せず)と連結し、第2空気ライン861は第2圧縮空気供給源(図示せず)と連結する。第1空気ライン761には印加される空圧を制御する第1レギュレーター768が提供され、第2空気ライン861には印加される空圧を制御する第2レギュレーター868が提供される。第1空気ライン761には印加される空気の流れを開閉する第1バルブ767が提供され、第2空気ライン861には印加される空気の流れを開閉する第2バルブ867が提供される。そして、サックバックバルブ800の作動時点とカットオフバルブ700の作動時点をそれぞれ調整することができる。または、サックバックバルブ800とカットオフバルブ700に供給される空圧の大きさをそれぞれ相異であるようにすることができる。サックバックバルブ800に印加する空圧をカットオフバルブ700に印加する空圧より大きくすることができる。
【0112】
一方、前述した第1実施例、第2実施例及び第3実施例において、バルブ組立体600からノズル466までの距離は350mm以内に最小化することができる。例えば、バルブ組立体600はノズルアーム461に位置する。これで、吐出終了時ウォーターハンマー(water hammer)効果を最小化させ、停滞される薬液の量を減少させることができる。
【0113】
図8は、本発明の実施例によるバルブ組立体のカットオフバルブがオープンされ、サックバックバルブがクローズされた状態で薬液がバルブ組立体を通過してノズルに吐出される状態を見せてくれる断面図である。図9は、本発明の実施例によるバルブ組立体のカットオフバルブがクローズされ、サックバックバルブがオープンされる状態を見せてくれる断面図である。図10は、本発明の実施例によるバルブ組立体のカットオフバルブがクローズされ、サックバックバルブがオープンされた状態を見せてくれる断面図である。図8乃至図10を順次に参考して説明する。
【0114】
図8を参照する。カットオフバルブ700に空気が供給されれば、ピストン部材720が上側に移動して流路管467の流路が開き状態になる。サックバックバルブ800に空気が供給されれば、ピストン部材820が下側に移動される。この時、そして、薬液供給源468から供給された薬液はカットオフバルブ700とサックバックバルブ800の流路を通過してノズル466を通じて外部に吐出される。
【0115】
図9を参照する。ノズル466を通じた薬液の吐出が完了されれば、メイン空気ライン660を通じた空気の供給を止めて、カットオフバルブ700とサックバックバルブ800に供給された空気が排出される。カットオフバルブ700から排気される空気の流速は第1流速コントローラー766によって調節され、サックバックバルブ800から排気される空気の流速は第2流速コントローラー866によって調節されることができる。カットオフバルブ700から空気が排出されれば、ピストン部材720がスプリング730の復元力によって下部に移動し、ピストン部材720の流路を閉鎖状態に転換させる。サックバックバルブ800から空気が排出されれば、ピストン部材820がスプリング830の復元力によって上部に移動し、ピストン部材720のダイアフラム840が上部に移動しながら薬液を吸入するサックバック動作をする。サックバック動作を通じてノズル466末端の薬液が逆方向に移動する。薬液の移動速度(v)は最大速度が10mm/s以下になるように制御される。そして、吐出停止時点からサックバックバルブ(Suck back)開始までのディレーが発生しないように制御されなければならない。
【0116】
図10を参照する。サックバック動作が完了することによって、薬液の末端は第1高さ(h)程度上昇するようになる。薬液の移動距離は薬液の末端と基板(W)までの距離によって相異であるように調節されることができる。薬液が上昇した高さである第1高さ(h)は20mm以下で設定されることができる。薬液の上昇高さを最小化して配管を空きにすることを最小化すれば、流路内部にヒュム(Fume)による汚染ソース(sauce)の流入を減らすことができる。
【0117】
図11は、従来の方法によるサックバックバルブ動作によるノズル末端での時間による薬液の移動を見せてくれる写真である。カットオフ時点からサックバックが始まるまでのディレーが5秒ほど発生し、5秒以後に速い速度でサックバックされることを確認することができる。制御されることができなかったサックバック速度は、低表面張力液の残留を起こし、薬液垂れ下がり現象が発生する。
【0118】
図12は、本発明の実施例によるサックバックバルブ動作によるノズル末端での時間による薬液の移動を見せてくれる写真である。カットオフ時点からサックバックが始まるまでのディレーが発生しないで、全区間で均一な速度でサックバックされることを確認することができる。制御されたサックバック速度は低表面張力液が残留されないでサックバックされるようにする。
【0119】
前述したように本発明の実施例によれば、低表面張力液の適用において、サックバック時薬液の垂れ流し発生を最小化することができる。
【0120】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0121】
466 ノズル
660 メイン空気ライン
700 カットオフバルブ
800 サックバックバルブ
840 ダイアフラム
865 エアレギュレーター

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12