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特許7550302複数の持続時間パラメータに基づいて動物のカロリー必要量を決定するためのシステムおよび方法
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  • 特許-複数の持続時間パラメータに基づいて動物のカロリー必要量を決定するためのシステムおよび方法 図1
  • 特許-複数の持続時間パラメータに基づいて動物のカロリー必要量を決定するためのシステムおよび方法 図2
  • 特許-複数の持続時間パラメータに基づいて動物のカロリー必要量を決定するためのシステムおよび方法 図3A
  • 特許-複数の持続時間パラメータに基づいて動物のカロリー必要量を決定するためのシステムおよび方法 図3B
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  • 特許-複数の持続時間パラメータに基づいて動物のカロリー必要量を決定するためのシステムおよび方法 図6A
  • 特許-複数の持続時間パラメータに基づいて動物のカロリー必要量を決定するためのシステムおよび方法 図6B
  • 特許-複数の持続時間パラメータに基づいて動物のカロリー必要量を決定するためのシステムおよび方法 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】複数の持続時間パラメータに基づいて動物のカロリー必要量を決定するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 29/00 20060101AFI20240905BHJP
   G16H 20/60 20180101ALI20240905BHJP
【FI】
A01K29/00 E
G16H20/60
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2023508015
(86)(22)【出願日】2021-07-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 US2021042920
(87)【国際公開番号】W WO2022031456
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-02-06
(31)【優先権主張番号】63/060,793
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502329223
【氏名又は名称】ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003579
【氏名又は名称】弁理士法人山崎国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【弁理士】
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169993
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 千裕
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(72)【発明者】
【氏名】ワーニモント、スーザン
(72)【発明者】
【氏名】カーネギー、クリステン
(72)【発明者】
【氏名】ヴォンドラン、ジョディ
(72)【発明者】
【氏名】シェゼバナウィッツ、マーク
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン、ロビン
【審査官】竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03264299(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0029222(US,A1)
【文献】特表2022-515837(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0205381(US,A1)
【文献】特表2012-502656(JP,A)
【文献】国際公開第2013/145305(WO,A1)
【文献】特開2018-198553(JP,A)
【文献】特表2012-509080(JP,A)
【文献】特開2009-072157(JP,A)
【文献】特開2018-049393(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 29/00
G16H 20/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
一つ以上のプロセッサを介して、動物の品種または前記動物の状態を含む動物特性データを受信することと、
一つ以上のプロセッサを介して、睡眠不足、睡眠過剰、および睡眠障害から構成される前記動物の睡眠スケジュールを受信することと、
一つ以上の要素を介して、第一の所定持続時間中、前記動物の持続時間パラメータを受信することであって、前記持続時間パラメータが、第一の所定期間中の前記動物の活動レベル、前記第一の所定期間中の前記動物の体重、または前記第一の所定期間中に前記動物が消費するカロリーの量のうちの少なくとも一つを含む、受信することと、
一つ以上のプロセッサを介して、第二の所定期間中の前記動物のカロリー必要量を決定することであって、前記動物の前記カロリー必要量が、前記動物特性データ、前記動物の前記睡眠スケジュール、および前記第一の所定期間中の前記動物の前記持続時間パラメータに基づく、決定することと、
前記第二の所定期間中に前記動物の前記カロリー必要量を、表示装置を介して表示させることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記要素が、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、または全地球測位システム(GPS)装置、摂食システム、または計量スケールのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記加速度計が、前記動物に取り付けられたカラーに結合される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の所定期間および前記第二の所定期間が、同じ持続時間を有する、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記同じ持続時間が24時間の持続時間である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の所定期間および前記第二の所定期間が、異なる持続時間を有する、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記第一の所定期間が第一の持続時間を有し、前記第二の所定期間が第二の持続時間を有し、前記第一の持続時間が前記第二の持続時間よりも長い、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第一の所定期間が第一の持続時間を有し、前記第二の所定期間が第二の持続時間を有し、前記第一の持続時間が前記第二の持続時間よりも短い、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記動物の前記状態が、前記動物の妊娠状態または前記動物の授乳状態のうちの少なくとも一つを含む、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記動物の前記状態が、前記動物の医学的障害を含む、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記動物の決定された前記カロリー必要量および前記第一の所定期間中に前記動物が消費するカロリーの前記量に基づいて、前記動物のカロリー必要量の傾向を決定することをさらに含む、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記一つ以上のプロセッサのうちの少なくとも一つが、サーバーに位置する、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
動物に必要なカロリーを決定するためのシステムであって、
第一の所定持続時間の間、前記動物の持続時間パラメータを受信するように構成された一つ以上の要素であって、前記持続時間パラメータが、第一の所定期間中の前記動物の活動レベル、前記第一の所定期間中の前記動物の体重、または前記第一の所定期間中に前記動物が消費するカロリーの量のうちの少なくとも一つを含む、一つ以上の要素と、
一つ以上のプロセッサであって、
前記動物の品種または前記動物の状態を含む動物特性データを受信することと、
一つ以上のプロセッサを介して、睡眠不足、睡眠過剰、および睡眠障害から構成される前記動物の睡眠スケジュールを受信することと、
第二の所定期間中の前記動物のカロリー必要量を決定することであって、前記動物の前記カロリー必要量が、前記動物特性データと、前記動物の前記睡眠スケジュールと、前記第一の所定期間中の前記動物の前記持続時間パラメータに基づくものである、決定することと、
前記第二の所定期間中、前記動物の前記カロリー必要量を、表示装置を介して表示すること、を行うように構成された、一つ以上のプロセッサと、を含む、システム。
【請求項14】
前記要素が、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、または全地球測位システム(GPS)装置、摂食システム、または計量スケールのうちの少なくとも一つを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記加速度計が、前記動物に取り付けられたカラーに結合される、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第一の所定期間および前記第二の所定期間が、同じ持続時間を有する、請求項13~15のいずれかに記載のシステム。
【請求項17】
前記同じ持続時間が24時間の持続時間である、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記第一の所定期間および前記第二の所定期間が、異なる持続時間を有する、請求項13~15のいずれかに記載のシステム。
【請求項19】
前記第一の所定期間が第一の持続時間を有し、前記第二の所定期間が第二の持続時間を有し、前記第一の持続時間が前記第二の持続時間よりも長い、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第一の所定期間が第一の持続時間を有し、前記第二の所定期間が第二の持続時間を有し、前記第一の持続時間が前記第二の持続時間よりも短い、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記動物の前記状態が、前記動物の妊娠状態または前記動物の授乳状態のうちの少なくとも一つを含む、請求項13~20のいずれかに記載のシステム。
【請求項22】
前記動物の前記状態が、前記動物の医学的障害を含む、請求項13~21のいずれかに記載のシステム。
【請求項23】
前記動物の決定された前記カロリー必要量および前記第一の所定期間中に前記動物が消費するカロリーの前記量に基づいて、前記動物のカロリー必要量の傾向を決定することをさらに含む、請求項13~22のいずれかに記載のシステム。
【請求項24】
前記一つ以上のプロセッサのうちの少なくとも一つが、サーバーに位置する、請求項13~23のいずれかに記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年8月4日に出願された米国仮特許出願第63/060,793号に対する優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
獣医や動物飼育者は、ペットに食物を介して与えられる適切な量のカロリーを知るニーズがある。ペット(イヌやネコなど)における肥満が知られており、これは、ペットのサイズ、ライフステージ、および活動レベルに対して不適切な量の食物を与えているペット所有者が原因である可能性が高い。現在、ペットのカロリー必要量は、典型的には公開された(すなわち、静的な)方程式に基づく毎日のカロリー必要量に基づいて計算されている。ペットのカロリー必要量は、一つ以上の状態に基づくことができる。毎日の正しいカロリー必要量を決定することには、通常、ペットに関連する状態について推測する必要があるが、これは、ペット所有者によって、観察されないかまたは計算できないことがよくある。最終的に、ペットが必要とするカロリー量を正確には特定できないことから、ほとんどの獣医および動物飼育者は、最終的に「最善の推測」に基づいて食物量を給餌し、動物の体重を監視して、推測が正しかったかどうかを決定する。実用的ではありながらも、この解決策では、問題が検出される前に、数週間または数か月の過剰または不適切な摂食を許すことになる。さらに、こうした解決策は、成果を測るために、頻繁に、かつ手作業で、ペットを計量することに依存する。
【0003】
望ましいのは、(1)ペットに関する状態の客観的かつ正確な評価と、(2)ペットの体重を適切に管理するための努力を大幅に強化するその状態のほぼリアルタイムでの出力と、を提供するツールである。こうしたツールは、ペットに関連する状態の測定値を使用して、こうした状態の客観的評価に基づきエネルギー(したがって食品)の必要量を提供する、システム、装置、および/または方法であってもよい。
【発明の概要】
【0004】
ペットなどの動物のカロリー必要量を決定するシステム、装置、および/または方法が提供されうる。一態様では、動物の体型(例えば、長い、短い、やせている、ずんぐりしているなどの体形)、動物の品種、および/または動物の状態を含む動物特性データは、一つ以上のプロセッサを介して受信されうる。第一の所定持続時間についての動物の持続時間パラメータは、一つ以上の要素を介して受信されてもよい。持続時間パラメータは、第一の所定期間内の動物の活動レベル、第一の所定期間内の動物の体重、または第一の所定期間内に動物によって消費されたカロリーの量のうちの少なくとも一つを含みうる。第二の所定期間中における動物のカロリー必要量が決定されてもよい。動物のカロリー必要量は、動物の動物特性データ、および/または第一の所定期間中の動物の持続時間パラメータに基づいてもよい。第二の所定期間中における動物のカロリー必要量は、表示装置を介して表示されるようにされてもよい。
【0005】
一態様では、一つ以上の要素は、第一の所定持続時間についての動物の持続時間パラメータを受信するように構成されてもよい。持続時間パラメータは、第一の所定期間内の動物の活動レベル、第一の所定期間内の動物の体重、または第一の所定期間内に動物によって消費されたカロリーの量のうちの少なくとも一つを含みうる。一つ以上のプロセッサは、動物の体型、動物の品種、および/または前記動物の状態を含む動物特性データを受信し、第二の所定期間中における動物のカロリー必要量を決定し(ここで、動物のカロリー必要量は、動物の動物特性データと、第一の所定期間における動物の持続時間パラメータとに基づく)、第二の所定期間中における動物のカロリー必要量を表示装置を介して表示させるように構成されてもよい。
【0006】
本発明は、詳細な説明および添付図面からより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本明細書に記載されているように、動物の行動を収集し分析するように構成された複数のモジュールを有するシステムのブロック図である。
【0008】
図2図2は、本明細書に記載されているように、例示的な活動カラーの斜視図である。
【0009】
図3A図3Aおよび図3Bは、本明細書に記載の例示的な活動カラーを装着している動物を描写した図である。
図3B図3Aおよび図3Bは、本明細書に記載の例示的な活動カラーを装着している動物を描写した図である。
【0010】
図4図4は、本明細書に記載の例示的な摂食皿の斜視図である。
【0011】
図5図5は、本明細書に記載の例示的な計量スケールの斜視図である。
【0012】
図6A図6A図6Bは、図1のシステムの使用の例示的なスクリーンショットである。
図6B図6A図6Bは、図1のシステムの使用の例示的なスクリーンショットである。
【0013】
図7図7は、本明細書に記載の動物のカロリー必要量を決定する例示的なプロセスである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
好適な実施形態の以下の説明は、本質的に単に例示的であり、かつ、いかなる点においても本発明、その用途、または使用を限定することは意図されていない。
【0015】
本発明の原理による例示的な実施形態の説明は、添付図面に関連して読まれることが意図されており、当該添付図面は、記載される説明全体の一部とみなすべきである。本明細書で開示する本発明の実施形態の説明において、方向または向きへの任意の言及は、単に説明の便宜上意図されており、かつ、いかなる点においても、本発明の範囲を制限することは意図されていない。「下部」、「上部」、「水平」、「垂直」、「より上方の」、「より下方の」、「上」、「下」、「頂部」、および「底部」、ならびに、その派生語(例えば、「水平に」、「下方へ」、「上方へ」など)などの相対的な用語は、そのときに説明するとき、または、論じている図面に示すときには、向きを指すと解釈されるべきである。これらの相対的な用語は、説明の便宜上だけのものであり、かつ、明示的に当該のようにと指示されていない限り、装置を特定の向きで構築または操作されることを必要とするものではない。「装着された」、「固着された」、「接続された」、「結合された」、「相互接続された」などの用語および類似語は、関係を指すものであり、構造体は、別段の明示的な説明がない限り、介在する構造体、ならびに、移動可能または剛性の取り付けまたは関係を介して直接、間接を問わず互いに固定または装着される。さらに、本発明の特徴部および利点を、例証する実施形態の参照により例示する。したがって、本発明は、明示的に、単独でまたは特徴部の他の組み合わせで存在しうる特徴部の何らかの可能な非限定的な組み合わせを例示するそのような例示的な実施形態に限定されるべきでなく、本発明の範囲は、本明細書に添付された特許請求の範囲により定義される。
【0016】
全体を通して使用されている通り、範囲は、その範囲内にある各値およびすべての値を示すための省略表現として使用される。範囲内の任意の値を、その範囲の末端として選択することができる。さらに、本明細書内で引用される参照文献はすべて、これにより、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本開示における定義と、引用された参照文献における定義に矛盾がある場合、本開示が支配する。
【0017】
システム、方法、および装置は、ペット(例えば、イヌ、ネコなど)、家畜(例えば、ウマ、ウシ)、鳥、魚などの動物に(例えば、ペットフードなどの食物源を介して)要求および/または推奨される自動的かつ正確なカロリー量を提供する。必要なカロリーの量は、動物の活動レベル(例えば、ウェアラブルセンサによって評価される)、動物の体重、動物によって消費されるカロリー量、動物の動き、動物の品種、動物のサイズおよび/または体型(例えば、長い、高い、やせている、ずんぐりしている)など、動物に関連する多くの因子に基づいてもよい。本明細書に記載されるように、動物に関連する因子(例えば、動物の活動レベル、動物の体重、および/または動物が消費するカロリーの量)のうちの一つ以上は、自動的に受信および/または決定されうる。
【0018】
獣医および動物飼育者(すなわち、ペット所有者またはペット飼主)は、動物に与える適切な量のカロリーを知る必要があり得、その場合、動物が消費する食物を介してカロリーが提供され得る。例えば、適切な量の食物を動物に与える(例えば、自動的に給餌する)ことによって、動物の健康状態は、動物における肥満を防止すること、または動物の栄養療法(例えば、肥満に対して)を提供することなどによって、ポジティブに影響を受けうる。ペット(例えば、イヌおよびネコ)における肥満の流行は、健康上の懸念として識別されている。ペットにおけるこのような肥満の流行は、多くのペット所有者が、ペットのサイズ、ライフステージ、活動レベルなどに対して不適切な量の食物をペットに与えていることを示唆している。適切な量の食物(例えば、カロリー)を動物に与えることによって、健康障害(例えば、肥満によって引き起こされる障害)の流行は減少または防止されうる。
【0019】
ペットのカロリー必要量は、一つ以上の方法で、および/または一つ以上のパラメータを介して決定されうる。例えば、本明細書に記載されるように、ペットのカロリー必要量は、動物の活動レベル、動物の体重、動物によって消費されるカロリーの量、動物の移動、動物の品種、動物の体型、動物のサイズなどに基づいて決定されうる。ペットのカロリー必要量は、1日のエネルギー必要量(DER)値に基づいてもよい。DER値は、安静時のエネルギー必要量(RER)値に一つ以上の他のパラメータ値を乗じた値として計算されてもよい。例えば、RER値に、以下の式1に示すように、因子Fを乗じてもよい。
【数1】
【0020】
RERの値は、kcal/日の単位を含んでもよい。RERの値は、ペットの代謝体重に基づいてもよい。実施例では、代謝体重は、体重(例えば、キログラム単位)であってもよい。実施例では、RERは、KG0.75として表現されてもよい。イヌおよびネコの平均RERは、KG0.75当たり70kcal/日であってもよい。
【0021】
DERを得るために使用されうる因子Fは、動物の活動レベル、去勢ステータス、ライフステージ、健康状態など、動物に関連する一つ以上の因子を組み込んでもよい。因子Fは、一つ以上のリスト(例えば、所定の値を含むリスト)から取得されてもよい。例えば、去勢された成体のイヌの場合、因子は1.6であってもよく、無処置の成体のイヌの場合、因子は1.8であってもよく、不活発/肥満傾向のイヌの場合、因子は1.2~1.4であってもよく、重症のイヌの場合、因子は1.0であってもよく、重作業用のイヌの場合、因子は5.0~11.0であってもよい。ネコでは、去勢された成体のネコの因子は1.2~1.4であってもよく、無処置の成体のネコの場合、因子は1.4~1.6であってもよく、不活発/肥満傾向のネコの場合、因子は1.0であってもよく、重症のネコの場合、因子は1.0であってもよい。因子の値はまた、または別の方法として、動物の状態(例えば、妊娠状態)、動物が授乳中であるかどうかなど、動物の他の状態に応じて変化しうる。
【0022】
ペットの活動レベルは、DERの計算のための因子の選択に寄与しうる。動物飼育者および獣医にとって、ペットの活動を決定(例えば、推定)するのは困難である場合がある。例えば、使用する正しい因子の推定には、ペット所有者によって観察されない場合がある、動物の活動レベルに関して推測をすることが必要となる場合がある。さらに、活動因子は、同時発生するいくつかの異なる状態を反映する方法では公表されない場合がある。したがって、獣医または動物飼育者は、ペットの状態を表現(例えば、正確に表現)する因子を組み合わせる必要がある場合がある。例えば、獣医または動物飼育者は、肥満傾向の授乳中の雌のネコであるネコ、または重仕事に従事する去勢された若いイヌであるイヌなどの因子を組み合わせる必要がある場合がある。こうした因子の組み合わせは、従来的なシステムでの当て推量を必要とする場合がある。最終的に、ペットが必要とする食物の量を正確には推定できないことから、獣医および動物飼育者は、最善の推測に基づいて食物の量を供給し、動物の体重を監視して、推測が正しかったかどうかを決定しうる。推測戦略は実用的でありうる一方、こうした解決策は、問題が検出される前に、数週間または数か月の過剰または不十分な摂食を許容し、成果を測定するために、手動でのペットの頻繁な計量に依存する。問題を大きくしているのは、ペット所有者と獣医が、動物に肥満があるのに認識できない場合があることである。結果として、肥満率によって証明されるように、ほとんどのペットは適切な量の食物を給餌されない可能性がある。
【0023】
本明細書の実施例は、カロリー必要量がペットに対して評価される、制限を克服するシステム、方法、および/または装置を記載する。例えば、本明細書の実施例は、(1)ペットに関する状態の客観的、自動的、かつ正確な評価、および(2)ペットの体重を適切に管理するための労力を向上させる状態のほぼリアルタイムでの出力を提供するツールを描写する。ツールは、動物の活動、体重、消費習慣、品種、体型、サイズなどの測定値を使用して、活動の客観的評価に基づきうるエネルギー(および従って食物)必要量を提供しうる。動物のカロリー必要量の自動的かつ正確な決定は、動物に対して、特に、獣医および/または動物の飼育者が、決定されたカロリー必要量の結果として是正措置を取る場合、多くの利益をもたらしうる。例えば、動物の体重が適切に管理されてもよく、動物の肥満の結果としての健康問題の減少につながる。
【0024】
システムは、動物に関する情報を受信、決定、保存、および/または送信するための一つ以上の機器および/または機構を含みうる。例えば、システムは、カラー、ハーネス、ブレスレット、アンクレット、ベルト、イヤリング、ヘッドバンド、コート、ブーツ、装飾服(例えば、リボン)、セーター、帽子など、動物によって装着される、および/または動物が着用する物品に結合される、もう一つの機器を含みうる。他の実施例では、機器および/または機構は、動物と関連付けられてもよく、動物に装着されなくてもよい。こうした装置には、体重計(例えば、ペットを計量するためのスマートスケール)、ペットフィーダー、廃棄物エリア(例えば、ごみ箱)、移植可能な装置などが含まれうる。例えば、装置のうちの一つ以上は、皮下インプラントなど、皮膚の下に移植されてもよい。当業者によって理解されるように、スマートスケールは、計量スケールがペットに関連付けられた一つ以上の装置(加速度計など)と通信することを可能にしうる、および/またはペットを認識するために使用されうる、Wi-Fi、Bluetooth(例えば、BluetoothクラシックまたはBluetooth Low-Energy)、セル方式、および/または他のデータ伝送様式によって有効化された計量スケールを含みうる。
【0025】
装置(例えば、認識装置)は、システム内の動物を識別しうる。動物は、動物プロファイルにリンクすることができる。動物のプロファイルに関連付けられた活動(例えば、移動、摂食など)および/またはパラメータ(例えば、体重)は、予め設定された頻度(例えば、毎日、毎週、毎月、毎年)で、監視、追跡、および/または電子的に記録(例えば、自動的に監視、追跡、および/または電子的に記録)されてもよい。動物の活動および/または他のパラメータは、本明細書に記載されるように、動物の活動レベル、動き、体重、摂食習慣などを決定するために使用されうる。動物の活動および/または他のパラメータは、動物の邪魔をしたり、その自然な行動を中断したりすることなく、モニタリング、追跡、および/または記録することができる。
【0026】
動物の活動および/または他のパラメータの監視は、一つ以上のタイプのデータの収集を介して行われてもよい。データは、動物の動作データ(例えば、加速度計を介して検出される)、動物の位置データ(例えば、全地球測位システム(GPS)装置、近接ビーコン、細胞三角測量技術などを介して検出される)、動物の体重データ、動物の摂食データなどを含みうる。データは、ペットが歩いている間、走っている間、ゆっくり走っている間、腹這いしている間、早足で歩いている間、駆け足している間、疾走している間、ゆっくり歩いている間、休息している間、食べている間、飲んでいる間、立っている間など、一つ以上のペットの活動中に収集および/または監視されうる。移動データは、順方向、逆方向、横方向、上下方向など、一つ以上の方向に移動する動物に関連しうる。移動データは、動物の歩調、動物が移動する速度、動物が移動する持続期間などに関連しうる。収集されたデータは、動物飼育者、獣医らがアクセス可能なリポジトリに記憶されてもよい。データは、ポータブル電子機器(例えば、ポータブル電子機器のアプリケーション)および/またはサーバーを介してアクセス可能でありうる。
【0027】
ポータブル電子機器は、スマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(「PDA」)、ラップトップコンピュータ、ルーター、エッジコンピューティングデバイスなどを含むが、これらに限定されない、多数の装置のうちの一つ以上であってもよい。動物のデータ(例えば、活動レベル、移動データ、位置データなど)を分析して、動物のカロリー(例えば、熱量)の必要量を決定してもよい。決定されたカロリー必要量は、データ(例えば、活動レベル、移動データ、位置データなど)に基づいて、獣医および/またはペット所有者に提供されうる。ペットの活動データおよび/または他のパラメータデータ(例えば、体重データ、摂食データ)は、例えば、動物のカロリー必要量の統計処理のために、経時的に収集および/または生成されうる。データは、動物の活動レベル、動き、体重、および/または摂食を動物のカロリー必要量と相関させる目的で、以前に収集および/または保存されたデータと比較されうる。以前に収集および/または保存されたデータは、監視中の動物に関連づけることができ、ならびに/または以前に収集および/もしくは保存されたデータは、比較の目的で、別の動物(例えば、同一の体型、品種、体重、状態などの動物などの、類似の立場にある動物)に関連づけることができる。
【0028】
動物が消費しているカロリーが少なすぎるか、ちょうど良いか、または多すぎるかなど、動物のカロリー必要量は、動物の活動レベル、移動、体重、および/または摂食に基づいて決定されうる。動物のカロリー必要量が記録されてもよい。動物のカロリー必要量を決定するために、動物の活動レベル、移動、体重、および/または摂食を示すパラメータが監視および/または記録されてもよい。こうしたパラメータには、動物が移動する速度、1時点以上での動物の加速度、動物が所定期間内に移動する持続時間、動物が移動する距離、動物が移動する方向などが含まれうる。
【0029】
別の方法として、または追加的に、こうしたパラメータは、動物の体重、動物の体高、動物の体長、動物が消費する量、動物が摂食する時刻などを含みうる。例として、1日に数時間走る動物および/または所定のポンド数を超える体重の動物は、1日に1時間未満だけ走る動物および/または所定のポンド数を下回る体重の動物よりも高いカロリー必要量を有しうる。本明細書に記載されるように、カロリー必要量は、動物の活動レベルおよび/または動物の体重以外の属性、例えば、動物の体型(例えば、長い、短い、やせている、ずんぐりしているなどの体形)、動物の品種、動物の性別、動物の妊娠状態、体重指数(BFI)、脚長、頭のサイズ(例えば、頭の周囲)などに基づいてもよい。例えば、妊娠動物および/または1日に走る時間が1時間未満の大型品種の動物は、妊娠していない動物および/または1日に走る時間が1時間を超える小型品種の動物(例えば、非類似の立場にある動物)よりも高いカロリー必要量を有しうる。本明細書に記載されるように、動物の品種および/または動物の状態を含む動物の特性は、その動物の動物特性と呼んでもよい。所定の持続期間(例えば、1日などの期間)中の動物の活動レベル、ある期間中の動物の体重、その期間中に動物によって消費されるカロリー量、および/または類似のものに関連するパラメータは、動物の持続時間パラメータと呼ばれうる。
【0030】
統計的方法の適用が、動物の活動レベル、体重、消費カロリー、状態、および/または移動に基づいて、動物のカロリー必要量についての情報を導き出すために使用されうる。例えば、ある期間中に走る時間が最小および/もしくは最大である、ある期間中に消費するカロリー量が最小および/もしくは最大である、ならびに/またはある期間中(例えば、1日、1週間、1か月についてなど)に最小および/もしくは最大のポンド数の体重の動物は、動物が監視される期間および/またはカロリー必要量が決定される期間と同じまたは異なりうる将来の期間中において、所定のカロリー必要量を有すると予想されうる。動物に関連するパラメータが、定義されたパラメータから逸脱する(例えば、動物の走る量がその動物に対して定義された量よりも少ないか、または多い)場合、動物は、その動物に対して予め事前に定められたカロリー必要量よりも少ないカロリーまたはより多くのカロリーを必要としうることが決定されうる。
【0031】
本明細書に記載されるように、動物の特性を使用して、動物のカロリー必要量を決定してもよい。こうした特性は、動物の種、品種、年齢、性別、地理的場所、サイズ/体重などを含みうる。例えば、イヌ種の動物は、ネコ種の動物よりも速くおよび/または遠くに移動することが期待されうる。結果として、ネコについてカロリー必要量を実質的に増加させる1日に走る距離は、1日に類似の距離を走るイヌのカロリー必要量を類似して実質的に増加させない場合がある。別の実施例では、第二のイヌよりも大きな体重を有する第一のイヌは、少なくとも第一のイヌの体重が減少および/または所望のレベルになるまで、第二のイヌよりも高いカロリー必要量を有してもよい。
【0032】
判断、識別、受信、および/または送信されたパラメータは、記録することができる。パラメータは、例えば、システム起動の瞬間から動物の一生を通して連続的に記録することができる。他の実施例では、パラメータは、予め設定された期間(例えば、1日、1週間、1か月など)、予め設定された頻度(例えば、平日に毎日)などで記録することができる。
【0033】
図1は、動物の活動レベル、移動、体重、および/または摂食に基づいて、動物のカロリー必要量を決定するための例示的なシステムを示す。システム100は、センサ102、測定装置104、および/またはストレージ装置112を含みうる。
【0034】
センサ102は、動物の場所を検出し、動物の動き(または静止)を検出し、動物の向きなどを検出するように構成されてもよい。センサ102は、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、ロードセル、写真カメラ、ビデオカメラ、カムコーダー、接触式温度計、非接触式温度計、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々なフォームファクタのうちの一つ以上であってもよい。さらに、または別の方法として、センサ102は、光学センサ、光反射センサ、LED/フォトダイオードペア光学センサ、LED/フォトトランジスタペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトダイオードペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトトランジスタペア光学センサ、オプトカプラ、光ファイバー結合光学センサ、磁気センサ、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、誘導近接センサ、磁気近接センサ、静電容量式近接センサなどの様々な近接センサ、および/またはそれらの組み合わせのうちの一つ以上であってもよい。センサ102は、Bluetooth、RFID、Wi-Fiおよび他の無線技術などの通信回路を含みうる。センサ102は、一つ以上の装置と通信することができ、例えば、センサ102は、サーバーと通信することができる。
【0035】
測定装置104は、動物に関連する特性を測定するように構成されうる。測定装置104は、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、リアルタイムクロック、タイマー、カウンター、および/またはそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、様々なフォームファクタのうちの一つ以上に実装されうる。測定装置104は、Bluetooth、RFID、Wi-Fiおよび他の無線技術などの通信回路を含みうる。測定装置104は、一つ以上の装置と通信することができ、例えば、測定装置104は、サーバーと通信することができる。
【0036】
ストレージ装置112は、システム100へ、および/またはシステム100から提供されるデータを記憶するように構成されうる。データは、例えば、センサ102によって提供される動きデータ、活動レベルデータ、重量データ、摂取データおよび/または場所データを含みうる。ストレージ装置112の例は、メモリ装置、データストレージ装置、およびそれらの組み合わせ、例えば、メモリチップ、半導体メモリ、集積回路(IC)、不揮発性メモリまたはストレージ装置、例えば、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能な読み出し専用メモリ(EROM)、電気的に消去可能な読み出し専用メモリ(EEROM)、消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPRO)、揮発性メモリ、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、シングルデータレートメモリ(SDR)、デュアルデータレートメモリ(DDR)、クアッドデータレートメモリ(QDR)、マイクロプロセッサレジスタ、マイクロコントローラレジスタ、CPUレジスタ、コントローラレジスタ、磁気ストレージ装置、例えば、磁気ディスク、磁気ハードディスク、磁気テープ、光学メモリ装置、例えば、光ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、磁気光学ディスク(MOディスク)、および/またはそれらの組み合わせであってもよい。一実施例では、ストレージ装置は、動物の行動、健康状態、および/または特性の中間記録のために半導体RAM ICと、次に、不揮発性記録のためのフラッシュメモリICへのデータの転送とを含む。ストレージ装置112は、USBフラッシュメモリ、外付けハードドライブなどの外部メモリ装置であってもよい。
【0037】
システム100は、動物に関連するデータを受信するように構成されたプロセッサ110を含みうる。例えば、プロセッサ110は、動物の品種、動物の状態、動物のサイズ、動物の年齢、動物の位置などを含む動物の動物特性データを受信してもよい。プロセッサ110は、システム100に提供されるデータを計算および/または処理するよう構成されてもよい。例えば、プロセッサ110は、本明細書に記載されるように、動物に必要なカロリー(例えば、動物の活動レベルに基づいて)、動物に推奨される食物(例えば、推奨されるカロリーの量に基づいて)などを決定するように構成されうる。例示的なプロセッサは、電子回路、システム、モジュール、サブシステム、サブモジュール、デバイス、およびそれらの組み合わせ、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、処理装置、制御装置、記録のための有形媒体、および/またはそれらの組み合わせであってもよい。ストレージ装置112は、プロセッサ110から派生したデータを記憶するように構成されうる。プロセッサ110は、Bluetooth、RFID、Wi-Fiおよび他の無線技術などの通信回路を含みうる。プロセッサ110は、一つ以上の装置と通信することができ、例えば、プロセッサ110は、サーバーと通信することができる。
【0038】
一実施例では、測定装置104、ストレージ112、および/またはセンサ102は、動物のカロリー必要量を決定するための例示的なシステムの要素とみなされうる。センサ102、測定装置104、および/またはストレージ112は、スタンドアローン装置を含む、多数の構成で組み立てられてもよい。別の実施例では、センサ102、測定装置104、ストレージ112、およびプロセッサ110のうちの一つ以上はそれぞれ、スタンドアローン装置に組み立てられてもよい。他の実施例では、プロセッサ110および/またはストレージ112のうちの一つ以上は、リモートサーバー(例えば、クラウドストレージ装置)などのリモート装置として構成されてもよい。図1は、プロセッサ110と、センサ102、測定装置104、およびストレージ装置112のそれぞれとの間の接続を示すが、実施例はそのように限定されるべきではない。実施例では、装置のうちの一つ以上は、他の装置のうちの一つ以上(いずれかを含むか、またはまったく含まない)と通信しうる。例えば、センサ102は、プロセッサ110およびストレージ112と通信してもよく、センサ102は、ストレージ112などと通信しなくてもよい。一つ以上の装置をシステム100に追加および/またはシステム100から取り外してもよい。例えば、追加のセンサ102をシステム100に追加してもよく、および/またはストレージ112をシステム100から取り外してもよい。
【0039】
動物に関連するデータは、動物のカロリー必要量の判断のために処理および/または記録することができる。例えば、動物が歩く、ゆっくり走る、走る、および/または休む時間、持続時間、速度、方向などを使用して、動物の活動レベルおよび/または動物のカロリー必要量などを決定しうる。動物の体重、動物の摂食、動物の体温、動物の品種、動物の年齢、動物に関連する事象(例えば、動物が歩く、走る)の日付および/または時刻などを使用して、動物のカロリー必要量を決定しうる。動物の一つ以上の活動は、ビデオ記録、写真、および/もしくは音声記録を介して記録されてもよく、ならびに/または処理されてもよい。
【0040】
図2は、動物によって装着される例示的な機構200の斜視図である。図2はカラー202を有する機構200を示すが、当然のことながら、機構200は、動物によって着用される、動物を拘束する、動物を計量する、動物に給餌する、動物内に移植される(例えば、皮下インプラント)、および/または動物に近接した、一つ以上のフォームファクタであってもよい。例えば、機構200は、動物の頭部、動物の耳、動物の首、動物の胴体、動物の四肢(例えば、腕、脚)、動物の尾などのうちの一つ以上に着用されてもよい。一例として、機構200は、カラー、ハーネス、ブレスレット、アンクレット、ベルト、イヤリング、ヘッドバンド、計量スケール、摂食システムなどであってもよい。他の実施例では、電子機器を収納または電子機器に結合しうる機器は、コート、ブーツ、装飾服(例えば、リボン)、セーター、帽子などの一つ以上の取付機構を含みうる。機構200は、動物を拘束する、動物に給餌する(水皿または食物ボウルの一部など)、動物を計量する、動物についての情報を保存する、動物についての情報を処理する、および/または動物に関する情報を送信するために使用されうる。
【0041】
機構200は、特定の動物に連結されてもよい(例えば、特定の動物のプロファイルに連結されてもよい)。機構200は、プロセッサ、ストレージ、無線通信ハードウェア、一つ以上のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計など)、GPS、温度センサ、水分検出器、バイオメトリックセンサ、体重計、摂食システムなどを含みうる回路202を含んでもよい。無線通信ハードウェアは、トランスミッタおよびレシーバを含みうる。例えば、機構200の無線通信ハードウェアは、Bluetooth Low EnergyまたはRFIDなどの低エネルギー通信装置を含みうる。機構200は、データを保存するためのメモリを含んでもよい。
【0042】
機構200に配置される加速度計は、動物の一つ以上の動きを測定するように構成することができる。例えば、加速度計は、動物の加速度、動物の速度の変化、および/または動物の位置の変化を測定しうる。ジャイロスコープは、動物の向きの変化および/または動物の回転速度の変化を測定するように構成することができる。磁気計は、例えば、NESW平面における、動物の向き(例えば、絶対方位)を測定するように構成することができる。
【0043】
上述のように、機構200は、GPS、近接センサ、位置システムなどを含みうる。GPSは、動物の位置を追跡することができる。例えば、GPSは、動物が家の中、家の外などにいることを示してもよい。例えば、GPSは、動物が公園(例えば、ドッグパーク)内、運動エリア(犬用ペットホテルの運動エリアなど)内、クレートエリアの中にいることなどを示してもよい。動物の動きは、動物の位置と関連付けられてもよい。例えば、動物が家の外を走っている場合、動物のカロリー必要量が増加する場合がある。
【0044】
機構200は、動物に関連するデータをサーバー、電子機器(例えば、ペット飼主または飼育者の携帯電話)などに送信しうる。例えば、機構200は、動作データ、向きデータ、位置データなどをサーバー、電子機器などに送信してもよい。サーバーは、例えば、動物の現在および/または過去の活動レベルまたは動物の運動など、本明細書に記載される要因に基づいて、動物の現在および/または将来のカロリー必要量を決定するために、データの計算を行ってもよい。サーバーは、動物に対して決定された以前のカロリー必要量を保存し、動物に対する現在および/または将来のカロリー必要量を予測しうる(動物が過去に動物が有していたのと同一または類似の活動レベルおよび/または運動を有すると仮定する)。
【0045】
動物に対して決定されたカロリー必要量は、類似の立場にありうる他の動物(例えば、同じ品種、類似の活動レベルなど)と比較されてもよい。サーバーは、例えば、決定されたカロリー必要量が、健康障害(肥満など)を補正するのにどの程度効果的であったかに基づいて、決定されたカロリー必要量が他の動物に対してどの程度正確であったかを決定しうる。他の動物について決定されたカロリー必要量がどの程度正確であったかに基づいて、サーバーは、動物について決定するための調整を行ってもよい。サーバーは、データをユーザーおよび/または一人以上の他の当事者(例えば、獣医、ペット飼主、飼育者など)に通信するように構成されてもよい。実施例では、電子機器(例えば、飼育者の携帯電話)が、動物のカロリー必要量を決定するためにデータの計算を行ってもよい。電子機器は、データをユーザーおよび/または一人以上の他の当事者(例えば、獣医、配偶者など)に通信するように構成されうる。
【0046】
機構200は、バイオメトリックモニタリングセンサを有してもよい。バイオメトリックモニタリングセンサは、動物の体の測定値および/または計算値を判断するように構成されうる。例えば、温度センサおよび/または心拍数センサを使用して、動物の体温および/または動物の心拍数を判断することができる。バイオメトリックモニタリングセンサは、動物の呼吸、グルコースレベル、および/または他のバイオメトリック状態を決定するためのセンサを含んでもよい。バイオメトリックモニタリングセンサは、活動カラー、または動物の上またはその周りで別のデバイス位置に配置することができる。バイオメトリックデータは、動物のカロリー必要量を決定するために使用されうる。
【0047】
図3A図3Bは、機構300の例を示す。図3Aに示すように、ネコは、活動カラーのフォームファクタでの機構300を着用してもよく、他の例では、図3Bで活動カラーを着用して示されるイヌなど、他の動物が機構300を着用してもよい。図3A/図3Bに示す例示的な機構300はカラーのフォームファクタであるが、当然のことながら、カラーは例示のみを目的としており、本明細書に記載するように、機構300は、カラー以外の他のフォームファクタとして提供されうる任意の装置(例えば、ウェアラブル装置)であってもよい。例えば、機構300は、ハーネス、ジャケット、ベスト、帽子、手袋、コンタクトレンズ、リング(例えば、イヤリング)、チップ(例えば、電子チップ)、または動物の外部(または内部)に着用可能な任意の他の装置(または装置の組み合わせ)であってもよい。
【0048】
本明細書に記載されるように、機構300(例えば、活動カラー)は、加速度計などの一つ以上のセンサ302を有してもよい。センサ302は、例えば、機構300の外側で、機構300に結合されてもよい。他の実施例では、センサ(例えば、加速度計)は、機構300内に一体的に形成されてもよい。センサ302は、位置センサを含みうる。位置センサは、動物上(例えば、動物が着用する)に位置するか、または動物ではない表面上に位置付けられてもよい。位置センサは、動物の絶対位置または動物の相対位置を決定しうる。
【0049】
センサおよび他の装置は、動物が移動している方向、速度、加速度、持続時間など、動物の活動レベルおよび/または移動を決定するために使用されうる。動物の活動レベルおよび/または移動は、動物の動作データ、向きデータ、位置データなどに基づいて決定されうる。センサおよび他の装置は、動物が移動している位置を決定するために使用されうる。
【0050】
図4は、動物の摂食行動および/または習慣を監視し、動物のカロリー必要量を決定するために使用されうる例示的な摂食システム400を示す。動物の摂食行動および/または習慣は、本明細書に記載されるセンサ、装置(例えば、測定装置)などのうちの一つ以上を介して監視されてもよい。例えば、摂食ボウル402は装置410を含んでもよく、これは通信回路であってもよい。通信回路は、Bluetooth、RFID、Wi-Fiおよび他の無線技術でありうる。摂食ボウル402は、活動カラー(活動カラー300など)および/またはサーバーと通信しうる。
【0051】
摂食ボウル402は、動物の活動カラーなど、一つ以上の装置と通信しうる。摂食ボウル402と活動カラーとの間の通信に基づいて、摂食ボウル402は、動物を認識し、および/または動物のプロファイルを識別しうる。摂食ボウル402は、動物が摂食ボウル402に近づいたり、摂食ボウル402の近くに留まったり、および/または摂食ボウル402を離れたりする際に、動物を認識および/または動物のプロファイルを識別してもよい。摂食ボウル402は、例えば、動物上に位置する活動カラーのプロファイルに基づいて、一つ以上の動物を区別しうる。動物の区別に基づいて、摂食ボウルは、推奨される食物のタイプ、食品の量などが動物に与えられることを保証しうる。実施例では、摂食ボウル402は、1つの動物によってアクセス可能な食品のタイプが、1つ以上の動物によってアクセス可能でないことを保証してもよい。例えば、摂食ボウルは、ある動物を対象としていない食物の間にバリア(ドアなど)を配置し、対象とした動物が食物の近くにいる時にバリアを除去してもよい。
【0052】
摂食ボウル402は、ユーザーのポータブル電子機器(携帯電話440など)と直接通信してもよく、またはこのような通信は、サーバーおよびウェブアプリケーションなどのアプリケーションを介して間接的に発生してもよい。摂食システム400は、動物の摂食行動および/または摂食習慣を経時的に追跡するために、近接センサ、計量スケール、マイクなどを含みうる、一つ以上の装置410を含みうる。例えば、近接センサを使用して、位置(例えば、摂食領域などの一つ以上の位置に対する動物の相対位置)を決定してもよい。計量スケールは、摂食前の体重、摂食後の体重、摂食中の体重などを含みうる、動物の体重を決定しうる。
【0053】
マイクロフォンは、動物が摂食領域に入ること、摂食領域を離れること、摂食領域内に存在することなどを、摂食システム400に警告する音など、摂食領域の周りの音を決定するために使用されうる。マイクロフォンは、動物が摂食する速度(例えば、速い、遅い)、摂食中の動物の呼吸、動物が摂食中の食物の歯ごたえまたは柔らかさ、摂食中の動物の気を散らしうる騒音など、動物の摂食の音を受信するのに使用されうる。摂食システム400は、摂食中の動物の写真を撮るカメラ406を含みうる。写真は、摂食中(例えば、摂食の開始時、摂食の終了時)に動物が非常に空腹の場合、摂食中に痛みがある場合、一つ以上の他の動物と一緒に摂食している場合(摂食する食物の量に影響を与える可能性がある)、急いで摂食している場合、摂食中に具合が悪く見える場合など、摂食中の動物の顔の表情を決定しうる。
【0054】
摂食ボウル402は、誤ったアプローチ(例えば、動物が、摂食するために摂食ボウル402に近づくのではなく、単に摂食ボウル402の近くを歩いているだけ場合)の発生を最小限にするために遅延を含んでもよい。摂食ボウル402は、メモリ、コントローラ、およびローカルユーザーインターフェース/ディスプレイを含みうる。動物の摂食に関する動物の行動および/または習慣は、または代替的に、本明細書に記載されるように、動物に配置された(例えば、活動カラー)センサ、装置(例えば、測定装置)などを使用して、摂食領域でモニタリングすることもできる。摂食領域は、摂食ボウル402として示されているが、当然のことながら、摂食ボウルは、図4に示されるものとは異なるフォームファクタであってもよく、飲用ボトルまたは飲用ボウルなどの一つ以上の他のタイプのボウルを含みうる。
【0055】
図4に示すように、食物ボウル402は、動物(例えば、ネコまたはイヌ)が摂食および/または摂飲するように指定される領域であってもよい。本明細書に記載されるように、食物ボウル402は、一つ以上の装置を有してもよく、これはセンサであってもよい。一つ以上のセンサは、食物ボウル402に、上に、下になど位置しうる。一つ以上のセンサは、摂食システム400の一部に位置してもよく、および/または摂食システム400の一部に位置しなくてもよい。装置410は、本明細書に記載されるように、一つ以上の動作センサ(加速度計、ジャイロスコープ、磁気計など)、近接センサ、向きセンサ、位置センサ、および/または一つ以上の他のセンサであってもよい。
【0056】
摂食システム400は、測定装置420などの測定装置を有してもよい。測定装置420は、例えば、摂食システム400によって貯蔵される食物の重量および/または分量、ならびに一回以上の摂食を介して動物によって除去される食物の重量および/または分量を決定することによって、ペットによって消費される食物の量を決定することができる計量スケールであってもよい。本明細書に記載するように、測定装置420は、一つ以上の計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、リアルタイムクロック、タイマー、カウンター、および/またはそれらの組み合わせであってもよい。測定装置420を使用して、動物によって消費される食物の重量および/または分量を決定してもよい。例えば、測定装置420は、例えば、摂食ボウル402を介して、摂食システム400内に貯蔵された食品の重量および/または分量、ならびに摂食システムから除去された食品の重量および/または分量を決定しうる。
【0057】
図5は、動物の体重および/または圧力を監視および/または測定するために使用されうる、例示的な計量装置500を示す。計量装置500は、動物の体重を測定するために使用されうる。動物の体重は、ディスプレイ502などのディスプレイに提供されてもよく、および/または動物の体重は、ユーザー装置、サーバーなどの遠隔装置に提供されてもよい。正確な体重測定が実施されうるように、計量装置500は、動物が静止しうる位置に配置されうる。例えば、計量装置500は、動物の床、動物の食物ボウル(食物ボウル402など)などに(例えば、その下に)置かれてもよい。動物の体重は、発生(例えば、動物が計量スケール上で移動しないたびに)、周期的(例えば、24時間ごと)、時刻で(例えば、朝に)などに基づいて、特定、決定、および/または保存されてもよい。体重は、動物が着用するカラー(例えば、活動カラー300)上に保存された動物のプロファイルに基づいて、動物(例えば、特定の動物)と関連付けられてもよい。
【0058】
動物の健康状態は、動物の体重に基づいて決定および/または管理されてもよい。例えば、動物が、動物の品種、体型、状態、形態計測学的測定値(脚長、頭囲など)、および/または活動レベルに対して定義された体重内にある場合、動物は健康であると判定されてもよい。動物の体重が、動物の体型、品種、状態、および/または活動レベルについて、定義された推奨体重の範囲外に(または定義された推奨体重の範囲外に向かう傾向に)ある場合、動物は、不健康である(例えば、肥満、過体重、または低体重)と判定されてもよい。動物のカロリー必要量は、動物の体重および/または動物が傾向を示している体重に基づいてもよい。例えば、健康な体重範囲内の動物は、動物によって現在消費されているカロリー数が推奨されうる。動物が健康な体重範囲外、または動物の健康な体重範囲外の傾向にある場合、動物に対してカロリー調整が必要となる場合がある。例えば、肥満の動物は、より少ないカロリーを消費することが必要とされてもよく、非常にやせた動物は、より多くのカロリーを消費することが必要とされてもよい。別の例として、動物の体重が肥満に向かう傾向にある場合、動物はより少ないカロリーを消費することが必要とされてもよく、動物の体重が小さすぎる体重に向かう傾向にある場合、動物はより多くのカロリーを消費することが必要とされてもよい。動物の体重が健康な体重の範囲外になる前に、動物のカロリー摂取量に対処することにより、動物の健康状態が不健康な体重によって悪影響を受ける前に、動物の健康状態を管理することができる。
【0059】
二変量、多変量、および傾向分析などの数学的および/またはアルゴリズム的な手法を使用して、動物の事象(例えば、動物の活動レベルおよび/または移動)の傾向を定式化することができる。経時的に収集され、処理されるデータは、動物の行動の典型的なプロファイルを表すことができる。動物の行動および習慣は、動物のカロリー必要量を判断するために使用されうる。例えば、高活動レベルを頻繁に呈する動物は、低活動期間の後に集中的な高活動を呈する動物よりも多くのカロリーを必要としうる。また、あるいは代替的に、傾向分析を使用して、動物のモニタリングされた行動、習慣などがランダムであるか、または傾向が発生している可能性があるかを判断することができる。
【0060】
通知は、例えば、ユーザー指定の電子メールアドレスに送信される電子メールメッセージ、ユーザー指定の携帯電話番号にSMS(ショートメッセージサービス)を介して送信されるテキストメッセージ、ユーザー指定のカレンダー内のシステムによってセットアップされるカレンダーリマインダー、ユーザー指定の携帯電話番号または固定電話番号への電話、ユーザーの携帯電話の携帯電話アプリケーションによるメッセージなどの形態で、ポータブル電子機器に送達されうる。
【0061】
動物の移動の時間および/または持続時間が記録されてもよい。例えば、ペットが動物活動レベルに見合った量のカロリーを消費する(例えば、適時に消費する)ことをペット所有者が確実にしうるように、動物の活動レベルの量の急増(または減少)が記録されてペット所有者に送られてもよい。動物に関する記録は、例えば、テキスト形式またはグラフィカル形式を介して保存されてもよく、および/または提示されてもよい。
【0062】
動物のプロファイルは、ポータブル電子機器を介してアクセスされてもよい。ポータブル電子機器は、例えば、ポータブル電子機器にダウンロードされたアプリケーションを介して、ユーザーインターフェースを提供しうる。ユーザーは、動物に関連付けられたプロファイルを作成することができる。アプリケーションは、動物のプロファイルを表示することができ、および/または動物のモニタリング情報のアップロードを容易にすることができる。アプリケーション上に表示されるアイコンまたはシンボルは、モニタリングおよび/または追跡している動物の活動レベル、移動、またはカロリー必要量を指定しうる。こうしたデータは、参照を容易にするためにグラフ形式で表示されてもよい。
【0063】
ペットのカロリー推奨は、本明細書に記載された一つ以上のパラメータに基づいて提供されてもよい。例えば、特定のペットに対するカロリー推奨は、本明細書に記載されるように、ペットの活動、ペットの体重、ペットの食物消費(例えば、食物消費量、食物消費行動、食物消費習慣)などに基づいて提供されてもよい。カロリー推奨には、食物の推奨のタイプ、食物の推奨のブランド、食物の推奨の量(例えば、1日に、1日2回、1週間などに消費することが推奨される食物の量)、食物の推奨の内容物(例えば、鶏肉を含むペットフード、乳製品を含まないペットフード)などが含まれうる。
【0064】
カロリー推奨が動物に推奨される食物のタイプおよび/またはブランドを含む例では、システムは、ペット所有者がペットフードを切らす前に食物を注文(例えば、自動的に)してもよい。例えば、システムは、1週間、1か月などについて動物に必要なカロリー数を識別しうる。システムで、ペット飼主の家にどれだけのカロリーが貯蔵されているかが分かっている場合(例えば、摂食システムに供給される食物量の計量、以前の注文で要請された食物量の履歴の特定によって)、システムは、いつ食物が枯渇することが予想されるかを決定することができうる。システムは、ペットが摂食できるようにする食物の量、ペットが消費すると予想される食物の量、発送時間など、一つ以上の因子に基づいて、ペットフードを注文してもよい。システムは、実施例ではペットフードを自動的に注文しうるが、他の実施例では、システムは、ペットフードが枯渇すると予想される時に、所有者に表示を提供でき、その結果、ペット所有者は追加の食物を注文しうる。
【0065】
本明細書に記載されるカロリーの推奨および/または必要量は、ペットに関連する一つ以上のパラメータに基づいてもよい。例えば、高カロリー量は、非常に活発であり、かつ体重閾値未満であるペットに推奨されてもよく、低カロリー量は、やや活発であり、かつ体重閾値を超えているペットに推奨されてもよい。閾値(例えば、体重閾値)は、動物の体型、品種、体高、体長、年齢、活動レベルなどに基づいて、動物の望ましい体重を定義するデータベースに基づいてもよい。別の実施例では、低カロリー量は、肥満であり、かつあまり活発ではないペットに推奨されうる。カロリーの量が低いことは、動物の活動レベルおよび動物の体重など、単に動物に関連するパラメータだけではないものに基づいて、動物を食事制限(例えば、減食)下に置く結果となりうる。
【0066】
本明細書に記載されるように、動物のカロリー推奨は、活発な動物、所定の障害(例えば、腎臓障害、靭帯障害)を有する動物、食事制限中の動物などを対象とした食物など、食物の推奨のタイプを含みうる。カロリー推奨は、その動物の獣医が満足するブランド、買い得のブランドまたは高級なブランド、特売中のブランド、獣医が売上の一部を受け取るブランドなどを含みうる、食物の推奨のブランドを含んでもよい。カロリー推奨は、例えば、動物のプロファイルに保存されるように、動物の医学的健康および/または既往歴に関する情報に基づいてもよい。カロリー推奨には、食物の推奨の量(例えば、1日に、1日2回、1週間などに消費されることが推奨される食物の量)が含まれてもよく、これには、1日当たり推奨される食物の重量(例えば、1ポンド)、推奨される液体の分量、食物の分量(例えば、食物システム500の容器を満たしうる食物の量)などが含まれうる。カロリー推奨には、推奨される食物の内容物が含まれうる。こうした内容物は、鶏肉および/または米の入った食品、牛肉を含まないペットフードなどの原料を含みうる。
【0067】
図6A図6Bは、動物のカロリー(例えば、熱量)推奨を提供するシステムの例示的なスクリーンショットを示す。カロリー必要量には、推奨されるカロリー量、推奨されるカロリーを提供するための食品のタイプ(例えば、乾燥、湿潤、鶏肉など)、推奨されるカロリーを提供するための食物のブランド、摂食の持続時間などが含まれうる。スクリーンショットは、例えば、ポータブル電子機器上に提供することができる。カロリー必要量を決定するために使用される情報、および/またはカロリー必要量は、サーバーなどの外部装置に保存されてもよい。スクリーンショットは、体型、品種、年齢、体重、成長、活動レベル、現在および/または以前に消費されたカロリー、移動(例えば、歩数)、行動(例えば、不安、攻撃性)、睡眠スケジュール(例えば、睡眠不足、睡眠過剰、睡眠障害)、および動物の状態(例えば、妊娠状態、痴呆、および/または他の健康状態)など、動物に関連する一つ以上のパラメータの表示を提供しうる。動物に関連するパラメータは、一つ以上のセンサ、計量スケール、給餌システム、および/またはユーザー入力を介して提供されてもよい。実施例では、動物に関連するパラメータは、ユーザー入力、外部サーバー、およびこれに類するものを介してなど、一つ以上の外部ソースを介して提供されてもよい。スクリーンショットに示されるパラメータおよびカロリー必要量は、例示のみを目的としており、限定するものではない。実施例では、他のパラメータおよび/または他の必要量(例えば、水の必要量)をユーザーに提供してもよい。
【0068】
図6Aは、動物によって着用されるか、または動物のカロリー必要量を決定するために動物に近接した、一つ以上の要素(機構200、給餌システム400、および/または計量スケール500など)によって収集されたデータの例示的なスクリーンショットを示す。カテゴリー606は、カロリー必要量が動物に対して決定されていることを示す。他の実施例では、カテゴリー606は、動物の同一性(例えば、名前)、動物に推奨される活動の量、動物が摂取すべき液体の量などを含む、他のカテゴリーを示してもよい。スクリーンショットは、ポータブル電子機器のディスプレイなど、ディスプレイ上に提供されうる。
【0069】
図6A図6Bに示すように、持続時間(例えば、期間)608が提供されうる。期間608は、提供されるデータの期間を定義しうる。例えば、データの期間は、動物の活動レベル、移動、体重、消費カロリーが監視および/または決定された期間を含みうる。データの期間は、動物に与えられる推奨カロリーを含みうる。例えば、データの期間は、1日あたり動物に与えられるべきカロリーのものであってもよい。
【0070】
図6Aに示す例を使用すると、1日のうちの期間にわたって、体型、品種、体重、活動レベル、および/またはカロリー必要量が提供される。カロリー必要量は、1日、1週間、または任意の他の期間に必要なカロリー摂取量でもよい。スクリーンショットは、ペットのパラメータおよび/または推奨(例えば、ペットのパラメータに基づく推奨)を含みうる。例えば、図6Aに示すように、ペットのパラメータは、ペットの活動レベル、ペットの体重、ペットによって現在(または、まもなく)消費されるカロリー、ペットの体型、および/またはペットの品種を含みうる。パラメータに基づいて、推奨は、ペットに必要なカロリー、カロリーが提供されることが推奨されているペットフードのブランド、カロリーが分配されるべき期間、および/またはペットフードの分量(例えば、推奨ペットフードが提供されている場合)を含みうる。もちろん、ペットのパラメータおよび/または推奨(提供される数を含む)は、例示のみを目的としている。例えば、動物の活動レベルというパラメータは、異なるスケールに基づいてもよく(例えば、数値スケールに基づいてもよい)、だいたい正確なものであってもよい、などである。異なる(より多数またはより少数を含む)カテゴリーのデータ、期間などを表示することができる。
【0071】
図6Bに示す実施例を使用すると、カテゴリー606は、1週間の期間608についてのカロリー必要量に関連しうる。毎週のカロリー必要量は、例えば、2020年7月15日から2020年7月22日までの期間に基づいてもよい。本明細書に記載されるように、他の実施例では、期間は、単一の日(例えば、2020年7月15日)、数日間、1週間などを含む任意の期間であってもよい。推奨のうちの一つ以上は、推奨されるカロリー数など、期間608に基づいて修正されてもよい。
【0072】
図7は、本明細書に記載されるように、動物に必要なカロリー量を決定する例示的な方法700を記載する。動物によって必要とされるカロリーの量は、動物の活動レベル、動物の移動、動物の体重、動物による消費カロリー量(例えば、現在に消費されている、または以前に消費された)、動物の体型、動物の品種、動物の年齢、動物の体重、動物の成長(例えば、過去1か月または過去1年以内など、所定の時間内での動物の成長)、動物の医学的障害および/または病気(例えば、腎臓障害、靭帯および/または関節の障害など)、動物の行動(例えば、不安、攻撃性)、動物の睡眠スケジュール(例えば、睡眠不足、睡眠過剰、睡眠障害)、動物の状態(例えば、授乳状態または妊娠状態)など、動物に関連する一つ以上のパラメータに基づいてもよい。動物に関連するパラメータのうちの一つ以上は、自動的に受信および/または決定されてもよい。例えば、動物の活動レベル、動物の移動、動物の体重、動物によって消費される(例えば、現時点で消費されている、または以前に消費された)カロリーの量などは、センサまたは他の電子機器によって自動的に決定および/または受信されうる。他の実施例では、動物の年齢、医学的障害、名前などのデータは、ユーザーを介して(例えば、モバイル機器を介して)提供されてもよい。
【0073】
702では、動物に関する第一のデータが受信されてもよい。例えば、動物の体型、動物の品種、動物の状態(例えば、妊娠状態、授乳状態、または医学的障害などの医学的状態)、動物の同一性、動物の年齢、動物の体重などに関する第一のデータが受信されてもよい。動物に関する第一のデータは、動物によって必要とされるカロリーの数を決定しうる。例えば、ずんぐりした体型を有する動物は、やせた体型を有する動物よりも多くのカロリーを必要としてもよく、大型の品種に属する動物は、より小型の品種に属する動物よりも多くのカロリーを必要としてもよく、元気のいい(例えば、元気のいい動物の品種に属する)動物は、より穏やかな動物よりも多くのカロリーを必要としてもよく、妊娠した動物は、妊娠していない動物よりも多くのカロリーを必要としてもよく、腎臓障害を持つ動物は、そうでなく健康な動物よりも少ないカロリー(および/またはより多くの水)を必要としうる、などである。第一のデータは、サーバーおよび/またはユーザー装置(例えば、ペット所有者または獣医のユーザー装置)によって受信され、および/またはこれらに提供されてもよい。
【0074】
704では、動物に関する第二のデータが決定および/または受信されてもよい。第二のデータは、一つ以上の時間、日、週、月、年などの予め設定された期間に関連しうる。第二のデータは、朝、午後、夕方など、1日の時間に関連しうる。第二のデータは、例えば、一つ以上の要素を介して、自動的に決定および/または受信されてもよい。要素は、本明細書に記載されるように、一つ以上のセンサ、測定装置、および/またはストレージ装置を含みうる。例えば、要素は、一つ以上の加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、計量スケール、重量変換器、力変換器、変位変換器、圧力変換器、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、ロードセル、写真カメラ、ビデオカメラ、カムコーダー、接触式温度計、非接触式温度計、およびそれらの組み合わせを含みうる。
【0075】
第二のデータは、消費カロリーに関連しうる。実施例では、消費カロリー(例えば、以前に消費された、および/または現時点で消費されている)に関する第二のデータは、摂食システム400などの摂食システムを介して決定および/または受信(例えば、自動的に決定および/または受信)されてもよい。さらに、または別の方法として、動物に関連する第二のデータは、光学センサ、光反射センサ、LED/フォトダイオードペア光学センサ、LED/フォトトランジスタペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトダイオードペア光学センサ、レーザーダイオード/フォトトランジスタペア光学センサ、オプトカプラ、光ファイバー結合光学センサ、磁気センサ、重量センサ、力センサ、変位センサ、圧力センサ、誘導近接センサ、磁気近接センサ、静電容量式近接センサなどの様々な近接センサ、および/またはそれらの組み合わせを介して、自動的に決定および/または受信されうる。動物に関する第二のデータは、Bluetooth、RFID、Wi-Fiおよび他の無線技術を含む通信回路などの、受信および/または決定される回路であってもよい。
【0076】
動物に関連するデータ(例えば、第一のデータ、第二のデータ)は、動物の活動レベル、動物の移動、動物の体重、動物によって消費された(例えば、現時点で消費されている、または以前に消費された)カロリーの量、動物の品種、動物の体型、動物の状態(例えば、授乳、妊娠、または他の医学的状態)などを含みうる。例えば、動物の活動レベルは、動物のカラーなど、動物上に配置された加速度計を介して決定(例えば、自動的に決定)されてもよい。加速度計は、例えば、1日、1週間など、所定の期間内に動物が移動する歩数、距離、速度、方向などを決定しうる。動物が移動する歩数、距離、速度、方向などに基づいて、動物の活動レベルを決定しうる。例えば、所定の距離を超える距離を移動する動物は、高い活動ステータスを有すると判定されてもよく、所定の距離未満の距離を移動する動物は、低い活動ステータスを有すると判定されてもよい。動物の活動レベル、および動物の他のパラメータ(例えば、品種、年齢、サイズ、体重、消費カロリーなど)に基づいて、動物に推奨される(例えば、要求される)カロリー量が提供されてもよい。
【0077】
摂食システム400などの摂食システムを使用して、現時点でおよび/または以前の時点で動物によって消費されたカロリーの量を決定(例えば、自動的に決定)されてもよい。摂食システムは、動物によって消費される食物の重量(動物によって摂食システムから除去される食物の計量を介して)、動物によって消費される食物の分量、動物によって消費される食物の鮮度などに基づいて、消費されるカロリーの量を決定しうる。動物によって消費されるカロリーの量(ならびに、動物の品種、体型、活動レベル、および体重などの追加のパラメータ)に基づいて、ペットに推奨される(例えば、要求される)カロリー量が提供されてもよい。
【0078】
計量スケール(計量スケール500など)を使用して、動物の体重を決定(例えば、自動的に決定)してもよい。動物の体重は、動物の品種、動物の体型、動物のサイズ(例えば、体長)、動物の年齢などについて、推奨された体重と比較されうる。動物の体重および動物の他のパラメータ(例えば、品種、体型、年齢、サイズ、活動レベル、消費カロリーなど)に基づいて、ペットに推奨される(例えば、要求される)カロリー量が提供されてもよい。活動レベル、体重、消費カロリーなどの動物に関連するパラメータは、動物の毎日の活動レベル、動物の毎日の体重、動物が消費する毎日のカロリーなど、持続時間と関連付けられうる。動物に推奨されるカロリーは、動物に関連するパラメータと同じ持続時間に関連しうる。例えば、毎日の活動レベルが動物について提供される場合、毎日の推奨カロリーが提供されうる。他の実施例では、動物に推奨されるカロリーは、動物に関連するパラメータとは異なる持続時間を有してもよい。
【0079】
706では、動物に推奨される、および/または必要な(例えば、所定期間にわたって動物に推奨される)カロリーが決定されてもよい。動物に推奨および/または必要とされるカロリーは、本明細書に記載される第一のデータ(例えば、動物の体型および/または動物の品種に関するデータ)に基づいてもよい。動物に推奨および/または必要とされるカロリーは、動物の活動レベル、動物の体重、動物が消費するカロリー、動物の状態など、動物に関する第二のデータにも基づいてもよく、または代替的に基づいてもよい。例えば、一つ以上のパラメータ(動物の体型および/または体重など)と共に動物が移動する距離は、動物によって使われるカロリーに変換されうる。動物によって使われるカロリーを決定することによって、(例えば、動物によって失われるカロリーを置き換えるために)動物が必要とするカロリーの量を決定することができる。例えば、定義された将来の期間に必要なカロリーは、前の期間中に動物によって使われたカロリーの量に基づいてもよい。前の期間および将来の期間は、同じ量の時間または異なる量の時間であってもよい。
【0080】
動物の毎日のカロリー消費量は、一つ以上の日、週、月などについて推定されてもよい。ある期間中に使われるカロリーの量は、現在および/または将来の期間(例えば、同じ期間)に必要なカロリーの量として決定されうる。例えば、400カロリーが過去24時間の間に動物によって使われた場合、400カロリーが今後24時間の間に必要とされる可能性があると仮定することができる。別の実施例では、動物の活動が、動物によって追加の400kcal/日が要求されることにつながる場合(例えば、ある期間にわたって平均で要求される)、400kcal/日が、次の計算が行われるまで、その後の期間にわたって動物の体重を維持するために(例えば、平均で)必要とされうると決定されてもよい。活動は可変であり、また最近の活動を考慮する必要性、および/または計算を改訂する必要性は最近のデータに基づいてもよいため、こうした決定が必要である場合がある。例えば、過去7日間に動物が2,500カロリーを使った場合、今後7日間に2,500カロリーが必要とされうると仮定することができる。
【0081】
708では、動物のカロリー必要量が提供(例えば、表示)されうる。例えば、カロリー必要量は、携帯電話、タブレット、または携帯電話などのポータブル電子機器のディスプレイ上に表示されてもよい。カロリー必要量は、SMSメッセージ、電子メール、およびこれに類するものを介してなど、一つ以上の電子的方法を介して送信されてもよい。カロリー必要量は、動物の毎日のカロリー必要量、動物の毎週の要件などに関連しうる。動物のカロリー必要量のサブセットが提供されてもよい。例えば、毎日のカロリー必要量は、朝のための動物のカロリー必要量と、夕方のためのカロリー必要量に分けられてもよい。ユーザーは、こうしたサブセットデータを使用して、動物に必要な食品を朝と夕方に与えてもよい。
【0082】
動物のカロリー必要量は、一つ以上のフォームファクタで提供されてもよい。例えば、推奨されるカロリーの量が提供(例えば、所定の持続時間について提供)されうる。推奨されるカロリー量のペットフードのブランドが(例えば、それもまた)提供されうる。例えば、500カロリーのブランド「A」のペットフードが推奨および/または必要とされてもよい。推奨されるペットフード(例えば、ペットフードのブランド)の分量が提供されてもよい。例えば、12オンスのブランド「A」ペットフードは、400カロリーに関連しうる。こうした例では、動物に400カロリーが必要な(例えば、推奨される)場合、12オンスのブランドAペットフードが動物に推奨および/または要求されうる。
【0083】
動物のカロリー必要量は、一つ以上の方法を介して、獣医および/またはペット飼主に提供されてもよい。例えば、カロリー必要量の通知は、例えば、ユーザー指定の電子メールアドレスに送信される電子メールメッセージ、ユーザー指定の携帯電話番号にSMS(ショートメッセージサービス)を介して送信されるテキストメッセージ、ユーザー指定のカレンダー内のシステムによってセットアップされるカレンダーリマインダー、ユーザー指定の携帯電話番号または固定電話番号への電話、ユーザーの携帯電話の携帯電話アプリケーションによるメッセージなどの形態で、ポータブル電子機器に送達されてもよい。カロリー必要量を受信すると、受信者は、動物に必要なカロリー数を提供しうる。必要なカロリーを提供することの結果は、必要な数のカロリーを給餌される動物についての成果を決定するために受信および/または保存されうる。必要なカロリーの数が、健康障害(例えば、肥満)を低減させるためにどの程度の成果があるかに応じて、動物に必要とされるカロリーの量は、減少、増加させてもよく、または変化しなくてもよい。
【0084】
本発明の現時点で好適な実施の態様を含む、特定の例に関して本発明を説明してきたが、当業者は、上述したシステムおよび技術の多数の変形および並べ替えがあることを認識するであろう。他の実施形態が利用され得、かつ構造上および機能上の修正が本発明の範囲から逸脱することなく行われ得ることが、理解されるべきである。したがって、本発明の趣旨および範囲は、添付の特許請求の範囲に記載されるように広義に解釈されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図7