IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲セン▼市紫光同創電子有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-レベル変換回路 図1
  • 特許-レベル変換回路 図2
  • 特許-レベル変換回路 図3
  • 特許-レベル変換回路 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】レベル変換回路
(51)【国際特許分類】
   H03K 19/0185 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
H03K19/0185 240
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023525569
(86)(22)【出願日】2021-03-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 CN2021082553
(87)【国際公開番号】W WO2022116415
(87)【国際公開日】2022-06-09
【審査請求日】2023-04-26
(31)【優先権主張番号】202011385845.9
(32)【優先日】2020-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520412486
【氏名又は名称】深▲セン▼市紫光同創電子有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100160691
【弁理士】
【氏名又は名称】田邊 淳也
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】王 先宏
(72)【発明者】
【氏名】梁 愛梅
(72)【発明者】
【氏名】温 長清
(72)【発明者】
【氏名】陸 譲天
【審査官】石田 昌敏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第07317333(US,B1)
【文献】特開2006-270132(JP,A)
【文献】特表2014-531673(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0027109(US,A1)
【文献】特表2010-532142(JP,A)
【文献】特開2000-244306(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0188193(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03K 19/00-19/096
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レベル変換ユニットとデューティ比ユニットを含み、
前記レベル変換ユニットは、入力ノード、所望のレベルを有する出力信号を出力するための出力ノードと、調整入力ノードと、出力信号デューティ比を調整するための調整出力ノードとを含み、
前記デューティ比ユニットは前記調整入力ノードと前記調整出力ノード間に結合され、
前記レベル変換ユニットは、第1PMOS管、第2PMOS管、第3PMOS管、第4PMOS管、第1NMOS管、第2NMOS管および第1インバーターを含み、
前記第1PMOS管のゲートは前記入力ノードにおいて第1NMOS管のゲートに接続され、前記第1PMOS管のソースは第1給電電源に接続され、前記第1PMOS管のドレインは第3PMOS管のソースに接続され、前記第3PMOS管のゲートは前記出力ノードに接続され、前記第3PMOS管のドレインは前記調整入力ノードにおいて第1NMOS管のドレインに接続され、前記第1NMOS管のソースはグランドに接続され、
前記第2PMOS管のゲートは逆方向入力ノードにおいて第2NMOS管のゲートに接続され、前記第2PMOS管のソースは第1給電電源に接続され、前記第2PMOS管のドレインは第4PMOS管のソースに接続され、前記第4PMOS管のゲートは前記調整出力ノードに接続され、前記第4PMOS管のドレインは前記出力ノードにおいて第2NMOS管のドレインに接続され、前記第2NMOS管のソースはグランドに接続され、
前記第1インバーターは前記入力ノードと前記逆方向入力ノード間に直列に接続され、前記第1インバーターは第2給電電源によって給電され、
前記デューティ比ユニットは、第1バッファを含み、
前記第1バッファは、前記調整入力ノードと前記第4PMOS管のゲート間に結合され、前記第1バッファの時間遅延により前記第4PMOS管のドレインに接続される出力ノードの前記出力信号の立ち上がり時間が制御され、前記出力信号のデューティ比を調整するために使用される、ことを特徴とするレベル変換回路。
【請求項2】
調整入力ノードと出力ノード間に結合された帰還ユニットをさらに備え、
前記帰還ユニットは、出力信号に対しいて帰還補償を行うために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載のレベル変換回路。
【請求項3】
出力端が前記調整入力ノードに接続されたイネーブルユニットをさらに備え、
前記イネーブルユニットは、前記レベル変換ユニットの動作を制御するために使用される、ことを特徴とする請求項2に記載のレベル変換回路。
【請求項4】
第2インバーターと第3インバーターをさらに備え、前記第2インバーターの入力端は前記出力ノードに接続され、前記第2インバーターの出力端は前記第3インバーターの入力端に接続される、ことを特徴とする請求項1、2または3のいずれか1項に記載のレベル変換回路。
【請求項5】
前記帰還ユニットは、ゲートが前記調整入力ノードに接続された第5NMOS管を含み、第5NMOS管のソースはグランドに接続され、第5NMOS管のドレインは前記出力ノードに接続される、ことを特徴とする請求項に記載のレベル変換回路。
【請求項6】
前記イネーブルユニットは、第7PMOS管を含み、前記第7PMOS管のゲートはレベル変換回路のイネーブル信号に接続され、第7PMOS管のソースは第1給電電源に接続され、第7PMOS管のドレインは前記調整入力ノードに接続される、ことを特徴とする請求項に記載のレベル変換回路。
【請求項7】
前記第2インバーターと第3インバーターはいずれも、第1給電電源とグランド間に直列に接続されたPMOS管とNMOS管を含み、ここで、
前記第2インバーターは第1給電電源とグランド間に直列に接続された第5PMOS管と第3NMOS管を含み、前記第5PMOS管のゲートは前記第3NMOS管のゲートに接続されて第2インバーターの入力端として前記出力ノードに接続され、前記第5PMOS管のドレインは前記第3NMOS管のドレインに接続されて第2インバーターの出力端として前記第3インバーターの入力端に接続され、前記第5PMOS管のソースは第1給電電源に接続され、前記第3NMOS管のソースはグランドに接続され、
前記第3インバーターは、第1給電電源とグランド間に直列に接続された第6PMOS管と第4NMOS管を含み、前記第6PMOS管のゲートは前記第4NMOS管のゲートに接続されて第3インバーターの入力端として前記第2インバーターの出力端に接続され、前記第6PMOS管のドレインは前記第4NMOS管のドレインに接続されて第3インバーターの出力端として使用され、前記第6PMOS管のソースは第1給電電源に接続され、前記第4NMOS管のソースはグランドに接続される、ことを特徴とする請求項4に記載のレベル変換回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、集積回路チップの技術分野に関し、特に、レベル変換回路に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路では、回路信号が電源パワーアップまたはパワーダウンプロセスであまり安定せず、特に電源供給に複数の電源ドメインを使用する場合、各電源ドレインのパワーアップまたはパワーダウンのタイミングは非同期で制御不能な回路信号につながりやすく、この状況はレベル変換回路で特に顕著で、レベル変換回路の出力信号に直接エラーをもたらし、大きな漏れ問題を発生し、関連デバイスを破壊しやすい。
レベル変換回路は、高電圧レベル変換回路および低電圧レベル変換回路を含み、高電圧レベル変換回路は、低電圧信号を高電圧信号に変換して、低電圧論理の高電圧論理への制御を可能にし、低電圧レベル変換回路は、高電圧信号を低電圧信号に変換して、高電圧論理の低電圧論理への制御を可能にする。
【0003】
従来技術におけるレベル変換回路は、4つの高電圧トランジスタから構成され、2つの高電圧PMOS管はプルアップのために使用され、2つの高電圧NMOS管はプルダウンに使用される。2つの高電圧NMOS管のゲートはレベル変換回路の2つの入力端として使用され、入力端電圧は低電圧電位であり、2つの高電圧PMOS管のドレインはレベル変換回路の2つの出力端として使用され、出力端電圧は高電圧電位である。2つの高電圧NMOS管は低電圧で動作するため、2つの高電圧NMOS管のプルダウン能力が弱く、低電圧値がある程度低下するとき、レベル変換回路が動作できなくなり、つまりレベル変換機能が実現できず、変換後の信号立ち上がりと立ち下がりの時間差が非常に大きくなり、ひいては変換後の信号のデューティ比が不合理になることがある。
【発明の概要】
【0004】
本出願の目的は、出力信号品質を向上させるレベル変換回路を提供することができる。
【0005】
上記目的を達成するために、本出願は、レベル変換回路を提供し、それはレベル変換ユニットとデューティ比ユニットを含み、前記レベル変換ユニットは、入力ノードと、所望のレベルを有する出力信号を出力するための出力ノードと、調整入力ノードと、出力信号デューティ比を調整するための調整出力ノードとを含み、前記デューティ比ユニットは前記調整入力ノードと前記調整出力ノード間に結合され、前記デューティ比ユニットは、出力信号のデューティ比を調整するために使用される。
【0006】
好ましくは、調整入力ノードと出力ノード間に結合された帰還ユニットをさらに含み、前記帰還ユニットは、出力信号に対して帰還補償を行うために使用される。
【0007】
好ましくは、出力端が前記調整入力ノードに接続されたイネーブルユニットをさらに含み、前記イネーブルユニットは、前記レベル変換ユニットの動作を制御するために使用される。
【0008】
好ましくは、第2インバーターと第3インバーターをさらに含み、前記第2インバーターの入力端は前記出力ノードに接続され、前記第2インバーターの出力端は前記第3インバーターの入力端に接続される。
【0009】
好ましくは、前記帰還ユニットはNMOS管を含む。
【0010】
好ましくは、前記イネーブルユニットはPMOS管を含む。
【0011】
好ましくは、前記第2インバーターと第3インバーターはいずれも、第1給電電源とグランド間に直列に接続されたPMOS管とNMOS管を含む。
【発明の効果】
【0012】
本出願は以下の有益な効果を有する。提供されるレベル変換回路では、そのレベル変換ユニットは所望のレベルを有する出力信号を出力し、レベル変換ユニットでデューティ比ユニットに結合されることにより、レベル変換ユニットのサイズ割合を変更することなく、出力信号のデューティ比を効果的に調整し、さらに出力信号品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本出願の一実施例のレベル変換回路の回路を示す概略図である。
図2】本出願の別の実施例のレベル変換回路の回路を示す概略図である。
図3】本出願の別の実施例のレベル変換回路の回路を示す概略図である。
図4】本出願のさらなる別の実施例のレベル変換回路の回路を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下は、本明細書の具体的実施例および対応する添付図面と併せて、本明細書の技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明された実施例は本明細書の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本明細書の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本明細書の保護範囲に含まれる。なお、矛盾しない限り、本出願の実施例および実施例中の特徴は互いに組み合わせることができることに留意されたい。
【0015】
本出願の明細書および特許請求の範囲並びに上記図面における「第1」、「第2」および「第3」などの用語は、異なる対象を区別するために使用され、特定の順序を記述することを意図するものではない。さらに、「含む」およびそれらのあらゆる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品または装置は、列挙されたステップまたはユニットに限定されず、列挙されていないステップまたはユニット、またはこれらのプロセス、方法、製品または装置に固有である他のステップまたはユニットも含む。
【0016】
本出願の実施例は、レベル変換ユニットとデューティ比ユニットを含むレベル変換回路を提供する。
【0017】
前記レベル変換ユニットは、入力ノード、所望のレベルを有する出力信号を出力するための出力ノード、調整入力ノード、出力信号デューティ比を調整するための調整出力ノードを含み、前記デューティ比ユニットは前記調整入力ノードと調整出力ノード間に結合される。
【0018】
前記デューティ比ユニットは、出力信号のデューティ比を調整するために使用される。
【0019】
本出願のレベル変換回路では、そのレベル変換ユニットは所望のレベルを有する出力信号を出力し、レベル変換ユニットでデューティ比ユニットに結合されることにより、レベル変換ユニットのサイズ割合を変更することなく、出力信号のデューティ比を効果的に調整し、さらに出力信号品質を向上させることができる。
【0020】
一実施例では、前記レベル変換ユニットは、第1PMOS管、第2PMOS管、第3PMOS管、第4PMOS管、第1NMOS管、第2NMOS管および第1インバーターを含む。
【0021】
前記第1PMOS管のゲートは前記入力ノードにおいて第1NMOS管のゲートに接続され、前記第1PMOS管のソースは第1給電電源に接続され、第1PMOS管のドレインは第3PMOS管のソースに接続され、第3PMOS管のゲートは前記出力ノードに接続され、第3PMOS管のドレインは前記調整入力ノードにおいて第1NMOS管のドレインに接続され、第1NMOS管のソースはグランドに接続される。
【0022】
前記第2PMOS管のゲートは逆方向入力ノードにおいて第2NMOS管のゲートに接続され、前記第2PMOS管のソースは第1給電電源に接続され、第2PMOS管のドレインは第4PMOS管のソースに接続され、第4PMOS管のゲートは前記調整出力ノードに接続され、第4PMOS管のドレインは前記出力ノードにおいて第2NMOS管のドレインに接続され、第2NMOS管のソースはグランドに接続される。
【0023】
前記第1インバーターは前記入力ノードと前記逆方向入力ノード間に直列に接続され、第1インバーターは第2給電電源によって給電され、ここで、前記第1インバーターは第2給電電源とグランド間に直列に接続されたPMOS管とNMOS管を含む。
【0024】
一実施例では、前記デューティ比ユニットは第1バッファを含み、第1バッファは時間遅延によって出力信号のデューティ比を調整する。ここで、第1バッファは第1給電電源によって給電される。
【0025】
一実施例では、レベル変換回路は出力信号に対して帰還補償を行うための帰還ユニットをさらに含み、前記帰還ユニットは前記調整入力ノードと出力ノード間に結合される。
【0026】
好ましくは、前記帰還ユニットは第5NMOS管を含む。前記第5NMOS管のゲートは前記調整入力ノードに接続され、第5NMOS管のソースはグランドに接続され、第5NMOS管のドレインは前記出力ノードに接続される。帰還ユニットを設けることで、複数の給電電源の場合、出力信号に対して帰還補償を行うことができ、出力ノードの出力のハイ・ローレベルエラーの現象を回避することができる。
【0027】
一実施例では、レベル変換回路は、前記レベル変換ユニットの動作を制御するためのイネーブルユニットをさらに含み、前記イネーブルユニットの出力端は前記調整入力ノードに接続される。前記イネーブルユニットが有効になると、前記レベル変換ユニットの入力信号が遮断され、前記レベル変換ユニットが動作できなくなる。
【0028】
好ましくは、前記イネーブルユニットは第7PMOS管を含む。前記第7PMOS管のゲートはレベル変換回路のイネーブル信号に接続され、第7PMOS管のソースは第1給電電源に接続され、第7PMOS管のドレインは前記調整入力ノードに接続される。イネーブル信号はローレベルである場合、レベル変換ユニットの入力信号が遮断され、レベル変換回路が動作できなくなり、イネーブル信号がハイレベルである場合、レベル変換回路が正常に動作する。
【0029】
上記各実施例の基に、レベル変換回路は、第2インバーターと第3インバーターをさらに含み、前記第2インバーターの入力端は出力ノードに接続され、前記第2インバーターの出力端は前記第3インバーターの入力端に接続される。2段のインバーターを追加することにより、出力信号を整形することができ、出力信号品質をさらに向上させることができる。
【0030】
好ましくは、第2インバーターは、第1給電電源とグランド間に直列に接続された第5PMOS管と第3NMOS管を含み、第5PMOS管のゲートは第3NMOS管のゲートに接続されて第2インバーターの入力端として前記出力ノードに接続され、第5PMOS管のドレインは第3NMOS管のドレインに接続されて第2インバーターの出力端として前記第3インバーターの入力端に接続され、第5PMOS管のソースは第1給電電源に接続され、第3NMOS管のソースはグランドに接続される。
【0031】
好ましくは、第3インバーターは、第1給電電源とグランド間に直列に接続された第6PMOS管と第4NMOS管を含み、第6PMOS管のゲートは第4NMOS管のゲートに接続されて第3インバーターの入力端として前記第2インバーターの出力端に接続され、第6PMOS管のドレインは第4NMOS管のドレインに接続されて第3インバーターの出力端として使用され、第6PMOS管のソースは第1給電電源に接続され、第4NMOS管のソースはグランドに接続される。
【0032】
図1に示すように、本出願の実施例が提供するレベル変換回路は、レベル変換ユニットとデューティ比ユニットを含み、前記レベル変換ユニットは、入力ノードIN、逆方向入力ノードINB、出力ノードOUT、調整入力ノードAおよび調整出力ノードBを含む。
前記レベル変換ユニットは、第1PMOS管P1、第2PMOS管P2、第3PMOS管P3、第4PMOS管P4、第1NMOS管N1、第2NMOS管N2と第1インバーターI1から構成される。
【0033】
第1PMOS管P1のゲートは入力ノードINにおいて第1NMOS管N1のゲートに接続され、第1PMOS管P1のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第1PMOS管P1のドレインは第3PMOS管P3のソースに接続され、第3PMOS管P3のゲートは出力ノードOUTに接続され、第3PMOS管P3のドレインは調整入力ノードAにおいて第1NMOS管N1のドレインに接続され、第1NMOS管N1のソースはグランドGNDに接続される。
【0034】
第2PMOS管P2のゲートは逆方向入力ノードINBにおいて第2NMOS管N2のゲートに接続され、第2PMOS管P2のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第2PMOS管P2のドレインは第4PMOS管P4のソースに接続され、第4PMOS管P4のゲートは調整出力ノードBに接続され、第4PMOS管P4のドレインは出力ノードOUTにおいて第2NMOS管P2のドレインに接続され、第2NMOS管N2のソースはグランドGNDに接続される。
【0035】
前記第1インバーターI1は前記入力ノードINと逆方向入力ノードINB間に直列に接続され、第1インバーターI1は第2給電電源VDDLによって給電され、ここで、前記第1インバーターI1はPMOS管とNMOS管を含み、このPMOS管のゲートはNMOS管のゲートに接続されて第1インバーターI1の入力端として使用され、第1インバーターI1の入力端は入力ノードINに接続され、このPMOS管のドレインはNMOS管のドレインに接続されて第1インバーターI1の出力端として使用され、第1インバーターI1の出力端は逆方向入力ノードINBに接続され、このPMOS管のソースは第2給電電源VDDLに接続され、NMOS管のソースはグランドGNDに接続される。
前記デューティ比ユニットは第1バッファBUF1を含み、第1バッファBUF1は調整入力ノードAと調整出力ノードB間に結合され、第1給電電源VDDHによって給電され、第1バッファBUF1の時間遅延によって出力信号のデューティ比を調整する。
【0036】
具体的に、入力ノードINがハイレベルであるとき、第1NMOS管N1が導通し、第1NMOS管N1のドレインはローレベルであり、このローレベルにより第1バッファBUF1を介して第4PMOS管P4が導通し、また、入力ノードINのハイレベルにより第1インバーターI1の逆方向(逆方向入力ノードがローレベル)で第2PMOS管P2が導通し、入力信号が第2PMOS管P2に到達するゲート信号伝送経路は、入力信号が第4PMOS管P4に到達するゲート信号伝送経路より短いため、第2PMOS管P2のゲートローレベル信号が第4PMOS管P4のゲートローレベル信号よりもはやく到達しているため、出力ノードOUTの出力信号立ち上がり時間が第1バッファBUF1の時間遅延によって制御され、出力信号の立ち上がり時間がデューティ比を直接に影響し、出力信号デューティ比を調整する目的を達成し、レベル変換ユニットトランジスタのサイズを変更することなく出力信号品質を向上させることができる。
【0037】
ここで、前記レベル変換ユニットの出力ノードOUTは、レベル変換回路の総出力ノードである。
【0038】
前記第1給電電源VDDHは回路アプリケーションに応じて3.3V、5Vに構成可能であり、前記第2給電電源VDDLは回路アプリケーションに応じて1.2V、1.35V、1.5V、1.8Vに構成可能である。
【0039】
図2に示すように、本出願の実施例が提供するレベル変換回路は、レベル変換ユニット、デューティ比ユニットおよび帰還ユニットを含み、前記レベル変換ユニットは入力ノードIN、逆方向入力ノードINB、出力ノードOUT、調整入力ノードAおよび調整出力ノードBを含む。
【0040】
前記レベル変換ユニットは、第1PMOS管P1、第2PMOS管P2、第3PMOS管P3、第4PMOS管P4、第1NMOS管N1、第2NMOS管N2と第1インバーターI1から構成される。
【0041】
第1PMOS管P1のゲートは入力ノードINにおいて第1NMOS管N1のゲートに接続され、第1PMOS管P1のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第1PMOS管P1のドレインは第3PMOS管P3のソースに接続され、第3PMOS管P3のゲートは出力ノードOUTに接続され、第3PMOS管P3のドレインは調整入力ノードAにおいて第1NMOS管N1のドレインに接続され、第1NMOS管N1のソースはグランドGNDに接続される。
【0042】
第2PMOS管P2のゲートは逆方向入力ノードINBにおいて第2NMOS管N2のゲートに接続され、第2PMOS管P2のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第2PMOS管P2のドレインは第4PMOS管P4のソースに接続され、第4PMOS管P4のゲートは調整出力ノードBに接続され、第4PMOS管P4のドレインは出力ノードOUTにおいて第2NMOS管N2のドレインに接続され、第2NMOS管N2のソースはグランドGNDに接続される。
【0043】
前記第1インバーターI1は前記入力ノードINと逆方向入力ノードINB間に直列に接続され、第1インバーターI1は第2給電電源VDDLによって給電され、ここで、前記第1インバーターI1はPMOS管およびNMOS管を含み、このPMOS管のゲートはNMOS管のゲートに接続されて第1インバーターI1の入力端として使用され、第1インバーターI1の入力端は入力ノードINに接続され、このPMOS管のドレインはNMOS管のドレインに接続されて第1インバーターI1の出力端として使用され、第1インバーターI1の出力端は逆方向入力ノードINBに接続され、このPMOS管のソースは第2給電電源VDDLに接続され、NMOS管のソースはグランドGNDに接続される。
【0044】
前記デューティ比ユニットは第1バッファBUF1を含み、第1バッファBUF1は調整入力ノードAと調整出力ノードB間に結合され、第1給電電源VDDHによって給電され、第1バッファBUF1の時間遅延により出力信号のデューティ比を調整する。
【0045】
前記帰還ユニットは第5NMOS管N5を含み、第5NMOS管N5のゲートは調整入力ノードAに接続され、第5NMOS管N5のドレインは出力ノードOUTに接続され、第5NMOS管N5のソースはグランドGNDに接続される。
【0046】
具体的に、レベル変換ユニットの第1PMOS管P1、第3PMOS管P3、第1NMOS管N1は、第2PMOS管P2、第4PMOS管P4、第2NMOS管N2に対称であり、つまり第1NMOS管N1のドレインレベル、第2NMOS管N2のドレインレベルは反対であり、複数の電源によって給電されて電源パワーアップまたはパワーダウンのタイミングが非同期になると、前記帰還ユニットは、出力ノードOUTからハイローレベル状態が決定されたレベル信号を出力するように、出力信号に対して帰還補償を行う。
図3に示すように、本出願の実施例が提供するレベル変換回路は、レベル変換ユニット、デューティ比ユニット、帰還ユニットおよびイネーブルユニットを含み、前記レベル変換ユニットは入力ノードIN、逆方向入力ノードINB、出力ノードOUT、調整入力ノードAおよび調整出力ノードBを含む。
【0047】
前記レベル変換ユニットは、第1PMOS管P1、第2PMOS管P2、第3PMOS管P3、第4PMOS管P4、第1NMOS管N1、第2NMOS管N2と第1インバーターI1から構成される。
【0048】
第1PMOS管P1のゲートは入力ノードINにおいて第1NMOS管N1のゲートに接続され、第1PMOS管P1のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第1PMOS管P1のドレインは第3PMOS管P3のソースに接続され、第3PMOS管P3のゲートは出力ノードOUTに接続され、第3PMOS管P3のドレインは調整入力ノードAにおいて第1NMOS管N1のドレインに接続され、第1NMOS管N1のソースはグランドGNDに接続される。
【0049】
第2PMOS管P2のゲートは逆方向入力ノードINBにおいて第2NMOS管N2のゲートに接続され、第2PMOS管P2のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第2PMOS管P2のドレインは第4PMOS管P4のソースに接続され、第4PMOS管P4のゲートは調整出力ノードBに接続され、第4PMOS管P4のドレインは出力ノードOUTにおいて第2NMOS管N2のドレインに接続され、第2NMOS管N2のソースはグランドGNDに接続される。
【0050】
前記第1インバーターI1は前記入力ノードINと逆方向入力ノードINB間に直列に接続され、第1インバーターI1は第2給電電源VDDLによって給電され、ここで、前記第1インバーターI1はPMOS管とNMOS管を含み、このPMOS管のゲートはNMOS管のゲートに接続されて第1インバーターI1の入力端として使用され、第1インバーターI1の入力端は入力ノードINに接続され、このPMOS管のドレインはNMOS管のドレインに接続されて第1インバーターI1の出力端として使用され、第1インバーターI1の出力端は逆方向入力ノードINBに接続され、このPMOS管のソースは第2給電電源VDDLに接続され、NMOS管のソースはグランドGNDに接続される。
前記デューティ比ユニットは第1バッファBUF1を含み、第1バッファBUF1は調整入力ノードAと調整出力ノードB間に結合され、第1給電電源VDDHによって給電され、第1バッファBUF1の時間遅延により出力信号のデューティ比を調整する。
【0051】
前記帰還ユニットは第5NMOS管N5を含み、第5NMOS管N5のゲートは調整入力ノードAに接続され、第5NMOS管N5のドレインは出力ノードOUTに接続され、第5NMOS管N5のソースはグランドGNDン接続される。
【0052】
前記イネーブルユニットは第7PMOS管P7を含み、第7PMOS管P7のゲートはイネーブル信号ENに接続され、第7PMOS管P7のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第7PMOS管P7のドレインは調整入力ノードAに接続される。
【0053】
イネーブル信号ENがローレベルである場合、第7PMOS管P7が導通して第5NMOS管N5のゲートをプルアップし、第5NMOS管N5のドレインがプルダウンされ、出力ノードOUTがローレベルになり、2段のインバーターを経った後、レベル変換回路の出力がローレベルになり、この時点で入力ノードINがハイレベルであるかローレベルであるかに関わらず、出力信号が常にローレベルであり、イネーブル信号ENがハイレベルである場合、第7PMOS管P7がカットオフされて動作せず、入力ノードINの入力信号を遮断しなくなり、この時点でレベル変換回路が正常に動作する。
【0054】
図4に示すように、本出願の実施例が提供するレベル変換回路は、レベル変換ユニット、デューティ比ユニット、帰還ユニット、イネーブルユニット、第2インバーターおよび第3インバーターを含み、
前記レベル変換ユニットは入力ノードIN、逆方向入力ノードINB、出力ノードOUT、調整入力ノードAおよび調整出力ノードBを含む。
【0055】
前記レベル変換ユニットは第1PMOS管P1、第2PMOS管P2、第3PMOS管P3、第4PMOS管P4、第1NMOS管N1、第2NMOS管N2と第1インバーターI1から構成される。
【0056】
第1PMOS管P1のゲートは入力ノードINにおいて第1NMOS管N1のゲートに接続され、第1PMOS管P1のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第1PMOS管P1のドレインは第3PMOS管P3のソースに接続され、第3PMOS管P3のゲートは出力ノードOUTに接続され、第3PMOS管P3のドレインは調整入力ノードAにおいて第1NMOS管N1のドレインに接続され、第1NMOS管N1のソースはグランドGNDに接続される。
【0057】
第2PMOS管P2のゲートは逆方向入力ノードINBにおいて第2NMOS管N2のゲートに接続され、第2PMOS管P2のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第2PMOS管P2のドレインは第4PMOS管P4のソースに接続され、第4PMOS管P4のゲートは調整出力ノードBに接続され、第4PMOS管P4のドレインは出力ノードOUTにおいて第2NMOS管N2のドレインに接続され、第2NMOS管N2のソースはグランドGNDに接続される。
【0058】
前記第1インバーターI1は前記入力ノードINと逆方向入力ノードINB間に直列に接続され、第1インバーターI1は第2給電電源VDDLによって給電され、ここで、前記第1インバーターI1はPMOS管およびNMOS管を含み、このPMOS管のゲートはNMOS管のゲートに接続されて第1インバーターI1の入力端として使用され、第1インバーターI1の入力端は入力ノードINに接続され、このPMOS管のドレインはNMOS管のドレインに接続されて第1インバーターI1の出力端として使用され、第1インバーターI1の出力端は逆方向入力ノードINBに接続され、このPMOS管のソースは第2給電電源VDDLに接続され、NMOS管のソースはグランドGNDに接続される。
【0059】
前記デューティ比ユニットは第1バッファBUF1を含み、第1バッファBUF1は調整入力ノードAと調整出力ノードB間に結合され、第1給電電源VDDHによって給電され、第1バッファBUF1の時間遅延により出力信号のデューティ比を調整する。
【0060】
前記帰還ユニットは、第5NMOS管N5を含み、第5NMOS管N5のゲートは調整入力ノードAに接続され、第5NMOS管N5のドレインは出力ノードOUTに接続され、第5NMOS管N5のソースはグランドGNDに接続される。
【0061】
前記イネーブルユニットは第7PMOS管P7を含み、第7PMOS管P7のゲートはイネーブル信号ENに接続され、第7PMOS管P7のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第7PMOS管P7のドレインは調整入力ノードAに接続される。
【0062】
前記第2インバーターの入力端は出力ノードOUTに接続され、前記第2インバーターの出力端は前記第3インバーターの入力端に接続される。2段のインバーターを追加することにより、出力信号を整形することができ、出力信号品質をさらに向上させることができる。
【0063】
第2インバーターI2は第5PMOS管P5と第3NMOS管N3を含み、第5PMOS管P5のゲートは第3NMOS管N3のゲートに接続されて第2インバーターI2の入力端として前記出力ノードOUTに接続され、第5PMOS管P5のドレインは第3NMOS管N3のドレインに接続されて第2インバーターI2の出力端として前記第3インバーターI3の入力端に接続され、第5PMOS管P5のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第3NMOS管N3のソースはグランドGNDに接続される。
【0064】
第3インバーターI3は第6PMOS管P6と第4NMOS管N4を含み、第6PMOS管P6のゲートは第4NMOS管N4のゲートに接続されて第3インバーターI3の入力端として前記第2インバーターI2の出力端に接続され、第6PMOS管P6のドレインは第4NMOS管N4のドレインに接続されて第3インバーターI3の出力端として使用され、第6PMOS管P6のソースは第1給電電源VDDHに接続され、第4NMOS管N4のソースはグランドGNDに接続される。
【0065】
ここで、前記第3インバーターI3の出力端はレベル変換回路の総出力ノードOUT’である。
【0066】
本出願の実施例のレベル変換ユニットの動作プロセスは以下のとおりである。
入力ノードINの入力信号がローレベルである場合、第1PMOS管P1が導通し、第1NMOS管N1がカットオフされ、入力信号(ローレベル)が第1インバーターI1を経った後ハイレベルになり、このハイレベルにより第2PMOS管P2がカットオフされ、第2NMOS管N2が導通しているため、第2NMOS管N2のドレインはローレベルになり(プルダウン)、さらに第3PMOS管P3が導通し、第3PMOS管P3のドレインはハイレベルになり(プルアップ)、第1バッファBUF1を経った後第4PMOS管P4がカットオフされ、第2NMOS管N2のドレインのローレベルをさらに保証し、2段のインバーター(I2、I3)を経った後、総出力ノードOUT’はローレベルになる。
【0067】
入力ノードINの入力信号がハイレベルである場合、第1PMOS管P1がカットオフされ、第1NMOS管N1が導通し、入力信号(ハイレベル)が第1インバーターI1を経った後ローレベルになり、このローレベルにより第2PMOS管P2が導通し、第2NMOS管N2がカットオフされ、第1NMOS管N1が導通し、第1NMOS管N1のドレインがローレベルになり(プルダウン)、さらに第5NMOS管N5がカットオフされ、第1バッファBUF1を経って第4PMOS管P4が導通しているため、第4PMOS管P4のドレインがハイレベルになり(プルアップ)、このハイレベルにより第3PMOS管P3がカットオフされ、第1NMOS管N1のドレインのローレベル(プルダウン)を保証し、第4PMOS管P4のドレインハイレベルが2段のインバーター(I2、I3)を経った後、総出力ノードOUT’がハイレベルになる。
【0068】
イネーブル信号ENがローレベルである場合、第7PMOS管P7が導通して第5NMOS管N5のゲートがプルアップされ、第5NMOS管N5のドレインがプルダウンされ、出力ノードOUTがローレベルになり、2段のインバーターを経った後、レベル変換回路の出力がローレベルになり、この時点で入力ノードINがハイレベルであるかローレベルであるかに関わらず、出力信号が常にローレベルであり、イネーブル信号ENがハイレベルである場合、第7PMOS管P7がカットオフされ動作しなく、入力ノードINの入力信号は遮断役割を果たさず、このときレベル変換回路は正常に動作する。
【0069】
レベル変換ユニットの第1PMOS管P1、第3PMOS管P3、第1NMOS管N1は、第2PMOS管P2、第4PMOS管P4、第2NMOS管N2に対称であり、つまり、第1NMOS管N1のドレインレベルと第2NMOS管N2のドレインレベルが逆であり、複数の電源によって給電され電源パワーアップまたはパワーダウンのタイミングと同期しない場合、前記帰還ユニットは、出力ノードOUTのハイ・ロー状態が決定されたレベル信号を出力するように、出力信号に対して帰還補償を行う。
【0070】
入力ノードINがハイレベルである場合、第1NMOS管N1が導通し、第1NMOS管N1のドレインがローレベルになり、このローレベルが第1バッファBUF1を経って第4PMOS管P4が導通し、さらに、入力ノードINのハイレベルが第1インバーターI1で反転した後(逆方向入力ノードがローレベル)第2PMOS管P2が導通し、入力信号が第2PMOS管P2に到達するゲート信号伝送経路は、入力信号が第4PMOS管P4に到達するゲート信号伝送経路よりも短いため、第2PMOS管P2のゲートローレベル信号が第4PMOS管P4のゲートローレベル信号よりも早く到達しているため、出力ノードOUTの出力信号の立ち上がり時間が第1バッファBUF1の時間遅延によって制御され、出力信号の立ち上がり時間がデューティ比を直接に影響し、出力信号デューティ比を調整する目的を達成し、レベル変換ユニットトランジスタのサイズを変更することなく、出力信号品質を向上させることができる。
【0071】
以上は本出願の実施形態に過ぎず、当業者にとって、本出願の創作思想から逸脱しない前提下でなされた改良は、すべて本出願の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4