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  • 特許-多機能装身具 図1
  • 特許-多機能装身具 図2
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  • 特許-多機能装身具 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-04
(45)【発行日】2024-09-12
(54)【発明の名称】多機能装身具
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/04 20060101AFI20240905BHJP
   A41D 15/04 20060101ALI20240905BHJP
   A41D 23/00 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
A41D13/04
A41D15/04 Z
A41D23/00 C
A41D23/00 G
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2024034392
(22)【出願日】2024-02-19
【審査請求日】2024-02-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】724008500
【氏名又は名称】佐藤 由紀子
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 由紀子
【審査官】冨江 耕太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0000005(US,A1)
【文献】特許第6148417(JP,B1)
【文献】特表2011-528409(JP,A)
【文献】米国特許第3286276(US,A)
【文献】米国特許第2402996(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D13/04、15/04、23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の首後ろ側に当接する首掛け部分(C)と、前記首掛け部分(C)の幅方向両端それぞれに縫合され連結している第1本体部分(A)と第2本体部分(B)からなり、前記第1本体部分(A)と前記首掛け部分(C)と前記第2本体部分(B)の表面は同一面で縫合され、前記第1本体部分(A)の長さ方向一端の幅方向外側に配置した第1のスナップボタン(1)と前記第2本体部分(B)の長さ方向他端の幅方向内側に配置した第3のスナップボタン(3)と、前記第1本体部分(A)の首掛け側の幅方向内側に配置した第2のスナップボタン(2)と、前記第2本体部分(B)の首掛け側の幅方向外側に配置した第4のスナップボタン(4)を備え、前記第1本体部分(A)と前記首掛け部分(C)と前記本体部分(B)を連結させたとき前記第1のスナップボタン(1)と前記第2のスナップボタン(2)と前記第3のスナップボタン(3)と前記第4のスナップボタン(4)は全て同一面に配置し、前記第1のスナップボタン(1)と前記第3のスナップボタン(3)及び、前記第2のスナップボタン(2)と前記第4のスナップボタン(4)とがそれぞれ着脱可能であることを特徴とする多機能装身具。
【請求項2】
連結された前記第1本体部分(A)と前記首掛け部分(C)と前記第2本体部分(B)は、前記使用者が着用し着座した際、前記使用者の太もも周辺までカバーする長さを有することを特徴とする請求項1に記載の多機能装身具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボタンの着脱により、ストールや食事用エプロンとして使用することができる
多機能装身具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、よだれや食べこぼしを受ける機能と、また介助が必要とされる高齢者や障がい者の方々の首周りに装着するスカーフのように機能するファッション性を両立した多機能装身具が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-66967
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記多機能装身具は、よだれや食べこぼしを受ける機能と、また介助が必要とされる高齢者や障がい者の方々のファッション性を両立したものであるが、介助を必要としない現役世代やアクティブシニアなどの食事による衣服の汚れ方や、求めるファッションにも大きな違いがあるのではないかと考えられる。
【0005】
そこで本発明は、介助を必要としない方々が首元や胸元のファッションを楽しみながら、食事用エプロンとして使用することも可能となる多機能装身具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
使用者の首後ろ側に当接する首掛け部分(C)と、前記首掛け部分(C)の幅方向両端それぞれに縫合され連結している第1本体部分(A)と第2本体部分(B)からなり、前記第1本体部分(A)と前記首掛け部分(C)と前記第2本体部分(B)の表面は同一面で縫合され、前記第1本体部分(A)の長さ方向一端の幅方向外側に配置した第1のスナップボタン(1)と前記第2本体部分(B)の長さ方向他端の幅方向内側に配置した第3のスナップボタン(3)と、前記第1本体部分(A)の首掛け側の幅方向内側に配置した第2のスナップボタン(2)と、前記第2本体部分(B)の首掛け側の幅方向外側に配置した第4のスナップボタン(4)を備え、前記第1本体部分(A)と前記首掛け部分(C)と前記本体部分(B)を連結させたとき前記第1のスナップボタン(1)と前記第2のスナップボタン(2)と前記第3のスナップボタン(3)と前記第4のスナップボタン(4)は全て同一面に配置し、前記第1のスナップボタン(1)と前記第3のスナップボタン(3)及び、前記第2のスナップボタン(2)と前記第4のスナップボタン(4)とがそれぞれ着脱可能であることを特徴とする多機能装身具。
【発明の効果】
【0007】
本発明の多機能装身具は、ストールとしてのファッション性と食事用エプロンとしての実用性を兼ね備え、ファッションを楽しみながら、食事による衣服汚れの心配も軽減され、より活動的な生活を送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】多機能装身具表側の図
図2】多機能装身具裏側の図
図3】多機能装身具のボタン使用状態の図
図4】多機能装身具のボタン不使用状態の図
【発明を実施するための形態】
【実施例
【0009】
本発明の多機能装身具は、第1本体部分Aと第2本体部分Bのそれぞれ上部にギャザーを寄せ、使用者の首後ろ側に当接する部分Cの生地幅まで前記A、Bのギャザーを絞りCに挟んで縫い付けられている。
A及びBの長さは使用者が着座した際、太もも周辺までカバー出来る長さとし幅は前記長さと同程度とする。なお身長や好みなど必要に応じて長さ幅ともに変更可能とする。
【0010】
また第1本体部分Aの前記使用者側の裾外側に配置した第1のスナップボタン1と前記使用者側の胸元内側に配置した第2のスナップボタン2と、第2本体部分Bの前記使用者側の裾内側に配置した第3のスナップボタン3と前記使用者側の胸元外側に配置した第4のスナップボタン4が備えられ、前記スナップボタン1と前記スナップボタン3、前記スナップボタン2と前記スナップボタン4とがそれぞれ着脱可能とする。
【0011】
また前記スナップボタン1、2、3、4は、縫い付けるタイプのスナップボタンを使用することで前記A、Bの生地裏側に縫い付けることが可能となり、よりファッション性を重視した形状となり好ましい。前記スナップボタン1,4は凸型、前記スナップボタン2,3は凹型のスナップボタンを使用するとより好ましい。
【0012】
また本発明の素材については、シワになりにくいポリエステル系の生地を使うとより好ましい。
【0013】
使用者がスナップボタン1とスナップボタン3、スナップボタン2とスナップボタン4を留めることにより、(図3)のようにA,Bのギャザーが広がり左右が交差され胸元を覆う形となり、胸元及び着座した際の太もも周辺までカバー出来る食事用エプロンとなる。
【0014】
また、スナップボタンを留めない状態(図4)ではストールのように巻いたり縛ったりとファッションを楽しむとともに、首元の寒さ対策など好みや必要に応じて使用することが可能となる。
【0015】
現役世代でも、食事で衣服を汚してしまう事もあり、外出時の汁はね等のリスクが高い食事の際には、衣服を汚さないよう細心の注意を払いながら食事をしなければならない状況もあるが、本発明の多機能装身具は柔らかいポリエステル系の生地を使うことにより、外出時の装身具としても使用でき、またスナップボタンを留めればそのまま食事用エプロンとして使用することが可能となり、シワになりにくい生地を使うことにより小さく畳んで携行もでき、外出時の必要な時に使用することが可能となり、仕事中のランチに汁はねしやすい例えば麺類などを選んでも、エプロンを付けていれば安心して食事ができ、午後からの仕事にも影響ない。
【符号の説明】
【0016】
A 第1本体部
B 第2本体部
C 使用者の首後ろ側に当接する部分
1 スナップボタン
2 スナップボタン
3 スナップボタン
4 スナップボタン
【要約】
【課題】ストールや食事用エプロンとして使用することが可能なファッション性と実用性を兼ね備えた多機能装身具を提供する。
【解決手段】使用者の首後ろ側に当接する部分Cに挟んで縫い付けられているAとBにより形成されている。Aにスナップボタン1とスナップボタン2、Bにスナップボタン3とスナップボタン4を備え、1と3、2と4とがそれぞれ着脱可能とし、ボタンを留めればAとBのギャザーが広がり左右が交差され胸元を覆う形の食事用エプロンとなり、ボタンを外せばストールのように使用することができる。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4