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特許7550355服装学習方法、服装学習システム、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】服装学習方法、服装学習システム、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 5/02 20060101AFI20240906BHJP
   G09B 7/06 20060101ALI20240906BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20240906BHJP
【FI】
G09B5/02
G09B7/06
G06Q30/015
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019076694
(22)【出願日】2019-04-12
(65)【公開番号】P2020173401
(43)【公開日】2020-10-22
【審査請求日】2022-02-22
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】房川 歌津衣
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 史章
(72)【発明者】
【氏名】大平 智亮
【審査官】赤坂 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-331132(JP,A)
【文献】特開2008-108287(JP,A)
【文献】特開2019-049953(JP,A)
【文献】特開2019-039084(JP,A)
【文献】特開平08-030706(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109389536(CN,A)
【文献】特集1 4択で学ぶ選んでわかる構図クイズ,デジタルカメラマガジン 3月号 ,第12巻第3号,株式会社インプレスジャパン,2011年02月19日,第22-23頁
【文献】イメージコンサルタント養成コース,HAPPY SPIRAL ACADEMY [online],2019年01月31日,URL: <https://web.archive.org/web/20190131194152/https://happyspiral-academy.com/image_consultant/>,[令和5年2月14日検索日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 3/00 -19/00
G06Q 30/015、50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの身体情報を含むユーザ情報を取得部が取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得された前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザに合う服装を学習するための学習コンテンツを生成部が生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成された前記学習コンテンツを提示部が提示する提示ステップと、
前記身体情報に基づいて、前記ユーザの色と体格とに関する分析を分析部が行う分析ステップと、
を含み、
前記生成ステップでは、前記分析ステップでの前記ユーザの色の分析の結果と体格の分析の結果との組み合わせに基づいて、服装に関する服装データベースを検索して前記ユーザに合う服装を決定して、前記学習コンテンツを生成し、
前記服装データベースは、前記ユーザが所有している服装に関する所有服装データベースを含む、
服装学習方法。
【請求項2】
前記服装データベースは、前記ユーザが所有していない服装に関する非所有服装データベースを含み、
前記生成ステップは、前記非所有服装データベースよりも先に前記所有服装データベースを検索する、
請求項1の服装学習方法。
【請求項3】
前記学習コンテンツは、前記ユーザに合う服装に関する問題を含み、
前記問題は、設問文と複数の選択肢とを含む多肢選択式問題を含む、
請求項1又は2の服装学習方法。
【請求項4】
前記設問文は、前記分析ステップでの分析の結果を提示する文章を含む、
請求項3の服装学習方法。
【請求項5】
前記複数の選択肢の各々は、服装の画像を含む、
請求項3又は4の服装学習方法。
【請求項6】
前記学習コンテンツは、前記問題の解説を含む、
請求項3~5のいずれか一つの服装学習方法。
【請求項7】
前記ユーザの色に関する分析は、前記ユーザの肌の色に基づく前記ユーザの色の分類を含み、
前記ユーザの体格に関する分析は、前記ユーザの身長、体重、肉づき、骨格、及び体型の少なくとも一つに基づく前記ユーザの体格の分類を含む、
請求項1~6のいずれか一つの服装学習方法。
【請求項8】
前記提示ステップは、電子ミラーの表示装置により前記学習コンテンツを提示する、
請求項1~7のいずれか一つの服装学習方法。
【請求項9】
ユーザの身体情報を含むユーザ情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザに合う服装を学習するための学習コンテンツを生成する生成部と、
前記生成部で生成された前記学習コンテンツを提示する提示部と、
前記身体情報に基づいて、前記ユーザの色と体格とに関する分析を行う分析部と、
を備え、
前記生成部は、前記分析部での前記ユーザの色の分析の結果と体格の分析の結果との組み合わせに基づいて、服装に関する服装データベースを検索して前記ユーザに合う服装を決定して、前記学習コンテンツを生成し、
前記服装データベースは、前記ユーザが所有している服装に関する所有服装データベースを含む、
服装学習システム。
【請求項10】
1以上のプロセッサに、請求項1~8のいずれか一つの服装学習方法を実行させるための、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、服装学習方法、服装学習システム、び、プログラムに関する。特に、本開示は、服装に関する学習を可能とする服装学習方法、服装学習システム、び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、服飾品購入支援システムを開示する。服飾品購入支援システムは、少なくともファッション系統情報が含まれる各服飾品の詳細データ及びイメージ生成用データを格納する服飾品データ記憶部と、服飾品の情報を掲載する情報媒体名と、該情報媒体に掲載されている服飾品のファッション系統とを関連付けて記憶する媒体情報記憶部と、を備える。服飾品購入支援システムは、ユーザ端末から、少なくとも情報媒体名を含む服飾品選択条件を受け付ける。服飾品購入支援システムは、前記選択された情報媒体名に対応するファッション系統に属する服飾品の中から、所定のカラーコーディネート規則に適合する服飾品データを抽出する。最後に、服飾品購入支援システムは、前記抽出した服飾品を組み合わせたコーディネート案を表したグラフィックイメージを生成し、ユーザ端末に対して送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許5003334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、ユーザは、自身の好みに基づいたコーディネート案を知ることはできる。しかしながら、ユーザにとって、コーディネート案が客観的に自身に合った服装となっているかどうかを判断することは難しい。
【0005】
課題は、ユーザが自身に合った服装の学習を行える、服装学習方法、服装学習システム、び、プログラムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の服装学習方法は、ユーザの身体情報を含むユーザ情報を取得部が取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得された前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザに合う服装を学習するための学習コンテンツを生成部が生成する生成ステップと、前記生成ステップで生成された前記学習コンテンツを提示部が提示する提示ステップと、前記身体情報に基づいて、前記ユーザの色と体格とに関する分析を分析部が行う分析ステップとを含む。前記生成ステップでは、前記分析ステップでの前記ユーザの色の分析の結果と体格の分析の結果との組み合わせに基づいて、服装に関する服装データベースを検索して前記ユーザに合う服装を決定して、前記学習コンテンツを生成する。前記服装データベースは、前記ユーザが所有している服装に関する所有服装データベースを含む
【0007】
本開示の一態様の服装学習システムは、ユーザの身体情報を含むユーザ情報を取得する取得部と、前記取得部で取得された前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザに合う服装を学習するための学習コンテンツを生成する生成部と、前記生成部で生成された前記学習コンテンツを提示する提示部と、前記身体情報に基づいて、前記ユーザの色と体格とに関する分析を行う分析部とを備える。前記生成部は、前記分析部での前記ユーザの色の分析の結果と体格の分析の結果との組み合わせに基づいて、服装に関する服装データベースを検索して前記ユーザに合う服装を決定して、前記学習コンテンツを生成する。前記服装データベースは、前記ユーザが所有している服装に関する所有服装データベースを含む
【0009】
本開示の一態様のプログラムは、1以上のプロセッサに、前記服装学習方法を実行させるための、プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本開示の態様によれば、ユーザが自身に合った服装の学習を行える、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態の服装学習方法のフローチャートである。
図2図2は、上記服装学習方法を実行する服装学習システムの概略図である。
図3図3は、上記服装学習システムのブロック図である。
図4図4は、上記服装学習システムが提示する学習コンテンツの画面の一例を示す図である。
図5図5は、上記服装学習システムが提示する学習コンテンツの画面の一例を示す図である。
図6図6は、上記服装学習システムが提示する学習コンテンツの画面の一例を示す図である。
図7図7は、上記服装学習システムが提示する学習コンテンツの画面の一例を示す図である。
図8図8は、上記服装学習システムが提示する学習コンテンツの画面の一例を示す図である。
図9図9は、上記服装学習システムが提示する学習コンテンツの画面の一例を示す図である。
図10図10は、上記服装学習システムの変形例のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
1.実施形態
1.1 概要
図1は、一実施形態の服装学習方法のフローチャートを示す。服装学習方法は、ユーザが自身に合う服装を学習するための方法である。服装学習方法は、図1に示すように、取得ステップS11と、提示ステップS19とを含む。取得ステップS11は、ユーザ100(図2参照)の身体情報を含むユーザ情報を取得するステップである。提示ステップS19は、取得ステップS11で取得されたユーザ情報に基づいて生成される、ユーザ100に合う服装を学習するための学習コンテンツを提示するステップである。
【0013】
本実施形態の服装学習方法が提示する学習コンテンツは、ユーザ100の身体情報を含むユーザ情報を利用して生成される。そのため、本実施形態の服装学習方法によれば、ユーザ100が自身に合った服装の学習を行える。
【0014】
1.2 詳細
以下、本実施形態の服装学習方法について、図1図9を参照して更に詳細に説明する。本実施形態の服装学習方法は、図2及び図3に示す、服装学習システム10によって実行される。
【0015】
服装学習システム10は、図2及び図3に示すように、提示装置20と、入力システム30と、サーバ40とを備える。提示装置20は、入力システム30及びサーバ40と通信ネットワーク50を通じて通信可能である。通信ネットワーク50は、インターネットを含み得る。通信ネットワーク50は、単一の通信プロトコルに準拠したネットワークだけではなく、異なる通信プロトコルに準拠した複数のネットワークで構成され得る。通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。図2及び図3では簡略化されているが、通信ネットワーク50は、リピータハブ、スイッチングハブ、ブリッジ、ゲートウェイ、ルータ等のデータ通信機器を含み得る。
【0016】
入力システム30は、図2及び図3に示すように、画像入力装置31と、情報入力装置32とを含む。画像入力装置31及び情報入力装置32はいずれもユーザ100に関する情報を服装学習システム10に入力するための装置である。
【0017】
画像入力装置31は、ユーザ100に関する画像を服装学習システム10に入力するための装置である。ユーザ100に関する画像は、ユーザ100自身の画像、及び、ユーザ100の所有物の画像を含み得る。ユーザ100自身の画像は、一例として、ユーザ100の顔の画像等のユーザ100の肌が写っている画像であってよい。ユーザ100の所有物の画像は、ユーザ100の所有している服装(衣類、装身具等)の画像であってよい。画像入力装置31は、一例としては、デジタルカメラであるが、これに限らず、ユーザ100の画像(デジタル画像)を生成する機能を有する装置(スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等の携帯端末、又はパーソナルコンピュータ)であってもよい。
【0018】
情報入力装置32は、ユーザ100の画像以外の、ユーザ100に関する情報を入力するための装置である。ユーザ100の画像以外の情報の例としては、ユーザ100の属性の情報がある。ユーザ100の属性は、ユーザ100の性別、年齢、身長、体重、肉づき、骨格、体型、服装の好み(服装の色、服装の模様、服装の形状、服装の種類等)を含み得る。情報入力装置32は、一例としては、スマートフォンであるが、これに限らず、ユーザ100の属性の入力が可能な装置(タブレット端末、ウェアラブル端末等の携帯端末、又はパーソナルコンピュータ)であってもよい。また、情報入力装置32は、キーボード、マウス、トラックボール、タッチパッド、マイクロフォン、デジタルカメラを含み得る。
【0019】
サーバ40は、図3に示すように、通信部41と、記憶部42と、処理部43とを備える。
【0020】
通信部41は、通信インターフェースである。本実施形態では、通信部41は、通信ネットワーク50に接続可能な通信インターフェースであり、通信ネットワーク50を通じた通信を行う機能を有する。特に、通信部41は、提示装置20及びサーバ40と通信ネットワーク50を通じて通信可能である。なお、通信部41の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
【0021】
記憶部42は、情報を記憶するための装置である。記憶部42は、ROM(ReadOnly Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等である。記憶部42は、後述する、服装データベースD11と、コンテンツデータベースD12と、個人データベースD13とを記憶するための領域を有する。なお、図3では、図面の簡略化の観点から、データベースを「DB」と短縮して表記している。
【0022】
処理部43は、サーバ40の全体的な制御、すなわち、通信部41、及び記憶部42を制御するように構成される。処理部43は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上のプログラム(アプリケーション)を実行することで、処理部43として機能する。プログラムは、ここでは処理部43のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0023】
提示装置20は、本実施形態では、画像表示装置である。特に、提示装置20は、電子ミラーとしての機能を有する。提示装置20は、施設に設置される。施設は、本実施形態では、集合住宅である。なお、施設の例としては、オフィスビル、戸建て住宅、集合住宅(住戸、共用部)、店舗、ビル(ビル全体、フロア内)が挙げられる。また、施設は、建物だけではなく、建物とその建物が存在する敷地とを含んでいてもよく、例えば、工場や、公園、病院、商業施設等が挙げられる。
【0024】
提示装置20は、図2に示すように、表示画面2210に画像を表示する表示装置221と、表示画面2210に重ねて配置されるハーフミラー222とを有する。更に、提示装置20は、図3に示すように、入力部21と、出力部22と、通信部23と、処理部24とを備える。
【0025】
入力部21は、提示装置20に情報を入力するために用いられる。入力部21により提示装置20に入力する情報の例としては、ユーザ100に関する情報、及び提示装置20の操作のための情報を含み得る。入力部21は、情報の入力のための1以上の入力装置を含む。1以上の入力装置は、キーボード、マウス、トラックボール、タッチパッド、マイクロフォン、デジタルカメラを含み得る。
【0026】
出力部22は、提示装置20から情報を出力するために用いられる。出力部22により提示装置20から出力する情報の例としては、提示装置20の操作のための情報、及び提示装置20からユーザに通知する情報を含み得る。出力部22は、情報の出力のための1以上の出力装置を含む。1以上の出力装置は、視覚的に情報を提示するための表示装置221、及び、聴覚的に情報を提示するためのスピーカを含み得る。
【0027】
ここで、表示装置221は、画像を表示する表示画面2210を有している。上述したように、ハーフミラー222は、表示画面2210に重ねて配置される。ハーフミラー222は、ユーザ100の像を映すために用いられる。表示装置221は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の薄型のディスプレイ装置である。本実施形態では、表示装置221の表示画面2210には、入力部21のタッチパッドが配置されて、タッチパネルが構成されている。
【0028】
通信部23は、通信インターフェースである。本実施形態では、通信部23は、通信ネットワーク50に接続可能な通信インターフェースであり、通信ネットワーク50を通じた通信を行う機能を有する。特に、通信部23は、入力システム30及びサーバ40と通信ネットワーク50を通じて通信可能である。なお、通信部23の通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。
【0029】
処理部24は、提示装置20の全体的な制御、すなわち、入力部21、出力部22、及び通信部23を制御するように構成される。特に、本実施形態では、提示装置20は、デジタルミラーである。一例として、処理部24は、入力部21のカメラにより得たユーザ100の画像を、出力部22の表示装置221に表示する機能を有する。処理部24は、例えば、1以上のプロセッサ(マイクロプロセッサ)と1以上のメモリとを含むコンピュータシステムにより実現され得る。つまり、1以上のプロセッサが1以上のメモリに記憶された1以上のプログラム(アプリケーション)を実行することで、処理部24として機能する。プログラムは、ここでは処理部24のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0030】
処理部24は、図3に示すように、取得部F11と、分析部F12と、生成部F13と、提示部F14とを備える。図3において、取得部F11、分析部F12、生成部F13、及び提示部F14は実体のある構成を示しているわけではなく、処理部24によって実現される機能を示している。
【0031】
取得部F11は、ユーザ100の身体情報を含むユーザ情報を取得するように構成される。つまり、取得部F11は、ユーザ100の身体情報を含むユーザ情報を取得する取得ステップを実行する。身体情報は、ユーザ100の身体に関する情報である。本実施形態では、身体情報は、ユーザ100の色に関する情報と、ユーザ100の体格に関する情報とを含む。ユーザ100の色に関する情報は、ユーザ100の身体の特定部位の色の情報である。特定部位の色の例としては、肌の色、髪の色、瞳の色が挙げられる。本実施形態では、肌の色の情報が用いられる。ユーザ100の体格に関する情報は、ユーザ100の身長、体重、肉づき、骨格、及び体型の少なくとも一つに関する情報を含む。本実施形態では、ユーザ100の身長と体重の情報が用いられる。
【0032】
取得部F11は、ユーザ情報を入力システム30から取得する。特に、取得部F11は、ユーザ100の色に関する情報を、画像入力装置31から取得する。本実施形態では、ユーザ100の色に関する情報は、ユーザ100の肌が写っている画像であって、一例としては、ユーザ100の顔の画像である。また、取得部F11は、ユーザ100の体格に関する情報を、情報入力装置32から取得する。本実施形態では、ユーザ100の体格に関する情報は、ユーザ100の身長と体重の情報である。
【0033】
分析部F12は、ユーザ100の身体情報に基づく分析を実行するように構成される。より詳細には、分析部F12は、身体情報に基づいて、ユーザ100の色と体格との少なくとも一方に関する分析を行うように構成される。つまり、分析部F12は、身体情報に基づいて、ユーザ100の色と体格との少なくとも一方に関する分析を行う分析ステップを実行する。本実施形態では、分析部F12は、色分析部F121と、体格分析部F122とを含む。これにより、分析部F12は、ユーザ100の色と体格とに関する分析を行う。
【0034】
色分析部F121は、ユーザ100の色に関する分析を行うように構成される。ユーザ100の色に関する分析は、ユーザ100の肌の色に基づくユーザ100の色の分類を含む。色分析部F121は、ユーザ100の肌の色を、取得部F11で取得されたユーザ100の身体情報に含まれるユーザ100の色に関する情報から取得する。よって、色分析部F121は、ユーザ100の色に関する情報に基づいて、ユーザ100の色の分類を行う。ユーザ100の色は、4つの類型に分類され得る。一例として、4つの類型は、肌の色がイエローベースで明るい第1類型、肌の色がウォームベースで暗い第2類型、肌の色がブルーベース(クールタイプ)で明るい第3類型、肌の色がブルーベースで暗い第4類型である。なお、イエローベースは、黄みがかった肌色をいい、ウォームタイプともいわれる。ブルーベースは、青みがかった肌色をいい、クールタイプともいわれる。第1~第4類型は、慣用的に、スプリング、サマー、オータム、及びウィンターともいわれる。ただし、本実施形態では、ユーザ100の色の分類は、イエローベース(ウォームタイプ)とブルーベース(クールタイプ)との2類型である。
【0035】
色分析部F121は、ユーザ100の色に関する分析では、ユーザ100の肌の色がイエローベースかブルーベースかを判定する。一例として、色分析部F121は、ユーザ100の肌の色とイエローベースとの類似度と、ユーザ100の肌の色とブルーベースと類似度との比較に基づいて、ユーザ100の色の分類を実行してよい。色分析部F121は、ユーザ100の肌の色を、取得部F11で得たユーザ100の顔の画像から取得可能である。なお、色分析部F121は、ユーザ100の肌の色の入力に対してイエローベースかブルーベースかを出力する学習済みモデルを利用して、ユーザ100の色の分類を実行してよい。色分析部F121は、ユーザ100の色に関する分析の結果として、ユーザ100の色がイエローベースかブルーベースかを提供する。
【0036】
体格分析部F122は、ユーザ100の体格に関する分析を行うように構成される。ユーザ100の体格に関する分析は、ユーザ100の身長、体重、肉づき、骨格、及び体型の少なくとも一つに基づくユーザ100の体格の分類を含む。体格分析部F122は、ユーザ100の身長、体重、肉づき、骨格、及び体型の少なくとも一つの情報を、取得部F11で取得されたユーザ100の身体情報に含まれるユーザ100の体格に関する情報から取得する。本実施形態では、身体情報は、ユーザ100の身長と体重の情報を含む。よって、体格分析部F122は、ユーザ100の体格に関する情報(ユーザ100の身長及び体重)に基づいて、ユーザ100の体格の分類を行う。ユーザ100の体格は、4つの類型に分類され得る。一例として、4つの類型は、身長高めかつ体重多めの第1類型、身長高めかつ体重少なめの第2類型、身長低めかつ体重多めの第3類型、身長低めかつ体重少なめの第4類型である。
【0037】
体格分析部F122は、ユーザ100の体格に関する分析では、ユーザ100の体格が第1類型~第4類型のいずれであるかを判定する。一例として、体格分析部F122は、ユーザ100の身長が身長閾値以上であれば、ユーザ100は身長高めと判断し、ユーザ100の身長が身長閾値未満であれば、ユーザ100は身長低めと判断する。身長閾値は、平均身長であってよい。平均身長は、性別、年齢等で変わり得る。ここでの平均身長は、ユーザ100と同じ性別、同じ年代の人の平均身長であるとよい。なお、身長閾値は、平均身長以外の値であってよく、理想身長等、種々の数値を利用可能である。体格分析部F122は、ユーザ100の体重が体重閾値以上であれば、ユーザ100は体重多めと判断し、ユーザ100の体重が体重閾値未満であれば、ユーザ100は体重少なめと判断する。体重閾値は、ユーザ100がぽっちゃりかほっそり、又は、がっしりかきゃしゃかを判定するための値であってよい。体重閾値は、一例としては、理想体重であってよい。理想体重は、性別、年齢等で変わり得る。ここでの理想体重は、ユーザ100と同じ性別、同じ年代の人の理想体重であるとよい。なお、体重閾値は、理想体重以外の値であってよく、平均体重等、種々の数値を利用可能である。よって、体格分析部F122は、ユーザ100の身長と身長閾値との比較の結果、及び、ユーザ100の体重と体重閾値との比較に基づいて、ユーザ100の体格の分類を実行してよい。なお、体格分析部F122は、ユーザ100の身長及び体重の入力に対してユーザ100が第1類型~第4類型のいずれであるかを出力する学習済みモデルを利用して、ユーザ100の体格の分類を実行してよい。体格分析部F122は、ユーザ100の体格に関する分析の結果として、ユーザ100の体格が第1類型~第4類型のいずれであるかを提供する。
【0038】
分析部F12は、ユーザ100の身体情報に基づく分析の結果(本実施形態では、ユーザ100の色の分析の結果と体格の分析の結果)を、サーバ40の記憶部42の個人データベースD13に登録するように構成される。したがって、ユーザ100の身体情報に基づく分析の結果が得られれば、分析部F12での分析を再度実行しなくても、服装学習システム10は、個人データベースD13からユーザ100の身体情報に基づく分析の結果を利用することができる。ただし、ユーザ100の身体情報に変更がある場合には、再度、分析部F12による分析を実行することが好ましい。
【0039】
生成部F13は、分析部F12での分析の結果に基づいてユーザ100に合う服装を決定し、学習コンテンツを生成するように構成される。つまり、生成部F13は、分析部F12(分析ステップ)での分析の結果に基づいてユーザ100に合う服装を決定し、学習コンテンツを生成する生成ステップを実行する。
【0040】
生成部F13は、分析部F12での分析の結果に基づいてユーザ100に合う服装を決定する場合に、サーバ40の記憶部42の服装データベースD11を検索する。服装データベースD11は、服装に関するデータベースである。服装データベースD11は、複数の服装情報を保持している。服装情報は、服装の属性、及び、服装の画像を含み得る。服装の属性は、種類、色、柄、シルエットを含み得る。服装の種類は、ワンピース、シャツ、スカート、ジャケット、コート、ボトムス等の衣類の種類と、ネックレス、イヤリング等の装身具の種類等を含み得る。服装の色は、赤、青、白、黄色等を含み得る。服装の色は、服装の全体としての色の印象に基づいて定められる。つまり、服装の色が赤であるといっても、服装が赤の単色であることを意味しているわけではない。服装の柄は、無地、幾何学柄、花柄、ダマスク柄、アニマル柄を含み得る。幾何学柄の例としては、ストライプ、チェック、ボーダー、ドット(水玉)柄が挙げられる。ストライプの例としては、子持ちストライプ、レガッタストライプ、ロンドンストライプ、ブロックストライプ、チェックの例としては、ギンガムチェック、グラフチェック、千鳥格子が挙げられる。ドット柄は、更に、ドットの大きさ及びドットの並び方が異なる複数の柄を含み得る。花柄は、更に、花のリアルさ、花の大きさ、及び花の並び方が異なる複数の柄を含み得る。アニマル柄の例としては、ヒョウ柄など茶系のアニマル柄、モノトーンのアニマル柄が挙げられる。服装のシルエットは、メリハリ系、直線系、上重心系、下重心系、丸み系を含み得る。メリハリ系の例としては、Xラインシルエット、マーメイドシルエット、アワーグラスシルエットが挙げられる。直線系の例としては、ストレートシルエット、スリムシルエットが挙げられる。上重心系の例としては、Yライン、逆三角形が挙げられる。下重心系の例としては、Aラインシルエット、エンパイアシルエット、フィット&フレアシルエットが挙げられる。丸み系の例としては、バルーンシルエット、コクーンシルエット、バレルシルエットが挙げられる。
【0041】
服装データベースD11は、図3に示すように、所有服装データベースD111と、非所有服装データベースD112とを含み得る。所有服装データベースD111は、ユーザ100が所有している服装に関するデータベースである。つまり、所有服装データベースD111に登録されている服装情報は、ユーザ100が実際に所有している服装に関する情報である。ユーザ100は、入力システム30を用いて、ユーザ100が所有している服装を所有服装データベースD111に登録することが可能である。一例として、ユーザ100は、入力システム30の画像入力装置31で服装を撮影して、情報入力装置32を用いて所有服装データベースD111に入力することが可能である。非所有服装データベースD112は、ユーザ100が所有していない服装に関するデータベースである。つまり、非所有服装データベースD112に登録されている服装情報は、ユーザ100が実際に所有していない服装に関する情報である。一例として、非所有服装データベースD112にはあらかじめ複数の服装情報が登録される。なお、非所有服装データベースD112には、インターネット上のウェブサイト(ショッピングサイト)等から取得された服装情報が新たに登録され得る。服装には流行があるため、非所有服装データベースD112は定期的に更新されることが好ましい。なお、ユーザ100が新しく服装を購入した場合には、所有服装データベースD111には、これまで非所有服装データベースD112にだけ登録されている服装に関する情報が登録され得る。この観点から言えば、所有服装データベースD111は、ユーザ100が自身で作成するデータベースであり、非所有服装データベースD112は、服装学習システム10が機械的に作成するデータベースであるともいえる。
【0042】
生成部F13は、分析部F12から得られる、ユーザ100の色の分析の結果と体格の分析の結果との組み合わせに基づいて、ユーザ100に合う服装を決定する。生成部F13は、ユーザ100の色の分析の結果と体格の分析の結果との組み合わせに基づいて、ユーザ100に合う服装を決定するための服装決定アルゴリズムを有している。服装決定アルゴリズムは、ユーザ100の色の分析の結果と体格の分析の結果との組み合わせに対して、ユーザ100に合う服装の属性の条件を出力する。一例として、ユーザ100の色の分析の結果がウォームタイプで、ユーザ100の体格の分析の結果が第3類型(身長低めかつ体重多め)である場合、服装決定アルゴリズムは、ユーザ100に合う服装の属性に関して、色が明るくライトな赤色であるという条件を出力する。他の例として、ユーザ100の色の分析の結果がウォームタイプで、ユーザ100の体格の分析の結果が第3類型(身長低めかつ体重多め)又は第4類型(身長低めかつ体重少なめ)である場合、服装決定アルゴリズムは、ユーザ100に合う服装の属性に関して、柄が小さい花がちりばめられた花柄であるという条件を出力する。他の例として、ユーザ100の色の分析の結果がウォームタイプ又はクールタイプで、ユーザ100の体格の分析の結果が第2類型(身長高めかつ体重少なめ)である場合、服装決定アルゴリズムは、ユーザ100に合う服装の属性に関して、シルエットが直線系であるという条件を出力する。生成部F13は、服装決定アルゴリズムで得た条件に合致する服装(つまり、ユーザ100に合う服装)を、服装データベースD11から検索して、ユーザ100に合う服装を決定する。ここで、生成部F13は、非所有服装データベースD112よりも先に所有服装データベースD111を検索する。つまり、生成部F13は、所有服装データベースD111にユーザ100に合う服装がない場合に、非所有服装データベースD112の検索を行う。なお、どのようなユーザ100にどのような服装が合うかについては、従来周知のファッション理論等を利用できるから、詳細な説明は省略する。なお、服装決定アルゴリズムは、学習済みモデルであってもよい。つまり、生成部F13は、ユーザ100の色の分析の結果と体格の分析の結果との組み合わせとユーザ100に合う服装との関係を学習した学習済みモデルを利用して、ユーザ100に合う服装を決定してよい。
【0043】
生成部F13は、学習コンテンツを生成する場合に、サーバ40の記憶部42のコンテンツデータベースD12を検索する。コンテンツデータベースD12は、学習コンテンツに関するデータベースである。コンテンツデータベースD12は、複数の学習コンテンツを保持している。複数の学習コンテンツは、ユーザ100に合う服装に関する問題及び当該問題の解説を含み得る。ユーザ100に合う服装に関する問題は、服装の属性をジャンルとして設定可能である。つまり、学習コンテンツは、ユーザ100に合う服装に関する問題は、服装の種類、色、柄、シルエット毎に、出題可能である。本実施形態では、ユーザ100に合う服装に関する問題は、多肢選択式問題である。多肢選択式問題は、設問文と複数の選択肢とを含む。設問文は、分析部F12での分析の結果を提示する文章を含む。設問文は、一例として、「クールタイプ、身長高めでぽっちゃり&がっしりなあなたに似合う服装は?」という文章である。ここで、「クールタイプ、身長高めでぽっちゃり&がっしりなあなた」という文章が、分析部F12での分析の結果を提示する文章である。これによって、ユーザ100に分析の結果を通知することができる。ユーザ100は、設問分を、正答肢の選択の参考にすることができる。複数の選択肢は、正解肢と1以上の誤答肢と含む。生成部F13は、ユーザ100に合う服装を正解肢とし、ユーザ100に合う服装以外の服装を誤答肢に用いる。特に、誤答肢に用いる服装は、服装データベースD11に登録されている、ユーザ100に合う服装の属性の条件を満たさない服装から、選択されるとよい。ただし、誤答肢に用いる服装は、服装データベースD11に登録されている服装からランダムに選択されてよい。また、複数の選択肢の各々は、服装の画像を含んでいる。
【0044】
図4及び図5は、学習コンテンツの一例を示す。ここでの学習コンテンツは、服装の色に関する多肢選択式問題である。図4は、多肢選択式問題を提示する問題提示画面P11であり、図5は、問題の解答を提示する解答画面P12である。問題提示画面P11は、設問文領域R110と、複数(図4では3つ)の選択肢領域R111~R113とを含む。設問文領域R110は、設問文を表示する領域である。図4では、設問文は、「ウォームタイプ、身長低めでぽっちゃり&がっしりなあなたに似合う赤色系の服は?」という文章である。ここで、「ウォームタイプ、身長低めでぽっちゃり&がっしりなあなた」という文章が、分析部F12での分析の結果を提示している。複数の選択肢領域R111~R113のそれぞれは、選択肢を表示する領域である。図4から明らかなように、選択肢は、服装の画像を含んでいる。ここでは、選択肢領域R111が正解肢、残りの選択肢領域R112,R113が誤答肢である。解答画面P12は、解答領域R120と、解説領域R121とを含む。解答領域R120は、多肢選択式問題の解答を表示する領域である。本例では、選択肢領域R111が正解肢であるから、解答領域R120は、選択肢領域R111と同じ内容である。解説領域R121は、多肢選択式問題の解説を表示する領域である。図5では、解説は、「ウォームタイプ、身長低めでぽっちゃり&がっしりな方におすすめは明るく・ライトな赤色の服です。」という文章である。ここで、「ウォームタイプ、身長低めでぽっちゃり&がっしりな方」という文章は、分析部F12での分析の結果を提示している。したがって、ユーザ100は、学習コンテンツの多肢選択式問題に挑戦することによって、ユーザ100に合った服装の学習をすることが可能である。
【0045】
図6及び図7は、学習コンテンツの別の例を示す。ここでの学習コンテンツは、服装の柄に関する多肢選択式問題である。図6は、多肢選択式問題を提示する問題提示画面P21であり、図7は、問題の解答を提示する解答画面P22である。問題提示画面P21は、設問文領域R210と、複数(図6では3つ)の選択肢領域R211~R213とを含む。設問文領域R210は、設問文を表示する領域である。図6では、設問文は、「ウォームタイプ、身長低めなあなたに似合う柄の服は?」という文章である。ここで、「ウォームタイプ、身長低めなあなた」という文章が、分析部F12での分析の結果を提示している。複数の選択肢領域R211~R213のそれぞれは、選択肢を表示する領域である。図6から明らかなように、選択肢は、服装の画像を含んでいる。ここでは、選択肢領域R212が正解肢、残りの選択肢領域R211,R213が誤答肢である。解答画面P22は、解答領域R220と、解説領域R221とを含む。解答領域R220は、多肢選択式問題の解答を表示する領域である。本例では、選択肢領域R212が正解肢であるから、解答領域R220は、選択肢領域R212と同じ内容である。解説領域R221は、多肢選択式問題の解説を表示する領域である。図7では、解説は、「ウォームタイプ、身長低めな方におすすめは、小さい花がちりばめられた花柄です。」という文章である。ここで、「ウォームタイプ、身長低めな方」という文章は、分析部F12での分析の結果を提示している。したがって、ユーザ100は、学習コンテンツの多肢選択式問題に挑戦することによって、ユーザ100に合った服装の学習をすることが可能である。
【0046】
図8及び図9は、学習コンテンツの更に別の例を示す。ここでの学習コンテンツは、服装のシルエットに関する多肢選択式問題である。図8は、多肢選択式問題を提示する問題提示画面P31であり、図9は、問題の解答を提示する解答画面P32である。問題提示画面P31は、設問文領域R310と、複数(図6では3つ)の選択肢領域R311~R313とを含む。設問文領域R310は、設問文を表示する領域である。図9では、設問文は、「ストレート体型のあなたの体型をいかしたシルエットの服は?」という文章である。ここで、「ストレート体型のあなた」という文章が、分析部F12での分析の結果を提示している。複数の選択肢領域R311~R313のそれぞれは、選択肢を表示する領域である。図8から明らかなように、選択肢は、服装の画像を含んでいる。ここでは、選択肢領域R311が正解肢、残りの選択肢領域R312,R313が誤答肢である。解答画面P32は、解答領域R320と、解説領域R321とを含む。解答領域R320は、多肢選択式問題の解答を表示する領域である。本例では、選択肢領域R311が正解肢であるから、解答領域R320は、選択肢領域R311と同じ内容である。解説領域R321は、多肢選択式問題の解説を表示する領域である。図9では、解説は、「ストレート体型のあなたの体型をいかしたシルエットは、直線系のシルエットです。」という文章である。ここで、「ストレート体型のあなた」という文章は、分析部F12での分析の結果を提示している。したがって、ユーザ100は、学習コンテンツの多肢選択式問題に挑戦することによって、ユーザ100に合った服装の学習をすることが可能である。
【0047】
提示部F14は、取得部F11で取得されたユーザ情報に基づいて生成される、ユーザ100に合う服装を学習するための学習コンテンツを提示するように構成される。つまり、提示部F14は、取得ステップで取得されたユーザ情報に基づいて生成される、ユーザ100に合う服装を学習するための学習コンテンツを提示する。本実施形態では、学習コンテンツは、生成部F13で生成される。よって、提示部F14は、生成部F13で生成される学習コンテンツを提示する。特に、生成部F13は、提示装置20の表示装置221により学習コンテンツを提示する。より詳細には、提示部F14は、表示装置221の表示画面2210の表示領域A10に、学習コンテンツを提示する。上述したように、学習コンテンツは、多肢選択式問題であり、ユーザ100は、提示装置20の入力部21を利用して、多肢選択式問題に対する回答を入力することが可能である。したがって、ユーザ100は、提示装置20の表示画面2210を見ながら、ユーザ100に合う服の学習が可能である。
【0048】
1.3 動作
次に、服装学習システム10が実行する服装学習方法について図1のフローチャートを参照して簡単に説明する。まず、服装学習システム10では、取得部F11がユーザ情報を取得する(S11)。ここでは、取得部F11が、ユーザ情報を、入力システム30から取得することができる。次に、分析部F12は、ユーザ100の色に関する分析を行い(S12)、更に、ユーザ100の体格に関する分析を行う(S13)。これによって、ユーザ100の色の分類の結果、及び、ユーザ100の体格の分類の結果が得られる。次に、生成部F13は、ユーザ100の色の分類の結果及びユーザ100の体格の分類の結果に基づいて、ユーザ100に合う服装を決定する(S14)。更に、生成部F13は、設問文を生成し(S15)、正解肢を生成し(S16)、誤答肢を生成し(S17)、解説を生成し(S18)、これによって、学習コンテンツを生成する。提示部F14は、生成部F13で生成された学習コンテンツを、表示装置221の表示画面2210に提示する(S19)。これによって、ユーザ100は自身に合う服装の学習が可能となる。
【0049】
なお、図1のフローチャートはあくまでも服装学習方法の一例であり、ステップS11~S19の順番は特に限定されない。一例としては、ステップS11,S12の順番は入れ替え可能であるし、同時に実行され得る。また、ステップS14~S18の順番は入れ替え可能であるし、同時に実行され得る。
【0050】
1.4 まとめ
以上述べた服装学習システム10は、図3に示すように、取得部F11と、提示部F14とを含む。取得部F11は、ユーザの身体情報を含むユーザ情報を取得するように構成される。提示部F14は、取得部F11で取得されたユーザ情報に基づいて生成される、ユーザに合う服装を学習するための学習コンテンツを提示するように構成される。このような服装学習システム10によれば、ユーザが自身に合った服装の学習を行える。
【0051】
そして、服装学習システム10は、上述したように服装学習方法を実行している。服装学習方法は、取得ステップS11と、提示ステップS19とを含む。取得ステップS11は、ユーザの身体情報を含むユーザ情報を取得するステップである。提示ステップS19は、取得ステップS11で取得されたユーザ情報に基づいて生成される、ユーザに合う服装を学習するための学習コンテンツを提示するステップである。このような服装学習方法によれば、服装学習システム10と同様に、ユーザが自身に合った服装の学習を行える。
【0052】
ところで、服装学習システム10は、1以上のプロセッサにより実現されている。つまり、服装学習システム10は、1以上のプロセッサがプログラム(服装学習プログラム)を実行することにより実現される。このプログラムは、1以上のプロセッサに、服装学習方法を実行させるためのプログラム(コンピュータプログラム)である。このようなプログラムによれば、服装学習方法と同様に、ユーザが自身に合った服装の学習を行える。
【0053】
2.変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。
【0054】
図10は、一変形例の服装学習システム10Aを示す。服装学習システム10Aは、提示装置20Aと、入力システム30と、サーバ40Aとを備える。提示装置20Aは、取得部F11、分析部F12、及び生成部F13を備えていない点で、提示装置20と相違する。逆に、サーバ40Aは、取得部F11、分析部F12、及び生成部F13を備えている点で、サーバ40と相違する。つまり、服装学習システム10Aでは、提示装置20Aではなくサーバ40Aが、ユーザ情報の取得、ユーザ情報に基づく分析、及び、学習コンテンツの生成を実施する。図10の変形例では、提示装置20Aでの処理負荷の低減が図れる。
【0055】
一変形例では、入力システム30は、1以上の画像入力装置31及び1以上の情報入力装置32を有していてよい。ただし、一変形例では、提示装置20は、入力部21により、ユーザ情報の入力を受け付けてよい。要するに、提示装置20は、入力システム30としても機能してよい。この場合、入力システム30は必須ではない。
【0056】
一変形例では、提示装置20は、サーバ40の記憶部42と同様の記憶部を有し、服装データベースD11、コンテンツデータベースD12、及び個人データベースD13を備えていてよい。つまり、提示装置20は、サーバ40としての機能を有していてもよい。この場合、サーバ40は必須ではない。
【0057】
一変形例では、提示装置20は、必ずしも、デジタルミラーである必要はない。提示装置20は、取得部F11及び提示部F14を備えることができればよい。提示装置20は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等の携帯端末、又はパーソナルコンピュータにより実現され得る。
【0058】
一変形例では、ユーザ100の色に関する情報は、画像入力装置31ではなく、情報入力装置32により直接的に入力されてよい。また、一変形例では、ユーザ100の体格に関する情報は、情報入力装置32により入力された情報ではなく、画像入力装置31で入力されたユーザ100の全身の画像から取得されてもよい。
【0059】
一変形例では、色分析部F121は、ユーザ100の色に関する分析では、ユーザ100の肌の色だけではなく、ユーザ100の髪の色や瞳の色を利用可能である。なお、ユーザ100の肌の色は生まれつきの色である必要はなく、化粧後や日焼け後の色であってもよい。同様に、ユーザ100の髪の色は生まれつきの色である必要はなく、染色後の色や、ウィッグ等の色であってもよい。また、ユーザ100の瞳の色は生まれつきの色である必要はなく、カラーコンタクトの色であってもよい。
【0060】
一変形例では、体格分析部F122は、ユーザ100の体格に関する分析では、ユーザ100の体型を判定してよい。ユーザの体型の例としては、カーヴィ体型、スレンダー体型、ナチュラルファット体型、オーバル体型、ストレート体型、マッスル体型、及びトライアングル体型が挙げられる。各体型には、よく見られる傾向があることが知られている。よって、ユーザ100の身長、体重、肉づき、及び骨格の少なくとも一つの情報に基づいて、ユーザ100の体型を判定することが可能である。そして、種々のファッション理論から、体型毎に、体型に合う服装のシルエットが決定可能である。
【0061】
一変形例では、分析部F12は、色分析部F121と体格分析部F122との両方を有している必要はなく、色分析部F121と体格分析部F122との少なくとも一方を有していればよい。つまり、分析部F12は、身体情報に基づいて、ユーザ100の色と体格との少なくとも一方に関する分析を行えばよい。
【0062】
一変形例では、ユーザ情報は、ユーザ100の身体情報に加えて、ユーザ100の趣味・趣向に関する情報を含んでいてよい。ユーザ100の趣味・趣向に関する情報は、ユーザ100の服装の趣味・趣向(服装の色、服装の模様、服装の形状、服装の種類等)が挙げられる。この場合、生成部F13は、ユーザ100に合う服装の決定にあたって、ユーザ100の趣味・趣向に関する情報に基づき、ユーザ100の趣味・趣向に合う服装からユーザ100に合う服装を選択してよい。
【0063】
上記実施形態では、ユーザ100に合う服装に関する問題は、服装の属性をジャンルとして設定可能である。一変形例では、問題のジャンルをユーザ100が選択可能であってよい。つまり、ユーザ100は、学習したい服装のジャンルを入力することで、入力したジャンルに対応する学習コンテンツで服装の学習が可能となる。
【0064】
上記実施形態では、ユーザ100に合う服装に関する問題は、単純択一形式の多肢選択式問題であるが、これに限定されず、多真偽形式の多肢選択式問題であってもよい。一変形例では、ユーザ100に合う服装に関する問題は、多肢選択式問題に限定されず、記述問題等の種々の設問形式を採用可能である。
【0065】
上記実施形態では、服装学習システム10は、ユーザ100に合った服装、特に、衣服についての学習を可能とする。一変形例では、服装学習システム10は、ユーザ100に合った装身具についての学習を可能としてよい。よって、服装学習システム10は、ユーザ100に合った服装(衣服及び装身具)の組み合わせ(コーディネート)の学習を可能としてよい。
【0066】
一変形例では、服装学習システム10(特に、提示装置20及びサーバ40)は、複数のコンピュータにより構成されていてもよい。例えば、提示装置20及びサーバ40の機能(特に、取得部F11、分析部F12、生成部F13、及び提示部F14)は、複数の装置に分散されていてもよい。更に、服装学習システム10の機能の少なくとも一部が、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されていてもよい。
【0067】
以上述べた服装学習システム10(特に、提示装置20及びサーバ40)の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における服装学習システム10の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FGPA)、ASIC(application specific integrated circuit)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
【0068】
3.態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、実施形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
【0069】
第1の態様は、服装学習方法であって、ユーザ(100)の身体情報を含むユーザ情報を取得する取得ステップ(S11)と、前記取得ステップ(S11)で取得された前記ユーザ情報に基づいて生成される、前記ユーザ(100)に合う服装を学習するための学習コンテンツを提示する提示ステップ(S19)とを含む。この態様によれば、ユーザ(100)が自身に合った服装の学習を行える。
【0070】
第2の態様は、第1の態様に基づく服装学習方法である。第2の態様では、服装学習方法は、前記身体情報に基づいて、前記ユーザ(100)の色と体格との少なくとも一方に関する分析を行う分析ステップ(S12,S13)と、前記分析ステップ(S12,S13)での分析の結果に基づいて前記ユーザ(100)に合う服装を決定し、前記学習コンテンツを生成する生成ステップ(S14~S18)とを更に含む。この態様によれば、ユーザ(100)に合う服装の決定の精度が高まる。
【0071】
第3の態様は、第2の態様に基づく服装学習方法である。第3の態様では、前記分析ステップ(S12,S13)は、前記ユーザ(100)の色と体格とに関する分析を行う。前記生成ステップ(S14~S18)は、前記ユーザ(100)の色の分析の結果と体格の分析の結果との組み合わせに基づいて、前記ユーザ(100)に合う服装を決定する。この態様によれば、ユーザ(100)に合う服装の決定の精度が高まる。
【0072】
第4の態様は、第2又は第3の態様に基づく服装学習方法である。第4の態様では、前記ユーザ(100)の色に関する分析は、前記ユーザ(100)の肌の色に基づく前記ユーザ(100)の色の分類を含む。前記ユーザ(100)の体格に関する分析は、前記ユーザ(100)の身長、体重、肉づき、骨格、及び体型の少なくとも一つに基づく前記ユーザ(100)の体格の分類を含む。この態様によれば、ユーザ(100)に合う服装の決定の精度が高まる。
【0073】
第5の態様は、第3又は第4の態様に基づく服装学習方法である。第5の態様では、前記生成ステップ(S14~S18)は、服装に関する服装データベース(D11)を検索して、前記ユーザ(100)に合う服装を決定する。この態様によれば、ユーザ(100)に合う服装の決定の精度が高まる。
【0074】
第6の態様は、第5の態様に基づく服装学習方法である。第6の態様では、前記服装データベース(D11)は、前記ユーザ(100)が所有している服装に関する所有服装データベース(D111)を含む。この態様によれば、学習の効果を高めることができる。
【0075】
第7の態様は、第6の態様に基づく服装学習方法である。第7の態様では、前記服装データベース(D11)は、前記ユーザ(100)が所有していない服装に関する非所有服装データベース(D112)を含む。前記生成ステップ(S14~S18)は、前記非所有服装データベース(D112)よりも先に前記所有服装データベース(D111)を検索する。この態様によれば、学習の効果を高めることができる。
【0076】
第8の態様は、第2~第7の態様のいずれか一つに基づく服装学習方法である。第8の態様では、前記学習コンテンツは、前記ユーザ(100)に合う服装に関する問題(R110~R113、R210~R213、R310~R313)を含む。前記問題(R110~R113、R210~R213、R310~R313)は、設問文(R110、R210、R310)と複数の選択肢(R111~R113、R211~R213、R311~R313)とを含む多肢選択式問題を含む。この態様によれば、学習の効果を高めることができる。
【0077】
第9の態様は、第8の態様に基づく服装学習方法である。第9の態様では、前記設問文(R110、R210、R310)は、前記分析ステップ(S12,S13)での分析の結果を含む。この態様によれば、学習の効果を高めることができる。
【0078】
第10の態様は、第8又は第9の態様に基づく服装学習方法である。第10の態様では、前記複数の選択肢(R111~R113、R211~R213、R311~R313)の各々は、服装の画像を含む。この態様によれば、学習の効果を高めることができる。
【0079】
第11の態様は、第8~第10の態様のいずれか一つに基づく服装学習方法である。第11の態様では、前記学習コンテンツは、前記問題(R110~R113、R210~R213、R310~R313)の解説(R122、R222、R322)を含む。この態様によれば、学習の効果を高めることができる。
【0080】
第12の態様は、第1~第11の態様のいずれか一つに基づく服装学習方法である。第12の態様では、前記提示ステップ(S19)は、電子ミラー(20)の表示装置(221)により前記学習コンテンツを提示する。この態様によれば、ユーザ(100)が自身に合った服装の学習を行える。
【0081】
第13の態様は、服装学習システム(10)であって、ユーザ(100)の身体情報を含むユーザ情報を取得する取得部(F11)と、前記取得部(F11)で取得された前記ユーザ情報に基づいて生成される、前記ユーザ(100)に合う服装を学習するための学習コンテンツを提示する提示部(F14)とを備える。この態様によれば、ユーザ(100)が自身に合った服装の学習を行える。
【0082】
第14の態様は、電子ミラー(20)であって、表示画面(2210)に画像を表示する表示装置(221)と、前記表示画面(2210)に重ねて配置されるハーフミラー(222)と、第13の態様の服装学習システム(10)の提示部(F14)とを備える。前記提示部(F14)は、前記学習コンテンツを前記表示装置(221)により提示する。この態様によれば、ユーザ(100)が自身に合った服装の学習を行える。
【0083】
第15の態様は、プログラムであって、1以上のプロセッサに、第1~第12の態様のいずれか一つの服装学習方法を実行させるための、プログラムである。この態様によれば、ユーザ(100)が自身に合った服装の学習を行える。この態様によれば、ユーザ(100)が自身に合った服装の学習を行える。
【符号の説明】
【0084】
10 服装学習システム
20 提示装置(電子ミラー)
221 表示装置
2210 表示画面
222 ハーフミラー
F11 取得部
F14 提示部
D11 服装データベース
D111 所有服装データベース
D112 非所有服装データベース
S11 取得ステップ
S12,S13 分析ステップ
S14~S18 生成ステップ
S19 提示ステップ
100 ユーザ
図1
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図3
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図10