IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧

特許7550360管理システム、管理方法、及びプログラム
<>
  • 特許-管理システム、管理方法、及びプログラム 図1
  • 特許-管理システム、管理方法、及びプログラム 図2
  • 特許-管理システム、管理方法、及びプログラム 図3
  • 特許-管理システム、管理方法、及びプログラム 図4
  • 特許-管理システム、管理方法、及びプログラム 図5
  • 特許-管理システム、管理方法、及びプログラム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】管理システム、管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 9/00 20060101AFI20240906BHJP
   G06Q 50/163 20240101ALI20240906BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
H04M9/00 D
H04M9/00 H
G06Q50/163
H04Q9/00 301D
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020113581
(22)【出願日】2020-06-30
(65)【公開番号】P2022012049
(43)【公開日】2022-01-17
【審査請求日】2023-02-06
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 保明
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-141336(JP,A)
【文献】特開2012-117362(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B1/00-85/28
G06Q10/00-99/00
H03J9/00-9/06
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-11/10
H04Q9/00-9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設けられた第1情報端末と通信する第1通信部と、
前記第1情報端末に関連した動作を行う第2情報端末と通信する第2通信部と、
前記第1情報端末及び前記第2情報端末を連携させる際に用いられる識別情報を管理する管理部と、を備え、
前記管理部は、所定の条件を満たした場合、前記識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報を前記第1情報端末の記憶部から取り出せない状態にするための禁止情報を、前記第1通信部から前記第1情報端末へ送信させ
前記所定の条件は、所定の時点から所定時間が経過すること、所定時刻に達すること、及び、前記第1情報端末が特定の操作入力を受け付けることの少なくとも一方を含む、
管理システム。
【請求項2】
施設に設けられた第1情報端末と通信する第1通信部と、
前記第1情報端末に関連した動作を行う第2情報端末と通信する第2通信部と、
前記第1情報端末及び前記第2情報端末を連携させる際に用いられる識別情報を管理する管理部と、を備え、
前記管理部は、所定の条件を満たした場合、前記識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報の出力を無効化するための無効化情報を、前記第1通信部から前記第1情報端末へ送信させ
前記所定の条件は、所定の時点から所定時間が経過すること、所定時刻に達すること、及び、前記第1情報端末が特定の操作入力を受け付けることの少なくとも一方を含む、
管理システム。
【請求項3】
前記無効化情報は、前記関連情報を削除するための情報を含む、
請求項2記載の管理システム。
【請求項4】
前記管理部は、前記関連情報を削除する場合、前記第1情報端末及び前記第2情報端末の連携を解除させる、
請求項3記載の管理システム。
【請求項5】
前記管理部は、前記所定の条件を満たした場合、前記関連情報を削除するための情報を、前記第2通信部から前記第2情報端末へ送信させる、
請求項1~4のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項6】
前記関連情報は、前記特定の識別情報に紐づいて設定された設定情報を含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項7】
施設に設けられた第1情報端末と通信する第1通信部と、
前記第1情報端末に関連した動作を行う第2情報端末と通信する第2通信部と、
前記第1情報端末及び前記第2情報端末を連携させる際に用いられる識別情報を管理する管理部と、を備え、
前記管理部は、所定の条件を満たした場合、前記識別情報のうち特定の識別情報による前記第1情報端末及び前記第2情報端末の連携を解除した状態にするための解除情報を、前記第1通信部から前記第1情報端末へ送信させ
前記所定の条件は、所定の時点から所定時間が経過すること、所定時刻に達すること、及び、前記第1情報端末が特定の操作入力を受け付けることの少なくとも一方を含む、
管理システム。
【請求項8】
前記管理部は、前記所定の条件を満たすか否かに依らず、前記特定の識別情報を記憶部に保持させる、
請求項1~7のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項9】
前記管理部は、前記所定の条件を満たすか否かに依らず、前記特定の識別情報に紐づいた履歴情報を記憶部に保持させる、
請求項1~8のいずれか1項に記載の管理システム。
【請求項10】
他システムと通信する第3通信部を更に備え、
前記第3通信部は、前記他システムから前記履歴情報の閲覧権限に紐づけられた前記識別情報を受信した場合、前記履歴情報を前記他システムに送信する、
請求項9記載の管理システム。
【請求項11】
施設に設けられた第1情報端末、及び前記第1情報端末に関連した動作を行う第2情報端末を連携させる際に用いられる識別情報を管理する管理ステップを有し、
前記管理ステップは、所定の条件を満たした場合、前記識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報を前記第1情報端末の記憶部から取り出せない状態にするための禁止情報、前記関連情報の出力を無効化するための無効化情報、又は前記特定の識別情報による前記第1情報端末及び前記第2情報端末の連携を解除した状態にするための解除情報を、前記第1情報端末へ送信させ、
前記所定の条件は、所定の時点から所定時間が経過すること、所定時刻に達すること、及び、前記第1情報端末が特定の操作入力を受け付けることの少なくとも一方を含む、
管理方法。
【請求項12】
1以上のプロセッサに、
請求項11記載の管理方法を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に管理システム、管理方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、施設に設けられた情報端末を管理する管理システム、施設に設けられた情報端末を管理するための管理方法、及び管理方法を実行するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、特許文献1には、マルチメディア機能を付加して例えば共同住宅の各住戸に設けられる住宅情報盤が開示されている。この住宅情報盤は、各住戸内の火災又はガス漏れ等の防災情報に関する警報を行う警報装置部と、警報装置部に着脱可能に設けられて各種情報の送受信を行う情報端末部と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-297383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような住宅情報盤(情報端末)においては、例えば住宅情報盤の設置作業後に施工者が住宅情報盤の動作を確認する確認作業を実施する場合がある。この場合、施工者は、確認作業の実施後に住宅情報盤の設定を初期化する初期化作業を実施するが、初期化作業を実施し忘れると、ユーザから見て初期化されていない住宅情報盤をユーザに提供することになる、という問題が生じ得る。
【0005】
本開示は、ユーザから見て初期化された情報端末をユーザに提供しやすい管理システム、管理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る管理システムは、第1通信部と、第2通信部と、管理部と、を備える。前記第1通信部は、施設に設けられた第1情報端末と通信する。前記第2通信部は、前記第1情報端末に関連した動作を行う第2情報端末と通信する。前記管理部は、前記第1情報端末及び前記第2情報端末を連携させる際に用いられる識別情報を管理する。前記管理部は、所定の条件を満たした場合、前記識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報を前記第1情報端末の記憶部から取り出せない状態にするための禁止情報を、前記第1通信部から前記第1情報端末へ送信させる。前記所定の条件は、所定の時点から所定時間が経過すること、所定時刻に達すること、及び、前記第1情報端末が特定の操作入力を受け付けることの少なくとも一方を含む。
【0007】
本開示の一態様に係る管理システムは、第1通信部と、第2通信部と、管理部と、を備える。前記第1通信部は、施設に設けられた第1情報端末と通信する。前記第2通信部は、前記第1情報端末に関連した動作を行う第2情報端末と通信する。前記管理部は、前記第1情報端末及び前記第2情報端末を連携させる際に用いられる識別情報を管理する。前記管理部は、所定の条件を満たした場合、前記識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報の出力を無効化するための無効化情報を、前記第1通信部から前記第1情報端末へ送信させる。前記所定の条件は、所定の時点から所定時間が経過すること、所定時刻に達すること、及び、前記第1情報端末が特定の操作入力を受け付けることの少なくとも一方を含む。
【0008】
本開示の一態様に係る管理システムは、第1通信部と、第2通信部と、管理部と、を備える。前記第1通信部は、施設に設けられた第1情報端末と通信する。前記第2通信部は、前記第1情報端末に関連した動作を行う第2情報端末と通信する。前記管理部は、前記第1情報端末及び前記第2情報端末を連携させる際に用いられる識別情報を管理する。前記管理部は、所定の条件を満たした場合、前記識別情報のうち特定の識別情報による前記第1情報端末及び前記第2情報端末の連携を解除した状態にするための解除情報を、前記第1通信部から前記第1情報端末へ送信させる。前記所定の条件は、所定の時点から所定時間が経過すること、所定時刻に達すること、及び、前記第1情報端末が特定の操作入力を受け付けることの少なくとも一方を含む。
【0009】
本開示の一態様に係る管理方法は、管理ステップを有する。前記管理ステップは、施設に設けられた第1情報端末、及び前記第1情報端末に関連した動作を行う前記第2情報端末を連携させる際に用いられる識別情報を管理するステップである。前記管理ステップは、所定の条件を満たした場合、禁止情報、無効化情報、又は解除情報を、前記第1情報端末へ送信させる。前記禁止情報は、前記識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報を前記第1情報端末の記憶部から取り出せない状態にするための情報である。前記無効化情報は、前記関連情報の出力を無効化するための情報である。前記解除情報は、前記特定の識別情報による前記第1情報端末及び前記第2情報端末の連携を解除した状態にするための情報である。前記所定の条件は、所定の時点から所定時間が経過すること、所定時刻に達すること、及び、前記第1情報端末が特定の操作入力を受け付けることの少なくとも一方を含む。
【0010】
本開示の一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の管理方法を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示は、ユーザから見て初期化された情報端末をユーザに提供しやすい、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本開示の一実施形態に係る管理システムの概要を示すブロック図である。
図2図2は、同上の管理システムが適用されるインターホンシステムの全体構成を示す概要図である。
図3図3は、同上の管理システムの第1動作の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、同上の管理システムの第2動作の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、同上の管理システムの第3動作の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、本開示の一実施形態の変形例に係る管理システムの概要を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(1)概要
以下、本実施形態の管理システム100(図1参照)について図面を参照して説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0014】
本実施形態の管理システム100は、図1及び図2に示すように、施設2に設けられた情報端末(第1情報端末A1)を管理するためのシステムである。
【0015】
本開示でいう「施設」は、店舗、オフィス、工場、ビル、学校、福祉施設又は病院等の非住宅施設、及び戸建住宅、集合住宅、又は戸建住宅若しくは集合住宅の各住戸等の住宅施設を含み得る。非住宅施設には、劇場、映画館、公会堂、遊技場、複合施設、百貨店、ホテル、旅館、幼稚園、図書館、博物館、美術館、地下街、駅及び空港等も含み得る。さらには、本開示でいう「施設」には、建物(建造物)だけでなく、球場、庭、駐車場、グランド及び公園等の屋外施設を含み得る。
【0016】
本実施形態では、複数の住戸を含む集合住宅(マンション等)を施設2の一例として説明する。また、本実施形態では、住戸ごとに設置される住宅情報盤11を第1情報端末A1の一例として説明する。つまり、本実施形態では、管理システム100は、インターホンシステム1に適用され、複数の第1情報端末A1(住宅情報盤11)を個別に管理する。
【0017】
管理システム100は、図1に示すように、第1通信部101と、第2通信部102と、管理部103と、を備えている。本実施形態では、管理システム100は、集合住宅、又は集合住宅から離れた遠隔地にあるサーバシステムである。
【0018】
第1通信部101は、施設2(ここでは、集合住宅)に設けられた第1情報端末A1(ここでは、住宅情報盤11)と通信する。つまり、管理システム100は、複数の第1情報端末A1と個別に通信する。
【0019】
第2通信部102は、第1情報端末A1に関連した動作を行う第2情報端末A2と通信する。本開示でいう「関連した動作」は、第1情報端末A1の制御、又は第1情報端末A1のパラメータの設定等を含み得る。本実施形態では、第2情報端末A2は、第1情報端末A1の使用者が所持する端末であって、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等を含み得る。第1情報端末A1の使用者は、第1情報端末A1が設置された住戸の居住者、又は第1情報端末A1の施工者を含み得る。本開示でいう「施工者」は、施設2の新築時において第1情報端末A1の設置作業を行う者、施設2のメンテナンス時において既設の第1情報端末A1の点検作業を行う者、又は作業現場の監督者を含み得る。
【0020】
管理部103は、第1情報端末A1及び第2情報端末A2を連携させる際に用いられる識別情報を管理する。本開示でいう「連携させる」とは、第1情報端末A1及び第2情報端末A2を、一方で入力した情報に応じて他方が動作する状態にさせることをいう。例えば、第1情報端末A1及び第2情報端末A2が連携している状態においては、第2情報端末A2にて第1情報端末A1を制御したり、第1情報端末A1のパラメータを設定したりすることが可能である。
【0021】
本実施形態では、識別情報は、認証用のID(Identifier)と、パスワードと、を含む。識別情報は、第1情報端末A1ごとに個別に発行される。識別情報は、管理システム100により発行されてもよいし、他のシステムにより発行されてもよい。例えば、第2情報端末A2の使用者は、第2情報端末A2に搭載されているウェブブラウザに表示される専用のウェブサイト、又は第2情報端末A2に搭載されている専用のアプリケーションにて識別情報を入力する。これにより、第2情報端末A2と、識別情報に対応する第1情報端末A1とが連携されるので、第2情報端末A2の使用者は、第2情報端末A2を用いて第1情報端末A1に各種動作を実行させることが可能である。
【0022】
本実施形態では、管理部103は、所定の条件を満たした場合に、以下に列挙する第1動作、第2動作、及び第3動作のうちのいずれか1つの動作を実行する。所定の条件は、一例として、所定時刻(例えば、午前零時)に達することである。
【0023】
第1動作においては、管理部103は、所定の条件を満たした場合、識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報を取り出せない状態にするための禁止情報を、第1通信部101から第1情報端末A1へ送信させる。本開示でいう「特定の識別情報」は、一例として、施工者の認証用のID及びパスワードである。本開示でいう「関連情報」は、第1情報端末A1にて特定の識別情報と紐づけられた情報であって、一例として、第1情報端末A1の動作用のパラメータを含み得る。第1動作の実行後においては、第1情報端末A1は、取得した禁止情報に基づいて、関連情報を取り出せない状態となる。
【0024】
第2動作においては、管理部103は、所定の条件を満たした場合、識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報の出力を無効化するための無効化情報を、第1通信部101から第1情報端末A1へ送信させる。第2動作の実行後においては、第1情報端末A1は、取得した無効化情報に基づいて、関連情報の出力を無効化する。
【0025】
第3動作においては、管理部103は、所定の条件を満たした場合、識別情報のうち特定の識別情報による第1情報端末A1及び第2情報端末A2の連携を解除した状態にするための解除情報を、第1通信部101から第1情報端末A1へ送信させる。第3動作の実行後においては、第1情報端末A1は、取得した解除情報に基づいて、第1情報端末A1及び第2情報端末A2の連携を解除する。
【0026】
例えば、施工者が特定の識別情報を用いて第1情報端末A1及び第2情報端末A2を連携させた状態にて、関連情報として第1情報端末A1のパラメータを設定した、と仮定する。この場合、管理部103は、所定の条件を満たすと、第1動作、第2動作、及び第3動作のうちのいずれか1つの動作を実行する。すると、仮に施工者が第1情報端末A1を初期化する作業を行わなかった場合でも、ユーザ(ここでは、居住者)が第1情報端末A1を操作する際には、施工者により設定されたパラメータがユーザに知覚されることがない。つまり、ユーザから見て第1情報端末A1が初期化された状態となる。このため、本実施形態では、ユーザから見て初期化された情報端末(第1情報端末A1)をユーザに提供しやすい、という利点がある。
【0027】
(2)詳細
以下、本実施形態の管理システム100について図面を参照して詳細に説明する。以下では、説明を簡単にするために、複数の第1情報端末A1のうちのいずれか1台の第1情報端末A1に焦点を当てて説明する。以下の説明は、他の第1情報端末A1においても同様に適用される。
【0028】
本実施形態では、施設2は、複数の住戸を含む集合住宅(マンション等)である。集合住宅においては、ロビー(集合玄関)、駐車場、キッズルーム、又は、ごみ収集場等が共用部22(図2参照)となり、複数の住戸のそれぞれが専有部23(図2参照)となる。また、施設2は、複数の棟を含んでもよい。
【0029】
本実施形態では、一例として、施設2は、管理室21と、共用部22と、複数の専有部23と、MDF(Main Distribution Frame)室24と、を有している。なお、管理室21は、施設2を管理するための設備(例えば、管理室親機14等)が設置されており、管理人が、入居者の不在時における来訪者の受付け等の管理業務を行うための場所である。管理室21は、管理事務所及び管理人室等を含む。
【0030】
(2.1)インターホンシステム
まず、管理システム100が適用されるインターホンシステム1の構成について図2を参照して説明する。複数の専有部23には、それぞれ同様の装置(居室親機としての機能をする住宅情報盤11、及び居室子機12等)が導入される。ただし、図2では、1つの専有部23(住戸)についてのみ導入される装置を示し、それ以外の専有部23については導入される装置の図示を省略する。
【0031】
インターホンシステム1は、住宅情報盤11(第1情報端末A1)と、居室子機12と、ロビーインターホン13と、管理室親機14と、ゲートウェイ装置3と、制御装置4と、を備えている。
【0032】
住宅情報盤11は、各専有部23(住戸)に導入(設置)され、居室親機として機能する。住宅情報盤11は、インターホン通話に関するインターホン機能を有している。また、住宅情報盤11は、インターホン機能以外にも、火災を検知した場合に火災警報を実行するための防災機能を有している。その他にも、住宅情報盤11は、不審者の侵入を検知した場合に警報を実行するための防犯機能、各種の生活情報を提示する機能、及び外部(例えば、管理システム100)と通信するための通信機能等を有している。住宅情報盤11については、後述する「(2.2)住宅情報盤(第1情報端末)」にて詳細に説明する。
【0033】
居室子機12は、例えば玄関子機であり、住宅情報盤11と電気的に接続されている。住宅情報盤11(居室親機)と居室子機12とは、互いに通信(通話を含む)可能に構成されている。居室子機12は、撮像部(カメラ)を有しており、居室子機12の撮像部で撮影された来訪者の画像を住宅情報盤11にて表示することができる。
【0034】
ロビーインターホン13は、例えば、共用部22の1つである集合玄関(ロビー)に設置されている。ロビーインターホン13は、制御装置4及び扉221(又は扉221に設けられた電気錠)と電気的に接続されている。ロビーインターホン13は、ロビー(共用部22)の扉221と電気的に接続されている。本実施形態では、ロビーインターホン13にて、扉221の開閉又は施解錠を制御することが可能である。ロビーインターホン13は、例えば、施設2のロビー等の共用部22において、扉221の外側(施設2の外部と通じる側)に設置されている。
【0035】
ロビーインターホン13は、各住宅情報盤11又は管理室親機14を呼び出すための呼出信号を、各住宅情報盤11又は管理室親機14に送信する。さらに、ロビーインターホン13は、撮像部(カメラ)を有しており、ロビーインターホン13の撮像部で撮影された来訪者の画像は、各住宅情報盤11又は管理室親機14に送信される。これにより、ロビーインターホン13の撮像部で撮影された来訪者の画像は、各住宅情報盤11又は管理室親機14にて表示可能となる。
【0036】
管理室親機14は、管理室21の室内空間に設置されている。本実施形態では、インターホンシステム1は、管理室21に設置される機器として、管理室親機14と互いに通信(通話を含む)可能な管理室子機、及び通信アダプタ等を更に備える。管理室子機は、管理室21の玄関の外に設置される玄関子機であり、管理室親機14と電気的に接続されている。
【0037】
ゲートウェイ装置3は、施設2内のMDF室24に、ルータB1及びHUB装置15と共に設置されている。ゲートウェイ装置3は、制御装置4に接続されている。また、ゲートウェイ装置3は、HUB装置15及びルータB1等を介して、インターネット等の施設2の外部のネットワークNT1に接続されている。したがって、インターホンシステム1は、例えば、ネットワークNT1を介して外部の管理システム100等と通信を行い、管理システム100から情報を取得したり管理システム100へ情報を出力したりすることが可能である。
【0038】
本実施形態では、各専有部23の住宅情報盤11は、直接(つまり、制御装置4及びゲートウェイ装置3を介さずに)ネットワークNT1に接続可能である。具体的には、各住宅情報盤11は、その専有部23に設置されるHUB装置16及びルータB2等を介して、ネットワークNT1に接続されている。したがって、各住宅情報盤11は、制御装置4及びゲートウェイ装置3を介さずに、管理システム100から情報を取得したり管理システム100へ情報を出力したりすることも可能である。
【0039】
制御装置4は、各専有部23の住宅情報盤11(第1情報端末A1)とインターホン回線(幹線L1)を介して接続されて、住宅情報盤11の通信(通話を含む)を制御する。また、制御装置4は、幹線L1を介して、管理室親機14とも接続され、管理室親機14の通信(通話を含む)を制御する。制御装置4は、例えば、共用部22の1つである集合玄関(ロビー)に設置されている。
【0040】
制御装置4は、基本動作として、ロビーインターホン13から送信される通信信号(呼出信号、音声信号、及び映像信号等)を中継して、住宅情報盤11へ送信させる。ロビーインターホン13から送信される通信信号には、送信先となる住宅情報盤11を特定するための情報(例えばアドレス等)が含まれている。また、制御装置4は、基本動作として、複数の住宅情報盤11の各々から送信される通信信号(音声信号及び映像信号等)を中継して、ロビーインターホン13へ送信させる。さらに、制御装置4は、複数の住宅情報盤11の各々と管理室親機14との間の通信信号の中継、及び管理室親機14とロビーインターホン13との間の通信信号の中継も行う。
【0041】
また、制御装置4は、ゲートウェイ装置3を介して管理システム100から住宅情報盤11(第1情報端末A1)に対して送信される各種情報を受信し、対象となる住宅情報盤11に対して送信するように構成される。つまり、制御装置4は、管理システム100と住宅情報盤11との間の中継を行う機能を有している。
【0042】
(2.2)住宅情報盤(第1情報端末)
次に、住宅情報盤11(第1情報端末A1)の構成について図2を参照しながら詳細に説明する。住宅情報盤11は、幹線L1及び分岐線L2を介して、制御装置4と電気的に接続されている。住宅情報盤11は、制御装置4を介して、ロビーインターホン13との間で双方向に通信可能に構成されている。
【0043】
また、住宅情報盤11は、接続線L3を介して、居室子機12と電気的に接続されている。住宅情報盤11は、居室子機12との間で双方向に通信可能に構成されている。
【0044】
また、住宅情報盤11は、HUB装置16及びルータB2を介して、所定の空間領域(例えば、専有部23)内に存在する端末T1との間で双方向に通信可能に構成されている。端末T1は、例えば、専有部23のユーザ(ここでは、居住者)が所有するスマートフォン又はタブレット端末等の携帯端末を想定するが、デスクトップ型又はラップトップ型のパーソナルコンピュータ等でもよい。住宅情報盤11のHUB装置16との通信方式は、有線に限定されず、無線でもよい。
【0045】
住宅情報盤11においては、ユーザは、住宅情報盤11の備える操作部111への操作、又は住宅情報盤11の備える表示部110へのタッチ操作を通じて、種々の設定及び操作を行うことが可能である。設定及び操作は、一例として、通話音若しくは呼出音の音量設定、撮像部で撮像された過去の映像の再生、又は映像の録画に関する操作等を含む。
【0046】
住宅情報盤11は、制御装置4から受け取った各種の通知情報、及び管理システム100から受け取ったコンテンツ情報等を自機のメモリに記憶する。また、住宅情報盤11は、対応する端末T1を識別するための識別情報(アドレス等)を自機のメモリに記憶する。住宅情報盤11は、この他にも各種の設定情報を自機のメモリに記憶する。
【0047】
以下、住宅情報盤11の有する機能であって、インターホン機能及び通信機能以外の機能について列挙する。なお、住宅情報盤11は、以下に列挙する全ての機能を有していなくてもよく、一部の機能のみを有していてもよい。また、以下に列挙する機能は、一例であって、住宅情報盤11は更に他の機能を有していてもよい。
【0048】
住宅情報盤11は、一例として、防災機能を有する。防災機能は、施設2に導入される火災警報システムと連携する機能を含む。火災警報システムは、例えば、1又は複数の火災感知器17(図2参照)、発信機(警報装置)、及び受信機18(図2参照)等を有している。
【0049】
受信機18は、例えば、信号線L4を介して管理室親機14に接続されている。受信機18は、信号線L4等を介して送信されてくる検知信号を受信し、警報音を自機のスピーカより出力する。また、受信機18は、施設2内の複数の発信機を通じて警報音を連動発報する。
【0050】
火災感知器17は、火災を検知すると、当該火災感知器17が接続されている住宅情報盤11に検知信号を送信する。検知信号を受信した住宅情報盤11は、防災機能に対応するソフトウェアを実行処理し、火災警報の動作を行う。
【0051】
本開示でいう「火災警報の動作」とは、専有部23の外部(例えば、管理室親機14)への火災の発生を報知する動作、自機のスピーカから警報音を発報する動作、及び自機の表示部110に火災の発生の旨を表示する動作等を含む。さらに「火災警報の動作」は、自機と接続されている居室子機12のスピーカから警報音を発報させる動作も含む。また、別の専有部23又は共用部22で火災の発生が検知されると、住宅情報盤11は、例えば受信機18からその旨を受信し、自機のスピーカから警報音を発報し、自機の表示部110に火災の発生の旨を表示し、居室子機12から警報音を発報させる。これらの動作も「火災警報の動作」に含まれる。また、各居室子機12においても、例えば試験用の釦を押したり、居室子機12に組み込んである中継器に外部試験機を接続して試験信号を送信したりすることで、火災の発生を検知した場合と同等の動作の試験を、その居室子機12に接続されている住宅情報盤11に実行させることができる。これらの動作試験も「火災警報の動作」に含まれる。
【0052】
住宅情報盤11は、一例として、アプリケーション機能を有する。アプリケーション機能は、天気予報、及び気象警報等の生活情報を外部のサーバから受信して、表示部110からプッシュ通知等により通知したり、ユーザの端末T1に転送したりする機能を含む。アプリケーション機能は、住宅情報盤11が上述した「火災警報の動作」を実行すると、その旨を、ユーザの端末T1に通知する機能を含む。また、アプリケーション機能は、共用部22等に設置されている宅配ボックスに荷物が着荷すると、その旨を表示部110から通知したり、ユーザの端末T1に転送したりする機能を含む。また、アプリケーション機能は、管理人又は管理会社からの連絡事項(例えば、火災感知器の点検日の日程に関する連絡等)を、管理室親機14又は管理システム100から受信して、表示部110から通知したり、ユーザの端末T1に転送したりする機能を含む。
【0053】
住宅情報盤11は、一例として、フォント機能を有する。フォント機能は、例えばアプリケーション機能等の実行時に、表示部110(転送先となる端末T1の表示部も含む)への文字列データ及び記号データ等の表示形態を指定するための機能である。具体的には、フォント機能は、フォントの種類(日本語、英語、中国語、及び韓国語等の種類)、フォントサイズ、及び配置(左端揃え、又は中央揃え等)を指定する機能である。
【0054】
住宅情報盤11は、一例として、防犯機能を有する。防犯機能は、施設2に導入される防犯システムと連携する機能を含む。防犯システムは、住宅情報盤11と電気的に接続されている1又は複数の防犯センサを含む。住宅情報盤11は、防犯センサから不審者を検知した信号を受信すると、警報音を鳴動させたり、管理室親機14に通知したりする。住宅情報盤11とは別に専有部23内の各種の電気機器を監視、管理するHEMS(Home Energy Management System)のコントローラが設けられている場合、住宅情報盤11は、当該コントローラと電気的に接続されて、当該コントローラを介して、防犯センサから不審者を検知した信号を受信してもよい。
【0055】
特に、防犯機能は、操作部111への操作入力に応じて、外出モード及び在宅モード等を選択する機能を含む。例えば、居住者が外出する際に、操作部111を操作して外出モードに設定することで、住宅情報盤11は、防犯警戒を実施する。住宅情報盤11は、外出中に専有部23の玄関ドア又は窓が開けられたり破壊されたりした場合、警報音を鳴動させて管理室親機14に通知し、同時にユーザの端末T1に通知する。住宅情報盤11は、窓又はドアが開けられた場合、その発生場所及び発生時刻等を履歴情報として自機のメモリに記憶させる。居住者は、表示部110を通じて、その履歴情報を確認できる。また居住者が外出前に外出モードに切り替えることで、住宅情報盤11は、一定時間が経過した後に、その時点での専有部23の玄関ドア及び窓の施解錠の状態を、ユーザの端末T1に通知する。居住者が帰宅して在宅モードに切り替えることで、防犯警戒を解除する。
【0056】
(2.3)管理システム
次に、管理システム100について図1を参照して詳細に説明する。管理システム100は、例えば施設2を管理する管理会社又は警備会社等によって運用され得る。管理システム100は、第1通信部101と、第2通信部102と、管理部103と、記憶部104と、を備えている。
【0057】
第1通信部101は、第1情報端末A1(ここでは、住宅情報盤11)と通信する。第1通信部101は、ネットワークNT1、ルータB1、HUB装置15、ゲートウェイ装置3、及び制御装置4を介した通信経路にて、第1情報端末A1との間で双方向に通信可能に構成されている。なお、第1通信部101は、ネットワークNT1、ルータB2、及びHUB装置16を介した通信経路にて、第1情報端末A1との間で双方向に通信してもよい。
【0058】
第2通信部102は、第2情報端末A2と通信する。ここでは、第2情報端末A2は、施工者が所持する端末T2である。端末T2は、ユーザの所持する端末T1と同様に、スマートフォン又はタブレット端末等の携帯端末でもよいし、デスクトップ型又はラップトップ型のパーソナルコンピュータ等でもよい。もちろん、第2情報端末A2は、ユーザの所持する端末T1であってもよい。
【0059】
第2通信部102は、ネットワークNT1及びルータB1を介した通信経路、又はネットワークNT1及びルータB2を介した通信経路にて、第2情報端末A2との間で双方向に通信可能に構成されている。なお、第2通信部102は、ネットワークNT1及び携帯回線網を介した通信経路にて、第2情報端末A2との間で双方向に通信してもよい。携帯回線網は、一例として、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、又はLTE(Long Term Evolution)等を含み得る。
【0060】
管理部103は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するマイクロコントローラにて構成されている。言い換えれば、管理部103は、1以上のプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されており、1以上のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが管理部103として機能する。プログラムは、ここではメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0061】
管理部103は、識別情報を管理する。管理部103は、後述する管理ステップST1の実行主体である。具体的には、管理部103は、第2通信部102にて第2情報端末A2から送信された識別情報(ここでは、特定の識別情報)を受信すると、記憶部104に記憶している認証情報(後述する)と照合することにより、認証を行う。
【0062】
認証に成功した場合、管理部103は、識別情報の送信元の第2情報端末A2と、識別情報に対応する第1情報端末A1とを連携させる。一方、認証に失敗した場合、管理部103は、識別情報の送信元の第2情報端末A2に対して認証に失敗したことを通知する。そして、第1情報端末A1及び第2情報端末A2が連携された状態では、管理部103は、第1情報端末A1と第2情報端末A2との間の通信を制御する。これにより、第2情報端末A2にて入力された情報に基づいて、第1情報端末A1にて種々の制御、又は設定が行われる。
【0063】
一例として、施工者は、第2情報端末A2にて各種入力を行うことにより、第1情報端末A1の有する各種機能(防犯機能、防災機能、及びアプリケーション機能等)の動作確認を行う。動作確認を行う際に第1情報端末A1にて設定された設定情報は、関連情報として第1情報端末A1のメモリに記憶される。つまり、関連情報は、特定の識別情報(ここでは、施工者のID及びパスワード)に紐づいて設定された設定情報を含んでいる。関連情報は、設定情報の他、特定の識別情報等の第1情報端末A1及び第2情報端末A2の連携に関する情報を含んでいてもよい。なお、関連情報は、基本的に施工者が第2情報端末A2を用いて初期化作業を実行しない限り、第1情報端末A1のメモリに保持される。
【0064】
記憶部104は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の電気的に書換え可能な不揮発性メモリ、及びRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリ等を備える。その他、記憶部104は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)であってもよい。記憶部104は、1以上の識別情報(特定の識別情報を含む)と、対応する第1情報端末A1と、を紐づけた認証情報を記憶する。認証情報は、第2情報端末A2から送信される識別情報を認証する際に用いられる。
【0065】
既に述べたように、管理部103は、所定の条件を満たした場合に、以下に列挙する第1動作、第2動作、及び第3動作のうちのいずれか1つの動作を実行する。本実施形態では、所定の条件は、所定の時点から所定時間(例えば、数時間)が経過すること、及び所定時刻(例えば、午前零時)に達することの少なくとも一方を含む。所定の時点は、一例として、第1情報端末A1と第2情報端末A2とを連携させた時点、言い換えれば認証した時点を含み得る。また、所定の時点は、一例として、第1情報端末A1と第2情報端末A2とが連携された状態において、第1情報端末A1又は第2情報端末A2が最後に操作された時点を含み得る。
【0066】
第1動作においては、管理部103は、所定の条件を満たした場合、識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報を取り出せない状態にするための禁止情報を、第1通信部101から第1情報端末A1へ送信させる。第1情報端末A1は、禁止情報を受信すると、自機のメモリに記憶してある関連情報を取り出せない状態へ移行する。ここで、「関連情報を取り出せない状態」とは、第1情報端末A1の表示部110にて関連情報を閲覧できない状態、又は関連情報を第1情報端末A1からメモリカード等の記憶媒体にコピーできない状態等を含み得る。
【0067】
第2動作においては、管理部103は、所定の条件を満たした場合、識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報の出力を無効化するための無効化情報を、第1通信部101から第1情報端末A1へ送信させる。第1情報端末A1は、無効化情報を受信すると、自機のメモリに記憶してある関連情報の出力を無効化する。
【0068】
ここで、「関連情報の出力の無効化」とは、関連情報を削除すること、又は関連情報を出力する指令を受け付けないことを含み得る。本実施形態では、無効化情報は、関連情報を削除するための情報を含む。つまり、本実施形態では、第2動作の実行後においては、第1情報端末A1は、取得した無効化情報に基づいて、関連情報を削除する。
【0069】
また、本実施形態では、管理部103は、関連情報を削除する場合、第1情報端末A1及び第2情報端末A2の連携を解除させる。つまり、本実施形態では、第2動作の実行後においては、施工者は、第2情報端末A2にて特定の識別情報を入力しても、対応する第1情報端末A1と第2情報端末A2とを連携させることができない。
【0070】
第3動作においては、管理部103は、所定の条件を満たした場合、識別情報のうち特定の識別情報による第1情報端末A1及び第2情報端末A2の連携を解除した状態にするための解除情報を、第1通信部101から第1情報端末A1へ送信させる。第1情報端末A1は、解除情報を受信すると、特定の識別情報による第1情報端末A1及び第2情報端末A2の連携を解除する。したがって、第3動作の実行後においては、施工者は、第2情報端末A2にて特定の識別情報を入力しても、対応する第1情報端末A1と第2情報端末A2とを連携させることができない。
【0071】
なお、第1動作、第2動作、及び第3動作は、いずれも特定の識別情報に対して実行される動作である。したがって、第1動作、第2動作、及び第3動作は、いずれも特定の識別情報とは別の識別情報に紐づけられた情報に対しては影響を及ぼさない。例えば、ユーザ(ここでは、居住者)が第1情報端末A1を直接操作したり、端末T1を用いたりすることで第1情報端末A1に対して各種設定を行った、と仮定する。この場合、所定の条件を満たした場合であっても、当該識別情報に関連した設定情報については、取り出せない状態になったり、削除されたりすることはない。
【0072】
(3)動作
以下、管理システム100の動作の一例について図3図5を参照して説明する。図3は第1動作の一例、図4は第2動作の一例、図5は第3動作の一例を表している。以下の説明では、前提として、施工者が第2情報端末A2(ここでは、端末T2)にて特定の識別情報を入力することにより、第2情報端末A2と、対応する第1情報端末A1(ここでは、住宅情報盤11)とを連携させる、と仮定する。すなわち、図3図5に示すように、第2通信部102にて特定の識別情報を受信すると(S1:Yes)、管理部103は、受信した特定の識別情報を用いて認証する。そして、管理部103は、特定の識別情報の送信元の第2情報端末A2と、対応する第1情報端末A1とを連携させる(S2)。これにより、施工者は、第2情報端末A2にて各種入力を行うことにより、第1情報端末A1の有する各種機能の動作確認を行う。
【0073】
また、以下の説明では、前提として、施工者が第2情報端末A2を用いた第1情報端末A1の動作確認の後に、第1情報端末A1の初期化作業をし忘れた、と仮定する。さらに、以下の説明では、所定の条件は、午前零時に達することと仮定する。
【0074】
(3.1)第1動作
図3に示すように、第1動作においては、管理部103は、所定の条件を満たすまでは、特に何も実行しない(S3:No)。一方、管理部103は、所定の条件を満たすと(S3:Yes)、特定の識別情報と対応する第1情報端末A1に対して、第1通信部101から禁止情報を送信する(S4)。処理S3,S4は、後述する管理ステップST1に相当する。
【0075】
第1情報端末A1は、禁止情報を受信すると、関連情報を取り出せない状態へ移行する。これにより、ユーザ(ここでは、居住者)が第1情報端末A1を直接操作したり、端末T1を用いて間接的に操作したりする際に、第1情報端末A1は、自機のメモリから関連情報を取り出さない。このため、第1情報端末A1が関連情報を表示部110に表示させたり、端末T1の表示部に表示させたりすることがなく、結果として、ユーザから見ると第1情報端末A1は初期化された状態となる。
【0076】
(3.2)第2動作
図4に示すように、第2動作においては、管理部103は、所定の条件を満たすまでは、特に何も実行しない(S3:No)。一方、管理部103は、所定の条件を満たすと(S3:Yes)、特定の識別情報と対応する第1情報端末A1に対して、第1通信部101から無効化情報を送信する(S5)。処理S3,S5は、後述する管理ステップST1に相当する。
【0077】
第1情報端末A1は、無効化情報を受信すると、関連情報の出力を無効化する。本実施形態では、第1情報端末A1は、無効化情報を受信すると、自機のメモリから関連情報を削除する。これにより、ユーザが第1情報端末A1を直接操作したり、端末T1を用いて間接的に操作したりする際に、関連情報が第1情報端末A1から削除されているため、第1情報端末A1が関連情報を表示部110に表示させたり、端末T1の表示部に表示させたりすることがない。結果として、ユーザから見ると第1情報端末A1は初期化された状態となる。
【0078】
(3.3)第3動作
図5に示すように、第3動作においては、管理部103は、所定の条件を満たすまでは、特に何も実行しない(S3:No)。一方、管理部103は、所定の条件を満たすと(S3:Yes)、特定の識別情報と対応する第1情報端末A1に対して、第1通信部101から解除情報を送信する(S6)。処理S3,S6は、後述する管理ステップST1に相当する。
【0079】
第1情報端末A1は、解除情報を受信すると、特定の識別情報による第1情報端末A1及び第2情報端末A2の連携を解除する。これにより、ユーザが第1情報端末A1を直接操作したり、端末T1を用いて間接的に操作したりする際に、第1情報端末A1及び第2情報端末A2の連携が解除されているため、ユーザから見ると第1情報端末A1は初期化された状態となる。
【0080】
(4)利点
以下、本実施形態の管理システム100の利点について、比較例の管理システムとの比較を交えて説明する。比較例の管理システムは、所定の条件を満たしても第1動作、第2動作、及び第3動作のいずれの動作も実行しない点で、本実施形態の管理システム100と相違する。
【0081】
比較例の管理システムでは、施工者が第2情報端末A2を用いた第1情報端末A1の動作確認の後に、第1情報端末A1の初期化作業をし忘れた場合、初期化されていない第1情報端末A1をユーザ(ここでは、居住者)に提供することになる。この場合、ユーザは、自分が第1情報端末A1の最初の利用者であるにも関わらず、第三者が利用した痕跡が第1情報端末A1に残っていることから、違和感を覚える可能性がある。
【0082】
一方、本実施形態の管理システム100では、施工者が第1情報端末A1の初期化作業をし忘れた場合であっても、所定の条件を満たすと、第1動作、第2動作、及び第3動作のうちのいずれか1つの動作が実行される。このため、本実施形態では、ユーザから見て初期化された状態で第1情報端末A1がユーザに提供されるので、ユーザが上記のような違和感を覚えることがない、という利点がある。
【0083】
(5)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、管理システム100と同様の機能は、管理方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
【0084】
本開示の一態様に係る管理方法は、管理ステップST1を有する。管理ステップST1は、施設2に設けられた第1情報端末A1、及び第1情報端末A1に関連した動作を行う第2情報端末A2を連携させる際に用いられる識別情報を管理するステップである。管理ステップST1は、所定の条件を満たした場合、禁止情報、無効化情報、又は解除情報を、第1情報端末A1へ送信させる。禁止情報は、識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報を取り出せない状態にするための情報である。無効化情報は、関連情報の出力を無効化するための情報である。解除情報は、特定の識別情報による第1情報端末A1及び第2情報端末A2の連携を解除した状態にするための情報である。また、本開示の一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の管理方法を実行させる。
【0085】
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0086】
本開示における管理システム100では、例えば、管理部103等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における管理システム100としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
【0087】
また、管理システム100における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは管理システム100に必須の構成ではない。管理システム100の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、管理システム100の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ装置及びクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0088】
上述の実施形態において、管理部103は、第1動作、第2動作、及び第3動作のいずれか1つの動作を実行する場合に、以下に示す動作を更に実行してもよい。すなわち、管理部103は、所定の条件を満たした場合、関連情報を削除するための情報を、第2通信部102から第2情報端末A2へ送信させてもよい。この態様では、第1情報端末A1のみならず、第2情報端末A2でも関連情報が削除されることになる。したがって、第2情報端末A2が第三者の目に晒される場合であっても、関連情報、つまり第1情報端末A1に関する私的な情報が第三者に閲覧されにくい、という利点がある。
【0089】
上述の実施形態において、管理部103は、所定の条件を満たすか否かに依らず、特定の識別情報を記憶部104に保持させてもよい。この態様では、第1情報端末A1がユーザから見て初期化された状態となった後においても、特定の識別情報を用いて第1情報端末A1を操作することができ、例えば再度の動作確認等、追加の作業を実行しやすい、という利点がある。
【0090】
上述の実施形態において、管理部103は、所定の条件を満たすか否かに依らず、特定の識別情報に紐づいた履歴情報を記憶部104に保持させてもよい。履歴情報は、特定の識別情報により第1情報端末A1及び第2情報端末A2を連携させた状態において、第1情報端末A1に対してなされた各種動作の履歴に関する情報である。この態様では、管理システム100の管理者は、履歴情報を閲覧することで第1情報端末A1の状況を把握しやすくなる、という利点がある。
【0091】
この場合、管理システム100は、例えば図6に示すように、他システムA3と通信する第3通信部105を更に備えていてもよい。他システムA3は、一例として、施工現場の監督が所持するスマートフォン等の端末T3である。
【0092】
第3通信部105は、他システムA3から履歴情報の閲覧権限に紐づけられた識別情報を受信した場合、履歴情報を他システムA3に送信する。この態様では、他システムA3の利用者は、履歴情報を閲覧することで第1情報端末A1の状況を把握しやすくなる、という利点がある。例えば、施工現場の監督が、施工者による動作確認等の作業状況を把握したい場合があり得る。この場合、施工現場の監督は、他システムA3を用いて管理システム100から履歴情報を取得することで、履歴情報を閲覧して施工者による作業状況を把握することができる。
【0093】
上述の実施形態において、所定の条件は、時間に基づく条件以外の条件であってもよい。例えば、所定の条件は、第1情報端末A1が特定の操作入力を受け付けることであってもよい。
【0094】
上述の実施形態では、管理システム100はインターホンシステム1に適用されているが、この態様に限られない。管理システム100は、2つの情報端末(第1情報端末A1及び第2情報端末A2)が連携するシステムであれば、適用することが可能である。
【0095】
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る管理システム(100)は、第1通信部(101)と、第2通信部(102)と、管理部(103)と、を備える。第1通信部(101)は、施設(2)に設けられた第1情報端末(A1)と通信する。第2通信部(102)は、第1情報端末(A1)に関連した動作を行う第2情報端末(A2)と通信する。管理部(103)は、第1情報端末(A1)及び第2情報端末(A2)を連携させる際に用いられる識別情報を管理する。管理部(103)は、所定の条件を満たした場合、識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報を取り出せない状態にするための禁止情報を、第1通信部(101)から第1情報端末(A1)へ送信させる。
【0096】
この態様によれば、ユーザから見て初期化された情報端末(第1情報端末(A1))をユーザに提供しやすい、という利点がある。
【0097】
第2の態様に係る管理システム(100)は、第1通信部(101)と、第2通信部(102)と、管理部(103)と、を備える。第1通信部(101)は、施設(2)に設けられた第1情報端末(A1)と通信する。第2通信部(102)は、第1情報端末(A1)に関連した動作を行う第2情報端末(A2)と通信する。管理部(103)は、第1情報端末(A1)及び第2情報端末(A2)を連携させる際に用いられる識別情報を管理する。管理部(103)は、所定の条件を満たした場合、識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報の出力を無効化するための無効化情報を、第1通信部(101)から第1情報端末(A1)へ送信させる。
【0098】
この態様によれば、ユーザから見て初期化された情報端末(第1情報端末(A1))をユーザに提供しやすい、という利点がある。
【0099】
第3の態様に係る管理システム(100)では、第2の態様において、無効化情報は、関連情報を削除するための情報を含む。
【0100】
この態様によれば、情報端末(第1情報端末(A1))から関連情報が削除されるので、情報端末を初期化しやすい、という利点がある。
【0101】
第4の態様に係る管理システム(100)では、第3の態様において、管理部(103)は、関連情報を削除する場合、第1情報端末(A1)及び第2情報端末(A2)の連携を解除させる。
【0102】
この態様によれば、ユーザ以外の者が第2情報端末(A2)を用いて情報端末(第1情報端末(A1))を操作することを防ぎやすい、という利点がある。
【0103】
第5の態様に係る管理システム(100)では、第1~第4のいずれかの態様において、管理部(103)は、所定の条件を満たした場合、関連情報を削除するための情報を、第2通信部(102)から第2情報端末(A2)へ送信させる。
【0104】
この態様によれば、第2情報端末(A2)が第三者の目に晒される場合であっても、関連情報、つまり情報端末(第1情報端末(A1))に関する私的な情報が第三者に閲覧されにくい、という利点がある。
【0105】
第6の態様に係る管理システム(100)では、第1~第5のいずれかの態様において、関連情報は、特定の識別情報に紐づいて設定された設定情報を含む。
【0106】
この態様によれば、ユーザからみて設定情報を含めて初期化された情報端末(第1情報端末(A1))をユーザに提供しやすい、という利点がある。
【0107】
第7の態様に係る管理システム(100)は、第1通信部(101)と、第2通信部(102)と、管理部(103)と、を備える。第1通信部(101)は、施設(2)に設けられた第1情報端末(A1)と通信する。第2通信部(102)は、第1情報端末(A1)に関連した動作を行う第2情報端末(A2)と通信する。管理部(103)は、第1情報端末(A1)及び第2情報端末(A2)を連携させる際に用いられる識別情報を管理する。管理部(103)は、所定の条件を満たした場合、識別情報のうち説く知恵の識別情報による第1情報端末(A1)及び第2情報端末(A2)の連携を解除した状態にするための解除情報を、第1通信部(101)から第1情報端末(A1)へ送信させる。
【0108】
この態様によれば、ユーザから見て初期化された情報端末(第1情報端末(A1))をユーザに提供しやすい、という利点がある。
【0109】
第8の態様に係る管理システム(100)では、第1~第7のいずれかの態様において、所定の条件は、所定の時点から所定時間が経過すること、及び所定時刻に達することの少なくとも一方を含む。
【0110】
この態様によれば、自動的に情報端末(第1情報端末(A1))をユーザから見て初期化された状態とすることが可能である、という利点がある。
【0111】
第9の態様に係る管理システム(100)では、第1~第8のいずれかの態様において、管理部(103)は、所定の条件を満たすか否かに依らず、特定の識別情報を記憶部(104)に保持させる。
【0112】
この態様によれば、情報端末(第1情報端末(A1))がユーザから見て初期化された状態となった後においても、特定の識別情報を用いて情報端末を操作することができ、例えば再度の動作確認等、追加の作業を実行しやすい、という利点がある。
【0113】
第10の態様に係る管理システム(100)では、第1~第9のいずれかの態様において、管理部(103)は、所定の条件を満たすか否かに依らず、特定の識別情報に紐づいた履歴情報を記憶部(104)に保持させる。
【0114】
この態様によれば、管理システム(100)の管理者は、履歴情報を閲覧することで情報端末(第1情報端末(A1))の状況を把握しやすくなる、という利点がある。
【0115】
第11の態様に係る管理システム(100)は、第10の態様において、他システム(A3)と通信する第3通信部(105)を更に備える。第3通信部(105)は、他システム(A3)から履歴情報の閲覧権限に紐づけられた識別情報を受信した場合、履歴情報を他システム(A3)に送信する。
【0116】
この態様によれば、他システム(A3)の利用者は、履歴情報を閲覧することで情報端末(第1情報端末(A1))の状況を把握しやすくなる、という利点がある。
【0117】
第12の態様に係る管理方法は、管理ステップ(ST1)を有する。管理ステップ(ST1)は、施設(2)に設けられた第1情報端末(A1)、及び第1情報端末(A1)に関連した動作を行う第2情報端末(A2)を連携させる際に用いられる識別情報を管理するステップである。管理ステップ(ST1)は、所定の条件を満たした場合、禁止情報、無効化情報、又は解除情報を、第1情報端末(A1)へ送信させる。禁止情報は、識別情報のうち特定の識別情報に関連した関連情報を取り出せない状態にするための情報である。無効化情報は、関連情報の出力を無効化するための情報である。解除情報は、特定の識別情報による第1情報端末(A1)及び第2情報端末(A2)の連携を解除した状態にするための情報である。
【0118】
この態様によれば、ユーザから見て初期化された情報端末(第1情報端末(A1))をユーザに提供しやすい、という利点がある。
【0119】
第13の態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、第12の態様に係る管理方法を実行させる。
【0120】
この態様によれば、ユーザから見て初期化された情報端末(第1情報端末(A1))をユーザに提供しやすい、という利点がある。
【0121】
第2~第11の態様に係る構成については、管理システム(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0122】
100 管理システム
101 第1通信部
102 第2通信部
103 管理部
104 記憶部
105 第3通信部
2 施設
A1 情報端末(第1情報端末)
A2 第2情報端末
A3 他システム
ST1 管理ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6