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特許7550379情報処理システム、情報処理システムの制御方法、情報処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理システムの制御方法、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20240906BHJP
【FI】
F25D23/00 301G
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021009097
(22)【出願日】2021-01-22
(65)【公開番号】P2022113018
(43)【公開日】2022-08-03
【審査請求日】2023-01-17
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 優
(72)【発明者】
【氏名】小柳 智之
(72)【発明者】
【氏名】中川 雅至
(72)【発明者】
【氏名】垣内 翔太
【審査官】町田 豊隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-027305(JP,A)
【文献】特開2019-117047(JP,A)
【文献】特開昭58-078077(JP,A)
【文献】特開2005-055134(JP,A)
【文献】特開2004-282840(JP,A)
【文献】特開2017-034525(JP,A)
【文献】特開2019-078506(JP,A)
【文献】特開2017-147869(JP,A)
【文献】特開2018-194209(JP,A)
【文献】特開2014-149105(JP,A)
【文献】特開2013-215890(JP,A)
【文献】特開2013-020587(JP,A)
【文献】特開2020-125899(JP,A)
【文献】特開平10-100021(JP,A)
【文献】国際公開第2014/208497(WO,A1)
【文献】特開2014-088987(JP,A)
【文献】特開2014-202400(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置から送信された移行指示情報を冷蔵庫制御サーバーから受信した場合に動作モードを省エネモードに移行させる冷蔵庫と、
前記冷蔵庫が前記省エネモードで動作した動作時間、又は、前記冷蔵庫が前記省エネモードに移行した移行回数に基づいて、前記冷蔵庫が前記省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額を算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記削減額を前記冷蔵庫のユーザーに提供する提供部と、を備え
前記省エネモードは、第2モードを含み、
前記第2モードは、食品を取得可能な食品取得可能先に前記ユーザーが位置する際に移行可能な動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度を低い動作モードであり、
前記算出部は、前記冷蔵庫が前記第2モードに移行した移行回数に基づいて、前記第2モードについての前記削減額を算出する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記省エネモードは、第1モードを含み、
前記第1モードは、前記冷蔵庫が設けられる自宅から前記ユーザーが外出した場合に移行可能な動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度を高くする動作モードであり、
前記算出部は、前記冷蔵庫が前記第1モードで動作した動作時間に基づいて、前記第1モードについての前記削減額を算出する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記省エネモードは、第3モードを含み、
前記第3モードは、現在の季節が冬である場合に移行可能な動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度が高い動作モードであり、
前記算出部は、前記冷蔵庫が前記第3モードで動作した動作時間に基づいて、前記第3モードについての前記削減額を算出する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記省エネモードは、第4モードを含み、
前記第4モードは、前記冷蔵庫が備える照度センサーの検出値が所定値以下の場合に移行する動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度が高い動作モードであり、
前記算出部は、前記冷蔵庫が前記第4モードで動作した動作時間に基づいて、前記第4モードについての前記削減額を算出する、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記算出部は、月ごとの前記削減額を算出する、
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記提供部は、少なくとも1年分の前記削減額を提供する、
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記提供部は、少なくとも1年分の前記削減額をグラフによって提供する、
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記グラフの縦軸は、前記削減額の最大値に応じたスケールである、
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
情報処理装置から送信された移行指示情報を冷蔵庫制御サーバーから受信した場合に動作モードを省エネモードに移行させる冷蔵庫が前記省エネモードで動作した動作時間、又は、前記冷蔵庫が省エネモードに移行した移行回数に基づいて、前記冷蔵庫が前記省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額を算出し、
算出した前記削減額を前記冷蔵庫のユーザーに提供し、
前記省エネモードは、第2モードを含み、
前記第2モードは、食品を取得可能な食品取得可能先に前記ユーザーが位置する際に移行可能な動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度を低い動作モードであり、
前記削減額の算出では、前記冷蔵庫が前記第2モードに移行した移行回数に基づいて、前記第2モードについての前記削減額を算出する、
情報処理システムの制御方法。
【請求項10】
情報処理装置から送信された移行指示情報を冷蔵庫制御サーバーから受信した場合に動作モードを省エネモードに移行させる冷蔵庫が前記省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額であって、前記冷蔵庫が省エネモードで動作した動作時間、又は、前記冷蔵庫が省エネモードに移行した移行回数に基づいて算出された前記削減額を、前記冷蔵庫のユーザーに提供する提供部を備え
前記省エネモードは、第2モードを含み、
前記第2モードは、食品を取得可能な食品取得可能先に前記ユーザーが位置する際に移行可能な動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度を低い動作モードであり、
前記提供部は、前記冷蔵庫が前記第2モードに移行した移行回数に基づいて算出された、前記第2モードについての前記削減額を提供する、
情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置のコンピューターを、
前記情報処理装置から送信された移行指示情報を冷蔵庫制御サーバーから受信した場合に動作モードを省エネモードに移行させる冷蔵庫が前記省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額であって、冷蔵庫が省エネモードで動作した動作時間、又は、前記冷蔵庫が省エネモードに移行した移行回数に基づいて算出された前記削減額を、前記冷蔵庫のユーザーに提供する提供部として機能させ
前記省エネモードは、第2モードを含み、
前記第2モードは、食品を取得可能な食品取得可能先に前記ユーザーが位置する際に移行可能な動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度を低い動作モードであり、
前記提供部は、前記冷蔵庫が前記第2モードに移行した移行回数に基づいて算出された、前記第2モードについての前記削減額を提供する、
プログラム。
【請求項12】
前記情報処理装置は、前記ユーザーが使用する端末装置であり、
前記プログラムは、前記端末装置にインストール可能なアプリケーションプログラムである、
請求項1に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、情報処理システムの制御方法、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、省エネのため、通常運転時よりも電力消費量が少ない節電運転を行う冷蔵庫を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-088987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、冷蔵庫が省エネモードで動作したことにより削減できた電気代を、冷蔵庫のユーザーが確認できる情報処理システム、情報処理システムの制御方法、情報処理装置、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における情報処理システムは、情報処理装置から送信された移行指示情報を冷蔵庫制御サーバーから受信した場合に動作モードを省エネモードに移行させる冷蔵庫と、前記冷蔵庫が前記省エネモードで動作した動作時間、又は、前記冷蔵庫が前記省エネモードに移行した移行回数に基づいて、前記冷蔵庫が前記省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額を算出する算出部と、前記算出部が算出した前記削減額を前記冷蔵庫のユーザーに提供する提供部と、を備え、前記省エネモードは、第2モードを含み、前記第2モードは、食品を取得可能な食品取得可能先に前記ユーザーが位置する際に移行可能な動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度を低い動作モードであり、前記算出部は、前記冷蔵庫が前記第2モードに移行した移行回数に基づいて、前記第2モードについての前記削減額を算出する
【0006】
また、本開示における情報処理システムの制御方法は、情報処理装置から送信された移行指示情報を冷蔵庫制御サーバーから受信した場合に動作モードを省エネモードに移行させる冷蔵庫が前記省エネモードで動作した動作時間、又は、前記冷蔵庫が省エネモードに移行した移行回数に基づいて、前記冷蔵庫が前記省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額を算出し、算出した前記削減額を前記冷蔵庫のユーザーに提供し、前記省エネモードは、第2モードを含み、前記第2モードは、食品を取得可能な食品取得可能先に前記ユーザーが位置する際に移行可能な動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度を低い動作モードであり、前記削減額の算出では、前記冷蔵庫が前記第2モードに移行した移行回数に基づいて、前記第2モードについての前記削減額を算出する。
【0007】
また、本開示における情報処理装置は、情報処理装置から送信された移行指示情報を冷蔵庫制御サーバーから受信した場合に動作モードを省エネモードに移行させる冷蔵庫が前記省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額であって、前記冷蔵庫が省エネモードで動作した動作時間、又は、前記冷蔵庫が省エネモードに移行した移行回数に基づいて算出された前記削減額を、前記冷蔵庫のユーザーに提供する提供部を備え、前記省エネモードは、第2モードを含み、前記第2モードは、食品を取得可能な食品取得可能先に前記ユーザーが位置する際に移行可能な動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度を低い動作モードであり、前記提供部は、前記冷蔵庫が前記第2モードに移行した移行回数に基づいて算出された、前記第2モードについての前記削減額を提供する。
【0008】
また、本開示におけるプログラムは、情報処理装置のコンピューターを、前記情報処理装置から送信された移行指示情報を冷蔵庫制御サーバーから受信した場合に動作モードを省エネモードに移行させる冷蔵庫が前記省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額であって、冷蔵庫が省エネモードで動作した動作時間、又は、前記冷蔵庫が省エネモードに移行した移行回数に基づいて算出された前記削減額を、前記冷蔵庫のユーザーに提供する提供部として機能させ、前記省エネモードは、第2モードを含み、前記第2モードは、食品を取得可能な食品取得可能先に前記ユーザーが位置する際に移行可能な動作モードであって、通常モードより前記冷蔵庫の庫内温度を低い動作モードであり、前記提供部は、前記冷蔵庫が前記第2モードに移行した移行回数に基づいて算出された、前記第2モードについての前記削減額を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本開示における情報処理システム、情報処理システムの制御方法、情報処理装置、及びプログラムは、冷蔵庫が省エネモードで動作したことにより削減できた電気代を、冷蔵庫のユーザーに提供できる。そのため、冷蔵庫が省エネモードで動作したことにより削減できた電気代を、冷蔵庫のユーザーが確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1における冷蔵庫制御システムの構成を示す図
図2】実施の形態1における冷蔵庫、端末装置、及び冷蔵庫制御サーバーの構成を示す図
図3】実施の形態1におけるユーザー関連情報管理DBの一例を示す図
図4】実施の形態1におけるホーム画面の一例を示す図
図5】実施の形態1における削減額画面の一例を示す図
図6】実施の形態1における冷蔵庫制御システムの動作を示すフローチャート
図7】実施の形態1における冷蔵庫制御システムの動作を示すフローチャート
図8】実施の形態1における冷蔵庫制御システムの動作を示すフローチャート
図9】変形例1における削減額画面の一例を示す図
図10】変形例2における削減額画面の一例を示す図
図11】変形例3における冷蔵庫、端末装置、及び冷蔵庫制御サーバーの構成を示す図
図12】実施の形態2における冷蔵庫、端末装置、及び冷蔵庫制御サーバーの構成を示す図
図13】実施の形態2における冷蔵庫制御システムの動作を示すフローチャート
図14】実施の形態3における冷蔵庫、端末装置、及び冷蔵庫制御サーバーの構成を示す図
図15】実施の形態3における冷蔵庫制御システムの動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、冷蔵庫が省エネモードで動作する技術があった。しかしながら、従来の技術では、冷蔵庫が省エネモードで動作することによって電気代をどれくらい削減できたかを冷蔵庫のユーザーが確認することが難しいと言う課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、冷蔵庫が省エネモードで動作したことにより削減できた電気代を、冷蔵庫のユーザーが確認できる情報処理システム、情報処理システムの制御方法、情報処理装置、及びプログラムを提供する。
【0012】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0013】
(実施の形態1)
実施の形態1について説明する。
[1-1.構成]
[1-1-1.冷蔵庫制御システムの構成]
図1は、冷蔵庫制御システム1000の構成を示す図である。
冷蔵庫制御システム1000は、本開示の情報処理システムの一例に対応する。
【0014】
冷蔵庫制御システム1000は、冷蔵庫1のユーザーPが使用する端末装置2が、グローバルネットワークGNを介して冷蔵庫1を制御するシステムである。グローバルネットワークGNは、インターネット、電話網、その他の通信網を含む。
本実施の形態では、端末装置2は、本開示の情報処理装置の一例に対応する。
【0015】
冷蔵庫制御システム1000は、冷蔵庫1を備える。図1では、冷蔵庫1は、ユーザーPの自宅Hに設置されている。冷蔵庫1は、前面が開口した主箱体10を備え、主箱体10には、冷蔵室11、製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び、野菜室15が形成されている。冷蔵室11の前面の開口部には、回転式の左ドア11A及び右ドア11Bが設けられている。製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び、野菜室15のそれぞれには、食品を収容する引出12A、13A、14A、15Aが設けられている。
【0016】
本実施形態の冷蔵庫1は、ユーザーPの自宅Hに設置された通信装置4と通信接続し、通信装置4を介して冷蔵庫制御サーバー3と通信する。
【0017】
通信装置4は、グローバルネットワークGNに接続し、グローバルネットワークGNに接続する冷蔵庫制御サーバー3と通信する。通信装置4は、冷蔵庫1と冷蔵庫制御サーバー3との間で送受信されるデータを転送する。また、通信装置4は、通信装置4と通信接続を確立している端末装置2と、冷蔵庫制御サーバー3と、の間で送受信されるデータを転送する。
【0018】
冷蔵庫制御システム1000は、タッチパネル22を有する端末装置2を備える。端末装置2は、例えばスマートフォンやタブレット端末により構成され、冷蔵庫1のユーザーPに使用される。端末装置2は、冷蔵庫1を制御するためのアプリケーションプログラムがインストールされている。以下の説明では、冷蔵庫1を制御するためのアプリケーションプログラムを、「冷蔵庫制御アプリ」といい「212」の符号を付す。
本実施の形態において、冷蔵庫制御アプリ212は、本開示のプログラム及びアプリケーションプログラムの一例に対応する。
【0019】
図1では、在宅するユーザーPを点線で示し、自宅Hから外出したユーザーPを実線で示している。端末装置2は、在宅するユーザーPに使用される場合、冷蔵庫制御アプリ212の機能によって、通信装置4を介して、或いは通信装置4を介さずに、冷蔵庫制御サーバー3と通信して冷蔵庫1を制御する。また、端末装置2は、自宅Hから外出したユーザーPに使用され、且つ、通信装置4と通信接続を確立できない場合、冷蔵庫制御アプリ212の機能によって、通信装置4を介すことなく冷蔵庫制御サーバー3と通信して、冷蔵庫1を制御する。
【0020】
冷蔵庫制御システム1000は、冷蔵庫制御サーバー3を備える。冷蔵庫制御サーバー3は、冷蔵庫1を制御するサーバー装置であり、グローバルネットワークGNに接続する。
【0021】
冷蔵庫制御システム1000は、気象サーバー5を備える。気象サーバー5は、冷蔵庫1の設置場所を含む区域の気象に関する気象データを提供するサーバー装置である。本開示では、気象サーバー5が提供する気象データとして、冷蔵庫1の設置場所を含む区域の気温データを例示するが、気象サーバー5が提供する気象データは、少なくとも気温データを含めばよく、湿度データ等の他のデータを含んでもよい。本開示では、気象サーバー5が提供する1の気温データは、少なくとも日最低気温を示す。
【0022】
各図では、冷蔵庫制御サーバー3及び気象サーバー5の各々を、1つのブロックによって表現するが、これは必ずしも冷蔵庫制御サーバー3及び気象サーバー5の各々が単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。例えば、冷蔵庫制御サーバー3及び気象サーバー5の各々は、処理内容が異なる複数のサーバー装置を含んで構成されたものでもよい。また、各図では、冷蔵庫制御サーバー3と気象サーバー5を別体のサーバー装置として例示しているが、これらサーバー装置は、同じサーバー装置として構成されてもよい。
【0023】
次に、冷蔵庫1、端末装置2、及び冷蔵庫制御サーバー3の構成について説明する。
図2は、冷蔵庫1、端末装置2、及び冷蔵庫制御サーバー3の構成を示す図である。
【0024】
[1-1-2.冷蔵庫の構成]
まず、冷蔵庫1の構成について説明する。
冷蔵庫1は、冷蔵庫制御部16、冷蔵庫通信部17、冷却部18、及びセンサー部19を備える。
【0025】
冷蔵庫制御部16は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-processing unit)等のプログラムを実行するプロセッサーである冷蔵庫プロセッサー160、及び冷蔵庫記憶部161を備える。冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫プロセッサー160が、冷蔵庫記憶部161が記憶する制御プログラム1611を読み出して実行することにより、冷蔵庫1の各部を制御する。冷蔵庫プロセッサー160は、制御プログラム1611を実行することで、冷蔵庫通信制御部1601及び動作モード実行部1602として機能する。
【0026】
冷蔵庫記憶部161は、冷蔵庫プロセッサー160が実行するプログラムや、冷蔵庫プロセッサー160により処理されるデータを記憶するメモリーを備える。冷蔵庫記憶部161は、冷蔵庫プロセッサー160が実行する制御プログラム1611、その他の各種データを記憶する。冷蔵庫記憶部161は、不揮発性の記憶領域を有する。冷蔵庫記憶部161は、揮発性の記憶領域を備え、冷蔵庫プロセッサー160のワークエリアを構成してもよい。
【0027】
冷蔵庫通信部17は、所定の通信規格に従った無線回路やアンテナ等の通信に係わる構成を備える通信インターフェイスであり、所定の通信規格に従って冷蔵庫制御サーバー3と通信する。冷蔵庫通信部17が使用する通信規格は、無線通信規格(例えばIEEE802.11a/11b/11g/11n/11ac、Bluetooth(登録商標))でもよいし有線通信規格でもよい。
【0028】
冷却部18は、圧縮機181や、凝縮器182、キャピラリーチューブ183、冷却器184、冷却器184が生成した冷気を各収容室に送る冷却ファン185、及び、冷却ファン185により送られる冷気を分流するダンパー186等の冷蔵庫1の各収容室を冷却する機構を備え、冷蔵庫制御部16の制御に従って、冷蔵庫1の各収容室を冷却する。
【0029】
センサー部19は、照度センサー191等の各種センサーを備え、センサーごとに検出値を冷蔵庫制御部16に出力する。照度センサー191は、冷蔵庫1の所定の位置に設けられ、冷蔵庫1の配置場所の照度を検出する。本開示では、照度センサー191の検出値が大きければ大きいほど冷蔵庫1の配置場所が明るい。
【0030】
上述したように、冷蔵庫制御部16は、冷蔵庫通信制御部1601と動作モード実行部1602として機能する。
【0031】
冷蔵庫通信制御部1601は、冷蔵庫通信部17を介してグローバルネットワークGNに接続する機器と通信する。本開示において冷蔵庫通信制御部1601は、冷蔵庫通信部17を介して冷蔵庫制御サーバー3と通信する。
【0032】
動作モード実行部1602は、冷蔵庫1の動作モードを、通常モード、お出かけモード、買い物準備モード、冬モード、及び自動節電モードのいずれかに移行させ、動作モードに対応する処理を実行する。
お出かけモードは、本開示の第1モードの一例に対応する。買い物準備モードは、本開示の第2モードの一例に対応する。冬モードは、本開示の第3モードの一例に対応する。自動節電モードは、本開示の第4モードの一例に対応する。
【0033】
以下の説明において、お出かけモード、買い物準備モード、冬モード、及び自動節電モードを区別しない場合、「省エネモード」という。省エネモードは、通常モードより消費電力が小さい動作モードである。なお、通常モードは、省エネモードより消費電力が大きい動作モードである。
【0034】
[1-1-2-1.お出かけモード]
お出かけモードは、冷蔵庫1が設けられる自宅HからユーザーPが外出した場合に移行可能な動作モードである。
動作モード実行部1602は、冷蔵庫通信制御部1601が、お出かけモードへの移行指示を示す第1移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信した場合、冷蔵庫1の動作モードを、お出かけモード以外の動作モードからお出かけモードに移行させる。
【0035】
例えば、動作モード実行部1602は、お出かけモードにおいて、圧縮機181の回転数及び冷却ファン185の回転数の少なくともいずれかを、通常モード時の回転数より下げる。これにより、動作モード実行部1602は、お出かけモードにおいて、冷蔵庫1の各収容室の冷却量、及び、冷蔵庫1における冷気の循環量の少なくともいずれかを減少させる。お出かけモードにおいては、通常モードと比較して、冷蔵庫1の庫内温度が例えば1℃上昇する。
【0036】
動作モード実行部1602は、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードに移行させた後、お出かけモードの終了トリガーが発生した場合、お出かけモードを終了し、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードからお出かけモード以外の動作モードに移行させる。
【0037】
例えば、動作モード実行部1602は、図示せぬ開閉センサー等によって、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aの少なくともいずれかの開閉を検知した場合、終了トリガーが発生したとして、お出かけモードを終了する。また、動作モード実行部1602は、お出かけモードに移行させてから、所定時間(例えば8時間)が経過した場合に、終了トリガーが発生したとして、お出かけモードを終了する。また、動作モード実行部1602は、他の動作モードへの移行指示があった場合、終了トリガーが発生したとして、お出かけモードを終了する。
【0038】
[1-1-2-2.買い物準備モード]
買い物準備モードは、買い物先にユーザーPが位置する際に移行可能な動作モードであって、通常モードより冷蔵庫1の庫内の冷却量を増加させる。
買い物先とは、例えば食品を販売する店舗であり、本開示の食品取得可能先の一例に対応する。
【0039】
冷蔵庫1は、ユーザーPが買い物先で得た食品を冷蔵庫1に収容する前に動作モードを買い物準備モードにすることで、冷蔵庫1の庫内温度を通常モード時よりも下げることができる。よって、冷蔵庫1は、ユーザーPが食品を冷蔵庫1に収容したことに起因して一時的に庫内温度が上昇することを防止し、また、新規で収容された食品の温度を、速やかに最適な保管温度に至らせることができる。
【0040】
なお、買い物準備モードが通常モードより消費電力が小さくなるのは、一時的に庫内の収容量が増加したことで庫内を急冷することがないためである。
【0041】
動作モード実行部1602は、冷蔵庫通信制御部1601が、買い物準備モードへの移行指示を示す第2移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信した場合、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モード以外の動作モードから買い物準備モードに移行させる。
【0042】
例えば、動作モード実行部1602は、買い物準備モードにおいて、圧縮機181の回転数及び冷却ファン185の回転数の少なくともいずれかを通常モード時の回転数より上げる。これにより、動作モード実行部1602は、買い物準備モードにおいて、冷蔵庫1の各収容室の冷却量、及び、冷蔵庫1における冷気の循環量の少なくともいずれかを増加させる。
これにより、買い物準備モードにおいては、通常モードと比較して、冷蔵庫1の庫内温度が例えば2℃下がる。
【0043】
動作モード実行部1602は、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードに移行させた後、買い物準備モードの終了トリガーが発生した場合、買い物準備モードを終了し、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードから買い物準備モード以外の動作モードに移行させる。
【0044】
例えば、動作モード実行部1602は、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aの少なくともいずれかの開閉を検知した場合、終了トリガーが発生したとして、買い物準備モードを終了する。また、動作モード実行部1602は、買い物準備モードに移行させてから、所定時間(例えば2時間)が経過した場合に、終了トリガーが発生したとして、買い物準備モードを終了する。また、動作モード実行部1602は、他の動作モードへの移行指示があった場合、終了トリガーが発生したとして、お出かけモードを終了する。
【0045】
[1-1-2-3.冬モード]
冬モードは、現在の季節が冬である場合に移行可能な動作モードであって、通常モードより冷蔵庫1の庫内温度が例えば1℃~2℃高い。冬では、人によって冷たい食品を好まない傾向にあるため、冷蔵庫の庫内温度を冬に適した温度に設定できるようにすることが望まれる。そのため、冷蔵庫1は、冬モードで動作することで、冷蔵庫1の庫内温度を冬に適した温度に設定できる。
【0046】
動作モード実行部1602は、冷蔵庫通信制御部1601が、冬モードへの移行指示を示す第3移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3から受信した場合、冷蔵庫1の動作モードを冬モード以外の動作モードから冬モードに移行させる。
【0047】
例えば、動作モード実行部1602は、冬モードにおいて、圧縮機181の回転数及び冷却ファン185の回転数の少なくともいずれかを通常モード時の回転数より下げる。これにより、動作モード実行部1602は、冷蔵庫1の各収容室の冷却量及び冷蔵庫1における冷気の循環量の少なくともいずれかを減少させる。
【0048】
動作モード実行部1602は、冷蔵庫1の動作モードを冬モードに移行させた後、冬モードの終了トリガーが発生した場合、冬モードを終了する。
例えば、動作モード実行部1602は、ドアや冷蔵室11内に設けられる図示せぬ冷蔵庫操作部が、ユーザーPから冬モードの終了操作或いは庫内温度の変更操作を受け付けた場合、終了トリガーが発生したとして、冬モードを終了する。また、動作モード実行部1602は、冷蔵庫制御サーバー3から冬モードの終了指示を示す終了指示情報を受信した場合に、終了トリガーが発生したとして、冬モードを終了する。
【0049】
[1-1-2-4.自動節電モード]
自動節電モードは、お出かけモード、買い物準備モード、及び冬モードと異なり、冷蔵庫1が自動的に移行する動作モードである。
【0050】
動作モード実行部1602は、照度センサー191の検出値が所定値以下である状態が所定時間以上(例えば5分以上)継続した場合、冷蔵庫1の動作モードを自動節電モード以外の動作モードから自動節電モードに移行させる。
【0051】
例えば、動作モード実行部1602は、自動節電モードにおいて、圧縮機181の回転数及び冷却ファン185の回転数の少なくともいずれかを通常モード時の回転数より下げる。これにより、動作モード実行部1602は、自動節電モードにおいて、冷蔵庫1の各収容室の冷却量及び冷蔵庫1における冷気の循環量の少なくともいずれかを減少させる。
【0052】
動作モード実行部1602は、冷蔵庫1の動作モードを自動節電モードに移行させた後、照度センサー191の検出値が所定値を上回った場合、自動節電モードの終了トリガーが発生したとして、自動節電モードから自動節電モード以外の動作モードに移行する。
【0053】
[1-1-3.冷蔵庫制御サーバーの構成]
次に、冷蔵庫制御サーバー3の構成について説明する。
冷蔵庫制御サーバー3は、サーバー制御部30及びサーバー通信部31を備える。
【0054】
サーバー制御部30は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるサーバープロセッサー300、及びサーバー記憶部310を備える。サーバー制御部30は、サーバー制御部30は、サーバープロセッサー300が、サーバー記憶部310に記憶された制御プログラム311を読み出して実行することにより、冷蔵庫制御サーバー3の各部を制御する。サーバープロセッサー300は、サーバー記憶部310が記憶する制御プログラムを実行することで、サーバー通信制御部301、算出部302、データベース処理部303、及び現在日時計時部304として機能する。
【0055】
サーバー記憶部310は、サーバープロセッサー300が実行するプログラムや、サーバープロセッサー300により処理されるデータを記憶するメモリーを有する。サーバー記憶部310は、サーバープロセッサー300が実行する制御プログラム311、冷蔵庫制御サーバー3の設定に係る設定データ、ユーザー関連情報管理DB312、その他の各種データを記憶する。サーバー記憶部310は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。サーバー記憶部310は、揮発性記憶領域を備え、サーバープロセッサー300が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0056】
図3は、ユーザー関連情報管理DB312の一例を示す図である。
【0057】
ユーザー関連情報管理DB312は、冷蔵庫1のユーザーに係わる各種情報を格納するデータベースである。ユーザー関連情報管理DB312が格納する1件のレコードRは、ユーザーID3121、冷蔵庫通信情報3122、端末装置通信情報3123、削減額情報3124、及び実績情報3125を有する。なお、ユーザー関連情報管理DB312が格納する1件のレコードRは、さらに1又は複数の別種類の情報を有していてもよい。
【0058】
ユーザーID3121は、冷蔵庫制御アプリ212を利用するユーザーPを識別する識別情報である。
【0059】
冷蔵庫通信情報3122は、冷蔵庫1と通信するための情報である。冷蔵庫通信情報3122は、例えばアドレス情報やセキュリティ情報等を含む。
【0060】
端末装置通信情報3123は、同じレコードRで対応付くユーザーID3121のユーザーPが利用する冷蔵庫制御アプリ212がインストールされた端末装置2と通信するための情報である。端末装置通信情報3123は、例えばアドレス情報やセキュリティ情報等を含む。
【0061】
削減額情報3124は、削減額を示す情報である。削減額とは、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことにより削減できた冷蔵庫1の電気代である。削減額情報3124は、現在の月を今月とし、今月から、今月を含む過去13ヶ月分の削減額を示す。なお、削減額情報3124が示す今月以外の削減額は、今月を基準とした直近12ヶ月分の削減額である。以下、現在の月を、「今月」と表現する。
【0062】
実績情報3125は、省エネモードにおける動作実績を示す情報である。実績情報3125は、お出かけモード実績情報3126、買い物準備モード実績情報3127、冬モード実績情報3128、及び自動節電モード実績情報3129を有する。
【0063】
お出かけモード実績情報3126は、お出かけモードで動作した動作時間を示す。
買い物準備モード実績情報3127は、買い物準備モードに移行した移行回数を示す。
冬モード実績情報3128は、冬モードで動作した動作時間を示す。
自動節電モード実績情報3129は、自動節電モードで動作した動作時間を示す。
【0064】
サーバー通信部31は、所定の通信規格に従った無線回路やアンテナ等の通信に係わる構成を備える通信インターフェイスであり、所定の通信規格に従ってグローバルネットワークGNと接続する機器と通信する。本実施形態においてサーバー通信部31は、冷蔵庫1、及び端末装置2と通信する。
【0065】
上述したように、サーバー制御部30は、サーバー通信制御部301、算出部302、データベース処理部303、及び現在日時計時部304として機能する。
【0066】
サーバー通信制御部301は、サーバー通信部31を介して、冷蔵庫1及び端末装置2と通信する。
【0067】
算出部302は、削減額を算出する。算出部302の削減額の算出方法については後述する。
【0068】
データベース処理部303は、レコードRの生成や、レコードRの格納、レコードRの更新等のユーザー関連情報管理DB312に係わる情報処理を行う。
【0069】
現在日時計時部304は、現在日時(現在の年、月、日、及び時間)を計時する。
【0070】
[1-1-4.端末装置の構成]
次に、端末装置2の構成について説明する。
端末装置2は、端末制御部20、端末通信部21、タッチパネル22、及びGNSS(Global Navigation Satellite System)23を備える。
【0071】
端末制御部20は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーである端末プロセッサー200、及び、端末記憶部210を備える。端末制御部20は、端末プロセッサー200が、端末記憶部210に記憶された制御プログラム211を読み出して実行することにより、端末装置2の各部を制御する。端末装置2には、冷蔵庫制御アプリ212が事前にインストールされる。端末プロセッサー200は、冷蔵庫制御アプリ212を読み出して実行することで、第1端末通信制御部201、第2端末通信制御部202、設定部203、検知部204、判定部205、表示制御部206、運転制御部207として機能する。これら機能部の詳細については後述する。
本実施の形態において、端末プロセッサー200は、本開示のコンピューターの一例に対応する。
【0072】
端末記憶部210は、端末プロセッサー200が実行するプログラムや、端末プロセッサー200により処理されるデータを記憶するメモリーを有する。端末記憶部210は、端末プロセッサー200が実行する制御プログラム211、端末装置2の設定に係る設定データ、冷蔵庫制御アプリ212、ユーザーID3121、設置場所情報213、その他の各種データを記憶する。端末記憶部210は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。端末記憶部210は、揮発性記憶領域を備え、端末プロセッサー200のワークエリアを構成してもよい。
設置場所情報213は、冷蔵庫1の設置場所を示す情報である。設置場所情報213は、例えば自宅Hの住所や郵便番号等を示す。
【0073】
端末通信部21は、所定の通信規格に従った無線回路やアンテナ等の構成を備える通信インターフェイスであり、所定の通信規格に従って、グローバルネットワークGNと接続する機器と通信する。本開示では、端末通信部21が使用する通信規格として無線通信規格を例示する。
【0074】
タッチパネル22は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて、或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。
【0075】
GNSS23は、端末装置2の現在位置を測位する。GNSS23は、端末装置2の現在位置を示す位置データを生成し、端末制御部20に出力する。
【0076】
上述した通り、端末制御部20は、第1端末通信制御部201、第2端末通信制御部202、設定部203、検知部204、判定部205、表示制御部206、及び運転制御部207として機能する。
本実施の形態では、表示制御部206は、本開示の提供部の一例に対応する。
【0077】
第1端末通信制御部201は、端末通信部21を介して、冷蔵庫制御サーバー3と通信する。
【0078】
第2端末通信制御部202は、端末通信部21を介して、気象サーバー5と通信する。より詳細には、第2端末通信制御部202は、気温データ要求情報を気象サーバー5に送信する。気温データ要求情報は、端末記憶部210が記憶する設置場所情報213を含む。気象サーバー5は、気温データ要求情報を受信すると、気温データ要求情報に含まれる設置場所情報213が示す設定場所を含む区域の気温データを、端末装置2に送信する。第2端末通信制御部202は、気温データ要求情報に対する応答として、気象サーバー5から気温データを受信する。第2端末通信制御部202は、受信した気温データを判定部205に出力する。本実施形態では、第2端末通信制御部202は、現在から所定日数遡った日までにおける複数の気温データを、判定部205に出力する。
【0079】
設定部203は、冷蔵庫制御アプリ212の機能に関する各種設定を行う。例えば、設定部203は、アプリ設定データにおいて設定値を対応する設定項目にセットすることで、冷蔵庫制御アプリ212の機能に関する各種設定を行う。なお、アプリ設定データとは、冷蔵庫制御アプリ212の機能の設定に係るデータであり各種の設定項目を含む。アプリ設定データは、冷蔵庫制御アプリ212がアクセス可能な所定の記憶領域に記憶されている。
【0080】
設定部203は、検知部204による検知の基準となるユーザーPの自宅Hの位置を設定する。以下の説明において、ユーザーPの自宅Hの位置を「自宅位置」という。
また、設定部203は、設定した自宅位置に基づいて、検知部204による検知において、ユーザーPが自宅から外出していないとする範囲、すなわち自宅Hとして見做す範囲を設定する。以下の説明において、設定部203が自宅Hとして設定した範囲を「自宅範囲」という。
【0081】
また、設定部203は、検知部204による検知の基準となる買い物先の位置を設定する。以下の説明において、買い物先の位置を、「買い物先位置」という。本実施の形態では、設定部203は、複数の買い物先位置を設定可能である。
また、設定部203は、設定した買い物先ごとに、検知部204による検知において、買い物先として見做す範囲を設定する。以下の説明において、設定部203が買い物先として見做して設定した範囲を、「買い物先範囲」という。
【0082】
また、設定部203は、冷蔵庫1の設置場所を設定する。設定部203により設定された冷蔵庫1の設置場所を示す設置場所情報213は、端末記憶部210に記憶される。
【0083】
検知部204は、設定部203が設定した自宅範囲の外に端末装置2が位置するか否かを検知することで、ユーザーPが自宅Hから外出したか否かを検知する。より詳細には、検知部204は、GNSS23から出力される位置データが示す端末装置2の位置が自宅範囲の外か否かを検知することで、ユーザーPが自宅Hから外出したか否かを検知する。なお、検知部204は、端末装置2が自宅範囲の範囲内から範囲外に出てから、範囲内に戻ることなく所定時間(例えば5分)経過した場合に、ユーザーPが自宅Hから外出していると検知しても良い。これにより、ユーザーPが自宅範囲の境界線上を行き来している場合に、タッチパネル22において、短時間に何回も、後述のお出かけモード通知カードが表示/非表示になることを防止できる。
検知部204は、検知結果を表示制御部206に出力する。
【0084】
検知部204は、GNSS23から出力される位置データが示す端末装置2の位置に基づいて、ユーザーPが買い物先に位置しているか否かを検知する。検知部204は、設定部203が設定した買い物先範囲に、端末装置2が連続して所定時間(例えば10分)以上、位置する場合にユーザーPが買い物先に位置していると検知する。
検知部204は、検知結果を表示制御部206に出力する。
【0085】
判定部205は、第2端末通信制御部202から出力された気温データに基づいて、現在の季節が冬であるか否かを判定する。判定部205は、第2端末通信制御部202が受信した複数の気温データが示す日最低気温の平均を算出し、算出した日最低気温の平均が、予め定められた所定温度(例えば6℃)を下回るか否かを判別する。判定部205は、算出した日最低気温の平均が、予め定められた所定温度以上であると判別した場合、現在の季節が冬以外の季節であると判定する。一方、判定部205は、算出した日最低気温の平均が、予め定められた所定温度を下回ると判別した場合、現在の季節が冬であると判定する。
判定部205は、判定結果を表示制御部206に出力する。
【0086】
表示制御部206は、ユーザーインターフェースをタッチパネル22に表示させる。以下、当該ユーザーインターフェースを「アプリUI」といい「2060」の符号を付す。表示制御部203は、アプリUI2060をタッチパネル22に表示させることで各種情報をユーザーPに提供し、また、各種入力をユーザーPから受け付ける。アプリUI2060の詳細については、後述する。本実施の形態において、表示制御部206は、アプリUI2060を介して、冷蔵庫1の動作モードを、お出かけモード、買い物準備モード、及び冬モードのいずれかに移行させる指示をユーザーPから受け付ける。
【0087】
運転制御部207は、表示制御部206がアプリUI2060を介して、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードに移行させる指示をユーザーPから受け付けた場合に、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする。また、運転制御部207は、表示制御部206がアプリUI2060を介して、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードに移行させる指示をユーザーPから受け付けた場合に、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする。また、運転制御部207は、表示制御部206がアプリUI2060を介して、冷蔵庫1の動作モードを冬モードに移行させる指示をユーザーPから受け付けた場合に、冷蔵庫1の動作モードを冬モードにする。
【0088】
上述した通り、表示制御部206は、アプリUI2060をタッチパネル22に表示させる。本開示のアプリUI2060においては、ホーム画面HGと削減額画面SGとが表示される。
【0089】
図4は、ホーム画面HGの一例を示す図である。
【0090】
ホーム画面HGは、モード表示領域HA1を有する。モード表示領域HA1は、現在の冷蔵庫1の動作モードを示す領域であり、現在の冷蔵庫1の動作モードを示す画像であるモード画像G1を表示する。図4では、モード表示領域HA1は、通常モードを示すモード画像G1を表示しており、現在の冷蔵庫1の動作モードが通常モードであることを示している。
【0091】
ホーム画面HGは、通知カード表示領域HA2を有する。通知カード表示領域HA2は、通知カードTCを1つ表示する領域である。通知カードTCは、ユーザーPに所定の情報を通知するカード型のアイコンである。通知カード表示領域HA2は、所定の優先順位に従って1の通知カードTCを表示する。図4では、通知カード表示領域HA2は、お出かけモード通知カードを表示している。なお、通知カード表示領域HA2では、ユーザーPが通知カード表示領域HA2において所定のタッチ操作を行うことで、表示する通知カードTCの種類が切り替わる。
【0092】
本開示において、通知カード表示領域HA2に表示される1の通知カードTCは、お出かけモード通知カード、買い物準備通知カード、及び冬モード通知カードのいずれかである。
【0093】
お出かけモード通知カードは、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにするための通知カードTCである。表示制御部206は、ユーザーPが自宅Hから外出したと検知部204が検知した場合に、ホーム画面HGにおいてお出かけモード通知カードを選択可能に表示する。通知カード表示領域HA2が表示するお出かけモード通知カードがタッチ操作されると、運転制御部207は、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードにする。これに伴って、アプリUI2060においては、ホーム画面HGのモード表示領域HA1が表示するモード画像G1がお出かけモードを示す。
【0094】
買い物準備モード通知カードは、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにするための通知カードTCである。表示制御部206は、ユーザーPが買い物先に位置すると検知部204が検知した場合に、ホーム画面HGにおいて買い物準備モード通知カードを選択可能に表示する。通知カード表示領域HA2が表示する買い物準備モード通知カードがタッチ操作されると、運転制御部207は、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードにする。これに伴って、アプリUI2060においては、ホーム画面HGのモード表示領域HA1が表示するモード画像G1が買い物準備モードを示す。
【0095】
冬モード通知カードは、冷蔵庫1の動作モードを冬モードにするための通知カードTCである。表示制御部206は、現在の季節が冬であると判定部205が判定した場合に、ホーム画面HGにおいて冬モード通知カードを選択可能に表示する。通知カード表示領域HA2が表示する冬モード通知カードがタッチ操作されると、運転制御部207は、冷蔵庫1の動作モードを冬モードにする。これに伴って、アプリUI2060においては、ホーム画面HGのモード表示領域HA1が表示するモード画像G1が冬モードを示す。
【0096】
なお、通知カード表示領域HA2に表示される通知カードTCの種類は、上述した3種に限定されず、さらに異種の通知カードTCがあってもよい。
【0097】
ホーム画面HGは、削減額表示ボタンB1を有する。削減額表示ボタンB1は、削減額画面SGを表示させるためのソフトウェアボタンである。削減額表示ボタンB1は、タッチ操作可能である。ホーム画面HGにおいて削減額表示ボタンB1がタッチ操作されると、アプリUI2060においては、ホーム画面HGから削減額画面SGに画面遷移する。
【0098】
図5は、削減額画面SGの一例を示す図である。
【0099】
削減額画面SGは、第1削減額表示領域HA3を有する。第1削減額表示領域HA3は、今月の削減額、今月の1つ前の月である先月の削減額、及び一年前の今月と同月の削減額を表示する領域である。
【0100】
削減額画面SGは、第2削減額表示領域HA4を有する。第2削減額表示領域HA4は、今月から今月を含む直近1年分の削減額を、月ごとに棒グラフで表示する領域である。第2削減額表示領域HA4では、今月と同年の削減額と、今月と異なる年すなわち前年の削減額とが、異なる色の棒グラフで表示される。図5に示す第2削減額表示領域HA4は、6月を今月とし、6月から6月を含む直近1年分の削減額を、月ごとに棒グラフで示している。また、図5に示す第2削減額表示領域HA4は、1月から6月までの棒グラフと、前年の7月から前年の12月までの棒グラフとが異なる色で表示されている。
【0101】
第2削減額表示領域HA4で表示される棒グラフの縦軸は、表示する1年分の削減額のうち最も値の大きい削減額に応じて異なる。本開示では、表示する1年分の削減額のうち最も値の大きい削減額が20円以下である場合、第2削減額表示領域HA4で表示される棒グラフの縦軸は、0円から20円のスケールに設定される。また、本開示では、表示される12ヶ月分の削減額のうち最も値の大きい削減額が21円以上50円以下である場合、第2削減額表示領域HA4で表示される棒グラフの縦軸は、0円から50円のスケールに設定される。また、本開示では、表示される12ヶ月分の削減額のうち最も値の大きい削減額が51円以上100円以下である場合、第2削減額表示領域HA4で表示される棒グラフの縦軸は、0円から100円のスケールに設定される。
【0102】
なお、第2削減額表示領域HA4で表示される棒グラフの縦軸のスケールは、あくまで一例であって、上記3種に限定されない。第2削減額表示領域HA4で表示される棒グラフの縦軸のスケールは、最も値の大きい削減額に応じてさらに細かく設定されてもよい。
【0103】
削減額画面SGは、戻るボタンB2を有する。戻るボタンB2は、ホーム画面HGに画面遷移するためのソフトウェアボタンである。削減額画面SGにおいて戻るボタンB2がタッチ操作されると、アプリUI2060においては、削減額画面SGからホーム画面HGに画面遷移する。
【0104】
[1-2.動作]
次に、本実施の形態の動作について説明する。
【0105】
[1-2-1.動作モードの移行に係わる動作]
まず、冷蔵庫1の動作モードの移行に係わる冷蔵庫制御システム1000の動作について説明する。
【0106】
図6は、冷蔵庫制御システム1000の動作を示すフローチャートである。図6において、フローチャートFAは端末装置2の動作を示す、フローチャートFBは冷蔵庫制御サーバー3の動作を示す、フローチャートFCは冷蔵庫1の動作を示す。
【0107】
フローチャートFAで示すように、端末装置2の表示制御部206は、通知カードTCがタッチ操作されたか否かを判別する(ステップSA1)。
【0108】
表示制御部206は、通知カードTCがタッチ操作されていないと判別した場合(ステップSA1:NO)、再度、ステップSA1の処理を行う。
【0109】
一方、表示制御部206が、通知カードTCがタッチ操作されたと判別した場合(ステップSA1:YES)、運転制御部207は、タッチ操作された通知カードTCに応じた移行指示情報を生成する(ステップSA2)。
【0110】
ステップSA2において、運転制御部207は、タッチ操作された通知カードTCがお出かけモード通知カードである場合、第1移行指示情報を生成する。
また、ステップSA2において、運転制御部207は、タッチ操作された通知カードTCが買い物準備モード通知カードである場合、第2移行指示情報を生成する。
また、ステップSA2において、運転制御部207は、タッチ操作された通知カードTCが冬モード通知カードである場合、第3移行指示情報を生成する。
【0111】
第1端末通信制御部201は、端末記憶部210が記憶するユーザーID3121を付加して、運転制御部207が生成した移行指示情報を冷蔵庫制御サーバー3に送信する(ステップSA3)。
【0112】
フローチャートFBで示すように、冷蔵庫制御サーバー3のサーバー通信制御部301は、端末装置2から移行指示情報を受信したか否かを判別する(ステップSB1)。
【0113】
サーバー通信制御部301は、端末装置2から移行指示情報を受信していないと判別した場合(ステップSB1:NO)、再度、ステップSB1の処理を行う。
【0114】
一方、サーバー通信制御部301は、端末装置2から移行指示情報を受信したと判別した場合(ステップSB1:NO)、ユーザー関連情報管理DB312を参照して、移行指示情報に付加されたユーザーID3121を含むレコードRを特定する(ステップSB2)。
【0115】
次いで、サーバー通信制御部301は、特定したレコードRに含まれる冷蔵庫通信情報3122に基づいて、端末装置2から受信した移行指示情報を冷蔵庫1に送信する(ステップSB3)。
【0116】
フローチャートFCで示すように、冷蔵庫1の動作モード実行部1602は、冷蔵庫1の動作モードを省エネモードに移行させる移行トリガーが発生したか否かを判別する(ステップSC1)。
【0117】
本実施の形態では、移行トリガーは、第1移行トリガー、第2移行トリガー、第3移行トリガー、及び第4移行トリガーの4種ある。
【0118】
第1移行トリガーは、第1移行指示情報を冷蔵庫1が受信したことである。
第2移行トリガーは、第2移行指示情報を冷蔵庫1が受信したことである。
第3移行トリガーは、第3移行指示情報を冷蔵庫1が受信したことである。
第4移行トリガーは、照度センサー191の検出値が所定値以下である状態が所定時間以上(例えば5分以上)継続したことである。
【0119】
動作モード実行部1602は、移行トリガーが発生していないと判別した場合(ステップSC1:NO)、再度、ステップSC1の処理を行う。
【0120】
一方、動作モード実行部1602は、移行トリガーが発生したと判別した場合(ステップSC1:YES)、発生した移行トリガーの種類に対する省エネモードに冷蔵庫1の動作モードを移行させる(ステップSC2)。
【0121】
第1移行トリガーが発生した場合、動作モード実行部1602は、ステップSC2において、冷蔵庫1の動作モードをお出かけモード以外の動作モードからお出かけモードに移行させる。
第2移行トリガーが発生した場合、動作モード実行部1602は、ステップSC2において、冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モード以外の動作モードから買い物準備モードに移行させる。
第3移行トリガーが発生した場合、動作モード実行部1602は、ステップSC2において、冷蔵庫1の動作モードを冬モード以外の動作モードから冬モードに移行させる。
第4移行トリガーが発生した場合、動作モード実行部1602は、ステップSC2において、冷蔵庫1の動作モードを自動節電モード以外の動作モードから自動節電モードに移行させる。
【0122】
動作モード実行部1602は、ステップSC2で移行した動作モードに対応する終了トリガーが発生したか否かを判別する(ステップSC3)。
【0123】
動作モード実行部1602は、終了トリガーが発生していないと判別した場合(ステップSC3:NO)、ステップSC2で移行した動作モードを継続し、再度、ステップSC3の判別を行う。
【0124】
一方、動作モード実行部1602は、終了トリガーが発生したと判別した場合(ステップSC3:YES)、冷蔵庫1の動作モードを、ステップSC2で移行した動作モード以外の動作モードに移行させる(ステップSC4)。
【0125】
[1-2-2.削減額に係わる動作]
次に、削減額に係わる冷蔵庫制御システム1000の動作について説明する。
【0126】
図7は、冷蔵庫制御システム1000の動作を示すフローチャートである。図7において、フローチャートFDは冷蔵庫1の動作を示し、フローチャートFEは冷蔵庫制御サーバー3の動作を示す。図7のフローチャートFEにおいては、冷蔵庫制御サーバー3が、通信相手である冷蔵庫1に対応するレコードRを適切に処理していることを前提とする。
【0127】
なお、図7に示す冷蔵庫制御システム1000の動作は、図6に示す冷蔵庫制御システム1000の動作と並行して行われる。
【0128】
フローチャートFDで示すように、冷蔵庫1の動作モード実行部1602は、冷蔵庫1の動作モードを移行させたか否かを判別する(ステップSD1)。
【0129】
動作モード実行部1602は、冷蔵庫1の動作モードを移行させていないと判別した場合(ステップSD1:NO)、再度、ステップSD1の判別を行う。
【0130】
一方、動作モード実行部1602は、冷蔵庫1の動作モードを移行させたと判別した場合(ステップSD1:YES)、移行動作モード情報を生成する(ステップSD2)。
【0131】
移行動作モード情報は、動作モード実行部1602が移行させた動作モードを示す情報である。
冷蔵庫1の動作モードを通常モードに移行させた場合、動作モード実行部1602は、ステップSD2において通常モードを示す移行動作モード情報を生成する。
冷蔵庫1の動作モードをお出かけモードに移行させた場合、動作モード実行部1602は、ステップSD2においてお出かけモードを示す移行動作モード情報を生成する。
冷蔵庫1の動作モードを買い物準備モードに移行させた場合、動作モード実行部1602は、ステップSD2において買い物準備モードを示す移行動作モード情報を生成する。
冷蔵庫1の動作モードを冬モードに移行させた場合、動作モード実行部1602は、ステップSD2において冬モードを示す移行動作モード情報を生成する。
冷蔵庫1の動作モードを自動節電モードに移行させた場合、動作モード実行部1602は、ステップSD2において自動節電モードを示す移行動作モード情報を生成する。
【0132】
動作モード実行部1602が移行動作モード情報を生成すると、冷蔵庫通信制御部1601は、動作モード実行部1602が生成した移行動作モード情報を冷蔵庫制御サーバー3に送信する(ステップSD3)。
【0133】
フローチャートFEで示すように、冷蔵庫制御サーバー3のデータベース処理部303は、現在日時計時部304が計時する現在日時が示す月が変わったか否かを判別する(ステップSE1)。すなわち、データベース処理部303は、現在日時計時部304が計時する現在日時に基づいて、暦の月が変わったか否かを判別する。
【0134】
データベース処理部303は、月が変わったと判別した場合(ステップSE1:YES)、ユーザー関連情報管理DB312のレコードRの削減額情報3124を更新する(ステップSE2)。
【0135】
ステップSE2について詳述すると、データベース処理部303は、削減額情報3124が有する12カ月前の削減額を消去する。そして、データベース処理部303は、11ヶ月前から今月までの削減額の各々を、一月ずつずらす。すなわち、データベース処理部303は、11ヶ月前の削減額を12カ月前の削減額とし、10ヶ月前の削減額を11ヶ月前の削減額とし、9ヶ月前の削減額を10カ月前の削減額とし、8ヶ月前の削減額を9ヶ月前の削減額とし、7ヶ月前の削減額を8カ月前の削減額とし、6ヶ月前の削減額を7ヶ月前の削減額とし、5ヶ月前の削減額を6カ月前の削減額とし、4ヶ月前の削減額を3ヶ月前の削減額とし、3ヶ月前の削減額を4カ月前の削減額とし、2ヶ月前の削減額を3ヶ月前の削減額とし、1ヶ月前の削減額を2カ月前の削減額とし、今月の削減額を1ヶ月前の削減額となるように、削減額情報3124を更新する。そして、データベース処理部303は、今月の削減額をゼロに設定する。
【0136】
ステップSE1の説明に戻り、データベース処理部303が、月が変わっていないと判別した場合(ステップSE1:NO)、算出部302は、削減額を算出する算出タイミングが到来したか否かを判別する(ステップSE3)。例えば、算出部302は、現在日時計時部304が計時する現在日時の日付が変わった場合に、算出タイミングが到来したと判別する。
【0137】
算出部302が、算出タイミングが到来していないと判別した場合(ステップSE3:NO)、サーバー通信制御部301は、冷蔵庫1から移行動作モード情報を受信したか否かを判別する(ステップSE4)。
【0138】
サーバー通信制御部301が冷蔵庫1から移行動作モード情報を受信していないと判別した場合(ステップSE4:NO)、データベース処理部303は、再度、ステップSE1の処理を行う。
【0139】
一方、サーバー通信制御部301が冷蔵庫1から移行動作モード情報を受信したと判別した場合(ステップSE4:YES)、データベース処理部303は、前回の冷蔵庫1の動作モードが、通常モードであったか省エネモードであったかを判別する(ステップSE5)。データベース処理部303は、前回に受信した移行動作モード情報が、通常モードを示すか省エネモードを示すかによってステップSE5の判別を行う。
【0140】
データベース処理部303は、前回の冷蔵庫1の動作モードが通常モードであったと判別した場合(ステップSE5:通常モード)、再度、ステップSE1の処理を行う。
【0141】
一方、データベース処理部303は、前回の冷蔵庫1の動作モードが省エネモードであると判別した場合(ステップSE5:省エネモード)、実績情報3125を更新する(ステップSE6)。
【0142】
ステップSE6について詳述する。
前回の冷蔵庫1の動作モードがお出かけモードである場合、データベース処理部303は、前回のお出かけモードで動作していた動作時間を算出する。例えば、データベース処理部303は、前回に受信した移行動作モード情報の受信日時から、今回に受信した移行動作モード情報の受信日時までの時間を動作時間として算出する。また、例えば、データベース処理部303は、移行動作モード情報に動作モードに移行した日時情報が付加されている場合、前回に受信した移行動作モード情報に付加された日時情報が示す日時から、今回に受信した移行動作モード情報に付加された日時情報が示す日時までの時間を、動作時間として算出する。そして、データベース処理部303は、お出かけモード実績情報3126が示す動作時間を、加算前の動作時間に対して算出した動作時間を加算した動作時間に更新する。データベース処理部303は、冬モード、及び自動節電モードの両者についても同様に更新する。
前回の冷蔵庫1の動作モードが買い物準備モードである場合、データベース処理部303は、買い物準備モード実績情報3127が示す移行回数の値を一つ増やす。
【0143】
ステップSE3の説明に戻り、算出部302は、算出タイミングが到来したと判別した場合(ステップSE3:YES)、お出かけモードで削減できた削減額を算出する(ステップSE7)。
【0144】
ステップSE7において、算出部302は、お出かけモード実績情報3126が示す動作時間にα円を乗じた金額を、お出かけモードで削減できた削減額として算出する。お出かけモード実績情報3126が示す動作時間に乗ずる金額は、通常モードと比べて、1時間あたりにお出かけモードが削減できる電気代である。このα円は、事前のテストやシミュレーションによって適切に定められている。α円は、例えば0.08円である。
【0145】
次いで、算出部302は、買い物準備モードで削減できた削減額を算出する(ステップSE8)。
【0146】
ステップSE8において、算出部302は、買い物準備モード実績情報3127が示す移行回数にβ円を乗じた金額を、買い物準備モードで削減できた削減額として算出する。買い物準備モード実績情報3127が示す移行回数に乗ずるβ円は、通常モードと比べて、1回の移行あたりに買い物準備モードが削減できる電気代である。このβ円は、事前のテストやシミュレーションによって適切に定められている。β円は、例えば0.5円である。
【0147】
次いで、算出部302は、冬モードで削減できた削減額を算出する(ステップSE9)。
【0148】
ステップSE9において、算出部302は、冬モード実績情報3128が示す動作時間にγ円を乗じた金額を、冬モードで削減できた削減額として算出する。冬モード実績情報3128が示す動作時間に乗ずるγ円は、通常モードと比べて、1時間あたりに冬モードが削減できる電気代である。このγ円は、事前のテストやシミュレーションによって適切に定められている。γ円は、例えば0.05円である。
【0149】
次いで、算出部302は、自動節電モードで削減できた削減額を算出する(ステップSE10)。
【0150】
ステップSE10において、算出部302は、自動節電モード実績情報3129が示す動作時間にδ円を乗じた金額を、自動節電モードで削減できた削減額として算出する。自動節電モード実績情報3129が示す動作時間に乗ずるδ円は、通常モードと比べて、1時間あたりに自動節電モードが削減できる電気代である。このδ円は、事前のテストやシミュレーションによって適切に定められている。δ円は、例えば0.05円である。
【0151】
次いで、算出部302は、ステップSE7、SE8、SE9、SE10で算出した削減額を合算した削減額を算出する(ステップSE11)。
【0152】
次いで、データベース処理部303は、削減額情報3124が示す今月の削減額を、ステップSE11で算出した削減額を加えた削減額に更新する(ステップSE12)。すなわち、データベース処理部303は、削減額情報3124が示す今月の削減額を、ステップSE12の処理前の削減額に対して、ステップSE11で算出した削減額を加えた削減額とする。
【0153】
次いで、データベース処理部303は、実績情報3125が示す動作時間と移行回数とをゼロにする(ステップSE13)。
【0154】
[1-2-3.削減額画面に係わる動作]
次に、削減額画面SGに係わる冷蔵庫制御システム1000の動作について説明する。
【0155】
図8は、冷蔵庫制御システム1000の動作を示すフローチャートである。図8において、フローチャートFFは端末装置2の動作を示し、フローチャートFGは冷蔵庫制御サーバー3の動作を示す。
【0156】
図8のフローチャートFFの開始時点では、アプリUI2060においてホーム画面HGが表示されているとする。
【0157】
フローチャートFFで示すように、端末装置2の表示制御部206は、削減額表示ボタンB1がタッチ操作されたか否かを判別する(ステップSF1)。
【0158】
表示制御部206が削減額表示ボタンB1がタッチ操作されたと判別した場合(ステップSF1:YES)、第1端末通信制御部201は、端末記憶部210が記憶するユーザーID3121を付加して、削減額情報要求情報を冷蔵庫制御サーバー3に送信する(ステップSF2)。削減額情報要求情報は、削減額情報3124を要求する情報である。
【0159】
フローチャートFGで示すように、冷蔵庫制御サーバー3のサーバー通信制御部301は、削減額情報要求情報を受信する(ステップSG1)。
【0160】
次いで、データベース処理部303は、ユーザー関連情報管理DB312から、サーバー通信制御部301が受信した削減額情報要求情報に付加されたユーザーID3121を有するレコードRの削減額情報3124を取得する(ステップSG2)。
【0161】
次いで、サーバー通信制御部301は、ステップSG2で取得した削減額情報3124を、削減額情報要求情報に対する応答として、端末装置2に送信する(ステップSG3)。
【0162】
フローチャートFFで示すように、第1端末通信制御部201は、冷蔵庫制御サーバー3から削減額情報3124を受信する(ステップSF3)。
【0163】
次いで、表示制御部206は、第1端末通信制御部201が受信した削減額情報3124に基づいて削減額画面SGを生成する(ステップSF4)。
【0164】
ステップSF4について詳述する。
表示制御部206は、第1削減額表示領域HA3が表示する表示内容を生成する。表示制御部206は、第1端末通信制御部201が受信した削減額情報3124が示す削減額から、今月、1ヶ月前、及び13ヶ月前の削減額を取得する。そして、表示制御部206は、取得した3つの削減額を図5のように並べた表示内容を生成する。
【0165】
続けて、ステップSF4について詳述する。
表示制御部206は、第2削減額表示領域HA4が表示するグラフを生成する。表示制御部206は、第1端末通信制御部201が受信した削減額情報3124が示す削減額のうち、最も値の大きい削減額に基づいてグラフの縦軸のスケールを決定する。次いで、表示制御部206は、今月を含む直近12ヶ月分の削減額の各々について、決定したスケールで規定される大きさであって、且つ、削減額に対応する大きさの棒グラフを生成する。次いで、表示制御部206は、今月と同じ年の棒グラフの色と、前年の棒グラフの色とを異ならせる。そして、表示制御部206は、横軸において、今月の削減額を示す棒グラフについては現在の月を示す箇所を配置し、他の月の削減額を示す棒グラフについては今月の棒グラフを基準に横軸が示す月に対応するよう適切に配置していく。
【0166】
続けて、ステップSF4について詳述する。
表示制御部206は、生成した表示内容を第1削減額表示領域HA3が表示し、生成したグラフを第2削減額表示領域HA4が表示した削減額画面SGを生成する。
【0167】
次いで、表示制御部206は、生成した削減額画面SGをアプリUI2060において表示する(ステップSF5)。
【0168】
[1-3.変形例]
上述した実施の形態1の変形例について複数説明する。
[1-3-1.変形例1]
変形例1は、第2削減額表示領域HA4で表示されるグラフが異なる。
【0169】
図9は、変形例1の削減額画面SGの一例を示す図である。
図5図9とを比較して明らかな通り、第2削減額表示領域HA4は、月ごとに、今年の削減額を示す棒グラフと前年の削減額を示す棒グラフとを並べて表示する。図9に示す第2削減額表示領域HA4は、6月を今月とし、6月から同年1月までの6ヶ月分について、今年の削減額を示す棒グラフと前年の削減額を示す棒グラフとを表示している。
【0170】
なお、変形例1においては、上述した実施の形態1と同様、今月と同じ年の削減額と、前年の削減額とは、異なる色の棒グラフで表示される。また、変形例1においては、上述した実施の形態1と同様、第2削減額表示領域HA4で表示される棒グラフの縦軸は、表示される削減額のうち最も値の大きい削減額に応じたスケールに設定される。
【0171】
変形例1によれば、前年の削減額と今年の削減額とをユーザーPが確認できるようになるうえ、前年の削減額と今年の削減額とをユーザーPが月ごとに容易に比較できるようになる。
【0172】
なお、変形例1の場合、ユーザー関連情報管理DB312のレコードRが有する削減額情報3124は、今月から今月を含む過去2年分の削減額を示す。なお、削減額情報3124が示す今月以外の過去23ヶ月分の削減額は、今月を基準とした直近23ヶ月分の削減額である。
【0173】
[1-3-2.変形例2]
変形例2は、第2削減額表示領域HA4で表示される棒グラフを今年と前年とで切り替えることができる。
【0174】
図10は、変形例2の削減額画面SGの一例を示す図である。
図5図9、及び図10を比較して明らかな通り、変形例2の第2削減額表示領域HA4には、タッチ操作が可能な切替ボタンB3、B4が設けられる。
【0175】
切替ボタンB3は、第2削減額表示領域HA4が表示する棒グラフを、今年の棒グラフを含むように切り替えるためのソフトウェアボタンである。切替ボタンB3がタッチ操作されると、変形例2の第2削減額表示領域HA4は、上述した実施の形態1と同じように各月の棒グラフを表示する。図10は、切替ボタンB3がタッチ操作された場合の変形例2における削減額画面SGを示している。なお、図10は、6月を今月とし、6月から6月を含む過去1年分の月ごとの削減額を棒グラフで示している。
【0176】
切替ボタンB4は、第2削減額表示領域HA4が表示する棒グラフを、前年の棒グラフのみに切り替えるためのソフトウェアボタンである。切替ボタンB4がタッチ操作されると、変形例2の第2削減額表示領域HA4は、1年分の前年の削減額が月ごとに棒グラフで表示される。
【0177】
なお、変形例2においては、上述した実施の形態1と同様、今月と同じ年の削減額と、前年の削減額とは、異なる色の棒グラフで表示される。また、変形例2においては、上述した実施の形態1と同様、第2削減額表示領域HA4で表示される棒グラフの縦軸は、表示される削減額のうち最も値の大きい削減額に応じたスケールに設定される。
【0178】
変形例2によれば、変形例1と同様の効果に加えて、第2削減額表示領域HA4で表示する棒グラフの数が1年分となって第2削減額表示領域HA4における情報量が増大することを防止でき、ユーザーPにとって見やすいグラフを提供できるとの効果を奏する。
【0179】
なお、変形例2の場合、ユーザー関連情報管理DB312のレコードRが有する削減額情報3124は、変形例1と同様である。
【0180】
[1-3-3.変形例3]
上述した実施の形態1では、端末装置2が削減額画面SGを表示することで、削減額のグラフをユーザーPに提供する構成である。変形例3は、冷蔵庫1も削減額のグラフをユーザーPに提供可能に構成される。
【0181】
図11は、変形例3における冷蔵庫1、端末装置、及び冷蔵庫制御サーバー3の構成を示す図である。変形例3の説明では、実施の形態1の冷蔵庫1、端末装置2、及び、冷蔵庫制御サーバー3の構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を適宜に省略する。
変形例3においては、冷蔵庫1も本開示の情報処理装置の一例に対応する。
【0182】
変形例3では、冷蔵庫1は、表示部24を備える。表示部24は、例えば右ドア11Bの前面等の所定の位置に設けられた表示パネルを備え、冷蔵庫制御部16の制御に従って表示パネルへの情報の表示を実行する。表示部24が備える表示パネルは、冷蔵庫1が備える操作手段がタッチパネルである場合、このタッチパネルの表示パネルとして機能してもよい。
【0183】
また、変形例3では、冷蔵庫プロセッサー160は、制御プログラム1611を読み出して実行することで、削減額表示制御部1603として機能する。削減額表示制御部1603は、削減額のグラフを表示部24に表示させる。削減額表示制御部1603が表示させる削減額のグラフは、実施の形態1のグラフでも、変形例1のグラフでも、変形例2のグラフでもよい。
なお、変形例3においては、制御プログラム1611も本開示の制御プログラムの一例に対応する。また、変形例3においては、冷蔵庫プロセッサー160も本開示のコンピューターの一例に対応する。また、変形例3においては、削減額表示制御部1603も本開示の提供部の一例に対応する。
【0184】
変形例では、冷蔵庫通信制御部1601は、削減額のグラフを表示する指示を冷蔵庫1が備える操作手段が受け付けた場合、削減額情報要求情報を冷蔵庫制御サーバー3に送信する。冷蔵庫制御サーバー3は、削減額情報要求情報を受信すると、通信先の冷蔵庫1の冷蔵庫通信情報3122に基づいてユーザー関連情報管理DB312から削減額情報3124を取得し、冷蔵庫1に返す。なお、削減額情報3124の取得は、ユーザーID3121等の他の情報が用いられてもよい。削減額表示制御部1603は、冷蔵庫通信制御部1601が削減額情報3124を受信すると、実施の形態1と同様に削減額のグラフを生成して、表示部24に表示させる。
【0185】
[1-4.効果等]
冷蔵庫制御システム1000は、冷蔵庫1が省エネモードで動作した動作時間、又は、冷蔵庫1が省エネモードに移行した移行回数に基づいて、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額を算出する算出部302と、算出部302が算出した削減額を冷蔵庫1のユーザーPに提供する表示制御部206と、を備える。
【0186】
また、冷蔵庫制御システム1000の制御方法では、冷蔵庫1が省エネモードで動作した動作時間、又は、冷蔵庫1が省エネモードに移行した移行回数に基づいて、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額を算出し、算出した削減額を冷蔵庫1のユーザーPに提供する。
【0187】
この冷蔵庫制御システム1000、及び冷蔵庫制御システム1000の制御方法によれば、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことにより削減できた電気代を、冷蔵庫1のユーザーPに提供できる。そのため、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことにより削減できた電気代を、冷蔵庫1のユーザーPが確認できる。
【0188】
省エネモードは、お出かけモードを含む。お出かけモードは、冷蔵庫1が設けられる自宅HからユーザーPが外出した場合に移行可能な動作モードであって、通常モードより冷蔵庫1の庫内温度を高くする動作モードである。算出部302は、冷蔵庫1がお出かけモードで動作した動作時間に基づいて、お出かけモードについての削減額を算出する。
【0189】
この構成によれば、冷蔵庫1がお出かけモードで動作したことにより削減できた電気代を算出できるため、冷蔵庫1がお出かけモードで動作したことにより削減できた電気代を含む削減額を、冷蔵庫1のユーザーPが確認できる。また、ユーザーPがお出かけモードに移行させたことを把握していれば、ユーザーPは、節電に関し、お出かけモードが有効あることを把握できる。
【0190】
省エネモードは、買い物準備モードを含み、買い物準備モードは、買い物先にユーザーPが位置する際に移行可能な動作モードであって、通常モードより冷蔵庫1の庫内温度を低い動作モードである。算出部302は、冷蔵庫1が買い物準備モードに移行した移行回数に基づいて、買い物準備モードについての削減額を算出する。
【0191】
この構成によれば、冷蔵庫1が買い物準備モードで動作したことにより削減できた電気代を算出できるため、冷蔵庫1が買い物準備モードで動作したことにより削減できた電気代を含む削減額を、冷蔵庫1のユーザーPが確認できる。また、ユーザーPが買い物準備モードに移行させたことを把握していれば、ユーザーPは、節電に関し、買い物準備モードが有効であることを把握できる。
【0192】
省エネモードは、冬モードを含む。冬モードは、現在の季節が冬である場合に移行可能な動作モードであって、通常モードより冷蔵庫1の庫内温度が高い動作モードである。算出部302は、冷蔵庫1が冬モードで動作した動作時間に基づいて、冬モードについての削減額を算出する。
【0193】
この構成によれば、冷蔵庫1が冬モードで動作したことにより削減できた電気代を算出できるため、冷蔵庫1が冬モードで動作したことにより削減できた電気代を含む削減額を、冷蔵庫1のユーザーPが確認できる。また、ユーザーPが冬モードに移行させたことを把握していれば、ユーザーPは、節電に関し、冬モードが有効であることを把握できる。
【0194】
省エネモードは、自動節電モードを含み。自動節電モードは、冷蔵庫1が備える照度センサー191の検出値が所定値以下の場合に移行する動作モードであって、通常モードより冷蔵庫1の庫内温度が高い動作モードである。算出部302は、冷蔵庫1が自動節電モードで動作した動作時間に基づいて、自動節電モードについての削減額を算出する。
【0195】
この構成によれば、冷蔵庫1が自動節電モードで動作したことにより削減できた電気代を算出できるため、冷蔵庫1が自動節電モードで動作したことにより削減できた電気代を含む削減額を、冷蔵庫1のユーザーPが確認できる。また、冷蔵庫1が自動で自動節電モードに移行することをユーザーPが把握していれば、ユーザーPは、節電に関し、自動節電モードが有効であることを把握できる。
【0196】
算出部302は、月ごとの削減額を算出する。
【0197】
この構成によれば、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことにより削減できた電気代を、月ごとにユーザーPに提供できる。そのため、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことにより削減できた電気代を、月ごとに、冷蔵庫1のユーザーPが確認できる。
【0198】
表示制御部206は、少なくとも1年分の削減額を提供する。
【0199】
この構成によれば、1年間においてどの月がどのくらいの削減額であったのかをユーザーPが確認できる。
【0200】
表示制御部206は、少なくとも1年分の削減額をグラフによって提供する。
【0201】
この構成によれば、1年間においてどの月がどのくらいの削減額であったのかをユーザーPが直感的に確認できる。
【0202】
削減額のグラフは、削減額の最大値に応じたスケールである。
【0203】
この構成によれば、月ごとの削減額の違いをわかりやすくユーザーPに提供できるため、どの月がどのくらいの削減額であったのかをユーザーPが容易且つ直感的に確認できる。
【0204】
端末装置2は、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額であって、冷蔵庫1が省エネモードで動作した動作時間、又は、冷蔵庫1が省エネモードに移行した移行回数に基づいて算出された削減額を、冷蔵庫1のユーザーPに提供する表示制御部206を備える。
【0205】
冷蔵庫1は、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額であって、冷蔵庫1が省エネモードで動作した動作時間、又は、冷蔵庫1が省エネモードに移行した移行回数に基づいて算出された削減額を、冷蔵庫1のユーザーPに提供する削減額表示制御部1603を備える。
【0206】
この端末装置2及び冷蔵庫1によれば、上述した冷蔵庫制御システム1000及び冷蔵庫制御システム1000の制御方法と同様の効果を奏する。
【0207】
冷蔵庫制御アプリ212は、端末プロセッサー200を、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額であって、冷蔵庫1が省エネモードで動作した動作時間、又は、冷蔵庫1が省エネモードに移行した移行回数に基づいて算出された削減額を、冷蔵庫1のユーザーPに提供する表示制御部206として機能させる。
【0208】
制御プログラム1611は、冷蔵庫プロセッサー160を、冷蔵庫1が省エネモードで動作したことで削減できた電気代である削減額であって、冷蔵庫1が省エネモードで動作した動作時間、又は、冷蔵庫1が省エネモードに移行した移行回数に基づいて算出された削減額を、冷蔵庫1のユーザーPに提供する削減額表示制御部1603として機能させる。
【0209】
この冷蔵庫制御アプリ212及び制御プログラム1611によれば、上述した冷蔵庫制御システム1000及び冷蔵庫制御システム1000の制御方法と同様の効果を奏する。
【0210】
冷蔵庫制御アプリ212は、端末装置2にインストール可能なアプリケーションプログラムである。
【0211】
この構成によれば、削減額を提供する機能を有していない端末装置2を、冷蔵庫制御アプリ212のインストールによって、削減額を提供できる端末装置2とすることができる。
【0212】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2の説明では、実施の形態1の冷蔵庫1、端末装置2、及び、冷蔵庫制御サーバー3の構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を適宜に省略する。
【0213】
[2-1.構成]
図12は、実施の形態2における冷蔵庫1、端末装置2、及び冷蔵庫制御サーバー3の構成を示す図である。
本実施の形態では、端末装置2が本開示の情報処理装置の一例に対応する。また、本実施の形態では、端末プロセッサー200が本開示のコンピューターの一例に対応する。また、本実施の形態では、冷蔵庫制御アプリ212が本開示のプログラムの一例に対応する。また、本実施の形態では、表示制御部206が本開示の提供部の一例に対応する。
【0214】
図2図12とを比較して明らかな通り、実施の形態2の端末プロセッサー200は、算出部302、現在日時計時部304、及び削減額情報更新部208として機能する。また、実施の形態2の端末記憶部210は、削減額情報3124を記憶する。一方、実施の形態2のユーザー関連情報管理DB312のレコードRは、削減額情報3124を有さない。
【0215】
削減額情報更新部208は、端末記憶部210が記憶する削減額情報3124が示す削減額を更新する。
【0216】
[2-2.動作]
次に、実施の形態2の動作について説明する。
実施の形態2では、動作モードの移行に係わる動作については実施の形態1と同様である。
【0217】
[2-2-1.削減額に係わる動作]
次に、実施の形態2における削減額に係わる動作について説明する。
実施の形態2において、冷蔵庫1は、図7のフローチャートFDの動作を行う。
実施の形態2において、冷蔵庫制御サーバー3は、図7のフローチャートFEにおいて、ステップSE1、SE2、SE3、SE7-13以外のステップSE4、SE5、SE6を行う。冷蔵庫制御サーバー3は、ステップSE6の処理を行うと再度、ステップSE4以降の処理を繰り返す。
【0218】
冷蔵庫制御サーバー3が行わないステップSE1、SE2、SE3、SE7-13については、端末装置2が行う。
図13は、冷蔵庫制御システム1000の動作を示すフローチャートである。図13においてフローチャートFHは冷蔵庫制御サーバー3の動作を示し、フローチャートFIは端末装置2の動作を示す。
【0219】
図13においては、図7に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、ステップSE1、SE2の処理は、削減額情報更新部208が主体となって、端末記憶部210に記憶された削減額情報3124を対象に行われる。
【0220】
フローチャートFIで示すように、算出部302が算出タイミングが到来したと判別した場合(ステップSE1:YES)、第1端末通信制御部201は、端末記憶部210が記憶するユーザーID3121を付加して、実績情報要求情報を冷蔵庫制御サーバー3に送信する(ステップSI1)。実績情報要求情報は、実績情報3125を要求する情報である。
【0221】
フローチャートFHで示すように、サーバー通信制御部301は、実績情報要求情報を受信する(ステップSH1)。
【0222】
次いで、データベース処理部303は、ユーザー関連情報管理DB312から、サーバー通信制御部301が受信した実績情報要求情報に付加されたユーザーID3121を有するレコードRの実績情報3125を取得する(ステップSH2)。
【0223】
次いで、サーバー通信制御部301は、ステップSH2で取得した実績情報3125を、実績情報要求情報に対する応答として、端末装置2に送信する(ステップSH3)。次いで、データベース処理部303は、ステップSH2で取得した実績情報3125を対象に、ステップSE13の処理を行う。
【0224】
フローチャートFIで示すように、第1端末通信制御部201は、冷蔵庫制御サーバー3から実績情報3125を受信する(ステップSI2)。算出部302は、受信した実績情報3125に基づいて、ステップSE7-SE11を行う。
【0225】
削減額情報更新部208は、端末記憶部210が記憶する削減額情報3124が示す今月の削減額を、ステップSE12で算出した削減額を加えた削減額に更新する(ステップSI3)。
【0226】
[2-2-2.削減額画面に係わる動作]
次に、実施の形態2における削減額画面SGに係わる動作について説明する。
実施の形態2において、端末装置2は、図7のフローチャートFFにおいて、ステップSF2、SF3以外の処理を行わない。
【0227】
表示制御部206は、ステップSE1で肯定判別すると、端末記憶部210から削減額情報3124を取得し、取得した削減額情報3124に基づいてステップSF4、SF5の処理を行う。実施の形態2において生成される削減額画面SGは、実施の形態1の削減額画面SGでもよいし、変形例1の削減額画面SGでもよいし、変形例2の削減額画面SGでもよい。
【0228】
[2-3.効果等]
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果奏する。
【0229】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3の説明では、実施の形態1の冷蔵庫1、端末装置2、及び、冷蔵庫制御サーバー3の構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を付して詳細な説明を適宜に省略する。
【0230】
[3-1.構成]
図14は、実施の形態2における冷蔵庫1、端末装置2、及び冷蔵庫制御サーバー3の構成を示す図である。
本実施の形態では、端末装置2が本開示の情報処理装置の一例に対応する。また、本実施の形態では、端末プロセッサー200が本開示のコンピューターの一例に対応する。また、本実施の形態では、冷蔵庫制御アプリ212が本開示のプログラムの一例に対応する。また、本実施の形態では、表示制御部206が本開示の提供部の一例に対応する。
【0231】
図2図14とを比較して明らかな通り、実施の形態3の冷蔵庫プロセッサー160は、さらに、算出部302、現在日時計時部304、及び情報更新部1604として機能する。また、実施の形態3の端末記憶部210は、削減額情報3124及び実績情報3125を記憶する。一方、実施の形態2のユーザー関連情報管理DB312のレコードRは、実績情報3125を有さない。
【0232】
情報更新部1604は、端末記憶部210が記憶する削減額情報3124が示す削減額を更新する。また、情報更新部1604は、端末記憶部210が記憶する実績情報3125が示す各種動作実績を更新する。
【0233】
[3-2.動作]
次に、実施の形態3の動作について説明する。
実施の形態3では、動作モードの移行に係わる動作については実施の形態1と同様である。
【0234】
[3-2-1.削減額に係わる動作]
次に、実施の形態3における削減額に係わる動作について説明する。
図15は、冷蔵庫制御システム1000の動作を示すフローチャートである。図15においてフローチャートFJは冷蔵庫制御サーバー3の動作を示し、フローチャートFKは冷蔵庫1の動作を示す。図15の動作では、冷蔵庫制御サーバー3が、通信相手である冷蔵庫1に対応するレコードRを適切に処理対象にできることを前提とする。
【0235】
図15においては、図7に示すフローチャートと同じステップについては同一のステップ番号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0236】
なお、ステップSE1、SE2の処理は、情報更新部1604が主体となって、冷蔵庫記憶部161に記憶された削減額情報3124を対象に行われる。ステップSE3、SE7-SE11の処理は、算出部302が主体となって行われる。ステップSD1、SE5は、動作モード実行部1602が主体となって行われる。ステップSE6、SE12、SE13の処理は、情報更新部1604が主体となって、冷蔵庫記憶部161に記憶された実績情報3125及び削減額情報3124を対象に行われる。
【0237】
フローチャートFKで示すように、第1端末通信制御部201は、情報更新部1604がステップSE13の処理を行うと、更新要求情報を冷蔵庫制御サーバー3に送信する(ステップSK1)。更新要求情報は、削減額情報3124の更新を要求する情報であり、ステップSE12で更新された冷蔵庫記憶部161が記憶する削減額情報3124を含む。
【0238】
フローチャートFJで示すように、冷蔵庫制御サーバー3のサーバー通信制御部301は、更新要求情報を冷蔵庫1から受信すると(ステップSJ1)、削減額情報3124を更新要求情報が示す削減額情報3124に更新する(ステップSJ2)。
【0239】
[3-2-2.削減額画面に係わる動作]
削減額画面SGに係わるモードの移行に係わる動作については実施の形態1と同様である。実施の形態3において生成される削減額画面SGは、実施の形態1の削減額画面SGでもよいし、変形例1の削減額画面SGでもよいし、変形例2の削減額画面SGでもよい。
【0240】
[3-3.変形例]
上述した実施の形態3の変形例について説明する。ここで説明する変形例を変形例4とする。
上述した実施の形態3では、端末装置2が削減額画面SGを表示することで、削減額のグラフをユーザーPに提供する構成である。変形例4は、変形例3と同様に、冷蔵庫1も削減額のグラフをユーザーPに提供可能に構成される。
なお、変形例4においては、冷蔵庫1も本開示の情報処理装置の一例に対応する。
【0241】
変形例4では、変形例3と同様の構成を備える。変形例4においては、制御プログラム1611も本開示の制御プログラムの一例に対応する。また、変形例4においては、冷蔵庫プロセッサー160も本開示のコンピューターの一例に対応する。また、変形例4においては、削減額表示制御部1603も本開示の提供部の一例に対応する。
【0242】
変形例4では、冷蔵庫通信制御部1601は、削減額のグラフを表示する指示を冷蔵庫1が備える操作手段が受け付けた場合、削減額情報要求情報を冷蔵庫制御サーバー3に送信する。冷蔵庫制御サーバー3は、削減額情報要求情報を受信すると、通信先の冷蔵庫1の冷蔵庫通信情報3122に基づいてユーザー関連情報管理DB312から削減額情報を取得し、冷蔵庫1に返す。なお、削減額情報の取得は、ユーザーID3121等の他の情報が用いられてもよい。削減額表示制御部1603は、冷蔵庫通信制御部1601が削減額情報3124を受信すると、実施の形態1と同様に削減額のグラフを生成して、表示部24に表示させる。
【0243】
[3-4.効果等]
実施の形態3、及び実施の形態3の変形例によれば、上述した実施の形態及び変形例と同様の効果奏する。
【0244】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する例示として、実施の形態と変形例とを説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態及び変形例で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0245】
上述した実施の形態及び変形例では、本開示の食品取得可能先として買い物先を例示したが、本発明の「食品取得可能先」は、買い物先に限定されず、例えば釣り場等のユーザーPが食品を取得可能な場所でよい。
【0246】
例えば、判定部205は、日最低気温の平均の代わりに、日最高気温の平均や、日平均気温の平均、特定時刻の気温の平均等に基づいて現在の季節が冬であるか否かを判定してもよい。これら構成の場合、気象サーバー5から受信する気温データは、日最高気温や、日平均気温、特定時刻の気温等の平均を算出する対象の気温を示す。
【0247】
上述した実施の形態及び変形例では、冷蔵庫1の動作モードが、通常モード、お出かけモード、買い物準備モード、冬モード、及び自動節電モードのいずれかに移行可能である場合を例示したが、移行可能な動作モードはさらに異種のものがあってもよい。また、冷蔵庫1の動作モードにおいては、各動作モードの間において、移行できない関係があってもよい。
【0248】
上述した実施の形態及び変形例では、削減額を示すグラフとして棒グラフを例示したが、削減額を示すグラフは、棒グラフに限定されず、折れ線グラフ等の他のグラフでもよい。
【0249】
また、例えば、冷蔵庫1の主箱体10に形成される部屋の種類は、冷蔵室11、製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び、野菜室15に限定されず、少なくてもよいし、さらに別の種類の部屋が形成されてもよい。また、冷蔵室11の前面の開口部に設けられるドアの数は、1つでもよい。
【0250】
また、冷蔵庫制御部16、端末制御部20、及びサーバー制御部30の機能は、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
【0251】
また、図2図11図12、及び図14に示した各部は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、冷蔵庫1、端末装置2、及び、冷蔵庫制御サーバー3の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0252】
また、例えば、図6図8図13図10、及び図15に示す動作のステップ単位は、冷蔵庫制御システム1000の各装置の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、動作が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本開示の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0253】
以上のように、本発明に係る情報処理システム、情報処理システムの制御方法、情報処理装置、及びプログラムは、冷蔵庫が省エネモードで動作したことにより削減できた電気代を、冷蔵庫のユーザーが確認する用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0254】
1 冷蔵庫(情報処理装置)
2 端末装置(情報処理装置)
3 冷蔵庫制御サーバー
160 冷蔵庫プロセッサー(コンピューター)
191 照度センサー
200 端末プロセッサー(コンピューター)
206 表示制御部(提供部)
212 冷蔵庫制御アプリ(プログラム、アプリケーションプログラム)
302 算出部
1000 冷蔵庫制御システム(情報処理システム)
1603 削減額表示制御部(提供部)
1611 制御プログラム(プログラム)
H 自宅
P ユーザー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
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図10
図11
図12
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