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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】処理装置、処理方法及び処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20240906BHJP
【FI】
G06Q50/20
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023181771
(22)【出願日】2023-10-23
【審査請求日】2023-11-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523401102
【氏名又は名称】株式会社ベスト・プラクティス
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【弁護士】
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】山本 正樹
【審査官】藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-061743(JP,A)
【文献】特開2019-149059(JP,A)
【文献】特開2019-211851(JP,A)
【文献】特開2022-081142(JP,A)
【文献】特開2019-061589(JP,A)
【文献】特開2019-152962(JP,A)
【文献】特開2016-224352(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを具備する処理装置であって、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
ユーザが使用するユーザ端末装置に前記ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を送信し、
前記教育情報に基づく前記ユーザの学習進捗情報を前記ユーザ端末装置から受信し、
前記学習進捗情報に応じて前記ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を前記ユーザ端末装置に送信し、
前記ユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部が前記ユーザとは異なる他のユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部と一致又は類似するか否かを判別し、
前記判別により、前記ユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部が前記他のユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部と一致又は類似する、と判別すると、前記他のユーザに求人情報を提供した提供者の使用する提供者端末装置に前記ユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部を送信する、
ための処理を実行するように構成される、処理装置。
【請求項2】
前記教育情報は、所定の範囲で区切られた複数のコンテンツ情報を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサを、
前記複数のコンテンツ情報のうちの少なくとも一部が完了したことに応じて前記報酬情報を前記ユーザ端末装置に送信する、
ための処理を実行するように機能させる請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記少なくとも一つのプロセッサを、
前記提供者が前記提供者端末装置を介して閲覧可能であって前記学習進捗情報が掲載された公開情報を生成する、
ための処理を実行するように機能させる請求項1に記載の処理装置。
【請求項4】
前記公開情報は、前記学習進捗情報が掲載されることに対する前記ユーザの希望に応じて生成される、請求項3に記載の処理装置。
【請求項5】
前記少なくとも一つのプロセッサを、
前記学習進捗情報に応じて前記ユーザ端末装置に広告を表示させたか否かを判別し、
前記判別により、前記ユーザ端末装置に前記広告を表示させた、と判別すると、前記ユーザに報酬を付与する、
ための処理を実行するように機能させる請求項1に記載の処理装置。
【請求項6】
少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサにより実行される処理方法であって、
ユーザが使用するユーザ端末装置に前記ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を送信する段階と、
前記教育情報に基づく前記ユーザの学習進捗情報を前記ユーザ端末装置から受信する段階と、
前記学習進捗情報に応じて、前記ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を前記ユーザ端末装置に送信する段階と、
前記ユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部が前記ユーザとは異なる他のユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部と一致又は類似するか否かを判別する段階と、
前記判別により、前記ユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部が前記他のユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部と一致又は類似する、と判別すると、前記他のユーザに求人情報を提供した提供者の使用する提供者端末装置に前記ユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部を送信する段階と、
を含む処理方法。
【請求項7】
少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサを、
ユーザが使用するユーザ端末装置に前記ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を送信し、
前記教育情報に基づく前記ユーザの学習進捗情報を前記ユーザ端末装置から受信し、
前記学習進捗情報に応じて、前記ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を前記ユーザ端末装置に送信し、
前記ユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部が前記ユーザとは異なる他のユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部と一致又は類似するか否かを判別し、
前記判別により、前記ユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部が前記他のユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部と一致又は類似する、と判別すると、前記他のユーザに求人情報を提供した提供者の使用する提供者端末装置に前記ユーザの前記学習進捗情報の少なくとも一部を送信する、
ための処理を実行するように機能させる処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、処理装置、処理方法及び処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、端末装置で稼働するアプリケーション等を用いて教育を受ける所謂eラーニングが知られていた。例えば、特許文献1には、受講者に該受講者の端末を通じてe-ラーニング教育サービスをするシステムにおいて、受講者と広告データあるいは求人データあるいはその両者とをマッチングさせ受講者にマッチした広告データあるいは求人データあるいはその両者を受講者に配信することを特徴とした教育システムが記載されている。しかしながら、特許文献1では、受講者の学習意欲を向上させることについては考慮されておらず、さらなる改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-224352
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、上述した背景からなされたものであり、ユーザ(受講者)の学習を促進させることが可能な処理装置、処理方法及び処理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、少なくとも一つのプロセッサを具備する処理装置であって、前記少なくとも一つのプロセッサは、ユーザが使用するユーザ端末装置に前記ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を送信し、前記教育情報に基づく前記ユーザの学習進捗情報を前記ユーザ端末装置から受信し、前記学習進捗情報に応じて前記ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を前記ユーザ端末装置に送信する、ための処理を実行するように構成される、処理装置が提供される。
【0006】
本開示の一態様によれば、少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサにより実行される処理方法であって、ユーザが使用するユーザ端末装置に前記ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を送信する段階と、前記教育情報に基づく前記ユーザの学習進捗情報を前記ユーザ端末装置から受信する段階と、前記学習進捗情報に応じて、前記ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を前記ユーザ端末装置に送信する段階と、を含む処理方法が提供される。
【0007】
本開示の一態様によれば、少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサを、ユーザが使用するユーザ端末装置に前記ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を送信し、前記教育情報に基づく前記ユーザの学習進捗情報を前記ユーザ端末装置から受信し、前記学習進捗情報に応じて、前記ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を前記ユーザ端末装置に送信する、ための処理を実行するように機能させる処理プログラムが提供される。
【0008】
本開示の一態様によれば、少なくとも一つのプロセッサを具備する処理装置であって、前記少なくとも一つのプロセッサは、ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を受信し、前記教育情報に基づく前記ユーザの学習進捗情報を送信し、前記学習進捗情報に応じて、前記ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を受信する、ための処理を実行するように構成される、処理装置が提供される。
【0009】
本開示の一態様によれば、少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサにより実行される処理方法であって、ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を受信する段階と、前記教育情報に基づく前記ユーザの学習進捗情報を送信する段階と、前記学習進捗情報に応じて、前記ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を受信する段階と、を含む処理方法が提供される。
【0010】
本開示の一態様によれば、少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサを、ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を受信し、前記教育情報に基づく前記ユーザの学習進捗情報を送信し、前記学習進捗情報に応じて、前記ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を受信する、ための処理を実行するように機能させる処理プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、ユーザの学習を促進させることが可能な処理装置、処理方法及び処理プログラムを提供することができる。
【0012】
なお、上記効果は説明の便宜のための例示的なものであるにすぎず、限定的なものではない。上記効果に加えて、又は上記効果に代えて、本開示中に記載されたいかなる効果や当業者であれば明らかな効果を奏することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本開示の実施形態に係る処理システム1の構成を概略的に示す概念図である。
図2A図2Aは、本開示の実施形態に係る端末装置100の構成の例を示すブロック図である。
図2B図2Bは、本開示の実施形態に係るサーバ装置200の構成の例を示すブロック図である。
図3A図3Aは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200のメモリ213に記憶される各種情報テーブルを概念的に示す図である。
図3B図3Bは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200のメモリ213に記憶される各種情報テーブルを概念的に示す図である。
図3C図3Cは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200のメモリ213に記憶される各種情報テーブルを概念的に示す図である。
図3D図3Dは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200のメモリ213に記憶される各種情報テーブルを概念的に示す図である。
図3E図3Eは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200のメモリ213に記憶される各種情報テーブルを概念的に示す図である。
図3F図3Fは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200のメモリ213に記憶される各種情報テーブルを概念的に示す図である。
図4図4は、本開示の実施形態に係る処理システム1における、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2、提供者端末装置100-3及び管理サーバ装置200の間で実行される処理シーケンスを示す図である。
図5A図5Aは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200において実行される教育処理の処理フローを示す図である。
図5B図5Bは、本開示の実施形態に係る第1ユーザ端末装置100-1において実行される教育処理の処理フローを示す図である。
図5C図5Cは、本開示の実施形態に係る第1ユーザ端末装置100-1において実行される教育処理の処理フローを示す図である。
図5D図5Dは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200において実行される更新処理の処理フローを示す図である。
図6A図6Aは、本開示の実施形態に係る第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示される広告の一例を示す図である。
図6B図6Bは、本開示の実施形態に係る第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示される教育アプリケーションの一例を示す図である。
図6C図6Cは、本開示の実施形態に係る提供者端末装置100-3のディスプレイに表示される学習進捗情報を含む情報の一例を示す図である。
図6D図6Dは、本開示の実施形態に係る提供者端末装置100-3のディスプレイに表示される、教育アプリケーションにおける人材検索機能の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0015】
1.本開示に係る処理システム1の概要
本開示に係る処理システム1は、一例としては、端末装置を介してユーザに教育情報を提供するシステムである。特に、処理システムは、例えば、ユーザの学習進捗情報に応じてユーザに報酬を付与することが可能な点で好適に用いられる。このように、本開示に係る処理システムでは、ユーザの学習進捗情報に応じてユーザに報酬を付与することで、ユーザは、教育による自身の能力向上のみならず、報酬を付与されることを目的に教育を受けることができる。換言すると、本開示に係る処理システムは、ユーザの学習を促進させることができる。
【0016】
なお、本開示において、「ユーザ」は、本開示に係る処理システムを利用する者を意味するに過ぎない。この「ユーザ」は、本開示に係る処理システムで運営されるアプリケーション等の利用に際し利用者登録をした者、一時的に匿名で当該アプリケーションを利用する者、個人及び団体等を含みうる。また、本開示において、「教育」は、ユーザの知識や技能等を向上させ又は確認するためのサービスを意味するに過ぎない。この「教育」は、講義、課題、問題、試験、ユーザからの質問に対する回答及び学習方法の支援等を含みうる。
【0017】
また、本開示において、「学習進捗情報」は、ユーザの学習の状況を示す情報を意味するに過ぎない。この「学習進捗情報」は、ユーザによる学習時間及び学習した範囲等を含みうる。すなわち、「学習進捗情報」は、教育に係るユーザの学習の状況を定量的又は定常的に示すものを含む。また、本開示において、「報酬」は、ユーザに利する可能性があるものを意味するに過ぎない。この「報酬」は、景品を取得するために消費されるポイント、金銭、商品、音楽データ等の情報及びサービス券等を含みうる。また、本開示において、「コンテンツ」は、ユーザが五感の少なくとも一つによって認識することが可能なものを意味するに過ぎない。この「コンテンツ」は、動画、音声、電子書籍等の電子媒体のテキスト、紙媒体のテキスト及び成熟度を確認するための試験並びにユーザに譲渡又は貸与された味覚、嗅覚又は触覚を刺激するサンプル及び機材等を含みうる。
【0018】
また、本開示において、「提供者」は、ユーザに情報を提供する者を意味するに過ぎない。この「提供者」は、就職支援企業若しくは団体又はその担当者、求人情報に係る組織又はその担当者、ユーザが所属する組織の人事部員及び管理サーバ装置の管理者等を含みうる。また、本開示において、「公開」は、特定又は不特定の者に情報を閲覧可能にすることを意味するに過ぎない。この「公開」は、本処理システムに登録されたユーザ、本処理システムにおける提供者及び管理者、本処理システムには未登録の者等を含みうる。また、本開示において、「広告」は、ユーザに案内される商品や役務についての情報を意味するに過ぎない。この「広告」は、動画、音声、電子媒体のチラシ、紙媒体のチラシ及び所謂ポップアップ表示される画像等を含みうる。また、本開示において、「求人情報」は、企業、会社、組合等の組織の求人に関する情報を意味するに過ぎない。この「求人情報」は、組織が求める人材、応募条件、応募可能な期間等を含みうる。
【0019】
また、本開示においては、各装置につけられた呼称は、各装置を互いに区別するために用いられているに過ぎず、各装置の機能に応じては他の呼称がなされてもよい。
【0020】
また、本開示において、「第1」や「第2」等の記載がなされていたとしても、これらが付された二つの要素のみに限定されることを意味するわけではない。当然に、「第3」、「第4」及びそれ以上の複数の要素が含まれてもよい。
【0021】
2.処理システム1の構成
図1は、本開示の実施形態に係る処理システム1による処理の概要を概略的に示す図である。図1を参照すると、処理システム1は、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2、提供者端末装置100-3及び管理サーバ装置200を含む。そして、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2、提供者端末装置100-3及び管理サーバ装置200は、互いに無線及び/又は有線ネットワークを通じて通信可能に接続される。
【0022】
第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3は、一例としては、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置が挙げられる。第1ユーザ端末装置100-1は、第1ユーザが使用する端末装置であり、第2ユーザ端末装置100-2は、第2ユーザが使用する端末装置である。提供者端末装置100-3は、提供者が使用する端末装置である。第1ユーザ及び第2ユーザは、教育アプリケーションによって教育を受講する者である。提供者は、第1ユーザ及び第2ユーザを含むユーザに対し、情報を提供する者である。一例として、提供者は、ユーザに企業、会社、組合等の組織の求人情報を提供し、及び、ユーザから求人情報に対する応募を受け付ける者が挙げられる。
【0023】
管理サーバ装置200は、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3において入力された、当該処理システム1の実行に必要な様々な情報を記憶、管理するとともに、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3との間で様々な情報の送受信を行う。その詳細な構成や処理については後述する。ここで、管理サーバ装置200は、管理者によって管理される。管理者は、ユーザに提供する教育情報及び広告情報を管理する。例えば管理者は、教育情報が講師による解説が含まれる動画である場合、講師の講義をビデオカメラ等で撮影し、編集し及び後述するメモリ213に記憶させる。また、例えば管理者は、広告主からの依頼に応じて広告情報を取得し、広告内容やデータ形式等の確認をしたうえでメモリ213に記憶させる。また、管理者は、提供者を介してユーザに提供する求人情報を管理する。例えば管理者は、組織の求人に関する求人情報を当該組織から取得し、求人内容やデータ形式等の確認をしたうえでメモリ213に記憶させる。
【0024】
なお、図1の例では、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3は、それぞれ1台しか記載されていないが、当然2台以上の各装置を含むことが可能である。また、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3は単一のものとして記載されているが、各構成要素及び処理を複数のサーバ装置やクラウドサーバ装置に分配することも可能である。
【0025】
また、図1の例では、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3を互いに区別して記載しているが、これらを総称して端末装置100と記載する場合がある。ただし、このような場合であったとしても、各端末装置をただ単に総称しているに過ぎず、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3が同じ処理・構成をしていることを意味するわけではない。同様に、図1の例では、管理サーバ装置200を1台しか記載されていないが、当然2台以上の装置を含んでもよい。また、管理サーバ装置200は単一のものとして記載されているが、各構成要素及び処理を複数の端末装置に分配することも可能である。
【0026】
3.端末装置100の構成
図2Aは、本開示の実施形態に係る端末装置100の構成の例を示すブロック図である。端末装置100は、図2Aに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。なお、ここでは第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3の構成を端末装置100として説明するが、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3は、同様の構成であってもよく、互いに異なる構成であってもよい。
【0027】
端末装置100は、典型的には、スマートフォンに代表される無線通信可能な端末装置が挙げられるが、当然当該装置のみには限られない。例えば、端末装置としては、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコン、携帯型ゲーム機、据え置き型ゲーム機など、本開示に係るプログラムを実行可能な装置であれば、いずれでも好適に適用することが可能である。また、処理システム1において端末装置100は、複数の端末装置を含むことが可能であるが、各端末装置内において同種の端末装置である必要はなく、それぞれ異なる種類の端末装置であってもよい。図2Aによると、端末装置100は、出力インターフェイス111、プロセッサ112、RAM、ROM、又は不揮発性メモリ(場合によっては、SSD)等を含むメモリ113、通信処理回路及びアンテナを含む通信インターフェイス114、タッチセンサ及びハードキーを含む入力インターフェイス115を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
【0028】
出力インターフェイス111は、プロセッサ112の指示に応じて、入力インターフェイス115に含まれるカメラで撮影される画像や、本開示に係るプログラムを実行することによって出力される各種表示を、ディスプレイやプリンタ等の機器に出力する出力部として機能する。なお、このようなディスプレイは、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又は電子ペーパー等から構成される。
【0029】
プロセッサ112は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ113に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。具体的には、プロセッサ112は、本開示に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ113から読み出して実行する。本開示においては、プロセッサ112は、特に、図4図5B及び図5Cの処理フローで記載された各処理等を実行する(処理の詳細は、図4図5B及び図5C等において説明する。)。なお、プロセッサ112は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUやGPUを組み合わせて構成しても良い。
【0030】
メモリ113は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等の主記憶装置、HDD、SSD等の補助記憶装置を備え、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ112により処理されている間、データの書き込み及び読み込みをするために用いられる。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。本開示においては、メモリ113は、特に、図4図5B及び図5Cの処理フローで記載された各処理等を実行するプログラムを記憶する(処理の詳細は、図4図5B及び図5C等において説明する。)。
【0031】
通信インターフェイス114は、通信処理回路及びアンテナを介して、遠隔に設置されたサーバ装置200との間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路は、処理システム1において用いられるプログラムや各種情報等を処理の進行に応じて、サーバ装置200から情報を送受信するための処理をする。本開示においては、端末装置100は、通信インターフェイス114を介して、教育情報をサーバ装置200から受信する。また、本開示においては、端末装置100は、通信インターフェイス114を介して、ユーザの学習進捗情報をサーバ装置200に送信する。また、本開示においては、端末装置100は、通信インターフェイス114を介して、ユーザに付与する報酬を示す報酬情報をサーバ装置200から受信する。
【0032】
通信処理回路は、5G方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理されるが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式や非接触無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
【0033】
入力インターフェイス115は、タッチパネルやハードキー、カメラ、マイク等から構成され、本開示に係るプログラムの実行に係る指示入力や、様々な情報を登録するための操作入力等を受け付ける入力部として機能する。タッチパネルは、出力インターフェイス111を被覆するように配置され、出力インターフェイス111からディスプレイに出力される画像データに対応する位置座標の情報を、プロセッサ112に送信する。タッチパネル方式としては、抵抗膜方式、静電容量結合方式、超音波表面弾性波方式など、公知の方式を利用することができる。本開示においては、タッチパネルは、指示体により出力インターフェイス111に表示された各アイコン等に対するスワイプ操作やタップ操作を検出する。本開示においては、入力インターフェイス115は、タッチパネルを起動することにより、閲覧者のスワイプ操作やタップ操作等の操作態様が入力される。なお、本開示では端末装置100に備えられる入力インターフェイス115を用いたが、例えばマウスのような、プロセッサ112等を備える本体に無線又は有線で接続された入力インターフェイス115を用いることも可能である。入力インターフェイス115に含まれるカメラやマイクは、外部の映像や音を検出することが可能なデバイスである。このカメラやマイクは、端末装置100に内蔵されるものでもよく、無線又は有線で通信可能に接続された外部デバイスであってもよい。
【0034】
4.サーバ装置200の構成
図2Bは、本開示に係るサーバ装置200の構成の例を示すブロック図である。サーバ装置200は、図2Bに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。また、サーバ装置200は、図2Bに示す構成要素を複数の装置に分散して含むことも可能である。
【0035】
図2Bによると、サーバ装置200は、CPU等から構成されるプロセッサ212、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ、HDD等を含むメモリ213及び通信インターフェイス214を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。なお、本実施形態においては、各種情報を記憶するデータベース215が通信インターフェイス214を介して接続されていてもよい。なお、本開示においては、サーバ装置に含まれるメモリには、明記した場合を除いてメモリ213のみを含む場合、データベース215のみを含む場合、及びメモリ213及びデータベース215の両方を含む場合のいずれを意味してもよい。
【0036】
プロセッサ212は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ213に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。本実施形態においては、プロセッサ212は、特に、端末装置100のディスプレイに表示される教育情報を含む情報を生成する処理等を実行する。プロセッサ312は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUで構成しても良い。
【0037】
メモリ213は、RAM、ROM、不揮発性メモリ、HDDを含み、記憶部として機能する。当該メモリ213は、本実施形態に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。このようなプログラムは、プロセッサ212によってロードされ実行される。また、メモリ213は、主に図4図5A及び図5Dに記載された各種情報テーブルを記憶する。さらに、メモリ213(特にRAM)は、上記プログラムがプロセッサ212によって実行される間、データの書き込み及び読み込みを実行するために一時的に用いられる。本実施形態においては、メモリ213は、特に、端末装置100のディスプレイに表示される教育情報を含む情報を生成する処理等を実行するためのプログラムを記憶する。
【0038】
通信インターフェイス214は、一例として、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3とネットワークを介して、又は他のサーバ装置とネットワークを介して、本開示に係るシステムにおいて用いられるプログラム、各種情報等を送受信するために、変調や復調などの処理を行う通信部として機能する。通信インターフェイス214は、上記の無線通信方式や公知の有線通信方式にしたがって、各端末装置や他のサーバ装置と通信する。本開示においては、サーバ装置200は、通信インターフェイス214を介して、端末装置100に教育情報を送信する。また、本開示においては、サーバ装置200は、通信インターフェイス214を介して、ユーザの学習進捗情報を端末装置100から受信する。また、本開示においては、サーバ装置200は、通信インターフェイス214を介して、ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を端末装置100に送信する。
【0039】
5.管理サーバ装置200のメモリ213に記憶される情報
図3A~3Fは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200のメモリ213に記憶される各種情報テーブルを概念的に示す図である。なお、以下で説明する各情報テーブルに記憶される情報は一例であり、これら情報すべてを満たす必要はなく、これら情報以外の情報を記憶させてもよい。また、本開示においては、各種情報テーブルが管理サーバ装置200のメモリ213に記憶される場合について説明するが、当該各種テーブルが第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2及び提供者端末装置100-3のメモリ113に記憶されていてもよく、当該各種テーブルが管理サーバ装置200とネットワークを通じて通信可能に接続されたデータベース215内に記憶されていてもよい。この場合、管理サーバ装置200は、データベース215に記憶されたこれらの情報を処理の進行とともに随時管理サーバ装置200のメモリ213に一時的に読み出して処理する。
【0040】
図3Aによると、ユーザ情報テーブルには、ユーザID情報に対応付けて、「個人情報」、「保有資格情報」、「教育ID情報」、「学習進捗情報」、「公開設定情報」、「提供設定情報」及び「保有ポイント情報」等が記憶される。「ユーザID情報」は、管理サーバ装置200が管理及び運営する教育アプリケーション(以下、単に教育アプリケーションという)に登録されるユーザのそれぞれに割り当てられる識別番号である。「個人情報」は、ユーザに関する情報であって、例えばユーザの年齢、性別、最終学歴及び職務履歴等を含む。「保有資格情報」は、ユーザが保有する資格を示す情報である。この「保有資格情報」は、例えば国家資格等の特定の行為を許可するもの、語学力の検定のような特定の知識や能力を確認するための検定の結果及び普通自動車第一種運転免許等の免許であってもよい。「教育ID情報」は、教育アプリケーションによりユーザに提供される教育のそれぞれに割り当てられる識別番号である。「学習進捗情報」は、ユーザの学習の状況を示す情報である。具体的には、「学習進捗情報」は、ユーザによる学習時間及び学習した範囲等の進捗を示す情報である。なお、「学習進捗情報」は、教育に係るユーザの学習の状況を定量的又は定常的に示すものであってもよい。
【0041】
「公開設定情報」は、ユーザによって設定される公開設定を記憶するための情報である。具体的には、「公開設定情報」は、「個人情報」、「保有資格情報」及び「学習進捗情報」等のユーザに関する情報についての公開可否及び公開可能な範囲等を示す情報である。一例として、「公開設定情報」は、「個人情報」についてはすべて許可せず、「保有資格情報」のうち普通自動車第一種運転免許を保有していることは公開を許可しつつ語学力の検定の結果である点数は許可せず、「学習進捗情報」についてはすべての公開を許可する、等の内容を含む。なお、「公開設定情報」は、「学習進捗情報」の全履歴、特定の学習カテゴリ、特定のコンテンツ及び学習カテゴリごとの完了件数のみ等の公開の許否を設定可能にしてもよい。
【0042】
「提供設定情報」は、ユーザによって設定された、提供者による情報の提供の許否等を記憶するための情報である。具体的には、「提供設定情報」は、提供者へのユーザについての各種情報の送信を許可するか否か、提供者による求人情報等の提供を希望するか否か及び提供を希望する情報の種類等を示す情報である。一例として、「提供設定情報」は、プログラミングについての知識や能力を必要とする職業を希望すること及び外国語の能力を必要としないこと等の内容を含む。「保有ポイント情報」は、ユーザに付与されたポイントの累積値から後述する消費したポイントの累積値を減算した数値である。なお、「保有ポイント情報」は、付与されたポイントの累積値及び消費したポイントの累積値をそれぞれ記憶する必要はなく、ポイントが付与される都度当該ポイントの数値を「保有ポイント情報」に加算し、ポイントが消費される都度当該ポイントの数値を「保有ポイント情報」から減算し、これら算術の結果の数値のみを記憶してもよい。
【0043】
図3Bによると、提供者情報テーブルには、提供者ID情報に対応付けて、「提供者名情報」、「担当ユーザID情報」及び「求人ID情報」等が記憶される。「提供者ID情報」は、提供者のそれぞれに付与される識別番号である。「提供者名情報」は、提供者の氏名を示す情報である。なお、「提供者名情報」は、提供者の氏名に代えてニックネーム等の偽名であってもよく、提供者が所属する会社やその部署等の組織の名称であってもよい。「担当ユーザID情報」は、「提供者ID情報」に係る提供者が過去に求人情報等の情報を送信した送信先のユーザの「ユーザID情報」である。なお、「担当ユーザID情報」は、不特定多数のユーザに向けた求人情報に対して応募したユーザに対して無作為に割り当てられた提供者の「提供者ID情報」に対応付けて記憶されてもよく、「提供者ID情報」に係る提供者と「担当ユーザID情報」に係るユーザとが一方向的又は双方向的に情報を送信することができればよい。「求人ID情報」は、上述したように管理者が取得した求人情報のそれぞれに付与される識別番号である。
【0044】
図3Cによると、教育情報テーブルには、教育ID情報に対応付けて、「教育名情報」及び「コンテンツ情報」等が記憶される。「教育ID情報」は、教育情報のそれぞれに付与される識別番号である。「教育名情報」は、教育情報に係るタイトルを示す情報である。具体例としては、「教育名情報」は、教育情報が初心者向けのIT技能の教育に係るものであれば、「IT技能教育(初級編)」等が考えられる。「コンテンツ情報」は、教育情報に係る教育を受講するユーザに提供されるコンテンツについての情報である。具体的には、「コンテンツ情報」は、ユーザが端末装置100を介して閲覧する動画を含む。なお、「コンテンツ」は、動画でなくてもよく、音声、電子書籍等の電子媒体のテキスト、紙媒体のテキスト及び成熟度を確認するための試験並びにユーザに譲渡又は貸与された味覚、嗅覚又は触覚を刺激するサンプル及び機材等であってもよい。
【0045】
図3Dによると、広告情報テーブルには、広告ID情報に対応付けて及び「広告情報」等が記憶される。「広告ID情報」は、広告のそれぞれに付与される識別番号である。「広告情報」は、例えば広告としての動画を含む情報である。なお、「広告情報」は、動画でなくてもよく、音声、電子媒体のチラシ、所謂ポップアップ表示される画像及び紙媒体のチラシ等であってもよい。
【0046】
図3Eによると、景品情報テーブルには、景品ID情報に対応付けて、「景品情報」及び「消費ポイント情報」等が記憶される。「景品ID情報」は、景品のそれぞれに付与される識別番号である。「景品情報」は、景品についての詳細を含む情報である。具体例としては、景品が動画や音声等の電子データである場合は当該電子データ又はその格納先アドレスが、景品が物である場合は当該物についての撮影データ、仕様、在庫及び保管場所が、「景品情報」に記憶される。「消費ポイント情報」は、ユーザが景品を取得する際に消費するポイントである。すなわち、ユーザは、景品を取得する際、「保有ポイント情報」として記憶される数値から「消費ポイント情報」として記憶される数値が減算される。
【0047】
図3Fによると、求人情報テーブルには、求人ID情報に対応付けて、「求人者情報」及び「応募条件情報」等が記憶される。「求人ID情報」は、教育アプリケーションに登録される求人情報のそれぞれに付与される識別番号である。「求人者情報」は、求人をする組織についての詳細を含む情報である。具体例としては、「求人者情報」は、当該組織の組織名、求人に係る担当者の氏名、求人に係る問い合わせ先等の情報を含む。「応募条件情報」は、当該求人に応募するための条件を示す情報である。具体例としては、「応募条件情報」は、学歴、職歴、年齢、居住地、転居の可否、保有資格、所定の職務についての経験年数及び所定のアプリケーション等のツールのスキル等を含む。また、「応募条件情報」は、「学習進捗情報」におけるの学習の状況を当該求人に応募するための条件として含む。具体的には、「応募条件情報」は、ユーザの学習の状況が、「教育ID情報」のうち求人者が指定するものを完了させていること及び当該完了させた「教育ID情報」が一定件数以上であること等を当該求人に応募するための条件として含む。すなわち、「求人情報」は、求人情報テーブルに含まれる情報のような、組織が求める人材、応募条件、応募可能な期間等を含む。
【0048】
このような各種情報テーブルにより、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、「ユーザID情報」に基づいてユーザの各種情報を特定すること及び「提供者ID情報」に基づいてユーザの各種情報を特定すること等ができる。また、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、「ユーザID情報」と「求人情報テーブル」とに基づいて求人情報に沿うユーザを特定することができる。なお、メモリ213は、上述した各種情報テーブルを別々に記憶せず、複数のテーブルデータを組み合わせた管理テーブルを記憶してもよい。この場合には、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、当該1つのテーブルから必要な情報から構成されるテーブルなどを適宜生成してもよい。
【0049】
6.処理システム1により実行される処理シーケンス
図4は、本開示の実施形態に係る処理システム1における、第1ユーザ端末装置100-1、第2ユーザ端末装置100-2、提供者端末装置100-3及び管理サーバ装置200の間で実行される処理シーケンスを示す図である。以下において、各図面を参照しつつ、処理システム1における処理の流れについて説明する。
【0050】
管理サーバ装置200のプロセッサ212は、教育アプリケーションへの第1ユーザ端末装置100-1によるログインを受け付ける(S1)。具体的には、第1ユーザは、第1ユーザ端末装置100-1を操作することで教育アプリケーションを起動させ、例えばログインID及びパスワードを入力する。教育アプリケーションに設定された処理により、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して管理サーバ装置200に第1ユーザによるログイン要求を送信する。管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ログイン要求を認証して許可する場合、通信インターフェイス214を介して第1ユーザ端末装置100-1にログイン許可応答を送信する。これにより、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第1ユーザが教育アプリケーションにログインしたことを認識することができる。
【0051】
管理サーバ装置200のプロセッサ212は、例えば第1ユーザ端末装置100-1から通信インターフェイス214を介して教育情報の要求を受け付けると、通信インターフェイス214を介して教育情報を第1ユーザ端末装置100-1に送信する(T1)。具体的には、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、第1ユーザの操作により、例えば教育アプリケーションでの後述するコンテンツ情報としての動画の再生操作を受け付ける。再生操作を受け付けた第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して動画に係る情報(教育情報)の要求を管理サーバ装置200に送信する。このように送信された教育情報の要求に応じて、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して動画に係る情報としての教育情報を第1ユーザ端末装置100-1に送信する。
【0052】
その後、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第1ユーザ端末装置100-1との間で教育処理を実行する(S2)。詳細は後述するが、教育処理では、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、動画に係る情報、教育に用いるテキスト情報及び教育に係るスケジュール情報等並びにこれら情報に対する第1ユーザ端末装置100-1による応答情報等を、第1ユーザ端末装置100-1との間で送受信する。
【0053】
その後、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、教育処理により学習進捗情報の少なくとも一部が追加、変更、修正等されると、ユーザ情報テーブル(図3A)における学習進捗情報を更新する(S3)。このようにして更新された学習進捗情報に基づいて、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第1ユーザの学習進捗情報を含む公開情報を公開する(S4)。この第1ユーザの学習進捗情報の公開により、第1ユーザ端末装置100-1及び提供者端末装置100-3を含む複数のユーザが第1ユーザの学習進捗情報を閲覧可能となる。なお、ステップS4では、学習進捗情報の一部を公開する態様としてもよく、一部のユーザにのみ公開する態様としてもよく、第1ユーザによって公開内容及び公開範囲を設定してもよい。
【0054】
提供者端末装置100-3のプロセッサ112は、提供者の操作により、通信インターフェイス114を介して求人情報を第1ユーザ端末装置100-1に送信する(T2)。具体的には、提供者は、ステップS4によって公開された公開情報を提供者端末装置100-3により閲覧する。提供者は、公開情報に含まれる第1ユーザの学習進捗情報を確認し、第1ユーザに有用であると心象付けた企業、会社、組合等の組織の求人情報を第1ユーザ端末装置100-1に送信する。提供者端末装置100-3から求人情報を受信した第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、第1ユーザの操作により、通信インターフェイス114を介して求人情報に係る組織の求人に応募する(T3)。具体的には、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、例えば教育アプリケーションで求人情報に係る組織への図示しない応募ボタンの第1ユーザによるタップ操作を受け付けることで、提供者端末装置100-3に当該応募に係る情報を提供者端末装置100-3に通信インターフェイス114を介して送信する。
【0055】
そして、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第1ユーザが提供者端末装置100-3に対して当該応募をしたことを記憶する(S5)。このように、管理サーバ装置200が管理及び運営する教育アプリケーションにおいて第1ユーザ端末装置100-1と提供者端末装置100-3とが通信して組織の求人についてのやり取りを行うことで、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、当該やり取りをメモリ213に記憶させることができる。すなわち、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、メモリ213に記憶された各種情報テーブル(特に、提供者情報テーブル)を更新することができる。
【0056】
その後、例えば第2ユーザ端末装置100-2と管理サーバ装置200とでステップS2と同様に教育処理(S6)を実行すると、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ステップS3と同様に更新処理(S7)を実行する。また、第2ユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、詳細は後述するが、例えばステップS4のときにおける第1ユーザの学習進捗情報と第2ユーザの学習進捗情報とが一致又は類似する場合、通信インターフェイス114を介して第2ユーザの教育情報を提供者端末装置100-3のプロセッサ112に送信する(T4)。第2ユーザの教育情報を受信した提供者端末装置100-3のプロセッサ112は、提供者の操作により、通信インターフェイス114を介して求人情報を第2ユーザ端末装置100-2に送信する(T5)。これにより、詳細は後述するが、提供者は、第2ユーザの教育情報を提供者端末装置100-3により閲覧することで、第2ユーザに有用であると心象付けた組織についての求人情報を第2ユーザに提供することができる。
【0057】
7.管理サーバ装置200において実行される教育処理の処理フロー
図5Aは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200において実行される教育処理の処理フローを示す図である。以下、管理サーバ装置200において実行される教育処理の処理フローを具体的に説明する。当該処理フローは、主に管理サーバ装置200のプロセッサ212がメモリ213に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより行われる。
【0058】
管理サーバ装置200のプロセッサ212は、例えば第1ユーザ端末装置100-1から教育情報の要求を受信すると、第1ユーザ端末装置100-1に通信インターフェイス214を介して第1広告情報を送信する(S101)。
【0059】
図6Aは、本開示の実施形態に係る第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示される広告の一例を示す図である。第1広告は、例えば5~10秒(所定時間)の動画である。第1広告は、例えば画面下部に残り時間401が表示されている。すなわち、第1広告は、所定時間再生されることで、第1ユーザに商品を紹介することができる。なお、例えば第1広告が画像である場合は、一定時間(例えば5秒)経過後に選択可能な広告を終了させるボタンのタップ操作を受け付けて広告を終了させてもよく、例えば第1広告がアンケート形式である場合は、当該アンケートに第1ユーザが回答することで広告を終了させてもよく、広告の態様に応じて広告の終了方法を適宜設定すればよい。
【0060】
図5Aに戻り、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第1広告が第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示されたか否かを判別し(S102)、第1広告が第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示されたと判別するまでステップS102を繰り返し実行し(No)、第1広告が第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示されたと判別すると(Yes)、ステップS103に移行する。具体的には、ステップS102では、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、例えば上述したように第1広告が動画である場合、当該動画が所定時間再生されたか否かを判別する。より具体的には、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、例えば第1ユーザ端末装置100-1から動画の再生が完了したことを示す表示完了通知を受信したことを契機に、第1広告が第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示されたと判別する。なお、ここでは広告の一例として動画を説明したが、写真、音声、アンケート、ゲーム等であってもよい。また、第1広告が第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示されたか否かの判別の一例として、第1ユーザ端末装置100-1から受信する表示完了通知を用いることを説明したが、第1ユーザ端末装置100-1に第1広告を送信したことに基づいて第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに第1広告が表示されたと推定してもよく、当該送信から一定時間経過後に第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに第1広告が表示されたと推定してもよい。
【0061】
ステップS103では、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザが使用するユーザ端末装置にユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を送信する。すなわち、ステップS103では、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して第1ユーザ端末装置100-1に教育情報を送信する。教育情報は、所定の範囲で区切られた複数のコンテンツ情報を含む。
【0062】
図6Bは、本開示の実施形態に係る第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示される教育アプリケーションの一例を示す図である。第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイには、教育アプリケーションの一例として、教育画面411が表示されている。教育画面411は、コンテンツ部413、一覧部415及び報酬情報部417を含む。コンテンツ部413は、例えば教育画面411の上側に配置される。また、コンテンツ部413は、コンテンツ情報の一例として教育に係る動画を再生する。一覧部415は、例えば教育画面411におけるコンテンツ部413の下側に配置される。また、一覧部415は、所定の範囲で区切られた複数のコンテンツ情報を一覧で表示する。具体的には、コンテンツ情報は、図6Bによると「L1のコンテンツ」と記載されているように、教育情報テーブル(図3C)の教育名情報「L1」に含まれるコンテンツ情報「M11~M14」等が上下方向に並べて表示される。一覧部415は、各コンテンツ情報のタイトルを表示する。すなわち、教育名情報「L1」は、例えば学習進捗に合わせた範囲(所定の範囲)で区切られたコンテンツ情報としての動画を含む。また、一覧部415は、各コンテンツ情報のタイトルの左側に、動画を再生し終えたことを示す「済」、現在再生中であることを示す「教育中」及びまだ一度も再生していないことを示す「未」等の学習進捗情報に係る情報が表示される。報酬情報部417は、例えば教育画面411の下側に配置される。この報酬情報部417には、学習進捗情報に応じてユーザに付与される報酬を示す報酬情報としてのポイントの累積値が表示される。また、報酬情報部417には、景品の応募条件が表示される。この応募条件は、例えば景品R1をユーザが取得するためには500ポイントを消費する必要がある場合、ユーザに付与されたポイントの累積値である100ポイントを500ポイントから減じた400ポイントである。
【0063】
図5Aに戻り、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、教育画面411を介したユーザの学習進捗情報が所定の閾値に達したか否かを判別する(S104)。具体的には、ユーザが教育画面411により複数のコンテンツ情報のうちの一つのコンテンツ情報である動画を再生し終えた場合、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、教育情報に基づくユーザの学習進捗情報としての閾値達成通知をユーザ端末装置から受信する。すなわち、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第1ユーザ端末装置100-1から閾値達成通知を受信したか否かを判別してユーザの学習進捗情報が所定の閾値に達したか否かを判別する(S104)。なお、ユーザの学習進捗情報が所定の閾値に達したか否かの判別方法の一例として上記説明をしたが、ユーザの学習進捗情報から抽出されるユーザの学習時間の累積値が1時間増えるたびに所定の閾値に達したと判別するようにしてもよい。また、上記説明では、ユーザの学習進捗情報が所定の閾値に達したか否かを判別する、すなわちユーザの学習進捗情報を定量的に判別するようにしたが、複数のコンテンツ情報のうち、特定のコンテンツ情報に係る教育を受講したか否かを判別する等、ユーザの学習進捗情報を定常的に判別してもよい。
【0064】
管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザの学習進捗情報が所定の閾値に達したと判別するまでステップS104を繰り返し実行し(No)、ユーザの学習進捗情報が所定の閾値に達したと判別すると(Yes)、ステップS101~S102と同様のステップS105~S06を実行する。すなわち、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第1ユーザ端末装置100-1に通信インターフェイス114を介して第2広告情報を送信し(S105)、第2広告が第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示されたと判別するまでステップS106を繰り返し実行し(No)、第2広告が第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示されたと判別すると(Yes)、ステップS107に移行する。なお、第2広告は、第1広告と同じ広告内容であってもよく、異なる内容及び異なる態様の広告であってもよい。
【0065】
管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第2広告が第1ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示されたと判別すると(ステップS106でYes)、報酬情報を送信して(S107)本フローを終了する。報酬情報は、例えば学習進捗情報に応じてユーザに付与される報酬を示すポイントである。また、報酬情報は、ユーザ情報テーブルの「保有ポイント情報」に加算される情報である。具体的には、報酬情報は、管理サーバ装置200のプロセッサ212によってユーザに付与されると、「保有ポイント情報」に加算される。これにより、報酬情報は、累積的に蓄積されつつ、景品を取得するために消費される。なお、上記説明では報酬情報の一例として「ポイント」を説明したが、金銭や商品、音楽データ等の情報及びサービス券等であってもよく、ユーザに利する可能性があるものであればよい。
【0066】
このように、ステップS104~S107では、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、学習進捗情報に応じて(S104)ユーザに付与する報酬を示す報酬情報をユーザ端末装置に送信する(S107)。これにより、ユーザは、本開示に係る教育アプリケーションによって教育を受ける際に、教育による自身の能力向上のみならず、報酬を付与されることを目的に教育を受けることができる。すなわち、本開示に係る教育アプリケーションよって学習するユーザに学習進捗に応じて報酬を得られるため、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザの学習を促進させることができる。また、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、複数のコンテンツ情報のうちの少なくとも一部が完了したことに応じて(S104)報酬情報をユーザ端末装置に送信する(S107)ことで、ユーザにコンテンツ情報の完了を促すようにしてユーザの学習を促進させることができる。また、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザ端末装置に広告を表示させたあと(S101)、ユーザ端末装置に教育情報の少なくとも一部を送信(S103)することで、ユーザの学習を促進させつつ、ユーザに広告を提供することができる。一方、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、学習進捗情報に応じてユーザ端末装置に広告を表示させたあと(S106)ユーザに報酬を付与する(S107)ことで、ユーザの学習を促進させつつ、ユーザに広告を提供することができる。
【0067】
8.第1ユーザ端末装置100-1において実行される教育処理の処理フロー
図5B、5Cは、本開示の実施形態に係る第1ユーザ端末装置100-1において実行される教育処理の処理フローを示す図である。以下、第1ユーザ端末装置100-1において実行される教育処理の処理フローを具体的に説明する。当該処理フローは、主に第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112がメモリ113に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより行われる。
【0068】
第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、例えば第1ユーザ端末装置100-1から教育情報の要求をしたあと、通信インターフェイス114を介して第1広告を受信したか否かを判別し(S111)、第1広告を受信したと判別するまでステップS111を繰り返し実行し(No)、第1広告を受信されたと判別すると(Yes)、ステップ(S112)に移行する。すなわち、上述したステップS101にて管理サーバ装置200のプロセッサ212が送信した第1広告情報を第1ユーザ端末装置100-1が受信することにより、ステップS112に移行する。第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して受信した第1広告をディスプレイに表示させる(S112)。第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、第1広告としての動画を再生し終えると、通信インターフェイス114を介して上述した表示完了通知を管理サーバ装置200送信する(S113)。
【0069】
第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して教育情報を受信したか否かを判別し(S114)、教育情報を受信したと判別するまでステップS114を繰り返し実行し(No)、教育情報を受信したと判別すると(Yes)、ステップ(S115)に移行する。すなわち、上述したステップS103にて管理サーバ装置200のプロセッサ212が送信した教育情報の少なくとも一部を第1ユーザ端末装置100-1が受信することにより、ステップS112に移行する。第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、教育情報の少なくとも一部を受信すると、例えばユーザの操作により教育情報の少なくとも一部に係るコンテンツ情報をディスプレイに表示させる(S115)。これにより、ユーザは、コンテンツ情報としての動画を再生することで、教育を受講することができる。
【0070】
第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、ユーザの学習進捗情報が所定の閾値に達したされたか否かを判別し(S116)、ユーザの学習進捗情報が所定の閾値に達したされたと判別するまでステップS116を繰り返し実行し(No)、ユーザの学習進捗情報が所定の閾値に達したされたと判別すると(Yes)、ステップ(S117)に移行する。具体的には、ステップS116では、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、コンテンツ情報としての動画の再生が終了したとき、学習進捗情報としての進捗度に1を加算する。これにより、学習進捗情報が所定の閾値に達した場合、ステップS117に移行する。第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して上述した閾値達成通知を管理サーバ装置200に送信する(S117)。なお、上記説明では、第1ユーザ端末装置100-1が閾値達成通知を送信することを説明したが、単に動画等の再生等、コンテンツ情報がユーザに閲覧されたことを通知するものであってもよく、閾値に達成したか否かについては、管理サーバ装置200のプロセッサ212が判定してもよい。
【0071】
図5Cによると、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、上述したステップS111と同様に、第2広告を受信したか否かを判別し(S121)、第2広告を受信したと判別するまでステップS121を繰り返し実行し(No)、第2広告を受信されたと判別すると(Yes)、ステップ(S122)に移行する。すなわち、上述したステップS105にて管理サーバ装置200のプロセッサ212が送信した第2広告情報を第1ユーザ端末装置100-1が受信することにより、ステップS122に移行する(S121)。第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して受信した第2広告をディスプレイに表示させる(S122)。第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、第2広告としての動画を再生し終えると、通信インターフェイス114を介して上述した表示完了通知を管理サーバ装置200送信する(S123)。そして、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、管理サーバ装置200から報酬情報を受信する(S124)。すなわち、上述したステップS107にて管理サーバ装置200のプロセッサ212が送信した報酬情報を第1ユーザ端末装置100-1が受信すると、本フローを終了する。
【0072】
このように、ステップS114~S124では、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、学習進捗情報に応じて(S116)ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を管理サーバ装置200から受信する(S124)。これにより、ユーザは、本開示に係る教育アプリケーションによって教育を受ける際に、教育による自身の能力向上のみならず、報酬を付与されることを目的に教育を受けることができる。すなわち、本開示に係る教育アプリケーションよって学習するユーザに学習進捗に応じて報酬を得られるため、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、ユーザの学習を促進させることができる。また、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、複数のコンテンツ情報のうちの少なくとも一部が完了したことに応じて(S116)報酬情報をユーザ端末装置に送信する(S124)ことで、ユーザにコンテンツ情報の完了を促すようにしてユーザの学習を促進させることができる。また、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、は、ディスプレイに広告を表示させたあと(S112)、ディスプレイに教育情報の少なくとも一部を表示(S115)することで、ユーザの学習を促進させつつ、ユーザに広告を提供することができる。一方、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、学習進捗情報に応じてディスプレイに広告を表示させたあと(S122)ユーザに報酬を付与する(S124)ことで、ユーザの学習を促進させつつ、ユーザに広告を提供することができる。
【0073】
9.管理サーバ装置200において実行される更新処理の処理フロー
図5Dは、本開示の実施形態に係る管理サーバ装置200において実行される更新処理の処理フローを示す図である。以下、管理サーバ装置200において実行される更新処理の処理フローを具体的に説明する。当該処理フローは、主に管理サーバ装置200のプロセッサ212がメモリ213に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより行われる。
【0074】
管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザの学習進捗情報が更新されたか否かを判別する(S131)。すなわち、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザの学習進捗情報が更新されたと判別するまでステップS131を繰り返し実行し(No)、ユーザの学習進捗情報が更新されたと判別すると(Yes)、ステップ(S132)に移行する。第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、ステップS131で更新されたユーザの学習進捗情報と一致又は類似する学習進捗情報があるか否かを判別する(S132)。第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、一致又は類似する学習進捗情報がある場合(Yes)、ステップS133に移行し、ユーザの学習進捗情報を提供者に送信可能か否かを判別する。具体的には、第1ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、ユーザ情報テーブル(図3A)の「提供設定情報」に基づき、ユーザの学習進捗情報を提供者に送信可能か否かを判別する。管理サーバ装置200のプロセッサ212は、一致及び類似する学習進捗情報がない場合(S132でNo)又は提供者に送信可能ではない場合(S133でNo)、ステップS135に移行する。一方、提供者に送信可能である場合(S133でYes)、ステップS134に移行し、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザ(以下、第1ユーザという。)の学習進捗情報と一致又は類似する学習進捗情報に係るユーザ(以下、第2ユーザという。)に対し、過去に、例えば求人情報を送信したことがある提供者(過去の提供者)に学習進捗情報を含む情報を送信する(S134)。
【0075】
図6Cは、本開示の実施形態に係る提供者端末装置100-3のディスプレイに表示される学習進捗情報を含む情報の一例を示す図である。提供者端末装置100-3のディスプレイには、学習進捗情報を含む情報の一例として、案内画面421が表示されている。案内画面421は、学習進捗情報に係るユーザ(第2ユーザ)についての各種情報が表示される画像である。具体的には、案内画面421は、紹介理由部423、学習履歴部425及び個人情報部427を含む。
【0076】
紹介理由部423は、提供者(過去の提供者)に第2ユーザの学習進捗情報が送信された理由を説明する説明部である。具体的には、紹介理由部423は、ステップS132で第1ユーザの学習進捗情報と一致又は類似する学習進捗情報があると判別(S132でYes)されたことを示す表示を含む。一例として、図6Cでは、紹介理由部423は、「A1様と類似する人材です」と表示される。ここで、「A1」は、第1ユーザの「ユーザID情報」を示す。なお、紹介理由部423は、上述した表示のみならず、提供者の得意とする業種について教育を受講していることを示すような文章であってもよく、「A1」等の「ユーザID情報」に代えて、ユーザの氏名やニックネーム等を表示してもよい。
【0077】
学習履歴部425は、第2ユーザの学習進捗情報に係る情報が表示される表示部である。具体的には、学習履歴部425は、ユーザ情報テーブル(図3A)における「教育ID情報」及び「学習進捗情報」並びに教育情報テーブル(図3C)における「教育名情報」等に基づいて、第2ユーザの学習履歴情報が上下方向に並べて表示される。より具体的には、学習履歴部425は、ユーザが学習を完了させた教育に係る情報及び教育情報に基づく試験によって取得した資格等が表示される。なお、学習履歴部425は、これらに限らず、学習時間、試験結果、試験の点数及び心理テスト等を含んでもよい。
【0078】
個人情報部427は、第2ユーザの個人情報が表示される表示部である。具体的には、個人情報部427は、ユーザ情報テーブル(図3A)における「個人情報」及び「保有資格情報」等に基づいて、第2ユーザの個人情報が上下方向に並べて表示される。より具体的には、個人情報部427は、第2ユーザの年齢、性別、最終学歴、保有資格及び職務履歴等が表示される。なお、個人情報部427は、これらに限らず、家族構成、居住地、自宅の最寄り駅、趣味及び嗜好等を含んでもよい。
【0079】
これにより、提供者(過去の提供者)は、提供者端末装置100-3のディスプレイに表示される案内画面421の紹介理由部423により、過去に求人情報を送信したことがある第1ユーザについてのノウハウを参考に第2ユーザ端末装置100-2へ学習進捗情報を含む情報を送信することができる。また、提供者は、提供者端末装置100-3のディスプレイに表示される案内画面421の学習履歴部425により、第2ユーザに適合しそうな組織を検討することができる。また、提供者は、提供者端末装置100-3のディスプレイに表示される案内画面421の個人情報部427により、第2ユーザの個人情報を把握したうえで最適な組織を検討することができる。
【0080】
すなわち、ステップS132~134では、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザの学習進捗情報の少なくとも一部がユーザとは異なる他のユーザの学習進捗情報の少なくとも一部と一致又は類似する場合、提供者端末装置にユーザの学習進捗情報の少なくとも一部を送信する。具体的には、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第2ユーザの学習進捗情報の少なくとも一部が第1ユーザの学習進捗情報の少なくとも一部と一致又は類似する場合、第1ユーザに求人情報を送信したことがある過去の提供者には、第1ユーザとの求人や応募におけるやり取りを通じて当該学習進捗情報を有するユーザについてのノウハウが蓄積されている可能性があるため、過去の提供者の提供者端末装置に第2ユーザの学習進捗情報の少なくとも一部を送信することで、求人情報を送信する等の積極的な活動を過去の提供者に促すことができる。ひいては、第2ユーザは、ノウハウが蓄積された過去の提供者によって適切な求人情報を取得することができる。
【0081】
その後、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザ情報テーブル(図3A)における第2ユーザの「公開設定情報」に基づいて、第2ユーザの学習進捗情報を含む第2ユーザに係る情報が公開可能か否かを判別し(S135)、公開可能であると判別すると(Yes)、公開情報のうち第2ユーザに係る情報を更新して(S136)本ルーチンを終了する。このようにして更新された公開情報は、他の複数のユーザ及び複数の提供者等の多数の者に閲覧可能に公開される。すなわち、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、提供者が提供者端末装置を介して閲覧可能であって学習進捗情報が掲載された公開情報を生成する。これにより、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、上述した過去の提供者のみならず、複数の提供者にも第2ユーザの学習進捗情報を含む第2ユーザに係る情報を公開することができる。また、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、他の複数のユーザに第2ユーザの学習進捗情報を含む第2ユーザに係る情報を公開することで、他の複数のユーザにおける競争心理を活性化させて教育の受講を促進させることができる。
【0082】
一方、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第2ユーザに係る情報が公開可能ではないと判別すると(No)、第2ユーザに係る情報を公開せずに本ルーチンを終了する。すなわち、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、学習進捗情報が掲載されることに対するユーザの希望に応じて公開情報を生成する。これにより、管理サーバ装置200のプロセッサ212は、自身の学習進捗情報等の情報を公開することを希望するユーザに係る情報を公開して、ユーザの希望に沿う公開情報を生成することができる。
【0083】
図6Dは、本開示の実施形態に係る提供者端末装置100-3のディスプレイに表示される、教育アプリケーションにおける人材検索機能の一例を示す図である。提供者端末装置100-3のディスプレイには、人材検索機能の一例として、人材検索画面431が表示されている。人材検索画面431は、提供者によって求人情報に沿うユーザを検索するための画面である。具体的には、人材検索画面431は、検索部433、条件保持部435、検索開始部437及び広告部439を含む。検索部433は、提供者が探しているユーザの特徴を入力する入力部である。例えば検索部433は、「資格C1」と入力して左側の虫眼鏡様のボタンをタップ操作することで、条件保持部435に「資格C1」が追加される。条件保持部435は、検索部433に入力されて追加された検索条件を表示する表示部である。検索開始部437は、提供者によるタップ操作を受け付けて条件保持部435に表示された検索条件に基づくユーザの検索を実行するボタンである。この検索開始部437は、タップ操作されると、条件保持部435に保持された検索条件を管理サーバ装置200に送信し、管理サーバ装置200に検索処理を実行させる。広告部439は、提供者に視認させるための広告である。これにより、人材検索画面431を含む人材検索機能は、教育アプリケーションにおけるユーザの学習進捗情報等のユーザ情報テーブルに格納された情報に基づいて、求人情報に沿うユーザの検索を提供者に実行させることができる。
【0084】
以上のような構成により、本開示に係る管理サーバ装置200のプロセッサ212は、第1ユーザが使用する第1ユーザ端末装置100-1に第1ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を送信し(S103)、教育情報に基づく第1ユーザの学習進捗情報を第1ユーザ端末装置100-1から受信し(S104)、学習進捗情報に応じて第1ユーザに付与する報酬(例えばポイント)を示す報酬情報を第1ユーザ端末装置100-1に送信する(S107)。これにより、本開示に係る管理サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザに学習進捗に応じて報酬を与えることができ、ひいてはユーザの学習を促進させることができる。
【0085】
10.変形例
上述した実施形態においては、本開示に係る処理を説明したが、それぞれを適宜組み合わせた実施態様で当該処理を実施してもよい。また、本開示に係る処理の実行主体は、上述したもののみならず、一部又は全部を異なる主体により実行させてもよい。例えば、本開示では、管理サーバ装置200が管理及び運営する教育アプリケーションを実行させてユーザが学習することを説明したが、webブラウザ上で実行される態様であってもよい。
【0086】
本明細書で説明される処理及び手順は、本開示において明示的に説明されたもののみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能である。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、端末装置やサーバ装置を含む各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0087】
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されるものとすることができる。また、本明細書中で説明される各種情報が単一のメモリや記憶部に格納される旨が説明されたとしても、そのような情報は、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されるものとすることができる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することによって実現されるものとすることができる。
【符号の説明】
【0088】
100 端末装置(処理装置)
200 管理サーバ装置(処理装置)
【要約】
【課題】
ユーザの学習を促進させる。
【解決手段】
少なくとも一つのプロセッサを具備する処理装置であって、前記少なくとも一つのプロセッサは、ユーザが使用するユーザ端末装置に前記ユーザの教育のための教育情報の少なくとも一部を送信し、前記教育情報に基づく前記ユーザの学習進捗情報を前記ユーザ端末装置から受信し、前記学習進捗情報に応じて前記ユーザに付与する報酬を示す報酬情報を前記ユーザ端末装置に送信する、ための処理を実行するように構成される。
【選択図】 図1
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D