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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】点灯検査装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/13 20060101AFI20240906BHJP
   G01M 11/00 20060101ALI20240906BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
G02F1/13 101
G01M11/00 T
G09F9/00 338
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020178851
(22)【出願日】2020-10-26
(65)【公開番号】P2022069907
(43)【公開日】2022-05-12
【審査請求日】2023-09-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】ニデックインスツルメンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(72)【発明者】
【氏名】赤羽 賢俊
(72)【発明者】
【氏名】吉田 昇悟
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 史朗
【審査官】鈴木 俊光
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-287368(JP,A)
【文献】特開平08-179251(JP,A)
【文献】特開平10-160628(JP,A)
【文献】特開2004-239674(JP,A)
【文献】特開平03-217817(JP,A)
【文献】特開平09-090390(JP,A)
【文献】特開2006-337085(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0015825(US,A1)
【文献】米国特許第06232616(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/13
G01M 11/00
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶表示パネルに一方側から照明光を照射する照明装置と、
前記液晶表示パネルを点灯させた際の画像を前記照明装置とは反対側から撮像する第1撮像装置と、
機台と、
前記機台上で液晶表示パネルを搬送する搬送機構と、
を有し、
前記照明装置は、光源部と、前記光源部と前記液晶表示パネルとの間に配置された入射側偏光板と、を含み、
前記第1撮像装置は、第1カメラと、前記液晶表示パネルと前記第1カメラとの間に配置される第1出射側偏光板と、前記第1カメラに対して前記第1出射側偏光板を前記第1出射側偏光板の面内方向に沿って相対移動可能とするスライド機構と、を含み、
前記第1出射側偏光板は、前記スライド機構によって、前記第1カメラと重ならずに前記照明装置と重なる第1位置から前記第1カメラおよび前記照明装置の双方と重なる第2位置に移動可能であり、
前記照明装置は、前記液晶表示パネルの搬送経路に設定された検査領域で前記検査領域に到達した前記液晶表示パネルに一方側から照明光を照射し、
前記第1撮像装置は、前記検査領域で前記液晶表示パネルを点灯させた際の画像を前記照明装置とは反対側から撮像し、
前記スライド機構は、前記第1カメラおよび前記第1出射側偏光板のうち、前記第1出射側偏光板を移動可能とすることを特徴とする点灯検査装置。
【請求項2】
請求項に記載の点灯検査装置において、
前記第1撮像装置は、前記第1出射側偏光板を保持する第1偏光板ホルダを含み、
前記第1偏光板ホルダには、前記スライド機構を構成するガイドレール、および前記ガイドレールに対して摺動する摺動部材の一方の部材が連結されていることを特徴とする点灯検査装置。
【請求項3】
請求項に記載の点灯検査装置において、
前記第1偏光板ホルダは、前記一方の部材が連結された第1ホルダ部材と、前記第1出射側偏光板を保持し、前記第1ホルダ部材に保持された第2ホルダ部材と、を含むことを
特徴とする点灯検査装置。
【請求項4】
請求項に記載の点灯検査装置において、
前記第1撮像装置に対して前記搬送機構による搬送方向、および前記搬送機構による搬送方向と直交する方向の一方で隣り合う第2カメラ、および前記検査領域に到達した前記液晶表示パネルと前記第2カメラとの間に配置される第2出射側偏光板を備えた第2撮像装置を備え、
前記第2撮像装置は、前記第2出射側偏光板を保持する第2偏光板ホルダを含み、
前記第2偏光板ホルダは、前記第2カメラに連結された第3ホルダ部材と、前記第2出射側偏光板を保持し、前記第3ホルダ部材に保持された第4ホルダ部材と、を含み、
前記第4ホルダ部材は、前記第2ホルダ部材と同一構成であり、
前記第1偏光板ホルダには、前記第1ホルダ部材に対する前記第2ホルダ部材の角度位置を規定する第1位置決め機構が設けられ、
前記第2偏光板ホルダには、前記第3ホルダ部材に対する前記第4ホルダ部材の角度位置を規定する第2位置決め機構が設けられ、
前記第2位置決め機構は、前記第1位置決め機構と同一構成を有することにより、前記第3ホルダ部材に対して前記第2ホルダ部材を前記第1ホルダ部材に対する前記第2ホルダ部材の角度位置と同一の角度位置に合わせることが可能であることを特徴とする点灯検査装置。
【請求項5】
請求項に記載の点灯検査装置において、
前記第1位置決め機構および前記第2位置決め機構は各々、互い同一の角度位置で前記第1ホルダ部材と前記第2ホルダ部材との位置決め、および前記第3ホルダ部材と前記第4ホルダ部材との位置決めを行う嵌め合い部を有することを特徴とする点灯検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示パネルの点灯検査を行う点灯検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶表示パネルは、組み立て工程の後、点灯検査が行われる。このため、液晶表示パネルの点灯検査装置には、液晶表示パネルに一方側から照明光を照射する照明装置と、液晶表示パネルを点灯させた際の画像を照明装置とは反対側から撮像する撮像装置とが設けられる。また、照明装置は、光源部と入射側偏光板とを含み、撮像装置は、カメラと出射側偏光板とを備えており、入射側偏光板と出射側偏光板とは、例えば、互いの偏光軸が直交するように配置される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-39244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
入射側偏光板と出射側偏光板の偏光軸を調整するにあたっては、例えば、入射側偏光板の角度位置を固定した状態でカメラによって撮像した画像を作業者が観察しながら、出射側偏光板の角度位置を調整するのが一般的である。しかしながら、カメラでの撮像結果に対して画像解析を行う場合、カメラによって撮像した画像を観察することが困難であるため、従来の調整方法では、出射側偏光板の角度位置を調整するのが困難である。一方、カメラを介さずに出射側偏光板を作業者が目視しながら角度位置を調整しようにもカメラが邪魔で角度位置を調整するのが困難である。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、カメラによって撮像した画像を観察できない場合でも、照明装置の入射側偏光板に対する撮像装置の出射側偏光板の角度位置を調整することのできる点灯検査装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、液晶表示パネルに一方側から照明光を照射する照明装置と、前記液晶表示パネルを点灯させた際の画像を前記照明装置とは反対側から撮像する第1撮像装置と、機台と、前記機台上で液晶表示パネルを搬送する搬送機構と、を有し、前記照明装置は、光源部と、前記光源部と前記液晶表示パネルとの間に配置された入射側偏光板と、を含み、前記第1撮像装置は、第1カメラと、前記液晶表示パネルと前記第1カメラとの間に配置される第1出射側偏光板と、前記第1カメラに対して前記第1出射側偏光板を前記第1出射側偏光板の面内方向に沿って相対移動可能とするスライド機構と、を含み、前記第1出射側偏光板は、前記スライド機構によって、前記第1カメラと重ならずに前記照明装置と重なる第1位置から前記第1カメラおよび前記照明装置の双方と重なる第2位置に移動可能であり、前記照明装置は、前記液晶表示パネルの搬送経路に設定された検査領域で前記検査領域に到達した前記液晶表示パネルに一方側から照明光を照射し、前記第1撮像装置は、前記検査領域で前記液晶表示パネルを点灯させた際の画像を前記照明装置とは反対側から撮像し、前記スライド機構は、前記第1カメラおよび前記第1出射側偏光板のうち、前記第1出射側偏光板を移動可能とすることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る点灯検査装置では、スライド機構によって、第1出射側偏光板は、第1カメラと重ならずに照明装置と重なる第1位置から第1カメラおよび照明装置の双方と重なる第2位置に移動可能であるため、作業者は、第1位置において、第1出射側偏光板を照明装置とは反対側から目視でモニターしながら第1出射側偏光板の角度位置を調整することができる。従って、第1カメラを介さずに第1出射側偏光板を最適な角度位置に配置することができる。また、第1位置では、第1出射側偏光板と重なる位置に第1カメラが存在しないので、作業者は、第1位置において、第1カメラに邪魔されることなく、第1出
射側偏光板を照明装置とは反対側から容易にモニターすることができる。
【0010】
本発明において、前記第1撮像装置は、前記第1出射側偏光板を保持する第1偏光板ホルダを含み、前記第1偏光板ホルダには、前記スライド機構を構成するガイドレール、および前記ガイドレールに対して摺動する摺動部材の一方の部材が連結されている態様を採用することができる。
【0011】
本発明において、前記第1偏光板ホルダは、前記一方の部材が連結された第1ホルダ部材と、前記第1出射側偏光板を保持し、前記第1ホルダ部材に保持された第2ホルダ部材と、を含む態様を採用することができる。
【0012】
本発明において、前記第1撮像装置に対して前記搬送機構による搬送方向、および前記搬送方向と直交する方向の一方で隣り合う第2カメラ、および前記検査領域に到達した前記液晶表示パネルと前記第2カメラとの間に配置される第2出射側偏光板を備えた第2撮像装置を備え、前記第2撮像装置は、前記第2出射側偏光板を保持する第2偏光板ホルダを含み、前記第2偏光板ホルダは、前記第2カメラに連結された第3ホルダ部材と、前記第2出射側偏光板を保持し、前記第3ホルダ部材に保持された第4ホルダ部材と、を含み、前記第1偏光板ホルダには、前記第1ホルダ部材に対する前記第2ホルダ部材の角度位置を規定する第1位置決め機構が設けられ、前記第2偏光板ホルダには、前記第3ホルダ部材に対する前記第4ホルダ部材の角度位置を規定する第2位置決め機構が設けられ、前記第2位置決め機構は、前記第1位置決め機構と同一構成を有することにより、前記第3ホルダ部材に対して前記第2ホルダ部材を前記第1ホルダ部材に対する前記第2ホルダ部材の角度位置と同一の角度位置に合わせることが可能である態様を採用することができる。
【0013】
本発明において、前記第1位置決め機構および前記第2位置決め機構は各々、互い同一の角度位置で前記第1ホルダ部材と前記第2ホルダ部材との位置決め、および前記第3ホルダ部材と前記第4ホルダ部材との位置決めを行う嵌め合い部を有する態様を採用することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る点灯検査装置では、スライド機構によって、第1出射側偏光板は、第1カメラと重ならずに照明装置と重なる第1位置から第1カメラおよび照明装置の双方と重なる第2位置に移動可能であるため、作業者は、第1位置において、第1出射側偏光板を照明装置とは反対側から目視でモニターしながら第1出射側偏光板の角度位置を調整することができる。従って、第1カメラを介さずに第1出射側偏光板を最適な角度位置に配置することができる。また、第1位置では、第1出射側偏光板と重なる位置に第1カメラが存在しないので、作業者は、第1位置において、第1カメラに邪魔されることなく、第1出射側偏光板を照明装置とは反対側から容易にモニターすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明を適用した検査装置を搬送方向の上流側からみた斜視図。
図2図1に示す検査装置に液晶表示パネルを設置した様子を示す斜視図。
図3図1に示す検査装置のXZ断面図。
図4図1に示す検査装置のパネルホルダ付近を拡大して示す斜視図。
図5図1等に示す第1撮像装置の側面図。
図6図5に示す第1偏光板ホルダ等の平面図。
図7図6に示す第1偏光板ホルダの分解図。
図8図5に示す第1出射側偏光板の角度位置を調整する方法の説明図。
図9】本発明の実施形態2に係る点灯検査装置の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る点灯検査装置100を説明する。以下の説明において、互いに直交する方向をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向とし、基板10の搬送方向、基板10の幅方向、および上下方向を各々、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向とする。従って、基板10の搬送方向にXを付し、上流側にX1を付し、下流側にX2を付して説明する。また、基板10の幅方向にYを付し、搬送方向Xに向かって右側にY1を付し、左側にY2を付して説明する。また、上下方向にZを付し、下側にZ1を付し、上側にZ2を付して説明する。
【0017】
以下の説明では、実施形態1では、撮像装置が1つ設けられた点灯検査装置100を説明し、実施形態2では、実施形態1で設けた撮像装置に加えて、別の撮像装置が設けられた点灯検査装置100を説明する。従って、実施形態1を説明する際、撮像装置が1つであるが、撮像装置等に「第1」を付し、実施形態2を説明する際、実施形態1と同様な撮像装置等には「第1」を付し、実施形態1と別の撮像装置等には「第2」を付して説明する。すなわち、実施形態1では、撮像装置等に「第1」を付してあるが、第2撮像装置等は設けられていない。
【0018】
[実施形態1]
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る点灯検査装置100を搬送方向Xの上流側X1からみた斜視図である。図2は、図1に示す点灯検査装置100に液晶表示パネル1を設置した様子を示す斜視図である。図3は、図1に示す点灯検査装置100のXZ断面図である。
【0019】
図1図2、および図3において、本形態の点灯検査装置100は、機台110と、機台110の上方位置で水平姿勢の液晶表示パネル1を上流側X1から下流側X2に向けて水平に直線的に搬送するパネル搬送装置200とを有している。液晶表示パネル1では、2枚の基板10の間に液晶層が設けられている。点灯検査装置100では、パネル搬送装置200による搬送経路の上流側X1から下流側X2に向かって、液晶表示パネル1の投入領域111、液晶表示パネル1の検査領域112、および液晶表示パネル1の排出領域113が配置されている。検査領域112には、液晶表示パネル1に通電した際の発光状態を撮像して検査する第1撮像装置30が下向きに設けられている。点灯検査装置100では、第1撮像装置30が配置されている検査領域112を暗室状態とすることがある。
【0020】
パネル搬送装置200は、液晶表示パネル1の搬送方向Xおよび搬送方向Xに対して直交する幅方向Yの各々に沿って配置された複数の支持ローラ50と、搬送方向Xに沿って液晶表示パネル1を複数の支持ローラ50上を走行させる搬送機構60とを有している。複数の支持ローラ50は各々、支柱116を介して機台110に支持された格子状のフレーム59によって、回転中心軸線を幅方向Yに沿う方向に向けて回転可能に支持されている。
【0021】
本形態において、フレーム59は搬送方向Xに複数配置されており、複数の支持ローラ50は、搬送方向Xに配置された複数のフレーム59に対応して複数のブロックに分けて配置されている。本形態において、複数の支持ローラ50は、搬送方向Xに沿って5つのブロック51、52、53、54、55に分けて配置されており、5つのブロック51、52、52、54、55のいずれにおいても、支持ローラ50は幅方向において4列に配置されている。従って、支持ローラ50は、広い領域にわたって配置されている。
【0022】
上流側X1から第1番目のブロック51では、上流側X1から第3番目および第4番目のブロック53、54よりローラ径の大きな支持ローラ50が設けられている。また、上流側X1から第2番目および第5番目のブロック52、55には、上流側X1から第3番目および第4番目のブロック53、54と同様のローラ径の小さな支持ローラ50と、第1番目のブロック51と同様のローラ径の大きな支持ローラ50とが設けられている。
【0023】
但し、5つのブロック51、52、53、54、55に配置された複数の支持ローラ50はいずれも、同一の高さ位置にローラ面の上部が位置するように配置されている。より具体的には、支持ローラ50は、ブロック51、52、53、54、55毎にローラ面の高さ位置を調整した後、各ブロック51、52、53、54、55の高さ位置を調整することによって、複数の支持ローラ50の全ての高さ位置が調整されている。
【0024】
複数の支持ローラ50はいずれも、液晶表示パネル1を下方から支持するローラ面501が樹脂製である。より具体的には、複数の支持ローラ50は各々、ローラ面が樹脂層からなるベアリングローラである。樹脂層は、ポリアセタール、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、シリコーン等からなる。かかる支持ローラ50は、例えば、内輪に対して複数の転動部材を介して径方向外側に対向する外輪にインサート成形を行うことによって構成される。また、支持ローラ50は、外輪の外周面に樹脂層を貼付することによって構成される。
【0025】
(搬送機構60の構成)
図4は、図1に示す点灯検査装置100のパネルホルダ20付近を拡大して示す斜視図である。図4に示すように、搬送機構60は、液晶表示パネル1が載置される載置面21を備えた矩形枠状のパネルホルダ20と、パネルホルダ20を搬送方向Xに直線的にガイドする直線ガイド機構65と、パネルホルダ20を搬送方向Xに沿って直線駆動する直線駆動機構61とを備えている。また、パネルホルダ20には、液晶表示パネル1を載置面21上に固定する基板保持機構62が設けられている。
【0026】
パネルホルダ20の4つの辺のうち、幅方向Yで対向する一対の第1辺26、27は、搬送方向Xで対向する一対の第2辺28、29より低い位置にあり、一対の第1辺26、27の上面に載置面21が設けられている。より具体的には、パネルホルダ20において、上流側X1の第2辺28を構成する支持板280、および下流側X2の第2辺29を構成する支持板290は各々、右側Y1の第1辺26を構成する支持板260、および左側Y2の第1辺27を構成する支持板270の上に固定されているため、支持板260、270は支持板280、290より低い位置にある。
【0027】
支持板260の上面のうち、支持板270の側の端部には載置面21が構成され、支持板270の上面のうち、支持板260の側の端部には載置面21が構成されている。本形態において、載置面21は、支持板260、270の端部に対して長手方向を搬送方向Xに沿うように配置された複数の直方体形状のブロック片22の上面からなる。
【0028】
パネルホルダ20には、液晶表示パネル1の側面に当接して液晶表示パネル1の位置決
めを行う位置決めローラ24が設けられている。本形態においては、支持板270には、搬送方向Xで離間する2か所に位置決めローラ24が設けられ、支持板280には、幅方向Yの中央に位置決めローラ24が設けられている。
【0029】
基板保持機構62は、載置面21で吸引穴630が開口する真空チャック機構63を含んでおり、吸引穴630は、ブロック片22および支持板260、270を貫通する流路を介して真空ポンプ(図示せず)等に接続されている。本形態において、吸引穴630は、搬送方向Xに長軸を向けた長孔からなる。
【0030】
また、基板保持機構62は、載置面21に向けて液晶表示パネル1を押し付け固定するクランプ機構64を含んでいる。本形態において、クランプ機構64は、支持板260、270の上で搬送方向Xに沿って延在する駆動軸641と、駆動軸641を駆動するシリンダ装置642と、駆動軸641に連結された複数のクランプ部材643とを有しており、複数のクランプ部材643は、駆動軸641を介して一括して姿勢が切り替えられる。本形態において、クランプ部材643において液晶表示パネル1と接する当接部はバネ等の弾性部材からなり、クランプ部材643は、弾性部材を介して液晶表示パネル1を載置面21に向けて押し付け固定する。
【0031】
位置決めローラ24は、支持ローラ50と同様、ローラ面が樹脂製である。より具体的には、複数の位置決めローラ24は各々、ローラ面が樹脂層からなるベアリングローラである。
【0032】
直線ガイド機構65は、支持板260、270と平面視で重なる位置で搬送方向Xに沿って延在する一対のガイドレール66と、支持板260、270に固定された摺動部材67とを備えており、摺動部材67には、ガイドレール66を跨ぐように凹部68が形成されている。ガイドレール66は支柱117を介して機台110に固定されている。
【0033】
搬送機構60において、直線駆動機構61は、パネルホルダ20の右側で搬送方向Xに沿って延在するリニアモータ610からなり、リニアモータ610の直動部材とパネルホルダ20とは連結部611を介して連結されている。
【0034】
(第1撮像装置30の構成)
図5は、図1等に示す第1撮像装置30の側面図であり、図5には、第1撮像装置30を搬送方向Xに向かって左側Y2からみた様子を模式的に示してある。
【0035】
図3に示すように、点灯検査装置100において、搬送方向Xの途中位置には、支持ローラ50の搬送方向Xにおけるピッチが最も狭くなっている領域に検査領域112が設けられている。検査領域112において、下向きに配置された第1撮像装置30は、検査領域112を通過する液晶表示パネル1を撮像する。その際、液晶表示パネル1は全面点灯となるように給電される。本形態において、液晶表示パネル1は、透過型液晶パネルである。従って、検査領域112において、液晶表示パネル1の一方側としての下側Z1には、幅方向Yの全体にわたって延在する照明装置70が設けられており、照明装置70は、検査領域112に到達した液晶表示パネル1に下側Z1から照明光を液晶表示パネル1に照射する。照明装置70は、幅方向Yの全体にわたって延在するライン状の光源部71と、光源部71と液晶表示パネル1との間で幅方向Yの全体にわたって延在する入射側偏光板72とを備える。
【0036】
図3および図5において、第1撮像装置30は、検査領域112に到達した液晶表示パネル1を照明装置70とは反対側である上側Z2から撮像するための第1カメラ31と、第1カメラ31と液晶表示パネル1との間に配置された第1出射側偏光板32とを有して
おり、第1出射側偏光板32は、入射側偏光板72に対してクロスニコルに配置される。従って、第1撮像装置30は、点灯状態にある液晶表示パネル1を撮像することができ、撮像結果に画像解析を行えば、液晶表示パネル1の欠陥の数や位置を検出することができる。それ故、第1撮像装置30によって撮像された画像は、ケーブル(図示せず)を介して画像解析装置(図示せず)に画像信号として出力され、直接、モニターすることができない。
【0037】
液晶表示パネル1は、第1撮像装置30による撮像範囲より広い。従って、図1に示すように、点灯検査装置100には、第1撮像装置30を幅方向Yに駆動するカメラ駆動機構300が設けられている。それ故、カメラ駆動機構300による駆動と、パネル搬送装置200による駆動とを組み合わせれば、液晶表示パネル1の全面を撮像することができる。
【0038】
なお、第1撮像装置30に対して上流側X1で隣り合う位置には静電気除去器40が設けられており、静電気除去器40は、液晶表示パネル1の除電や除塵を行なう。本形態では、静電気除去器40にも、静電気除去器40を幅方向Yに駆動する静電気除去器駆動機構400が設けられている。
【0039】
(搬送動作等)
このように構成した点灯検査装置100において、液晶表示パネル1の検査を行う際、作業員は、図4に示す真空チャック機構63およびクランプ機構64を休止状態とし、液晶表示パネル1をパネルホルダ20の上に配置する、その際、液晶表示パネル1を位置決めローラ24のローラ面に当接させて、液晶表示パネル1の位置決めを行う。
【0040】
次に、真空チャック機構63およびクランプ機構64を作動させ、液晶表示パネル1をパネルホルダ20に固定した状態とする。この状態で、液晶表示パネル1には下方から支持ローラ50のローラ面501が当接し、液晶表示パネル1の高さ位置は、ローラ面501によって規定される。次に、直線駆動機構61を作動させ、パネルホルダ20を下流側X2に搬送する。その際、液晶表示パネル1は、支持ローラ50上を走行する。
【0041】
次に、液晶表示パネル1が検査領域112に到達すると、直線駆動機構61が停止し、第1撮像装置30によって、液晶表示パネル1の表示領域の撮像を行う。その際、カメラ駆動機構300は、第1撮像装置30を幅方向Yに駆動し、第1撮像装置30は、液晶表示パネル1の幅方向Yにずれた領域を撮像する。かかる動作を繰り返し、液晶表示パネル1の幅方向Yの全体を第1撮像装置30によって撮像する。次に、直線駆動機構61は、液晶表示パネル1を下流側X2に移動させ、上記と同様な手順で、液晶表示パネル1において前回より搬送方向Xにずれた位置で液晶表示パネル1の幅方向Yの全体を第1撮像装置30によって撮像する。かかる動作を繰り返し、液晶表示パネル1の全体を第1撮像装置30によって撮像する。
【0042】
次に、直線駆動機構61は、液晶表示パネル1をさらに下流側X2に移動させ、液晶表示パネル1が排出領域113に到達したタイミングで液晶表示パネル1の搬送を停止する。次に、真空チャック機構63およびクランプ機構64を休止状態とした後、撮像を終えた液晶表示パネル1を排出した後、直線駆動機構61は、空になったパネルホルダ20を上流側X1の投入領域111まで戻す。以降、同様な動作を繰り返す。
【0043】
このように、本形態の点灯検査装置100では、液晶表示パネル1の搬送方向Xおよび幅方向Yの各々に沿って配置された複数の支持ローラ50のローラ面501で液晶表示パネル1を支持した状態で搬送機構60によって液晶表示パネル1を搬送し、液晶表示パネル1を複数の支持ローラ50上を走行させる。また、複数の支持ローラ50のローラ面5
01が樹脂製である。このため、ローラコンベアで液晶表示パネル1と搬送する場合と違って、液晶表示パネル1を搬送した際、液晶表示パネル1が振動しにくい。従って、液晶表示パネル1の支持ローラ50からの部分的な浮きを抑制することができる。それ故、液晶表示パネル1が大型化した場合でも、液晶表示パネル1の高さ位置および姿勢を適正に維持することができるので、液晶表示パネル1の全体が第1撮像装置30の被写体深度内に位置する。それ故、液晶表示パネル1を第1撮像装置30によって適正に撮像することができる。
【0044】
また、点灯検査装置100において、搬送機構60は、液晶表示パネル1が保持されるパネルホルダ20を用いるため、液晶表示パネル1には、液晶表示パネル1の質量およびパネルホルダ20の質量が加わる。従って、液晶表示パネル1を支持ローラ50と確実に接する状態とすることができる。それ故、液晶表示パネル1の高さ位置および姿勢を精度よく制御することができる。
【0045】
また、パネルホルダ20の4つの辺のうち、幅方向Yで対向する一対の第1辺26、27は、搬送方向Xで対向する一対の第2辺28、29より低い位置にあるため、液晶表示パネル1の搬送方向Xに位置する第2辺28、29と支持ローラ50とが干渉しないように支持ローラ50を設けるのが容易である。
【0046】
また、パネルホルダ20には、液晶表示パネル1の側面に当接して液晶表示パネル1の位置決めを行う位置決めローラ24が設けられているため、パネルホルダ20の所定位置に液晶表示パネル1を配置することができる。
【0047】
(第1撮像装置30の詳細構成)
図6は、図5に示す第1偏光板ホルダ33等の平面図である。図7は、図6に示す第1偏光板ホルダ33の分解図である。
【0048】
図5および図6に示すように、第1撮像装置30には、第1カメラ31に対して第1出射側偏光板32を第1出射側偏光板32の面内方向に沿って相対移動可能とするスライド機構35が向けられている。本形態において、スライド機構35は、第1カメラ31および第1出射側偏光板32のうち、第1出射側偏光板32を移動させる。
【0049】
より具体的には、第1撮像装置30は、第1出射側偏光板32を保持する第1偏光板ホルダ33を含み、第1偏光板ホルダ33には、スライド機構35を構成するガイドレール、およびガイドレールに対して摺動する摺動部材のうちの一方の部材が連結されている。本形態において、第1カメラ31は、カメラホルダ310に保持されており、カメラホルダ310には連結板311が連結されている。第1偏光板ホルダ33には、幅方向Yにおいて第1偏光板ホルダ33から幅方向Yの右側Y1に延在するガイドレール351が連結されており、連結板311には、ガイドレール351と摺動する摺動部材352が保持されている。
【0050】
従って、図8を参照して後述するように、第1偏光板ホルダ33は、第1出射側偏光板32を保持した状態で幅方向Yの左側Y2にスライドすることが可能である。それ故、第1出射側偏光板32は、スライド機構35によって、第1カメラ31と重ならずに照明装置70と重なる第1位置P1から第1カメラ31および照明装置70の双方と重なる第2位置P2に移動することができる。なお、照明装置70は、幅方向Yに延在しているため、常に、第1位置P1および第2位置P2に位置する。
【0051】
図5図6および図7に示すように、第1偏光板ホルダ33は、ガイドレール351が連結された第1ホルダ部材36と、第1出射側偏光板32を保持する第2ホルダ部材37
とを備えており、第2ホルダ部材37は、第1ホルダ部材36の上面側に保持されている。第1ホルダ部材36は、内側に円形の開口部360が形成された矩形枠状であり、開口部360を照明光が通過可能である。第1ホルダ部材36には、第1偏光板ホルダ33を手動でスライドさせる際に作業者が摘む摘み365が連結されている。
【0052】
第2ホルダ部材37は、円形の開口部372が形成された矩形枠状の外枠371と、外枠371の開口部372の内側に配置された円環状の内枠376とを有している。内枠376の内側は、照明光が通過する開口部377になっている。内枠376の上端部分には、円環状の板部379が形成されており、板部379の外周端部は外枠371に上側Z2から重なっている。このため、内枠376は、外枠371によって、360°の角度範囲で回転可能に下側Z1から支持されている。また、板部379によって第1出射側偏光板32を上側Z2から載置する部分が構成されている。さらに、外枠371には、周方向の2か所に径方向に開口する穴37が形成されており、穴373にねじ(図示せず)を止めることによって、内枠376を外枠371に固定することが可能である。なお、第2ホルダ部材37には、外枠371と内枠376との相対的な角度位置を示す目盛り375が付されている。
【0053】
第1偏光板ホルダ33では、第1ホルダ部材36に対する第2ホルダ部材37の角度位置を規定する第1位置決め機構336が構成されている。本形態において、第1位置決め機構336は、周方向の2か所で第2ホルダ部材37を上下方向Zに貫通する穴378と、第1ホルダ部材36から上側Z2に突出して穴378に嵌るピン368とを備えた嵌合部338からなる。本形態において、穴378は、第2ホルダ部材37の外枠371に形成されている。
【0054】
(第1出射側偏光板32の角度位置の調整方法等)
図8は、図5に示す第1出射側偏光板32の角度位置を調整する方法の説明図であり、第1出射側偏光板32をスライドさせる様子を平面的に示してある。図1図4に示す点灯検査装置100において、液晶表示パネル1の点灯検査を行うにあたっては、照明装置70の入射側偏光板72の偏光軸と、第1撮像装置30の第1出射側偏光板32の偏光軸とをクロスニコルに配置する等の調整を行う必要がある。ここで、入射側偏光板72は、幅方向Yに延在しているため、角度位置の調整が困難である。このため、入射側偏光板72を固定しておく一方、第1撮像装置30の第1出射側偏光板32の角度位置を調整する。
【0055】
かかる調整を行うにあたって、本形態では、図8において、まず、作業者は、スライド機構35によって、第1偏光板ホルダ33のうち、第1ホルダ部材36を第1カメラ31と重ならずに照明装置70と重なる第1位置P1まで移動させておき、第1ホルダ部材36に第2ホルダ部材37の外枠371を重ねる。その際、第1ホルダ部材36のピン368を第2ホルダ部材37の穴378に嵌る嵌合部338からなる第1位置決め機構336によって、第1ホルダ部材36に対して第2ホルダ部材37の外枠371を位置決めする。
【0056】
次に、上側Z2から外枠371の開口部372の内側に内枠376側を配置する。内枠376の上面には第1出射側偏光板32が接着等の方法で予め、固定されている。次に、第1出射側偏光板32と照明装置70との間に位置する液晶表示パネル1に全ての画素がON状態となるように、液晶表示パネル1に通電する一方、作業者は、第1出射側偏光板32とともに内枠376の角度位置を変えながら、第1出射側偏光板32の上側Z2から液晶表示パネル1で表示される像を目視でモニターする。図6および図8には、第1出射側偏光板32の適正な角度位置を実線で示し、角度調整中の第1出射側偏光板32の角度位置を2点鎖線320で示してある。
【0057】
そして、作業者は、液晶表示パネル1で表示される像が最も明るくなる角度位置に第1出射側偏光板32および内枠376の角度位置を合わせた後、外枠371の穴373にねじ(図示せず)を止め、内枠376を外枠371に固定する。その結果、第1出射側偏光板32は、液晶表示パネル1で表示される像が最も明るくなる角度位置で第1偏光板ホルダ33に固定された状態となる。
【0058】
次に、作業者は、スライド機構35によって、第1出射側偏光板32が最適な角度に固定された第1偏光板ホルダ33を第1カメラ31および照明装置70の双方と重なる第2位置P2まで移動させる。しかる後に、点灯検査装置100を稼働させ、搬送されてくる液晶表示パネル1に対して点灯検査を順に行う。
【0059】
このように本形態の点灯検査装置100では、スライド機構35によって、第1出射側偏光板32が第1カメラ31と重ならずに照明装置70と重なる第1位置P1から第1カメラ31および照明装置70の双方と重なる第2位置P2に移動可能である。このため、作業者は、第1位置P1において、第1出射側偏光板32を照明装置70とは反対側から目視でモニターしながら第1出射側偏光板32の角度位置を調整することができる。従って、第1カメラ31を介さずに第1出射側偏光板32を最適な角度位置に配置することができる。また、第1位置P1では、第1出射側偏光板32と重なる位置に第1カメラ31が存在しないので、作業者は、第1カメラ31に邪魔されずに、第1出射側偏光板32を照明装置70とは反対側から目視で容易にモニターすることができる。
【0060】
[実施形態2]
図9は、本発明の実施形態2に係る点灯検査装置100の説明図である。図9には、2つの撮像装置を上側Z2からみた様子を示してある。なお、本形態の基本的な構成は実施形態1と同様であるため、共通する部分に同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
【0061】
図9に示す点灯検査装置100では、実施形態1で説明した第1撮像装置30に加えて、第1撮像装置30に対して搬送方向X、および幅方向Yの一方で隣り合う第2撮像装置30Xを備えている。本形態において、第2撮像装置30Xは、第1撮像装置30に幅方向Yで隣り合う位置に配置されている。第2撮像装置30Xは、第1カメラ31と同一構成の第2カメラ31Xと、検査領域112に到達した液晶表示パネル1と第2カメラ31Xとの間に配置される第2出射側偏光板32Xと、第2出射側偏光板32Xを保持する第2偏光板ホルダ33Xとを含んでいる。ここで、第1撮像装置30は、実施形態1で説明したスライド機構35を有しているが、第2撮像装置30Xは、スライド機構35を有していない。
【0062】
第2偏光板ホルダ33Xは、連結板311を介して第2カメラ31Xに連結された第3ホルダ部材36Xと、第3ホルダ部材36Xに保持された第4ホルダ部材37Xとを含み、第4ホルダ部材37Xは、第2出射側偏光板32Xを保持している。第4ホルダ部材37Xは、第2ホルダ部材37と同一構成を有しており、第2ホルダ部材37の外枠371と同一構成の外枠371Xと、第2ホルダ部材37の内枠376と同一構成の内枠376Xとを備えている。
【0063】
また、第2撮像装置30Xにおいて、第2偏光板ホルダ33Xは、第3ホルダ部材36Xに対する第4ホルダ部材37Xの角度位置を規定する第2位置決め機構336Xが設けられている。第2位置決め機構336Xは、第1撮像装置30の第1位置決め機構336と同一構成を有している。より具体的は、第2位置決め機構336Xは、周方向の2か所で第4ホルダ部材37Xを上下方向Zに貫通する穴378Xと、第3ホルダ部材36Xから上側Z2に突出して穴378Xに嵌るピン368Xとを備えた嵌合部338Xからなる
。このため、第2撮像装置30Xにおいて、第2偏光板ホルダ33Xでは、第3ホルダ部材36Xに対して、第1偏光板ホルダ33の第2ホルダ部材37を第1ホルダ部材36に対する第2ホルダ部材37の角度位置と同一の角度位置に合わせることが可能である。
【0064】
従って、本形態では、第1撮像装置30において、第1位置P1での角度調整によって適正な角度位置に調整した第1出射側偏光板32を備えた第2ホルダ部材37を、第2出射側偏光板32Xを備えた第4ホルダ部材37Xとして、第2撮像装置30Xの第3ホルダ部材36Xに取り付けることができる。すなわち、第2出射側偏光板32Xの角度位置を第1撮像装置30で角度調整することができる。それ故、スペース的な制約等によって、第2撮像装置30Xにおいて第2偏光板ホルダ33Xをスライドさせることができない場合でも、第2出射側偏光板32Xを最適な角度位置に配置することができる。
【0065】
なお、本形態では、1つの第1撮像装置30と、1つの第2撮像装置30Xが設けられていたが、3つ以上の撮像装置が設けられている場合には、3つ以上の撮像装置のうち、最も端部に配置されている撮像装置を第1撮像装置30とし、他の撮像装置を第2撮像装置30Xとすることも可能である。
【符号の説明】
【0066】
1…液晶表示パネル、10…基板、20…パネルホルダ、21…載置面、30…第1撮像装置、30X…第2撮像装置、31…第1カメラ、31X…第2カメラ、32…第1出射側偏光板、32X…第2出射側偏光板、33…第1偏光板ホルダ、33X…第2偏光板ホルダ、35…スライド機構、36…第1ホルダ部材、36X…第3ホルダ部材、37…第2ホルダ部材、37X…第4ホルダ部材、50…支持ローラ、60…搬送機構、61…直線駆動機構、62…基板保持機構、63…真空チャック機構、64…クランプ機構、65…直線ガイド機構、66、351…ガイドレール、67、352…摺動部材、70…照明装置、71…光源部、72…入射側偏光板、100…点灯検査装置、112…検査領域、200…パネル搬送装置、310…カメラホルダ、311…連結板、336…第1位置決め機構、336X…第2位置決め機構、338、338X…嵌合部、360、372、377…開口部、368、368X…ピン、371、371X…外枠、376、376X…内枠、378、378X…穴、P1…第1位置、P2…第2位置、X…搬送方向、Y…幅方向、Z…上下方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9