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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】点灯装置及び照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/06 20060101AFI20240906BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20240906BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20240906BHJP
   F21V 29/78 20150101ALI20240906BHJP
【FI】
F21V23/06
F21V23/00 120
F21V23/00 160
F21V29/503
F21V29/78
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021028083
(22)【出願日】2021-02-25
(65)【公開番号】P2022129426
(43)【公開日】2022-09-06
【審査請求日】2023-11-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】丹下 理和
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 努
【審査官】土谷 秀人
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-121421(JP,A)
【文献】特開2020-021650(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0184285(US,A1)
【文献】特開2014-135205(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 23/00
F21V 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の内部に収納され、点灯装置側出力電線及び発光部側出力電線を介して、前記筐体の外部に設けられた光を照射する発光部に電源を供給する点灯回路と、
前記筐体の外部に設けられ、前記点灯回路に接続された前記点灯装置側出力電線と、前記発光部に接続された前記発光部側出力電線とを接続する出力電線用コネクタと、
前記出力電線用コネクタを覆うように、前記筐体の外部に取り付けられるコネクタ保護カバーと、を備え、
前記筐体は、
前記出力電線用コネクタが取り付けられる面であり、前記点灯装置側出力電線が挿入される出力電線貫通孔が形成された端板を有し、
前記コネクタ保護カバーは、
前記端板に対向するカバー平面部と、
前記カバー平面部の端部から前記端板に向かって延びるカバー側面部と、を有し、
前記端板には、
外部から前記点灯回路に電源を供給する入力電線が挿入される入力電線貫通孔が形成されており、
前記コネクタ保護カバーは、前記入力電線貫通孔を露出し、前記出力電線貫通孔を覆うように、前記筐体の外部に取り付けられる
点灯装置。
【請求項2】
前記コネクタ保護カバーは、
前記入力電線貫通孔に対応する位置に前記入力電線が挿入される連通孔が形成され、挿入された前記入力電線を押さえる入力電線押さえ部を有する
請求項記載の点灯装置。
【請求項3】
前記コネクタ保護カバーは、
前記カバー側面部から突出するカバー突出部を有し、
前記端板は、
前記カバー突出部に対向する位置に設けられ、前記カバー突出部と係合して前記コネクタ保護カバーの移動をガイドするガイド部を有する
請求項1又は2記載の点灯装置。
【請求項4】
請求項1~のいずれか1項に記載の点灯装置と、
前記発光部と、
を備える照明器具。
【請求項5】
前記発光部が発する熱を放散するフィンを、更に備える
請求項記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光を照射する発光部に電源を供給する点灯装置及び照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光を照射する発光部に電源を供給する点灯装置及び照明器具が開示されている。特許文献1には、点灯回路が収納される回路収納室と、入力電線及び出力電線の結線部を収納する電線収納室とが形成された箱状のボディを備える照明器具が開示されている。ボディは、ダイカスト法によって成形されており、防水性能を向上させている。特許文献1において、回路収納室の一側面及び電線収納室の一側面は開口しており、それぞれの開口は、カバーによって閉塞されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5999557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された照明器具は、入力電線及び出力電線の接続が行われる際、電線収納室の開口から内部に手を入れて、作業する必要がある。このため、結線作業の作業性が悪い。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、結線作業の作業性が良好な点灯装置及び照明器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る点灯装置は、筐体と、筐体の内部に収納され、点灯装置側出力電線及び発光部側出力電線を介して、筐体の外部に設けられた光を照射する発光部に電源を供給する点灯回路と、筐体の外部に設けられ、点灯回路に接続された点灯装置側出力電線と、発光部に接続された発光部側出力電線とを接続する出力電線用コネクタと、出力電線用コネクタを覆うように、筐体の外部に取り付けられるコネクタ保護カバーと、を備え、筐体は、出力電線用コネクタが取り付けられる面であり、点灯装置側出力電線が挿入される出力電線貫通孔が形成された端板を有し、コネクタ保護カバーは、端板に対向するカバー平面部と、カバー平面部の端部から端板に向かって延びるカバー側面部と、を有し、端板には、外部から点灯回路に電源を供給する入力電線が挿入される入力電線貫通孔が形成されており、コネクタ保護カバーは、入力電線貫通孔を露出し、出力電線貫通孔を覆うように、筐体の外部に取り付けられる
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、点灯装置側出力電線と発光部側出力電線とを接続する出力電線用コネクタが点灯回路を収納している筐体の外部に設けられ、出力電線用コネクタを覆うようにコネクタ保護カバーが筐体の外部に取り付けられている。そして、コネクタ保護カバーのカバー平面部及びカバー側面部が出力電線用コネクタを覆っている。このように、出力電線用コネクタは、少なくとも2方向から覆われているため、防水性能が十分に確保されている。また、コネクタ保護カバーが筐体から取り外されるのみで、作業スペースが十分確保された状態で、点灯装置側出力電線と発光部側出力電線とを接続することができる。従って、点灯装置における結線作業の作業性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の実施の形態1に係る照明器具を示す上側からみた斜視図である。
図2】本開示の実施の形態1に係る照明器具を示す下側からみた斜視図である。
図3】本開示の実施の形態1に係る照明器具を示す上側からみた分解斜視図である。
図4】本開示の実施の形態1に係る照明器具を示す下側からみた分解斜視図である。
図5】本開示の実施の形態1に係る点灯装置を示す分解斜視図である。
図6】本開示の実施の形態1に係る端板を示す斜視図である。
図7】本開示の実施の形態1に係るパッキンを示す斜視図である。
図8】本開示の実施の形態1に係るコネクタ保護カバーを示す斜視図である。
図9】本開示の実施の形態1に係る入力電線押さえ金具を示す斜視図である。
図10】本開示の実施の形態1に係る保持具を示す斜視図である。
図11】本開示の実施の形態1に係る点灯回路と入力電線とが結線された状態を示す斜視図である。
図12】本開示の実施の形態1に係る点灯装置側出力電線と発光部側出力電線とが結線された状態を示す斜視図である。
図13】本開示の実施の形態1に係るコネクタ保護カバー及び入力電線押さえ金具が端板に取り付けられた状態を示す斜視図である。
図14】本開示の実施の形態1に係るコネクタ保護カバー及び入力電線押さえ金具が端板に取り付けられた状態を示す側面図である。
図15】本開示の実施の形態2に係る点灯装置を示す斜視図である。
図16】本開示の実施の形態3に係る照明器具を示す斜視図である。
図17】本開示の実施の形態3に係るフィン、天板部及びフィン用保持具を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る点灯装置及び照明器具の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」又は「後」等が挙げられる。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本開示の実施の形態1に係る照明器具1を示す上側からみた斜視図であり、図2は、本開示の実施の形態1に係る照明器具1を示す下側からみた斜視図である。図3は、本開示の実施の形態1に係る照明器具1を示す上側からみた分解斜視図であり、図4は、本開示の実施の形態1に係る照明器具1を示す下側からみた分解斜視図である。照明器具1は、天井等の被取付部(図示せず)に設けられた吊ボルト等に取り付けられるものであり、照射対象空間に光を照射するものである。図1図4に示すように、照明器具1は、アーム11と、点灯装置12と、保持具16と、ベース17と、発光部18と、カバー19とを備えている。
【0011】
以下の説明では、照明器具1の長手方向に沿った方向を、長手方向Xとする。また、長手方向Xに直交し、長手方向Xに対する短手方向に沿った方向を、第2方向となる短手方向Yとする。そして、長手方向X及び短手方向Yのいずれとも直交する方向を、第3方向となる上下方向Zとする。ここで、長手方向Xにおいて、入力電線2の先端側への向きをX1とし、その反対の向きをX2とする。また、短手方向Yにおいて、一側方向をY1とし、その反対の向きをY2とする。更に、上下方向Zにおいて、天井等の被取付部側への方向を、上向きZ1とする。そして、上下方向Zにおいて、光が照射される側への方向を、下向きZ2とする。
【0012】
(アーム11)
アーム11は、被取付部(図示せず)に備え付けられている吊ボルト(図示せず)に取り付けられるものである。図1図4に示すように、アーム11は、アーム水平部111と、アーム縦部112とを有している。アーム水平部111は、長手方向Yに延びる矩形状の平板であり、一対の吊ボルト取付孔113が形成されている。吊ボルトが、吊ボルト取付孔113に取り付けられることによって、照明器具1が天井に取り付けられる。アーム縦部112は、アーム水平部111の長手方向の両端部から、下方向Z2に延びるものである。アーム縦部112には、下端部の平面に一対の取付ねじ孔114が形成されている。取付ねじ孔114には、ネジによって保持具16が回転自在に取り付けられる。
【0013】
(点灯装置12)
図5は、本開示の実施の形態1に係る点灯装置12を示す分解斜視図である。点灯装置12は、発光部18に電源を供給するものであり、図5に示すように、筐体4と、パッキン124と、点灯回路121と、出力電線用コネクタ13と、コネクタ保護カバー14と、入力電線押さえ金具15とを備えている。点灯装置12には、入力電線2と、出力電線3とが接続されている。
【0014】
図3及び図4に示すように、入力電線2は、外部(図示せず)と点灯装置12の点灯回路121とを接続し、外部から点灯装置12に電源を供給する電線である。出力電線3は、点灯装置側出力電線3aと、発光部側出力電線3bとからなる。点灯装置側出力電線3aは、点灯装置12の点灯回路121と出力電線用コネクタ13とを接続し、出力電線用コネクタ13を介して発光部18に電源を供給する電線である。発光部側出力電線3bは、点灯装置12の出力電線用コネクタ13と発光部18とを接続し、発光部18に電源を供給する電線である。
【0015】
(筐体4)
筐体4は、点灯回路121を収納するものであり、防水ケース122と、一対の端板123とを有している。
【0016】
(防水ケース122)
防水ケース122は、左右方向Xの両端面に開口部が形成された箱型形状のケースであり、水又は埃等の侵入を防ぐものである。防水ケース122の内部には、点灯回路121が収納される。防水ケース122は例えばアルミ押出材で構成されている。熱伝導率の高い材料で構成することにより、点灯回路121から発生する熱を外部へ放熱することが可能である。
【0017】
(端板123)
図6は、本開示の実施の形態1に係る端板123を示す斜視図である。端板123は、一対設けられており、一方の端板123は、出力電線用コネクタ13が取り付けられる面を構成し、防水ケース122の開口部を閉止する板状の閉止部材である。端板123は、防水ケース122の開口部を覆うように、ネジによって防水ケース122に取り付けられて、防水ケース122内に水又は埃等が侵入することを抑制する。図6に示すように、端板123は、本体部123aと、脚部125と、ガイド部128とを有している。端板123はアルミ板、鋼板、ステンレス鋼板等の金属材料で構成される。
【0018】
(本体部123a)
本体部123aは、端板123の上部を構成するものであり、矩形板状の部材である。本体部123aには、入力電線貫通孔127aと、出力電線貫通孔127bとが形成されている。入力電線貫通孔127aには入力電線2が挿入され、出力電線貫通孔127bには点灯装置側出力電線3aが挿入される。出力電線貫通孔127bは、入力電線貫通孔127aよりも下方向Z2側且つ短手方向Y2側に形成されている。本実施の形態1では、一対の端板123のうち、一方の端板123に、入力電線貫通孔127a及び出力電線貫通孔127bが形成されている場合について例示している。なお、一方の端板123に対向する他方の端板123に、入力電線貫通孔127aが形成されていてもよい。
【0019】
(脚部125)
脚部125は、端板123の下部を構成するものであり、脚部縦部1251と、脚部平面部1252とを有している。脚部縦部1251は、本体部123aの下端から下方向Z2に延伸した部分である。脚部平面部1252は、脚部縦部1251の下端から垂直に折り曲げられた部材であり、コネクタ保護カバー14が載置される。脚部平面部1252には、ベース17に設けられた突起173を受ける突起受け部1253と、カバー19を取り付けるネジが挿入される脚部取付孔1254とが形成されている。そして、脚部縦部1251及び脚部平面部1252の中央には、発光部側出力電線3bが挿入されるスリット126が形成されている。なお、脚部125は、端板123の本体部123aとは別体とされてもよい。この場合、例えば脚部125は、防水ケース122の下方向Z2の面に取り付けられてもよいし、端板123の表面に取り付けられてもよい。
【0020】
(ガイド部128)
ガイド部128は、本体部123aの両端部において本体部123aの一部がX1方向に折り曲げられたものであり、上方向Z1側に凹形状をなしているフック状の部材である。ガイド部128は、コネクタ保護カバー14の第1のカバー突出部143a及び第2のカバー突出部143b(図8参照)に対向する位置に設けられている。ガイド部128は、第1のカバー突出部143a及び第2のカバー突出部143bと係合してコネクタ保護カバー14の移動をガイドする。ガイド部128は、入力電線貫通孔127aよりも下方向Z2に設けられている。
【0021】
(パッキン124)
図7は、本開示の実施の形態1に係るパッキン124を示す斜視図である。パッキン124は、弾性を有する樹脂材料で成型され、防水ケース122の左右方向Xの両端面と端板123との間に配置される。パッキン124は、端板123と共に防水ケース122にネジで取り付けられ、防水ケース122内に水又は埃が侵入することを抑制する。図7に示すように、パッキン124は、入力電線軸封部124aと、点灯装置側出力電線軸封部124bとを有する。パッキン124は例えばシリコーンゴム、NBR、フッ素ゴム等のゴム材料で構成される。
【0022】
(入力電線軸封部124a)
入力電線軸封部124aは、パッキン124の端板123側の面から突出して設けられ、入力電線2が挿入される入力電線軸封部通過孔124aaが設けられた円筒状の軸封部である。入力電線軸封部124aの径方向には、外径が端板123の入力電線貫通孔127aの外径よりも大きい入力電線軸封部鍔部124abが設けられている。パッキン124の表面と入力電線軸封部鍔部124abとで端板123を挟みこむようにして、端板123にパッキン124が取り付けられる。入力電線軸封部鍔部124abは、弾性変形して入力電線貫通孔127aよりも径が小さくなることによって、入力電線貫通孔127aから突出する。
【0023】
(点灯装置側出力電線軸封部124b)
点灯装置側出力電線軸封部124bは、パッキン124の端板123側の面から突出して設けられ、点灯装置側出力電線3aが挿入される出力電線軸封部通過孔124baが形成された円筒状の軸封部である。点灯装置側出力電線軸封部124bの径方向には、外径が端板123の出力電線貫通孔127bの外径よりも大きい出力電線軸封部鍔部124bbが設けられている。パッキン124の表面と出力電線軸封部鍔部124bbとで端板123を挟みこむようにして、端板123にパッキン124が取り付けられる。出力電線軸封部鍔部124bbは、弾性変形して出力電線貫通孔127bよりも径が小さくなることによって、出力電線貫通孔127bから突出する。
【0024】
(点灯回路121)
点灯回路121は、筐体4の内部に収納され、点灯装置側出力電線3a及び発光部側出力電線3bを介して発光部18に電源を供給する回路である。点灯回路121は、入力電線2及び点灯装置側出力電線3aが接続されており、外部電源(図示せず)から供給される電力を変換して、変換した電力を発光部18に供給する。なお、点灯回路121は、照明器具1の外部の制御部(図示せず)から発信された信号を受信して、発光部18の点灯状態を制御することも可能である。
【0025】
(出力電線用コネクタ13)
出力電線用コネクタ13は、筐体4の外部に設けられ、点灯回路121に接続された点灯装置側出力電線3aと、発光部18に接続された発光部側出力電線3bとを接続するものである。出力電線用コネクタ13は、端板123の表面に固定されている。出力電線用コネクタ13は、2つのコネクタが着脱自在に接続されたものであり、一方のコネクタは点灯装置側出力電線3aの一端に設けられ、他方のコネクタは発光部側出力電線3bの一端に設けられている。出力電線用コネクタ13は照明器具1に要求される防水性能に応じた防水性能を有するものとすることが望ましい。
【0026】
出力電線用コネクタ13は、2つのコネクタが接続されることによって出力電線3を中継することができ、点灯回路121と発光部18とを電気的に接続する。出力電線用コネクタ13は、端板123に固定されることによって、意図しない位置に動いてしまうことを抑制することができる。これにより、コネクタ保護カバー14が端板123に取り付けられる際に、コネクタ保護カバー14と干渉することを抑制することができる。なお、出力電線用コネクタ13は、出力電線3をクリップ等で保持して、クリップを端板123にネジ等で固定するものであってもよい。
【0027】
(コネクタ保護カバー14)
図8は、本開示の実施の形態1に係るコネクタ保護カバー14を示す斜視図である。図8の左側の図は、コネクタ保護カバー14を正面側からみた場合の斜視図であり、図8の右側の図は、コネクタ保護カバー14を背面側からみた場合の斜視図である。コネクタ保護カバー14は、出力電線用コネクタ13を覆うように、筐体4の外部に取り付けられるものである。また、コネクタ保護カバー14は、入力電線貫通孔127aを露出し、出力電線貫通孔127bを覆うように、筐体4の外部に取り付けられる。図8に示すように、コネクタ保護カバー14は、カバー平面部141と、カバー上面部142と、カバー側面部143と、カバー底面部144とを有している。コネクタ保護カバー14は出力電線用コネクタ13を覆う様に配設され、出力電線用コネクタ13に直接水がかからないよう保護する機能を有する。また、照明器具1が屋外に設置される場合において、直射日光による紫外線から出力電線用コネクタ13を保護することが可能となる。
【0028】
(カバー平面部141)
カバー平面部141は、端板123と対向する矩形状の平板である。カバー平面部141の上方向Z1の端部は、端板123に形成されている出力電線貫通孔127bの上方向Z1側と入力電線押さえ金具15の下方向Z2側との間の高さに設定される。カバー平面部141の前後方向Yの長さは、端板123の前後方向Yの長さよりも短く設定される。カバー平面部141は、出力電線3及び出力電線用コネクタ13の左方向X1側の面を覆う。
【0029】
(カバー上面部142)
カバー上面部142は、カバー平面部141の上方向Z1側の周縁部が端板123側に折り曲げられて形成される平板である。カバー上面部142の端板123側の端部は、端板123に近接する。カバー上面部142の前後方向Yの長さは、カバー平面部141の前後方向Yの長さとほぼ同じである。カバー上面部142は、出力電線3及び出力電線用コネクタ13の上方向Z1側の面を覆う。なお、本実施の形態1では、カバー上面部142の左右方向Xにおける端板123側の端部が端板123に近接する場合について例示しているが、カバー上面部142の端板123側の端部が端板123に当接していてもよい。
【0030】
(カバー側面部143)
カバー側面部143は、第1のカバー側面部1431と第2のカバー側面部1432とを有している。第1のカバー側面部1431は、カバー平面部141の前方向Y1側の周縁部が端板123側に折り曲げられて形成される平板状の部材である。第2のカバー側面部1432は、カバー平面部141の後方向Y2側の周縁部が端板123側に折り曲げられて形成される平板状の部材である。第1のカバー側面部1431と第2のカバー側面部1432とは、互いに対向している。カバー側面部143の上下方向Zの高さは、カバー平面部141の上下方向Zの高さとほぼ同じである。カバー側面部143の左右方向の長さは、カバー上面部142とほぼ同じである。カバー側面部143は、出力電線3及び出力電線用コネクタ13の前後方向Y側の面を覆う。本実施の形態1では、カバー側面部143とカバー上面部142とは互いに接合されていない場合について例示しているが、カバー側面部143とカバー上面部142とが互いに接合されていてもよい。
【0031】
カバー側面部143は、カバー側面部143から突出するカバー突出部143cを有している。カバー突出部143cは、第1のカバー突出部143aと、第2のカバー突出部143bとを有している。第1のカバー突出部143aは、第1のカバー側面部1431の前方向Y1側の面の端板123側の端部から前方向Y1側に突出して設けられている。第2のカバー突出部143bは、第2のカバー側面部1432の後方向Y2側の面の端板123側の端部から後方向Y2側に突出して設けられている。
【0032】
(カバー底面部144)
カバー底面部144は、カバー平面部141の下方向Z2側の周縁部が端板123側に折り曲げられて形成される平板である。カバー底面部144は、カバー上面部142と対向する面を有する。カバー底面部144は、端板123の脚部平面部1252と共に出力電線3及び出力電線用コネクタ13の下方向Z2側の面を覆う。本実施の形態1では、カバー底面部144とカバー側面部143とは互いに接合されていない場合について例示しているが、カバー底面部144とカバー側面部143とが互いに接合されていてもよい。
【0033】
(入力電線押さえ金具15)
図9は、本開示の実施の形態1に係る入力電線押さえ金具15を示す斜視図である。入力電線押さえ金具15は、入力電線2を押さえつつ端板123に取り付けられる部材である。図9に示すように、入力電線押さえ金具15は、角が削がれたひし形状の板材であり、入力電線2が通過する入力電線通過孔151が形成されている。入力電線押さえ金具15は、入力電線2が挿入された後に、パッキン124の入力電線軸封部鍔部124abを間にして、ネジによって端板123に取り付けられる。
【0034】
入力電線押さえ金具15が締め付けられることにより、端板123と入力電線押さえ金具15との間に位置する入力電線軸封部124aが入力電線2の軸方向に押圧される。これにより、入力電線押さえ金具15と入力電線軸封部鍔部124abとの間、及び端板123と入力電線軸封部鍔部124abとの間において、雨又は異物の侵入を抑制することができる。また、入力電線軸封部124aが入力電線2の軸方向に押圧されて軸方向に圧縮されると、入力電線軸封部124aが径方向に膨張する。このため、入力電線軸封部124aの内径部が入力電線2を押圧して、入力電線2と入力電線軸封部124aとの間において、雨又は埃等の侵入を抑制することができる。
【0035】
更に、入力電線軸封部124aの内径部が入力電線2を押圧して、入力電線2の軸方向の位置を固定する。このため、点灯装置12の外側において入力電線2に与えられた衝撃が、点灯回路121と入力電線2との間の接続状態に与える影響を抑制することができる。
【0036】
(保持具16)
図10は、本開示の実施の形態1に係る保持具16を示す斜視図である。図10の左側の図は、保持具16を背面側からみた場合の斜視図であり、図10の右側の図は、保持具16を正面側からみた場合の斜視図である。保持具16は、ベース17、発光部18及びカバー19を、アーム11に保持するものである。図10に示すように、保持具16は、保持具主部161と、保持具側面部162と、ベース取付部163と、ベース保持部164とを有している。ベース保持部164は、点灯装置12を間に挟んだ状態で対向して、一対設けられている。
【0037】
(保持具主部161)
保持具主部161は、矩形平面を有する平板であり、アーム縦部112の取付ねじ孔114を介してアーム11が取り付けられるアーム用孔165が、矩形平面に形成されている。
【0038】
(保持具側面部162)
保持具側面部162は、第1の保持具側面部162aと、第2の保持具側面部162bとを有している。第1の保持具側面部162aは、保持具主部161の前後方向Yの一方の周縁部が点灯装置12を間にして対向する保持具16側に折り曲げられて形成される平板状の部材である。第2の保持具側面部162bは、保持具主部161の前後方向Yの他方の周縁部が点灯装置12を間にして対向する保持具16側に折り曲げられて形成される平板状の部材である。
【0039】
第1の保持具側面部162aと第2の保持具側面部162bとは、互いに対向する面を有する。第1の保持具側面部162aの第2の保持具側面部162bと対向する面には、落下防止のワイヤー(図示せず)が取り付けられるワイヤー用金具(図示せず)を固定するための固定孔166が形成されている。本実施の形態1では、固定孔166が、第1の保持具側面部162aの第2の保持具側面部562bと対向する面に形成されている場合について例示している。なお、固定孔166は、第2の保持具側面部162bの第1の保持具側面部162aと対向する面に形成されていてもよいし、保持具主部161の矩形平面に形成されていてもよい。
【0040】
(ベース取付部163)
ベース取付部163は、保持具主部161の下方向Z2の周縁部が、点灯装置12を間にして対向する保持具16側に折り曲げられて形成され、ベース17の上方向Z1の面と対向する面を有する平板である。ベース取付部163は、ベース17及びカバー19にネジによって取り付けられる。
【0041】
(ベース保持部164)
ベース保持部164は、保持具主部161の下方向Z2のベース取付部163と隣接した周縁部が、カバー19を覆うように点灯装置12を間にして対向する保持具16側に折り曲げられてカバー19の下方向Z2側の面と対向する面を有する平板である。即ち、ベース保持部164は、カバー19の下方向Z2側の面を保持するため、カバー19の落下を抑制することができる。
【0042】
(ベース17)
ベース17は、発光部18において発生した熱を大気に放出するものであり、図3及び図4に示すように、ベース主部171と、ベース縁部172とを有している。
【0043】
(ベース主部171)
ベース主部171は、矩形状の平面からなる平板であり、端板123の脚部125と保持具16が取り付けられる上方向Z1側の上面と、発光部18とカバー19とが取り付けられる上面の反対側の下面とを有する。なお、本実施の形態1では、ベース主部171が矩形状の平面からなる場合について例示しているが、円形状の平面からなるものでもよい。ベース主部171には、脚部125に形成された突起受け部1253と係合する突起173が設けられている。ベース主部171には、カバー19を取り付けるためのネジが挿入される孔174と、発光部側出力電線3bが挿入される発光部側出力電線通過孔175とが形成されている。
【0044】
(ベース縁部172)
ベース縁部172は、ベース主部171の外周から下方向Z2側に突出して設けられた部材である。ベース縁部172には、切欠172aが形成されており、切欠172aに、ベース保持部164が挿入される。
【0045】
(発光部18)
発光部18は、筐体4の外部に設けられ、光を照射するものである。図4に示すように、発光部18は、複数の発光素子181と、基板182とを有している。複数の発光素子181は、基板182の下方向Z2側の面に実装される。基板182は、発光素子181を下方向Z2に向けた状態でベース主部171の下面に取り付けられる。発光部側出力電線3bは、基板182に設けられた端子(図示せず)と、出力電線用コネクタ13とを電気的に接続する。
【0046】
(カバー19)
カバー19は、透過性を有する樹脂等の材料で形成されており、発光部18を覆うものである。図4に示すように、カバー19は、カバー主部191と、カバー鍔部192とを有している。カバー主部191は、箱型形状をなしており、上方向Z1側にベース主部171と対向する開口が形成されている。カバー鍔部192は、カバー主部191の開口の外周からカバー主部191の外側に延び、ベース主部171の下面と対向する面を有するものである。カバー鍔部192のベース主部171の下面と対向する面には、カバー取付孔194が形成されており、カバー取付孔194にネジが挿入されて、発光部18を覆うようにベース主部171の下方向Z2側の面にカバー19が取り付けられる。カバー19は、ベース主部171を挟んで、ネジによって、端板123の脚部平面部1252とベース取付部163とに取り付けられる。
【0047】
(出力電線3の結線作業)
図11は、本開示の実施の形態1に係る点灯回路121と入力電線2とが結線された状態を示す斜視図である。次に、出力電線3の結線作業について説明する。図11に示すように、点灯回路121は、入力電線2及び点灯装置側出力電線3aが結線された状態で、防水ケース122内に収納される。入力電線2は、パッキン124の入力電線軸封部124aの入力電線軸封部通過孔124aaに挿入される。点灯装置側出力電線3aは、パッキン124の点灯装置側出力電線軸封部124bの出力電線軸封部通過孔124baに挿入される。
【0048】
入力電線2が挿入されたパッキン124の入力電線軸封部124aが、端板123の入力電線貫通孔127aから突出される。そして、点灯装置側出力電線3aが挿入されたパッキン124の点灯装置側出力電線軸封部124bが、端板123の出力電線貫通孔127bから突出される。この状態で、端板123及びパッキン124が、ネジによって防水ケース122に取り付けられる。出力電線用コネクタ13は、点灯装置側出力電線3a側に設けられた一方側のコネクタが端板123に取り付けられている状態で、発光部側出力電線3b側に設けられた他方側のコネクタが接続され、端板123に固定される。
【0049】
図12は、本開示の実施の形態1に係る点灯装置側出力電線3aと発光部側出力電線3bとが結線された状態を示す斜視図である。図12に示すように、コネクタ保護カバー14のカバー上面部142が、入力電線2と端板123のガイド部128との間に位置するようにコネクタ保護カバー14が端板123に近づけられる。コネクタ保護カバー14が、上方向Z1から下方向Z2にスライドされて、第1のカバー突出部143aと第2のカバー突出部143bとがガイド部128に載置される。これにより、コネクタ保護カバー14が端板123に固定される。
【0050】
図13は、本開示の実施の形態1に係るコネクタ保護カバー14及び入力電線押さえ金具15が端板123に取り付けられた状態を示す斜視図である。図13に示すように、入力電線2は、入力電線押さえ金具15の入力電線通過孔151に挿入される。入力電線押さえ金具15は、端板123とでパッキン124の入力電線軸封部124aの入力電線軸封部鍔部124abを挟むように、ネジによって端板123に取り付けられる。
【0051】
本実施の形態1によれば、点灯装置側出力電線3aと発光部側出力電線3bとを接続する出力電線用コネクタ13が点灯回路121を収納している筐体4の外部に設けられる。そして、出力電線用コネクタ13を覆うようにコネクタ保護カバー14が筐体4の外部に取り付けられている。また、コネクタ保護カバー14のカバー平面部141及びカバー側面部143が出力電線用コネクタ13を覆っている。このように、出力電線用コネクタ13は、少なくとも2方向から覆われているため、防水性能が十分に確保されている。また、コネクタ保護カバー14が筐体4から取り外されるのみで、作業スペースが十分確保された状態で、点灯装置側出力電線3aと発光部側出力電線3bとを接続することができる。従って、点灯装置12における結線作業の作業性が良好である。
【0052】
図14は、本開示の実施の形態1に係るコネクタ保護カバー14及び入力電線押さえ金具15が端板123に取り付けられた状態を示す側面図である。端板123の入力電線貫通孔127aは、出力電線貫通孔127bの上方向Z1側に形成されており、入力電線押さえ金具15が取り付けられる。コネクタ保護カバー14は、カバー上面部142の高さが入力電線貫通孔127aと出力電線貫通孔127bとの間に設定されている。そして、第1のカバー突出部143aと第2のカバー突出部143bとが、端板123のガイド部128に上方向Z1側から下方向Z2側にスライドされて取り付けられる。図14に示すように、コネクタ保護カバー14のカバー上面部142は、コネクタ保護カバー14及び入力電線押さえ金具15が端板123に取り付けられている状態である。この状態で、カバー上面部142は、コネクタ保護カバー14が上方向Z1側にスライドされた場合に、入力電線押さえ金具15に当たる。このように、入力電線押さえ金具15は、コネクタ保護カバー14が取り付けられた後に、外れることを抑制することができる。
【0053】
実施の形態2.
図15は、本開示の実施の形態2に係る点灯装置12を示す斜視図である。本実施の形態2は、コネクタ保護カバー44が入力電線押さえ部44bを有している点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
【0054】
図15に示すように、コネクタ保護カバー44は、保護カバー部44aと、入力電線押さえ部44bを有し、ネジによって端板123に取り付けられている。
【0055】
(保護カバー部44a)
保護カバー部44aは、カバー平面部441と、カバー上面部442と、カバー側面部443と、カバー底面部444とを有し、出力電線3及び出力電線用コネクタ13を覆う。
【0056】
ここで、実施の形態1では、カバー側面部443に第1のカバー突出部143aと第2のカバー突出部143bとが設けられている。本実施の形態2では、実施の形態2のカバー側面部443には第1のカバー突出部143a及び第2のカバー突出部143bが設けられていない。これは、保護カバー部44aと入力電線押さえ部44bとが一体化された場合に、入力電線押さえ部44bに挿入された入力電線2がコネクタ保護カバー44と干渉して、コネクタ保護カバー44を上方向Z1側にスライドすることができないことによる。
【0057】
(入力電線押さえ部44b)
入力電線押さえ部44bは、カバー上面部442において、上方向Z1側の面の端板123側に設けられている。なお、カバー上面部442と入力電線押さえ部44bとは、一体的に成型されていてもよいし、別体として取り付け部材(図示せず)によって取り付けられていてもよい。入力電線押さえ部44bには、入力電線2が通過する入力電線貫通孔127aに対応する位置に、入力電線2が挿入される連通孔445が形成されている。入力電線押さえ部44bは、ネジによって、端板123に取り付けられて固定される。コネクタ保護カバー44は、入力電線押さえ部44bが端板123にネジによって取り付けられることによって固定される。
【0058】
(出力電線3の結線作業)
出力電線3の結線作業は、実施の形態1と同様であるため、出力電線3が出力電線用コネクタ13に取り付けられた後の工程について説明する。入力電線2は、コネクタ保護カバー44の入力電線押さえ部44bの連通孔445に挿入される。そして、コネクタ保護カバー44の入力電線押さえ部44bが、ネジによって端板123に取り付けられる。
【0059】
本実施の形態2によれば、コネクタ保護カバー44は、入力電線貫通孔127aに対応する位置に入力電線2が挿入される連通孔445が形成され、入力電線2を押さえる入力電線押さえ部44bを有する。このように、コネクタ保護カバー44は、保護カバー部44aと入力電線押さえ部44bとが一体化されている。これにより、入力電線押さえ金具15が不要である。従って、本実施の形態2は、部品点数を減らすことができる。
【0060】
実施の形態3.
図16は、本開示の実施の形態3に係る照明器具1を示す斜視図であり、図17は、本開示の実施の形態3に係る照明器具1が備えるフィン50、天板部60及びフィン用保持具56を示す分解斜視図である。本実施の形態3は、フィン50を備えている点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態3では、実施の形態1及び2と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1及び2との相違点を中心に説明する。
【0061】
図16及び図17に示すように、照明器具1は、アーム11と、点灯装置12と、ベース17と、発光部18と、カバー19と、天板部60と、フィン50と、フィン用保持具56とを備えている。このうち、アーム11と、点灯装置12と、ベース17と、発光部18と、カバー19とは、実施の形態1と同様である。
【0062】
(天板部60)
天板部60は、点灯装置12とフィン50との間に介在する円板である。天板部60は、天板取付部61を有し、天板スリット部62と天板空気孔63とが形成されている。天板取付部61は、天板部60の外周から突出する矩形状の部分であり、取付孔が形成されている。点灯装置12の脚部125は、ネジによって、天板取付部61の上方向Z1側に取り付けられる。また、フィン用保持具56は、天板取付部61の下方向Z2側に取り付けられる。
【0063】
天板スリット部62は、点灯装置12の出力電線3が挿入される端板123が設けられている側の天板取付部61に形成されている。天板スリット部62は、天板部60の外周側から内周側に向かって切り欠かれたものである。天板空気孔63は、天板部60の上下方向Zを貫通するように形成された複数の円弧状の貫通孔である。フィン50から放出された熱によって上昇した空気は、フィン50の上方向Z1側に形成されている天板部60の天板空気孔63を通過することができる。
【0064】
(フィン50)
フィン50は、発光部18が発する熱を放散するものである。フィン50は、フィン取付部51と、フィン主部52とを有しており、ベース主部171に放射状に複数取り付けられ、発光部18で発生した熱を大気に放出する。ここで、フィン50は、熱伝達係数の高いアルミニウム等の金属で成型されることが好ましい。なお、実施の形態3では、フィン50がベース主部171に放射状に取り付けられる場合について例示しているが、フィン50がベース主部171にフィン50同士が並列になるように取り付けられていてもよい。
【0065】
フィン取付部51は、板状であり、取り付けねじ用の孔が形成されている。フィン取付部51は、ネジ又はビス等によって、ベース主部171の上方向Z1側の面に取り付けられる。フィン主部52は、フィン取付部51の両端の周縁部が折り曲げられて形成される平板である。フィン50は、フィン主部52がフィン取付部51から上方向Z1側に突出するように成形される。
【0066】
(フィン用保持具56)
フィン用保持具56は、板状の部材であり、ベース主部171と天板取付部61とを接続するものである。フィン用保持具56は、第1のフィン用保持具56aと第2のフィン用保持具56bとからなる。
【0067】
第1のフィン用保持具56aは、第1の保持具主部561aと、第1の保持具側面部562aと、第1のベース取付部563aと、第1のカバー保持部564aと、第1の天板取付部566aとを有している。第1のフィン用保持具56aは、点灯装置12を間にして前後方向Yにおいて対向して一対設けられる。第1の保持具主部561aは、矩形平面を有する平板であり、矩形平面にアーム11を取り付けるためのアーム用孔165が形成されている。第1の保持具主部561aの上下方向Zの長さは、フィン50のフィン主部52の長手方向の長さよりも長い。第1の天板取付部566aは、第1の保持具主部561aの上方向Z1側の周縁部が、点灯装置12を間にして対向する第1のフィン用保持具56a側に折り曲げられて形成される平板である。第1の天板取付部566aは、天板取付部61と対向する面を有し、ネジによって天板取付部61に取り付けられる。
【0068】
第2のフィン用保持具56bは、第2の保持具主部561bと、第2の保持具側面部562bと、第2のベース取付部563bと、第2のカバー保持部564bと、第2の天板取付部566bとを有している。第2のフィン用保持具56bは、点灯装置12を間にして前後方向Yにおいて対向して一対設けられる。第2の保持具主部561bは、矩形平面を有する平板である。第2の保持具主部561bの上下方向Zの長さは、フィン50のフィン主部52の長手方向の長さよりも長い。第2の天板取付部566bは、第2の保持具主部561bの上方向Z1側の周縁部が、点灯装置12を間にして対向する第2のフィン用保持具56b側に折り曲げられて形成される平板である。第2の天板取付部566bは、天板取付部61と対向する面を有し、ネジによって天板取付部61に取り付けられる。
【0069】
本実施の形態3によれば、照明器具1は、発光部18が発する熱を放散するフィン50を、更に備える。具体的には、フィン50は、ベース主部171の上方向Z1側に設けられている。フィン50は、ベース主部171よりも表面積が大きいため、放熱能力が高い。このため、ベース主部171のみで放熱する場合に比べて、ベース主部171の径方向の寸法を小さくしても、発光部18で発生する熱を十分に放出することができる。このため、照明器具1のサイズを小型化することができる。
【符号の説明】
【0070】
1 照明器具、2 入力電線、3 出力電線、3a 点灯装置側出力電線、3b 発光部側出力電線、4 筐体、11 アーム、12 点灯装置、13 出力電線用コネクタ、14 コネクタ保護カバー、15 入力電線押さえ金具、16 保持具、17 ベース、18 発光部、19 カバー、44 コネクタ保護カバー、44a 保護カバー 部、44b 入力電線押さえ部、50 フィン、51 フィン取付部、52 フィン主部、56 フィン用保持具、56a 第1のフィン用保持具、56b 第2のフィン用保持具、60 天板部、61 天板取付部、62 天板スリット部、63 天板空気孔、111 アーム水平部、112 アーム縦部、113 吊ボルト取付孔、114 取付ねじ孔、121 点灯回路、122 防水ケース、123 端板、123a 本体部、124 パッキン、124a 入力電線軸封部、124aa 入力電線軸封部通過孔、124ab 入力電線軸封部鍔部、124b 点灯装置側出力電線軸封部、124ba 出力電線軸封部通過孔、124bb 出力電線軸封部鍔部、125 脚部、126 スリット、127a 入力電線貫通孔、127b 出力電線貫通孔、128 ガイド部、141 カバー平面部、142 カバー上面部、143 カバー側面部、143a 第1のカバー突出部、143b 第2のカバー突出部、143c カバー突出部、144 カバー底面部、151 入力電線通過孔、161 保持具主部、162 保持具側面部、162a 第1の保持具側面部、162b 第2の保持具側面部、163 ベース取付部、164 ベース保持部、165 アーム用孔、166 固定孔、171 ベース主部、172 ベース縁部、172a 切欠、173 突起、174 孔、175 発光部側出力電線通過孔、181 発光素子、182 基板、191 カバー主部、192 カバー鍔部、194 カバー取付孔、441 カバー平面部、442 カバー上面部、443 カバー側面部、444 カバー底面部、445 連通孔、561a 第1の保持具主部、561b 第2の保持具主部、562a 第1の保持具側面部、562b 第2の保持具側面部、563a 第1のベース取付部、563b 第2のベース取付部、564a 第1のカバー保持部、564b 第2のカバー保持部、566a 第1の天板取付部、566b 第2の天板取付部、1251 脚部縦部、1252 脚部平面部、1253 突起受け部、1254 脚部取付孔、1431 第1のカバー側面部、1432 第2のカバー側面部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17