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▶ インペリアル、タバコ、リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】喫煙代用システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/85 20200101AFI20240906BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240906BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20240906BHJP
【FI】
A24F40/85
A24F40/20
A24F40/40
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021556990
(86)(22)【出願日】2020-03-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-24
(86)【国際出願番号】 EP2020056825
(87)【国際公開番号】W WO2020193206
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2023-03-01
(31)【優先権主張番号】19020159.0
(32)【優先日】2019-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】501024897
【氏名又は名称】インペリアル、タバコ、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】IMPERIAL TOBACCO LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100093861
【弁理士】
【氏名又は名称】大賀 眞司
(72)【発明者】
【氏名】ケイト・フェリー
(72)【発明者】
【氏名】ロス・シェントン
(72)【発明者】
【氏名】クリス・ロード
(72)【発明者】
【氏名】サマンサ・マーレイ
(72)【発明者】
【氏名】トム・サドロー
(72)【発明者】
【氏名】ピート・ローマス
【審査官】柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第208096008(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第108497559(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108783601(CN,A)
【文献】特表2014-533513(JP,A)
【文献】国際公開第2017/075759(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第108308708(CN,A)
【文献】国際公開第2018/150039(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/85
A24F 40/40
A24F 40/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体から延びる加熱要素と、
前記本体に取外し可能に取り付けられたキャップと
を含み、
前記キャップが、前記本体の長手方向軸に沿って、第1の位置と第2の位置との間で可動であり、
本体は、前記本体の第1の側壁を通る開口を有する横断方向空洞を画定し、
前記横断方向空洞が、加熱要素のベースと並置され、
前記キャップが前記第1の位置にあるときに、前記加熱要素が前記キャップ内に隠されるように前記キャップが前記開口を覆い
前記キャップが前記第2の位置にあるときに、前記加熱要素の前記ベースが、前記開口を通じて少なくとも部分的に露出され
前記キャップが、前記第2の位置で、保持手段によって、前記本体で保持可能である、
喫煙代用デバイス。
【請求項2】
前記保持手段が、
前記本体から延びる少なくとも1つの可撓性のロックアームと、
前記少なくとも1つのロックアームに配置されたロック突起とを含み、前記ロック突起が、前記キャップを前記本体で保持するために、前記キャップ内に画定されたスロットに係合するように構成される、請求項に記載の喫煙代用デバイス。
【請求項3】
前記ロック突起が、前記キャップが前記第1の位置と前記第2の位置との間で動くとき、前記スロット内で保持される、請求項に記載の喫煙代用デバイス。
【請求項4】
前記横断方向空洞が、前記本体の前記第1の側壁から、前記第1の側壁とは反対の位置にある第2の側壁へ延びて、前記第2の側壁を通っている、請求項1から3のいずれか一項に記載の喫煙代用デバイス。
【請求項5】
前記ロック突起が、前記キャップが前記第2の位置へ動いた後、前記スロットの端部に当接することによって、前記デバイスからの前記キャップの分離を防止し、したがって前記キャップのさらなる動きを阻止するように構成される、請求項2または3に記載の喫煙代用デバイス。
【請求項6】
前記キャップが、エアロゾル形成物品の少なくとも一部分を受け取るための空洞を画定する、請求項に記載の喫煙代用デバイス。
【請求項7】
請求項1からのいずれか一項に記載の喫煙代用デバイスと、
前記喫煙代用デバイスのためのエアロゾル形成物品と
を含む喫煙代用システム。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか一項に記載の喫煙代用デバイスと、
前記喫煙代用デバイスの前記本体から前記キャップを分離するツールと
を含み、
前記ツールは、前記ツールの一端にアンロック手段を有し、前記ツールの他端に洗浄手段を有する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[1]本発明は、喫煙代用システムに関し、それだけには限らないが詳細には、喫煙代用デバイスと、デバイスのためのツールとを含む喫煙代用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
[2]タバコの喫煙は、喫煙者を、潜在的に有害な物質にさらすものと一般的にみなされている。タバコが燃えること、および/またはタバコの燃焼によって引き起こされる熱、ならびにタバコの煙それ自体における燃えたタバコの成分を通して、著しい量の潜在的に有害な物質が生成されると一般的に考えられている。
【0003】
[3]シガレットなどの従来の可燃性喫煙物品は、通常、ラッパーによって取り囲まれたタバコの細片を含む円柱状のタバコロッドを含み、通常は、巻かれたタバコロッドと当接関係で軸方向に位置合わせされた円柱状フィルタも含む。フィルタは、通常、プラグラップによって外接された濾過材料を含む。巻かれたタバコロッドおよびフィルタは、フィルタの長さ全体および巻かれたタバコロッドの隣接部分に外接する巻かれた帯状のチップペーパーによって一緒にまとめられる。このタイプの従来のシガレットは、フィルタとは反対の位置にある端部に火をつけて、タバコロッドを燃やすことによって使用される。喫煙者は、シガレットの口側端またはフィルタ端で吸い込むことによって、自身の口の中に主流煙を受け入れる。
【0004】
[4]タバコなどの有機材料の燃焼は、タールおよび他の潜在的に有害な副産物を生み出すことが知られている。タバコの喫煙を回避するために、さまざまな喫煙代用システム(または「代用喫煙システム」)が提案されている。
【0005】
[5]そのような喫煙代用システムは、喫煙をやめ、ニコチンへの依存を克服することを望む人々に向けたニコチン置換療法の一部を形成することができる。
【0006】
[6]喫煙代用システムは、エアロゾル(「蒸気」とも呼ばれる)を生み出すことによって、ユーザが喫煙の行為をシミュレートするのを可能にする電子システムを含み、エアロゾルは、口を通って肺の中に吸い込まれ(吸入され)、次いで吐き出される。吸入されたエアロゾルは、通常、従来の喫煙に関連付けられた匂いおよび健康リスクのない、または匂いおよび健康リスクがより少ない、ニコチンおよび/または風味付けを有している。
【0007】
[7]一般に、喫煙代用システムは、従来の喫煙および可燃性タバコ製品で体験したものと同様の体験および満足感をユーザに提供しながら、喫煙の習慣的行為の代用を提供することを意図している。いくつかの喫煙代用システムは、喫煙代用物品(「消耗品」とも呼ばれる)を使用し、そのような喫煙代用物品は、従来のシガレットに似せて設計されており、一端にマウスピースのついた円柱状の形である。
【0008】
[8]喫煙代用システムの人気および使用は、過去数年間で急速に成長している。もともとはタバコの喫煙をやめたいと望む常習的な喫煙者を支援する補助として市販化されたものの、消費者は、喫煙代用システムを、望ましいライフスタイルの付属品としてますます見るようになっている。
【0009】
[9]いくつかの異なるカテゴリの喫煙代用システムが存在し、その各々が、異なる喫煙代用アプローチを利用する。
【0010】
[10]喫煙代用システムのための1つのアプローチが、いわゆる加熱式タバコ(「HT」)アプローチであり、このアプローチでは、タバコ(「eリキッド」ではない)は、加熱され、または加温されて蒸気を放出する。HTは、「非燃焼加熱式」(「HNB」)としても知られている。タバコは、葉タバコであっても再構成タバコであってもよい。蒸気は、ニコチンおよび/または風味付けを含有することができる。HTアプローチにおいて、その意図は、タバコが燃やされずに加熱され、すなわちタバコが燃焼を受けないことである。
【0011】
[11]典型的なHT喫煙代用システムは、デバイスおよび消耗品を含むことができる。消耗品は、タバコ材料を含むことができる。デバイスおよび消耗品は、物理的にともに結合されるように構成されてよい。たとえば、消耗品は、空洞または加熱チャンバに挿入されてよく、それによって空洞内に位置する加熱要素との物理的な接触を確立することができる。使用において、デバイスの加熱要素によってタバコ材料に熱が付与されてよく、タバコ材料を通る空気流が、タバコ材料における成分を蒸気として放出させる。蒸気はまた、タバコ材料におけるキャリア(このキャリアは、たとえばプロピレングリコールおよび/または野菜グリセリンを含むことができる)、加えて、タバコから放出される揮発性化合物から形成されてもよい。放出された蒸気は、タバコを通して吸い込まれた空気流に同伴されてよい。
【0012】
[12]蒸発した場所から消耗品の出口(たとえば、マウスピース)へと、蒸気が消耗品を通過する(空気流に同伴される)とき、蒸気は、冷え、凝結して、ユーザによる吸入のためのエアロゾルを形成する。エアロゾルは、通常、揮発性化合物を含有する。
【0013】
[13]HT喫煙代用システムにおいては、タバコ材料を燃やすこととは対照的に、加熱することにより、喫煙中に通例生み出されるより多くの有害な化合物をより少なくさせる、またはより少量にさせると信じられている。結果として、HTアプローチは、タバコが燃えること、タバコの燃焼、および熱分解(pyrolytic)劣化を通して生じ得る、匂いおよび/または健康リスクを低減することができる。
【0014】
[14]使用中、加熱要素とタバコ材料との間の物理的な接触は、加熱要素の表面に残留物を形成させる。したがって、HTデバイスは、多くの場合、加熱器の表面における残留物の蓄積を回避するために、特殊なツールによる頻繁な洗浄を必要とする。たとえば、ユーザは、ブラシまたは使い捨ての溶媒スワップを使用して、加熱要素を洗浄することが必要となることがある。しかし、現在利用可能なHTシステムは、空洞の端部の方を向いている開口を介した加熱要素へのアクセスしか提供しないことがある。さらに、ユーザは、洗浄前に加熱要素へのアクセスを得るために、前記開口を覆うキャップを取り外すことが必要となることがある。そのような構成は、不都合となり得る。したがって、ユーザの中には、デバイスが所与の数の消耗品、たとえば20個の消耗品を消費した後にしか、加熱要素を洗浄しない人もいて、その頃には、残留物の蓄積が体験にとって不利益となり、たとえば焦げた味が知覚される可能性がある。
【0015】
[15]ユーザ体験を強化し、HT喫煙代用デバイスの機能を改善するために、喫煙代用デバイス、特にHT喫煙代用デバイスの改善された設計が必要とされている。
【0016】
[16]本開示は、上記の課題に鑑みて考案された。
【発明の概要】
【0017】
[17]最も一般的に、本発明は、喫煙代用デバイスの加熱要素を選択的に隠しまたは露出させるように、2つの位置の間で可動のキャップを有する喫煙代用デバイスを含む喫煙代用システムに関する。これにより、ユーザが、より好都合に加熱要素に物理的にアクセスして加熱要素を洗浄することを可能にし、それによってより頻繁な洗浄ルーチンを容易にすることができる。本発明はまた、キャップをデバイスから取り外すためのツールに関し、それによって不注意によるキャップの取外しを防止する。ツールは、ツールによってキャップが取り外された後、ユーザが加熱要素を洗浄することを好都合に可能にするための洗浄手段をさらに含むことができる。
【0018】
[18]本発明の第1の態様によれば、本体と、本体から延びる加熱要素と、本体に取外し可能に取り付けられたキャップとを有する喫煙代用デバイスが提供される。キャップは、本体の長手方向軸に沿って、第1の位置と第2の位置との間で可動である。第1の位置で、加熱要素は、キャップ内に隠され、第2の位置で、加熱要素は、少なくとも部分的に露出される。
【0019】
[19]たとえば、第1の位置で、キャップは、加熱要素を収容する横断方向空洞内へ延びる本体の側壁の窓または開口を覆い、それによって加熱要素を隠す。第2の位置で、キャップは、開口を覆わなくなる場所へ動かされ、または摺動し、それによって加熱要素は、開口を介して少なくとも部分的に露出されてよい。より具体的には、開口は、加熱要素の露出部分に隣接して位置してよく、したがって加熱要素の前記露出部分への物理的なアクセスを提供することができる。
【0020】
[20]2つの位置間で可動のキャップを含むデバイスを提供することによって、加熱要素は、より好都合に洗浄され得る。たとえば、キャップが第2の位置へ動かされたとき、加熱要素は、窓または開口を介して、デバイスの側から露出されてよく、したがって前記加熱要素は、前記開口を介して視覚検査または洗浄されてよい。ユーザは、それによって、専用の洗浄ツールを必要とすることなく、加熱要素で簡単な洗浄を実施することができることが有利である。たとえば、ユーザは、加熱要素に形成された剥がれた破片を取り除くために、単に、開口を介して送風することができ、またはデバイスを物理的に振り、傾け、かつ/もしくは軽くたたくことができる。ユーザはまた、ツール、たとえばブラシを使用することによって、加熱要素の露出部分、たとえば加熱要素のベースを物理的に洗浄することができる。さらに、本明細書に開示する喫煙代用デバイスは、入念な洗浄または他のそのような保守を必要とするまでのデバイスの有用性を延ばすことができる。
【0021】
[21]任意選択の特徴について、次に説明する。これらは、単独で、または任意の態様との任意の組合せで、適用可能である。
【0022】
[22]任意選択で、キャップは、第2の位置で、保持手段によって、本体で保持可能としてよい。任意選択で、保持手段は、任意の好適な保持手段、たとえば干渉嵌めまたは掛止機構としてよい。前記保持手段は、視覚検査および/または洗浄中に、キャップを第2の位置で位置決めおよび保持することを可能にすることができ、キャップが第2の位置に到達した後、キャップが長手方向軸に沿ってさらに動くのを止めることができ、それによってキャップが本体から不注意で取り外されることを防止することができることが有利である。
【0023】
[23]任意選択で、保持手段は、本体から延びる少なくとも1つの可撓性のロックアームと、少なくとも1つのロックアームに配置されたロック突起とを含む。ロック突起は、キャップを本体で保持するために、キャップ内に画定されたスロットに係合するように構成されてよい。任意選択で、ロック突起は、キャップが第1の位置と第2の位置との間で動くとき、スロット内で保持されてよい。ロック突起は、キャップが第1の位置から第2の位置へ動くとき、スロットに沿って摺動することができ、それによってキャップと本体との間の相対回転を防止することが有利である。
【0024】
[24]任意選択で、本体は、本体の第1の側壁を通って開いている横断方向空洞を画定し、開口は、キャップが第2の位置にあるとき、加熱要素のベースを少なくとも部分的に露出させるように、加熱要素のベースと並置されてよい。たとえば、本体の側壁の開口は、前記横断方向空洞につながる。横断方向空洞は、加熱要素のベースに対して横方向に並置されてよく、または言い換えれば、横断方向空洞は、本体の長手方向軸に直交する方向に開いてよい。
【0025】
[25]任意選択で、横断方向空洞は、本体の第1の側壁から、第1の側壁とは反対の位置にある第2の側壁へ延びることができる。言い換えれば、横断方向空洞は、本体の第1の側壁および第2の側壁の両方を通って延びる貫通孔としてよい。これにより、剥がれた破片を開口または貫通孔から効果的に排出することを可能にすることができることが有利である。
【0026】
[26]任意選択で、ロック突起は、キャップが第2の位置へ動いた後、スロットの端部に当接することによって、デバイスからのキャップの分離を防止し、したがってキャップのさらなる動きを阻止するように構成される。言い換えれば、ロック突起は、キャップが第2の位置にあるとき、スロットを画定するキャップの周囲面に当接することにより、キャップの動きを阻止することによって、キャップの取外しを防止することができる。
【0027】
[27]任意選択で、キャップは、エアロゾル形成物品の少なくとも一部分を受け取るための空洞を画定することができる。任意選択で、スロットは、空洞に接続されてよく、または空洞へ開いてよい。
【0028】
[28]本発明による第2の態様において、開示される喫煙代用デバイスの本体からキャップを分離するツールが提供される。ツールは、加熱要素の入念な洗浄のために、デバイスからキャップを分離しまたは取り外すために使用されてよい。ツールは、一端にアンロック手段を有し、他端に洗浄手段を有する。ツールは、本開示の喫煙代用システムの喫煙代用デバイスの小型で容易な保守を提供することができる。
【0029】
[29]ツールは、少なくとも1つのアンロックアームと、アンロックアームに配置されたアンロック突起とを有することができる。アンロック突起は、デバイスの本体から延びるロックアームに配置された対応するロック突起を変位させて、キャップ内のスロットからロック突起を切り離すように構成されてよい。ツールは、デバイスの本体からの不注意によるキャップの取外しを防止することが有利である。
【0030】
[30]任意選択で、ツールは、加熱要素を洗浄するための洗浄手段をさらに含む。洗浄手段は、キャップがツールによって取り外された後、ユーザが加熱要素を物理的に洗浄することを好都合に可能にし、それによって加熱要素をよりしっかりと洗浄し、たとえば加熱要素の「入念な洗浄」を行うことを可能にすることが有利である。任意選択で、洗浄手段は、少なくとも1つの洗浄ブラシを含む。使用において、ブラシは、加熱要素の表面をこすることができ、それによって加熱要素をより効率的に洗浄することを可能にすることができることが有利である。
【0031】
[31]任意選択で、ツールは、中心ロッドをさらに含み、少なくとも1つのアンロックアームは、中心ロッドの長手方向軸に沿って、第1の方向に延び、洗浄手段は、第1の方向とは反対の第2の方向に延びる。
【0032】
[32]任意選択で、ツールは、第1の方向に延ばされたアンロックアームを有する中心ロッドの周りにカラーを含み、カラーは、挿入位置とアンロック位置との間で可動であり、挿入位置で、少なくとも1つのアンロックアームは、屈曲することが可能にされ、アンロック位置で、中心ロッドは、アンロックアームの屈曲を防止する。カラーは、リング状のカラーを構成することができる。カラーは、中心ロッドに同心円状に位置決めされてよい。
【0033】
[33]任意選択で、ツールは、少なくとも1つのアンロックアームを覆うように構成された第1のカバーと、洗浄手段を覆うように構成された第2のカバーとをさらに含む。
【0034】
[34]任意選択で、ツールは、喫煙代用システムのためのエアロゾル形成物品に類似した外部プロファイルを有する。
【0035】
[35]デバイスは、細長い本体を含むことができる。細長い本体の端部は、エアロゾル形成物品に係合するように構成されてよい。たとえば、本体は、加熱式タバコ(HT)消耗品(または非燃焼加熱式(HNB)消耗品)に係合するように構成されてよい。用語「加熱式タバコ」および「非燃焼加熱式」は、燃焼されるのではなく加熱されるタイプの消耗品について説明するために、本明細書で区別なく使用される(または、そのような消耗品とともに使用するためのデバイスについて説明するために、区別なく使用される)。デバイスは、消耗品の少なくとも一部分を受け取るように(すなわち、消耗品に係合するように)構成された空洞を含むことができる。エアロゾル形成物品は、エアロゾル形成体(たとえば、エアロゾル形成基質によって担持される)を含むタイプとしてよい。
【0036】
[36]本体は、本体の長手方向軸に直交して延びる横断方向空洞を画定することができる。横断方向空洞は、横方向に延びることができ、少なくとも加熱要素のベースが横断方向空洞と並置されるように、本体に位置してよい。
【0037】
[37]さらに、少なくとも1つのロックアームが、本体から延びることができる。ロックアームは、キャップを本体にロックまたは保持することができる。ロックアームは、遠位端にロック突起を備えることができる。ロック突起は、本体の長手方向軸に対して横断方向に延びることができる。ロックアームは、キャップが本体に取り付けられたとき、ロックアームがキャップに係合してキャップを本体で保持することができるように位置決めされてよい。
【0038】
[38]キャップは、本体の長手方向軸に沿って延びる(キャップが本体で保持されるとき)スロットを備えることができ、ロック突起は、スロットに係合するように構成されてよい。スロットは、キャップが本体の長手方向軸に沿って本体に対して動かされ、または摺動するように、細長くしてよい。ロック突起は、キャップを本体で保持またはロックするためのスロットを画定するキャップの周囲面に係合するための当接面を有することができる。
【0039】
[39]キャップは、第1の位置と第2の位置との間で可動としてよい。キャップが第1の位置にあるとき、キャップは、加熱要素を隠すことができる。キャップが第2の位置にあるとき、加熱要素は、たとえば本体の側壁の窓または開口を介して、少なくとも部分的に露出されてよい。加熱要素が部分的に露出されているとき、加熱要素は、加熱要素の洗浄が必要とされるかどうかを確かめるために、視覚的に検査されてよい。必要とされる場合、キャップが第2の位置にあるとき、加熱要素は、破片を取り除いて除去するために、開口を介して空気を送ることによって、またはデバイスを単にそっと振り、傾け、および/もしくは軽くたたくことによって、少なくとも部分的に洗浄されてよい。
【0040】
[40]本開示の喫煙代用システムは、キャップを本体から分離するためのツールをさらに含むことができる。ツールは、本体からのキャップの分離を可能にするために、ロックアームを変位させるように構成されてよい。ツールは、少なくとも1つのアンロックアームを含むことができる。アンロックアームは、キャップを本体から分離するために、ロックアームに係合してロックアームを変位させるように適合されてよい。各アンロックアームは、アンロック突起を備えることができる。アンロック突起は、アンロックアームの長手方向軸に直交する方向に延びることができる。アンロック突起は、キャップを本体から解放するために、ロック突起に係合してロック突起を変位させるように適合されてよい。
【0041】
[41]ツールは、中心ロッドをさらに含むことができる。カラーが、中心ロッドに同心円状に位置決めされてよい。カラーは、ロッドに可動に配置されてよく、したがってカラーは、中心ロッドの長手方向軸に沿って中心ロッドに対して動く。アンロックアームは、中心ロッドの長手方向軸に沿ってカラーから延びることができる。カラーは、中心ロッドで、挿入位置とアンロック位置との間を可動としてよい。挿入位置で、中心ロッドは、アンロック突起から離れて維持されてよく、アンロックアームは、中心ロッドの長手方向軸に対して径方向内方へ屈曲することができる。アンロック位置で、中心ロッドは、アンロック突起に隣接するように動き、中心ロッドの長手方向軸に対して径方向内方の方向にアンロックアームが屈曲するのを防止することができる。カラーは、コイルばねなどの任意の好適な手段を使用して、挿入位置の方へ動くように付勢されてよい。
【0042】
[42]ツールは、空洞に挿入されるように構成されてよい。アンロック突起は、アンロックアームが空洞に挿入されたとき、アンロックアームがロックアームを変位させて、ロックアームの係合をスロットから解放するように構成されてよい。アンロック突起は、空洞の幅に干渉する寸法を有することができる。空洞へのアンロックアームの挿入を可能にするために、挿入位置で、中心ロッドは、アンロックアームの遠位端から隔置されてよく、アンロックアームの遠位端が径方向内方へ屈曲することを可能にし、アンロック突起を有するアンロックアームを空洞に挿入することを可能にする。屈曲は、内部空洞を画定するキャップの内面にアンロック突起が当接して摺動するときに実現され得る。実施形態に示すように、アンロック突起は、空洞およびスロットの内外へのアンロックアームの屈曲運動を案内するために、先細り面を備えることができる。
【0043】
[43]ツールは、加熱要素を洗浄するための洗浄手段をさらに含むことができる。洗浄手段は、洗浄ブラシの形としてよい。洗浄ブラシは、加熱要素から破片または残留物を取り除きまたはこすり落とすように、加熱要素の外面にこすり付けられてよい。
【0044】
[44]ツールは、使用されていないアンロックアームを覆うための第1のカバーを含むことができる。さらに、使用されていない洗浄ブラシを覆うための第2のカバーが設けられてよい。
【0045】
[45]デバイスは、エアロゾル形成物品を加熱する加熱器を含むことができる。加熱器は、加熱要素を含むことができ、加熱要素は、デバイスの本体から延びるロッドの形としてよい。加熱要素は、エアロゾル形成物品に係合するように構成された本体の端部から延びることができる。
【0046】
[46]加熱器(したがって、加熱要素)は、本体に堅く取り付けられてよい。加熱要素は、長手方向軸を画定するように細長くすることができ、たとえば、実質的に円形の横断方向プロファイル(すなわち、加熱要素の長手方向軸に対して横断方向)を有することができる(すなわち、加熱要素を略円柱状としてよい)。別法として、加熱要素は、方形の横断方向プロファイルを有することができる(すなわち、加熱器を「ブレード加熱器」としてよい)。別法として、加熱要素は、管の形状としてよい(すなわち、加熱器を「管状加熱器」としてよい)。加熱要素は、他の形をとってもよい(たとえば、加熱要素が長円形の横断方向プロファイルを有してもよい)。加熱要素の横断方向プロファイルの形状および/またはサイズ(たとえば、直径)は、加熱要素の長さ全体(または実質的に長さ全体)にわたって概して一貫したものとしてよい。
【0047】
[47]加熱要素は、長さ15mm~25mm、たとえば長さ18mm~20mm、たとえば長さ約19mmとしてよい。加熱要素は、1.5mm~2.5mmの直径、たとえば2mm~2.3mmの直径、たとえば約2.15mmの直径を有することができる。
【0048】
[48]加熱要素は、セラミックから形成されてよい。加熱要素は、Al2O3を含むコア(たとえば、セラミックコア)を含むことができる。加熱要素のコアは、1.8mm~2.1mm、たとえば1.9mm~2mmの直径を有することができる。加熱要素は、Al2O3を含む外層(たとえば、外側セラミック層)を含むことができる。外層の厚さは、160μm~220μm、たとえば170μm~190μm、たとえば約180μmとしてよい。加熱要素は、加熱トラックを含むことができ、加熱トラックは、加熱要素に沿って長手方向に延びることができる。加熱トラックは、加熱要素の外層とコアとの間に挟まれてよい。加熱トラックは、タングステンおよび/またはレニウムを含むことができる。加熱トラックは、約20μmの厚さを有することができる。
【0049】
[49]加熱要素は、(デバイスの)空洞に位置してよく、空洞の内部ベースから空洞の開口の方へ(たとえば、長手方向軸に沿って)延びることができる。加熱要素の長さ(すなわち、加熱器の長手方向軸に沿った長さ)は、空洞の深さより小さくすることができる。したがって、加熱要素は、空洞の長さの一部分のみにわたって延びることができる。すなわち、加熱要素は、空洞の開口を通って(または越えて)延びなくてよい。
【0050】
[50]加熱要素は、エアロゾル形成物品が空洞に受け入れられたとき、エアロゾル形成物品(たとえば、HT消耗品)に挿入されるように構成されてよい。その点で、加熱要素の遠位端(すなわち、デバイスに取り付けられた加熱要素のベースから遠位)が、先細りした部分を含むことができ、それにより、エアロゾル形成物品への加熱要素の挿入を容易にすることができる。エアロゾル形成物品が空洞に受け入れられたとき、加熱要素はエアロゾル形成物品に完全に貫入することができる。すなわち、加熱要素の長さ全体または実質的に長さ全体が、エアロゾル形成物品に受け入れられてよい。
【0051】
[51]加熱要素は、エアロゾル形成物品(たとえば、HT消耗品)の一部を形成するエアロゾル形成基質の軸方向の長さより小さい、または実質的に同じ長さを有することができる。したがって、そのようなエアロゾル形成物品がデバイスに係合されたとき、加熱要素は、エアロゾル形成基質のみに貫入することができ、エアロゾル形成物品の他の構成要素は貫入しなくてよい。加熱要素は、エアロゾル形成物品のエアロゾル形成基質の実質的に軸方向の長さ全体にわたって、エアロゾル形成基質に貫入することができる。したがって、加熱要素によって貫入されたとき、加熱要素(たとえば、その外周面)から周辺のエアロゾル形成基質へ、熱が伝達され得る。すなわち、熱は、径方向外方(円柱状の加熱要素の場合)またはたとえば径方向内方(管状加熱器の場合)へ伝達され得る。
【0052】
[52]加熱器が管状加熱器である場合、管状加熱器の加熱要素は、空洞の少なくとも一部分を取り囲むことができる。エアロゾル形成物品の一部分が空洞に受け入れられたとき、加熱要素は、エアロゾル形成物品の一部分を取り囲む(すなわち、エアロゾル形成物品のその部分を加熱する)ことができる。特に、加熱要素は、エアロゾル形成物品のエアロゾル形成基質を取り囲むことができる。すなわち、エアロゾル形成物品がデバイスに係合されたとき、エアロゾル形成物品のエアロゾル形成基質は、(管状)加熱要素の内面に隣接して位置してよい。加熱要素が活動化されたとき、加熱要素の内面から径方向内方へ熱が伝達されて、エアロゾル形成基質を加熱することができる。
【0053】
[53]空洞は、(たとえば、円周)壁(または複数の壁)を含むことができ、(管状)加熱要素は、この壁の少なくとも一部分の周りに延びることができる。このようにして、壁は、加熱要素の内面とエアロゾル形成物品の外面との間に位置してよい。空洞の壁(または複数の壁)は、加熱要素からエアロゾル形成物品への熱伝導を可能にするために、熱伝導性材料(たとえば、金属)から形成されてよい。したがって、加熱要素から、空洞壁(または複数の壁)を通って、空洞に受け入れられたエアロゾル形成物品のエアロゾル形成基質へ、熱が伝導され得る。
【0054】
[54]いくつかの実施形態において、デバイスは、エアロゾル形成物品に係合するように構成された本体の端部に配置されたキャップを含むことができる。デバイスが、加熱要素を有する加熱器を含む場合、キャップは、加熱要素を少なくとも部分的に囲むことができる。キャップは、加熱要素へのアクセスが提供される開放位置または第2の位置と、キャップが加熱要素を少なくとも部分的に囲む閉鎖位置との間で、可動としてよい。キャップは、デバイスの本体に摺動可能に係合されてよく、開放位置と閉鎖位置との間で摺動可能としてよい。
【0055】
[55]キャップは、デバイスの空洞の少なくとも一部分を画定することができる。すなわち、空洞は、キャップによって完全に画定されてよく、またはキャップおよび本体の各々が、空洞の一部分を画定してよい。キャップが空洞を完全に画定する場合、キャップは、加熱要素を空洞に受け入れる(キャップが閉鎖位置にあるとき)ための開口部を含むことができる。キャップは、空洞への開口を含むことができる。開口は、エアロゾル形成物品の少なくとも一部分を受け取るように構成されてよい。すなわち、エアロゾル形成物品は、開口を通って空洞に挿入されてよい(デバイスに係合される)。
【0056】
[56]キャップは、エアロゾル形成物品がデバイスに係合された(たとえば、空洞に受け入れられた)とき、エアロゾル形成物品の一部分のみが空洞に受け入れられるように構成されてよい。すなわち、エアロゾル形成物品の一部分(空洞に受け入れられていない部分)が、開口から突出してよい(すなわち、開口を越えて延びる)。エアロゾル形成物品のこの(突出)部分は、エアロゾル形成物品の末端(たとえば、口側端)としてよく、この末端は、デバイスによって形成されたエアロゾルを吸入する目的で、ユーザの口に受け入れられてよい。
【0057】
[57]デバイスは、電源を含むことができ、または電源(たとえば、デバイスとは別個の電源)に接続可能としてよい。電源は、加熱器に電気的に接続可能としてよい。その点で、加熱器への電源の電気的接続を変更(たとえば、トグル)することは、加熱器の状態に影響を及ぼし得る。たとえば、加熱器への電源の電気的接続をトグルすることで、加熱器をオン状態とオフ状態との間でトグルすることができる。電源は、パワーストアとしてよい。たとえば、電源は、電池または再充電可能な電池(たとえば、リチウムイオン電池)としてよい。
【0058】
[58]デバイスは、入力接続(たとえば、USBポート、Micro USBポート、USB-Cポートなど)を含むことができる。入力接続は、電源供給口などの外部電力源に接続するように構成されてよい。入力接続は、場合により、内部電源(たとえば、電池または再充電可能な電池)の代用として使用されてよい。すなわち、入力接続は、加熱器に電気的に接続可能としてよい(加熱器に電力を提供するため)。したがって、いくつかの形態において、入力接続は、デバイスの電源の少なくとも一部を形成してよい。
【0059】
[59]電源が再充電可能な電源(再充電可能な電池など)を含む場合、入力接続は、電源を充電および再充電するために使用されてよい。
【0060】
[60]デバイスは、ユーザインターフェース(UI)を含むことができる。いくつかの実施形態において、UIは、ユーザから動作コマンドを受け取るための入力手段を含むことができる。UIの入力手段は、ユーザがデバイスの動作の少なくとも1つの形態を制御することを可能にすることができる。いくつかの実施形態において、入力手段は、デバイスをオン状態とオフ状態との間で切り換えるための電源ボタンを含むことができる。
【0061】
[61]いくつかの実施形態において、UIは、加えて、または別法として、ユーザに情報を伝達するための出力手段を含むことができる。いくつかの実施形態において、出力手段は、デバイス(および/またはエアロゾル形成物品)の状態をユーザに示すためのライトを含むことができる。ユーザに示されるデバイス(および/またはエアロゾル形成物品)の状態は、加熱器の動作を示す状態を含むことができる。たとえば、状態は、加熱器がオフ状態であるかオン状態であるかを含むことができる。いくつかの実施形態において、UIユニットは、ボタン、ディスプレイ、タッチスクリーン、スイッチ、ライトなどのうちの少なくとも1つを含むことができる。たとえば、出力手段は、1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つなど)の発光ダイオード(「LED」)を含むことができ、発光ダイオードは、デバイスの本体に位置してよい。
【0062】
[62]デバイスは、パフセンサ(たとえば、空気流センサ)をさらに含むことができ、パフセンサは、UIの入力手段の一部を形成する。パフセンサは、ユーザがエアロゾル形成物品の端部(すなわち、末端(口側端))で吸い込んだことを検出するように構成されてよい。パフセンサは、たとえば、圧力センサまたはマイクロフォンとしてよい。パフセンサは、パフの状態を示す信号を生み出すように構成されてよい。信号は、ユーザが(エアロゾル形成物品からのエアロゾルを)吸い込んだことを、たとえば2値信号の形で示すことができる。別法として、または加えて、信号は、吸込みの特徴(たとえば、吸込みの流量、吸込みの時間の長さなど)を示すことができる。
【0063】
[63]デバイスは、コントローラを含むことができ、またはコントローラに接続可能としてよく、コントローラは、デバイスの少なくとも1つの機能を制御するように構成されてよい。コントローラは、マイクロコントローラを含むことができ、マイクロコントローラは、たとえば、プリント回路基板(PCB)に取り付けられてよい。コントローラはまた、メモリ、たとえば不揮発性メモリを含むことができる。メモリは、命令を含むことができ、命令は、実施されたとき、コントローラに、方法の特定のタスクまたはステップを実行させることができる。デバイスが入力接続を含む場合、コントローラは、入力接続に接続されてよい。
【0064】
[64]コントローラは、加熱器(およびたとえば、加熱要素)の動作を制御するように構成される。したがって、コントローラは、デバイスに係合されたエアロゾル形成物品のエアロゾル形成部分の蒸発を制御するように構成されてよい。コントローラは、電源によって加熱器に印加される電圧を制御するように構成されてよい。たとえば、コントローラは、加熱器に(電源の)全出力電圧を印加することと、加熱器に電圧を印加しないこととの間で、トグルするように構成されてよい。別法として、または加えて、制御ユニットは、より複雑な加熱器制御プロトコルを実施してもよい。
【0065】
[65]デバイスは、電源によって供給された出力電圧を調整して調整電圧を形成するための電圧調整器をさらに含むことができる。調整電圧は、次に、加熱器に印加されてよい。
【0066】
[66]いくつかの実施形態において、デバイスがUIを含む場合、コントローラは、UIの1つまたは複数の構成要素に動作可能に接続されてよい。コントローラは、UIの入力手段からコマンド信号を受け取るように構成されてよい。コントローラは、コマンド信号に応答して、加熱器を制御するように構成されてよい。たとえば、コントローラは、UIから「オン」および「オフ」コマンド信号を受け取るように構成されてよく、それに応答して、対応するオンまたはオフ状態になるように、加熱器を制御することができる。
【0067】
[67]コントローラは、UIの構成要素へ出力信号を送るように構成されてよい。UIは、そのような出力信号(コントローラから受け取る)に応答して、出力手段を介して、情報をユーザへ伝達するように構成されてよい。たとえば、デバイスが1つまたは複数のLEDを含む場合、LEDは、コントローラに動作可能に接続されてよい。したがって、コントローラは、LEDの点灯を(たとえば、出力信号に応答して)制御するように構成されてよい。たとえば、コントローラは、加熱器の状態(たとえば、オンまたはオフ)に従って、LEDの点灯を制御するように構成されてよい。
【0068】
[68]デバイスがセンサ(たとえば、パフ/空気流センサ)を含む場合、コントローラは、センサに動作可能に接続されてよい。コントローラは、センサからの信号(たとえば、デバイスおよび/または係合されたエアロゾル形成物品の状態を示す)を受け取るように構成されてよい。コントローラは、センサからの信号に基づいて、加熱器、または出力手段の形態を制御するように構成されてよい。
【0069】
[69]デバイスは、外部デバイスと無線で(たとえば、Bluetooth(登録商標)(たとえば、Bluetoothの低エネルギー接続)またはWiFi(登録商標)を介して)通信するように構成された無線インターフェースを含むことができる。同様に、入力接続は、デバイスと外部デバイスとの間の通信を提供するために、外部デバイスに有線接続するように構成されてよい。
【0070】
[70]外部デバイスは、移動デバイスとしてよい。たとえば、外部デバイスは、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、またはスマートカーとしてよい。外部デバイス(たとえば、移動デバイス)には、アプリケーション(たとえば、アプリ)がインストールされてよい。アプリケーションは、有線または無線接続を介したデバイスと外部デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0071】
[71]無線または有線インターフェースは、外部デバイスとデバイスのコントローラとの間で信号を伝達するように構成されてよい。この点で、コントローラは、外部デバイスから受け取った信号に応答して、デバイスの形態を制御することができる。別法として、または加えて、外部デバイスは、デバイス(たとえば、デバイスのコントローラ)から受け取った信号に応答することができる。
【0072】
[72]第3の態様において、第1の態様によるデバイスと、エアロゾル形成物品とを含むシステム(たとえば、喫煙代用システム)が提供される。エアロゾル形成物品は、エアロゾル形成物品の上流端に、エアロゾル形成基質を含むことができる。物品は、喫煙代用物品、たとえば加熱式タバコ(HT)消耗品(非燃焼加熱式(HNB)消耗品としても知られる)の形としてよい。
【0073】
[73]本明細書では、用語「上流」および「下流」は、蒸気/エアロゾルの流れ方向を指すことを意図しており、すなわち物品/消耗品の下流端は、エアロゾルがユーザによる吸入のために消耗品を出る口側端または出口である。物品/消耗品の上流端は、下流端とは反対の位置にある端部である。
【0074】
[74]エアロゾル形成基質は、エアロゾルを形成することができる少なくとも1つの揮発性化合物を放出するために、加熱することが可能である。エアロゾル形成基質は、物品/消耗品の上流端に位置してよい。
【0075】
[75]エアロゾルを生成するために、エアロゾル形成基質は、少なくとも1つの揮発性化合物を含み、そのような揮発性化合物は、蒸発/エアロゾル化されるように意図され、吸入されるときに、ユーザに、気晴らし効果および/または薬用効果を提供することができる。好適な化学的および/または生理学的に活性な揮発性化合物は、nicotine(ニコチン)、cocaine(コカイン)、caffeine(カフェイン)、opiates(アヘン剤)およびopoids(オピオイド)、cathine(カチン)およびcathinone(カチノン)、kavalactones(カバラクトン)、mysticin、beta-carboline alkaloids(ベータ・カルボリンアルカロイド)、salvinorin A(サルビノリンA)からなる群を、上記の任意の組合せ、機能的等価物、および/または合成の代替物と一緒に含む。
【0076】
[76]エアロゾル形成基質は、植物材料を含むことができる。植物材料は、Amaranthus dubius、Arctostaphylos uva-ursi(クマコケモモ)、Argemone mexicana、Amica、Artemisia vulgaris、Yellow Tees(イエローティー)、Galea zacatechichi、Canavalia maritima(Baybean(ベイビーン))、Cecropia mexicana(Guamura(グアムラ))、Cestrum noctumum、Cynoglossum virginianum(wild comfrey(ワイルドコンフリー))、Cytisus scoparius、damiana(ダミアナ)、Entada rheedii、Eschscholzia califomica(California Poppy(ハナビシソウ))、Fittonia albivenis、Hippobroma longiflora、Humulus japonica(Japanese Hops(カナムグラ))、Humulus lupulus(Hops(ホップ))、Lactuca virosa(Lettuce Opium(ワイルドレタス))、Laggera alata、Leonotis leonurus、Leonurus cardiaca(Motherwort(ヨウシュメハジキ))、Leonurus sibiricus(Honeyweed(メハジキ))、Lobelia cardinalis、Lobelia inflata(Indian-tobacco(ロベリアソウ))、Lobelia siphilitica、Nepeta cataria(Catnip(イヌハッカ))、タバコ属種(タバコ)、Nymphaea alba(White Lily(セイヨウスイレン))、Nymphaea caerulea(Blue Lily(ルリスイレン))、Opium poppy(ケシ)、Passiflora incamata(Passionflower(チャボトケイソウ))、Pedicularis densiflora(Indian Warrior(インディアンウォーリアー))、Pedicularis groenlandica(Elephant’s Head(エレファントヘッド))、Salvia divinorum、Salvia dorrii(Tobacco Sage(タバコ・セージ))、サルビア属種(セージ)、Scutellaria galericulata、Scutellaria lateriflora、Scutellaria nana、Scutellaria属種(Skullcap(タツナミソウ))、Sida acuta(Wireweed(ホソバキンゴジカ))、Sida rhombifolia、Silene capensis、Syzygium aromaticum(Clove(チョウジ))、Tagetes lucida(Mexican Tarragon(ミントマリーゴールド))、Tarchonanthus camphoratus、Tumera diffusa(Damiana(ダミアナ))、モウズイカ属(モウズイカ)、Zamia latifolia(Maconha Brava(マコンハ・ブラーバ))を含むリストから選択された少なくとも1つの植物材料を、上記の任意の組合せ、機能的等価物、および/または合成の代替物と一緒に含むことができる。
【0077】
[77]植物材料は、タバコとしてよい。任意のタイプのタバコが使用されてよい。これは、それだけに限定されるものではないが、鉄管乾燥タバコ、バーレイタバコ、メリーランドタバコ、暗色空気乾燥タバコ、オリエンタルタバコ、暗色火干タバコ、ペリックタバコ、およびルスチカタバコを含む。これはまた、上述したタバコのブレンドを含む。
【0078】
[78]タバコは、葉タバコ、茎タバコ、タバコ粉末、タバコダスト、タバコ派生物、膨化タバコ、均質タバコ、刻みタバコ、押出しタバコ、刻みラグタバコ、および/または再構成タバコ(たとえば、スラリーリーコンまたは紙リーコン)の1つまたは複数を含むことができる。
【0079】
[79]エアロゾル形成基質は、均質(たとえば、紙/スラリーリーコン)タバコの収集シート、またはそのようなシートから形成された収集細片/ストリップを含むことができる。
【0080】
[80]エアロゾル形成基質は、湿潤剤、風味剤、充填剤、水性/非水性溶媒、および結合剤から選択された1つまたは複数の添加物を含むことができる。
【0081】
[81]風味剤は、固体または液体の形で提供されてよい。風味剤は、メントール、リコリス、チョコレート、果実風味(たとえば、柑橘類、サクランボなどを含む)、バニラ、香辛料(たとえば、ショウガ、シナモン)、およびタバコ風味を含むことができる。風味剤は、エアロゾル形成基質全体にわたって均一に分散されても、エアロゾル形成基質全体にわたって離れた場所および/またはさまざまな濃度で提供されてもよい。
【0082】
[82]エアロゾル形成基質は、物品/消耗品が従来のシガレットに似るように、実質的に円柱状の形状で形成されてよい。エアロゾル形成基質は、5~10mm、たとえば6~9mmまたは6~8mm、たとえば約7mmの直径を有することができる。エアロゾル形成基質は、10~15mm、たとえば約12または13mmなど11~14mmの軸方向の長さを有することができる。
【0083】
[83]物品/消耗品は、少なくとも1つのフィルタ要素を含むことができる。物品/消耗品の下流/口側端に、末端フィルタ要素が位置してよい。
【0084】
[84]フィルタ要素または少なくとも1つのフィルタ要素(たとえば、末端フィルタ要素)は、酢酸セルロースまたはポリプロピレンのトウから構成されてよい。少なくとも1つのフィルタ要素(たとえば、末端フィルタ要素)は、活性炭から構成されてよい。少なくとも1つのフィルタ要素(たとえば、末端要素)は、紙から構成されてよい。フィルタ要素または各フィルタ要素は、少なくとも部分的(たとえば全体的)に、プラグラップ、たとえば紙プラグラップによって外接されてよい。
【0085】
[85]外接するチップ層、たとえばチップペーパー層によって、末端フィルタ要素(物品/消耗品の下流端)を上流要素につなぎ合わせて、物品/消耗品を形成することができる。チップペーパーは、末端フィルタ要素の軸方向の長さより長い軸方向の長さを有することができ、したがってチップペーパーは、末端フィルタ要素と、あらゆる隣接上流要素を取り囲むラップ層とに完全に外接する。
【0086】
[86]いくつかの実施形態において、物品/消耗品は、エアロゾル形成基質から生成(熱交換による)されたエアロゾルを、ユーザによって吸入される前に冷却するように適合されたエアロゾル冷却要素を含むことができる。
【0087】
[87]物品/消耗品は、エアロゾル形成基質と消耗品の下流端との間に空間または空洞を画定するスペーサ要素を含むことができる。スペーサ要素は、紙筒を含むことができる。スペーサ要素は、(紙)ラップ層によって外接されてよい。
【0088】
[88]第4の態様において、第1の態様によるデバイスと、第2の態様によるツールとを含むキットが提供される。
【0089】
[89]本発明は、記載の態様および好ましい特徴の組合せが、明白に容認できないまたは明示的に回避される場合を除いて、そのような組合せを含む。
【0090】
[90]相互に排他的な場合を除いて、上記の態様のいずれか1つに関連して説明する特徴またはパラメータは、いずれの他の態様にも適用されてよいことが、当業者には認識されよう。さらに、相互に排他的な場合を除いて、本明細書に記載する任意の特徴またはパラメータは、いずれの態様に適用されてもよく、かつ/または本明細書に記載する任意の他の特徴もしくはパラメータと組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0091】
[91]本発明を理解することができるように、およびそのさらなる態様および特徴を認識することができるように、添付の図面を参照して、本発明の原理を例示する実施形態について、これよりさらに詳細に論じることにする。
図1】[92]図1は、喫煙代用システムの概略図である。
図2A】[93]図2Aは、消耗品がデバイスに係合されている、喫煙代用システムの第1の実施形態の正面図である。
図2B】[94]図2Bは、消耗品がデバイスから切り離されている、喫煙代用システムの第1の実施形態の正面図である。
図2C】[95]図2Cは、喫煙代用システムの第1の実施形態の消耗品の断面図である。
図2D】[96]図2Dは、喫煙代用システムの第1の実施形態のデバイスの端部の詳細図である。
図2E】[97]図2Eは、喫煙代用システムの第1の実施形態の断面図である。
図3】[98]図3は、キャップが第2の位置にある、喫煙代用システムの第1の実施形態の斜視図である。
図4A】[99]図4Aは、キャップが第1の位置にある、喫煙代用システムの第1の実施形態の断面図である。
図4B】[100]図4Bは、キャップが第2の位置にある、喫煙代用システムの第1の実施形態の断面図である。
図5A】[101]図5Aは、一実施形態によるツールの斜視図である。
図5B】[102]図5Bは、第1のカバーが取り外されている、図5Aのツールの斜視図である。
図5C】[103]図5Cは、第2のカバーが取り外されている、図5Aのツールの斜視図である。
図6A】[104]図6Aは、ツールが挿入位置で空洞に挿入されている、第1の実施形態の断面図である。
図6B】[105]図6Bは、ツールがアンロック位置で空洞に挿入されている、第1の実施形態の断面図である。
図7】[106]図7(a)~図7(e)は、ツールを使用して第1の実施形態の喫煙代用デバイスの本体からキャップを分離する段階を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0092】
[107]本発明の態様および実施形態について、添付の図を参照して次に論じる。さらなる態様および実施形態は、当業者には明らかである。この本文で触れるすべての文書は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0093】
[108]図1は、喫煙代用システム100の概略的な全体像を提供する概略図である。システム100は、代用喫煙デバイス101と、消耗品102の形のエアロゾル形成物品とを含み、消耗品102は、エアロゾル形成体103を含む。システムは、エアロゾル形成体103を加熱することによって、エアロゾル形成体を蒸発させるように構成される(ユーザによる吸入のための蒸気/エアロゾルを形成する)。
【0094】
[109]示されているシステムにおいて、加熱器104は、デバイス101の一部を形成し、エアロゾル形成体103を加熱するように構成される。加熱器104からの熱により、エアロゾル形成体103が蒸発し、蒸気を生じさせる。次に蒸気は凝結してエアロゾルを形成し、エアロゾルは最終的にユーザによって吸引される。
【0095】
[110]システム100は、電源105をさらに含み、電源105は、デバイス101の一部を形成する。他の実施形態において、電源105は、デバイス101の外部に位置してよい(ただし、デバイス101に接続可能である)。電源105は、加熱器104に電力を供給することが可能になるように(すなわち、エアロゾル形成体103を加熱する目的)、加熱器104に電気的に接続可能である。したがって、加熱器104への電源105の電気的接続を制御することで、加熱器104の状態の制御を提供する。電源105は、パワーストア、たとえば電池または再充電可能な電池(たとえば、リチウムイオン電池)としてよい。
【0096】
[111]システム100は、コネクタ106(たとえば、USBポート、Micro USBポート、USB-Cポートなどの形)を含むI/Oモジュールをさらに含む。コネクタ106は、外部電力源、たとえば電源供給口に接続するように構成される。コネクタ106は、電源105の代用として使用されてよい。すなわち、コネクタ106は、加熱器104に電気を供給するように、加熱器104に電気的に接続可能としてよい。そのような実施形態において、デバイスは電源を含まなくてよく、代わりにシステムの電源が、コネクタ106および外部電力源(コネクタ106が電気的接続を提供する)を含むことができる。
【0097】
[112]いくつかの実施形態において、コネクタ106は、電源104が再充電可能な電池を含む場合、電源105を充電および再充電するために使用されてよい。
【0098】
[113]システム100はまた、ユーザインターフェース(UI)107を含む。図示しないが、UI107は、ユーザからコマンドを受け取るための入力手段を含むことができる。UI107の入力手段により、ユーザは、システム100の動作の少なくとも1つの形態を制御することが可能になる。入力手段は、たとえば、ボタン、タッチスクリーン、スイッチ、マイクロフォンなどの形としてよい。
【0099】
[114]UI107はまた、ユーザに情報を伝達するための出力手段を含む。出力手段は、たとえば、ライト(たとえば、LED)、ディスプレイ画面、スピーカ、振動生成器などを含むことができる。
【0100】
[115]システム100は、デバイス101の少なくとも1つの機能を制御するように構成されたコントローラ108をさらに含む。示されている実施形態において、コントローラ108は、デバイス101の構成要素であるが、他の実施形態では、デバイス101とは別個(ただし、デバイス101に接続可能)としてよい。コントローラ108は、加熱器104の動作を制御するように構成され、たとえば、電源105から加熱器104に印加される電圧を制御するように構成されてよい。コントローラ108は、電源105の全出力電圧が加熱器104に印加されるオン状態と、加熱器104に電圧が印加されないオフ状態との間で、加熱器105への電力の供給をトグルするように構成されてよい。
【0101】
[116]図示しないが、システム100はまた、電源105からの出力電圧を調整して調整電圧を形成するための電圧調整器を含むことができる。調整電圧は、次いで、加熱器104に印加されてよい。
【0102】
[117]加熱器104に接続されることに加えて、コントローラ108は、UI107に動作可能に接続される。したがって、コントローラ108は、UI107の入力手段から入力信号を受け取ることができる。同様に、コントローラ108は、UI107へ出力信号を伝送することができる。それに応答して、UI107の出力手段は、出力信号に基づいて、ユーザに情報を伝達することができる。
【0103】
[118]図2Aおよび図2Bは、加熱式タバコ(HT)喫煙代用システム200を示す。システム200は、図1に関連して説明したシステム100の一例である。システム200はHTデバイス201とHT消耗品202とを含む。上記の図1の説明は、図2Aおよび図2Bのシステム200にも適用可能であり、したがって繰り返さないこととする。
【0104】
[119]デバイス201および消耗品202は、消耗品202をデバイス201に係合することができるように構成される。図2Aは、デバイス201および消耗品202を係合された状態で示し、図2Bは、デバイス201および消耗品202を切り離された状態で示す。
【0105】
[120]デバイス201は、本体209およびキャップ210を含む。使用において、キャップ209は、本体209の端部で係合される。これらの図からは明らかでないが、キャップ210は、本体209に対して可動である。特に、キャップ210は摺動可能であり、本体209の長手方向軸に沿って摺動することができる。
【0106】
[121]図7(e)に示すように、本体209は、本体209の長手方向軸に直交して延びる横断方向空洞227を画定する。横断方向空洞227は、本体209の第1の側壁を通って開いており、本体209の第1の側壁から加熱要素の少なくとも一部分の方へ延びて、加熱要素の少なくとも一部分を取り囲んでいる。横断方向空洞227は、少なくとも加熱要素のベース228が横断方向空洞227と並置されるように、本体209に位置する。横断方向空洞227は、本体209の第1の側壁から、本体209の第1の側壁とは反対の位置にある第2の側壁へ延び、第2の側壁を通っている。すなわち、横断方向空洞227は、本体209を通って延びる貫通孔を形成する。
【0107】
[122]デバイス201は、デバイス201の長手方向軸に沿ってデバイス201の本体209の外面に線形に配置された複数の発光ダイオード(LED)211の形の出力手段(デバイス201のUIの一部を形成する)を含む。ボタン212も、デバイス201の本体209の外面に配置され、複数のLED211から軸方向に(すなわち、長手方向軸に沿って)隔置される。
【0108】
[123]図2Cは、システム200の消耗品202の詳細断面図を示す。消耗品202は、シガレットに概ね類似している。その点で、消耗品202は、略円柱状の形を有し、7mmの直径および70mmの軸方向の長さを有する。消耗品202は、エアロゾル形成基質213、末端フィルタ要素214、上流フィルタ要素215、およびスペーサ要素216を含む。他の実施形態において、消耗品は、冷却要素をさらに含むことができる。冷却要素は、蒸気の凝結を容易にするために、エアロゾル形成基質213によって形成された蒸気と熱を交換して、蒸気を冷却することができる。
【0109】
[124]エアロゾル形成基質213は、実質的に円柱状であり、消耗品202の上流端217に位置し、システム200のエアロゾル形成体を含む。その点で、エアロゾル形成基質213は、デバイス201によって加熱されて蒸気を放出するように構成される。放出された蒸気は、次に、エアロゾル形成基質213を流れる空気流に同伴される。空気流は、ユーザが消耗品202の下流端218(すなわち、末端または口側端)で吸い込む作用によって生み出される。
【0110】
[125]本実施形態において、エアロゾル形成基質213はタバコ材料を含み、タバコ材料は、たとえば、タバコ植物の任意の好適な部分(たとえば、葉、茎、根、皮、種、および花)を含むことができる。タバコは、葉タバコ、茎タバコ、タバコ粉末、タバコダスト、タバコ派生物、膨化タバコ、均質タバコ、刻みタバコ、押出しタバコ、刻みラグタバコ、および/または再構成タバコ(たとえば、スラリーリーコンまたは紙リーコン)の1つまたは複数を含むことができる。たとえば、エアロゾル形成基質213は、均質(たとえば、紙/スラリーリーコン)タバコの収集シート、またはそのようなシートから形成された収集細片/ストリップを含むことができる。
【0111】
[126]エアロゾルを生成するために、エアロゾル形成基質213は、少なくとも1つの揮発性化合物を含み、そのような揮発性化合物は、蒸発/エアロゾル化されるように意図され、吸入されるときに、ユーザに、気晴らし効果および/または薬用効果を提供することができる。エアロゾル形成基質213は、1つまたは複数の添加物をさらに含むことができる。たとえば、そのような添加物は、湿潤剤(たとえば、プロピレングリコールおよび/または野菜グリセリン)、風味剤、充填剤、水性/非水性溶媒、および/または結合剤の形としてよい。
【0112】
[127]末端フィルタ要素214もまた、実質的に円柱状であり、エアロゾル形成基質213の下流で、消耗品202の下流端218に位置する。末端フィルタ要素214は、孔219(たとえば、空気流のため)が形成された中空フィルタ要素の形である。孔219の直径は2mmである。末端フィルタ要素214は、多孔質の(たとえば、モノアセテートの)フィルタ材料から形成される。上述したように、消耗品202の下流端218(すなわち、末端フィルタ214が位置する)は、ユーザが吸い込む消耗品202のマウスピース部分を形成する。空気流は、上流端217から、消耗品202の構成要素を通って吸い込まれて、下流端218から出る。空気流は、ユーザが消耗品202の下流端218(すなわち、マウスピース部分)で吸い込むことによって駆動される。
【0113】
[128]上流フィルタ要素215は、エアロゾル形成基質213と末端フィルタ要素214との間で、エアロゾル形成基質213に軸方向に隣接して位置する。末端フィルタ214と同様に、上流フィルタ要素215は、中空フィルタ要素の形であり、孔220が中空フィルタ要素を通って軸方向に延びる。このようにして、上流フィルタ215は、空気流制限器として作用することができる。上流フィルタ要素215は、多孔質の(たとえば、モノアセテートの)フィルタ材料から形成される。上流フィルタ要素214の孔220は、末端フィルタ要素214より大きい直径(3mm)を有する。
【0114】
[129]スペーサ216は、紙筒の形であり、上流フィルタ要素215と末端フィルタ要素214との間に空洞またはチャンバを画定する。スペーサ216は、エアロゾル形成基質213からの蒸気/エアロゾルの冷却および混合の両方を可能にするように作用する。スペーサは、7mmの外径および14mmの軸方向の長さを有する。
【0115】
[130]これらの図からは明らかでないが、エアロゾル形成基質213、上流フィルタ215、およびスペーサ216は、紙ラップ層によって外接される。末端フィルタ214は、チップ層によって外接され、チップ層はまた、紙ラップ層の一部分に外接する(末端フィルタ214を消耗品202の残りの構成要素に接続するため)。上流フィルタ215および末端フィルタ214は、プラグラップの形のさらなるラップ層によって外接される。
【0116】
[131]次にデバイス201を再び参照すると、図2Dは、消耗品202に係合するように構成されたデバイス201の端部の詳細図を示す。デバイス201のキャップ210は、キャップ210によって画定された内部空洞222への開口221を含む(図2Dからより明らかである)。開口221および空洞222は、消耗品202の少なくとも一部分を受け取るように形成される。消耗品202をデバイス201に係合するとき、消耗品202の一部分が、開口221を通って空洞222に受け入れられる。係合後(図2B参照)、消耗品202の下流端218は、開口221から突出し、したがってデバイス201からも突出する。開口221は、横方向に配置されたノッチ226を含む。消耗品202が開口221に受け入れられたとき、これらのノッチ226は開いたままであり、たとえばデバイス201の端部を覆うためのカバーを保持するために使用され得る。
【0117】
[132]図2Eは、デバイス201を通る中心長手方向平面で切り取った断面図を示す。デバイス201は、消耗品202が係合された状態で示されている。さらに、示されているように、少なくとも1つのロックアーム229が、本体209から延びる。ロックアーム229は、キャップ210を本体209にロックまたは保持する。示されている実施形態において、2つのロックアーム229が存在する。一実施形態において、任意の好適な数のロックアーム229が設けられてよい。ロックアーム229は、示されているように、実質的に本体209の長手方向軸に沿って延びる。ロックアーム229は、遠位端、すなわち本体209に接続されたロックアーム229の端部から遠位の端部に、ロック突起231を備える。ロック突起231は、本体209の長手方向軸に対して横断方向に延びる。ロックアーム229は、キャップ210が本体209に取り付けられたとき、ロックアーム229がキャップ210に係合してキャップ210を本体209で保持するように位置決めされる。
【0118】
[133]示されている実施形態において、キャップ210は、本体209の長手方向軸に沿って延びる(キャップ210が本体209で保持されるとき)スロット232を備えることができ、ロック突起231は、スロット232に係合するように構成または位置決めされてよい。スロット232は、キャップ210が本体209の長手方向軸に沿って本体209に対して動かされ、または摺動するように、細長くしてよい。ロック突起231は、スロット232を画定するキャップ210の周囲面234に係合するための当接面233を有することができる。当接面233は、キャップ210を本体209で保持またはロックするために、周囲面234に当接することによって、一方向におけるキャップ210の動きを阻止することができる。
【0119】
[134]キャップ210は、第1の位置と第2の位置との間で可動である。図2A図2B、および図2D、ならびに図4Aは、キャップ210が第1の位置にある状態で、デバイス200を示す。示されているように、キャップ210が第1の位置にあるとき、キャップ210は、加熱要素223を隠す。第1の位置で、キャップ210は、横断方向空洞227を完全に覆って加熱要素223を隠す。
【0120】
[135]図3および図4Bは、キャップ210が第2の位置にある状態で、デバイス200を示す。キャップ210が第2の位置にあるとき、キャップ210は、加熱要素223を少なくとも部分的に露出させる。第2の位置で、キャップ210は、横断方向空洞227を覆っておらず、加熱要素223を部分的に露出させる。加熱要素223が部分的に露出されているとき、加熱要素223は、加熱要素223の洗浄が必要とされるかどうかを確かめるために、視覚的に検査されてよい。必要とされる場合、キャップ210が第2の位置にあるとき、加熱要素223は、剥がれた破片を取り除いて除去するために、開口を介して空気を送ることによって、またはデバイスを単にそっと振り、傾け、もしくは軽くたたくことによって、洗浄されてよい。上記の説明で論じたように、第2の位置で、キャップ210の当接面233は、周囲面234に当接することができる。
【0121】
[136]デバイス201は加熱器204を含み、加熱器204は加熱要素223を含む。加熱器204は、デバイス201の本体209の一部を形成し、本体209に堅く取り付けられる。示されている実施形態において、加熱器204はロッド加熱器であり、加熱要素223が円形の横断方向プロファイルを有している。他の実施形態において、加熱器は、ブレード加熱器(たとえば、方形の横断方向プロファイルを有する加熱要素)または管状加熱器(たとえば、管状の形を有する加熱要素)の形としてよい。
【0122】
[137]加熱器204の加熱要素223は、空洞222の内部ベースから長手方向軸に沿って開口221の方へ突出する。この図から明らかなように、加熱要素の長さ(すなわち、長手方向軸に沿った長さ)は、空洞222の深さより小さい。このようにして、加熱要素223は、開口221から突出せず、または開口221を越えて延びない。
【0123】
[138]消耗品202が空洞222に受け入れられたとき(図2Eに示す)、加熱要素223は、消耗品202のエアロゾル形成基質213に貫入する。特に、加熱要素223は、挿入されたとき、エアロゾル形成基質213の軸方向の長さのほぼ全体にわたって延びる。したがって、加熱器204が活動化されたとき、加熱要素223の外周面からエアロゾル形成基質213へ、熱が径方向に伝達される。
【0124】
[139]本開示の喫煙代用システムは、キャップ210を本体209から分離するためのツール235をさらに含むことができる。ツール235は、本体209からのキャップ210の分離を可能にするために、ロックアーム229を変位させるように構成されてよい。図5A図5B、および図5Cは、一実施形態によるツール235を示す。ツール235は、少なくとも1つのアンロックアーム230を有する。示されている実施形態において、2つのアンロックアーム230が設けられている。アンロックアーム230の数は、必要に応じて設けられてよい。一実施形態において、アンロックアーム230の数は、ロックアーム229の数に対応してよい。アンロックアーム230は、キャップ210を本体209から分離するために、ロックアーム229に係合してロックアーム229を変位させるように適合される。各アンロックアーム230は、アンロック突起236を備えることができる。アンロック突起236は、アンロックアーム230の長手方向軸に直交する方向に延びることができる。アンロック突起236は、キャップ210を本体209から解放するために、ロック突起231に係合してロック突起231を変位させるように適合される。
【0125】
[140]ツール235は、中心ロッド237を含むことができる。カラー238が、中心ロッド237の周りに同心円状に位置決めされてよい。カラー238は、ロッドに可動に配置されてよく、したがってカラー238は、中心ロッド237の長手方向軸に沿って中心ロッド237に対して動く。アンロックアーム230は、中心ロッド237の長手方向軸に沿ってカラー238から延びることができる。カラー238は、中心ロッド237で、挿入位置とアンロック位置との間を可動としてよい。挿入位置で、中心ロッド237は、アンロック突起236から離れて維持されてよく、アンロックアーム230は、中心ロッド237の長手方向軸に対して径方向内方へ屈曲することができる。図5Bおよび図6Aで、カラー238は、挿入位置で示されている。アンロック位置で、中心ロッド237は、アンロック突起236と並置されるように動き、中心ロッド237の長手方向軸に対して径方向内方の方向にアンロックアーム230が屈曲するのを防止する。図6Bは、カラー238をアンロック位置で示す。挿入位置とアンロック位置との間のカラー238の動きを可能にしかつ/または案内するために、カラー238およびロッドの好適な構成が提供され得る。カラー238は、コイルばねなどの任意の好適な手段を使用して、挿入位置の方へ動くように付勢されてよい。
【0126】
[141]図7(a)~図7(e)に示すように、ツール235は、空洞222に挿入されるように構成されてよい。アンロック突起236は、アンロックアーム230が空洞222に挿入されたとき、アンロックアーム230がロックアーム229を変位させて、ロックアーム229の係合をスロット232から解放するように構成される。示されている実施形態において、アンロック突起236は、キャップ210を本体209から取り外すために、空洞222に挿入されたとき、アンロック突起236が、キャップ210に画定されたスロット232に入ってロック突起231を変位させるように構成される。アンロック突起236は、空洞222の幅に干渉する寸法を有することができる。したがって、空洞222へのアンロックアーム230の挿入を可能にするために、挿入位置で、中心ロッド237は、アンロックアーム230の遠位端から離れており、アンロックアーム230の遠位端が径方向内方へ屈曲することを可能にし、アンロック突起236を有するアンロックアーム230を空洞222に挿入することを可能にする。屈曲は、内部空洞222を画定するキャップ210の内面239にアンロック突起236が当接して摺動するときに実現され得る。実施形態に示すように、アンロック突起236は、空洞222およびスロット232の内外へのアンロックアーム230の屈曲運動を案内するために、先細り面240を備えることができる。図7(a)は、カラー238が挿入位置にある状態で、ツール235が空洞222に挿入されているところを示す。
【0127】
[142]最初の段階で、ツール235は、本体209の方へ押されて(図6Aに矢印で示す)、アンロックアーム230を空洞222に挿入することができ、その後、図6Aおよび図7(b)に示すように、カラー238は空洞222の開口に当接する。この段階で、図6Aに示すように、アンロックアーム230は、キャップ210に画定されたスロット232に入る。この段階で、アンロック突起236は、キャップ210の分離に必要とされるほど、ロック突起231を完全には変位させていない。さらに、中心ロッド237は、空洞222に押し込まれて、カラー238を(中心ロッド237に対して)、図6(c)に示すアンロック位置へ動かすことができる。中心ロッド237を押すと、アンロック突起236は、径方向外方へ押されて、図6Bに示すように、適切にスロット232に入ってスロット232を占有し、ロック突起231を変位させて径方向外方へ動かし(矢印で示す)、スロット232から取り外すことができる。この後、キャップ210は、ツール235とともに、本体209から引き離されて、図7(d)に示すように、キャップ210を本体209から分離することができる。図7(e)は、キャップ210が本体209から完全に分離されたところを示す。
【0128】
[143]ツール235は、加熱要素223を洗浄するための洗浄手段をさらに有することができる。洗浄手段は、図5Cに示すように、洗浄ブラシ241の形としてよい。洗浄ブラシ241は、図5Cに示すように、アンロックアーム230が延びる方向とは反対の方向に、中心ロッド237から延びることができる。洗浄ブラシ241は、加熱要素223から破片または残留物を取り除きまたはこすり落とすように、加熱要素223の外面にこすり付けられてよい。
【0129】
[144]ツール235は、使用されていないアンロックアーム230を覆うための第1のカバー242を含むことができる。さらに、使用されていない洗浄ブラシ241を覆うための第2のカバー243が設けられてよい。カバー242、243は、ツール235が喫煙代用システムのための消耗品に視覚的に似るように設計されてよい。ツール235でカバーを保持するために、好適な構成が提供され得る。
【0130】
[145]デバイス202は、電子機器空洞224をさらに含む。再充電可能な電池205(リチウムイオン電池)の形の電源が、電子機器空洞224に位置する。
【0131】
[146]デバイス202は、USBポート206の形のコネクタ(すなわち、デバイス201のIOモジュールの一部を形成する)を含む。たとえば、コネクタは、別法として、たとえばマイクロUSBポートまたはUSB-Cポートとしてよい。USBポート206は、再充電可能な電池205を再充電するために使用されてよい。
【0132】
[147]デバイス202は、電子機器空洞224に位置するコントローラ(図示せず)を含む。コントローラは、プリント回路基板(PCB)に取り付けられたマイクロコントローラを含む。USBポート206はまた、コントローラ208に接続される(すなわち、PCBおよびマイクロコントローラに接続される)。
【0133】
[148]コントローラ208は、デバイス202の少なくとも1つの機能を制御するように構成される。たとえば、コントローラ208は、加熱器204の動作を制御するように構成される。加熱器204の動作のそのような制御は、コントローラが加熱器204への再充電可能な電池205の電気的接続をトグルすることによって実現されてよい。たとえば、コントローラ208は、ユーザがボタン212を押下したことに応答して、加熱器204を制御するように構成される。ボタン212を押下することで、コントローラが、加熱器204に電圧(再充電可能な電池205から)が印加される(加熱要素223が加熱される)ことを可能にし得る。
【0134】
[149]コントローラはまた、デバイス201または消耗品202の(たとえば、検出された)状態に応答して、LED211を制御するように構成される。たとえば、コントローラは、デバイス201がオン状態にあるかオフ状態にあるかを示すように、LEDを制御することができる(たとえば、デバイスがオン状態にあるとき、LEDのうちの1つまたは複数が、コントローラによって点灯されてよい)。
【0135】
[150]デバイス202は、パフセンサ225の形のさらなる入力手段(すなわち、ボタン212に加えて)を含む。パフセンサ225は、ユーザが消耗品202の下流端218で吸い込んだ(すなわち、吸入した)ことを検出するように構成される。パフセンサ225は、たとえば、圧力センサ、流量計、またはマイクロフォンの形としてよい。パフセンサ225は、電子機器空洞224内のコントローラ208に動作可能に接続され、したがって、パフ状態(すなわち、吸い込んでいるか吸い込んでいないか)を示すパフセンサ225からの信号が、コントローラ208への入力を形成する(したがって、コントローラ208によって反応されてよい)。
【0136】
[151]上記の説明、または以下の特許請求の範囲、または添付の図面に開示する特徴は、その特有の形態において、または開示された機能を実行する手段、もしくは開示された結果を得るための方法もしくはプロセスに関して、適宜表現されており、別個に、またはそのような特徴の任意の組合せで、その多種多様な形態で本発明を実現するために利用されてよい。
【0137】
[152]本発明について、上述した例示的な実施形態とともに説明したが、多くの等価の修正形態および変形形態は、この開示が与えられたとき、当業者には明らかである。したがって、上述した本発明の例示的な実施形態は、限定的ではなく例示的であるとみなされる。本発明の主旨および範囲から逸脱することなく、記載する実施形態に対して、さまざまな変化が加えられてもよい。
【0138】
[153]あらゆる疑問を回避するために、本明細書に提供されるあらゆる理論的説明は、読み手の理解を改善する目的で提供されたものである。本発明者らは、これらの理論的説明のいずれにも拘束されることを望まない。
【0139】
[154]本明細書で使用されるあらゆる項目名は、構成のみを目的としたものであり、記載する主題を限定すると解釈されるべきではない。
【0140】
[155]続く特許請求の範囲を含む本明細書全体を通して、別段コンテキストが要求しない限り、単語「有する(have)」、「含む(comprise)」、および「含む(include)」、ならびに「having」、「comprises」、「comprising」、および「including」などの変化形は、記述された完全体またはステップ、あるいは完全体またはステップの群を含めることを含意するように理解されることになるものの、いかなる他の完全体またはステップ、あるいは完全体またはステップの群も排除するものではない。
【0141】
[156]本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるとき、別段コンテキストが明白に指示しない限り、単数形「a」、「an」、および「the」は、複数の参照を含むことに留意されたい。本明細書では、範囲は、「概ね(about)」1つの特定の値から、および/または「概ね(about)」別の特定の値までとして表されてよい。そのような範囲が表現されるとき、別の実施形態は、1つの特定の値から、および/または他の特定の値までを含む。同様に、接頭辞「約(about)」の使用によって、値が近似として表現されるとき、特定の値が別の実施形態を形成することが理解されよう。数値に関連する用語「約(about)」は、任意選択であり、たとえば±10%を意味する。
【0142】
[157]単語「好ましい(preferred)」および「好ましくは(preferably)」は、本明細書において、いくつかの状況下で特定の利益を提供することができる本発明の実施形態を指すために使用される。しかし、他の実施形態もまた、同じまたは異なる状況下で好ましいことがあることを理解されたい。したがって、1つまたは複数の好ましい実施形態への言及は、他の実施形態が有用でないことを意味または含意するものではなく、本開示の範囲または特許請求の範囲から他の実施形態を除外することを意図したものでもない。

図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図7