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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】送信装置、および伝送システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20240906BHJP
   H04N 23/54 20230101ALI20240906BHJP
   H04N 21/238 20110101ALI20240906BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20240906BHJP
   H04L 65/40 20220101ALI20240906BHJP
【FI】
H04N23/60 300
H04N23/54
H04N21/238
H04N21/24
H04L65/40
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021558351
(86)(22)【出願日】2020-11-13
(86)【国際出願番号】 JP2020042423
(87)【国際公開番号】W WO2021100627
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2023-09-27
(31)【優先権主張番号】P 2019209579
(32)【優先日】2019-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】316005926
【氏名又は名称】ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】弁理士法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小澤 美穂
【審査官】▲徳▼田 賢二
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/225449(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/225534(WO,A1)
【文献】特開2012-120159(JP,A)
【文献】特開2008-252739(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/60
H04N 23/54
H04N 21/238
H04N 21/24
H04L 65/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1フレームの画像を構成する1ライン分の画素データをペイロードに含み、前記ペイロードにヘッダを付加した複数のパケットを伝送路へと出力可能な送信部と、
前記画素データの識別情報を、少なくとも前記ペイロードの一部の領域に付加する識別情報付加部と
を備え、
前記識別情報付加部は、前記ペイロードの前記一部の領域に、前記一部の領域に付加される情報が前記識別情報であることを示すコードと、前記一部の領域に付加される前記識別情報の種類を示すコードと、前記識別情報のデータを示すコードとを付加する
送信装置。
【請求項2】
前記複数のパケットのうち、一部のパケットは、前記画素データに代えてダミー領域を前記ペイロードに含むパケットであり、
前記識別情報付加部は、前記ダミー領域に前記識別情報を示すデータを付加する
請求項1に記載の送信装置。
【請求項3】
前記識別情報付加部は、前記ダミー領域に複数ライン分の前記識別情報を示すデータを付加する
請求項2に記載の送信装置。
【請求項4】
前記ペイロードの前記一部の領域は、前記ダミー領域に設けられたEmbedded Dataの領域である
請求項に記載の送信装置。
【請求項5】
前記ヘッダは、前記識別情報を格納可能な領域を有し、
前記識別情報付加部は、前記ヘッダにおける前記識別情報を格納可能な領域と、前記ペイロードの前記一部の領域とに前記識別情報を付加する
請求項1に記載の送信装置。
【請求項6】
送信装置と、
受信装置と
を含み、
前記送信装置は、
1フレームの画像を構成する1ライン分の画素データをペイロードに含み、前記ペイロードにヘッダを付加した複数のパケットを伝送路へと出力可能な送信部と、
前記画素データの識別情報を、少なくとも前記ペイロードの一部の領域に付加する識別情報付加部と
を備え、
前記識別情報付加部は、前記ペイロードの前記一部の領域に、前記一部の領域に付加される情報が前記識別情報であることを示すコードと、前記一部の領域に付加される前記識別情報の種類を示すコードと、前記識別情報のデータを示すコードとを付加する
伝送システム。
【請求項7】
前記受信装置は、
前記複数のパケットを前記伝送路を介して、前記送信装置の前記送信部から受信可能な受信部
を備え、
前記受信部は、少なくとも前記ペイロードの前記一部の領域に前記画素データの識別情報が付加されたパケットを、前記送信装置から受信可能である
請求項に記載の伝送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像データの送信を行う送信装置、および画像データの送受信を行う伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
伝送システムには、複数ライン分の画素データを含む画像データを送受信するものがある。特許文献1には、制御情報を含むヘッダと、1ライン分の画素データを含むペイロードとを有するパケットを生成し、このパケットを用いて画像データを送受信する伝送システムが開示されている。特許文献1に記載の技術では、送受信される画素データの種類等を示す画素データの識別情報を格納する領域としてData IDをヘッダに付加することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-120158号公報
【発明の概要】
【0004】
識別情報を格納する領域がヘッダのData IDのみでは、画素データの種類が増加するに伴い、領域が不足し、識別情報を確実に伝送することが困難になる可能性がある。
【0005】
画素データの識別情報を確実に伝送することが可能となる送信装置、および伝送システムを提供することが望ましい。
【0006】
本開示の一実施の形態に係る送信装置は、1フレームの画像を構成する1ライン分の画素データをペイロードに含み、ペイロードにヘッダを付加した複数のパケットを伝送路へと出力可能な送信部と、画素データの識別情報を、少なくともペイロードの一部の領域に付加する識別情報付加部とを備える。識別情報付加部は、ペイロードの一部の領域に、一部の領域に付加される情報が識別情報であることを示すコードと、一部の領域に付加される識別情報の種類を示すコードと、識別情報のデータを示すコードとを付加する。
【0008】
本開示の一実施の形態に係る伝送システムは、送信装置と、受信装置とを含み、送信装置は、1フレームの画像を構成する1ライン分の画素データをペイロードに含み、ペイロードにヘッダを付加した複数のパケットを伝送路へと出力可能な送信部と、画素データの識別情報を、少なくともペイロードの一部の領域に付加する識別情報付加部とを備える。識別情報付加部は、ペイロードの一部の領域に、一部の領域に付加される情報が識別情報であることを示すコードと、一部の領域に付加される識別情報の種類を示すコードと、識別情報のデータを示すコードとを付加する。
【0009】
本開示の一実施の形態に係る送信装置、または伝送システムでは、画素データの識別情報を、少なくともペイロードの一部の領域に付加することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施の形態に係る伝送システムの第1の構成例を示すブロック図である。
図2】一実施の形態に係る伝送システムの第2の構成例を示すブロック図である。
図3】一実施の形態に係る伝送システムにおけるフレームフォーマットの一例を示す説明図である。
図4図3に示したフレームフォーマットの1パケットのヘッダ構造の一例を示す説明図である。
図5図4に示したヘッダ構造におけるヘッダ情報の内容の一例を示す説明図である。
図6】一実施の形態に係る伝送システムにおける送信部の一構成例を示すブロック図である。
図7】一実施の形態に係る伝送システムにおける受信部の一構成例を示すブロック図である。
図8】Data IDの拡張された格納先の第1の例を示す説明図である。
図9】Data IDの拡張された格納先の第2の例を示す説明図である。
図10】Data IDの構成例を示す説明図である。
図11】Embedded DataにData IDを付加した場合のデータ構成例の第1の例を示す説明図である。
図12】Embedded DataにData IDを付加した場合のデータ構成例の第2の例を示す説明図である。
図13】ペイロードにData IDを付加した場合のデータ構成例の第1の例を示す説明図である。
図14】ペイロードにData IDを付加した場合のデータ構成例の第2の例を示す説明図である。
図15】ペイロードにData IDを付加した場合のデータ構成例の第3の例を示す説明図である。
図16】Data IDで表される識別情報の具体例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.一実施の形態
1.1 一実施の形態に係る伝送システムの構成および動作(図1図7
1.2 一実施の形態に係る伝送システムの改善例(図8図16
1.3 効果
2.その他の実施の形態
【0012】
<1.一実施の形態>
[1.1 一実施の形態に係る伝送システムの構成および動作]
[伝送システムの構成例]
図1は、本開示の一実施の形態に係る伝送システム1の第1の構成例を示している。
【0013】
図1に示した伝送システム1は、センサモジュール11とDSP(Digital Signal Processor)12とを備えている。センサモジュール11とDSP12は、例えば、それぞれ異なるLSI(Large Scale Integrated Circuit)により構成され、デジタルカメラや携帯電話機などの、撮像機能を有する同じ撮像装置内に設けられる。
【0014】
センサモジュール11は、撮像部21と送信部22とを有している。また、センサモジュール11は、システム制御部51と、レジスタ53とを有している。また、センサモジュール11は、後述するフレームデータ入力部52(図6)を有している。システム制御部51とレジスタ53は、撮像部21と送信部22とに接続されている。
【0015】
DSP12は、受信部31と画像処理部32とを有している。また、DSP12は、レジスタ142と、システム制御部143とを有している。また、DSP12は、後述するフレームデータ出力部141(図7)を有している。レジスタ142とシステム制御部143は、受信部31と画像処理部32とに接続されている。
【0016】
センサモジュール11におけるシステム制御部51およびレジスタ53と、DSP12におけるレジスタ142およびシステム制御部143は、制御線13により互いに接続され、センサモジュール11とDSP12との間で、制御データ等の通信が可能となっている。
【0017】
撮像部21は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、レンズを介して受光した光の光電変換を行う。また、撮像部21は、光電変換によって得られた信号のA/D変換などを行い、1フレームの画像を構成する画素データを、1画素のデータずつ順に送信部22に出力する。
【0018】
送信部22は、撮像部21から供給された各画素のデータを、例えば撮像部21から供給された順に複数の伝送路に割り当て、複数の伝送路を介して並列にDSP12に送信する。図1の例においては、8本の伝送路を用いて画素データの伝送が行われている。センサモジュール11とDSP12の間の伝送路は有線の伝送路であってもよいし、無線の伝送路であってもよい。以下、適宜、センサモジュール11とDSP12の間の伝送路をレーン(Lane)という。
【0019】
DSP12の受信部31は、8本のレーンを介して送信部22から伝送されてきた画素データを受信し、各画素のデータを順に画像処理部32に出力する。
【0020】
画像処理部32は、受信部31から供給された画素データに基づいて1フレームの画像を生成し、生成した画像を用いて各種の画像処理を行う。センサモジュール11からDSP12に伝送される画像データはRAWデータであり、画像処理部32においては、画像データの圧縮、画像の表示、記録媒体に対する画像データの記録などの各種の処理が行われる。
【0021】
図2は、一実施の形態に係る伝送システム1の第2の構成例を示している。
【0022】
撮像部21からは、同一画素につき、互いに種類の異なる複数の画素データが出力されるように構成されてもよい。例えば図2に示したように、同一画素のデータとして、種類の異なる2つの画素データ(第1画素データDATA1、第2画素データDATA2)が出力されるように構成されてもよい。例えば、同一画素について、ゲインの異なる2つの画素データが出力されるように構成されてもよい。この場合、送信部22と受信部31との間で、例えば2つの画素データを並列的に伝送するように構成されてもよい。例えば、Lane0~7のうちLane0~3を第1画素データDATA1を伝送する第1分割伝送路(LINK0)として割り当て、Lane4~7を第2画素データDATA2を伝送する第2分割伝送路(LINK1)として割り当てるように構成してもよい。このように、送信部22と受信部31との間で、例えば種類の異なる画素データを並列的に伝送するために、複数のレーンを、画素データの種類ごとの複数の分割伝送路(LINK)に分割した構成にしてもよい。
【0023】
なお、伝送システム1において、送信部22と受信部31とが、それぞれ複数設けられていてもよい。この場合、例えば、1つの撮像部21で撮像された1フレームまたは複数フレームの画像データを分割して、複数の送信部に並列的に入力し、その並列的に入力された1フレームまたは複数フレームの画像データを、複数の受信部31に並列的に送信するようにしてもよい。そして、並列的に受信した複数の受信部31からの1フレームまたは複数フレームの画像データを並列的にDSP12に出力するようにしてもよい。
【0024】
以上のように、伝送システム1のセンサモジュール11には、撮像された1フレームまたは複数フレームの画像データを伝送する送信部22を1つまたは複数設けることが可能となっている。一方、DSP12には、センサモジュール11の送信部22に対応して、センサモジュール11から伝送されてきた1フレームまたは複数フレームの画像データを受信する受信部31が1つまたは複数設けることが可能となっている。
【0025】
以下、センサモジュール11に1つの送信部22が設けられ、DSP12に1つの受信部31が設けられる図1の伝送システム1におけるデータ伝送を基本にして説明する。複数の送信部22のそれぞれと複数の受信部31のそれぞれとの間においても同様にしてデータ伝送が行われる。
【0026】
[フレームフォーマット]
図3は、センサモジュール11とDSP12との間で1フレームの画像データを伝送するのに用いられるフレームフォーマットの一例を示している。
【0027】
有効画素領域A1は、撮像部21により撮像された1フレームの画像の有効画素の領域である。有効画素領域A1の左側には、垂直方向の画素数が有効画素領域A1の垂直方向の画素数と同じであるマージン領域A2が設定される。
【0028】
有効画素領域A1の上側には、水平方向の画素数が、有効画素領域A1とマージン領域A2全体の水平方向の画素数と同じである前ダミー領域A3が設定される。図3の例においては、前ダミー領域A3にはEmbedded Dataが挿入されている。Embedded Dataは、シャッタスピード、絞り値、ゲインなどの、撮像部21による撮像に関する設定値の情報が含まれる。後ダミー領域A4にEmbedded Dataが挿入されることもある。
【0029】
有効画素領域A1の下側には、水平方向の画素数が、有効画素領域A1とマージン領域A2全体の水平方向の画素数と同じである後ダミー領域A4が設定される。
【0030】
有効画素領域A1、マージン領域A2、前ダミー領域A3、および後ダミー領域A4から画像データ領域A11が構成される。
【0031】
画像データ領域A11を構成する各ラインの前にはヘッダが付加され、ヘッダの前にはStart Codeが付加される。また、画像データ領域A11を構成する各ラインの後ろにはフッタがオプションで付加され、フッタの後ろにはEnd Codeなどの後述する制御コードが付加される。フッタが付加されない場合、画像データ領域A11を構成する各ラインの後ろにEnd Codeなどの制御コードが付加される。
【0032】
撮像部21により撮像された1フレームの画像をセンサモジュール11からDSP12に伝送する毎に、図3に示すフォーマットのデータ全体が伝送データとして伝送される。
【0033】
図3の上側の帯は下側に示す伝送データの伝送に用いられるパケットの構造を示している。水平方向の画素の並びをラインとすると、パケットのペイロードには、画像データ領域A11の1ラインを構成する画素のデータが格納される。1フレームの画像データ全体の伝送は、画像データ領域A11の垂直方向の画素数以上の数のパケットを用いて行われることになる。
【0034】
1ライン分の画素データが格納されたペイロードに、ヘッダとフッタが付加されることによって1パケットが構成される。後に詳述するように、ヘッダには、Frame Start,Frame End,Line Valid,Line Number,Reserved,ECCなどの、ペイロードに格納されている画素データの付加的な情報が含まれる。また、ヘッダには、太線L11で囲んだように、Embedded Line,Data IDが含まれる。各パケットには、制御コードであるStart CodeとEnd Codeが少なくとも付加される。
【0035】
このように、1フレームの画像を構成する画素データをライン毎に伝送するフォーマットを採用することによって、ヘッダ等の付加的な情報やStart Code, End Codeなどの制御コードをライン毎のブランキング期間中に伝送することが可能になる。
【0036】
図4は、図3に示したフレームフォーマットの1パケットのヘッダ構造の一例を示している。図5は、図4に示したヘッダ構造におけるヘッダ情報の内容の一例を示している。
【0037】
上述したように、1つのパケットは、ヘッダと、1ライン分の画素データであるペイロードデータとを含む。パケットにはフッタが付加されることもある。ヘッダは、ヘッダ情報とHeader ECCとを含む。各パケットの先頭にはStart Codeが付加され、後ろにはEnd Codeが付加される。
【0038】
ヘッダ情報には、Frame Start,Frame End,Line Valid,Line Number,Reservedが含まれる。ヘッダ情報には、さらに、ライン情報としてのEmbedded Line、およびデータ識別としてのData IDが含まれる。各情報の内容と情報量を図5に示す。
【0039】
Frame Startは、フレームの先頭を示す1ビットの情報である。図3の画像データ領域A11の1ライン目の画素データの伝送に用いられるパケットのヘッダのFrame Startには1の値が設定され、他のラインの画素データの伝送に用いられるパケットのヘッダのFrame Startには0の値が設定される。
【0040】
Frame Endは、フレームの終端を示す1ビットの情報である。有効画素領域A1の終端ラインの画素データをペイロードに含むパケットのヘッダのFrame Endには1の値が設定され、他のラインの画素データの伝送に用いられるパケットのヘッダのFrame Endには0の値が設定される。
【0041】
Frame StartとFrame Endが、フレームに関する情報であるフレーム情報となる。
【0042】
Line Validは、ペイロードに格納されている画素データのラインが有効画素のラインであるのか否かを表す1ビットの情報である。有効画素領域A1内のラインの画素データの伝送に用いられるパケットのヘッダのLine Validには1の値が設定され、他のラインの画素データの伝送に用いられるパケットのヘッダのLine Validには0の値が設定される。
【0043】
Line Numberは、ペイロードに格納されている画素データにより構成されるラインのライン番号を表す13ビットの情報である。
【0044】
Line ValidとLine Numberが、ラインに関する情報であるライン情報となる。
【0045】
Embedded Lineは、Embedded Dataが挿入されているラインの伝送に用いられるパケットであるのか否かを表す1ビットの情報である。例えば、Embedded Dataを含むラインの伝送に用いられるパケットのヘッダのEmbedded Lineには1の値が設定され、他のラインの伝送に用いられるパケットのヘッダのEmbedded Lineには0の値が設定される。上述したように、撮像に関する設定値の情報が、Embedded Dataとして前ダミー領域A3や後ダミー領域A4の所定のラインに挿入される。
【0046】
Data IDは、ペイロードに格納されている画素データの番号を示すPビットの情報である。Pビットは1ビット以上の所定の数のビットを表す。
【0047】
Reservedは拡張用の31-Pビットの領域である。ヘッダ情報全体のデータ量は6バイトになる。
【0048】
図4に示すように、ヘッダ情報に続けて配置されるHeader ECCには、6バイトのヘッダ情報に基づいて計算された2バイトの誤り検出符号であるCRC(Cyclic Redundancy Check)符号が含まれる。また、Header ECCには、CRC符号に続けて、ヘッダ情報とCRC符号の組である8バイトの情報と同じ情報が2つ含まれる。
【0049】
すなわち、1つのパケットのヘッダには、同じヘッダ情報とCRC符号の組が3つ含まれる。ヘッダ全体のデータ量は、1組目のヘッダ情報とCRC符号の組の8バイトと、2組目のヘッダ情報とCRC符号の組の8バイトと、3組目のヘッダ情報とCRC符号の組の8バイトとの、あわせて24バイトになる。
【0050】
[送信部22と受信部31の構成]
図6は、伝送システム1における送信部22の一構成例を示している。図7は、伝送システム1における受信部31の一構成例を示している。
【0051】
送信部22と受信部31は、それぞれ、リンクレイヤの構成と物理レイヤの構成からなる。図6および図7において、実線L2より上側に示す構成がリンクレイヤの構成であり、実線L2より下側に示す構成が物理レイヤの構成である。
【0052】
なお、実線L1の上に示す構成はアプリケーションレイヤの構成である。アプリケーションレイヤには、システム制御部51、フレームデータ入力部52、およびレジスタ53と、フレームデータ出力部141、レジスタ142、およびシステム制御部143とが含まれる。フレームデータ入力部52は、例えば撮像部21に設けられる。フレームデータ出力部141は、例えば画像処理部32に設けられる。
【0053】
システム制御部51は、送信部22のLINK-TXプロトコル管理部61と通信を行い、フレームフォーマットに関する情報を提供するなどして画像データの伝送を制御する。
【0054】
フレームデータ入力部52は、ユーザによる指示などに応じて撮像を行い、撮像を行うことによって得られた画像を構成する各画素のデータを送信部22のPixel to Byte変換部62に供給する。
【0055】
レジスタ53は、Pixel to Byte変換のビット数やLane数等の情報を記憶する。レジスタ53に記憶されている情報に従って画像データの送信処理が行われる。
【0056】
フレームデータ出力部141は、受信部31から供給された各ラインの画素データに基づいて1フレームの画像を生成し、出力する。フレームデータ出力部141から出力された画像を用いて各種の処理が行われる。
【0057】
レジスタ142は、Byte to Pixel変換のビット数やLane数などの、画像データの受信に関する各種の設定値を記憶する。レジスタ142に記憶されている情報に従って画像データの受信処理が行われる。
【0058】
システム制御部143は、LINK-RXプロトコル管理部121と通信を行い、モードチェンジ等のシーケンスを制御する。
【0059】
[送信部22のリンクレイヤの構成]
図6に示したように、送信部22には、リンクレイヤの構成として、LINK-TXプロトコル管理部61、Pixel to Byte変換部62、ペイロードECC挿入部63、パケット生成部64、およびレーン分配部65が設けられている。LINK-TXプロトコル管理部61は、状態制御部71、ヘッダ生成部72、データ挿入部73、およびフッタ生成部74を有している。
【0060】
LINK-TXプロトコル管理部61の状態制御部71は、送信部22のリンクレイヤの状態を管理する。
【0061】
ヘッダ生成部72は、例えば図4に示したような、1ライン分の画素データが格納されたペイロードに付加されるヘッダを生成し、パケット生成部64に出力する。
【0062】
ヘッダ生成部72は、システム制御部51による制御に従ってヘッダ情報を生成する。例えば、システム制御部51からは、フレームデータ入力部52が出力する画素データのライン番号を表す情報や、フレームの先頭、終端を表す情報がヘッダ生成部72に供給される。
【0063】
また、ヘッダ生成部72は、ヘッダ情報を生成多項式に適用してCRC符号を計算する。ヘッダ情報に付加されるCRC符号の生成多項式は例えば下式(1)により表される。
CRC16=X16+X15+X2+1 ……(1)
【0064】
ヘッダ生成部72は、ヘッダ情報にCRC符号を付加することによってヘッダ情報とCRC符号の組を生成し、同じヘッダ情報とCRC符号の組を3組繰り返して配置することによってヘッダを生成する。ヘッダ生成部72は、生成したヘッダをパケット生成部64に出力する。
【0065】
データ挿入部73は、スタッフィング(stuffing)に用いられるデータを生成し、Pixel to Byte変換部62とレーン分配部65とに出力する。Pixel to Byte変換部62に供給されたスタッフィングデータであるペイロードスタッフィングデータは、Pixel to Byte変換後の画素データに付加され、ペイロードに格納される画素データのデータ量の調整に用いられる。また、レーン分配部65に供給されたスタッフィングデータであるレーンスタッフィングデータは、レーン割り当て後のデータに付加され、レーン間のデータ量の調整に用いられる。
【0066】
フッタ生成部74は、システム制御部51による制御に応じて、適宜、ペイロードデータを生成多項式に適用して32ビットのCRC符号を計算し、計算により求めたCRC符号をフッタとしてパケット生成部64に出力する。フッタとして付加されるCRC符号の生成多項式は例えば下式(2)により表される。
CRC32=X32+X31+X4+X3+X+1 ……(2)
【0067】
Pixel to Byte変換部62は、フレームデータ入力部52から供給された画素データを取得し、各画素のデータを1バイト単位のデータに変換するPixel to Byte変換を行う。例えば、撮像部21により撮像された画像の各画素の画素値(RGB)は、8ビット、10ビット、12ビット、14ビット、16ビットのうちのいずれかのビット数で表される。
【0068】
Pixel to Byte変換部62は、Pixel to Byte変換を例えばラインの左端の画素から順に各画素を対象として行う。また、Pixel to Byte変換部62は、Pixel to Byte変換によって得られたバイト単位の画素データに、データ挿入部73から供給されたペイロードスタッフィングデータを付加することによってペイロードデータを生成し、ペイロードECC挿入部63に出力する。
【0069】
Pixel to Byte変換後の画素データは、変換によって得られた順に、所定の数のグループにグループ化される。送信部22のリンクレイヤにおいては、このようにしてグループ化が行われた後、クロック信号によって規定される期間毎に、各グループにおいて同じ位置にある画素データを対象として処理が並行して行われる。例えば16のグループに画素データが割り当てられた場合、各列に並ぶ16の画素データを同じ期間内に処理するようにして画素データの処理が進められる。
【0070】
上述したように、1つのパケットのペイロードには1ラインの画素データが含まれる。ここでは、図3の有効画素領域A1の画素データの処理について説明しているが、マージン領域A2等の他の領域の画素データについても有効画素領域A1の画素データとともに処理される。
【0071】
1ライン分の画素データがグループ化された後、各グループのデータ長が同じ長さになるように、ペイロードスタッフィングデータが付加される。ペイロードスタッフィングデータは1バイトのデータである。
【0072】
このような構成を有するペイロードデータがPixel to Byte変換部62からペイロードECC挿入部63に供給される。
【0073】
ペイロードECC挿入部63は、Pixel to Byte変換部62から供給されたペイロードデータに基づいて、ペイロードデータの誤り訂正に用いられる誤り訂正符号を計算し、計算により求めた誤り訂正符号であるパリティをペイロードデータに挿入する。誤り訂正符号として、例えばリードソロモン符号が用いられる。なお、誤り訂正符号の挿入はオプションであり、例えば、ペイロードECC挿入部63によるパリティの挿入と、フッタ生成部74によるフッタの付加はいずれか一方のみを行うことが可能とされる。
【0074】
ペイロードECC挿入部63においては、基本的に、例えば224個の画素データに基づいて2バイトのパリティが生成され、224個の画素データに続けて挿入される。
【0075】
ペイロードECC挿入部63は、パリティを挿入したペイロードデータをパケット生成部64に出力する。パリティの挿入が行われない場合、Pixel to Byte変換部62からペイロードECC挿入部63に供給されたペイロードデータは、そのままパケット生成部64に出力される。
【0076】
パケット生成部64は、ペイロードECC挿入部63から供給されたペイロードデータに、ヘッダ生成部72により生成されたヘッダを付加することによってパケットを生成する。フッタ生成部74によりフッタの生成が行われている場合、パケット生成部64は、ペイロードデータにフッタを付加することも行う。
【0077】
パケット生成部64は、生成した1パケットを構成するデータであるパケットデータをレーン分配部65に出力する。レーン分配部65に対しては、ヘッダデータとペイロードデータからなるパケットデータ、ヘッダデータとペイロードデータとフッタデータからなるパケットデータ、または、ヘッダデータと、パリティが挿入されたペイロードデータからなるパケットデータが供給されることになる。図4のパケット構造は論理的なものであり、リンクレイヤ、物理レイヤにおいては、図4の構造を有するパケットのデータがバイト単位で処理される。
【0078】
レーン分配部65は、パケット生成部64から供給されたパケットデータを、先頭のデータから順に、Lane0~7のうちのデータ伝送に用いる各レーンに割り当てる。
【0079】
レーン分配部65は、各レーンに割り当てたパケットデータを物理レイヤに出力する。以下、Lane0~7の8レーンを用いてデータを伝送する場合について主に説明するが、データ伝送に用いるレーンの数が他の数の場合であっても同様の処理が行われる。
【0080】
[送信部22の物理レイヤの構成]
図6に示したように、送信部22には、物理レイヤの構成として、PHY-TX状態制御部81、クロック生成部82、および信号処理部83-0~83-Nが設けられている。信号処理部83-0は、制御コード挿入部91、8B10Bシンボルエンコーダ92、同期部93、および送信部94を有している。レーン分配部65から出力された、Lane0に割り当てられたパケットデータは信号処理部83-0に入力され、Lane1に割り当てられたパケットデータは信号処理部83-1に入力される。また、LaneNに割り当てられたパケットデータは信号処理部83-Nに入力される。
【0081】
このように、送信部22の物理レイヤには、信号処理部83-0~83-Nがレーンの数と同じ数だけ設けられ、各レーンを用いて伝送するパケットデータの処理が、信号処理部83-0~83-Nのそれぞれにおいて並行して行われる。信号処理部83-0の構成について説明するが、信号処理部83-1~83-Nも同様の構成を有する。
【0082】
PHY-TX状態制御部81は、信号処理部83-0~83-Nの各部を制御する。例えば、信号処理部83-0~83-Nにより行われる各処理のタイミングがPHY-TX状態制御部81により制御される。
【0083】
クロック生成部82は、クロック信号を生成し、信号処理部83-0~83-Nのそれぞれの同期部93に出力する。
【0084】
信号処理部83-0の制御コード挿入部91は、レーン分配部65から供給されたパケットデータに対して制御コードを付加する。制御コードは、予め用意された複数種類のシンボルの中から選択された1つのシンボルにより、または複数種類のシンボルの組み合わせにより表されるコードである。制御コード挿入部91により挿入される各シンボルは8ビットのデータである。後段の回路で8B10B変換が施されることによって、制御コード挿入部91により挿入された1シンボルは10ビットのデータになる。一方、受信部31においては後述するように受信データに対して10B8B変換が施されるが、受信データに含まれる10B8B変換前の各シンボルは10ビットのデータであり、10B8B変換後の各シンボルは8ビットのデータになる。
【0085】
制御コードには、図4に示したStart Code,End Code等が含まれる。また、制御コードには、Idle Code,Pad Code,Sync Code,Deskew Code,Standby Codeが含まれる。
【0086】
制御コード挿入部91は、制御コードを付加したパケットデータを8B10Bシンボルエンコーダ92に出力する。
【0087】
8B10Bシンボルエンコーダ92は、制御コード挿入部91から供給されたパケットデータ(制御コードが付加されたパケットデータ)に対して8B10B変換を施し、10ビット単位のデータに変換したパケットデータを同期部93に出力する。
【0088】
同期部93は、8B10Bシンボルエンコーダ92から供給されたパケットデータの各ビットを、クロック生成部82により生成されたクロック信号に従って送信部94に出力する。
【0089】
送信部94は、Lane0を構成する伝送路を介して、同期部93から供給されたパケットデータを受信部31に送信する。8レーンを用いてデータ伝送が行われる場合、Lane1~7を構成する伝送路をも用いてパケットデータが受信部31に送信される。
【0090】
[受信部31の物理レイヤの構成]
図7に示したように、受信部31には、物理レイヤの構成として、PHY-RX状態制御部101、および信号処理部102-0~102-Nが設けられている。信号処理部102-0は、受信部111、クロック生成部112、同期部113、シンボル同期部114、10B8Bシンボルデコーダ115、スキュー補正部116、および制御コード除去部117を有している。Lane0を構成する伝送路を介して送信されてきたパケットデータは信号処理部102-0に入力され、Lane1を構成する伝送路を介して送信されてきたパケットデータは信号処理部102-1に入力される。また、LaneNを構成する伝送路を介して送信されてきたパケットデータは信号処理部102-Nに入力される。
【0091】
このように、受信部31の物理レイヤには、信号処理部102-0~102-Nがレーンの数と同じ数だけ設けられ、各レーンを用いて伝送されてきたパケットデータの処理が、信号処理部102-0~102-Nのそれぞれにおいて並行して行われる。信号処理部102-0の構成について説明するが、信号処理部102-1~102-Nも同様の構成を有する。
【0092】
受信部111は、Lane0を構成する伝送路を介して送信部22から伝送されてきたパケットデータを表す信号を受信し、クロック生成部112に出力する。
【0093】
クロック生成部112は、受信部111から供給された信号のエッジを検出することによってビット同期をとり、エッジの検出周期に基づいてクロック信号を生成する。クロック生成部112は、受信部111から供給された信号を、クロック信号とともに同期部113に出力する。
【0094】
同期部113は、クロック生成部112により生成されたクロック信号に従って、受信部111において受信された信号のサンプリングを行い、サンプリングによって得られたパケットデータをシンボル同期部114に出力する。クロック生成部112と同期部113によりCDR(Clock Data Recovery)の機能が実現される。
【0095】
シンボル同期部114は、パケットデータに含まれる制御コードを検出することによって、または制御コードに含まれる一部のシンボルを検出することによってシンボル同期をとる。例えば、シンボル同期部114は、Start Code,End Code,Deskew Codeに含まれるK28.5のシンボルを検出し、シンボル同期をとる。シンボル同期部114は、各シンボルを表す10ビット単位のパケットデータを10B8Bシンボルデコーダ115に出力する。
【0096】
また、シンボル同期部114は、パケットデータの伝送が開始される前のトレーニングモード時に送信部22から繰り返し送信されてくるSync Codeに含まれるシンボルの境界を検出することによってシンボル同期をとる。
【0097】
10B8Bシンボルデコーダ115は、シンボル同期部114から供給された10ビット単位のパケットデータに対して10B8B変換を施し、8ビット単位のデータに変換したパケットデータをスキュー補正部116に出力する。
【0098】
スキュー補正部116は、10B8Bシンボルデコーダ115から供給されたパケットデータからDeskew Codeを検出する。スキュー補正部116によるDeskew Codeの検出タイミングの情報はPHY-RX状態制御部101に供給される。
【0099】
また、スキュー補正部116は、Deskew Codeのタイミングを、PHY-RX状態制御部101から供給された情報により表されるタイミングに合わせるようにしてレーン間のData Skewを補正する。PHY-RX状態制御部101からは、信号処理部102-0~102-Nのそれぞれにおいて検出されたDeskew Codeのタイミングのうち、最も遅いタイミングを表す情報が供給されてくる。
【0100】
スキュー補正部116は、Data Skewを補正したパケットデータを制御コード除去部117に出力する。
【0101】
制御コード除去部117は、パケットデータに付加された制御コードを除去し、Start CodeからEnd Codeまでの間のデータをパケットデータとしてリンクレイヤに出力する。
【0102】
PHY-RX状態制御部101は、信号処理部102-0~102-Nの各部を制御し、レーン間のData Skewの補正などを行わせる。また、PHY-RX状態制御部101は、所定のレーンで伝送エラーが起きて制御コードが失われた場合、失われた制御コードに代えて、他のレーンで伝送されてきた制御コードを付加することによって制御コードの誤り訂正を行う。
【0103】
[受信部31のリンクレイヤの構成]
図7に示したように、受信部31には、リンクレイヤの構成として、LINK-RXプロトコル管理部121、レーン統合部122、パケット分離部123、ペイロードエラー訂正部124、およびByte to Pixel変換部125が設けられている。LINK-RXプロトコル管理部121は、状態制御部131、ヘッダエラー訂正部132、データ除去部133、およびフッタエラー検出部134を有している。
【0104】
レーン統合部122は、物理レイヤの信号処理部102-0~102-Nから供給されたパケットデータを、送信部22のレーン分配部65による各レーンへの分配順と逆順で並び替えることによって統合する。
【0105】
各レーンのパケットデータの統合時、データ除去部133による制御に従って、レーンスタッフィングデータがレーン統合部122により除去される。レーン統合部122は、統合したパケットデータをパケット分離部123に出力する。
【0106】
パケット分離部123は、レーン統合部122により統合された1パケット分のパケットデータを、ヘッダデータを構成するパケットデータとペイロードデータを構成するパケットデータとに分離する。パケット分離部123は、ヘッダデータをヘッダエラー訂正部132に出力し、ペイロードデータをペイロードエラー訂正部124に出力する。
【0107】
また、パケット分離部123は、パケットにフッタが含まれている場合、1パケット分のデータを、ヘッダデータを構成するパケットデータとペイロードデータを構成するパケットデータとフッタデータを構成するパケットデータとに分離する。パケット分離部123は、ヘッダデータをヘッダエラー訂正部132に出力し、ペイロードデータをペイロードエラー訂正部124に出力する。また、パケット分離部123は、フッタデータをフッタエラー検出部134に出力する。
【0108】
ペイロードエラー訂正部124は、パケット分離部123から供給されたペイロードデータにパリティが挿入されている場合、パリティに基づいて誤り訂正演算を行うことによってペイロードデータのエラーを検出し、検出したエラーの訂正を行う。
【0109】
ペイロードエラー訂正部124は、各Basic Block,Extra Blockを対象として誤り訂正を行うことによって得られた誤り訂正後の画素データをByte to Pixel変換部125に出力する。パケット分離部123から供給されたペイロードデータにパリティが挿入されていない場合、パケット分離部123から供給されたペイロードデータはそのままByte to Pixel変換部125に出力される。
【0110】
Byte to Pixel変換部125は、ペイロードエラー訂正部124から供給されたペイロードデータに含まれるペイロードスタッフィングデータをデータ除去部133による制御に従って除去する。
【0111】
また、Byte to Pixel変換部125は、ペイロードスタッフィングデータを除去して得られたバイト単位の各画素のデータを、8ビット、10ビット、12ビット、14ビット、または16ビット単位の画素データに変換するByte to Pixel変換を行う。Byte to Pixel変換部125においては、送信部22のPixel to Byte変換部62によるPixel to Byte変換と逆の変換が行われる。
【0112】
Byte to Pixel変換部125は、Byte to Pixel変換によって得られた8ビット、10ビット、12ビット、14ビット、または16ビット単位の画素データをフレームデータ出力部141に出力する。フレームデータ出力部141においては、例えば、ヘッダ情報のLine Validにより特定される有効画素の各ラインがByte to Pixel変換部125により得られた画素データに基づいて生成され、ヘッダ情報のLine Numberに従って各ラインが並べられることによって1フレームの画像が生成される。
【0113】
LINK-RXプロトコル管理部121の状態制御部131は、受信部31のリンクレイヤの状態を管理する。
【0114】
ヘッダエラー訂正部132は、パケット分離部123から供給されたヘッダデータに基づいてヘッダ情報とCRC符号の組を3組取得する。ヘッダエラー訂正部132は、ヘッダ情報とCRC符号の組の各組を対象として、ヘッダ情報のエラーを検出するための演算である誤り検出演算を、そのヘッダ情報と同じ組のCRC符号を用いて行う。
【0115】
また、ヘッダエラー訂正部132は、それぞれの組のヘッダ情報の誤り検出結果と、誤り検出演算により求められたデータの比較結果とのうちの少なくともいずれかに基づいて正しいヘッダ情報を推測し、正しいと推測したヘッダ情報と復号結果を出力する。誤り検出演算により求められたデータは、ヘッダ情報にCRCの生成多項式を適用することによって求められた値である。また、復号結果は、復号成功または復号失敗を表す情報である。
【0116】
ヘッダ情報とCRC符号の3つの組をそれぞれ組1、組2、組3とする。この場合、ヘッダエラー訂正部132は、組1を対象とした誤り検出演算によって、組1のヘッダ情報にエラーがあるか否か(誤り検出結果)と、誤り検出演算により求められたデータであるデータ1を取得する。また、ヘッダエラー訂正部132は、組2を対象とした誤り検出演算によって、組2のヘッダ情報にエラーがあるか否かと、誤り検出演算により求められたデータであるデータ2を取得する。ヘッダエラー訂正部132は、組3を対象とした誤り検出演算によって、組3のヘッダ情報にエラーがあるか否かと、誤り検出演算により求められたデータであるデータ3を取得する。
【0117】
また、ヘッダエラー訂正部132は、データ1とデータ2が一致するか否か、データ2とデータ3が一致するか否か、データ3とデータ1が一致するか否かをそれぞれ判定する。
【0118】
例えば、ヘッダエラー訂正部132は、組1、組2、組3を対象としたいずれの誤り検出演算によっても誤りが検出されず、誤り検出演算によって求められたデータのいずれの比較結果もが一致した場合、復号結果として、復号成功を表す情報を選択する。また、ヘッダエラー訂正部132は、いずれのヘッダ情報も正しいと推測し、組1のヘッダ情報、組2のヘッダ情報、組3のヘッダ情報のうちのいずれかを出力情報として選択する。
【0119】
一方、ヘッダエラー訂正部132は、組1を対象とした誤り検出演算でだけ誤りが検出されなかった場合、復号結果として、復号成功を表す情報を選択するとともに、組1のヘッダ情報が正しいと推測し、組1のヘッダ情報を出力情報として選択する。
【0120】
また、ヘッダエラー訂正部132は、組2を対象とした誤り検出演算でだけ誤りが検出されなかった場合、復号結果として、復号成功を表す情報を選択するとともに、組2のヘッダ情報が正しいと推測し、組2のヘッダ情報を出力情報として選択する。
【0121】
ヘッダエラー訂正部132は、組3を対象とした誤り検出演算でだけ誤りが検出されなかった場合、復号結果として、復号成功を表す情報を選択するとともに、組3のヘッダ情報が正しいと推測し、組3のヘッダ情報を出力情報として選択する。
【0122】
ヘッダエラー訂正部132は、以上のようにして選択した復号結果と出力情報をレジスタ142に出力し、記憶させる。このように、ヘッダエラー訂正部132によるヘッダ情報の誤り訂正は、複数のヘッダ情報の中から、エラーのないヘッダ情報をCRC符号を用いて検出し、検出したヘッダ情報を出力するようにして行われる。
【0123】
データ除去部133は、レーン統合部122を制御してレーンスタッフィングデータを除去し、Byte to Pixel変換部125を制御してペイロードスタッフィングデータを除去する。
【0124】
フッタエラー検出部134は、パケット分離部123から供給されたフッタデータに基づいて、フッタに格納されたCRC符号を取得する。フッタエラー検出部134は、取得したCRC符号を用いて誤り検出演算を行い、ペイロードデータのエラーを検出する。フッタエラー検出部134は、誤り検出結果を出力し、レジスタ142に記憶させる。
【0125】
[センサモジュール11とDSP12の動作の概要]
次に、センサモジュール11とDSP12の動作の概要を説明する。伝送システム1を有する撮像装置の動作を例に説明する。
【0126】
センサモジュール11の撮像部21では、例えば、撮像装置に設けられたシャッタボタンが押されるなどして撮像の開始が指示された場合に撮像を行う。撮像部21のフレームデータ入力部52(図6)は、撮像によって得られた1フレームの画像を構成する画素データを、1画素のデータずつ順に、送信部22に出力する。
【0127】
送信部22によるデータ送信処理により、1ライン分の画素データをペイロードに格納したパケットが生成され、パケットを構成するパケットデータが受信部31に対して送信される。
【0128】
受信部31では、データ受信処理が行われる。データ受信処理により、送信部22から送信されてきたパケットデータが受信され、ペイロードに格納されている画素データが画像処理部32に出力される。
【0129】
送信部22により行われるデータ送信処理と受信部31により行われるデータ受信処理は、1ライン分の画素データを対象として交互に行われる。すなわち、ある1ラインの画素データがデータ送信処理によって送信されたとき、データ受信処理が行われ、データ受信処理によって1ラインの画素データが受信されたとき、次の1ラインの画素データを対象としてデータ送信処理が行われる。送信部22によるデータ送信処理と受信部31によるデータ受信処理は、適宜、時間的に並行して行われることもある。
【0130】
1フレームの画像を構成する全てのラインの画素データの送受信が終了した場合、画像処理部32のフレームデータ出力部141は、受信部31から供給された画素データに基づいて1フレームの画像を生成する。
【0131】
[1.3 一実施の形態に係る伝送システム1の改善例]
図4および図5を用いて説明したように、一実施の形態に係る伝送システム1では、ヘッダにData IDという領域があり、Data IDを利用することで、画素データの種類等の識別情報を付加することが可能である。一方、近年では、画素データの種類が増加しており、このまま増加するとData IDがヘッダ領域に収まりきらない可能性がある。識別情報としては、ROI(Region of Interest)や画素データを伝送する伝送路の種類(LINK)等がある。
【0132】
一実施の形態に係る伝送システム1では、Data IDを格納する領域はヘッダのReservedの領域を使用すれば、ある程度拡大することが可能である。近年、画素データの種類等が増えてきているので、Reservedの領域も含め、このヘッダの領域だけでは識別情報が収まらなくなる可能性がある。
【0133】
そこで、以下では、一実施の形態に係る伝送システム1の改善例として、画素データの識別情報を格納する領域を拡大し、識別情報を確実に伝送することが可能となる技術を説明する。
【0134】
図8は、Data IDの拡張された格納先の第1の例を示している。
【0135】
図8に示したように、Data IDは例えばEmbedded Dataの領域に付加することが可能である。なお、図8では、前ダミー領域A3にEmbedded Dataの領域がある例を示しているが、後ダミー領域A4にEmbedded Dataの領域が挿入されていてもよい。この場合、Embedded Dataには、Data IDとして、複数ライン分の識別情報を示すデータを付加することが可能である。この場合、パケット生成部64は、例えばEmbedded Dataの領域にData IDが付加されたパケットを生成する。
【0136】
図9は、Data IDの拡張された格納先の第2の例を示している。
【0137】
図9に示したように、Data IDは例えば画素データを含むペイロードの一部の領域に付加することが可能である。この場合、ペイロードには、Data IDとして、1ライン分の識別情報を示すデータを付加することが可能である。この場合、パケット生成部64は、例えば画素データを含むペイロードの領域の一部にData IDが付加されたパケットを生成する。
【0138】
なお、Data IDの格納先を拡張する場合には、ヘッダにある通常のData IDの領域を併用することが可能である。また、Data IDの格納先を拡張するにあたって、ヘッダにおけるReservedの領域を、Data IDの拡張された格納先を示す領域等として利用するようにしてもよい。
【0139】
図10は、Data IDの構成例を示している。
【0140】
Data IDは、例えば、識別Codeと、Data種類と、Dataとを含む。識別Codeは、Data ID以外のデータを付加することも考慮し、拡張性を持たせて4bitとしている。Data IDは、Data IDであることを示すコードであり、例えば「0001」等の値となる。Data種類は、Data IDのData種類を示す。Data種類は、例えばLINK番号等を示す。Dataは、Data IDのDataを示す。Dataは、例えば「0001」であればLINK0であること等を示す。
【0141】
図11図12は、Data IDをEmbedded Dataの領域に付加する場合のデータ構成例を示している。
【0142】
図11は、Embedded DataにData IDを付加した場合のデータ構成例の第1の例を示している。
【0143】
図11では、例えば、2種類の画素データをそれぞれLINK0,LINK1に振り分ける場合のData IDの構成例を示す。図11の例では、識別Codeの値が「0001」であり、Data IDであることが示されている。また、Data種類の値が「0001」であり、DataがLINK番号であることが示されている。また、Dataの値が「0001」であり、LINK0からの出力であることが示されている。
【0144】
図12は、Embedded DataにData IDを付加した場合のデータ構成例の第2の例を示している。
【0145】
図12では、例えば、ROIの個数を示すData IDの構成例を示す。図12の例では、識別Codeの値が「0001」であり、Data IDであることが示されている。また、Data種類の値が「0010」であり、DataがROIの個数であることが示されている。また、Dataの値が「1000」であり、ROIの個数が示されている。
【0146】
図13図15は、1ラインごとにData IDを付加する場合のデータ構成例を示している。
【0147】
図13は、ペイロードにData IDを付加した場合のデータ構成例の第1の例を示している。図13では、ヘッダのData IDは使わず、別の領域(ペイロード)だけにData IDを付加する場合の例を示している。ヘッダのData IDの値は「1111」とし、Data IDがペイロードにあることを示す。図13の例では、ペイロードにData種類と、Dataと、通常の1ライン分の画素データとを含む。図13の例では、Data種類の値が「0001」であり、DataがLINK番号であることが示されている。また、Dataの値が「0001」であり、LINK0からの出力であることが示されている。
【0148】
図14は、ペイロードにData IDを付加した場合のデータ構成例の第2の例を示している。図14では、ヘッダのData IDを併用し、別の領域(ペイロード)にもData IDを付加した場合の第1の例を示している。
【0149】
図14の例では、ペイロードにもData IDがあることを示すために、ヘッダのData IDの最上位ビットを使用する場合の例を示している。
例えば、ヘッダのData ID=1***とし、
1の場合:Data IDがペイロード領域にもあることを示す。
0の場合:Data IDがヘッダ領域のみにあることを示す。
【0150】
図14の例では、ペイロードにData種類と、Dataと、通常の1ライン分の画素データとを含む。図14の例では、Data種類の値が「0001」であり、DataがLINK番号であることが示されている。また、Dataの値が「0001」であり、LINK0からの出力であることが示されている。
【0151】
図15は、ペイロードにData IDを付加した場合のデータ構成例の第3の例を示している。図15では、ヘッダのData IDを併用し、別の領域(ペイロード)にもData IDを付加した場合の第2の例を示している。
【0152】
図15の例では、ペイロードにもData IDがあることを示すために、ヘッダのReservedの領域を使用してData IDがペイロードにもあることを示す。例えば、Reservedの領域内の1ビットをData IDの拡張ビットとして使用する。例えば、Reservedの値が1の場合、0の場合、以下のことを示す。
1の場合:Data IDがペイロード領域にもあることを示す。
0の場合:Data IDがヘッダ領域のみにあることを示す。
【0153】
図15の例では、ペイロードにData種類と、Dataと、通常の1ライン分の画素データとを含む。図15の例では、Data種類の値が「0001」であり、DataがLINK番号であることが示されている。また、Dataの値が「0001」であり、LINK0からの出力であることが示されている。
【0154】
図16は、Data IDで表される識別情報の具体例を示している。
【0155】
図16に示したように、Data種類としては、例えば、Gain、露光時間、ROIID、ROI位置情報、AD bit数、画素の種類情報、シャッタスピード、画素位置、およびECC有無などがある。
【0156】
Data種類がGainの場合、Dataとしては、Gain設定値を含む。Data記載例としては、例えば0[dB]、6[dB]、1[倍],2[倍]などであってもよい。
【0157】
Data種類が露光時間の場合、Dataとしては、露光時間情報を示す値を含む。Data記載例としては、例えば1[ms]などであってもよい。
【0158】
Data種類がROI IDの場合、Dataとしては、領域ID番号を含む。Data記載例としては、例えば1,2,3・・などであってもよい。
【0159】
Data種類がROI位置情報の場合、Dataとしては、左上座標等を含む。Data記載例としては、例えば左上画素のX座標などであってもよい。
【0160】
Data種類がAD bit数の場合、Dataとしては、bit数を含む。Data記載例としては、例えば10[bit],12[bit]などであってもよい。
【0161】
Data種類が画素の種類情報の場合、Dataとしては、RGB、IR、その他を示す値を含む。Data記載例としては、例えばR=11,G=10などであってもよい。
【0162】
Data種類がシャッタスピードの場合、Dataとしては、フレームレートを含む。Data記載例としては、例えば60[fps],120[fps]などであってもよい。
【0163】
Data種類が画素位置の場合、Dataとしては、上下左右を示す値、座標等を含む。Data記載例としては、例えば左上=11,X座標などであってもよい。
【0164】
Data種類がECC有無の場合、Dataとしては、ECC有無を示す値を含む。Data記載例としては、例えばECCあり=1、ECCなし=0などであってもよい。
【0165】
[1.3 効果]
以上説明したように、一実施の形態に係る伝送システム1の改善例によれば、画素データの識別情報を、少なくともペイロードの一部の領域に付加することが可能となるように構成したので、画素データの識別情報を確実に伝送することが可能となる。
【0166】
また、一実施の形態に係る伝送システム1の改善例によれば、画素データの種類等の増加に伴い、ヘッダのData ID領域のみでは識別情報を付加するとこが困難になった場合においても、画素データの識別情報を確実に伝送することが可能となる。
【0167】
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。以降の他の実施の形態の効果についても同様である。
【0168】
<2.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記一実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
【0169】
例えば、本技術は以下のような構成を取ることもできる。
以下の構成の本技術によれば、画素データの識別情報を、少なくともペイロードの一部の領域に付加することが可能となるように構成したので、画素データの識別情報を確実に伝送することが可能となる。
【0170】
(1)
1フレームの画像を構成する1ライン分の画素データをペイロードに含み、前記ペイロードにヘッダを付加した複数のパケットを伝送路へと出力可能な送信部と、
前記画素データの識別情報を、少なくとも前記ペイロードの一部の領域に付加する識別情報付加部と
を備える
送信装置。
(2)
前記複数のパケットのうち、一部のパケットは、前記画素データに代えてダミー領域を前記ペイロードに含むパケットであり、
前記識別情報付加部は、前記ダミー領域に前記識別情報を示すデータを付加する
上記(1)に記載の送信装置。
(3)
前記識別情報付加部は、前記ダミー領域に複数ライン分の前記識別情報を示すデータを付加する
上記(2)に記載の送信装置。
(4)
前記識別情報付加部は、前記複数のパケットにおけるそれぞれの前記ペイロードの一部の領域に、1ラインごとの識別情報を付加する
上記(1)に記載の送信装置。
(5)
前記識別情報付加部は、前記ヘッダと、少なくとも前記ペイロードの一部の領域とに前記識別情報を付加する
上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の送信装置。
(6)
前記識別情報付加部は、前記ヘッダに、前記識別情報を付加した領域に関する情報を付加する
上記(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の送信装置。
(7)
1フレームの画像を構成する1ライン分の画素データをペイロードに含み、前記ペイロードにヘッダを付加した複数のパケットを、伝送路を介して送信装置の送信部から受信可能な受信部
を備え、
前記受信部は、少なくとも前記ペイロードの一部の領域に前記画素データの識別情報が付加されたパケットを、前記送信装置から受信可能である
受信装置。
(8)
送信装置と、
受信装置と
を含み、
前記送信装置は、
1フレームの画像を構成する1ライン分の画素データをペイロードに含み、前記ペイロードにヘッダを付加した複数のパケットを伝送路へと出力可能な送信部と、
前記画素データの識別情報を、少なくとも前記ペイロードの一部の領域に付加する識別情報付加部と
を備える
伝送システム。
(9)
前記受信装置は、
前記複数のパケットを前記伝送路を介して、前記送信装置の前記送信部から受信可能な受信部
を備え、
前記受信部は、少なくとも前記ペイロードの一部の領域に前記画素データの識別情報が付加されたパケットを、前記送信装置から受信可能である
上記(8)に記載の伝送システム。
【0171】
本出願は、日本国特許庁において2019年11月20日に出願された日本特許出願番号第2019-209579号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
【0172】
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図15
図16