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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】漏水防止装置
(51)【国際特許分類】
   F16J 15/24 20060101AFI20240906BHJP
   E02B 7/20 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
F16J15/24 Z
E02B7/20 104
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022026466
(22)【出願日】2022-02-24
(65)【公開番号】P2023122774
(43)【公開日】2023-09-05
【審査請求日】2023-10-16
(73)【特許権者】
【識別番号】522071441
【氏名又は名称】アイシー株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】504024597
【氏名又は名称】独立行政法人水資源機構
(74)【代理人】
【識別番号】100124419
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 敬也
(74)【代理人】
【識別番号】100068663
【弁理士】
【氏名又は名称】松波 祥文
(72)【発明者】
【氏名】瀬嵩 真澄
(72)【発明者】
【氏名】宮田 和明
(72)【発明者】
【氏名】吉成 佑太
(72)【発明者】
【氏名】岩松 裕二
【審査官】久慈 純平
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第210423137(CN,U)
【文献】特開2008-025696(JP,A)
【文献】特開平06-094138(JP,A)
【文献】中国実用新案第202370731(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16J 15/24
E02B 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設ダムにおけるゲートの扉体を上下動させる駆動装置のピストン軸の貫通箇所や、前記扉体の開度を表示する開度計のピストン軸の貫通箇所を水密に封止している既設パッキンの経年劣化等に伴って発生する漏水を防ぐために、当該貫通箇所に取付けられる装置であって、
前記ピストン軸の周囲に相対向する状態で固定される第1フランジ及び第2フランジと、
前記第1フランジ及び第2フランジとピストン軸との間に形成される円形状の孔部に収納される複数の後付けパッキンと、
前記第1フランジ及び第2フランジの上部に嵌着されて前記後付けパッキンが孔部から抜脱するのを防ぐ半円形状に2分割されたパッキン押え部材と、
前記第1フランジ及び第2フランジに、前記ピストン軸に対して垂直な面内で進退可能に取付けられて前記パッキン押え部材を押圧する複数の押圧爪と、を備えて構成され、
前記孔部内には、当該孔部内に収納される後付けパッキン1本分に相当する高さ位置に、内側方向へ向けて段部を設けるとともに、
前記第2フランジは、前記段部付近において上部フランジ及び下部フランジに分割可能に形成されていることを特徴とする漏水防止装置。
【請求項2】
前記第1フランジ及び第2フランジの底面側には、前記ピストン軸の貫通箇所への取付け時に、当該貫通箇所においてパッキン固定部材を固定しているボルトの頭部を収納する凹部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の漏水防止装置。
【請求項3】
前記第1フランジ及び第2フランジには、対角線上の複数箇所に前記押圧爪を前記ピストン軸に対して垂直な面内で進退可能に収納する収納部を設けるとともに、前記収納部には前記押圧爪をパッキン押え部材側へ進出させたり、収納部側へ後退させたりするための進退部材を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の漏水防止装置。
【請求項4】
前記第1フランジ及び第2フランジには、前記押圧爪を前記ピストン軸に対して垂直な面内で進退可能に収納する収納部を複数箇所に設けた一対のアダプタを相対向する状態で取付けるとともに、前記収納部には前記押圧爪をパッキン押え部材側へ進出させたり、収納部側へ後退させたりするための進退部材を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の漏水防止装置。
【請求項5】
前記パッキン押え部材の上部には内周側から外周側へ向けて下向きに傾斜する傾斜面を形成するとともに、
前記押圧爪の先端側には裏面側から表面側へ向けて上向きに傾斜する傾斜面を形成し、
前記押圧爪を前記ピストン軸に対して垂直な面内においてパッキン押え部材側へ進出させて前記傾斜面同士を噛合わせることで前記パッキン押え部材を押圧するようにしたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の漏水防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダムに設けられたゲートを開閉駆動する駆動装置のピストン軸等の貫通箇所からの漏水を防ぐために、当該貫通箇所に取付けられる漏水防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、ダムにはその堤頂部に設けられる非常用洪水吐設備や、中位~低位に設けられる常用洪水吐設備として複数のゲートが設けられている。
前記常用洪水吐設備としてのゲートは、例えばダムに設けられた放流管(放水路)を開閉する扉体と、前記扉体を上下動させる油圧シリンダ等の駆動装置と、前記扉体の上下動と連動してゲート(扉体)の開度を表示する開度計とを備えて構成されている。
前記扉体は、例えば前記放流管(放水路)とその上方に設けた操作室との間に埋設されたボンネットに収容され、前記駆動装置によって上下動させることで、前記放流管(放水路)を開閉するべく前記ボンネットから出没可能となっているとともに、前記駆動装置及び開度計は前記操作室の床面に露出するボンネットカバー上に設置される。前記駆動装置及び開度計のピストン軸は前記ボンネットカバーを貫通して前記扉体の上部に固定されており、前記ピストン軸の貫通部分はパッキン(シール手段)によってそれぞれ水密に封止されている。
【0003】
前記のように構成したゲートは、平時においては常に放流管(放水路)を閉鎖している関係上、駆動装置及び開度計のピストン軸の貫通箇所を封止しているパッキンには常に水圧が掛かる状況にあり、また、駆動装置によって扉体を繰り返し上下動させることで生じる前記ピストン軸との摩擦等により前記パッキンが経年の間に劣化するため、前記ピストン軸の貫通部分から漏水が発生し、操作室内が浸水するおそれがあった。
この場合、前記パッキンを交換することで漏水の発生を防ぐことが可能であるが、前記のように常に水圧が掛かる状況下にあっては、交換のためにパッキンを取外すことにより操作室内に水が噴出するという問題があった。
【0004】
このため、例えば特許文献1のように、劣化したパッキンを取外すことなく、漏水対策を施すことを可能とした技術が開示されている。
特許文献1に開示されている技術において、ゲートの扉体に固定されたピストン軸は操作室の床面に設けられた隔絶部材を貫通して前記操作室内に突出しており、前記隔絶部材にはピストン軸の貫通箇所にパッキン固定部材を用いてパッキンが固定されている。前記パッキンはピストン軸の外周面に沿って環状に配置され、前記パッキン固定部材は、当該パッキン固定部材を貫通して隔絶部材に設けたボルト穴に螺合されるボルトによって、上方から前記パッキンを押圧するようにして前記隔絶部材に固定されている。
【0005】
そして、前記パッキンが経年劣化して漏水が発生した場合には、まず漏水箇所であるパッキン固定部材とピストン軸の外周面との境界位置に付加パッキンを前記ピストン軸の外周面に巻き付けるようにして配置する。つづいて、前記付加パッキンの上方から止水具を構成する2つの止水パーツを、前記ピストン軸を挟むように組み合わせて取付けるとともに、前記2つの止水パーツを組み合わせてなる止水具を、止水具固定部材(ボルト)を用いて隔絶部材に固定する。この際、前記止水具には、前記パッキン固定部材を隔絶部材に固定するためのボルト穴と合致する位置にボルト孔が設けられており、前記ボルト孔とボルト穴とを合致させた状態で、前記止水具固定部材を、前記止水具及びパッキン固定部材を貫通して隔絶部材に螺合させる。この結果、前記付加パッキンは止水具により押圧されて漏水箇所を密閉するように変形するので、漏水を防ぐことが可能となる。
【0006】
また、前記止水具の上方にはグリスコットン保持溝を設け、この保持溝にグリスコットンをピストン軸の外周面に沿って環状に配置するとともに、前記グリスコットンの上方からグリスコットン固定具を取付け、当該グリスコットン固定具を、固定具固定部材(ボルト)を用いて止水具に固定するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2020-176681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
然るに、特許文献1に記載されている技術においては、止水具に設けたボルト孔と、パッキン固定部材を隔絶部材に固定するボルトが螺合されるボルト穴とを合致させるとともに、止水具固定部材(ボルト)を前記ボルト孔及びボルト穴に貫通させることにより、前記止水具を隔絶部材に固定するようにしているが、狭隘なスペースにおいて目視し難い状況で前記ボルト孔とボルト穴とを合致させる作業は非常に面倒であった。
また、前記のようにして止水具を隔絶部材に固定する場合、前記パッキン固定部材を隔絶部材に固定しているボルトを一旦取外す必要があると考えられるが、常に水圧が掛かる状況下において前記ボルトを取外すと、前記パッキン固定部材が水圧によって押し上げられ、操作室内に水が噴出するおそれがあった。
更に、止水具の上方にグリスコットン固定具を取付けるようにしているので、高さ方向の嵩が増すという問題もあった。
【0009】
本発明は前記の問題点に鑑み、狭隘な漏水箇所への取付け作業を円滑・容易に行うことを可能とした漏水防止装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記種々の課題を解決するために、本発明の漏水防止装置は、既設ダムにおけるゲートの扉体を上下動させる駆動装置のピストン軸の貫通箇所や、前記扉体の開度を表示する開度計のピストン軸の貫通箇所を水密に封止している既設パッキンの経年劣化等に伴って発生する漏水を防ぐために、当該貫通箇所に取付けられる装置であって、前記ピストン軸の周囲に相対向する状態で固定される第1フランジ及び第2フランジと、前記第1フランジ及び第2フランジとピストン軸との間に形成される円形状の孔部に収納される複数の後付けパッキンと、前記第1フランジ及び第2フランジの上部に嵌着されて前記後付けパッキンが孔部から抜脱するのを防ぐ半円形状に2分割されたパッキン押え部材と、前記第1フランジ及び第2フランジに、前記ピストン軸に対して垂直な面内で進退可能に取付けられて前記パッキン押え部材を押圧する複数の押圧爪と、を備えて構成され、前記孔部内には、当該孔部内に配置される後付けパッキン1本分に相当する高さ位置に内側方向へ向けて段部を設けるとともに、前記第2フランジは、前記段部付近において上部フランジ及び下部フランジに分割可能に形成されていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の漏水防止装置において、前記第1フランジ及び第2フランジの底面側には、前記ピストン軸の貫通箇所への取付け時に、当該貫通箇所においてパッキン固定部材を固定しているボルトの頭部を収納する凹部が設けられていることを特徴とする。
【0012】
更に、本発明の漏水防止装置において、前記第1フランジ及び第2フランジには、対角線上の複数箇所に前記押圧爪を前記ピストン軸に対して垂直な面内で進退可能に収納する収納部を設けるとともに、前記収納部には前記押圧爪をパッキン押え部材側へ進出させたり、収納部側へ後退させたりするための進退部材を設けたことを特徴とする。
また、本発明の漏水防止装置において、前記第1フランジ及び第2フランジには、前記押圧爪を前記ピストン軸に対して垂直な面内で進退可能に収納する収納部を複数箇所に設けた一対のアダプタを相対向する状態で取付けるとともに、前記収納部には前記押圧爪をパッキン押え部材側へ進出させたり、収納部側へ後退させたりするための進退部材を設けたことを特徴とする。
【0013】
更に、本発明の漏水防止装置において、前記パッキン押え部材の上部には内周側から外周側へ向けて下向きに傾斜する傾斜面を形成するとともに、前記押圧爪の先端側には裏面側から表面側へ向けて上向きに傾斜する傾斜面を形成し、前記押圧爪を前記ピストン軸に対して垂直な面内でパッキン押え部材側へ進出させて前記傾斜面同士を噛合わせることで前記パッキン押え部材を押圧するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の漏水防止装置は前記のように構成されているので、以下のような効果を有する。
即ち、本発明の漏水防止装置は、第1フランジ、第2フランジ、後付けパッキン、パッキン押え部材及び押圧爪を複合的に組み合わせることにより構成されるので、これらの各部材を所定の順序で適宜ピストン軸の周囲に配設することにより、狭隘なスペースであってもスムーズな取付けが可能となる。
【0015】
また、第1フランジ及び第2フランジと、ピストン軸との間に形成される孔部には、後付けパッキン1本分に相当する高さ位置に内側方向(ピストン軸側)に向けて段部が設けられているので、前記段部の下方に配置した後付けパッキンが、ピストン軸の貫通箇所からの漏水によって浮き上がるのを防ぎ、漏水が拡大するのを良好に防ぐことができる。しかも、前記後付けパッキンは、所定太さの紐状に形成されており、これを必要な長さに切断して使用すればよいため、前記孔部や段部の下方等の狭隘なスペースへの配置が容易に行える。
【0016】
更に、第1フランジ及び第2フランジの底面側には、ピストン軸の貫通箇所においてパッキン固定部材を固定しているボルトの頭部を収納する凹部を設けたので、前記貫通箇所への取付け時の位置決めが容易に行えるとともに、前記ボルトを全て取外すことなく第1フランジ及び第2フランジを取付けることが可能となる。従って、前記ボルトを全て取外すことでパッキン固定部材が水圧により持ち上がり、水が噴出するという問題を防ぐことができる。
【0017】
また、第1フランジ及び第2フランジには、対角線上の複数箇所に押圧爪を前記ピストン軸に対して垂直な面内で進退可能に収納する収納部を設けるとともに、前記収納部には前記押圧爪をパッキン押え部材側へ進出させたり、収納部側へ後退させたりするための進退部材を設けたので、前記押圧爪の進退操作を容易に行うことができる。
更に、前記第1フランジ及び第2フランジには、押圧爪を前記ピストン軸に対して垂直な面内で進退可能に収納する収納部を複数箇所に設けた一対のアダプタを相対向する状態で取付けるようにすれば、周方向における複数箇所(例えば4箇所)においてパッキン押え部材を押圧することが可能となり、この結果、ピストン軸の外径寸法が太い場合等、パッキン押え部材が大型化した場合でも、確実に押圧することができる。
【0018】
更に、押圧爪を前記ピストン軸に対して垂直な面内でパッキン押え部材側へ進出させ、前記パッキン押え部材の上部に設けた傾斜面と、押圧爪の先端部に設けた傾斜面とを噛合わせることで、前記パッキン押え部材を押圧するようにしているので、当該パッキン押え部材を持ち上げようとする圧力が作用した場合でも確実にこれを防ぐことができるとともに、経年の使用の間に緩みが生じた場合には、前記押圧爪をパッキン押え部材側へ更に水平に進出させることにより増し締めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】ゲートの操作室内を示す説明図である。
図2】本発明の漏水防止装置を示す斜視図である。
図3】本発明の漏水防止装置の取付け状態を示す平面図である。
図4図3のII-II線における断面図である。
図5】本発明の漏水防止装置を構成する第1フランジと第2フランジとを相対向する状態で配置した状況を示す斜視図である。
図6】第1フランジを示す斜視図である。
図7】第2フランジの上部フランジを示す斜視図である。
図8】第2フランジの下部フランジを示す斜視図である。
図9】本発明の漏水防止装置を構成するパッキン押え部材を示す平面図及び正面図である。
図10】本発明の漏水防止装置を構成する押圧爪を示す平面図及び側面図である。
図11】本発明の漏水防止装置を構成するアダプタを示す正面図及び断面図である。
図12】本発明の漏水防止装置を構成する押え板を示す平面図及び断面図である。
図13】漏水防止装置を取付ける前のピストン軸の貫通箇所を示す平面図である。
図14】第1フランジを設置した状態を示す平面図である。
図15】同じく、正面図である。
図16】第1フランジと相対向する状態で第2フランジの下部フランジを設置した状況を示す平面図である。
図17】同じく、要部断面図である。
図18】同じく、正面図である。
図19】第2フランジの下部フランジの上に上部フランジを設置した状態を示す正面図である。
図20】同じく、要部断面図である。
図21】第1フランジと第2フランジとを一体と成した状態を示す平面図である。
図22】同じく、要部断面図である。
図23】ピストン軸と第1フランジ及び第2フランジとの間に形成される孔部にパッキンを配置した状態を示す断面図である。
図24】押圧爪を配置した状態を示す平面図である。
図25図24のIX-IX線における断面図である。
図26】本発明の変形例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための形態について、図1ないし図26を参照しながら説明する。
図1はダムに設けられたゲートの操作室内を示す説明図である。前記操作室100の床面100aにはボンネットカバー101が設置されており、前記ボンネットカバー101上にはゲートの扉体(図示せず)を上下動させる油圧シリンダ等の駆動装置102が設置されるとともに、前記駆動装置102のピストン軸102aはボンネットカバー101及び床面100aを貫通して前記扉体の上部に固定されている。また、前記駆動装置102には前記扉体の上下動と連動してその開度を表示する開度計103が支持部材104を介して並設されており、前記開度計103のピストン軸103aはボンネットカバー101及び床面100aを貫通して前記扉体の上部に固定されている。
【0021】
そして、前記駆動装置102のピストン軸102a及び開度計103のピストン軸103aの貫通箇所はパッキン(図示せず)によって水密に封止されている。前記パッキンは、例えばボンネットカバー101に形成された収納部に前記ピストン軸102a,103aの外周面に沿って環状に、かつ、高さ方向に沿って複数配置し、上方からパッキン固定部材105により押圧しつつ、当該パッキン固定部材105を複数(例えば6本)のボルトB1を用いてボンネットカバー101に固定することにより、前記ピストン軸102a,103aの貫通箇所を水密に封止している。
【0022】
本発明は、前記各ピストン軸102a,103aの貫通箇所を水密に封止するパッキンが経年劣化等して漏水が発生した場合等に、前記漏水を防ぐために取付けられる漏水防止装置に関するものであり、いずれのピストン軸102a,103aの貫通箇所においても取付け可能であるが、本実施の形態においては、開度計103のピストン軸103aの貫通箇所に取付ける場合を一例として説明する。また、前記漏水防止装置を取付ける場合、前記パッキン固定部材105を固定している例えば6本のボルトB1の内、2本を残し4本を取外した状態で、前記ピストン軸103aの貫通箇所に取付けるものとする。
【0023】
図2は本発明の漏水防止装置を示す斜視図、図3は漏水防止装置の取付け状態を示す平面図、図4図3のII-II線における断面図である。図2ないし図4に示すように、本発明の漏水防止装置1は、ボンネットカバー101に固定されているパッキン固定部材105と、開度計103の支持部材104との間の狭隘な隙間に取付けることができるように、可能な限り扁平化して形成されている。前記漏水防止装置1は、前記ピストン軸103aの周囲に相対向した状態で固定される第1フランジ10及び第2フランジ20と、前記ピストン軸103aと第1フランジ10及び第2フランジ20との間に形成される円形状の孔部30に収納される複数の後付けパッキン40(図4参照)と、前記第1フランジ10及び第2フランジ20の上部に嵌着されて前記後付けパッキン40が孔部30から抜脱するのを防ぐ半円形状に2分割されたパッキン押え部材50,50と、前記第1フランジ10及び第2フランジ20に水平方向へ進退可能に取付けられて前記パッキン押え部材50,50を押圧する複数の押圧爪60とを備えて構成されている。以下、各部材の詳細構造について、図3ないし図12を参照しながら説明する。
【0024】
図5は第1フランジ10と第2フランジ20とを相対向する状態で配置した状況を示す斜視図である。図5に示すように、前記第1フランジ10と第2フランジ20は対称的な形状で形成され、相対向する側には前記ピストン軸103aの周囲に配置した際に、当該ピストン軸103aの外径よりもやや大きな孔部30を形成する半円形状の円弧部11,21がそれぞれ設けられており、また、相対向する側の端部には前記第1フランジ10と第2フランジ20とをボルト等の固定部材B2(図3参照)を用いて固定するための固定部12,22がそれぞれ突設されている。なお、前記第1フランジ10の固定部12には、例えば前記固定部材B2が螺合されるネジ穴12aが螺設されており、また、前記第2フランジ20の固定部22には、例えば前記固定部材B2が貫通する透孔22aが穿孔されている。前記孔部30の高さ方向における所定位置には、内側方向(ピストン軸103aの方向)に向けて段部31が設けられているとともに、前記第2フランジ20は前記段部31付近において上部フランジ20Aと下部フランジ20Bとに分割可能に形成されている。
【0025】
図6は第1フランジ10を示す斜視図、図7は第2フランジ20の上部フランジ20Aを示す斜視図、図8は第2フランジ20の下部フランジ20Bを示す斜視図である。図6,7に示すように、前記第1フランジ10及び第2フランジ20の上部フランジ20Aには、パッキン固定部材105から取外される4本のボルトB1が螺合されているボルト穴105a(図13参照)と対応する位置に、貫通孔13,23がそれぞれ設けられており、また、図8に示すように、前記第2フランジ20の下部フランジ20Bには、前記上部フランジ20Aに設けられた貫通孔23と対応する位置を起点として、円弧部21側から反対方向へ向けてスリット23Aが設けられている。
【0026】
図6,8に示すように、前記第1フランジ10及び第2フランジ20の下部フランジ20Aには、パッキン部材105から取外さない2本のボルトB1の頭部と対応する位置に半円形状の凹部14,24が相対向する状態でそれぞれ設けられているとともに、底面側における円弧部11,21の外周には、当該第1フランジ10及び第2フランジ20の下部フランジ20Bとパッキン固定部材105との間において、前記ピストン軸103aの外周に沿って配置されるOリング41(図13参照)を収納する凹溝15,25がそれぞれ設けられている。また、図8に示すように、前記第2フランジ20の下部フランジ20Bの上面側における円弧部21の外周には、当該下部フランジ20Bと上部フランジ20Aとの間において、前記ピストン軸103aの外周に沿って配置されるOリング42(図16参照)を収納する半円形状の凹溝26が設けられている。更に、図6に示すように、前記第1フランジ10には、段部31よりも下方の位置に円弧部11と外部とを連通する連通孔16が形成されている。
【0027】
前記後付けパッキン40は、例えば所定太さ寸法で紐状に形成されており、これを必要な長さに切断し、図4に示すように、前記孔部30内においてピストン軸103aの外周面に沿って環状に、かつ、高さ方向に沿って複数積層した状態で収納するようにしている。なお、前記孔部30に設けられている段部31は、第1フランジ10の底面及び第2フランジ20の下部フランジ20Bの底面から前記後付けパッキン40の1本分の太さ寸法に相当する高さに設けられており、図4に示すように、例えば前記段部31の下方に1本、段部31より上方に3本、合計4本の後付けパッキン40が、前記孔部30内に収納・配置される。
【0028】
図9はパッキン押え部材50を示す図である。図9に示すように、前記パッキン押え部材50は、平面形状が半円形状に形成されており、ピストン軸103aの周囲に相対向する状態で配置される。前記パッキン押え部材50の内径寸法は、ピストン軸103aの周囲に相対向する状態で配置した際に、当該ピストン軸103aの外径寸法と略同じとなるように設定されている。また、前記パッキン押え部材50の上面には内周側から外周側へ向けて下向きに傾斜する傾斜面51が形成されているとともに、前記パッキン押え部材50の内周側の下方には、前記孔部30内に嵌合する所定高さ寸法の嵌合凸部52が設けられている。
【0029】
図10は押圧爪60を示す図である。図10に示すように、前記押圧爪60は、所定厚さを有しかつ平面形状を矩形状として形成されており、その先端側には裏面側から表面側へ向けて上向きに傾斜する傾斜面61が形成されているとともに、後端部には幅方向に所定間隔を設けて2箇所にネジ穴62が形成されている。そして、前記押圧爪60は、アダプタ70及び押え板80を使用して第1フランジ10及び第2フランジ20にそれぞれ取付けられる。
【0030】
図11はアダプタ70を示す図である。図3,11に示すように、前記アダプタ70は、例えば平面形状が横長な六角形状に形成され、相対向する状態で第1フランジ10及び第2フランジ20にそれぞれ取付けられる。前記70の相対向する内周側には、前記第1フランジ10及び第2フランジ20をパッキン固定部材105に固定しているナットNと干渉しない程度の半径寸法で円弧部71が設けられており、また、前記第1フランジ10及び第2フランジ20に設けた固定部12,22から例えばそれぞれ45°の角度位置には、図11に示すように、前記円弧部71に臨む状態で前記押圧爪60の収納部72が2箇所に設けられている。更に、前記アダプタ70の下面には、図11に示すように、前記第1フランジ10及び第2フランジ20が嵌合する凹部73が形成されている。
【0031】
図11に示すように、前記収納部72の後背部には、中央部にネジ穴74とその左右に貫通孔75がそれぞれ設けられており、前記ネジ穴74には、図4に示すように、押圧爪60を収納部72からパッキン押え部材50側へ進出させるためのボルト等からなる押出部材76が、前記押圧爪60の後端部に当接可能な状態で螺合されるとともに、前記貫通孔75には、図4に示すように、前記押圧爪60をパッキン押え部材50側から収納部72内へ後退させるためのボルト等からなる引戻部材77が、前記押圧爪60の後端部に設けたネジ穴62に螺合可能な状態で貫通される。
そして、前記押圧爪60は、前記収納部72の後背部のネジ穴74に螺合した押出部材76を操作して、当該収納部72からパッキン押え部材50側へ進出させ、先端側に形成した傾斜面61と前記パッキン押え部材50の上部に形成した傾斜面51とを噛合わせることにより、前記パッキン押え部材50を下方へ押圧するようにしている。
【0032】
図12は押え板80を示す図である。図12に示すように、前記押え板80は、平面形状を前記アダプタ70と略同形状として平板状に形成されており、パッキン固定部材105の外周に相対向する状態で配置し、かつ、第1フランジ10及び第2フランジ20下部フランジ20Bの底面側に当接させた状態で、前記アダプタ70にボルト等の締付部材B3を用いて固定される。この際、前記押え板80には、前記パッキン固定部材105よりも外側の位置に、前記締付部材B3が貫通する透孔81が例えば4箇所に穿孔されているいるとともに、前記アダプタ70には、前記透孔81と対応する位置に、前記締付部材B3が螺合されるネジ穴78(図11参照)が螺設されており、また、前記第1フランジ10及び第2フランジ20にも前記透孔81と対応する位置に、前記締付部材B3が貫通する透孔17,27(図6~8参照)がそれぞれ穿孔されている(第2フランジ20の下部フランジ20Bにおいてはスリット23Aが一部透孔27を兼ねている)ので、前記締付部材B3を前記押え板80の透孔81、前記第1フランジ10及び第2フランジ20の透孔17,27(スリット23A)の順に貫通し、前記アダプタ70のネジ穴78に螺合させることにより、前記押え板80とアダプタ70は第1フランジ10及び第2フランジ20を挟持した状態で一体的に固定される。
【0033】
次に、本発明の漏水防止装置1を漏水発生時にピストン軸103aの貫通箇所に取付ける場合について、図3,4及び図13ないし図25を参照しながら説明する。
本発明の漏水防止装置1を漏水箇所に取付ける場合は、はじめに、図13に示すようにピストン軸103aの貫通箇所を水密に封止するパッキン固定部材105を固定している6本のボルトB1の内、例えば2本を残し、4本をボルト穴105aから取外す。これにより、漏水発生時に前記漏水防止装置1を取付ける際に、前記パッキン固定部材105が水圧により押し上げられ、水が噴出するのを防ぐことができる。
【0034】
つづいて、図13に示すように前記パッキン固定部材105の上に、ピストン軸103aの外周面に沿って後付けパッキン40を環状に配置するとともに、前記後付けパッキン40より外側に所定の間隔を設けた位置にOリング41を環状に配置し、この状態で、図14,15に示すように、前記パッキン固定部材105の上に第1フランジ10を設置する。前記第1フランジ10を設置する場合、前記パッキン固定部材105の上に配置された後付けパッキン40は、前記第1フランジ10の円弧部11に設けた段部31の下方に収納するとともに、Oリング41は前記第1フランジ10の底面側に設けた凹溝15に収納し、更に、前記パッキン固定部材105を固定している2本のボルトB1の頭部は、その半分を前記第1フランジ10の底面側に設けた半円形状の凹部14に収納した状態とする。これにより、前記第1フランジ10は位置決めされた状態となり、当該第1フランジ10に設けられた貫通孔13は、図14に示すように、前記パッキン固定部材105のボルト穴105aと合致させることができる。
【0035】
そして、図16,17に示すように、前記貫通孔13に六角穴付き止めネジSを貫通させて前記ボルト穴105aに螺合するとともに、前記貫通孔13から突出する止めネジSの頭部にナットNを螺合することにより、第1フランジ10はパッキン固定部材105に対し、その間に後付けパッキン40及びOリング41を介在させた状態で固定される。なお、前記のように止めネジSとナットNを用いて第1フランジ10をパッキン固定部材105に固定する代わりに通常のボルトを用いて固定するようにしてもよい。また、前記止めネジSは第1フランジ10をパッキン固定部材105の上に設置する際に予め貫通孔13に貫通させておいてもよい。
【0036】
次に、図16ないし図18に示すように、パッキン固定部材105の上に、第2フランジ20の下部フランジ20Bを、前記第1フランジ10と相対向する状態で設置する。前記下部フランジ20Bを設置する場合、前記パッキン固定部材105の上に配置された後付けパッキン40は、前記下部フランジ20Bの円弧部21に設けた段部31の下方に収納するとともに、Oリング41は前記下部フランジ20Bの底面側に設けた凹溝25に収納し、更に、前記パッキン固定部材105を固定している2本のボルトB1の頭部は、その半分を前記下部フランジ20Bに設けた半円形状の凹部24に収納した状態とする。これにより、前記下部フランジ20Bは位置決めされた状態となり、当該下部フランジ20Bに設けられたスリット23Aの基端部は、図16,17に示すように、前記パッキン固定部材105のボルト穴105aと合致させることができる。
【0037】
つづいて、図16ないし図18に示すように、前記下部フランジ20Bの上面側に設けた凹溝26に半円形状のOリング42を収納した状態で、上部フランジ20Aを前記下部フランジ20Bの上に設置する。前記上部フランジ20Aを設置する場合は、例えば図20に示すように、予め貫通孔23に六角穴付き止めネジSを挿通し、前記止めネジSの先端部を下部フランジ20Bのスリット23Aに係合させた状態で、固定部22が第1フランジ10の固定部12と当接するまで前記スリット23Aに沿って移動させることにより、図19,20に示すように、前記下部フランジ20Bとの間にOリング42を介在させた状態で設置する。これにより、前記上部フランジ20Aの貫通孔23は、図20に示すように、前記下部フランジ20Bのスリット23Aの基端部及びパッキン固定部材105のボルト穴105aと合致する状態となるので、図21,22に示すように、前記貫通孔23に挿通した止めネジSを前記ボルト穴105aに螺合するとともに、前記貫通孔23から突出する止めネジSの頭部にナットNを螺合することにより、前記上部フランジ20Aと下部フランジ20Bとを一体的にパッキン固定部材105に固定する。なお、前記のように止めネジSとナットNを用いる代わりに、通常のボルトを用いるようにしてもよい。
この後、図21に示すように、前記第2フランジ20の固定部22に設けた透孔22aに固定部材B2を貫通させるとともに、前記固定部材B2を第1フランジ10の固定部12に設けたネジ穴12aに螺合して固定部12,22同士を固定することにより、第1フランジ10及び第2フランジ20を一体と成す。
【0038】
次に、図23に示すように、前記第1フランジ10及び第2フランジ20とピストン軸103aとの間に形成される孔部30の段部31よりも上の位置に、例えば3本の後付けパッキン40を前記ピストン軸103aの外周面に沿って環状に積層・配置するとともに、パッキン押え部材50,50を前記ピストン軸103aの外周において相対向させ、かつ、その内周側下部に設けた嵌合凸部52を前記孔部30に嵌合させた状態で、前記第1フランジ10及び第2フランジ20の上に設置する。なお、前記パッキン押え部材50,50の突き合わせ部分は、いずれかの押圧60と合致する状態としておく(図24参照)。
【0039】
つづいて、図24,25に示すように、前記パッキン押え部材50,50を押圧するための押圧爪60を進退可能に収納したアダプタ70,70を、前記第1フランジ10及び第2フランジに取付ける。この場合、前記アダプタ70,70の下面に設けた凹部73を第1フランジ10及び第2フランジ20の上面に嵌合するとともに、パッキン固定部材105の外側に突出する前記第1フランジ10及び第2フランジ20の底面側に押え板80,80を当接し、この状態で、前記押え板80,80側から締付部材B3を、当該押え板80,80に設けた透孔81、前記第1フランジ10及び第2フランジ20に設けた透孔17,27(スリット23A)に貫通させて、アダプタ70,70に設けたネジ穴78に螺合することにより、図25に示すように、前記押え板80,80、第1フランジ10及び第2フランジ20、アダプタ70,70を一体的に固定する。これにより、前記押圧60は、図24に示すように、周方向における対角線上の4箇所に配置することができる。
【0040】
この後、図3,4に示すように、前記アダプタ70,70に収納した押圧爪60を進出させてパッキン押え部材50,50を押圧する。この場合、図4に示すように、前記押圧爪60が収納されているアダプタ70の収納部72の後背部に設けた貫通孔75に貫通されている引戻部材77と、前記押圧爪60の後端部に設けられたネジ穴62との螺合を解除するとともに、前記収納部72の後背部に設けられたネジ穴74に押出部材76を螺合して、その先端部を当接させた押圧爪60を収納部72から進出させ、前記押圧爪60の先端部に設けた傾斜面61とパッキン押え部材50の上部外周側に設けた傾斜面51とを噛合わせることにより、前記パッキン押え部材50を下方へ押圧してその嵌合凸部52により孔部30に配置した後付けパッキン40を圧縮する。
【0041】
以上のようにして漏水防止装置1を取付けることにより、漏水箇所からの漏水を良好に防ぐことが可能となる。また、前記第1フランジ10には、その内周側に設けた円弧部11と外部とを連通する連通孔16が形成されており、前記第1フランジ10を第2フランジ20とともにパッキン固定部材105に固定して漏水部分を封止した状態で、前記連通孔16の外部側の開口部に圧力計を装着して圧力を計測することにより、封止部分の損耗状況を把握することが可能となる。更に、前記のように漏水防止装置1を漏水箇所に取付けた状態で時間が経過し、緩みが生じたような場合には、押出部材76を操作して押圧60を収納部70から更に進出させることにより増し締めを行うことができる。
【0042】
次に、前記パッキン押え部材50,50の押圧を解除する場合は、押出部材76をネジ穴74との螺合を解除して後退させるとともに、貫通孔75に貫通させた引戻部材77の先端部を押圧爪60の後端部に設けたネジ穴62に螺合させることにより、前記押圧爪60をパッキン押え部材50と噛み合った状態から、図25に示すように収納部72側へ後退させればよい。
【0043】
なお、本発明の実施形態においては、パッキン押え部材50を周方向における対角線上の4箇所において押圧爪60により押圧するようにしているが、例えば、ピストン軸103aの径寸法が小さいような場合には、対角線上の2箇所において押圧爪60により押圧するようにしてもよい。この場合、例えば図26に示すように、前記押圧爪60を収納するための収納部72を第1フランジ10及び第2フランジ20に、それぞれ相対向する状態で一体的に設けるようにすればよい。これにより、アダプタ70や押え板80が不要となるため、取付けのための作業工数や部品点数を削減することが可能となる。
【0044】
また、本発明の実施形態においては、ピストン軸103aの貫通箇所から漏水が発生した場合に、当該貫通箇所に後付けで漏水防止装置1を取付けるようにした場合を一例として説明したが、前記ピストン軸103aの貫通箇所に予め漏水防止装置1を取付けておくことにより、当該貫通箇所からの漏水を事前に予防することも可能である。これは駆動装置102のピストン軸102aの貫通箇所においても同様である。
【符号の説明】
【0045】
1 漏水防止措置
10 第1フランジ
11 円弧部
12 固定部
13 貫通孔
14 凹部
15 凹溝
16 連通孔
17 透孔
20 第2フランジ
20A 上部フランジ
20B 下部フランジ
21 円弧部
22 固定部
23 貫通孔
24 凹部
25,26 凹溝
27 透孔
30 孔部
31 段部
40 後付けパッキン
41,42 Oリング
50 パッキン押え部材
51 傾斜面
52 嵌合凸部
60 押圧爪
61 傾斜面
62 ネジ穴
70 アダプタ
71 円弧部
72 収納部
73 凹部
74,78 ネジ穴
75 貫通孔
76 押出部材
77 引戻部材
80 押え板
81 透孔
100 操作室
101 ボンネットカバー
102 駆動装置
102a ピストン軸
103 開度計
103a ピストン軸
104 支持部材
105 パッキン固定部材
105a ボルト穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
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