(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】特典付与方法、特典付与プログラム、及び特典付与装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20240906BHJP
G06Q 30/0241 20230101ALI20240906BHJP
【FI】
G06Q30/0207 328
G06Q30/0241
(21)【出願番号】P 2022089843
(22)【出願日】2022-06-01
【審査請求日】2023-03-08
(73)【特許権者】
【識別番号】390023168
【氏名又は名称】株式会社エヌケービー
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】滝 久雄
(72)【発明者】
【氏名】久保田 充男
【審査官】山本 俊介
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-140585(JP,A)
【文献】特開2020-064369(JP,A)
【文献】特開2013-210713(JP,A)
【文献】特開2017-097559(JP,A)
【文献】特開2018-081407(JP,A)
【文献】国際公開第2013/046406(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/098803(WO,A1)
【文献】特開2022-006498(JP,A)
【文献】特開2010-117633(JP,A)
【文献】特開2021-174462(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
公共交通機関の車両内に配置された表示装置に広告映像を表示し、
前記車両内の乗客が所持する通信端末へ
、前記表示装置に表示される前記広告映像の観取を促すメッセージを含むプッシュ通知を送信し、
前記乗客が前記通信端末に、前記表示装置に分割して表示された暗証番号を全て入力する操作を行った場合
であって、
前記通信端末から受信した前記表示装置に対応付けられた識別情報に基づき特定された前記表示装置および前記通信端末から前記暗証番号を受信した日時に基づき特定された前記広告映像に対応する正解の暗証番号と、前記通信端末から受信した前記暗証番号とが一致するときに、前記特定された広告映像に応じた特典を前記乗客
へ付与する
処理をコンピュータが行なう特典付与方法。
【請求項2】
前記操作を行った前記乗客の数により、前記乗客へ付与する特典の価値を変動させる
請求項1に記載の特典付与方法。
【請求項3】
前記乗客が前記操作を所定の時間内に行った場合に、前記乗客へ前記特典を付与する
請求項1又は請求項2に記載の特典付与方法。
【請求項4】
公共交通機関の車両内に配置された表示装置に広告映像を表示させ、
前記車両内の乗客が所持する通信端末へ
、前記表示装置に表示される前記広告映像の観取を促すメッセージを含むプッシュ通知を送信し、
前記乗客が前記通信端末に対して、前記表示装置に分割して表示された暗証番号を全て入力する操作を行った場合
であって、
前記通信端末から受信した前記表示装置に対応付けられた識別情報に基づき特定された前記表示装置および前記通信端末から前記暗証番号を受信した日時に基づき特定された前記広告映像に対応する正解の暗証番号と、前記通信端末から受信した前記暗証番号とが一致するときに、前記特定された広告映像に応じた特典を前記乗客
へ付与する
処理をコンピュータに行わせる特典付与プログラム。
【請求項5】
公共交通機関の車両内に配置された表示装置に広告映像を表示させる指示部と、
前記車両内の乗客が所持する通信端末へ
、前記表示装置に表示される前記広告映像の観取を促すメッセージを含むプッシュ通知を送信する送信部と、
前記乗客が前記通信端末に対して、前記表示装置に分割して表示された暗証番号を全て入力する操作を行った場合
であって、
前記通信端末から受信した前記表示装置に対応付けられた識別情報に基づき特定された前記表示装置および前記通信端末から前記暗証番号を受信した日時に基づき特定された前記広告映像に対応する正解の暗証番号と、前記通信端末から受信した前記暗証番号とが一致するときに、前記特定された広告映像に応じた特典を前記乗客
へ付与する付与部と
を備える特典付与装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車内広告の観者へ特典を付与する特典付与方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電車、地下鉄、バスと言った公共交通機関において利用される車両には、液晶ディスプレイ等の表示装置が設置されている。表示装置は次の停車駅や路線図、他の路線への乗り換え情報などの乗客向けの案内情報を表示する。また、表示装置は広告媒体としても利用され、例えば動画広告が順に表示される。
【0003】
また、携帯電話機やスマートフォン又はタブレットコンピュータの普及に伴い、乗客の多くがこれらの通信端末を携えて、公共交通機関を利用している。それに鑑みて、特許文献1には、車内の広告を視聴した乗客から情報を取得することで双方向サービスとする中吊り広告情報付与システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術は乗客が積極的に広告を見ることを前提としている。スマートフォンは、車内においてもニュースや動画コンテンツの視聴、ゲームのプレイなどが可能である。そのため、乗客の大半が、乗車時間のほぼ全てをスマートフォンの利用に当てている。その結果、車内広告に関しては、接触率や到達率の低下が危惧されている。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものである。その目的は、車内で通信端末を利用している乗客の目を広告へ向けさせる特典付与方法、特典付与プログラム、及び特典付与装置の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の一態様に係る特典付与方法は、公共交通機関の車両内に配置された表示装置に広告映像を表示し、前記車両内の乗客が所持する通信端末へ、前記表示装置に表示される前記広告映像の観取を促すメッセージを含むプッシュ通知を送信し、前記乗客が前記通信端末に、前記表示装置に分割して表示された暗証番号を全て入力する操作を行った場合であって、前記通信端末から受信した前記表示装置に対応付けられた識別情報に基づき特定された前記表示装置および前記通信端末から前記暗証番号を受信した日時に基づき特定された前記広告映像に対応する正解の暗証番号と、前記通信端末から受信した前記暗証番号とが一致するときに、前記特定された広告映像に応じた特典を前記乗客へ付与する処理をコンピュータが行なう。
【発明の効果】
【0008】
本願の一態様にあっては、乗客の目を広告へ向けさせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】広告サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図3】会員端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図4】代理店端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図5】広告主端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図12】スケジュールDBの例を示す説明図である。
【
図17】暗証番号設定処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図18】暗証番号受付処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図19】付与処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図23】暗証番号の表示パターンを示す説明図である。
【
図24】広告システムの他の構成例を示す説明図である。
【
図25】Webサーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図27】スケジュールDBの例を示す説明図である。
【
図31】会員応答処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図32】会員応答処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図33】付与判定処理の手順例を示すフローチャートである。
【
図38】表示装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施の形態1)
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は広告システムの構成例を示す説明図である。広告システム100は広告サーバ1、会員端末2、代理店端末3、広告主端末4、表示装置51及びビーコン52(発信機)を含む。広告サーバ1は、会員端末2、代理店端末3、広告主端末4、及び、表示装置51とネットワークNを介して、通信可能に接続されている。表示装置51及びビーコン52は公共交通機関の車両5に設置されている。
図1には、会員端末2、代理店端末3、広告主端末4、表示装置51及びビーコン52を各1台示しているが、複数台でもよい。また、車両5毎に備える表示装置51及びビーコン52を複数としてもよい。
【0011】
広告サーバ1は動画広告を表示装置51へ配信する。また、広告サーバ1は会員端末2から暗証番号又はキーワードを受け付ける。広告サーバ1は受け付けた暗証番号又はキーワードが正解と一致している場合、会員端末2を有する会員に対して特典を付与する。広告サーバ1はサーバコンピュータ、ワークステーション、PC(Personal Computer)等で構成する。また、広告サーバ1を複数のコンピュータからなるマルチコンピュータ、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシン又は量子コンピュータで構成しても良い。さらに、広告サーバ1の機能をクラウドサービスで実現してもよい。
【0012】
会員端末2は会員が所持している通信端末である。会員端末2はスマートフォン、タブレットコンピュータ等で構成する。会員は一般消費者及び公共交通機関の乗客であって、広告システム100を利用する契約を運営者と結んだ者である。なお、運営者は例えば、広告代理店や広告媒体を有する鉄道会社などの媒体社である。
【0013】
代理店端末3は広告代理店が利用する端末である。広告代理店は、広告主を代理して、媒体社へ広告枠の購入を申し込む。代理店端末3は広告の素材を広告サーバ1へ送信する。代理店端末3はPCやタブレットコンピュータで構成する。
【0014】
広告主端末4は広告主が利用する端末である。広告主端末4は広告の素材を代理店端末3へ送信する。広告主端末4は、広告の素材を広告サーバ1へ送信してもよい。広告主端末4はPCやタブレットコンピュータで構成する。
【0015】
表示装置51は液晶パネル等を含む画像表装置である。表示装置51は前述したように公共交通機関の車両5に設置されている。例えば、鉄道車両において、表示装置51は乗降用扉や網棚の上方の壁に埋め込まれるように設置される。
【0016】
ビーコン52は予め設定された情報が載せられた電波(ビーコン波)を繰り返し送信する装置である。ビーコン52は例えばBluetooth(登録商標) Low Energyの発信機である。ビーコン52は表示装置51と1対1で設置することが望ましい。この場合、隣接するビーコン52同士は電波の到達範囲がなるべく重ならないように、出力や指向性を調整する。ビーコン52は対応する表示装置51の識別情報を発信する。このとき、ビーコン52からの電波を受信した会員端末2は、対応する表示装置51の近傍に位置すると見なすことが可能である。
【0017】
図2は広告サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。広告サーバ1は制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、通信部14及び読み取り部15を含む。制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、通信部14及び読み取り部15はバスBにより接続されている。
【0018】
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を有する。制御部11は、補助記憶部13に記憶された制御プログラム1P(プログラム、プログラム製品)を読み出して実行することにより、広告サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行い、指示部、送信部、付与部等の機能部を実現する。
【0019】
主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等である。主記憶部12は主として制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。
【0020】
補助記憶部13はハードディスク又はSSD(Solid State Drive)等であり、制御部11が処理を実行するために必要な制御プログラム1Pや各種DB(Database)を記憶する。補助記憶部13は、会員DB131、広告主DB132、媒体社DB133、表示装置DB134、動画DB135、ロールDB136、スケジュールDB137、ビーコンDB138、正解DB139及び履歴DB13Aを記憶する。補助記憶部13は広告サーバ1と別体であって、広告サーバ1に外部接続された外部記憶装置であってもよい。補助記憶部13に記憶する各種DB等を、広告サーバ1とは異なるデータベースサーバやクラウドストレージに記憶してもよい。
【0021】
通信部14はネットワークNを介して、会員端末2、代理店端末3、広告主端末4、及び表示装置51と通信を行う。また、制御部11が通信部14を用い、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御プログラム1Pをダウンロードし、補助記憶部13に記憶してもよい。
【0022】
読み取り部15はCD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。制御部11が読み取り部15を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、補助記憶部13に記憶してもよい。また、半導体メモリ1bから、制御部11が制御プログラム1Pを読み込んでもよい。
【0023】
図3は会員端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。会員端末2は制御部21、主記憶部22、補助記憶部23、通信部24、表示パネル25及び操作部26を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0024】
制御部21は、一又は複数のCPU、MPU、GPU等の演算処理装置を有する。制御部21は、補助記憶部23に記憶された制御プログラム2P(プログラム、プログラム製品)を読み出して実行することにより、種々の機能を提供する。
【0025】
主記憶部22は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。主記憶部22は主として制御部21が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。
【0026】
補助記憶部23はハードディスク又はSSD等であり、制御部21が処理を実行するために必要な各種データを記憶する。補助記憶部23は会員端末2と別体であって、会員端末2に外部接続された外部記憶装置であってもよい。
【0027】
通信部24はネットワークNを介して、広告サーバ1と通信を行う。また、制御部21が通信部24を用い、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御プログラム2Pをダウンロードし、補助記憶部23に記憶してもよい。
【0028】
表示パネル25は、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成することができる。操作部26は、例えば、表示パネル25に組み込まれたタッチパネルで構成することができ、会員が表示パネル25上で行う所定の操作を行うことができる。また、操作部26は、表示パネル25に表示したソフトウェアキ-ボード上の操作を行うことができる。なお、操作部26は、ハードウェアキーボード、マウスなどでもよい。
【0029】
図4は代理店端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。代理店端末3は制御部31、主記憶部32、補助記憶部33、通信部34、表示パネル35及び操作部36を含む。各構成はバスBで接続されている。制御部31、主記憶部32、補助記憶部33、通信部34、表示パネル35及び操作部36は、それぞれ会員端末2の制御部21、主記憶部22、補助記憶部23、通信部24、表示パネル25及び操作部26と同様であるから、説明を省略する。
【0030】
続いて、
図5は広告主端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。広告主端末4は制御部41、主記憶部42、補助記憶部43、通信部44、表示パネル45及び操作部46を含む。各構成はバスBで接続されている。制御部41、主記憶部42、補助記憶部43、通信部44、表示パネル45及び操作部46は、それぞれ会員端末2の制御部21、主記憶部22、補助記憶部23、通信部24、表示パネル25及び操作部26と同様であるから、説明を省略する。
【0031】
図6は会員DBの例を示す説明図である。会員DB131は会員の情報を記憶する。会員DB131は会員ID列、名前列、カナ名列、メール列及び携帯番号列を含む。会員ID列は会員を一意に特定可能な会員IDを記憶する。名前列は会員の名前を記憶する。カナ名列は会員の名前のカタカナ表記を記憶する。メール列は会員の連絡先電子メールアドレスを記憶する。携帯番号列は会員の携帯電番号を記憶する。当該携帯電話番号は、通信機能を有する会員端末に対応付けされている。
【0032】
図7は広告主DBの例を示す説明図である。広告主DB132は広告主についての情報を記憶する。広告主DB132は広告主ID列、名称列、所在地列及びメール列を含む。広告主ID列は広告主を一意に特定可能な広告主IDを記憶する。名称列は広告主の名称を記憶する。所在地列は広告主の所在地を記憶する。メール列は広告主の連絡先電子メールアドレスを記憶する。
【0033】
図8は媒体社DBの例を示す説明図である。媒体社DB133は動画広告の媒体を有する媒体社の情報を記憶する。媒体社DB133は媒体社ID列、名称列、所在地列、メール列、及びアクセス情報列を含む。媒体社ID列は媒体社を一意に特定可能な媒体社IDを記憶する。名称列は媒体社の名称を記憶する。所在地列は媒体社の所在地を記憶する。メール列は媒体社の連絡先電子メールアドレスを記憶する。アクセス情報列は媒体社のシステムへのアクセス情報を記憶する。アクセス情報は例えば、媒体社システムのAPI(Application Programming Interface)のエンドポイントを示すURI(Uniform Resource Identifier)、APIへのアクセストークン等である。アクセス情報として、媒体社のftpサーバのURI、アカウント名、パスワードを記憶してもよい。
【0034】
図9は表示装置DBの例を示す説明図である。表示装置DB134は媒体社が有している表示装置51の情報を記憶する。表示装置DB134は装置ID列、媒体社ID列、及び形式列を含む。装置ID列は表示装置51を特定可能な装置IDを記憶する。媒体社ID列は表示装置51を有している媒体社の媒体社IDを記憶する。形式列は表示装置51が受け付ける動画の形式を記憶する。例えば、ファイルの形式、画像サイズ等である。ファイル形式は、AVI(拡張子avi)、MPEG4(拡張子mp4)、MOV(拡張子mov)、WMV(拡張子wmv)等である。画像サイズは、縦横のピクセル数である。
【0035】
図10は動画DBの例を示す説明図である。動画DB135は広告動画を記憶する。広告動画は広告映像の一例である。広告映像は、複数の静止画を組み合わせてもよい。複数の静止画を数秒間隔で切り替わるスライドショーを作成し、スライドショーを動画形式で動画DB135に記憶してもよい。動画DB135は動画ID列、広告主ID列、拡張子列、動画列及びポイント列を含む。動画ID列は動画を一意に特定可能な動画IDを記憶する。広告主ID列は広告主を特定する広告主IDを記憶する。拡張子列は動画のデータ形式を示す拡張子を記憶する。動画列は動画データを記憶する。動画データの実体をファイルとして、補助記憶部13に記憶し、動画列にはファイル名を記憶してもよい。ポイント列は動画の観取を確認した会員へ付与するポイントを記憶する。なお、本明細書において、観取とは動画広告を見ることを言う。鉄道での動画広告では音声を出力しないことが大半であるため、「動画広告を視聴する」ではなく、「動画広告を観取する」との表現がより適切となる。また、観取した者を観者という。
【0036】
図11はロールDBの例を示す説明図である。ロールDB136はロールに関するメタ情報を記憶する。ロールは複数の広告動画から構成される動画の集合である。例えば一つのロールは15秒の動画コンテンツを48本含む全長12分の動画である。表示装置51はロールを繰り返し表示する。ロールDB136はロールID列、順番号列、及び動画ID列を含む。ロールID列は各ロールを一意に特定可能なロールIDを記憶する。順番号列はロールを構成する動画コンテンツの再生順を記憶する。動画ID列はロールを構成する動画コンテンツを特定する動画IDを記憶する。
【0037】
図12はスケジュールDBの例を示す説明図である。スケジュールDB137はロールを媒体で表示するスケジュールを記憶する。スケジュールDB137はロールID列、期間列、媒体社ID列、表示装置列、及び時間帯列を記憶する。ロールID列は表示すルロールを特定するロールIDを記憶する。期間列はロールを表示する期間を記憶する。媒体社ID列はロールを表示する媒体を有する媒体社の媒体社IDを記憶する。表示装置列は媒体である表示装置を特定する装置IDを記憶する。時間帯列はロールを表示する時間帯を記憶する。
【0038】
図13はビーコンDBの例を示す説明図である。ビーコンDB138はビーコン52についての情報を記憶する。ビーコンDB138はビーコンID列、媒体社ID列、車両ID列、及び表示装置列を含む。ビーコンID列はビーコン52を一意に特定可能なビーコンIDを記憶する。媒体社ID列はビーコン52が取り付けられた車両5を有する媒体社の媒体社IDを記憶する。車両ID列はビーコン52が取り付けられた車両5を一意に特定可能な車両IDを記憶する。表示装置列はビーコン52に対応する表示装置51の装置IDを記憶する。
【0039】
図14は正解DBの例を示す説明図である。正解DB139は、会員が動画広告を観取した場合に求められる操作の正解を記憶する。本実施の形態では表示された暗証番号の入力が正解の操作である。正解DB139は動画広告と共に表示する暗証番号を記憶する。会員が正しい暗証番号を入力した場合、動画広告を観取したとみなす。暗証番号に代えてキーワードを用いてもよい。正解DB139は動画ID列、日付列、時間帯列、及び暗証番号列を含む。動画ID列は暗証番号を付与した動画の動画IDを記憶する。日付列は動画が表示された日付を記憶する。時間帯列は動画が表示された時間帯を記憶する。暗証番号列は表示された暗証番号を記憶する。
【0040】
図15は履歴DBの例を示す説明図である。履歴DB13Aは会員の動画観取履歴を記憶する。履歴DB13AはビーコンID列、会員ID列、日時列、暗証番号列、動画ID列、及びポイント列を含む。ビーコンID列は会員端末2から送信されたビーコンIDを記憶する。会員ID列は会員端末2から送信された会員IDを記憶する。日時列は会員端末2からビーコンIDや会員ID等が送信された日時を記憶する。暗証番号列は会員端末2から送信された暗証番号を記憶する。動画ID列はビーコンID、日時、暗証番号に基づき特定した動画の動画IDを記憶する。当該動画は会員が観取したとみなせる動画である。ポイント列は動画の観者であるとみなした会員へ付与したポイントを記憶する。
【0041】
次に広告配信の業務フローについて説明する。
図16は業務フローの例をフローチャートである。広告代理店及び媒体社は、広告枠を設定する。鉄道車両での動画広告では、動画の秒数、配信期間、配信曜日、配信時間帯及び配信路線等を定めた広告枠が設定される。例えば、1ロールが最大15分で1枠が15秒とすると、各時間帯で60枠の広告枠が設定される。広告代理店は広告枠毎に広告主を募集し、広告主は広告を流したい広告枠に応募を行なう(ステップS1)。広告代理店は広告主が応募した広告枠を予約する(ステップS2)。広告主は広告のデザインを制作する(ステップS3)。デザインの制作は広告主から依頼を受けた広告代理店が行ってもよい。デザイン制作では、広告内容や表現が分かるものを作成する。必ずしも動画ある必要はなく、静止画のスライドショーであってもよい。制作されたデザインについて、媒体社は意匠審査を行なう(ステップS4)。意匠審査では、広告内容について、誇大表現や錯誤する表現がないか、媒体社として望ましくないと考えている内容がないか等が確認される。意匠審査で不可とされた場合は、広告主はデザインを再検討することになる。意匠審査を通過した場合、広告主が応募した広告枠は確定となる(ステップS5)。この段階で、広告枠毎に動画IDを発行し、ロールDB136に記憶してもよい。さらに、広告代理店等の判断によりロール内での動画の表示順を決定し、それに従った順番号を動画IDと対応付けてロールDB136に記憶する。広告主は意匠審査を通過したデザインで、広告動画を制作し、広告主又は広告代理店に入稿する(ステップS6)。広告主端末4又は代理店端末3から広告サーバ1へ動画を送信する。広告サーバ1は受信した動画を動画DB135に記憶する。1ロールを構成する全ての広告枠について入稿が完了した後、広告代理店等の指示に基づき、広告サーバ1はロールを作成する(ステップS7)。広告サーバ1はロールDB136にしたがい、複数の動画をつなぎ合わせロールを作成する。この際、入稿された動画の形式が、媒体社が求めている形式と異なる場合、形式の変換を行う。媒体社が完成したロールを再度審査し、審査をパスした場合のみ、次のステップへ進めてもよい。広告サーバ1は、適切なタイミングで作成されたロールを車両へ配信する(ステップS8)。例えば、運転台がある車両に図示しない記憶装置又はデータサーバを設置し、当該記憶装置又はデータサーバが広告サーバ1から配信されたロール及びスケジュールを記憶する。さらにロールは当該記憶装置又はデータサーバから、各車両の表示装置51へ配信する。ロールを媒体社のシステムを介して配信する場合、例えば、広告サーバ1は、始発時刻前にその日に表示するロールをまとめて、媒体社のシステムへ送信しておく。媒体社のシステムは、ロールを表示する時間帯が開始するまでに、ロールを車両の記憶装置やデータサーバへ配信する。広告サーバ1が、ロールを直接、車両の記憶装置やデータサーバへ配信する場合においても、ロールを表示する時間帯が開始するまでに、ロールを車両の記憶装置やデータサーバへ配信する。配信後、広告サーバ1は、配信履歴を作成する(ステップS9)。配信履歴にしたがい、広告料の請求/支払いが行われる(ステップS10)。
【0042】
続いて、広告システム100が行なう情報処理について説明する。
図17は暗証番号設定処理の手順例を示すフローチャートである。暗証番号設定処理は動画に暗証番号を設定する処理である。
図16に示した業務フローでは、ステップS7とステップとS8との間に実行される。広告サーバ1の制御部11は暗証番号を生成する(ステップS21)。制御部11は対象となるロールを構成する動画毎にランダムな暗証番号を生成する。制御部11は暗証番号を設定する(ステップS22)。制御部11は、ロールを構成する画像フレームから、暗証番号を表示すべきフレームを選択し、選択したフレーム画像に暗証番号を合成する。制御部11は付与した暗証番号を、動画ID、並びに動画を表示する日付及び時間帯と対応付けて、正解DB139に記憶し(ステップS23)、処理を終了する。暗証番号は表示装置51で表示する際、動画に重畳表示してもよい。制御部11はステップS22にて、暗証番号を表示すべき経過時間(ロールの冒頭から時間)若しくは、タイムコードと暗証番号とを対応付けたメタデータを作成する。制御部11は、当該メタデータをロールの配信時にロールとともに送信する。表示装置51はロールを表示する際に、メタデータにしたがって、暗証番号を重畳表示する。
【0043】
図18は暗証番号受付処理の手順例を示すフローチャートである。暗証番号受付処理は広告動画を観取した会員が送信した暗証番号を受け付ける処理ステップ、及び、その前後に実行される処理ステップを含む一連の処理である。暗証番号受付処理は次の前提で開始する。会員は自らが携帯する会員端末2に、広告システム100用のアプリケーションソフトウェア(制御プログラム2P、「以下アプリ」という。)をインストールしてあり、当該アプリでのプッシュ通知の受け取りを許可している。会員は会員端末2を携えて、広告システム100に対応した、公共交通機関の車両5に乗り込む。暗証番号受付処理はビーコンからの電波を受信したこと契機に開始する。車両5が備えるビーコン52からのプッシュ通知を、会員端末2の制御部21は受信する(ステップS31)。当該プッシュ通知にはビーコンIDが含まれている。制御部21は動画広告の観取を促すメッセージを表示パネル25に表示する(ステップS32)。当該メッセージは定型メッセージとして、アプリのインストール時に、補助記憶部23に記憶させてもよい。または、プッシュ通知に当該メッセージを含ませてもよい。メッセージに促された会員は表示装置51に表示された動画を観取し、暗証番号を得る。制御部21は会員の操作を受け付ける(ステップS33)。制御部21は暗証番号が入力されたか否かを判定する(ステップS34)。制御部21は他の操作がされ、暗証番号が入力されていないと判定した場合(ステップS34でNO)、処理を終了する。制御部21は、暗証番号が入力されたと判定した場合(ステップS34でYES)、入力された暗証番号とビーコン52から受信したビーコンIDとを広告サーバ1へ送信する(ステップS35)。広告サーバ1の制御部11は暗証番号を受信する(ステップS36)。制御部11は付与処理を行なう(ステップS37)。付与処理については後述する。制御部11は付与処理の結果に基づきメッセージを作成する(ステップS38)。メッセージの内容は、正しい暗証番号が入力されポイントが付与された旨や、暗証番号に誤りがありポイントが付与されなかった旨の内容である。制御部11は生成したメッセージを会員端末2へ送信する(ステップS39)。会員端末2の制御部21はメッセージを受信し、表示パネル25に表示する(ステップS40)。制御部21は処理を終了する。
【0044】
図19は付与処理の手順例を示すフローチャートである。付与処理は上述したステップS37に対応する。広告サーバ1の制御部11は会員端末2から受信したビーコンIDをキーにビーコンDB138を検索し、会員が見たであろう表示装置51を特定する(ステップS51)。ここでの表示装置51の特定とは、ビーコンIDに対応付けられた装置IDを得ることである。制御部11は装置IDと会員端末2から装置ID及び暗証番号を受信した時刻に基づき、スケジュールDB137を検索し、会員が観取したであろうロールを特定する(ステップS52)。すなわち、装置ID、及び当該時刻が含まれる時間帯に対応付けられたロールIDを、制御部11はスケジュールDB137から取得する。制御部11はロールIDと当該時刻に基づき、ロールDB136を参照し、会員が観取したであろう動画を特定する。例えば、午前7時から1枠15秒のロールの表示が開始され、枠の最後の数秒に暗証番号を表示する場合、午前7時0分28秒に暗証番号等を受信した場合、会員は2番目の動画を観取したとみなせる。制御部11は特定した動画の動画IDをロールDB136から取得する。制御部11は取得した動画IDと、暗証番号を受信した日付及び時間帯とに基づき、正解DB139を検索し、正解の暗証番号を特定(取得)する(ステップS54)。制御部11は取得した正解の暗証番号と、会員端末2から送信された暗証番号が一致するか否かを判定する(ステップS55)。制御部11は暗証番号が一致すると判定した場合(ステップS55でYES)、会員にポイントを付与する(ステップS56)。ポイントと付与する特典の一例である。ポイントは金銭的価値を持つものであり、例えば1ポイント=1円として、指定された仮想店舗や実店舗にて、商品やサービスの購入に利用可能である。制御部11は付与の履歴を履歴DB13Aに記憶する。制御部11は戻り値を付与ありに設定して(ステップS57)、処理を呼び出し元へ戻す。制御部11は暗証番号が一致しないと判定した場合(ステップS55でNO)、戻り値を付与なしに設定して(ステップS58)、処理を呼び出し元へ戻す。なお、一致しないと判定した場合においても、その履歴を履歴DB13Aに記憶してもよい。
【0045】
会員端末2が表示する画面の例を示す。
図20は通知画面の例を示す説明図である。通知画面d01はプッシュ通知d011を含んでいる。
【0046】
図21は入力画面の例を示す説明図である。入力画面d02は、例えば、通知画面d01においてプッシュ通知d011をタップすると表示される。入力画面d02は入力欄d021及び送信ボタンd022を含む。入力欄d021は動画広告から得た暗証番号を入力する欄である。送信ボタンd022を操作する入力欄d021に入力された暗証番号が広告サーバ1へ送信される。
【0047】
図22は結果画面の例を示す説明図である。
図22Aはポイントが付与されたときの結果画面d03である。
図22Bはポイントが付与されなかったときの結果画面d03である。
【0048】
上述では暗証番号を枠の最後に表示するとしたが、それに限らない。複数のパターンが考えられる。
図23は暗証番号の表示パターンを示す説明図である。
図23では一枠において、どの時刻に暗証番号をどのように表示するかを示している。パターン1はすでに説明したパターンを確認的に記載したもので、枠の最後に暗証番号を表示するパターンである。パターン2は暗証番号の上位桁を枠の最初に、下位桁を枠の最後に表示するパターンである。これにより、会員が、動画を最初から最後まで見る動機付けとする。パターン3は暗証番号を一桁ずつ桁位置が分かるように順に表示するパターンである。パターン2では動画の中間を会員が見ないという危惧があるため、動画が全体を欠くことなく見てもらうために、暗証番号を一桁ずつ表示している。パターン4は異なる複数の暗証番号を、間隔をおいて表示し、枠の最後で入力させる暗証番号を表示順で指定するものである。例えば、「2番目に表示された暗証番号を入力して下さい。」と指定する。パターン4は、難易度が上がり正解率が低いと予想されるため、正解時の付与ポイントを、他のパターン比べて相対的に大きくしてもよい。
【0049】
付与するポイントを正解者の数で変動させてもよい。例えば、1回当りに付与するポイントの合計値を定めておき、正解者で分け合うようにしてもよい。正解者が0のときは次回の表示時に持ち越し、プッシュ通知によりポイントが増えていることを通知し、会員に動画の視聴を促してもよい。
【0050】
会員に暗証番号を入力させることとしたが、前述したようにキーワードとしてもよい。キーワードの場合においては、動画広告の内容と関係する言葉をキーワードにすることにより、広告の内容が会員の記憶に残りやすくするようにしてもよい。また、広告主の協力のもと、動画広告においてクイズを出題し、正解を解答した会員にポイントを付与してもよい。1枠分(ここでは15秒)では時間が短すぎて、暗証番号等を会員に観取させることが困難である場合は、連続する複数枠を使う動画広告のみに、暗証番号等を表示してもよい。
【0051】
動画毎に暗証番号を表示することとしたが、複数の広告枠にわたって、暗証番号を表示させてもよい。この場合、暗証番号が全て表示されるまでの時間を、平均乗降時間程度とすることが望ましい。全ての暗証番号を観取する前に下車してしまう会員を多く出さないためである。
【0052】
本実施の形態は、以下の効果を奏する。プッシュ通知により、動画広告の観取を会員に促し、動画広告と共に表示された暗証番号を回答した場合に、特典としてポイントを付与する。それにより、会員は動画広告をしっかりと観取するものと期待される。
【0053】
(実施の形態2)
本実施の形態は、Webサーバを設ける形態に関する。
図24は広告システムの他の構成例を示す説明図である。広告システム100は広告サーバ1、会員端末2、代理店端末3、広告主端末4、表示装置51、ビーコン52及びWebサーバ6を含む。広告サーバ1からビーコン52については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
【0054】
Webサーバ6は各車両に少なくとも1台を設ける。Webサーバ6はサーバコンピュータ、ワークステーション等で構成する。Webサーバ6は表示装置51と接続している。Webサーバ6は広告サーバ1から、ロールやスケジュール等の配信を受ける。Webサーバ6はスケジュールにしたがって、ロールを表示装置51に表示する。Webサーバ6は車両5に設置されるため、振動対策がされていることが望ましい。
【0055】
Webサーバ6はWebサイトのホストとしても機能し、会員端末2と双方向通信を行なう。1台のWebサーバ6に複数のWebサイトのホストを構築してもよい。Webサイトは表示装置51と対応付けがしてある。Webサーバ6が表示装置51に表示した内容に応答する操作を、会員が会員端末2に対して行う。会員端末2は操作内容(入力内容)を表示装置51に対応したWebサイトへPOSTする。その結果、表示装置51が表示した内容に対して、会員が応答したことを、Webサーバ6は把握することが可能となる。
【0056】
図25はWebサーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。Webサーバ6は制御部61、主記憶部62、補助記憶部63、通信部64及び読み取り部65を含む。制御部61、主記憶部62、補助記憶部63、通信部64及び読み取り部65はバスBにより接続されている。
【0057】
制御部61は、一又は複数のCPU、MPU、GPU等の演算処理装置を有する。制御部61は、補助記憶部63に記憶された制御プログラム6P(プログラム、プログラム製品)を読み出して実行することにより、Webサーバ6に係る種々の情報処理、制御処理等を行い、各種の機能部を実現する。
【0058】
主記憶部62は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。主記憶部62は主として制御部61が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。
【0059】
補助記憶部63はSSD等であり、制御部61が処理を実行するために必要な制御プログラム6Pや各種DBを記憶する。補助記憶部63は、動画DB631、ロールDB632、スケジュールDB633、ビーコンDB634、イベントDB635、及び履歴DB636を記憶する。補助記憶部63はWebサーバ6と別体であって、Webサーバ6に外部接続された外部記憶装置であってもよい。補助記憶部63は、ハードディスクで構成しても構わないが十分な振動対策が必要である。補助記憶部63に記憶する各種DB等を、Webサーバ6とは異なるデータベースサーバやクラウドストレージに記憶することは想定しないが、そのような構成を排除するものではない。
【0060】
通信部64はネットワークNを介して、広告サーバ1、会員端末2、及び表示装置51と通信を行う。また、制御部61が通信部64を用い、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御プログラム6Pをダウンロードし、補助記憶部63に記憶してもよい。
【0061】
読み取り部65はCD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROMを含む可搬型記憶媒体6aを読み取る。制御部61が読み取り部65を介して、制御プログラム6Pを可搬型記憶媒体6aより読み取り、補助記憶部63に記憶してもよい。また、半導体メモリ6bから、制御部61が制御プログラム6Pを読み込んでもよい。
【0062】
次に、Webサーバ6が使用するデータベースについて説明する。
図26は動画DBの例を示す説明図である。動画DB631は広告動画を記憶する。動画DB631は動画ID列、広告主ID列、動画列、及びイベント列を含む。動画ID列は動画を一意に特定可能な動画IDを記憶する。広告主ID列は広告主を特定する広告主IDを記憶する。動画列は動画データを記憶する。動画データの実体をファイルとして、補助記憶部63に記憶し、動画列にはファイル名を記憶してもよい。イベント列は広告動画を会員に観取させるためのイベントを特定するイベントIDを記憶する。例えば、イベントは暗証番号の入力、クイズの出題、じゃんけん、投票等である。
【0063】
ロールDB632はロールに関するメタ情報を記憶する。ロールDB632は前述のロールDB136と同じ構成であるので、図示及び説明を省略する。
【0064】
図27はスケジュールDBの例を示す説明図である。スケジュールDB633はロールを表示装置51で表示するスケジュールを記憶する。スケジュールDB633はロールID列、期間列、表示装置列、時間帯列を含む。ロールID列は表示すルロールを特定するロールIDを記憶する。期間列はロールを表示する期間を記憶する。表示装置列は表示装置51を特定する装置IDを記憶する。Webサーバ6と表示装置51との対応関係は固定であるので、表示装置列はなくともよい。時間帯列はロールを表示する時間帯を記憶する。
【0065】
図28はビーコンDBの例を示す説明図である。ビーコンDB634は表示装置51とビーコン52との対応関係等を記憶する。ビーコンDB634はビーコンID列、表示装置列、及びURL列を含む。ビーコンID列はビーコン52を一意に特定可能なビーコンIDを記憶する。表示装置列はビーコン52に対応する表示装置51の装置IDを記憶する。URL列は、表示装置に対応したWebホストのURL(Uniform Resource Locator)を記憶する。
【0066】
図29はイベントDBの例を示す説明図である。イベントDB635はイベントの情報を記憶する。上述したように、イベントは広告動画を会員に観取させる目的のものである。例えば、クイズイベントでは、表示装置51に表示した広告動画に関するクイズを出題し、それに対して、正解を回答した会員にポイントを付与する。暗証番号入力イベントでは、広告動画に表示された暗証番号を会員が回答する。正しい暗証番号を回答した会員にポイントを付与する。じゃんけんイベントでは、会員は表示装置51とじゃんけん勝負を行う。じゃんけんに勝った会員はポイントが付与される。投票イベントでは、あるテーマについて、選択肢を選ぶ投票を行い、最も多かった選択肢に投票した会員にポイントを付与する。イベントDB635はイベントID列、種別列、条件列、値列、及びポイント列を含む。イベントID列はイベントを一意に特定可能なイベントIDを記憶する。種別列はイベントの種別を記憶する。条件列はポイントを付与する条件を記憶する。値列は正解となる値等を記憶する。ポイント列は条件を満たした会員に付与されるポイントを記憶する。
【0067】
図30は履歴DBの例を示す説明図である。履歴DB636は会員の動画観取履歴を記憶する。履歴DB636はビーコンID列、会員ID列、日時列、動画ID列、イベントID列、及びポイント列を含む。ビーコンID列は会員端末2から送信されたビーコンIDを記憶する。会員ID列は会員端末2から送信された会員IDを記憶する。日時列は会員端末2からビーコンIDや会員ID等が送信された日時を記憶する。動画ID列は、会員が観取したであろうと判定した動画の動画IDを記憶する。イベントID列は、会員が観取した動画を観取したか否か判定するために実施したイベントのイベントIDを記憶する。ポイント列は動画を観取したと判定した会員に付与したポイントを記憶する。
【0068】
続いて、広告システム100で行われる情報処理について説明する。以下の説明おいては、Webサーバ6には複数のWebホストが構築される場合を考慮し、会員端末2から見た場合、通信相手はWebホストと記載する。また、Webホストが行なう処理の動作主体はWebサーバ6又は制御部61と記載する。
図31及び
図32は会員応答処理の手順例を示すフローチャートである。会員応答処理は主に広告動画に対応したイベントに対する会員からの応答についての処理である。会員は自らが携帯する会員端末2に、広告システム100用のアプリをインストールしてあり、当該アプリでのプッシュ通知の受け取りを許可している。会員は会員端末2を携えて、広告システム100に対応した、公共交通機関の車両5に乗り込む。会員応答処理はビーコンからの電波を受信したこと契機に開始する。車両5が備えるビーコン52からのプッシュ通知を、会員端末2の制御部21は受信する(ステップS71)。当該プッシュ通知にはビーコンIDと対応するWebホストのURLとが含まれている。制御部21はメッセージを表示パネル25に表示する(ステップS72)。当該メッセージは定型メッセージとして、アプリのインストール時に、補助記憶部23に記憶させてもよい。または、プッシュ通知に当該メッセージを含ませてもよい。当該メッセージ内容は、表示装置51に表示されるイベントに参加するとポイントが得られる旨の内容である。それによって、会員の動画広告の観取を促すものである。会員は参加する旨を、又は、参加しない旨を会員端末2に入力する。制御部21は操作を受け付ける(ステップS73)。制御部21は参加する旨が入力されたか否かを判定する(ステップS74)。制御部21は参加する旨が入力されていないと判定した場合(ステップS74でNO)、処理を終了する。制御部21は参加する旨が入力されたと判定した場合(ステップS74でYES)、プッシュ通知で受け取ったURLを用いてWebホストへ、Webページ要求を送信する(ステップS75)。Webサーバ6の制御部61は要求を受信する(ステップS76)。制御部61はタイマを設定する(ステップS77)。当該タイマは、会員端末2において、URLのクライアントリダイレクトを起こさせる設定の一つである。当該タイマは、現在の時刻からイベントに関する会員の操作が求められる時間に基づいて設定する。例えば、今から5秒後に表示装置51に暗証番号が表示される場合、タイマは3秒に設定される。会員端末2ではWebホストからクライアントリダイレクトの設定がされたページが表示され、タイマの設定時間が経過後、URLリダイレクトが行われる。リダイレクト先は、暗証番号の入力ページなどである。制御部61はリダイレクト設定がされた待機ページを会員端末2へ送信する(ステップS78)。会員端末2の制御部21は待機ページを受信する(ステップS79)制御部21は表示パネル25に待機ページを表示する(ステップS80)。制御部21はリダイレクトするか否かを判定する(ステップS81)。タイマが設定の経過を検知した場合、又は、会員がリダイレクト操作をした場合、制御部21はリダイレクトをすると判定する。それ以外の場合、制御部21はリダイレクトしないと判定する。制御部21はリダイレクトしないと判定した場合(ステップS81でNO)、ステップS81を再度、実行する。制御部21はリダイレクトすると判定した場合(ステップS81でYES)、リダイレクト先のWebページの要求をWebホストへ送信する(ステップS82)。リダイレクト先のWebページは、イベントに応じて設定される。イベントがクイズであれば、解答入力ページである。イベントが投票であれば投票ページである。Webサーバ6の制御部61は要求を受信する(ステップS83)。制御部61は要求に応じたWebページを会員端末2へ送信する(ステップS84)。Webページには画面には表示されない隠し項目として、イベントIDが含まれている。会員端末2の制御部21はWebページを受信する(ステップS85)。制御部21は受信したWebページを表示パネル25に表示する(ステップS86)。会員は表示された画面にクイズの解答、暗証番号、投票候補の選択等を入力して、送信ボタンを操作する。会員はクイズの解答などを行わない場合、キャンセルボタンや閉じるボタンを操作する。制御部21は会員の操作を受け付ける(ステップS87)。制御部21は入力内容を送信するか否かを判定する(ステップS88)。制御部21は入力内容を送信しないと判定した場合(ステップS88でNO)、ステップS86で表示したページを閉じる(ステップS96)。制御部21は処理を終了する。制御部21は入力内容を送信すると判定した場合(ステップS88でYES)、入力内容をWebホストへ送信する(ステップS89)。送信される内容には上述した隠し項目のイベントIDが含まれている。Webサーバ6の制御部61は入力内容を受信する(ステップS90)。制御部61は付与判定処理を行なう(ステップS91)。付与判定処理については後述する。制御部61は付与判定処理の結果に基づきメッセージを作成する(ステップS92)。メッセージの内容は、特典、例えばポイントが付与されたか否か等である。制御部61は生成したメッセージを表示内容に含むWebページを会員端末2へ送信する(ステップS93)。会員端末2の制御部21はWebページを受信し、表示パネル25に表示する(ステップS94)。制御部21は待機するか否かを判定する(ステップS95)。例えばステップS94で表示するWebページに次のイベントに参加するか否かの選択ボタンを設け、会員に参加するか否かを選択させる。会員が参加を選択した場合、制御部21は待機すると判定する。会員が参加しないを選択した場合、制御部21は待機しないと判定する。制御部21は待機すると判定する場合(ステップS95でYES)、処理をステップS75へ戻す。制御部21は待機しないと判定した場合(ステップS95でNO)、処理を終了する。
【0069】
図33は付与判定処理の手順例を示すフローチャートである。付与判定処理は
図32のステップS91に対応する処理である。付与判定処理は、会員へポイントを付与するか否かを判定する処理である。以下の説明では、イベントとしてクイズが出題された場合を説明する。Webサーバ6の制御部61は、解答が制限時間内に行われたか否かを判定する(ステップS111)。例えば、制御部61はクイズの問題を表示装置51に表示した直後に、経過時間の計測を開始する。会員端末2から解答を受信した時の経過時間が所定時間内、例えば1分以内であるか否かを判定する。制御部61は、解答が制限時間内に行われたと判定した場合(ステップS111でYES)、ポイントを付与する条件を取得する(ステップS112)。制御部61は、会員端末2から送信されたデータに含むイベントIDを取り出し、取り出したイベントIDをキーとして、イベントDB635を検索する。検索にヒットしたレコードから、条件列、値列、ポイント列の値を取り出す。制御部61はポイントを付与するか否かを判定する(ステップS113)。制御部61は、会員端末2から送信された解答が条件を満たすか否か判定する。クイズの場合、制御部61は送信された解答が、値列の値と一致するか否かを判定する。解答と値列の値が一致していれば、制御部61は付与すると判定する。解答と値列の値が一致していなければ、制御部61は付与しないと判定する。じゃんけんの場合は、会員に回答させる前に、制御部61は出す手、又は、会員を勝ちとする手を選択する。制御部61は、会員の回答とそれらを比較し、会員が勝っていればポイントを付与すると判定し、会員が負けていればポイントを付与してないは判定する。制御部61はポイントを付与すると判定した場合(ステップS113でYES)、ポイントを付与する(ステップS114)。制御部61は付与の履歴を履歴DB636に記憶する。制御部61は戻り値を付与ありに設定して(ステップS115)、処理を呼び出し元へ戻す。制御部61はポイントを付与しないと判定した場合(ステップS113でNO)、戻り値を付与なしに設定して(ステップS116)、処理を呼び出し元へ戻す。制御部61は、解答が制限時間内に行われていないと判定した場合(ステップS111でNO)、戻り値を時間切れに設定して(ステップS117)、処理を呼び出し元へ戻す。
【0070】
本実施の形態において、会員端末2に表示される画面について説明する。
図34は通知画面の他の例を示す説明図である。通知画面d04はプッシュ通知d041を含んでいる。
【0071】
図35は待機画面の例を示す説明図である。待機画面d05は待機中メッセージd051及び切り替えリンクd052を含む。待機中メッセージd051は解答画面に切り替わるまで待つことを会員へ要請するメッセージである。切り替えリンクd052は解答画面へ遷移するリンクである。上述したようにタイマにより、適切なタイミングで待機画面から解答画面へリダイレクトする仕組みとなっている。しかし、タイマの設定に誤差が生じたために、会員が解答するタイミングになったのにも関わらず、画面がリダイレクトされない場合、会員が切り替えリンクd052を選択することにより、解答画面へリダイレクトすることが可能である。
【0072】
図36は解答画面の例を示す説明図である。
図36に示す解答画面d06はクイズや投票の際に用いられる画面である。解答画面d06はラジオボタンd061、送信ボタンd062、キャンセルボタンd063を含む。ラジオボタンd061は選択肢を選択するために用いる。
図36は初期状態であり、いずれ選択肢も選択されていない状態である。送信ボタンd062を選択すると解答がWebホストへ送信される。キャンセルボタンd063を選択すると、解答画面d06は閉じる。
【0073】
図37は結果画面の例を示す説明図である。
図37に示す結果画面d07は解答の送信が、制限時間に間に合わなかった場合に表示される画面である。制限時間に間に合って特典を付与された場合の結果画面は、
図22Aと同様である。制限時間に間に合った解答を間違った等の理由で特典が付与されなかった場合の結果画面は、
図22Bと同様である。
【0074】
本実施の形態は、実施の形態1に加えて、次の効果を奏する。車両5にWebサーバ6(Webホスト)を設けることにより、Webサーバ6は会員端末2と通信することが可能である。それによって、会員が広告動画を観取したか否かの判定精度の向上が、期待される。
【0075】
上述の実施の形態では、正しい暗証番号やクイズに正解等の場合には、必ず特典としてポイントが与えられるとしたが、それに限らない。正解者の中から抽選で特典を付与してもよい。さらに、不正解者にも特典を付与してもよい。この場合、正解者が得られる特典の価値と、不正解者が得られる特典の価値とは、明確な差を設けることが望ましい。
【0076】
結果画面等において、広告動画が宣伝している商品やサービスを紹介するページのURLを表示してもよい。
【0077】
Webサーバ6は会員端末2と通信することが可能であるので、表示装置51にクイズに回答した会員の人数、正解した人数、不正解の人数等を表示してもよい。
【0078】
特典として付与するポイント数を正解者数等によって、変動させてもよい。例えば、正解者が少ないほど、付与するポイントを多くする。また、回答者が多いほど、付与するポイントの合計値を大きくする。
【0079】
(実施の形態3)
本実施の形態は、会員端末2が表示装置51と近距離通信を行なう形態に関する。本実施の形態においては、Webサーバ6の機能が表示装置51へ組み込まれている。なお、本実施の形態は、会員端末2との通信を近距離通信で行なうことが特徴であるので、実施の形態2と同様に、表示装置51とWebサーバ6とが別体の構成であってもよい。
【0080】
図38は表示装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。表示装置51は制御部511、主記憶部512、補助記憶部513、通信部514、インタフェース515、近距離通信部516及び表示パネル517を含む。各構成はバスBにより接続されている。
【0081】
制御部511、主記憶部512、補助記憶部513及び通信部514はそれぞれ、Webサーバ6の制御部61、主記憶部62、補助記憶部63及び通信部64と同様な構成であるから説明を省略する。
【0082】
インタフェース515はビーコン52と接続されている。制御部511はインタフェース515を介して、ビーコン52を制御する。例えば、制御部511からの制御により、ビーコン波で搬送する情報を変更したり、ビーコン波の発信を一時的に停止したりすることが可能である。会員端末2がBluetoothのマルチポイント機能に対応しておらず、表示装置51との通信もBluetoothで行う場合、ビーコン波の発信を一時的に停止することが必要となる場合がある。
【0083】
近距離通信部516はBluetoothにより、会員端末2と通信を行なう。近距離通信部516は、WiFiのアドホックモード、UWB(Ultra Wide Band)、ZigBee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)による通信を行ってもよい。
【0084】
表示パネル517は液晶パネル等で構成される。表示パネル517は、広告動画や暗証番号等を表示する。
【0085】
表示装置51の補助記憶部513は、動画DB5131、ロールDB5132、スケジュールDB5133、ビーコンDB5134、イベントDB5135、及び履歴DB5136を記憶する。これらのデータベースは、Webサーバ6の補助記憶部が記憶する動画DB631、ロールDB632、スケジュールDB633、ビーコンDB634、イベントDB635、及び履歴DB636それぞれと同様な構成であるから図示及び説明を省略する。
【0086】
本実施の形態での会員応答処理、付与判定処理は、実施の形態2におけると同様であるから図示及び説明を省略する。
【0087】
本実施の形態においては、表示装置51と会員端末2とが近距離通信を行なう。会員端末2は通信が行えないと、暗証番号やキーワードを表示装置51へ送信することができず、会員に特典は付与されない。会員端末2が表示装置51との通信が可能であることは、会員端末2を所持した会員が表示装置51に表示された広告を観取している可能性が高いと考えられる。したがって、広告を観取していない会員に特典を与えてしまうという不都合な事態の発生を抑制することが可能である。特典を付与する条件として、動画の冒頭から最後まで、表示装置51と通信リンクが保たれていた会員端末2を所持する会員のみとしてもよい。
【0088】
実施の形態3において、ビーコン52を設けず、近距離通信部516がビーコンの機能を担ってもよい。この場合、各動画の冒頭や、ロールの冒頭で、近距離通信部516はビーコン波を送信する。その後、ビーコン波を停止し、会員端末2と双方向通信を行なう。
【0089】
実施の形態3において、表示装置51から動画の音声を近距離通信部516により会員端末2へ送信してもよい。音声があることにより、広告効果が高まることが期待される。
【0090】
ビーコン52は常時、通知を送信している。そのため、会員端末2がプッシュ通知を受信するたびに、表示パネル25に通知を表示していたのでは、非常に煩わしい思いを会員に与えることになる。それを防ぐために、プッシュ通知を表示してから所定の時間が経過しなければ、次のプッシュ通知を表示しないようにすることが望ましい。なお、所定の時間は会員が設定できるようにしてもよい。また、ビーコン信号に路線コードなどを含め、会員が乗り換え等で別の路線に乗車した場合は、所定の時間が経過していなくとも、プッシュ通知を表示してもよい。
【0091】
各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
【符号の説明】
【0092】
100 :広告システム
1 :広告サーバ
11 :制御部
12 :主記憶部
13 :補助記憶部
131 :会員DB
132 :広告主DB
133 :媒体社DB
134 :表示装置DB
135 :動画DB
136 :ロールDB
137 :スケジュールDB
138 :ビーコンDB
139 :正解DB
13A :履歴DB
14 :通信部
15 :読み取り部
1P :制御プログラム
1a :可搬型記憶媒体
1b :半導体メモリ
2 :会員端末
21 :制御部
22 :主記憶部
23 :補助記憶部
24 :通信部
25 :表示パネル
26 :操作部
2P :制御プログラム
3 :代理店端末
4 :広告主端末
5 :車両
6 :Webサーバ
61 :制御部
62 :主記憶部
63 :補助記憶部
631 :動画DB
632 :ロールDB
633 :スケジュールDB
634 :ビーコンDB
635 :イベントDB
636 :履歴DB
64 :通信部
65 :読み取り部
6P :制御プログラム
6a :可搬型記憶媒体
6b :半導体メモリ
51 :表示装置
52 :ビーコン
B :バス
N :ネットワーク