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特許7550848カートンブランクおよびカートンブランクから製造された切妻トップカートン
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】カートンブランクおよびカートンブランクから製造された切妻トップカートン
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/42 20060101AFI20240906BHJP
   B65D 5/06 20060101ALI20240906BHJP
【FI】
B65D5/42 F
B65D5/06 300
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022516393
(86)(22)【出願日】2020-09-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-22
(86)【国際出願番号】 EP2020075120
(87)【国際公開番号】W WO2021048153
(87)【国際公開日】2021-03-18
【審査請求日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】20191110
(32)【優先日】2019-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(73)【特許権者】
【識別番号】522098965
【氏名又は名称】エロパック エーエスエー
(74)【代理人】
【識別番号】100077838
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 憲保
(74)【代理人】
【識別番号】100129023
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 敬
(72)【発明者】
【氏名】ウィザー,マーティン クルト
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】実開平6-32315(JP,U)
【文献】特開2010-6459(JP,A)
【文献】特開2000-289736(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/42
B65D 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り曲げにより切妻トップカートン(600)を形成するように構成されたカートンブランク(10、30、40、50)において、
前記カートンブランク(10、30、40、50)は、第1のパネル(P1)、第2のパネル(P2)、第3のパネル(P3)、第4のパネル(P4)および第5のパネル(P5)を有し、
前記各パネルは、
前記カートン(600)の下部閉鎖部(602)の一部を形成するように構成された第1のサブパネル(110、210、310、410、510)と、
前記第1のサブパネル(110、210、310、410、510)に隣接し、前記カートン(600)の壁部(604、606、608、610)を形成するように構成された第2のサブパネル(120、220、320、420、520)と、
前記第2のサブパネル(120、220、320、420、520)に隣接し、前記カートン(600)の上部閉鎖部612の一部を形成するように構成された第3のサブパネル(130、230、330、430、530)とを有し、
前記カートンブランク(10、30、40、50)は、
前記第1のパネル(P1)の前記第3のサブパネル(130)と、前記第2のパネルの前記第3のサブパネル(230)との境界を規定する第1の縦折り目線部(20c)と、
前記第2のパネル(P2)の前記第3のサブパネル(230)と、前記第3のパネル(P3)の前記第3のサブパネル(330)との境界を規定する第2の縦折り目線部(21c)と、
前記第3のパネル(P3)の前記第3のサブパネル(330)と、前記第4のパネル(P4)の前記第3のサブパネル(430)との境界を規定する第3の縦折り目線部(22c)と、
前記第4のパネル(P4)の前記第3のサブパネル(430)と、前記第5のパネル(P5)の前記第3のサブパネル(530)との境界を規定する第4の縦折り目線部(23c)とを有し、
前記第2のパネル(P2)は、
前記第2のパネル(P2)の前記第2のサブパネル(220)と前記第3のサブパネル(230)との境界を規定する横折り目線(250)であって、前記境界は、前記第1の縦折り目線部(20c)上にある第1の上部コーナー位置(TC1)と、前記第2の縦折り目線部(21c)上にある第2の上部コーナー位置(TC2)との間で前記第2のパネル(P2)を横切って延在し、前記第1の上部コーナー位置(TC1)は、前記カートンの第1の上部コーナー(TC1’)を形成するように構成され、前記第2の上部コーナー位置(TC2)は、前記カートンの第2の上部コーナー(TC2’)を形成するように構成された、横折り目線(250)と、
前記第2の上部コーナー位置(TC2)において終端する、前記第2のパネル(P2)の前記第3のサブパネル(230)における折り曲げ線を規定する、前記第2のパネル(P2)の第1の斜め折り目線(235)とを有し、
前記第4のパネル(P4)は、
前記第4のパネル(P4)の前記第2のサブパネル(420)と前記第3のサブパネル(430)との境界を規定する横折り目線(450)であって、前記境界は、前記第3の縦折り目線部(22c)上にある第3の上部コーナー位置(TC3)と、前記第4の縦折り目線部(23c)上にある第4の上部コーナー位置(TC4)との間で前記第4のパネル(P4)を横切って延在し、前記第3の上部コーナー位置(TC3)は、前記カートンの第3の上部コーナー(TC3’)を形成するように構成され、前記第4の上部コーナー位置(TC4)は、前記カートンの第4の上部コーナー(TC4’)を形成するように構成された、横折り目線(450)と、
前記第3の上部コーナー位置(TC3)において終端する、前記第4のパネル(P4)の前記第3のサブパネル(430)における折り曲げ線を規定する、前記第4のパネル(P4)の第1の斜め折り目線(435)とを有し、
前記第2のパネル(P2)の前記第1の斜め折り目線(235)によって規定される前記折り曲げ線は、前記第2の上部コーナー位置(TC2)において終端するとき、前記第2の縦折り目線部(21c)と少なくとも70°の角度(β)を形成し、
前記第4のパネル(P4)の前記第1の斜め折り目線(435)によって規定される前記折り曲げ線は、前記第3の上部コーナー位置(TC3)において終端するとき、前記第3の縦折り目線部(22c)と少なくとも70°の角度(β)を形成することを特徴とする、カートンブランク(10、30、40、50)。
【請求項2】
前記第2のパネル(P2)の前記第1の斜め折り目線(235)と前記第2の縦折り目線部(21c)との間に形成される角度(β)、ならびに、前記第4のパネル(P4)の前記第1の斜め折り目線(435)と前記第3の縦折り目線部(22c)との間に形成される角度(β)の各々は、少なくとも80°、少なくとも90°、および90°のいずれかである請求項1に記載のカートンブランク(10、30、40、50)。
【請求項3】
前記第2のパネル(P2)の前記第1の斜め折り目線(235)と前記第2の縦折り目線部(21c)との間に形成される角度(β)は、前記第4のパネル(P4)の前記第1の斜め折り目線(435)と前記第3の縦折り目線部(22c)との間に形成される角度(β)と等しい、請求項1および2のいずれか1項に記載のカートンブランク(10、30、40、50)。
【請求項4】
前記第2のパネル(P2)の前記第1の斜め折り目線(235)は、前記第2のパネル(P2)の前記横折り目線(250)に向かう凸状部分を有する斜め折り目線部(235b)を有し、
前記第4のパネル(P4)の前記第1の斜め折り目線(435)は、前記第4のパネル(P4)の前記横折り目線(450)に向かう凸状部分を有する斜め折り目線部(435b)を有する、請求項1に記載のカートンブランク(10、30、40、50)。
【請求項5】
前記第2のパネル(P2)は、前記第2のパネル(P2)の前記第3のサブパネル(230)の上部襠サブサブパネル(232)と切妻封鎖サブサブパネル(233)との間の境界を規定する切妻横折り目線(231)を含み、
前記第2のパネル(P2)の前記第1の斜め折り目線(235)によって規定される前記折り曲げ線は、前記第2のパネル(P2)の前記切妻横折り目線(231)と前記第2の上部コーナー位置(TC2)との間に延在し、
前記第4のパネル(P4)は、前記第4のパネル(P4)の前記第3のサブパネル(430)の上部襠サブサブパネル(432)と切妻封鎖サブサブパネル(433)との間の境界を規定する切妻横折り目線(431)を有し、
前記第4のパネル(P4)の前記第1の斜め折り目線(435)によって規定される前記折り曲げ線は、前記第4のパネル(P4)の前記切妻横折り目線(431)と前記第3の上部コーナー位置(TC3)との間に延在する、請求項1~4のいずれか1項に記載のカートンブランク(10、30、40、50)。
【請求項6】
前記第2のパネル(P2)の前記横折り目線(250)によって規定される前記境界は、前記第2の上部コーナー位置(TC2)において終端するとき、前記第2の縦折り目線部(21c)と鈍角(α)を形成し、
前記第4のパネル(P4)の前記横折り目線(450)によって規定される前記境界は、前記第3の上部コーナー位置(TC3)において終端するとき、前記第3の縦折り目線部(22c)と鈍角(α)を形成する、請求項1~5のいずれか1項に記載のカートンブランク(10、30、40、50)。
【請求項7】
前記第2のパネル(P2)の前記横折り目線(250)は、第1の曲率半径(R1)を有する円弧(250’)を呈しつつ前記第2の上部コーナー位置(TC2)で終端し、
前記第4のパネル(P4)の前記横折り目線(450)は、前記第1の曲率半径(R1)を有する円弧(450’)を呈しつつ前記第3の上部コーナー位置(TC3)で終端し、
前記第2のパネル(P2)の前記第1の斜め折り目線(235)は、第2の曲率半径を有する円弧(235’)を呈しつつ前記第2の上部コーナー位置(TC2)で終端し、
前記第4のパネル(P4)の前記第1の斜め折り目線(435)は、前記第2の曲率半径(R2)を有する円弧(435’)を呈しつつ前記第3の上部コーナー位置(TC3)で終端し、
前記第2の曲率半径(R2)は、前記第1の曲率半径(R1)よりも小さい、請求項1~6のいずれか1項に記載のカートンブランク(10)。
【請求項8】
前記第2の曲率半径(R2)は、前記第1の曲率半径(R1)の20%~80%、前記第1の曲率半径(R1)の40%~60%、前記第1の曲率半径(R1)の45%~55%のいずれかである、請求項7に記載のカートンブランク(10)。
【請求項9】
前記第2のパネル(P2)の前記第1の斜め折り目線(235)の前記円弧(235’)は、前記第2の縦折り目線部(21c)上にある曲率中心を有し、
前記第4のパネル(P4)の前記第1の斜め折り目線(435)の前記円弧(435’)は、前記第3の縦折り目線部(22c)上にある曲率中心を有する、請求項8に記載のカートンブランク(10)。
【請求項10】
前記第2のパネル(P2)の前記横折り目線(250)の前記円弧(250’)は、前記第2のパネル(P2)内の、前記第2の縦折り目線部(21c)から横方向距離(D)を隔てた位置にある曲率中心を有し、
前記第4のパネル(P4)の前記横折り目線(450)の前記円弧(450’)は、前記第4のパネル(P4)内の、前記第3の縦折り目線部(22c)から横方向距離(D)を隔てた位置にある曲率中心を有し、
前記横方向距離(D)は、前記第1の曲率半径(R1)の40%~90%の範囲内にある、請求項7~9のいずれか1項に記載のカートンブランク(10)。
【請求項11】
前記第2のパネル(P2)は、前記第1の上部コーナー位置(TC1)において終端し、かつ、前記第1の縦折り目線部(20c)と少なくとも70°の角度(β)を形成する、前記第3のサブパネル(230)における折り曲げ線を規定する第2の斜め折り目線(234)を有し、
前記第4のパネル(P4)は、前記第4の上部コーナー位置(TC4)において終端し、かつ、前記第4の縦折り目線部(23c)と少なくとも70°の角度(β)を形成する、前記第3のサブパネル(430)における折り曲げ線を規定する第2の斜め折り目線(434)を有する、請求項1~10のいずれか1項に記載のカートンブランク(40、50)。
【請求項12】
前記第2のパネル(P2)の前記第2の斜め折り目線(234)は、前記第2のパネル(P2)の前記横折り目線(250)に向かう凸状部分を有する斜め折り目線部(234b)を有し、
前記第4のパネル(P4)の前記第2の斜め折り目線(434)は、前記第4のパネル(P4)の前記横折り目線(450)に向かう凸状部分を有する斜め折り目線部(434b)を有する、請求項11に記載のカートンブランク(40、50)。
【請求項13】
前記第2のパネル(P2)の前記第2の斜め折り目線(234)と前記第1の縦折り目線部(20c)との間に形成される角度(β)は、前記第4のパネル(P4)の前記第2の斜め折り目線(434)と前記第4の縦折り目線部(23c)との間に形成される角度(β)に等しい、請求項11および12のいずれか1項に記載のカートンブランク(40、50)。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載のカートンブランク(10)を有する切妻トップカートン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に切妻トップ(ゲーブルトップ)カートンと呼ばれるタイプの紙または板紙ベースのパッケージを製造するためのカートンブランクに関する。本発明はまた、このようなブランクから製造される切妻トップカートンに関する。
【背景技術】
【0002】
切妻トップカートンは、注入可能なバルク製品および液体消耗品などの注入可能な製品、例えば、ミルクなどの乳製品や果汁を分配するために一般に使用される。切妻トップカートンは、典型的には、紙または板紙の多層シートの上に、液体を保持するため、および/または空気や風味劣化物質が板紙を通して移動するのを防ぐための複数のバリア層が積層された、積層包装材から製造される。バリア層は、典型的には、ポリエチレンまたはアルミニウムの層を含んでいてもよい。
【0003】
カートンの製造においては、積層包装材を切断して略長方形を呈するブランクを形成し、このブランクを折り曲げ、充填し、封止してカートンを形成する。
【0004】
カートンブランクの折り曲げを容易にするために、ブランクは折り目線を有している。当該技術分野で知られているように、折り目線は、板紙の一方の面上のエンボス加工または刻印加工された凹部であり、他方の面では対応する隆起した稜線または膨線となり、直線を形成し、この直線に沿って板紙が構造的に弱体化され、この直線に沿って圧力が加えられたとき、制御された方法で板紙が屈曲したり折れ曲がることになる。
【0005】
カートン用板紙上に折り目線を配置する際には、コーナー(角)位置、即ち、ブランクが折り曲げられたときにカートンのコーナーを形成するブランク上の位置に注意を払わなければならない。特に、明確に定められたコーナーを得るために、折り目線がどのようにコーナー位置に接近して接続するかについて、特別な注意が払われなければならない。これは、特に、厳密な長方形のブロック状の幾何学的形状よりも複雑な幾何学的形状を有するカートンの場合である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、この問題に関し、明確に規定された上部コーナー、特にカートンの前面側の上部コーナーを提供することが見出された折り目線を有するカートンブランクを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下の説明において、「縦(longitudinal)」は、カートンブランクの側縁と実質的に平行な方向を指定するために使用され、「横(transverse)」は、カートンブランクの上縁、下縁に実質的に平行な方向を指定するために使用される。「斜め」は、下縁、側縁および上縁に対して実質的に45°の角度をなす方向を指定するために使用される。
【0008】
第1の例示的な態様によれば、本発明は、折り曲げにより切妻トップカートンを形成するように構成された複数のパネルを有するカートンブランクに関し、このカートンブランクにおいて、前記複数のパネルの各々は、壁部サブパネルと、上部閉鎖サブパネルとを含み、前記カートンブランクは、隣接する2つの上部閉鎖サブパネルの間の境界を規定する縦折り目線部を含み、この縦折り目線部上に、前記カートンブランクが折り曲げられたときに前記カートンの上部コーナーを形成するように構成された上部コーナー位置が配置され、前記カートンブランクはまた、前記隣接する上部閉鎖サブパネルの1つと前記カートンブランクの隣接する壁部サブパネルとの間の境界を形成する横折り目線を含み、前記境界は、前記上部コーナー位置で終端し、前記カートンブランクは、前記隣接する前記上部閉鎖サブパネルの前記1つに配置された斜め折り目線をさらに含み、前記斜め折り目線は、前記上部コーナー位置で終端する折り曲げ線を規定する。
【0009】
このようなカートンブランクにおいて、上部コーナー位置を、折り曲げられたカートンにおける明確に規定された上部コーナーに変換することが困難な場合がある。これは、特に、横折り目線によって規定される境界が、上部コーナー位置で終端したときに、縦折り目線部と鈍角を形成する場合である。
【0010】
しかし、折り曲げ線が、上部コーナー位置で終端したとき、縦折り目線部に対して70°、より好ましくは少なくとも80°、さらに好ましくは少なくとも90°、例えば90°の角度をなすように、斜め折り目線によって規定される折り曲げ線を配置することにより、明確に規定された上部コーナー位置が得られることが見出された。
【0011】
したがって、第1の例示的な態様によれば、本発明は、折り曲げによって切妻トップカートンを形成するように構成された複数のパネルを含み、前記複数のパネルの各々が壁部サブパネルおよび上部閉鎖サブパネルを含む、カートンブランクを提供する。
【0012】
カートンブランクは、2つの隣接する上部閉鎖サブパネルの間の境界を規定する縦折り目線部を含み、この縦折り目線部上に、カートンブランクが折り曲げられたときにカートンの上部コーナーを形成するように構成された上部コーナー位置が配置される。
【0013】
カートンブランクはまた、前記隣接する上部閉鎖サブパネルの1つとカートンブランクの隣接する壁部サブパネルとの間に境界を形成する横折り目線を有し、前記境界は上部コーナー位置で終端する。
【0014】
前記カートンブランクは、前記隣接する前記上部閉鎖サブパネルの前記1つに配置された斜め折り目線をさらに含み、前記斜め折り目線は、前記上部コーナー位置で終端する折り曲げ線を規定する。
【0015】
前記上部コーナー位置で終端するとき、前記折り曲げ線は、前記縦折り目線部と少なくとも70°の角度を形成する。
【0016】
代替の実施形態において、前記縦折り目線部と、前記上部コーナー位置において斜め折り目線によって規定される前記折り曲げ線との間に形成される角度は、少なくとも80°、少なくとも90°のいずれかであってよく、例えば90°である。
【0017】
第2の例示的な態様によれば、本発明は、折り曲げることによって切妻トップカートンを形成するように構成されたカートンブランクを提供し、
前記カートンブランクは、第1、第2、第3、第4、および第5のパネルからなり、
各パネルは、
カートンの下部閉鎖部の一部を形成するように構成された第1のサブパネルと、
前記第1のサブパネルに隣接し、前記カートンの壁部を形成するように構成された第2のサブパネルと、
前記第2のサブパネルに隣接し、前記カートンの上部閉鎖部の一部を形成するように構成された第3のサブパネルとを有し、
前記カートンブランクは、
前記第1のパネルの前記第3のサブパネルと前記第2のパネルの前記第3のサブパネルとの間の境界を規定する第1の縦折り目線部と、
前記第2のパネルの前記第3のサブパネルと前記第3のパネルの前記第3のサブパネルとの間の境界を規定する第2の縦折り目線部と、
前記第3のパネルの前記第3のサブパネルと前記第4のパネルの前記第3のサブパネルとの間の境界を規定する第3の縦折り目線部と、
前記第4のパネルの前記第3のサブパネルと前記第5のパネルの前記第3のサブパネルとの間の境界を規定する第4の縦折り目線部とを有し、
前記第2のパネルは、
前記第2のパネルの前記第2のサブパネルと前記第3のサブパネルとの間の境界を規定する横折り目線であって、前記境界は、前記第1の縦折り目線部上にある第1の上部コーナー位置と、前記第2の縦折り目線部上にある第2の上部コーナー位置の間で前記第2のパネルを横切って延在し、前記第1の上部コーナー位置は、前記カートンの第1の上部コーナーを形成するように構成され、前記第2の上部コーナー位置は、前記カートンの第2の上部コーナーを形成するように構成された横折り目線と、
前記第2の上部コーナー位置において終端する、前記第2のパネルの前記第3のサブパネル内の折り曲げ線を規定する、前記第2のパネルの第1の斜め折り目線とを有し、
前記第4のパネルは、
前記第4のパネルの前記第2のサブパネルと前記第3のサブパネルとの間の境界を規定する横折り目線であって、前記境界は、前記第3の縦折り目線部上にある第3の上部コーナー位置と前記第4の縦折り目線部上にある第4の上部コーナー位置との間で前記第4のパネルを横切って延在し、前記第3の上部コーナー位置は、前記カートンの第3の上部コーナーを形成するように構成され、前記第4の上部コーナー位置は、前記カートンの第4の上部コーナーを形成するように構成された横折り目線と、
前記第3の上部コーナー位置において終端する、前記第4のパネルの前記第3のサブパネル内の折り曲げ線を確定する、前記第4のパネルの第1の斜め折り目線とを有し、
前記第2のパネルの前記第1の斜め折り目線によって規定される前記折り曲げ線は、前記第2の上部コーナー位置において終端するとき、前記第2の縦折り目線部と少なくとも70°の角度を形成し、
前記第4のパネルの前記第1の斜め折り目線によって確定される前記折り曲げ線は、前記第3の上部コーナー位置において終端するとき、前記第3の縦折り目線部と少なくとも70°の角度を形成する。
【0018】
前記第2のパネルの前記第1の斜め折り目線と前記第2の縦折り目線部の間に形成される角度と、前記第4のパネルの前記第1の斜め折り目線と前記第3の縦折り目線部の間に形成される角度の各々は、少なくとも80°、少なくとも90°、および90°のいずれかであってもよい。
【0019】
前記第2のパネルの前記第1の斜め折り目線と前記第2の縦折り目線部の間に形成される角度は、前記第4のパネルの前記第1の斜め折り目線と前記第3の縦折り目線部の間に形成される角度と等しくてもよい。
【0020】
前記第2のパネルの前記第1の斜め折り目線は、前記第2のパネルの前記横折り目線に向かう凸状部分を有する斜め折り目線部を含み、前記第4のパネルの前記第1の斜め折り目線は、前記第4のパネルの前記横折り目線に向かう凸状部分を有する斜め折り目線部を含んでいてもよい。
【0021】
前記第2のパネルは、前記第2のパネルの前記第3のサブパネルの上部襠サブサブパネルと切妻封鎖サブサブパネルとの間の境界を規定する切妻横折り目線を含んでもよく、前記第2のパネルの前記第1の斜め折り目線によって規定される折り曲げ線は、前記第2のパネルの前記切妻横折り目線と前記第2の上部コーナー位置との間に延在していてもよい。また、前記第4のパネルは、前記第4のパネルの前記第3のサブパネルの上部襠サブサブパネルと切妻封鎖サブサブパネルとの間の境界を規定する切妻横折り目線を含んでもよく、前記第4のパネルの前記第1の斜め折り目線によって規定される折り曲げ線は、前記第4のパネルの前記切妻横折り目線と前記第3の上部コーナー位置との間に延在していてもよい。
【0022】
前記第2のパネルの前記横折り目線によって規定される前記境界は、前記第2の上部コーナー位置で終端するとき、前記第2の縦折り目線部と鈍角を形成することができ、前記第4のパネルの前記横折り目線によって規定される前記境界は、前記第3の上部コーナー位置で終端するとき、前記第3の縦折り目線部と鈍角を形成してもよい。
【0023】
前記第2のパネルの前記横折り目線は、第1の曲率半径を有する円弧を呈しつつ前記第2の上部コーナー位置で終端してもよく、前記第4のパネルの前記横折り目線は、前記第1の曲率半径を有する円弧を呈しつつ前記第3の上部コーナー位置で終端してもよく、前記第2のパネルの前記第1の横折り目線は、第2の曲率半径を有する円弧を呈しつつ前記第2の上部コーナー位置で終端してもよく、前記第4のパネルの前記第1の横折り目線は、前記第2の曲率半径を有する円弧を呈しつつ前記第3の上部コーナー位置で終端してもよく、前記第2の曲率半径は、前記第1の曲率半径よりも小さくてよい。
【0024】
前記第2の曲率半径は、前記第1の曲率半径の20%~80%、前記第1の曲率半径の40%~60%、前記第1の曲率半径の45%~55%のいずれかであってもよい。
【0025】
前記第2のパネルの前記第1の横折り目線の前記円弧は、前記第2の縦折り目線部上にある曲率中心を有していてもよく、前記第4のパネルの前記第1の横折り目線の前記円弧は、前記第3の縦折り目線部上にある曲率中心を有していてもよい。
【0026】
前記第2のパネルの前記横折り目線の前記円弧は、前記第2のパネル内の、前記第2の縦折り目線部から横方向距離を隔てた位置にある曲率中心を有してもよく、前記第4のパネルの前記横折り目線の前記円弧は、前記第4のパネル内の、前記第3の縦折り目線部から横方向距離を隔てた位置にある曲率中心を有していてもよく、前記横方向距離は、前記第1の曲率半径の40%~90%の範囲内であってもよい。
【0027】
前記第2のパネルは、前記第1の上部コーナー位置で終端する前記第3のサブパネル内の折り曲げ線を規定し、かつ、前記第1の縦折り目線部と少なくとも70°の角度を形成する第2の斜め折り目線を含み、前記第4のパネルは、前記第4の上部コーナー位置で終端する前記第3のサブパネル内の折り曲げ線を規定し、かつ、前記第4の縦折り目線部と少なくとも70°の角度を形成する第2の斜め折り目線を含んでいてもよい。
【0028】
前記第2のパネルの前記第2の斜め折り目線は、前記第2のパネルの前記横折り目線に向かう凸状部分を有する斜め折り目線部を含み、前記第4のパネルの前記第2の斜め折り目線は、前記第4のパネルの前記横折り目線に向かう凸状部分を有する斜め折り目線部を含んでいてもよい。
【0029】
前記第2のパネルの前記第2の斜め折り目線と前記第1の縦折り目線部の間に形成される角度は、前記第4のパネルの前記第2の斜め折り目線と前記第4の縦折り目線部の間に形成される角度と同じであってもよい。
【0030】
第3の例示的な態様によれば、本発明は、上記に開示したカートンブランクからなる切妻トップカートンを提供する。
【0031】
各態様の上記の好ましいおよび/または任意の特徴は、単独でまたは適切に組み合わせて、本発明のその他の態様において使用されてもよい。
【0032】
本発明の理解を容易にするために、以下の図面を添付する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の最初の態様に係るカートンブランクの一実施形態の平面図である。
図2a図1のカートンブランクの詳細図である。
図2b図1のカートンブランクの詳細図である。
図3a図1のカートンブランクの詳細図である。
図3b図1のカートンブランクの詳細図である。
図4】本発明の一実施形態に係るカートンブランクの詳細図である。
図5】本発明の一実施形態に係るカートンブランクの詳細図である。
図6】本発明の最初の実施形態に係るカートンの斜視図である。
図7図6のカートンの側面図である。
図8図6のカートンの側面図である。
図9】本発明に係るカートンブランクの更なる実施形態の平面図である。
図10】本発明に係るカートンブランクの更なる実施形態の平面図である。
図11】本発明に係るカートンブランクの更なる実施形態の平面図である。
図12a】本発明に係るカートンブランクの更なる実施形態の詳細な平面図である。
図12b】本発明に係るカートンブランクの更なる実施形態の詳細な平面図である。
図13a】本発明によるカートンブランクのさらに別の実施形態の詳細な平面図である。
図13b】本発明によるカートンブランクのさらに別の実施形態の詳細な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。しかし、本発明は、本明細書に含まれる実施形態および例示に限定されるものではなく、以下の請求の範囲の範囲内に入るようにした、実施形態の一部および異なる実施形態の要素の組み合わせを含む、実施形態の修正形態を含むことが意図される。
【0035】
明確化のために、別個の実施形態の文脈において上述した本発明のいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わせられてもよいことを理解されたい。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈において説明した本発明の種々の特徴は、別個に、または任意の適切なサブコンビネーションとして提供されてもよい。特に、1つの特定の実施形態に関連して記載した特徴は、他の実施形態に関連して記載した特徴と入れ替え可能であることが理解されよう。
【0036】
図面において、明示的に述べない限りあるいは文脈から暗示的に理解されない限り、共通の部分、要素または特徴を示すために同様の参照番号が使用される。
【0037】
本発明のカートンブランク10の実施形態を図1に示す。ブランク10は、観察者に対向するカートンの外側表面を形成するように構成された表面をもって示されている。
【0038】
ブランク10は、紙または板紙の多層シートの上に、例えば液体などの内容物を保持するためおよび/または空気や風味劣化物質がシートを通して移動するのを防ぐための1つまたは複数のバリア層が積層された、適当な包装材から作られる。ブランクの少なくとも一部は、ブランクから形成されたカートンをプラスチック溶接によってシールすることを可能とする、熱可塑性材料の層で被覆されてもよい。
【0039】
ブランク10は、実質的に長方形であり、第1の縁である下縁11と、第2の縁である上縁12と、互いに平行な第3および第4の縁である側縁13および14とを含んでいる。側縁13および14は直線状であり、上縁11および下縁12は不規則な形状を有している。ブランク10はまた、折り曲げ線を規定する複数の折り目線を含み、カートンに形成される際にこの折り曲げ線に沿ってブランク10が折り曲げられるように構成されている。
【0040】
この説明において、「縦」は、側縁13および14に実質的に平行な、即ち、図1において実質的に垂直な方向を指定するために使用され、「横」は、上縁11および下縁12に実質的に平行な、即ち、図1において実質的に水平な方向を指定するために使用される。「斜め」は、下縁、側縁および上縁11~14に対して実質的に45°の角度の方向を指定するために使用される。
【0041】
ブランク10は、下縁11から上縁12までパネル10を横切って延在する折り曲げ線を規定する縦折り目線20、21、22、23によって隔てられた5つのパネルP1~P5を有している。これにより、縦折り目線20、21、22、23は、下縁11および上縁12をそれぞれサブセクション11a、11b、11c、11d、l1eおよび12a、12b、12c、12d、12eに分割する。
【0042】
各パネルP1~P5は、下部閉鎖サブパネルを形成する第1のサブパネル110、210、310、410、510と、壁部サブパネルを形成する第2のサブパネル120、220、320、420、520と、上部閉鎖サブパネルを形成する第3のサブパネル130、230、330、430、530とを有している。下部閉鎖サブパネル110、210、310、410、510は、カートンの下部閉鎖部を形成するように構成され、上部閉鎖サブパネル130、230、330、430、530は、カートンの上部閉鎖部を形成するように構成されている。第1のパネルP1の壁部サブパネル120はカートンの後壁を形成し、第3のパネルP3の壁部サブパネル320は前壁を形成するように構成されている。第2および第4のパネルP2およびP4の壁部サブパネル220および420は、カートンの側壁を形成するように構成されている。第5のパネルP5は、カートンが形成されるときに、側縁13に隣接する第1のパネルP1の内表面に貼付されるように構成されている。
【0043】
ブランク10は、形成されたときにカートンの上部および下部コーナーを規定する位置TC1、TC2、TC3、TC4、BC1、BC2、BC3、BC4を露呈する(図6図8参照)。
【0044】
各縦折り目線20、21、22、23は、下縁11と下部コーナー位置BC1、BC2、BC3、BC4との間にそれぞれ延在する第1の縦折り目線部20a、21a、22a、23aを有している。また、各縦折り目線20、21、22、23は、下部コーナー位置BC1、BC2、BC3、BC4と上部コーナー位置TC1、TC2、TC3、TC4との間にそれぞれ延在する第2の縦折り目線部20b、21b、22b、23bと、上部コーナー位置TC1、TC2、TC3、TC4と上縁12との間に延在する第3の縦折り目線部20c、21c、22c、23cとを有している。本実施形態において、縦折り目線20、21、22、23は、連続し、即ち中断されることなく、下縁11と上縁12との間でブランク10を横切って垂直方向に延在している。しかし、代替の実施形態においては、縦折り目線20、21、22、23は連続的であったり直線状である必要はなく、および/または縦折り目線部20b、21b、22b、23bは、壁部サブパネル120、220、320、420、520の間のコーナーパネル部を収容するように配置されてもよい。
【0045】
第1のパネルP1は、位置BC1から、側縁13上の、BC1と同じ高さの位置まで延在する下部折り目線140を有している。換言すれば、下部折り目線140は、側縁13および縦折り目線20に直交する方向に、パネルP1を横切って延在している。下部折り目線140は、パネルの下部閉鎖サブパネル110と壁部サブパネル120との間の境界を形成する。さらに、第1のパネルP1は、位置TC1から側縁13上の、TC1と同じまたは実質的に同じ高さの位置まで延在する上部折り目線150を有している。したがって、本実施形態において、上部折り目線150は、側縁13および縦折り目線20に実質的に直交する方向、即ち下部折り目線140に平行な方向に、パネルP1を横切って延在している。しかし、代替の実施形態においては、上部折り目線150は、下部折り目線140と平行である必要はない。上部折り目線150は、壁部サブパネル120と上部閉鎖サブパネル130との間の境界を形成する。
【0046】
下部閉鎖サブパネル110は、カートンの下部の安全な閉鎖の確保を補助するフラップ111を有している。カートン製造の分野では、このようなフラップの機能はそれ自体公知であり、フラップ111はここではさらに説明しない。
【0047】
上部閉鎖サブパネル130は、パネルP1を横切って、上部折り目線150に平行に、即ち、側縁13および縦折り目線20に直交する方向に延在する上部フィン折り目線131を有している。上部フィン折り目線131は、上部閉鎖サブパネル130のルーフサブサブパネル132と上部フィンサブサブパネル133との間の境界を形成する折り曲げ線を規定する。本実施形態において、上縁サブセクション12aは僅かに凸状であり、ブランク10から折り曲げたカートンにおいて湾曲した凸状の上部フィンを提供する。しかし、上縁サブセクション12aは直線状、凹状、その他のいかなる形状であってもよい。
【0048】
パネルP1は、壁部サブパネル120の下部を横切って延在する廃棄折り目線160aおよび160bを有している。当該技術分野で知られているように、廃棄折り目線は、ブランク10からカートンが折り曲げられた充填中には活用されず、空になったカートンの廃棄中に使用者によって活用される。特に、当該技術分野で知られているように、廃棄折り目線は、空のカートンを平坦な形状に折り畳むことを容易にするように構成され、そこで、空間効率のよい廃棄を確保することができる。
【0049】
第2のパネルP2は、位置BC1とBC2の間でパネルP2を横切って延在する下部折り目線240を含んでいる。BC1およびBC2は、同じ高さにあり、即ち、縦折り目線20および21に直交する線に沿って配置されている。したがって、下部折り目線240は、縦折り目線20および21と直交する方向に、パネルP2を横切って延在している。下部折り目線240は、下部閉鎖サブパネル210と壁部サブパネル220との間の境界を形成する。
【0050】
第2のパネルP2はさらに、位置TC1およびTC2の間でパネルP2を横切って延在し、壁部サブパネル220と上部閉鎖サブパネル230との間の境界を形成する折り曲げ線を規定する上部横折り目線250を有している。上部横折り目線250は、パネルP1の対応する折り目線150のようには直線状ではなく、湾曲している。上部横折り目線250は、位置TC1から始まり、まず縦折り目線20からほぼ直角に延び、次いでカートンブランクの下縁11に向かって湾曲する。上部折り目線250は、縦折り目線20と21のほぼ中間で、下方への屈曲から上方への屈曲に移行し、曲率半径R1を有し、かつ、第2のサブパネル220に向かう凸状部分を有する円弧250’を呈しつつ位置TC2で終端する。この円弧250’は、縦折り目線部21cと鈍角α、即ち90°~180°の間の角度を形成する(図2aおよび図3a参照)。これにより、上部横折り目線250は、上縁12に対向する、即ち上向きの凸状部分を有する第1のセクション250aと、下縁11に対向する、即ち下向きの凸状部分を有する第2のセクション250bとを有し、この第1の部分250aは、縦折り目線20に直角に接続し、第2のセクション250bは、縦折り目線21に、上方に傾斜しつつ接続されている。
【0051】
下部閉鎖サブパネル210は、位置BC1と、縦折り目線20および21の中間の下縁サブセクションl1bに隣接する位置との間に延在する第1の斜め折り目線211を有している。下部閉鎖サブパネル210はまた、位置BC2と、縦折り目線20および21の中間の下縁サブセクション1lbに隣接する前記位置との間に延在する第2の斜め折り目線212を含み、これにより第1の斜め折り目線211をこの位置で遮断している。斜め折り目線211および212は、カートンの下部閉鎖部が形成されたときに、下部閉鎖サブパネル210の折り曲げを補助する折り曲げ線を形成する。
【0052】
上部閉鎖サブパネル230は、パネルP2を横切って延在し、上部閉鎖サブパネル230の上部襠サブサブパネル232と切妻封鎖サブサブパネル233との間の境界を形成する折り曲げ線を規定する、切妻横折り目線231を含んでいる。
【0053】
上部襠サブサブパネル232は、位置TC1と、縦折り目線20および21の中間の、切妻横折り目線231上の位置との間に延在する第2の斜め折り目線234を有している。上部襠サブサブパネル232はまた、位置TC2と、縦折り目線20および21の中間の、切妻横折り目線231上の前記位置との間に延在する第1の斜め折り目線235を有し、この位置で第2の斜め折り目線234を遮断している。
【0054】
第2の斜め折り目線234は、直線状である。しかし、第1の斜め折り目線235は、湾曲し、縦折り目線部21cに向かう凸状部分を有する第1のセクション235aと、縦折り目線部21cに向かう凹状部分を有する第2のセクション235bとからなる。第1の斜め折り目線235は、第1のセクション235aから位置TC2に隣接する第2のセクション235bに移行し、横折り目線250に向かう凸状部分を有すると共に曲率半径R2を有する円弧235’を呈しつつ位置TC2に終端する(図2a、3a参照)。
【0055】
切妻封鎖サブサブパネル233は、切妻横折り目線231と、上縁サブセクション12bとの間に、縦折り目線20および21と平行かつ等距離に延在する切妻縦折り目線236を有している。換言すれば、切妻縦折り目線236は、切妻横折り目線231上の、斜め折り目線234および235が互いを遮断する位置から垂直に延在している。
【0056】
第2のパネルP2は、第1のパネルP1のように、空になったときのカートンの廃棄時に使用者により活用されるように構成された廃棄折り目線260a~260eを有している。
【0057】
第3のパネルP3は、位置BC2と位置BC3との間でパネルP3を横切って延在する下部折り目線340を有している。BC2とBC3は同じ高さであり、即ち、縦折り目線21および22に直交する線に沿って配置される。これにより、下部折り目線340は、縦折り目線21および22に直交する方向に、パネルP3を横切って延在している。下部折り目線340は、パネルP3の下部閉鎖サブパネル310と壁部サブパネル320との間の境界を形成する折り曲げ線を規定する。第3のパネルP3は、壁部サブパネル320と上部閉鎖サブパネル330との間の境界を形成する折り曲げ線を規定する折り目線を有していない。したがって、ブランク10を折り曲げて得られたカートンにおいて、壁部サブパネル320と上部閉鎖サブパネル330との間に明確な境界はない。その代わり、壁部サブパネル320と上部閉鎖サブパネル330とは連続的に互いに移行して境界領域において合流している。
【0058】
上部閉鎖サブパネル330は、縦折り目線21および22に直交する方向に、即ち、下部折り目線340に平行に、パネルP3を横切って延在する上部フィン折り目線331を有している。上部フィン折り目線331は、上部閉鎖パネル330のルーフサブサブパネル332と上部フィンサブサブパネル333との間の境界を形成する折り曲げ線を規定する。ルーフサブサブパネル332には、注ぎ口器具を受容する円形の貫通開口334が設けられている。パネルP1のように、上縁サブセクション12cは僅かに凸状であり、ブランク10から折り曲げられたカートンにおいて湾曲した凸状の上部フィンを提供する。
【0059】
第4のパネルP4は、実質的に第2のパネルP2の鏡像である。これにより、第4のパネルP4は、位置BC3とBC4の間でパネルP4を横切って延在する下部折り目線440を有している。BC3とBC4は、同じ高さであり、即ち、縦折り目線22および23に直交する線に沿って配置されている。これにより、下部折り目線440は、縦折り目線22および23に直交する方向に、パネルP4を横切って延在している。下部折り目線440は、下部閉鎖サブパネル410と壁部サブパネル420との間の境界を形成する。
【0060】
第4のパネルP4はさらに、位置TC3およびTC4の間でパネルP4を横切って延在し、壁部サブパネル420と上部閉鎖サブパネル430との間の境界を形成する折り曲げ線を規定する上部横折り目線450を有している。上部折り目線450は、パネルP2の上部折り目線250と同様に湾曲している。これにより、位置TC4から始めて、上部折り目線450は、まず縦折り目線23からほぼ直角に延在し、次いでカートンブランクの下縁11に向かって湾曲する。縦折り目線22および23のほぼ中間で、上部折り目線450は、下向きの屈曲から上向きの屈曲に移行し、曲率半径R1を有し、かつ、第2のサブパネル420に向かう凸状部分を有する円弧450’を呈しつつ位置TC3で終端する。この円弧450’は、縦折り目線部22cと鈍角αを形成する(図2bおよび図3b参照)。これにより、上部横折り目線450は、上縁12に向かう、即ち上向きの凸状部分を有する第1のセクション450aと、下縁11に向かう、即ち下向きの凸状部分を有する第2のセクション450bとを有し、この第1のセクション450aは、縦折り目線23に直角に接続し、第2のセクション450bは、縦折り目線22に上方に傾斜しつつ接続されている。
【0061】
下部閉鎖サブパネル410は、位置BC3と、縦折り目線22および23の中間の、下縁サブセクション11dに隣接する位置との間に延在する第1の斜め折り目線411を含んでいる。下部閉鎖サブパネル410はまた、位置BC4と、縦折り目線22および23の中間の、下縁サブセクション11dに隣接する前記位置との間に延在する第2の斜め折り目線412を含み、この位置で第1の斜め折り目線411を遮断している。斜め折り目線411および412は、カートンの下部閉鎖部が形成されたときに、下部閉鎖サブパネル410の折り曲げを補助する折り曲げ線を形成する。
【0062】
上部閉鎖サブパネル430は、パネルP4を横切って延在し、上部閉鎖サブパネル430の上部襠サブサブパネル432と切妻封鎖サブサブパネル433との間の境界を形成する折り曲げ線を規定する切妻横折り目線431を有している。
【0063】
上部襠サブサブパネル432は、位置TC4と、縦折り目線22および23の中間の、切妻横折り目線431上の位置との間に延在する第2の斜め折り目線434を有している。上部襠サブサブパネル432はまた、位置TC3と、縦折り目線22および23の中間の、切妻横折り目線431上の前記位置との間に延在する第1の斜め折り目線435を有し、この位置で第2の斜め折り目線434を遮断している。
【0064】
第2の斜め折り目線434は、直線状である。一方、第1の斜め折り目線435は、湾曲し、縦折り目線部22cに向かう凸状部分を有する第1のセクション435aと、縦折り目線部22cに向かう凹状部分を有する第2のセクション435bとを有している。第1の斜め折り目線435は、第1の部分435aから、位置TC3に隣接する第2のセクション435bへと移行し、位置TC3において、横折り目線450に向かう凸状部分を有すると共に曲率半径R2を有する円弧435’を呈しつつ終端する(図2bおよび図3bを参照)。
【0065】
切妻封鎖サブサブパネル433は、切妻横折り目線431と上縁サブセクション12dとの間で、縦折り目線22および23に平行かつ等距離に延在する切妻縦折り目線436を有している。換言すれば、切妻縦折り目線436は、切妻横折り目線431上の、斜め折り目線434および435が互いを遮断する位置から垂直に延在している。
【0066】
第4のパネルP4は、第2のパネルP2と同様に、空になったときのカートンの廃棄時に使用者によって活用されるように構成された廃棄折り目線460a~460eを有している。
【0067】
第5のパネルP5において、2つの同一直線上の下部折り目線540aおよび540bが、パネルP5を横切って延在する折り曲げ線を規定し、この折り曲げ線は、パネルP1~P4における下部折り目線140、240、340および440に対して同一直線上にあり、パネルP5の下部閉鎖サブパネル510と壁部サブパネル520との間の境界を形成する。また、同一直線上の2つの折り目線550aおよび550bは、第1のパネルP1の上部折り目線150に対してほぼ同一直線上にある折り曲げ線を規定し、この折り曲げ線は、本体サブパネル520と上部閉鎖サブパネル530との間の境界を形成する。さらに、同一直線上の2つの上部フィン折り目線531aおよび531bは、パネルP1およびP3の上部フィン折り目線131および331とほぼ同一線上にある折り曲げ線を規定し、この折り曲げ線は、上部閉鎖サブパネル530のルーフサブサブパネル532と上部フィンサブサブパネル533との間の境界を形成する。
【0068】
本実施形態において、第2のパネルP2の横折り目線250によって規定される境界は、第2の上部コーナー位置TC2で終端したとき、第2の縦折り目線部21cと略140°の鈍角αを形成する。また、第4のパネルP4の横折り目線450によって規定される境界は、第3の上部コーナー位置TC3で終端するとき、第3の縦折り目線部22cと略140°の鈍角αを形成する。第2のパネルP2の第1の斜め折り目線235によって規定される折り曲げ線は、第2の上部コーナー位置TC2で終端するとき、第2の縦折り目線部21cと略90°の角度βを形成する。同様に、第4のパネルP4の第1の斜め折り目線435によって規定される折り曲げ線は、第3の上部コーナー位置TC3で終端するとき、第3の縦折り目線部22cと略90°の角度βを形成する。代替の実施形態において、第2のパネルP2の第1の斜め折り目線235と第2の縦折り目線部21cとの間に形成される角度βと、第4のパネルP4の第1の斜め折り目線435と第3の縦折り目線部22cとの間に形成される角度βとは、図1に示す実施形態のように、少なくとも80°および少なくとも90°のいずれかであってよく、例えば90°であってもよい。
【0069】
この斜め折り目線構成を用いることにより、上部コーナー位置TC2およびTC3を囲む領域におけるカートンブランクの予測可能かつ正確な折り曲げを実現できることが見出された。
【0070】
上述したように、第2のパネルP2の横折り目線250の円弧250’と、第4のパネルP4の横折り目線450の円弧450’とは、共に曲率半径R1を有している(図2a、2b、3a、3b参照)。また、第2のパネルP2の斜め折り目線235の円弧235’と、第4のパネルP4の斜め折り目線435の円弧435’とは、共に曲率半径R2を有している。円弧235’および435’の曲率半径R2は、円弧250’および450’の曲率半径R1よりも小さい。
【0071】
第2の曲率半径R2は、第1の曲率半径R1の20%~80%の範囲内、例えば、第1の曲率半径R1の40%~60%の範囲内、または、第1の曲率半径R1の45%~55%の範囲内であってもよい。図4および図5に示す一実施形態において、R1は14mmであり、R2は6mmである。
【0072】
図4および図5に示すように、円弧235’は、縦折り目線部21c上にある曲率中心を有していてもよく、円弧435’は、縦折り目線部22cに位置する曲率中心を有していてもよい。これにより、斜め折り目線235および435が、それぞれ、上部コーナー位置TC2およびTC3に直角に接続され、その結果、カートンブランクが特に正確に折り曲げられることがわかる。
【0073】
円弧250’は、第2のパネルP2において、縦折り目線部21cから横方向距離Dに位置する曲率中心を有していてもよく、円弧450’は、第4のパネルP4において、縦折り目線部22cから同じ横方向距離Dに位置する曲率中心を有していてもよい。横方向距離Dは、第1の曲率半径R1の40%~90%の範囲内であってもよい。図4および5に示す実施形態では、円弧250’および450’の曲率中心は、縦折り目線部21cおよび22cから約11mmの横方向距離Dに位置している。
【0074】
上述したカートンブランク10からカートンを形成する方法は、以下の通りである。図1のブランクを製造した後、第5のパネルP5をパネルP1の内壁に封止して、両端に開口するスリーブを形成する。次にこのスリーブは、第1のサブパネル110、210、310、410および510の内側への折り曲げおよびその封止により、下部シールされ、オープントップボトムシール(上部開放下部封止)カートンを製造する。注ぎ口器具(図6および図7参照)をカートンの開放上部内に下降させ、そのフランジが開口334の周りの、サブパネル330の内表面に当接するまで、カートンの内側から開口部334に導入すると、フランジが開口部のまわりのサブパネル330の最内層に封止される。次いで、まだ上部が開放されたカートンにパッケージされる液体を充填する。
【0075】
次に、サブパネル130、230、330、430および530が折り曲げられ、互いに封止されて、カートンの密閉された上部閉鎖を提供する。
【0076】
図6図8は、図1に示すブランク10から形成されたカートン600を示す。カートン600は、ブランク10(図1参照)の対応する上部および下部コーナー位置TC1、TC2、TC3、TC4、BC1、BC2、BC3およびBC4によって規定される上部および下部コーナーTC1’、TC2’、TC3’、TC4’、BC1’、BC2’、BC3’ およびBC4’を有している。カートン600は、上部コーナーTC1’、TC2’、TC3’、TC4’と下部コーナーBC1’、BC2’、BC3’、BC4’との間で、略長方形または正方形の断面を有している。
【0077】
カートン600は、サブパネル110、210、310、410および510から形成された下部閉鎖部602を有している。カートン600はさらに、サブパネル120から形成された後壁部610と、サブパネル320から形成された前壁部606とを有している。カートン600はまた、サブパネル220から形成された第1の側壁部604と、サブパネル420から形成された第2の側壁部608とを有している。
【0078】
カートン600はまた、サブパネル130、230、330、430および530から形成された上部閉鎖部612を有している。上部閉鎖部612は、サブサブパネル132から形成された後ルーフ部614と、サブサブパネル332から形成された前ルーフ部616とを有している。上部閉鎖部612はまた、サブサブパネル232の、折り目線234および235によって区切られた部分から形成された第1の切妻部618と、サブサブパネル432の、折り目線434および435によって区切られた部分から形成された第2の切妻部620とを有している。上部閉鎖部612はさらに、サブパネル130、230、330、430および530が互いに封止された上部フィン622と、サブサブパネル332内の貫通開口334に配置された注ぎ口624とを有している。
【0079】
第3のパネルP3(図1参照)のサブパネル320と330との間に折り目線がないため、前壁部606は、湾曲遷移領域Tを介して前ルーフ部616と連続している。このような実施形態においては、不要な折り曲げ線に沿った、カートン材の折り曲げが生じ得るため、第2および第3の上部コーナーTC2’およびTC3’を明確に形成することが困難である。しかし、各斜め折り目線235および435を横折り目線250および450に向かう凸状部分を有すると共に、横折り目線250および450(図2図3を参照)の曲率半径R1よりも大きな曲率半径R2を有する円弧235’および435’において、コーナー位置TC2およびTC3に終端するように設計することにより、カートン材の正確な折り曲げを実現することができる。ただし、この斜め折り目線235および435の設計は、前壁部606と前ルーフ部616とを隔てる折り目線を有するカートンに対しても同様に適している。したがって、代替の実施形態において、例えば、図9に示すように、前壁部と前ルーフ部とを横折り目線で隔ててもよい。
【0080】
本発明によるさらなる実施形態のカートンブランク30は、図9に示されている。このカートンブランク30が図1のカートンブランク10と異なるのは、ブランク30の第3のパネルP3が、位置TC2とTC3との間でパネルP3を横切って延在し、かつ、壁部サブパネル320と上部閉鎖サブパネル330との間の境界を形成する折り曲げ線を規定する、横折り目線350を有することにおいてのみである。
【0081】
本発明によるさらに別の実施形態のカートンブランク40が、図10に示されている。このカートンブランク40が、図1のカートンブランク10と異なるのは、横折り目線250および450がコーナー位置TC2およびTC3で終端するのと同じように、コーナー位置TC1およびTC4でそれぞれ終端することである。また、カートンブランク40は、図1のカートンブランク10とは、斜め折り目線235および435が上部コーナー位置TC2およびTC3で終端するのと同じように、斜め折り目線234および434が上部コーナー位置TC1およびTC4でそれぞれ終端することにおいて、異なっている。これにより、横折り目線250は、曲率半径R1と、第2のサブパネル220に向かう凸状部分を有する円弧250”を呈しつつ上部コーナー位置TC1で終端する。また、斜め折り目線234は、横折り目線250に向かう凸状部分を有すると共に、円弧250”の曲率半径R1よりも大きな曲率半径R2を有する円弧234’を呈しつつ上部コーナー位置TC1で終端する(図2をも参照)。さらに、横折り目線450は、曲率半径R1を有し、かつ、第2のサブパネル420に向かう凸状部分を有する円弧450”を呈しつつ上部コーナー位置TC4で終端する。また、斜め折り目線434は、横折り目線450に向かう凸状部分を有すると共に、円弧450”の曲率半径R1よりも大きな曲率半径R2を有する円弧434’を呈しつつ上部コーナー位置TC4で終端する(図3をも参照)。
【0082】
本発明に係るさらに別の実施形態のカートンブランク50は、図11に示されている。このカートンブランク50は、第1のパネルP1が壁部サブパネル120と上部閉鎖サブパネル130とを隔てる横折り目線を有さないことにおいて、図10のカートンブランク40とは異なっている。これにより、ブランク50から形成されたカートンにおいて、図6図8に示すカートン600の前壁606および前ルーフ部616の場合と同じように、後壁が湾曲遷移領域を介して後ルーフ部と連続することになる。
【0083】
斜め折り目線235および435ならびに横折り目線250および450(図2aおよび図2b参照)の前述した湾曲部235a、435b、250b、450bは、必ずしも、各上部コーナー位置までずっと延在しなくともよい。図12aおよび図12bは、カートンブランクのそのような実施形態を示し、ここでは、斜め折り目線235および435ならびに横折り目線250および450は、それぞれ、湾曲部235b、435b、250b、450bと各上部コーナー位置TC2およびTC3との間に配置された直線部235c、435c、250c、450cを有し、これら直線部235c、435c、250cおよび450cが上部コーナー位置TC2およびTC3にそれぞれ接続している。
【0084】
また、斜め折り目線235および435ならびに横折り目線250および450は、必ずしも、それぞれの上部コーナー位置までずっと延在しなくともよい。図13aおよび図13bは、カートンブランクのそのような実施形態を示し、ここでは、斜め折り目線235および435ならびに横折り目線250および450が、それぞれの上部コーナー位置TC2およびTC3に到達する前に、ただし、上部コーナー位置まで延在する折り曲げ線を規定するよう十分に近く、即ち0~5mmの範囲内で終端している。折り目線235、435、250、450を上部コーナー位置TC2およびTC3までずっと延在させることが好ましいが、斜め折り目線235および435ならびに横折り目線250および450が各上部コーナー位置TC2およびTC3から例えば2mm手前で終端したとしても、カートンブランクの正確な折り曲げを提供することができる。
【0085】
本発明の主題、即ち、第2および第4のパネルの上部閉鎖サブパネルの斜め折り目線の設計を、特定のカートンブランクおよびカートンの実施形態に基づいて説明したが、本発明は、その他の種類のカートンブランクおよびカートンにおいて実施されてもよいことが理解されよう。例えば、本発明による斜め折り目線の設計は、例示的な実施形態で示された以外の下部閉鎖構成を有するブランクおよびカートンにおいて、または、図示された注ぎ口以外の分配手段を有するブランクおよびカートンにおいて実施することができる。
【0086】
上記明細書では、例示的な実施形態を参照して本発明の種々の態様を説明し、論じてきた。説明の目的上、閉鎖装置およびその作用の完全な理解を提供するために、特定の数、システムおよび構成を示した。しかし、本明細書は、限定的な意味で解釈されることを意図するものではない。開示された主題が関連する分野における当業者には明らかであるような、例示的な実施形態の様々な修正および変形ならびに閉鎖装置のその他の実施形態は、以下の請求の範囲によって規定される本発明の範囲内にある。
図1
図2a
図2b
図3a
図3b
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12a
図12b
図13a
図13b