(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】周囲光検出方法及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04N 5/58 20060101AFI20240906BHJP
【FI】
H04N5/58
(21)【出願番号】P 2022570331
(86)(22)【出願日】2021-05-12
(86)【国際出願番号】 CN2021093276
(87)【国際公開番号】W WO2021233176
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】202010421239.1
(32)【優先日】2020-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】賀 逸凡
【審査官】鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107945769(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に応用される周囲光検出方法であって、前記電子機器は感光センサ及び順次積層されたカバーガラスと表示モジュールを含み、前記感光センサは前記表示モジュールのカバーガラスから離反する側に設置され、前記周囲光検出方法は、
前記表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1輝度値を取得するステップと、
前記第1輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得るステップと、
前記輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得るステップと、を含み、前記第1周囲光輝度値は前記感光センサが第1周囲光下で収集した輝度値であ
り、
前記表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得する前記ステップは、
各前記目標画素点が目標色を表示する場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1目標輝度値を取得するステップを含み、
前記第1輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得る前記ステップは、
前記第1目標輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得るステップを含み、
前記第1目標輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得る前記ステップは、
前記第1目標輝度値に基づき、各前記目標画素点に対応する干渉重みを決定するステップと、
各前記目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各前記目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するステップと、を含む、周囲光検出方法。
【請求項2】
前記表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得する前記ステップは、
第2周囲光下で各前記目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第2目標輝度値を取得するステップを含み、
前記第1輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得る前記ステップは、
前記第2目標輝度値に基づき、各前記目標画素点に対応する干渉重みを決定するステップと、
各前記目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各前記目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するステップと、を含む、請求項1に記載の周囲光検出方法。
【請求項3】
各前記目標画素点が目標色を表示する場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1目標輝度値を取得する前記ステップは、
第2周囲光下で各前記目標画素点が目標色を表示する場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第3目標輝度値を取得するステップを含み、
前記第1目標輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得る前記ステップは、
前記第3目標輝度値に基づき、各前記目標画素点に対応する干渉重みを決定するステップと、
各前記目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各前記目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するステップと、を含む、請求項1に記載の周囲光検出方法。
【請求項4】
取得モジュール、輝度干渉値取得モジュール及び目標輝度値取得モジュールを備える電子機器であって、
前記取得モジュールは、前記電子機器が備える表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、前記電子機器が備える感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1輝度値を取得するために用いられ、
前記輝度干渉値取得モジュールは、前記第1輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得るために用いられ、
前記目標輝度値取得モジュールは、前記輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得るために用いられ、前記第1周囲光輝度値は前記感光センサが第1周囲光下で収集した輝度値であり、
前記取得モジュールは、各前記目標画素点が目標色を表示する場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1目標輝度値を取得するために用いられ、
前記輝度干渉値取得モジュールは、前記第1目標輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得るために用いられ、
前記輝度干渉値取得モジュールは、前記第1目標輝度値に基づき、各前記目標画素点に対応する干渉重みを決定し、各前記目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各前記目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するために用いられる、電子機器。
【請求項5】
前記取得モジュールは、第2周囲光下で各前記目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第2目標輝度値を取得するために用いられ、
前記輝度干渉値取得モジュールは、前記第2目標輝度値に基づき、各前記目標画素点に対応する干渉重みを決定し、各前記目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各前記目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するために用いられる、請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記取得モジュールは、第2周囲光下で各前記目標画素点が目標色を表示する場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第3目標輝度値を取得するために用いられ、
前記輝度干渉値取得モジュールは、前記第3目標輝度値に基づき、各前記目標画素点に対応する干渉重みを決定し、各前記目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各前記目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するために用いられる、請求項4に記載の電子機器。
【請求項7】
プロセッサ、メモリ、及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から3のいずれか1項に記載の周囲光検出方法のステップが実現される、電子機器。
【請求項8】
請求項1から3のいずれか1項に記載の周囲光検出方法のステップを実行するように構成される、電子機器。
【請求項9】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1から3のいずれか1項に記載の周囲光検出方法のステップが実現される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
プロセッサによって実行されることにより、請求項1から3のいずれか1項に記載の周囲光検出方法のステップを実現可能な、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は2020年05月18日に中国で出願した中国特許出願番号202010421239.1号の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本願に取り込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は情報処理の技術分野に関し、特に周囲光検出方法及び電子機器に関する。
【0003】
ユーザの視力への電子機器の画面による影響を低下させるために、周囲輝度が変化した場合に電子機器の表示モジュールの輝度を調整する必要がある。例えば、輝度が低い環境では表示モジュールの輝度を低下させるが、輝度が高い環境では表示モジュールの輝度を向上させる。
【0004】
従来技術では、電子機器の画面占有率を向上させるために、周囲光の輝度を検出する感光センサを表示モジュールの下方に配置し、感光センサによって検出される周囲光輝度値に基づき、画面のバックライトを調整することにより、表示モジュールの輝度を調整する。
【0005】
しかしながら、画面光による干渉により、検出される周囲光輝度値は十分に正確ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例は、従来技術において画面光による干渉により、検出される周囲光輝度値が十分に正確ではないという問題を解決するために、周囲光検出方法及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的問題を解決するために、本発明は以下のように実現される。
【0008】
第1側面において、本発明の実施例は、電子機器に応用される周囲光検出方法であって、前記電子機器は感光センサ及び順次積層されたカバーガラスと表示モジュールを含み、前記感光センサは前記表示モジュールのカバーガラスから離反する側に設置され、前記方法は、
前記表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1輝度値を取得するステップと、
前記第1輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得るステップと、
前記輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得るステップと、を含み、前記第1周囲光輝度値は前記感光センサが第1周囲光下で収集した輝度値である、周囲光検出方法を提供する。
【0009】
第2側面において、本発明の実施例は、取得モジュール、輝度干渉値取得モジュール及び目標輝度値取得モジュールを備える電子機器であって、
前記取得モジュールは、前記表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1輝度値を取得するために用いられ、
前記輝度干渉値取得モジュールは、前記第1輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得るために用いられ、
前記目標輝度値取得モジュールは、前記輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得るために用いられ、前記第1周囲光輝度値は前記感光センサが第1周囲光下で収集した輝度値である、電子機器をさらに提供する。
【0010】
第3側面において、本発明の実施例は、メモリ、プロセッサ、及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記の周囲光検出方法のステップが実現される、電子機器をさらに提供する。
【0011】
第4側面において、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の周囲光検出方法のステップが実現される、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施例において、表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得し、第1輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得、そして輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得る。輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づいて目標輝度値を得るため、取得される周囲光輝度値の精度は向上する。
【0013】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において、本発明の実施例の説明に用いられる図面を簡単に説明するが、当然ながら、以下の説明における図面は本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面に想到し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施例で提供される画面下感光センサの構造模式図である。
【
図2】本発明の実施例で提供される周囲光検出方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例で提供される目標領域に含まれる目標画素点の模式図である。
【
図4】本発明の実施例で提供される目標領域に含まれる目標画素点による干渉値の模式図である。
【
図5】本発明の実施例で提供される電子機器の構造ブロック図である。
【
図6】本発明の各実施例を実現する電子機器のハードウェア構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下において、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0016】
図1は本発明の実施例で提供される画面下感光センサの構造模式図である。電子機器では、感光センサ101は光透過性を有する表示モジュール102の下方に設置され、表示モジュール102は、例えば、画面を含む。表示モジュール102はアクティブマトリクス有機発光ダイオード(Active-matrix organic light-emitting diode,AMOLED)ディスプレイであってもよく、AMOLEDディスプレイの表示領域はいずれもある程度の光透過性を有し、表示モジュール102の裏面の任意の投影位置にも感光センサ101を設置することができる。こうして、感光センサ101をプリント回路基板(Printed Circuit Board,PCB)上に溶接することができ、つまり、感光センサ101を表示モジュール102の裏面に固定することができ、これにより電子機器の高い画面占有率を保証することができる。感光センサ101全体は機器全体の構造によって固定された位置に限定され、具体的な位置は積層方式によって異なる。
【0017】
図1に示すように、表示モジュール102の下方に設置された感光センサ101によって受光される光は、2つの部分を含み、一部は実線で示される実際の周囲光であるが、残りの部分は、点線で示される、表示モジュール102の表示コンテンツの散乱及びカバーガラス103の反射に由来する画面光(画面光は干渉光である)である。また、感光センサ101によって取得される周囲光輝度値は、実際の周囲光輝度値及び画面光の輝度値を含む。従来技術では、感光センサ101によって取得される周囲光輝度値をそのまま周囲光輝度値とするため、取得される周囲光輝度値が画面光の輝度値を含むことにより、取得される周囲光輝度値は十分に正確ではなく、つまり、検出された周囲光輝度値と実際の周囲光輝度値との誤差は大きい。
【0018】
上記の技術的問題を解決するために、本発明の実施例においては、感光センサによって検出される実際の周囲光に対する画面光による干渉を考慮したため、取得される目標輝度値は実際の周囲光輝度値により近くなる。具体的には、
図2は本発明の実施例で提供される周囲光検出方法のフローチャートを示す。該方法は電子機器に応用され、
図1に示すように、該電子機器は感光センサ101及び順次積層されたカバーガラス103と表示モジュール102を含み、感光センサ101は表示モジュール102のカバーガラス103から離反する側に設置される。
図2に示す周囲光検出方法は具体的に以下のステップを含んでもよい。
【0019】
ステップ201で、表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得する。
【0020】
感光センサの位置に基づき、電子機器の表示モジュール上で目標領域を決定することができる。例えば、感光センサの中心に正対する表示モジュール上の1つの画素点を中心点として上下左右のそれぞれ22個の画素点からなる正方行列領域を目標領域とし、即ち中心に近い45×45の計2025個の画素点からなる正方行列領域を目標領域とする。又は、該正方行列領域内の中心に近い30×30の計900個の画素点からなる正方行列領域を目標領域とする。目標領域は画面の全体領域であってもよい。実験によると、目標領域に45×45の計2025個の画素点からなる正方行列領域以外の画素点が含まれる場合、輝度検出値の生成に対する該正方行列領域以外の画素点による干渉はほとんどないため、計算量を減らすために、全画面領域を目標領域としなくてもよい。
【0021】
図1に示すように、感光センサ101の直上の表示モジュール領域は目標領域である。目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得するステップは、目標表示領域における全ての目標画素点が点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得するようにしてもよく、又は、目標表示領域における各目標画素点が順次点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得するようにしてもよい。
【0022】
説明すべきことは、目標表示領域における全ての目標画素点が点灯した場合に取得する感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値は全ての目標画素点の合計輝度値である点である。例えば、目標表示領域における全ての目標画素点が赤、緑、青の三原色のいずれかに点灯した場合、各目標画素点の第1輝度値を取得してもよく、これにより3つの第1輝度値を取得することができる。
【0023】
目標表示領域における各目標画素点が順次点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得する。例えば、
図3は本発明の実施例で提供される目標領域に含まれる目標画素点の模式図である。
図3には複数の目標画素点が示され、1つの小四方格子が1つの目標画素点を示す。目標領域を画素点単位で分割し、目標領域における各画素点を1つの目標画素点とする。例えば、
図3に示すように、第1行第1列の目標画素点A11が点灯したが、目標領域における目標画素点A11以外の画素点が点灯していない場合(例えば、
図3の第1行第1列の画素点が点灯したが、残りの画素点が点灯していない場合)、感光センサによって収集される目標画素点A11の第1輝度値B11を取得する。ここでは、目標領域には4つの画素点が含まれることを例として説明する。例えば、第1輝度値B11を取得した後、第1行第2列の目標画素点A12を点灯させるが、目標領域における目標画素点A12以外の画素点を点灯していない場合、感光センサによって収集される目標画素点A12の第1輝度値B12を取得する。以降同様に、第i行第j列の目標画素点の第1輝度値Bijを順次取得する。
【0024】
説明すべきことは、各目標画素点を順次点灯させる時、設定される画面バックライトの輝度は同じである点である。
【0025】
ステップ202で、第1輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得る。
【0026】
ステップ201では、取得する感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値は全ての目標画素点の合計輝度値である場合、第1輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得る。例えば、目標表示領域における全ての目標画素点が赤色に点灯した場合に取得する各目標画素点の第1輝度値は5であり、目標表示領域における全ての目標画素点が緑色に点灯した場合に取得する各目標画素点の第1輝度値は3であり、目標表示領域における全ての目標画素点が青色に点灯した場合に取得する各目標画素点の第1輝度値は4である。目標領域には4つの目標画素点が含まれることを例とすると、第1周囲光下で、目標画素点A11で表示される色は赤色であり、目標画素点A12で表示される色は赤色であり、目標画素点A21で表示される色は緑色であり、目標画素点A22で表示される色は青色である。この場合、目標画素点A11の輝度干渉値は5に1/4を乗算したものに等しく、目標画素点A12の輝度干渉値は5に1/4を乗算したものに等しく、目標画素点A21の輝度干渉値は3に1/4を乗算したものに等しく、目標画素点A22の輝度干渉値は4に1/4を乗算したものに等しい。
【0027】
ステップ201では、目標表示領域における各目標画素点が順次点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得するステップは、各目標画素点が目標色を表示する場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1目標輝度値を取得するステップによって実現されてもよい。例えば、
図3に示すように、第1行第1列の目標画素点A11が赤色を表示する場合、感光センサによって取得される目標画素点A11の第1目標輝度値C11を取得し、第1行第2列の目標画素点A12が赤色を表示する場合、感光センサによって取得される目標画素点A12の第1目標輝度値C12を取得する。以降同様に、第i行第j列の目標画素点Aijの第1目標輝度値Cijを順次取得する。
【0028】
同様に、目標画素点A11が緑色を表示する場合、感光センサによって取得される目標画素点A11の第1目標輝度値D11を取得し、以降同様に、目標画素点Aijの第1目標輝度値Dijを順次取得する。且つ、目標画素点A11が緑色を表示する場合、感光センサによって取得される目標画素点A11の第1目標輝度値E11を取得し、以降同様に、目標画素点Aijの第1目標輝度値Eijを順次取得する。
【0029】
説明すべきことは、各目標画素点が順次点灯した場合、設定する画面バックライトの輝度は同じである点である。
【0030】
それに応じて、第1輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得るステップ202は、第1目標輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得るステップによって実現されてもよい。例えば、各目標画素点が目標色(例えば赤色)を表示する場合、1つの第1目標輝度値と全ての第1目標輝度値の和との比を算出し、該比は該第1目標輝度値に対応する目標画素点の干渉重みとなる。各赤色に対応する色輝度値が既知の場合(色輝度値は、全ての目標画素点が特定の目標色に同時に点灯した場合に取得する感光センサによって収集される輝度値であってもよく、各目標画素点が順次点灯した場合に取得する各目標画素点の輝度値の和であってもよい。例えば、全ての目標画素点が赤色に同時に点灯した場合に取得する感光センサによって収集される輝度値は、赤色に対応する色輝度値となる)、第1周囲光下で、A11で表示される色が赤色であれば、A11の輝度干渉値は赤色に対応する色輝度値と目標画素点A11の干渉重みとの積に等しく、以降同様に、各目標画素点の輝度干渉値を算出することができる。
【0031】
ステップ203で、輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得る。
第1周囲光輝度値は感光センサが第1周囲光下で収集した輝度値である。
【0032】
各目標画素点の輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得るステップは、各目標画素点の輝度干渉値に基づき、第1周囲光輝度値を補償し、補償後の第1周囲光輝度値を得て目標輝度値とするように実現されてもよい。例えば、各目標画素点の輝度干渉値及び第1周囲光輝度値を取得した後、第1周囲光輝度値と各目標画素点の輝度干渉値の和との差を算出して、差を目標輝度値とすることができる。又は、取得した各目標画素点の輝度干渉値の和に1つの所定の係数を乗算して補償値を取得し、第1周囲光輝度値と該補償値との差を算出して、該差を目標輝度値とする。
【0033】
本実施例で提供される周囲光検出方法では、表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得し、第1輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得、そして輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得る。輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づいて目標輝度値を得るため、取得される周囲光輝度値の精度は向上する。
【0034】
任意選択的に、表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得するステップ201は、各目標画素点が目標色を表示する場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1目標輝度値を取得するステップによって実現されてもよい。
それに応じて、第1輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得るステップ202は、第1目標輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得るステップによって実現されてもよい。
【0035】
第1目標輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得るステップは、
第1目標輝度値に基づき、各目標画素点に対応する干渉重みを決定するステップと、
各目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するステップと、によって実現されてもよい。
【0036】
任意選択的に、表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1輝度値を取得するステップ201は、第2周囲光下で各目標画素点が点灯した場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第2目標輝度値を取得するステップによって実現されてもよい。
それに応じて、第1輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得るステップ202は、
第2目標輝度値に基づき、各目標画素点に対応する干渉重みを決定するステップと、
各目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するステップと、によって実現されてもよい。
【0037】
説明すべきことは、第2周囲光の周囲光輝度値はゼロに等しくても、ゼロに等しくなくてもよい点である。例えば、第2周囲光に対応する第2周囲光輝度値がゼロに等しい場合、感光センサによって収集される各目標画素点に対応する第2目標輝度値を取得する。第2周囲光の周囲光輝度値がゼロに等しい場合、取得される第2目標輝度値が外部の周囲光に干渉されないため、第2目標輝度値に基づいて決定される各目標画素点に対応する干渉重みはより正確になり、さらに、決定される各目標画素点の輝度干渉値もより正確になる。それにより、第1周囲光輝度値に対する補償はより正確になり、目標輝度値の精度はさらに向上する。
【0038】
以下では、各目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するステップを例示的に説明する。ここでは、目標領域には4つの画素点が含まれることを例とし、即ちiの最大値が2に等しく、jの最大値が2に等しく、目標画素点A11が点灯した場合、目標画素点A11の第2目標輝度値を取得することができる。目標画素点A12が点灯した場合、目標画素点A12の第2目標輝度値を取得することができ、以降同様に、目標画素点A21が点灯した場合、目標画素点A21の第2目標輝度値を取得することができ、そして目標画素点A22が点灯した場合、目標画素点A22の第2目標輝度値を取得することができる。この場合、目標画素点A11に対応する干渉重みは、目標画素点A11の第2目標輝度値と各目標画素点の第2目標輝度値の和との比に等しく、残りの目標画素点に対応する干渉重みは同様に算出することができ、その後、各目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各目標画素点の輝度干渉値を算出する。
【0039】
例えば、第1周囲光下で、目標画素点A11が赤色を表示する場合、目標画素点A11に対応する干渉値1は、赤色に対応する色輝度値と目標画素点A11に対応する干渉重みとの積に等しい。目標画素点A12が緑色を表示する場合、目標画素点A12に対応する干渉値2は、緑色に対応する色輝度値と目標画素点A12に対応する干渉重みとの積に等しい。目標画素点A21が赤色を表示する場合、目標画素点A21に対応する干渉値3は、赤色に対応する色輝度値と目標画素点A21に対応する干渉重みとの積に等しい。目標画素点A22が青色を表示する場合、目標画素点A22に対応する干渉値4は、青色に対応する色輝度値と目標画素点A22に対応する干渉重みとの積に等しい。
図4は、本発明の実施例で提供される目標領域に含まれる目標画素点による干渉値の模式図を示し、
図4に示すように、横軸は画素点を示し、縦軸は該画素点に対応する干渉値を示す。
【0040】
本実施例において、各目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各目標画素点に対応する輝度干渉値を決定し、つまり、目標領域に各目標画素点が占める干渉重みが考慮され、これにより、取得される干渉値はより正確になり、目標輝度値の精度はさらに向上する。
【0041】
任意選択的に、各目標画素点が目標色を表示する場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第1目標輝度値を取得するステップは、
第2周囲光下で各目標画素点が目標色を表示する場合、感光センサによって収集される各目標画素点の第3目標輝度値を取得し、第3目標輝度値を第1目標輝度値とするステップによって実現されてもよい。
それに応じて、第1目標輝度値に基づき、各目標画素点の輝度干渉値を得るステップは、
第3目標輝度値に基づき、各目標画素点に対応する干渉重みを決定するステップと、
各目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するステップと、によって実現されてもよい。
【0042】
説明すべきことは、第2周囲光の周囲光輝度値はゼロに等しくても、ゼロに等しくなくてもよい点である。例えば、第2周囲光に対応する第2周囲光輝度値がゼロに等しく、且つ目標画素点が目標色を表示する場合、感光センサによって収集される各目標画素点に対応する第3目標輝度値を取得する。第2周囲光の周囲光輝度値がゼロに等しい場合、取得される第3目標輝度値が外部の周囲光に干渉されないため、第3目標輝度値に基づいて決定される各目標画素点に対応する干渉重みはより正確になり、さらに、決定される各目標画素点の輝度干渉値もより正確になる。それにより、第1周囲光輝度値に対する補償はより正確になり、目標輝度値の精度はさらに向上する。
【0043】
以下では、各目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するステップを例示的に説明する。ここでは、目標領域には4つの画素点が含まれ、且つ上記の実施例で例として説明された第1目標輝度値Cijを、第2周囲光下で各目標画素点が目標色(赤色)を表示する場合に取得する感光センサによって収集される目標画素点Aijの第3目標輝度値とし、第1目標輝度値Dijを、第2周囲光下で各目標画素点が目標色(緑色)を表示する場合に取得する感光センサによって収集される目標画素点Aijの第3目標輝度値とし、第1目標輝度値Eijを、第2周囲光下で各目標画素点が目標色(青色)を表示する場合に取得する感光センサによって収集される目標画素点Aijの第3目標輝度値とし、iの最大値が2に等しく、jの最大値が2に等しいことを例とする。各目標画素点が赤色を表示する場合、目標画素点A11に対応する干渉重みは、
であり、目標画素点A12に対応する干渉重みは、
である。
以降同様に、目標画素点A21に対応する干渉重みG21、及び目標画素点A22に対応する干渉重みG22を決定することができる。
【0044】
同様に、上記の例示的な説明を参照すると、目標画素点が緑色を表示する場合、各目標画素点に対応する干渉重みHijを取得する。目標画素点が青色を表示する場合、各目標画素点に対応する干渉重みKijを取得する。
【0045】
各目標画素点が目標色を表示する場合に対応する干渉重みに基づき、第1周囲光下で、各目標画素点が目標色のいずれかを表示する場合に各目標画素点に対応する干渉重みを決定することができる。例えば、第1周囲光下で、目標画素点A11が赤色を表示する場合、目標画素点A11に対応する干渉重みはG11に等しく、干渉値1は赤色に対応する色輝度値と干渉重みG11との積に等しい。目標画素点A12が緑色を表示する場合、目標画素点A12に対応する干渉重みはH12に等しく、目標画素点A12に対応する干渉値2は緑色に対応する色輝度値とH12との積に等しい。目標画素点A21が赤色を表示する場合、目標画素点A21に対応する干渉重みはG21に等しく、目標画素点A21に対応する干渉値3は赤色に対応する色輝度値とG21との積に等しい。目標画素点A22が青色を表示する場合、目標画素点A22に対応する干渉重みはK22に等しく、目標画素点A22に対応する干渉値4は青色に対応する色輝度値とK22との積に等しい。
図4は、本発明の実施例で提供される目標領域に含まれる目標画素点による干渉値の模式図を示し、
図4に示すように、横軸は画素点を示し、縦軸は該画素点に対応する干渉値を示す。
【0046】
本実施例において、各目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各目標画素点に対応する輝度干渉値を決定する。つまり、目標領域に各目標画素点が占める干渉重みが考慮され、そして決定される目標画素点に対応する干渉重みは目標色に対応する。つまり、第1周囲光下で、目標画素点で表示される目標色に基づき、該目標色の場合に該目標画素点に対応する干渉重みを決定し、これにより、取得される干渉値はより正確になり、目標輝度値の精度はさらに向上する。
【0047】
図5は本発明の実施例で提供される電子機器の構造ブロック図である。前記電子機器は感光センサ及び順次積層されたカバーガラスと表示モジュールを含み、前記感光センサは前記表示モジュールの前記カバーガラスから離反する側に設置される。本発明の実施例の電子機器は、上記の周囲光検出方法実施例の詳細を実現して、同様の効果を達成することができる。
図5に示す電子機器500は、取得モジュール510、輝度干渉値取得モジュール520及び目標輝度値取得モジュール530を備え、
前記取得モジュール510は、前記表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1輝度値を取得するために用いられ、
前記輝度干渉値取得モジュール520は、前記第1輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得るために用いられ、
前記目標輝度値取得モジュール530は、前記輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得るために用いられ、前記第1周囲光輝度値は前記感光センサが第1周囲光下で収集した輝度値である。
【0048】
本実施例で提供される電子機器は、前記表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1輝度値を取得し、前記第1輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得、そして前記輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得る。前記輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づいて目標輝度値を得るため、取得される周囲光輝度値の精度は向上する。
【0049】
任意選択的に、前記取得モジュール510は具体的に、各前記目標画素点が目標色を表示する場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1目標輝度値を取得するために用いられる。
前記輝度干渉値取得モジュール520は具体的に、前記第1目標輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得るために用いられる。
【0050】
任意選択的に、前記輝度干渉値取得モジュール520は具体的に、前記第1目標輝度値に基づき、各前記目標画素点に対応する干渉重みを決定し、そして各前記目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各前記目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するために用いられる。
【0051】
任意選択的に、前記取得モジュール510は具体的に、第2周囲光下で各前記目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第2目標輝度値を取得するために用いられる。
輝度干渉値取得モジュール520は具体的に、前記第2目標輝度値に基づき、各前記目標画素点に対応する干渉重みを決定し、そして各前記目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各前記目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するために用いられる。
【0052】
任意選択的に、前記取得モジュール510は具体的に、第2周囲光下で各前記目標画素点が目標色を表示する場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第3目標輝度値を取得するために用いられる。
前記輝度干渉値取得モジュール520は具体的に、前記第3目標輝度値に基づき、各前記目標画素点に対応する干渉重みを決定し、そして各前記目標画素点に対応する干渉重みに基づき、各前記目標画素点に対応する輝度干渉値を決定するために用いられる。
【0053】
図6は本発明の各実施例を実現する電子機器のハードウェア構造模式図である。該電子機器600は、高周波ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インタフェースユニット608、メモリ609、プロセッサ610、及び電源611等の部材を含むが、それらに限定されない。当業者であれば、
図6に示す電子機器の構造は電子機器を限定するものではなく、電子機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本発明の実施例において、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル機器、及び万歩計等を含むが、それらに限定されない。
【0054】
該電子機器は感光センサ及び順次積層されたカバーガラスと表示モジュールをさらに含み、前記感光センサは前記表示モジュールの前記カバーガラスから離反する側に設置される。
【0055】
プロセッサ610は、前記表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1輝度値を取得し、前記第1輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得、そして前記輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得るために用いられる。
【0056】
本発明の実施例において、前記表示モジュールの目標表示領域における目標画素点が点灯した場合、前記感光センサによって収集される各前記目標画素点の第1輝度値を取得し、前記第1輝度値に基づき、各前記目標画素点の輝度干渉値を得、そして前記輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づき、目標輝度値を得る。前記輝度干渉値及び第1周囲光輝度値に基づいて目標輝度値を得るため、取得される周囲光輝度値の精度は向上する。
【0057】
本発明の実施例において、高周波ユニット601は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ601で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット601は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット601は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することもできることが理解可能である。
【0058】
電子機器はネットワークモジュール602によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0059】
オーディオ出力ユニット603は、高周波ユニット601又はネットワークモジュール602が受信した又はメモリ609に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット603は、電子機器600が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット603は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0060】
入力ユニット604は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット604は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)6041、及びマイクロホン6042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット606に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット6041で処理された画像フレームは、メモリ609(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット601もしくはネットワークモジュール602によって送信することができる。マイクロホン6042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット601によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0061】
電子機器600は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ605をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に基づいて表示パネル6061の輝度を調整することができる環境光センサと、電子機器600が耳元に移動された時、表示パネル6061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、電子機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、万歩計、タップ)等に用いることができる。センサ605は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0062】
表示ユニット606は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット606は表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル6061を構成することができる。
【0063】
ユーザ入力ユニット607は、入力される数字又は文字情報の受信、及び電子機器でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル6071上又はタッチパネル6071付近で行う操作)を検出可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ610に送信し、そして、プロセッサ610から送信された命令を受信して実行する。また、タッチパネル6071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル6071に加え、ユーザ入力ユニット607は他の入力機器6072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器6072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0064】
さらに、タッチパネル6071は、表示パネル6061を被覆してもよく、タッチパネル6071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ610に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ610は、タッチイベントのタイプに基づいて表示パネル6061で対応する視覚出力を提供する。
図6において、タッチパネル6071と表示パネル6061は、2つの独立した部材として電子機器の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、電子機器の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル6071と表示パネル6061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0065】
インタフェースユニット608は、外部装置と電子機器600を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット608は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力を電子機器600内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又は電子機器600と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0066】
メモリ609は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ609は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に基づいて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0067】
プロセッサ610は、電子機器の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線により電子機器全体の各部分を接続するものであり、メモリ609内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ609内に記憶されているデータを呼び出すことで、電子機器の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、電子機器を全体的に監視する。プロセッサ610は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ610に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ610に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0068】
電子機器600は各部材に給電する電源611(例えば、電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源611は、電源管理システムによってプロセッサ610に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0069】
なお、電子機器600はいくつかの示されていない機能モジュールを含み、ここでは詳細な説明を省略する。
【0070】
任意選択的に、本発明の実施例は電子機器をさらに提供し、該電子機器は、プロセッサ610と、メモリ609と、メモリ609に記憶され且つ前記プロセッサ610上で実行可能なコンピュータプログラムとを含み、該コンピュータプログラムが前記プロセッサ610によって実行されると、上記の周囲光検出方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0071】
本発明の実施例は電子機器をさらに提供し、該電子機器は、上記の周囲光検出方法実施例の各プロセスを実現するように構成され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0072】
本発明の実施例はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記の周囲光検出方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0073】
本発明の実施例はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、該コンピュータプログラム製品がプロセッサによって実行されることにより、上記の周囲光検出方法実施例の各プロセスを実現することができ、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0074】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの・・・を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0075】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本発明の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0076】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本発明の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。