IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッドの特許一覧

特許7550969ユーザ機器アクセス方法、共有キャリア基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記録媒体、及びコンピュータプログラム
<>
  • 特許-ユーザ機器アクセス方法、共有キャリア基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記録媒体、及びコンピュータプログラム 図1
  • 特許-ユーザ機器アクセス方法、共有キャリア基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記録媒体、及びコンピュータプログラム 図2
  • 特許-ユーザ機器アクセス方法、共有キャリア基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記録媒体、及びコンピュータプログラム 図3
  • 特許-ユーザ機器アクセス方法、共有キャリア基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記録媒体、及びコンピュータプログラム 図4
  • 特許-ユーザ機器アクセス方法、共有キャリア基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記録媒体、及びコンピュータプログラム 図5
  • 特許-ユーザ機器アクセス方法、共有キャリア基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記録媒体、及びコンピュータプログラム 図6
  • 特許-ユーザ機器アクセス方法、共有キャリア基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記録媒体、及びコンピュータプログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】ユーザ機器アクセス方法、共有キャリア基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記録媒体、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 88/10 20090101AFI20240906BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20240906BHJP
   H04W 48/10 20090101ALI20240906BHJP
   H04W 74/0833 20240101ALI20240906BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20240906BHJP
【FI】
H04W88/10
H04W16/32
H04W48/10
H04W74/0833
H04W76/10
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023515838
(86)(22)【出願日】2021-04-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-03
(86)【国際出願番号】 CN2021090595
(87)【国際公開番号】W WO2022052482
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202010940314.5
(32)【優先日】2020-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515003145
【氏名又は名称】チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHINA TELECOM CORPORATION LIMITED
【住所又は居所原語表記】31, JINRONG STREET, XICHENG DISTRICT, BEIJING 100033, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】チャオ,シャオイン
(72)【発明者】
【氏名】シェイ,ウェイリヤン
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0380087(US,A1)
【文献】Ericsson,Response paper to R3-185845[online],3GPP TSG RAN WG3 #101bis R3-186056,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_101bis/Docs/R3-186056.zip>,2018年10月04日
【文献】Huawei,(TP for NPN BL CR for TS 38.401): RAN sharing with SNPN over F1[online],3GPP TSG RAN WG3 #108-e R3-203709,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_108-e/Docs/R3-203709.zip>,2020年05月20日
【文献】Ericsson,Corrections of NR operating with shared spectrum channel access in 38.321[online],3GPP TSG RAN WG2 #109bis-e R2-2003875,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109bis-e/Docs/R2-2003875.zip>,2020年05月11日,pp.1-5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
共有キャリア基地局のためのユーザ機器アクセス方法であって、前記共有キャリア基地局のキャリアは、2以上の事業者によって共有され、前記共有キャリア基地局のアップリンク送信のためのリンクは、アップリンク(UL)及び補助アップリンク(SUL)を備え、
前記共有キャリア基地局は、基準信号受信電力閾値及びパラメータ値をユーザ機器にブロードキャストし、前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値は、前記ユーザ機器が属する事業者に対応し、前記パラメータ値は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのものであり、
前記共有キャリア基地局は、前記ユーザ機器からのランダムアクセス要求に応答して、前記パラメータ値に基づいて計算された前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを用いてスクランブルされたランダムアクセス応答を前記ユーザ機器にブロードキャストし、
前記共有キャリア基地局は、前記ユーザ機器からの無線リソース制御(RRC)接続要求に応答して、前記ユーザ機器との無線リソース制御接続を確立し、
前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを算出するための前記パラメータ値をul_plmn_idと設定する場合、前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティ(RA-RNTI)は、以下の式で求められ、
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id
+14×80×8×ul_carrier_id+n×ul_plmn_id
ここで、s_idは、物理ランダムアクセスチャネルの第1の直交周波数分割多重化シンボルのインデックス、t_idは、システムフレームにおける前記物理ランダムアクセスチャネルの第1のタイムスロットのインデックス、f_idは、前記物理ランダムアクセスチャネルが位置する周波数領域のインデックス、ul_carrier_idは、前記ユーザ機器が前記アップリンクを選択するとき0であり、前記ユーザ機器が前記補助アップリンクを選択するとき1であり、nは正の整数であり、ul_plmn_idは非負の整数であって異なる事業者に対応するul_plmn_idは互いに異なり、0≦s_id<14、0≦t_id<80、及び0≦f_id<8、であることを特徴とするユーザ機器アクセス方法。
【請求項2】
前記共有キャリア基地局は、基準信号受信電力を測定するように前記ユーザ機器に通知することを特徴とする請求項1に記載のユーザ機器アクセス方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器が属する事業者は、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)識別子によって識別され、前記共有キャリア基地局は、前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値を、前記基準信号受信電力閾値に対応する前記PLMN識別子及び前記パラメータ値とともに前記ユーザ機器にブロードキャストすることを特徴とする請求項1に記載のユーザ機器アクセス方法。
【請求項4】
命令が記憶されたメモリと、
前記メモリに記憶された前記命令を実行して、請求項1~のいずれかに記載の前記ユーザ機器アクセス方法を実行するように構成されたプロセッサを有することを特徴とする共有キャリア基地局。
【請求項5】
共有キャリア基地局であって、前記共有キャリア基地局のキャリアは、2つ以上の事業者によって共有され、前記共有キャリア基地局のアップリンク送信のためのリンクは、アップリンク(UL)及び補助アップリンク(SUL)を備え、前記共有キャリア基地局は、送受信装置及び制御装置を備え、
前記共有キャリア基地局は、前記送受信装置を使用することによって、基準信号受信電力閾値及びパラメータ値をユーザ機器にブロードキャストするように構成され、前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値は、前記ユーザ機器が属する事業者に対応し、前記パラメータ値は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのものであり、
前記共有キャリア基地局は、前記送受信装置を介して前記ユーザ機器からランダムアクセス要求を受信し、前記送受信装置を使用することによって、前記パラメータ値に基づいて前記制御装置によって計算された前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを使用してスクランブルされたランダムアクセス応答を前記ユーザ機器にブロードキャストするように構成され、
前記共有キャリア基地局は、前記ユーザ機器からの無線リソース制御(RRC)接続要求に応答して、前記ユーザ機器との無線リソース制御接続を確立するように構成され
前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを算出するための前記パラメータ値をul_plmn_idと設定する場合、前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティ(RA-RNTI)は、
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id
+14×80×8×ul_carrier_id+n×ul_plmn_id
なる式で求められ、ここで、s_idは、物理ランダムアクセスチャネルの第1の直交周波数分割多重化シンボルのインデックス、t_idは、システムフレームにおける前記物理ランダムアクセスチャネルの第1のタイムスロットのインデックス、f_idは、前記物理ランダムアクセスチャネルが位置する周波数領域のインデックス、ul_carrier_idは、前記ユーザ機器が前記アップリンクを選択するとき0であり、前記ユーザ機器が前記補助アップリンクを選択するとき1であり、nは正の整数であり、ul_plmn_idは非負の整数であり、異なる事業者に対応するul_plmn_idは互いに異なり、0≦s_id<14、0≦t_id<80、及び0≦f_id<8、であることを特徴とする共有キャリア基地局。
【請求項6】
前記共有キャリア基地局は、前記送受信装置を介して基準信号受信電力を測定するように前記ユーザ機器に通知するように構成されることを特徴とする請求項に記載の共有キャリア基地局。
【請求項7】
前記ユーザ機器が属する前記事業者は、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)識別子によって識別され、前記共有キャリア基地局は、前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値を、前記基準信号受信電力閾値に対応する前記PLMN識別子及び前記パラメータ値とともに、前記送受信装置を介して前記ユーザ機器にブロードキャストすることを特徴とする請求項に記載の共有キャリア基地局。
【請求項8】
共有キャリア基地局のためのユーザ機器アクセス方法であって、前記共有キャリア基地局のキャリアは、2つ以上の事業者によって共有され、前記共有キャリア基地局のアップリンク送信のためのリンクは、アップリンク(UL)及び補助アップリンク(SUL)を備え、
ユーザ機器が、前記共有キャリア基地局によってブロードキャストされる基準信号受信電力閾値及びパラメータ値を受信することであって、ここで、前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値は前記ユーザ機器が属する事業者に対応し、前記パラメータ値は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのものであり、
前記ユーザ機器が、基準信号受信電力を測定し、測定された基準信号受信電力値を、前記共有キャリア基地局から受信された前記基準信号受信電力閾値と比較し、比較結果に従って、ランダムアクセス要求を前記アップリンクにおいて送信するか、又は前記補助アップリンクにおいて送信するかを決定することと、
前記ユーザ機器が、前記共有キャリア基地局からのランダムアクセス応答を監視し、受信された前記パラメータ値によって計算された前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを使用して前記ランダムアクセス応答をスクランブル解除することと、
前記ユーザ機器が、スクランブル解除されたアクセス情報に従って前記共有キャリア基地局との無線リソース制御接続を確立することを含み、
前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを算出するための前記パラメータ値をul_plmn_idと設定した場合、前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティ(RA-RNTI)は、
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id
+14×80×8×ul_carrier_id+n×ul_plmn_id
の式で求められ、ここで、s_idは、物理ランダムアクセスチャネルの第1の直交周波数分割多重化シンボルのインデックスであり、t_idは、システムフレームにおける前記物理ランダムアクセスチャネルの第1のタイムスロットのインデックスであり、f_idは、前記物理ランダムアクセスチャネルが位置する周波数領域のインデックスであり、ul_carrier_idは、前記ユーザ機器が前記アップリンクを選択するとき0であり、前記ユーザ機器が前記補助アップリンクを選択するとき1であり、nは正の整数であり、ul_plmn_idは非負の整数であり、異なる事業者に対応するul_plmn_idは互いに異なり、0≦s_id<14、0≦t_id<80、及び0≦f_id<8であることを特徴とするユーザ機器アクセス方法。
【請求項9】
前記ユーザ機器は、前記共有キャリア基地局からの指示に応じて前記基準信号受信電力を測定することを特徴とする請求項に記載のユーザ機器アクセス方法。
【請求項10】
前記ユーザ機器は、前記共有キャリア基地局によってブロードキャストされた前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値を受信したことに応答して、前記基準信号受信電力を測定することを特徴とする請求項に記載のユーザ機器アクセス方法。
【請求項11】
前記ユーザ機器が属する前記事業者は、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)識別子によって識別され、前記ユーザ機器は、前記共有キャリア基地局から、自身のPLMN識別子に対応する前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値を受信することを特徴とする請求項に記載のユーザ機器アクセス方法。
【請求項12】
測定された前記基準信号受信電力値が、前記共有キャリア基地局から受信した前記基準信号受信電力閾値以上である場合に、前記ユーザ機器は、前記ランダムアクセス要求を前記アップリンクで送信し、
前記ユーザ機器は、測定された前記基準信号受信電力値が前記共有キャリア基地局から受信された前記基準信号受信電力閾値未満である場合、前記補助アップリンクにおいて前記ランダムアクセス要求を送信することを特徴とする請求項に記載のユーザ機器アクセス方法。
【請求項13】
命令が記憶されたメモリと、
前記メモリに記憶された前記命令を実行して、請求項から12までのいずれかに記載の前記ユーザ機器アクセス方法を実行するように構成されたプロセッサを含むことを特徴とする共有キャリア基地局のためのユーザ機器。
【請求項14】
共有キャリア基地局のためのユーザ機器であって、前記共有キャリア基地局のキャリアは、複数の事業者によって共有され、前記共有キャリア基地局のアップリンク送信のためのリンクは、アップリンク(UL)及び補助アップリンク(SUL)を備え、
前記共有キャリア基地局によってブロードキャストされる基準信号受信電力閾値及びパラメータ値を受信するように構成された送受信モジュールであって、前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値は、前記ユーザ機器が属する事業者に対応し、前記パラメータ値は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのものである、送受信モジュールと、
基準信号受信電力を測定する測定モジュールと、
測定された基準信号受信電力値と、前記共有キャリア基地局から受信された前記基準信号受信電力閾値とを比較し、比較結果に従って、前記アップリンクでランダムアクセス要求を送信するか、または前記補助アップリンクでランダムアクセス要求を送信するかを判定するように構成された判定モジュールと、
前記共有キャリア基地局からのランダムアクセス応答を監視し、受信された前記パラメータ値によって計算された前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを使用して前記ランダムアクセス応答をスクランブル解除するように構成された監視及びスクランブル解除モジュールと、
スクランブル解除されたアクセス情報に従って前記共有キャリア基地局との無線リソース制御接続を確立するように構成された制御モジュールとを有し、
前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを算出するための前記パラメータ値をul_plmn_idと設定し、前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティ(RA-RNTI)は、
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id
+14×80×8×ul_carrier_id+n×ul_plmn_id
の式で求められ、ここで、s_idは、物理ランダムアクセスチャネルの第1の直交周波数分割多重化シンボルのインデックスであり、t_idは、システムフレームにおける前記物理ランダムアクセスチャネルの第1のタイムスロットのインデックスであり、f_idは、前記物理ランダムアクセスチャネルが位置する周波数領域のインデックスであり、ul_carrier_idは、前記ユーザ機器が前記アップリンクを選択するとき0であり、前記ユーザ機器が前記補助アップリンクを選択するとき1であり、nは正の整数であり、ul_plmn_idは非負の整数であり、異なる事業者に対応するul_plmn_idは互いに異なり、0≦s_id<14、0≦t_id<80、及び0≦f_id<8であることを特徴とするユーザ機器。
【請求項15】
前記ユーザ機器は、前記共有キャリア基地局からの命令に応答して前記基準信号受信電力を測定するように構成されることを特徴とする請求項14に記載のユーザ機器。
【請求項16】
前記ユーザ機器は、前記共有キャリア基地局によってブロードキャストされた前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値を受信したことに応答して、前記基準信号受信電力を測定するように構成されることを特徴とする請求項14に記載のユーザ機器。
【請求項17】
前記ユーザ機器が属する事業者は、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)識別子によって識別され、前記ユーザ機器は、前記共有キャリア基地局から、自身のPLMN識別子に対応する前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値を受信することを特徴とする請求項14に記載のユーザ機器。
【請求項18】
前記ユーザ機器は、測定された前記基準信号受信電力値が前記共有キャリア基地局から受信された前記基準信号受信電力閾値以上である場合に、前記アップリンクで前記ランダムアクセス要求を送信するように構成され、測定された前記基準信号受信電力値が、前記共有キャリア基地局から受信した前記基準信号受信電力閾値未満である場合は、前記補助アップリンクで前記ランダムアクセス要求を送信することを特徴とする請求項14に記載のユーザ機器。
【請求項19】
コンピュータ実行可能命令が記憶されたコンピュータ可読記録媒体であって、コンピュータによって実行されると、コンピュータに、請求項1から及びから12のいずれか一項に記載の前記ユーザ機器アクセス方法を実行させることを特徴とするコンピュータ可読記録媒体。
【請求項20】
プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、請求項1から及びから12のいずれかに記載のユーザ機器アクセス方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年9月9日に出願された中国出願第202010940314.5号に基づいて優先権を主張し、その開示を参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、移動通信の技術分野に関し、特に、ユーザ機器アクセス方法、共有キャリア基地局、ユーザ機器、コンピュータ可読記録媒体及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代移動通信(5G)共有ネットワークの主流の解決策は、複数の事業者が、各事業者によって独立して構築されたそれぞれのコアネットワークにデータを返す物理基地局を共有することである。
【0004】
キャリア共有方法によると、共有ネットワークは、共有キャリア及び独立キャリアの2つの形態に分割することができる。独立キャリアとは、全ての事業者が基地局装置を共有しているが、自分自身の周波数しか使用できない、すなわち、周波数を共有していないことを意味する。また、共有キャリアとは、全ての事業者が共通に使用される全ての周波数を共有することを意味する。例えば、2つの事業者が1つのセル(1つのキャリア)を共有し、2つのPLMN番号を同時にブロードキャストする。
【0005】
5Gの新しい無線(NR)においてアップリンク及びダウンリンクの分離を導入する設計では、複数のアップリンクキャリア(リンク)がセルにおいて構成されてもよく、複数のアップリンクは、アップリンク(UL)及び補助アップリンク(SUL)を備えることであって、SULは、既存のLTEアップリンクキャリアであってもよく、それによって、アップリンクカバレージを効果的に拡張する。SULは、しばしば、NRの周波数帯域よりも低い周波数帯域を有する既存のLTEアップリンクキャリアであり、それによってエッジユーザのアップリンク送信性能を改善する。共有キャリアでは、2つの事業者が、それぞれの非共有アップリンクキャリアをSULとして使用することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以下では、本開示の簡単な概要が、本開示のいくつかの態様の基本的な理解を提供するためになされる。しかしながら、この要約は本開示の網羅的な要約ではないことを理解されたい。それは、本開示の主要な部分または重要な部分を決定することを意図するものではなく、本開示の範囲を限定することを意図するものでもない。その目的は、本開示に関するいくつかの概念を簡略化した形で、後に行われるより詳細な説明への言葉として提示することのみである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の態様によれば、共有キャリア基地局のためのユーザ機器アクセス方法が提供されることであって、共有キャリア基地局のキャリアは、2つ以上の事業者によって共有され、共有キャリア基地局のアップリンク送信のためのリンクは、アップリンク(UL)及び補助アップリンク(SUL)を備える。ユーザ機器アクセス方法は、前記共有キャリア基地局が、ユーザ機器に基準信号受信電力閾値及びパラメータ値をブロードキャストすることを含み、前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値は、前記ユーザ機器が属する事業者に対応し、前記パラメータ値は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのものである。また、前記ユーザ機器アクセス方法は、共有キャリア基地局が、ユーザ機器からのランダムアクセス要求に応答して、前記パラメータ値に基づいて計算された前記ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを用いてスクランブルされたランダムアクセス応答を前記ユーザ機器にブロードキャストすることを含む。そして、前記ユーザ機器アクセス方法は、共有キャリア基地局が、ユーザ機器からの無線リソース制御(RRC)接続要求に応答して、ユーザ機器との無線リソース制御接続を確立することを含む。
【0008】
本開示の態様によれば、共有キャリア基地局が提供される。共有キャリア基地局は、命令が記憶されたメモリと、メモリに記憶された命令を実行して上述の方法を実行するように構成されるプロセッサを含む。
【0009】
本開示の態様によれば、共有キャリア基地局が提供されることであって、共有キャリア基地局のキャリアは、2つ以上の事業者によって共有され、共有キャリア基地局のアップリンク送信のためのリンクは、アップリンク(UL)及び補助アップリンク(SUL)を備え、共有キャリア基地局は、送受信装置及び制御装置を備える。共有キャリア基地局は、送受信装置を使用することによって基準信号受信電力閾値及びパラメータ値をユーザ機器にブロードキャストするように構成される。基準信号受信電力閾値及びパラメータ値は、ユーザ機器が属する事業者に対応し、パラメータ値は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのものである。共有キャリア基地局は、送受信装置を介してユーザ機器からランダムアクセス要求を受信し、送受信装置を使用することによって、パラメータ値に基づいて制御装置によって計算されたランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを使用してスクランブルされたランダムアクセス応答をユーザ機器にブロードキャストするように構成される。共有キャリア基地局は、ユーザ機器からの無線リソース制御(RRC)接続要求に応答して、ユーザ機器との無線リソース制御接続を確立するように構成される。
【0010】
本開示の態様によれば、共有キャリア基地局のためのユーザ機器アクセス方法が提供される。共有キャリア基地局のキャリアは、2つ以上の事業者によって共有され、共有キャリア基地局のアップリンク送信のためのリンクは、アップリンク(UL)及び補助アップリンク(SUL)を備える。ユーザ機器アクセス方法は、ユーザ機器が、前記共有キャリア基地局によってブロードキャストされる基準信号受信電力閾値及びパラメータ値を受信することを含み、前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値は前記ユーザ機器が属する事業者に対応し、前記パラメータ値はランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのものである。また、前記ユーザ機器アクセス方法は、測定された基準信号受信電力値を、共有キャリア基地局から受信された基準信号受信電力閾値と比較することと、比較結果に従って、アップリンクにおいてランダムアクセス要求を送信するか、補助アップリンクにおいてランダムアクセス要求を送信するかを決定することを含む、ユーザ機器が基準信号受信電力を測定することを含む。また、前記ユーザ機器アクセス方法は、ユーザ機器が共有キャリア基地局からのランダムアクセス応答を監視し、受信されたパラメータ値によって計算されたランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを使用してランダムアクセス応答をスクランブル解除することを含む。そして、前記ユーザ機器アクセス方法は、ユーザ機器がスクランブル解除されたアクセス情報に従って、共有キャリア基地局との無線リソース制御接続を確立することを含む。
【0011】
本開示の態様によれば、共有キャリア基地局のためのユーザ機器が提供される。ユーザ機器は、命令が記憶されたメモリと、メモリに記憶された命令を実行して上述の方法を実行するように構成されるプロセッサを含む。
【0012】
本開示の態様によれば、共有キャリア基地局のためのユーザ機器が提供される。共有キャリア基地局のキャリアは、2つ以上の事業者によって共有され、共有キャリア基地局のアップリンク送信のためのリンクは、アップリンク(UL)及び補助アップリンク(SUL)を備える。ユーザ機器は、前記共有キャリア基地局によってブロードキャストされる基準信号受信電力閾値及びパラメータ値を受信するように構成された送受信モジュールであって、前記基準信号受信電力閾値及び前記パラメータ値が、前記ユーザ機器が属する事業者に対応し、前記パラメータ値が、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのものである、送受信モジュールと、基準信号受信電力を測定する測定モジュールと、測定された基準信号受信電力値と、前記共有キャリア基地局から受信された前記基準信号受信電力閾値とを比較し、比較結果に従って、前記アップリンクでランダムアクセス要求を送信するか、または前記補助アップリンクでランダムアクセス要求を送信するかを判定するように構成された判定モジュールと、共有キャリア基地局からのランダムアクセス応答を監視し、受信されたパラメータ値によって計算されたランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを使用してランダムアクセス応答をスクランブル解除するように構成された監視及びスクランブル解除モジュールと、スクランブル解除されたアクセス情報に従って、共有キャリア基地局との無線リソース制御接続を確立するように構成される制御モジュールとを有する。
【0013】
本開示の態様によれば、コンピュータ可読記録媒体が提供され、コンピュータ可読記録媒体は、コンピュータ実行可能命令を記憶しており、コンピュータ実行可能命令は、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上述の方法を実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本開示の実施形態によれば、共有キャリアのアップリンク及びダウンリンク分離時に、異なる事業者に対して異なるSULアクセスポリシーを設定し、異なる事業者に対して独立したランダム応答リソースを識別することが可能であり、したがって、異なる事業者のSULキャリアの搬送の柔軟性及び多様性を改善するだけでなく、異なる事業者のランダム応答リソースの独立性及び一意性も保証する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を示し、本明細書と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。
【0016】
本開示は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明からより明確に理解される。
図1】共有キャリア基地局の概略図である。
図2】単一の事業者の基地局におけるユーザ機器アクセスネットワークのUL/SULキャリアの概略的なカバレッジを示す図である。
図3】2つの事業者によって共有される共有キャリア基地局におけるユーザ機器アクセスネットワークのUL/SULキャリアの概略カバレージを示す図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、共有キャリア基地局のためのユーザ機器アクセス方法を示す。
図5】本開示の一実施形態による共有キャリア基地局3の概略ブロック図を示す。
図6】本開示のいくつかの実施形態による、共有キャリア基地局のためのユーザ機器アクセス方法を示す。
図7】本開示のいくつかの実施形態による、共有キャリア基地局のためのユーザ機器の概略ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、これらの実施例に記載されている構成要素及びステップの相対的配置、数式、数値等は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではないことに留意されたい。
【0018】
同時に、説明を容易にするために、添付の図面に示される様々な部分の寸法は、実際の比例関係に従って描かれていないことを理解されたい。
【0019】
実際に単なる例示である少なくとも1つの例示的な実施形態の以下の説明は、決して、本開示ならびにその適用または使用に関するいかなる限定としても役立つものではない。当業者に知られている技法、方法、及びデバイスは、詳細に論じられないことがあるが、適切な場合、技法、方法、及びデバイスは、説明の一部と見なされるべきである。
【0020】
本明細書に示され論じられる全ての例の中で、任意の特定の値は、限定的であるとしてではなく、単に例示的であると解釈されるべき。したがって、例示的な実施形態における他の例は、異なる値を有し得る。
【0021】
なお、同様の参照符号及び文字は、以下の添付の図面において同様の項目を示し、したがって、項目が1つの添付の図面において定義されると、以下の添付の図面において同様の項目についてさらなる記載を行う必要はないことに留意されたい。
【0022】
本開示の実施形態は、共有キャリアのアップリンク及びダウンリンクの切り離し時に、異なる事業所のための異なるSULアクセスポリシーを設定し、異なるオペレータのための独立したランダム応答リソースを特定することができるように、共有キャリア基地局に対するユーザ機器アクセス方法を提供する。
【0023】
図1は、共有キャリア基地局の概略図を示す。
【0024】
図1において、事業者Aと事業者Bは無線ネットワークとキャリアを共有しており、事業者Aと事業者Bはそれぞれ独立にキャリアネットワークとコアネットワークを構築している。事業者Aのユーザa及び事業者Bのユーザbは、共有ネットワークの共有キャリアを介して無線ネットワークにアクセスすることであって、無線ネットワークは、ユーザaのデータを事業者Aのコアネットワークに返すこと、及び、ユーザbのデータを事業者Bのコアネットワークに返すことによって、異なる事業者のユーザデータを区別し、ユーザデータをそれぞれのコアネットワークに返す。
【0025】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)規格による無線アクセスネットワーク共有(RAN Sharing)技術では、2以上の事業者が無線アクセスネットワークを共有し、ベースバンド、無線周波数、及びアンテナを備える無線アクセスネットワーク機器を共有することができる。複数の事業者は、同じ基地局の下でそれぞれ異なるキャリアを使用するか、または基地局のキャリアを共有することができる。基地局は、複数の事業者が同じキャリアを共有する場合、複数の事業者のモバイルネットワークID、すなわちPLMN(Public Land Mobile Network)IDをブロードキャストメッセージSIB1(System Information Block)で通知してもよい。UE(User Equipment)は、基地局によって送信されたブロードキャストメッセージSIB1を受信し、ブロードキャストメッセージ中のPLMN IDに従ってネットワークを選択し、選択されたネットワークのPLMN ID(PLMN識別子)を基地局に報告する。
【0026】
図2は、単一の事業者の基地局におけるユーザ機器アクセスネットワークのUL/SULキャリアの概略的なカバレッジを示す図。
【0027】
5G規格のNew Radio NRは、1GHz未満から100GHzまでの広い周波数範囲で動作しており、高周波カバレッジにおいて問題となる。このような状況を緩和するための1つの方法は、補足アップリンク(SUL)キャリアを導入することであり、これは、主に、比較的高い周波数帯域において展開されるNRのアップリンクカバレッジを改善することによって動機付けられる。SULキャリアは、低周波数領域、例えば、LTE周波数帯域に配置される。このようにして、NR帯域のアップリンクカバレッジは、LTEのアップリンクカバレッジに匹敵することができる。SULキャリア及びNR UL/DL(ダウンリンク)キャリアは、同じセル内にある。この場合、SULキャリアは、より別個のUL構成に属するように見える。UEは、2つのUL構成を維持することができるが、UEは、1つのUL構成のみをアクティブに保つことができる。図2は、NR ULキャリアとSULキャリアとの間のカバレッジ差を示す。SULキャリアと比較して、NR ULキャリアは、より小さい範囲をカバーする。
【0028】
図2では、事業者のULキャリアのカバレッジは実線で示され、事業者のSULキャリアのカバレッジは破線で示される。SULキャリアは、より低い周波数領域に配置されるので、SULキャリアのカバレッジは、ULキャリアのカバレッジより大きい。
【0029】
図3は、2つの事業者によって共有される共有キャリア基地局におけるユーザ機器アクセスネットワークの例示的なUL/SULキャリアの概略カバレージを示す。
【0030】
図3は、基地局が2つの事業者(すなわち、事業者A及び事業者B)によって共有される例を示す。図3では、共有キャリア基地局3のULキャリアのカバレッジを実線で示し、事業者AのSULキャリアのカバレッジを破線で示し、事業者BのSULキャリアのカバレッジを二点鎖線で示す。事業者A及び事業者BのSULキャリアは共に共有ULキャリアの周波数よりも低い周波数の領域に配置されるため、事業者A及び事業者BのSULキャリアのカバレッジはULキャリアのカバレッジよりも大きい。
【0031】
共有キャリアの下では、異なる事業者のSULはそれぞれの非共有キャリアを使用し、異なる事業者のSULキャリアは異なるカバレッジを有し、初期サービスも異なる。時々異なる周波数帯域に属する共有キャリアではない2つの事業者のSULキャリアはカバレッジが異なり、この周波数帯域に他の初期サービスがあることが多いため、SULの初期アクセス段階では異なるアクセスポリシーを設定する必要がある。ランダムアクセス応答段階において、異なる事業者のユーザは、基地局によって送信されたRA-RNTIを使用してスクランブルされたDCIフォーマット1_0を監視する。現在のプロトコルにおけるRA-RNTIの計算式は、SULキャリア内の異なる事業者のキャリアではなく、SULキャリアと非SULキャリアとを区別するだけでよい。
【0032】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、共有キャリア基地局のためのユーザ機器アクセス方法を示す。
【0033】
共有キャリア基地局3のキャリアは、複数の事業者によって共有され、共有キャリア基地局のアップリンク送信用のリンクは、アップリンクULと補助アップリンクSULで構成される。
【0034】
ステップS401において、共有キャリア基地局3は、基準信号受信電力(すなわち、RSRP)閾値及びパラメータ値ul_plmn_idをユーザ機器UEにブロードキャストし、基準信号受信電力閾値及びパラメータ値は、ユーザ機器が属する事業者(すなわち、ユーザ機器UEが属する事業者、いくつかの実施形態では、ユーザ機器UEが事業者Aに属するか又は事業者Bに属するか)に対応する。また、パラメータ値は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティ(RA-RNTI)を計算するためのものである。基準信号受信電力RSRP閾値は、ユーザ機器UEがULアクセスを行うかSULアクセスを行うかを決定するための閾値である。いくつかの実施形態では、基地局が2つの事業者によって共有される場合、事業者Aのユーザ機器UE_Aは、ユーザ機器UE_Aが自身でULアクセスを行うかSULアクセスを行うかを決定するためのRSRP_Aと、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIを計算するためのパラメータ値ul_plmn_id_Aとをブロードキャストし、事業者Bのユーザ機器UE_Bは、自身がULアクセスを行うかSULアクセスを行うかを決定するためのRSRP_Bと、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIを算出するためのパラメータ値ul_plmn_id_Bとをブロードキャストする。
【0035】
ステップS403において、共有キャリア基地局3は、ユーザ機器UEからランダムアクセス要求を受信したか否かを判定する。判定結果がnoの場合には、ステップS401に戻る。判定結果がyesの場合、処理はステップS405に進む。
【0036】
ステップS405において、共有キャリア基地局3は、ユーザ機器UEからのランダムアクセス要求に応じて、パラメータ値ul_plmn_idに基づいて算出されたランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIを用いてスクランブルされたランダムアクセス応答をユーザ機器UEにブロードキャストする。
【0037】
次に、ステップS407において、ユーザ機器UEから無線リソース制御(RRC)接続要求を受信したか否かが判定される。判定結果がnoの場合には、ステップS401に戻る。判定結果がyesの場合、ステップS409に進む。
【0038】
ステップS409において、共有キャリア基地局3は、ユーザ機器UEからのRRC接続要求に応じて、ユーザ機器UEとの無線リソース制御接続を確立することにより、ユーザ機器UEのランダムアクセス処理を完了する。
【0039】
なお、図4では、ステップS401とステップS405のシーケンスを示しているが、これに限らず、ステップS401とステップS405とを独立して行ってもよい。例えば、ステップS401は、指定されたサイクルで実行されてもよく、ステップS405は、共有キャリア基地局3がユーザ機器UEからランダムアクセス要求を受信することによってトリガされてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、また、共有キャリア基地局3は、ステップS402において、基準信号受信電力の測定をユーザ機器UEに通知する指示をブロードキャストする。ステップS402は、所定の周期で実行されてもよいし、ステップS401の後に実行されてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器UEが属する事業者はPLMN識別子によって識別され、共有キャリア基地局3は、基準信号受信電力RSRP閾値及びパラメータ値ul_plmn_idを、基準信号受信電力閾値及びパラメータ値に対応するPLMN識別子と共にユーザ機器UEにブロードキャストする。例えば、RSRP_A、パラメータ値ul_plmn_id_A及び対応するPLMN識別子plmn_Aを含むデータパケットがユーザ機器UEにブロードキャストされ、RSRP_B、パラメータ値ul_plmn_id_B及び対応するPLMN識別子plmn_Bを含むデータパケットがユーザ機器UEにブロードキャストされる。なお、事業者に対するユーザ機器UEの帰属の決定方法はこれに限られず、他の方法を用いてユーザ機器UEの帰属を決定することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス無線ネットワーク仮識別子を計算するためのパラメータ値がul_plmn_idに設定される場合、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIは、以下の式によって得られる。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id
+14×80×8×ul_carrier_id+n×ul_plmn_id
ここで、s_idは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の第1の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルのインデックス、t_idは、システムフレームにおける物理ランダムアクセスチャネルの第1のタイムスロットのインデックス、f_idは、物理ランダムアクセスチャネルが位置する周波数領域のインデックス、ul_carrier_idは、ユーザ機器UEがアップリンクを選択するとき0、ユーザ機器UEが補助アップリンクを選択するとき1であり、nは正の整数であり、ul_plmn_idは非負の整数であり、異なる事業者に対応するul_plmn_idは互いに異なり、0≦s_id<14、0≦t_id<80、及び0≦f_id<8 である。いくつかの実施形態では、1ビットまたは2ビットがパラメータul_plmn_idに割り振られ得る。パラメータul_plmn_idに1ビットが割り当てられる場合、それぞれ0と1の2つの事業者を収容することができる。また、パラメータul_plmn_idに2ビットを割り当てる場合、それぞれ00, 01, 10 と11の4つの事業者を収容することができる。
【0043】
本開示のいくつかの実施形態では、共有キャリア基地局が提供される。共有キャリア基地局は、命令が格納されたメモリと、上述のユーザ機器アクセス方法を実行するためにメモリに格納された命令を実行するように構成されたプロセッサとを備える。
【0044】
図5は、本開示の一実施形態による共有キャリア基地局3の概略ブロック図を示す。
【0045】
共有キャリア基地局3のキャリアは、複数の事業者によって共有され、共有キャリア基地局3のアップリンク送信用のリンクは、アップリンクULと補助アップリンクSULとで構成される。共有キャリア基地局3は、送受信装置51と制御装置52とを備える。送受信装置51は、信号に対してベースバンド処理や無線周波数処理を施した後、無線周波数フィーダを介してアンテナに送って送信する。
【0046】
共有キャリア基地局3は、送受信装置51を用いて、基準信号受信電力(RSRP)閾値及びパラメータ値ul_plmn_idをユーザ機器UEにブロードキャストし、基準信号受信電力閾値及びパラメータ値は、ユーザ機器UEが属する事業者に対応し、パラメータ値ul_plmn_idは、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティ(RA-RNTI)を算出するためのものである。
【0047】
共有キャリア基地局3は、送受信装置51を介してユーザ機器UEからのランダムアクセス要求を受信し、制御装置52がパラメータ値ul_plmn_idに基づいて算出したランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIを用いてスクランブルしたランダムアクセス応答を、送受信装置51を用いてユーザ機器UEにブロードキャストする。
【0048】
共有キャリア基地局3は、ユーザ機器UEからの無線リソース制御(RRC)接続要求に応じて、ユーザ機器UEとの無線リソース制御接続を確立する。
【0049】
いくつかの実施形態では、また、共有キャリア基地局3は、送受信装置51を介してユーザ機器UEに基準信号受信電力の測定を通知する。
【0050】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器UEが属する事業者はPLMN識別子によって識別され、共有キャリア基地局3は、基準信号受信電力RSRP閾値及びパラメータ値ul_plmn_idを、基準信号受信電力閾値に対応するPLMN識別子及びパラメータ値とともに、送受信装置51を介してユーザ機器UEにブロードキャストする。例えば、RSRP_A、パラメータ値ul_plmn_id_A及び対応するPLMN識別子plmn_Aを含むデータパケットがユーザ機器UEにブロードキャストされ、RSRP_B、パラメータ値ul_plmn_id_B及び対応するPLMN識別子plmn_Bを含むデータパケットがユーザ機器UEにブロードキャストされる。なお、事業者に対するユーザ機器UEの帰属の決定方法は、これに限られず、他の方法を用いて、ユーザ機器UEの帰属を決定することができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのパラメータ値がul_plmn_idに設定される場合、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIは、以下の式によって取得される。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id
+14×80×8×ul_carrier_id+n×ul_plmn_id
ここで、s_idは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の第1直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルのインデックス、t_idは、システムフレームにおける物理ランダムアクセスチャネルの第1のタイムスロットのインデックス、f_idは、物理ランダムアクセスチャネルが位置する周波数領域のインデックス、ul_carrier_idは、ユーザ機器UEがアップリンクを選択するとき0であり、ユーザ機器UEが補助アップリンクを選択するとき1であり、nは正の整数であり、ul_plmn_idは非負の整数であり、異なる事業者に対応するul_plmn_idは互いに異なり、0≦s_id<14、0≦t_id<80、及び0≦f_id<8を満たす。いくつかの実施形態では、1ビットまたは2ビットがパラメータul_plmn_idに割り振られ得る。パラメータul_plmn_idに1ビットが割り当てられる場合、それぞれ0と1の2つの事業者を収容することができる。また、パラメータul_plmn_idに2ビットを割り当てる場合、それぞれ00,01,10と11の4つの事業者を収容することができる。
【0052】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、共有キャリア基地局のためのユーザ機器アクセス方法を示す。共有キャリア基地局3のキャリアは、複数の事業者によって共有され、共有キャリア基地局3のアップリンク送信用のリンクは、アップリンクULと補助アップリンクSULとで構成される。
【0053】
図6に示すように、ステップS601において、ユーザ機器UEは、共有キャリア基地局3によってブロードキャストされる基準信号受信電力RSRP閾値及びパラメータ値ul_plmn_idを受信し、基準信号受信電力閾値及びパラメータ値は、ユーザ機器が属する事業者に対応し、パラメータ値ul_plmn_idは、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIを計算するためのものである。基準信号受信電力RSRP閾値は、ユーザ機器UEがULアクセスを行うかSULアクセスを行うかを決定するための閾値である。いくつかの実施形態では、ユーザ機器UEが事業者Aのユーザ機器UE_Aである場合、ユーザ機器UE_Aは、共有キャリア基地局3によってブロードキャストされる、ユーザ機器UE_AがULアクセスを行うかSULアクセスを行うかを決定するためのRSRP_Aと、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIを計算するためのパラメータ値ul_plmn_id_Aとを受信するだけである。また、ユーザ機器UEが事業者Bのユーザ機器UE_Bである場合、ユーザ機器UE_Bは、共有キャリア基地局3よってブロードキャストされる、ユーザ機器UE_BがULアクセスを行うかSULアクセスを行うかを決定するためのRSRP_Bと、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIを算出するためのパラメータ値ul_plmn_id_Bとを受信するのみである。
【0054】
次に、ステップS603において、ユーザ機器UEは、基準信号受信電力を測定し、測定した基準信号受信電力値と、共有キャリア基地局3から受信した基準信号受信電力RSRP閾値とを比較し、比較結果に応じて、アップリンクでランダムアクセス要求を送信するか、補助アップリンクでランダムアクセス要求を送信するかを判定する。
【0055】
次に、ステップS605において、ユーザ機器UEは、共有キャリア基地局3からのランダムアクセス応答を監視し、受信したパラメータ値ul_plmn_idによって算出されたランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIを用いて受信したランダムアクセス応答をスクランブル解除する。
【0056】
次に、ステップS607において、ユーザ機器UEは、スクランブル解除されたアクセス情報に従って共有キャリア基地局3との無線リソース制御接続を確立し、それによって、ユーザ機器UEのランダムアクセスプロセスを完了する。
【0057】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器UEは、共有キャリア基地局3からの指示に応じて、参照信号の受信電力を測定する。他の実施形態では、ユーザ機器UEは、共有キャリア基地局3によってブロードキャストされた基準信号受信電力RSRP閾値及びパラメータ値ul_plmn_idを受信したことに応答して、基準信号受信電力を測定する。
【0058】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器UEが属する事業者はPLMN識別子によって識別され、ユーザ機器UEは、共有キャリア基地局3から自身のPLMN識別子に対応する基準信号受信電力RSRP閾値及びパラメータ値ul_plmn_idを受信する。
【0059】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器は、測定された基準信号受信電力値が、共有キャリア基地局3から受信した基準信号受信電力RSRP閾値以上である場合に、アップリンクULでランダムアクセス要求を送信する。そして、ユーザ機器UEは、測定した基準信号受信電力値が、共有キャリア基地局3から受信した基準信号受信電力RSRP閾値未満である場合に、補助アップリンクSULでランダムアクセス要求を送信する。
【0060】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのパラメータ値がul_plmn_idに設定される場合、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIは、以下の式によって取得される。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id
+14×80×8×ul_carrier_id+n×ul_plmn_id
ここで、s_idは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の第1の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルのインデックス、t_idは、システムフレームにおける物理ランダムアクセスチャネルの第1のタイムスロットのインデックス、f_idは、物理ランダムアクセスチャネルが位置する周波数領域のインデックス、ul_carrier_idは、ユーザ機器UEがアップリンクを選択するとき0であり、ユーザ機器UEが補助アップリンクを選択するとき1であり、nは正の整数であり、ul_plmn_idは非負の整数であり、異なる事業者に対応するul_plmn_idは互いに異なり、0≦s_id<14、0≦t_id<80、及び0≦f_id<8である。
【0061】
本開示のいくつかの実施形態では、共有キャリア基地局用のユーザ機器が提供される。ユーザ機器は、命令が格納されたメモリと、上述のユーザ機器アクセス方法を実行するためにメモリに格納された命令を実行するように構成されたプロセッサとを備える。
【0062】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、共有キャリア基地局のためのユーザ機器の概略ブロック図を示す。共有キャリア基地局3のキャリアは、複数の事業者によって共有され、共有キャリア基地局3のアップリンク送信用のリンクは、アップリンクULと補助アップリンクSULとで構成される。
【0063】
ユーザ機器7は、送受信モジュール71と、測定モジュール72と、判定モジュール73と、監視及びスクランブル解除モジュール74と、制御モジュール75とを備える。
【0064】
送受信モジュール71は、共有キャリア基地局3によってブロードキャストされる基準信号受信電力RSRP閾値及びパラメータ値を受信し、基準信号受信電力閾値及びパラメータ値は、ユーザ機器7(すなわち、UE)が属する事業者に対応し、パラメータ値は、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIを計算するためのものである。測定モジュール72は、基準信号受信電力を測定する。判定モジュール73は、測定した基準信号受信電力値と、共有キャリア基地局3から受信した基準信号受信電力RSRP閾値とを比較し、比較結果に応じて、アップリンクでランダムアクセス要求を送信するか、補助アップリンクでランダムアクセス要求を送信するかを判定する。監視・スクランブル解除モジュール74は、共有キャリア基地局3からのランダムアクセス応答を監視し、受信したパラメータ値ul_plmn_idにより算出されるランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIを用いてランダムアクセス応答をスクランブル解除する。制御モジュール75は、スクランブル解除されたアクセス情報に従って、共有キャリア基地局3との無線リソース制御接続を確立する。
【0065】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器7の測定モジュール72は、送受信モジュール71によって共有キャリア基地局3から受信された命令に応答して、基準信号受信電力を測定する。他の実施形態では、ユーザ機器7の測定モジュール72は、共有キャリア基地局3によってブロードキャストされる基準信号受信電力RSRP閾値及びパラメータ値ul_plmn_idを受信したことに応答して、基準信号受信電力を測定する。
【0066】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器が属する事業者はPLMN識別子によって識別され、ユーザ機器は、共有キャリア基地局3から自身のPLMN識別子に対応する基準信号受信電力RSRP閾値及びパラメータ値ul_plmn_idを受信する。
【0067】
いくつかの実施形態では、ユーザ機器7は、測定した基準信号受信電力値が、共有キャリア基地局3から受信した基準信号受信電力RSRP閾値以上である場合に、アップリンクULでランダムアクセス要求を送信。そして、ユーザ機器7は、測定した基準信号受信電力値が、共有キャリア基地局から受信した基準信号受信電力RSRP閾値未満である場合に、補助アップリンクSULでランダムアクセス要求を送信する。
【0068】
いくつかの実施形態では、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティを計算するためのパラメータ値がul_plmn_idに設定される場合、ランダムアクセス無線ネットワーク仮アイデンティティRA-RNTIは、以下の式によって取得される。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id
+14×80×8×ul_carrier_id+n×ul_plmn_id
ここで、s_idは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の第1の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルのインデックス、t_idは、システムフレームにおける物理ランダムアクセスチャネルの第1のタイムスロットのインデックス、f_idは、物理ランダムアクセスチャネルが位置する周波数領域のインデックス、ul_carrier_idは、ユーザ機器UEがアップリンクを選択するとき0であり、ユーザ機器UEが補助アップリンクを選択するとき1であり、nは正の整数であり、ul_plmn_idは非負の整数であり、異なる事業者に対応するul_plmn_idは互いに異なり、0≦s_id<14、0≦t_id<80、及び0≦f_id<8である。
【0069】
本開示の実施形態によれば、異なる事業者の5G共有キャリアアップリンク及びダウンリンクを分離する場合に適用することができ、2つの事業者の各々は、それぞれの共有されていないアップリンクキャリアを補助アップリンクキャリアとして使用し、それによってアップリンクカバレージを効果的に改善する。
【0070】
本開示の実施形態によれば、共有キャリアのアップリンク及びダウンリンク分離時に、異なる事業者に対して異なるSULアクセスポリシーを設定し、異なる事業者に対して独立したランダム応答リソースを識別することが可能であり、したがって、異なる事業者のSULキャリアの搬送の柔軟性及び多様性を改善するだけでなく、異なる事業者のランダム応答リソースの独立性及び一意性も保証する。
【0071】
当然のことながら、本明細書における「実施形態」または同様の表現への言及は、この実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも1つの特定の実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書において、「本開示の実施形態」及び同様の表現が存在することは、必ずしも同じ実施形態を意味するものではない。
【0072】
当業者は、本開示は、コンピュータプログラムプロダクトとしてのシステム、装置、方法又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的記憶媒体)として実施されることを知るべきである。したがって、本開示は、様々な形態で、例えば、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロプログラムコードなどを含む)で、またはソフトウェア及びハードウェアの実施形態で実装することができ、以下では「回路」、「モジュール」、または「システム」と呼ぶ。さらに、本開示はまた、コンピュータ使用可能プログラムコードが記憶された任意の有形媒体形態のコンピュータプログラム製品として実装されてもよい。
【0073】
本開示の関連する説明は、本開示の特定の実施形態に係るシステム、デバイス、方法及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して特定される。各フローチャート及び/またはブロック図における各ブロック、ならびにフローチャート及び/またはブロック図におけるブロックの任意の組合せは、コンピュータプログラム命令を使用することによって実装され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理デバイスのプロセッサからなる機械によって実行されてもよく、命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能データ処理デバイスによって処理されて、フローチャート及び/またはブロック図において指定される機能または動作を実装する。
【0074】
本開示の様々な実施形態によるシステム、デバイス、方法、及びコンピュータプログラム製品によって実装され得るアーキテクチャ、機能、及び動作のフローチャート及びブロック図が、添付の図面に示される。したがって、フローチャートまたはブロック図内の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1つまたは複数の実行可能命令を備える、モジュール、セクション、またはプログラムコードのいくつかを表し得る。いくつかの他の実施形態では、ブロックにおいて説明される機能は、添付の図面に示される順序に従って実行されなくてもよいことにも留意されたい。例えば、図示のような2つの接続されたブロックは、実際には同時に実行されてもよいし、場合によっては関連する機能に応じてアイコンの逆順に従って実行されてもよい。さらに、各ブロック図及び/またはフローチャートのブロック、ならびにブロック図及び/またはフローチャート中のブロックの組合せは、特定の機能または動作を実行するために、特別なハードウェアに基づくシステムによって、または特別なハードウェアとコンピュータ命令との組合せによって実装され得ることにも留意されたい。
【0075】
以上、本開示の実施形態について説明してきたが、上記の説明は例示であり、網羅的ではなく、開示された実施形態に限定されない。例示された実施形態の範囲及び精神から逸脱することなく、多くの修正及び変更が当業者には明らかであろう。本明細書で使用される用語の選択は、様々な実施形態の原理、実際の適用、または市場技術に対する技術的改善を最もよく説明するように、または当業者が本明細書で開示される実施形態を理解することを可能にするように意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7