(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】5Gネットワークにおけるアップリンクストリーミングの貢献報告の方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/24 20110101AFI20240906BHJP
H04N 21/437 20110101ALI20240906BHJP
【FI】
H04N21/24
H04N21/437
(21)【出願番号】P 2023526426
(86)(22)【出願日】2022-08-11
(86)【国際出願番号】 US2022040027
(87)【国際公開番号】W WO2023018851
(87)【国際公開日】2023-02-16
【審査請求日】2023-04-28
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520353802
【氏名又は名称】テンセント・アメリカ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】イーラジ・ソダガー
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0120540(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0394498(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中にユーザ機器アクティビティを報告するための方法であって、前記方法は少なくとも1つのプロセッサによって実行され、前記方法は、
前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミング中に貢献報告を初期化するステップと、
前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中の前記メディアストリーミングに関連付けられた貢献報告を送信するステップであって、
前記貢献報告は、前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされるメディアコンテンツに関連付けられたメディアエントリアドレスと、前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされる前記メディアコンテンツに関連付けられたメディアエントリタイプとを含み、前記貢献報告は選択されたユーザ嗜好に基づく、ステップと、
メディアストリーミングを停止するための信号を受信したことに応答して、前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中の前記メディアストリーミングに関連付けられた最終貢献報告を生成するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記貢献報告は、前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされる前記メディアコンテンツに関連付けられた開始時刻と、前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされる前記メディアコンテンツに関連付けられた終了時刻と、前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされる前記メディアコンテンツに関連付けられた期間とをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記貢献報告は、前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にユーザ機器に関連付けられた位置をさらに含む、請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記貢献報告および前記最終貢献報告は、1つ以上の5GMSuアプリケーション機能に送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
貢献報告を送信する前記ステップは、
前記選択されたユーザ嗜好を受信するステップと、
前記選択されたユーザ嗜好に基づいて前記貢献報告の1つ以上のパラメータを送信するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされるメディアコンテンツの取得を制御するステップであって、ストリーミングされる前記メディアコンテンツの前記取得は、前記メディアコンテンツに関連付けられたメディアエントリアドレスおよび前記メディアコンテンツに関連付けられたメディアエントリタイプに基づいて制御される、ステップと、
前記メディアコンテンツのメディアプロパティの変更を受信するステップと、
前記メディアコンテンツおよび前記メディアコンテンツのメディアプロパティの変更に基づいて前記貢献報告を送信するステップと
をさらに含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記貢献報告の前記1つ以上のパラメータは、報告間隔、1つ以上の5GMSuアプリケーション機能に関連付けられた1つ以上のアドレス、送信される貢献報告の閾値、または位置報告フラグを含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされる前記メディアコンテンツに関連付けられた前記メディアエントリタイプは、前記メディアコンテンツをストリーミングするためのスキームを示す、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中にユーザ機器アクティビティを報告するためのデバイスであって、前記デバイスは、
プログラムコードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリと、
前記プログラムコードを読み出し、前記プログラムコードによって命令されたとおりに動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記プログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1から
8のいずれか一項に記載の方法を行わせる、デバイス。
【請求項10】
コンピュータに、請求項1から
8のいずれか一項に記載の方法を行わせる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許商標庁に2021年8月11日に出願された米国仮特許出願第63/232,012号、および2022年8月10日に出願された米国特許出願第17/885,061号の優先権を主張するものであり、これらの開示内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、メディア処理およびストリーミングの方法およびシステムを対象とし、より具体的には、複数の異なる展開シナリオでアップリンクストリーミングを実行することを対象とする。
【背景技術】
【0003】
3GPP(登録商標)TS26.512(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; 5G Media Streaming (5GMS))で定義された5Gメディアストリーミングアーキテクチャは、コンテンツがデバイスから外部サービスプロバイダへストリーミングされるアップリンクストリーミングのみを定義した。3GPP TS26.512は、ダウンリンクストリーミングのための消費(consumption)報告を定義したが、これはアップリンクストリーミングアクティビティを報告するためのいかなる方法も定義していない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
1つ以上の実施形態によれば、5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中にユーザ機器アクティビティを報告するための方法が提供され得る。方法は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されてもよく、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミング中に貢献(contribution)報告を初期化するステップと、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミングに関連付けられた貢献報告を送信するステップであって、貢献報告は選択されたユーザ嗜好に基づく、ステップと、メディアストリーミングを停止するための信号を受信したことに応答して、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミングに関連付けられた最終貢献報告を生成するステップとを含むことができる。
【0005】
1つ以上の実施形態によれば、5Gメディアストリーミング(5GMS)アップリンクストリーミングセッション中にユーザ機器アクティビティを報告するためのデバイスが提供され得る。デバイスは、プログラムコードを記憶するように構成された少なくとも1つのメモリと、プログラムコードを読み出し、プログラムコードによって命令されたとおりに動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含むことができる。プログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサに、5GMSアップリンクストリーミング中のメディアストリーミング中に貢献報告を初期化させるように構成された初期化コードと、少なくとも1つのプロセッサに、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミングに関連付けられた貢献報告を送信させるように構成された第1の送信コードであって、貢献報告は選択されたユーザ嗜好に基づく、第1の送信コードと、メディアストリーミングを停止するための信号を受信したことに応答して、少なくとも1つのプロセッサに、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミングに関連付けられた最終貢献報告を生成させるように構成された第1の生成コードとを含むことができる。
【0006】
1つ以上の実施形態によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体は命令を記憶し、命令は、5Gメディアストリーミング(5GMS)のためのデバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミング中に貢献報告を初期化することと、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミングに関連付けられた貢献報告を送信することであって、貢献報告はユーザ嗜好に基づく、ことと、メディアストリーミングを停止するための信号を受信したことに応答して、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミングに関連付けられた最終貢献報告を生成することとを行わせる1つ以上の命令を含む。
【0007】
開示された主題のさらなる特徴、性質、および様々な利点は、以下の詳細な説明および添付の図面からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態による、本明細書に記載される方法、装置、およびシステムが実施され得る環境の図である。
【
図2】
図1の1つ以上のデバイスの例示的なコンポーネントのブロック図である。
【
図3】実施形態による、メディアアップリンクストリーミングのためのメディアアーキテクチャのブロック図である。
【
図4】実施形態による、メディアアップリンクストリーミングのためのメディアアーキテクチャのブロック図である。
【
図5】実施形態による、5Gメディアップリンクストリーミング中の貢献報告の例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図6】実施形態による、5Gメディアップリンクストリーミング中の貢献報告の例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、実施形態による、本明細書に記載される方法、装置、およびシステムが実施され得る環境100の図である。
図1に示されるように、環境100は、ユーザデバイス110と、プラットフォーム120と、ネットワーク130とを含み得る。環境100のデバイスは、有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組み合わせを介して相互接続され得る。
【0010】
ユーザデバイス110は、プラットフォーム120に関連付けられた情報を受信、生成、記憶、処理、および/または提供することができる、1つ以上のデバイスを含む。例えば、ユーザデバイス110は、コンピューティングデバイス(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、スマートスピーカ、サーバなど)、携帯電話(例えば、スマートフォン、無線電話など)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートグラスやスマートウォッチ)、または同様のデバイスを含んでもよい。いくつかの実装形態では、ユーザデバイス110は、プラットフォーム120から情報を受信し、および/または情報を送信してもよい。
【0011】
プラットフォーム120は、本明細書の他の箇所に記載されるような1つ以上のデバイスを含む。いくつかの実装形態では、プラットフォーム120は、クラウドサーバまたはクラウドサーバ群を含んでもよい。いくつかの実装形態では、プラットフォーム120は、特定の必要に応じてソフトウェアコンポーネントがスワップインまたはスワップアウトされ得るように、式に設計され得る。したがって、プラットフォーム120は、異なる用途向けに、容易におよび/または迅速に再構成され得る。
【0012】
いくつかの実装形態では、図示されるように、プラットフォーム120は、クラウドコンピューティング環境122においてホストされてもよい。特に、本明細書に記載される実装形態は、クラウドコンピューティング環境122においてホストされるものとしてプラットフォーム120を記載するが、いくつかの実装形態では、プラットフォーム120は、クラウドベースでなくてもよく(すなわち、クラウドコンピューティング環境の外部に実装されてもよい)、または部分的にクラウドベースであってもよい。
【0013】
クラウドコンピューティング環境122は、プラットフォーム120をホストする環境を含む。クラウドコンピューティング環境122は、プラットフォーム120をホストする(1つまたは複数の)システムおよび/または(1つまたは複数の)デバイスの物理的位置および構成に関するエンドユーザ(例えば、ユーザデバイス110)の知識を必要としない、計算、ソフトウェア、データアクセス、ストレージなどのサービスを提供し得る。図示されるように、クラウドコンピューティング環境122は、1群のコンピューティングリソース124(「コンピューティングリソース124」と総称され、個別には「コンピューティングリソース124」と呼ばれる)を含み得る。
【0014】
コンピューティングリソース124は、1つ以上のパーソナルコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、サーバデバイス、または他のタイプの計算デバイスおよび/または通信デバイスを含む。いくつかの実装形態では、コンピューティングリソース124は、プラットフォーム120をホストしてもよい。クラウドリソースは、コンピューティングリソース124内で実行される計算インスタンス、コンピューティングリソース124内で提供されるストレージデバイス、コンピューティングリソース124によって提供されるデータ転送デバイスなどを含んでもよい。いくつかの実装形態では、コンピューティングリソース124は、有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組み合わせを介して他のコンピューティングリソース124と通信してもよい。
【0015】
図1にさらに示されるように、コンピューティングリソース124は、1つ以上のアプリケーション(「APP」)124-1、1つ以上の仮想マシン(「VM」)124-2、仮想化ストレージ(「VS」)124-3、1つ以上のハイパーバイザ(「HYP」)124-4などの、1群のクラウドリソースを含む。
【0016】
アプリケーション124-1は、ユーザデバイス110および/またはプラットフォーム120に提供され得る、またはこれらによってアクセスされ得る、1つ以上のソフトウェアアプリケーションを含む。アプリケーション124-1は、ユーザデバイス110にソフトウェアアプリケーションをインストールして実行する必要性を排除し得る。例えば、アプリケーション124-1は、プラットフォーム120に関連付けられたソフトウェア、および/またはクラウドコンピューティング環境122を介して提供されることが可能な他の任意のソフトウェアを含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つのアプリケーション124-1は、仮想マシン124-2を介して、1つ以上の他のアプリケーション124-1との間で情報を送受信してもよい。
【0017】
仮想マシン124-2は、物理マシンのようにプログラムを実行するマシン(例えば、コンピュータ)のソフトウェア実装形態を含む。仮想マシン124-2は、仮想マシン124-2による任意の実マシンの使用および対応度に応じて、システム仮想マシンまたはプロセス仮想マシンのいずれかであり得る。システム仮想マシンは、完全なオペレーティングシステム(「OS」)の実行をサポートする完全なシステムプラットフォームを提供し得る。プロセス仮想マシンは、単一のプログラムを実行してもよく、単一のプロセスをサポートしてもよい。いくつかの実装形態では、仮想マシン124-2は、ユーザ(例えば、ユーザデバイス110)の代わりに実行してもよく、データ管理、同期、または長期間のデータ転送など、クラウドコンピューティング環境122のインフラストラクチャを管理してもよい。
【0018】
仮想化ストレージ124-3は、コンピューティングリソース124のストレージシステムまたはデバイス内で仮想化技術を使用する、1つ以上のストレージシステムおよび/または1つ以上のデバイスを含む。いくつかの実装形態では、ストレージシステムのコンテキスト内で、仮想化のタイプは、ブロック仮想化およびファイル仮想化を含んでもよい。ブロック仮想化は、ストレージシステムが物理ストレージであるか異種構造であるかに関係なくアクセスされ得るように、物理ストレージからの論理ストレージの抽出(または分離)を指すことができる。分離により、管理者がエンドユーザのためにストレージを管理する方法における柔軟性を、ストレージシステムの管理者にもたらすことができる。ファイル仮想化は、ファイルレベルでアクセスされるデータとファイルが物理的に記憶されている場所との間の依存関係を排除することができる。これにより、ストレージ使用の最適化、サーバ統合、および/またはスムーズなファイル移行の実行が可能になり得る。
【0019】
ハイパーバイザ124-4は、複数のオペレーティングシステム(例えば、「ゲストオペレーティングシステム」)がコンピューティングリソース124などのホストコンピュータ上で同時に実行することを可能にするハードウェア仮想化技術を提供し得る。ハイパーバイザ124-4は、仮想オペレーティングプラットフォームをゲストオペレーティングシステムに提示してもよく、ゲストオペレーティングシステムの実行を管理してもよい。様々なオペレーティングシステムの複数のインスタンスが、仮想化ハードウェアリソースを共有してもよい。
【0020】
ネットワーク130は、1つ以上の有線および/または無線ネットワークを含む。例えば、ネットワーク130は、セルラーネットワーク(例えば、第5世代(5G)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、公衆陸上移動網(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話網(例えば、公衆交換電話網(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワークなど、および/または上記その他のタイプのネットワークの組み合わせを含むことができる。
【0021】
図1に示されるデバイスおよびネットワークの数および配置は、一例として提供されている。実際には、
図1に示されるものに対して、追加のデバイスおよび/またはネットワーク、より少ないデバイスおよび/またはネットワーク、異なるデバイスおよび/またはネットワーク、または異なる配置のデバイスおよび/またはネットワークが存在してもよい。さらに、
図1に示される2つ以上のデバイスが単一のデバイス内に実装されてもよく、または
図1に示される単一のデバイスが複数の分散型デバイスとして実装されてもよい。加えて、または代替として、環境100のデバイスのセット(例えば、1つ以上のデバイス)は、環境100の他のデバイスのセットによって実行されるものとして記載された1つ以上の機能を実行してもよい。
【0022】
図2は、
図1の1つ以上のデバイスの例示的なコンポーネントのブロック図である。デバイス200は、ユーザデバイス110および/またはプラットフォーム120に対応し得る。
図2に示されるように、デバイス200は、バス210、プロセッサ220、メモリ230、ストレージコンポーネント240、入力コンポーネント250、出力コンポーネント260、および通信インターフェース270を含み得る。
【0023】
バス210は、デバイス200のコンポーネント間の通信を可能にするコンポーネントを含む。プロセッサ220は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装される。プロセッサ220は、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、加速処理装置(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または別のタイプの処理コンポーネントである。いくつかの実装形態では、プロセッサ220は、機能を実行するようにプログラムされることが可能な1つ以上のプロセッサを含む。メモリ230は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、および/またはプロセッサ220が使用する情報および/または命令を記憶する別のタイプの動的または静的ストレージデバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、および/または光メモリ)を含む。
【0024】
ストレージコンポーネント240は、デバイス200の動作および使用に関連する情報および/またはソフトウェアを記憶する。例えば、ストレージコンポーネント240は、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、および/またはソリッドステートディスク)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、カートリッジ、磁気テープ、および/または他のタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を、対応するドライブと共に含んでもよい。
【0025】
入力コンポーネント250は、デバイス200がユーザ入力などを介して情報を受け取ることを可能にするコンポーネント(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、および/またはマイクロフォン)を含む。加えて、または代替として、入力コンポーネント250は、情報を感知するためのセンサ(例えば、全地球測位システム(GPS)コンポーネント、加速度計、ジャイロスコープ、および/またはアクチュエータ)を含んでもよい。出力コンポーネント260は、デバイス200からの出力情報を提供するコンポーネント(例えば、ディスプレイ、スピーカ、および/または1つ以上の発光ダイオードオード(LED))を含む。
【0026】
通信インターフェース270は、デバイス200が、有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組み合わせなどを介して他のデバイスと通信することを可能にする、トランシーバ様のコンポーネント(例えば、トランシーバおよび/または別個の送信機と受信機)を含む。通信インターフェース270は、デバイス200が別のデバイスから情報を受信すること、および/または別のデバイスに情報を提供することを可能にし得る。例えば、通信インターフェース270は、イーサネットインターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数(RF)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、Wi-Fiインターフェース、セルラーネットワークインターフェースなどを含んでもよい。
【0027】
デバイス200は、本明細書に記載された1つ以上のプロセスを実施し得る。デバイス200は、メモリ230および/またはストレージコンポーネント240などの非一時的なコンピュータ可読媒体によって記憶されたソフトウェア命令をプロセッサ220が実行したことに応答してこれらのプロセスを実行し得る。コンピュータ可読媒体は、本明細書では、非一時的なメモリデバイスとして定義される。メモリデバイスは、単一の物理ストレージデバイス内のメモリ空間、または複数の物理ストレージデバイスにわたって散在するメモリ空間を含む。
【0028】
ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から、または通信インターフェース270を介して別のデバイスから、メモリ230および/またはストレージコンポーネント240に読み込まれてもよい。実行されると、メモリ230および/またはストレージコンポーネント240に記憶されたソフトウェア命令は、本明細書に記載された1つ以上のプロセスをプロセッサ220に実行させ得る。加えて、または代替として、本明細書に記載された1つ以上のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに、またはソフトウェア命令と組み合わせて、ハードワイヤード回路が使用されてもよい。したがって、本明細書に記載載される実装形態は、ハードウェア回路とソフトウェアのいかなる特定の組み合わせにも限定されない。
【0029】
図2に示されるコンポーネントの数および配置は、一例として提供されている。実際には、デバイス200は、
図2に示されるコンポーネントに対して、追加のコンポーネント、より少ないコンポーネント、異なるコンポーネント、または異なる配置のコンポーネントを含んでもよい。加えて、または代替として、デバイス200のコンポーネントのセット(例えば、1つまたは複数のコンポーネント)は、デバイス200の他のコンポーネントのセットによって実行されるものとして記載された1つ以上の機能を実行してもよい。
【0030】
5Gメディアストリーミング(5GMS)システムは、ダウンリンクメディアストリーミングサービスまたはアップリンクメディアストリーミングサービス、またはその両方をサポートする、5GメディアストリーミングアーキテクチャからのAF、アプリケーションサーバ、およびインターフェースのアセンブリであってもよい。5GMSアプリケーションプロバイダは、5GMSシステムの機能と対話し、5GMSシステムの機能と対話する5GMSアウェアアプリケーションを供給する、パーティを含み得る。5GMSアウェアアプリケーションは、5GMSアプリケーションサービスのサービスロジックを含み、5GMSアーキテクチャで定義されたインターフェースおよびアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して他の5GMSクライアントおよびネットワーク機能と対話する、5GMSアプリケーションプロバイダによって提供されるユーザ機器(UE)内のアプリケーションを指すことができる。5GMSクライアントは、5GMSダウンリンク(5GMSd)クライアントまたは5GMSアップリンク(5GMSu)、またはその両方であるUE機能を指すことができる。
【0031】
5GMSdクライアントは、少なくとも5Gメディアストリーミングプレーヤおよびダウンリンクストリーミング用のメディアセッションハンドラを含み、明確に定義されたインターフェース/APIを介してアクセスされ得る、UE機能を指すことができる。5GMSuクライアントは、明確に定義されたインターフェース/APIを介してアクセスされ得る5GMSuサービスの発信元を指すことができる。5GMSuメディアストリーマは、5GMSアプリケーションプロバイダのアプリケーションサーバ(AS)機能へのストリーミングメディアコンテンツのアップリンク配信を可能にし、メディアキャプチャおよび後続のストリーミングのための5GMSuアウェアアプリケーション、ならびにメディアセッション制御のためのメディアセッションハンドラの両方と対話する、UE機能を指すことができる。
【0032】
動的ポリシーは、メディアセッション中のアップリンクまたはダウンリンクアプリケーションフローのための動的なポリシーおよび課金制御(PCC)規則を指すことができる。イジェストセッションは、5GMS ASから5GMSuアプリケーションプロバイダに向かうアップリンクメディアストリーミングセッションを指すことができる。インジェストセッションは、5GMSd ASにメディアコンテンツをアップロードするためのセッションを指すことができる。ポリシーテンプレートは、5GMSアプリケーションプロバイダに固有の(準静的)ポリシーまたは制御機能(PCF)/ネットワークエクスポーズ機能(NEF)APIパラメータの集合、および結果として得られるPCC規則を指すことができる。ポリシーテンプレートIDは所望のポリシーテンプレートを識別することができ、これは、PCFが所望のPCC規則をコンパイルできるように、5Gシステムに向けて適切なPCF/NEF APIを選択するために、5GMSdアプリケーション機能(AF)によって使用される。メディアプレーヤエントリは、メディアプレゼンテーション(例えば、DASHのためのメディアプレゼンテーション記述(MPD)またはビデオクリップファイルへのユニフォームリソースロケータ(URL))を定義する文書または文書を指し示すポインタを指すことができる。メディアストリーマメディアストリーマエントリは、アップリンクメディアストリーミングセッションのエントリポイントを定義するポインタ(例えば、URLの形式)を指すことができる。プレゼンテーションエントリは、HTML5文書など、アプリケーションプレゼンテーションを定義する文書または文書を指し示すポインタを指すことができる。
【0033】
プロビジョニングセッションは、5GMSdアウェアアプリケーションのセットに関連する5GMSdの特徴を構成する5GMSdアプリケーションプロバイダによってインターフェース(M1d)において供給されるデータ構造を指すことができる。5GMSdメディアプレーヤは、メディア再生エントリに基づくメディアプレゼンテーションの再生およびレンダリング、ならびに再生、一時停止、検索、停止などのいくつかの基本的な制御の5GMSdアウェアアプリケーションへのエクスポーズを可能にする、UE機能を指すことができる。サーバアクセス情報は、ストリーミングセッションの受け入れをアクティブにするために必要なパラメータおよびアドレスのセット(5GMSd AFアドレスおよび5GMSd ASアドレスを含む)を指すことができる。サービスおよびコンテンツ発見は、エンドユーザが、利用可能なストリーミングサービスおよびコンテンツ提供物を発見し、アクセスのために特定のサービスまたはコンテンツアイテムを選択することを可能にする、5GMSdアプリケーションプロバイダによって5GMSアウェアアプリケーションに提供される機能および手順を指すことができる。サービスアナウンスメントは、直接、またはその情報への参照の形のいずれかで、5GMSアウェアアプリケーションが5GMSサービスアクセス情報を取得することができるように、5GMSアウェアアプリケーションと5GMSアプリケーションプロバイダとの間で行われる手順を指すことができる。
【0034】
サードパーティプレーヤは、メディアコンテンツを再生するための選択された5GMSd機能を実行するためにAPIを使用するアプリケーションの一部を指すことができる。サードパーティアップリンクストリーマは、メディアコンテンツをキャプチャおよびストリーミングするための選択された5GMSu機能を実行するためにAPIを使用するアプリケーションの一部を指すことができる。
【0035】
3GPP TS26.501(3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; 5G Media Streaming (5GMS); General description and architecture (Release 16), V16.3.1)で定義された5Gメディアストリーミングアーキテクチャは、アップリンクおよびダウンリンクメディアストリーミングのための一般的なアーキテクチャのみを定義する。さらに、3GPP TS26.512は、コンテンツがデバイスから外部サービスプロバイダにストリーミングされるアップリンクストリーミングの概念を定義する。
【0036】
アップリンクストリーミングのための5Gメディアストリーミングアーキテクチャが、
図3に示されている。
【0037】
図3は、メディアアップリンクストリーミングのためのメディアアーキテクチャ300の図である。5Gメディアストリーミングアップリンク(5GMSu)アプリケーションプロバイダ301は、アップリンクストリーミングサービスのために5GMSuを使用し得る。5GMSuアプリケーションプロバイダ301は、5GMSuで定義されたインターフェースおよびAPIを使用して5GMSuクライアント304およびネットワーク機能を利用するために、UE303上に5GMSuアウェアアプリケーション302を提供し得る。5GMSuアプリケーションサーバ(AS)は、5Gメディアップリンクストリーミング専用のASであってもよい。5GMSuクライアント304は、5Gメディアップリンクストリーミング専用のUE303内部機能であってもよい。
【0038】
5GMSuアプリケーション機能(AF)306および5GMSu AS305は、データネットワーク(DN)307機能であってもよい。信頼できるDN内の機能は、事業者のネットワークによって信頼され得る。したがって、信頼できるDN内のAFは、5Gコア機能と直接通信し得る。外部DN内の機能は、リンク320を使用してネットワークエクスポーズ機能(NEF)308を介してのみ5Gコア機能と通信することができる。実施形態では、リンク320は、APIであり得るN33に関連し得る。
【0039】
メディアアーキテクチャ300は、5GメディアップリンクストリーミングのためのUE303内部機能および関連するネットワーク機能を接続し得る。したがって、メディアアーキテクチャ300は、いくつかの機能を含み得る。例えば、UE303上の5GMSuクライアント304は、インターフェース/APIを通じてアクセスされ得る5GMSuサービスの発信元であってもよい。5GMSuクライアント304は、2つのサブ機能、メディアセッションハンドラ309およびメディアストリーマ310を含み得る。メディアセッションハンドラ309は、メディアセッションの配信を確立、制御、およびサポートするために、5GMSu AF306と通信し得る。メディアセッションハンドラ309は、5GMSuアウェアアプリケーション302によって使用されることが可能なAPIをエクスポーズし得る。メディアストリーマ310は、メディアコンテンツをストリーミングし、メディアのキャプチャおよびストリーミングのために5GMSuアウェアアプリケーション302にサービスを提供し、メディアセッション制御のためにメディアセッションハンドラ309にサービスを提供するために、5GMSu AS305と通信し得る。5GMSuアウェアアプリケーション302は、外部アプリケーションまたはコンテンツサービスプロバイダ固有のロジックを実装し、メディアセッションの確立を可能にすることによって、5GMSuクライアント304を制御し得る。5GMSu AS305は、5Gメディア機能をホストし得る。5GMSuアプリケーションプロバイダ301は、外部アプリケーションまたはコンテンツ固有のメディア機能、例えば、メディアストレージ機能、消費機能、5GMSuアウェアアプリケーション302からメディアをストリーミングするために5GMSuを使用するメディアトランスコードおよび再配信機能であってもよい。5GMSu AF 306は、UE303上のメディアセッションハンドラ309および/または5GMSuアプリケーションプロバイダ301に様々な制御機能を提供し得る。5GMSu AF306は、異なるポリシーまたは課金機能(PCF)311の処理の要求を中継または開始してもよく、または別のネットワーク機能と対話してもよい。
【0040】
メディアアーキテクチャ300は、いくつかの異なるインターフェースを含み得る。例えば、リンク321はM1uに関連していてもよく、これは、メディアアーキテクチャ300の使用をプロビジョニングしてフィードバックを取得するために、5GMSu AF306によってエクスポーズされた5GMSuプロビジョニングAPIであってもよい。リンク322はM2uに関連していてもよく、これは、5GMSu AS305によってエクスポーズされ、DN307などの信頼できるDN内の5GMSu AS305がストリーミングサービス用のコンテンツを受信するために選択されるときに使用される、5GMSuパブリッシュAPIであってもよい。リンク323はM3uに関連していてもよく、これは、DN307などの信頼できるDN内の5GMSu AS305上のコンテンツホスティングのための情報を交換するために使用される内部APIであってもよい。リンク324はM4uに関連していてもよく、これは、メディアコンテンツをストリーミングするために5GMSu AS305によってメディアストリーマ310にエクスポーズされたメディアアップリンクストリーミングAPIであってもよい。リンク325はM5uに関連していてもよく、これは、例えば許可および認証などの適切なセキュリティ機構も含む、メディアセッションハンドリング、制御、および支援のために5GMSu AF305によってメディアセッションハンドラにエクスポーズされたメディアセッションハンドリングAPIであってもよい。リンク326はM6uに関連していてもよく、これは、5GMSu機能を利用するためにメディアセッションハンドラ309によって5GMSuアウェアアプリケーション302にエクスポーズされたUE303メディアセッションハンドリングAPIであってもよい。リンク327はM7uに関連していてもよく、これは、メディアストリーマ310を利用するためにメディアストリーマ310によって5GMSuアウェアアプリケーション302およびメディアセッションハンドラ309にエクスポーズされたUEメディアストリーマAPIであってもよい。リンク328はM8uに関連していてもよく、これは、例えば5GMSuアウェアアプリケーション302にサービスアクセス情報を提供するために、5GMSuアウェアアプリケーション302と5GMSuアプリケーションプロバイダ301との間の情報交換に使用されるアプリケーションAPIであってもよい。
【0041】
上述したように、3GPP TS26.501は、アップリンクおよびダウンリンクメディアストリーミングのための一般的なアーキテクチャを定義し、3GPP TS26.512は、コンテンツがデバイスから外部サービスプロバイダにストリーミングされるアップリンクストリーミングの概念を定義する。実施形態によれば、アップリンクストリーミングのための様々な協調シナリオのためのアーキテクチャおよびコールフローが提供され得る。
【0042】
図4は、実施形態による、メディアアップリンクストリーミングのためのメディアアーキテクチャ400の図である。
図4に見られるように、メディアアーキテクチャ400は、5GMSuアウェアアプリケーション302、5GMSu AF306、および5GMSu AS305が5GMSuアプリケーションプロバイダ401と通信し得ることを除き、メディアアーキテクチャ300と同様であってもよい。実施形態では、5GMSdアプリケーションプロバイダ401は、信頼できるDN307ではなく、外部DN407に含まれ得る。
【0043】
実施形態では、メディアアーキテクチャ400は、5GMSu AS305が信頼できるDN307内に配備されるメディアプレーンのみの協調を伴う協調シナリオに関連し得る。実施形態では、信頼できるDN307に関連付けられた5GMSシステムプロバイダは、外部DN407内の5GMSuアプリケーションプロバイダ401に、サービスとしてのアップリンクストリーミング機能を提供することができる。
【0044】
メディアアーキテクチャ300およびメディアアーキテクチャ400のコンポーネントは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせを使用して実装され得る。例えば、メディアアーキテクチャ300および400のコンポーネントは、ハードウェア回路、1つ以上のマイクロチップ、ASIC、少なくとも1つのメモリ(例えば、RAM、ROM、または他の動的もしくは静的メモリデバイス)に記憶されたコンピュータプログラムコードを実行する1つ以上のプロセッサ、1つ以上のマイクロコントローラ、1つ以上のDSP、FPGA、他のタイプの処理コンポーネント/回路、または上記の任意の組み合わせとして実装されてもよい。
【0045】
上述のように、3GPP TS26.501およびTS26.512は一般的なアップリンクプロセスを定義するが、これらはアップリンクストリーミングアクティビティを構成および報告する方法を定義しない。TS26.512は、ダウンリンクストリーミングだけのための消費報告を定義する。消費報告は、ユーザ機器(UE)によって生成され、消費報告および消費報告ユニットのフォーマットに関する情報を含む。しかしながら、アップリンクストリーミングセッション中のUEのアクティビティを報告するための定義されたメカニズムはない。
【0046】
【0047】
【0048】
本開示の一実施形態によれば、5Gネットワークとのアップリンクセッションを確立したUEによる貢献報告のための方法および装置が提供される。貢献報告は、メディアアップリンクストリーミングセッションに関する概要報告ならびにアップリンクストリーミングのためのメディアエントリアドレスおよびメディアエントリタイプを含む関連情報と、メディアアップリンクストリーミングの開始時刻および期間と、UE位置とを提供することができる。いくつかの実施形態では、貢献報告は、5GMSusおよび外部サーバを含む1つ以上のサーバに送信されるように構成されることが可能である。報告は、特定の間隔で発行されるように構成されることが可能である。間隔は、ユーザ定義されてもよく、またはユーザ嗜好に基づいてもよい。5Gネットワークは、すべてのUEまたは何らかのサンプルパーセンテージのUEの消費報告を生成するように構成されてもよい。
【0049】
実施形態によれば、5Gネットワークによる貢献報告を構成するために、1つ以上のパラメータが使用され得る。
【0050】
【0051】
実施形態によれば、5Gネットワークによる貢献報告のためのリソースをプロビジョニングするために、貢献プロビジョニングアプリケーションプログラミングインターフェース(API)が使用され得る。一例として、貢献報告プロビジョニングAPIは、RESTful APIであってもよく、{apiRoot}/3gpp-m1/v1/provisioning-sessions/{provisioningSessionId}/などのURLベースのパスを通じてアクセスされてもよい。
【0052】
【0053】
実施形態によれば、1つ以上のパラメータが貢献報告に含まれ得る。
【0054】
【0055】
5Gメディアストリーミングアーキテクチャはダウンリンクストリーミングの消費報告を定義するが、これにはアップリンクストリーミングのための貢献報告の概念が欠落している。本開示では、実施形態は、5Gメディアストリーミングアーキテクチャにおけるアップリンクストリーミング中に貢献報告をプロビジョニングするための方法を開示する。さらに、一実施形態によれば、アップリンクおよびダウンリンク貢献報告の両方の貢献報告においてアップリンクストリーミングのための様々なメディアエントリポイントを5GMSネットワークがシグナリングすることを可能にする、(ダウンロードおよびアップロードの両方で)より広範なメディアエントリポイントを定義できるようにし得るメディアエントリタイプが開示される。
【0056】
図5は、実施形態による、メディアアーキテクチャ300またはメディアアーキテクチャ400に対するアップリンクストリーミング中の貢献報告のための例示的なプロセス500のフローチャートである。動作505において、5GMSuアウェアアプリケーション302が開始され、5GMSネットワークとのアップリンクストリーミングセッションを確立するように構成され得る。動作510において、5GMSuアウェアアプリケーション302、5GMSuクライアント304、またはUE303は、アップリンクストリーミングセッション中に送信されるようにキャプチャされるメディアコンテンツを選択し得る。動作515において、5GMSuアウェアアプリケーション302、5GMSuクライアント304、またはUE303は、コンテンツアップリンクストリーミングを開始するようにメディアセッションハンドラ309をトリガし得る。5GMSuアウェアアプリケーション302、5GMSuクライアント304、またはUE303は、アップリンクストリーミングセッション中に送信されるように選択されたメディアコンテンツのメディアエントリアドレスおよび/またはメディアエントリタイプを提供し得る。いくつかの実施形態では、5GMSuアウェアアプリケーション302は、メディアセッションハンドラ309に追加情報(例えば、本明細書に開示される表1~5からの情報)を提供してもよい。動作520において、5GMSu AF306は、貢献報告に関連付けられた1つ以上のパラメータおよび貢献報告の構成を初期化し得る。いくつかの実施形態では、5GMSu AF306は、メディアセッションハンドラ309からのコンテンツアップリンクストリーミング要求に基づいて、貢献報告に関連付けられた1つ以上のパラメータおよび貢献報告の構成を初期化してもよい。
【0057】
動作525において、メディアセッションハンドラ309は、貢献報告をトリガし得る。動作530において、メディアセッションハンドラ309は、メディアエントリアドレスおよびメディアエントリタイプに基づいてアップリンクメディアストリーミングを始めるためにメディアストリーマ310を開始し得る。
【0058】
動作535~540において、メディアセッションハンドラ309によってユーザ嗜好が受信されるか、または更新され得る。例えば、動作535において、ユーザは、5GMSuアウェアアプリケーション302を通じて、ユーザ嗜好を選択または変更してもよい。動作540において、選択または更新されたユーザ嗜好を、メディアストリーマが送信し、5GMSu AF306が受信してもよい。動作545において、5GMSu AF306は、貢献報告に関連付けられたパラメータを更新し得る。
【0059】
動作550において、メディアストリーマ310は、メディアエントリアドレスおよびメディアエントリタイプに基づいてメディアを取得し得る。メディアプロパティが変更された場合、メディアストリーマ310は、動作555において、メディアプロパティの変更をメディアセッションハンドラ309に送信し得る。動作560において、メディアセッションハンドラは、貢献報告を生成し、貢献報告を5GMSu AF306に送信する。5GMSu AF306は、所定の時間間隔で貢献報告を受信することができ、貢献報告は、5Gネットワーク内のUEのサンプル割合をポーリングすることができる。
【0060】
動作565において、5GMSuアウェアアプリケーション302は、メディアコンテンツ再生を停止するようにメディアセッションハンドラ309をトリガし得る。メディア再生を停止するための指示の受信に応答して、メディアセッションハンドラ309は、動作570において貢献報告を停止し得る。次いで、動作575において、メディアセッションハンドラ309は、最終貢献報告を5GMSu AF306に送信し得る。動作580において、メディアセッションハンドラ309は、選択されたメディアのメディアキャプチャを停止するように、メディアストリーマ310に指示を送信し得る。
【0061】
図6は、実施形態による、メディアアーキテクチャ500に関して上述した協調シナリオに対応する例示的なプロセス600のフローチャートである。
【0062】
動作605において、メディアセッションハンドラは、コンテンツアップリンクストリーミング中の貢献報告を初期化し得る。
【0063】
動作610において、メディアセッションハンドラは、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミングに関連付けられた貢献報告を送信することができ、貢献報告は、選択されたユーザ嗜好に基づく。いくつかの実施形態では、送信は、選択されたユーザ嗜好を受信し、選択されたユーザ嗜好に基づいて貢献報告の1つ以上のパラメータを送信する、メディアセッションハンドラを含んでもよい。メディアセッションハンドラは、5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされるメディアコンテンツの取得を制御し得る。ストリーミングされるメディアコンテンツの取得は、メディアコンテンツに関連付けられたメディアエントリアドレスおよびメディアコンテンツに関連付けられたメディアエントリタイプに基づいて制御され得る。メディアセッションハンドラは、メディアコンテンツのメディアプロパティの変更を受信し得る。さらに、メディアセッションハンドラは、メディアコンテンツおよびメディアコンテンツのメディアプロパティの変更に基づいて貢献報告を生成および送信し得る。
【0064】
貢献報告は、5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされるメディアコンテンツに関連付けられたメディアエントリアドレスと、5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされるメディアコンテンツに関連付けられたメディアエントリタイプとを含み得る。貢献報告はまた、5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされるメディアコンテンツに関連付けられた開始時刻と、5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされるメディアコンテンツに関連付けられた終了時刻と、5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされるメディアコンテンツに関連付けられた期間とを含み得る。いくつかの実施形態では、貢献報告は、5GMSアップリンクストリーミングセッション中にユーザ機器に関連付けられた位置も含み得る。
【0065】
貢献報告の1つ以上のパラメータは、報告間隔、1つ以上の5GMSuアプリケーション機能に関連付けられた1つ以上のアドレス、送信される貢献報告の閾値、または位置報告フラグを含み得る。いくつかの実施形態では、メディアコンテンツに関連付けられたメディアエントリタイプは、5GMSアップリンクストリーミングセッション中にストリーミングされてもよく、メディアコンテンツをストリーミングするためのスキームを示す。
【0066】
動作615において、メディアセッションハンドラは、コンテンツアップリンクストリーミングを停止するための信号を受信したことに応答して、5GMSアップリンクストリーミングセッション中のメディアストリーミングに関連付けられた最終貢献報告を生成し得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、貢献報告および最終貢献報告は、メディアセッションハンドラによって1つ以上の5GMSuアプリケーション機能に送信されてもよい。
【0068】
さらに、提案された方法は、処理回路(例えば、1つ以上のプロセッサまたは1つ以上の集積回路)によって実施されてもよい。一例では、1つ以上のプロセッサは、提案された方法のうちの1つ以上を実行するために、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶されたプログラムを実行する。
【0069】
上述した技術は、コンピュータ可読命令を使用し、1つ以上のコンピュータ可読媒体に物理的に記憶された、コンピュータソフトウェアとして実装されることが可能である。
【0070】
本開示の実施形態は、別々に使用されてもよく、任意の順序で組み合わせされてもよい。さらに、実施形態(およびその方法)の各々は、処理回路(例えば、1つ以上のプロセッサまたは1つ以上の集積回路)によって実施されてもよい。一例では、1つ以上のプロセッサは、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶されたプログラムを実行する。
【0071】
前述の開示は、例示および説明を提供しているが、網羅的であることも、実装形態を開示された正確な形態に限定することも意図していない。修正および変形は、上記の開示内容に照らして可能であるか、または実装形態の実践から取得されてもよい。
【0072】
本明細書で使用される場合、コンポーネントという用語は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして広く解釈されることを意図している。
【0073】
特徴の組み合わせが特許請求の範囲に記載され、および/または本明細書に開示されているが、これらの組み合わせは、可能な実装形態の開示を限定することを意図していない。実際には、これらの特徴の多くは、特許請求の範囲に具体的に記載されておらず、および/または本明細書に開示されていない方法で組み合わせされてもよい。以下に列挙される各従属請求項は、1つのみの請求項に直接従属し得るが、可能な実装形態の開示は、請求項セット内の他のすべての請求項との組み合わせにおいて各従属請求項を含む。
【0074】
本明細書で使用される要素、動作、または命令は、そのようなものとして明示的に記載されていない限り、不可欠または必須のものとして解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される場合、冠詞「a」および「an」は、1つ以上の項目を含むように意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。さらに、本明細書で使用される場合、「セット」という用語は、1つ以上の項目(例えば、関連項目、非関連項目、関連項目と非関連項目の組み合わせなど)を含むように意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。1つの項目のみが意図とされる場合、「1つ」という用語または同様の言葉が使用される。また、本明細書で使用される場合、「有する(has,have,having)」などの用語は、オープンエンド用語であることが意図される。さらに、「に基づいて」という語句は、特に明記されない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するように意図される。
【符号の説明】
【0075】
100 環境
110 ユーザデバイス
120 プラットフォーム
122 クラウドコンピューティング環境
124 コンピューティングリソース
124-1 アプリケーション(APP)
124-2 仮想マシン(VM)
124-3 仮想化ストレージ(VS)
124-4 ハイパーバイザ(HYP)
130 ネットワーク
200 デバイス
210 バス
220 プロセッサ
230 メモリ
240 ストレージコンポーネント
250 入力コンポーネント
260 出力コンポーネント
270 通信インターフェース
300,400 メディアアーキテクチャ
301 5Gメディアストリーミングアップリンク(5GMSu)アプリケーションプロバイダ
302 5GMSuアウェアアプリケーション
303 UE
304 5GMSuクライアント
305 5GMSu AS
306 5GMSuアプリケーション機能(AF)
307 データネットワーク(DN)
308 ネットワークエクスポーズ機能(NEF)
309 メディアセッションハンドラ
310 メディアストリーマ
311 ポリシーまたは課金機能(PCF)
320,322,323,324,325,326,327,328 リンク
401 5GMSuアプリケーションプロバイダ
407 外部DN
500,600 プロセス