(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-05
(45)【発行日】2024-09-13
(54)【発明の名称】支持構造体及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240906BHJP
【FI】
G06F1/16 312G
G06F1/16 312F
G06F1/16 312L
(21)【出願番号】P 2023526631
(86)(22)【出願日】2021-10-27
(86)【国際出願番号】 CN2021126613
(87)【国際公開番号】W WO2022160815
(87)【国際公開日】2022-08-04
【審査請求日】2023-05-01
(31)【優先権主張番号】202110112033.5
(32)【優先日】2021-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515179325
【氏名又は名称】昆山国顕光電有限公司
【氏名又は名称原語表記】KUNSHAN GO-VISIONOX OPTO-ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 4, No. 1, Longteng Road, Development Zone Kunshan, Jiangsu, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】趙永豐
(72)【発明者】
【氏名】董帆
(72)【発明者】
【氏名】丁立薇
(72)【発明者】
【氏名】廖富
(72)【発明者】
【氏名】后紅▲チ▼
(72)【発明者】
【氏名】李崢
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0314400(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0033913(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1107127(KR,B1)
【文献】中国特許出願公開第111508374(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16- 1/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル表示パネルに用いられる支持構造体であって、
前記フレキシブル表示パネルの一部を載置するための載置部を含む本体支持部材と、
第2の方向に沿って前記本体支持部材に移動可能に接続され、第1の方向に沿って間隔を隔てて配置された第1の支持部及び第2の支持部を含むスライド支持部材と、
前記第2の方向に沿って前記第2の支持部に移動可能に接続された押し上げ部材と、を備え、
前記第1の支持部は、前記本体支持部材から突出しかつ前記載置部と共に前記フレキシブル表示パネルを支持するために用いられ、
前記押し上げ部材は、係止部を含み、前記係止部が前記第2の支持部の前記フレキシブル表示パネルを支持するための支持面から突出することにより、前記係止部が前記フレキシブル表示パネルの一端に係止され、かつ前記フレキシブル表示パネルを移動させるように駆動
し、
互いに噛み合う第1の駆動輪及び第1のラックを含み、前記第1のラックが前記係止部
に接続されかつ前記第2の方向に沿って延設された第1の駆動群と、
互いに噛み合う第2の駆動輪及び第2のラックを含み、前記第2のラックが前記第2の支持部に接続されかつ前記第2の方向に沿って延設された第2の駆動群と、を備える駆動部材をさらに備え、
前記第2の駆動輪と前記第1の駆動輪とが互いに噛み合う、支持構造体。
【請求項2】
前記駆動部材は、前記スライド支持部材を前記本体支持部材に対して第1の速度V1で移動させるように駆動すると共に、前記押し上げ部材を前記第2の支持部に対して第2の速度V2で移動させるように駆動
し、
前記第2の速度V2が前記第1の速度V1の整数倍である請求項1に記載の支持構造体。
【請求項3】
前記第2の駆動輪は、同軸に設置された第1の歯車及び第2の歯車を含み、
前記第1の歯車と前記第1の駆動輪とは互いに噛み合い、前記第2の歯車と前記第2のラックとは互いに噛み合い、かつ前記第1の歯車の半径は前記第2の歯車の半径の整数倍であり、及び/又は、
前記第1の速度V1に対する前記第2の速度V2の比は、前記第2の歯車の半径に対する前記第1の歯車の半径の比に等しい請求項2に記載の支持構造体。
【請求項4】
前記第1の駆動輪と前記第2の駆動輪とのうちの少なくとも一方に巻取り駆動部材が設置され、前記巻取り駆動部材により、前記第1の駆動輪及び/又は前記第2の駆動輪を回転させるように駆動し、かつ前記スライド支持部材を前記本体支持部材から突出させるように駆動し、
前記巻取り駆動部材は、コイルバネである請求項3に記載の支持構造体。
【請求項5】
前記第1の駆動輪及び/又は前記第2の駆動輪と噛み合うための止め部と、接続ロッドにより前記止め部に固定接続された押圧部と、を含むロック部材をさらに備え、
前記接続ロッドが回転軸を中心として回転可能に設置されることで、前記押圧部が前記止め部を移動させ、かつ前記第1の駆動輪及び/又は前記第2の駆動輪と互いに噛み合わせるか又は互いに分離させるように駆動し、及び/又は、
前記押圧部は、前記本体支持部材から突出して設けられており、及び/又は
前記ロック部材は、弾性部をさらに含み、
前記弾性部は、接続ロッドの前記止め部に近接する側に接続され、前記弾性部は往復変形可能に設置され、これにより前記弾性部は、前記止め部を前記第1の駆動輪及び/又は前記第2の駆動輪と噛み合わせるように駆動可能である請求項4に記載の支持構造体。
【請求項6】
前記駆動部材は、2組以上であり、
2組以上の前記駆動部材は、第3の方向に沿って間隔を隔てて配置され、前記第3の方向は前記第1の方向及び前記第2の方向といずれも交差しており、及び/又は、
2組以上の前記駆動部材は、前記第3の方向に沿って対称に配置され、かつ2組以上の前記駆動部材の前記第1のラックは互いに接続して設置されている請求項3に記載の支持構造体。
【請求項7】
前記押し上げ部材は、前記フレキシブル表示パネルを載置するための載置面を有する本体部をさらに含み、
前記係止部は、前記本体部に設置されかつ前記載置面から突出して設置されており、及び/又は、
前記係止部の数は、2つ以上であり、2つ以上の前記係止部は前記本体部に第3の方向に沿って間隔を隔てて配置されている請求項1に記載の支持構造体。
【請求項8】
前記スライド支持部材は、前記本体支持部材から離れた側に位置する遷移接続部をさらに含み、
前記第1の支持部と前記第2の支持部とは、前記遷移接続部により互いに接続され、
前記第1の支持部は、第3の方向に沿って間隔を隔てて配置された2つ以上の第1の支持ビームを含み、
前記載置部は、前記第1の方向に沿って順に配置された第1の載置部及び第2の載置部を含み、前記第2の載置部は、前記第1の載置部の前記遷移接続部に向かう側に位置し、前記第2の載置部は前記第3の方向に沿って間隔を隔てて配置された2つ以上の第2の支持ビームを含み、かつ、前記第2の支持ビームと前記第1の支持ビームとは前記第3の方向に沿って順に交互に配置されている請求項1に記載の支持構造体。
【請求項9】
前記本体支持部材及び前記スライド支持部材の外面に設置された保護部材をさらに備え、
前記保護部材が前記本体支持部材及び前記スライド支持部材と間隔を隔てて設置されることで、前記フレキシブル表示パネルが前記本体支持部材、前記スライド支持部材及び前記保護部材の間に位置し、及び/又は、
前記保護部材は、前記本体支持部材に設置された第1の保護部と前記スライド支持部材に設置された第2の保護部とを含み、
前記第1の保護部と前記第2の保護部とに囲まれて可視窓が形成されることにより、前記フレキシブル表示パネルは、前記可視窓から露出可能である請求項1に記載の支持構造体。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の支持構造体と、
対向する第1端及び第2端を有するフレキシブル表示パネルと、を含み、
前記第1端が前記本体支持部材に接続され、前記第2端が前記第2の支持部に位置しかつ前記係止部により係止されることにより、前記係止部が前記第2端を前記本体支持部材から離れる方向に沿って移動させるように駆動可能である表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2021年1月27日に提出された「支持構造体及び表示装置」という名称の中国特許出願第202110112033.5号の優先権を要求し、該出願の全ての内容は引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、表示装置の技術分野に関し、特に支持構造体及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
フレキシブルディスプレイ技術の発展に伴い、フレキシブルスクリーンはますます多く端末装置に応用されている。端末装置において、一般的にフレキシブルスクリーンとフレキシブルスクリーン支持構造とを結合し、フレキシブルスクリーン支持構造を利用してフレキシブルスクリーンの湾曲又は折り畳みを実現する。従来のスクリーンと比べて、フレキシブルスクリーンは以下の利点を有する。例えば、その体積が薄く、消費電力が低く、かつフレキシブルスクリーンが湾曲可能であり、柔軟性を備えるなどの特徴があるため、その応用シーンがますます広くなっている。しかしながら、従来の技術におけるフレキシブルディスプレイの支持構造はフレキシブルディスプレイを展開する時に、スライド機構がディスプレイ本体に直接作用することにより、折り畳まれたディスプレイ本体を展開させるので、ディスプレイ本体の受ける力が大きすぎ、ディスプレイ本体の耐用年数に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、フレキシブル表示パネルに良好な支持を提供すると共に、フレキシブル表示パネルの耐用年数を向上させることを目的とする支持構造体及び表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の第1の態様に係る実施例は、フレキシブル表示パネルに用いられる支持構造体を提供し、支持構造体は、フレキシブル表示パネルの一部を載置するための載置部を含む本体支持部材と、第2の方向に沿って本体支持部材に移動可能に接続され、第1の方向に沿って間隔を隔てて配置された第1の支持部及び第2の支持部を含むスライド支持部材と、第2の方向に沿って第2の支持部に移動可能に接続された押し上げ部材と、を備え、第1の支持部は、本体支持部材から突出しかつ載置部と共にフレキシブル表示パネルを支持するために用いられ、押し上げ部材は、係止部を含み、係止部が第2の支持部のフレキシブル表示パネルを支持するための支持面から突出することにより、係止部がフレキシブル表示パネルの一端に係止され、かつフレキシブル表示パネルを移動させるように駆動する。
【0006】
本願の第2の態様に係る実施例は、上記いずれかの第1の態様の実施例の支持構造体と、対向する第1端及び第2端を有するフレキシブル表示パネルとを含む表示装置をさらに提供し、第1端が本体支持部材に接続され、第2端が第2の支持部に位置しかつ係止部により係止されることにより、係止部が第2端を本体支持部材から離れる方向に沿って移動させるように駆動可能である。
【発明の効果】
【0007】
本願の実施例の支持構造体において、支持構造体は本体支持部材、スライド支持部材及び押し上げ部材を含み、スライド支持部材は第2の方向に沿って本体支持部材に移動可能に接続され、スライド支持部材が第2の方向に沿って本体支持部材に対して移動する場合、スライド支持部材の第1の支持部は本体支持部材の載置部と共にフレキシブル表示パネルを支持することができ、これにより表示面積を増大させ、大画面表示を実現することができる。また、押し上げ部材の係止部がスライド支持部材の第2の支持部に設置され、係止部が第2の支持部の支持面から突出することにより、係止部がフレキシブル表示パネルの一端に係止され、係止部によりフレキシブル表示パネルを移動させるように駆動することができ、第2の側に部分的に折り畳まれたフレキシブル表示パネルが第1の側まで移動することができる。本願の実施例において、フレキシブル表示パネルの一端を押すことにより大画面表示を実現し、係止部はフレキシブル表示パネルの表面ではなくフレキシブル表示パネルの一端に作用し、フレキシブル表示パネルの受ける力を減少させ、フレキシブル表示パネルの耐用年数を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本願の実施例により提供された表示装置の一方の状態での構造概略図である。
【
図2】本願の実施例により提供された表示装置の他方の状態での構造概略図である。
【
図3】本願の実施例により提供された支持構造体の立体分解図である。
【
図4】本願の実施例により提供された支持構造体の断面図である。
【
図5】本願の実施例により提供された支持構造体の収縮状態での構造概略図である。
【
図6】本願の実施例により提供された支持構造体の収縮状態での構造概略図である。
【
図7】本願の実施例により提供された支持構造体の収縮状態での構造概略図である。
【
図8】本願の実施例により提供された支持構造体の展開状態での構造概略図である。
【
図9】本願の実施例により提供された支持構造体の展開状態での構造概略図である。
【
図10】本願の実施例により提供された支持構造体の展開状態での構造概略図である。
【
図11】本願の実施例により提供された支持構造体の部分分解斜視図である。
【
図13】
図12におけるI箇所での部分拡大構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願をよりよく理解するために、以下に
図1~
図13を参照して本願の実施例に係る支持構造体及び表示装置を詳細に説明する。
【0010】
図1及び
図2を参照してわかるように、本願の一つの態様に係る実施例は表示装置を提供し、表示装置はフレキシブル表示パネル10及び支持構造体20を含み、支持構造体20はフレキシブル表示パネル10に支持を提供するために用いられる。表示装置は、第1の方向(
図1におけるZ方向)に対向して設けられた第1の側AA1と第2の側AA2とを有する。
【0011】
本願の実施例における表示装置は、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDAと略称される)、タブレットコンピュータ、電子書籍、テレビ、ドアコントロール、スマート固定電話、コンソール等の表示機能を有する装置を含むがこれらに限定されない。
【0012】
いくつかの好ましい実施例において、フレキシブル表示パネル10は湾曲して設置可能であり、支持構造体20は伸縮して設置可能であり、フレキシブル表示パネル10の少なくとも一部は支持構造体20の第2の側AA2まで湾曲して延びている。支持構造体20が伸展する時、第2の側AA2に位置するフレキシブル表示パネル10は第1の側AA1まで移動可能であり、これにより表示装置の表示面積を増加させる。例えば、
支持構造体20が
図1に示す状態から
図2に示す状態に遷移する場合、表示装置の第2の方向(
図1におけるX方向)での寸法が大きくなり、第1の側AA1に位置するフレキシブル表示パネル10の表示面積が増加し、表示装置の表示可能な面積が増大している。
【0013】
好ましくは、フレキシブル表示パネル10は対向した第1端11及び第2端12を有し、第1端11が第1の側AA1に位置し、第2端12が第2の側AA2に位置することにより、フレキシブル表示パネル10の一部が第1の側AA1に位置し、フレキシブル表示パネル10の他の一部が支持構造体20の第2の側AA2まで湾曲して延びている。
【0014】
支持構造体20がフレキシブル表示パネル10を支持するために用いられる場合、支持構造体20とフレキシブル表示パネル10との間の相対的な位置関係をよりよく示すために、
図3に支持構造体20の構造を示す。
【0015】
本願の別の態様に係る実施例により提供された支持構造体20は、フレキシブル表示パネル10を支持するために用いられ、支持構造体20は本体支持部材100、第2の方向に沿って本体支持部材100に移動可能に接続されたスライド支持部材200及び第2の方向に沿ってスライド支持部材200に移動可能に接続された押し上げ部材300を含む。本体支持部材100はフレキシブル表示パネル10の一部を載置するための載置部110を含む。スライド支持部材200は第1の方向に沿って間隔を隔てて配置された第1の支持部210及び第2の支持部220を含み、第1の支持部210は本体支持部材100から突出しかつ載置部110と共にフレキシブル表示パネル10を支持するために用いられ、押し上げ部材300は第2の方向に沿って第2の支持部220に移動可能に接続される。押し上げ部材300は係止部310を含み、係止部310が第2の支持部220のフレキシブル表示パネル10を支持するための支持面から突出することにより、係止部310がフレキシブル表示パネル10の一端に係止されかつフレキシブル表示パネル10を移動させるように駆動することができる。
【0016】
本願の実施例に係る支持構造体20において、スライド支持部材200の第1の支持部210は本体支持部材100の載置部110と共にフレキシブル表示パネル10を支持することにより、表示面積を増大させ、大画面表示を実現することができる。
【0017】
また、押し上げ部材300の係止部310は、スライド支持部材200の第2の支持部220に設置され、係止部310は第2の支持部220の支持面から突出することにより、係止部310はフレキシブル表示パネル10の一端に係止され、例えば係止部310はフレキシブル表示パネル10の第2端12に係止される。係止部310によりフレキシブル表示パネル10を移動させるように駆動することができることで、フレキシブル表示パネル10の第2の側AA2に折り畳んで設置された部分は第1の側AA1まで移動する。本願の実施例において、フレキシブル表示パネル10の一端を押すことにより大画面表示を実現し、係止部310はフレキシブル表示パネル10の表面ではなくフレキシブル表示パネル10の一端に作用することで、フレキシブル表示パネル10の受ける力を減少させ、フレキシブル表示パネル10の耐用年数を向上させることができる。
【0018】
好ましくは、支持構造体20は、さらに保護部材600を含み、保護部材600が本体支持部材100及びスライド支持部材200の外面に設置され、かつ保護部材600が本体支持部材100及びスライド支持部材200と間隔を隔てて設置されることにより、フレキシブル表示パネル10が本体支持部材100、スライド支持部材200及び保護部材600の間に位置することができる。
【0019】
好ましくは、支持構造体20は、さらに保護部材600に接続されかつ第2の側AA2に位置するバックカバー700を含み、バックカバー700に例えばカメラ等の部品が設置され、バックカバー700部材は保護部材600に接続され、かつバックカバー700と保護部材600とに囲まれた保護キャビティを形成し、支持構造体20の他の部品及びフレキシブル表示パネル10はいずれも該保護キャビティ内に位置する。
【0020】
保護部材600は、本体支持部材100に設置された第1の保護部610及びスライド支持部材200に設置された第2の保護部620を含み、第1の保護部610と第2の保護部620とに囲まれて可視窓630が形成され、フレキシブル表示パネル10は可視窓630から露出することができ、ユーザは可視窓630からフレキシブル表示パネル10の表示画面を見ることができる。スライド支持部材200が本体支持部材100に対して移動する過程において、第2の保護部620はスライド支持部材200に連れて移動する。第2の保護部620は、遷移接続部230の外周に被着されている。
【0021】
図4に示すように、遷移接続部230内に第1の位置制限部材231及び第2の位置制限部材232が設置され、第1の位置制限部材231と第2の位置制限部材232との間に隙間が形成され、フレキシブル表示パネル10は第1の位置制限部材231と第2の位置制限部材232との間の隙間を貫通する。
【0022】
押し上げ部材300の設置方式は様々であり、好ましくは、
図3を参照してわかるように、押し上げ部材300は本体部320を含み、本体部320はフレキシブル表示パネル10を載置するための載置面を有し、係止部310は本体部320に設置されかつ載置面から突出して設置されている。
【0023】
複数の係止部310は、本体部320に第3の方向(
図3におけるY方向)に沿って間隔を隔てて配置されることにより、係止部310は第2端12の第3の方向での異なる部位に係止されている。
【0024】
他の実施例において、係止部310は2つ以上であり、2つ以上の係止部310は第3の方向に沿って間隔を隔てて配置されることにより、2つ以上の係止部310はそれぞれ第2端12の第3の方向での異なる部位に係止されている。
【0025】
好ましくは、支持構造体20は、収縮状態及び展開状態を有する。
【0026】
図5~
図10を参照してわかるように、収縮状態で、第2の支持部220の一部及び載置部110は第1の方向に沿って積層して設置され、支持構造体20の第2の方向での寸法が小さい。
【0027】
展開状態において、第2の支持部220の一部は本体支持部材100から突出し、支持構造体20の第2の方向での寸法が大きい。
【0028】
支持構造体20が収縮状態から展開状態に遷移する場合、スライド支持部材200は本体支持部材100から離れる方向に沿って移動し、第2の支持部220の少なくとも一部は載置部110から突出している。第2の方向において、支持構造体20の収縮状態での寸法はその展開状態での寸法より小さい。すなわち、支持構造体20が収縮状態から展開状態に遷移する時、支持構造体20の第2の方向での寸法が大きくなる。
【0029】
図10~
図13に示すように、本願の実施例により提供された支持構造体20はさらに駆動部材400を含む。駆動部材400はスライド支持部材200を本体支持部材100に対して移動させるように駆動し、押し上げ部材300を第2の支持部220に対して移動させるように駆動するために用いられる。
【0030】
押し上げ部材300がフレキシブル表示パネル10の第2端12を移動させるように駆動する過程において、すなわちフレキシブル表示パネル10が折り畳み状態から徐々に展開する過程において、駆動部材400はスライド支持部材200を本体支持部材100から離れる方向に沿って移動させるように駆動し、これによりフレキシブル表示パネル10がスライド支持部材200を移動させるように駆動することによるフレキシブル表示パネル10への摩擦損傷を改善し、さらにフレキシブル表示パネル10の耐用年数を向上させることができる。
【0031】
好ましくは、フレキシブル表示パネル10は折り畳み状態でU字形を呈し、駆動部材400はスライド支持部材200を本体支持部材100に対して第1の速度V1で移動させるように駆動し、駆動部材400は押し上げ部材300を第2の支持部220に対して第2の速度V2で移動させるように駆動する場合、第2の速度V2は第1の速度V1の2倍であり、すなわちV1:V2=1:2である。
【0032】
これらの好ましい実施例において、スライド支持部材200が第2の方向に沿って本体支持部材100から突出した長さがLである場合、第1の側AA1及び第2の側AA2に位置するフレキシブル表示パネル10が本体支持部材100から突出した長さはいずれもLであり、フレキシブル表示パネル10が第2の側AA2に位置する第2端12の移動距離は2Lである。第2の速度V2に対する第1の速度V1の比は1:2である場合、同じ時間内に、押し上げ部材300が移動する距離はスライド支持部材200の移動距離の2倍であり、これにより、フレキシブル表示パネル10が本体支持部材100から突出した速度とスライド支持部材200が本体支持部材100から突出した速度とが近く、フレキシブル表示パネル10が本体支持部材100から突出した距離とスライド支持部材200の移動距離とが等しくなる。
【0033】
好ましくは、スライド支持部材200はさらにその本体支持部材100から離れる側に位置する遷移接続部230を含み、第1の支持部210と第2の支持部220とは遷移接続部230により互いに接続される。フレキシブル表示パネル10は、遷移接続部230を迂回して第2支持部220まで延びている。
【0034】
支持構造体20が収縮状態から展開状態に遷移する時、同じ時間内に、フレキシブル表示パネル10が本体支持部材100から突出した速度とスライド支持部材200が本体支持部材100から突出した速度とが近く、フレキシブル表示パネル10が本体支持部材100から突出した距離とスライド支持部材200の移動距離とが等しく、これによりフレキシブル表示パネル10と遷移接続部230の間隔の安定性を保証し、遷移接続部230のフレキシブル表示パネル10に対する摩擦損傷を改善し、フレキシブル表示パネル10の耐用年数を向上させることができる。
【0035】
他の好ましい実施例において、フレキシブル表示パネル10は折り畳み状態で波形を呈し、フレキシブル表示パネル10の一部は第1の側AA1に位置し、他の一部はスライド支持部材200を迂回しかつ第2の側AA2でU字形又は波形を呈し、このように、第2の速度V2は第1の速度V1の整数倍である。
【0036】
例えば、フレキシブル表示パネル10は折り畳み状態で波形を呈し、フレキシブル表示パネル10の一部は第1の側AA1に位置し、他の一部はスライド支持部材200を迂回しかつ第2の側AA2でU字形を呈する場合、フレキシブル表示パネル10は折り畳み状態で三つ折り状態を呈し、折り畳み状態でのフレキシブル表示パネル10は第1の方向に積層設置された3層を含み、このように、第2の速度V2は第1の速度V1の3倍である。
【0037】
これらの好ましい実施例において、支持構造体20が伸縮する時、フレキシブル表示パネル10が本体支持部材100から突出した速度とスライド支持部材200が本体支持部材100から突出した速度とが近く、これによりフレキシブル表示パネル10と遷移接続部230との間隔の安定性を保証し、遷移接続部230のフレキシブル表示パネル10に対する摩擦損傷を改善し、フレキシブル表示パネル10の耐用年数をさらに向上させる。
【0038】
駆動部材400の設置方式は様々であり、駆動部材400は例えばモータであってもよく、モータは押し上げ部材300及び係止部310を移動させるように駆動する。
【0039】
他の好ましい実施例において、駆動部材400は第1の駆動群410及び第2の駆動群420を含む。第1の駆動群410は互いに噛み合う第1の駆動輪411及び第1のラック412を含み、第1のラック412は係止部310に接続されかつ第2の方向に沿って延びて成形される。第2の駆動群420は互いに噛み合う第2の駆動輪421及び第2のラック422を含み、第2のラック422は第2の支持部220に接続されかつ第2の方向に沿って延びて成形され、第2の駆動輪421と第1の駆動輪411とは互いに噛み合っている。
【0040】
第1の駆動群410は、第1の駆動輪411及び第1のラック412により係止部310を移動させるように駆動し、第2の駆動群420は第2の駆動輪421及び第2のラック422によりスライド支持部材200を移動させるように駆動する。第1の駆動輪411と第2の駆動輪421とは互いに噛み合うことにより、第1の駆動輪411と第2の駆動輪421とは連動することができ、第1の駆動輪411群は第1のラック412により係止部310を移動させるように駆動する時、第2の駆動輪421群も第2のラック422によりスライド支持部材200を移動させるように駆動する。
【0041】
好ましくは、第2の駆動輪421は、同軸に設置された第1の歯車421a及び第2の歯車421bを含み、第1の歯車421aと第1の駆動輪411とは互いに噛み合い、第2の歯車421bと第2のラック422とは互いに噛み合い、かつ第1の歯車421aの半径は第2の歯車421bの半径の整数倍である。
【0042】
これらの好ましい実施例において、第2の駆動輪421は第1の歯車421a及び第2の歯車421bを含み、第1の歯車421aと第1の駆動輪411が互いに噛み合うと、第1の歯車421aの回転速度と第1の駆動輪411の回転速度とが同じであり、第1の歯車421aの回転距離と第1の駆動輪411の回転距離とが等しい。第2の歯車421bと第2のラック422は互いに噛み合い、第2の歯車421bは第2のラック422が互いに噛み合うように駆動するために用いられる。第1の歯車421aの半径は第2の歯車421bの半径の整数倍であり、これにより第1の歯車421aの回転距離は第2の歯車421bの回転距離の整数倍であり、第2の速度V2が第1の速度V1の整数倍であることを実現することができる。
【0043】
好ましくは、第1の速度V1に対する第2の速度V2の比は、第2の歯車半径に対する第1の歯車半径の比に等しい。
【0044】
以上のように、いくつかの好ましい実施例において、第2の速度V2が第1の速度V1の2倍であり、すなわちV1:V2=1:2である場合、第1の歯車421aの半径が第2の歯車421bの半径の2倍であり、同じ時間内に第1の歯車421aの回転距離が第2の歯車421bの回転距離の2倍であり、さらに第2の速度V2が第1の速度V1の2倍である。
【0045】
他の好ましい実施例において、第2の速度V2が第1の速度V1の3倍である場合、第1の歯車421aの半径は第2の歯車421bの半径の3倍であり、同じ時間内に第1の歯車421aの回転距離は第2の歯車421bの回転距離の3倍であり、さらに第2の速度V2は第1の速度V1の3倍である。
【0046】
本願の実施例の駆動部材400は、構造が簡単であり、実施が便利であるので、表示装置の軽量化及び設置の簡略化の目的を実現することができる。
【0047】
本願の実施例により提供された支持構造体20において、第1の駆動群410及び第2の駆動群420を駆動する方式は様々であり、例えば第1の駆動群410を能動駆動群とする。駆動構造を利用して第1の駆動群410における第1の駆動輪411を回転させるように駆動することにより、第1の駆動輪411は第1のラック412及び第2の駆動輪421を回転させるように駆動し、第2の駆動輪421は第2のラック422を回転させるように駆動する。又は駆動構造を利用して第1の駆動群410における第1のラック412を移動させるように駆動し、第1のラック412は第1の駆動輪411を回転させるように駆動し、第1の駆動輪411は第2の駆動輪421を回転させるように駆動し、第2の駆動輪421は第2のラック422を移動させるように駆動する。
【0048】
他の実施例において、さらに第2の駆動群420を能動駆動群とすることができる。駆動構造を利用して第2の駆動群420における第2の駆動輪421を回転させるように駆動することにより、第2の駆動輪421は第2のラック422及び第1の駆動輪411を回転させるように駆動し、第1の駆動輪411は第1のラック412を回転させるように駆動する。又はモータを利用して第2の駆動群420における第2のラック422を移動させるように駆動し、第2のラック422は第2の駆動輪421を回転させるように駆動し、第2の駆動輪421は第1の駆動輪411を回転させるように駆動し、第1の駆動輪411は第1のラック412を移動させるように駆動する。
【0049】
駆動構造の設置方式は、様々であり、例えば駆動構造はモータ構造である。いくつかの実施例において、駆動構造は巻取り駆動部材430であり、巻取り駆動部材430により、第1の駆動輪411及び/又は第2の駆動輪421を回転させると共に、押し上げ部材300及びスライド支持部材200を移動させるように駆動する。
【0050】
例えば、第1の駆動群410を能動駆動群とし、巻取り駆動部材430は第1の駆動群410の第1の駆動輪411を回転するように駆動することで、第1の駆動輪411は第2の駆動輪421を回転させるように駆動し、さらに第1のラック412及び第2のラック422を移動させる。
【0051】
いくつかの好ましい実施例において、さらに第2の駆動群420を能動駆動群とすることができ、巻取り駆動部材430は第2の駆動群420の第2の駆動輪421を回転させるように駆動することで、第2の駆動輪421は第1の駆動輪411を回転させるように駆動し、さらに第2のラック422及び第1のラック412を移動させるように駆動する。
【0052】
図12及び
図13に示すように、本願の実施例は第2の駆動群420が能動駆動群であることを例として説明する。巻取り駆動部材430は第2の駆動輪421に設置され、巻取り駆動部材430は第2の駆動輪421を回転させるように駆動し、第2の駆動輪421は第1の駆動輪411を回転させるように駆動し、第2の駆動輪421はさらに第2のラック422を移動させるように駆動し、第1の駆動輪411は第1のラック412を移動させるように駆動する。
【0053】
第2の駆動輪421が第1の歯車421a及び第2の歯車421bを含む場合、巻取り駆動部材430は第1の歯車421a及び第2の歯車421bのうちのいずれか一方に設置されてもよい。例えば、巻取り駆動部材430は、体積が大きい第1の歯車421aに設置されてもよく、第1の歯車421aは巻取り駆動部材430に十分な設置空間を提供することができる。
【0054】
巻取り駆動部材430は、例えばコイルバネである。第1の歯車421aは例えば退避溝を含み、コイルばねは第1の歯車421a内に巻回されている。フレキシブル表示パネル10が折り畳み状態にあり、支持構造体20が収縮状態にある時、巻取り駆動部材430が収縮状態にあり、巻取り駆動部材430は第1の歯車421aに巻取り駆動力を印加することで、第1の歯車421aと第2の歯車421bを同期して回転させ、第2の歯車421bが第2のラック422を移動させるように駆動し、第2のラック422がスライド支持部材200を本体支持部材100から離れる方向に沿って移動させるように駆動し、これにより支持構造体20が収縮状態から展開状態に遷移する。同時に、第1の歯車421aが第1の駆動輪411と噛み合い、第1の歯車421aが第1の駆動輪411を回転させるように駆動し、第1の駆動輪411が第1のラック412を駆動し、第1のラック412は押し上げ部材300を駆動してフレキシブル表示パネル10を折り畳み状態から展開状態に変換させるように駆動する。
【0055】
駆動部材400の数は、実際の設計に応じて変更可能であり、駆動部材400を一組設置することができ、一組の駆動部材400は押し上げ部材300及びスライド支持部材200を移動させるように駆動する。
【0056】
他の実施例において、駆動部材400は、2組以上であり、2組以上の駆動部材400は第3の方向に沿って間隔を隔てて配置されている。2組以上の駆動部材400により押し上げ部材300とスライド支持部材200の第3の方向での異なる部位を駆動することで、押し上げ部材300とスライド支持部材200との受ける力のバランスを保証することができると共に、各駆動部材400は小さい力を使用すれば押し上げ部材300及びスライド支持部材200を移動させるように駆動することができる。
【0057】
例えば、駆動部材400は、2組であり、2組の駆動部材400は第3の方向に沿って間隔を隔てて配置され、かつ2組の駆動部材400は第2の方向に沿って延在する軸線に対して対称的に配置され、2組の駆動部材400の第1のラック412は互いに接続して設置され、これにより2組の駆動部材400は押し上げ部材300及びスライド支持部材200を移動させるようにより同期的に駆動することができる。
【0058】
いくつかの好ましい実施例において、支持構造体20はさらにロック部材500を含み、ロック部材500は止め部510及び押圧部520を含む。止め部510は、第1駆動輪411および/または第2駆動輪421と噛み合っている。押圧部520は接続ロッド530により止め部510に固定接続され、接続ロッド530は回転軸540を中心として回転可能に設置され、これにより押圧部520は、止め部510を移動させかつ第1の駆動輪411及び/又は第2の駆動輪421と互いに噛み合わせるか又は互いに分離させるように駆動する。
【0059】
これらの好ましい実施例において、押圧部520を押圧することにより接続ロッド530を回転させ、接続ロッド530は止め部510を第1の駆動輪411及び/又は第2の駆動輪421と噛み合わせるか又は分離させるように駆動し、第1の駆動輪411及び/又は第2の駆動輪421の回転を制御することができる。
【0060】
例えば、第2の駆動群420が能動駆動群である場合、第2の駆動輪421は第1の歯車421a及び第2の歯車421bを含み、第1の歯車421a内にコイルバネが設置され、止め部510は第1の歯車421aと互いに噛み合うために用いられる。かつ支持構造体20が収縮状態にある場合、コイルばねが収縮状態にあり、係止部310と第1の歯車421aとが互いに噛み合うことで、第1の歯車421aがコイルばねの作用力で回転することを阻止することができる。押圧部520を押圧することで、押圧部520は接続ロッド530を回転軸540の周りに回転させるように駆動し、接続ロッド530は止め部510を第1の歯車421aと互いに分離させるように駆動する。第1の歯車421aは、止め部510の作用力を受けず、第1の歯車421aはコイルばねの作用力で回転し、第1の歯車421a群を回転させるように駆動することにより、駆動部材400は押し上げ部材300及びスライド支持部材200を移動させるように駆動することができる。押圧部520の押圧を解除すると、押圧部520がリセットし、接続ロッド530は止め部510を第1の歯車421aと互いに噛み合わせるように駆動し、第1の歯車421aが力を受けて回転せず、これにより押し上げ部材300及びスライド支持部材200の移動を停止させる。
【0061】
止め部510は、例えばラック状を呈し、止め部510に間隔を隔てて配置される2つ以上の鋸歯が設置されることにより、止め部510は第1の駆動輪411及び/又は第2の駆動輪421と互いに噛み合うことができる。
【0062】
接続ロッド530の形状設置方式は、様々であり、接続ロッド530は直線状又は屈曲状を呈することができ、押圧部520を押圧することにより接続ロッド530が止め部510を第1の歯車421aと噛み合わせるか又は分離させるように駆動すればよい。
【0063】
いくつかの好ましい実施例において、ロック部材500はさらに弾性部550を含み、弾性部550の一端は接続ロッド530の止め部510に近接する側に接続され、弾性部550は往復変形可能に設置され、これにより弾性部550は止め部510を第1の駆動輪411及び/又は第2の駆動輪421と噛み合わせるように駆動することができる。好ましくは、弾性部550の一端は接続ロッド530に接続され、弾性部550の他端はスライド支持部材200に固定されている。
【0064】
これらの好ましい実施例において、弾性部550は接続ロッド530に接続され、かつ回転軸540の止め部510に向かう側に位置し、弾性部550は往復変形可能に設置され、弾性部550の弾性作用力で、接続ロッド530は止め部510を第1の駆動輪411及び/又は第2の駆動輪421と噛み合わせるように駆動することができる。
【0065】
例えば、第2の駆動群420が能動駆動群である場合、第2の駆動輪421は第1の歯車421a及び第2の歯車421bを含み、押圧部520の押圧を解除する場合、接続ロッド530は弾性部550の作用力で反発し、接続ロッド530は止め部510を第1の歯車421aと改めて噛み合わせるように駆動する。
【0066】
好ましくは、押圧部520は本体支持部材100から突出して設けられる。これにより、ユーザは本体支持部材100の外部から押圧部520を介して押し上げ部材300及びスライド支持部材200の移動を制御しやすい。
【0067】
図3~
図10を参照してわかるように、例えば、本体支持部材100はさらに載置部110の支持構造体20の第3の方向での両側に接続された側板120を含み、側板120に退避孔121が設置され、押圧部520は退避孔121内から突出している。好ましくは、退避孔121は側板120のスライド支持部材200から離れた一端に位置し、かつ本体支持部材100の端部に近接することにより、ユーザが押圧部520を操作しやすいように人間工学的に設計することができる。
【0068】
好ましくは、本体支持部材100はさらに載置部110と第1の方向に沿って間隔を隔てて設置された背板を含み、側板120は載置部110と背板との間に接続される。スライド支持部材200の第2の支持部220は背板に設置され、かつ背板に対して第2の方向に沿って移動可能に設置されている。
【0069】
図6、
図9、
図11を参照してわかるように、第1の支持部210は第3の方向に沿って間隔を隔てて配置される2つ以上の第1の支持ビーム211を含む。載置部110は第2の方向に沿って順に配置される第1の載置部110a及び第2の載置部110bを含み、第2の載置部110bは第1の載置部110aの遷移接続部230に向かう側に位置し、第2の載置部110bは第3の方向に沿って間隔を隔てて配置される2つ以上の第2の支持ビーム111を含み、かつ第2の支持ビーム111と第1の支持ビーム211は第3の方向に沿って順に交互に配置されることにより、第1の支持部210と載置部110は同一の平面でフレキシブル表示パネル10を支持することができ、これによりフレキシブル表示パネル10を支持するための表面の平坦性を保証し、フレキシブル表示パネル10に対する摩擦を減少させ、フレキシブル表示パネル10の耐用年数をさらに向上させることができる。第2の支持ビーム111に弾性部550の他端を固定する固定柱が設けられている。