(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-06
(45)【発行日】2024-09-17
(54)【発明の名称】非免許帯域で送信を行うためのリソース割り当て方法及びこれを用いる装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20240909BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20240909BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240909BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W16/14
H04W72/0453
(21)【出願番号】P 2021558795
(86)(22)【出願日】2020-03-30
(86)【国際出願番号】 KR2020095055
(87)【国際公開番号】W WO2020204682
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-11-08
(31)【優先権主張番号】10-2019-0037511
(32)【優先日】2019-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0039285
(32)【優先日】2019-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516079109
【氏名又は名称】ウィルス インスティテュート オブ スタンダーズ アンド テクノロジー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ミンソク・ノ
(72)【発明者】
【氏名】キョンジュン・チェ
(72)【発明者】
【氏名】ジンサム・カク
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/015590(WO,A1)
【文献】Panasonic,NR-U UL signals and channels[online],3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1904594,2019年03月29日,第2節
【文献】3GPP,"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures (Release 15)",TS 36.213,V15.5 (2019-03),2019年03月28日,pages 310-311, 第8.1.4節
【文献】Huawei, HiSilicon,Scheduling of multiple transport blocks[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1901510,2019年02月16日,第3.3.2節
【文献】WILUS Inc.,Wideband operation for NR-unlicensed[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1907383,2019年05月04日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける端末であって、
通信モジュール及び
前記通信モジュールを制御するプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
基地局から、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信のための複数個のリソースブロック(Resource Block)の割り当てのための下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信し、
前記DCIを用いて割り当てられた前記複数個のリソースブロックで前記基地局に前記PUSCHを送信し、
前記DCIは、前記PUSCHの送信のための前記複数個のリソースブロックを含む少なくとも一つのリソースブロックセットの割り当てのための第1
リソース割り当て情報、及び前記複数個のリソースブロックのためのインターレース割り当て
に含まれる少なくとも一つのインターレースに関連した第2
リソース割り当て情報を含み、
前記第1
リソース割り当ては、活性化された帯域幅部分(bandwidth part:BWP)に含まれる前記少なくとも一つのリソースブロックセットを割り当てることに用いられ、
前記第2
リソース割り当ては、前記少なくとも一つのリソースブロックセットに含まれる前記複数個のリソースブロックの
ための前記インターレース割り当てを示す、少なくとも一つのインデックスを提供することに用いられ、
前記少なくとも一つのインターレースのそれぞれに含まれる少なくとも一つのリソースブロックは、前記活性化されたBWPに特定の間隔
で配置され、
前記第2リソース割り当て情報は、前記活性化されたBWPに構成されるサブキャリア間隔(SCS)に基づく異なる方式で前記少なくとも一つのインデックスを提供する、端末。
【請求項2】
前記少なくとも一つのリソースブロックセットは、前記第1
リソース割り当て情報に基づき、前記活性化されたBWP内に連続して割り当てられ、
前記第2リソース割り当て情報のビット数は、前記活性化されたBWPに構成されるサブキャリア間隔(SCS)によって変化する、請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記第1
リソース割り当て情報は、RIV(Resource Indication Value)方式を使用して前記複数個のリソースブロックのための前記少なくとも一つのリソースブロックセットを示す、請求項1に記載の端末。
【請求項4】
前記第2
リソース割り当て情報は、前記SCSに従ってビットマップ(bitmap)方式又はRIV(Resource Indication Value)方式で前記複数個のリソースブロックの
ための前記インターレース割り当てを提供する、請求項1に記載の端末。
【請求項5】
前記SCSが30kHzである場合、前記複数個のリソースブロックの前記インターレース割り当ては、前記ビットマップ方式に基づき、前記第2
リソース割り当て情報に含まれるそれぞれのビット値で表される、請求項4に記載の端末。
【請求項6】
前記SCSが15kHzである場合、前記第2
リソース割り当て情報は、前記RIV方式に基づき、前記複数個のリソースブロックの
ための前記インターレース割り当ての開始インデックス、及び前記複数個のリソースブロックの
ための前記インターレース割り当ての個数を示す、請求項4に記載の端末。
【請求項7】
前記第1
リソース割り当て情報は、前記少なくとも一つのリソースブロックセットの開始インデックス及び個数に関連する、請求項2に記載の端末。
【請求項8】
前記第1
リソース割り当て情報及び前記第2
リソース割り当て情報は共にエンコードされて前記DCIに含まれる、請求項7に記載の端末。
【請求項9】
前記第1
リソース割り当て情報及び前記第2
リソース割り当て情報が共にエンコードされた指示情報は、前記複数個のリソースブロックのための前記少なくとも一つのリソースブロックセット又は前記複数個のリソースブロックの
ための前記
少なくとも一つのリソースブロックセットの
開始インデックスのいずれか一つを優先して昇順で順次計算される、請求項8に記載の端末。
【請求項10】
前記複数個のリソースブロックは、チャネル接続(channel access)のための動作が行われる前記少なくとも一つのリソースブロックセットにわたって前記インターレース割り当てを含む、請求項1に記載の端末。
【請求項11】
無線通信システムにおける端末の動作方法は、
基地局からPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信のための複数個のリソースブロック(Resource Block)の割り当てのための下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信するステップ、及び
前記DCIを用いて割り当てられた前記複数個のリソースブロックで前記基地局に前記PUSCHを送信するステップを含み、
前記DCIは、PUSCHの送信のための前記複数個のリソースブロックを含む少なくとも一つのリソースブロックセットの割り当てのための第1
リソース割り当て情報、及び前記複数個のリソースブロックのためのインターレース割り当て
に含まれる少なくとも一つのインターレースに関連した第2
リソース割り当て情報を含み、
前記第1
リソース割り当ては、活性化された帯域幅部分(bandwidth part:BWP)に含まれる前記少なくとも一つのリソースブロックセットを割り当てることに用いられ、
前記第2
リソース割り当ては、前記少なくとも一つのリソースブロックセットに含まれる前記複数個のリソースブロックの
ための前記インターレース割り当てを示す、少なくとも一つのインデックスを提供することに用いられ、
前記少なくとも一つのインターレースのそれぞれに含まれる少なくとも一つのリソースブロックは、前記活性化されたBWPに特定の間隔
で配置され、
前記第2リソース割り当て情報は、前記活性化されたBWPに構成されるサブキャリア間隔(SCS)に基づく異なる方式で前記少なくとも一つのインデックスを提供する、方法。
【請求項12】
前記少なくとも一つのリソースブロックセットは、前記第1
リソース割り当て情報に基づき、前記活性化されたBWP内に連続して割り当てられ、
前記第2リソース割り当て情報のビット数は、前記活性化されたBWPに構成されるサブキャリア間隔(SCS)によって変化する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1
リソース割り当て情報は、RIV(Resource Indication Value)方式を使用して前記複数個のリソースブロックのための前記少なくとも一つのリソースブロックセットを示す、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2
リソース割り当て情報は、前記SCSに従ってビットマップ(bitmap)方式又はRIV(Resource Indication Value)方式で前記複数個のリソースブロックの
ための前記インターレース割り当てを提供する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記SCSが30kHzである場合、前記複数個のリソースブロックの
ための前記インターレース割り当ては、前記ビットマップ方式に基づき、前記第2
リソース割り当て情報に含まれるそれぞれのビット値で表される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記SCSが15kHzである場合、前記第2
リソース割り当て情報は、前記RIV方式に基づき、前記複数個のリソースブロックの
ための前記インターレース割り当ての開始インデックス、及び前記複数個のリソースブロックの
ための前記インターレース割り当ての個数を示す、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1
リソース割り当て情報は、前記少なくとも一つのリソースブロックセットの開始インデックス及び個数に関連する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1
リソース割り当て情報及び前記第2
リソース割り当て情報は共にエンコードされて前記DCIに含まれる、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1
リソース割り当て情報及び前記第2
リソース割り当て情報が共にエンコードされた指示情報は、前記複数個のリソースブロックのための前記少なくとも一つのリソースブロックセット又は前記複数個のリソースブロックの
ための前記
少なくとも一つのリソースブロックセットの
開始インデックスのいずれか一つを優先して昇順で順次計算される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記複数個のリソースブロックは、チャネル接続(channel access)のための動作が行われる前記少なくとも一つのリソースブロックセットにわたって前記インターレース割り当てで含まれる、請求項11に記載の方法。
【請求項21】
無線通信システムにおける基地局であって、
通信モジュール及び
前記通信モジュールを制御するプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
端末にPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信のための複数個のリソースブロック(Resource Block)の割り当てのための下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を送信し、
前記DCIを用いて割り当てられた前記複数個のリソースブロックで、前記端末から前記PUSCHを受信するように構成され、
前記DCIは、前記PUSCHの送信のための前記複数個のリソースブロックを含む少なくとも一つのリソースブロックセットの割り当てのための第1
リソース割り当て情報、及び前記複数個のリソースブロックのためのインターレース割り当て
に含まれる少なくとも一つのインターレースに関連した第2
リソース割り当て情報を含み、
前記第1
リソース割り当ては、活性化された帯域幅部分(bandwidth part:BWP)に含まれる前記少なくとも一つのリソースブロックセットを割り当てることに用いられ、
前記第2
リソース割り当ては、前記少なくとも一つのリソースブロックセットに含まれる前記複数個のリソースブロックの
ための前記インターレース割り当てを示す、少なくとも一つのインデックスを提供することに用いられ、
前記少なくとも一つのインターレースのそれぞれに含まれる少なくとも一つのリソースブロックは
、前記活性化されたBWPに特定の間隔
で配置され、
前記第2リソース割り当て情報は、前記活性化されたBWPに構成されるサブキャリア間隔(SCS)に基づく異なる方式で前記少なくとも一つのインデックスを提供する、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、NRベースのフレーム構造及びシステムを非免許帯域に用いる場合、上りリンクリソースを割り当てるための方法であり、基地局におけるリソース割り当て情報の送信、端末における受信及び送信方法、装置、並びにシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
4G(4th generation)通信システムの商用化後、増加する無線データトラフィック需要を充足するために、新たな5G(5th generation)通信システムを開発するための努力が行われている。5G通信システムは、4Gネットワーク以降(beyond 4G network)の通信システム、LTEシステム以降(post LTE)のシステム、またはNR(new radio)システムと称されている。高いデータ伝送率を達成するために、5G通信システムは、6GHz以上の超高周波(mmWave)帯域を使用して運用されるシステムを含み、また、カバレッジを確保し得る側面から6GHz以下の周波数帯域を使用して運用される通信システムを含んで、基地局と端末における具現が考慮されている。
【0003】
3GPP(3rd generation partnership project) NRシステムは、ネットワークスペクトルの効率を向上させて、通信事業者が与えられた帯域幅でより多くのデータ及び音声サービスを提供し得るようにする。よって、3GPP NRシステムは、大容量音声支援以外にも、高速データ及びメディア伝送に対する要求を充足するように設計される。NRシステムの長所は、同じプラットフォームで高い処理量、低い待機時間、FDD(frequency division duplex)、及びTDD(time division duplex)支援、向上された最終ユーザ環境、及び簡単なアーキテクチャで低い運営コストを有するという点である。
【0004】
より効率的なデータ処理のために、NRシステムのダイナミックTDDは、セルのユーザのデータトラフィック方向に応じて上りリンク及び下りリンクに使用し得るOFDM(orthogoal frequency division multiplexing)シンボルの数を可変する方式を使用する。例えば、セルの下りリンクトラフィックが上りリンクトラフィックより多ければ、基地局はスロット(またはサブフレーム)に多数の下りリンクOFDMシンボルを割り当てる。スロット構成に関する情報は端末に伝送されるべきである。
【0005】
超高周波帯域における電波の経路損失の緩和、及び電波の伝達距離の増加のために、5G通信システムではビームフォーミング(beamforming)、巨大配列体重入出力(massive MIMO)、全次元多重入出力(full dimension MIMO、FD-MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、アナログビームフォーミングとデジタルビームフォーミングを組み合わせるハイブリッドビームフォーミング、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。また、システムネットワークを改善するために、5G通信システムでは進化した小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間通信(device to device communication:D2D)、車両を利用する通信(vehicle to everything communication:V2X)、無線バックホール(wireless backhaul)、非地上波ネットワーク通信(non-terrestrial network communication、NTN)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(coordinated multi-points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などに関する技術開発が行われている。その他、5Gシステムでは進歩したコーディング変調(advanced coding modulation:ACM)方式のFQAM(hybrid FSK and QAM modulation)及びSWSC(sliding window superposition coding)と、進歩したアクセス技術であるFBMC(filter bank multi-carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0006】
一方、インターネットは人間が情報を生成し消費する人間中心の連結網において、物など分散された構成要素間に情報を交換し処理するIoT(Internet of Things、モノのインターネット)網に進化している。クラウドサーバなどとの連結を介したビックデータ(big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も台頭している。IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインタフェース技術、及び保安技術などのような技術要素が要求されており、最近は物間の連結のためのセンサネットワーク、マシンツーマシン(machine to machine、M2M)、MTC(machine type communication)などの技術が研究されている。IoT環境では、連結された物から生成されたデータを収集、分析して、人間の生活に新たな価値を生み出す知能型IT(internet technology)サービスが提供される。IoTは、従来のIT技術と多様な産業間の融合及び複合を介し、スマートホーム、スマートビル、スマートシティ、スマートカーまたはコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に応用される。
【0007】
そこで、5G通信システムをIoT網に適用するための様々な試みが行われている。例えば、センサネットワーク、マシンツーマシン、MTCなどの技術が、5G通信技術であるビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法によって具現されている。上述したビックデータ処理技術として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)の適用も5G技術とIoT技術の融合の一例といえる。一般に、移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。
【0008】
しかし、移動通信システムは次第に音声だけでなくデータサービスまでサービス領域を拡張しており、現在は高速のデータサービスを提供する程度にまで発展している。しかし、現在サービス提供中の移動通信システムでは、リソース不足現象及びユーザの高速サービスの要求のため、より発展した移動通信システムが要求されている。
【0009】
最近、スマート機器の拡散によりモバイルトラフィックが爆増するにつれ、従来の免許(licensed)周波数スペクトル、またはLicensed周波数帯域のみではセルラー通信サービスを提供するために増加するデータの使用量に耐えることが難しくなっている。
【0010】
このような状況の中、セルラー通信サービスを提供するために非免許(unlicensed)周波数スペクトル、または非免許周波数帯域(例えば、2.4GHz帯域、5GHz帯域など)を使用する方案がスペクトルの不足問題に対する解決策として論議されている。
【0011】
通信事業者が競売などの手順を経て独占的な周波数使用権を確保する免許帯域とは異なって、非免許帯域では一定レベルの隣接帯域保護規定のみを遵守する条件で、多数の通信装置が制限なく同時に使用される。そのため、セルラー通信サービスに非免許帯域が使用されれば、免許帯域で提供されていたレベルの通信品質を保障することが難しく、従来に非免許帯域を利用していた無線通信装置(例えば、無線LAN装置)との干渉問題が発生する恐れがある。
【0012】
非免許帯域でもLTE及びNR技術を使用するためには、従来の非免許帯域装置との共存方案、及び効率的に無線チャネルを他の無線チャネルと共有する方案に関する研究が先行的に行われるべきである。つまり、非免許帯域において、LTE及びNR技術を使用する装置が従来の非免許帯域装置に対して影響を及ぼさないよう、ロバストな共存メカニズム(Robust Coexistence Mechanism、RCM)が開発される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、無線通信システム、特に、セルラー無線通信システムにおいて非免許帯域上で広帯域(wideband)動作を行う場合における上りリンクチャネルアクセス方法、端末における送信及び端末における受信方法及び装置、並びにシステムを提供することである。また、無線通信システム、特に、セルラー無線通信システムにおいて効率的に信号を送信する方法及びそのための装置を提供することであり、本発明の他の目的は、特定周波数帯域(例、非免許帯域)で効率的にチャネルをセンシングして信号/チャネルを送信する方法、並びに当該信号/チャネルを受信する方法及びそのための装置を提供することである。
【0014】
本発明で遂げようとする技術的課題は、上記技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の実施例に係る無線通信システムの端末は、通信モジュール;及び、前記通信モジュールを制御するプロセッサを含む。前記プロセッサは、基地局から、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信のための少なくとも一つのサブバンド及び複数個のリソースブロック(Resource Block)の割り当てのための下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を受信し、前記DCIを用いて受信した前記複数個のリソースブロックで前記基地局に前記PUSCHを送信し、前記DCIは、前記少なくとも一つのサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報及び前記複数個のリソースブロックの位置に関連した第2リソース割り当て情報を含み、前記少なくとも一つのサブバンドは、前記第1リソース割り当て情報に基づき、活性化された帯域幅部分(bandwidth part:BWP)に含まれ、前記複数個のリソースブロックは、前記第2リソース割り当て情報に基づき、前記活性化されたBWPに一定の間隔で連続して割り当てられるインターレース構造(Interlace Structure)で含まれる。
【0016】
また、本発明において、前記少なくとも一つのサブバンドは、前記第1リソース割り当て情報に基づき、前記活性化されたBWP内に連続して割り当てられる。
【0017】
また、本発明において、前記少なくとも一つのサブバンドの前記位置に関連した前記第1リソース割り当て情報は、RIV(Resource Indication Value)方式で前記DCIに含まれる。
【0018】
また、本発明において、前記複数個のリソースブロックの位置に関連した前記第2リソース割り当て情報は、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)によってビットマップ(bitmap)方式又はRIV(Resource Indication Value)方式で前記DCIに含まれる。
【0019】
また、本発明において、前記サブキャリア間隔が30khzである場合、前記複数個のリソースブロックの位置に関連した前記第2リソース割り当て情報は、前記ビットマップ方式で前記DCIに含まれ、前記複数個のリソースブロックの位置は、前記ビットマップ方式に基づき、前記第2リソース割り当て情報に含まれた各ビット値で示される。
【0020】
また、本発明において、前記サブキャリア間隔が15khzである場合、前記複数個のリソースブロックの位置に関連した前記第2リソース割り当て情報は、前記RIV方式で前記DCIに含まれ、前記第2リソース割り当て情報は、前記RIV方式に基づき、前記複数個のリソースブロックの開始インデックス及び前記複数個のリソースブロックの個数を含む。
【0021】
また、本発明において、第1リソース割り当て情報は、前記少なくとも一つのサブバンドの開始位置及び個数を含む。
【0022】
また、本発明において、前記第1リソース割り当て情報及び前記第2リソース割り当て情報は共にエンコードされて前記DCIに含まれる。
【0023】
また、本発明において、前記第1リソース割り当て情報及び前記第2リソース割り当て情報が共にエンコードされた指示情報は、前記少なくとも一つのサブバンドの個数又は前記複数個のリソースブロックの開始インデックスのいずれか一つを優先して昇順で順次計算される。
【0024】
また、本発明において、前記複数個のリソースブロックは、非免許帯域(unlicensed band)におけるチャネル接続(channel access)のためのLBT(Listen before talk)動作が行われる前記少なくとも一つのサブバンドにわたって前記インターレース構造で含まれる。
【0025】
また、本発明は、基地局から、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信のための少なくとも一つのサブバンド及び複数個のリソースブロック(Resource Block)の割り当てのための下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信する段階;及び、前記DCIを用いて受信した前記複数個のリソースブロックで前記基地局に前記PUSCHを送信する段階を含み、前記DCIは、前記少なくとも一つのサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報及び前記複数個のリソースブロックの位置に関連した第2リソース割り当て情報を含み、前記少なくとも一つのサブバンドは、前記第1リソース割り当て情報に基づき、活性化された帯域幅部分(bandwidth part:BWP)に含まれ、前記複数個のリソースブロックは、前記第2リソース割り当て情報に基づき、前記活性化されたBWPに一定の間隔で連続して割り当てられるインターレース構造(Interlace Structure)で含まれる、方法を提供する。
【0026】
また、本発明は、通信モジュール;及び、前記通信モジュールを制御するプロセッサを含み、前記プロセッサは、端末に、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信のための少なくとも一つのサブバンド及び複数個のリソースブロック(Resource Block)の割り当てのための下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を送信し、前記DCIを用いて送信した前記複数個のリソースブロックで前記端末から送信された前記PUSCHを受信し、前記DCIは、前記少なくとも一つのサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報及び前記複数個のリソースブロックの位置に関連した第2リソース割り当て情報を含み、前記少なくとも一つのサブバンドは、前記第1リソース割り当て情報に基づき、活性化された帯域幅部分(bandwidth part:BWP)に含まれ、前記複数個のリソースブロックは、前記第2リソース割り当て情報に基づき、前記活性化されたBWPに一定の間隔で連続して割り当てられるインターレース構造(Interlace Structure)で含まれる、基地局を提供する。
【発明の効果】
【0027】
本発明の実施例によれば、無線通信システム、特にセルラー無線通信システムにおいて上りリンク送信のためのリソース割り当てを行う場合における受信及び送信方法並びに装置が提供される。また、特定周波数帯域(例えば、非免許帯域)においてチャネルアクセスして効率的に信号を送信する方法及びそのための装置が提供される。
【0028】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
【
図2】無線通信システムにおける下りリンク(downlink、DL)/上りリンク(uplink、UL)スロット構造の一例を示す図である。
【
図3】3GPPシステムに利用される物理チャネルと該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。
【
図4】3GPP NRシステムにおける初期セルアクセスのためのSS/PBCHブロックを示す図である。
【
図5】3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順を示す図である。
【
図6】3GPP NRシステムにおけるPDCCH(physical downlink control channel)が伝送されるCORESET(control resource set)を示す図である。
【
図7】3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間を設定する方法を示す図である。
【
図8】キャリア集成(carrier aggregation)を説明する概念図である。
【
図9】単一キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。
【
図10】クロスキャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。
【
図11】本発明の実施例によるコードブロックグループ(code block group、CBG)の構成及びそれの時間周波数リソースマッピングを示す図である。
【
図12】本発明の実施例によって基地局がTB-基盤伝送またはCBG-基盤伝送を行い、端末がそれに対する応答としてHARQ-ACKの伝送を行う過程を示す図である。
【
図13】NR-U(NR-Unlicensed)サービス環境を示す図である。
【
図14】NR-Uサービス環境における端末と基地局の配置シナリオの一実施例を示す図である。
【
図15】従来の非免許帯域で動作する通信方式(例えば、無線LAN)を示す図である。
【
図16】本発明の一実施例によるカテゴリ4LBTに基づくチャネルアクセス過程を示す図である。
【
図17】HARQ-ACKフィードバックに基づいて競争ウィンドウのサイズCWSを調整する方法の一実施例を示す図である。
【
図18】本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。
【
図19】本発明の一実施例であり、非免許帯域で上りリンクデータを送信するための方法の一例を示すフローチャートである。
【
図20】本発明の一実施例であり、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信のためのリソース構造の一例を示す図である。
【
図21】LTE-LAAにおける上りリンクリソースを割り当てるためのインターレース(Interlace)構造の一例を示す図である。
【
図22】一つ以上の帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)のうち、多重LBT(Listen Before Talk)サブバンド(sub-band)を有する活性化BWP上で上りリンクPUSCHの送信のための候補LBTサブバンド及びそれに対するインターレース構造の一例を示す図である。
【
図23】本発明のさらに他の実施例であり、端末が基地局から非免許帯域のリソースを割り当てられて上りリンクデータを送信するための方法の一例を示すフローチャートである。
【
図24】本発明のさらに他の実施例であり、基地局が端末に非免許帯域のリソースを割り当てて上りリンクデータを受信するための方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本明細書で使用される用語は本発明における機能を考慮してできるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択しているが、これは当分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選択したものもあるが、この場合、該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語の有する実質的意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解析すべきであることを明らかにする。
【0031】
明細書全体において、ある構成が他の構成を「連結」されているという際、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間の他の構成要素を介在して「電気的に連結」されていることも含む。また、ある構成が特定構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。加えて、特定臨海を基準にする「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替されてもよい。
【0032】
以下の技術はCDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線接続システムに使用される。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現される。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術で具現される。OFDMAは、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現される。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部である。3GPP LTE(Long term evolution)はE-UTRAを使用するE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)は3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NRはLTE/LTE-Aとは別途に設計されたシステムであって、IMT-2020の要求条件であるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、及びmMTC(massive Machine Type Communication)サービスを支援するためのシステムである。説明を明確にするために3GPP NRを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに限らない。
【0033】
本明細書で特別な説明がない限り、基地局は、3GPP NRで定義するgNB(next generation node B)を含むことができる。また、特別な説明がない限り、端末は、UE(user equipment)を含むことができる。また、特に説明のない限り、端末はUE(user equipment)を含むことができる。以下、説明の理解を助けるために、それぞれの内容を別個の実施例として区分して説明するが、各実施例は組み合わせて使用可能である。本開示において端末の設定(configure)は、基地局による設定を表すことができる。具体的に、基地局は端末にチャネル又は信号を送信し、端末の動作又は無線通信システムにおいて用いられるパラメータの値を設定することができる。
【0034】
図1は、無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
【0035】
図1を参照すると、3GPP NRシステムで使用される無線フレーム(またはラジオフレーム)は、10ms(Δf
maxN
f/100)*T
c)の長さを有する。また、無線フレームは10個の均等な大きさのサブフレーム(subfame、SF)からなる。ここで、Δf
max=480*10
3Hz、N
f=4096、T
c=1/(Δf
ref*N
f,ref)、Δf
ref=15*10
3Hz、N
f,ref=2048である。一つのフレーム内の10個のサブフレームにそれぞれ0から9までの番号が与えられる。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)によって一つまたは複数のスロットからなる。より詳しくは、3GPP NRシステムで使用し得るサブキャリア間隔は15*2
μkHzである。μはサブキャリア間隔構成因子(subcarrier spacing configuration)であって、μ=0~4の値を有する。つまり、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、または240kHzがサブキャリア間隔として使用される。1ms長さのサブフレームは2
μ個のスロットからなる。この際、各スロットの長さは2
-μmsである。一つのサブフレーム内の2μ個のスロットは、それぞれ0から2
μ-1までの番号が与えられる。また、一つの無線フレーム内のスロットは、それぞれ0から10*2
μ-1までの番号が与えられる。時間リソースは、無線フレーム番号(または無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(またはサブフレームインデックスともいう)、スロット番号(またはスロットインデックス)のうち少なくともいずれか一つによって区分される。
【0036】
図2は、無線通信システムにおける下りリンク(DL)/上りリンク(UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、
図2は3GPP NRシステムのリソース格子(resource grid)構造を示す。
【0037】
アンテナポート当たりに1個のリソース格子がある。
図2を参照すると、スロットは、時間ドメインにおいて複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、周波数ドメインにおいて複数のリソースブロック(resource block,RB)を含む。OFDMシンボルは一つのシンボル区間を意味することもできる。特に説明がない限り、OFDMシンボルは、簡単にシンボルと呼ぶことができる。1個のRBは、周波数領域において連続した12個のサブキャリアを含む。
図2を参照すると、各スロットにおいて送信される信号は、N
size,μ
grid,x*N
RB
sc個のサブキャリア(subcarrier)とN
slot
symb個のOFDMシンボルとで構成されるリソース格子(resource grid)と表現されてよい。ここで、下りリンクリソース格子のとき、x=DLであり、上りリンクリソース格子のとき、x=ULである。N
size,μ
grid,xは、サブキャリア間隔構成因子μによるリソースブロック(resource block,RB)の個数を表し(xは、DL又はUL)、N
slot
symbは、スロット内のOFDMシンボルの個数を表す。N
RB
scは、1個のRBを構成するサブキャリアの個数で、N
RB
sc=12である。OFDMシンボルは、多重接続方式によって、CP-OFDM(cyclic prefix OFDM)シンボル又はDFT-S-OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルと呼ぶことができる。
【0038】
一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(cyclic prefix)の長さに応じて異なり得る。例えば、正規(normal)CPであれば一つのスロットが14個のOFDMシンボルを含むが、拡張(extended)CPであれば一つのスロットが12個のOFDMシンボルを含む。具体的な実施例において、拡張CPは60kHzのサブキャリア間隔でのみ使用される。
図2では説明の便宜上、一つのスロットが14OFDMシンボルからなる場合を例示したが、本発明の実施例は他の個数のOFDMシンボルを有するスロットでも同じ方式で適用される。
図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数ドメインで、N
size、μ
grid、x*N
RB
SC個のサブキャリアを含む。サブキャリアの類型は、データを伝送するためのデータサブキャリア、参照信号(reference signal)を伝送するための参照信号サブキャリア、ガードバンド(guard band)に分けられる。キャリア周波数は中心周波数(center frequency、fc)ともいう。
【0039】
一つのRBは、周波数ドメインでNRB
SC個(例えば、12個)の連続するサブキャリアによって定義される。ちなみに、一つのOFDMシンボルと一つのサブキャリアからなるリソースをリソース要素(resource element、RE)またはトーン(tone)と称する。よって、一つのRBはNslot
symb*NRB
SC個のリソース要素からなる。リソース格子内の各リソース要素は、一つのスロット内のインデックス対(k、l)によって固有に定義される。kは周波数ドメインで0からNsize、μ
grid、x*NRB
SC-1まで与えられるインデックスであり、lは時間ドメインで0からNslot
symb-1まで与えられるインデックスである。
【0040】
端末が基地局から信号を受信するか基地局信号を伝送するためには、端末の時間/周波数同期を基地局の時間/周波数同期と合わせるべきである。基地局と端末が同期化しなければ、端末がDL信号の復調及びUL信号の伝送を正確な時点に行うのに必要な時間及び周波数パラメータを決定できないためである。
【0041】
TDD(time division duplex)またはアンペアドスペクトル(unpaired spectrum)で動作する無線フレームの各シンボルは、下りリンクシンボル(DL symbol)、上りリンクシンボル(UL symbol)、またはフレキシブルシンボル(flexible symbol)のうち少なくともいずれか一つからなる。FDD(frequency division duplex)またはペアドスペクトル(paired spectrum)で下りリンクキャリアで動作する無線フレームは、下りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなり、上りリンクキャリアで動作する無線フレームは、上りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなる。下りリンクシンボルでは下りリンク伝送はできるが上りリンク伝送はできず、上りリンクシンボルでは上りリンク伝送はできるが下りリンク伝送はできない。フレキシブルシンボルは、信号に応じて下りリンクで使用されるか上りリンクで使用されるかが決定される。
【0042】
各シンボルのタイプ(type)に関する情報、つまり、下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、及びフレキシブルシンボルのうちいずれか一つを示す情報は、セル特定(cell-specificまたはcommon)RRC信号からなる。また、各シンボルのタイプに関する情報は、追加に特定端末(UE-specificまたはdedicated)RRC信号からなる。基地局は、セル特定RRC信号を使用し、i)セル特定スロット構成の周期、ii)セル特定スロット構成の周期の最初から下りリンクシンボルのみを有するスロットの数、iii)下りリンクシンボルのみを有するスロットの直後のスロットの最初のシンボルから下りリンクシンボルの数、iv)セル特定スロット構成の周期の最後から上りリンクシンボルのみを有するスロットの数、v)上りリンクシンボルのみを有するスロットの直前のスロットの最後のシンボルから上りリンクシンボルの数を知らせる。ここで、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれにも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
【0043】
シンボルタイプに関する情報が端末特定RRC信号からなれば、基地局はフレキシブルシンボルが下りリンクシンボルなのかまたは上りリンクシンボルなのかを、セル特定RRC信号でシグナリングする。この際、端末特定RRC信号は、セル特定RRC信号からなる下りリンクシンボルまたは上りリンクシンボルを他のシンボルタイプに変更することができない。特定端末RRC信号は、スロットごとに該当スロットのNslotsymbシンボルのうち下りリンクシンボルの数、該当スロットのNslotsymbシンボルのうち上りリンクシンボルの数をシグナリングする。この際、スロットの下りリンクシンボルはスロットの最初のシンボルからi番目のシンボルまで連続的に構成される。また、スロットの上りリンクシンボルはスロットのj番目のシンボルから最後のシンボルまで連続的に構成される(ここで、i<j)。スロットにおいて、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれにも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
【0044】
前記のようなRRC信号からなるシンボルのタイプをセミ-スタティック(semi-static)DL/UL構成と称する。上述したRRC信号からなるセミ-スタティックDL/UL構成において、フレキシブルシンボルは物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)で伝送されるダイナミックSFI(slot format information)を介して下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、またはフレキシブルシンボルに指示される。この際、RRC信号からなる下りリンクシンボルまたは上りリンクシンボルは、他のシンボルタイプに変更されない。表1は、基地局が端末に指示するダイナミックSFIを例示する。
【表1】
【0045】
表1において、Dは下りリンクシンボルを、Uは上りリンクシンボルを、Xはフレキシブルシンボルを示す。表1に示したように、一つのスロットで最大2回のDL/ULスイッチング(switching)が許容される。
【0046】
図3は、3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャネルと、該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。
【0047】
端末の電源がつくか端末が新しくセルに進入すれば、端末は初期セル探索作業を行うS101。詳しくは、端末は初期セル探索で基地局と同期を合わせる。このために、端末は基地局から主同期信号(primary synchronization signal、PSS)及び副同期信号(secondary synchronization signal、SSS)を受信して基地局と同期を合わせ、セルIDなどの情報を獲得する。次に、端末は基地局から物理放送チャネルを受信し、セル内の放送情報を獲得する。
【0048】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)及び前記PDCCHに乗せられている情報によって物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を受信することで、初期セル探索を介して獲得したシステム情報より詳しいシステム情報を獲得する(S102)。ここで、端末に伝達されたシステム情報は、RRC(Radio Resource Control,RRC)層において物理層(physical layer)で端末が正しく動作するためのセル共通システム情報であり、リメイニングシステム情報(Remaining system information)又はシステム情報ブロック(System information blcok,SIB)1と呼ばれる。
【0049】
端末が基地局に最初にアクセスするか信号伝送のための無線リソースがなければ、端末は基地局に対して任意のアクセス過程を行う(S103~S106)。まず、端末は物理任意アクセスチャネル(physical random access channel、PRACH)を介してプリアンブルを伝送し(S103)、基地局からPDCCH及び対応するPDSCHを介してプリアンブルに対する応答メッセージを受信する(S104。端末に有効なランダムアクセス応答メッセージが受信されれば、端末は基地局からPDCCHを介して伝達された上りリンクグラントから指示した物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)を介して自らの識別子などを含むデータを基地局に伝送する(S105)。次に、端末は衝突を解決するために基地局の指示としてPDCCHの受信を待つ。端末が自らの識別子を介してPDCCHの受信に成功すれば(S106)、ランダムアクセス過程は終了される。端末は、ランダムアクセス過程中にRRC層において物理層で端末が正しく動作するために必要な端末特定システム情報を取得することができる。端末がRRC層から端末特定システム情報を取得すれば、端末はRRC連結モード(RRC_CONNECTED mode)に入る。
【0050】
RRC層は、端末と無線接続網(Radio Access Network,RAN)間の制御のためのメッセージ生成及び管理に用いられる。より具体的に、基地局と端末は、RRC層において、セル内の全端末に必要なセルシステム情報の放送(broadcasting)、ページング(paging)メッセージの伝達管理、移動性管理及びハンドオーバー、端末の測定報告とそれに対する制御、端末能力管理及び既管理を含む保管管理を行うことができる。一般に、RRC層で伝達する信号(以下、RRC信号)の更新(update)は物理層において送受信周期(すなわち、transmission time interval,TTI)よりも長いので、RRC信号は、長い周期において変化することなく維持され得る。
【0051】
上述した手順後、端末は一般的な上り/下りリンク信号伝送手順としてPDCCH/PDSCH受信S107、及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)を伝送S108する。特に、端末は、PDCCHを介して下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信する。DCIは、端末に対するリソース割当情報のような制御情報を含む。また、DCIは使用目的に応じてフォーマットが異なり得る。端末が上りリンクを介して基地局に伝送する上りリンク制御情報(uplink control information、UCI)は、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(channel quality indicator)、PMI(precoding matrix index)、RI(rank indicator)などを含む。ここで、CQI、PMI、及びRIは、CSI(channel state information)に含まれる。3GPP NRシステムの場合、端末はPUSCH及び/またはPUCCHを介して上述したHARQ-ACKとCSIなどの制御情報を伝送する。
【0052】
図4は、3GPP NRシステムにおける初期セルアクセスのためのSS/PBCHブロックを示す図である。
【0053】
端末は、電源が入るか新しくセルにアクセスしようとする際、セルとの時間及び周波数同期を獲得し、初期セル探索過程を行う。端末は、セル探索過程でセルの物理セル識別子(physical cell identity)NcellIDを検出する。このために、端末は基地局から同期信号、例えば、主同期信号(PSS)及び副同期信号(SSS)を受信して基地局と同期を合わせる。この際、端末はセル識別子(identity、ID)などの情報を獲得する。
【0054】
図4(a)を参照して、同期信号(synchronization signal、SS)をより詳しく説明する。同期信号はPSSとSSSに分けられる。PSSは、OFDMシンボル同期、スロット同期のような時間ドメイン同期及び/または周波数ドメイン同期を得るために使用される。SSSは、フレーム同期、セルグループIDを得るために使用される。
図4(a)と表2を参照すると、SS/PBCHブロックは周波数軸に連続した20RBs(=240サブキャリア)からなり、時間軸に連続した4OFDMシンボルからなる。この際、SS/PBCHブロックにおいて、PSSは最初のOFDMシンボル、SSSは3番目のOFDMシンボルで56~182番目のサブキャリアを介して伝送される。ここで、SS/PBCHブロックの最も低いサブキャリアインデックスを0から付ける。PSSが伝送される最初のOFDMシンボルにおいて、残りのサブキャリア、つまり、0~55、183~239番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を伝送しない。また、SSSが伝送される3番目のOFDMシンボルにおいて、48~55、183~191番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を伝送しない。基地局は、SS/PBCHブロックにおいて、前記信号を除いた残りのREを介してPBCH(physical broadcast channel)を伝送する。
【表2】
【0055】
SSは3つのPSSとSSSの組み合わせを介して計1008個の固有の物理階層セル識別子(physical layer cell ID)を、詳しくは、それぞれの物理階層セルIDはたった一つの物理-階層セル-識別子グループの部分になるように、各グループが3つの固有の識別子を含む336個の物理-階層セル-識別子グループにグルーピングされる。よって、物理階層セルID N
cell
ID=3N
(1)
ID+N
(2)
IDは、物理-階層セル-識別子グループを示す0から335までの範囲内のインデックスN
(1)
IDと、前記物理-階層セル-識別子グループ内の物理-階層識別子を示す0から2までのインデックスN
(2)
IDによって固有に定義される。端末はPSSを検出し、3つの固有の物理-階層識別子のうち一つを識別する。また、端末はSSSを検出し、前記物理-階層識別子に連関する336個の物理階層セルIDのうち一つを識別する。この際、PSSのシーケンスd
PSS(n)は以下の数1のようである。
【数1】
ここで、
【数2】
であり、
【数3】
と与えられる。
また、SSSのシーケンスd
SSS(n)は、次の通りである。
【数4】
ここで、
【数5】
であり、
【数6】
と与えられる。
【0056】
10ms長さの無線フレームは、5ms長さの2つの半フレームに分けられる。
図4(b)を参照して、各半フレーム内でSS/PBCHブロックが伝送されるスロットについて説明する。SS/PBCHブロックが伝送されるスロットは、ケースA、B、C、D、Eのうちいずれか一つである。ケースAにおいて、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2、8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースBにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4、8、16、20}+28*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。ケースCにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2、8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースDにおいて、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4、8、16、20}+28*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8、10、11、12、13、15、16、17、18である。ケースEにおいて、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{8、12、16、20、32、36、40、44}+56*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8である。
【0057】
図5は、3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順を示す図である。
図5(a)を参照すると、基地局は制御情報(例えば、DCI)にRNTI(radio network temporary identifier)でマスク(例えば、XOR演算)されたCRC(cyclic redundancy check)を付加するS202。基地局は、各制御情報の目的/対象に応じて決定されるRNTI値でCRCをスクランブルする。一つ以上の端末が使用する共通RNTIは、SI-RNTI(system information RNTI)、P-RNTI(paging RNTI)、RA-RNTI(random access RNTI)、及びTPC-RNTI(transmit power control RNTI)のうち少なくともいずれか一つを含む。また、端末-特定RNTIはC-RNTI(cell temporary RNTI)、CS-RNTI、またはMCS-C-RNTIのうち少なくともいずれか一つを含む 次に、基地局はチャネルエンコーディング(例えば、polar coding)を行ったS204後、PDCCH伝送のために使用されたリソース(ら)の量に合わせてレート-マッチング(rate-matching)をするS206。次に、基地局はCCE(control channel element)基盤のPDCCH構造に基づいて、DCI(ら)を多重化するS208。また、基地局は、多重化されたDCI(ら)に対してスクランブリング、モジュレーション(例えば、QPSK)、インターリービングなどの追加過程S210を適用した後、伝送しようとするリソースにマッピングする。CCEはPDCCHのための基本リソース単位であり、一つのCCEは複数(例えば、6つ)のREG(resource element group)からなる。一つのREGは複数(例えば、12個)のREからなる。一つのPDCCHのために使用されたCCEの個数を集成レベル(aggregation level)と定義する。3GPP NRシステムでは、1、2、4、8、または16の集成レベルを使用する。
図5(b)はCCE集成レベルとPDCCHの多重化に関する図であり、一つのPDCCHのために使用されたCCE集成レベルの種類とそれによる制御領域で伝送されるCCE(ら)を示す。
【0058】
図6は、3GPP NRシステムにおけるPDCCH(physical downlink control channel)が送信され得るCORESET(control resource set)を示す図である。
【0059】
CORESETは、端末のための制御信号であるPDCCHが伝送される時間-周波数リソースである。また、後述する探索空間(search space)は一つのCORESETにマッピングされる。よって、端末はPDCCHを受信するために全ての周波数帯域をモニタリングするのではなく、CORESETと指定された時間-周波数領域をモニタリングして、CORESETにマッピングされたPDCCHをデコーディングする。基地局は、端末にセル別に一つまたは複数のCORESETを構成する。CORESETは、時間軸に最大3つまでの連続したシンボルからなる。また、CORESETは周波数軸に連続した6つのPRBの単位からなる。
図5の実施例において、CORESET#1は連続的なPRBからなり、CORESET#2とCORESET#3は不連続的なPRBからなる。CORESETは、スロット内のいかなるシンボルにも位置し得る。例えば、
図5の実施例において、CORESET#1はスロットの最初のシンボルから始まり、CORESET#2はスロットの5番目のシンボルから始まり、CORESET#9はスロットの9番目のシンボルから始まる。
【0060】
図7は、3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間を設定する方法を示す図である。
【0061】
端末にPDCCHを伝送するために、各CORESETには少なくとも一つの探索空間が存在する。本発明の実施例において、探索空間は端末のPDCCHが伝送される全ての時間-周波数リソース(以下、PDCCH候補)の集合である。探索空間は、3GPP NRの端末が共通に探索すべき共通探索空間(common search space)と、特定端末が探索すべき端末-特定探索空間(terminal-specific or UE-specific search space)を含む。共通探索空間では、同一基地局に属するセルにおける全ての端末が共通に探すように設定されているPDCCHをモニタリングする。また、端末-特定探索空間は、端末に応じて互いに異なる探索空間の位置で、各端末に割り当てられたPDCCHをモニタリングするように端末別に設定される。端末-特定探索空間の場合、PDCCHが割り当てられる制限された制御領域のため、端末間の探索空間が部分的に重なって割り当てられている可能性がある。PDCCHをモニタリングすることは、探索空間内のPDCCH候補をブラインドデコーディングすることを含む。ブラインドデコーディングに成功した場合をPDCCHが(成功的に)検出/受信されたと表現し、ブラインドデコーディングに失敗した場合をPDCCHが未検出/未受信されたと表現か、成功的に検出/受信されていないと表現する。
【0062】
説明の便宜上、一つ以上の端末に下りリンク制御情報を伝送するために、一つ以上の端末が既に知っているグループ共通(group common、GC)RNTIでスクランブルされたPDCCHをグループ共通(GC)PDCCH、または共通PDCCHと称する。また、一つの特定端末に上りリンクスケジューリング情報または下りリンクスケジューリング情報を伝送するために、特定端末が既に知っている端末-特定RNTIでスクランブルされたPDCCHを端末-特定PDCCHと称する。前記共通PDCCHは共通探索空間に含まれ、端末-特定PDCCHは共通探索空間または端末-特定PDCCHに含まれる。
【0063】
基地局は、PDCCHを介して伝送チャネルであるPCH(paging channel)及びDL-SCH(downlink-shared channel)のリソース割当に関する情報(つまり、DL Grant)、またはUL-SCH のリソース割当とHARQ(hybrid automatic repeat request)に関する情報(つまり、UL Grant)を各端末または端末グループに知らせる。基地局は、PCH伝送ブロック、及びDL-SCH伝送ブロックをPDSCHを介して伝送する。基地局は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して伝送する。また、端末は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して受信する。
【0064】
基地局は、PDSCHのデータがいかなる端末(一つまたは複数の端末)に伝送されるのか、該当端末がいかにPDSCHデータを受信しデコーディングすべきなのかに関する情報をPDCCHに含ませて伝送する。例えば、特定PDCCHを介して伝送されるDCIが「A」というRNTIでCRCマスキングされており、そのDCIが「B」という無線リソース(例えば、周波数位置)にPDSCHが割り当てられていることを指示し、「C」という伝送形式情報(例えば、伝送ブロックのサイズ、変調方式、コーディング情報など)を指示すると仮定する。端末は、自らが有するRNTI情報を利用してPDCCHをモニタリングする。この場合、「A」RNTIを使用してPDCCHをブラインドデコーディングする端末があれば、該当端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を介して「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
【0065】
表3は、無線通信システムで使用されるPUCCHの一実施例を示す。
【表3】
【0066】
PUCCHは、以下の上りリンク制御情報(UCI)を伝送するのに使用される。
【0067】
-SR(Scheduling Request):上りリンクUL-SCHリソースを要請するのに使用される情報である。
【0068】
-HARQ-ACK:(DL SPS releaseを指示する)PDCCHに対する応答及び/またはPDSCH上の上りリンク伝送ブロック(transport block、TB)に対する応答である。HARQ-ACKは、PDCCHまたはPDSCHを介して伝送された情報の受信可否を示す。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)、またはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ-ACK/NACK、ACK/NACKと混用される。一般に、ACKはビット値1で表され、NACKはビット値0で表される。
【0069】
-CSI:下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。基地局が伝送するCSI-RS(Reference Signal)に基づいて端末が生成する。MIMO(multiple input multiple output)-関連フィードバック情報は、RI及びPMIを含む。CSIは、CSIが示す情報に応じてCSIパート1とCSIパート2に分けられる。
【0070】
3GPP NRシステムでは、多様なサービスシナリオと多様なチャネル環境、及びフレーム構造を支援するために、5つのPUCCHフォーマットが使用される。
【0071】
PUCCHフォーマット0は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達するフォーマットである。PUCCHフォーマット0は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つのRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット0が2つのOFDMシンボルで伝送されれば、2つのシンボルに同じシーケンスが互いに異なるRBで伝送される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲイン(diversity gain)を得る。より詳しくは、端末はMbitビットUCI(Mbit=1or2)に応じてサイクリックシフト(cyclic shift)の値mcsを決定し、長さ12のベースシーケンス(base sequence)を決められた値mcsでサイクリックシフトしたシーケンスを、1つのOFDMシンボル及び1つのPRBの12個のREsにマッピングして伝送する。端末が使用可能なサイクリックシフトの個数が12個で、Mbit=1であれば、1bit UCI0と1は、サイクリックシフト値の差が6である2つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。また、Mbit=2であれば、2bit UCI00、01、11、10は、サイクリックシフト値の差が3である4つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。
【0072】
PUCCHフォーマット1は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達する。PUCCHフォーマット1は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。ここで、PUCCHフォーマット1が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1であるUCIはBPSKでモジュレーションされる。端末は、Mbit=2であるUCIをQPSK(quadrature phase shift keying)でモジュレーションされる。モジュレーションされた複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)に長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。端末は、得られた信号をPUCCHフォーマット1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに、時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレッディング(spreading)して伝送する。PUCCHフォーマット1は、使用するOCCの長さに応じて同じRBで多重化される互いに異なる端末の最大個数が決めあれる。PUCCHフォーマット1の奇数番目OFDMシンボルには、DMRS(demodulation reference signal)がOCCでスプレッディングされてマッピングされる。
【0073】
PUCCHフォーマット2は、2ビットを超えるUCIを伝達することができる。PUCCHフォーマット2は、時間軸に1個又は2個のOFDMシンボルと、周波数軸に1個又は複数個のRBを通じて送信され得る。PUCCHフォーマット2が2個のOFDMシンボルで送信されるとき、2個のOFDMシンボルにおいて同一シーケンスが異なるRBで送信されてよい。ここで、シーケンスは、複数のモジュレーションされた複素数シンボルd(0),…,d(Msymbol-1)であってよい。ここで、MsymbolはMbit/2でよい。これにより、端末は周波数ダイバーシチゲイン(diversity gain)を得ることができる。より具体的に、MbitビットUCI(Mbit>2)は、ビットレベルスクランブルされ、QPSKモジュレーションされ、1個又は2個のOFDMシンボルのRBにマップされる。ここで、RBの数は、1~16のいずれか一つであってよい。
【0074】
PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。詳しくは、端末は、MbitビットUCI(Mbit>2)をπ/2-BPSK(Binary Phase Shift Keying)またはQPSKでモジュレーションし、複素数シンボルd(0)~d(Msymb-1)を生成する。ここで、π/2-BPSKを使用するとMsymb=Mbitであり、QPSKを使用するとMsymb=Mbit/2である。端末は、PUCCHフォーマット3にブロック-単位スプレディングを適用しない。但し、端末は、PUCCHフォーマット4が2つまたは4つの多重化容量(multiplexing capacity)を有するように、長さ-12のPreDFT-OCCを使用して1つのRB(つまり、12subcarriers)にブロック-単位スプレディングを適用してもよい。端末は、スプレディングされた信号を伝送プリコーディング(transmit precoding)(またはDFT-precoding)し、各REにマッピングして、スプレディングされた信号を伝送する。
【0075】
この際、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が占めるRBの数は、端末が伝送するUCIの長さと最大コードレート(code rate)に応じて決定される。端末がPUCCHフォーマット2を使用すれば、端末はPUCCHを介してHARQ-ACK情報及びCSI情報を共に伝送する。もし、端末が伝送し得るRBの数がPUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が使用し得る最大RBの数より大きければ、端末はUCI情報の優先順位に応じて一部のUCI情報は伝送せず、残りのUCI情報のみ伝送する。
【0076】
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4がスロット内で周波数ホッピング(frequency hopping)を指示するように、RRC信号を介して構成される。周波数ホッピングが構成される際、周波数ホッピングするRBのインデックスはRRC信号からなる。PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が時間軸でN個のOFDMシンボルにわたって伝送されれば、最初のホップ(hop)はfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有し、2番目のホップはceil(N/2)個のOFDMシンボルを有する。
【0077】
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、複数のスロットに繰り返し伝送さ得るように構成される。この際、PUCCHが繰り返し伝送されるスロットの個数KはRRC信号によって構成される。繰り返し伝送されるPUCCHは、各スロット内で同じ位置のOFDMシンボルから始まり、同じ長さを有するべきである。端末がPUCCHを伝送すべきスロットのOFDMシンボルのうちいずれか一つのOFDMシンボルでもRRC信号によってDLシンボルと指示されれば、端末はPUCCHを該当スロットから伝送せず、次のスロットに延期して伝送する。
【0078】
一方、3GPP NRシステムにおいて、端末はキャリア(またはセル)の帯域幅より小さいか同じ帯域幅を利用して送受信を行う。そのために、端末はキャリア帯域幅のうち一部の連続的な帯域幅からなるBWP(bandwidth part)を構成される。TDDに応じて動作するかまたはアンペアドスペクトルで動作する端末は、一つのキャリア(またはセル)に最大4つのDL/UL BWPペア(pairs)を構成される。また、端末は一つのDL/UL BWPペアを活性化する。FDDに応じて動作するかまたはペアドスペクトルで動作する端末は、下りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのDL BWPを構成され、上りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのUL BWPを構成される。端末は、キャリア(またはセル)ごとに一つのDL BWPとUL BWPを活性化する。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数リソースから受信するか送信しなくてもよい。活性化されたBWPをアクティブBWPと称する。
【0079】
基地局は、端末が構成されたBWPのうち活性化されたBWPをDCIと称する。DCIで指示したBWPは活性化され、他の構成されたBWP(ら)は非活性化される。TDDで動作するキャリア(またはセル)において、基地局は端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPI(bandwidth part indicator)を含ませる。 端末は、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIを受信し、BPIに基づいて活性化されるDL/UL BWPペアを識別する。FDDで動作する下りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを知らせるBPIを含ませる。FDDで動作する上りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPIを含ませる。
【0080】
【0081】
キャリア集成とは、無線通信システムがより広い周波数帯域を使用するために、端末が上りリンクリソース(またはコンポーネントキャリア)及び/または下りリンクリソース(またはコンポーネントキャリア)からなる周波数ブロック、または(論理的意味の)セルを複数個使用して一つの大きい論理周波数帯域で使用する方法を意味する。以下では説明の便宜上、コンポーネントキャリアという用語に統一する。
【0082】
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例示として、全体システム帯域は最大16個のコンポーネントキャリアを含み、それぞれのコンポーネントキャリアは最大400MHzの帯域幅を有する。コンポーネントキャリアは、一つ以上の物理的に連続するサブキャリアを含む。
図8ではそれぞれのコンポーネントキャリアがいずれも同じ帯域幅を有するように示したが、これは例示に過ぎず、それぞれのコンポーネントキャリアは互いに異なる帯域幅を有してもよい。また、それぞれのコンポーネントキャリアは周波数軸で互いに隣接しているように示したが、前記図面は論理的な概念で示したものであって、それぞれのコンポーネントキャリアは物理的に互いに隣接してもよく、離れていてもよい。
【0083】
それぞれのコンポーネントキャリアにおいて、互いに異なる中心周波数が使用される。また、物理的に隣接したコンポーネントキャリアにおいて、共通した一つの中心周波数が使用される。
図8の実施例において、全てのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していると仮定すれば、全てのコンポーネントキャリアで中心周波数Aが使用される。また、それぞれのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していないと仮定すれば、コンポーネントキャリアそれぞれにおいて中心周波数A、中心周波数Bが使用される。
【0084】
キャリア集成で全体のシステム帯域が拡張されれば、各端末との通信に使用される周波数帯域はコンポーネントキャリア単位に定義される。端末Aは全体のシステム帯域である100MHzを使用し、5つのコンポーネントキャリアをいずれも使用して通信を行う。端末B1~B5は20MHzの帯域幅のみを使用し、一つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行う。端末C
1及びC
2は40MHzの帯域幅のみを使用し、それぞれ2つのコンポーネントキャリアを利用して通信を行う。2つのコンポーネントキャリアは、論理/物理的に隣接するか隣接しない。
図8の実施例では、端末C
1が隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用し、端末C
2が隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
【0085】
図9は、端末キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。特に、
図9(a)は単一キャリアのサブフレーム構造を示し、
図9(b)は多重キャリアのサブフレーム構造を示す。
【0086】
図9(a)を参照すると、一般的な無線通信システムはFDDモードの場合一つのDL帯域とそれに対応する一つのUL帯域を介してデータ伝送または受信を行う。他の具体的な実施例において、無線通信システムはTDDモードの場合、無線フレームを時間ドメインで上りリンク時間ユニットと下りリンク時間ユニットに区分し、上り/下りリンク時間ユニットを介してデータ伝送または受信を行う。
図9(b)を参照すると、UL及びDLにそれぞれ3つの20MHzコンポーネントキャリア(component carrier、CC)が集まって、60MHzの帯域幅が支援される。それぞれのCCは、周波数ドメインで互いに隣接するか非-隣接する。
図9(b)は、便宜上UL CCの帯域幅とDL CCの帯域幅がいずれも同じで対称な場合を示したが、各CCの帯域幅は独立的に決められてもよい。また、UL CCの個数とDL CCの個数が異なる非対称のキャリア集成も可能である。RRCを介して特定端末に割当/構成されたDL/UL CCを特定端末のサービング(serving)DL/UL CCと称する。
【0087】
基地局は、端末のサービングCCのうち一部または全部と活性化(activate)するか一部のCCを非活性化(deactivate)して、端末と通信を行う。基地局は、活性化/非活性化されるCCを変更してもよく、活性化/非活性化されるCCの個数を変更してもよい。基地局が端末に利用可能なCCをセル-特定または端末-特定に割り当てると、端末に対するCC割当が全面的に再構成されるか端末がハンドオーバー(handover)しない限り、一旦割り当てられたCCのうち少なくとも一つは非活性化されなくてもよい。端末に非活性化されない一つのCを主CC(primary CC、PCC)またはPCell(primary cell)と称し、基地局が自由に活性化/非活性化されるCCを副CC(secondary CC、SCC)またはSCell(secondary cell)と称する。
【0088】
一方、3GPP NRは無線リソースを管理するためにセル(cell)の概念を使用する。セルは、下りリンクリソースと上りリンクリソースの組み合わせ、つまり、DL CCとUL CCの組み合わせと定義される。セルは、DLリソース単独、またはDLリソースとULリソースの組み合わせからなる。キャリア集成が支援されれば、DLリソース(または、DL CC)のキャリア周波数とULリソース(または、UL CC)のキャリア周波数との間のリンケージ(linkage)はシステム情報によって指示される。キャリア周波数とは、各セルまたはCCの中心周波数を意味する。PCCに対応するセルをPCellと称し、SCCに対応するセルをSCellと称する。下りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはDL PCCであり、上りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはUL PCCである。類似して、下りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはDL SCCであり、上りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはUL SCCである。端末性能(capacity)に応じて、サービングセル(ら)は一つのPCellと0以上のSCellからなる。RRC_CONNECTED状態にあるがキャリア集成が設定されていないか、キャリア集成を支援しないUEの場合、PCellのみからなるサービングセルがたった一つ存在する。
【0089】
上述したように、キャリア集成で使用されるセルという用語は、一つの基地局または一つのアンテナグループによって通信サービスが提供される一定の地理的領域を称するセルという用語とは区分される。但し、一定の地理的領域を称するセルとキャリア集成のセルを区分するために、本発明ではキャリア集成のセルをCCと称し、地理的領域のセルをセルと称する。
【0090】
図10は、クロスキャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。クロスキャリアスケジューリングが設定されれば、第1CCを介して伝送される制御チャネルはキャリア指示子フィールド(carrier indicator field、CIF)を利用して、第1CCまたは第2CCを介して伝送されるデータチャネルをスケジューリングする。CIFはDCI内に含まれる。言い換えると、スケジューリングセル(scheduling cell)が設定され、スケジューリングセルのPDCCH領域から伝送されるDLグラント/ULグラントは、被スケジューリングセル(scheduled cell)のPDSCH/PUSCHをスケジューリングする。つまり、複数のコンポーネントキャリアに対する検索領域がスケジューリングセルのPDCCH領域が存在する。PCellは基本的にスケジューリングセルであり、特定SCellが上位階層によってスケジューリングセルと指定される。
【0091】
図10の実施例では、3つのDL CCが併合されていると仮定する。ここで、DLコンポーネントキャリア#0はDL PCC(または、PCell)と仮定し、DLコンポーネントキャリア#1及びDLコンポーネントキャリア#2はDL SCC(または、SCell)と仮定する。また、DL PCCがPDCCHモニタリングCCと設定されていると仮定する。端末-特定(または端末-グループ-特定、またはセル-特定)上位階層シグナリングによってクロスキャリアスケジューリングを構成しなければCIFがディスエーブル(disable)となり、それぞれのDL CCはNR PDCCH規則によってCIFなしに自らのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみを伝送する(ノン-クロス-キャリアスケジューリング、セルフ-キャリアスケジューリング)。それに対し、端末-特定(または端末-グループ-特定、またはセル-特定)上位階層シグナリングによってクロスキャリアスケジューリングを構成すればCIFがイネーブル(ensable)となり、特定のCC(例えば、DL PCC)はCIFを利用してDL CC AのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみならず、他のCCのPDSCHをスケジューリングするPDCCHも伝送する(クロス-キャリアスケジューリング)。それに対し、他のDL CCではPDCCHが伝送されない。よって、端末は端末にクロスキャリアスケジューリングが構成されているのか否かに応じて、CIFを含まないPDCCHをモニタリングしてセルフキャリアスケジューリングされたPDSCHを受信するか、CIFを含むPDCCHをモニタリングしてクロスキャリアスケジューリングされたPDSCHを受信する。
【0092】
一方、
図9及び
図10は、3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を例示しているが、これと同じまたは類似した構成が3GPP NRシステムにも適用可能である。但し、3GPP NRシステムにおいて、
図9及び
図10のサブフレームはスロットに切り替えられる。
【0093】
図11は、本発明の実施例によるコードブロックグループ(CBG)の構成及びそれの時間周波数リソースマッピングを示す図である。より詳しくは、
図11(a)は一つの伝送ブロック(TB)に含まれたCBG構成の一実施例を示し、
図11(b)は該当CBG構成の時間周波数リソースマッピングを示す。
【0094】
チャネル符号は、最大支援可能な長さが定義されている。例えば、3GPP LTE(-A)で使用されるターボコードの最大支援長さは6144ビットである。しかし、PDSCHで伝送される伝送ブロック(TB)の長さは6144ビットより長くてもよい。もしTBの長さが最大支援長さより長ければ、TBは最大6144ビット長さのコードブロック(CB)に分けられる。各CBはチャネル符号化が行われる単位である。更に、効率的な再伝送のために、いくつかのCBを束ねて一つのCBGを構成してもよい。端末と基地局は、CBGがいかに構成されているのかに関する情報を必要とする。
【0095】
TB内において、CBG及びCBは多様な実施例によって構成される。一実施例によると、使用可能なCBGの個数が固定された値に決められるか、基地局と端末との間にRRC構成情報として構成される。この際、TBの長さに応じてCBの個数が決定され、CBGは前記決められた個数情報に応じて設定される。他の実施例によると、一つのCBGに含まれるCBの個数が固定された値に決められるか、基地局と端末との間にRRC構成情報として構成されてもよい。この際、TBの長さに応じてCBの個数が決定されれば、CBGの個数は一つのCBG当たりCBの個数情報に応じて設定される。
【0096】
図11(a)の実施例を参照すると、一つのTBは8つのCBに分けられる。8つのCBは、更に4つのCBGに束ねられる。このようなCBとCBGのマッピング関係(または、CBG構成)は、基地局と端末との間に静的(static)に設定されるか、RRC構成情報として半静的(semi-static)に設定される。他の実施例によると、前記マッピング関係は、ダイナミックシグナリングを介して設定される。基地局が伝送したPDCCHを端末が受信すれば、端末はCBとCBGのマッピング関係(または、CBG構成)を明示的情報及び/または黙示的情報を介して直間接的に識別する。一つのCBGは一つのCBのみを含んでもよく、一つのTBを構成する全てのCBを含んでもよい。ちなみに、本発明の実施例で提案する技法は、CBとCBGの構成に関係なく適用される。
【0097】
図11(b)を参照すると、一つのTBを構成するCBGは、PDSCHがスケジューリングされた時間-周波数リソースにマッピングされる。一実施例によると、各CBGは周波数軸に先に割り当てられてから、時間軸に拡張される。4つのCBGを含む1つのTBからなるPDSCHが7つのODFMシンボルに割り当てられれば、CBG0は最初及び2番目のOFDMシンボルにわたって伝送され、CBG1は2番目、3番目、及び4番目のOFDMシンボルにわたって伝送され、CBG2は4番目、5番目、及び6番目のOFDMシンボルにわたって伝送され、CBG3は6番目及び7番目のOFDMシンボルにわたって伝送される。このようなCBGとPDSCHで割り当てられた時間-周波数マッピング関係は端末の間に決められている。但し、
図11(b)に示したマッピング関係は本発明を説明するための一実施例であり、本発明の実施例で提案する技法は、CBGの時間-周波数マッピング関係とは関係なく適用されてもよい。
【0098】
図12は、基地局がTB-基盤伝送またはCBG-基盤伝送を行い、端末がそれに対する応答としてHARQ-ACKの伝送を行う過程を示す図である。
図12を参照すると、基地局はTB-基盤伝送とCBG-基盤伝送のうち、端末に適合した伝送方式を構成する。端末は、基地局が構成した伝送方式によるHARQ-ACK情報ビット(ら)をPUCCHまたはPUSCHで伝送する。基地局は、端末に伝送されるPDSCHをスケジューリングするためにPDCCHを構成する。PDCCHは、TB-基盤伝送及び/またはCBG-基盤伝送をスケジューリングする。例えば、PDCCHでは1つのTBまたは2つのTBがスケジューリングされる。1つのTBがスケジューリングされれば、端末は1-bit HARQ-ACKをフィードバックすべきである。もし2つのTBがスケジューリングされれば、2つのTBそれぞれのための2-bit HARQ-ACKをフィードバックすべきである。基地局と端末との間の曖昧さ(ambiguity)をなくすために、2-bit HARQ-ACKの各情報ビットと2つのTBとの間には決められた順番が存在する。ちなみに、MIMO伝送ランクまたはレイヤが低ければ一つのPDSCHで1つのTBが伝送され、MIMO伝送ランクまたはレイヤが高ければ一つのPDSCHで2つのTBが伝送される。
【0099】
端末は、一つのTB当たり1-bit TB-基盤HARQ-ACKを伝送し、各TBの受信成否を基地局に知らせる。一つのTBに対するHARQ-ACKを生成するために、端末はTB-CRCを介して該当TBの受信エラー可否を確認する。TBに対するTB-CRCのチェックに成功したら、端末は該当TBのHARQ-ACKのためにACKを生成する。しかし、TBに対するTB-CRCエラーが発生すれば、端末は該当TBのHARQ-ACKのためにNACKを生成する。端末は、このように生成されたTB-基盤HARQ-ACK(ら)を基地局に伝送する。基地局は端末から受信したTB-基盤HARQ-ACK(ら)のうち、NACKが応答されたTBを再伝送する。
【0100】
また、端末は、一つのCBG当たり1-bit CBG-基盤HARQ-ACKを伝送し、各CBGの受信成否を基地局に知らせる。一つのCBGに対するHARQ-ACKを生成するために、端末はCBGに含まれた全てのCBをデコーディングし、CB-CRCを介して該当CBの受信エラー可否を確認する。端末が一つのCBGを構成する全てのCBの受信に成功したら(つまり、全てのCB-CRCのチェックに成功したら)、端末は該当CBGのHARQ-ACKのためにACKを生成する。しかし、端末が一つのCBGを構成するCBのうち少なくとも一つの受信に成功しなかったら(つまり、少なくとも一つのCB-CRCエラーが発生すれば)、端末は該当CBGのHARQ-ACKのためにNACKを生成する。端末は、このように生成されたCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を基地局に伝送する。基地局は端末から受信したCBG-基盤HARQ-ACK(ら)のうち、NACKが応答されたCBGを再伝送する。一実施例によると、再伝送されるCBGのCB構成は従来に伝送されたCBGのCB構成と同じである。端末が基地局に伝送するCBG-基盤HARQ-ACK情報ビット(ら)の長さは、PDSCHを介して伝送されるCBGの個数、またはRRC信号からなるCBGの最大個数に基づいて決定される。
【0101】
一方、端末がTBに含まれた全てのCBGの受信に成功した場合にも、該当TBに対するTB-CRCエラーが発生する可能性がある。この際、端末は該当TBに対する再伝送を要請するためにCBG-基板HARQ-ACKのフリッピング(flipping)を行う。つまり、TBに含まれた全てのCBGの受信に成功したにもかかわらず、端末はCBG-基板HARQ-ACK情報ビットをいずれもNACKに生成する可能性がある。HARQ-ACK情報ビットがいずれもNACKであるCBG-基板HARQ-ACKフィードバックを受信した基地局は、該当TBの全てもCBGを再伝送する。
【0102】
本発明の実施例によると、TBの伝送に成功するために、CBG-基盤HARQ-ACKフィードバックが使用される。基地局は端末にCBG-基盤HARQ-ACK伝送を指示する。この際、CBG-基盤HARQ-ACKによる再伝送技法が使用される。CBG-基盤HARQ-ACKは、PUCCHを介して伝送される。また、PUSCHを介してUCIが伝送されるように設定されれば、CGB-基盤HARQ-ACKは該当PUSCHを介して伝送されてもよい。PUCCHにおいて、HARQ-ACKリソースの設定はRRC信号を介して構成される。また、CBG-基盤で伝送されるPDSCHをスケジューリングするPDCCHを介して、実際に伝送されるHARQ-ACKリソースが指示される。端末は、RRCからなるPUCCHリソースのうちPDCCHを介して指示された一つ以上のPUCCHリソースを介し、伝送されたCBGの受信成否に対するHARQ-ACK(ら)を伝送する。
【0103】
基地局は、端末に伝送されたCBG(ら)に対する端末の受信成否を該当端末のCBG-基盤HARQ-ACKフィードバックを介して識別する。つまり、端末から受信された各CBGに対するHARQ-ACKを介し、基地局は端末が受信に成功したCBG(ら)と端末が受信に失敗したCBG(ら)を認知する。基地局は、受信されたCBG-基盤HARQ-ACKに基づいてCBG再伝送を行う。より詳しくは、基地局は、一つのTBにおいて受信に失敗したHARQ-ACKが応答されたCBG(ら)のみを束ねて再伝送する。この際、受信に成功したHARQ-ACKが応答されたCBG(ら)を再伝送から除外する。基地局は、再伝送されるCBG(ら)を一つのPDSCHにスケジューリングして端末に伝送する。
【0104】
<非免許帯域における通信方法>
【0105】
【0106】
図13を参照すると、免許帯域におけるNR技術11及び非免許帯域におけるNR技術12であるNR-Uがつなぎ合わせたサービス環境がユーザに提供される。例えば、NR-U環境において、免許帯域におけるNR技術11と非免許帯域におけるNR技術12はキャリアアグリゲーションなどの技術を利用して統合されるが、これはネットワーク容量の拡張に寄与する。また、上りリンクデータより下りリンクデータの方がより多い非対称のトラフィック構造では、NR-Uは多様な要求や環境に合わせて最適化したNRサービスを提供する。便宜上、免許帯域におけるNR技術をNR-L(NR-Licensed)と称し、非免許帯域におけるNR技術をNR-Uと称する。
【0107】
図14は、NR-Uサービス環境における端末と基地局の配置シナリオの一実施例を示す図である。NR-Uサービス環境とターゲットとする周波数帯域は、高周波特性のため無線通信到達距離が長くない。これを考慮すると、従来のNR-LサービスとNR-Uサービスが共存する環境において、端末と基地局の配置シナリオはオーバーレイモデル(overlay model)またはコ-ロケーテッドモデル(co-located model)である。
【0108】
オーバレイモデルにおいて、マクロ基地局は免許帯域キャリアを利用してマクロ領域32内のX端末及びX’端末と無線通信を行い、多数のRRH(Radio Remote Head)とX2インタフェースを介して連結される。各RRHは、非免許帯域キャリアを利用して一定領域31内のX端末またはX’端末と無線通信を行う。マクロ基地局とRRH周波数帯域は互いに異なって相互干渉しないが、キャリアアグリゲーションを介してNR-UサービスをNR-Lサービスの補助的な下りリンクチャネルと使用するために、マクロ基地局とRRHとの間にはX2インタフェースを介して速いデータ交換が行われるべきである。
【0109】
コ-ロケーテッドモデルにおいて、ピコ/フェムト基地局は、免許帯域キャリアと非免許帯域キャリアを同時に利用してY端末と無線通信を行う。但し、ピコ/フェムト基地局がNR-LサービスとNR-Uサービスを共に使用することは下りリンク伝送の際と制限される。NR-Lサービスのカバレッジ33とNR-Uサービスのカバレッジ34は、周波数帯域、伝送パワーなどによって異なり得る。
【0110】
非免許帯域において、NR通信を行う場合、該当非免許帯域で通信する従来の装備(例えば、無線LAN(Wi-Fi装備)などはNR-Uメッセージまたはデータを復調することができない。よって、従来の装備はNR-Uメッセージまたはデータを一種のエネルギーと判断し、エネルギーディテクション(或いは検出)技法によって干渉回避動作を行う。つまり、NR-Uメッセージまたはデータに対応するエネルギーが-62dBm或いは特定ED(Energy Detection)の臨界値より小さければ、無線LAN装備は該当メッセージまたはデータを無視して通信する。それによって、非免許帯域でNR通信を行う端末の立場では、無線LAN装備によって頻繁に干渉を受ける可能性がある。
【0111】
よって、NR-U技術/サービスを効果的に具現するために、特定時間の間に特定周波数帯域を割り当てるか、または予約しておく必要がある。しかし、非免許帯域を介して通信する周辺装備がエネルギーディテクション技法に基づいてアクセスを試みるため、効率的なNR-Uサービスが難しいという問題点がある。よって、NR-U技術が根付くために従来の非免許帯域装置との共存方案、及び効率的に無線チャネルを共有する方案に関する研究が先行すべきである。つまり、NR-U装置が従来の非免許帯域装置に影響を及ぼさない強力なメカニズムが開発されるべきである。
【0112】
図15は、従来の非免許帯域で動作する通信方式(例えば、無線LAN)を示す図である。非免許帯域で動作する装置は殆どLBT(Listen-Before-Talk)基盤で動作するため、データを伝送する前にチャネルをセンシングするクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment,CCA)を行う。
【0113】
図15を参照すると、無線LAN装置(例えば、AP、STA)は、データを伝送する前にキャリアセンシングを行ってチャネルが使用中(busy)であるのかをチェックする。データを伝送しようとするチャネルで一定強度以上の無線信号が感知されれば該当チャネルは使用中であると判断され、無線LAN装置は該当チャネルに対するアクセスを遅延する。このような過程をクリアチャネル評価といい、信号感知有無を決定するレベルをCCA臨界値(CCA threshold)という。一方、該当チャネルで無線信号が感知されないかCCA臨界値より小さい強度の無線信号が感知されれば、前記チャネルは遊休(idle)状態であると判別される。
【0114】
チャネルが遊休状態と判別されれば、伝送するデータがある端末はディファー期間(defer duration)(例えば、AIFS(Arbitration InterFrame Space)、PIFS(PCF IFS)の後にバックオフ手順を行う。ディファー期間は、チャネルが遊休状態になった後、端末が待つべき最小時間を意味する。バックオフ手順は、端末をディファー期限の後任意の時間の間更に待たせるようにする。例えば、端末は競争ウィンドウ(Contention Window、CW)内で該当端末に割り当てられた乱数(random number)分のスロットタイムを前記チャネルが遊休状態の間に減少させながら待機し、スロットタイムをいずれも消尽した端末は該当チャネルに対するアクセスを試みる。
【0115】
チャネルのアクセスに成功したら、端末は前記チャネルを介してデータを伝送する。データの伝送に成功したら、競争ウィンドウサイズ(CWS)は初期値(CWmin)にリセットされる。逆に、データの伝送に失敗したらCWSは2倍に増加する。それによって、端末は以前の乱数範囲の2倍の範囲内で新たな乱数を割り当てられて、次のCWでバックオフ手順を行う。無線LANでは、データの伝送に対する受信応答情報としてACKのみ定義されている。よって、データの伝送に対してACKが受信されればCWSは初期値にリセットされ、データの伝送に対してフィードバック情報が受信されなければCWSは2倍になる。
【0116】
上述したように、従来の非免許帯域における通信は殆どLBT基盤で動作するため、NR-Uシステムにおけるチャネルアクセスも従来装置と共存するためにLBTを行う。詳しくは、NRにおける非免許帯域上のチャネルアクセス方法は、LBTの有無/適用方式によって以下の4つのカテゴリに区分される。
【0117】
●カテゴリ1:LBTなし
【0118】
-Txエンティティ(entity)は伝送のためのLBT手順を行わない。
【0119】
●カテゴリ2:ランダムバックオフがないLBT
【0120】
-Txエンティティは伝送を行うために、ランダムバックオフなしに第1インターバルの間チャネルが遊休状態であるのかをセンシングする。つまり、Txエンティティは第1インターバルの間チャネルが遊休状態にセンシングされた直後、該当チャネルを介して伝送を行う。前記第1インターバルは、Txエンティティが伝送を行う直前の予め設定された長さのインターバルである。一実施例によると、第1インターバルは25usの長さのインターバルであってもよいが、本発明はこれに限らない。
【0121】
●カテゴリ3:固定サイズのCWを利用してランダムバックオフを行うLBT
【0122】
-Txエンティティは固定サイズのCW内で乱数を獲得してバックオフカウンター(または、バックオフタイマー)Nの初期値に設定し、設定されたバックオフカウンターNを利用してバックオフを行う。つまり、バックオフ手順において、Txエンティティはチャネルが予め設定されたスロット期間の間に遊休状態とセンシングされるたびにバックオフカウンターを1ずつ減少させる。ここで、前記予め設定されたスロット期間は9usであってもよいが、本発明はこれに限らない。バックオフカウンターNは初期値から1ずつ減少され、バックオフカウンターNの値が0に到達したら、Txエンティティは伝送を行う。一方、バックオフを行うために、Txエンティティは第2インターバル(つまり、ディファー期間Td)の間チャネルが遊休状態であるのかを先にセンシングする。本発明の実施例によると、Txエンティティは第2インターバル内の少なくとも一部の期間(例えば、1つのスロット期間)の間チャネルが遊休状態であるのか否かに応じて、前記第2インターバルの間チャネルが遊休状態であるのか否かをセンシング(または決定)する。第2インターバルはTxエンティティのチャネルアクセス優先順位クラスに基づいて設定され、16usの期間と連続したm個のスロット期間で構成される。ここで、mはチャネルアクセス優先順位クラスによって設定された値である。Txエンティティは、第2インターバルの間チャネルが遊休状態とセンシングされれば、バックオフカウンターを減少させるためのチャネルセンシングを行う。一方、バックオフ手順の途中にチャネルが占有状態とセンシングされれば、バックオフ手順は中断される。バックオフ手順を中断した後、Txエンティティは追加の第2インターバルの間チャネルが遊休状態とセンシングされれば、バックオフを再開する。このように、Txエンティティは、第2インターバルに加えてバックオフカウンターNのスロット期間の間チャネルが遊休状態であれば伝送を行う。この際、バックオフカウンターNの初期値は固定サイズのCW内で獲得される。
【0123】
●カテゴリ4:可変サイズのCWを利用してランダムバックオフを行うLBT
【0124】
-Txエンティティは可変サイズのCW内で乱数を獲得してバックオフカウンター(または、バックオフタイマー)Nの初期値に設定し、設定されたバックオフカウンターNを利用してバックオフを行う。より詳しくは、Txエンティティは以前の伝送に対するHARQ-ACK情報に基づいてCWのサイズを調整するが、バックオフカウンターNの初期値は調整されたサイズのCW内で獲得される。Txエンティティがバックオフを行う詳しい過程は、カテゴリ3で説明した通りである。Txエンティティは、第2インターバルに加えてバックオフカウンターNのスロット期間の間チャネルが遊休状態であれば伝送を行う。この際、バックオフカウンターNの初期値は可変サイズのCW内で獲得される。
【0125】
前記カテゴリ1乃至4において、Txエンティティは基地局または端末である。本発明の実施例によって、第1タイプのチャネルアクセスはカテゴリ4のチャネルアクセスを、第2タイプのチャネルアクセスはカテゴリ2のチャネルアクセスをそれぞれ称する。
【0126】
図16は、本発明の実施例によるカテゴリ4LBTに基づくチャネルアクセス過程を示す図である。
【0127】
チャネルアクセスを行うために、まず、Txエンティティは、ディファー期間Tdに対するチャネルセンシングを行うS302。本発明の実施例によると、S302におけるディファー期間Tdに対するチャネルセンシングは、前記ディファー期間Td内の少なくとも一部期間の間のチャネルセンシングを介して行われる。例えば、ディファー期間Tdに対するチャネルセンシングは、前記ディファー期間Td内の1つのスロット期間の間のチャネルセンシングを介して行われる。Txエンティティは、ディファー期間Tdに対するチャネルセンシングを介してチャネルが遊休状態であるのかを確認するS304。チャネルがディファー期間Tdに対して遊休状態とセンシングされれば、TxエンティティはS306に進む。チャネルがディファー期間Tdに対して遊休状態とセンシングされなければ(つまり、占有状態とセンシングされれば)、TxエンティティはS302に戻る。Txエンティティは、チャネルがディファー期間Tdに対して遊休状態とセンシングされるまで前記S302乃至S304の過程を繰り返す。ディファー期間TdはTxエンティティのチャネルアクセス優先順位クラスに基づいて設定され、16usの期間と連続したm個のスロット期間で構成される。ここで、mはチャネルアクセス優先順位クラスによって設定された値である。
【0128】
次に、Txエンティティは予め決定されたCWないから乱数を獲得し、バックオフカウンター(またはバックオフタイマー)Nの初期値に設定してS306、S308に進む。バックオフカウンターNの初期値は、0乃至CWの間の値のうちからランダムに選択される。Txエンティティは、設定されたバックオフカウンターNを利用してバックオフ手順を行う。つまり、Txエンティティは、バックオフカウンターNの値が0に到達するまでS308乃至S316の過程を繰り返してバックオフ手順を行う。一方、
図16ではチャネルがディファー期間Tdに対して遊休状態とセンシングされた後でS306が行われると示されているが、本発明はこれに限らない。つまり、S306はS302乃至S304と独立して行われてもよく、S302乃至S304より先に行われてもよい。S306がS302乃至S304より先に行われる場合、S302乃至S304によってチャネルがディファー期間Tdに対して遊休状態とセンシングされれば、TxエンティティはS308に進む。
【0129】
S308において、TxエンティティはバックオフカウンターNの値が0であるのか確認する。バックオフカウンターNの値が0であれば、TxエンティティはS320に進んで伝送を行う。バックオフカウンターNの値が0ではなければ、TxエンティティはS310に進む。S310において、TxエンティティはバックオフカウンターNの値を1だけ減少させる。一実施例によると、Txエンティティは各スロットに対するチャネルセンシング過程において、選択的にバックオフカウンターの値を1だけ減少させる。この際、Txエンティティの選択によってS10は少なくとも1回スキップされてもよい。次に、Txエンティティは追加のスロット期間に対するチャネルセンシングを行うS312。Txエンティティは、追加のスロット期間に対するチャネルセンシングを介してチャネルが遊休状態であるのかを確認するS314。チャネルが追加のスロット期間に対して遊休状態とセンシングされれば、TxエンティティはS308に戻る。このように、Txエンティティはチャネルが予め設定されたスロット期間の間に遊休状態とセンシングされるたびにバックオフカウンターを1ずつ減少させる。ここで、前記予め設定されたスロット期間は9usであってもよいが、本発明はこれに限らない。
【0130】
前記S314において、チャネルが追加のスロット期間に対して遊休状態とセンシングされなければ(つまり、占有状態とセンシングされれば)、TxエンティティはS316に進む。S316において、Txエンティティはチャネルが追加のディファー期間Tdの間遊休状態であるのか確認する。本発明の実施例によると、S316のチャネルセンシングはスロット単位で行われる。つまり、Txエンティティは追加のディファー期間Tdの全てのスロット期間の間チャネルが遊休状態とセンシングされるのか否かを確認する。追加のディファー期間Td内で占有状態のスロットが検出されれば、Txエンティティは直ちにS316を再開始する。追加のディファー期間Tdの全てのスロット期間の間チャネルが遊休状態とセンシングされれば、TxエンティティはS308に戻る。
【0131】
一方、S308において、バックオフカウンターNの値が0と確認されれば、Txエンティティは伝送を行うS320。Txエンティティは、前記伝送に対応するHARQ-ACKフィードバックを受信するS322。Txエンティティは、受信されたHARQ-ACKフィードバックを介して以前の伝送の成否を確認する。次に、Txエンティティは、受信されたHARQ-ACKフィードバックに基づいて次の伝送のためのCWサイズを調整するS324。
【0132】
このように、Txエンティティはディファー期間Tdに対してチャネルを遊休状態とセンシングした後、N個の追加のスロット期間の間チャネルが遊休であれば伝送を行う。上述したように、Txエンティティは基地局或いは端末であってもよく、
図16のチャネルアクセス過程は基地局の下りリンク伝送及び/または端末の上りリンク伝送に使用される。
【0133】
以下、非免許帯域におけるチャネルアクセスの際にCWSを適応的に調整する方法について提案する。CWSはUE(User Equipment)フィードバックに基づいて調整されるが、CWS調整に使用されるUEフィードバックはHARQ-ACKフィードバック、CQI/PMI/RIを含む。本発明では、HARQ-ACKフィードバックに基づいてCWSを適応的に調節する方法について提案する。HARQ-ACKフィードバックは、ACK、NACK、DTX、及びNACK/DTXのうち少なくとも一つを含む。
【0134】
上述したように、無線LANシステムにおいてもCWSはACKに基づいて調整される。ACKフィードバックが受信されれば、CWSは最小値(CWmin)にリセットされ、ACKフィードバックが受信されなければCWSは増加する。しかし、セルラーシステムでは多重アクセスを考慮したCWSの調整方法が必要である。
【0135】
まず、本発明を説明するために、以下のように用語を定義する。
【0136】
-HARQ-ACKフィードバック値のセット(つまり、HARQ-ACKフィードバックセット):CWSのアップデート/調整に使用されるHARQ-ACKフィードバック値(ら)を意味する。HARQ-ACKフィードバックセットは、CWSが決定される時間にデコーディングされており、利用可能なHARQ-ACKフィードバック値に対応する。HARQ-ACKフィードバックセットは、非免許帯域キャリア(例えば、Scell、NR-Uセル)上の一つ以上のDL(チャネル)伝送(例えば、PDSCH)に対するHARQ-ACKフィードバック値(ら)を含む。HARQ-ACKフィードバックセットは、DL(チャネル)伝送(例えば、PDSCH)に対するHARQ-ACKフィードバック値(ら)、例えば、複数の端末からフィードバックされる複数のHARQ-ACKフィードバック値を含む。HARQ-ACKフィードバック値は、コードブロックグループ(CBG)または伝送ブロック(TB)に対する受信応答情報を示し、ACK、NACK、DTX、またはNACK/DTXのうちいずれか一つを示す。文脈によって、HARQ-ACKフィードバック値はHARQ-ACK値、HARQ-ACK情報ビット、及びHARQ-ACK応答などの用語と混用される。
【0137】
-基準ウィンドウ:非免許帯域キャリア(例えば、Scell、NR-Uセル)において、HARQ-ACKフィードバックセットに対応するDL伝送(例えば、PDSCH)が行われる時間区間を意味する。基準ウィンドウは、実施例によってスロットまたはサブフレーム単位で定義される。基準ウィンドウは、一つ以上の特定スロット(またはサブフレーム)を指す。本発明の実施例によると、特定スロット(または基準スロット)は、少なくとも一部のHARQ-ACKフィードバックを利用し得ると期待される最も最近のDL伝送バーストの開始スロットを含む。
【0138】
図17は、HARQ-ACKフィードバックに基づいて競争ウィンドウのサイズ(CWS)を調整する方法の一実施例を示す図である。
図17の実施例において、Txエンティティは基地局でRxエンティティは端末であってもよいが、本発明はこれに限らない。また、
図17の実施例は基地局のDL伝送のためのチャネルアクセス過程を仮定するが、少なくとも一部の構成は端末のUL伝送のためのチャネルアクセス過程に適用されてもよい。
【0139】
図17を参照すると、Txエンティティがn番目のDL伝送バーストを非免許帯域キャリア(例えば、Scell、NR-Uセル)で伝送した後S402、追加のDL伝送が必要であれば、LBTチャネルアクセスに基づいて(n+1)番目のDL伝送バーストを伝送するS412。ここで、伝送バーストは、一つ以上の隣接スロット(またはサブフレーム)を介した伝送を指す。
図17は、上述した第1タイプのチャネルアクセス(つまり、カテゴリ4のチャネルアクセス)に基づいたチャネルアクセス手順及びCWS調整方法を例示している。
【0140】
まず、Txエンティティは非免許帯域キャリア(例えば、Scell、NR-Uセル)上のPDSCH伝送(ら)に対応するHARQ-ACKフィードバックを受信するS404。CWS調整に使用されるHARQ-ACKフィードバックは、非免許帯域キャリア上の最も最近のDL伝送バースト(つまり、n番目のDL伝送バースト)に対応するHARQ-ACKフィードバックを含む。より詳しくは、CWS調整に使用されるHARQ-ACKフィードバックは、最も最近のDL伝送バースト内で基準ウィンドウ上のPDSCH伝送に対応するHARQ-ACKフィードバックを含む。基準ウィンドウは、一つ以上の特定スロット(またはサブフレーム)を指す。本発明の実施例によると、特定スロット(または基準スロット)は、少なくとも一部のHARQ-ACKフィードバックを利用し得ると期待される最も最近のDL伝送バーストの開始スロットを含む。
【0141】
HARQ-ACKフィードバックが受信されれば、伝送ブロックTB別にHARQ-ACK値が獲得される。HARQ-ACKフィードバックは、TB-基盤のHARQ-ACKビットシーケンスとCBG-基板HARQ-ACKのうち少なくとも一つを含む。HARQ-ACKフィードバックがTB-基盤のHARQ-ACKビットシーケンスであれば、一つのTB当たり一つのHARQ-ACK情報ビットが獲得される。一方、HARQ-ACKフィードバックがCBG-基盤のHARQ-ACKビットシーケンスであれば、一つのTB当たりN個のHARQ-ACK情報ビット(ら)が獲得される。ここで、NはPDSCH伝送のRxエンティティに構成された一つのTB当たりCBGの最大個数である。本発明の実施例によると、CWSを決定するためにHARQ-ACKフィードバックの各TB別HARQ-ACK情報ビット(ら)によって、各TB別のHARQ-ACK値(ら)が決定される。より詳しくは、HARQ-ACKフィードバックがTB-基盤のHARQ-ACKビットシーケンスであれば、該当TBの一つのHARQ-ACK情報ビットがHARQ-ACK値に決定される。しかし、HARQ-ACKフィードバックがCBG-基盤のHARQ-ACKビットシーケンスであれば、該当TBに含まれたCBGに対応するN個のHARQ-ACK情報ビット(ら)に基づいて一つのHARQ-ACK値が決定される。
【0142】
次に、Txエンティティは、S404で決定されたHARQ-ACK値に基づいてCWSを調整するS406。つまり、TxエンティティはHARQ-ACKフィードバックの各TB別HARQ-ACK情報ビット(ら)によって決定されたHARQ-ACK値(ら)に基づいてCWSを決定する。より詳しくは、HARQ-ACK値(ら)のうちNACKの割合に基づいてCWSが調整される。まず、以下のように変数が定義される。
【0143】
-p:優先順位クラス値
-CW_min_p:優先順位クラスpの予め設定されたCWS最小値
-CW_max_p:優先順位クラスpの予め設定されたCWS最大値
-CW_p:優先順位クラスpを伝送するためのCWS。CW_pは優先順位クラスpの許容されたCWSセットに含まれたCW_min_pとCW_max_pとの間の複数のCWS値のうちいずれか一つの値に設定される。
【0144】
本発明の実施例によると、CWSは以下のステップによって決定される。
【0145】
ステップA-1)まず、優先順位クラスpに対し、CW_pはCW_min_pに設定される。この際、優先順位クラスpは{1、2、3、4}を含む。
【0146】
ステップA-2)基準ウィンドウkのPDSCH伝送(ら)に対するHARQ-ACK値のうちNACKの割合がZ%以上であれば、全ての優先順位クラスpに対してCW_pは次に高い許容値に増加される(また、ステップA-2に留まる)。そうでなければ、ステップA-1に進む。ここで、Zは0≦Z≦100の範囲の予め設定された整数であり、一実施例によると、{30、50、70、80、100}のうち一つの値に設定される。
【0147】
ここで、基準ウィンドウkはTxエンティティによる最も最近の伝送開始スロット(またはサブフレーム)を含む。また、基準ウィンドウkは、少なくとも一部のHARQ-ACKフィードバックが可能であると予想されるスロット(またはサブフレーム)である。もしCW_p=CW_max_pでれば、CW_pを調整するための次に高い許容値はCW_max_pである。
【0148】
次に、TxエンティティはS406で決定されたCWS内から乱数を選択し、バックオフカウンターNの初期値に設定するS408。Txエンティティは、設定されたバックオフカウンターNを利用してバックオフを行うS410。つまり、Txエンティティは、チャネルが遊休状態とセンシングされるスロット期間ごとにバックオフカウンターを1ずつ減少させる。バックオフカウンターの値が0に到達したら、Txエンティティは該当チャネルで(n+1)番目のDL伝送バーストを伝送するS412。
【0149】
一方、上述したCWS調整過程において、HARQ-ACKフィードバックのうちACK及びNACKだけでなくDTXまたはNACK/DTXが共に考慮されるのか否かが決定されるべきである。本発明の実施例によると、非免許帯域における伝送がセルフ-キャリアスケジューリングに基づくものであるのか、或いはクロス-キャリアスケジューリングに基づくものであるのかによって、CWSの調整過程でDTXまたはNACK/DTXが共に考慮されるのか否かが決定される。
【0150】
セルフ-キャリアスケジューリングの際、非免許帯域キャリア上のDL伝送(例えば、PDSCH)は同一非免許帯域キャリア上で伝送される制御チャネル(例えば、(E)PDCCH)を介してスケジューリングされる。ここで、DTXは非免許帯域キャリアで隠れノードなどによってDL伝送に失敗した場合であるため、NACKと共にCWS調整に使用される。また、DTXは基地局が端末にスケジューリング情報を含む制御チャネル(例えば、(E)PDCCH)を伝送したにもかかわらず、端末が該当制御チャネルをデコーディングできなかった場合を端末が基地局に知らせる方法のうち一つである。DTXはHARQ-ACKフィードバック値によってのみ判別されるか、HARQ-ACKフィードバック値と実際のスケジューリング状況を考慮して判別される。本発明の実施例によると、セルフ-キャリアスケジューリング状況において、CWSを調整するためにDTX及びNACK/DTXはNACKでカウントされる。つまり、基準ウィンドウkのPDSCH伝送(ら)に対するHARQ-ACK値のうちNACK、DTX、及びNACK/DTXを合算した割合がZ%以上であれば、CWSは次に高い許容値に増加される。そうでなければ、CWSは最小値にリセットされる。
【0151】
クロス-キャリアスケジューリングの際、非免許帯域キャリア上のDL伝送(例えば、PDSCH)は免許帯域キャリア上で伝送される制御チャネル(例えば、(E)PDCCH)を介してスケジューリングされる。この場合、DTXフィードバックは免許帯域キャリア上で伝送された制御チャネルに対する端末のデコーディング状況を判断するのに使用されるため、非免許帯域でチャネルアクセスのためにCWSを適応的に調節することには役に立たない。よって、本発明の実施例によると、免許帯域からのクロス-キャリアスケジューリング状況において、CWSを決定するためにDTXは無視されてもよい。つまり、CWSを調整するためにHARQ-ACK値(ら)のうちACK及びNACKのみを考慮してNACKの割合を算定するか、ACK、NACK、及びNACK/DTXのみを考慮してNACKの割合を算定してもよい。よって、前記NACKの割合を算定する際、DTXは除外される。
【0152】
図18は、本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。本発明の一実施例において、端末は携帯性と移動性が保障される多様な種類の無線通信装置、またはコンピューティング装置で具現される。端末はUE、STA(Station)、MS(Mobile Subscriber)などと称される。また、本発明の実施例において、基地局はサービス地域に当たるセル(例えば、マクロセル、フェムトセル、ピコセルなど)を制御及び管掌し、信号の送り出し、チャネルの指定、チャネルの監視、自己診断、中継などの機能を行う。基地局は、gNB(next Generation NodeB)またはAP(Access Point)などと称される。
【0153】
図示したように、本発明の一実施例による端末100は、プロセッサ110、通信モジュール120、メモリ130、ユーザインタフェース部140、及びディスプレイユニット150を含む。
【0154】
まず、プロセッサ110は多様な命令またはプログラムを実行し、端末100内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ100は端末100の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ110は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ110はスロット構成情報を受信し、それに基づいてスロットの構成を判断して、判断したスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
【0155】
次に、通信モジュール120は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード121、122、及び非免許帯域通信インターフェースカード123のような複数のネットワークインターフェースカード(network interface card、NIC)を内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール120は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とは異なって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
【0156】
セルラー通信インターフェースカード121は、移動通信網を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード121は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード121の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0157】
セルラー通信インターフェースカード122は、移動通信網を利用して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード122は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード122の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0158】
非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域である第3周波数帯域を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHz、5GHz、6GHz、7GHz、または52.6GHz以上の帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード123の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0159】
次に、メモリ130は、端末100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線通信を行うのに必要な所定のプログラムが含まれる。
【0160】
次に、ユーザインタフェース140は、端末100に備えられた多様な形態の入/出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいて端末100を制御する。また、ユーザインタフェース140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づく出力を行う。
【0161】
次に、ディスプレイユニット150は、ディスプレイ画面に多様なイメージを出力する。前記ディスプレイユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサ110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレイオブジェクトを出力する。
【0162】
また、本発明の実施例による基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220、及びメモリ230を含む。
【0163】
まず、プロセッサ210は多様な命令またはプログラムを実行し、基地局200内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ210は基地局200の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ210は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ210はスロット構成情報をシグナリングし、シグナリングしたスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
【0164】
次に、通信モジュール220は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LANアクセスを行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール220は、セルラー通信インターフェースカード221、222、及び非免許帯域通信インターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール220は一体型統合モジュールと示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とはことなって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
【0165】
セルラー通信インターフェースカード221は、移動通信網を利用して上述した端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード221は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード221の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0166】
セルラー通信インターフェースカード222は、移動通信網を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード222は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード222の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0167】
非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域である第3周波数帯域を利用して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHz、5GHz、6GHz、7GHz、または52.6GHz以上の帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード223の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0168】
図18に示した端末100及び基地局200は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。また、端末100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部150及びディスプレイユニット150などは端末100に選択的に備えられてもよい。また、ユーザインタフェース140及びディスプレイユニット150などは、必要によって基地局200に追加に備えられてもよい。
【0169】
図19は、本発明の一実施例であり、非免許帯域で上りリンクデータを送信するための方法の一例を示すフローチャートである。
【0170】
図19を参照すると、端末は、非免許帯域においてPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を送信するために、活性化されたBWPでチャネルセンシングを行い、センシングされたチャネルが遊休状態である場合、遊休状態のチャネルでPUSCHを基地局に送信する。
【0171】
具体的に、端末は、基地局から、下りリンク制御情報を受信するための情報、及びPUSCH送信のための情報を含むRRC設定(Radio Resource Control Configuration)を受信する(S19010)。
【0172】
端末は、受信したRRC設定に含まれた情報に基づいて下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信することができる(S19020)。
【0173】
DCIは、PUSCH送信のために割り当てられたリソースに関連したリソース割り当て情報、参照信号に関連した設定情報などが含まれてよい。
【0174】
また、複数個のBWPが存在する場合、DCIは、端末がPUSCHを送信するために活性化されたBWPを示す指示子、及び非免許帯域(Unlicensed band)で上りリンクデータを送信する場合、
図15で説明したチャネルセンシングを行うためのLBT動作が行われるサブバンドに関連した情報をさらに含むことができる。
【0175】
このとき、サブバンドは、連続して割り当てられてよく、連続して割り当てられたサブバンドに関連した情報は、RIV(Resource Information Value)方式でDCIに含まれてよい。
【0176】
また、活性化されたBWPに含まれるリソースブロック(Resource Block:RB)であるPRBは、一定の間隔でマップされるインターレース(Interlace)構造でBWPに含まれてよく、割り当てられたリソースであるPRBに関連したリソース割り当て情報は、RIV又はビットマップ方式でDCIに含まれてよい。
【0177】
RIV方式は、割り当てられたリソースの開始インデックス及び割り当てられたリソースの長さ情報をDCIに含めて端末に知らせることにより、割り当てられたリソースを端末に認識させる方法を意味し、ビットマップ方式は、各ビットを用いて、割り当てられたリソースの具体的な位置を示す方式を意味する。
【0178】
DCIにサブバンド及び割り当てられたリソースに関連した情報を含める方法は、下の
図20~
図22で詳細に説明する。
【0179】
その後、端末は、チャネルセンシング動作を行い、割り当てられたサブバンドが遊休であるか否かを判断する(S19030)。仮に、割り当てられたサブバンドが遊休でないと、
図15で説明した方法で再びサブバンドをセンスすることができる。一方、割り当てられたサブバンドが遊休であると、端末は、割り当てられたサブバンドに含まれたPRBを用いて基地局にPUSCHを送信することができる(S19040)。
【0180】
図20は、本発明の一実施例であり、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信のためのリソース構造の一例を示す図である。
【0181】
図20を参照すると、端末に割り当てられた一つ以上のBWPのうち、多重LBTサブバンドを有する活性化されたBWP上で上りリンクPUSCH送信のための候補LBTサブバンドが存在し得る。
【0182】
具体的に、NR-Uのための一つのキャリア内でBWPベース動作を行うための上りリンクにおけるチャネル接続方法は、次のように4つの方式が考慮されてよい。
【0183】
第一に、基地局は端末に、上りリンク送信のための一つ以上の多重BWPを構成し、そのうち少なくとも一つのBWPを活性化(activation)させる。端末は、少なくとも一つのBWPのうち一つ以上のBWPで上りリンクチャネルアクセスに成功する場合、チャネルアクセスに成功した一つ以上のBWPでPUSCHを送信することができる。
【0184】
このとき、基地局は、活性化されたBWPのうち、基地局が端末における上りリンク送信を行うように意図する一つ以上の活性化されたBWPに関する情報を、暗示的(implicit)又は明示的(explicit)シグナリングによって端末に知らせることができる。
【0185】
これにより、端末が送信を行うように意図されていない一つ以上の活性化されたBWPで不要にチャネルアクセスが行われることを防止することができる。すなわち、基地局は、少なくとも一つの活性化されたBWPのうち、上りリンク送信を行うように意図する一つ以上の活性化されたBWPに関する情報を、暗示的(implicit)又は明示的(explicit)シグナリングによって端末に知らせることができる。
【0186】
例えば、端末は、基地局から送信されたDCIにより、上りリンク送信を行う活性化されたBWPに関する情報を暗示的又は明示的に受信し、上りリンク送信を行う活性化されたBWPを認識することができる。
【0187】
基地局が暗示的又は明示的シグナリングを用いて、上りリンク送信の行われる少なくとも一つのBWPを端末に知らせることによって、上りリンク送信のために割り当てられたものでない活性化されたBWPで端末がチャネル接続を行う不要な動作を防止することができる。
【0188】
また、基地局は、端末の上りリンク送信のための活性化されたBWPに含まれたLBTサブバンド単位で上りリンクスケジューリングの有無を明示的又は暗示的に端末に知らせることができる。例えば、上りリンクスケジューリングの有無がLBTサブバンド単位でDCIに含まれて端末に送信されてよい。
【0189】
したがって、端末は、一つの活性化されたBWPに複数個のLBTサブバンドが含まれた場合にも、複数個のLBTサブバンドのうち、PUSCH送信のためにスケジュールされて割り当てられた少なくとも一つのLBTサブバンドでのみチャネルアクセスを行うことができる。
【0190】
端末は、チャネルアクセスに成功したか否かによって、PUSCHを送信するか否かを決定することができる。
【0191】
基地局は、一つ以上の活性化されたBWPに関する情報を端末に明示的に伝達するためにULグラント(UL grant)に含めて送信でき、一つの活性化されたBWP内でPUSCHの送信のためにスケジュールされて割り当てられたLBTサブバンドに関する情報を明示的シグナリングによって端末に送信するためにULグラントに含めて送信することができる。
【0192】
すなわち、基地局は、上りリンク送信のために活性化されたBWP、及びBWP内に上りリンク送信のためにスケジュールされて割り当てられたLBTサブバンドを、指示子(indication)を用いて端末に送信することができる。
【0193】
例えば、端末のPUSCH送信のために活性化されたBWP及びPUSCH送信のためにスケジューリングによって割り当てられたLBTサブバンドは、DCIに含まれた指示子で端末に指示されてよい。
【0194】
また、PUSCH送信のために活性化されたBWP及びPUSCH送信のためにスケジューリングによって割り当てられたLBTサブバンドは、ビットマップ(bit-map)方式で端末に指示されたり、或いはLBTサブバンドが連続して割り当てられ得るように、
図20に示すようにLBTサブバンドが割り当てられるそれぞれの場合を、基地局は端末に指示することができる。例えば、基地局は端末に、連続して割り当てられたサブバンドの開始インデックス及び長さを含む指示子を送信でき、端末は、基地局から送信した指示子に含まれたサブバンドの開始インデックス及び長さに基づき、連続して割り当てられたLBTサブバンドを認識することができる。端末は、認識されたサブバンドでLBT動作を行ってチャネルアクセスに成功する場合、PUSCH送信を行うことができる。
【0195】
第二に、基地局は端末に上りリンク送信のための一つ以上の多重BWPを構成し、その一部又は全部のBWPを活性化(activation)させる。端末は、活性化されたBWPの少なくとも一つのBWPで上りリンクチャネルアクセスに成功する場合、チャネルアクセスに成功した少なくとも一つのBWPのうち一つのBWPでPUSCHを送信することができる。
【0196】
このとき、基地局は、活性化されたBWPのうち、基地局が端末における上りリンク送信を行うように意図する一つ以上の活性化されたBWPに関する情報を、暗示的(implicit)又は明示的(explicit)シグナリングで端末に知らせることができる。これにより、端末が送信を行うように意図されていない一つ以上の活性化されたBWPで不要にチャネルアクセスを行うことを防止することができる。すなわち、基地局は、少なくとも一つの活性化されたBWPのうち、上りリンク送信を行うように意図する一つの活性化されたBWPに関する情報を、暗示的(implicit)又は明示的(explicit)シグナリングで端末に知らせることができる。
【0197】
例えば、端末は、基地局から送信されたDCIにより、上りリンク送信を行う活性化されたBWPに関する情報を暗示的又は明示的に受信し、上りリンク送信を行う活性化されたBWPを認識することができる。
【0198】
基地局が暗示的又は明示的シグナリングを用いて上りリンク送信の行われる一つのBWPを端末に知らせることにより、上りリンク送信のために割り当てられたものでない活性化されたBWPで端末がチャネル接続を行う不要な動作を防止することができる。
【0199】
また、基地局は、端末の上りリンク送信のための活性化されたBWPに含まれたLBTサブバンド単位で端末に上りリンクスケジューリングの有無を明示的又は暗示的に知らせることができる。例えば、LBTサブバンド単位で上りリンクスケジューリングの有無がDCIに含まれて端末に送信されてよい。
【0200】
したがって、端末は、一つの活性化されたBWPに複数個のLBTサブバンドが含まれた場合にも、複数個のLBTサブバンドのうち、PUSCH送信のためにスケジュールされて割り当てられた少なくとも一つのLBTサブバンドでのみチャネルアクセスを行うことができる。
【0201】
端末は、チャネルアクセスに成功したか否かによって、PUSCHを送信するか否かを決定することができる。
【0202】
基地局は、一つ以上の活性化されたBWPに関する情報を端末に明示的に伝達するためにULグラントを用いることができる。一つの活性化されたBWP内でPUSCHの送信のためにスケジュールされて割り当てられたLBTサブバンドに関する情報を明示的シグナリングで端末に送信するために基地局はULグラントを用いることができる。
【0203】
すなわち、基地局は、上りリンク送信のために活性化されたBWP、及びBWP内に上りリンク送信のためにスケジュールされて割り当てられたLBTサブバンドを、指示子(indication)で端末に送信することができる。
【0204】
例えば、端末のPUSCH送信のために活性化されたBWP、及びPUSCH送信のためにスケジューリングによって割り当てられたLBTサブバンドは、DCIに含まれた指示子で端末に指示されてよい。
【0205】
また、PUSCH送信のために活性化されたBWP、及びPUSCH送信のためにスケジューリングによって割り当てられたLBTサブバンドは、ビットマップ(bit-map)方式で端末に指示されるか、LBTサブバンドが連続して割り当てられ得るように
図20に示すようにLBTサブバンドが割り当てられるそれぞれの場合を、基地局は端末に指示することができる。例えば、基地局は端末に、連続して割り当てられたサブバンドの開始インデックス及び長さを含む指示子を送信でき、端末は、基地局から送信された指示子に含まれたサブバンドの開始インデックス及び長さに基づき、連続して割り当てられたLBTサブバンドを認識することができる。端末は、認識されたサブバンドでLBT動作を行ってチャネルアクセスに成功する場合、上りリンク送信を行うことができる。
【0206】
第三に、基地局は端末に上りリンク送信のための一つ以上の多重BWPを構成し、そのうち一つのBWPを活性化(activation)させる。端末は、活性化された一つのBWPに設定されて含まれた一つ以上のLBTサブバンドの全体においてチャネルアクセスに成功する場合、当該BWPで基地局にPUSCHを送信することができる。
【0207】
このとき、基地局は、基地局が端末における上りリンク送信を行うように意図する活性化されたBWPに関する情報を、暗示的又は明示的シグナリングで端末に知らせることができる。また、基地局は、端末の上りリンク送信のための活性化されたBWPに含まれたLBTサブバンド単位で上りリンクスケジューリングの有無を明示的又は暗示的に端末に知らせることができる。したがって、端末は、一つの活性化されたBWPに含まれた複数個のLBTサブバンドのうち、PUSCH送信のためにスケジュールされて割り当てられたLBTサブバンドでのみチャネル接続を行うことにより、BWP内に各端末に割り当てられた一つ又は複数のLBTサブバンドにおけるチャネル接続の成否によってPUSCHに送信するか否かが決定される方法が用いられてよい。
【0208】
基地局は、一つの活性化されたBWPに関する情報を端末に明示的に伝達するために、活性化されたBWPに関する情報をULグラントに含めて端末に送信でき、一つの活性化されたBWP内でPUSCHの送信のためにスケジュールされて割り当てられたLBTサブバンドに関する情報を端末に明示的シグナリングで送信するためにULグラントに含めることができる。
【0209】
すなわち、基地局は、上りリンク送信のために活性化されたBWP及びBWP内に上りリンク送信のためにスケジュールされて割り当てられたLBTサブバンドを、指示子で端末に送信することができる。
【0210】
例えば、端末のPUSCH送信のために活性化されたBWP及びPUSCH送信のためにスケジューリングによって割り当てられたLBTサブバンドは、DCIに含まれた指示子により端末に指示されてよい。
【0211】
また、PUSCH送信のために活性化されたBWP及びPUSCH送信のためにスケジューリングによって割り当てられたLBTサブバンドは、ビットマップ方式で端末に指示されるか、LBTサブバンドが連続して割り当てられ得るように下の
図20のようにLBTサブバンドが割り当てられるそれぞれの場合を、基地局が端末に指示することができる。例えば、基地局は、端末に連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始インデックス及び長さを含む指示子を送信でき、端末は、基地局から送信された指示子に含まれたLBTサブバンドの開始インデックス及び長さに基づき、連続して割り当てられたLBTのサブバンドを認識することができる。端末は、認識されたLBTサブバンドでLBT動作を行ってチャネルアクセスに成功する場合、上りリンク送信を行うことができる。
【0212】
- 単一BWPがLBT動作の行われる基本単位である20MHzよりも大きい帯域幅(bandwidth:BW)を有する場合、活性化されたBWPにおいてチャネル接続の成否は、BWPの構成及びLBTサブバンドにおけるCCAの成否に基づいて決定されてよい。
【0213】
具体的に、BWPが一つ以上のLBTサブバンドで構成され、ULグラントによりPUSCH送信のために割り当てられた一つ以上のLBTサブバンドにおけるCCAがいずれも成功した場合、PUSCH送信のためのBWPにおけるCCAに成功したと判断されてよく、端末は、CCAに成功したBWPに含まれたLBTサブバンドでPUSCH送信を行うことができる。
【0214】
しかしながら、全てのLBTサブバンドでCCAに成功した場合にのみBWPでCCAに成功したと判断される場合、一部のLBTサブバンドでチャネル接続に成功してチャネルが遊休状態であっても、残り他のLBTサブバンドでCCAに失敗してチャネル接続に失敗すると、活性化されたBWPでPUSCH送信が不可能であり得る。
【0215】
すなわち、活性化されたBWPのうち、基地局から端末にULグラントによりPUSCH送信のために割り当てられた一つ以上のLBTサブバンドの一部のLBTサブバンド単位におけるチャネルアクセスに成功してチャネルが遊休である状態であっても、活性化されたBWPに含まれた残り他のLBTサブバンドにおけるチャネル接続に失敗すれば、全体活性化されたBWP内でPUSCH送信が不可能になり得る。この場合、上りリンクスペクトル効率が減少し、BWPの周波数単位における帯域幅サイズが益々大きくなり、PUSCH送信のために複数のLBTサブバンドが割り当てられる場合、LBTサブバンド単位である20MHz単位のチャネルにおける複数のチャネルアクセス成功がさらに必要となるため、当該活性化されたBWPにおけるチャネルアクセスの成功確率が減り、活性化されたBWPで送信を行う確率が減少することがある。
【0216】
しかし、基地局が端末にPUSCH送信のために割り当てたLBTサブバンドのうちいずれのLBTサブバンドが上りリンクチャネル接続に成功したかを判断(又は認識)できる別のメカニズムがない場合、基地局が端末に割り当てたPUSCH送信のためのリソースに該当するLBTサブバンドにおける探知(detection)を行うことにより、PUSCH送信のためのLBTに端末が成功したか否かが判断(又は、認識)できる。
【0217】
ただし、端末におけるLBT成功の後に、PUSCH送信を行った場合と、端末がLBTに失敗してPUSCHを送信できなかったDTXの有無は、基地局にとって判断又は認識できない。このため、基地局は、端末からPUSCHを送信する場合、フロントローデイングUL DMRS((front-loaded Uplink Dedicated Demodulation Reference Signal)をLBTサブバンド単位で感知(detection)することにより、PUSCH送信のために割り当てられたLBTサブバンドのうち、端末がチャネル接続に成功したLBTサブバンドを認識(又は、判断)でき、同時に、端末におけるLBT成功後に送信を行った場合と、端末がLBTに失敗してPUSCHを送信できなかったDTXの有無を判断することができる。
【0218】
- また、設定されたグラント(configured grant)によってUL送信が行われる場合、基地局が端末にULグラントを用いてBWP内におけるLBTサブバンドを指示するための指示子を送信することができない。したがって、この場合、RRCで設定された時間リソース上で端末に設定された活性化されたBWPにおけるLBTサブバンドのいずれかのLBTサブバンドで端末が上りリンクチャネル接続に成功すれば、当該LBTサブバンドで、設定されたグラント(configured grant)によるUL送信を行うように設定されてもよい。
【0219】
ただし、設定されたグラント(configured grant)によるUL送信の場合、LBTサブバンド単位における送信が行われるようにするためにはLBTサブバンド単位で周波数リソースが設定される必要があり、一つの活性化されたBWPに含まれた一つ以上のLBTサブバンドの少なくとも一つのLBTサブバンドでチャネル接続に成功する必要がある。
【0220】
このとき、ULグラントによるUL送信が割り当てられたLBTサブバンドでのみチャネル接続に成功する場合、ULグラントによるUL送信を優先視し、設定されたグラント(configured grant)によるUL送信が行われないことがある。基地局は、設定されたグラント(configured grant)が送信されるように設定された時間ドメインリソースでは、ULグラントによるUL送信が割り当てられたLBTサブバンドにおける探知の他に、活性化されたBWP内のULグラントによるUL送信が割り当てられないLBTサブバンドにおけるフロントローデイングUL DMRS探知も行い、設定されたグラント(configured grant)送信の有無を判断することができる。
【0221】
第四に、基地局は端末に上りリンク送信のための一つ以上の多重BWPを構成し、そのいずれか一つのBWPを活性化(activation)する。端末は、活性化された一つのBWPに設定されて含まれたLBTサブバンドの全体又は一部でチャネル接続に成功する場合、当該BWPで基地局にPUSCHを送信することができる。
【0222】
このとき、基地局は、基地局が端末における上りリンク送信を行うように意図する活性化されたBWPに関する情報を、暗示的又は明示的シグナリングで端末に知らせることができる。また、基地局は、端末の上りリンク送信のために活性化されたBWPに含まれたLBTサブバンド単位で上りリンクスケジューリングの有無を明示的又は暗示的に端末に知らせることができる。したがって、端末は、一つの活性化されたBWPに含まれた複数個のLBTサブバンドのうち、PUSCH送信のためにスケジュールされて割り当てられたLBTサブバンドでのみチャネル接続を行うことにより、BWP内に各端末に割り当てられた一つ又は複数のLBTサブバンドにおけるチャネル接続の成否によってPUSCHに送信するか否かが決定される方法が用いられてよい。
【0223】
基地局は、一つの活性化されたBWPに関する情報を端末に明示的に伝達するためにULグラントに含めて送信することができ、一つの活性化されたBWP内でPUSCHの送信のためにスケジュールされて割り当てられたLBTのサブバンドに関する情報を、端末に明示的シグナリングを用いて送信するためにULグラントに含めることができる。
【0224】
すなわち、基地局は、上りリンク送信のために活性化されたBWP、及びBWP内に上りリンク送信のためにスケジュールされて割り当てられたサブバンドを、指示子で端末に送信することができる。
【0225】
例えば、端末のPUSCH送信のために活性化されたBWP、及びPUSCH送信のためにスケジューリングによって割り当てられたLBTのサブバンドは、DCIに含まれた指示子で端末に指示されてよい。
【0226】
また、PUSCH送信のために活性化されたBWP、及びPUSCH送信のためにスケジューリングによって割り当てられたLBTのサブバンドは、ビットマップ方式で端末に指示されるか、LBTのサブバンドが連続して割り当てられ得るように下の
図20のようにLBTのサブバンドが割り当てられるそれぞれの場合を、基地局は端末に指示することができる。例えば、基地局は端末に、連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始インデックス及び長さを含む指示子を送信でき、端末は、基地局から送信された指示子に含まれたサブバンドの開始インデックス及び長さに基づき、連続して割り当てられたLBTのサブバンドを認識することができる。端末は、認識されたLBTサブバンドでLBT動作を行ってチャネルアクセスに成功する場合、上りリンク送信を行うことができる。
【0227】
単一BWPがLBT動作の行われる基本単位である20MHzよりも大きい帯域幅(bandwidth:BW)を有する場合、活性化されたBWPでチャネル接続の成否は、BWPの構成及びLBTサブバンドにおけるCCA成否に基づいて決定されてよい。
【0228】
具体的に、BWPが一つ以上のLBTサブバンドで構成され、ULグラントによりPUSCH送信のために割り当てられた一つ以上のLBTサブバンドにおけるCCAが全部又は一部だけ成功した場合、PUSCH送信のためのBWPにおけるCCAに成功したと判断されてよく、端末は、CCAに成功したBWPに含まれたLBTサブバンドでPUSCH送信を行うことができる。
【0229】
また、活性化されたBWPのうち、基地局から端末にULグラントによりPUSCH送信のために割り当てられた一つ以上のLBTサブバンドのうち一部のLBTサブバンド単位でチャネル接続に成功してチャネルが遊休状態である場合、PUSCH送信のためにチャネル接続に成功した割り当てられた一部のLBTサブバンドでPUSCHの送信が行われてよい。
【0230】
しかし、基地局が、PUSCH送信のために割り当てたLBTサブバンドのうち、端末がチャネル接続に失敗して一部のLBTサブバンドでPUSCH送信が不可能であり得る。したがって、基地局は、PUSCH送信のためのリソースの割り当てを、LBTサブバンド単位で割り当て可能に設定し、一部のLBTサブバンドでのみ端末からPUSCH送信が可能であり、一部のLBTサブバンドでのみPUSCHが送信されても、基地局が当該LBTサブバンドで送信されるPUSCHを受信することができる。
【0231】
しかし、基地局が端末にPUSCH送信のために割り当てたLBTサブバンドのいずれかのLBTサブバンドが上りリンクチャネル接続に成功したか否かを判断できるメカニズムを別個に有しない場合、基地局は端末にPUSCH送信のために割り当てたリソースに該当するLBTサブバンドにおける探知だけを行うことにより、端末におけるPUSCH送信のためにLBTの成否を判断することができる。
【0232】
このとき、端末におけるLBT成功の後に、PUSCH送信を行った場合と、端末がLBTに失敗してPUSCHを送信できなかったDTXの有無は、基地局にとって判断又は認識できない。したがって、基地局は、端末からPUSCHを送信する場合、フロントローデイングUL DMRSをLBTサブバンド単位で感知(detection)することにより、PUSCH送信のために割り当てられたLBTサブバンドのうち、端末がチャネル接続に成功したLBTサブバンドを認識(又は、判断)でき、同時に、端末におけるLBT成功後に送信を行った場合と、端末がLBTに失敗してPUSCHを送信できなかったDTXの有無を判断することができる。
【0233】
また、設定されたグラント(configured grant)によってUL送信が行われる場合、基地局が端末にULグラントを用いてBWP内におけるLBTサブバンドを指示するための指示子を送信することができない。したがって、この場合、RRCで設定された時間リソース上で端末に設定された活性化されたBWPにおけるLBTサブバンドのいずれかのLBTサブバンドで端末が上りリンクチャネル接続に成功すれば、当該LBTサブバンドで、設定されたグラント(configured grant)によるUL送信を行うように設定されてよい。
【0234】
ただし、設定されたグラント(configured grant)によるUL送信の場合、LBTサブバンド単位における送信が行われるようにするためにはLBTサブバンド単位で周波数リソースが設定される必要があり、一つの活性化されたBWPに含まれた一つ以上のLBTサブバンドの少なくとも一つのLBTサブバンドでチャネル接続に成功する必要がある。
【0235】
このとき、ULグラントによるUL送信が割り当てられたLBTサブバンドでのみチャネル接続に成功する場合、ULグラントによるUL送信を優先視し、設定されたグラント(configured grant)によるUL送信が行われないことがある。基地局は、設定されたグラント(configured grant)が送信されるように設定された時間ドメインリソースでは、ULグラントによるUL送信が割り当てられたLBTサブバンドにおける探知の他に、活性化されたBWP内のULグラントによるUL送信が割り当てられないLBTサブバンドにおけるフロントローデイングUL DMRS探知も行い、設定されたグラント(configured grant)送信の有無を判断することができる。
【0236】
<一つのBWPに一つ以上のLBTサブバンドを有するように構成された場合のリソース割り当て方法>
【0237】
図21は、LTE-LAAにおける上りリンクリソースを割り当てるためのインターレース(Interlace)構造の一例を示す図である。
【0238】
図21を参照すると、NR-U動作時に、チャネル接続のためのLBT動作を行うために、一つのBWPが一つ以上のLBTサブバンド(sub-band,又はLBTユニット)で構成されてよい。
【0239】
具体的に、上りリンクの送信では、非免許帯域を用いるためには、当該非免許帯域で規定されて要求されるOCBB(occupied channel bandwidth)要求条件を満たさなければならない。
【0240】
例えば、上りリンク送信の場合、公称チャネル帯域幅(nominal channel bandwidth)の80%を満たさなければならないという条件がある。これを満たせるために、LTE-LAAでは、
図21に示すように、同等のPRB間隔を有するように帯域幅全体に拡散(spread)されるように設定されてよい。
【0241】
例えば、システム帯域幅(system bandwidth)において各PRBは、10個の間隔で10インターレース(interlaced)構造を用いてそれぞれの10個の異なるインターレースインデックスが設定されてよく、それぞれの割り当てられたインデックス別にチャネル帯域幅に全体的に割り当てられ得るように設定されてよい。
【0242】
このようなPRB構造は、インターレース構造と呼ぶことができ、NRに基づいて非免許帯域を用いるNR-U動作では、OCB要求事項を満たすためにこのようなインターレース構造が用いられてよい。
【0243】
したがって、このような要求事項を満たせないと、非免許帯域を用いて上りリンク又は下りリンクデータの送信を行うことが不可能であり得る。
【0244】
したがって、本発明は、NRに基づいてOCB要求事項を満たす上に、非免許帯域を用いてデータを送受信するための方法を提案する。
【0245】
すなわち、NRに基づいて非免許帯域を用いて上りリンクデータ又は下りリンクデータを送受信するNR-Uベースの動作において、一つのBWPが一つ以上のLBTサブバンド(又はLBTユニット)で構成されている場合、上りリンクデータの送信のためのリソース割り当て方法を提案する。
【0246】
図22は、一つ以上の帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)のうち多重LBT(Listen Before Talk)サブバンド(sub-band)を有する活性化BWP上で上りリンクPUSCHの送信のための候補LBTサブバンド及びそれに対するインターレース構造の一例を示す図である。
【0247】
図22を参照すると、基地局は、非免許帯域の要求事項であるOCBを満たして非免許帯域を用いるために、活性化されたBWPに含まれたLBTサブバンド及びPRBを一定の間隔で割り当てることができ、割り当てられたLBTサブバンド及びPRBの位置を端末に知らせることができる。
【0248】
具体的に、
図20に示すように、端末別に構成されるBWPのサイズは互いに異なることがあり、それぞれの端末に割り当てられるPRBは一定の間隔で活性化されたBWP内に割り当てられてよい。
【0249】
例えば、
図22に示すように、一つのBWPに含まれたLBTサブバンドの個数をNとし、LBTサブバンド内でインターレース構造を有し、一つのインターレース構造において周波数ドメインにおける個別のRBの間隔はMと定義されてよい。このとき、M値は、異なる副搬送波間隔(subcarrier spacing(SCS))値によって同一であってもよく、SCS値によって異なってもよい。例えば、異なるSCSとして15kHzと30kHzが用いられる場合、15kHzに対してはM値として10或いは11が用いられ、30kHzの場合にはM値として5が用いられてよい。
【0250】
まず、上りリンクデータの送信の場合、端末は、上りリンクデータの送信のための周波数リソースに対するリソース割り当て情報を、基地局から受信することができる。この場合、基地局は、端末に上りリンク周波数リソースを割り当て、連続して割り当てられたLBTサブバンド上でのみインターレース構造を用いて、上りリンク送信のためのリソースを割り当てることができる。又は、基地局は、LBTサブバンドが連続して割り当てられたか或いは不連続して割り当てられたかに関係なく、割り当てられたLBTサブバンド上で、それぞれのLBTサブバンド内におけるインターレース構造を用いて、上りリンク送信のためのリソースを端末に割り当てることができる。
【0251】
NR-U動作のために、一つのBWPが一つ以上のLBTサブバンドで構成され、端末の上りリンク送信時に、基地局のスケジューリング柔軟性(flexibility)及び端末の特定LBTサブバンドでチャネル接続のためのLBT失敗により、不連続のLBTサブバンドの割り当て及び連続のLBTサブバンドの割り当て方式が両方とも用いられてよい。この場合、基地局は端末に、上りリンク送信のための不連続のLBTサブバンドの割り当て情報或いは連続のLBTサブバンドの割り当て情報を知らせることができる。
【0252】
このとき、基地局は、割り当てられたLBTサブバンド及びLBTサブバンドのインターレース構造を端末に指示するために指示子(indication)を送信することができ、LBTサブバンド及びインターレース構造は、共にエンコードされたり或いはそれぞれ個別にエンコードされ、端末に送信されてよい。
【0253】
端末にLBTサブバンド及びインターレース構造を知らせるための指示子は、ビットマップ方式又はRIV方式が用いられてよい。例えば、基地局は指示子を用いて、LBTサブバンドのそれぞれの具体的な位置及びLBTサブバンドにおけるインターレース構造を、ビットマップ方式でそれぞれのビットにより知らせることができる。又は、基地局は、指示子を用いて、LBTサブバンドの開始位置及び長さを知らせ、インターレース構造による開始インターレースのインデックス及び長さを端末に知らせることができる。
【0254】
すなわち、基地局は、連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置、及びインターレース構造を有するPRBのインデックス(又は、位置)を、ビットマップ方式又はRIV方式で端末に知らせることができる。
【0255】
具体的に、基地局は、非免許帯域を用いて端末が上りリンク送信を行うことができるように、LBT動作を行うために割り当てられた連続のLBTサブバンド、及び各LBTサブバンドにPRBを一定の間隔でインターレース構造を有するように割り当てることができる。
【0256】
基地局は、連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した情報、及びインターレース構造を有するPRBに関連した情報(例えば、インデックスなど)を、共に又は個別にエンコードして端末に送信することができる。この時、共に又は個別にエンコードされた情報は、DCIで送信されてよい。このとき、DCIは、BWPのPRBがインターレース構造を有するか否かを示す指示子をさらに含むことができる。
【0257】
基地局は、連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した情報、及びインターレース構造を有するPRBに関連した情報(例えば、インデックスなど)を、ビットマップ方式又はRIV方式を用いてDCIで端末に送信でき、RIV又はビットマップ方式は、特定条件によって選択的に用いられてよい。
【0258】
例えば、特定条件が副搬送波間隔である場合、副搬送波間隔の値によってビットマップ方式又はRIV方法が選択的に用いられてよい。
【0259】
例えば、副搬送波間隔が15kHzである場合、基地局は、RIV方式を用いて、連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置及びインターレース構造を有するPRBのインデックスを共に又は個別にエンコードし、端末にDCIで送信することができる。
【0260】
すなわち、基地局は、連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始位置及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの長さ(又は、位置)をエンコードし、DCIで端末に送信することができる。また、基地局は、インターレース構造を有するPRBの開始インデックス及び連続して割り当てられたPRBの長さインデックスを示す情報を、連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した情報とは別個にエンコードしてDCIに含めるか、或いは、前の連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した情報と共にエンコードしてDCIに含め、端末に送信することができる。
【0261】
又は、副搬送波の間隔が15kHzである場合、基地局は、ビットマップ方式を用いて、連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置及びインターレース構造を有するPRBのインデックスを共に又は個別にエンコードし、端末にDCIで送信することができる。
【0262】
すなわち、基地局は、連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始位置及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの長さ(又は、位置)をエンコードし、DCIで端末に送信することができる。また、基地局は、インターレース構造を有するPRBの開始インデックス及び連続して割り当てられたPRBの長さインデックスを示す情報を、連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した情報とは別個にエンコードしてDCIに含めるか、或いは、前の連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した情報と共にエンコードしてDCIに含め、端末に送信することができる。
【0263】
又は、副搬送波の間隔が30kHzである場合、基地局は、RIV方式を用いて、連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始位置及び長さを示すようにし、インターレース構造を有するPRBのインデックスに対してはビットマップ方式を用いて完全な柔軟性(full flexibility)を有させるために共に又は個別にエンコードし、端末にDCIで送信することができる。
【0264】
すなわち、基地局は、連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始位置及び長さをRIV方式でエンコードしてDCIに含め、端末に送信することができる。また、基地局は、端末に割り当てられたインターレース構造を有するPRBのインデックスを、特定ビットを用いて示すことができる。インターレース構造を有するPRBのインデックスを有する特定ビットは、RIV方式でエンコードしたLBTサブバンドの位置情報とは別個にエンコードしてDCIに含め、端末に送信することができる。
【0265】
又は、副搬送波の間隔が30kHzである場合、基地局はRIV方式を用いて連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始位置及び長さを示すようにし、インターレース構造を有するPRBのインデックスに対しても、RIV方式を用いて共に又は個別にエンコードし、端末にDCIで送信することができる。
【0266】
すなわち、基地局は、連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始位置及び長さをRIV方式でエンコードしてDCIに含め、端末に送信することができる。また、基地局は、端末に割り当てられたインターレース構造を有するPRBのインデックスを、RIVで示すことができ、特定ビットをRIV方式でエンコードしたLBTサブバンドの位置情報とは別個にエンコードしてDCIに含め、端末に送信することができる。
【0267】
又は、副搬送波の間隔が30kHzである場合、基地局は、ビットマップ方式を用いて、連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置及びインターレース構造を有するPRBのインデックスを共に又は個別的エンコードし、端末にDCIで送信することができる。
【0268】
すなわち、基地局は、連続して割り当てられたLBTサブバンドの位置を、ビットマップ方式を用いて特定サイズのビットで示すことができ、特定サイズのビットは、DCIに含まれて端末に送信されてよい。また、基地局は、端末に割り当てられたインターレース構造を有するPRBのインデックスを特定ビットで示すことができ、特定ビットを個別にエンコードしてDCIに含め、端末に送信することができる。
【0269】
又は、LBTサブバンドの位置とインターレース構造を有するPRBのインデックスが互いにマップされてビット値で定義されてよく、それぞれのマップされたビット値はDCIに含まれて端末に送信されてよい。
【0270】
端末は、LBTサブバンド及びインターレース構造を有するPRBに関連した情報を含むDCIを受信すると、LBT動作を行うためのLBTサブバンドを認識することができ、認識されたLBTサブバンドでLBT動作を行った後、LBT動作に成功したLBTサブバンドに含まれたPRBで、上りリンクデータを基地局に送信することができる。
【0271】
LBTサブバンドの位置をビットマップ方式で知らせる場合、割り当てられたLBTサブバンドがN個であり、DCIによるスケジューリング情報に、長さNのビットマップを用いて割り当てられたLBTサブバンドを、端末に指示することができる。また、それぞれのサブバンドのインターレース構造において一つ以上の連続したPRBに関連したインターレース(interlaced)インデックスを割り当てるための状態(state)の数は、M(M+1)/2個が必要であり得る。このようなインターレースインデックスを割り当てるための状態をビットで示すためには、log2{M(M+1)/2}個以上のビット数が必要である。したがって、PRBのインターレースインデックスを示すためには、floor(log2{M(M+1)/2}又はceiling(log2{M(M+1)/2}個のビットが必要であり得る。
【0272】
したがって、不連続のLBTサブバンドの割り当てが許容される場合、上りリンク送信のためのリソース割り当てのためには、N bit(s)+ceiling(log2{M(M+1)/2}(又は、floor(log2{M(M+1)/2})個のビットが必要であり得る。
【0273】
NR-U動作のためには、一つのBWPが一つ以上のLBTサブバンドで構成され、上りリンク送信の場合、端末に上りリンクの周波数リソースが基地局から割り当てられるように、連続のLBTサブバンドにおけるインターレース構造を用いて基地局は上りリンク送信のためのリソースを割り当てることができ、端末は、これにより、リソース割り当てを受けることができる。
【0274】
連続のLBTサブバンド上でのみ上りリンク周波数リソースを割り当てるようにする場合、前述した不連続のサブバンドのリソースの割り当てを許容される方式に用いられる方法を用いて、基地局は、端末に割り当てられたリソースを指示することができる。
【0275】
すなわち、LBTサブバンドの位置をビットマップ方式で知らせる場合、割り当てられたLBTサブバンドがN個であり、DCIを用いたスケジューリング情報に長さNのビットマップにより割り当てられたLBTサブバンドを端末に指示することができる。また、それぞれのサブバンドのインターレース構造において一つ以上の連続したPRBに関連したインターレースインデックスを割り当てるための状態(state)の数は、M(M+1)/2個が必要であり得る。このようなインターレースインデックスを割り当てるための状態をビットで示すためには、log2{M(M+1)/2}個以上のビット数が必要である。したがって、PRBのインターレースインデックスを示すためには、floor(log2{M(M+1)/2}又はceiling(log2{M(M+1)/2}個のビットが必要であり得る。
【0276】
連続のLBTサブバンドでのみインターレース構造を用いて上りリンク送信のためのリソースを割り当てる場合、LBTサブバンドとPRBのそれぞれのインターレース構造のインデックスを個別に分離して端末に指示すると、一つのBWP内に含まれたLBTサブバンドの個数が大きくなり、それぞれのサブバンドのインターレース構造におけるM値が大きくなるにつれて、上りリンクリソース割り当てのための状態の個数が大きくなり得る。
【0277】
したがって、上りリンクリソースを割り当てるためのRA(Resource Allocaiton)フィールドのビット数が増加し得るため、連続のLBTサブバンド上でのみインターレース構造を用いて上りリンク送信のためのリソースを割り当て、これを端末にスケジュールする場合、LBTサブバンドの割り当て情報とインターレース構造の割り当てによるインデックスは共にエンコードされ、端末に指示子でスケジュールされ得る。
【0278】
端末は、基地局から送信されるスケジューリング情報(又は、DCI)に含まれている一つのRAフィールド(又は、リソース割り当て情報)の値から、一つ以上のLBTサブバンドの位置及び当該LBTサブバンド内におけるインターレース構造のPRBのリソース情報を認識することができる。
【0279】
端末は、認識されたそれぞれのLBTサブバンド別にチャネル接続のためのLBTを行い、LBT動作によってチャネルアクセスに成功すれば、当該リソースで基地局に上りリンク送信を行うことができる。以下、具体的な方法について説明する。
【0280】
(方法1)
図20及び
図22に示すように、連続のLBTサブバンドだけが割り当てられる場合、LBTサブバンドの個数がNであれば、連続して割り当てられ得るLBTサブバンドの組合せの数は、下記の数7によって計算されてよい。
【数7】
【0281】
また、インターレース構造において一つ以上の連続したPRBのインターレースインデックスを割り当てるための状態の個数は、M(M+1)/2個になり得る。M(M+1)/2個の状態が設定される場合、一つ以上の連続したLBTサブバンドと一つ以上の連続したインターレース構造のPRBインデックスを共にエンコードして端末に指示する場合、一つ以上の連続したLBTサブバンドと一つ以上の連続したインターレース構造のPRBのための状態の数は、下記の数式8のように設定されてよい。
【数8】
【0282】
図22の一実施例として、Nの値が4である場合、連続して割り当て可能なLBTサブバンドの組合せの数は10であり、副搬送波間隔が15kHzである場合、Mの値は10であり得るので、一つ以上の連続したLBTサブバンドと一つ以上の連続したインターレース構造のための総状態の数は、550個の状態が設定されてよい。
【0283】
この場合、割り当てられたLBTサブバンドの位置を、インターレース構造で割り当てられたPRBのインデックスとは別個に、ビットマップを用いて割り当てる場合、すなわち、4ビット+6ビット(55個の状態)=10ビットに、9個の予備状態(reserved state)だけが残り、インターレース構造に追加の既に設定されたマッピング方式のためには9個の状態だけ割り当て可能な場合と比較すれば、リソース割り当てのためのRAフィールドのビット数は10ビットと同一であり得る。ただし、同じRAフィールドのビットサイズを基準にして共にエンコードする方法は、個別のエンコーディング方法に比べて474個の状態が残り得る。すなわち、共にエンコードする方法は、個別のエンコーディング方法よりも474個の状態をさらにマップさせることができる。
【0284】
したがって、既に設定されたマッピング方式による基地局のリソース割り当て方法において、リソース割り当てのための柔軟性が増加するという効果がある。また、LBTサブバンドを個別にエンコードして端末に指示する方法と比較したとき、LBTサブバンドが5個以上である場合から始めて、一つ以上の連続したLBTサブバンドと一つ以上の連続したインターレース構造を有するPRBを共にエンコードしてマップする方式は、リソース割り当てのためのビット数を減少させることができる。
【0285】
【0286】
図20を参照すると、Case 1)からCase 10)までに対する一つ以上の連続したLBTサブバンドと連続したインターレース構造が順次に昇順でマップされて計算及び/又は設定されてよく、計算及び/又は設定された情報は指示子で端末に送信されてよい。このとき、指示子は、上りリンクスケジューリング情報を伝達する下りリンク制御情報であるDCIに含まれて送信されてよい。
【0287】
例えば、
図20の場合、case 1)->case 2)->…->case 10)の順に、一つ以上の連続したLBTサブバンドと一つ以上の連続したインターレース構造を有するPRBのインデックスが順次にマップされ、指示子により端末に送信されてよい。
【0288】
又は、LBTサブバンドの個数を優先順位にして順次に昇順でマップされ、計算及び/又は設定されてよく、計算及び/又は設定された情報は、指示子で端末に送信されてよい。このとき、指示子は、上りリンクスケジューリング情報を伝達する下りリンク制御情報であるDCIに含まれて送信されてよい。
【0289】
例えば、
図20の場合、case 1)->case 5)->case 8)->case 10)->case 2)->case 6)->case 9)->case 3)->case 7)->case 4)の順にLBTサブバンドの個数が優先視されて昇順でマップされ、指示子により端末に送信されてよい。
【0290】
基地局は、基地局と端末がBWPに構成されたLBTサブバンドの数と副搬送波間隔によって決定されるM値に基づいて当該情報を計算して上りリンク送信のためのリソースを端末に割り当て、端末に割り当てられたリソースに関連したリソース割り当て情報を含むDCIを送信することができる。
【0291】
端末は、リソース割り当て情報を含むDCIを受信し、端末に割り当てられた一つ以上の連続したLBTサブバンドと一つ以上の連続したインターレース構造を有するPRBを用いて上りリンク送信を行うことができる。
【0292】
(方法2)
それぞれ一つ以上のLBTサブバンド別には、LTE-LAAで用いられた方式によって、一つ以上のインターレース構造を有するリソースの割り当てのためにRIV方式が用いられ、M(M+1)/2値以上の値を有するRIVに対しても、LTE-LAAで用いられる既に設定されたリソースマッピングパターン(predetermined resource mapping pattern)であるマッピングパターンが用いられてよい。
【0293】
例えば、下表5のようなリソースマッピングパターンが用いられてよい。
【表5】
【0294】
表5で、RBSTARTは、インターレース構造を有する連続して割り当てられたRBの開始インデックスを意味し、l値は、インターレース構造を有する連続して割り当てられたRBのインデックスを意味する。
【0295】
本発明において、M値である一つのインターレース構造において周波数ドメインの個別のRBの間隔は、N=Mと説明するが、これに限定されず、M値は様々な値を有することができる。
【0296】
以下、Nは、一つのインターレース構造において周波数ドメインにおける個別のRBの間隔を意味でき、先に
図19~
図22で説明したLBTサブバンドの個数を意味するものではない。すなわち、LTE-LAAで用いられる上りリンクリソース割り当てタイプ3がNR-Uにも適用される場合、20MHzの帯域幅を有するLBTサブバンド単位において連続したインターレース構造の一例として15kHzの副搬送波間隔に10個のインターレース構造を有するPRBのインデックスを基準にすれば、表5のような既に設定されたリソースマッピング方法が用いられてよい。
【0297】
又は、総連続したインターレース構造を示すためのM(M+1)/2個の状態に、X個(例えば、15kHz SCSにおいてM=10の場合、Xの値は8)の状態がさらに用いられてよい。
【0298】
ここで、副搬送波間隔によってさらに設定される既に設定されたリソースマッピングのためのXの個数は、同一又は異なる値を有することができる。方法2では、このような方法を同一に用いながらLBTサブバンドと共にエンコードされて指示される方法を提案する。
【0299】
例えば、数7はそのまま適用される上に、数8が下の数9に修正されて適用されてよい。
【数9】
【0300】
方法1と同様に、方法2も、
図20を参照すると、Case 1)からCase 10)までに対する一つ以上の連続したLBTサブバンドと連続したインターレース構造が順次に昇順でマップされ、計算及び/又は設定されてよく、計算及び/又は設定された情報は、指示子で端末に送信されてよい。このとき、指示子は、下りリンク制御情報であるDCIに含まれて送信されてよい。
【0301】
例えば、
図20の場合、case 1)->case 2)->…->case 10)の順に、一つ以上の連続したLBTサブバンドと一つ以上の連続したインターレース構造を有するPRBのインデックスが順次にマップされ、指示子で端末に送信されてよい。
【0302】
又は、LBTサブバンドの個数を優先順位にして順次に昇順でマップされ、計算及び/又は設定されてよく、計算及び/又は設定された情報は、指示子で端末に送信されてよい。このとき、指示子は、下りリンク制御情報であるDCIに含まれて送信されてよい。
【0303】
例えば、
図20の場合、case 1)->case 5)->case 8)->case 10)->case 2)->case 6)->case 9)->case 3)->case 7)->case 4)の順に、LBTサブバンドの個数が優先視されて昇順でマップされ、指示子で端末に送信されてよい。
【0304】
この場合、方法1)と比較して方法2のcaseに含まれた状態の数は、総連続したインターレース構造を端末に指示するためのM(M+1)/2個の状態に、X個の状態がさらに含まれてよい。
【0305】
上りリンクリソース割り当てタイプ3(Uplink resource allocation type 3)
【0306】
LAAのSCellに適用された上りリンクリソース割り当てタイプ3は、NR-Uのために適用されてよい。上りリンクリソース割り当てタイプ3のためのリソース割り当て情報は、スケジュールされたUEに割り当てられたリソースブロック
【数10】
のセットを示すことができる。ここで、Nの値は、下記の数11の通りである。
【数11】
【0307】
上りリンクRBの個数
【数12】
の値が100である場合、スケジューリンググラント(scheduling grant)のリソース割り当てフィールドは、RIVで構成されてよい。
【数13】
の値が100であり、
【数14】
である場合、
【数15】
及びRIVは、RBの開始リソースブロック(RB
START)及びL(L≧1)に対応してよい。
RIVは、下記の
【数16】
のように定義されてよい。
【0308】
【数17】
の値が0であり、
【数18】
である場合、RIV値は、RBの開始リソースブロック(RB
START)及び表4に対応してよい。
【0309】
図19~
図22で説明した方法は、上りリンク送信方式でDFT拡散OFDM(DFT spreading OFDM)が排除される場合、7個のRB間隔で割り当てられてインターレース構造を有するインデックスがインデクシングされ、
図19~
図22で説明した方法を用いて端末に指示されてよい。
【0310】
しかし、端末からDFT拡散OFDMが用いられるように設定された場合、7個のRB間隔で割り当てられてインターレース構造を有するRBのインデックスに対しては予備インデックス(reserved index)に設定されてよい。
【0311】
本発明は、一つのBWPが一つ以上のLBTサブバンドで構成されている場合、独立してPUSCH送信のために割り当てられたLBTサブバンドを示す指示子と、インターレース構造でPRBを設定して割り当てる方法を比較すると、LBTサブバンドの個数が増加するにつれて又は一つのインターレース構造において周波数ドメインの個別のRBの間隔が増加するにつれて、PUSCH送信のために割り当てられるリソースに関連したリソース割り当て情報(すなわち、一つ以上のLBTサブバンドの位置及び当該LBTサブバンド内でインターレース構造で割り当てられたPRBのリソース割り当て情報)を示すための状態の数を減らすことができる効果がある。
【0312】
図23は、本発明のさらに他の実施例であり、端末が基地局から非免許帯域のリソース割り当てを受けて上りリンクデータを送信するための方法の一例を示すフローチャートである。
【0313】
図23を参照すると、端末は、非免許帯域を用いて上りリンクデータを送信するために、基地局から下りリンク制御情報により、連続のLBTサブバンドを示す割り当て情報とインターレース構造を有するPRBを示す割り当て情報を受信することができ、割り当てられたLBTサブバンドとインターレース構造を有するPRBで上りリンクデータを基地局に送信することができる。
【0314】
具体的に、端末は、基地局からPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信のための少なくとも一つのサブバンド及び前記少なくとも一つのサブバンドのそれぞれを構成する複数個のリソースブロック(Resource Block)の割り当てのための下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信することができる(S23010)。
【0315】
端末は基地局からDCIを受信する前に、DCIの受信のためのパラメータを含むRRC設定情報(RRC Configuration Information)を受信することができる。
【0316】
複数個のリソースブロックは、
図20~
図22で説明した方法のようにシステム帯域幅内で割り当てられてよい。例えば、複数個のリソースブロックは、PRBと呼ぶことができ、システム帯域幅において一定部分(例えば、80%)を占めるために一定の間隔を有しながら連続して割り当てられるインターレース構造で割り当てられてよい。このようなインターレース構造を有する複数個のPRBは、割り当てられたLBTサブバンドに含まれてよい。
【0317】
このとき、前記割り当てられた少なくとも一つのサブバンドは、前記第1リソース割り当て情報に基づき、活性化された帯域幅部分(bandwidth part:BWP)に含まれてよく、一つのBWPにおいて上りリンク送信のために割り当てられる少なくとも一つのサブバンドは、連続して割り当てられてよい。
【0318】
また、前記割り当てられた複数個のリソースブロックは、前記第2リソース割り当て情報に基づき、前記活性化されたBWPに一定の間隔で連続して割り当てられるインターレース構造(Interlace Structure)で含まれてよい。
【0319】
DCIは、
図20~
図22で説明した方法のように、前記割り当てられた少なくとも一つのサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報及び前記割り当てられた複数個のリソースブロックの位置に関連した第2リソース割り当て情報を含むことができる。
【0320】
例えば、DCIは、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの位置に関連した第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報を含むことができ、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報がそれぞれ個別にエンコードされるか、或いは共にエンコードされてDCIに含まれてよい。
【0321】
このとき、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報は、
図20~
図22で説明したように、ビットマップ方式又はRIV方式による指示子で端末に送信されてよい。
【0322】
例えば、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報は、特定条件によってビットマップ方式又はRIV方式で指示されてよい。
【0323】
このとき、特定条件の一例として副搬送波間隔の値によってビットマップ方式又はRIV方式でインターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報が指示子で端末に送信されてよい。
【0324】
例えば、副搬送波間隔が15kHzである場合、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの第1リソース割り当て情報は、RIV方式によってDCIに含まれてよい。
【0325】
すなわち、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの開始インデックス及び連続して割り当てられたリソースブロックのインデックスに関連した値及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始インデックス及び連続して割り当てられたLBTサブバンドのインデックスが個別又は共にエンコードされてDCIに含まれてよい。
【0326】
又は、副搬送波の間隔が15kHzである場合、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの第1リソース割り当て情報は、ビットマップ方式によって指示子で端末に送信されてよい。
【0327】
すなわち、インターレース構造を有する複数個のリソースブロック及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの具体的な位置は、特定サイズを有するビットのそれぞれの値によって個別に又は共にエンコードされてDCIに含まれてよい。
【0328】
又は、副搬送波の間隔が30kHzである場合、連続して割り当てられたLBTサブバンドの第1リソース割り当て情報は、RIV方式によってDCIに含まれてよく、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報は、ビットマップ方式によって指示子でDCIに含まれて端末に送信されてよい。
【0329】
すなわち、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの開始インデックス及び連続して割り当てられたリソースブロックのインデックスに関連した値及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始インデックス及び連続して割り当てられたLBTサブバンドのインデックスが個別に又は共にエンコードされてDCIに含まれてよい。
【0330】
又は、副搬送波間隔が30kHzである場合、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの第1リソース割り当て情報は、ビットマップ方式によって指示子で端末に送信されてよい。
【0331】
すなわち、インターレース構造を有する複数個のリソースブロック及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの具体的な位置は、特定サイズを有するビットのそれぞれの値によって個別に又は共にエンコードされてDCIに含まれてよい。
【0332】
インターレース構造を有する複数個のリソースブロック及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの具体的な位置が共にエンコードされて指示子で端末に送信される場合、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックのインデックスと連続して割り当てられたLBTサブバンドを示す指示子にマップされてよく、それぞれのマッピング状態を示す指示子がDCIに含まれて端末に送信されてよい。
【0333】
その後、端末は、DCIで指示された連続のLBTサブバンドでLBT動作としてチャネルアクセスを行う。
【0334】
端末に割り当てられた連続のLBTサブバンドでチャネルアクセスに成功すれば、その後、端末は、DCIを用いて連続のLBTサブバンドを示す第1リソース割り当て情報とLBTサブバンド内インターレース構造で割り当てられた複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報を用いて前記基地局に前記PUSCHを送信することができる(S23020)。
【0335】
仮に、端末が、割り当てられた連続のLBTサブバンドでチャネルアクセスに失敗すれば、基地局に前記PUSCHを送信しない。
図24は、本発明のさらに他の実施例であり、基地局が端末に非免許帯域のリソースを割り当てて上りリンクデータを受信するための方法の一例を示すフローチャートである。
【0336】
図24を参照すると、基地局は、非免許帯域を用いて上りリンクデータを受信するために、端末に下りリンク制御情報を用いて連続のLBTサブバンドを示す割り当て情報とインターレース構造を有するPRBを示す割り当て情報を指示でき、割り当てられたLBTサブバンドとインターレース構造を有するPRBで上りリンクデータを端末から受信することができる。
【0337】
具体的に、基地局は端末に、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の送信のための少なくとも一つのサブバンド、及び前記少なくとも一つのサブバンドのそれぞれを構成する複数個のリソースブロック(Resource Block)の割り当てのための下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を送信することができる(S24010)。
【0338】
端末は、基地局からDCIを送信する前に、DCIの受信のためのパラメータを含むRRC設定情報(RRC Configuration Information)を送信することができる。
【0339】
複数個のリソースブロックは、
図20~
図22で説明した方法のようにシステム帯域幅内で割り当てられてよい。例えば、複数個のリソースブロックは、PRBと呼ぶことができ、システム帯域幅において一定部分(例えば、80%)を占めるために一定の間隔を有しながら連続して割り当てられるインターレース構造で割り当てられてよい。このようなインターレース構造を有する複数個のPRBは、割り当てられたLBTサブバンドに含まれてよい。
【0340】
このとき、前記割り当てられた少なくとも一つのサブバンドは、前記第1リソース割り当て情報に基づき、活性化された帯域幅部分(bandwidth part:BWP)に含まれてよく、一つのBWPで上りリンク送信のために割り当てられる少なくとも一つのサブバンドは連続して割り当てられてよい。
【0341】
また、前記割り当てられた複数個のリソースブロックは、前記第2リソース割り当て情報に基づき、前記活性化されたBWPに一定の間隔で連続して割り当てられるインターレース構造(Interlace Structure)で含まれてよい。DCIは、
図20~
図22で説明した方法のように、前記割り当てられた少なくとも一つのサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報及び前記割り当てられた複数個のリソースブロックの位置に関連した第2リソース割り当て情報を含むことができる。
【0342】
例えば、DCIは、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの位置に関連した第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報を含むことができ、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報がそれぞれ個別にエンコードされたり、或いは共にエンコードされてDCIに含まれてよい。
【0343】
このとき、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報は、
図20~
図22で説明したように、ビットマップ方式又はRIV方式による指示子で端末に送信されてよい。
【0344】
例えば、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報は、特定条件によってビットマップ方式又はRIV方式で指示されてよい。
【0345】
このとき、特定条件の一例として副搬送波間隔の値によってビットマップ方式又はRIV方式により、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの位置に関連した第1リソース割り当て情報が指示子で端末に送信されてよい。
【0346】
例えば、副搬送波間隔が15kHzである場合、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの第1リソース割り当て情報は、RIV方式によりDCIに含まれてよい。
【0347】
すなわち、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの開始インデックス及び連続して割り当てられたリソースブロックのインデックスに関連した値及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始インデックス及び連続して割り当てられたLBTサブバンドのインデックスが個別に又は共にエンコードされてDCIに含まれてよい。
【0348】
又は、副搬送波の間隔が15kHzである場合、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの第1リソース割り当て情報は、ビットマップ方式により指示子で端末に送信されてよい。
【0349】
すなわち、インターレース構造を有する複数個のリソースブロック及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの具体的な位置は、特定サイズを有するビットのそれぞれの値によって個別に又は共にエンコードされてDCIに含まれてよい。
【0350】
又は、副搬送波の間隔が30kHzである場合、連続して割り当てられたLBTサブバンドの第1リソース割り当て情報はRIV方式によりDCIに含まれてよく、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報はビットマップ方式により指示子でDCIに含まれて端末に送信されてよい。
【0351】
すなわち、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの開始インデックス及び連続して割り当てられたリソースブロックのインデックスに関連した値及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの開始インデックス及び連続して割り当てられたLBTサブバンドのインデックスが個別に又は共にエンコードされてDCIに含まれてよい。
【0352】
又は、副搬送波間隔が30kHzである場合、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックの第2リソース割り当て情報及び割り当てられたLBTサブバンドの第1リソース割り当て情報は、ビットマップ方式により指示子で端末に送信されてよい。
【0353】
すなわち、インターレース構造を有する複数個のリソースブロック及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの具体的な位置は、特定サイズを有するビットのそれぞれの値によって個別に又は共にエンコードされてDCIに含まれてよい。
【0354】
インターレース構造を有する複数個のリソースブロック及び連続して割り当てられたLBTサブバンドの具体的な位置が共にエンコードされて指示子で端末に送信される場合、インターレース構造を有する複数個のリソースブロックのインデックスと連続して割り当てられたLBTサブバンドを示す指示子にマップされてよく、それぞれのマッピング状態を示す指示子がDCIに含まれて端末に送信されてよい。
【0355】
その後、基地局は、DCIで端末に割り当てた連続のLBTサブバンドとインターレース構造で割り当てた複数個のリソースブロックで端末から前記PUSCHを受信することができる(S24020)。
【0356】
以上の本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想又は必須の特徴を変更しない範囲で別の具体的な形態に容易に変形可能であるということが理解できよう。したがって、以上に述べた実施例は、いずれの面においても例示的なもので、限定的でないものとして理解しなければならない。例えば、単一型として説明されている各構成要素は、分散して実施されてもよく、同様に、分散されたものとして説明されている構成要素も結合した形態で実施されてもよい。
【0357】
本発明の範囲は、上述した詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲における意味及び範囲並びにその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0358】
100 端末
110 プロセッサ
120 通信モジュール
130 メモリ
140 ユーザインタフェース
150 ディスプレイユニット
200 基地局