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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-06
(45)【発行日】2024-09-17
(54)【発明の名称】電動弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/04 20060101AFI20240909BHJP
   H02K 11/215 20160101ALI20240909BHJP
【FI】
F16K31/04 A
H02K11/215
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023068334
(22)【出願日】2023-04-19
(62)【分割の表示】P 2020002705の分割
【原出願日】2020-01-10
(65)【公開番号】P2023090763
(43)【公開日】2023-06-29
【審査請求日】2023-04-19
(73)【特許権者】
【識別番号】391002166
【氏名又は名称】株式会社不二工機
(74)【代理人】
【識別番号】110002608
【氏名又は名称】弁理士法人オーパス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松原 悠太
(72)【発明者】
【氏名】吉田 竜也
(72)【発明者】
【氏名】荒井 裕介
(72)【発明者】
【氏名】細谷 岳史
【審査官】橋本 敏行
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-123775(JP,A)
【文献】特開2015-046966(JP,A)
【文献】国際公開第2019/037510(WO,A1)
【文献】特開2016-019362(JP,A)
【文献】特開2003-042325(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/00-31/05
H02K 11/00-11/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁本体と、前記弁本体に取り付けられた円筒状のキャンと、前記キャンの内側に配置された円筒状のマグネットローターと、前記マグネットローターの回転により前記弁本体内のポートを開閉するように駆動される弁体と、前記キャンの外側に配置されたステーターと、を有する電動弁であって、
前記マグネットローターの外周面に、当該マグネットローターの回転軸方向に延在する1または複数のN極およびS極が周方向に交互に並ぶように設けられており、
前記キャンを介して前記マグネットローターと径方向に対向するように第1の磁気センサーおよび第2の磁気センサーが配置され、
前記第1の磁気センサーおよび前記第2の磁気センサーが、前記マグネットローターの磁気を検知し、
前記ステーターが、前記マグネットローターと同軸に配置された第1のステーターおよび第2のステーターと、合成樹脂製のモールドと、を有し、
前記第1のステーターが、周方向に等間隔に並んで配置された複数の極歯を有し、
前記第2のステーターが、周方向に等間隔に並んで配置された、前記第1のステーターが有する複数の極歯の数と同数の複数の極歯を有し、
前記モールドが、前記第1のステーターの前記複数の極歯および前記第2のステーターの前記複数の極歯とともに前記ステーターの内周面を構成し、
前記第1の磁気センサーと前記第2の磁気センサーとが、次の式(1)に示される間隔θ[度]をあけて配置されていることを特徴とする電動弁。
θ=(90/n)+(360×m)/n ・・・(1)
ただし、nは前記第1のステーターが有する極歯数の1/2の値であり、mは任意の整数であり、θ<360度である。
【請求項2】
前記ステーターの内周面における前記モールドによって構成される部分に、前記磁気センサーを収容する位置決め凹部が設けられ
前記位置決め凹部が、前記ステーターの内周面の端部に配置されかつ前記回転軸方向に開口している、請求項1に記載の電動弁。
【請求項3】
前記マグネットローターが、前記ポートを閉じるとき前記回転軸方向の一方側に移動しかつ前記ポートを開くとき前記回転軸方向の他方側に移動し、
前記磁気センサーが、前記ポートを閉じた状態において前記マグネットローターの前記他方側の端面よりも前記一方側に配置されている、請求項1または請求項2に記載の電動弁。
【請求項4】
前記マグネットローターが、前記ポートを閉じるとき前記回転軸方向の一方側に移動しかつ前記ポートを開くとき前記回転軸方向の他方側に移動し、
前記磁気センサーが、前記ステーターより前記回転軸方向の他方側に配置され、前記ポートを閉じた状態において前記キャンを介して前記マグネットローターと径方向に対向するように配置されている、請求項1または請求項2に記載の電動弁。
【請求項5】
前記磁気センサーの前記回転軸方向の位置が、前記ポートを閉じた状態から前記ポートを全開にした状態までのいずれの状態においても前記マグネットローターの全長の範囲内にある、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の電動弁。
【請求項6】
前記ステーターの前記回転軸方向の位置が、前記ポートを閉じた状態から前記ポートを全開にした状態までのいずれの状態においても前記マグネットローターの全長の範囲内にある、請求項5に記載の電動弁。
【請求項7】
前記キャンおよび前記ステーターを収容するケースをさらに有し、
前記ケースには、基板がさらに収容され、
前記磁気センサーが、前記基板と電線で接続されている、請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の電動弁。
【請求項8】
前記第1の磁気センサーおよび前記第2の磁気センサーが、前記N極および前記S極が生じる磁束を検知する、請求項1に記載の電動弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動弁に関する。特に、本発明は、キャンの内側にマグネットローターが配置された電動弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電動弁の一例が特許文献1、2に記載されている。特許文献1の電動弁は、弁体を駆動するためのマグネットローターと、マグネットローターとともに回転される永久磁石と、がキャンの内側に配置されている。この電動弁は、キャンの上方に配置された基板上の磁気センサーによって永久磁石の磁気を検知して、マグネットローターの回転角度を得ている。
【0003】
特許文献2の電動弁は、弁体を駆動するためのマグネットローターと、マグネットローターの回転軸に固定した磁気ドラムと、上記回転軸の上端部に設けた磁石と、がキャンの内側に配置されている。この電動弁は、キャンの外側に配置された回転角検出用磁気センサーおよび上下位置検出用磁気センサーによって磁気ドラムおよび磁石の磁気を検知して、弁開度を演算している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-179133号公報
【文献】特開2001-12633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した電動弁は、マグネットローターとは別部品の永久磁石や磁気ドラムを有することから、部品点数が増加して構造が複雑になり、製造コストが上昇してしまうという課題があった。部品点数の増加を抑えるために、例えば特許文献1の電動弁において、基板上の磁気センサーでマグネットローターの磁気を検知する構成が考えられる。しかしながら、基板とマグネットローターとが比較的大きく離れているため、基板上の磁気センサーでマグネットローターの磁気を検知できなかった。
【0006】
そこで、本発明は、部品点数が比較的少ない構成でマグネットローターが生じる磁束を確実に検知できる電動弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る電動弁は、弁本体と、前記弁本体に取り付けられた円筒状のキャンと、前記キャンの内側に配置された円筒状のマグネットローターと、前記マグネットローターの回転により前記弁本体内のポートを開閉するように駆動される弁体と、前記キャンの外側に配置されたステーターと、を有する電動弁であって、前記マグネットローターの外周面に、当該マグネットローターの回転軸方向に延在する1または複数のN極およびS極が周方向に交互に並ぶように設けられており、前記キャンの外周面上に、前記キャンを介して前記マグネットローターと径方向に対向するように第1の磁気センサーおよび第2の磁気センサーが配置され、前記ステーターが、前記マグネットローターと同軸に配置された第1のステーターと第2のステーターとを有し、前記第1のステーターが、周方向に等間隔に並んで配置された複数のクローポール型の極歯を有し、前記第2のステーターが、周方向に等間隔に並んで配置された、前記第1のステーターが有する複数の極歯の数と同数の複数のクローポール型の極歯を有し、前記第1の磁気センサーが、前記回転軸方向から見たときに、前記マグネットローターの回転軸と前記第1のステーターが有する複数の極歯のうちの1つの極歯の中心とを通る直線上に配置され、前記第2の磁気センサーが、前記回転軸方向から見たときに、前記マグネットローターの回転軸と前記第2のステーターが有する複数の極歯のうちの1つの極歯の中心とを通る直線上に配置されていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、キャンの内側に配置されたマグネットローターの外周面に、当該マグネットローターの回転軸方向に延在する1または複数のN極およびS極が周方向に交互に並ぶように設けられている。そして、キャンの外周面上に、キャンを介してマグネットローターと径方向に対向するように磁気センサーが配置されている。このようにしたことから、マグネットローターの磁極(N極、S極)で生じる磁束は径方向に伝わりやすく、磁気センサーをマグネットローターと径方向に対向するように近接して配置することにより、磁束を磁気センサーに効率的に伝えることができる。これにより、部品点数が比較的少ない構成でマグネットローターが生じる磁束を確実に検知できる。
【0009】
また、磁気センサーが、回転軸方向から見たときに、マグネットローターの回転軸とステーターが有する複数の極歯のうちの1つの極歯の中心(略中心を含む)とを通る直線上に配置されている。ステーターが複数の極歯を有する構成では、マグネットローターが回転を停止すると、(i)極歯とマグネットローターの磁極とが正対した状態、(ii)極歯とマグネットローターの外周面における隣接する磁極間の箇所とが正対した状態、のいずれかとなる。上記(i)の状態では、回転軸方向から見た極歯の位置においてN極からS極に向かう磁束に含まれる径方向成分が最大となり、磁気センサーに伝わる磁束が最も多くなる。上記(ii)の状態では、回転軸方向から見た極歯の位置においてN極からS極に向かう磁束に含まれる径方向成分が最小となり、磁気センサーに伝わる磁束が最も少なくなる。そのため、上記(i)の状態と上記(ii)の状態とを明確に区別することができ、マグネットローターの停止位置を高精度で得ることができる。また、検知した磁束の波形に基づき、マグネットローターの回転方向を得ることができる。
【0010】
本発明において、前記ステーターの内周面に、前記磁気センサーを収容する位置決め凹部が設けられていることが好ましい。このようにすることで、磁気センサーを、ステーターに対して適切に位置決めすることができる。
【0011】
本発明において、前記マグネットローターが、前記ポートを閉じるとき前記回転軸方向の一方側に移動しかつ前記ポートを開くとき前記回転軸方向の他方側に移動し、前記磁気センサーが、前記ポートを閉じた状態において前記マグネットローターの前記他方側の端面よりも前記一方側に配置されていることが好ましい。このようにすることで、回転軸方向に移動するマグネットローターと磁気センサーとが、ポートを閉じた状態(閉弁状態)からポートを全開にした状態(開弁状態)までのいずれの状態においても径方向に対向することになる。そのため、マグネットローターの磁束を確実に検知でき、マグネットローターの回転角度を高精度で得ることができる。
【0012】
本発明において、前記マグネットローターが、前記ポートを閉じるとき前記回転軸方向の一方側に移動しかつ前記ポートを開くとき前記回転軸方向の他方側に移動し、前記磁気センサーが、前記ステーターより前記回転軸方向の他方側に配置され、前記ポートを閉じた状態において前記キャンを介して前記マグネットローターと径方向に対向するように配置されていることが好ましい。このようにすることで、回転軸方向に移動するマグネットローターと磁気センサーとが、ポートを閉じた状態(閉弁状態)からポートを全開にした状態(開弁状態)までのいずれの状態においても径方向に対向することになる。そのため、マグネットローターの磁束を確実に検知でき、マグネットローターの回転角度および回転方向を高精度で得ることができる。
【0013】
本発明において、前記磁気センサーの前記回転軸方向の位置が、前記ポートを閉じた状態から前記ポートを全開にした状態までのいずれの状態においても前記マグネットローターの全長の範囲内にあることが好ましい。このようにすることで、マグネットローターと磁気センサーとが、ポートを閉じた状態(閉弁状態)からポートを全開にした状態(開弁状態)までのいずれの状態においても径方向に対向することになる。そのため、マグネットローターの磁束を確実に検知でき、マグネットローターの回転角度および回転方向を高精度で得ることができる。
【0014】
本発明において、前記ステーターユニットのステーターの前記回転軸方向の位置が、前記ポートを閉じた状態から前記ポートを全開にした状態までのいずれの状態においても前記マグネットローターの全長の範囲内にあることが好ましい。このようにすることで、ポートを閉じた状態(閉弁状態)からポートを全開にした状態(開弁状態)までのいずれの状態においてもマグネットローターにステーターの磁力を効率的に作用させることができ、マグネットローターを効率的に回転させることができる。
【0015】
本発明において、前記キャンおよび前記ステーターを収容するケースをさらに有し、前記ケースには、基板がさらに収容され、前記磁気センサーが、前記基板と電線で接続されていることが好ましい。このようにすることで、磁気センサーを基板から離れた箇所に配置することができる。そのため、基板の位置および姿勢を比較的自由に設定できる。
本発明において、前記第1の磁気センサーおよび前記第2の磁気センサーが、前記N極および前記S極が生じる磁束を検知することが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、部品点数が比較的少ない構成でマグネットローターが生じる磁束を確実に検知できる
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施例に係る電動弁の閉弁状態を示す縦断面図である。
図2図1の電動弁の開弁状態を示す縦断面図である。
図3図1の電動弁のマグネットローターおよびステーターを説明する図である。
図4図1の電動弁のステーターの縦断面図である。
図5】本発明の第2実施例に係る電動弁の閉弁状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例に係る電動弁について、図1図4を参照して説明する。本実施例の電動弁1は、例えば、冷凍サイクル等において冷媒流量を調整するために使用される。第2実施例に係る電動弁も同様である。
【0019】
図1図2は、本発明の第1実施例に係る電動弁の閉弁状態および開弁状態を示す軸線Lに沿う断面図(縦断面図)である。図3は、図1の電動弁のマグネットローターおよびステーターを説明する図である。図3(a)は、図2のX-X線に沿う断面図である。図3(a)において、キャン、マグネットローターおよびステーターの上段ステーターのヨークのみ示しており、また、磁気センサーの位置を破線で示している。図3(b)は、マグネットローターの斜視図である。図3(a)、(b)において、マグネットローターの磁極(N極、S極)を模式的に示している。図4は、図1の電動弁のステーターの縦断面図である。図4は、図3(a)の直線F1および直線F2に沿う断面を示している。
【0020】
図1図2に示すように、電動弁1は、弁本体10と、キャン30と、磁気センサー35a、35bと、駆動機構40と、弁体50と、ステーター60と、ケース70と、を有している。
【0021】
弁本体10は、例えば、アルミニウム合金などの金属材料で構成されている。弁本体10は、直方体状の本体部11と、本体部11の上面11aから上方に向けて突出した円筒部12と、を有している。本体部11の内部には、弁室13が設けられている。本体部11には、図1の左方に延びる流路17と、図1の右方に延びる流路18と、が設けられている。流路17は、弁室13に接続されている。流路18は、弁室13に開口するポート19を介して弁室13に接続されている。
【0022】
円筒部12の外周面の一部には、雄ねじ部12bが設けられている。本体部11には、上面11aに開口する雌ねじ部11bが設けられている。雄ねじ部12bが雌ねじ部11bに螺合されることで、本体部11と円筒部12とが一体的に結合されている。円筒部12の内側空間は、弁室13に接続されている。
【0023】
弁本体10は、さらに鍔部20を有している。鍔部20は、例えば、ステンレスなどの金属材料で構成されている。鍔部20は、円環板状に形成されている。鍔部20の内周縁20aは、円筒部12の上端部にろう付けなどにより接合されている。
【0024】
キャン30は、例えば、ステンレスなどの金属材料で構成されている。キャン30は、上端部が塞がれた円筒状に形成されている。キャン30の下端部は、鍔部20の外周縁20bに溶接などにより接合されている。キャン30の内側には、駆動機構40が配置される。
【0025】
磁気センサー35a、35bは、例えば、ホール素子を有し、感磁面を通過する磁束(磁束密度)の向きおよび大きさに応じた信号を出力するホールICで構成されている。他の種類の磁気センサーを用いてもよい。磁気センサー35a、35bが出力する信号に基づいてマグネットローター41の回転角度を得ることができる。本実施例は、2つの磁気センサー35a、35bを有する構成であるが、磁気センサーを1つのみ有する構成でもよい。
【0026】
磁気センサー35a、35bは、ステーター60の位置決め凹部66a、66bに収容される。磁気センサー35a、35bは、それぞれの感磁面がキャン30の外周面30aに沿うように当該外周面30a上に配置される。磁気センサー35a、35bは、キャン30の外周面30aに接して配置されることが好ましいが、マグネットローター41の磁気を検知できる程度に、キャン30の外周面30aと間隔をあけて配置されていてもよい。
【0027】
駆動機構40は、弁体50を上下方向に駆動する。駆動機構40は、マグネットローター41と、弁軸ホルダー42と、ガイドブッシュ43と、弁軸44と、を有している。
【0028】
マグネットローター41は、キャン30の内径より若干小さい外径を有する略円筒状に形成されている。マグネットローター41の外周面41aには、複数のN極および複数のS極が設けられている。複数のN極および複数のS極は、軸線L方向に延在しており、周方向に等間隔でかつ交互に配置されている。N極およびS極は1つずつ設けられていてもよい。本実施例において、12個のN極および12個のS極が15度間隔で交互に配置されている。マグネットローター41は、キャン30の内側に回転可能に配置されている。図3(a)、(b)にマグネットローター41のN極およびS極の配置イメージを示す。図3(a)、(b)において、斜線領域がN極を模式的に示し、ドット領域がS極を模式的に示す。マグネットローター41の回転軸は軸線Lと一致する。
【0029】
弁軸ホルダー42は、上端が塞がれた円筒状に形成されている。弁軸ホルダー42の上端部には支持リング45がかしめにより固定されており、支持リング45を介して、マグネットローター41と弁軸ホルダー42とが一体的に結合されている。弁軸ホルダー42の内周面には、雌ねじ部42cが設けられている。
【0030】
ガイドブッシュ43は、外径が大きい大径円筒部43aと、大径円筒部43aの上端部に同軸に連設された外径が小さい小径円筒部43bと、を有している。小径円筒部43bの外周面には、弁軸ホルダー42の雌ねじ部42cと螺合される雄ねじ部43cが設けられている。ガイドブッシュ43は、大径円筒部43aが弁本体10の円筒部12の内側に圧入されることにより、弁本体10と一体的に結合されている。
【0031】
弁軸44は、円柱状の胴部44aと、胴部44aの上端部に同軸に連設された胴部44aより小径の上部小径部44bと、を有している。上部小径部44bは、弁軸ホルダー42を貫通して配置されており、抜け止めとなるプッシュナット46が取り付けられている。弁軸44は、弁軸ホルダー42と、弁軸44における胴部44aと上部小径部44bとの間の段部と、の間に配置された圧縮コイルばね47によって、下方に向けて押されている。
【0032】
弁軸ホルダー42には、上ストッパ体48が取り付けられている。ガイドブッシュ43の大径円筒部43aには、下ストッパ体49が取り付けられている。弁軸ホルダー42が回転することにより下限位置に至ると、上ストッパ体48が下ストッパ体49に当接して弁軸ホルダー42のさらなる回転が規制される。
【0033】
弁体50は、弁軸44の下端部に一体的に設けられている。弁体50は、駆動機構40によって上下方向に移動するように駆動され、弁室13に開口するポート19を開閉する。
【0034】
ステーター60は、略円筒状に形成されており、内周面60aにより画定される嵌合孔60bを有している。嵌合孔60bの内径は、キャン30の外径と略同一である。ステーター60は、嵌合孔60bにキャン30が嵌合されることによりキャン30の外側に配置される。ステーター60は、上段ステーター61と、下段ステーター62と、合成樹脂製のモールド65と、を有している。
【0035】
上段ステーター61と下段ステーター62とは、上下に重ねて配置されている。図4に示すように、上段ステーター61は、ヨーク61aと、ヨーク61aにボビン61bを介して巻回されたコイル61cとを有している。ヨーク61aは、周方向に等間隔に並んで配置された複数のクローポール型の極歯63を有している。本実施例において、ヨーク61aは、24個の極歯63を有している。複数の極歯63は、先端(細い方の端部)が下方を向く下向き極歯63aと、先端が上方を向く上向き極歯63bと、を有している。複数の下向き極歯63aと複数の上向き極歯63bとは、周方向に交互に配置されている。
【0036】
下段ステーター62は、上段ステーター61と同様の構成を有している。下段ステーター62は、ヨーク62aと、ボビン62bと、コイル62cと、複数のクローポール型の極歯64(下向き極歯64aおよび上向き極歯64b)と、を有している。下段ステーター62は、上段ステーター61に対して複数の極歯63の間隔の半分だけ周方向にずれて配置されている。本実施例では、複数の極歯63の間隔および複数の極歯64の間隔がそれぞれ15度(360度/24)であり、下段ステーター62は、上段ステーター61に対して7.5度(15度/2)だけ周方向にずれて配置されている。上段ステーター61および下段ステーター62とマグネットローター41とでステッピングモータを構成する。なお、本実施例は、ステーター60がクローポール型の極歯を有する構成について説明するものであるが、他の種類の極歯を有する構成を採用してもよい。
【0037】
モールド65は、上段ステーター61および下段ステーター62内に充填されており、複数の極歯63および複数の極歯64とともにステーター60の内周面60aを構成している。モールド65は、環状部66と、端子支持部67と、を有している。
【0038】
環状部66は、円環状に形成されており、キャン30の外径と同一の内径を有している。環状部66は、上段ステーター61の上面に配置されている。環状部66の内周面(すなわち内周面60aの上部)には、磁気センサー35a、35bを収容する凹部である位置決め凹部66a、66bが設けられている。位置決め凹部66a、66bは、上方に開口している。一方の位置決め凹部66aには、磁気センサー35aが収容される。他方の位置決め凹部66bには、磁気センサー35bが収容される。
【0039】
磁気センサー35a、35bは、位置決め凹部66a、66bに収容されることで、ポート19を閉じた状態(閉弁状態)からポート19を全開にした状態(開弁状態)までのいずれの状態においても、キャン30を介してマグネットローター41の外周面41aと当該マグネットローター41の径方向に対向するように配置される。また、磁気センサー35a、35bは、閉弁状態においてマグネットローター41の上方側の端面よりも下方側に配置されている。
【0040】
磁気センサー35aは、マグネットローター41の回転軸方向から見たときに、回転軸(軸線L)と上段ステーター61の1つの極歯63の中心とを通る直線F1上に配置される。極歯63の「中心」には、中心に加えて略中心を含み、以下同様である。複数のクローポール型の極歯63を備えたヨーク61aを有する構成では、マグネットローター41が回転を停止すると、(i)極歯63とマグネットローター41の磁極とが正対した状態、(ii)極歯63とマグネットローター41の外周面41aにおける隣接する磁極間の箇所とが正対した状態、のいずれかとなる。上記(i)の状態では、回転軸方向から見た極歯63の位置においてN極からS極に向かう磁束に含まれる径方向成分が最大となり、磁気センサー35aに伝わる磁束が最も多くなる。上記(ii)の状態では、回転軸方向から見た極歯63の位置においてN極からS極に向かう磁束に含まれる径方向成分が最小となり、磁気センサー35aに伝わる磁束が最も少なくなる。そのため、上記(i)の状態と上記(ii)の状態とを明確に区別することができ、マグネットローター41の停止位置を高精度で得ることができる。また、検知した磁束の波形に基づき、マグネットローター41の回転方向を得ることができる。
【0041】
磁気センサー35bは、マグネットローター41の回転軸方向からみたときに、回転軸と下段ステーター62の1つの極歯64の中心とを通る直線F2上に配置される。磁気センサー35bにおいても、上記と同様に、上記(i)の状態と上記(ii)の状態とを明確に区別することができ、マグネットローターの停止位置を高精度で得ることができる。
【0042】
また、磁気センサー35aと磁気センサー35bとは、次の式(1)に示される間隔θ[度]をあけて配置されることが好ましい。
θ=(90/n)+(360×m)/n ・・・(1)
ただし、nは1つのステーターが有する極歯数の1/2の値であり、mは任意の整数であり、θ<360度である。
【0043】
磁気センサー35a、35bは、上記式(1)を満たすように配置されることで、一方がマグネットローター41の磁極と正対すると、他方がマグネットローター41の外周面41aにおける隣接する磁極間の箇所と正対する。これにより、磁気センサー35a、35bの一方に検知される磁束が最大のとき、他方によって検知される磁束が最小となる。そのため、マグネットローター41の回転角度をより高精度で得ることができる。また、検知した磁束の波形に基づき、マグネットローター41の回転方向を得ることができる。
【0044】
端子支持部67は、上段ステーター61および下段ステーター62から側方(図1の右方)に延びるように配置されている。端子支持部67は、上段ステーター61のコイル61cおよび下段ステーター62のコイル62cに接続された複数の端子68が埋め込まれている。複数の端子68は、端子支持部67の先端67aから突出しており、フレシキブル基板などにより、後述する基板75と接続されている。
【0045】
ケース70は、略直方体箱状に形成されている。ケース70は、キャン30およびステーター60を収容するように配置されている。ケース70は、弁本体10側に向けて突出する円筒状の筒状部73を有している。筒状部73は、弁本体10の円筒部12を囲むように配置されている。筒状部73と円筒部12との間には、ゴム材などの弾性材料で構成された円環状のOリングである封止部材100が圧縮状態で配置されている。
【0046】
また、ケース70は、基板75を収容している。基板75は、電子部品が実装されるプリント基板である。基板75は、キャン30の上方に軸線Lと直交する姿勢で配置されている。なお、基板75の位置および姿勢は任意である。基板75は、電線77によって磁気センサー35a、35bと接続されている。電線77は、例えば、曲げ伸ばし自在でかつ自立可能な程度に形状を維持できるリード線や、フレキシブル基板などである。基板75には、磁気センサー35a、35bによって出力された信号に基づいて、マグネットローター41の回転角度や弁開度(ポート19の開度)を演算するコンピューターなどからなる演算装置が実装されていてもよい。
【0047】
電動弁1において、弁本体10の円筒部12、ポート19、キャン30、マグネットローター41、弁軸ホルダー42、ガイドブッシュ43、弁軸44、弁体50、ステーター60(上段ステーター61、下段ステーター62、モールド65の環状部66)およびケース70の筒状部73は、それぞれの軸が軸線Lに一致する。換言すると、これらは全て同軸に配置されている。軸線L方向は上下方向に一致する。
【0048】
次に、電動弁1の動作について説明する。
【0049】
電動弁1において、マグネットローター41が一方向に回転するように、上段ステーター61および下段ステーター62に通電する。マグネットローター41とともに弁軸ホルダー42が回転して、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cとガイドブッシュ43の雄ねじ43cとのねじ送り作用により、マグネットローター41および弁軸ホルダー42が下方(すなわち回転軸方向の一方側)に移動する。弁軸ホルダー42とともに弁軸44も下方に移動して弁体50がポート19を閉じる(閉弁状態)。
【0050】
または、電動弁1において、マグネットローター41が他方向に回転するように、上段ステーター61および下段ステーター62に通電する。マグネットローター41とともに弁軸ホルダー42が回転して、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cとガイドブッシュ43の雄ねじ43cとのねじ送り作用により、マグネットローター41および弁軸ホルダー42が上方(すなわち回転軸方向の他方側)に移動する。弁軸ホルダー42とともに弁軸44も上方に移動して弁体50がポート19を開く(開弁状態)。
【0051】
そして、マグネットローター41が回転すると、外周面41aに設けられた各N極および各S極と磁気センサー35a、35bとの位置関係が変化して、磁気センサー35a、35bによって検知される磁束の向きおよび大きさが変化する。これにより、マグネットローター41の回転角度に応じて、磁気センサー35a、35bから出力される信号が変化し、この信号に基づいてマグネットローター41の回転角度および回転方向を得ることができる。
【0052】
以上より、本実施例の電動弁1によれば、キャン30の内側に配置されたマグネットローター41の外周面41aに、当該マグネットローター41の回転軸方向に延在する複数のN極および複数のS極が周方向に交互に並ぶように設けられている。そして、キャン30の外周面30a上に、キャン30を介してマグネットローター41と径方向に対向するように磁気センサー35a、35bが配置されている。このようにしたことから、マグネットローター41の磁極(N極、S極)で生じる磁束は径方向に伝わりやすく、磁気センサー35a、35bをマグネットローター41と径方向に対向するように近接して配置することにより、磁束を磁気センサー35a、35bに効率的に伝えることができる。これにより、部品点数が比較的少ない構成でマグネットローター41が生じる磁束を確実に検知できる。
【0053】
また、ステーター60の内周面60aに、磁気センサー35a、35bを収容する位置決め凹部66a、66bが設けられている。このようにすることで、磁気センサー35a、35bを、ステーター60の極歯63、64に対して適切に位置決めすることができる。
【0054】
また、マグネットローター41が、ポート19を閉じるとき下方に移動しかつポート19を開くとき上方に移動する。磁気センサー35a、35bが、ステーター60の上段ステーター61より上方に配置されている。そして、磁気センサー35a、35bが、ポートを閉じた状態においてキャン30を介してマグネットローター41と径方向に対向するように配置されている。このようにすることで、上下方向に移動するマグネットローター41と磁気センサー35a、35bとが、閉弁状態から開弁状態に至るまで径方向に対向することになる。そのため、閉弁状態から開弁状態までのいずれの状態においてもマグネットローター41の磁束を確実に検知でき、マグネットローター41の回転角度および回転方向を高精度で得ることができる。
【0055】
また、キャン30およびステーター60を収容するケース70を有している。ケース70には、基板75が収容されている。そして、磁気センサー35a、35bが、基板75と電線77で接続されている。このようにすることで、磁気センサー35a、35bを基板75から離れた箇所に配置することができる。そのため、基板75の位置および姿勢の比較的自由に設定できる。
【0056】
(第2実施例)
以下、本発明の第2実施例に係る電動弁について、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第2実施例に係る電動弁の縦断面図である。
【0057】
図5に示すように、第2実施例に係る電動弁2は、弁本体10と、キャン30と、磁気センサー35a、35bと、駆動機構80と、弁体55と、ステーター60と、ケース70と、を有している。
【0058】
電動弁2は、上述した第1実施例の電動弁1と構成の異なる駆動機構80および弁体55を有すること以外は、電動弁1と同一(略同一含む)の構成を有する。以下の説明において、上述した第1実施例と同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0059】
駆動機構80は、弁体55を上下方向に駆動する。駆動機構80は、マグネットローター81と、遊星歯車機構85と、案内部材95と、昇降軸96と、ボール97と、開弁ばね98と、を有している。
【0060】
マグネットローター81は、キャン30の内径より若干小さい外径を有する略円筒状に形成されている。マグネットローター81の外周面には、上述した第1実施例のマグネットローター41と同様に、複数のN極および複数のS極が設けられている。マグネットローター81の回転軸は軸線Lと一致する。マグネットローター81は、回転しても回転軸方向に移動しない。マグネットローター81の上端部は、ローター支持部材82を介してローター軸83に一体的に結合されている。上段ステーター61および下段ステーター62とマグネットローター81とでステッピングモータを構成する。
【0061】
本実施例では、磁気センサー35a、35bの回転軸方向の位置が、閉弁状態から開弁状態までのいずれの状態においてもマグネットローター81の全長の範囲内(すなわちマグネットローター81の下端から上端までの間)にある。このようにすることで、マグネットローター81と磁気センサー35a、35bとが、閉弁状態から開弁状態までのいずれの状態においても径方向に対向することになる。そのため、マグネットローター81の磁束を確実に検知でき、マグネットローター81の回転角度および回転方向を高精度で得ることができる。
【0062】
また、本実施例では、ステーター60の上段ステーター61および下段ステーター62の回転軸方向の位置が、常にマグネットローター81の全長の範囲内にある。このようにすることで、閉弁状態から開弁状態に至るまでマグネットローター81に上段ステーター61および下段ステーター62の磁力を効率的に作用させることができ、マグネットローター81を効率的に回転させることができる。
【0063】
遊星歯車機構85は、マグネットローター81の内側に配置されている。遊星歯車機構85は、太陽歯車86と、固定リング歯車87と、複数の遊星歯車88と、キャリア89と、出力歯車90と、出力軸91と、ギヤケース92と、を有している。太陽歯車86は、ローター支持部材82に一体的に設けられている。固定リング歯車87は、円筒状のギヤケース92の上端に固定されている。遊星歯車88は、太陽歯車86と固定リング歯車87との間に配置されてそれぞれに噛み合っている。キャリア89は、複数の遊星歯車88を回転自在に支持する。出力歯車90は、複数の遊星歯車88に外側から噛み合う有底筒状に形成されている。出力軸91は、その上部が出力歯車90の底部に形成された孔に圧入等によって固定されている。ギヤケース92は、弁本体10の円筒部12の上端部に取り付けられている。
【0064】
案内部材95は、円筒状に形成されており、弁本体10の円筒部12の上端部の内側に配置されている。案内部材95の内周面には雌ねじ部95aが設けられている。
【0065】
昇降軸96は、円柱状に形成されており、案内部材95の雌ねじ部95aに螺合される雄ねじ部96aが外周面に設けられている。昇降軸96は、上端面から上方に突出する平板部96bが設けられている。平板部96bは、遊星歯車機構85の出力軸91に設けられたスリット91aに上下方向に移動可能に挿入されている。昇降軸96は、出力軸91の回転に伴って回転され、雄ねじ部96aと雌ねじ部95aとのねじ送り作用によって上下方向に移動する。
【0066】
ボール97は、昇降軸96と弁体55との間に配置されている。開弁ばね98は、圧縮コイルばねで構成されており、弁体55と弁本体10との間に配置されている。
【0067】
弁体55は、略円柱状に形成されている。弁体55の下端部は、ポート19と上下方向に対向して配置されている。弁体55の上端部は、ボール97を介して昇降軸96と接続されている。弁体55は、開弁ばね98によって上方に向けて押されている。
【0068】
次に、電動弁2の動作について説明する。
【0069】
電動弁2において、マグネットローター81が一方向に回転するように、上段ステーター61および下段ステーター62に通電する。マグネットローター81が回転すると遊星歯車機構85の出力軸91とともに昇降軸96が回転されて、昇降軸96の雄ねじ部96aと案内部材95の雌ねじ部95aとのねじ送り作用により、昇降軸96が下方(回転軸方向の一方)に移動する。昇降軸96によって弁体55が下方に押されて弁体55がポート19を閉じる(閉弁状態)。
【0070】
または、電動弁2において、マグネットローター81が他方向に回転するように、上段ステーター61および下段ステーター62に通電する。マグネットローター81が回転すると遊星歯車機構85の出力軸91とともに昇降軸96が回転されて、昇降軸96の雄ねじ部96aと案内部材95の雌ねじ部95aとのねじ送り作用により、昇降軸96が上方(回転軸方向の他方)に移動する。昇降軸96が上方に移動すると、開弁ばね98によって弁体55が上方に押されて弁体55がポート19を開く(開弁状態)。
【0071】
そして、マグネットローター81が回転すると、外周面に設けられた各N極および各S極と磁気センサー35a、35bとの位置関係が変化して、磁気センサー35a、35bによって検知される磁束の向きおよび大きさが変化する。すなわち、マグネットローター81の回転角度に応じて、磁気センサー35a、35bから出力される信号が変化し、この信号に基づいてマグネットローター81の回転角度を得ることができる。
【0072】
本実施例の電動弁2も、上述した第1実施例の電動弁1と同様の作用効果を奏する。
【0073】
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0074】
(第1実施例)
1…電動弁、10…弁本体、11…本体部、11a…上面、11b…雌ねじ部、12…円筒部、12b…雄ねじ部、13…弁室、17、18…流路、19…ポート、20…鍔部、30…キャン、30a…外周面、35a、35b…磁気センサー、40…駆動機構、41…マグネットローター、41a…外周面、42…弁軸ホルダー、42c…雌ねじ部、43…ガイドブッシュ、43a…大径円筒部、43b…小径円筒部、43c…雄ねじ部、44…弁軸、44a…胴部、44b…上部小径部、45…支持リング、46…プッシュナット、47…圧縮コイルばね、48…上ストッパ体、49…下ストッパ体、50…弁体、60…ステーター、60a…内周面、60b…嵌合孔、61…上段ステーター、61a…ヨーク、61b…ボビン、61c…コイル、62…下段ステーター、62a…ヨーク、62b…ボビン、62c…コイル、63、64…極歯、63a、64a…下向き極歯、63b、64b…上向き極歯、65…モールド、66…環状部、66a、66b…位置決め凹部、67…端子支持部、67a…先端、68…端子、70…ケース、100…封止部材
(第2実施例)
2…電動弁、55…弁体、80…駆動機構、81…マグネットローター、82…ローター支持部材、83…ローター軸、85…遊星歯車機構、86…太陽歯車、87…固定リング歯車、88…遊星歯車、89…キャリア、90…出力歯車、91…出力軸、91a…スリット、92…ギヤケース、95…案内部材、95a…雌ねじ部、96…昇降軸、96a…雄ねじ部、96b…平板部、97…ボール、98…開弁ばね
図1
図2
図3
図4
図5