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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-06
(45)【発行日】2024-09-17
(54)【発明の名称】化粧料組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/55 20060101AFI20240909BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20240909BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20240909BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20240909BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20240909BHJP
   A61K 8/89 20060101ALI20240909BHJP
   A61K 8/891 20060101ALI20240909BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20240909BHJP
【FI】
A61K8/55
A61K8/37
A61K8/86
A61K8/34
A61K8/60
A61K8/89
A61K8/891
A61Q5/00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021079926
(22)【出願日】2021-05-10
(65)【公開番号】P2022173885
(43)【公開日】2022-11-22
【審査請求日】2023-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】390011442
【氏名又は名称】株式会社マンダム
(74)【代理人】
【識別番号】110001232
【氏名又は名称】弁理士法人大阪フロント特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤田 範子
(72)【発明者】
【氏名】紺本 香織
【審査官】川嶋 宏毅
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-202960(JP,A)
【文献】国際公開第2020/195065(WO,A1)
【文献】特開2017-218427(JP,A)
【文献】特開2018-158901(JP,A)
【文献】特開2019-202959(JP,A)
【文献】特開2019-178107(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00-8/99
A61Q 1/00-90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dと、下記成分Eとを含み、
前記成分Aの含有量が0.1質量%以上、5.0質量%以下であり、
前記成分Bの含有量が0.05質量%以上、5.0質量%以下であり、
前記成分Cの含有量が5.0質量%以上、50.0質量%以下であり、
前記成分Dの含有量が3.0質量%以上、20.0質量%以下であり、
前記成分Eの含有量が1.0質量%以上、20.0質量%以下である、化粧料組成物。
成分A:ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸、及びそれらの塩からなる群より選ばれる化合物
成分B:炭素数8以上、12以下のアルキル基を1個以上有するポリグリセリン脂肪酸エステル
成分C:植物油及び/又は脂肪酸トリグリセリド
成分D:グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、及び糖アルコールからなる群より選ばれる多価アルコール
成分E:水
【請求項2】
下記成分Fを含む、請求項1に記載の化粧料組成物。
成分F:グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、1,2-オクタンジオール、アルキルグルコシド、イソステアリン酸プロピレングリコール、及びオクチルドデカノールからなる群より選ばれる成分
【請求項3】
下記成分Gを含む、請求項1又は2に記載の化粧料組成物。
成分G:25℃での粘度が1000万mPa・s以上、3000万mPa・s以下のシリコーン化合物
【請求項4】
下記成分Hを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
成分H:揮発性オイル
【請求項5】
前記成分Hが、下記成分H1を含む、請求項4に記載の化粧料組成物。
成分H1:カプリリルメチコン
【請求項6】
前記成分Cが、前記植物油を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
【請求項7】
前記成分Cが、前記植物油及び前記脂肪酸トリグリセリドである、請求項6に記載の化粧料組成物。
【請求項8】
前記植物油の含有量が0.3質量%以上、20.0質量%以下である、請求項6又は7に記載の化粧料組成物。
【請求項9】
前記成分Cが、前記脂肪酸トリグリセリドを含み、
前記脂肪酸トリグリセリドの含有量が5.0質量%以上、50.0質量%以下である、請求項1~8のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
【請求項10】
毛髪化粧料組成物である、請求項1~9のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪に油分を補い、毛髪に光沢や滑らかさ等を与えることを目的とした毛髪化粧料として、液状油性成分を主成分とする毛髪化粧料が知られている。流動性を有し、使用感が良好である上記毛髪化粧料としては、例えば、下記特許文献1に記載のヘアオイルが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-269726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のヘアオイルのような液状油性成分を主成分とする毛髪化粧料の一般的な整髪特性として、毛髪をまとめる効果がある。しかしながら、従来の毛髪化粧料が発揮する毛髪をまとめる効果は、毛髪の広がりが抑えられる程度の効果である。そのため、従来の毛髪化粧料では、該毛髪化粧料をうねり又はくせのある毛髪に塗布した場合に、うねり又はくせが抑えられるほどの毛髪をまとめる効果が発揮されるとは言い難い。
【0005】
また、従来の毛髪化粧料では、毛髪をまとめる効果が十分に持続しないことがあり、毛髪を処理してから時間が経過するにつれて、まとめられた毛髪が徐々にばらけてくることがある。
【0006】
本発明の目的は、流動性を有し、毛髪をまとめる効果及びその持続性を高めることができる化粧料組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、水を含む化粧料組成物において、流動性を有しつつ、毛髪をまとめる効果及びその持続性を高めることができる化粧料組成物の作製を試みた。本発明者らは、上記の課題を解決できる化粧料組成物の組成を見出した。
【0008】
本発明は、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)と、下記成分(E)とを含み、前記成分(A)の含有量が0.1質量%以上、5.0質量%以下であり、前記成分(B)の含有量が0.05質量%以上、5.0質量%以下であり、前記成分(C)の含有量が5.0質量%以上、50.0質量%以下であり、前記成分(D)の含有量が3.0質量%以上、20.0質量%以下であり、前記成分(E)の含有量が1.0質量%以上、20.0質量%以下である、化粧料組成物を提供する。
【0009】
成分(A):ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸、及びそれらの塩からなる群より選ばれる化合物
成分(B):炭素数8以上、12以下のアルキル基を1個以上有するポリグリセリン脂肪酸エステル
成分(C):植物油及び/又は脂肪酸トリグリセリド
成分(D):グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、及び糖アルコールからなる群より選ばれる多価アルコール
成分(E):水
【0010】
本発明の化粧料組成物は、下記成分(F)を含むことが好ましい。
【0011】
成分(F):グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、1,2-オクタンジオール、アルキルグルコシド、イソステアリン酸プロピレングリコール、及びオクチルドデカノールからなる群より選ばれる成分
【0012】
本発明の化粧料組成物は、下記成分(G)を含むことが好ましい。
【0013】
成分(G):25℃での粘度が1000万mPa・s以上、3000万mPa・s以下のシリコーン化合物
【0014】
本発明の化粧料組成物は、下記成分(H)を含むことが好ましい。
【0015】
成分(H):揮発性オイル
【0016】
本発明の化粧料組成物では、前記成分(H)が、下記成分(H1)を含むことが好ましい。
【0017】
成分(H1):カプリリルメチコン
【0018】
本発明の化粧料組成物では、前記成分(C)が、前記植物油を含むことが好ましい。
【0019】
本発明の化粧料組成物では、前記成分(C)が、前記植物油及び前記脂肪酸トリグリセリドであることが好ましい。
【0020】
本発明の化粧料組成物では、前記植物油の含有量が0.3質量%以上、20.0質量%以下であることが好ましい。
【0021】
本発明の化粧料組成物では、前記成分(C)が、前記脂肪酸トリグリセリドを含み、前記脂肪酸トリグリセリドの含有量が5.0質量%以上、50.0質量%以下であることが好ましい。
【0022】
本発明の化粧料組成物は、毛髪化粧料組成物であることが好ましい。
【発明の効果】
【0023】
本発明の化粧料組成物は、特定の成分(A)と、特定の成分(B)と、特定の成分(C)と、特定の成分(D)と、特定の成分(E)とを、特定の含有量で含むので、流動性を有し、毛髪をまとめる効果及びその持続性を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0025】
本発明の化粧料組成物は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸、及びそれらの塩からなる群より選ばれる化合物と、炭素数8以上、12以下のアルキル基を1個以上有するポリグリセリン脂肪酸エステルと、植物油及び/又は脂肪酸トリグリセリドと、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、及び糖アルコールからなる群より選ばれる多価アルコールと、水とを含む。
【0026】
本明細書においては、上記「ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸、及びそれらの塩からなる群より選ばれる化合物」を「成分(A)」と称する場合がある。
【0027】
本明細書においては、上記「炭素数8以上、12以下のアルキル基を1個以上有するポリグリセリン脂肪酸エステル」を「成分(B)」と称する場合がある。
【0028】
本明細書においては、上記「植物油及び/又は脂肪酸トリグリセリド」を「成分(C)」と称する場合がある。
【0029】
本明細書においては、上記「グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、及び糖アルコールからなる群より選ばれる多価アルコール」を「成分(D)」と称する場合がある。
【0030】
本明細書においては、上記「水」を「成分(E)」と称する場合がある。
【0031】
したがって、本発明の化粧料組成物は、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)と、成分(E)とを含む。
【0032】
本発明の化粧料組成物では、成分(A)の含有量が0.1質量%以上、5.0質量%以下であり、成分(B)の含有量が0.05質量%以上、5.0質量%以下であり、成分(C)の含有量が5.0質量%以上、50.0質量%以下であり、成分(D)の含有量が3.0質量%以上、20.0質量%以下であり、成分(E)の含有量が1.0質量%以上、20.0質量%以下である。
【0033】
本発明の化粧料組成物では、上記の構成が備えられているので、流動性を有し、毛髪をまとめる効果及びその持続性を高めることができる。
【0034】
本発明の化粧料組成物では、成分(A)、成分(D)及び成分(E)が特定の含有量で組み合わせて用いられているので、液晶ゲル構造を形成させることができる。本発明の化粧料組成物では、成分(C)が比較的多量に含まれる場合でも、液晶ゲル構造を形成させることができる。さらに、本発明の化粧料組成物では、成分(B)が特定の含有量で用いられているので、化粧料組成物の粘度をある程度低く抑えることができる。そのため、本発明の化粧料組成物では、流動性のあるオイル様外観にすることができる。
【0035】
本発明の化粧料組成物では、成分(C)が発揮する毛髪をまとめる効果と、成分(D)及び成分(E)が発揮する毛髪を潤しながらまとめる効果との相乗効果により、毛髪をまとめる効果を高めることができ、かつ毛髪がまとめられた状態を長時間持続させることができる。本発明の化粧料組成物が発揮する毛髪をまとめる効果及びその持続性は、従来の化粧料組成物が発揮する毛髪をまとめる効果及びその持続性よりもかなり優れる。そのため、本発明の化粧料組成物では、うねり又はくせのある毛髪に対しても毛髪をまとめる効果及びその持続性を十分に発揮させることができる。また、本発明の化粧料組成物では、ヘアアイロンで伸ばした毛髪のうねり戻りを防ぐこともできる。
【0036】
また、本発明の化粧料組成物では、毛髪のさらさら感を高めることができる。
【0037】
本発明の化粧料組成物は、グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、1,2-オクタンジオール、アルキルグルコシド、イソステアリン酸プロピレングリコール、及びオクチルドデカノールからなる群より選ばれる成分を含んでいてもよい。
【0038】
本明細書においては、上記「グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、1,2-オクタンジオール、アルキルグルコシド、イソステアリン酸プロピレングリコール、及びオクチルドデカノールからなる群より選ばれる成分」を「成分(F)」と称する場合がある。
【0039】
本発明の化粧料組成物は、25℃での粘度が1000万mPa・s以上、3000万mPa・s以下のシリコーン化合物を含んでいてもよい。
【0040】
本明細書においては、上記「25℃での粘度が1000万mPa・s以上、3000万mPa・s以下のシリコーン化合物」を「成分(G)」と称する場合がある。
【0041】
本発明の化粧料組成物は、揮発性オイルを含んでいてもよい。
【0042】
本明細書においては、上記「揮発性オイル」を「成分(H)」と称する場合がある。
【0043】
本発明の化粧料組成物は、成分(A)~(H)以外の他の成分を含んでいてもよい。
【0044】
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(F)、成分(G)、成分(H)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
【0045】
なお、本明細書において、各成分の含有量とは、化粧料組成物中に含まれる全ての該成分の含有量の合計を意味する。例えば、成分(A)の含有量とは、化粧料組成物中の全ての成分(A)の含有量の合計を意味する。
【0046】
以下、本発明の化粧料組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
【0047】
(成分(A))
成分(A)は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸、及びそれらの塩からなる群より選ばれる化合物(少なくとも1の化合物)である。すなわち、成分(A)は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸、及びポリオキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸塩からなる群より選ばれる化合物(少なくとも1の化合物)である。成分(A)を用いることにより、液晶ゲル構造を良好に形成させることができ、流動性を有する化粧料組成物を得ることができる。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0048】
本明細書においては、「ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸及び/又はその塩」を「成分(A1)」と称する場合があり、「ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸及び/又はその塩」を「成分(A2)」と称する場合がある。
【0049】
したがって、成分(A)は、成分(A1)及び/又は成分(A2)である。
【0050】
液晶ゲル構造を有するオイルゲルをより一層良好に形成させる観点から、成分(A)は、成分(A1)及び成分(A2)であることが好ましい。本発明の化粧料組成物は、成分(A1)と成分(A2)とを含むことが好ましい。
【0051】
成分(A1)は、ポリオキシアルキレン残基と1価の飽和脂肪族アルコール残基とから構成されるエーテル(ポリオキシアルキレンアルキルエーテル)のリン酸エステル及び/又はその塩である。成分(A2)は、ポリオキシアルキレン残基と1価の不飽和脂肪族アルコール残基とから構成されるエーテル(ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル)のリン酸エステル及び/又はその塩である。
【0052】
上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテル及び上記ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルにおけるポリオキシアルキレン残基を構成するオキシアルキレン基としては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基及びオキシブチレン基等の炭素数2以上、4以下のオキシアルキレン基等が挙げられる。上記ポリオキシアルキレン基は、1種のみのオキシアルキレン基を含んでいてもよく、2種以上のオキシアルキレン基を含んでいてもよい。
【0053】
上記ポリオキシアルキレンは、ポリオキシエチレンであることが好ましい。成分(A1)は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及び/又はその塩であることが好ましい。成分(A2)は、ポリオキシエチレンアルケニルエーテルリン酸及び/又はその塩であることが好ましい。この場合には、液晶ゲル構造を有するオイルゲルをより一層良好に形成させることができる。
【0054】
成分(A1)におけるオキシアルキレン基の平均付加モル数は、好ましくは2以上、好ましくは25以下、より好ましくは20以下である。この場合には、液晶ゲル構造を有するオイルゲルをより一層良好に形成させることができる。
【0055】
成分(A2)におけるオキシアルキレン基の平均付加モル数は、好ましくは2以上、好ましくは25以下、より好ましくは20以下である。この場合には、液晶ゲル構造を有するオイルゲルをより一層良好に形成させることができる。
【0056】
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを構成する1価の飽和脂肪族アルコール残基は、1価の飽和脂肪族炭化水素基を含む。1価の飽和脂肪族炭化水素基としては、例えば、ラウリル基、セチル基及びステアリル基等の炭素数10以上、36以下(好ましくは炭素数12以上、18以下)の飽和脂肪族炭化水素基が挙げられる。上記1価の飽和脂肪族炭化水素基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
【0057】
ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルを構成する1価の不飽和脂肪族アルコール残基は、1価の不飽和脂肪族炭化水素基を含む。1価の不飽和脂肪族炭化水素基としては、例えば、オレイル基等の炭素数10以上、36以下(好ましくは炭素数12以上、18以下)の不飽和脂肪族炭化水素基が挙げられる。上記1価の不飽和脂肪族炭化水素基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
【0058】
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸及びポリオキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸は、モノエステル体であってもよく、ジエステル体であってもよく、トリエステル体であってもよく、それらのうちの2以上の混合物であってもよい。
【0059】
上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩及び上記ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸塩における塩としては、無機塩、有機アミン塩、及び塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。上記無機塩としては、ナトリウム塩及びカリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩及びカルシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩;アルミニウム塩;亜鉛塩等が挙げられる。上記有機アミン塩としては、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、及びトリエタノールアミン塩等が挙げられる。上記塩基性アミノ酸塩としては、アルギニン塩、及びリジン塩等が挙げられる。
【0060】
成分(A)としては、ラウレス-2リン酸、ラウレス-4リン酸、ジラウレス-10リン酸、トリラウレス-4リン酸等のポリオキシアルキレンラウリルエーテルリン酸;イソラウレス-4リン酸等のポリオキシアルキレンイソラウリルエーテルリン酸;セテス-10リン酸、セテス-20リン酸等のポリオキシアルキレンセチルエーテルリン酸;ステアレス-2リン酸、ステアレス-3リン酸等のポリオキシアルキレンステアリルエーテルリン酸;トリセテアレス-4リン酸等のポリオキシアルキレンセテアリルエーテルリン酸;オレス-3リン酸、オレス-4リン酸、オレス-5リン酸、オレス-7リン酸、オレス-8リン酸、オレス-10リン酸、オレス-20リン酸、ジオレス-8リン酸等のポリオキシアルキレンオレイルエーテルリン酸;(C12-15)パレス-3リン酸、(C12-15)パレス-6リン酸、(C12-15)パレス-9リン酸、ジ(C12-15)パレス-2リン酸、ジ(C12-15)パレス-4リン酸、ジ(C12-15)パレス-6リン酸、ジ(C12-15)パレス-6リン酸、ジ(C12-15)パレス-8リン酸、ジ(C12-15)パレス-10リン酸等のポリオキシアルキレンアルキル(C12-15)エーテルリン酸;及びそれらの塩等が挙げられる。
【0061】
成分(A)は、ポリオキシアルキレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシアルキレンアルキル(C12-15)エーテルリン酸、ポリオキシアルキレンセテアリルエーテルリン酸、ポリオキシアルキレンオレイルエーテルリン酸、及びそれらの塩であることが好ましい。成分(A)は、ラウレス-4リン酸、トリラウレス-4リン酸、(C12-15)パレス-3リン酸、トリセテアレス-4リン酸、オレス-3リン酸、オレス-5リン酸、オレス-7リン酸、ジオレス-8リン酸、オレス-10リン酸、オレス-20リン酸、及びそれらの塩であることがより好ましい。この場合には、液晶ゲル構造を有するオイルゲルをより一層良好に形成させることができる。
【0062】
液晶オイルゲルの形成性の観点から、本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、0.1質量%以上、5.0質量%以下である。
【0063】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは4.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。成分(A)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、液晶ゲル構造を有するオイルゲルをより一層良好に形成させることができる。
【0064】
(成分(B))
成分(B)は、炭素数8以上、12以下のアルキル基を1個以上有するポリグリセリン脂肪酸エステルである。成分(B)を用いることにより、化粧料組成物の粘度を低く抑えることができる。成分(B)を用いることにより化粧料組成物の粘度を低く抑えることができる理由は、成分(B)が炭素数の比較的少ないアルキル基(疎水基)と、極性の高い親水基(ポリグリセリン鎖)とを有する化合物であるために、成分(A)、成分(D)及び成分(E)により形成される液晶相に成分(B)が取り込まれた際に、液晶ゲル構造を適度に緩めるためであると推測されるが、これに限定されない。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0065】
成分(B)は、炭素数8以上、12以下のアルキル基を1個以上有する。成分(B)は、炭素数8以上、12以下のアルキル基を1個のみ有していてもよく、2個有していてもよく、2個以上有していてもよく、3個以上有していてもよい。成分(B)は、炭素数8以上、12以下のアルキル基を10個以下有していてもよく、5個以下有していてもよい。
【0066】
化粧料組成物の粘度をより一層低く抑える観点から、成分(B)は、炭素数8以上、12以下のアルキル基を2個以上有することが好ましく、2個有することがより好ましい。
【0067】
化粧料組成物の粘度をより一層低く抑える観点から、上記炭素数8以上、12以下のアルキル基における炭素数は、好ましくは10以下であり、より好ましくは8又は10である。
【0068】
化粧料組成物の粘度をより一層低く抑える観点から、成分(B)におけるポリグリセリンの平均重合度(グリセリンの平均付加モル数)は、好ましくは2以上、好ましくは10以下、より好ましくは6以下である。
【0069】
成分(B)としては、モノカプリル酸ジグリセリル(カプリル酸ポリグリセリル-2)、ジカプリン酸ヘキサグリセリル(ジカプリン酸ポリグリセリル-6)、モノカプリル酸トリグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ジグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸ジグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4~10)グリセリル、及びジカプリル酸ポリ(2~10)グリセリル等が挙げられる。
【0070】
化粧料組成物の粘度をより一層低く抑える観点から、成分(B)は、カプリル酸ポリグリセリル-2、カプリル酸ポリグリセリル-3、カプリル酸ポリグリセリル-6、及びジカプリン酸ポリグリセリル-6からなる群より選ばれるポリグリセリン脂肪酸エステル(少なくとも1のポリグリセリン脂肪酸エステル)であることが好ましい。
【0071】
化粧料組成物の粘度を低く抑える観点から、本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、0.05質量%以上、5.0質量%以下である。
【0072】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、好ましくは0.07質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、好ましくは4.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、化粧料組成物の粘度をより一層低く抑えることができる。
【0073】
(成分(C))
成分(C)は、植物油及び/又は脂肪酸トリグリセリドである。成分(C)を用いることにより、毛髪をまとめる効果及びその持続性を高めることができる。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0074】
本明細書においては、上記「植物油」を「成分(C1)」と称する場合があり、上記「脂肪酸トリグリセリド」を「成分(C2)」と称する場合がある。
【0075】
したがって、成分(C)は、成分(C1)及び/又は成分(C2)である。
【0076】
成分(C1)としては、マカデミアナッツ油、ユーカリ油、ヤシ油、アボカド油、サフラワー油、オリーブ油、パーム油、パーム核油、ククイナッツ油、シア脂(シアバター)、カカオバター、アーモンド油、ヒマワリ油、ローズヒップ油、カメリアオイル、キウイフルーツシード油、ツバキ油、杏仁油、ゴマ油、大豆油、ホホバ油、ヒマシ油、ヘーゼルナッツ油、メドホーム油、ハッカ油、アルガンオイル、カロットオイル、ラベンダー油、ダマスクバラ花ロウ、センチフォリアバラ花ロウ、ソケイ花ワックス、椿油、及びそれらの水素添加物(例えば、水素添加ヒマシ油、水素添加ホホバ油、水素添加パーム油、水素添加アボカド油、水素添加大豆油等)等が挙げられる。
【0077】
なお、成分(C1)には、スクワラン(オリーブスクワラン及びシュガースクワラン等)は含まれないものとする。
【0078】
成分(C2)としては、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル(トリオクタノイン、トリエチルヘキサノイン)、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリウンデカン酸グリセリル、トリ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリリノール酸グリセリル、トリパルミトレイン酸グリセリル、トリアセチルヒドロキシステアリン酸グリセリル、トリアセチルリシノール酸グリセリル、トリヒドロキシステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/イソステアリン酸/アジピン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ラウリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/リノール酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ステアリン酸)グリセリル、トリ牛脂脂肪酸グリセリル、トリ(牛脂脂肪酸/ミンク油脂肪酸/タラ肝油脂肪酸)グリセリル、トリ(ミンク油脂肪酸/パルミチン酸)グリセリル、トリヤシ油脂肪酸グリセリル、トリラノリン脂肪酸グリセリル、トリ(リシノレイン酸/カプロン酸/カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ脂肪酸(C10-18)グリセリル、トリ脂肪酸(C12-18)グリセリル、水添トリ脂肪酸(C12-18)グリセリル、トリ脂肪酸(C12-20)グリセリル、トリ脂肪酸(C18-36)グリセリル、トリ分岐脂肪酸(C10-40)グリセリル、トリ分岐脂肪酸(C12-31)グリセリル、(水添ロジン/ジイソステアリン酸)グリセリル、トリ(パーム油脂肪酸/パーム核油脂肪酸/オリーブ油脂肪酸/マカデミアナッツ油脂肪酸/アブラナ種子油脂肪酸)グリセリル、トリ(ヒマシ脂肪酸/オリーブ脂肪酸)グリセリル、トリ(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、及びトリ(ミンク脂肪酸/パルミチン酸)グリセリル等が挙げられる。
【0079】
毛髪をまとめる効果及びその持続性を高める観点から、成分(C)は、成分(C1)を含むことが好ましく、成分(C1)及び成分(C2)であることがより好ましい。本発明の化粧料組成物は、成分(C1)を含むことが好ましく、成分(C1)と成分(C2)とを含むことがより好ましい。
【0080】
毛髪をまとめる効果及びその持続性を高める観点から、本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、5.0質量%以上、50.0質量%以下である。
【0081】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは7.0質量%以上、より好ましくは10.0質量%以上、更に好ましくは12.0質量%以上、好ましくは40.0質量%以下、より好ましくは35.0質量%以下、更に好ましくは30.0質量%以下である。成分(C)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、べたつきなく、毛髪をまとめる効果及びその持続性をより一層高めることができる。
【0082】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(C1)の含有量は、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.8質量%以上、好ましくは20.0質量%以下、より好ましくは15.0質量%以下、更に好ましくは5.0質量%以下、特に好ましくは3.0質量%以下である。成分(C1)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、べたつきなく、毛髪をまとめる効果及びその持続性をより一層高めることができる。
【0083】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(C2)の含有量は、好ましくは5.0質量%以上、より好ましくは10.0質量%以上、好ましくは50.0質量%以下、より好ましくは40.0質量%以下、更に好ましくは30.0質量%以下である。成分(C2)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、べたつきなく、毛髪をまとめる効果及びその持続性をより一層高めることができる。
【0084】
本発明の化粧料組成物が成分(G)を含む場合には、本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは40.0質量%以下、より好ましくは35.0質量%以下、更に好ましくは30.0質量%以下である。この場合には、成分(C)と成分(G)との相溶性をより一層高めることができる。
【0085】
本発明の化粧料組成物が成分(G)を含む場合には、本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(C1)の含有量は、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。この場合には、成分(C1)と成分(G)との相溶性をより一層高めることができる。
【0086】
(成分(D))
成分(D)は、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、及び糖アルコールからなる群より選ばれる多価アルコール(少なくとも1の多価アルコール)である。成分(D)を用いることにより、液晶ゲル構造を有するオイルゲルを良好に形成させることができる。また、成分(D)を用いることにより、毛髪にうるおい感を与えながら毛髪をまとめる効果を発揮させることができる。成分(D)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0087】
皮膚への刺激を低減する観点からは、上記ポリエチレングリコールの数平均分子量は、好ましくは50以上、より好ましくは100以上、好ましくは10000以下、より好ましくは1000以下である。
【0088】
上記糖アルコールとしては、ソルビトール、マルチトール、トレハロース、エリスリトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ガラクチトール、及びマンニトール等が挙げられる。
【0089】
毛髪をまとめる効果及びその持続性を高める観点から、本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、3.0質量%以上、20.0質量%以下である。
【0090】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、好ましくは4.0質量%以上、より好ましくは5.0質量%以上、好ましくは15.0質量%以下、より好ましくは10.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、液晶ゲル構造を有するオイルゲルの形成性をより一層良好にすることができる。また、成分(D)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛髪にうるおい感をより一層与えることができ、また、毛髪をまとめる効果及びその持続性をより一層高めることができる。
【0091】
(成分(E))
成分(E)は、水である。成分(E)は、精製水であることが好ましい。成分(E)を用いることにより、液晶ゲル構造を有するオイルゲルを良好に形成させることができる。
【0092】
液晶ゲル構造を有するオイルゲルを良好に形成させる観点から、本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、1.0質量%以上、20.0質量%以下である。
【0093】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、好ましくは2.0質量%以上、より好ましくは5.0質量%以上、好ましくは15.0質量%以下、より好ましくは10.0質量%以下である。成分(E)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、液晶ゲル構造を有するオイルゲルをより一層良好に形成させることができる。
【0094】
(成分(F))
成分(F)は、グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、1,2-オクタンジオール、アルキルグルコシド、イソステアリン酸プロピレングリコール、及びオクチルドデカノールからなる群より選ばれる成分(少なくとも1の成分)である。成分(F)を用いることにより、液晶相の流動性を高めることができ、化粧料組成物の粘度を適度に低下させることができる。成分(F)を用いることにより化粧料組成物の粘度を適度に低下させることができる理由は、適度な極性を有する成分(F)が、成分(A)、成分(D)及び成分(E)により形成される液晶相に取り込まれるためであると推測されるが、これに限定されない。成分(F)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0095】
上記ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテルにおけるオキシエチレン基の平均付加モル数は、好ましくは3以上、好ましくは20以下、より好ましくは10以下である。
【0096】
上記アルキルグルコシドとしては、デシルグルコシド、及びラウリルグルコシド等が挙げられる。上記アルキルグルコシドは、デシルグルコシドであることが好ましい。
【0097】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(F)の含有量は、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。成分(F)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、化粧料組成物の粘度をより一層良好にすることができる。
【0098】
(成分(G))
成分(G)は、25℃での粘度が1000万mPa・s以上、3000万mPa・s以下のシリコーン化合物である。成分(G)を用いることにより、毛髪上に皮膜を形成させることができる。このため、毛髪のべたつき及び不自然な光沢を抑え、自然な風合いとすることができ、軽い感触を与えることができる。さらに、毛髪の指どおりを向上させたり、軋みを抑えたりして、毛髪の手触りを良好にすることができ、毛髪のすべり感を高めることができる。成分(G)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0099】
上述の効果を発揮する観点から、成分(G)の25℃における粘度は、1000万mPa・s以上、3000万mPa・s以下であり、好ましくは1200万mPa・s以上、好ましくは2500万mPa・s以下である。
【0100】
成分(G)は、25℃での粘度が1000万mPa・s以上、3000万mPa・s以下のジメチコノール及び/又は25℃での粘度が1000万mPa・s以上、3000万mPa・s以下のジメチルポリシロキサンを含むことが好ましい。
【0101】
本明細書においては、上記「25℃での粘度が1000万mPa・s以上、3000万mPa・s以下のジメチコノール」を「成分(G1)」と称する場合があり、上記「25℃での粘度が1000万mPa・s以上、3000万mPa・s以下のジメチルポリシロキサン」を「成分(G2)」と称する場合がある。
【0102】
したがって、成分(G)は、成分(G1)及び/又は成分(G2)を含むことが好ましい。本発明の化粧料組成物は、成分(G1)と成分(G2)とを含むことが好ましい。
【0103】
成分(G1)は、ジメチルポリシロキサンの末端メチル基が水酸基に置換された化合物である。
【0104】
上述の効果を発揮する観点から、成分(G1)の25℃での粘度は、好ましくは1200万mPa・s以上、好ましくは2500万mPa・s以下である。
【0105】
成分(G1)の市販品としては、商品名「XF49-C2499」、商品名「XF49-C2520」、商品名「XF49-C4470」、商品名「XF49-C2497」、商品名「XF49-C4996」、及び商品名「XF49-C2070」(いずれも、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
【0106】
成分(G2)は、ジメチコンである。なお、成分(G2)には、成分(G1)に該当する成分は含まれない。
【0107】
上述の効果を発揮する観点から、成分(G2)の25℃での粘度は、好ましくは1200万mPa・s以上、好ましくは2500万mPa・s以下である。
【0108】
成分(G2)の市販品としては、商品名「XF49-811」、商品名「XF49-813」、商品名「XF49-D1747」、商品名「XF49-B2317」、及び商品名「XF49-B1747」(いずれも、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)等が挙げられる。
【0109】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(G)の含有量は、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは3.0質量%以下である。成分(G)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、毛髪のべたつき及び不自然な光沢を抑えつつ、毛髪の手触りをより一層良好にすることができ、毛髪のすべり感をより一層高めることができる。
【0110】
(成分(H))
成分(H)は、揮発性オイルである。成分(H)は、25℃で揮発性を有するオイル(油分)である。成分(H)を用いることにより、成分(C)及び成分(G)等の油性成分を相溶化させることができる。また、化粧料組成物の塗布後に成分(H)は揮発する。成分(H)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0111】
成分(H)の沸点は、例えば250℃以下であり、好ましくは230℃以下である。
【0112】
成分(H)としては、環状シリコーン油、メチルトリメチコン、エチルトリシロキサン、トリシロキサン、カプリリルメチコン、炭化水素油、及び25℃での粘度が0.1mm/s以上、2.0mm/s以下のジメチルポリシロキサン等が挙げられる。
【0113】
上記環状シリコーン油としては、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、及びドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
【0114】
上記炭化水素油としては、イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、水添(テトラデセニル/メチルペンタデセン)、及びイソドデカン等が挙げられる。
【0115】
毛髪に艶を良好に付与する観点及び成分(C)と成分(G)との相溶性をより一層高める観点から、成分(H)は、カプリリルメチコンを含むことが好ましい。
【0116】
本明細書においては、上記「カプリリルメチコン」を「成分(H1)」と称する場合がある。
【0117】
したがって、成分(H)は、成分(H1)を含むことが好ましい。本発明の化粧料組成物は、成分(H1)を含むことが好ましい。特に、本発明の化粧料組成物が成分(G)を含む場合には、成分(H)は成分(H1)を含むことが好ましい。
【0118】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(H)の含有量は、好ましくは20.0質量%以上、より好ましくは30.0質量%以上、更に好ましくは50.0質量%以上、好ましくは80.0質量%以下、より好ましくは70.0質量%以下である。成分(H)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、成分(C)及び成分(G)等の油性成分をより一層良好に相溶化させることができる。
【0119】
本発明の化粧料組成物100質量%中、成分(H1)の含有量は、好ましくは5.0質量%以上、より好ましくは10.0質量%以上、好ましくは50.0質量%以下、より好ましくは40.0質量%以下である。成分(H1)の含有量が上記下限以上及び上記上限以下であると、成分(C)と成分(G)との相溶性をより一層高めることができる。また、毛髪に艶を良好に付与することができる。
【0120】
(他の成分)
本発明の化粧料組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、上述した成分(A)~(H)以外の他の成分を含んでいてもよい。上述した成分(A)~(H)以外の他の成分は、それぞれ1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0121】
上記他の成分としては、油性成分;エタノール等の低級アルコール;成分(D)以外の多価アルコール;ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤等の界面活性剤;カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びキサンタンガム等の増粘剤;保湿剤;殺菌剤;パール化剤;グリチルリチン酸及びその塩等の抗炎症剤;メントール等の清涼剤;リン酸及びその塩、クエン酸及びその塩、乳酸及びその塩、水酸化ナトリウム、並びにトリエタノールアミン等のpH調整剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;金属イオン封鎖剤(キレート剤);ポリビニルピロリドン等の被膜形成性高分子化合物;カオリン、シリカ及びタルク等の粉体;色素;顔料;ビタミン類;アミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物;酸;アルカリ等が挙げられる。なお、上記他の成分からは、上述した成分(A)~(H)に含まれる成分は除かれるものとする。
【0122】
<油性成分>
上記油性成分(上記他の成分である油性成分)としては、不揮発性炭化水素油、25℃での粘度が100万mPa・s以下の不揮発性シリコーン油、及び脂肪酸トリグリセリド以外のエステル油等が挙げられる。
【0123】
上記不揮発性炭化水素油は、25℃で揮発性を有さない炭化水素油である。上記不揮発性炭化水素油としては、α-オレフィンオリゴマー、スクワラン(合成スクワラン、植物性スクワラン)、スクワレン、流動イソパラフィン及び流動パラフィン(ミネラルオイル)等が挙げられる。
【0124】
上記不揮発性シリコーン油は、25℃で揮発性を有さないシリコーン油である。上記不揮発性シリコーン油としては、25℃での粘度が10.0mm/s以上、100万mm/s以下のジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン(アモジメチコン等)、メチルフェニルポリシロキサン、及びアルキル変性シリコーン等が挙げられる。
【0125】
上記脂肪酸トリグリセリド以外のエステル油としては、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸プロピレングリコール、2-エチルヘキサン酸セチル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、イソノナン酸イソノニル、アジピン酸ジイソプロピル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、リンゴ酸ジイソステアリル、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、(エチルヘキサン酸/ステアリン酸/アジピン酸)グリセリル、ヘキサ(ベヘン酸/安息香酸/エチルヘキサン酸)ジペンタエリスリチル、及び安息香酸アルキル(C12-15)等が挙げられる。
【0126】
本発明の化粧料組成物100質量%中、上記油性成分(上記他の成分である油性成分)の含有量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは5.0質量%以上、好ましくは60.0質量%以下、より好ましくは40.0質量%以下である。
【0127】
(化粧料組成物の他の詳細)
本発明の化粧料組成物の25℃での粘度は、好ましくは3000mPa・s以上、より好ましくは5000mPa・s以上、好ましくは50000mPa・s以下、より好ましくは40000mPa・s以下である。
【0128】
上記粘度は、B型粘度計を用いて、No.4ローターを使用して回転速度12rpm、回転時間1分間の条件で測定される。上記粘度計としては、例えば、東機産業社製、TV-22型粘度計を使用可能である。
【0129】
本発明の化粧料組成物の性状は、液晶ゲル構造を有するオイルゲルであることが好ましい。
【0130】
毛髪をまとめる効果及びその持続性を高めることができるので、本発明の化粧料組成物は、毛髪化粧料組成物であることが好ましい。ただし、本発明の化粧料組成物は、毛髪以外の部位に用いられてもよい。例えば、本発明の化粧料組成物は、皮膚化粧料組成物であってもよい。上記毛髪化粧料組成物としては、ヘアトリートメント(ヘアオイル等のアウトバストリートメント;ヘアリンス及びヘアコンディショナー等のインバストリートメントなど)、整髪剤、ヘアシャンプー等が挙げられる。上記皮膚化粧料組成物としては、ボディシャンプー、洗顔料及びメイク落とし等の皮膚洗浄剤組成物;ボディクリーム、ボディオイル、ボディジェル、フェイスクリーム、フェイスオイル、フェイスジェル及び乳液等の保湿化粧料;メイク下地、メイクアップ化粧料等が挙げられる。本発明の化粧料組成物は、アウトバストリートメント(塗布後に洗い流さずに用いられるヘアトリートメント)であることが好ましい。
【0131】
本発明の化粧料組成物の製造方法として、公知の化粧料組成物の製造方法を採用することができる。本発明の化粧料組成物の製造方法としては、各成分をパドルミキサー等で撹拌する方法等が挙げられる。
【実施例
【0132】
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
【0133】
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
【0134】
(成分(A))
成分(A1):
ポリオキシエチレン(4)セチルエーテルリン酸:商品名「Hostaphat KW340D」、クラリアントジャパン社製、トリセテアレス-4リン酸
【0135】
成分(A2):
ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテルリン酸:商品名「ゲラゾール E-50」、互応化学工業社製、オレス-20リン酸
ポリオキシエチレン(8)オレイルエーテルリン酸Na:商品名「NIKKOL DOV-8NV」、日本サーファクタント工業社製、ジオレス-8リン酸Na
【0136】
(成分(B))
カプリン酸ポリグリセリル-2
ジカプリン酸ポリグリセリル-6
【0137】
(成分(C))
成分(C1):
クランベアビシニカ種子油:商品名「PLANTASENS ABYSSINIAN OIL」、クラリアントジャパン社製
アルガニアスピノサ核油:アルガンオイル
マカデミアナッツ油
【0138】
成分(C2):
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル:トリエチルヘキサノイン
【0139】
(成分(D))
グリセリン
ソルビトール
【0140】
(成分(E))
精製水
【0141】
(成分(F))
ポリオキシエチレン(5)オクチルドデシルエーテル:オクチルドデセス-5
1,2-オクタンジオール:カプリリルグリコール
【0142】
(成分(G))
成分(G1):
高重合ジメチコノール(約1800万mPa・s):商品名「XF49-C2070」、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、25℃での粘度:約1800万mPa・s
【0143】
成分(G2):
高重合ジメチルポリシロキサン(約1800万mPa・s):商品名「XF49-811」、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、25℃での粘度:約1800万mPa・s
【0144】
(成分(H))
成分(H1):
カプリリルメチコン:商品名「SILSOFT 034」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製
【0145】
成分(H1)以外の成分(H):
水添ポリイソブテン
【0146】
(その他の成分)
アモジメチコン:商品名「SS-3551」、ダウケミカル社製
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン
ジメチコン1:ジメチルポリシロキサン、25℃での粘度:約60000mm/s
ジメチコン2:ジメチルポリシロキサン、25℃での粘度:約350mm/s
ジメチコン3:ジメチルポリシロキサン、25℃での粘度:約50mm/s
ジメチコン4:ジメチルポリシロキサン、25℃での粘度:約5mm/s
ミネラルオイル:商品名「流動パラフィン No.380-SP」、三光化学工業社製
イソノナン酸イソノニル
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル
エチルヘキサン酸セチル
トリエタノールアミン:TEA
【0147】
(実施例1~24及び比較例1~5)
下記の表1~6に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、化粧料組成物(毛髪化粧料組成物)を調製した。表中の配合量(毛髪化粧料組成物100質量%中の配合量)は、純分量(単位:質量%)で示した。なお、表中、TEAの含有量は、化粧料組成物のpHが約8.2となる量である。
【0148】
なお、比較例1,4,5で得られた化粧料組成物では、該化粧料組成物が相分離していたため、以降の評価を行わなかった。また、実施例1~24及び比較例2,3で得られた化粧料組成物では、液晶ゲルが形成されており、相分離していなかった。
【0149】
(評価)
(試験例1:化粧料組成物の流動性)
得られた化粧料組成物をマヨネーズ瓶に充填した後、マヨネーズ瓶を90°傾けて、化粧料組成物が流動してマヨネーズ瓶から流れ出すか否かを観察した。
【0150】
<化粧料組成物の流動性の評価基準>
○:化粧料組成物が流動してマヨネーズ瓶から流れ出す。
×:化粧料組成物がマヨネーズ瓶から流れ出さない。
【0151】
(試験例2:毛髪のまとまり)
毛束(長さ30cm、重さ10g、キューティクルの揃った毛束)に、過酸化水素とアンモニアとを用いてブリーチ処理を施した。次いで、毛束にパーマ処理(毛束にパーマ液を塗布し、ロッドに巻き付けた状態で放置した後に、パーマ液を洗いながす処理)を施し、ウェーブのかかった試料毛束を作製した。
【0152】
実施例及び比較例で得られた各化粧料組成物約0.3gを、試料毛束に均一に塗布した。塗布直後に、試料毛束の上部から下部方向に180℃のヘアアイロンを5回とおし、ストレート処理を施した。
【0153】
ストレート処理を施した試料毛束を目視観察し、以下の評価基準に基づいて、毛髪のまとまりを評価した。
【0154】
<毛髪のまとまりの評価基準>
○(良好):毛束が真っ直ぐに伸びている。
×(不良):毛束に明らかにうねりが残っている。
【0155】
(試験例3:毛髪のまとまりの持続性)
試験例2で得られたストレート処理を施した試料毛束を35℃及び80%RH条件下にて8時間放置した。放置後の試料毛束を観察し、以下の評価基準に基づいて、毛髪のまとまりの持続性を評価した。
【0156】
<毛髪のまとまりの持続性の評価基準>
○(良好):放置前の試料毛束の状態のまま、下方に向けて広がっておらず毛束全体がまとまっている。
×(不良):放置前の試料毛束の状態と比べて、毛束全体が下方に向けて明らかに広がっている。
【0157】
(試験例4:毛髪のさらさら感)
毛束(長さ30cm、重さ10g、キューティクルの揃った毛束)に、過酸化水素とアンモニアとを用いてブリーチ処理を施し、試料毛束を作製した。試料毛束に、実施例で得られた各化粧料組成物約0.3gを均一に塗布し、ドライヤーで乾燥させた。乾燥直後に、試料毛束の上部から下部方向に指をとおし、手触りを評価した。その結果、実施例1~23で得られた各化粧料組成物で処理した毛束は、指に引っ掛かりが全く感じられず、指どおりが非常に良好であった。一方、実施例24で得られた化粧料組成物で処理した毛束は、指にわずかに引っ掛かりが感じられた。
【0158】
(試験例5:化粧料組成物の25℃での粘度)
実施例1~4,6~10,12~14,16で得られた各化粧料組成物の25℃での粘度を、B型粘度計(東機産業社製、TV-22型粘度計)を用いて、No.4ローターを使用して回転速度12rpm、回転時間1分間の条件で測定した。
【0159】
組成及び結果を下記の表1~6に示す。なお、表中、「-」と表示したものは評価を行っていない。
【0160】
【表1】
【0161】
【表2】
【0162】
【表3】
【0163】
【表4】
【0164】
【表5】
【0165】
【表6】
【0166】
以下に、本発明の化粧料組成物の処方例を示す。
【0167】
(処方例1)ヘアオイル
トリセテアレス-4リン酸 0.4質量%
ジオレス-8リン酸Na 0.5質量%
ジカプリン酸ポリグリセリル-6 0.2質量%
トリエチルヘキサノイン 20.0質量%
アルガニアスピノサ核油 1.0質量%
クランベアビシニカ種子油 1.0質量%
グリセリン 8.0質量%
水 4.0質量%
カプリリルグリコール 0.5質量%
オクチルドデセス-5 0.5質量%
高重合ジメチルポリシロキサン(約1800万mPa・s) 1.0質量%
高重合ジメチコノール(約1800万mPa・s) 0.5質量%
カプリリルメチコン 20.0質量%
水添ポリイソブテン 残 部
アモジメチコン 1.0質量%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 4.0質量%
ジメチコン(粘度約60000mm/s) 1.0質量%
ジメチコン(粘度約5mm/s) 2.0質量%
ミネラルオイル 8.0質量%
イソノナン酸イソノニル 8.0質量%
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 3.0質量%
エチルヘキサン酸セチル 3.0質量%
TEA 適 量
アロエエキス 0.1質量%
合計 100質量%
【0168】
(処方例2)ヘアオイル
トリセテアレス-4リン酸 0.5質量%
オレス-7リン酸 0.3質量%
ジカプリン酸ポリグリセリル-6 0.1質量%
カプリン酸ポリグリセリル-2 0.3質量%
トリエチルヘキサノイン 15.0質量%
ホホバ油 2.0質量%
グリセリン 8.0質量%
水 4.0質量%
カプリリルグリコール 0.7質量%
グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル 0.5質量%
高重合ジメチコノール(約1800万mPa・s) 1.5質量%
カプリリルメチコン 15.0質量%
水添ポリイソブテン 残 部
アモジメチコン 2.0質量%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 4.0質量%
ジメチコン(粘度約350mm/s) 1.0質量%
ジメチコン(粘度約5mm/s) 2.0質量%
ミネラルオイル 6.0質量%
イソノナン酸イソノニル 10.0質量%
エチルヘキサン酸セチル 3.0質量%
TEA 適 量
真珠タンパクエキス 0.1質量%
合計 100質量%
【0169】
(処方例3)ヘアオイル
オレス-7リン酸 0.7質量%
ジオレス-8リン酸Na 0.3質量%
ジカプリン酸ポリグリセリル-6 0.3質量%
トリエチルヘキサノイン 20.0質量%
マカデミアナッツ油 1.5質量%
グリセリン 6.0質量%
ソルビトール 2.0質量%
水 4.0質量%
カプリリルグリコール 1.0質量%
高重合ジメチルポリシロキサン(約1800万mPa・s) 1.0質量%
カプリリルメチコン 25.0質量%
水添ポリイソブテン 残 部
アモジメチコン 1.0質量%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 4.0質量%
ジメチコン(粘度約60000mm/s) 1.0質量%
ジメチコン(粘度約350mm/s) 1.0質量%
ミネラルオイル 8.0質量%
イソノナン酸イソノニル 8.0質量%
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 3.0質量%
エチルヘキサン酸セチル 3.0質量%
TEA 適 量
加水分解ケラチン 0.5質量%
合計 100質量%
【0170】
(処方例4)ボディオイル
トリセテアレス-4リン酸 0.3質量%
ジオレス-8リン酸Na 0.5質量%
ジカプリン酸ポリグリセリル-6 0.5質量%
トリエチルヘキサノイン 20.0質量%
マカデミアナッツ油 3.0質量%
クランベアビシニカ種子油 1.0質量%
グリセリン 8.0質量%
水 4.0質量%
カプリリルグリコール 0.5質量%
オクチルドデセス-5 0.5質量%
水添ポリイソブテン 残 部
ミネラルオイル 10.0質量%
イソノナン酸イソノニル 4.0質量%
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 7.0質量%
水酸化ナトリウム 適 量
加水分解ヒアルロン酸 0.5質量%
合計 100質量%