(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-06
(45)【発行日】2024-09-17
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240909BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20240909BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20240909BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20240909BHJP
【FI】
H04N1/00 519
B41J29/00 D
G03G15/00 680
G03G21/16 152
G03G15/00 107
(21)【出願番号】P 2020164110
(22)【出願日】2020-09-29
【審査請求日】2023-09-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 俊
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-278753(JP,A)
【文献】特開2008-041798(JP,A)
【文献】特開2006-228768(JP,A)
【文献】特開2010-073156(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/00
G03G 15/00
G03G 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部の上部に配置され、原稿の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
を備える画像形成装置であって、
前記画像読取部に設けられた第1の制御基板と、
前記画像形成部に設けられた第2の制御基板と、
前記第1の制御基板に設けられた第1のコネクタに一端が接続されるとともに、前記第2の制御基板に設けられた第2のコネクタに他端が接続されており、前記第1
の制御
基板から前記第2
の制御
基板に前記画像データを伝送するためのフレキシブルフラットケーブルと、
前記画像形成部の上面に形成され、前記フレキシブルフラットケーブルが挿通されるスリットと、
前記フレキシブルフラットケーブルにおける所定位置に取り付けられており、前記スリットの縁に当接し、前記スリットから前記第2のコネクタまでの間の前記フレキシブルフラットケーブルの長さを規制する規制部材と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記フレキシブルフラットケーブルは前記第2のコネクタに前記第2の制御基板の実装面に対して垂直な方向に装着されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記フレキシブルフラットケーブルの前記第2のコネクタに接続される部分における水平方向に対する角度は15度以内であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記規制部材には上方に凹んだ凹部が設けられているとともに、前記スリットの縁には凸部が設けられており、
前記規制部材の前記凹部が前記スリットの前記凸部に引っ掛かることで、前記スリットから前記第2のコネクタまでの間の前記フレキシブルフラットケーブルの長さが規制されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部の上部に配置され、原稿の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
を備える画像形成装置であって、
前記画像読取部に設けられた第1の制御基板と、
前記画像形成部に設けられた第2の制御基板と、
前記第1の制御基板に設けられた第1のコネクタに一端が接続されるとともに、前記第2の制御基板に設けられた第2のコネクタに他端が接続されており、前記第1
の制御
基板から前記第2
の制御
基板に前記画像データを伝送するためのフレキシブルフラットケーブルと、
前記画像形成部の上面に形成され、前記フレキシブルフラットケーブルが挿通されるスリットと、
前記フレキシブルフラットケーブルにおける所定位置に取り付けられており、前記スリットの縁に当接し、前記フレキシブルフラットケーブルの垂れ下がりを規制する規制部材と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取部と、用紙に画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コピー機能やプリント機能を有する複合機(MFP)は、画像形成装置の上部にADFやスキャナ等の画像読取装置が配置されている。このように、画像形成装置の上部に画像読取装置を配したシステムにおいては、画像読取装置と画像形成装置の間の画像データ伝送等にフレキシブルフラットケーブルが用いられる。
【0003】
特許文献1では、上記のフレキシブルフラットケーブルが、画像形成装置上面に設けられた開口部を通って画像読取装置から画像形成装置へと配策され、画像形成装置内部のコネクタに接続されている。このような構成によれば、画像形成装置内のコネクタからケーブルを取り外すことで、容易に画像読取装置の着脱が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、製品開発を行う際に、共通の画像読取部を、複数種類の画像形成装置に流用する商品構成とする場合がある。その際、画像読取部と画像形成装置本体を接続するフレキシブルフラットケーブルは、配策経路が最も長い製品仕様に合わせて線長を決めるため、配線経路が短い製品においては余長が発生しまうことがしばしばある。このように、フレキシブルフラットケーブルの余長部分が、画像形成装置の制御基板のコネクタ付近に発生すると、フレキシブルフラットケーブルに応力が加わり、断線や破損の虞が生じる。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フレキシブルフラットケーブルの断線や破損を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部の上部に配置され、原稿の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、を備える画像形成装置において、前記画像読取部に設けられた第1の制御基板と、前記画像形成部に設けられた第2の制御基板と、前記第1の制御基板に設けられた第1のコネクタに一端が接続されるとともに、前記第2の制御基板に設けられた第2のコネクタに他端が接続されており、前記第1の制御基板から前記第2の制御基板に前記画像データを伝送するためのフレキシブルフラットケーブルと、前記画像形成部の上面に形成され、前記フレキシブルフラットケーブルが挿通されるスリットと、前記フレキシブルフラットケーブルにおける所定位置に取り付けられており、前記スリットの縁に当接し、前記スリットから前記第2のコネクタまでの間の前記フレキシブルフラットケーブルの長さを規制する規制部材と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、余長ができる領域を画像形成装置内の制御基板上のコネクタから遠ざけることで、応力によるケーブルの断線及び破損を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】画像形成装置及び原稿読取装置の制御ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る画像読取装置101及び画像形成装置100からなる画像形成システム1000について、図面を参照しながら説明する。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは、特に特定的な記載がない限りは、本技術の適用範囲をそれらにのみ限定する趣旨のものではない。
【0011】
[画像形成装置の構成]
まず、画像形成装置1000の構成について、
図1を参照しながら説明する。
図1は本実施例に係る画像形成装置1000の全体構成を示す断面図であり、電子写真方式のフルカラープリンタの概略構成を示している。
図1に示す画像形成装置100は、原稿読取装置101と画像形成部102とを有する。原稿読取装置101は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成する読取手段の一例である。画像形成部102は、画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成手段の一例である。
【0012】
画像形成部102は、複数の画像形成ステーションを有する。具体的には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のトナー像を形成するための画像形成ステーションY、M、C、Bkを有する。画像形成ステーションYは、感光体である感光ドラム103a、感光ドラム103aを帯電するための帯電装置104a、帯電された感光ドラム103aに静電潜像を形成するための光ビーム(レーザ光)を出射する光走査装置105aを備える。また、画像形成ステーションYは、静電潜像をトナーによって現像する現像装置106a、感光ドラム103a上の残留トナーを清掃するためのクリーニング装置107aを備える。その他の画像形成ステーションも、同様に、画像形成ステーションYと同様の構成を備えている。
【0013】
各画像形成ステーションで行われる画像形成プロセスについて説明する。各画像形成ステーションY、M、C、Bkで行われる画像形成プロセスは同様のプロセスであるので、イエローの画像形成ステーションYを例に説明する。感光ドラム103aは帯電装置104aによって帯電される。帯電された感光ドラム103a上には光源であるレーザ発光部を有する光走査装置105aから出射されるレーザ光(光ビーム)により静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置106aによりイエローのトナーを用いて現像される。
【0014】
そして、この感光ドラム103a上に現像されたイエローのトナー像は、転写ブレード108aに印加される転写バイアスによって中間転写ベルト109に転写される。
【0015】
同様に、感光ドラム103b上のマゼンタ、シアン、ブラックのトナー像は、転写ブレード108b、c、dによって、中間転写ベルト109上に転写される。中間転写ベルト109に転写された各色のトナー像は、二次転写部Tにおいて二次転写ローラ110で用紙に4色が一括転写される。その後、トナー像を担持した記録媒体は定着装置111を通過して定着処理が施された後、排紙ローラ112等によって装置外に排出される。
【0016】
なお、ブラックの画像形成ステーションBkは、中間転写ベルト109の回転方向においてその他の有彩色の画像形成ステーションY、M、Cよりも二次転写部側に設けられている。このように配置することによってモノクロ画像を形成する場合にユーザによって画像形成の指示がなされてから画像が出力されるまでの時間を抑えることができる。
【0017】
図2は原稿読取装置101の詳細図である。原稿読取装置101は、
図1に示したがぞう形成装置100の上部に配置されており、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。原稿読取装置は、複数枚の原稿を載置可能な原稿トレイ202を有する。原稿トレイ202は、載置された原稿を手前側と奥側から規制するサイド規制板223を備える。サイド規制板223は、原稿トレイ202に載置された原稿がセンター中心になるように可動する。また、サイド規制板223が可動することで、原稿トレイ202の内部に設置されたボリューム抵抗(不図示)が連動する。原稿読取装置101は、ボリューム抵抗の抵抗値から原稿の幅を検出することができる。
【0018】
読取開始の指示が入力されると、原稿トレイ202に載置された原稿のうちの最上位の原稿から順に、ピックアップローラ203が原稿を装置内に給紙する。なお、ピックアップローラ203は図示しないモータによって回転駆動させている。ピックアップローラ203は、摩擦力でのみ原稿201を給紙しているため、原稿201の摩擦係数によって複数枚同時に給紙する場合がある。そのため、分離ローラ204と分離ローラ205を有する分離部は、原稿を1枚ずつに分離する。本実施形態では、分離ローラ204は原稿を搬送する方向に回転させ、分離ローラ205は回転しないローラとしている。
【0019】
分離ローラ204及び分離ローラ205を有する分離部により1枚に分離された原稿201は、1対の前搬送ローラ206の回転によって搬送方向下流に搬送される。その後、1対のリードローラ207は、原稿201を表面読取位置Aまで搬送する。
【0020】
表面読取位置Aの下には透明な表面流し読みガラス208が配置されている。そして表面流し読みガラス208の下方に位置する表面読取部209Aが、原稿201の表面を読み取る。
【0021】
表面読取部209Aは、LED210、イメージセンサ211、光学部品群212を備えており、LED210で原稿201の表面を照明し、その反射光を光学部品分212で反射、集光し、イメージセンサ211で読み取っている。
【0022】
なお、本実施例では表面読取部209Aは図示しないA/D変換器を有しており、イメージセンサ211が出力したアナログの画像データをデジタルに変換して後述する制御基板301上の読取制御部300に出力する。
【0023】
原稿読取装置101は、表面読取位置Aの上流に原稿201の先端を検知する原稿検知センサ213を配置している。読取制御部300は、原稿検知センサ213により原稿先端が検知された後、原稿201の先端が表面読取位置Aに到達するまでの所定タイミングで、表面読取部209Aからのデジタル画像データの受け取りを開始する。また、読取制御部300は、原稿検知センサ213のON時間に基づいて原稿の副走査方向の長さ(原稿の搬送方向の長さ)を判別する。
【0024】
原稿201の姿勢が不安定な状態で読み取りをすると、表面読取部209Aと原稿201との距離が安定せず、後述する原稿先端の影が安定しなくなってしまうため、上流側押さえローラ214と下流側押さえローラ215で原稿201を上方から押さえている。上流側押さえローラ214と下流側押さえローラ215の間の表面読取部209Aと正対する位置には白色の表面ガイド板216が配置される。
【0025】
表面読取位置Aを通過した原稿201は、1対の後搬送ローラ217で更に下流に搬送され、裏面読取位置Bまで搬送される。裏面読取位置Bの上方には透明な裏面流し読みガラス218が配置されており、さらにその上方に配置される裏面読取部209Bによって原稿201の裏面を読み取る。なお、本実施形態における裏面読取部209Bは表面読取部209Aと同じ構成である。
【0026】
裏面読取部209Bは、読取制御部300によって制御される。読取制御部300は、原稿検知センサ213が原稿先端を検知したタイミングから原稿201の先端が裏面読取位置Bに到達するまでの所定のタイミングで裏面読取部209Bから出力されるデジタル画像データの受取を開始する。
【0027】
裏面読取部209Bに正対する位置には、白色の裏面ガイド板219が配置される。裏面読取位置Bを通過した原稿201は1対の排紙ローラ220で装置の外に排紙される。排紙された原稿201は排紙トレイ221に載置される。表面流し読みガラス208の右側には、シェーディングデータを取得する際の白色基準板222が配置される。
【0028】
図3は、画像形成装置100及び原稿読取装置101の制御ブロック図である。読取制御部300は、画像読取部209を制御する第1の制御部の一例であり、画像読取部209や原稿検知センサ213の他、原稿を搬送する各ローラを回転駆動させるための搬送モータ302が接続される。読取制御部300は、第1の制御基板の一例である制御基板301上に実装されている。制御基板304上の読取制御部300には、ユーザ指示を受け付ける操作部303が接続される。
【0029】
第2の制御基板の一例である制御基板304には、画像形成制御部305が実装されている。画像形成制御部305は、画像形成部102を制御する第2の制御部の一例である。画像形成制御部305は、操作部303から受け付けられるユーザ指示に応じて、読取制御部300と通信し、原稿読取装置101の制御を開始する。操作部303から読取指示が入力されると、読取制御部300は搬送モータ302を駆動して原稿201を搬送するとともに、画像読取部209により原稿の画像が読み取られる。読み取られた画像から生成された画像データは読取制御部300から画像形成制御部305に送信される。画像形成制御部304は、画像形成部102を制御し、受信した画像データに基づく画像形成を画像形成部102に行わせる。
【0030】
図4は、画像読取装置101と画像形成装置100の背面図である。
図4に示すように、制御基板304と制御基板301の間にわたって、上下方向に沿って設けられた帯状のフレキシブルフラットケーブル(以下、「FFC」と呼ぶ)401が設けられている。FFC401は、画像読取装置101内の制御基板301上のコネクタ402(第1のコネクタ)に一端が接続される、FFC401は、画像形成装置100内の制御基板304上のコネクタ403(第2のコネクタ)に他端が接続される。そして、FFC401を介して、読取制御部300と画像形成制御部305は電気的に接続する。またFFC401は、制御基板304の実装面に対して垂直な方向(
図8の方向A)から装着される。FFC401は、読取制御部300から画像形成制御部305への画像データ伝送や、読取制御部304への電力供給や、各モータの駆動信号の伝送等に使用される。FFC401は、画像形成装置100の上面に設けられた開口部の一例であるスリット404内を挿通している。
【0031】
図5は、画像読取装置101と画像形成装置100の側面図である。通常、FFC401の全長は、画像読取装置101内の制御基板301に実装されたコネクタ402から、画像形成装置100内の制御基板304に実装されたコネクタ403までの距離に合う長さに適正化される(
図5(a)参照)。したがって通常はFFCに余長が発生することはない。しかしながら、近年のMFP開発では、開発効率向上のため、大きさや制御基板の配置構成が異なる複数種類の画像形成装置に共通の原稿読取装置101を流用することがある。この場合、スリット404からコネクタ403までの距離Xの短い別の画像形成装置に原稿読取装置101が設置されるため、制御基板304上のコネクタ403付近に余長が発生する(
図5(b)参照)。その結果、コネクタ403やFFC401に負荷がかかり、FFC401の破損や断線の虞が生じる。
【0032】
そこで本実施形態では、
図6(a)に示すように、FFC401の平坦面における所定の位置に、PETシートで形成された規制部材601を所定位置に取り付ける。規制部材601は、FFC401と平行なスリット404の辺(スリット404の長辺)よりも長い寸法で形成される。また、
図6(b)に示すように規制部材601は凹凸形状をしている。具体的には、規制部材は、上方に凹んだ凹部を有している。この凹部が、スリット404に形成された凸部に引っ掛かる。これにより、FFC401のスリット404~コネクタ403の長さは規制される。
【0033】
図7は、
図5(b)に示すFFC401の状態に対し、規制部材601によってスリット404~コネクタ403までのFFC401の長さを最適化した実施形態を説明する図である。また、
図8は
図7Aの拡大図である。規制部材601がスリット404の凸部に引っ掛かることで、コネクタ403~スリット404までのFFC401の長さを規制し、コネクタ403付近に余長ができるのを防いでいる。この時、コネクタ403及びFFC401への負荷を避けるため、
図8に示すように、FFC401のコネクタ近傍部分における水平方向(A)に対する角度が±15度以内にすることが好ましい。すなわち、規制部材601は、水平方向(A)に対する角度が±15度以内になるよう、コネクタ403からスリット404までのFFC401の長さYを決定し、FFC401の所定位置に取り付ける。
【0034】
上述したように、FFC401に、PETシートで形成された規制部材601を取り付ける。規制部材601は、画像形成装置101の上面に形成されたスリット404の縁に引っ掛かり、制御基板304上のコネクタ403からスリット404までのFFC401の長さを規制する。これにより、制御基板304上のコネクタ403付近に余長ができるのを防止する。その結果、制御基板304上のコネクタ403及びFFC401にかかる負荷を低減することができる。
【0035】
なお本実施形態においては、規制部材601は凹凸形状を有するPETシートを用いたが、材質や形状はこれに限定されるものではない。スリット404の縁と当接してFFCの垂れ下がりを防止する機能を有するものであれば、他の材質、形状であってもよい。
【0036】
また本実施形態においては、規制部材601の幅寸法はFFCの幅よりも長い設定されているが、かかる寸法についてもこれに限定されるものではない。
【0037】
また本実施形態では、コネクタ403に対するFFC401の角度を±15度以内としたがこの限りではない。FFCの厚み、材質によって適正な角度になるよう規制部材601の取り付け位置を選択する。
【符号の説明】
【0038】
100 画像形成装置
101 画像読取装置
102 画像形成部
209 読取部
213 原稿検知センサ
301 制御基板(画像読取装置側)
302 搬送モータ
303 操作部
304 制御基板(画像形成装置側)
401 FFC
402 コネクタ(画像読取装置側)
403 コネクタ(画像形成装置側)
404 スリット
601 規制部材