(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-06
(45)【発行日】2024-09-17
(54)【発明の名称】携行型照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 9/02 20060101AFI20240909BHJP
F21S 6/00 20060101ALI20240909BHJP
F21L 4/04 20060101ALI20240909BHJP
F21V 21/30 20060101ALI20240909BHJP
【FI】
F21S9/02 100
F21S6/00 120
F21L4/04
F21V21/30 300
(21)【出願番号】P 2021541572
(86)(22)【出願日】2020-01-16
(86)【国際出願番号】 US2020013806
(87)【国際公開番号】W WO2020150428
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2022-10-12
(32)【優先日】2019-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502213715
【氏名又は名称】ストリームライト,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・アール・シャラ
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・ビー・ダルトン
【審査官】宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第10113701(US,B1)
【文献】中国実用新案第207421849(CN,U)
【文献】独国実用新案第202018101913(DE,U1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0313706(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 9/02
F21S 6/00
F21L 4/04
F21V 21/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのライトと、
少なくとも一つの前記ライトが取り付けられたフレームであって、
第1の平面内にある該フレームの上縁を構成する第1のバー部分および第2のバー部分と、
前記第1の平面と略平行である第2の平面内にある複数の底縁と、
第1の平面および第2の平面のそれぞれにほぼ垂直に配向された第1の本体部分、および、該第1の本体部分から第1の屈曲部を介して延びる第1の平面部分、を有する第1の側部プレートであって、前記第1の平面部分は、前記第1の平面と前記第2の平面との間で第1のバー部
分よりも前記第2の平面に近い位置において、前記第1の平面と前記第2の平面とを接続する平面
であって前記第1のバー部分も含まれる平面に
配置されており、前記第1の平面部分は、前記第1のバー部分および前記第1の平面とほぼ平行に配向され、かつ前記第1の平面とほぼ平行である第3の平面内にある、第1の側部プレートと、
第1の平面および第2の平面のそれぞれにほぼ垂直に配向された第2の本体部分、および、該第2の本体部分から第2の屈曲部を介して延びる第2の平面部分、を有する第2の側部プレートであって、前記第2の平面部分は、前記第1の平面と前記第2の平面との間で第2のバー部
分よりも前記第2の平面に近い位置において
、前記第1の平面と前記第2の平面とを接続する平面
であって前記第2のバー部分も含まれる平面に
配置されており、前記第2の平面部分は、前記第2のバー部分および前記第1の平面とほぼ平行に配向され、かつ前記第3の平面内にあり、前記第1の側部プレートの前記第1の平面部分は、前記第2の本体部分から第2の平面部分が延びる方向とは反対の方向に
前記第1の本体部分から延びる、第2の側部プレートと、
前記第1のバー部分から該フレームの第1の側に向かってかつ前記第2の平面に向かって延びる第1の脚
であって、前記第1の側は少なくとも一つの前記ライトが設けられる側である、第1の脚と、
前記第2のバー部分から該フレームの
前記第1の側に向かってかつ前記第2の平面に向かって延びる第2の脚と、
前記第1のバー部分から該フレームの第2の側に向かってかつ前記第2の平面に向かって延びる第3の脚
であって、前記第2の側は前記第1の側とは反対側である、第3の脚と、
前記第2のバー部分から該フレームの
前記第2の側に向かってかつ前記第2の平面に向かって延びる第4の脚と、
を有するフレームと、を備え、
前記第1の側部プレートは前記第1の脚と前記第3の脚の間に取り付けられ、かつ、前記第2の側部プレートは前記第2の脚と前記第4の脚の間に取り付けられてなる、照明装置。
【請求項2】
前記第1の脚および前記第3の脚はそれぞれ、少なくとも1つの前記ライトの上の位置で前記第1のバー部分に接続し、かつ、前記第2の脚および前記第4の脚はそれぞれ、少なくとも1つの前記ライトの上の位置で前記第2のバー部分に接続する、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記第1の脚と前記第2の脚とは互いに接続されて
いるが、前記第3の脚と前記第4の脚と
はそれぞれの下端に、互いに接続されていない
自由端を有している、
請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記第3の脚および前記第4の脚のそれぞれはフック部分を備える、請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記フック部分のそれぞれは、
前記第1の平面と前記第2の平面とに平行な面に沿って測定された2つのフック部分の間の最小幅
は、前記第1の平面と前記第2の平面とに平行な面に沿って測定され
た前記第3の脚および前記第4の脚の間の最大幅よりも大きくなるように曲げられてなる、請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第3の脚および前記第4の脚のそれぞれはフック部分を備える、請求項1に記載の照明装置。
【請求項7】
前記フック部分のそれぞれは、
前記第1の平面と前記第2の平面とに平行な面に沿って測定された2つのフック部分の間の最小幅
は、前記第1の平面と前記第2の平面とに平行な面に沿って測定され
た前記第3の脚および前記第4の脚の間の最大幅よりも大きくなるように曲げられてなる、請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記フレームの前記第1の側および前記第2の側は、少なくとも1つの前記ライトに対して反対側に配置されている、請求項1に記載の照明装置。
【請求項9】
少なくとも1つの前記ライトが前記第1の側部プレートと前記第2の側部プレートとの間に取り付けられている、請求項1に記載の照明装置。
【請求項10】
少なくとも1つの前記ライトは、前記フレームの
前記第1の側または前記フレームの
前記第2の側に向かって選択的に向けられるように、前記第1の側部プレートおよび前記第2の側部プレートに回転可能に取り付けられている、請求項9に記載の照明装置。
【請求項11】
前記第1のバー部分と前記第2のバー部分との間に延びるクロスバーを備え、該クロスバーは、前記第1のバー部分および前記第2のバー部分のそれぞれに対してほぼ垂直に配向されている、請求項1に記載の照明装置。
【請求項12】
第1の方向および該第1の方向と反対の第2の方向に選択的に向けることができる少なくとも1つのライトと、
少なくとも一つの前記ライトが取り付けられたフレームであって、
前記フレームに設けられた第1のバー部分および第2のバー部分であって、前記フレームの、少なくとも1つの前記ライト
に対して前記第1の方向および/または第2の方向に垂直な方向
となる位置に配置された第1のバー部分および第2のバー部分と、
第1のバー部分および第2のバー部分の両方から、少なくとも1つの前記ライトの前記第1の方向に対応する
前記フレームの第1の側部に向かって延びる連続フレーム部分であり、該連続フレーム部分の少なくとも一部が少なくとも一つの前記ライトから、前記第1の方向から前記第2の方向に向かう方向に延びる、連続フレーム部分と、
前記第1のバー部分から、少なくとも1つの前記ライトの第2の方向に対応する該フレームの第2の側部に向かって延びる第1のフレーム部分であり、該第1のフレーム部分が少なくとも1つの前記ライトから、前記第1の方向から前記第2の方向に向かう方向に延び、該第1のフレーム部分は該フレームの他の部分との追加の接続を有しない、第1のフレーム部分と、
前記第2のバー部分から該フレームの第2の側に向かって延びる第2のフレーム部分であり、該第2のフレーム部分の少なくとも一部は少なくとも1つの前記ライトから、前記第1の方向から前記第2の方向に向かう方向に延び、該第2のフレーム部分は該フレームの他の部分との追加の接続を有しない第2のフレーム部分と、
を有するフレームと、
を備える、照明装置。
【請求項13】
前記連続フレーム部分は、前記第1のバー部分から延びる第1の脚、前記第2のバー部分から延びる第2の脚、および、これら第1の脚と第2の脚との間に延びるクロス部分を備える、請求項12に記載の照明装置。
【請求項14】
前記第1のフレーム部分は、前記第1のバー部分から延びる第3の脚と、該第3の脚から延びる第1のフック部分とを備え、かつ、前記第2のフレーム部分は、前記第2のバー部分から延びる第4の脚と、該第4の脚から延びる第2のフック部分とを備える、請求項12に記載の照明装置。
【請求項15】
第1のフック部分および第2のフック部分のそれぞれは、
前記第1のバー部分と前記第2のバー部分とに平行な面に沿って測定された2つのフック部分の間の最小幅は、前記第1の
バー部分と前記第2の
バー部分とに平行な面に沿って測定され
た前記第3の脚および前記第4の脚の間の最大幅よりも大きくなるように曲げられている、請求項14に記載の照明装置。
【請求項16】
前記第1のフレーム部分は、前記第1のバー部分から延びる第1の脚と、該第1の脚から延びる第1のフック部分とを備え、かつ、前記第2のフレーム部分は、
前記第2のバー部分から延びる第2の脚と、該第2の脚から延びる第2のフック部分とを備える、請求項12に記載の照明装置。
【請求項17】
第1のフック部分および第2のフック部分のそれぞれは、
前記第1のバー部分と前記第2のバー部分とに平行な面に沿って測定された2つのフック部分の間の最小幅は、前記第1の
バー部分と前記第2の
バー部分とに平行な面に沿って測定された前記第1の脚と前記第2の脚の間の最大幅よりも大きくなるように外側に曲げられている、請求項16に記載の照明装置。
【請求項18】
前記フレームは、第1の側部プレートおよび第2の側部プレートを備え、前記第1の側部プレートは前記連続フレーム部分と前記第1のフレーム部分との間に接続され、かつ、前記第2の側部プレートは前記連続フレーム部分と前記第2のフレーム部分との間に接続され、少なくとも1つの前記ライトは、前記第1の側部プレートと前記第2の側部プレートとの間に取り付けられている、請求項12に記載の照明装置。
【請求項19】
少なくとも1つの前記ライトが前記フレームに回転可能に取り付けられている、請求項12に記載の照明装置。
【請求項20】
照明装置の第1のユニットおよび第2のユニットであって、第1および第2のユニットは、それぞれ、それぞれの回転軸の周りのそれぞれの回転範囲を含む少なくとも1つのライトを有し、第1および第2のユニットは、第2のユニットの上に配置された第1のユニット、または第1のユニットの上に配置された第2のユニットと積み重ねて、上部ユニットおよび下部ユニットを有するライトアレイを形成でき、第1および第2のユニットはそれぞれ同一のフレームを備えてなる、第1および第2のユニットを備え、前記フレームは、
第1の平面にある上縁と、
前記第1の平面とほぼ平行な第2の平面に並ぶ底縁と、
前記第1の平面とほぼ平行な第3の平面内にある少なくとも1つの平面部分と、
を備え、
前記ライトアレイにおいて、前記下部ユニットの第1の平面は、前記第2の平面上に位置するとともに、前記上部ユニットの第3の平面に隣接しており、かつ、
前記ライトアレイにおいて、前記上部ユニットの少なくとも1つの前記ライトはその回転範囲全体にわたって自由に回転し、かつ、前記下部ユニットの少なくとも1つの前記ライトは、これらライトが互いに接触することなく、その回転範囲全体にわたって自由に回転する、装置。
【請求項21】
各フレームが、
前記第1の平面および前記第2の平面のそれぞれにほぼ垂直に配向された第1の本体部分を有する第1の側部プレートを備え、前記
第1の側部プレートは、前記第1の本体部分から
、前記第1の平面および前記第2の平面のうちの少なくとも一つに沿ってほぼ垂直に延び
る第1の平面部分を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
各フレームが、
前記第1の平面および前記第2の平面のそれぞれにほぼ垂直に配向された第2の本体部分を有する第2の側部プレートを備え、前記
第2の側部プレートは、前記第2の本体部分から
、前記第1の平面および前記第2の平面のうちの少なくとも一つに沿ってほぼ垂直に延び
る第2の平面部分を含み、
少なくとも1つの前記ライトは、前記第1の側部プレートと前記第2の側部プレートとの間に取り付けられている、請求項21に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、携行型照明装置の分野、より詳細には、例えば、作業現場および緊急事態における「現場(シーン)」照明として使用するための携行型照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光の可変出力強度および位置調整可能性を備えた携行型現場照明装置は、当技術分野で知られている。携行型現場照明措置の一例は、本出願の出願人である米国ペンシルベニア州イーグルビルのストリームライト社 (Streamlight, Inc.) によって製造された「ポータブルシーンライト (Portable Scene Light)」である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既知の携行型現場照明装置は、保管のために積み重ねたり、垂直の「ライトタワー」を構成したりする機能を欠いており、そのようなライトアレイが有用とされ、または望まれる場面において不便である。多くの既知の携行型照明装置は、バッテリ残量をユーザに伝えるカウントダウンディスプレイも備えていない。
【0004】
したがって、従来技術の装置のこれらのおよび他の欠点を解消する改良された携行型照明装置が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、本発明の概念は照明であり、この照明装置は、少なくとも1つのライトおよびフレームを備え、少なくとも1つのライトはフレームに取り付けられており、該フレームは、フレームの上縁を構成する第1のバー部分および第2のバー部分を含み、これらのバー部分は、フレームの上縁を構成し、フレームの上縁は第1の平面にあり、また複数の下縁を構成し、複数の下端は第2の平面にあり、第1の平面と第2の平面はほぼ平行であり、またフレームは、第1の平面部分を含み、第1の平面部分は、第1の平面と第2の平面との間の第1のバー部分の下に垂直に整列しており、この第1の平面部分は、第1のバー部分および第1の平面にほぼ平行に配向され、第1の平面にほぼ平行である第3の平面にあり、さらにフレームは、第2の平面部分を含み、第2の平面部分は、第1の平面と第2の平面との間の第2のバー部分の下に垂直に整列しており、この第2の平面部分は、第2のバー部分および第1の平面にほぼ平行に配向され、第3の平面にある。
【0006】
他の態様では、本発明の概念は照明であり、この照明装置は、第1の方向および第1の方向と反対の第2の方向に選択的に向けることができる少なくとも1つのライトと、少なくとも一つのこのライトが取り付けられたフレームとを備え、フレームは、少なくとも1つの前記ライトの上に位置するフレームの頂部に配置された第1のバー部分および第2のバー部分と、第1のバー部分および第2のバー部分の両方から、少なくとも1つの前記ライトの第1の方向に対応するフレームの第1の側に向かって延びる連続フレーム部分であって、該連続フレーム部分の少なくとも一部は少なくとも1つの前記ライトの下に延びる連続フレーム部分と、第1のバー部分から、少なくとも1つのライトの第2の方向に対応するフレームの第2の側に向かって延びる第1のフレーム部分であって、該第1のフレーム部分の少なくとも一部は、少なくとも1つの前記ライトの下に延び、かつ該第1のフレーム部分は前記フレームの他の部分との追加の接続を有しない第1のフレーム部分と、第2のバー部分からフレームの第2の側に向かって延びる第2のフレーム部分であって、該第2のフレーム部分の少なくとも一部は、少なくとも1つの前記ライトの下に延び、かつ該第2のフレーム部分はフレームの他の部分との追加の接続を有しない第2のフレーム部分と、を備える。
【0007】
別の態様では、本発明の概念は装置であり、この装置は、照明装置の第1のユニットおよび第2のユニットを備え、これら第1および第2のユニットのそれぞれは、それぞれの回転軸の周りのそれぞれの回転範囲を含む少なくとも1つのライトを有し、第1および第2のユニットは、上部ユニットと下部ユニットを有するライトアレイが形成されるように、第2のユニットの上に配置された第1のユニットまたは第1のユニットの上に配置された第2のユニットと積み重ね可能であり、第1および第2のユニットのそれぞれは、同一のフレームをさらに含み、このフレームは、第1の平面にある上縁、および第2の平面に並ぶ底縁を有し、第1および第2の平面はほぼ平行であり、少なくとも1つの平面部分が第3の平面にあり、該第3の平面は第1の平面とほぼ平行であり、前記ライトアレイにおいて下部ユニットの第1の平面は、第2の平面の上に位置し、上部ユニットの第3の平面に隣接しており、該ライトアレイにおいて、上部ユニットの少なくとも1つのライトは、その回転範囲全体にわたって自由に回転し、下部ユニットの少なくとも1つのライトは、ライトが互いに接触することなく、その回転範囲全体にわたって自由に回転する。
【0008】
本発明はさらに以下の態様を含む。
【0009】
態様1:少なくとも1つのライトと、少なくとも一つの該ライトが取り付けられたフレームを備える照明装置であって、フレームは、第1のバー部分および第2のバー部分を備え、これらバー部分はフレームの上縁を含み、該フレームの上縁は第1の平面にあり、かつフレームは複数の下縁を含み、複数の下縁が第2の平面にあり、第1の平面と第2の平面とはほぼ平行であり、フレームはさらに第1の平面分を備え、第1の平面部分は、前記第1の平面と前記第2の平面との間で第1のバー部分の下に垂直に整列され、第1の平面部分は、第1のバー部分および第1の平面にほぼ平行に配向され、第1の平面にほぼ平行な第3の平面にあり、フレームはさらに第2の平面部分を備え、第2の平面部分は、前記第1の平面と前記第2の平面との間の第2のバー部分の下に垂直に整列され、第2の平面部分は、第2のバー部分および第1の平面にほぼ平行に配向され、かつ第3の平面にある。
【0010】
態様2:態様1の照明器具において、フレームがさらに、第1のバー部分からフレームの前側に向かってかつ第2の平面に向かって延びる第1の脚と、第2のバー部分からフレームの前側に向かってかつ第2の平面に向かって延びる第2の脚と、第1のバー部分からフレームの裏側および第2の平面に向かって延びる第3の脚と、第2のバー部分からフレームの背面側および第2の平面に向かって延びる第4の脚であって、フレームの前面および背面は、少なくとも1つのライトの反対側に位置する第4の脚と、を備える。
【0011】
態様3:態様2の照明装置において、第1の脚と第2の脚とは互いに接続されており、第3の脚と第4の脚とは互いに接続されていない。
【0012】
態様4:態様2または態様3の照明装置において、第3の脚と第4の脚のそれぞれはフック部分を有している。
【0013】
態様5:態様4の照明装置において、フック部分のそれぞれは、両フック部分のそれぞれの内縁の間で測定された幅が、2つの幅がほぼ平行な軸に沿って測定されたときに、第3の脚および第4の脚のそれぞれの外縁の間で測定された幅よりも大きくなるように外側に曲げられている。
【0014】
態様6:態様2から5のいずれかの照明装置において、第3の脚および第4の脚のそれぞれはフック部分を有している。
【0015】
態様7:態様6の照明装置において、フック部分はそれぞれ、両フック部分のそれぞれの内縁の間で測定された幅が、2つの幅がほぼ平行な軸に沿って測定された場合、第3の脚と第4の脚のそれぞれの外縁の間で測定された幅よりも大きくなるように外側に曲がっている。
【0016】
態様8:態様2から7のいずれかの照明装置において、フレームはさらに、第1の脚と第3の脚との間に取り付けられかつ第1の平面部分を含む第1の側部プレートと、第2の脚と第4の脚との間に取り付けられかつ第2の平面部分を含む第2の側部プレートと、を備える。
【0017】
態様9:態様8の照明装置において、少なくとも1つのライトが第1の側部プレートと第2の側部プレートとの間に取り付けられている。
【0018】
態様10:態様9の照明装置において、少なくとも1つのライトは、フレームの前面またはフレームの背面に向かって選択的に向けられるように、第1の側部プレートおよび第2の側部プレートに回転可能に取り付けられている。
【0019】
態様11:態様1から10のいずれかの照明装置において、第1のバー部分と第2のバー部分との間に延びるクロスバーであって、第1のバー部分および第2のバー部分のそれぞれに対してほぼ垂直に配向されているクロスバーを備える。
【0020】
態様12:第1の方向および第1の方向と反対の第2の方向に選択的に向けることができる少なくとも1つのライトと、少なくとも一つの該ライトが取り付けられたフレームとを備えた照明装置であって、フレームは、第1のバー部分および第2のバー部分を含み、第1のバー部分および第2のバー部分は、少なくとも1つのライトの上に位置するフレームの上部に配置され、フレームはまた、第1のバー部分および第2のバー部分の両方から、少なくとも1つの前記ライトの第1の方向に対応する、フレームの第1の側に向かって延びる連続フレーム部分であって、その少なくとも一部が少なくとも1つのライトの下に延びる連続フレーム部分を有し、フレームはさらに、第1のバー部分から、少なくとも1つのライトの第2の方向に対応するフレームの第2の側に向かって延びる第1のフレーム部分であって、その少なくとも一部が少なくとも1つのライトの下に延び、かつフレームの他の部分との追加の接続を有しない第1のフレームを有し、フレームはさらに、第2のバー部分からフレームの第2の側に向かって延びる第2のフレーム部分であって、その少なくとも一部が少なくとも1つのライトの下に延び、かつフレームの他の部分との追加の接続を有しない第2のフレーム部分を備える。
【0021】
態様13:態様12の照明装置において、連続フレーム部分は、第1のバー部分から延びる第1の脚と、第2のバー部分から延びる第2の脚と、第1の脚と第2の脚との間に延びるクロス部分とを備える。
【0022】
態様14:態様13の照明装置において、第1のフレーム部分は、第1のバー部分から延びる第3の脚と、第3の脚から延びる第1のフック部分とを備え、かつ、第2のフレーム部分は、第2のバー部分から延びる第4の脚と、第4の脚から延びる第2のフック部分とを備える。
【0023】
態様15:態様14の照明装置において、第1のフック部分および第2のフック部分のそれぞれは、両フック部分のそれぞれの内縁の間で測定された幅が、2つの幅がほぼ平行な軸に沿って測定された場合、第3の脚と第4の脚のそれぞれの外縁の間で測定された幅よりも大きくなるように外側に曲げられている。
【0024】
態様16:態様12の照明装置において、第1のフレーム部分は、第1のバー部分から延びる第1の脚と、第1の脚から延びる第1のフック部分とを備え、かつ、第2のフレーム部分は、第2のバー部分から延びる第2の脚と、第2の脚から延びる第2のフック部分とを備える。
【0025】
態様17:態様16の照明装置において、第1のフック部分および第2のフック部分のそれぞれは、両フック部分のそれぞれの内縁の間で測定された幅が、2つの幅がほぼ平行な軸に沿って測定された場合、第1の脚と第2の脚のそれぞれの外縁との間で測定された幅よりも大きくなるように外側に曲げられている。
【0026】
態様18:態様12から17のいずれかの照明装置において、フレームは、第1の側部プレートと第2の側部プレートとを備え、第1の側部プレートは、連続フレーム部分と第1のフレーム部分との間に接続され、第2の側部プレートは、連続フレーム部分と第2のフレーム部分との間に接続され、少なくとも1つのライトが、第1の側部プレートと第2の側部プレートとの間に取り付けられている。
【0027】
態様19:態様12から18のいずれかの照明装置において、少なくとも1つのライトが回転可能にフレームに取り付けられている。
【0028】
態様20:照明装置の第1のユニットおよび第2のユニットを含む装置であって、第1および第2のユニットはそれぞれ、それぞれの回転軸の周りのそれぞれの回転範囲を含む少なくとも1つのライトを備え、第1および第2のユニットは、第1のユニットが第2のユニットの上に配置されるか、または第2のユニットが第1のユニットの上に配置されて、上部ユニットおよび下部ユニットを有するライトアレイが形成されるように積み重ねることができ、第1および第2のユニットのそれぞれは、同一のフレームをさらに含み、フレームは、第1の平面にある頂縁および第2の平面に並ぶ底縁を備え、第1および第2の平面はほぼ平行であり、少なくとも1つの平面部分が第3の平面にあり、第3の平面は第1の平面とほぼ平行であり、ライトアレイにおいて、下部ユニットの第1の平面は、第2の平面の上に位置し、上部ユニットの第3の平面に隣接しており、ライトアレイにおいて、上部ユニットの少なくとも1つのライトは、その回転範囲全体にわたって自由に回転し、下部ユニットの少なくとも1つのライトは、ライトが互いに接触することなく、その回転範囲全体にわたって自由に回転する。
【0029】
本開示による照明装置は、添付の図面を参照してさらに説明される。図面は以下のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本開示による携行型照明装置の一実施形態の正面斜視図である。
【
図4】例示的なアイテムから支持された同携行型照明装置の正面斜視図である。
【
図5】
図4における携行型照明装置の側面図である。
【
図6】
図1の携行型照明装置の2つの個別のユニットがスタック構成とされた照明アレイの背面斜視図である。
【
図9】本開示による携行型照明装置の代替実施形態の正面斜視図である。
【
図10】
図9の携行型照明装置の2つの個別のユニットがスタック構成とされた照明アレイの正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下の詳細な説明は、例示的な実施形態のみを提供し、本明細書に開示される実施形態の範囲、適用可能性、または構成を限定することを意図するものではない。むしろ、例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、当業者に、本開示による例示的な実施形態を実施するための有効な説明を提供するであろう。添付の特許請求の範囲に記載されているように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、要素の機能および配置に様々な変更を加えることができることを理解されたい。
【0032】
特許請求の範囲にある開示および/または発明の説明を支援するために、本開示および/または発明の一部を説明するために、本明細書および請求項において方向に関する用語(例えば、上、下、左、右、等)を使用することがある。これらの方向に関する定義は、単に実施形態を説明し、発明を主張するのを助けることを意図しており、いかなる方法でも開示または主張された発明を制限することを意図するものではない。さらに、図面図に関連して本明細書に導入された参照符号は、他の特徴に対し文脈を提供するために、本明細書に追加の説明なしに1つまたは複数の後続の図で繰り返され得る。
【0033】
ある要素が別の要素に「接続されている」または「結合されている」と説明される場合、それは他の要素と一体であるか、他の要素に直接接続または結合されているか、または介在する要素が存在し得ることを理解されたい。対照的に、要素が別の要素に「直接接続されている」または「直接結合されている」と説明される場合、介在する要素は存在しないことを理解されたい。要素間の関係を説明するために使用される他の単語は、同様の方法で解釈される(たとえば、「間に」と「間に直接」、「隣接して」と「直接隣接して」、など)。
【0034】
本明細書に記載または図面に示される実施形態では、任意の直接的な電気接続または結合(すなわち、追加の介在要素のない任意の接続または結合)は、間接接続または結合(すなわち、1つまたは複数の追加要素を用いた接続または結合)によっても実施することができ、または、接続または結合の一般的な目的(たとえば、特定の種類の信号を送信すること、または特定の種類の情報を送信すること)が本質的に維持されている限りその逆も可能である。異なる実施形態からの特徴を組み合わせて、さらなる実施形態を形成することができる。例えば、実施形態の1つに関して記載された変形または修正は、それを否定していない限り、他の実施形態にも適用可能であり得る。
【0035】
添付の明細書および特許請求の範囲において、「ほぼ平行」という用語は、平行からプラスマイナス5度の範囲内を意味し、正確な平行を含む。
【0036】
添付の明細書および特許請求の範囲において、「ほぼ垂直」という用語は、垂直からプラスマイナス5度の範囲内を意味し、正確な垂直配置を含む。
【0037】
作業現場や事故現場など、現場を照らすことが望ましいまたは必要な用途では、複数の自立位置または取付け位置が可能な携行型照明装置が効果的なツールとなる場合がある。出願人の要望は、先行技術に対するいくつかの改良を組み込んだ携行型現場照明装置を開示することである。
【0038】
主に
図1~8を参照して、本開示による現場ライト14の形態の携行型照明装置の一実施形態を詳細に説明する。この実施形態では、ライト14は、回転軸18の周りでフレーム40に回転可能に取り付けられたライトヘッド16を備える。ライトヘッド16は、本体26と、レンズ22を支持し、複数の留め具(説明を容易にするために、図では1つの留め具24のみに符号を付してある)を介して本体26の片側に固定的に取り付けられている前部カバー23と、複数の留め具(説明を容易にするために、図では1つの留め具31のみに符号を付してある)を介して本体26の反対側に固定的に取り付けられた後部カバー30と、を備える。この実施形態では、発光部分(例えば、1つまたは複数のランプ)は、レンズ22の後ろに配置され後部カバー30を通って延びるスイッチ34の操作を介して照明することができる。
【0039】
この実施形態では、ライトヘッド16は、その本体26への、およびその本体26からの空気の流れを可能にする複数のベント(例示を容易にするために、1つのベント27のみに符号を付してある)を備える。ライトヘッド16の本体26はまた、その両側に配置されたマウント28a,28bを含み、各マウントは、それぞれのインサート38a,38bをその内部に受け入れるようにサイズ設定されたそれぞれの穴(1つの穴29のみが図に示され、符号を付してある)を含む。インサート38a,38bのそれぞれは、それぞれの留め具36a,36bおよびワッシャ37a ,37bの組み合わせを使用して、ライトヘッド16をフレーム40に回転可能に取り付けることができるように、雌ねじ(符号なし)を含む。
【0040】
この実施形態では、ライトヘッド16の後部カバー30は、バッテリ区画および/または充電ポートを取り外し可能に隠すカバー32をさらに含む。この実施形態では、ライトヘッド16は、(バッテリ充電容量に基づいて)利用可能な残りの稼働時間のための可変光出力強度およびカウントダウン表示が可能である。ライトヘッド16の内部部品、アセンブリ、および機能は本明細書の範囲外であり、これ以上説明しない。さらに、本開示のライト14は、ライトヘッド16を取り外して、異なるライトヘッド、例えば必要性またはユーザの要求に基づいて異なる設定またはオプションを有するものと交換することができ、その点においてモジュール式であることを理解されたい。
【0041】
本実施形態では、ライト14のフレーム40は、必要に応じて曲げられかつ溶接された断面円形の複数の鋼片(すなわち、管状鋼)からなる。別の実施形態では、フレーム40は、異なる手段(例えば、適切な留め具)を介して一緒に取り付けられた複数の材料片から組み立てることができ、異なる断面形状(例えば、正方形、楕円形、 三角形、六角形、および/または八角形)、および/または異なる材料(例えば、他のタイプの金属、プラスチック、木材、および/または複合材料)で構成することができる。この実施形態では、フレーム40は、主要部70と、主要部70に溶接された側部プレート42,56とからなる。
【0042】
側部プレート42は、穴44,45,46を含む部分43と、屈曲部47によって部分43に取り付けられた部分48と、屈曲部52によって部分43に取り付けられた部分53とを有する。この実施形態では、側部プレート42は単一の材料片からなり、屈曲部47,52のそれぞれは、それぞれの部分48,52を前記部分43に直交して配向させる。代替実施形態では、側部プレート42は、2つ以上の材料片から構成すること、および/または、部分48,52のいずれかまたは両方を、部分43に対し直交しないように配向されることができる。本実施形態では、部分48は2つの溝穴50a,50bを含み、部分52は2つの溝穴54a,54bを含む。代替実施形態では、溝穴50a,50b,54a,54bのうちの1つまたは複数は、部分48,52から省略され得るか、またはより多いまたはより少ない数の溝穴が、部分48,52のそれぞれに提供されることが可能である。
【0043】
側部プレート56は、穴59,60,61を含む部分58と、屈曲部62によって部分58に取り付けられた部分63と、屈曲部67によって部分58に取り付けられた部分68と、有する。この実施形態では、側部プレート56は単一の材料片からなり、屈曲部62,67のそれぞれは、それぞれの部分63,68を前記部分58に直交して配向させる。代替実施形態では、側部プレート56は、2つ以上の材料片から構成すること、および/または、部分63,68のいずれかまたは両方を、部分58に対し直交しないように配向されることができる。本実施形態では、部分63は2つの溝穴65a,65bを含み、部分68は2つの溝穴69a,69bを含む。代替実施形態では、溝穴65a,65b,69a,69bのうちの1つまたは複数は、部分63,68から省略され得るか、またはより多いまたはより少ない数の溝穴が、部分63,68のそれぞれに提供されることが可能である。
【0044】
この実施形態では、ライトヘッド16をフレーム40に取り付けるために、留め具36aは側部プレート42の穴45を通って挿通され、留め具36bは側部プレート56の穴60を通って挿通される。この実施形態では、ライトヘッド16は、いずれかの回転方向20で、完全な360度の範囲にわたって自由に回転することができる(
図6参照)。代替実施形態では、1つまたは複数の回転止め、戻り止め、または他の機械的手段を使用して、ライトヘッド16の回転範囲を制限することができる。
【0045】
本実施形態に戻ると、フレーム40の主要部分70は、2つの長さの材料からなり、1つは、フレーム40の上部に配置されたクロスバー72として使用され(そしてそれは持ち運び用ハンドルとしても機能する)であり、より長い長さの第2のものは、フレーム40の主要部70の残りを形成するために繰り返し曲げられている。代替実施形態では、主要部70は、単一の材料片または2つ以上の材料片から形成することができる。
【0046】
次に、フレーム40の構造および形状について詳細に説明する。この実施形態では、2つのバー部分73a,73bは、クロスバー72に直交して配向され、クロスバー72に溶接されている。フレーム40の前側において、バー部分73aは屈曲部74aに繋がり、屈曲部74aは反対側の端部で脚80aに繋がる。また、バー部分73bは屈曲部74bに繋がり、屈曲部74bは反対側の端部で脚80bに繋がる。屈曲部74a,74bは、(それぞれのバー部分73a,73bとそれぞれの脚80a,80bとの間に規定される)内角76を有する(
図7参照)。この実施形態では、角度76は、約97.5度の鈍角を有する。2つの脚80a,80bのそれぞれは、それぞれが互いに内側に角度を付けられた各屈曲部82a,82bと、フレーム40の前面下部に位置してこれら2つの屈曲部82a,82b同士を取り付けるクロス部分84に繋がる。このようにして、脚80a,80b、屈曲部82a,82b、およびクロス部分84の組み合わせは、フレーム40の前部に位置するほぼ「U」字形の連続フレーム部分を形成する。代替実施形態では、角度76は、90度から120度の間、またはより好ましくは92.5~105度の間の任意の鈍角を有することができる。
【0047】
本実施形態に戻ると、フレーム40の後方側において、バー部分73aは屈曲部86aに繋がり、屈曲部86aは反対側の端部で脚88aと繋がる。また、バー部分73bは屈曲部86bと繋がり、屈曲部86bは反対側の端部で脚88bと繋がる。屈曲部86a,86bは、(それぞれのバー部分73a,73bとそれぞれの脚88a,88bとの間で規定される)内角78を有する(
図7参照)。この実施形態では、角度78は、約97.5度の鈍角を有する。代替実施形態では、角度78は、90度から120度の間、またはより好ましくは92.5~105度の間の任意の鈍角を有することができる。本実施形態に戻ると、2つの脚88a,88bのそれぞれは、外向きに(すなわち、互いに離れて、かつライトヘッド16の位置から離れて)角度を付けるそれぞれの屈曲部90a,90bに繋がり、次に、線形であるそれぞれのバー部分94a,94bに繋がる。これらの屈曲部90a,90bのそれぞれは、それぞれ角度89a,89bを有し、(脚88a、88bのそれぞれの1つとバー部分94a,94bのそれぞれの1つとの間で規定される)その値は約165度である。代替実施形態では、角度89a,89bのそれぞれは、150から180度(線形の180度配置は除く)、より好ましくは155~175度、最も好ましくは160~170度の間の任意の値を有し得る。
【0048】
本実施形態に戻ると、バー部分94a,94bはそれぞれ、それぞれのフック付き脚92a,92bに繋がる。各フック付き脚は、それぞれの屈曲部96a,96bおよび 線形であるそれぞれのバー部分98a,98bを含む。この実施形態では、フレーム40は管状鋼からなるので、バー部分98a,98bは、それらの端部に開口部(図示または符号付けされていない)を有し、この実施形態では、各開口部は、そこに嵌合されたそれぞれのキャップ100a,100bによってカバーされている。代替実施形態では、キャップ100a,100bは省略されるか、または、このライト14がいくつかのアイテムまたは表面に取り付けられた後に所定位置に保つのを助ける、テクスチャ加工されたまたは粘着性の表面を有することもできる。屈曲部96a,96bは、それぞれ(それぞれのバー部分94a,94bとそれぞれのバー部分98a,98bとの間で規定される)角度91を有する(
図7参照)。この実施形態では、角度91は約85度の鋭角を有する。代替実施形態では、角度91は、60から90度の間の任意の鋭角、より好ましくは75~90度の間の任意の鋭角、および最も好ましくは80~90度の間の任意の鋭角を有し得る。
【0049】
図6~
図8は、ライト14,14′の複数のユニットを互いに積み重ねることによって形成されたライトアレイ120の実施形態を示す。ライト14′はライト14と同じであり、また、各ユニットの構造や機能について説明を繰り返す必要をなくすため、ライト14,14′のユニットの1つを参照する明細書および図面に記載されるすべての参照符号は、ライト14,14′の他のユニットの同じ参照符号を有する同一の部品も参照することを理解されたい。さらに、本開示によれば、ライト14の任意の数のユニットを互いに積み重ねて、ライトアレイを形成することができることを理解されたい。この実施形態では、ライト14,14′の個々のユニットは、いかなる方法でも一緒には固定されておらず、各ユニットは、ライトアレイ120内で単に互いの上に置かれているだけである。
【0050】
図7に示すように、上部の角度76,78が鈍角であるため、フレーム40は、(フレーム40の前側と後側との間で測定して)深さが先細になる本体を有し、このため、ライト14,14′の複数のユニットが積み重ねられ、かつ部分的に入れ子にされ、これにより、ライト14,14′のユニットが互いに積み重ねられているとき、このライトアレイ120内で、ライト14の第1のユニットのフレーム40の下端によって形成される平面12が、ライト14′の第2のユニットのフレーム40の上端によって形成される平面13′よりも下に位置する。この実施形態では、フレーム40の(フレーム40の前側と後側の外縁の間で測定される)上部の深さ102は、フレーム40の(フレーム40の前側と後側の内側縁の間で測定される)下部の深さ104の値よりわずかに小さく、このため、1つのフレーム(例えば、ライト14′のフレーム40′)の上部は、第2のフレーム(例えば、ライト14のフレーム40)の下部の底部開口部内に挿入され得る。
【0051】
図6および
図8に見られるように、外向きに角度が付けられた屈曲部90a,90bはまた、ライトアレイ120の「上部」ユニットのフック付き脚(例えば、ライト14のフック付き脚92a,92b)を、ライトアレイ(例えば、ライト14′の脚88a′,88b′)の「下部」ユニットの後部脚のすぐ外側に配置し、このた
め、「下部」ライトユニットの後脚(例えば、ライト14 ’の脚88a′,88b)の
外縁間で測定された幅108の
値は、「上部」ライトユニットの下部脚屈曲部(例えば、ライト14の屈曲部96a、96b)の内縁間で測定された幅106の値よりわずかに小さい。さらに、この実施形態では、互いに積み重ねてライトアレイ120にすると、「上部」ライトの2つの側部プレートの底部(例えば、ライト14の側部プレート42,56の底部53,68)は、「より低い」ライトのフレームのそれぞれの上部バー部分(例えば、ライト40′のフレーム40′のバー部分73a′,73b′)の上に載り、これらの2つの底部は、フレーム40の下縁および上縁のそれぞれ平面12,13に平行な平面55内にある。これらの特徴の組合せ、すなわち、フレームの先細りの深さ、上部ライトユニットのフック付き脚を下部ライトユニットの脚に巻き付けること、および、上部ライトユニットの側部プレートの底部が下部ライトユニットのフレームの上部バー部分の上に「棚のような」方法で載る能力、により、本開示によるライト14の複数のユニットは、互いに積み重ねて、非常に安定した信頼できる方法でライトアレイ120を構成することができる。必要に応じて、ライトアレイ120内の複数のライト(例えば、ライト14,14 ′)のストラップ、ケーブル、ロープ、タイダウンまたは他の固定手段(図示せず)を、溝穴50a,50b,54a,54b,65a,65b,69a,69bおよび/または穴44,46,59,61の間に配設してユニットをさらに固定することができる。
【0052】
上記のように、この実施形態では、ライト14,14′のライトヘッド16,16′は、それぞれの回転軸18の周りを回転する完全な自由を有し、これにより、個々のライトヘッド16,16′は、ユーザの希望に応じて、特定の場面に向けて選択的に点灯することができる。ライト14,14′の複数のユニットが共に積み重ねられてライトアレイ120を形成する場合、「上部」ライト14のフレーム40のクロス部分84は、 ライトヘッド16 ′がフレーム40′のそちら側に向けられている場合、「下部」ライト14′のライトヘッド16′によって投光される光の一部を妨害するかも知れない。これがユーザにとって問題である場合は、ライトヘッド16′(またはライトアレイ120内のすべてのライトヘッド16,16′)は、ライトアレイ120のフレーム40,40′の反対側に向かって回転することができ、そうすれば、ライトヘッド16,16′のいずれかによって放出される光を妨げる可能性のあるクロス部材はなくなる。
【0053】
図4および
図5に示すように、ライト14はまた、フック付き脚82a,82bの端部と、屈曲部82a,82bおよびクロス部分84の内面との間に形成される深さ110を有する隙間109を含む。隙間109は、外部アイテム(例えば、ギャップ109の深さ110の値よりも小さい値を有する幅11を有するドアなどの取り付けアイテム10)が、ギャップ109内に少なくとも部分的に挿入されることを可能にし、ライト14がアイテム10によって一時的に支持されるようにすることができる。
図4は、ライト14のフレーム40がアイテム10の上面と比較的平行に配置されている、アイテム10に関する取り付け構成を示しており、
図5は、フレーム40がアイテム10に対して下向きの斜めの角度で角度付けされている、アイテム10に関する取り付け構成を示している。フレーム40の反対側の「閉ループ」およびフック付き脚82a,82bは、アイテム10の性質に応じて、ユーザに多数の取り付けオプションを可能にし、かつ、ライトヘッド16の完全に自由な回転は、アイテム10に対するフレーム40の取り付け角度に関係なく、ライトヘッド16が効果的な使用のために向きを変えることを可能にする。
【0054】
一態様では、フレーム40は、ライトヘッド16の回転軸18の周りに垂直に配置された平面(図示せず)を基準とした場合(すなわち、前部カバー23または後部カバー30を切断することなく、クロスバー72およびライトヘッド16をほぼ二等分した場合)、前方側112および後方側114を有すると説明することができる。フレーム40はまた、ライトヘッド16の回転軸18の周りに水平に配置された平面(図示せず)を基準とした場合(すなわち、ライトヘッド16および脚80a、80bをほぼ二等分した場合)、頂部側116および底部側118を有すると説明することもできる。
【0055】
図9は、本開示によるシーンライト214の第2の実施形態を示し、かつ、
図10は、複数のユニットのシーンライト214,214′を含むライトアレイ239の第2の実施形態を示している。ライト214′はライト214と同じであり、かつ、各ユニットの構造や機能について説明を繰り返さないようにするために、ライト214,214′のユニットの1つを参照する仕様および図面に表示されるすべての参照符号は、ライト214,214′の他のユニットの同じ参照符号を持つ同一の部品も参照することを理解されたい。以下に別段の記載がある場合を除き、第2の実施形態のライト210は、構造および機能において第1の実施形態のライト14と同一であり、かつ、ライト14に関して付された符号より200大きい値を有する参照符号で示されたライト210のすべての部分は、同一の部分を参照する(例えば、ライトヘッド216はライトヘッド16と同一である)ことをさらに理解されたい。
【0056】
この実施形態では、ライト214,214′のそれぞれは、それぞれのフレーム240,240′に溶接されたポスト217a,217bおよび217a′,217b′のそれぞれのペアを含み、かつ、それぞれストラップ219,219′が設けられている。この実施形態では、ストラップ219は、耐久性があるが可撓性の材料、例えば、ゴム、皮革、または織布または不織布の材料よりなる。ストラップ219,219′のそれぞれは、複数の支柱穴225a~225d,225a′~225d′を有するそれぞれの第1の端部221,221′、および、複数の支柱穴235a~235d、235a′~235d′を有するそれぞれの第2の端部233,233′を含む。
図9に示すように、ライト214の単一ユニットが単独で使用される場合、ストラップ219は、支柱217a、217bの間に取り付けることができ、取り付けアイテムからのライト210を支持するのを助けるために使用することができる。 ストラップ219はまた、外部の物体(例えば、木の枝のような不規則な形状のアイテムなどの取り付け物体)を包み込み、そこからライト214を支持するために使用することができる。
【0057】
この実施形態のライト214,214′の複数のユニットが共に積み重ねられて、
図10に示されるようにライトアレイ239を形成する場合、ストラップ219,219′は、代わりに、ライトアレイ239を一緒にしっかりと保持するために、垂直に隣接するライト214,214′の垂直に整列された支柱217a,217a′と217b,217b′との間に取り付けることができる。様々な支柱穴225a~225d,225a′~225d′,235a~235d,235a′~235d′によって、ユーザは、異なるライト214,214′との間にストラップ219,219′がどれだけしっかりと取り付けられているかという柔軟性、および、ストラップ219,219′がどのように取り付けられているかという他の柔軟性を得られる。
【0058】
本明細書に記載のシステムおよび方法の例示的な実装を上記で詳細に説明してきたが、当業者は、例示的な実施形態において、本明細書に記載のシステムおよび方法の新規の教示および利点から実質的に逸脱することなく多くの追加の修正が可能であることを容易に理解するであろう。したがって、これらおよびそのようなすべての変更は、本明細書に記載のシステムおよび方法の範囲内に含まれることが意図されている。本明細書に記載のシステムおよび方法は、以下の例示的な特許請求の範囲によってよりよく定義され得る。
【符号の説明】
【0059】
14,14′ ライト
16 ライトヘッド
18 回転軸
20 回転方向
22 レンズ
23 前部カバー
26 本体
30 後部カバー
40,40′ フレーム
42 側部プレート
56 側部プレート
72 クロスバー
73a,73b バー部分
80a,80b 脚
84 クロス部分
92a,92b フック付き脚
120 ライトアレイ
214,214′ ライト
216 ライトヘッド
239 ライトアレイ
240,240′ フレーム