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特許7551917情報伝送方法、装置、関連機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-06
(45)【発行日】2024-09-17
(54)【発明の名称】情報伝送方法、装置、関連機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20240909BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20240909BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240909BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20240909BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W4/06
H04W72/232
H04W72/1273
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023524189
(86)(22)【出願日】2021-10-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 CN2021124498
(87)【国際公開番号】W WO2022083557
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-04-19
(31)【優先権主張番号】202011120229.0
(32)【優先日】2020-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(73)【特許権者】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 拓
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲飛▼
(72)【発明者】
【氏名】李 岩
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-113706(JP,A)
【文献】特表2010-536287(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0223695(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0153560(US,A1)
【文献】国際公開第2021/205571(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機器に適用される情報伝送方法であって、
第一情報がキャリーされる第一下りリンク制御情報(DCI)であって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信することを含み、
前記第一DCIの巡回冗長チェック(CRC)は、前記端末に専有の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブリングされており、
前記方法は、
第一パラメータ及び/又は第二パラメータを指示する第五情報であって、前記第一パラメータが、ユニキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、前記第二パラメータが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものである第五情報を前記端末に送信することを更に含む、情報伝送方法。
【請求項2】
前記第一情報は、第二情報及び/又は第三情報を含み、前記第二情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルの第一HARQプロセス番号を指示し、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルで搬送されるサービスがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスであるかどうかを確定するために少なくとも使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送するかどうかを指示し、
又は、
前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのHARQプロセスが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクHARQプロセスに属するかどうかを指示する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを指示する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスの並列下りリンクHARQプロセス数が1よりも大きい場合、前記方法は、
第六情報がキャリーされる第二DCIであって、前記第六情報が、前記第二DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセス番号を指示する第二DCIを前記端末に送信することを更に含み、
前記第二DCIの巡回冗長チェック(CRC)は、少なくとも2つの端末に共有のRNTIによってスクランブリングされている、請求項1~4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
端末に適用される情報伝送方法であって、
ネットワーク側から送信されて第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを受信することを含み、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされており
前記方法は、
ネットワーク側から取得するか、又は予め定義する方式で、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを得ることを更に含み、前記第一パラメータは、ユニキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、前記第二パラメータは、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、
前記方法は、
ネットワーク側から送信された第五情報であって、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを指示する第五情報を受信することを更に含む、情報伝送方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第一DCIによってスケジューリングされた伝送が再送である場合、受信された前記第一DCIによってスケジューリングされた伝送ブロック(TB)のデータと、現在のソフトバッファ内における前記TBに属するデータとを併合することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記第一情報は、第二情報及び/又は第三情報を含み、前記第二情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルの第一HARQプロセス番号を指示し、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルで搬送されるサービスがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスであるかどうかを確定するために少なくとも使用される、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送するかどうかを指示し、
又は、
前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのHARQプロセスが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクHARQプロセスに属するかどうかを指示する、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを指示し、
前記方法は、
前記第三情報に従って、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数が1よりも大きい場合、前記方法は、
ネットワーク側から送信されて第六情報がキャリーされる第二DCIであって、前記第六情報が、前記第二DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセス番号を指示する第二DCIを受信することを更に含み、
前記第二DCIのCRCは、少なくとも2つの端末に共有のRNTIによってスクランブリングされている、請求項6~10の何れか一項に記載の方法。
【請求項12】
ネットワーク機器に適用される情報伝送装置であって、
第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信するように構成された第一送信ユニットを含み、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされており、
前記第一送信ユニットは、
第一パラメータ及び/又は第二パラメータを指示する第五情報であって、前記第一パラメータが、ユニキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、前記第二パラメータが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものである第五情報を前記端末に送信するように更に構成されている、
情報伝送装置。
【請求項13】
端末に適用される情報伝送装置であって、
ネットワーク側から送信されて第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを受信するように構成された第一受信ユニットを含み、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされており、
前記装置は、
ネットワーク側から取得するか、又は予め定義する方式で、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを得るように構成された取得ユニットを更に含み、前記第一パラメータは、ユニキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、前記第二パラメータは、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、
前記取得ユニットは、
ネットワーク側から送信された第五情報であって、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを指示する第五情報を受信するように更に構成されている、情報伝送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、出願番号が202011120229.0であり、出願日が2020年10月19日である中国特許出願に基づいて出願されるものであり、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の内容の全ては、参照として本願に組み込まれる。
本願は、無線通信の分野に関し、特に、情報伝送方法、装置、関連機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第四世代移動通信技術(4G)の長期進化(LTE)システムでは、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)及びシングルセルポイントツーマルチポイント(SC-PTM)技術を導入することで、マルチキャスト及びブロードキャスト伝送を実現した。
【0003】
しかしながら、関連技術において、マルチキャスト又はブロードキャストサービスのスケジューリングメカニズムは、さらなる最適化が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術における問題を解決するために、本願の実施例は、情報伝送方法、装置、関連機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例の技術案は、次のように実現される。
【0006】
本願の実施例は、ネットワーク機器に適用される情報伝送方法であって、
第一情報がキャリーされる第一下りリンク制御情報(DCI)であって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信することを含み、
前記第一DCIの巡回冗長チェック(CRC)は、前記端末に専有の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブリングされている、情報伝送方法を提供している。
【0007】
上記技術案において、前記第一情報は、第二情報及び/又は第三情報を含み、前記第二情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルの第一HARQプロセス番号を指示し、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルで搬送されるサービスがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスであるかどうかを確定するために少なくとも使用される。
【0008】
上記技術案において、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送するかどうかを指示する。
【0009】
上記技術案において、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのHARQプロセスが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクHARQプロセスに属するかどうかを指示する。
【0010】
上記技術案において、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを指示する。
【0011】
上記技術案において、前記方法は、
第一パラメータ及び/又は第二パラメータを指示する第五情報であって、前記第一パラメータが、ユニキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、前記第二パラメータが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものである第五情報を前記端末に送信することを更に含む。
【0012】
上記技術案において、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスの並列下りリンクHARQプロセス数が1よりも大きい場合、前記方法は、
第六情報がキャリーされる第二DCIであって、前記第六情報が、前記第二DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセス番号を指示する第二DCIを前記端末に送信することを更に含み、
前記第二DCIの巡回冗長チェック(CRC)は、少なくとも2つの端末に共有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0013】
本願の実施例は、端末に適用される情報伝送方法であって、
ネットワーク側から送信されて第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを受信することを含み、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている、情報伝送方法を更に提供している。
【0014】
上記技術案において、前記方法は、
前記第一DCIによってスケジューリングされた伝送が再送である場合、受信された前記第一DCIによってスケジューリングされた伝送ブロック(TB)のデータと、現在のソフトバッファ内における前記TBに属するデータとを併合することを更に含む。
【0015】
上記技術案において、前記第一情報は、第二情報及び/又は第三情報を含み、前記第二情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルの第一HARQプロセス番号を指示し、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルで搬送されるサービスがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスであるかどうかを確定するために少なくとも使用される。
【0016】
上記技術案において、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送するかどうかを指示する。
【0017】
上記技術案において、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのHARQプロセスが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクHARQプロセスに属するかどうかを指示する。
【0018】
上記技術案において、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを指示する。
【0019】
上記技術案において、前記方法は、
前記第三情報に従って、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定することを更に含む。
【0020】
上記技術案において、前記方法は、
ネットワーク側から取得するか、又は予め定義する方式で、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを得ることを更に含み、前記第一パラメータは、ユニキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、前記第二パラメータは、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものである。
【0021】
上記技術案において、前記方法は、
ネットワーク側から送信された第五情報であって、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを指示する第五情報を受信することを更に含む。
【0022】
上記技術案において、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数が1よりも大きい場合、前記方法は、
ネットワーク側から送信されて第六情報がキャリーされる第二DCIであって、前記第六情報が、前記第二DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセス番号を指示する第二DCIを受信することを更に含み、
前記第二DCIのCRCは、少なくとも2つの端末に共有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0023】
本願の実施例は、情報伝送装置であって、
第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信するように構成された第一送信ユニットを含み、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている、情報伝送装置を更に提供している。
【0024】
本願の実施例は、情報伝送装置であって、
ネットワーク側から送信されて第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを受信するように構成された第一受信ユニットを含み、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている、情報伝送装置を更に提供している。
【0025】
本願の実施例は、第一通信インターフェース及び第一プロセッサを含むネットワーク機器であって、
前記第一通信インターフェースは、第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信するように構成され、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている、ネットワーク機器を更に提供している。
【0026】
本願の実施例は、第二通信インターフェース及び第二プロセッサを含む端末であって、
前記第二通信インターフェースは、ネットワーク側から送信されて第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを受信するように構成され、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている、端末を更に提供している。
【0027】
本願の実施例は、第一プロセッサと、プロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成された第一メモリとを含むネットワーク機器であって、
前記第一プロセッサは、前記コンピュータプログラムを動作させると、上記ネットワーク機器側の何れか1つの方法におけるステップを実行するように構成されている、ネットワーク機器を更に提供している。
【0028】
本願の実施例は、第二プロセッサと、プロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成された第二メモリとを含むネットワーク機器であって、
前記第二プロセッサは、前記コンピュータプログラムを動作させると、上記端末側の何れか1つの方法におけるステップを実行するように構成されている、ネットワーク機器を更に提供している。
【0029】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記ネットワーク機器側の何れか1つの方法におけるステップが実現される、又は、上記端末側の何れか1つの方法におけるステップが実現される、記憶媒体を更に提供している。
【発明の効果】
【0030】
本願の実施例に係る情報伝送方法、装置、関連機器及び記憶媒体によれば、ネットワーク機器は、第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信し、前記第一DCIの巡回冗長チェックCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている。ネットワーク側から、DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報が端末に指示されるとともに、DCIのCRCが、端末に専有のRNTIによってスクランブリングされているため、ユニキャストDCIを利用したマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスの再送が実現され、他の端末のシグナリングオーバーヘッドを占用することが回避され、その結果、他の端末による不要なデータ受信が回避される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本願の実施例に係る情報伝送方法のフロー模式図である。
図2】本願の実施例に係る情報伝送装置の構造模式図である。
図3】本願の実施例に係る別の情報伝送装置の構造模式図である。
図4】本願の実施例に係るネットワーク機器の構造模式図である。
図5】本願の実施例に係る端末の構造模式図である。
図6】本願の実施例に係る情報伝送システムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面及び実施例と併せて、本願を更に詳しく説明する。
【0033】
現在のMBMS及びSC-PTM技術は、実の商用ネットワークに導入されることが滅多になく、その主な原因は、ネットワーク構造の複雑さ及びモードにあり、依然として従来の予め設定されたサービスのモードでサービスを提供している。例えば、MBMSの場合、エアインターフェースで伝送される論理チャネルには、主にマルチキャスト制御チャネル(MCCH、Multicast Control CHannel)及びマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH、Multicast Traffic CHannel)が含まれ、MCCHは、MBMSの制御情報を伝送するためのものであり、MTCHは、下りリンクデータを伝送するためのものである。MCCHとMTCHとの2つの論理チャネルは、両方ともトランスポートチャネルのマルチキャストチャネル(MCH)にマッピングされることが可能であり、最終的に、MCHの何れについても、物理マルチキャストチャネル(PMCH)によってその伝送が実現される。一方で、SC-PTMサービスの場合、エアインターフェースで伝送される論理チャネルには、主にシングルセルMCCH(SC-MCCH、Single-Cell Multicast Control CHannel)及びシングルセルMTCH(SC-MTCH、Single-Cell Multicast Traffic CHannel)が含まれる。SC-MCCHは、SC-MTCHの制御情報を伝送するためのものであり、SC-MTCHは、SC-PTMのサービスデータを伝送するためのものである。SC-MCCHとSC-MTCHとの2つの論理チャネルは、両方とも下りリンク共有チャネル(DL-SCH)にマッピングされることが可能であり、最終的に、DL-SCHの何れについても、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)によってその伝送が実現される。
【0034】
そのうち、MCCHは、周期的に伝送されるものであり、システムメッセージによって指示され、MCCHは、動的スケジューリングに基づくものではなく、半静的に構成されたものであるのに対して、MTCHの伝送の場合、MCCHにより、媒体アクセス制御(MAC)指示情報に基づいて、MTCHについての時間領域スケジューリング情報(周波数領域スケジューリング情報と、半静的構成に基づいて指示された他の下位層構成情報とを含む)がユーザ機器(UE)に指示される。したがって、MBMSサービスの基本的なフローには、システムメッセージ(半静的に構成されたもの)によってMCCHの構成情報を指示し、さらに、MCCHが、MTCHを搬送可能なMCHの時間領域スケジューリング情報を指示するため、UEは、システム情報と、MCCHを搬送するPMCHとを検出することで、PMCHによって搬送されるMTCH情報を獲得することができる。一方、SC-MCCH及びSC-MTCHは、両方ともDL-SCHにマッピングされることが可能であり、最終的に、PMCHではなくPDSCHによってエアインターフェース伝送が実現される。そのうち、SC-MCCHは、MCCHと類似して、周期的に伝送されるものである(周期がシステムによって半静的に構成され、SystemInformationBlockType20によって指示される)が、システムメッセージによって指示されるのは、SC-MCCHの時間領域位置情報のみであり、SC-MCCHに使用される具体的なリソースは、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)でスケジューリング・指示され(PDCCHのCRCがSC-RNTIによってスクランブリングされる)、これは、MBMSにおけるPMCHの完全に半静的構成に基づく伝送方式とは異なる。SC-MCCHは、SC-MTCHによって現在搬送されている全てのMBMSサービスの構成情報を提供し、かかる構成情報には、各々のMBMSサービスの一時的モバイルグループ識別子(TMGI)(セッション(session)IDも含み得る)、及びそれに関連付けられたグループ無線ネットワーク一時識別子(G-RNTI)とスケジューリング情報(例えばスケジューリング周期、オンデュレーションタイマ(on duration timer)、不連続受信(DRX)等の情報)が含まれるが、対応する時間領域位置で使用されるリソースは、PDCCHでスケジューリング・指示される(PDCCHのCRCがG-RNTIによってスクランブリングされる)。したがって、SC-PTMサービスの基本的なフローには、システムメッセージ(半静的に構成されたもの)が、SC-MCCHの構成情報を指示し、端末が、当該情報を元に、対応する時間領域伝送機会で、シングルセル無線ネットワーク一時識別子(SC-RNTI)によってスクランブリングされたPDCCHを監視して、PDSCHによって搬送されるSC-MCCH情報を獲得し、さらに、SC-MCCH情報を元に、対応する時間領域伝送機会で、G-RNTIによってスクランブリングされたPDCCHを検出して、PDSCHによって搬送されるSC-MTCH情報を獲得することが含まれる。
【0035】
従来のLTEのブロードキャスト又はマルチキャスト技術では、HARQメカニズムがサポートされておらず、端末は、チャネル状態情報又はHARQ-ACK/NACK情報をフィードバックする必要がないため、ネットワーク側は、関心を持つ各ユーザの全てがサービスを正確に受信したことを確認できず、保守的な変調及び符号化スキーム(MCS)を採用せざるを得なくなり、その結果、SC-PTMのスペクトル効率が低く、ネットワークリソースの利用率が悪い。一方で、従来のLTEのブロードキャスト又はマルチキャスト技術では、マルチセル単一周波数ネットワー(SFN)に基づく最初のMBMS技術と、シングルセルMBMSに基づくその後のSC-PTM技術との何れについても、予め設定されたブロードキャスト情報に基づく必要がある。即ち、ブロードキャスト情報内に少なくともMCCH又はSC-MCCHの周期等の情報が予め構成される必要があり、且つこれらの情報は、セル内の全てのUEが獲得できるものとされる。つまり、このモードでは、ネットワークによって特定のシステム情報が予め構成される必要があるため、端末選択の自由度が制限されてしまう。これに対して、ユニキャストモードでは、ネットワーク側は、各々のユーザエアインターフェースデータがユーザにより正確に受信されたか、又は各々のユーザエアインターフェースデータが如何に伝送されれば高効率になるかを知る必要がある。それを実現するためには、HARQメカニズム、即ちチャネル状態情報フィードバックメカニズムによって支援される必要がある。具体的に、関連技術において、1つの端末は、並列のHARQプロセスを最大16個までサポート可能であり、現在スケジューリングされているTBがどのHARQプロセスに属するかは、スケジューリングDCI内で指示されることになり、端末は、HARQプロセス番号及び新データ指示(NDI)の指示に従って、当該TBが初送のデータであるか、それとも再送のデータであるかを判断し、もし再送のデータであれば、端末は、当該TBのデータ及びその前に受信された同じHARQプロセスのデータを併合して復調する。そのため、4G進化及び第五世代移動通信技術(5G)システムでは、ネットワーク側がマルチキャスト方式を介して簡単かつ効率的に(複数の端末のフィードバック情報を利用して再送及びMCSレベルを確定して)エアインターフェースリソースを使用できるとともに、ユーザがユニキャストモードのサービス保障を得られることを保証できるように、新しい技術案を導入する必要がある。
【0036】
そこで、4G進化又は新しいラジオ(NR)システムのマルチキャスト又はブロードキャストサービスでは、HARQメカニズムを導入することが可能であり、ネットワーク側は、受信したNACK情報に基づいて再送を実現する。
【0037】
しかしながら、関連技術において、DCIは、ユニキャストサービスのHARQプロセス番号を指示するためにしか使用できず、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセス番号を指示することをサポートできない。また、関連技術には、ユニキャストHARQ及びマルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQの処理メカニズムがない。例えば、NRシステムでは、LTE SC-PTMと類似した技術案を襲用し、ネットワーク側は、共通のRNTI(例えばG-RNTI)でCRCスクランブリングされたPDCCHを使用して、対応するマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送するPDSCHをスケジューリングすると、この際、当該PDCCHが1組のユーザを対象としているため、キャリーされるDCIは、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセス番号を指示しているとともに、当該1組のユーザに対しては、当該HARQプロセス番号が同じ値となる。この場合、もしネットワーク側は、端末のHARQフィードバック情報に従って、マルチキャスト及び/又はブロードキャストデータを正しく受信しなかった端末が当該1組の端末に1つしかないと判断すれば、1つの処理方式としては、共通RNTIによってスケジューリングされたPDCCHをそのまま再送に使用することであるが、これにより、データを既に正しく受信した他の端末は、不要なデータ受信をもう一度行ってしまうことになる。もう1つの処理方式としては、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によってスケジューリングされたPDCCHを介して、データを正しく受信しなかった端末に対してデータ再送を個別に行ってもよく、こうすれば、他の端末による不要な受信挙動を回避可能となる。この際、ユニキャストDCIを利用して再送されたサービスが、その前に正しく受信されなかったマルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスに属するものであることを端末が知ることができるように、メカニズムを設計する必要がある。
【0038】
これに基づき、本願の各実施例において、ネットワーク側は、第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信し、前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0039】
本願の実施例に係る技術案によれば、ネットワーク側は、DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を端末に指示するとともに、DCIのCRCが、端末に専有のRNTIによってスクランブリングされているため、ユニキャストDCIを利用したマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスの再送が実現され、他の端末のシグナリングオーバーヘッドを占用することが回避され、その結果、他の端末による不要なデータ受信が回避される。
【0040】
本願の実施例は、ネットワーク機器(具体的に、基地局であってもよい)に適用される情報伝送方法であって、
第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信することを含み、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている、情報伝送方法を提供している。
【0041】
実際の適用の際、前記下りリンクチャネルは、下りリンク共有チャネルであってもよく、より具体的に、PDSCHであってもよい。スケジューリングされる下りリンクチャネルは、スケジューリングされるデータ又はTB等と称されてもよい。
【0042】
前記端末に専有のRNTI(前記端末に専属のRNTIと称されてもよい)は、C-RNTI、MCS-C-RNTI又は構成スケジューリングRNTI(CS-RNTI)等であってもよい。
【0043】
一実施例において、前記第一情報は、第二情報及び/又は第三情報を含んでもよく、前記第二情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルの第一HARQプロセス番号を指示し、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルで搬送されるサービスがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスであるかどうかを確定するために少なくとも使用される。
【0044】
具体的に、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送するかどうかを指示してもよいし、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのHARQプロセスが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクHARQプロセスに属するかどうかを指示してもよい。
【0045】
実際の適用の際、端末に専有のRNTIによってスクランブリングされたDCIを用いてマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスの再送がスケジューリングされるため、前記ネットワーク機器は、前記第一DCIによってスケジューリングされたPDSCHのスクランブリング系列生成器の初期化値が、前記端末に専有のRNTIに関連するものであるか、それとも複数の端末に共有のRNTI(例えばG-RNTI)に関連するものであることを更に指示してもよい。
【0046】
これに基づき、一実施例において、前記第三情報は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを指示してもよい。
【0047】
ここで、実際の適用の際、前記第三情報の位置する情報フィールドの長さは、1bitであってもよく、当該情報フィールドの値は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送することを指示するか、又は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのHARQプロセスが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクHARQプロセスに属することを指示する場合、前記第一DCIによってスケジューリングされたPDSCHのスクランブリング系列生成器の初期化値は、複数の端末に共有のRNTI、例えばG-RNTIに関連するものであり、前記端末に専有のRNTIに関連するものではない。
【0048】
実際の適用の際、ネットワーク側は、HARQプロセス(ユニキャストHARQプロセスと称されてもよい)の並列HARQプロセス数をユニキャストサービス用に構成するか、又は、ユニキャストサービスのHARQプロセスの並列HARQプロセス数を予め定義してもよく、その同時に、ネットワーク側は、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセス(マルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスと称されてもよい)の並列HARQプロセス数をマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービス用に構成するか、又は、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセスの並列HARQプロセス数を予め定義してもよい。
【0049】
これに基づき、一実施例において、当該方法は、
第一パラメータ及び/又は第二パラメータを指示する第五情報であって、前記第一パラメータが、ユニキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、前記第二パラメータが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものである第五情報を前記端末に送信することを更に含んでもよい。
【0050】
実際の適用の際、無線リソース制御(RRC)シグナリング(例えばRRC再構成メッセージ)を介して、第五情報を前記端末に送信してもよい。
【0051】
ここで、ユニキャストサービスは、C-RNTI、MCS-C-RNTI又はCS-RNTI等でされたCRCスクランブリングをされたPDCCHによってスケジューリングされてもよく、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスは、G-RNTI又は他のRNTI等でされたCRCスクランブリングをされたPDCCHによってスケジューリングされてもよい。
【0052】
実際の適用の際、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセスの並列HARQプロセス数は、1以上であってもよい。
【0053】
マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセスの並列HARQプロセス数が1よりも大きい場合、ユニキャストサービスのHARQプロセス及びマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセスのHARQプロセス番号は、別々にカウントされてもよく、又は、候補となるHARQプロセス番号の範囲が全く同じか又は部分的に同じであってもよく、この際、前記第一情報は、第二情報及び第三情報を含んでもよい。この際、DCIを介して、複数の端末のマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービス用にスケジューリングをしてもよい。
【0054】
これに基づき、一実施例において、当該方法は、
第六情報がキャリーされる第二DCIであって、前記第六情報が、前記第二DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセス番号を指示する第二DCIを前記端末に送信することを更に含んでもよく、
前記第二DCIの巡回冗長チェック(CRC)は、少なくとも2つの端末に共有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0055】
勿論、プロセス番号は、統一されたカウント方式を採用されてもよい。即ち、ユニキャストサービスのHARQプロセス番号の候補範囲と、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセス番号の候補範囲とは、全く異なってもよく、例えば、ユニキャストサービスのHARQプロセスのHARQプロセス番号は1、2、3、4、5となり、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセスのHARQプロセス番号は6、7、8、9、10となり、この際、前記第一情報は、第二情報を含んでもよい。
【0056】
マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセスの並列HARQプロセス数が1である場合、ユニキャストサービスのHARQプロセス及びマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセスのHARQプロセス番号は、別々にカウントされてもよく、この際、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセスの並列HARQプロセス数が1に等しいため、端末は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルの第一HARQプロセス番号を知ることができる。したがって、前記第一情報は、第三情報を含んでもよい。勿論、ネットワーク側は、第二情報を配信してもよい。即ち、前記第一情報は、第二情報を更に含んでもよい。プロセス番号は、統一されたカウント方式を採用されてもよく、この際、前記第一情報は、第二情報を含んでもよい。
【0057】
以上の説明から分かるように、本願の実施例では、DCIによってマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスの再送をスケジューリングしているため、この観点からすると、端末に専有のRNTIによってスクランブリングされたDCIを利用すれば、ユニキャストサービスもスケジューリングできるし、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスもスケジューリングできるのに対して、複数の端末に共有のRNTIによってスクランブリングされたDCIを利用すれば、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスしかスケジューリングできない。端末に専有のRNTIによってスクランブリングされたDCIを利用してサービスのスケジューリングを行う場合、当該DCI内では、今回スケジューリングされた下りリンクチャネルがユニキャストHARQプロセスに属するか、それともマルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスに属するかを指示する必要がある。
【0058】
それに応じて、本願の実施例は、端末に適用される情報伝送方法であって、
ネットワーク側から送信されて第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを受信することを含み、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている、情報伝送方法を更に提供している。
【0059】
ここで、一実施例において、当該方法は、
前記第一DCIによってスケジューリングされた伝送が再送である場合、受信された前記第一DCIによってスケジューリングされたTBのデータと現在のソフトバッファ内における前記TBに属するデータとを併合することを更に含んでもよい。
【0060】
つまり、前記端末は、前記第一DCIによってスケジューリングされたHARQプロセスで受信されたTBが再送のデータであり、且つ当該TBのデータが正しく受信されていないことを確定すると、前記端末は、当該受信されたデータと、同じHARQプロセスに属する当該TBの現在バッファ内にあるデータとを併合することで、HARQの併合処理が実現され、データを正しく受信する正確性が向上される。
【0061】
一実施例において、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送するかどうかを前記第三情報が指示する場合、前記端末は、前記第三情報に従って、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定してもよい。
【0062】
一実施例において、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのHARQプロセスが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクHARQプロセスに属するかどうかを前記第三情報が指示する場合、前記端末は、前記第三情報に従って、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定してもよい。
【0063】
一実施例において、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを前記第三情報が指示する場合、前記端末は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定できるだけでなく、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルで搬送されるサービスがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスであるかどうかを確定できる。
【0064】
一実施例において、当該方法は、
ネットワーク側から取得するか、又は予め定義する方式で、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを得ることを更に含んでもよく、前記第一パラメータは、ユニキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、前記第二パラメータは、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものである。
【0065】
一実施例において、当該方法は、
ネットワーク側から送信された第五情報であって、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを指示する第五情報を受信することを含んでもよい。
【0066】
一実施例において、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数が1よりも大きい場合、当該方法は、
ネットワーク側から送信されて第六情報がキャリーされる第二DCIであって、前記第六情報が、前記第二DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセス番号を指示する第二DCIを受信することを更に含んでもよく、
前記第二DCIのCRCは、少なくとも2つの端末に共有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0067】
本願の実施例は、図1に示すように、
第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIをネットワーク機器が端末に送信するステップであって、前記第一DCIの巡回冗長チェックCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされているステップ101と、
前記第一DCIを端末が受信するステップ102とを含む、情報伝送方法を更に提供している。
【0068】
本願の実施例に係る情報伝送方法によれば、ネットワーク機器は、第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信し、前記第一DCIの巡回冗長チェックCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている。ネットワーク側から、DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報が端末に指示されるとともに、DCIのCRCが、端末に専有のRNTIによってスクランブリングされているため、ユニキャストDCIを利用したマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスの再送が実現され、他の端末のシグナリングオーバーヘッドを占用することが回避され、その結果、他の端末による不要なデータ受信が回避される。
【0069】
以下、適用実施例と併せて、本願を更に詳しく説明する。
【0070】
適用実施例一
本適用実施例において、ネットワーク側は、第一HARQプロセスをユニキャストHARQプロセスとして定義し、第二HARQプロセスをマルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスとして定義する。ネットワーク側は、上位層シグナリングを介して、第一HARQプロセスの並列HARQプロセス数及び第二HARQプロセスの並列HARQプロセス数を端末用に構成するか、又は、第一HARQプロセスの並列HARQプロセス数及び第二HARQプロセスの並列HARQプロセス数を予め定義してもよい。
【0071】
第二DCIは、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスしかスケジューリングできず、第六情報をキャリーし、前記第六情報は、現在スケジューリングされているマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセス番号、例えばHARQプロセス1を指示する。第二DCIは、共通DCIであり、即ち複数の端末によって共同で検出されるDCIであり、第二DCIがスクランブリングされるRNTIは、共通のRNTI、例えばG-RNTIである。
【0072】
もし端末が、第二DCIによってスケジューリングされたデータを正しく受信していなければ、端末は、NACKをフィードバックする。
【0073】
ネットワーク側は、端末からフィードバックされたマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのNACKを受信すると、第一DCIを用いて端末への再送を行う。
【0074】
第一DCIは、1つの端末のみのスケジューリングのために使用可能であり、1つの端末に専属のDCIであり、第一DCIがスクランブリングされるRNTIは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、CS-RNTI又は端末に専属の他のRNTIであってもよい。
【0075】
ネットワーク側は、第一DCIを利用して、当該端末に対してマルチキャスト及び/又はブロードキャストブロードキャストサービスの再送のスケジューリングを行う場合、第二情報は、HARQプロセス番号がHARQプロセス1であることを指示し、第三情報は、現在スケジューリングされているデータが第二HARQプロセスに属すること、即ちマルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスに属することを指示する。
【0076】
端末は、第一DCIを検出すると、現在第一DCIによってスケジューリングされているデータが、その前に第二DCIによってスケジューリングされたデータの再送であることを知ることができるため、第一DCIによってスケジューリングされた、第二HARQプロセスに属するとともにHARQプロセス番号が1であるデータと、その前にバッファ内に記憶されていた第二DCIによってスケジューリングされた、第二HARQプロセスに属するとともにHARQプロセス番号が1であるデータとを併合可能であり、即ち同じHARQプロセスインデックスに属する同じHARQプロセス番号のTBを併合可能である。
【0077】
上記操作によれば、端末に専属のDCIを利用したマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスデータの再送が実現され、端末は、専属DCI内の第三情報により、現在スケジューリングされているデータがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスであることを認識できるため、その前に正しく受信されなかったデータと併合可能となり、HARQの目的が実現される。
【0078】
適用実施例二
本適用実施例において、ネットワーク側は、第一HARQプロセスをユニキャストHARQプロセスとして定義し、第二HARQプロセスをマルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスとして定義する。ネットワーク側は、上位層シグナリングを介して、第一HARQプロセスの並列HARQプロセス数を端末用に構成するとともに、第二HARQプロセスの並列HARQプロセス数を1として予め定義する。
【0079】
第二DCIは、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスしかスケジューリングできず、第二DCIは、共通DCIであり、即ち複数の端末によって共同で検出されるDCIであり、第二DCIがスクランブリングされるRNTIは、共通のRNTI、例えばG-RNTIである。
【0080】
もし端末が、第二DCIによってスケジューリングされたデータを正しく受信していなければ、端末は、NACKをフィードバックする。
【0081】
ネットワーク側は、端末からフィードバックされたマルチキャストの第二DCIブロードキャストサービスのNACKを受信すると、第一DCIを用いて端末への再送を行う。
【0082】
第一DCIは、1つの端末のみのスケジューリングのために使用可能であり、1つの端末に専属のDCIであり、第一DCIがスクランブリングされるRNTIは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、CS-RNTI、又は端末に専属の他のRNTIであってもよい。
【0083】
ネットワーク側は、第一DCIを利用して、当該端末に対してマルチキャストの第二DCIブロードキャストサービスの再送のスケジューリングを行う場合、第三情報は、現在スケジューリングされているデータが第二HARQプロセスに属すること、即ちマルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスに属することを指示する。
【0084】
端末は、第一DCIを検出すると、現在第一DCIによってスケジューリングされているデータが、その前に第二DCIによってスケジューリングされたデータの再送であることを知ることができるため、第一DCIによってスケジューリングされた、第二HARQプロセスに属するデータと、その前にバッファ内に記憶されていた、第二DCIによってスケジューリングされたデータとを併合可能であり、即ち第二HARQプロセスに属するTBを併合可能である。
【0085】
上記操作によれば、端末に専属のDCIを利用したマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスの再送が実現され、端末は、専属DCI内の第三情報により、現在スケジューリングされているデータがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスであることを認識できるため、その前に正しく受信されなかったデータと併合可能となり、HARQの目的が実現される。
【0086】
適用実施例三
本適用実施例において、ネットワーク側は、第一HARQプロセスをユニキャストHARQプロセスとして定義し、第二HARQプロセスをマルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスとして定義する。ネットワーク側は、上位層シグナリングを介して、第一HARQプロセスの並列HARQプロセス数及び第二HARQプロセスの並列HARQプロセス数を端末用に構成するか、又は、第一HARQプロセスの並列HARQプロセス数及び第二HARQプロセスの並列HARQプロセス数を予め定義してもよい。
【0087】
サービスのスケジューリングを行う場合、1つのDCIは、1つの端末に専属のDCIとなり、ユニキャストサービスもスケジューリングできるし、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスもスケジューリングでき、当該DCIがスクランブリングされるRNTIは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、CS-RNTI又は端末に専属の他のRNTIであってもよい。そのうち、当該DCI内の第三情報は、今回スケジューリングされたデータが第一HARQプロセス又は第二HARQプロセスに属すること、即ちユニキャストHARQプロセスに属するか、又は、マルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスに属することを指示するために使用され、前記第三情報の位置する情報フィールドの値は、具体的に、スケジューリングされたPDSCHに使用されるスクランブリング系列生成器の初期化値が、端末に専属のパラメータに関連するスクランブリングコードであることを指示する。
【0088】
端末は、第二情報フィールドと第三情報フィールドとの両方の指示を元に、現在スケジューリングされているサービスがユニキャストサービスに属するか、それともマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスに属するかを判断できるとともに、対応するHARQプロセス番号を知ることもできる。
【0089】
ネットワーク側は、上記DCIを利用して、当該端末に対してマルチキャスト及び/又はブロードキャストの初送のスケジューリングを行い、今回スケジューリングされたPDSCHが第二HARQプロセスに属するとともにHARQプロセス番号が1であることを指示するとし、前記第三情報の位置する情報フィールドの値は、具体的に、現在スケジューリングされているPDSCHに使用されるスクランブリング系列生成器の初期化値が、1つの共通のパラメータに関連するスクランブリングコードであることを指示する。
【0090】
もし端末が、スケジューリングされたデータを正しく受信していなければ、端末は、NACKをフィードバックする。
【0091】
ネットワーク側は、端末からフィードバックされたマルチキャスト/ブロードキャストサービスのNACKを受信すると、別のDCIを用いて端末に対し再送のスケジューリングを行う。ネットワーク側は、当該DCIを利用して、当該端末に対してマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスの再送のスケジューリングを行う場合、今回スケジューリングされたPDSCHが第二HARQプロセスに属するとともにHARQプロセス番号が1であることを指示する。具体的に、第三情報の位置する情報フィールドの値は、現在スケジューリングされているPDSCHに使用されるスクランブリング系列生成器の初期化値が、前記端末に専属のパラメータ(例えば端末に専属のRNTI)に関連するスクランブリングコードであることを指示する。このスクランブリングコードは、端末に専属のパラメータに関連するものであるため、当該PDSCHは、当該端末に専属のものとなり、即ち、ユニキャスト伝送と類似した技術により、その前のマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのデータが再送されており、端末のチャネル状態により一層に適応可能となる。
【0092】
端末は、当該DCIを検出すると、現在当該DCIにスケジューリングされているデータが再送であることを知ることができるため、当該DCIによってスケジューリングされた、第二HARQプロセスに属するとともにHARQプロセス番号が1であるデータと、その前にバッファ内に記憶されていた、第二HARQプロセスに属するとともにHARQプロセス番号が1であるデータとを併合可能であり、即ち、HARQプロセスインデックスに属する同じHARQプロセス番号のTBを併合可能である。
【0093】
適用実施例四
本適用実施例において、ネットワーク側は、第一HARQプロセスをユニキャストHARQプロセスとして定義し、第二HARQプロセスをマルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスとして定義する。ネットワーク側は、上位層シグナリングを介して、第一HARQプロセスの並列HARQプロセス数を端末用に構成するとともに、第二HARQプロセスの並列HARQプロセス数を1として予め定義する。
【0094】
サービスのスケジューリングを行う場合、1つのDCIは、1つの端末に専属のDCIとなり、ユニキャストサービスもスケジューリングできるし、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスもスケジューリングでき、当該DCIがスクランブリングされるRNTIは、C-RNTI、MCS-C-RNTI、CS-RNTI又は端末に専属の他のRNTIであってもよい。そのうち、当該DCI内の第三情報は、今回スケジューリングされたデータが第一HARQプロセス又は第二HARQプロセスに属すること、即ちユニキャストHARQプロセスに属するか、又はマルチキャスト及び/又はブロードキャストHARQプロセスに属することを指示するために使用され、前記第三情報の位置する情報フィールドの値は、具体的に、スケジューリングされたPDSCHに使用されるスクランブリング系列生成器の初期化値が、端末に専属のパラメータに関連するスクランブリングコードであることを指示する。
【0095】
ネットワーク側は、上記DCIを利用して、当該端末に対してマルチキャスト及び/又はブロードキャストの初送のスケジューリングを行い、今回スケジューリングされたPDSCHが第二HARQプロセスに属することを指示するとする。前記第三情報の位置する情報フィールドの値は、具体的に、現在スケジューリングされているPDSCHに使用されるスクランブリング系列生成器の初期化値が、1つの共通のパラメータに関連するスクランブリングコードであることを指示する。
【0096】
もし端末が、スケジューリングされたデータを正しく受信していなければ、端末は、NACKをフィードバックする。
【0097】
ネットワーク側は、端末からフィードバックされたマルチキャスト/ブロードキャストサービスのNACKを受信すると、別のDCIを用いて端末に対し再送のスケジューリングを行う。ネットワーク側は、当該DCIを利用して、当該端末に対してマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスの再送のスケジューリングを行う場合、今回スケジューリングされたPDSCHが第二HARQプロセスに属することを指示する。具体的に、第三情報の位置する情報フィールドの値は、現在スケジューリングされているPDSCHに使用されるスクランブリング系列生成器の初期化値が、前記端末に専属のパラメータ(例えば端末に専属のRNTI)に関連するスクランブリングコードであることを指示する。このスクランブリングコードは、端末に専属のパラメータに関連するものであるため、当該PDSCHは、当該端末に専属のものとなり、即ち、ユニキャスト伝送と類似した技術により、その前のマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのデータが再送されており、端末のチャネル状態により一層に適応可能となる。
【0098】
端末は、当該DCIを検出すると、現在当該DCIによってスケジューリングされているデータが再送であることを知ることができるため、当該DCIによってスケジューリングされた、第二HARQプロセスに属するデータと、その前にバッファ内に記憶されていた、第二HARQプロセスに属するデータとを併合可能であり、即ち同じHARQプロセスインデックスに属する同じHARQプロセス番号のTBを併合可能である。
【0099】
以上の説明から分かるように、本願の実施例では、ユニキャストサービスのHARQプロセスとマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセスとそれぞれに対応する2つのHARQプロセスセット(即ち第一HARQプロセス及び第二HARQプロセス)が定義されており、本願の実施例に係る技術案によれば、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスのHARQプロセスの処理方法を提供しており、ユニキャストDCIを利用したマルチキャスト/ブロードキャストデータパケットの初送及び再送を実現でき、ユニキャスト/マルチキャスト伝送の柔軟な切り替えを実現でき、端末によるマルチキャスト及び/又はブロードキャストのHARQプロセスの併合を実現した。
【0100】
本願の実施例に係る方法を実現するために、本願の実施例は、図2に示すように、ネットワーク機器に設けられる情報伝送装置であって、
第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信するように構成された第一送信ユニット201を含み、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている、情報伝送装置を更に提供している。
【0101】
一実施例において、図2に示すように、当該装置は、
第六情報がキャリーされる第二DCIであって、前記第六情報が、前記第二DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセス番号を指示する第二DCIを前記端末に送信するように構成された第二送信ユニット202を更に含んでもよく、
前記第二DCIのCRCは、少なくとも2つの端末に共有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0102】
実際の適用の際、前記第一送信ユニット201及び第二送信ユニット202は、前記情報伝送装置内のプロセッサと通信インターフェースとの両方によって実現されてもよい。
【0103】
本願の実施例に係るネットワーク機器側の方法を実現するために、本願の実施例は、図3に示すように、端末に設けられる情報伝送装置であって、
ネットワーク側から送信されて第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを受信するように構成された第一受信ユニット301を含み、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている、情報伝送装置を更に提供している。
【0104】
一実施例において、図3に示すように、当該装置は、
前記第一DCIによってスケジューリングされた伝送が再送である場合、受信された前記第一DCIによってスケジューリングされたTBのデータと現在のソフトバッファ内における前記TBに属するデータとを併合するように構成された併合ユニット302を更に含んでもよい。
【0105】
一実施例において、当該装置は、
前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送するかどうかを前記第一情報内の第三情報が指示する場合、前記第三情報に従って、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定するように構成された確定ユニットを更に含んでもよい。
【0106】
一実施例において、前記確定ユニットは、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのHARQプロセスが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクHARQプロセスに属するかどうかを前記第一情報内の第三情報が指示する場合、前記第三情報に従って、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定するように更に構成されている。
【0107】
一実施例において、前記確定ユニットは、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを前記第一情報内の第三情報が指示する場合、前記第三情報に従って、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定するように更に構成されている。
【0108】
一実施例において、当該装置は、
ネットワーク側から取得するか、又は予め定義する方式で、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを得るように構成された取得ユニットを更に含んでもよく、前記第一パラメータは、ユニキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、前記第二パラメータは、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものである。
【0109】
一実施例において、前記取得ユニットは、
ネットワーク側から送信された第五情報であって、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを指示する第五情報を受信するように構成されている。
【0110】
一実施例において、当該装置は、
マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数が1よりも大きい場合、ネットワーク側から送信されて第六情報がキャリーされる第二DCIであって、前記第六情報が、前記第二DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセス番号を指示する第二DCIを受信するように構成された第二受信ユニットを更に含んでもよく、
前記第二DCIのCRCは、少なくとも2つの端末に共有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0111】
実際の適用の際、前記第一受信ユニット301及び第二受信ユニットは、情報伝送装置内の通信インターフェースによって実現されてもよく、前記併合ユニット302及び確定ユニットは、情報伝送装置内のプロセッサによって実現されてもよく、前記取得ユニットは、情報伝送装置内のプロセッサと通信インターフェースとの両方で実現されてもよい。
【0112】
説明すべきなのは、上記実施例による情報伝送装置が情報伝送を行う場合、上記各プログラムモジュールの分割を例として説明したが、実際の適用では、必要に応じて、上記処理を異なるプログラムモジュールによって遂行されるように割り当てられてもよく、即ち装置の内部構造を異なるプログラムモジュールに分割して、上記で説明された全部又は一部の処理を遂行させてもよい。また、上記実施例による情報伝送装置は、情報伝送方法の実施例と同じ構想に属し、その具体的な実現手順の詳細については、方法の実施例を参照されたく、ここで繰り返して述べない。
【0113】
上記プログラムモジュールのハードウェア実装に基づき、且つ本願の実施例に係るネットワーク機器側の操作を実現するために、本願の実施例は、図4に示すように、ネットワーク機器であって、
端末との情報のやり取りが可能な第一通信インターフェース401と、
端末との情報のやり取りが実現されるように前記第一通信インターフェース401と接続された第一プロセッサであって、コンピュータプログラムを動作させると、上記ネットワーク機器側に係る1つ又は複数の技術案による方法を実行するように構成された第一プロセッサ402とを含む、ネットワーク機器400を更に提供している。前記コンピュータプログラムは、第一メモリ403に記憶されている。
【0114】
具体的に、前記第一通信インターフェース401は、第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを端末に送信するように構成され、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0115】
一実施例において、前記第一通信インターフェース401は、第六情報がキャリーされる第二DCIであって、前記第六情報が、前記第二DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセス番号を指示する第二DCIを前記端末に送信するように更に構成され、
前記第二DCIの巡回冗長チェック(CRC)は、少なくとも2つの端末に共有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0116】
勿論、実際の適用の際、ネットワーク機器400内の各コンポーネントは、バスシステム404を介して結合されている。理解できることに、バスシステム404は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するように構成されている。バスシステム404は、データバスに加え、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかし、説明を明確にするために、図4では、各種のバスを全てバスシステム404として示している。
【0117】
本願の実施例における第一メモリ403は、ネットワーク機器400の操作をサポートするために様々なタイプのデータを記憶するように構成されている。これらのデータの例としては、ネットワーク機器400上で操作されるためのいかなるコンピュータプログラムが含まれる。
【0118】
上記本願の実施例で掲示された方法は、前記第一プロセッサ402内に適用されるか、又は前記第一プロセッサ402によって実現されてもよい。前記第一プロセッサ402は、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得る。実現の際、上記方法の各ステップは、前記第一プロセッサ402内のハードウェアである集積ロジック回路又はソフトウェア形式のコマンドによって完成可能である。上述した前記第一プロセッサ402は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよい。前記第一プロセッサ402は、本願の実施例に開示の各方法、ステップ及びロジックブロック図を実現又は実行可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又はいかなる常用的なプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示の方法におけるステップとの結合は、直接具現化として、ハードウェアデコーダプロセッサによる実行で完成されてもよいし、又は、デコーダプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによる実行で完成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体内に位置してもよく、当該記憶媒体は、第一メモリ403に位置し、前記第一プロセッサ402は、第一メモリ403内の情報を読み取り、そのハードウェアと併せて、前述方法におけるステップを完成させる。
【0119】
例示的な実施例において、ネットワーク機器400は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD、Programmable Logic Device)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD、Complex Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ(MCU、Micro Controller Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、又は他の電子部品によって実現され、前述した方法を実行するように構成されてもよい。
【0120】
上記プログラムモジュールのハードウェア実装に基づき、且つ本願の実施例に係る端末側の方法を実現するために、本願の実施例は、図5に示すように、端末であって、
ネットワーク機器との情報のやり取りが可能な第二通信インターフェース501と、
ネットワーク機器との情報のやり取りが実現されるように前記第二通信インターフェース501と接続された第二プロセッサであって、コンピュータプログラムを動作させると、上記端末側に係る1つ又は複数の技術案による方法を実行するように構成された第二プロセッサ502とを含む、端末500を更に提供している。前記コンピュータプログラムは、第二メモリ503に記憶されている。
【0121】
具体的に、前記第二通信インターフェース501は、ネットワーク側から送信されて第一情報がキャリーされる第一DCIであって、前記第一情報が、前記第一DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセスの関連情報を指示する第一DCIを受信するように構成され、
前記第一DCIのCRCは、前記端末に専有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0122】
一実施例において、前記第二プロセッサ502は、前記第一DCIによってスケジューリングされた伝送が再送である場合、受信された前記第一DCIによってスケジューリングされたTBのデータと現在のソフトバッファ内における前記TBに属するデータとを併合するように構成されている。
【0123】
一実施例において、前記第二プロセッサ502は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルがマルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送するかどうかを前記第一情報内の第三情報が指示する場合、前記第三情報に従って、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定するように更に構成されている。
【0124】
一実施例において、前記第二プロセッサ502は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのHARQプロセスが、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクHARQプロセスに属するかどうかを前記第一情報内の第三情報が指示する場合、前記第三情報に従って、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定するように更に構成されている。
【0125】
一実施例において、前記第二プロセッサ502は、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを前記第一情報内の第三情報が指示する場合、前記第三情報に従って、前記第一DCIによってスケジューリングされた下りリンクチャネルのスクランブリング系列生成器の初期化値により使用されたRNTIを確定するように更に構成されている。
【0126】
一実施例において、前記第二プロセッサ502は、ネットワーク側から取得するか、又は予め定義する方式で、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを得るように更に構成され、前記第一パラメータは、ユニキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものであり、前記第二パラメータは、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数を表すものである。
【0127】
一実施例において、前記第二プロセッサ502は、具体的に、
前記第二通信インターフェース501を介して、ネットワーク側から送信された第五情報であって、第一パラメータ及び/又は第二パラメータを指示する第五情報を受信するように構成されている。
【0128】
一実施例において、前記第二通信インターフェース501は、
マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する並列下りリンクHARQプロセス数が1よりも大きい場合、ネットワーク側から送信されて第六情報がキャリーされる第二DCIであって、前記第六情報が、前記第二DCIによってスケジューリングされた、マルチキャスト及び/又はブロードキャストサービスを搬送する下りリンクチャネルのHARQプロセス番号を指示する第二DCIを受信するように更に構成され、
前記第二DCIのCRCは、少なくとも2つの端末に共有のRNTIによってスクランブリングされている。
【0129】
勿論、実際の適用の際、端末500内の各コンポーネントは、バスシステム504を介して結合されている。理解できることに、バスシステム504は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するように構成されている。バスシステム504は、データバスに加え、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかし、説明を明確にするために、図5では、各種のバスを全てバスシステム504として示している。
【0130】
本願の実施例における第二メモリ503は、端末500の操作をサポートするために様々なタイプのデータを記憶するように構成されている。これらのデータの例としては、端末500上で操作されるためのいかなるコンピュータプログラムが含まれる。
【0131】
上記本願の実施例で掲示された方法は、前記第二プロセッサ502内に適用されるか、又は前記第二プロセッサ502によって実現されてもよい。前記第二プロセッサ502は、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得る。実現の際、上記方法の各ステップは、前記第二プロセッサ502内のハードウェアである集積ロジック回路又はソフトウェア形式のコマンドによって完成可能である。上述した前記第二プロセッサ502は、汎用プロセッサ、DSP、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよい。前記第二プロセッサ502は、本願の実施例に開示の各方法、ステップ及びロジックブロック図を実現又は実行可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又はいかなる常用的なプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示の方法におけるステップとの結合は、直接具現化として、ハードウェアデコーダプロセッサによる実行で完成されてもよいし、又は、デコーダプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによる実行で完成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体内に位置してもよく、当該記憶媒体は、第二メモリ503に位置し、前記第二プロセッサ502は、第二メモリ503内の情報を読み取り、そのハードウェアと併せて、前述方法におけるステップを完成させる。
【0132】
例示的な実施例において、端末500は、1つ又は複数のASIC、DSP、PLD、CPLD、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、Microprocessor、又は他の電子部品によって実現され、前述した方法を実行するように構成されてもよい。
【0133】
理解できることに、本願の実施例におけるメモリ(第一メモリ403、第二メモリ503)は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。そのうち、不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM、Read Only Memory)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM、Programmable Read-Only Memory)、消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的に消去可能なプログラマブル読取専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM(登録商標)、ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、又は読取専用光ディスク(CD-ROM、Compact Disc Read-Only Memory)であってもよく、磁気表面メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよく、外部高速バッファとして用いられる。例示的に説明すると、例えば静的ランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random Access Memory)、同期静的ランダムアクセスメモリ(SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic Random Access Memory)、同期動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、拡張同期動的ランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DRRAM、Direct Rambus Random Access Memory)のような様々なRAMが利用可能であるが、これらに限定されない。本開示の実施例に記載のメモリは、これら及び任意の他の適合タイプのメモリを含むが、限定されるものではない。
【0134】
本願の実施例は、図6に示すように、ネットワーク機器601及び端末602を含む情報伝送システムを更に提供している。
【0135】
ここで、説明すべきなのは、ネットワーク機器601及び端末602の具体的な処理手順について、上記で詳述しているため、ここで繰り返して述べない。
【0136】
例示的な実施例において、本願の実施例は、記憶媒体、即ちコンピュータ記憶媒体を更に提供しており、具体的に、コンピュータ読取可能な記憶媒体とされ、例えばコンピュータプログラムを記憶した第一メモリ403が含まれ、上記コンピュータプログラムは、前述したネットワーク機器側の方法に記載のステップが完成されるように、ネットワーク機器400の第一プロセッサ402によって実行されることが可能である。更に例えば、コンピュータプログラムを記憶した第二メモリ503が含まれ、上記コンピュータプログラムは、前述した端末側の方法に記載のステップが完成されるように、端末500の第二プロセッサ502によって実行されることが可能である。コンピュータ読取可能な記憶媒体は、FRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、Flash Memory、磁気表面メモリ、光ディスク、又はCD-ROM等のメモリであってもよい。
【0137】
説明すべきなのは、「第一」や「第二」等は、類似したオブジェクトを区別するために使用されるものであり、必ずしも特定の順序又は前後順番を記述するために使用されるとは限らない。
【0138】
また、本願の実施例に記載の技術案同士は、矛盾しない限り、任意に組み合わせることが可能である。
【0139】
上述したのは、あくまでも本願の好ましい実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定するためのものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6