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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-06
(45)【発行日】2024-09-17
(54)【発明の名称】電力変換装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20240909BHJP
【FI】
H02M7/48 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023534557
(86)(22)【出願日】2021-07-15
(86)【国際出願番号】 JP2021026704
(87)【国際公開番号】W WO2023286257
(87)【国際公開日】2023-01-19
【審査請求日】2023-07-26
(73)【特許権者】
【識別番号】509186579
【氏名又は名称】日立Astemo株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】錦見 総徳
(72)【発明者】
【氏名】平尾 高志
(72)【発明者】
【氏名】猿渡 敬吾
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-125240(JP,A)
【文献】国際公開第2010/150471(WO,A1)
【文献】特開2017-103380(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子が封止された半導体モジュールと、
前記半導体モジュールより導出された前記半導体素子の制御端子を介して前記半導体素子を駆動する駆動回路が搭載された回路基板と、
前記半導体モジュールと前記回路基板との間に配置され、前記半導体モジュールを冷却する第1の冷却部材と、
前記制御端子と前記駆動回路とを接続する中継端子と、を備え、
前記半導体モジュールより導出された前記半導体素子の制御端子は、複数本の制御端子を備え、
前記中継端子は、複数本の前記制御端子に対応する複数本の端子導体と、前記複数本の端子導体を一体的に固定する固定部と、前記半導体素子の複数本の前記制御端子の挿入をガイドするガイド部と、を備え、
前記ガイド部と前記固定部とは、複数本の前記端子導体により連結され、
前記固定部は、前記第1の冷却部材に固定されるか、または、前記第1の冷却部材と前記回路基板との間に設けられた隔壁に固定される電力変換装置。
【請求項2】
請求項に記載の電力変換装置であって、
前記隔壁と該隔壁の周囲に形成された側壁よりなる筐体と、
前記筐体との間に第1空間部を形成する第1蓋と、
前記筐体との間に第2空間部を形成する第2蓋と、を備え、
前記第1空間部に、前記半導体モジュールが配置され、前記第2空間部に、前記回路基板が配置される電力変換装置。
【請求項3】
請求項1または請求項に記載の電力変換装置であって、
前記半導体モジュールは、複数個配列して設けられ、
前記固定部は、各半導体モジュールより導出された前記半導体素子の各制御端子を一体的に固定する電力変換装置。
【請求項4】
請求項1または請求項に記載の電力変換装置であって、
前記半導体モジュールを挟んで前記第1の冷却部材と反対側に配置される第2の冷却部材を備える電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子が封止された半導体モジュールによる電力変換装置は、変換効率が高いため、民生用、車載用、鉄道用、変電設備等に幅広く利用されている。この半導体素子は通電により発熱するため、半導体モジュールを冷却する必要がある。このため、電力変換装置には、半導体モジュールの近傍に半導体モジュールを冷却する冷却部材が設けられている。また、電力変換装置には、半導体素子を駆動する駆動回路が搭載された回路基板を設ける必要がある。この場合に、冷却部材を挟んで、半導体モジュールと回路基板との間の信号配線が長くなると、半導体モジュールと回路基板との接続時の組立性や、電力変換装置の厳しい使用環境下での振動や熱変化等に対する耐久性などを考慮する必要がある。
【0003】
特許文献1には、3個のパワーモジュールと、3個のパワーモジュールの配列面と直交する方向へパワーモジュールから導出される複数本の信号端子と、パワーモジュールの配列に重なる位置に配置される制御回路基板とを備え、パワーモジュールと制御回路基板との間に1個の中継コネクタを介挿したパワードライブユニットが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】日本国特開2006-332291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、冷却部材を挟んだ構成は考慮されておらず、パワーモジュールと制御回路基板との間の信号配線が長くなった場合に、組立性や耐久性に課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による電力変換装置は、半導体素子が封止された半導体モジュールと、前記半導体モジュールより導出された前記半導体素子の制御端子を介して前記半導体素子を駆動する駆動回路が搭載された回路基板と、前記半導体モジュールと前記回路基板との間に配置され、前記半導体モジュールを冷却する第1の冷却部材と、前記制御端子と前記駆動回路とを接続する中継端子と、を備え、前記半導体モジュールより導出された前記半導体素子の制御端子は、複数本の制御端子を備え、前記中継端子は、複数本の前記制御端子に対応する複数本の端子導体と、前記複数本の端子導体を一体的に固定する固定部と、前記半導体素子の複数本の前記制御端子の挿入をガイドするガイド部と、を備え、前記ガイド部と前記固定部とは、複数本の前記端子導体により連結され、前記固定部は、前記第1の冷却部材に固定されるか、または、前記第1の冷却部材と前記回路基板との間に設けられた隔壁に固定される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電力変換装置の組立性や耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電力変換装置の分解斜視図である。
図2】(A)(B)電力変換装置の斜視図である。
図3】(A)(B)半導体モジュールの冷却構造を示す分解斜視図である。
図4】(A)(B)制御端子を折り曲げる前の半導体モジュールを示す図である。
図5】(A)(B)制御端子を折り曲げた後の半導体モジュールを示す図である。
図6】(A)(B)中継端子を示す図である。
図7】半導体モジュールを筐体に設置した外観斜視図である。
図8】半導体モジュールを筐体に設置した状態の一部拡大断面図である。
図9】(A)(B)電力変換装置の組立工程を示す図である。
図10】(A)(B)電力変換装置の組立工程を示す図である。
図11】電力変換装置を下方から見た下面図である。
図12】電力変換装置を上方から見た上面図である。
図13】(A)(B)本実施形態の変形例1を示す図である。
図14】(A)(B)本実施形態の変形例2を示す図である。
図15】電力変換装置の回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
【0010】
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
【0011】
同一あるいは同様な機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。ただし、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
【0012】
図1は、本実施形態にかかる電力変換装置1000の分解斜視図である。
詳細は後述するが、半導体モジュール冷却構造は、半導体モジュール100と、半導体モジュール100の両面に配置される第1及び第2の冷却部材110、120(図3(A)参照)を備える。このような冷却構造を備えた半導体モジュール100は、下部カバー(第1蓋)610と筐体600の隔壁601との間の第1空間604に設置される。第1空間604には、さらに、交流バスバ300、平滑コンデンサ400、EMC(Electromagnetic Compatibility)フィルタ500が設置される。上部カバー(第2蓋)620と筐体600の隔壁601との間の第2空間605には回路基板700が設置される。筐体600は、隔壁601と該隔壁601の周囲に形成された側壁602よりなり、下部カバー610と上部カバー620によって閉塞される。筐体600の側壁602と下部カバー610、上部カバー620との間は、シールリング又は液状シールが設けられ、電力変換装置1000の内部気密を確保している。下部カバー610、上部カバー620、筐体600の材料は主に導電性金属であるがその他の材料を用いてもよい。
【0013】
半導体モジュール100は、平滑コンデンサ400、EMCフィルタ500を介して、図示省略したバッテリに接続され、バッテリより直流電力が供給される。また、半導体モジュール100は、半導体モジュール100内に封止された半導体素子をスイッチング動作させることにより、直流電力を交流電力に変換する。直流電力はバッテリより直流入力部608を介して供給される。変換された交流電力は、交流バスバ300から交流電流として出力する。出力された交流電流は図示省略したモータへ供給され、モータを駆動する。なお、交流バスバ300の近傍には電流センサが配置されている。
【0014】
平滑コンデンサ400のキャパシタ素子は、巻回されたフィルムなどで形成されたキャパシタ素子であり、電荷を蓄える機能を持ち、プラスチックなどの素材でできたケース内部に、充填剤などによって封止固定されている。また、平滑コンデンサ400の端子は、例えば銅などの導電性材料で形成された丸棒や平板などの形状の部材であり、キャパシタ素子と外部の直流バスバとを電気的に接続する。本実施形態では、平板状の端子がキャパシタ素子上面と略平行となるように、充填封止面と露出して形成されている。
【0015】
半導体モジュール100より導出された半導体素子の制御端子は中継端子200から筐体600を介して、回路基板700に接続される。回路基板700上には、半導体素子を駆動する駆動回路を構成する電子部品が搭載されている。駆動回路は、半導体素子の制御端子に制御信号を入力して、半導体素子をスイッチング動作させる。半導体モジュール100の両面に配置される第1及び第2の冷却部材110、120には、冷媒が流通しているが、この冷媒は筐体600の側壁602に設けられた入口流路606、出口流路607より入出力される。
【0016】
図2(A)、図2(B)は、電力変換装置1000の斜視図である。図2(A)は、電力変換装置1000を下方から見た斜視図であり、図2(B)は、電力変換装置1000を上方から見た斜視図である。
【0017】
図2(A)に示すように、電力変換装置1000の下部カバー610から交流バスバ300が突出し、図示省略したモータへ接続される。下部カバー610は四隅に電力変換装置1000をビスでモータ等へ固定するための取付穴が設けられている。
【0018】
図2(B)に示すように、電力変換装置1000の上部カバー620から信号コネクタ710の一方が突出し、図示省略した外部の制御装置へ接続される。信号コネクタ710の他方は、回路基板700上に配置されたコントローラ等の電子部品に接続されている。なお、信号コネクタ710の一方を上部カバー620から突出させたが、上部カバー620と筐体600の側壁602との間から突出させてもよい。
【0019】
図3(A)、図3(B)は、本実施形態にかかる半導体モジュール100の冷却構造を示す分解斜視図である。図3(A)は、冷却構造を示す分解斜視図であり、図3(B)は、ベース板140の平面図である。
【0020】
図3(A)に示すように、半導体モジュール100の冷却構造は、半導体モジュール100と、半導体モジュール100の両面に配置される第1および第2の冷却部材110、120と、第1の冷却部材110を挟んで半導体モジュール100と対向するベース板140と、第2の冷却部材120を半導体モジュール100に向かって押圧するばね板部材130とにより構成される。
【0021】
半導体モジュール100は、半導体素子を封止してなるもので、本実施形態では3個の半導体モジュールを並列に配列した例で説明するが、半導体モジュールの個数は一例である。なお、複数個配列した半導体モジュールを総称して半導体モジュール100と称する場合がある。
【0022】
第1および第2の冷却部材110、120は、熱伝導グリスや放熱シートなどの熱伝導部材を介して半導体モジュール100の両面に密着され、第1および第2の冷却部材110、120の内部を流通する冷媒により、半導体モジュール100が冷却される。
【0023】
半導体モジュール100からは、制御信号を入力する制御端子101と、交流バスバ300に接続される交流端子102が導出されている。制御端子101は、第1の冷却部材110を跨いで、後述する中継端子200(図6図8参照)に接続される。交流端子102の反対側には直流バスバに接続される直流端子が導出され、直流バスバには、平滑コンデンサ400やEMCフィルタ500に接続される。
【0024】
ばね板部材130は、複数の脚部131が一体的に形成されている。そして、複数の脚部131は、第2の冷却部材120、半導体モジュール100、および第1の冷却部材110の両側面に延在して、ベース板140の端部に係止される。これにより、ばね板部材130は、第2の冷却部材120を半導体モジュール100に向かって押圧する。換言すれば、第2の冷却部材120、半導体モジュール100、および第1の冷却部材110が、ばね板部材130とベース板140との間で押圧される。ばね板部材130の中央部には2個の開口部134が形成されている。第1の冷却部材110と第2の冷却部材120とは水路接続部121で接続されている。なお、後述するように、第1及び第2の冷却部材110、120の入り口は、入口流路606から流入する冷媒を導く第3流路に、第1及び第2の冷却部材110、120の出口は、冷媒を出口流路607まで導く第4流路に接続される。
【0025】
図3(B)は、ベース板140の上面図である。
ベース板140は、ビスを挿入する取付穴141を4隅に有する。ビスを取付穴141に通して、一体となった半導体モジュール100、第1および第2の冷却部材110、120からなる構造体を、筐体600の隔壁601へ固定する。
【0026】
ベース板140は、位置決め穴142を有する。この位置決め穴142は、構造体を筐体600へ固定する際に、筐体600に設けられた突部と位置決め穴142を嵌合する位置決めとして使用する。
【0027】
本実施形態では、ばね板部材130の四隅から各1本、計4本の脚部131が、さらに、半導体モジュール100の両側面に半導体モジュール100の配列方向に沿って所定間隔で計4本の脚部131が、ベース板140へ向けて延在して一体的に形成されている。各脚部131は、半導体モジュール100から導出される制御端子101、交流端子102および直流端子と離間して絶縁距離を保つ位置に所定間隔で形成される。
【0028】
ベース板140は、ばね板部材130の脚部131の先端に設けられたクリップ部135と係止する第1係止部143を2箇所、第2係止部144を6箇所有する。第1係止部143は、ばね板部材130の脚部131のクリップ部135と係止および位置決めを行うもので、脚部131の断面形状に合わせたコの字形状を有し、ベース板140の対角2箇所に配置される。第2係止部144は、ばね板部材130の脚部131のクリップ部135と係止を行う。また、ベース板140には、半導体モジュール100より導出される制御端子101を、回路基板700へ向けて通すために、制御端子開口145が設けられている。
【0029】
ばね板部材130は、第2の冷却部材120と当接する加圧部132と、加圧部132と脚部131を繋ぐ屈曲部133とを備える。加圧部132は、半導体モジュール100の配列方向に沿ってばね板部材130の中央部に形成されている。屈曲部133は、半導体モジュール100の配列方向に沿ってばね板部材130の中央部の両側に形成されている。ばね板部材130の中央部にある加圧部132は、第2の冷却部材120の中央部に向けて突出し、第2の冷却部材120の中央部と当接する構造である。ばね板部材130の中央部の両側に位置する屈曲部133は、第2の冷却部材120の中央部の両側と離間する構造である。脚部131の先端は折り曲げられ、クリップ部135が形成されている。
【0030】
ばね板部材130は、ステンレス鋼などの材料で形成され、外力が加わると復元力が作用することにより押圧力を生じる。ばね板部材130の加圧部132を第2の冷却部材120の中央部へ当接して押圧して、ばね板部材130の脚部131のクリップ部135をベース板140に係止する。すると、屈曲部133の押圧力により、第2の冷却部材120、半導体モジュール100、第1の冷却部材110およびベース板140が圧接される。
【0031】
半導体モジュール100の配列方向に沿ったばね板部材130の中央部の加圧部132によって、第2の冷却部材120の中央部が均一に押圧され、半導体モジュール100の中央部に面圧がかかる。中央部に面圧がかかることにより、半導体モジュール100の両面に対して第1および第2の冷却部材110、120を均等に押し当てることができる。これにより、半導体モジュール100の両面に塗布される熱伝導グリスなどの熱伝導部材との密着性が上昇し、半導体モジュール100に対する冷却性能を良好に維持できる。そして、加圧部132と屈曲部133とを有するばね板部材130は、厚さを薄く構成できるので、冷却構造を小型化することが可能になる。さらに、脚部131は、ばね板部材130と一体的に形成された薄板形状であるので、半導体モジュール100の側面に沿って配置することができ、冷却構造を小型化することが可能になる。
【0032】
図4(A)、図4(B)は、制御端子101を折り曲げる前の半導体モジュール100の1個を示す図である。図4(A)は、外観斜視図であり、図4(B)は、上面図である。
図4(A)では1個の半導体モジュール100を図示するが、半導体モジュール100は配列方向Aに隣接して3個を配置してなる。半導体モジュール100の1個は、例えばU相の上下アームに対応する半導体素子が2個直列に接続して構成される。半導体素子は、例えばIGBT、ダイオードよりなる。半導体モジュール100の他の2個は、V相およびW相の上下アームに対応する半導体素子である。
【0033】
図4(A)のように、複数本の制御端子101を折り曲げる前の半導体モジュール100は、配列方向Aと直行する半導体モジュール100の面に沿った水平方向に、U相の交流端子300uと上下アームの両端に接続される直流端子103が互いに反対側に真っ直ぐ導出されている。さらに、2個の半導体素子のゲート電極にそれぞれ接続される制御端子101uu、101ulが互いに反対側に真っ直ぐ導出されている。制御端子101uu、101ulはそれぞれ複数本の制御端子を有する。
【0034】
図4(B)は、半導体モジュール100の1個の上面図であるが、半導体モジュール100の上面には、発熱した半導体素子を冷却する冷却面101bがあり、冷却面101bに第2の冷却部材120が熱伝導部材を介して密着される。なお、図示省略するが、半導体モジュール100の下面には、同様に冷却面101aがあり、冷却面101aに第1の冷却部材110が熱伝導部材を介して密着されている。
【0035】
図5(A)、図5(B)は、制御端子101を折り曲げた後の半導体モジュール100の1個を示す図である。図5(A)は、外観斜視図であり、図5(B)は、上面図である。図4(A)、図4(B)と同一箇所には同一の符号を付してその説明を簡潔に行う。
制御端子101uu、101ulは、第1の冷却部材110を跨いで、回路基板700に接続するために、図4(A)、図4(B)に示す水平方向から、図示下方向に折り曲げられる。その結果、図5(A)、図5(B)に示すように、複数本の制御端子101は下方向に折り曲げられ、後述するように中継端子200を介して、回路基板700に接続される。
【0036】
図6(A)、図6(B)は、中継端子200を示す図である。図6(A)は、外観斜視図であり、図6(B)は、側面図である。
図6(A)に示すように、中継端子200は、制御端子101と同数の複数本(本実施形態では5本)の端子導体201が並列に配置される。そして、中継端子200は、複数本の端子導体201を一体的に固定する固定部202と、半導体素子からの複数本の制御端子101の挿入をガイドするガイド部203を備える。固定部202とガイド部203とは複数本の端子導体201により連結されている。固定部202およびガイド部203は絶縁性の樹脂により形成され、複数本の端子導体201を固定保持している。
【0037】
中継端子200の固定部202は、フランジ部202aと位置合わせ部202bと係合部202cを備える。フランジ部202aは、中継端子200を筐体600の隔壁601へ固定した場合に、隔壁601の上面にフランジ部202aの下面が当接して、中継端子200を直立状態に保持する。位置合わせ部202bは、隔壁601の上面に予め設けられている突起と嵌合することにより、中継端子200の位置決めを行う。なお、位置合わせ部202bにビスなどを使用して、筐体600への固定として用いてもよい。係合部202cには、図6(B)に示すように、対向する2本の脚部が延在し、隔壁601に予め設けられた中継端子200の配置穴へ中継端子200の脚部を挿入した場合に、2本の脚部は配置穴を通して、配置穴を形成している隔壁601の下面に係止される。
【0038】
中継端子200のガイド部203は、図6(B)に示すように、半導体素子からの複数本の制御端子101が挿入される複数のガイド穴203aを備える。各ガイド穴203aには対応する端子導体201が配設されており、ガイド穴203aに案内されて制御端子101が挿入されると制御端子101と端子導体201が接触する。なお、制御端子101が挿入された後は、端子導体201の上端部201aと制御端子101とが接続される。また、端子導体201の下端部201cは、回路基板700に接続される。
【0039】
図7は、半導体モジュール100を筐体600に設置した外観斜視図である。図1と同一箇所には同一の符号を付してその説明を簡潔に行う。
筐体600の隔壁601には、半導体モジュール100が設置されている。半導体モジュール100は3個配列されており、図5を参照して説明したように、制御端子101は半導体モジュール100の配列方向Aと直行する半導体モジュール100の面に沿った水平方向で反対側にそれぞれ3本、計6本が導出されている。6本の制御端子101は、6個の中継端子200を介して、回路基板700に接続される。中継端子200は、筐体600の隔壁601に設置されている。
【0040】
図8は、半導体モジュール100を筐体600に設置した状態の一部拡大断面図である。図7のX-X線の断面図である。図3図6図7と同一箇所には同一の符号を付してその説明を簡潔に行う。
【0041】
図8に示すように、中継端子200は筐体600の隔壁601に設けられた配置穴603に設置されている。中継端子200は、係合部202cの2本の脚部が配置穴603を通して、隔壁601の下面に係止される。
【0042】
制御端子101は、中継端子200のガイド部203に挿入され、制御端子101は端子導体201の上端部201aと接続される。なお、制御端子101と上端部201aとの接続は、溶接による接続、半田による接続、その他の接続でもよい。また、端子導体201の下端部201cは、回路基板700のスルーホールに挿通され、はんだ付けにより回路基板700の配線パターンと接続される。
【0043】
なお、中継端子200は、筐体600の隔壁601に固定された例で説明したが、半導体モジュール100と回路基板700の間に配置される中継部材、例えば、第1の冷却部材110、筐体600のその他の部材に固定してもよい。
【0044】
中継端子200は、固定部202とガイド部203とを複数本の端子導体201により連結しているので、端子導体201の上端部201aと下端部201cとの間に位置ずれが生じたとしても、これを吸収することができる。そのため、電力変換装置1000の厳しい使用環境下での振動や熱変化等に対する耐久性が向上する。なお、中継端子200は、固定部202とガイド部203とを分離することなく樹脂等により一体的に形成してもよい。この場合も、中継端子200を介して、制御端子101を回路基板700に接続するので、半導体モジュール100と回路基板700との間に位置ずれが生じたとしても、これを吸収することができ、電力変換装置1000の厳しい使用環境下での振動や熱変化等に対する耐久性が向上する。さらに、中継端子200を用いることにより、半導体モジュール100から導出する制御端子101を長くすることなく、第1の冷却部材110や隔壁601を跨いで回路基板700に接続できる。中継端子200を用いない場合は、制御端子101を長くする必要があり、電力変換装置1000の厳しい使用環境下では振動や熱変化等により複数本の制御端子101が短絡・断線するなどの問題や、長い制御端子101を回路基板700へ接続する必要からその寸法精度を高くしたり、また組立に手間がかかるなどの問題が生じる。本実施形態によれば、電力変換装置1000の組立性や耐久性が向上する。
【0045】
図9(A)、図9(B)は、電力変換装置1000の組立工程を示す図である。図9(A)は、第1工程を、図9(B)は、第2工程を示す。
【0046】
図9(A)に示す第1工程では、EMCフィルタ500を第1空間604に配置する。必要に応じて、EMCフィルタ500と筐体600との間には、冷却性を向上させるため、ポッティングを行う。ポッティングとは、主剤となるポリオールと硬化剤のイソシアネートとを化学反応させた透明なポリウレタン樹脂を塗布し硬化させる加工である。
【0047】
なお、隔壁601には、入口流路606から流入する冷媒を第1及び第2の冷却部材110、120の入り口633まで導く第3流路630と、第1及び第2の冷却部材110、120の出口644から出口流路607まで導く第4流路640が形成されている。すなわち、第3流路630は、隔壁601に凹部を形成し、この凹部と流路カバー631(図12参照)との間に形成される。第4流路640も同様に、隔壁601に凹部を形成し、この凹部と流路カバー631との間に形成される。
【0048】
図9(B)に示す第2工程では、平滑コンデンサ400を第1空間604に配置する。必要に応じて、平滑コンデンサ400と筐体600との間には、冷却性を向上させるため、ポッティングを行う。
【0049】
図10(A)、図10(B)は、電力変換装置1000の組立工程を示す図である。図10(A)は、第3工程を、図10(B)は、第4工程を示す。
図10(A)に示す第3工程では、6個の中継端子200を、筐体600の隔壁601に設けられた配置穴603に設置する。中継端子200は、位置合わせ部202b(図6(A)参照)を、隔壁601の上面に予め設けられている突起と嵌合することにより、中継端子200の位置決めを行う。そして、中継端子200の係合部202cの2本の脚部が配置穴603を通して、隔壁601の下面に係止され、中継端子200のフランジ部202aの下面が隔壁601の上面に当接して、中継端子200を直立状態に保持する。
【0050】
図10(B)に示す第4工程では、半導体モジュール100を第1空間604に配置する。半導体モジュール100より導出している制御端子101を、中継端子200のガイド部203(図6(A)参照)に挿入する。その後、制御端子101は端子導体201の上端部201aと接続される。なお、制御端子101と上端部201aとの接続は、溶接による接続、半田による接続、その他の接続でもよい。
【0051】
図11は、電力変換装置1000を下方から見た下面図であり、下部カバー610を取り除いた状態を示す。
前述した第1工程~第4工程により、筐体600には、EMCフィルタ500、平滑コンデンサ400、半導体モジュール100が設置され、各々の端子が溶接等により接続される。半導体モジュール100の制御端子101は、中継端子200に接続されている。半導体モジュール100の両面に配置される第1及び第2の冷却部材110、120には、入口流路606より冷媒が流入し、第1及び第2の冷却部材110、120を通り、半導体モジュール100を両面から冷却する。そして、冷媒は出口流路607より流出し、図示省略したポンプにより、入口流路606より再び流入して循環される。
【0052】
図12は、電力変換装置1000を上方から見た上面図であり、上部カバー620とその下の回路基板700を取り除いた状態を示す。
図12に示すように、筐体600の隔壁601には、6か所の配置穴603に6個の中継端子200が設置されている。また、隔壁601には、電流センサからの信号線を通す開口部609が設けられている。隔壁601には、第3流路630と第4流路640が形成されている。第3流路630は、隔壁601に凹部を形成し、この凹部と流路カバー631との間に形成される。第4流路640も同様に、隔壁601に凹部を形成し、この凹部と流路カバー631との間に形成される。流路カバー631と隔壁601は摩擦撹拌接合される。なお、一般的なシールリングや液状シールを使用し流路カバー631をねじ止めする構造にしても良い。
【0053】
隔壁601には、回路基板700の冷却用台座632が設けられている。回路基板700を隔壁601にビスなどで固定した場合に、冷却用台座632と回路基板700が接触し、冷却用台座632を介して回路基板700上に配置された電子部品を冷却する。隔壁601には、第3流路630および第4流路640が形成されているので、隔壁601が冷却され、隔壁601に設けられた冷却用台座632を介して回路基板700へ冷却熱を伝達することができる。
【0054】
図示省略するが、隔壁601の上には、回路基板700が隔壁601にビスなどで固定される。回路基板700は、筐体600を構成する隔壁601にビスなどで直接固定されるので、別部品を介在して固定する場合と比較して、回路基板700の剛性を高く保つことができる。このため、振動等の外力に対し振れや変形等を小さくできる。そして、回路基板700のスルーホールに中継端子200の端子導体201の下端部201cが挿通され、はんだ付けにより回路基板700の配線パターンと接続される。
【0055】
図13(A)、図13(B)は、本実施形態の変形例1を示す図である。変形例1では、中継端子200’を一体的に構成し、端子導体201’を図示下方向へ向けた構成である。図13(A)は、半導体モジュール100と中継端子200’の斜視図であり、図13(B)は、中継端子200’の断面図である。
【0056】
図13(A)に示すように、半導体モジュール100と、半導体モジュール100の両面に配置される第1および第2の冷却部材110、120とがベース板140に固定されている。ベース板140は筐体600の隔壁601に固定される。
【0057】
半導体モジュール100は、3個配列して設けられ、中継端子200’は、3個の半導体モジュール100より導出された半導体素子の3個の制御端子101を一体的に固定する固定部202’を備えている。固定部202’は絶縁性の樹脂により形成され、3個の端子導体201’を固定保持している。中継端子200’は、半導体モジュール100の配列の両側であって、ベース板140にビスにより設置される。
【0058】
図13(B)は、中継端子200’をベース板140に設置した状態の断面図である。制御端子101は図示上方向へ折り曲げられる。そして、制御端子101は端子導体201’の上端部と接続される。なお、制御端子101と端子導体201’の上端部との接続は、溶接による接続、半田による接続、その他の接続でもよい。端子導体201’の下端部は、回路基板700に接続される。
【0059】
図14(A)、図14(B)は、本実施形態の変形例2を示す図である。変形例2では、中継端子200”を一体的に構成し、端子導体201’を図示上方向へ向けた構成である。図14(A)は、半導体モジュール100と中継端子200”の斜視図であり、図14(B)は、中継端子200”の断面図である。
【0060】
図14(A)に示すように、半導体モジュール100と、半導体モジュール100の両面に配置される第1および第2の冷却部材110、120とがベース板140に固定されている。ベース板140は筐体600の隔壁601に固定される。
【0061】
半導体モジュール100は、3個配列して設けられ、中継端子200”は、3個の半導体モジュール100より導出された半導体素子の3個の制御端子101を一体的に固定する固定部202’を備えている。固定部202’は絶縁性の樹脂により形成され、3個の端子導体201’を固定保持している。中継端子200”は、半導体モジュール100の配列の両側であって、ベース板140にビスにより設置される。
【0062】
図14(B)は、中継端子200”をベース板140に設置した状態の断面図である。制御端子101は図示下方向へ折り曲げられる。そして、制御端子101は端子導体201’の下端部と接続される。なお、制御端子101と端子導体201’の下端部との接続は、溶接による接続、半田による接続、その他の接続でもよい。端子導体201’の上端部は、半導体モジュール100の上方に設けられた基板に接続される。この基板には、半導体モジュール100を駆動する駆動回路の電子部品が搭載される。このように、中継端子200”の端子導体201’の向きを変更することにより基板等のレイアウトの自由度が向上する。なお、図6を参照して説明した中継端子200の端子導体201の向きを変更してもよい。この場合も、回路基板700等のレイアウトの自由度が向上する。
【0063】
変形例1、2によれば、中継端子200’、200”は、複数個の半導体モジュール100より導出される複数個の制御端子101を一体的に固定できるので、電力変換装置1000の製造組立を簡略化でき、また、電力変換装置1000の厳しい使用環境下での振動や熱変化等に対する耐久性が向上する。
【0064】
図15は、電力変換装置1000の回路構成図である。
電力変換装置1000は、バッテリ2000より直流入力部608を介して供給された直流電力を交流電力に変換し、交流バスバ300へ交流電流を出力する。出力された交流電流はモータ3000へ供給され、モータ3000を駆動する。
【0065】
電力変換装置1000は、EMCフィルタ500、平滑コンデンサ400、半導体モジュール100、回路基板700を備える。なお、半導体モジュール100の両面に配置される第1および第2の冷却部材110、120、第3流路630、第4流路640、中継端子200等は図示を省略する。
【0066】
EMCフィルタ500は、バッテリ2000からの正極配線及び負極配線に接続される。EMCフィルタ500は、正極配線及び負極配線を含む直流配線を囲んだ磁性体のフィルタコア501と、フィルタコア501の前段において直流配線と接続されるXコンデンサ502、Yコンデンサ503と、フィルタコア501の後段において直流配線と接続されるYコンデンサ504とを備えている。Yコンデンサ503、504は、正極配線とGNDとの間、および負極配線とGNDとの間に接続される。Yコンデンサ503、504とフィルタコア501は、コモンモードノイズを低減する。Xコンデンサ502は、ノーマルモードノイズを低減用する。幅広い周波数帯域での高電圧伝導ノイズを抑制するため、一般的には、並列接続される容量が異なる2つのコンデンサが用いられる。
【0067】
平滑コンデンサ400は、EMCフィルタ500からの正極配線及び負極配線に接続される。平滑コンデンサ400は、半導体モジュール100内の半導体素子のスイッチング動作時に、直流高電圧と接続するバスバである直流配線において発生するリプル電圧やリプル電流を抑制することにより、半導体モジュール100に印加される直流電圧を平滑化する。
【0068】
半導体モジュール100は、平滑コンデンサ400からの正極配線及び負極配線(直流バスバ)に接続される。半導体モジュール100は、半導体モジュール100内に封止された半導体素子を有する。半導体素子として絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを用いており、以下、IGBTと称す。上アームとして動作するIGBT10T及びダイオード10Dと、下アームとして動作するIGBT10T及びダイオード10Dとで、上下アームの直列回路が構成される。1個の半導体モジュール100は、この上下アームの直列回路を備える。全体の半導体モジュール100は、3個の半導体モジュール100を交流電力のU相、V相、W相の3相分に対応して備える。上アームのIGBT10Tのコレクタ電極は、正極端子を介して平滑コンデンサ400の正極側の端子に電気的に接続されている。また、下アームのIGBT10Tのエミッタ電極は、負極端子を介して平滑コンデンサ400の負極側の端子に電気的に接続されている。そして、3個の半導体モジュール100を用いて、インバータ回路を構成し、3相のそれぞれの上下アームの直列回路は、直列回路の中点部分である中間電極から交流電流を交流バスバ300より出力する。交流バスバ300の各相の出力線の近傍には電流センサ300Iが設けられる。なお、半導体素子として金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ(以下、MOSFETと称す)を用いてもよい。この場合はダイオード10Dが不要となる。
【0069】
回路基板700には、制御回路701と駆動回路702を構成する電子部品が搭載されている。制御回路701は、上位の制御装置から信号コネクタ710を介して制御指令を受ける。制御回路701は、IGBT10Tのスイッチングタイミングを演算処理するためのマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と記述する)を備えている。マイコンには、電流センサ300Iにより検出された電流値と、モータ3000に設けられたレゾルバなどの回転磁極センサ(不図示)からの磁極位置が入力される。マイコンは、電流値、磁極位置、および上位の制御装置からの目標トルク値に基づいて、インバータ回路を構成する各相の直列回路の上アームあるいは下アームを構成するIGBT10Tを制御する制御パルスを生成し、駆動回路702に供給する。
【0070】
駆動回路702は、制御回路701で生成された制御パルスに基づき、各相の直列回路の上アームあるいは下アームを構成するIGBT10Tを駆動する駆動パルスを各相のIGBT10Tに供給する。IGBT10Tは、駆動回路702からの駆動パルスに基づき、導通あるいは遮断動作を行い、バッテリ2000から供給された直流電力を三相交流電力に変換し、この変換された電力でモータ3000を駆動する。
【0071】
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)電力変換装置1000は、半導体素子が封止された半導体モジュール100と、半導体モジュール100より導出された半導体素子の制御端子101を介して半導体素子を駆動する駆動回路702が搭載された回路基板700と、半導体モジュール100と回路基板700との間に配置され、半導体モジュール100を冷却する第1の冷却部材110と、制御端子101と駆動回路702とを接続する中継端子200、200’、200”と、を備え、中継端子200、200’、200”は、半導体モジュール100と回路基板700の間に配置される中継部材(隔壁601など)に固定される。これにより、電力変換装置の組立性や耐久性が向上する。
【0072】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限り、本発明の技術思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、上述の実施形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0073】
100・・・半導体モジュール、101・・・制御端子、101b・・・冷却面、102・・・交流端子、110・・・第1の冷却部材、120・・・第2の冷却部材、130・・・ばね板部材、131・・・脚部、135・・・クリップ部、140・・・ベース板、141・・・取付穴、142・・・位置決め穴、143・・・第1係止部、144・・・第2係止部、145・・・制御端子開口、200、200’、200”・・・中継端子、201、201’・・・端子導体、201a・・・上端部、201c・・・下端部、202、202’・・・固定部、202a・・・フランジ部、202b・・・位置合わせ部、202c・・・係合部、203・・・ガイド部、203a・・・ガイド穴、300・・・交流バスバ、300I電流センサ、400・・・平滑コンデンサ、500・・・EMCフィルタ、501・・・フィルタコア、502・・・Xコンデンサ、503・・・Yコンデンサ、600・・・筐体、601・・・隔壁、602・・・側壁、603・・・配置穴、604・・・第1空間、605・・・第2空間、606・・・入口流路、607・・・出口流路、610・・・下部カバー(第1蓋)、620・・・上部カバー(第2蓋)、630・・・第3流路、631・・・流路カバー、632・・・冷却用台座、640・・・第4流路、700・・・回路基板、701・・・制御回路、702・・・駆動回路、710・・・信号コネクタ、1000・・・電力変換装置、2000・・・バッテリ、3000・・・モータ、10T・・・IGBT、10D・・・ダイオード。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15