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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】エアゾル噴霧システム
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/14 20060101AFI20240910BHJP
   B05B 12/02 20060101ALI20240910BHJP
   A61L 2/18 20060101ALI20240910BHJP
   F24F 8/24 20210101ALI20240910BHJP
【FI】
A61L9/14
B05B12/02
A61L2/18
F24F8/24
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020089206
(22)【出願日】2020-05-21
(65)【公開番号】P2021183034
(43)【公開日】2021-12-02
【審査請求日】2023-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】520075465
【氏名又は名称】SEIKEN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】西山 博吉
【審査官】河野 隆一朗
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/238503(WO,A1)
【文献】特開2016-027849(JP,A)
【文献】特開2020-062177(JP,A)
【文献】特開2020-062300(JP,A)
【文献】特開2020-062301(JP,A)
【文献】特開2020-062299(JP,A)
【文献】特開2019-126538(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 9/00 - 9/22
F24F 8/00 - 8/99
A61L 2/00 - 2/28
B05B 1/00 - 3/18
B05B 7/00 - 9/08
B05B 12/00 - 12/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗菌・抗ウィルス性を有する薬剤及び空気から生成されたエアゾルを所定条件に応じて環境空気内に噴霧放出するエアゾル噴霧システムであって、
薬剤収容部からの薬剤を供給する薬剤供給手段と、環境外気を圧縮して供給する電気駆動のエアコンプレッサと、少なくとも環境外気の温度及び湿度及び薬剤収容部内の残存薬剤量を検出する検出手段と、指示信号を受けて前記エアコンプレッサと前記検出手段及び/又は前記薬剤供給手段とへの電力供給を制御する制御手段と、該制御手段からの制御情報及び前記検出手段からの検出情報を外部に無線送信し、外部から該制御手段への指示信号を無線受信する送受信手段と、を有する噴霧システム本体と、
前記薬剤供給手段及びエアコンプレッサから供給された薬剤及び圧縮空気を噴霧する二流体ノズルを有する少なくとも1つの噴霧器と、
前記噴霧システム本体の送受信装置から送信された前記制御情報及び前記検出情報と予め設定した運転スケジュールとをモニタリング可能に表示し、前記噴霧システム本体の制御手段への指示信号を生成する外部端末と、を備え、
前記噴霧システム本体の検出手段は、エアゾル粒子の環境空気内濃度を検出することができ、
前記噴霧システム本体の送受信手段から送信される制御情報は、噴霧システム本体の検出手段で検出された環境空気内の温度及び湿度及びエアゾル粒子濃度を含む検出情報と、制御手段からの電力供給の日時及び各電力供給ごとの連続時間及び/又は供給電力量を含む制御情報と、を有するエアゾル噴霧システム。
【請求項2】
抗菌・抗ウィルス性を有する薬剤及び空気から生成されたエアゾルを所定条件に応じて環境空気内に噴霧放出するエアゾル噴霧システムであって、
薬剤収容部からの薬剤を供給する薬剤供給手段と、環境外気を圧縮して供給する電気駆動のエアコンプレッサと、少なくとも環境外気の温度及び湿度及び薬剤収容部内の残存薬剤量を検出する検出手段と、指示信号を受けて前記エアコンプレッサと前記検出手段及び/又は前記薬剤供給手段とへの電力供給を制御する制御手段と、該制御手段からの制御情報及び前記検出手段からの検出情報を外部に無線送信し、外部から該制御手段への指示信号を無線受信する送受信手段と、を有する噴霧システム本体と、
前記薬剤供給手段及びエアコンプレッサから供給された薬剤及び圧縮空気を噴霧する二流体ノズルを有する少なくとも1つの噴霧器と、
前記噴霧システム本体の送受信装置から送信された前記制御情報及び前記検出情報と予め設定した運転スケジュールとをモニタリング可能に表示し、前記噴霧システム本体の制御手段への指示信号を生成する外部端末と、を備え、
前記運転スケジュールは少なくとも、それぞれの前記噴霧システム本体の制御手段からの電力供給の開始時刻と、各電力供給の時間長さ、屋内施設の環境空気内のエアゾル粒子の目標濃度と、が予め設定され、前記外部端末に表示されるエアゾル噴霧システム。
【請求項3】
前記噴霧システム本体の送受信装置から送信された前記制御情報及び前記検出情報を受信し、記憶・更新するサーバ又はクラウドサーバを備え、
該サーバ又はクラウドサーバは、予め設定された運転スケジュールとを記憶し、前記外部端末からの要求に応じて前記制御情報及び前記検出情報及び前記運転スケジュールを送信し、
前記外部端末は、前記サーバ又はクラウドサーバに記憶されている運転スケジュールを変更可能であり、
前記サーバ又はクラウドサーバは、変更された運転スケジュールに基づいて前記噴霧システム本体の制御手段への指示信号を前記噴霧システム本体の送受信手段に送信する、請求項1又は2に記載のエアゾル噴霧システム。
【請求項4】
前記外部端末は、前記運転スケジュールを表示するスケジュール表示画像と、前記噴霧システム本体の検出手段からの各検出情報及び/又は前記運転スケジュールのうちのエアゾル粒子の目標濃度を同時時系列にグラフ表示するリアルタイム表示画面と、を表示可能である、請求項1~3のいずれか1項に記載のエアゾル噴霧システム。
【請求項5】
前記噴霧システム本体の検出手段からの検出情報のうちのエアゾル粒子濃度が前記運転スケジュールのうちのエアゾル粒子の目標濃度を下回った又は所定時間下回ったと判断した場合、前記検出手段からエアゾル粒子濃度が前記目標濃度を上回った又は所定時間上回ったと判断されるまで、前記運転スケジュールを変更して噴霧システム本体の制御手段への指示信号を修正する又は噴霧システム本体の制御手段に直接、電力供給の指示信号を送信する、請求項2に記載のエアゾル噴霧システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌・抗ウィルス性を有する薬剤及び空気から生成されたエアゾルを所定条件に応じて環境空気内に噴霧放出するエアゾル噴霧システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、抗菌・抗ウィルスに対するユーザ意識が飛躍的に高まり、家庭内、職場のみならず複数人が集合する教室、医療現場、工場設備等の各種屋内施設での消毒・抗菌が求められている。一般には従来から各種室内施設の管理者がその屋内施設内の空間やその屋内施設に装備されるドアノブ、机、電子機器等に対してエタノールや次亜塩素酸溶液の手持ち噴霧器を使用して消毒・抗菌作業を行っている。従来よりこの手持ち噴霧器の構造や薬液について種々開発がなされてきた(特許文献1 特開2003-181338等)。
【0003】
また、手動の噴霧器では噴霧量が足りない新型インフルエンザ発生時のようなパンデミック時用として薬剤を長時間に亘って均一かつ適格に噴霧できるハンディタイプの電動抗菌・抗ウィルス噴霧器も存在する(特許文献2 特開2010-131719等)。
【0004】
さらに、各種屋内施設内に設置し、所望量の微粒子の薬剤を所定時間噴霧し長時間浮遊させることで空気中に浮遊する病原菌やウィルス等と十分に接触させ、微粒子の薬剤を空気中のあらゆる方向に浮遊させて小さな隙間にまで入り込むようにして施設内の空気や装備品、床、壁や天井等の施設内のあらゆる箇所の除菌・殺菌することが可能な室内設置型の抗菌・抗ウィルス噴霧器も存在する(特許文献3 特開2003-190260等)。
【0005】
しかしながら、上記抗菌・抗ウィルス噴霧器の場合、除菌・殺菌を所望するときにその除菌・殺菌性を確保することはできるが、常時、複数人を在室している施設において、その施設内を適正に除菌・殺菌することに最適とは言えなかった。また、医療現場におけるエアゾル自動噴霧システムや夜間無人になった食品工場等の自動除菌噴霧システムも存在するが(特許文献4 特表2020-512162、特許文献5 特開昭63-175659等)、これを直ちに人が在室している可能性を有する施設内の自動除菌噴霧システムとして転用することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2003-181338号公報
【文献】特開2010-131719号公報
【文献】特開2003-190260号公報
【文献】特開昭63-175659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のような課題に鑑みて本発明は創作されたものであり、本発明は、各種屋内施設の在室の有無や対象エリアを問わず、各噴霧箇所の状況に応じてモニタリングしながらリアルタイムに抗菌・抗ウィルス作業を集中して遠隔管理することができるエアゾル噴霧システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、抗菌・抗ウィルス性を有する薬剤及び空気から生成されたエアゾルを所定条件に応じて環境空気内に噴霧放出するエアゾル噴霧システムを提供する。本エアゾル噴霧システムは、
薬剤収容部からの薬剤を供給する薬剤供給手段と、環境外気を圧縮して供給する電気駆動のエアコンプレッサと、少なくとも環境外気の温度及び湿度及び薬剤収容部内の残存薬剤量を検出する検出手段と、指示信号を受けて前記エアコンプレッサと前記検出手段及び/又は前記薬剤供給手段とへの電力供給を制御する制御手段と、該制御手段からの制御情報及び前記検出手段からの検出情報を外部に無線送信し、外部から該制御手段への指示信号を無線受信する送受信手段と、を有する噴霧システム本体と、
前記薬剤供給手段及びエアコンプレッサから供給された薬剤及び圧縮空気を噴霧する二流体ノズルを有する少なくとも1つの噴霧器と、
前記噴霧システム本体の送受信装置から送信された前記制御情報及び前記検出情報と予め設定した運転スケジュールとをモニタリング可能に表示し、前記噴霧システム本体の制御手段への指示信号を生成する外部端末と、を備える。
【0009】
本エアゾル噴霧システムでは、抗菌・抗ウィルス処理を所望する屋内施設に設置した噴霧システム本体で施設屋内の環境空気の温度・湿度等を検出し、外部端末で環境空気の温度・湿度等の状態とカレンダーによる運転スケジュールをモニタリングしながらその外部端末からエアゾル噴霧を指示することができる。したがって、管理側は複数の施設屋内であっても、その状況やその施設特性に応じた運転スケジュールを監視しながら遠隔地から屋内施設ごとのリアルタイムの状況に応じた抗菌・抗ウィルス処理を一括管理することができる。また、各噴霧システム本体に装備する薬剤袋等の薬剤収容部ごとに薬剤残存量を監視できるため薬剤が消失する前に各施設屋内の現場ユーザに薬剤を提供することができ、管理者が各屋内施設に訪問することなく、薬剤管理も容易である。
【0010】
また、前記噴霧システム本体の検出手段は、エアゾル粒子の環境空気内濃度を検出することができ、
前記噴霧システム本体の送受信手段から送信される制御情報は、噴霧システム本体の検出手段で検出された環境空気内の温度及び湿度及びエアゾル粒子濃度を含む検出情報と、制御手段からの電力供給の日時及び各電力供給ごとの連続時間及び/又は供給電力量を含む制御情報と、を有することが好ましい。
【0011】
本エアゾル噴霧システム例の場合、薬剤のエアゾル粒子の空気内濃度を各屋内施設の抗菌・抗ウィルス処理のリアルタイム指標の1つとして検出することで、より精緻な屋内施設状況を管理することができる。そして、環境空気内の温度/湿度/エアゾル粒子濃度と薬剤の噴霧日時(電力供給日時)と各噴霧時間長さ(各電力供給時間量)とをモニタリングしながら、運転スケジュールを加味して各屋内施設のリアルタイム状況に応じた管理を一括して行うことができる。
【0012】
また、本エアゾル噴霧システムでは、前記運転スケジュールは少なくとも、それぞれの前記噴霧システム本体の制御手段からの電力供給の開始時刻と、各電力供給の時間長さ、屋内施設の環境空気内のエアゾル粒子の目標濃度と、が予め設定され、前記外部端末に表示されても良い。
【0013】
本エアゾル噴霧システム例では外部端末で薬剤の噴霧開始時刻(電力供給の開始時刻)や噴霧時間(各電力供給の時間長さ)、エアゾル粒子の目標濃度を表示することができ、管理者に一見して理解させることができる。
【0014】
また、本エアゾル噴霧システムでは代表的に、前記噴霧システム本体の送受信装置から送信された前記制御情報及び前記検出情報を受信し、記憶・更新するサーバ又はクラウドサーバを備え、
該サーバ又はクラウドサーバは、予め設定された運転スケジュールとを記憶し、前記外部端末からの要求に応じて前記制御情報及び前記検出情報及び前記運転スケジュールを送信し、
前記外部端末は、前記サーバ又はクラウドサーバに記憶されている運転スケジュールを変更可能であり、
前記サーバ又はクラウドサーバは、変更された運転スケジュールに基づいて前記噴霧システム本体の制御手段への指示信号を前記噴霧システム本体の送受信手段に送信する。
【0015】
本エアゾル噴霧システム例では、噴霧システム本体からの温度/湿度/エアゾル粒子濃度等の検出情報や運転スケジュールをサーバ又はクラウドサーバで記憶・更新することができ、その様子をモニタリングする外部端末からサーバ又はクラウドサーバ内の運転スケジュールを適宜修正して、噴霧システム本体の制御手段への指示信号をリアルタイムに変更することができる。したがって、本噴霧システムによれば対象となる屋内施設の状況に応じて外部から薬剤噴霧スケジュールを修正することができ、管理者は遠隔地から各屋内施設の変化に応じた一括管理を行くことができる。例えば、オフィスを対象屋内施設とする場合には、予め基本となる運転スケジュールを設定しておき、社員の在室状況や出入りに応じて薬剤噴霧スケジュールを修正・管理することも可能となる。
【0016】
また、前記外部端末は、前記運転スケジュールを表示するスケジュール表示画像と、前記噴霧システム本体の検出手段からの各検出情報及び/又は前記運転スケジュールのうちのエアゾル粒子の目標濃度を同時時系列にグラフ表示するリアルタイム表示画面と、を表示可能であることが好ましい。
【0017】
本エアゾル噴霧システム例によれば、外部端末のディスプレイに運転スケジュール画面を表示できると共に、各屋内施設で実際に検出された温度/湿度/エアゾル粒子の濃度とエアゾル粒子の目標濃度とを同じ時間軸で時系列にグラフ表示するリアルタイム画面を表示することができる。これにより、運転スケジュールを参考にしながら各屋内施設の現状を集中管理することができ、適宜運転スケジュールの変更も可能となる。
【0018】
さらに、本エアゾル噴霧システムでは、前記噴霧システム本体の検出手段からの検出情報のうちのエアゾル粒子濃度が前記運転スケジュールのうちのエアゾル粒子の目標濃度を下回った又は所定時間下回ったと判断した場合、前記検出手段からエアゾル粒子濃度が前記目標濃度を上回った又は所定時間上回ったと判断されるまで、前記運転スケジュールを変更して噴霧システム本体の制御手段への指示信号を修正する又は噴霧システム本体の制御手段に直接、電力供給の指示信号を送信する、ことができる。
【0019】
本エアゾル噴霧システム例によれば、各屋内施設の環境空気内のエアゾル粒子濃度が目標濃度を下回っている間は自動的に噴霧器を作動させ、目標濃度に至るまで噴霧を継続する制御を行うこともできる。この制御は、運絵スケジュールを修正する方法でも良く、直接、噴霧システム本体の制御手段へ電力供給の指示信号を送信する割込み処理をしても良い。これによって、対象となる各施設屋内の環境空気を常時、目標濃度に維持し、抗菌・抗ウィルス処理を確実とすることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、在室の有無や対象エリアを問わず各噴霧箇所の状況に応じてモニタリングしながらリアルタイムに抗菌・抗ウィルス作業を集中して遠隔管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本噴霧システム本体と一対の噴霧器の外観写真図を示している。
図2】(a)に噴霧システム本体の正面写真図、(b)に噴霧システム本体の背面写真図を示している。
図3】噴霧システム本体内のスイッチパネルを示している。
図4】本エアゾル噴霧システムの概念図を示している。
図5】本エアゾル噴霧システムを構成する噴霧システム本体、クラウドサーバの概略例を示すブロック図である。
図6】本エアゾル噴霧システムを構成する外部端末、クラウドサーバ40の概略例を示すブロック図である。
図7】本エアゾル噴霧システムの外部端末の出力装置における実際の表示画面を抜粋例であり、(a)は、ログイン画面、(b)はログイン完了後の画面を例示している。
図8】本エアゾル噴霧システムの外部端末の出力装置における温度/湿度/薬剤残量/塩素濃度のグラフ表示例である。
図9】本エアゾル噴霧システムの外部端末の出力装置における運転スケジュールのグラフ表示例である。
図10】(a)は、本エアゾル噴霧システムの外部端末の出力装置における各噴霧システム本体及び噴霧器(各ユニット)の動作条件等の設定の画面例であり、(b)は(a)で「書き込み」ボタンをクリックした場合の各項目の画面例である。
図11】本エアゾル噴霧システムの外部端末の出力装置における遠隔操作画面例である。
図12図11の遠隔操作画面から移行した画面例であり、(a)は、噴霧システム本体及び噴霧器の電源を入れる画面例、(b)は、回転ファンの操作を実行する画面例、(c)は、回転ファンの電源OFFにする画面例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態例として噴霧薬剤として次亜塩素酸水を用いるエアゾル噴霧システムを説明する。なお、本実施形態例の各構成要素に示す参照番号と同一の参照番号を示す構成要素は、同一のものを示しており、例えば、末尾2ケタの参照番号が同一のものは同種のものを示している。
【0023】
《噴霧システム本体及び噴霧器》
まず、本発明のエアゾル噴霧システムにおいて各屋内施設ごとに設置する噴霧システム本体10、噴霧器12の構造について図1図3を参照しつつ説明する。図1は本噴霧システム本体10と一対の噴霧器12の外観写真図、図2は(a)に噴霧システム本体10の正面写真図、(b)に噴霧システム本体10の背面写真図、図3は噴霧システム本体内のスイッチパネルを示している。
【0024】
噴霧システム本体10は、側部に交換可能な次亜塩素酸水袋(薬剤収容部:図示せず)を収容する薬剤かご14、背面に温湿度センサ(温度/湿度検出手段)15、図示しない塩素センサ(エアゾル粒子濃度検出手段)を接続する塩素センサコネクタ18、薬剤かご14に接続して収容する次亜塩素酸水袋の重量を測定するロードセル(図示せず)に接続するロードセルコネクタ19、内部に送風を放出し制御手段や無線送受信手段を冷却する冷却ファン16、噴霧器12への電力供給を行う電気配線(図示せず)を接続や噴霧器12への次亜塩素酸水・エアの供給を行う配管(図示せず)を接続する複数のは配線/配管用コネクタ20、電源ケーブル16、ヒューズ17を備えている。
【0025】
また、正面扉11を開けると図3に示すスイッチパネルが配設されている。スイッチパネルには、保守用のUSBコネクタ21、メンテナンススイッチ22、LED23が備えられ、LED23は、噴霧器12の噴霧中に点灯するミストLED23a、塩素濃度が設定値以上であれば点灯する塩素濃度LED23b、次亜塩素酸水の残量を示す残量表示LED23c、dを備えている。
【0026】
また、上述する噴霧システム本体10のコネクタ20に接続された電気配線と配管とは、それぞれ噴霧器12内に回転ファンと電気接続し、噴霧器12内に次亜塩素酸水を噴霧する二流体噴霧ノズル(図示せず)に流体的に接続している。これにより噴霧器12は、後述するように噴霧システム本体10内の制御手段により、回転ファンに電力供給され、噴霧システム本体10内のエアコンプレッサが作動することで圧縮エアと次亜塩素酸水とが二流体噴霧ノズルに供給されることで、二流体噴霧ノズルから噴霧された次亜塩素酸水のエアゾル粒子が回転ファンが生成する送風に乗って、外部に放出される。
【0027】
《本エアゾル噴霧システムの概要》
次に本発明のエアゾル噴霧システムの概要例について説明する。
図4には本エアゾル噴霧システムの概念図、図5図6には本噴霧システム本体10、外部端末30、クラウドサーバ40の概略例を示すブロック図である。
【0028】
図4に示すように各屋内施設A社~C社にそれぞれ設置した噴霧システム本体10及び噴霧器12で構成するユニットから噴霧器12の作動状態や各センサ(検出手段)の検出情報(温度/湿度/塩素同度(エアゾル粒子濃度)/薬剤残量)をクラウドサーバ40を経由して外部端末で監視・制御することができる。なお、図4においては、A社、B社、C社では屋内施設における噴霧システム本体10及び噴霧器12で構成するユニット10、12は、それぞれ3ユニット、3ユニット、2ユニット設置されている。また、外部端末30は、1つのタブレット/PCで表示されているが、実際には、権限を有する管理者PC、複数ユーザのタブレット/PCで構成されている。さらに、図4図6の例ではクラウドサーバ40が例示されているが、無線送受信可能な固定のサーバであっても良い。
【0029】
具体的には図5に示すように噴霧システム本体10は、概ね温湿センサ15、塩素濃度センサ118、ロードセル119、検出手段24、制御手段26、無線送受信手段27、電源50、エアコンプレッサ51、薬剤供給ポンプ52、塩素濃度LED、ミストLED52、残量表示LED55を備えている。また、噴霧器12は、回転ファン12a、二流体噴霧ノズル12bを備えている。
【0030】
温湿センサ15は、噴霧システム本体10の周辺の環境大気(雰囲気)の温度/湿度を計測するセンサであり、その温度/湿度情報は、検出手段24の温度/湿度受信部24aに送信されてAD変換器24dを経由してデジタルの温度データ、湿度データが生成される。また、塩素濃度センサ118は、噴霧システム本体10の周辺の環境大気中に含まれる次亜塩素酸水粒子の濃度を計測するセンサであり、そのエアゾル粒子の濃度情報は、検出手段24の濃度受信部24bに送信されてAD変換器24dを経由してデジタルの濃度データが生成される。ここでは環境大気中の次亜塩素酸水のエアゾル粒子から揮発した塩素濃度を測定している。
【0031】
また、ロードセル119は、噴霧システム本体10の側部に備えた薬剤かご内に収容された取替可能な高濃度の次亜塩素酸水が入った薬剤収容袋(薬剤収容部)14aの重量を計測するものであり、薬剤かご14内の底部に配設した起歪体に貼り付けた歪ゲージの抵抗変化を計測している。そして、計測された抵抗変化情報は、検出手段24の抵抗変化受信部24cに送信されてAD変換器24dを経由してデジタルの重量データが生成される。
【0032】
検出手段24の濃度受信部24bで生成された濃度データは、制御手段26の濃度判定部26aで設定値以上の濃度か否か判定される。設定値以上の濃度の場合、濃度判定部26bは塩素濃度LED53を点灯させ、設定値未満の濃度の場合、塩素濃度LED53を消灯灯させる。
【0033】
また、検出手段24の抵抗変化受信部24cで生成された薬剤の重量データは、制御手段26の残量判定部26bで薬剤収容袋14aの初期重量からの減算処理をして薬剤残量を算出される。そして、残量表示LED23c、23dを用いて薬剤残量を段階的に表示させる。具体的には、算出された薬剤の残量が設定された上閾値以上の場合は、補充警告値以上として残量表示LED23c、23dとも消灯させ、算出された薬剤の残量が設定された上閾値未満~下閾値以上の場合は、残量警告値以上としてLED23c、23dの一方を点灯、他方を消灯させ、算出された薬剤の残量が設定された下閾値未満の場合は、残量警告値未満としてLED23c、23dともに点灯させる。
【0034】
さらに、上述するように作動制御部26cの指示により噴霧器12への電力供給及び圧縮空気及び薬剤・水の供給がなされた場合(すなわち噴霧作業中)、作動制御部26aはミストLEDの点灯を指示する。
【0035】
また、検出手段24の作動制御部26cは、後述するクラウドサーバ40からの噴霧器12に対する指示信号を受けて、電力供給部26d及び薬剤・水供給部26e5bにより回転ファン50とエアコンプレッサ51と薬剤・水供給ポンプ(薬剤供給手段)52それぞれに電源50からの電力を供給する。電力が供給されると回転ファン12aは回転開始し、同時に電力供給されたエアコンプレッサ51及び薬剤供給ポンプ52も駆動され、二流体噴霧ノズル12bに配線/配管用コネクタ20に接続された配管を経由して圧縮空気、薬剤及び水が二流体噴霧ノズルに供給されて回転状態の回転ファン12aに噴霧される。これにより二流体噴霧ノズル12bから放出された次亜塩素酸水及び水のエアゾル粒子は外部放出される。
【0036】
制御手段26及び検出手段24で生成された制御情報(作動情報)及び検出情報(センサ情報)は、無線送受信手段27によりクラウドサーバ40に無線送信される。また、図5では噴霧システム本体10からクラウドサーバ40までを示しているが、クラウドサーバ40からは後述する運転スケジュール変更による指示信号や運転スケジュールによらない噴霧器12への直接の割込み指示信号を受けて、制御手段26の作動制御部26cを制御することができる。なお、検出手段24及び制御手段26は、一体又は電気接続した制御基板を構成している。
【0037】
次に図6では図5に続き噴霧システム本体10と無線送受信するクラウドサーバ40から外部端末30の構成のブロック図が示されている。クラウドサーバ40は概ね、データベース41、運転スケジュール読取・保存・更新手段42、センサ・目標濃度情報読取・保存・更新手段(検出情報読取・保存・更新手段)43、作動情報読取・保存・更新手段44、指示信号生成・送受信手段45、権限判定手段46、画像生成手段47、無線送受信部48を有している。
【0038】
また、外部端末30は、管理者やユーザのパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等であり、概ね無線送受信部30a、記録・演算装置30b,キーボード等の入力手段30c,ディスプレイ等の出力手段30dで構成され、クラウドサーバ40の無線送受信部48と通信可能である。
【0039】
データベース41には各噴霧システム本体10に対する過去から現在の運転スケジュールやセンサ情報、作動情報等が保存されている。運転スケジュール読取・保存・更新手段42は、各屋内施設に応じて設定された噴霧器12に対応する噴霧スケジュールをデータベース41から読取る。運転スケジュールは、その噴霧日時、各噴霧ごとの時間長さ、噴霧強さが設定さている。そして、読み取られた運転スケジュールに応じて指示信号生成・送受信手段45で作動制御部26cへの指示信号が生成される。運転スケジュールは、外部端末30の入力手段30cで例えば噴霧日時を変更入力し、その入力信号に基づいて運転スケジュール読取・保存・更新手段42で運転スケジュールの噴霧日時の変更し、データベース41内の運転スケジュールを更新する。
【0040】
そして、画像生成手段47により運転スケジュールの表示データを生成する。生成された運転スケジュールの表示データは、外部端末の入力手段30cからの要求信号を受けてその外部端末のIPアドレスが権限を有する外部端末であると権限判定手段45が判定すると、無線送受信部48からその外部端末30の無線送受信部30aに送信され、記録・演算装置30bで画像化して(専用のアプリケーションをインストールしている場合もある)、ディスプレイ等の出力手段30dに表示し、ユーザのモニタリングを可能とする。
【0041】
また、センサ・目標濃度情報読取・保存・更新手段43は、噴霧システム本体10の検出手段24で検出された各種センサ15,118,119からの検出情報を、各屋内施設のタイプや噴霧器等の条件に分類して設定された目標濃度とともにデータベース41に保存する。また、保存されたデータベース41から対応する噴霧器12や屋内施設に応じた目標濃度を読取り、各種センサ15,118,119からの検出情報をリアルタイムに更新し、検出情報データを生成し、逐次、データベースを更新する。
【0042】
作動情報読取・保存・更新手段44は、噴霧システム本体10の制御手段26の作動制御部26cで生成された電力供給部26d,薬剤・水供給部26eへの指示信号を受けて噴霧器12の作動状態を算出して運転スケジュール読取・保存・更新手段42とのズレが生じている場合には、指示信号生成・送受信手段45により噴霧システム本体10の制御手段26の作動制御部26cへの指示信号を修正する割り込み処理を行う。
【0043】
この指示信号生成・送受信手段45は上記割り込み処理以外に、運転スケジュール読取・保存・更新手段42で読取られた又は生成された運転スケジュールに応じた噴霧システム本体10の制御手段26の作動制御部26cへの指示信号を生成し、その指示信号を無線送受信部48、27を経由して作動制御部26cに送信し、噴霧器12の作動を制御する。また、指示信号生成・送受信手段45は、権限判定手段46により権限を有すると判定された外部端末30からの噴霧器12の作動についての指示信号(入力手段30cの入力信号から記録・演算装置30bで生成)を受信した場合には、上述する割り込み処理同様に噴霧システム本体10の作動制御部26cに指示信号を送信する。
【0044】
《本エアゾル噴霧システムの実行画面例》
次に本エアゾル噴霧システムの外部端末30の出力装置30dにおける実際の表示画面を抜粋例示する。図7(a)は、ログイン画面、(b)はログイン完了後の画面を例示している。図7(a)に示すようにユーザは、User ID、Password を入力後にログインボタンを押下してログインする。 ユーザ種別は、管理者・一般が存在するが、ここでは「読み込み」「書き込み」権限が大きい管理者画面で説明する。ログインが完了すると図7(b)に示すようにグラフ表示画面に遷移する。
【0045】
図7(b)の画面は、上部横方向に延びるナビゲーションバー100で、図7(b)に示す「グラフ表示」の画面以外に、「動作条件設定」「ユーザ情報」「ユニット情報」「遠隔操作」の画面に切り替えることができる。
【0046】
まず、図7(b)に示す「グラフ表示」の画面では各ユニット(各噴霧システム本体10及び噴霧器12)の噴霧状態などを表示し、グラフ化する。この画面では、「表示条件101」の欄で、噴霧データを取得する期間を選択し、表示するデータを選択することができる。具体的にはデータベース41から噴霧データ(運転スケジュール)を取得する条件を選択する。また、「表示更新102」のボタンでは、グラフの更新ができ、「表示条件101」を基にデータベース41を検索、読取りしたデータをグラフ化する。「現在データ103」のボタンは、ユニットの現在のデータを取得すべく、ユニットの検出手段24や制御手段26との通信を行う。「現在データ103」をクリックすると検出手段24にアクセスし、「温度」「湿度」「(薬剤の)残量」「(塩素)濃度」のリアルタイムデータを取得・表示する。
【0047】
次に、「ユーザリスト104」の欄からユーザを選択し、「ユニットリスト」の欄からユニット(噴霧システム本体10及び噴霧器12)を選択する。そして、「表示条件101」の「開始日」、「終了日」をクリックし、カレンダーから選択し、「表示更新102」をクリックすると、図8に示す「温度107」「湿度108」「(薬剤の)残量109」「(塩素)濃度110」のグラフ(検出情報の表示)が表示される。このときここでは図示しないが塩素等、薬剤エアゾル粒子の目標濃度を閾値として表示することもできる。
【0048】
表示されたグラフは、噴霧時間を縦軸、年月日を横軸として表示され、縦軸の下端は 00:00 時、上端は 24:00 として噴霧した時間がプロットされる。「表示条件101」を変更し、「表示更新102」をクリックするとグラフを更新し、ユーザが所望するグラフのみ表示することもできる(例えば「温度107」のグラフのみ表示)。また、図7の「表示条件101」の「噴霧データ」にチェックを入れて「表示更新102」をクリックすると図9に示すように運転スケジュールのグラフを表示することもできる。図9のグラフ図では、日ごとの噴霧時刻を散布図にしてグラフ表示している。
【0049】
次に各ユニットの動作条件等の設定の画面について図10(a)を参照しつつ説明する。ユニットの状態を「読み出し」「書き込み」を行うためには「メンテナンスモード112」をON とする必要があり、通常動作に戻すには「メンテナンスモード112」をOFF する必要がある。「メンテナンスモード112」をクリックすると、ユニットの「メンテナンスモード112」のON/OFFの切替を行う。「読み出し113」をクリックすると「メンテナンスモード112」のONで実施するユニットの設定情報を取得し、「書き込み114」をクリックすると「メンテナンスモード112」のONで実施するユニットの設定を変更する。
【0050】
また、「ユーザリスト115」からユーザを選択し、「ユニットリスト116」に選択したユーザのユニットが表示される(図10では未表示)。ユニット選択後に「メンテナンスモード112」ボタンをクリックすると、メンテナンスモードONに移行し、「読み出し113」ボタンと各項目ボタン117を選択し、選択された運転スケジュール等の各項目の設定値を読み出すことができる。「読み出し113」ボタンの各項目は、「ADC設定」では ADC(AD変換部24d)の設定を表示し、「動作設定」では噴霧器システム本体10の作動制御部26cに基づく各種動作設定を表示し、「噴霧時刻設定」では運転スケジュールのうち噴霧時刻の日時スケジュールを読み出す。また、「ユニット情報」ではユニットの情報、「AWS MQTT 情報」では、AWS(AMAZON Webサービス(クラウドコンピューティング))のパラメータを表示する。そして、読み出した各項目117を「実行118」ボタンをクリックすることで、ユニットと通信して設定内容を取得し表示する(ユニット情報の読み出し画面は省略)。
【0051】
また、メンテナンスモードONに移行した状態で、「書き込み114」ボタンと図10(b)に示すような各項目ボタン119を選択し、各項目の設定値を書き込むことができる。「書き込み114」ボタンの各項目は、「ADC設定」では ADC(AD変換部24d)の設定を変更し、「動作設定」では噴霧器システム本体10の作動制御部26cに基づく各種動作設定を変更し、「噴霧時刻設定」では運転スケジュールのうち噴霧時刻の日時スケジュールを設定する。また、「プログラムファイル」でユニットのプログラムを書き換える。「プログラムファイル」の書き込みは、ファイルをアップロードして読み込んだファイルを編集後書き込むことで実行する。図示しないが具体的には、(1)ファイルを選択し、(2)ダイアログでファイルを選択し開き、(3)アップロードをクリックし、(4)プログラムファイルリストを選択し実行をクリックする。
【0052】
さらに、遠隔操作でユニット(噴霧システム本体10及び噴霧器12)の制御手段26の作動制御部26cへの割り込み処理を実行することもできる。図11に遠隔操作画面例を表示する。メンテナンスモードONに移行した状態で「ユーザリスト119」からユーザを選択し、選択したユーザの「ユニットリスト120」が表示され、所望するユニットを選択すると図12(a)の右側に示すような遠隔操作画面が表示される。
【0053】
遠隔操作画面では、噴霧システム本体10及び噴霧器12の電源50を入れることができる。「Power」を ON にすると、図12(b)に示すように「Fan」の操作が実行可能となり、「Fan」の「Power」を「弱」「中」「強」で選択して噴霧器12のファン12aの強さを調節することができる。噴霧システム本体10及び噴霧器12の電源50を切る場合、図12(c)に示すように「Fan」の「Power」をOFFにする。以上が、本エアゾル噴霧システムの実行画面の代表例である。
【0054】
以上、本発明の実施形態について例示説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の思想・精神から本発明には種々の改良例・変形例を存在することを当業者は想定するであろう。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明のエアゾル噴霧システムは、在室の有無や対象エリアを問わず各噴霧箇所の状況に応じてモニタリングしながらリアルタイムに抗菌・抗ウィルス作業を集中して遠隔管理することができ、日常生活のみならずオフィス、飲食現場、医療現場、学校等の各種事業場所に安全・安心をもたらし、公益及び経済的利益の向上に寄与するものである。。
【符号の説明】
【0056】
10 噴霧システム本体
12 噴霧器
12a 回転ファン
12b ノズル(二流体噴霧ノズル)
14 薬剤かご
14a 薬剤収容部(薬剤収容袋)
15 温湿度センサ
16 電源ケーブル
18 ヒューズ
18 塩素センサコネクタ
19 ロードセルコネクタ
20 配線/配管用コネクタ
21 USBコネクタ
22 メンテナンススイッチ
23 LED
23a ミストLED
23b 塩素濃度LED
23c、d 残量表示LED
24 検出手段
24a 温度/湿度受信部
24b 濃度受信部
24c 負荷受信部
24d AD変換部
26 制御手段
26a 濃度判定部
26b 残量判定部
26c 作動判定部
26d 電力供給部
26e 薬剤・水供給部
27 無線送受信手段
30 外部端末
30a 無線送受信部
30b 記録・演算装置
30c 入力手段
30d 出力手段
40 クラウドサーバ
41 データベース
42 運転スケジュール読取・保存・更新手段
43 センサ情報読取・保存・更新手段
44 作動情報読取・保存・更新手段
45 指示信号生成・送受信手段
46 権限判定手段
47 画像生成手段
48 無線送受信部
50 電源
51 エアコンプレッサ
52 薬剤供給ポンプ(薬剤供給手段)
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
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図10
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図12