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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】消雪装置
(51)【国際特許分類】
   E01H 5/10 20060101AFI20240910BHJP
   E01H 3/04 20060101ALI20240910BHJP
   E01C 11/26 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
E01H5/10 B
E01H3/04 A
E01C11/26 B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2024061779
(22)【出願日】2024-03-19
【審査請求日】2024-03-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000241809
【氏名又は名称】北越消雪機械工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】進藤 頼昭
【審査官】佐久間 友梨
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-213608(JP,A)
【文献】特開2001-073334(JP,A)
【文献】特開2008-115537(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01H 3/04
5/10
E01C 11/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項4】
前記新規送水管の前記先端と隣接の前記既設消雪ブロックの前記既存送水管とを接続した前記管継手の一端と、前記主ブロックの前記端面との間に規制部材を介在し、この規制部材により前記管継手の前記主ブロックの前記端面方向への移動を阻止することを特徴とする請求項に記載の消雪装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、舗装路に積雪した雪を散水によって消雪するため路面に埋設する消雪装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、冬季間、路面が雪で覆われる寒冷地では、自動車や歩行者が積雪の影響を受けずに通行ができるよう、主要道路などに消雪装置が設置されている。この消雪装置は多様だが、路面の中央付近に埋め込まれた散水ノズルから噴水状に散水を行い、雪を溶かして側溝に流し込む構造が最も普及している。
【0003】
前記消雪装置は、路面にコンクリートと散水ノズルが露出するコンクリートよりなる消雪ブロックを備え、この消雪ブロックは路面に埋め込まれ、路面に露出する上面は、散水のための散水ノズルが間欠的に配置されている。このような消雪ブロックの路面に堀削した側溝内に埋設する施工作業を短縮化するため、前記消雪ブロック内の地下水が流通する送水管と、この送水管より分岐する枝管及び散水ノズルをコンクリート等で一体化した消雪ブロックを予め用意して、この消雪ブロックの複数を連結し、これを路面に堀削した側溝内に埋設した路面としている。
【0004】
そして、上記消雪ブロックの連結構造としては、散水ノズルに消雪水などを供給する送水管を有する消雪ブロックの両端の突き合せ面の一方に、送水管の一側端部を延長突出させて接続挿入部を形成し、他方に、この接続挿入筒部を挿入接続可能な接続受筒を形成した構成として、複数縦列した消雪ブロックの両端の突き合せ面間に接続受筒を架設状態に挿入取付けることで各送水管同士を接続して連結する構造となっている。(特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実用新案登録第3061559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような接続受筒を用いる接続構造は、いずれも、一方の消雪ブロックに対して他方の消雪ブロックを横移動させて接続挿入部を挿入接続する。この接続作業は、先に据え付けた一方の消雪ブロックに対して他方の消雪ブロックをできるだけ水平にして横移動させながら送水管同士の位置合せと挿入接続とをするのであるが、この際、一方の消雪ブロックに対して他方の消雪ブロックを水平にしすぎると消雪ブロック底面を設置面に引きずってしまうことになり、しかも、他方の消雪ブロックを傾かせすぎると送水管同士が接続しづらく、場合によっては送水管が損傷しまうことになり経験と熟練を要する作業である。
【0007】
この発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、消雪ブロックを横移動させることなく設置可能であるとともに、送水路の接続が容易となる消雪ブロックの連結構造の消雪装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0009】
請求項に記載の発明は、散水ノズルが設置される複数の消雪ブロックを路面に埋設する消雪装置であって、前記消雪ブロックは既設消雪ブロックと、交換した新設消雪ブロックとを連結してなり、前記新設消雪ブロックを主ブロックと補助ブロックとに分割し、前記補助ブロックは前記主ブロックの端面と隣接の前記既設消雪ブロックとの間に挿入可能に介在し、前記新設消雪ブロック有する新規送水管の先端を前記主ブロックの前記端面より前記補助ブロックの幅以内に突出させ、前記新規送水管の前記先端に管軸方向に移動可能な管継手を嵌合し、この管継手の管軸長を前記補助ブロックの幅以下にして、前記新規送水管の前記先端と隣接の前記既設消雪ブロックの既存送水管とを前記管継手により接続し、前記主ブロックの前記端面と隣接の前記既設消雪ブロックとの間に前記補助ブロックを挿入することを特徴とする消雪装置である。
【0010】
請求項に記載の発明は、前記主ブロックの底部を隣接の前記既設消雪ブロックの端面に向かって延出させて延長底部を形成し、前記補助ブロックの下方にU字形状の切欠きを設け、この切欠きが前記新規送水管の前記先端を貫通し、前記補助ブロックの下端を前記延長底部の上面に当接することを特徴とする請求項に記載の消雪装置である。
【0011】
請求項に記載の発明は、前記延長底部の上面に前記新規送水管の前記先端が載置されるとともに、前記延長底部の外側面と前記補助ブロックの外側面とを連結板により締結して両者が結合されることを特徴とする請求項に記載の消雪装置である。
【0012】
請求項に記載の発明は、前記新規送水管の前記先端と隣接の前記既設消雪ブロックの前記既存送水管とを接続した前記管継手の一端と、前記主ブロックの前記端面との間に規制部材を介在し、この規制部材により前記管継手の前記主ブロックの前記端面方向への移動を阻止することを特徴とする請求項に記載の消雪装置である。
【発明の効果】
【0013】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【0014】
請求項に記載の発明では、散水ノズルが設置される複数の消雪ブロックを路面に埋設する消雪装置であって、前記消雪ブロックは既設消雪ブロックと、交換した新設消雪ブロックとを連結してなり、前記新設消雪ブロックを主ブロックと補助ブロックとに分割し、前記補助ブロックは前記主ブロックの端面と隣接の前記既設消雪ブロックとの間に挿入可能に介在し、前記新設消雪ブロック有する新規送水管の先端を前記主ブロックの前記端面より前記補助ブロックの幅以内に突出させ、前記新規送水管の前記先端に管軸方向に移動可能な管継手を嵌合し、この管継手の管軸長を前記補助ブロックの幅以下にして、前記新規送水管の前記先端と隣接の前記既設消雪ブロックの既存送水管とを前記管継手により接続し、前記主ブロックの前記端面と隣接の前記既設消雪ブロックとの間に前記補助ブロックを挿入するので、交換する新設消雪ブロックを傾けることなく水平の状態で吊上げ、その水平の状態にて前記既設消雪ブロックの間に挿入でき、前記新設消雪ブロックの据え付け作業が簡易且つ迅速になり、しかも、前記管継手を前記既存送水管に接続する移動を上方より目視でき、確実に接続されるか否かの目視確認ができる。
【0015】
請求項2に記載の発明では、前記主ブロックの底部を隣接の前記既設消雪ブロックの端面に向かって延出させて延長底部を形成し、前記補助ブロックの下方にU字形状の切欠きを設け、この切欠きが前記新規送水管の前記先端を貫通し、前記補助ブロックの下端を前記延長底部の上面に当接するので、前記補助消雪ブロックを上方より前記主ブロックと隣接する前記既設消雪ブロックとの間に容易に挿入できる。
【0016】
請求項3に記載の発明では、前記延長底部の上面に前記新規送水管の前記先端が載置されるとともに、前記延長底部の外側面と前記補助ブロックの外側面とを連結板により締結して両者が結合されるので、路面からの車両等の繰返しの荷重に対して前記延長底部によって前記新規送水管が確実に支えられ、前記新規送水管が屈曲するような破損を防止できる。
【0017】
請求項4に記載の発明では、前記新規送水管の前記先端と隣接の前記既設消雪ブロックの前記既存送水管とを接続した前記管継手の一端と、前記主ブロックの前記端面との間に規制部材を介在し、この規制部材により前記管継手の前記主ブロックの前記端面方向への移動を阻止するので、前記既存送水管を流れる消雪水流により、前記管継手が前記主ブロックの前記端面の方向に移動されることがなく、前記管継手の接続箇所が外れて消雪水が漏水することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この発明における第1の実施の形態の消雪装置の斜視図。
図2図1におけるA-A線に沿う断面図。
図3図1におけるB-B線に沿う断面図。
図4図3におけるC-C線に沿う断面図。
図5】この発明における管継手の嵌合を示す断面図。
図6】この発明における管継手の移動を示す断面図。
図7】この発明における規制部材を示す断面図。
図8】この発明における新設消雪ブロックの据え付け作業を示す説明図。
図9】この発明における第2の実施の形態の消雪装置の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の消雪装置の第1の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明にこれは限定されない。
【0020】
この発明の実施の形態を図1より図8に基づいて説明し、図1は路面GLに埋設してなるコンクリート製の複数の消雪ブロック2を示すものである。この消雪ブロック2の上面に面一状態で所定間隔をおいて複数の散水ノズル1を設置し、前記散水ノズル1に枝管1aを接続する。
【0021】
路面GLに埋設した前記消雪ブロック2は既設消雪ブロック3と、交換した新設消雪ブロック5とを連結してなり、前記新設消雪ブロック5は破損した前記既設消雪ブロック3を交換したものである。
【0022】
前記新設消雪ブロック5は主ブロック7と補助ブロック8とに分割され、前記補助ブロック8は前記主ブロック7の端面7aと隣接の前記既設消雪ブロック3との間に挿入可能に介在する。
【0023】
前記主ブロック7の底部7bには隣接の前記既設消雪ブロック3の端面に向かって延出させて延長底部7cを形成し、この延長底部7cは前記補助ブロック8の幅Wになる。
【0024】
前記既設消雪ブロック3の内部と前記新設消雪ブロック5の内部には、長手方向に配置するポリ塩化ビニール製の既存送水管4と新規送水管6とを有し、前記既存送水管4に前記新規送水管6を接続する。
【0025】
前記既設消雪ブロック3および前記新設消雪ブロック5に設置する複数の前記散水ノズル1に前記枝管1aを介して、前記既存送水管4と前記新規送水管6に連通する。
【0026】
前記新規送水管6の先端6aを前記主ブロック7の前記端面7aより前記補助ブロック8の幅W以内に突出させ、前記新規送水管6の前記先端6aが前記延長底部7cの上面に載置され、これにより路面GLからの車両等の繰返しの荷重に対して前記新規送水管6が支えられ、前記新規送水管6の破損を防ぐことができる。
【0027】
前記補助ブロック8の下方にU字形状の切欠き8aを設け、この切欠き8aが前記新規送水管6の前記先端6aを貫通し、前記補助ブロック8の下端8bが前記延長底部7cの上面に当接する。
【0028】
前記補助ブロック8を前記主ブロック7の前記端面7aと隣接の前記既設消雪ブロック3との間に挿入し、前記延長底部7cの外側面と前記補助ブロック8の外側面とを連結板10により締結して両者を結合する。
【0029】
記新規送水管6の前記先端6aに管軸方向に移動可能な管継手9を嵌合し、この管継手9により前記新規送水管6の前記先端6aと隣接の前記既設消雪ブロック3の前記既存送水管4とを接続する。
【0030】
前記新規送水管6の前記先端6aに嵌合した前記管継手9を隣接の前記既設消雪ブロック3の前記既存送水管4へ向かい移動させるには、図6に示すように梃専用工具11の先端を前記管継手9の一端に突き当て、前記梃専用工具11に螺着したボルト11aの頭部を前記主ブロック7の前記端面7aに当接し、これを支点として前記梃専用工具11を矢印方向に倒して前記管継手9を押し出すように操作する。
【0031】
前記管接手9の接続は前記補助ブロック8を挿入しない状態で前記管継手9を移動操作するため視認性が非常によく、前記管継手9が隣接の前記既設消雪ブロック3の前記既存送水管4に接続を視認しながらでき、前記新規送水管6が確実に接続されたかどうかの目視確認ができる。
【0032】
前記管継手9の管軸長Lを前記補助ブロック8の幅W以下にして、この管継手9の両端の内周面にシールリング9aを固着し、前記既存送水管4および前記新規送水管6内を流れる消雪水の漏洩を防止する。
【0033】
前記管継手9の一端と、前記主ブロック7の前記端面7aとの間に規制部材12を介在し、この規制部材12により前記管継手9の前記主ブロック7の前記端面7aの方向への移動を阻止する。
【0034】
前記規制部材12は、金属板材などよりなり、図7に示すように先端同士が重ならないようなC字形状とし、前記管継手9を前記既存送水管4に移動した後、前記規制部材12の両端を拡開して前記新規送水管6の外周に卷装する。
【0035】
なお、符号13は前記既設消雪ブロック3の端面と、前記補助ブロック8の端面との間に介在する目地材13である。
【0036】
次に、中央の前記新設消雪ブロック5の据え付け交換作業を、図8(a)および(b)に基づいて説明する。
【0037】
複数の前記既設消雪ブロック3のうち一つを交換する場合、先ず、前記新設消雪ブロック5の両側において、予め前記新設消雪ブロック5の前記主ブロック7より突出する前記新規送水管6の前記先端6aに前記管継手9を嵌装する。
【0038】
そして、図8(a)に示したように中央の前記新設消雪ブロック5を傾斜させることなく水平に吊り上げ、この吊り上げた状態のまま下降させて左右の前記既設消雪ブロック3の間に前記新設消雪ブロック5を配設する。
【0039】
続いて、前記管継手9を前記既設消雪ブロック3の前記既存送水管4に被嵌状態となるまで移動させ、前記新規送水管6の前記先端6aと隣接の前記既設消雪ブロック3の前記既存送水管4とを接続し、さらに、前記管継手9の一端と前記主ブロック7の前記端面7aとの間に前記規制部材12を介在する。
【0040】
さらに、図8(b)に示すように前記補助ブロック8の下方に設けたU字形状の切欠き8aが前記新規送水管6の前記先端6aを貫通し、前記補助ブロック8を前記主ブロック7の前記端面7aと隣接の前記既設消雪ブロック3との間に挿入する。
【0041】
前記補助ブロック8の外側面と、前記主ブロック7の前記底部7bに形成した前記延長底部7cの外側面とを前記連結板10により締結して両者を結合した後、交換作業によって路面に堀穿した側溝内にコンクリートを打設して据え付け作業は完了する。
【0042】
次に、第2の実施の形態を、図9に基づいて説明する。この実施の形態において第1の実施の形態と同じ構成は同一の符号を付して説明する。
【0043】
この第2の実施の形態は、第1の実施の形態で記載する前記新設消雪ブロック5が数年間を経過することにより既設消雪ブロック31となる場合である、
【0044】
そして、第1の実施の形態で記載した前記新設消雪ブロック5を前記既設消雪ブロック31とする際、前記目地材13の箇所をカッターにより前記管継手9が前記既設消雪ブロック31の端面より突出しないように切断した後、前記既設消雪ブロック31側に残っている前記管継手9の半分を取り除く。
【0045】
こうして、前記既設消雪ブロック31に前記新設消雪ブロック5を連結すると、前記既設消雪ブロック31の前記補助ブロック81が前記新設消雪ブロック5の前記補助ブロック8に隣接して配置されるようになる。
【0046】
なお、符号101の連結板は、第1の実施の形態で記載した前記連結板10と同様で、この連結板101の両端が前記補助ブロック81の外側面と前記主ブロック71の下部の外側面とに締結されている。
【0047】
以上の構成における消雪装置において、前記消雪ブロック2は既設消雪ブロック3と、交換した新設消雪ブロック5とを連結してなり、前記新設消雪ブロック5を主ブロック7と補助ブロック8とに分割し、前記補助ブロック8は前記主ブロック7の端面7aと隣接の前記既設消雪ブロック3との間に挿入可能に介在し、前記新設消雪ブロック5に有する前記新規送水管6の先端6aを前記主ブロック7の前記端面7aより前記補助ブロック8の幅W以内に突出させ、前記新規送水管6の前記先端6aに管軸方向に移動可能な管継手9を嵌合し、この管継手9の管軸長Lを前記補助ブロック8の幅W以下にするので、交換する前記新設消雪ブロック5を傾けることなく水平の状態で吊上げて、前記既設消雪ブロック3の間に挿入でき、前記新設消雪ブロック5の据え付け作業が簡易且つ迅速になる。
【0048】
前記新規送水管6の前記先端6aと隣接の前記既設消雪ブロック3の前記既存送水管4とを前記管継手9により接続し、前記主ブロック7の前記端面7aと隣接の前記既設消雪ブロック3との間に前記補助ブロック8を挿入することにより、前記管継手9を前記既存送水管4に接続する移動を上方より目視でき、確実に接続されるか否かの目視確認ができる。
【0049】
また、前記主ブロック7の前記底部7bを隣接の前記既設消雪ブロック3の端面に向かって延出させて前記延長底部7cを形成し、前記補助ブロック8の下方にU字形状の切欠き8aを設け、この切欠き8aが前記新規送水管6の前記先端6aを貫通し、前記補助ブロック8の前記下端8bを前記延長底部7cの上面に当接させるので、前記補助消雪ブロック8を上方より前記主ブロック7と隣接する前記既設消雪ブロック3との間に容易に挿入できる。
【0050】
しかも、前記延長底部7cの上面に前記新規送水管6の前記先端6aが載置されるとともに、前記延長底部7cの外側面と前記補助ブロック8の外側面とを前記連結板10により締結して両者が結合されることにより、路面GLからの車両等の繰返しの荷重に対して前記延長底部7cによって前記新規送水管6が確実に支えられ、前記新規送水管6が屈曲するような破損を防止できる。
【0051】
さらに、前記新規送水管6の前記先端6aと隣接の前記既設消雪ブロック3の前記既存送水管4とを接続した前記管継手9の一端と、前記主ブロック7の前記端面7aとの間に前記規制部材12を介在し、この規制部材12により前記管継手9の前記主ブロック7の前記端面7a方向への移動を阻止するので、前記既存送水管4を流れる消雪水流により、前記管継手9が前記主ブロック7の端面7aの方向に移動されることがなく、前記管継手9の接続箇所が外れて消雪水が漏水することを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
この発明は、隣接する消雪ブロック同士の連結作業及び連結される消雪ブロックの交換作業が簡易且つ迅速に行えるなどの画期的な消雪装置となる。
【符号の説明】
【0053】
1 散水ノズル
1a 枝管
2 消雪ブロック
3 既設消雪ブロック
4 既存送水管
5 新設消雪ブロック
6 新規送水管
6a 先端
7 主ブロック
7a 端面
7b 底部
7c 延長底部
8 補助ブロック
8a U字形状の切欠き
8b 下端
9 管継手
9a シールリング
10 連結板
11 梃専用工具
11a 支点ボルト
12 規制部材
13 目地材
31 既設消雪ブロック
71 主ブロック
81 補助ブロック
101 連結板
GL 路面
W 補助ブロックの幅
L 管継手の管軸長
【要約】      (修正有)
【課題】消雪ブロックを横移動させることなく設置可能であるとともに、送水路の接続となる消雪ブロック。
【解決手段】散水ノズル1を設置される消雪ブロック2は既設消雪ブロック3と交換した新設消雪ブロック5とを連結してなり、前記新設消雪ブロック5を主ブロック7と補助ブロック8とに分割し、前記補助ブロック8は前記主ブロック7の端面と隣接の前記既設消雪ブロック3との間に挿入可能に介在し、前記新設消雪ブロック5に有する新規送水管の先端を前記主ブロック7の前記端面より前記補助ブロック8の幅W以内に突出させ、前記新規送水管の前記先端に管軸方向に移動可能な管継手9を嵌合し、この管継手9の軸長を補助ブロック8の幅以下にして、前記新規送水管の前記先端と隣接の前記既設消雪ブロック3の既存送水管4とを前記管継手9により接続し、前記主ブロック7の前記端面と隣接の前記既設消雪ブロック3との間に前記補助ブロック8を挿入する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9