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特許7552094制御装置、画像処理システムおよびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】制御装置、画像処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/10 20060101AFI20240910BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240910BHJP
   G06F 13/14 20060101ALI20240910BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
G06F13/10 310C
B41J29/38 102
B41J29/38 501
G06F13/14 330D
H04N1/00 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020106342
(22)【出願日】2020-06-19
(65)【公開番号】P2022001993
(43)【公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-03-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】塩安 麻人
(72)【発明者】
【氏名】野村 建太
(72)【発明者】
【氏名】谷畑 友樹
(72)【発明者】
【氏名】大津 正彦
【審査官】松平 英
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-041390(JP,A)
【文献】特開2013-182461(JP,A)
【文献】特開2013-101710(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J29/00-29/70
G06F 3/00
3/18
8/00-8/38
8/60-8/77
9/44-9/445
9/451
13/00-13/14
13/20-13/42
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、
起動を制御する起動対象に対し、後から追加できる機器である追加機器の接続の有無を表す接続情報を前記メモリに記憶させ、
前記起動が必要となった場合に、前記接続情報により前記接続がある場合は、前記追加機器が接続した状態で起動対象を起動し、当該接続情報により当該接続がない場合は、接続しない状態で起動対象を起動し、
起動対象に対する起動処理の終了後に、前記追加機器に対する接続を試み、当該追加機器の接続の有無を確認する
ことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、新たな前記追加機器の接続が確認されたときは、新たに接続が確認された当該追加機器についての前記接続情報を接続されている状態にするとともに、起動対象の再起動を行い、新たな当該追加機器の接続が確認されなかったときは、起動対象の再起動をしないことを特徴とする請求項に記載の制御装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記追加機器が新たに追加された場合でも、新たに追加された当該追加機器が接続されていないとして起動対象の起動処理を行うことを特徴とする請求項に記載の制御装置。
【請求項4】
画像を処理する画像処理手段と、
自装置の各機構部の制御を行う制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記自装置に対し、後から追加できる機器である追加機器の接続の有無を表す接続情報を前記メモリに記憶させ、
前記自装置の起動が必要となった場合に、前記接続情報により前記接続がある場合は、前記追加機器が接続した状態で前記自装置を起動し、当該接続情報により当該接続がない場合は、接続しない状態で当該自装置を起動し、
前記自装置に対する起動処理の終了後に、前記追加機器に対する接続を試み、当該追加機器の接続の有無を確認する
ことを特徴とする画像処理システム。
【請求項5】
コンピュータに、
起動を制御する起動対象に対し、後から追加できる機器である追加機器の接続の有無を表す接続情報をメモリに記憶させる記憶機能と、
前記起動が必要となった場合に、前記接続情報により前記接続がある場合は、前記追加機器が接続した状態で起動対象を起動し、当該接続情報により当該接続がない場合は、接続しない状態で起動対象を起動する起動制御機能と、
起動対象に対する起動処理の終了後に、前記追加機器に対する接続を試み、当該追加機器の接続の有無を確認する確認機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、画像処理システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複合機等の画像処理システムに対し、HDD(Hard Disk Drive)等の追加機器を追加し、機能を拡張することが行われている。このような画像処理システムでは、起動する際に、追加機器を接続されているか否かを確認する処理が行われる。このとき、追加機器から検知信号を送り、この検知信号の有無により追加装置の接続の有無を確認する処理を行う場合がある。
【0003】
特許文献1には、情報処理装置が記載されている。これは、USBデバイスを制御する制御手段と、制御手段とUSBデバイスを接続し、制御手段とUSBデバイスのデータのやり取りに用いられるUSBケーブルと、を有する情報処理装置において、USBケーブルと異なるケーブルの出力に基づいて、USBデバイスが制御手段に取り付けられていることを検知する検知手段と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-16927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、追加機器によっては、接続を確認するための検知信号を送ることができない仕様のものがある。この場合、追加機器の接続の有無を確認するには、画像処理システムの側からデータ通信を試み、データ通信が確立した場合は、接続されていると判断され、データ通信が確立できない場合は、接続されていないと判断される。
しかしながら、追加機器が接続されていない場合、データ通信を行う際にリトライ処理等を行い、データ通信が確立できないことを確認する必要があり、画像処理システムの起動時間が長くなる。
本発明は、追加機器が接続されていない場合でも、データ通信を行う際にリトライ処理等を行い、データ通信が確立できないことを確認する場合と比較して、起動時間が長くならない制御装置、画像処理システム、およびこれを実現するプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、プロセッサとメモリとを備え、前記プロセッサは、起動を制御する起動対象に対し、後から追加できる機器である追加機器の接続の有無を表す接続情報を前記メモリに記憶させ、前記起動が必要となった場合に、前記接続情報により前記接続がある場合は、前記追加機器が接続した状態で起動対象を起動し、当該接続情報により当該接続がない場合は、接続しない状態で起動対象を起動し、起動対象に対する起動処理の終了後に、前記追加機器に対する接続を試み、当該追加機器の接続の有無を確認することを特徴とする制御装置である。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、新たな前記追加機器の接続が確認されたときは、新たに接続が確認された当該追加機器についての前記接続情報を接続されている状態にするとともに、起動対象の再起動を行い、新たな当該追加機器の接続が確認されなかったときは、起動対象の再起動をしないことを特徴とする請求項1に記載の制御装置である。
請求項3に記載の発明は、前記プロセッサは、前記追加機器が新たに追加された場合でも、新たに追加された当該追加機器が接続されていないとして起動対象の起動処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の制御装置である。
請求項4に記載の発明は、画像を処理する画像処理手段と、自装置の各機構部の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、プロセッサとメモリとを備え、前記プロセッサは、前記自装置に対し、後から追加できる機器である追加機器の接続の有無を表す接続情報を前記メモリに記憶させ、前記自装置の起動が必要となった場合に、前記接続情報により前記接続がある場合は、前記追加機器が接続した状態で前記自装置を起動し、当該接続情報により当該接続がない場合は、接続しない状態で当該自装置を起動し、前記自装置に対する起動処理の終了後に、前記追加機器に対する接続を試み、当該追加機器の接続の有無を確認することを特徴とする画像処理システムである。
請求項5に記載の発明は、コンピュータに、起動を制御する起動対象に対し、後から追加できる機器である追加機器の接続の有無を表す接続情報をメモリに記憶させる記憶機能と、前記起動が必要となった場合に、前記接続情報により前記接続がある場合は、前記追加機器が接続した状態で起動対象を起動し、当該接続情報により当該接続がない場合は、接続しない状態で起動対象を起動する起動制御機能と、起動対象に対する起動処理の終了後に、前記追加機器に対する接続を試み、当該追加機器の接続の有無を確認する確認機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、追加機器が接続されていない場合でも、データ通信を行う際にリトライ処理等を行い、データ通信が確立できないことを確認する場合と比較して、新たに追加された追加機器がない場合に、起動処理に要する時間を短縮することができ、起動時間が長くならない制御装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、起動処理の終了後に、新たに追加された追加機器が確認されたときは、これを接続することができる。
請求項3の発明によれば、新たに追加された追加機器がない場合に、起動処理に要する時間を短縮することができる。
請求項4の発明によれば、追加機器が接続されていない場合でも、データ通信を行う際にリトライ処理等を行い、データ通信が確立できないことを確認する場合と比較して、新たに追加された追加機器がない場合に、起動処理に要する時間を短縮することができ、起動時間が長くならない画像処理システムを提供することができる。
請求項5の発明によれば、追加機器が接続されていない場合でも、データ通信を行う際にリトライ処理等を行い、データ通信が確立できないことを確認する場合と比較して、新たに追加された追加機器がない場合に、起動処理に要する時間を短縮することができ、起動時間が長くならない機能をコンピュータにより実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】画像処理システムのハードウェア構成例を示した図である。
図2】オプション機器を接続する場合について示した概略図である。
図3】(a)~(c)は、画像処理システムの起動の際に、制御部が、従来行っていた動作について示した図である。
図4】第1の実施形態における制御部の機能構成例を示したブロック図である。
図5】第1の実施形態で使用する接続情報および追加情報について示した図である。
図6】ユーザがオプション機器を追加したときの動作について説明したフローチャートである。
図7】第1の実施形態の画像処理システムの起動処理について説明したフローチャートである。
図8】第2の実施形態で使用するNVM管理情報について示した図である。
図9】第2の実施形態の画像処理システムの動作について説明したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像処理システム10全体の説明>
図1は、画像処理システム10のハードウェア構成例を示した図である。
図示する画像処理システム10は、自装置の一例であり、複合機とも呼ばれる。画像処理システム10は、紙等の記録媒体に画像を形成し、印刷媒体として出力する装置である。画像処理システム10は、このようなプリンタ機能を備えるが、これに加えて、例えば、スキャナ機能、ファクシミリ機能等の他の画像処理機能を備えている。
【0010】
図示するように、画像処理システム10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、NVM(Non Volatile Memory)14と、ストレージ15と、操作パネル16と、画像読み取り部17と、画像形成部18と、通信インタフェース(以下、「通信I/F」と表記する)19とを備える。そして、これらがバスBを介して必要なデータのやりとりを行う。
【0011】
CPU11は、プロセッサの一例であり、ROM13等に記憶された各種プログラムをRAM12にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
RAM12は、CPU11の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM13は、CPU11が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
NVM14は、不揮発性のメモリであり、画像処理システム10の電源を切った状態でも記憶した内容を維持する。NVM14には、後述する接続情報や追加情報を記憶する。
【0012】
ストレージ15は、画像読み取り部17が読み取った画像情報や画像形成部18における画像形成にて用いる画像情報等を記憶する記憶領域である。ストレージ15は、例えば、HDDやSSD(Solid State Drive)である。
操作パネル16は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う、例えばタッチパネルである。そのため表示機構は、予め定められた領域でアイコンやメニューなどを画像として表示する液晶パネル等の表示部を備えるとともに、液晶パネルに人の指、スタイラスペンに代表される接触物が接触したときに、接触物が液晶パネルに接触した位置を検知する機能を備えている。本実施の形態においてタッチパネルは、特に限定されるものではなく、抵抗膜方式や静電容量方式など種々の方式のものを使用することができる。
【0013】
画像読み取り部17は、原稿に記録された画像を読み取る。画像読み取り部17は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いることができる。
【0014】
画像形成部18は、記録媒体に画像を形成する印刷機構の一例である。ここで、画像形成部18は、例えばプリンタであり、感光体に付着させたトナーを用紙等の記録媒体に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いることができる。
通信I/F19は、他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0015】
本実施の形態では、画像読み取り部17および画像形成部18は、画像を処理する画像処理手段として機能する。また、本実施の形態では、CPU11、RAM12、ROM13およびNVM14で、制御部100を構成する。制御部100は、画像処理システム10の各機構部の制御を行う制御装置または制御手段の一例である。また同様の観点から、画像読み取り部17および画像形成部18は、制御部100により制御される制御対象であると言うこともできる。
【0016】
なお、ストレージ15や通信I/F19は、少なくともその一部をオプションとすることができる。即ち、初期状態として、ストレージ15や通信I/F19の少なくとも一部がない状態でも画像処理システム10は動作する。そして、例えば、ユーザが後付けでストレージ15や通信I/F19を、オプション機器として後から追加することができる。このオプション機器は、自装置に対し後から追加できる機器である追加機器の一例である。オプション機器を追加することで、例えば、画像処理システム10に、より多くの機能を実現することができる。また例えば、画像処理システム10に、より多くの画像を処理させることができる。さらに例えば、画像処理システム10の利便性が向上したり、動作が高速になる。
【0017】
オプション機器のストレージ15としては、例えば、SATA(Serial ATA)接続のHDDやUSB(Universal Serial Bus)接続のストレージが挙げられる。また、オプション機器の通信I/F19としては、例えば、USB接続のWiFi機器が挙げられる。このオプション機器は、新規に増設する機器であってもよく、従来備わっていた機器を増設する場合であってもよい。前者は、例えば、ストレージ15が備わっていない状態で、新たにHDD等のストレージを追加するような場合である。また、後者は、例えば、通信I/F19として、LAN(Local Area Network)端子を備えていたが、これにUSB接続のWiFiルータを追加するような場合である。
【0018】
図2は、オプション機器を接続する場合について示した概略図である。
図2では、制御部100について示している。図示する制御部100は、例えば、制御基板である。この制御基板には、CPU11やNVM14などが部品として、実装されている。また、この制御基板には、SATAインタフェース101が実装されており、これに、SATA接続のHDD151を接続することができる。さらにこの制御基板には、USBインタフェース102、103が実装されており、これに、USB接続のストレージ152やUSB接続のWiFiルータ191を接続することができる。これらのオプション機器は、画像処理システム10の電源がOFFの際に、ユーザが装着を行う。
【0019】
<画像処理システム10の動作の概略説明>
画像処理システム10では、画像読み取り部17で原稿に記録された画像を読み取ることができる。そして、読み取った画像データを基に、画像形成部18にて記録媒体に画像を形成することで、ユーザは、原稿のコピーを行うことができる。また、画像読み取り部17で読み取った画像データを、通信I/F19や公衆通信網を介してファクシミリ送信することもできる。あるいはユーザは、画像読み取り部17で読み取った画像データを画像処理システム10の内部や外部装置であるPC(Personal Computer)等に保存することができる。さらに、ユーザは、PC等から印刷ジョブを画像処理システム10に送信することでプリントを行うことができる。即ち、印刷ジョブを通信I/F19で受信し、印刷ジョブに含まれる画像データを基に、画像形成部18にて記録媒体に画像を形成することでプリントを行う。
【0020】
また、画像処理システム10の起動の際は、電源がOFFの状態で上記オプション機器が、装着されることがある。そのため、従来より、画像処理システム10を起動する度に、制御部100は、オプション機器の有無を確認する処理を行う。そして、接続が確認された場合、そのオプション機器は存在すると判断し、接続が確認されない場合、そのオプション機器は存在しないと判断する。
【0021】
図3(a)~(c)は、画像処理システム10の起動の際に、制御部100が、従来行っていた動作について示した図である。
ここでは、画像処理システム10の起動の際に、制御部100が、オプション機器の接続の有無を確認する動作について示している。
【0022】
図3(a)は、SATA接続のオプション機器に対し、制御部100が、接続の確認を行う処理について示した図である。SATA接続のオプション機器は、上述した例では、SATA接続のHDD151が該当する。
まず、制御部100が、画像処理システム10の起動を開始する(ステップ101)。
そして、制御部100は、SATA接続のオプション機器に対し、SATAデータ通信を開始する(ステップ102)。これは、オプション機器との間で通信を確立するためのリンクアップ処理である。
【0023】
そして、制御部100は、データ通信が確立したか否かを判断する(ステップ103)。
その結果、データ通信が確立した場合(ステップ103でYes)、このオプション機器は、存在するものとして、以後の起動処理を行う(ステップ104)。
対して、データ通信が確立せず、タイムアウトした場合(ステップ103でNo)、このオプション機器は、存在しないものとして、以後の起動処理を行う(ステップ105)。
【0024】
また、図3(b)は、USB接続のオプション機器に対し、制御部100が、接続の確認を行う処理について示した図である。USB接続のオプション機器は、上述した例では、USB接続のストレージ152やUSB接続のWiFiルータ191が該当する。
まず、制御部100が、画像処理システム10の起動を開始する(ステップ201)。
そして、制御部100は、USB接続のオプション機器に対し、USBデータ通信を開始する(ステップ202)。これは、オプション機器との間で通信を確立するためのリンクアップ処理である。
【0025】
そして、制御部100は、データ通信が確立したか否かを判断する(ステップ203)。
その結果、データ通信が確立した場合(ステップ203でYes)、このオプション機器は、存在するものとして、以後の起動処理を行う(ステップ204)。
対して、データ通信が確立せず、タイムアウトした場合(ステップ203でNo)、このオプション機器は、存在しないとして、以後の起動処理を行う(ステップ205)。
【0026】
図3(c)は、図3(a)のステップ103、および図3(b)のステップ203で行うリンクアップ処理に要する時間を示した図である。
図3(c)では、オプション機器が存在する場合と存在しない場合とで、リンクアップ処理に要する時間を比較している。図示するように、オプション機器が存在する場合は、この処理に要する時間は短く、例えば、数十ミリ秒である。対して、オプション機器が存在しない場合は、この処理に要する時間は長くなり、例えば、数秒である。後者の時間が長いのは、リンクアップ処理の際にリトライ処理なども入るため、時間をより要するためである。即ち、オプション機器が存在しない場合は、画像処理システム10の起動に多くの時間を要する。また、オプション機器は、図2に示したように、複数追加できる場合があり、その場合、各オプション機器が存在しているか否かを確認するには、さらに多くの時間を要する。
【0027】
SATA接続やUSB接続で追加するオプション機器の場合、信号の送受信は、データ転送用の信号だけである。そのため、オプション機器の存在の有無を確認するには、上述したように、リンクアップ処理により行う方法となる。
一方、オプション機器の存在の有無を確認するために、検知用の信号線等を設け、検知する方法は、信号線を別途設ける必要があり、画像処理システム10の製造費用が増大する。
そこで、本実施の形態では、制御部100を以下のような構成にし、上記問題の抑制を図っている。
【0028】
<制御部100の機能構成の説明>
[第1の実施形態]
次に、制御部100の機能構成について説明する。
ここでは、まず制御部100の第1の実施形態について説明を行う。第1の実施形態で、制御部100は、以下に説明する接続情報および追加情報に従い、画像処理システム10の起動処理を行う。ここで、「起動処理」とは、起動対象の起動を制御する処理であり、電源スイッチなどを押下して、起動を開始するだけでなく、画像処理システム10の各機構部を立ち上げ、ユーザが実際に使用できるまでの一連の処理を言う。
【0029】
図4は、第1の実施形態における制御部100の機能構成例を示したブロック図である。
なお、ここでは、制御部100が有する種々の機能のうち本実施の形態に関係するものを選択して図示している。
本実施の形態の制御部100は、送受信部110と、記憶部120と、起動制御部130とを備える。
送受信部110は、外部装置、画像処理システム10の制御部100以外の機構部、およびオプション機器との間でデータの送受信を行う。送受信部110は、例えば、外部装置に対し、画像読み取り部17でスキャンした原稿の画像情報を送信する。また、送受信部110は、例えば、この画像情報を、画像形成部18に送り、画像形成部18で記録媒体に画像を形成する。さらに、送受信部110は、例えば、上述したHDD151やストレージ152に、この画像情報を送り、HDD151やストレージ152にて保存する。送受信部110は、例えば、バスBや接続インタフェースに対応する。
【0030】
記憶部120は、接続情報および追加情報を記憶する。記憶部120は、例えば、NVM14に対応する。よって、画像処理システム10の電源をOFFにしても、接続情報や追加情報は、消えずに維持される。
図5は、第1の実施形態で使用する接続情報および追加情報について示した図である。
接続情報は、オプション機器の接続の有無を表す。また、追加情報は、オプション機器が新たに追加されたか否かを表す。
図示する例では、接続情報および追加情報は、NVM管理情報と管理データとの関係で表される。NVM管理情報は、ここで管理を行う項目であり、管理データは、その値である。
このうち、第1行目~第3行目は、接続情報を表す。具体的には、接続情報は、Option機器接続状況が、「1」であるか、「0」であるかにより表される。
ここでは、Option機器接続状況は、Option機器接続状況(SATA HDD)、Option機器接続状況(USB Storage)、およびOption機器接続状況(USB WiFi)の3つである。
そして、Option機器接続状況(SATA HDD)に対応する管理データは、上述したSATA接続のHDD151が接続されているか否かを示す。また、Option機器接続状況(USB Storage)に対応する管理データは、上述したUSB接続のストレージ152が接続されているか否かを表す。さらに、Option機器接続状況(USB WiFi)に対応する管理データは、上述したUSB接続のWiFiルータ191が接続されているか否かを示す。これらの管理データは、これらのオプション機器が、接続されている場合(有の場合)は、「1」となり、接続されていない場合(無の場合)は、「0」となる。
【0031】
また、第4行目は、追加情報を表す。具体的には、追加情報は、NVM管理情報であるOption追加モードとして表される。そして、Option追加モードは、オプション機器が追加された場合(有効の場合)、これに対応する管理データが、「1」となり、追加されていない場合(無効の場合)、「0」となる。
Option追加モードは、ユーザが設定する。即ち、ユーザがオプション機器を新たに追加し、自装置を起動する前に、Option追加モードを「0」から「1」にする。これは、例えば、ユーザが、操作パネル16を操作し、入力することで行う。また、PC等を制御部100に接続し、このPCで動作する設定プログラム等を操作することで行うことができる。
【0032】
図4に戻り、起動制御部130は、オプション機器の起動の方法を決定し、画像処理システム10の起動処理を行う。そして、起動制御部130は、接続情報に従い、オプション機器が接続した状態であるか、接続しない状態であるかの何れか一方を選択し、自装置を起動する処理である起動処理を行う。
【0033】
具体的には、起動制御部130は、Option追加モードが、「1」の場合、即ち、オプション機器の追加があることを意味するときは、新たに追加されたオプション機器があるという前提で起動処理を行う。この場合、起動制御部130は、接続可能なオプション機器のそれぞれに対し接続を試みる。ここでは、起動制御部130は、上述したリンクアップ処理を行う。そして、起動制御部130は、接続を試みた結果、新たなオプション機器の接続を確認したときは、新たなオプション機器についての接続情報を「1」とする、即ち、接続されている状態とする。
つまり、起動制御部130は、Option追加モードが、「1」の場合、接続し得るオプション機器の全てに対し、リンクアップ処理を行い、新たに追加されたオプション機器を見つけ出す。上述した例では、SATA接続のHDD151、USB接続のストレージ152、およびUSB接続のWiFiルータ191の全てについて、リンクアップ処理を行う。そして、見つけ出したオプション機器の接続情報を、「1」にする。
【0034】
対して、起動制御部130は、Option追加モードが、「0」の場合、即ち、オプション機器の追加がないことを意味するときは、新たに追加されたオプション機器がないという前提で起動処理を行う。この場合、起動制御部130は、接続情報により接続されているとされているオプション機器に対し接続を試みるとともに接続情報により接続されていないとされているオプション機器に対しては接続を試みない。
つまり、起動制御部130は、Option追加モードが、「0」の場合、新たに追加されたオプション機器はないものとするため、従来の接続情報に従い、起動処理を行う。具体的には、起動制御部130は、Option機器接続状況を参照し、Option機器接続状況が、「1」のオプション機器にだけ、リンクアップ処理を行い、起動処理を行う。
【0035】
第1の実施形態では、起動制御部130は、オプション機器の接続の有無の確認後に、起動対象の起動処理を行う。つまり、オプション機器の接続の有無の確認後に、画像処理システム10の各機構部の立ち上げを行う。
起動制御部130は、例えば、CPU11、RAM12、ROM13に対応する。
【0036】
次に、第1の実施形態の制御部100の動作について説明を行う。
図6および図7は、第1の実施形態の制御部100の動作について説明したフローチャートである。
このうち、図6は、ユーザがオプション機器を追加するときの動作について説明したフローチャートである。
ユーザがオプション機器を追加する場合、ユーザは、Optionの追加要求を行う(ステップ301)。実際には、上述したように、例えば、ユーザが、操作パネル16を操作し、追加する旨を入力することで行う。
次に、この追加要求は、送受信部110から、起動制御部130に送られ、起動制御部130が、記憶部120のOptionの追加モードを、「1」にする(ステップ302)。
そして、ユーザは、画像処理システム10の電源をOFFにする(ステップ303)。Optionの追加モードは、上述したようにNVM14に保存されるため、画像処理システム10の電源をOFFにしても、その内容は、消えずに維持される。
そしてその後、ユーザは、オプション機器を追加する作業を行う(ステップ304)。これは、図2で説明したように、SATAインタフェース101に、SATA接続のHDD151を接続したり、USBインタフェース102、103に、USB接続のストレージ152やWiFiルータ191を接続する場合に該当する。
【0037】
図7は、第1の実施形態の画像処理システム10の起動処理について説明したフローチャートである。
まず、画像処理システム10を起動させるユーザが、画像処理システム10の電源をONにし、起動を開始する(ステップ401)。
次に、起動制御部130が、Option追加モードが、「1」であるか否かを判断する(ステップ402)。
その結果、Option追加モードが、「1」の場合(ステップ402でYes)、起動制御部130は、接続し得るオプション機器の全てに対し、リンクアップ処理を行う(ステップ403)。実際には、起動制御部130は、オプション機器を接続するための全てのインタフェースに対し、リンクアップ処理によりオプション機器の接続の有無を確認する。
次に、起動制御部130は、リンクアップ処理により、データ通信が確立したオプション機器のOption機器接続状況を「1」にする(ステップ404)。
そして、起動制御部130は、Option追加モードを、「0」にする(ステップ405)。
【0038】
一方、ステップ402で、Option追加モードが、「0」の場合(ステップ402でNo)およびステップ405の後は、起動制御部130は、Option機器接続状況に、「1」があるか否かを判断する(ステップ406)。即ち、起動制御部130は、オプション機器が1つでも接続されているか否かを判断する。
その結果、「1」がある場合(ステップ406でYes)、即ち、オプション機器が1つ以上接続されている場合、起動制御部130は、Option機器接続状況が「1」のオプション機器に対してだけリンクアップ処理を行う(ステップ407)。そしてこの後は、オプション機器があるものとして起動処理を行う(ステップ408)。
対して、「1」がない場合(ステップ406でNo)、即ち、オプション機器が1つも接続されていない場合、起動制御部130は、オプション機器がないものとして起動処理を行う(ステップ409)。
【0039】
つまり、起動制御部130は、起動が必要となった場合に、接続情報であるOption機器接続状況により接続がある場合は、オプション機器が接続した状態で自装置を起動する。即ち、ステップ406でYesの場合のように、Option機器接続状況により、オプション機器が1つ以上接続されている場合は、起動制御部130は、オプション機器が接続した状態であるとして起動処理を行う(ステップ408)。また、ステップ407のように、Option機器接続状況により、オプション機器が「1」のオプション機器に対してだけ、オプション機器が接続した状態であるとし、リンクアップ処理を行う。
対して、起動制御部130は、起動が必要となった場合に、Option機器接続状況により接続がない場合は、接続しない状態で自装置を起動する。即ち、ステップ406でNoの場合のように、Option機器接続状況により、オプション機器が1つも接続されていない場合は、起動制御部130は、オプション機器が1つも接続しない状態であるとして起動処理を行う(ステップ409)。また、ステップ407のように、Option機器接続状況により、オプション機器が「0」のオプション機器に対しては、オプション機器は、接続しない状態であるとし、リンクアップ処理を行わない。
【0040】
第1の実施形態では、NVM14で、オプション機器が新たに追加されたか否かを表す追加情報であるOption追加モードを管理する。
起動制御部130は、Option追加モードが、オプション機器が追加されたことを意味する「1」が設定されている場合に、追加が行われたと判断する。そして、この場合に、接続し得る全てのオプション機器に対し、リンクアップ処理を行い。追加されたオプション機器を探索する。そして、接続が確認されたオプション機器について、接続情報であるOption機器接続状況を「1」にする。
対して、起動制御部130は、Option追加モードが、オプション機器が追加されなかったことを意味する「0」が設定されている場合、追加が行われなかったと判断する。そして、この場合は、接続し得る全てのオプション機器に対してのリンクアップ処理は行わない。ただし、接続情報であるOption機器接続状況が「1」のオプション機器に対し、リンクアップ処理を行い接続する。そして、Option機器接続状況が「0」のオプション機器に対しては、接続を試みない。
これにより、オプション機器が追加されなかったときは、接続し得る全てのオプション機器に対しリンクアップ処理は行われない。そしてこのときは、接続されていることがわかっているオプション機器に対してリンクアップ処理が行われる。そのため、リトライ処理などが生じなくなり、起動時間が長くならない。
【0041】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明を行う。第1の実施形態では、追加情報であるOption追加モードを使用しない。
第2の実施形態の機能構成は、図4と同様である。ただし、記憶部120で管理されるNVM管理情報は、第1の実施形態とは異なる。
【0042】
図8は、第2の実施形態で使用するNVM管理情報について示した図である。
図8で示すNVM管理情報は、図5で示したNVM管理情報に対し、追加情報であるOption追加モードがなく、接続情報であるOption機器接続状況だけとなっている。
【0043】
第2の実施形態では、起動制御部130は、自装置に対する起動処理の終了後に、オプション機器に対する接続を試み、オプション機器の接続の有無を確認する。この場合、接続情報であるOption機器接続状況に従い、起動処理を行う。つまり、起動制御部130は、追加機器が新たに追加された場合でも、新たに追加された追加機器が接続されていないとして起動対象の起動処理を行う。
そして、起動制御部130は、起動処理の終了後に、オプション機器の接続の有無を確認した結果、新たなオプション機器の接続が確認されたときは、このオプション機器についてのOption機器接続状況を接続されている状態である「1」にする。そして、自装置の再起動を行う。一方、起動制御部130は、新たなオプション機器の接続が確認されなかったときは、自装置の再起動をしない。
【0044】
次に、第2の実施形態の制御部100の動作について説明を行う。
図9は、第2の実施形態の画像処理システム10の動作について説明したフローチャートである。
まず、画像処理システム10を起動させるユーザが、画像処理システム10の電源をONにし、起動を開始する(ステップ501)。
【0045】
次に、起動制御部130は、Option機器接続状況に、「1」があるか否かを判断する(ステップ502)。即ち、起動制御部130は、オプション機器が1つでも接続されているか否かを判断する。
その結果、「1」がある場合(ステップ502でYes)、即ち、オプション機器が1つ以上接続されている場合、Option機器接続状況が、「1」のオプション機器に対してだけ、リンクアップ処理を行う(ステップ503)。そしてこの後は、オプション機器があるものとして起動処理を行う(ステップ504)。
対して、「1」がない場合(ステップ502でNo)、即ち、オプション機器が1つも接続されていない場合、オプション機器がないものとして起動処理を行う(ステップ505)。
【0046】
つまり、起動制御部130は、起動が必要となった場合に、接続情報であるOption機器接続状況により接続がある場合は、オプション機器が接続した状態で自装置を起動する。即ち、ステップ502でYesの場合のように、Option機器接続状況により、オプション機器が1つ以上接続されている場合は、起動制御部130は、オプション機器が接続した状態であるとして起動処理を行う(ステップ504)。また、ステップ503のように、Option機器接続状況により、オプション機器が「1」のオプション機器に対してだけ、オプション機器が接続した状態であるとし、リンクアップ処理を行う。
対して、起動制御部130は、起動が必要となった場合に、Option機器接続状況により接続がない場合は、接続しない状態で自装置を起動する。即ち、ステップ502でNoの場合のように、Option機器接続状況により、オプション機器が1つも接続されていない場合は、起動制御部130は、オプション機器が1つも接続しない状態であるとして起動処理を行う(ステップ505)。また、ステップ503のように、Option機器接続状況により、オプション機器が「0」のオプション機器に対しては、オプション機器は、接続しない状態であるとし、リンクアップ処理を行わない。
【0047】
そして起動処理の終了後、起動制御部130は、接続し得るオプション機器の全てに対し、リンクアップ処理を行う(ステップ506)。実際には、起動制御部130は、オプション機器を接続するための全てのインタフェースに対し、リンクアップ処理によりオプション機器の接続の有無を確認する。
【0048】
次に、起動制御部130は、Option機器接続状況が、「0」にも拘わらず、データ通信が確立したオプション機器があるか否かを判断する(ステップ507)。即ち、起動制御部130は、新たに追加されたオプション機器があるか否かを判断する。
その結果、あった場合(ステップ507でYes)、起動制御部130は、該当するオプション機器のOption機器接続状況を「1」にする(ステップ508)。さらに、起動制御部130は、画像処理システム10の再起動を行う(ステップ509)。その後は、ステップ501に戻る。これにより、ステップ502~ステップ504の処理が行われ、新たに追加されたオプション機器についても接続される。
対して、なかった場合(ステップ507でNo)、起動制御部130は、再起動は行わない(ステップ510)。即ち、起動処理が終了した状態のままとする。
【0049】
第2の実施形態では、NVM14で、接続情報であるOption機器接続状況の管理を行うが、追加情報であるOption追加モードの管理は行わない。この場合、オプション機器を追加したときに、ユーザは、Option追加モードを「1」に設定する必要がなくなる。
また、第2の実施形態では、Option機器接続状況に基づき、いったん画像処理システム10の起動処理を終了させ、その後に、オプション機器の有無を確認するリンクアップ処理を行う。これにより、接続し得る全てのオプション機器に対し、リンクアップ処理をし、起動処理に多くの時間を要することがなくなる。そして起動処理の終了後にリンクアップ処理を行った結果、新たに追加されたオプション機器が確認されたときは、このオプション機器に対するOption機器接続状況を「1」とし、再起動を行う。これにより、新たに追加されたオプション機器が接続されるようになる。
【0050】
なお、上述した例では、画像処理システム10について説明したが、オプション機器を接続可能な機器に対して適用することができる。例えば、SATAインタフェース、USBインタフェース、Thunderboltインタフェース、IEEE1394インタフェース、PCI(Peripheral Component Interconnect)インタフェース、PCI-Expressインタフェース、SCSI(Small Computer System Interface)インタフェースなどのインタフェースを有する機器が該当する。具体的には、例えば、これらのインタフェースを有する、PC等のコンピュータ機器に対して適用できる。
【0051】
<プログラムの説明>
なお、本実施の形態における制御部100が行う処理は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。即ち、制御部100の内部に設けられたCPU11が、制御部100の各機能を実現するプログラムを実行し、これらの各機能を実現させる。
【0052】
よって、制御部100が行う処理は、コンピュータに、起動を制御する起動対象に対し、後から追加できる機器である追加機器の接続の有無を表す接続情報をメモリに記憶させる記憶機能と、起動が必要となった場合に、接続情報により接続がある場合は、追加機器が接続した状態で起動対象を起動し、接続情報により接続がない場合は、接続しない状態で起動対象を起動する起動制御機能と、を実現させるためのプログラムとして捉えることもできる。
【0053】
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD-ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【0054】
以上、本実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更または改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0055】
10…画像処理システム、100…制御部、110…送受信部、120…記憶部、130…起動制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9