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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】印刷システムおよびプリンタ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240910BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240910BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20240910BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
G06F3/12 367
G06F3/12 303
G06F3/12 388
H04N1/00 127B
H04N1/00 127A
B41J29/00 Z
B41J29/38 401
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2020164728
(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公開番号】P2022056789
(43)【公開日】2022-04-11
【審査請求日】2023-09-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷本 智史
(72)【発明者】
【氏名】森 康輔
(72)【発明者】
【氏名】榎本 勝則
(72)【発明者】
【氏名】劉 玉清
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-058301(JP,A)
【文献】特開2019-110487(JP,A)
【文献】特開2016-062139(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09- 3/12
B41J 29/00- 29/70
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1プリンタと、第2プリンタと、前記第1プリンタおよび前記第2プリンタと接続するサーバ装置と、前記サーバ装置と接続するクライアント装置と、を備える印刷システムであって、
前記クライアント装置は、
前記クライアント装置のユーザインタフェースを介して、ユーザの識別情報を含む第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて認証サーバに対して認証を要求し、
第1認証方式による認証が成功した状態で、印刷対象となる画像に基づく印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、前記印刷ジョブには、前記クライアント装置のコンピュータ名が関連付けられ、前記コンピュータ名には、ユーザの前記識別情報が割り当てられており、ユーザの前記識別情報は、前記クライアント装置の前記ユーザインタフェースを介して予め受け付けられている前記第1認証情報に含まれる情報であって、前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による前記認証サーバでの認証に成功したユーザであるログインユーザの前記識別情報であり
前記サーバ装置は、
前記クライアント装置から前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記コンピュータ名によって示されるログインユーザの前記識別情報と関連付けて記憶し、
前記第1プリンタは、
前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、
前記第1プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証を行い、
前記第1認証方式による認証に成功した後、前記第1プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第1認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷し、
前記第2プリンタは、
前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、
前記第2プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む第2認証情報の入力を受け付け、入力された前記第2認証情報を用いて前記第1認証方式と異なる第2認証方式による認証を行い、
前記第2認証方式による認証に成功した後、前記第2プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第2認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
請求項1に記載する印刷システムにおいて、
前記第1プリンタは、
前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第1認証情報の入力を受け付け、前記第1認証情報を用いて前記認証サーバに対して認証を要求し、
前記要求に基づく前記認証サーバでの認証が成功した後、前記第1プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記認証サーバでの認証が成功した状態で、前記第1プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第1認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項3】
請求項2に記載する印刷システムにおいて、
前記第2プリンタは、
複数の機能を有し、前記複数の機能には、前記サーバ装置から受信した前記印刷ジョブに基づく印刷を行う特定機能が含まれ、
前記第2認証方式によって認証されるユーザの前記識別情報ごとに、前記複数の機能の各機能を有効にするか無効にするかの情報である機能設定を記憶し、
さらに前記第2プリンタは、
前記第2認証方式による認証に成功した後、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第2認証情報に含まれるユーザの前記識別情報に対応する前記機能設定において、前記特定機能を有効にする情報が記憶されている場合に、前記第2プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第2認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する印刷システムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記クライアント装置から前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記コンピュータ名によって示される前記識別情報に対応するフォルダに記憶し、前記サーバ装置には、ユーザの前記識別情報に対応する名称を持つ前記フォルダが予め設けられており、
前記第1プリンタおよび前記第2プリンタは、
各プリンタで対応する認証方式による認証に成功した後、各プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置に設けられた前記フォルダの中から、入力された前記識別情報に対応する名称を持つ前記フォルダを検索し、各プリンタの前記ユーザインタフェースを介して、検索された前記フォルダに記憶される前記印刷ジョブの中から印刷対象の印刷ジョブの選択を受け付け、選択を受け付けた前記印刷ジョブを前記サーバ装置から受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項5】
第1プリンタと、第2プリンタと、前記第1プリンタおよび前記第2プリンタと接続するサーバ装置と、前記サーバ装置と接続するクライアント装置と、を備える印刷システムであって、
前記クライアント装置は、
第1認証方式による認証が成功した状態で、印刷対象となる画像に基づく印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、前記印刷ジョブには、前記クライアント装置のコンピュータ名が関連付けられ、前記コンピュータ名には、ユーザの識別情報が割り当てられており、ユーザの前記識別情報は、前記クライアント装置のユーザインタフェースを介して予め受け付けられている第1認証情報に含まれる情報であり、前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証が行われ、
前記サーバ装置は、
前記クライアント装置から前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記コンピュータ名によって示される前記識別情報に対応するフォルダに記憶し、前記サーバ装置には、ユーザの前記識別情報に対応する名称を持つ前記フォルダが予め設けられており
前記第1プリンタは、
前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、
前記第1プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証を行い、
前記第1認証方式による認証に成功した後、前記第1プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第1認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷し、
前記第2プリンタは、
前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、
前記第2プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む第2認証情報の入力を受け付け、入力された前記第2認証情報を用いて前記第1認証方式と異なる第2認証方式による認証を行い、
前記第2認証方式による認証に成功した後、前記第2プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第2認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷し、
前記第1プリンタおよび前記第2プリンタは、
各プリンタで対応する認証方式による認証に成功した後、各プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置に設けられた前記フォルダの中から、入力された前記識別情報に対応する名称を持つ前記フォルダを検索し、各プリンタの前記ユーザインタフェースを介して、検索された前記フォルダに記憶される前記印刷ジョブの中から印刷対象の印刷ジョブの選択を受け付け、選択を受け付けた前記印刷ジョブを前記サーバ装置から受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項6】
請求項5に記載する印刷システムにおいて、
前記クライアント装置は、
前記クライアント装置の前記ユーザインタフェースを介してユーザの前記識別情報の入力を受け付けた後、前記識別情報に対応する名称を持つフォルダの作成要求を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記作成要求を受信した場合に、前記クライアント装置に入力された前記識別情報に対応する名称を持つフォルダを作成し、
前記クライアント装置は、
前記作成要求によって作成された前記フォルダを指定して、前記印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記クライアント装置から受信した前記印刷ジョブを、指定された前記フォルダに記憶する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する印刷システムにおいて、
前記第1プリンタおよび前記第2プリンタは、
前記第1認証方式によって認証され、前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするための前記アカウント情報を記憶し、
各プリンタで対応する認証方式による認証に成功した後、各プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記第1認証方式による認証を行って前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、入力された前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを前記サーバ装置から受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項8】
第1プリンタと、第2プリンタと、前記第1プリンタおよび前記第2プリンタと接続するサーバ装置と、前記サーバ装置と接続するクライアント装置と、を備える印刷システムであって、
前記クライアント装置は、
第1認証方式による認証が成功した状態で、印刷対象となる画像に基づく印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、前記印刷ジョブには、前記クライアント装置のコンピュータ名が関連付けられ、前記コンピュータ名には、ユーザの識別情報が割り当てられており、ユーザの前記識別情報は、前記クライアント装置のユーザインタフェースを介して予め受け付けられている第1認証情報に含まれる情報であり、前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証が行われ、
前記サーバ装置は、
前記クライアント装置から前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記コンピュータ名によって示される前記識別情報と関連付けて記憶し、
前記第1プリンタは、
前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、
前記第1プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証を行い、
前記第1認証方式による認証に成功した後、前記第1プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第1認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷し、
前記第2プリンタは、
前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、
前記第2プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む第2認証情報の入力を受け付け、入力された前記第2認証情報を用いて前記第1認証方式と異なる第2認証方式による認証を行い、
前記第2認証方式による認証に成功した後、前記第2プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第2認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷し、
前記第1プリンタおよび前記第2プリンタは、
前記第1認証方式によって認証され、前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするための前記アカウント情報を記憶し、
各プリンタで対応する認証方式による認証に成功した後、各プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記第1認証方式による認証を行って前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、入力された前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを前記サーバ装置から受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する印刷システムにおいて、
前記第1プリンタは、
認証方式を前記第1認証方式と前記第2認証方式との何れか一方に設定する第1スイッチを備え、
前記第1スイッチにて前記第1認証方式が設定されている場合、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証を行い、
前記第1スイッチにて前記第2認証方式が設定されている場合、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第2認証情報の入力を受け付け、入力された前記第2認証情報を用いて前記第2認証方式による認証を行い、
前記第1スイッチによって設定されている認証方式による認証に成功した後、前記第1プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力されたユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項10】
第1プリンタと、第2プリンタと、前記第1プリンタおよび前記第2プリンタと接続するサーバ装置と、前記サーバ装置と接続するクライアント装置と、を備える印刷システムであって、
前記クライアント装置は、
第1認証方式による認証が成功した状態で、印刷対象となる画像に基づく印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、前記印刷ジョブには、前記クライアント装置のコンピュータ名が関連付けられ、前記コンピュータ名には、ユーザの識別情報が割り当てられており、ユーザの前記識別情報は、前記クライアント装置のユーザインタフェースを介して予め受け付けられている第1認証情報に含まれる情報であり、前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証が行われ、
前記サーバ装置は、
前記クライアント装置から前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記コンピュータ名によって示される前記識別情報と関連付けて記憶し、
前記第1プリンタは、
前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、
認証方式を、前記第1認証方式と、前記第1認証方式と異なる第2認証方式と、の何れか一方に設定する第1スイッチを備え、
前記第1スイッチにて前記第1認証方式が設定されている場合、前記第1プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証を行い、
前記第1スイッチにて前記第2認証方式が設定されている場合、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む第2認証情報の入力を受け付け、入力された前記第2認証情報を用いて前記第2認証方式による認証を行い、
前記第1スイッチによって設定されている認証方式による認証に成功した後、前記第1プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力されたユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷し、
前記第2プリンタは、
前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、
前記第2プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第2認証情報の入力を受け付け、入力された前記第2認証情報を用いて前記第1認証方式と異なる前記第2認証方式による認証を行い、
前記第2認証方式による認証に成功した後、前記第2プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第2認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか1つに記載する印刷システムにおいて、
前記第2プリンタは、
認証方式を前記第1認証方式と前記第2認証方式との何れか一方に設定する第2スイッチを備え、
前記第2スイッチにて前記第1認証方式が設定されている場合、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証を行い、
前記第2スイッチにて前記第2認証方式が設定されている場合、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第2認証情報の入力を受け付け、入力された前記第2認証情報を用いて前記第2認証方式による認証を行い、
前記第2スイッチによって設定されている認証方式による認証に成功した後、前記第2プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力されたユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項12】
第1プリンタと、第2プリンタと、前記第1プリンタおよび前記第2プリンタと接続するサーバ装置と、前記サーバ装置と接続するクライアント装置と、を備える印刷システムであって、
前記クライアント装置は、
第1認証方式による認証が成功した状態で、印刷対象となる画像に基づく印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、前記印刷ジョブには、前記クライアント装置のコンピュータ名が関連付けられ、前記コンピュータ名には、ユーザの識別情報が割り当てられており、ユーザの前記識別情報は、前記クライアント装置のユーザインタフェースを介して予め受け付けられている第1認証情報に含まれる情報であり、前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証が行われ、
前記サーバ装置は、
前記クライアント装置から前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記コンピュータ名によって示される前記識別情報と関連付けて記憶し、
前記第1プリンタは、
前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、
前記第1プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証を行い、
前記第1認証方式による認証に成功した後、前記第1プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第1認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷し、
前記第2プリンタは、
前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、
認証方式を、前記第1認証方式と、前記第1認証方式と異なる第2認証方式と、の何れか一方に設定する第2スイッチを備え、
前記第2スイッチにて前記第1認証方式が設定されている場合、前記第2プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証を行い、
前記第2スイッチにて前記第2認証方式が設定されている場合、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む第2認証情報の入力を受け付け、入力された前記第2認証情報を用いて前記第2認証方式による認証を行い、
前記第2スイッチによって設定されている認証方式による認証に成功した後、前記第2プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力されたユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、
ことを特徴とする印刷システム。
【請求項13】
印刷ユニットと、
ユーザインタフェースと、
通信インタフェースと、
メモリと、
コンピュータと、
を備え、
前記メモリには、
サーバ装置に対して印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報が記憶され、
前記コンピュータは、
前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの識別情報を含む認証情報の入力を受け付け、入力された前記認証情報を用いて認証サーバに対して認証を要求することで認証を行う認証処理を実行し、
さらに前記コンピュータは、
前記認証処理にて前記要求に基づく前記認証サーバでの認証に成功した後、前記通信インタフェースを介して、前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記認証処理において入力された前記認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた印刷ジョブを前記ユーザインタフェースに表示させ、前記印刷ジョブの中から印刷対象の印刷ジョブの選択を前記ユーザインタフェースを介して受け付ける選択処理を実行し、前記サーバ装置は、クライアント装置から送信される前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられたコンピュータ名によって示されるログインユーザの前記識別情報に関連付けて記憶し、前記クライアント装置は、前記クライアント装置の前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記認証情報の入力を受け付け、入力された前記認証情報を用いて認証サーバに対して認証を要求し、前記要求に基づく前記認証サーバでの認証が成功した状態で、印刷対象となる画像に基づく前記印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、前記クライアント装置から送信される前記印刷ジョブは、前記クライアント装置のコンピュータ名が関連付けられ、前記コンピュータ名には、ユーザの前記識別情報であって、前記認証サーバでの認証に成功したユーザであるログインユーザの前記識別情報が割り当てられており、前記コンピュータ名に割り当てられる前記識別情報は、前記クライアント装置のユーザインタフェースを介して予め受け付けられている第1認証情報に含まれる情報であり、前記第1認証情報を用いて第1認証方式による認証が行われ、
さらに前記コンピュータは、
前記通信インタフェースを介して、前記選択処理にて選択を受け付けた前記印刷ジョブを前記サーバ装置から受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像の印刷を前記印刷ユニットに行わせる印刷処理を実行する、
ことを特徴とするプリンタ。
【請求項14】
印刷ユニットと、
ユーザインタフェースと、
通信インタフェースと、
メモリと、
コンピュータと、
を備え、
前記メモリには、
サーバ装置に対して印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報が記憶され、
前記コンピュータは、
前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの識別情報を含む認証情報の入力を受け付け、入力された前記認証情報を用いて認証を行う認証処理を実行し、
さらに前記コンピュータは、
前記認証処理にて認証に成功した後、前記通信インタフェースを介して、前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置に設けられたフォルダの中から、入力された前記識別情報に対応する名称を持つ前記フォルダを検索し、から、前記認証処理において入力された前記認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた印刷ジョブを前記ユーザインタフェースに表示させ、検索された前記フォルダに記憶される前記印刷ジョブの中から印刷対象の印刷ジョブの選択を前記ユーザインタフェースを介して受け付ける選択処理を実行し、前記サーバ装置は、クライアント装置から送信される前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられたコンピュータ名によって示される前記識別情報に対応するフォルダに記憶し、前記サーバ装置には、ユーザの前記識別情報に対応する名称を持つ前記フォルダが予め設けられており、前記クライアント装置は、印刷対象となる画像に基づく前記印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、前記クライアント装置から送信される前記印刷ジョブは、前記クライアント装置のコンピュータ名が関連付けられ、前記コンピュータ名には、ユーザの前記識別情報が割り当てられており、前記コンピュータ名に割り当てられる前記識別情報は、前記クライアント装置のユーザインタフェースを介して予め受け付けられている第1認証情報に含まれる情報であり、前記第1認証情報を用いて第1認証方式による認証が行われ、
さらに前記コンピュータは、
前記通信インタフェースを介して、前記選択処理にて選択を受け付けた前記印刷ジョブを前記サーバ装置から受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像の印刷を前記印刷ユニットに行わせる印刷処理を実行する、
ことを特徴とするプリンタ。
【請求項15】
印刷ユニットと、
ユーザインタフェースと、
通信インタフェースと、
メモリと、
コンピュータと、
を備え、
前記メモリには、
対応する認証方式である第1認証方式によって認証され、サーバ装置に対して印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報が記憶され、
前記コンピュータは、
前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの識別情報を含む認証情報の入力を受け付け、入力された前記認証情報を用いて認証を行う認証処理を実行し、
さらに前記コンピュータは、
前記認証処理にて認証に成功した後、前記通信インタフェースを介して、前記アカウント情報を用いて前記第1認証方式による認証を行って前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記認証処理において入力された前記認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた印刷ジョブを前記ユーザインタフェースに表示させ、前記印刷ジョブの中から印刷対象の印刷ジョブの選択を前記ユーザインタフェースを介して受け付ける選択処理を実行し、前記サーバ装置は、クライアント装置から送信される前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられたコンピュータ名によって示される前記識別情報に関連付けて記憶し、前記クライアント装置は、印刷対象となる画像に基づく前記印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、前記クライアント装置から送信される前記印刷ジョブは、前記クライアント装置のコンピュータ名が関連付けられ、前記コンピュータ名には、ユーザの前記識別情報が割り当てられており、前記コンピュータ名に割り当てられる前記識別情報は、前記クライアント装置のユーザインタフェースを介して予め受け付けられている第1認証情報に含まれる情報であり、前記第1認証情報を用いて第1認証方式による認証が行われ、
さらに前記コンピュータは、
前記通信インタフェースを介して、前記選択処理にて選択を受け付けた前記印刷ジョブを前記サーバ装置から受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像の印刷を前記印刷ユニットに行わせる印刷処理を実行する、
ことを特徴とするプリンタ。
【請求項16】
印刷ユニットと、
ユーザインタフェースと、
通信インタフェースと、
メモリと、
コンピュータと、
認証方式を第1認証方式と第2認証方式との何れか一方に設定する第1スイッチと、
を備え、
前記メモリには、
サーバ装置に対して印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報が記憶され、
前記コンピュータは、
前記第1スイッチにて前記第1認証方式が設定されている場合、前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの識別情報を含む認証情報として第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証を行い、
前記第1スイッチにて前記第2認証方式が設定されている場合、前記ユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む認証情報として第2認証情報の入力を受け付け、入力された前記第2認証情報を用いて前記第2認証方式による認証を行う認証処理を実行し、
さらに前記コンピュータは、
前記認証処理にて前記第1スイッチによって設定されている認証方式による認証に成功した後、前記通信インタフェースを介して、前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記認証処理において入力された前記認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた印刷ジョブを前記ユーザインタフェースに表示させ、前記印刷ジョブの中から印刷対象の印刷ジョブの選択を前記ユーザインタフェースを介して受け付ける選択処理を実行し、前記サーバ装置は、クライアント装置から送信される前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられたコンピュータ名によって示される前記識別情報に関連付けて記憶し、前記クライアント装置は、印刷対象となる画像に基づく前記印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、前記クライアント装置から送信される前記印刷ジョブは、前記クライアント装置のコンピュータ名が関連付けられ、前記コンピュータ名には、ユーザの前記識別情報が割り当てられており、前記コンピュータ名に割り当てられる前記識別情報は、前記クライアント装置のユーザインタフェースを介して予め受け付けられている第1認証情報に含まれる情報であり、前記第1認証情報を用いて第1認証方式による認証が行われ、
さらに前記コンピュータは、
前記通信インタフェースを介して、前記選択処理にて選択を受け付けた前記印刷ジョブを前記サーバ装置から受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像の印刷を前記印刷ユニットに行わせる印刷処理を実行する、
ことを特徴とするプリンタ。
【請求項17】
請求項13から請求項16のいずれか1つに記載するプリンタにおいて、
前記コンピュータは、
認証方式を、前記第1認証方式と、前記第1認証方式と異なる第2認証方式と、のいずれか一方に設定する設定処理を実行し、
前記認証処理では、
前記ユーザインタフェースを介して、前記設定処理にて設定された認証方式に対応する前記認証情報の入力を受け付け、入力された前記認証情報を用いて前記選択処理にて選択された認証方式による認証を行う、
ことを特徴とするプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術分野は、プリンタとクライアント装置とに接続するサーバ装置を有する印刷システムおよびプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタとクライアント装置とに接続するサーバ装置を有する印刷システムが知られている。このような印刷システムを開示する文献には、例えば特許文献1がある。特許文献1には、クライアント装置がユーザの識別情報と関連付けて印刷ジョブをサーバ装置に蓄積し、サーバ装置がプリンタからの要求に応じてその印刷ジョブを転送し、プリンタがその印刷ジョブを受信して印刷する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-56918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される印刷システムでは、印刷ジョブを蓄積する場合も印刷ジョブを転送する場合も共通の認証サーバを用いる方式が開示されており、システム運用の自由度が狭い。
【0005】
本明細書は、プリンタとクライアント装置とに接続するサーバ装置を有する印刷システムにおいて、システム運用の自由度を広げる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題の解決を目的としてなされた印刷システムは、第1プリンタと、第2プリンタと、前記第1プリンタおよび前記第2プリンタと接続するサーバ装置と、前記サーバ装置と接続するクライアント装置と、を備える印刷システムであって、前記クライアント装置は、第1認証方式による認証が成功した状態で、印刷対象となる画像に基づく印刷ジョブを前記サーバ装置に送信し、前記印刷ジョブには、前記クライアント装置のコンピュータ名が関連付けられ、前記コンピュータ名には、ユーザの識別情報が割り当てられており、ユーザの前記識別情報は、前記クライアント装置のユーザインタフェースを介して予め受け付けられている第1認証情報に含まれる情報であり、前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証が行われ、前記サーバ装置は、前記クライアント装置から前記印刷ジョブを受信した場合に、受信した前記印刷ジョブを、受信した前記印刷ジョブに関連付けられた前記コンピュータ名によって示される前記識別情報と関連付けて記憶し、前記第1プリンタは、前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、前記第1プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む前記第1認証情報の入力を受け付け、入力された前記第1認証情報を用いて前記第1認証方式による認証を行い、前記第1認証方式による認証に成功した後、前記第1プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第1プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第1認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷し、前記第2プリンタは、前記サーバ装置に対して前記印刷ジョブを受信可能な権限でアクセスするためのアカウント情報を記憶し、前記第2プリンタのユーザインタフェースを介して、ユーザの前記識別情報を含む第2認証情報の入力を受け付け、入力された前記第2認証情報を用いて前記第1認証方式と異なる第2認証方式による認証を行い、前記第2認証方式による認証に成功した後、前記第2プリンタに記憶される前記アカウント情報を用いて前記サーバ装置にアクセスし、前記サーバ装置から、前記第2プリンタの前記ユーザインタフェースを介して入力された前記第2認証情報に含まれるユーザの前記識別情報と関連付けられた前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく画像を印刷する、ことを特徴としている。
【0007】
本明細書に開示される印刷システムは、ユーザ認証を第1認証方式で行うプリンタと、ユーザ認証を第2認証方式で行うプリンタと、が混在する印刷システムであって、いずれのプリンタも、サーバ装置にアクセスして取得した印刷ジョブに基づく印刷を行うことができる。従って、システム運用の自由度の広い印刷システムを構成し得る。
【0008】
上記システムの機能を実現するためのプリンタ、制御方法、コンピュータプログラム、当該プログラムを実行する情報処理装置、当該プログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
【発明の効果】
【0009】
本明細書に開示される技術によれば、プリンタとクライアント装置とに接続するサーバ装置を有する印刷システムにおいて、システム運用の自由度を広げる技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本形態の印刷システムの電気的構成を示すブロック図である。
図2】ユーザ情報の例を示す説明図である。
図3】サーバの共有フォルダに印刷ジョブを記憶する第1の手順を示すシーケンス図である。
図4】共有フォルダのフォルダ構成の例を示す説明図である。
図5】サーバ認証方式が設定されているプリンタで印刷を行う第2の手順を示すシーケンス図である。
図6】個別認証方式が設定されているプリンタで印刷を行う第2の手順を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態にかかる印刷システムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)を用いてプリンタに印刷を実行させるための印刷システムである。
【0012】
本形態の印刷システム100は、図1に示すように、クライアントPC1と、サーバ3と、複数のプリンタ5、7と、認証サーバ9と、を含む。クライアントPC1は、クライアント装置の一例であり、サーバ3は、サーバ装置の一例である。
【0013】
サーバ3は、クライアントPC1、プリンタ5、7、認証サーバ9のいずれとも通信可能に接続されている。認証サーバ9は、クライアントPC1、サーバ3、プリンタ5、7と通信可能に接続されている。クライアントPC1とプリンタ5、7とは、通信可能であってもなくても良い。
【0014】
本形態のクライアントPC1は、少なくとも、ユーザ操作によって印刷の指示を受け付ける機能と、通信機能と、を有する装置である。クライアントPC1は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、を含むコントローラ10を備えている。クライアントPC1は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)13と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)14と、を備え、これらがコントローラ10に電気的に接続されている。なお、図1中のコントローラ10および後述する他の装置のコントローラは、クライアントPC1等の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にクライアントPC1等に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
【0015】
CPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。メモリ12は、クライアントPC1を起動するための起動プログラム、プリンタ5、7を使用するための各種のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」とする)等の各種のプログラムや、画像データ、文書データ等の各種のデータが記憶される記憶領域である。メモリ12は、各種の処理が実行される際の作業領域としても利用される。
【0016】
メモリ12など、各装置のメモリの一例は、装置に内蔵されるROM、RAM、HDD等に限らず、CPU11が読み取り可能かつ書き込み可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
【0017】
ユーザIF13は、ユーザに情報を報知するための画面を表示するハードウェアと、ユーザによる操作を受け付けるハードウェアと、を含む。なお、ユーザIF13は、表示機能と操作受け付け機能とを共に備えるタッチパネルであっても良いし、表示機能を備えるディスプレイと操作受け付け機能を備えるキーボード、マウス、トラックボール等との組であっても良い。
【0018】
通信IF14は、サーバ3等の外部装置と通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF14の通信規格は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)などである。通信IF14の通信の態様は、有線でも無線でもよい。また、クライアントPC1等は、複数の通信規格に対応する複数の通信IFを備えていてもよい。
【0019】
クライアントPC1のメモリ12には、図1に示すように、オペレーティングシステム(以下、「OS」とする)21と、印刷アプリ22と、プリンタドライバ23と、を含む、各種のプログラムや各種のデータが記憶されている。OS21は、例えば、Windows(登録商標)、macOS(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Linux(登録商標)、である。
【0020】
印刷アプリ22は、例えば、文書データや画像データを作成または編集するためのアプリであり、ユーザによる印刷指示を受け付けるアプリである。プリンタドライバ23は、プリンタ5とプリンタ7との両方に対応するプログラムであり、プリンタ5、7に印刷を実行させるための各種の処理を行うプログラムである。本形態のプリンタ5とプリンタ7とは、同じモデルの装置であり、プリンタドライバ23は、プリンタ5でもプリンタ7でも印刷の実行に利用可能な印刷ジョブを生成する。なお、プリンタ5とプリンタ7とが、異なるモデルの装置であって、共通のプリンタドライバに対応していない場合、クライアントPC1は、プリンタ5に対応するプリンタドライバとプリンタ7に対応するプリンタドライバとをそれぞれ備えていればよい。
【0021】
本形態のサーバ3は、少なくとも、印刷データを記憶する機能と、通信機能と、を有する装置である。サーバ3は、図1に示すように、共有フォルダ45を備えている。共有フォルダ45は、サーバ3のOSの機能によってネットワークに公開されているフォルダである。共有フォルダ45は、クライアントPC1やプリンタ5、7等の、サーバ3以外の外部装置からもアクセス可能なフォルダである。共有フォルダ45には、アクセス可否を示すユーザ権限が設定されていてもよい。
【0022】
認証サーバ9は、認証管理情報91を備え、印刷システム100のクライアントPC1、サーバ3、プリンタ5等からの要求に基づいて、ユーザ認証を行う装置である。認証サーバ9は、各装置から受信した認証要求に添付される認証情報と認証管理情報91とに基づいて認証を行い、認証に成功したか否かを示す結果情報を、認証要求を送信した装置に送信する。
【0023】
認証サーバ9による認証は、例えば、Active Directory(商標)を用いた認証方式の認証であり、印刷システム100を利用する全てのユーザについて、ユーザごとのユーザIDを含む認証情報が、認証管理情報91に登録されている。クライアントPC1等の印刷システム100に含まれる各装置を利用するユーザは、認証サーバ9に登録されている認証情報をログイン情報として装置に入力する。クライアントPC1等は、受け付けたログイン情報を認証サーバ9に送信し、認証サーバ9から受信した結果情報が認証成功を示す情報である場合に、当該ユーザのログインを受け付ける。
【0024】
本形態のプリンタ5およびプリンタ7は、いずれも、印刷システム100のユーザにて共用される装置であり、少なくとも、印刷データに基づく画像の印刷を行う機能と、通信機能と、を有する装置である。
【0025】
プリンタ5は、図1に示すように、CPU51と、メモリ52と、を含むコントローラ50を備えている。プリンタ5は、ユーザIF53と、通信IF54と、印刷ユニット55と、を備え、これらがコントローラ50に電気的に接続されている。CPU51は、コンピュータの一例である。プリンタ5のメモリ52には、共有プリントプログラム61と、ユーザ情報62と、読出用アカウント情報63と、切換スイッチ64と、を含む各種のプログラムや各種のデータが記憶されている。
【0026】
ユーザIF53は、例えば、ユーザに情報を報知するための画面を表示するハードウェアと、ユーザによる操作を受け付けるハードウェアと、を含むタッチパネルである。ユーザIF53は、情報を表示する画面と入力ボタン等との組であっても良い。通信IF54は、サーバ3や認証サーバ9等の外部装置と通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF54の通信規格や通信の態様は、どのようなものでもよい。
【0027】
また、プリンタ7は、図1に示すように、プリンタ5と同様の構成を有している。プリンタ7は、プリンタ5のコントローラ50~印刷ユニット55と同様のコントローラ70~印刷ユニット75を有している。また、プリンタ7のメモリ72には、プリンタ5と同様のプログラムや情報が記憶されている。
【0028】
プリンタ5の共有プリントプログラム61やプリンタ7の共有プリントプログラム81は、サーバ3の共有フォルダ45に記憶される印刷ジョブを読み出して印刷を実行する機能である、共有プリント機能を実現するためのプログラムである。
【0029】
プリンタ5の読出用アカウント情報63やプリンタ7の読出用アカウント情報83は、サーバ3の共有フォルダ45下の全てのフォルダやファイルに対する読み出し権限を有するユーザのアカウント情報である。読出用アカウント情報63、83は、例えば、印刷システム100の管理者権限を有するユーザのアカウント情報であってもよい。プリンタ5、7は、後述するように、記憶されている読出用アカウント情報63、83を用いて、サーバ3の共有フォルダ45に記憶されている各ファイルを読み出す。なお、プリンタ5の読出用アカウント情報63とプリンタ7の読出用アカウント情報83とは、同じ情報であっても良いし、異なる情報であっても良い。
【0030】
プリンタ5の切換スイッチ64やプリンタ7の切換スイッチ84は、各プリンタ5、7に設定されている認証方式を記憶するスイッチである。本形態のプリンタ5、7は、いずれも、認証サーバ9を利用して認証を行うサーバ認証方式と、認証サーバ9を利用せず、自装置で認証を行う個別認証方式と、の2種類の認証方式での認証を行うことができる。プリンタ5、7は、例えば、ユーザIF53、73を介して、サーバ認証方式または個別認証方式のうちの一方の設定を受け付け、受け付けた設定を切換スイッチ64、84に記憶する。プリンタ5、7は、ユーザによるログイン操作を受け付けた場合、切換スイッチ64、84の状態に基づいて、いずれか一方の認証方式でユーザ認証を行う。サーバ認証方式は、第1認証方式の一例であり、個別認証方式は、第2認証方式の一例である。
【0031】
プリンタ5のユーザ情報62やプリンタ7のユーザ情報82は、切換スイッチ64、84にて個別認証方式が設定されている場合に、プリンタ5、7が認証のために参照する情報である。プリンタ7のユーザ情報82には、例えば、図2に示すように、認証情報821と、機能設定822と、が含まれる。ユーザ情報82の詳細については、後述する。
【0032】
ログイン情報としてプリンタ5、7に入力される認証情報は、例えば、ユーザIDとパスワードとの組の情報である。ユーザIDは、例えば、ユーザの個人名、アカウント名、社員番号であり、個々のユーザを識別する情報である。ユーザIDは、ユーザの識別情報の一例である。そして、本形態では、認証サーバ9の認証管理情報91に登録されているユーザIDと、プリンタ5、7のユーザ情報62、82に記憶されているユーザIDとは、ユーザごとに、共通の情報である。一方、パスワードは、認証管理情報91とユーザ情報62、82とで異なっていても良い。なお、プリンタ5、7に記憶される読出用アカウント情報63、83は、いずれも、認証サーバ9に登録されている認証情報である。
【0033】
本形態のプリンタ5、7は、共有プリントプログラム61、81による共有プリント機能を含み、複数の機能を有する装置である。共有プリント機能は、特定機能の一例である。複数の機能としては、例えば、両面印刷機能、集約印刷機能、ダウンロード印刷機能、ダイレクト印刷機能、蓄積印刷機能、がある。ダウンロード印刷機能は、インターネットから画像データを取得して印刷する機能である。ダイレクト印刷機能は、自装置に挿入されたUSBメモリ等から画像データを取得して印刷する機能である。蓄積印刷機能は、取得した印刷ジョブを自装置のメモリ52、72に一旦蓄積し、ユーザIF53、73へのユーザによる指示を受け付けた後に印刷を実行する機能である。また、プリンタ5、7が、印刷機能以外の構成も備える装置であれば、さらに、コピー機能、FAX送信機能、などを有していても良い。
【0034】
以下では、プリンタ5の切換スイッチ64は、サーバ認証方式に設定されており、プリンタ7の切換スイッチ84は、個別認証方式が設定されている場合について説明する。この場合、プリンタ5は、第1プリンタの一例であり、切換スイッチ64は、第1スイッチの一例である。また、プリンタ7は、第2プリンタの一例であり、切換スイッチ84は、第2スイッチの一例である。
【0035】
本形態の印刷システム100では、クライアントPC1を使用してサーバ3の共有フォルダ45に印刷ジョブを記憶させ、サーバ3に記憶されている印刷ジョブをプリンタ5またはプリンタ7にて読み出して印刷させる共有プリントの手順を実行可能である。以下では、共有プリントの手順について、シーケンス図を参照して説明する。
【0036】
なお、以下の各手順および各処理ステップは、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU11等の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、各CPUの処理を表している。各CPUによる処理は、各装置のOSのAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOSのAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったCPUの処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPUが行う」のように記載することがある。また、プログラムに記述された命令に従った各CPUの処理を、「プログラムAが行う」のように各CPUを省略した文言で記載することがある。
【0037】
なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、各CPUが要求することなくデータを受信するという処理も、「CPUがデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「要求する」、「指示する」とは、要求していることを示す情報や、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、要求していることを示す情報や指示していることを示す情報のことを、単に、「要求」、「指示」とも記載する。
【0038】
また、各CPUによる、情報Aは事柄Bであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。各CPUによる、情報Aが事柄Bであることを示しているか、事柄Cであることを示しているか、を判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか事柄Cであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。
【0039】
本形態の印刷システム100において、クライアントPC1を利用して、サーバ3の共有フォルダ45に印刷ジョブを記憶させる手順である第1の手順について、図3のシーケンス図を参照して説明する。
【0040】
第1の手順では、ユーザは、クライアントPC1にログインする(A01)。ユーザは、クライアントPC1のユーザIF13を介して、ログイン情報を入力する。ログイン情報は、ユーザIDを含む情報である。本形態のクライアントPC1は、認証サーバ9を利用してサーバ認証方式による認証を行う。そのため、ユーザがクライアントPC1へのログインに成功するためには、ログイン情報として、認証サーバ9の認証管理情報91に登録されている情報を入力する必要がある。クライアントPC1に入力されるログイン情報は、第1認証情報の一例である。ログイン情報は、例えば、IDカードや指紋、掌紋等の読み取りによって入力された情報であっても良い。
【0041】
クライアントPC1のOS21は、受け付けたログイン情報と認証要求とを認証サーバ9に送信する(A02)。認証サーバ9は、受け付けたログイン情報と認証管理情報91とに基づいて、認証を実行し(A03)、認証結果を示す結果情報をクライアントPC1に送信する(A04)。すなわち、本形態のクライアントPC1は、サーバ認証方式での認証を行う。
【0042】
受け付けたログイン情報が認証管理情報91に登録済みの情報であれば、認証サーバ9は、A04にて認証成功の結果情報をクライアントPC1に送信する。結果情報が認証成功を示している場合、ユーザは、クライアントPC1を利用でき、例えば、印刷アプリ22にて印刷を指示できる。なお、結果情報が認証失敗を示していた場合、OS21は、例えば、認証失敗の情報を表示して、ログイン情報を再度受け付ける。
【0043】
認証サーバ9から受信した結果情報が認証成功を示す情報である場合、クライアントPC1へのログインに成功したユーザであるログインユーザは、印刷アプリ22を起動し、印刷アプリ22にて印刷指示を入力する(A05)。本形態では、印刷を実行させる装置としてプリンタ5またはプリンタ7が指定され、印刷アプリ22は、印刷指示にて指定された装置がプリンタ5であってもプリンタ7であっても、プリンタドライバ23に印刷命令を渡す(A06)。印刷命令には、印刷対象の画像を示す画像データと印刷に関するパラメータとが含まれる。
【0044】
印刷アプリ22は、ユーザの指定に基づいてプリントキューの名称を選択し、選択したプリントキューの名称をOS21に渡す。つまり、OS21は、プリントキューの名称を介して、間接的にプリンタの選択を受け付ける。そこで、例えば、共有プリント用のプリンタドライバ23をクライアントPC1にインストールする際に、このプリンタドライバ23に関連付けて、共有プリントであることを示す名称、例えば、「共有プリント」という名称を持つプリントキューを作成しておけば、この名称がプリンタの選択肢として印刷アプリ22に提供される。このようにしておけば、印刷アプリ22にて「共有プリント」が選択された場合、OS21は、プリンタドライバ23に印刷命令を渡す。この構成であれば、ユーザは、印刷指示にてプリンタ5またはプリンタ7を指定する必要が無く、ユーザにとって利便性が高い。
【0045】
プリンタドライバ23は、サーバ3のOSにフォルダ作成要求を送信する(A10)。フォルダ作成要求には、クライアントPC1のログインユーザのユーザIDが含まれる。プリンタドライバ23は、サーバ3の共有フォルダ45下に、ユーザIDに対応する名称を持つフォルダの作成を指示する。ユーザIDは、A01にて受け付けたログイン情報に含まれる情報であり、認証サーバ9の認証管理情報91に登録されている情報である。作成されるフォルダの名称であるフォルダ名は、ユーザIDに対して1対1に対応する名称であり、例えば、ユーザIDと同一の名称、ユーザIDに何らかの情報を加えた名称、ユーザIDを所定のルールで変更した名称、である。
【0046】
サーバ3のOSは、指定された名称のフォルダが無ければ、当該フォルダを、共有フォルダ45下に作成する(A11)。例えば、A10にてプリンタドライバ23が「ユーザM」のフォルダ作成を指示した場合、「ユーザM」を名称に持つフォルダが無ければ、サーバ3のOSは、図4に示すように、共有フォルダ45下に「ユーザM」フォルダ452を作成する。この時点では、「ユーザM」フォルダ452は空である。なお、サーバ3のOSは、指定された名称のフォルダが共有フォルダ45下に既にある場合、A11の手順をスキップする。サーバ3の共有フォルダ45には、各ユーザIDに対応する名称のフォルダが、ユーザIDごとに設けられる。
【0047】
プリンタドライバ23は、A06にて受け取った印刷命令に基づいて、印刷ジョブを生成する(A20)。そして、プリンタドライバ23は、生成した印刷ジョブを、A10にて作成を要求したフォルダを指定して、サーバ3に送信する(A21)。具体的には、プリンタドライバ23は、共用のプリンタであるプリンタ5、7を示すプリントキューに印刷ジョブを格納し、OS21は、通信IF14を介して、その印刷ジョブをサーバ3に送信する。
【0048】
なお、OS21は、印刷ジョブをサーバ3に送信する際に、印刷ジョブに自身の情報、すなわち、クライアントPC1を示す情報であるPC名を付加する。クライアントPC1のPC名には、その時点でのログインユーザを示す情報、すなわち、A01にて取得したログイン情報に含まれるユーザIDが割り当てられている。クライアントPC1のPC名は、コンピュータ名の一例である。印刷ジョブは、そのファイル名として、ユーザによって印刷対象として指定された画像の名称、すなわち、印刷対象の画像を示す画像データの名称を含む。
【0049】
サーバ3は、受信した印刷ジョブを、印刷ジョブに付加されているPC名に割り当てられているユーザIDに対応する名称を持つフォルダ、例えば、A11にて作成した「ユーザM」フォルダ452に記憶する(A23)。例えば、図4に示すように、ユーザMの指示によって作成された印刷ジョブ「jobMa.prn」が、「ユーザM」フォルダ452に記憶される。
【0050】
なお、サーバ3は、A11にてフォルダを作成する前に、そのユーザIDが認証サーバ9に登録されているか否かを確認してもよい。そして、サーバ3は、認証サーバ9に登録されていないユーザIDに対応するユーザ名のフォルダを作成せず、印刷ジョブの記憶もしない、としてもよい。
【0051】
また、例えば、クライアントPC1がプリンタ5用のプリンタドライバとプリンタ7用のプリンタドライバとを備える構成であれば、印刷アプリ22は、A06にて、指定されたプリンタに対応するプリンタドライバに印刷命令を渡す。この場合、サーバ3には、例えば、共有フォルダ45下に、プリンタ5用のフォルダとプリンタ7用のフォルダとが、別に用意されるとよい。
【0052】
次に、サーバ3に蓄積されている印刷ジョブを、プリンタ5またはプリンタ7にて読み出して印刷する手順である第2の手順について説明する。まず、サーバ認証方式が設定されているプリンタ5を用いる手順について、図5のシーケンス図を参照して説明する。プリンタ5による第2の手順の処理は、共有プリントプログラム61に基づいて、CPU51にて実行される処理である。
【0053】
第2の手順では、プリンタ5は、例えば、起動時に切換スイッチ64を読み出す(B01)。これにより、プリンタ5は、サーバ認証方式での認証を行うと決定する。B01の処理は、認証方式を設定する設定処理の一例である。なお、例えば、起動後に切換スイッチ64が切り換えられた場合、プリンタ5は、再起動された後にその設定を適用する。あるいは、プリンタ5は、印刷等の処理を実行していないタイミングで、適宜、切換スイッチ64を読み出すとしても良い。
【0054】
ユーザは、プリンタ5にログイン情報を入力し、プリンタ5へのログインを試行する(B10)。プリンタ5は、入力されたログイン情報と認証要求とを、認証サーバ9に送信する(B11)。認証サーバ9は、受け付けたログイン情報と認証管理情報91とに基づいて、認証を実行し(B12)、認証結果を示す結果情報をプリンタ5に送信する(B13)。プリンタ5がB10にて受け付けるログイン情報は、第1認証情報の一例であり、B10~B13は、認証処理の一例である。なお、認証サーバ9から受信した結果情報が認証失敗を示す情報であった場合、プリンタ5は、例えば、ログイン情報の再入力を求める。
【0055】
認証サーバ9から受信した結果情報が認証成功を示す情報であり、認証に成功したと判断した場合(alt:[成功])、プリンタ5は、メモリ52に記憶されている読出用アカウント情報63をサーバ3に送信することで(B30)、サーバ3へのアクセスを要求する。サーバ3は、プリンタ5から受信した読出用アカウント情報63と認証要求とを認証サーバ9に送信する(B31)。認証サーバ9は、受け付けた読出用アカウント情報63と認証管理情報91とに基づいて、認証を実行し(B32)、認証結果を示す結果情報をサーバ3に送信する(B33)。サーバ3は、認証サーバ9から受信した結果情報をプリンタ5に送信する(B34)。
【0056】
読出用アカウント情報63は、前述したように、サーバ3の共有フォルダ45下の全てのフォルダやファイルに対する読み出し権限が付与されたアカウント情報である。つまり、この読出用アカウント情報63は、認証サーバ9での認証に成功することから、サーバ3は、B14にて認証成功の結果情報を受信し、プリンタ5は、認証サーバ9での認証に成功した状態となる。従って、サーバ3は、プリンタ5に対して、共有フォルダ45に記憶される各印刷ジョブの読み出しを許容する。プリンタ5が読出用アカウント情報63を予め記憶しているので、受け付けたログイン情報の権限による制限を受けることがなく、ログイン情報の設定の自由度が高い。
【0057】
プリンタ5は、サーバ3の共有フォルダ45から、ログインユーザのユーザIDに対応するフォルダ名のフォルダを検索し、検索されたフォルダに記憶されている印刷ジョブのリストを取得する(B35)。プリンタ5は、ユーザIDに対応するフォルダ名を特定できることから、フォルダ名によってフォルダを検索できる。そして、プリンタ5は、取得した印刷ジョブの一覧をユーザIF53に表示する(B36)。
【0058】
ユーザは、表示された印刷ジョブの一覧から、ユーザIF53を介して印刷対象の印刷ジョブを選択する。プリンタ5は、印刷対象の印刷ジョブのユーザによる選択を受け付ける(B37)。B37は、選択処理の一例である。なお、このユーザに対応するフォルダに印刷可能な印刷ジョブが無い場合には、プリンタ5は、B36にてファイルが無い旨を示すメッセージを表示させ、B37以降をスキップして、処理を終了する。
【0059】
プリンタ5は、選択された印刷ジョブをサーバ3に要求し、サーバ3から印刷ジョブを取得する(B38)。なお、プリンタ5は、自身で、指定された印刷ジョブをサーバ3の共有フォルダ45から読み出して取得しても良い。
【0060】
プリンタ5は、受信した印刷ジョブに基づいて、印刷ユニット55によって印刷を実行する(B39)。B39は、印刷処理の一例である。印刷が完了したら、プリンタ5は、サーバ3から受信した印刷ジョブを削除する。プリンタ5は、サーバ3の印刷ジョブを削除する指示をサーバ3に送信しても良い。
【0061】
次に、個別認証方式が設定されているプリンタ7を用いる場合の第2の手順について、図6のシーケンス図を参照して説明する。プリンタ7による第2の手順の処理は、共有プリントプログラム81に基づいて、CPU71にて実行される処理である。図6では、プリンタが異なるのみで図5と同様の手順については、同じ符号を付している。
【0062】
プリンタ7も、第2の手順ではまず、例えば、起動時に切換スイッチ84を読み出す(B01)。これにより、プリンタ7は、個別認証方式での認証を行うと決定する。プリンタ7におけるB01の処理も、認証方式を設定する設定処理の一例である。
【0063】
プリンタ7を利用するユーザは、プリンタ7にログイン情報を入力する(B10)。プリンタ7は、受け付けたログイン情報と自装置のユーザ情報82の認証情報821とに基づいて、自装置でのユーザ認証を行う(B15)。プリンタ7がB10にて受け付けるログイン情報は、第2認証情報の一例である。この場合、B10とB15との組は、認証処理の一例である。
【0064】
ユーザ情報82には、例えば、図2に示したように、認証情報821と、機能設定822と、が含まれる。認証情報821は、プリンタ7の使用を許可されているユーザの情報であり、例えば、ユーザIDとパスワードとの組の情報である。プリンタ7は、入力を受け付けたログイン情報に含まれる認証情報が、認証情報821に登録されている場合に認証成功と判断し、そのユーザによる利用を受け付ける。つまり、プリンタ7を利用するユーザは、ログインに成功するために、認証サーバ9に登録されている認証情報ではなく、ユーザ情報82に登録されている認証情報を入力する必要がある。
【0065】
認証に成功したと判断した場合(alt:[成功])、プリンタ7は、さらにユーザ情報82の機能設定822に基づいて、ログインユーザが、共有プリント機能の利用を許可されている共有ユーザであるか否かを判断する(B20)。機能設定822は、ユーザごとに、各機能を有効にするか無効にするかを示す情報である。個別認証方式が設定されているプリンタ7を利用するユーザは、ユーザ認証に成功したとしても、機能設定822にて有効に設定されている機能のみを利用でき、無効に設定されている機能を利用できない。図2の例では、有効にされている機能を「○」、無効にされている機能を「×」で示しており、例えば、ユーザBは、共有プリント機能とダイレクト印刷機能とを利用できるが、蓄積印刷機能は利用できない。B20では、プリンタ7は、ログインユーザの機能設定822にて共有プリント機能が有効とされている場合、共有ユーザであると判断する。なお、機能設定822には、機能の有効無効のみでなく、印刷可能な枚数など、利用可能な回数に関する情報が設定されても良い。
【0066】
共有ユーザであると判断した場合(alt:[共有ユーザ])、プリンタ7は、共有プリントの指示を受け付け可能となる。そして、共有プリントの指示を受け付けた場合、プリンタ7は、図5に示したプリンタ5のB30以降の手順と同様の手順を実行する。つまり、プリンタ7は、自装置に記憶される読出用アカウント情報83を用いてサーバ3にアクセスし(B30~B34)、ログイン情報として受け付けたユーザIDに対応する名称のフォルダを検索する。
【0067】
前述したように、ユーザ情報82に記憶されている認証情報821に含まれるユーザIDと、第1の手順にてクライアントPC1にてログイン情報として受け付けたユーザID、すなわち、認証サーバ9に登録されているユーザIDとは、共通の情報である。従って、プリンタ7は、ログイン情報に基づいて、フォルダを検索できる。
【0068】
そして、プリンタ7は、そのフォルダに記憶されている印刷ジョブの一覧を表示して(B35~B36)、ユーザの選択を受け付ける(B37)。さらに、プリンタ7は、選択された印刷ジョブをサーバ3から受信して(B38)、印刷ユニット75にて印刷する(B39)。このように、ユーザは、認証方式の異なるプリンタ7を利用した場合でも、サーバ3の共有フォルダ45に記憶されている印刷ジョブに基づく印刷を実行させることができる。
【0069】
プリンタ7は、ユーザ情報82を用いてログイン認証を行うので、ユーザ情報82に登録することで、共有プリント以外の機能で有効に設定されている機能であれば、認証サーバ9に登録されていないユーザによる利用を許容することができる。また、プリンタ7でも、ログインのためのユーザ情報82とは別に、読出用アカウント情報83を予め記憶しているので、受け付けたログイン情報の権限による制限を受けることがなく、ログイン情報の設定の自由度が高い。
【0070】
なお、プリンタ5やプリンタ7は、表示したファイル名の一覧から、複数のファイルの選択を受け付けても良い。そして、複数のファイルが選択された場合には、プリンタ5やプリンタ7は、B38~B39の手順を、選択された全てのファイルについて順に実行するとしても良い。
【0071】
以上、詳細に説明したように、本形態の印刷システム100は、サーバ認証方式が設定されているプリンタ5やクライアントPC1と、個別認証方式が設定されているプリンタ7と、を含む。クライアントPC1は、サーバ認証方式にて認証を行って、自装置のPC名が関連付けられた印刷ジョブをサーバ3に送信する。サーバ3は、受信した印刷ジョブを、PC名によって示されるユーザIDと関連付けて記憶する。プリンタ5やプリンタ7は、ログイン情報の入力を受け付け、それぞれの認証方式にて認証に成功した後、それぞれ記憶している読出用アカウント情報63、83を用いてサーバ3にアクセスし、ログインユーザの印刷ジョブを受信できる。つまり、プリンタ5でもプリンタ7でも、ユーザ認証に必要な情報とサーバ3にアクセスするための情報とが分かれている。そのため、クライアントPC1と認証方式が異なるプリンタ7であっても、印刷システム100を構成し得る。従って、システム運用の自由度が高い。
【0072】
さらに、本形態では、クライアントPC1が、プリンタ5と同じ認証サーバ9を用いて認証を行う。従って、サーバ3に記憶された印刷ジョブに関連付けられているユーザIDは、認証サーバ9に登録されているユーザIDであり、プリンタ5にて認証に使用されるユーザIDであることから、ユーザは、プリンタ5を利用し易い。
【0073】
さらに、本形態では、サーバ3の共有フォルダ45下にユーザIDに対応する名称のフォルダを作成して、そのフォルダに印刷ジョブを記億し、プリンタ5、7にてユーザIDに対応する名称のフォルダを検索する。従って、共有フォルダ45に記憶されるすべての印刷ジョブからユーザの印刷ジョブを抽出する場合に比較して、抽出にかかる処理の負荷を軽減できる。さらに、本形態では、クライアントPC1からフォルダの作成を要求して、そのフォルダを印刷ジョブの記憶先として指定するので、サーバ3側で印刷ジョブを所定のフォルダに振り分ける処理を行う必要が無く、サーバ3の処理負荷を軽減できる。
【0074】
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、各装置の台数は、図示の例に限らず、何台でも良い。また、クライアントPCは、PCに限らず、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータであっても良い。
【0075】
また、プリンタ5、7は、少なくとも印刷機能を有する装置であれば良く、複合機、コピー機、FAX装置等でも良い。プリンタ5、7が共有プリント機能以外にも機能を有するものであれば、プリンタ5、7は、例えば、共有プリント機能以外の機能を利用する場合には、認証が必要ないものであっても良い。例えば、プリンタ5、7は、認証の前に実行する機能の選択を受け付け、共有プリントの指示を受け付けた場合に認証情報の入力を要求する、としても良い。
【0076】
また、本形態では、印刷システム100に含まれるプリンタ5、7が、いずれも切換スイッチ64、84を備えるとしたが、切換スイッチを備えないプリンタが含まれるシステムであっても良い。例えば、サーバ認証方式での認証のみを行うプリンタや、個別認証方式での認証のみを行うプリンタが有っても良い。従って、プリンタ選択の自由度が広い。
【0077】
また、例えば、プリンタ5、7は、読出用アカウント情報63、83を用いてサーバ3にアクセスするとしたが、自装置にて受け付けたログイン情報を用いて、サーバ3にアクセスしても良い。例えば、ログイン情報が読出用アカウント情報63、83と同様に、サーバ3の共有フォルダ45からの読み出し権限を有するアカウントであれば、ログイン情報を用いても同様にアクセスできる。
【0078】
また、本形態では、個別認証方式が設定されている場合、プリンタ5、7は、ユーザ情報62、82に基づいて、利用できる機能を決定するとしたが、これに限らない。例えば、サーバ認証方式が設定されているプリンタ5であっても、ユーザ情報62に基づいて、利用できる機能を決定するとしても良い。あるいは、認証サーバ9から受信する結果情報に、認証の成否のみでなくログインユーザにて利用可能な機能に関する情報が付加されていれば、サーバ認証方式のプリンタ5、7は、B13にて受信した結果情報に基づいて、共有ユーザであるか否かを判断してもよい。また、例えば、サーバ認証方式であっても個別認証方式であっても、ログイン認証に成功したユーザは、プリンタ5、7の備えるすべての機能を利用できる、としてもよい。この場合、プリンタ5、7のユーザ情報62、82に機能設定が含まれなくてもよい。
【0079】
また、本形態では、クライアントPC1は、サーバ3の共有フォルダ45下に各ユーザのフォルダの作成を指示して、そのフォルダに印刷ジョブを記億させるとしたが、これに限らない。例えば、クライアントPC1はフォルダの作成指示を送信せず、サーバ3が、受信した印刷ジョブに基づいてフォルダを作成しても良い。具体的には、サーバ3は、受信した印刷ジョブを解析してユーザIDの情報を取得し、取得したユーザIDに基づいて、ユーザごとのフォルダを作成するとしても良い。また、ユーザのフォルダは、作成しなくても良い。つまり、サーバ3は、全ての印刷ジョブを共有フォルダ45に記憶しても良い。
【0080】
また、本形態では、クライアントPC1が、自身で印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブをサーバ3に送信するとしたが、これに限らない。例えば、サーバ3が、プリンタドライバ等の印刷ジョブを生成可能なプログラムを備えていれば、クライアントPC1は、自身で印刷ジョブを生成する代わりに、印刷ジョブを生成するための情報としての画像データや中間データをサーバ3に送信しても良い。サーバ3は、画像データや中間データを受信した場合、自身のプリンタドライバ等による処理を実行して印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブを共有フォルダ45に記憶すれば良い。
【0081】
また、例えば、印刷システムには、複数の認証サーバが含まれていても良い。つまり、クライアントPC1やプリンタ5等は、別々の認証サーバにて認証を行っても良い。その場合でも、共通のユーザIDを使用することで、いずれのプリンタによっても共有プリントを実行が可能となる。
【0082】
また、実施の形態に開示されている任意のシーケンス図において、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
【0083】
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
【符号の説明】
【0084】
1 クライアントPC
3、 サーバ
5、7 プリンタ
9 認証サーバ
13、53、73 ユーザIF
51、71 CPU
52、72 メモリ
54、74 通信IF
55、75 印刷ユニット
100 印刷システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6