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特許7552551ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/36 20060101AFI20240910BHJP
   G08G 1/01 20060101ALI20240910BHJP
   G08G 1/0968 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
G01C21/36
G08G1/01 A
G08G1/0968
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021171008
(22)【出願日】2021-10-19
(65)【公開番号】P2023061176
(43)【公開日】2023-05-01
【審査請求日】2023-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 一美
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 亮
(72)【発明者】
【氏名】服部 大士
(72)【発明者】
【氏名】石野 正敏
(72)【発明者】
【氏名】岩本 淳
【審査官】小林 勝広
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-120670(JP,A)
【文献】特開2020-094959(JP,A)
【文献】特開2006-184106(JP,A)
【文献】特開2020-123071(JP,A)
【文献】国際公開第2013/190689(WO,A1)
【文献】特開2019-028699(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 10/00-10/30、30/00-60/00
G01C 21/00-21/36、23/00-25/00
G07C 1/00-15/00
G08G 1/00-99/00
G09B 23/00-29/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された撮影装置によって撮像された撮像画像、前記撮像画像に対応する前記車両の位置情報、及びソーシャル・ネットワーキング・サービスの投稿履歴を収集する収集部と、
前記投稿履歴から算出される前記車両の乗員の嗜好に対応する複数の地点を目的地の候補として設定し、ユーザによって選択された前記候補を目的地として設定する設定部と、
収集された前記撮像画像を基に前記目的地までのルートを決定する決定部と、
を備え
前記収集部は、撮像された撮像画像に対応する前記車両の操作情報を更に収集し、

前記決定部は、収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行に支障のある回避地点を選定して前記回避地点を回避するルート、並びに、収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行を推奨する推奨地点を選定して前記推奨地点を経由するルートの少なくとも一方のルートを決定する、ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記設定部は、前記投稿履歴から算出される人気度が予め定めた値以上、かつ前記嗜好に対応する複数の地点を前記候補として設定する請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置と、前記ナビゲーション装置に通信により接続される複数の前記車両と、を備えるナビゲーションシステム。
【請求項4】
コンピュータが、
車両に搭載された撮影装置によって撮像された撮像画像、前記撮像画像に対応する前記車両の位置情報、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの投稿履歴、及び撮像された撮像画像に対応する前記車両の操作情報を収集し、
前記投稿履歴から算出される前記車両の乗員の嗜好に対応する複数の地点を目的地の候補として設定し、ユーザによって選択された前記候補を目的地として設定し、
収集された前記撮像画像を基に前記目的地までのルートを決定し、かつ収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行に支障のある回避地点を選定して前記回避地点を回避するルート、並びに、収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行を推奨する推奨地点を選定して前記推奨地点を経由するルートの少なくとも一方のルートを決定する、
処理を実行するナビゲーション方法。
【請求項5】
車両に搭載された撮影装置によって撮像された撮像画像、前記撮像画像に対応する前記車両の位置情報、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの投稿履歴、及び撮像された撮像画像に対応する前記車両の操作情報を収集し、
前記投稿履歴から算出される前記車両の乗員の嗜好に対応する複数の地点を目的地の候補として設定し、ユーザによって選択された前記候補を目的地として設定し、
収集された前記撮像画像を基に前記目的地までのルートを決定し、かつ収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行に支障のある回避地点を選定して前記回避地点を回避するルート、並びに、収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行を推奨する推奨地点を選定して前記推奨地点を経由するルートの少なくとも一方のルートを決定する、
処理をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、走行経路上に存在する障害物を特定した際に、ユーザに最善な回避策を指示することが可能な車載用ナビゲーション装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-039501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された車載用ナビゲーション装置は、リアルタイムの危険予知だけが対象範囲となっており、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向を事前に知ることはできない。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向を事前に知ることができるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載のナビゲーション装置は、車両に搭載された撮影装置によって撮像された撮像画像、前記撮像画像に対応する前記車両の位置情報、及びソーシャル・ネットワーキング・サービスの投稿履歴を収集する収集部と、前記投稿履歴から算出される前記車両の乗員の嗜好に対応する複数の地点を目的地の候補として設定し、ユーザによって選択された前記候補を目的地として設定する設定部と、収集された前記撮像画像を基に前記目的地までのルートを決定する決定部と、を備え、前記収集部は、撮像された撮像画像に対応する前記車両の操作情報を更に収集し、前記決定部は、収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行に支障のある回避地点を選定して前記回避地点を回避するルート、並びに、収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行を推奨する推奨地点を選定して前記推奨地点を経由するルートの少なくとも一方のルートを決定する
【0007】
請求項1に記載のナビゲーション装置は、収集部が車両に搭載された撮影装置によって撮像された撮像画像、撮像画像に対応する車両の位置情報、及びソーシャル・ネットワーキング・サービスの投稿履歴を収集し、設定部が投稿履歴から算出される車両の乗員の嗜好に対応する複数の地点を目的地の候補として設定し、ユーザによって選択された前記候補を目的地として設定し、決定部が収集された前記撮像画像を基に前記目的地までのルートを決定する。当該ナビゲーション装置によれば、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向を事前に知ることができる。ここで、操作情報とは、車両において検知された速度、加速度、及び操舵角等の物理量のデータ、並びに当該物理量を基に判定された急発進、急ブレーキ、及び急ハンドル等の状態を示す情報を含む。請求項1に記載のナビゲーション装置によれば、撮像画像のみを基に目的地までのルートを決定する場合に比較して、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向をより高精度に予測することができる。また、回避地点を回避するルートを事前に知ることができる。また、推奨地点を経由するルートを事前に知ることができる。
【0008】
請求項2に記載のナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記設定部は、前記投稿履歴から算出される人気度が予め定めた値以上、かつ前記嗜好に対応する複数の地点を前記候補として設定する。
【0014】
請求項に記載のナビゲーションシステムは、請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置と、前記ナビゲーション装置に通信により接続される前記車両と、を備えている。
【0015】
請求項に記載のナビゲーションシステムによれば、1台の車両から収集された撮像画像を基に目的地までのルートを決定する場合に比較して、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向をより高精度に予測することができる。
【0016】
請求項に記載のナビゲーション方法は、コンピュータが、車両に搭載された撮影装置によって撮像された撮像画像、前記撮像画像に対応する前記車両の位置情報、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの投稿履歴、及び撮像された撮像画像に対応する前記車両の操作情報を収集し、前記投稿履歴から算出される前記車両の乗員の嗜好に対応する複数の地点を目的地の候補として設定し、ユーザによって選択された前記候補を目的地として設定し、収集された前記撮像画像を基に前記目的地までのルートを決定し、かつ収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行に支障のある回避地点を選定して前記回避地点を回避するルート、並びに、収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行を推奨する推奨地点を選定して前記推奨地点を経由するルートの少なくとも一方のルートを決定する
【0017】
請求項に記載のナビゲーション方法によれば、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向を事前に知ることができ、かつ撮像画像のみを基に目的地までのルートを決定する場合に比較して、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向をより高精度に予測することができる。また、回避地点を回避するルートを事前に知ることができる。また、推奨地点を経由するルートを事前に知ることができる。
【0018】
請求項に記載のナビゲーションプログラムは、車両に搭載された撮影装置によって撮像された撮像画像、前記撮像画像に対応する前記車両の位置情報、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの投稿履歴、及び撮像された撮像画像に対応する前記車両の操作情報を収集し、前記投稿履歴から算出される前記車両の乗員の嗜好に対応する複数の地点を目的地の候補として設定し、ユーザによって選択された前記候補を目的地として設定し、収集された前記撮像画像を基に前記目的地までのルートを決定し、かつ収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行に支障のある回避地点を選定して前記回避地点を回避するルート、並びに、収集された前記撮像画像及び前記操作情報を基に前記車両の走行を推奨する推奨地点を選定して前記推奨地点を経由するルートの少なくとも一方のルートを決定する処理をコンピュータに実行させる。
【0019】
請求項に記載のナビゲーションプログラムによれば、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向を事前に知ることができ、かつ撮像画像のみを基に目的地までのルートを決定する場合に比較して、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向をより高精度に予測することができる。また、回避地点を回避するルートを事前に知ることができる。また、推奨地点を経由するルートを事前に知ることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向を事前に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1の実施形態に係るナビゲーションシステムの概略構成を示す図である。
図2】第1の実施形態の車両のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】第1の実施形態の車載器の機能構成を示すブロック図である。
図4】第1の実施形態のセンタサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図5】第1の実施形態のセンタサーバの機能構成を示すブロック図である。
図6】第1の実施形態のナビゲーションシステムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。
図7】第1の実施形態に係る目的地候補画面の一例を示す正面図である。
図8】第1の実施形態に係る支障選択画面の一例を示す正面図である。
図9】第1の実施形態に係るルート決定画面の一例を示す正面図である。
図10】第2の実施形態のナビゲーションシステムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。
図11】第2の実施形態に係るメリット選択画面の一例を示す正面図である。
図12】第3の実施形態のナビゲーションシステムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[第1の実施形態]
図1に示されるように、第1の実施形態のナビゲーションシステム10は、複数の車両12と、センタサーバ30と、SNS(Social Networking Service)サーバ50とを含んで構成されている。車両12は車載器20及びカメラ27を搭載している。カメラ27は撮影装置の一例であり、センタサーバ30はナビゲーション装置の一例である。
【0023】
車両12の車載器20、及びセンタサーバ30は、それぞれ、ネットワークCN1を介して相互に接続されている。また、センタサーバ30とSNSサーバ50とは、ネットワークCN2を通じて相互に接続されている。なお、センタサーバ30とSNSサーバ50は、ネットワークCN1を通じて接続されていてもよい。
【0024】
(車両)
図2に示されるように、本実施形態に係る車両12は、車載器20と、複数のECU22と、GPS(Global Positioning System)装置23と、操作入力装置としての入力スイッチ24と、表示装置としてのモニタ25と、スピーカ26と、カメラ27と、を含んで構成されている。
【0025】
車載器20は、CPU(Central Processing Unit)20A、ROM(Read Only Memory)20B、RAM(Random Access Memory)20C、車内通信I/F(Inter Face)20D、無線通信I/F20E及び入出力I/F20Fを含んで構成されている。CPU20A、ROM20B、RAM20C、車内通信I/F20D、無線通信I/F20E及び入出力I/F20Fは、内部バス20Gを介して相互に通信可能に接続されている。
【0026】
CPU20Aは、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU20Aは、ROM20Bからプログラムを読み出し、RAM20Cを作業領域としてプログラムを実行する。
【0027】
ROM20Bは、各種プログラム及び各種データを記憶している。本実施形態のROM20Bには、車載器20を制御するための制御プログラムが記憶されている。
【0028】
RAM20Cは、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。
【0029】
車内通信I/F20Dは、ECU22と接続するためのインタフェースである。当該インタフェースは、CANプロトコルによる通信規格が用いられる。車内通信I/F20Dは、外部バス20Hに対して接続されている。ECU22は、車両12の機能毎に複数設けられている。本実施形態のECU22としては、車両制御ECU、エンジンECU、ブレーキECU、ボデーECU、カメラECU、マルチメディアECUが例示される。
【0030】
無線通信I/F20Eは、センタサーバ30と通信するための無線通信モジュールである。当該無線通信モジュールは、例えば、5G、LTE、Wi-Fi(登録商標)等の通信規格が用いられる。無線通信I/F20Eは、ネットワークCN1に対して接続されている。
【0031】
入出力I/F20Fは、GPS装置23、入力スイッチ24、モニタ25、スピーカ26、及びカメラ27と通信するためのインタフェースである。なお、GPS装置23、入力スイッチ24、モニタ25、スピーカ26、及びカメラ27は、ECU22を介して車載器20に接続されていてもよい。
【0032】
GPS装置23は車両12の現在位置を測定する装置である。GPS装置23は、GPS衛星からの信号を受信する図示しないアンテナを含んでいる。
【0033】
入力スイッチ24は、モニタ25を兼ねたタッチパネルとして構成されている。なお、入力スイッチ24は、インストルメントパネル、センタコンソール、ステアリングホイール等に設けられ、乗員の手指による操作を入力するスイッチであってもよい。この場合の入力スイッチ24は、例えば、押しボタン式のテンキーやタッチパッド等を採用することができる。
【0034】
モニタ25は、インストルメントパネル、メータパネル等に設けられ、現在地、走行経路、及び注意情報に係る画像を表示するための液晶モニタである。上述のとおり、モニタ25は、入力スイッチ24を兼ねたタッチパネルとして設けられている。
【0035】
スピーカ26は、インストルメントパネル、センタコンソール、フロントピラー、ダッシュボード等に設けられ、注意情報等に係る音声を出力するための装置である。
【0036】
カメラ27は、車外の映像を撮像するための撮影装置である。カメラ27は、車外に設けられていても、車内に設けられていてもよい。
【0037】
本実施形態の車載器20では、CPU20Aが制御プログラムを実行することで、図3に示す取得部200、送信部210、及び提示部220として機能する。
【0038】
取得部200は、カメラ27によって撮像された撮像画像を取得する機能を有している。また、取得部200は、GPS装置23から、撮像された撮像画像に対応する車両12の現在位置を取得する。また、取得部200は、各ECU22から、撮像された撮像画像に対応する車両12の操作情報を取得する。なお、操作情報とは、車両12において検知された速度、加速度、及び操舵角等の物理量のデータ、並びに当該物理量を基に判定された急発進、急ブレーキ、及び急ハンドル等の状態を示す情報を含む。
【0039】
送信部210は、撮像画像、当該撮像画像に対応する車両12の操作情報、及び車両12の位置情報を付加した道路情報をセンタサーバ30に送信する機能を有している。また、送信部210は、乗員からセンタサーバ30に目的地までのルートを決定させる指示(以下、「ルート決定指示」という。)を受け付けた場合に、ルート決定指示をセンタサーバ30に送信する。
【0040】
提示部220は、後述するセンタサーバ30が設定した目的地の候補を、モニタ25を介して乗員に提示する機能を有している。また、提示部220は、後述するセンタサーバ30が収集した支障を、モニタ25を介して乗員に提示する。また、提示部220は、後述するセンタサーバ30が決定した目的地までのルートを、モニタ25を介して乗員に提示する、なお、提示部220は、目的地の候補、支障、及び目的地までのルートのうち少なくとも一方を、スピーカ26を介して乗員に提示してもよい。
【0041】
(SNSサーバ)
SNSサーバ50は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、単に「SNS」という」。)を管理する管理サーバとしての機能を有している。SNSサーバ50には、ユーザのアカウント毎に投稿に係るデータが記憶されている。以下、SNSサーバ50のユーザが車両12の乗員である場合を例に説明する。
【0042】
(センタサーバ)
図4に示されるように、センタサーバ30は、CPU30A、ROM30B、RAM30C、ストレージ30D、及び通信I/F30Eを含んで構成されている。CPU30A、ROM30B、RAM30C、ストレージ30D及び通信I/F30Eは、内部バス30Gを介して相互に通信可能に接続されている。CPU30A、ROM30B、RAM30C及び通信I/F30Eの機能は、上述した車載器20のCPU20A、ROM20B、RAM20C及び無線通信I/F20Eと同じである。
【0043】
ストレージ30Dは、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、各種プログラム及び各種データを記憶している。
【0044】
CPU30Aは、ストレージ30Dからプログラムを読み出し、RAM30Cを作業領域としてプログラムを実行する。
【0045】
本実施形態のストレージ30Dには、処理プログラム100、集約データ群110、地点リストデータ120、及び地図データ130が記憶されている。処理プログラム100は、センタサーバ30が有する各機能を実現するためのプログラムであって、ナビゲーションプログラムの一例である。
【0046】
集約データ群110には、車載器20から受信した撮像画像、当該撮像画像に対応する車両12の操作情報、及び車両12の位置情報を付加した道路情報が記憶されている。
【0047】
地点リストデータ120には、地図上の地点がその地点のジャンルと共に地点リストとして記憶されている。ジャンルとは、海、公園、歴史的建造物、及び山等、その地点の概要を示す情報である。なお、地点リストデータ120はネットワークCN1経由で取得されてもよい。
【0048】
地図データ130は、地域区分毎、又は道路区分毎の複数の地図データである。
【0049】
本実施形態のセンタサーバ30では、CPU30Aが処理プログラム100を実行することで、図5に示す収集部300、解析部310、算出部320、設定部330、及び決定部340として機能する。
【0050】
収集部300は、車両12から送信された撮像画像を収集する機能を有している。また、収集部300は、撮像画像に対応する車両12の操作情報、及び車両12の位置情報を収集する。
【0051】
また、収集部300は、ルート決定を指示した車両12の乗員が、SNSに投稿した履歴(以下、「投稿履歴」ともいう)を収集する。本実施形態では、投稿履歴として、文字データであるテキスト情報と、静止画及び動画のデータである画像情報と、サウンドデータである音声情報などを適用する。なお、投稿履歴として、特定ユーザの投稿に対するコメント又は評価等を適用してもよい。また、収集部300は、車両12の乗員が所持する携帯端末等に記憶されたWeb(World Wide Web)ページの閲覧履歴を収集してもよい。
【0052】
解析部310は、収集部300が収集した撮像画像を基に、当該撮像画像に対応する車両12の位置において、車両12の走行中に生じ得る支障を解析する。以下では、車両12の走行中に生じ得る支障を、単に「支障」ともいう。本実施形態では、解析部310は、収集部300が収集した撮像画像及び操作情報を基に、当該撮像画像に対応する車両12の位置において、車両12の走行中に生じ得る支障を解析する。例えば、収集部300が車両12の前方に動物が映っている撮像画像を収集し、かつ当該撮像画像に対応する操作情報として急ブレーキの発生を収集した場合、解析部310は、支障が「動物との衝突」であると解析する。
【0053】
算出部320は、地点毎の人気度を算出する。本実施形態では、算出部320は、後述する設定部330が目的地として設定した回数が多い程、対応する地点の人気度が高くなるように人気度を算出する。しかし、この例に限られない。例えば、算出部320は、SNSに投稿された回数が多い程、対応する地点の人気度が高くなるように人気度を算出してもよい。
【0054】
また、算出部320は、収集部300が収集した投稿履歴からジャンル別の出現頻度を解析し、嗜好スコアを算出する。例えば、乗員の投稿に海の写真が多く含まれる場合は、海のジャンルの比率が上がるように嗜好スコアを算出する。また、子供の写真が多い場合には、公園のジャンルの比率が上がるように嗜好スコアを算出してもよい。
【0055】
なお、算出部320は、乗員以外のユーザの投稿履歴から嗜好スコアを導出してもよい。例えば、算出部320は、SNSを利用する全てのユーザ、乗員と繋がりがあるユーザ、又は乗員が属するグループのユーザなどを用いて、嗜好スコアを算出してもよい。これにより、算出部320は、トレンドを嗜好スコアに換算することができる。また、算出部320は、乗員が所持する携帯端末等に記憶されたWebページの閲覧履歴等から、嗜好スコアを算出してもよい。
【0056】
設定部330は、目的地を設定する機能を有している。本実施形態では、設定部330は、地点リストデータ120に記憶されている地点リストを読み出し、人気度が予め定められた値以上で、かつ嗜好スコアが最も高いジャンルに対応する複数の地点を、目的地の候補として設定する。なお、設定部330は、人気度に関係なく、嗜好スコアが最も高いジャンルに対応する複数の地点を、目的地の候補として設定してもよい。また、設定部330は、地図データ130に観光地として記憶されている地点を目的地の候補として設定してもよい。そして、設定部330は、設定した目的地の候補の中から、乗員により選択された目的地の候補を目的地として設定する。
【0057】
決定部340は、収集部300によって収集された撮像画像を基に目的地までのルートを決定する機能を有している。なお、本実施形態では、決定部340は、車両12の走行に支障のある回避地点を選定し、当該回避地点を回避するルートを決定する。具体的には、決定部340は、目的地までのルートにおいて生じ得る支障の中から、最も回避したい支障の選択を乗員から受け付ける。そして、決定部340は、受け付けた支障が生じる地点である回避地点を回避するルートを決定する。しかし、この例に限られない。例えば、決定部340は、目的地までのルートにおいて生じ得る支障の中から、回避したい複数の支障の選択を乗員から受け付けてもよい。
【0058】
(制御の流れ)
本実施形態のナビゲーションシステム10において実行される処理の流れについて、図6のシーケンス図を用いて説明する。
【0059】
図6のステップS1において、車載器20は、カメラ27によって撮像された撮像画像を取得する。
【0060】
ステップS2において、車載器20は、GPS装置23から、撮像された撮像画像に対応する車両12の現在位置を取得する。
【0061】
ステップS3において、車載器20は、各ECU22から、撮像された撮像画像に対応する操作情報を取得する。
【0062】
ステップS4において、車載器20は、撮像画像、当該撮像画像に対応する車両12の操作情報、及び車両12の位置情報を付加した道路情報をセンタサーバ30に送信する。
【0063】
一方、ステップS5において、センタサーバ30は、複数の車載器20から送信された道路情報を集約データ群110に収集する。
【0064】
ステップS6において、センタサーバ30は、収集した撮像画像及び操作情報を基に、当該撮像画像に対応する車両12の位置において、車両12の走行中に生じ得る支障を解析する。
【0065】
ステップS7において、センタサーバ30は、地点毎の人気度を算出する。具体的には、センタサーバ30は、地点リストデータ120を読み出し、後述する目的地として設定された回数が多い程、対応する地点の人気度が高くなるように人気度を算出する。
【0066】
一方、ステップS9において、車載器20は、入力スイッチ24等を介して乗員からルート決定指示を受け付けたか否かを判定する。車載器20は、ルート決定指示を受け付けたと判定した場合(ステップS9:YES)、ステップS10に進む。一方、車載器20は、ルート決定指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS9:NO)、ステップS1に戻る。
【0067】
ステップS10において、車載器20は、センタサーバ30にルート決定指示を送信する。
【0068】
一方、ステップS11において、センタサーバ30は、ルート決定を指示した車両12の乗員が、SNSに投稿した履歴を、センタサーバ30に送信するようにSNSサーバ50に指示を送信する。
【0069】
一方、ステップS12において、SNSサーバ50は、ルート決定を指示した車両12の乗員が、SNSに投稿した履歴をセンタサーバ30に送信する。
【0070】
一方、ステップS13において、センタサーバ30は、ルート決定を指示した車両12の乗員が、SNSに投稿した履歴を収集する。
【0071】
ステップS14において、センタサーバ30は、収集した投稿履歴からジャンル別の出現頻度を解析し、嗜好スコアを算出する。具体的には、センタサーバ30は投稿履歴からジャンル別の出現頻度を解析する。そして、出現頻度が高いジャンルほど嗜好スコアが高くなるように、ジャンル別の嗜好スコアを算出する。
【0072】
ステップS15において、センタサーバ30は、目的地の候補を設定する。具体的には、センタサーバ30は地点リストデータ120に記憶されている地点リストを読み出し、人気度が予め定められた値以上で、かつ嗜好スコアが最も高いジャンルに対応する複数の地点を、目的地の候補として設定する。
【0073】
ステップS16において、センタサーバ30は、設定した目的地の候補を車載器20に送信する。
【0074】
一方、ステップS17において、車載器20は、予め定められたフォーマットに従う目的地候補画面をモニタ25に表示する。
【0075】
図7に示すように、本実施形態に係る目的地候補画面では、目的地の候補の中から、目的地として設定したい候補の選択を促すメッセージが表示される。図7に示す例では、目的地の候補として、目的地A、目的地B、目的地C、及び目的地Dが目的地候補画面に表示されている。
【0076】
ステップS18において、車載器20は、目的地候補画面から入力スイッチ24を介して、何れかの目的地の候補が選択されるまで待機する。CPU20Aが何れかの目的地の候補が選択されたと判定した場合(ステップS18:YES)、ステップS19に進む。
【0077】
ステップS19において、車載器20は、選択された目的地の候補をセンタサーバ30に送信する。
【0078】
一方、ステップS20において、センタサーバ30は、受信した目的地の候補を目的地として設定する。
【0079】
ステップS21において、センタサーバ30は、設定した目的地までのルートにおいて生じ得る全ての支障を収集する。具体的には、センタサーバ30は、地図データ130を読み出し、設定した目的地までのルートを全て収集する。そして、センタサーバ30は、集約データ群110から道路情報を読み出し、決定したルートにおいて生じ得る支障を全て収集する。
【0080】
ステップS22において、センタサーバ30は、収集した全ての支障を車載器20に送信する。
【0081】
一方、ステップS23において、車載器20は、予め定められたフォーマットに従う支障選択画面をモニタ25に表示する。
【0082】
図8に示すように、本実施形態に係る支障選択画面は、最も回避したい支障の選択を促すメッセージと、設定した目的地までのルートにおいて生じ得る全ての支障が表示される。図8に示す例では、生じ得る支障として、動物との衝突、スリップ、他の車両との追突、及び巻き込み事故が支障選択画面に表示されている。
【0083】
ステップS24において、車載器20は、支障選択画面から入力スイッチ24を介して、何れかの支障が選択されるまで待機する。車載器20が何れかの支障が選択されたと判定した場合(ステップS24:YES)、ステップS25に進む。
【0084】
ステップS25において、車載器20は、選択された支障をセンタサーバ30に送信する。
【0085】
一方、ステップS26において、センタサーバ30は、受信した支障に対応する回避地点を選定する。
【0086】
ステップS27において、センタサーバ30は、選定した回避地点を回避した、目的地までのルートを決定する。
【0087】
ステップS28において、センタサーバ30は、決定したルートを車載器20に送信する。
【0088】
一方、ステップS29において、車載器20は、予め定められたフォーマットに従うルート決定画面をモニタ25に表示する。
【0089】
図9に示すように、本実施形態に係るルート決定画面は、車両12の現在位置から、決定した目的地までのルートが表示される。
【0090】
(第1の実施形態のまとめ)
以上、本実施形態のナビゲーションシステム10によれば、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向を事前に知ることができる。
【0091】
ここで、本実施形態のセンタサーバ30では、回避地点を選定し、回避地点を回避するルートを決定する。これにより、回避地点を回避するルートを事前に知ることができる。
【0092】
また、本実施形態のナビゲーションシステム10は、センタサーバ30と、センタサーバ30に通信により接続される複数の車両12と、を備えている。これにより、1台の車両から収集された撮像画像を基に目的地までのルートを決定する場合に比較して、走行ルート上のリストや推奨地点、道路状況の傾向をより高精度に予測することができる。
【0093】
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、センタサーバ30が回避地点を回避した目的地までのルートを決定していた。第2の実施形態では、センタサーバ30が車両12の走行を推奨する推奨地点を経由する目的地までのルートを決定する。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。なお、第1の実施形態とハードウェアの構成は同じであるため、説明は割愛する。
【0094】
本実施形態のナビゲーションシステム10における処理の流れを、図10を用いて説明する。なお、図10のステップS51からステップS55は、図6のステップS1からステップS5と同一の処理であるため、説明は割愛する。
【0095】
図10のステップS56において、センタサーバ30は、収集した撮像画像及び操作情報を基に、当該撮像画像に対応する車両12の位置において、車両12の走行中に生じ得るメリットを解析する。なお、センタサーバ30は、収集した撮像画像又は操作情報を基に、当該撮像画像に対応する車両12の位置において、車両12の走行中に生じ得るメリットを解析してもよい。以下では、車両12の走行中に生じ得るメリットを、単に「メリット」ともいう。例えば、センタサーバ30が、車両12の前方に他の車両12が映っていない撮像画像を収集し、かつ当該撮像画像に対応する操作情報として40km/h以上の車速を収集した場合、解析部310は、メリットが「スムーズな運転ができること」であると解析する。
【0096】
また、図10のステップS57からステップS70は、図6のステップS7からステップS20と同一の処理であるため、説明は割愛する。
【0097】
ステップS71において、センタサーバ30は、設定した目的地までのルートにおいて生じ得る全てのメリットを収集する。具体的には、センタサーバ30は、地図データ130を読み出し、設定した目的地までのルートを全て収集する。そして、センタサーバ30は、集約データ群110から道路情報を読み出し、決定したルートにおいて生じ得るメリットを全て収集する。
【0098】
ステップS72において、センタサーバ30は、収集したメリットを車載器20に送信する。
【0099】
一方、ステップS73において、車載器20は、予め定められたフォーマットに従うメリット選択画面をモニタ25に表示する。
【0100】
図11に示すように、本実施形態に係るメリット選択画面は、最も享受したいメリットの選択を促すメッセージと、設定した目的地までのルートにおいて生じ得る全てのメリットが表示される。図11に示す例では、生じ得るメリットとして、スムーズな運転ができること、山が見えること、海が見えること、及び路上駐車が少ないことがメリット選択画面に表示されている。
【0101】
ステップS74において、車載器20は、メリット選択画面から入力スイッチ24を介して、何れかのメリットが選択されるまで待機する。車載器20が何れかのメリットが選択されたと判定した場合(ステップS74:YES)、ステップS75に進む。
【0102】
ステップS75において、車載器20は、選択されたメリットをセンタサーバ30に送信する。
【0103】
一方、ステップS76において、センタサーバ30は、受信したメリットが生じ得る地点、言い換えると車両12の走行を推奨する推奨地点を選定する。
【0104】
ステップS77において、センタサーバ30は、選定した推奨地点を経由した、目的地までのルートを決定する。
【0105】
図10のステップS78及びステップS79は、図6のステップS28及びステップS29と同一の処理であるため、説明は割愛する。
【0106】
なお、センタサーバ30は、乗員の体調が優れないことを検知した場合、又は車両12が出発してから予め定められた時間(例えば、2時間)経過した場合等は、車両12がすでに目的地へ向かって走行している場合であっても、レストランやコンビニエンスストアなどの推奨地点を新たに選定し、当該新たに選定した推奨地点を経由するルートを決定してもよい。
【0107】
[第3の実施形態]
第1の実施形態では、センタサーバ30が撮像画像及び操作情報を基に、当該撮像画像に対応する車両12の位置において、車両12の走行中に生じ得る支障を解析していた。第3の実施形態では、車載器20が撮像画像及び操作情報を基に、当該撮像画像に対応する車両12の位置において、車両12の走行中に生じ得る支障を解析する。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。なお、第1の実施形態とハードウェアの構成は同じであるため、説明は割愛する。
【0108】
本実施形態のナビゲーションシステム10における処理の流れを、図12を用いて説明する。なお、図12のステップS101からステップS103は、図6のステップS1からステップS3と同一の処理であるため、説明は割愛する。
【0109】
図12のステップS104において、車載器20は、撮像画像及び操作情報を基に、当該撮像画像に対応する車両12の位置において、車両12の走行中に生じ得る支障を解析する。
【0110】
ステップS105において、車載器20は、ステップS104における解析結果から、撮像された撮像画像に対応する車両12の位置において、支障が生じ得るか否かを判定する。車載器20は、解析結果から支障が生じ得ると判定した場合(ステップS105:YES)、ステップS106に進む。一方、車載器20は、解析結果から支障が生じ得ないと判定した場合(ステップS105:NO)、ステップS109に進む。
【0111】
ステップS106において、車載器20は、撮像画像、当該撮像画像に対応する車両12の位置、及び解析した支障をセンタサーバ30に送信する。
【0112】
一方、ステップS107において、センタサーバ30は、複数の車載器20から送信された撮像画像、当該撮像画像に対応する車両12の位置、及び解析した支障を集約データ群110に収集する。
【0113】
図12のステップS108からステップS129は、図6のステップS7からステップS29と同一の処理であるため、説明は割愛する。
【0114】
[備考]
上記実施形態のセンタサーバ30は、車両12の乗員が、SNSに投稿した履歴に基づいて、目的地の候補を設定していた。しかし、この例に限られない。例えば、センタサーバ30は、車両12に乗った目的(例えば、仕事、又は趣味など)を予め乗員から取得し、当該目的に応じて目的地の候補を設定してもよい。また、センタサーバ30は、車両12の種類に応じて目的地の候補を設定してもよい。例えば、車両12がファミリーカーである場合、子供が乗っている可能性があるため、目的地の候補として遊園地を設定する。あるいは、センタサーバ30は、車両12の種類に応じて回避地点又は推奨地点を選定してもよい。
【0115】
なお、上記実施形態でCPU20A、30Aがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した各種処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、上記各種処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
【0116】
また、上記実施形態では、処理プログラム100がストレージ30Dに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【0117】
上記実施形態で説明した処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【0118】
その他、上記実施形態で説明した車両12、センタサーバ30、及びSNSサーバ50の各々の構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
【符号の説明】
【0119】
10 ナビゲーションシステム
12 車両
27 カメラ(撮影装置)
30 センタサーバ(ナビゲーション装置)
100 処理プログラム(ナビゲーションプログラム)
300 収集部
330 設定部
340 決定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12