(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】無線装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20240910BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240910BHJP
H04B 1/7143 20110101ALI20240910BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W72/1268
H04B1/7143
(21)【出願番号】P 2022580013
(86)(22)【出願日】2020-06-24
(86)【国際出願番号】 CN2020098232
(87)【国際公開番号】W WO2021258365
(87)【国際公開日】2021-12-30
【審査請求日】2023-06-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】リアン リン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【審査官】松原 徳久
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/097658(WO,A1)
【文献】特表2018-508159(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0105155(US,A1)
【文献】特表2017-517967(JP,A)
【文献】Apple Inc.,Remaining issues on PUSCH enhancements[online],3GPP TSG RAN WG1 #100_e R1-2000856,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100_e/Docs/R1-2000856.zip>,2020年02月15日
【文献】ZTE,PUSCH enhancements for NR URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1-1908237,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1908237.zip>,2019年08月17日
【文献】CATT,Clarification on PUSCH frequency hopping[online],3GPP TSG RAN WG1 #100b_e R1-2002063,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100b_e/Docs/R1-2002063.zip>,2020年04月11日
【文献】Huawei, HiSilicon,Addition of serving cell ID and BWP Id in references to NZP-CSI-RS-Resource[online],3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1807990,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1807990.zip>,2018年05月11日
【文献】Huawei, HiSilicon,Long duration PUCCH structure[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1706953,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1706953.zip>,2017年05月08日
【文献】CMCC,Discussion on remaining issues for semi-static DL-UL assignment[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800545,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800545.zip>,2018年01月13日
【文献】Samsung,PUSCH enhancement for URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1901068,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1901/Docs/R1-1901068.zip>,2019年01月11日
【文献】vivo,Layer 1 enhancements for URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1810395,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810395.zip>,2018年09月29日
【文献】CATT,Corrections to DL/UL scheduling and HARQ management[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808380,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808380.zip>,2018年08月11日
【文献】InterDigital Inc.,Simulation assumptions for FR2 UL[online],3GPP TSG RAN WG1 #101-e R1-2004305,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_101-e/Docs/R1-2004305.zip>,2020年05月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B1/69-1/719
7/24- 7/26
H04J1/00-1/20
4/00-13/22
99/00
H04L5/00-5/12
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スロット間周波数ホッピングのための第1のスロット数を示す第1の情報
を受信する受信部と、
無線フレーム内の現在のスロット内の開始リソースブロックを決定する処理部を備
え、
前記処理部は、前記無線フレーム内の前記現在のスロット内の前記開始リソースブロックを、下記の式に基づいて決定し、
RB
offset
は、2つの周波数ホップの間の周波数オフセットを示し、
RB
start
は、bandwidth part (BWP)内の前記開始リソースブロックを示し、
N
BWP
size
は、initial uplink BWP内の物理リソースブロックの数を示し、
n’は、前記無線フレーム内の前記現在のスロット番号を示し、
Rは、前記第1のスロット数を示す
無線装置。
【請求項2】
所定のウィンドウ内において、第1のスロット内の第1の上りチャネルは、第2のスロット内の第2の上りチャネルから推定できる
請求項1に記載の無線装置。
【請求項3】
前記所定のウィンドウの長さは、前記第1のスロット数に対応する
請求項2に記載の無線装置。
【請求項4】
前記スロット間周波数ホッピングは、複数のスロットにおけるPhysical Uplink Shared CHannel (PUSCH) repetitionのために使用される
請求項1に記載の無線装置。
【請求項5】
スロット間周波数ホッピングのための第1のスロット数を示す第1の情報
を受信し、
無線フレーム内の現在のスロット内の開始リソースブロックを
下記の式に基づいて決定し、
RB
offset
は、2つの周波数ホップの間の周波数オフセットを示し、
RB
start
は、bandwidth part (BWP)内の前記開始リソースブロックを示し、
N
BWP
size
は、initial uplink BWP内の物理リソースブロックの数を示し、
n’は、前記無線フレーム内の前記現在のスロット番号を示し、
Rは、前記第1のスロット数を示す
無線装置の方法。
【請求項6】
所定のウィンドウ内において、第1のスロット内の第1の上りチャネルは、第2のスロット内の第2の上りチャネルから推定できる
請求項
5に記載の無線装置の方法。
【請求項7】
前記所定のウィンドウの長さは、前記第1のスロット数に対応する
請求項
6に記載の無線装置の方法。
【請求項8】
前記スロット間周波数ホッピングは、複数のスロットにおけるPhysical Uplink Shared CHannel (PUSCH) repetitionのために使用される
請求項
5に記載の無線装置の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として、電気通信の分野に関するものであり、特に通信方法、通信装置及び通信用のコンピュータ可読媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信システムの発展に伴い、ますます多くの技術が提案されている。周波数ホッピングとは、大きなスペクトル帯域を占有する多くの周波数の間でキャリア周波数を高速に変化させることにより、ラジオ信号を送信する方法である。これらの変化は、送信機および受信機の両方に知られているコードにより制御される。周波数ホッピングは、干渉を避け、盗聴を防ぐために使われる。周波数ホッピングシステムにおいて、送信機は、特定のホッピングパターンに従ってキャリア周波数を変化させる。その利点は、信号が各ホップの期間に異なるチャネルおよび異なる組の干渉信号に遭遇することである。これにより、フェージングや特定の干渉物により特定の周波数で通信が失敗する問題を回避することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、通信用の解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、端末装置が提供される。この端末装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと一緒に、前記端末装置に、少なくとも1つの周波数ホッピングモードのための設定情報をネットワーク装置から受信することであって、前記設定情報が、前記少なくとも1つの周波数ホッピングモードにおける2つの周波数ホップの間の一組の周波数オフセット候補を示すことと、前記設定情報に基づいて、ターゲット周波数ホッピングモードのための複数の周波数ホッピング位置を決定することとを含む動作を実行させるように構成されている。
【0005】
第2の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサと一緒に、前記ネットワーク装置に、少なくとも1つの周波数ホッピングモードのための設定情報を生成することであって、前記設定情報が、前記少なくとも1つの周波数ホッピングモードにおける2つの周波数ホップの間の一組の周波数オフセット候補を示すことと、前記設定情報を端末装置に送信することとを含む動作を実行させるように構成されている。
【0006】
第3の態様において、方法が提供される。この方法は、少なくとも1つの周波数ホッピングモードのための設定情報を端末装置においてネットワーク装置から受信することであって、前記設定情報が、前記少なくとも1つの周波数ホッピングモードにおける2つの周波数ホップの間の一組の周波数オフセット候補を示すことと、前記設定情報に基づいて、ターゲット周波数ホッピングモードのための複数の周波数ホッピング位置を決定することとを含む。
【0007】
第4の態様において、方法が提供される。この方法は、少なくとも1つの周波数ホッピングモードのための設定情報をネットワーク装置において生成することであって、前記設定情報が、前記少なくとも1つの周波数ホッピングモードにおける2つの周波数ホップの間の一組の周波数オフセット候補を示すことと、前記設定情報を端末装置に送信することとを含む。
【0008】
第5の態様において、装置が提供される。この装置は、少なくとも1つの周波数ホッピングモードのための設定情報を端末装置においてネットワーク装置から受信するように構成された装置と、前記設定情報に基づいて、ターゲット周波数ホッピングモードのための複数の周波数ホッピング位置を決定するように構成された装置とを備え、前記設定情報が、前記少なくとも1つの周波数ホッピングモードにおける2つの周波数ホップの間の一組の周波数オフセット候補を示す。
【0009】
第6の態様において、装置が提供される。この装置は、少なくとも1つの周波数ホッピングモードのための設定情報をネットワーク装置において生成するように構成された装置と、前記設定情報を端末装置に送信するように構成された装置とを備え、前記設定情報が、前記少なくとも1つの周波数ホッピングモードにおける2つの周波数ホップの間の一組の周波数オフセット候補を示す。
【0010】
第7の態様において、コンピュータ可読媒体が提供される。このコンピュータ可読媒体は、装置に上記第3の態様および第4の態様のうちの少なくとも一つにかかる方法を実行させるためのプログラム指令を含む。
【0011】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことが理解されるべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0013】
【
図1】本開示の例示的な実施形態を実施可能な例示的な通信環境を示す図である。
【0014】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる端末装置を計数するためのシグナリングフローを示す図である。
【0015】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかる周波数ホッピングパターンの模式ブロックを示す図である。
【0016】
【
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかるインターレースリソース割当の模式ブロックを示す図である。
【0017】
【
図5】本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、端末装置において実現される方法のフローチャートを示す図である。
【0018】
【
図6】本開示のいくつかの他の例示的な実施形態にかかる、ネットワーク装置において実現される方法のフローチャートを示す図である。
【0019】
【
図7】本開示の例示的な実施形態を実現するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0020】
図中、同一又は類似の参照符号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆しないことが理解されるべきである。本文で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0022】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0023】
本文で使用される「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信可能なセルまたはカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeBまたはNB)、進化型ノードB(eNodeBまたはeNB)、New RadioアクセスのノードB(gNB)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノード、衛星ネットワーク装置、航空機ネットワーク装置などを含むが、これらに限定されない。以下、説明のために、ネットワーク装置の例として、eNBを参照していくつかの例示的な実施形態を説明する。
【0024】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されない、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。以下の説明では、用語「端末装置」、「通信装置」、「端末」、「ユーザ装置」及び「UE」は、互換的に使用することができる。
【0025】
本明細書で説明される通信は、New Radioアクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、cdma2000、及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠することができる。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行することができる。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.85G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。本文で説明される技術は、上述の無線ネットワーク及びラジオ技術、並びに他の無線ネットワーク及びラジオ技術に使用することができる。
【0026】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。「もう1つの実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指すことができる。その他の明示的及び暗黙的な定義は以下に含まれることがある。
【0027】
いくつかの例において、値、プロシージャ、または装置は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと呼ばれる。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことは、理解されるべきである。
【0028】
上述したように、周波数ホッピング技術が導入されている。周波数ホッピングはカバレッジ強化に有利であるので、強化ホッピングが導入された。カバレッジ強化のための解決策の1つは送信ダイバーシティを増やすことであり、周波数ホッピングは周波数ダイバーシティを提供することができる。したがって、強化された周波数ホッピングは、カバレッジを強化するのに有利である。アップリンク周波数ホッピングは、New Radio(NR)システムにおいて、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)および物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に使用される。
【0029】
周波数ホッピングは、スロット内ホッピングとスロット間ホッピングを含むことができる。スロット間ホッピングは、PUSCH/PUCCHの繰り返し/マルチスロットスケジューリングと共に使用される。ホッピングは2つの開始リソースブロック(RB)を有し、第1(偶数)のホッピングは第1の開始RBを使用し、第2(奇数)のホッピングは第2の開始RBを使用する。第1の開始RBは、ダウンリンク制御情報内の周波数リソース割当により基準として示され、第2の開始RBは、第1の開始RBにオフセットを加えたものである。このオフセットは、RRCにより設定される最大4つの候補のうち、DCIにより示される。さらに、無許可帯域上でのNRオペレーションのために、インターレースリソース割当が既にNRに導入されている。
【0030】
本開示の実施形態によれば、ネットワーク装置は、1つまたは複数の周波数ホッピングモードの設定情報を端末装置に送信する。端末装置は、どの周波数ホッピングモードを使用するかを決定するとともに、該設定情報に基づいて複数の周波数ホッピング位置を決定する。このようにして、より多くの周波数ホッピング位置を有することができ、それによって、より大きな周波数ダイバーシティ利得とカバレッジ強化の利点が実現される。さらに、周波数ホッピング周波数は、より柔軟に設定される。
【0031】
図1は本開示の実施形態を実施可能な通信環境100の模式図である。通信ネットワークの一部である通信システム100は、まとめて「端末装置110」と称することができる端末装置110-1と、端末装置110-2と、…、端末装置110-Nとを備える。通信環境100は、第1の装置210と通信可能なネットワーク装置120をさらに備える。
【0032】
通信環境100は、任意の適切な数の装置とセルを備えることができる。通信環境100において、端末装置110とネットワーク装置120は互いにデータ及び制御情報を通信することが可能である。ネットワーク装置2120は、互いに情報を交換することもできる。
【0033】
図1に示されるネットワーク装置とセル及びそれらの接続の数は、説明の目的でのみ与えられ、いかなる制限も暗示されていないことを理解されたい。環境100は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切な数の装置及びネットワークを備えることができる。
【0034】
通信環境100における通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)及び第5世代(5G)などのセルラー通信プロトコル、米国電気電子学会(IEEE:Institute for Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線ローカルエリアネットワーク通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むが、これらに限定されない任意の適切な通信プロトコルに従って実現することができる。さらに、通信は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割デュプレクサ(FDD)、時分割デュプレクサ(TDD)、マルチ入力マルチ出力(MIMO)、直交周波数分割多重(OFDM)、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)および/または現在知られている、又は将来開発される任意の他の技術を含むが、これらに限定されない任意の適切な無線通信技術を利用することができる。
【0035】
以下、添付図面を参照して、本開示の例示的な実施形態について詳細に説明する。これから、
図2を参照するが、
図2は本開示の例示的な実施形態にかかる、周波数ホッピングのためのシグナリングフロー200を示す。説明のために、
図1を参照してシグナリングフロー200を説明する。説明のためのみに、シグナリングフロー200には、端末装置110-1とネットワーク装置120が関与することができる。
【0036】
ネットワーク装置120は、1つまたは複数の周波数ホッピングモードのために設定情報を生成(2005)する。いくつかの実施形態において、設定情報は、周波数ホッピングのための開始RBを示すことができる。設定情報はまた、2つの周波数ホップの間の1つまたは複数の周波数オフセットを示す。このようにして、周波数ダイバーシティが増やされ、それによって強化カバレッジが改善される。
【0037】
例示的な実施形態において、設定情報は、第1の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、2つの周波数ホップの間の初期周波数オフセットを示すことができる。例えば、スロット間ホッピングの場合、設定情報は、下式に基づいて決定される開始RBを示すことができる。
【数1】
ここで、
であり、Mは周波数ホップ数を表し、RB
offsetは2つの周波数ホップの間の初期周波数オフセットを表し、RB
startは帯域幅パート(BWP)内の開始RBを表し、n
s
μはラジオフレーム内の現在のスロット数であり、N
BWP
sizeは初期アップリンクBWP内の物理リソースブロック(PRB)の数を表し、mは初期周波数オフセットの倍数値を表す。パラメータMは、後述するネットワーク装置120により設定されることができる。
【0038】
代替としてまたは追加として、繰り返しの間ホッピングの場合、設定情報は、下式に基づいて決定される開始RBを示すことができる。
【数2】
ここで、m=n mod Mであり、Mは周波数ホップ数を表し、RB
offsetは2つの周波数ホップの間の初期周波数オフセットを表し、RB
startは帯域幅パート(BWP)内の開始RBを表し、nはn番目の周波数ホッピングであり、N
BWP
sizeは初期アップリンクBWP内の物理リソースブロック(PRB)の数を表し、mは初期周波数オフセットの倍数値を表す。パラメータMは、後述するネットワーク装置120により設定されることができる。このようにして、本願の実施形態は容易に実現される。さらに、より少ない無線リソース制御(RRC)シグナリングを必要とする。また、周波数ホッピングを設定するための柔軟性も提供する。説明のためのみに、パラメータnは、第1の周波数ホッピングモードにおけるn番目の周波数ホッピングを表し、パラメータ「n’」は、第2と第3の周波数ホッピングモードにおいて使用される。パラメータ「n」の具体的な定義は後述することができる。
【0039】
もう一つの実施形態において、設定情報は、第2の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、複数の周波数オフセットリストを示すことができる。例えば、設定情報は、「SEQUENCE (SIZE (1..4)) OF frequencyHoppingOffset-r17」を表すパラメータ「frequencyHoppingOffsetLists-r17」を含むことができる。パラメータ「frequencyHoppingOffset-r17」は、「SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofHopping)) OF INTEGER (1.. maxNrofPhysicalResourceBlocks-1)」として表すことができる。例えば、設定情報は、下式に基づいて決定される開始RBを示すことができる。
【数3】
ここで、k=n’mod Kであり、Kは、frequencyHoppingOffsetLists-r17中のダウンリンク制御情報により示すことのできるfrequencyHoppingOffset-r17のサイズを表し、RB
offset(k)は2つの周波数ホップの間の周波数オフセットを表し、RB
startは帯域幅パート(BWP)内の開始RBを表し、kはk番目の周波数ホッピングであり、N
BWP
sizeは初期アップリンクBWP内の物理リソースブロック(PRB)の数を表し、n’はラジオフレーム内の現在のスロット数である。これにより、周波数ホッピングをより柔軟に設定することができる。
【0040】
もう一つの実施形態において、設定情報は、第3の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、周波数オフセットリストを示すことができる。例えば、設定情報は、「SEQUENCE (SIZE (1..4)) OF INTEGER (1.. maxNrofPhysicalResourceBlocks-1)」を表すパラメータ「frequencyHoppingOffsetLists」を含むことができる。例えば、設定情報は、下式に基づいて決定される開始RBを示すことができる。
【数4】
ここで、k=n’mod Kであり、Kは、frequencyHoppingOffsetListの数に1を加えたものであり、RB
offset(k)は2つの周波数ホップの間の周波数オフセットを表し、RB
startは帯域幅パート(BWP)内の開始RBを表し、RB
offset(k)はfrequencyHoppingOffsetList内のk番目の数であり、N
BWP
sizeは初期アップリンクBWP内の物理リソースブロック(PRB)の数を表し、n’はラジオフレーム内の現在のスロット数である。このようにして、RRCシグナリングを保存することができる。
【0041】
ネットワーク装置120は、端末装置110-1に設定情報を送信(2010)する。例えば、設定情報は、RRCシグナリングを介して送信することができる。注意すべきは、この設計情報は任意の適切なシグナリング、例えばRRC、MAC、CE、DCIを介して送信できることである。
【0042】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、制御情報を端末装置110-1に送信(2015)することができる。いくつかの実施形態において、制御情報は、端末装置110-1により使用すべきターゲット周波数ホッピングモードを示すために、明示的な指示(「第1の指示」と呼ばれる)を含むことができる。例えば、制御情報内の1つまたは複数のビットを使用して、ターゲット周波数ホッピングモードを示すことができる。代替として、制御情報は、代替としてまたは追加として、一組の周波数オフセット候補に関する第2の指示を含むことができる。例えば、第1の周波数ホッピングモードの場合、第2の指示は、初期周波数オフセットの倍数値を示すことができる。代替として、第2の周波数ホッピングモードにおいて、第2の指示は、複数の周波数オフセットリストのうちどの周波数オフセットリストを使用するかを示す一つのビットを含むことができる。代替として、制御情報は、ターゲット周波数ホッピングモードを示す暗黙的な指示を含むことができる。例えば、制御情報が初期周波数オフセットの倍数値を示す場合、第1の周波数ホッピングモードを使用することを暗黙的に示すことができる。代替として、制御情報が、複数の周波数オフセットリストうちのどの周波数オフセットリストを使用するかを示す一つのビットを含む場合、第2の周波数ホッピングモードを使用することを暗黙的に示すことができる。
【0043】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、1つまたは複数の周波数ホッピングモードの中からターゲット周波数ホッピングモードを決定(2020)することができる。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、制御情報に基づいてターゲット周波数ホッピングモードを決定することができる。代替として、制御情報なしにターゲット周波数ホッピングモードを決定してもよい。例えば、設定情報内の予約ビットフィールドが「11」を示す場合、端末装置110-1は、第3の周波数ホッピングモードがトリガされると決定することができる。
【0044】
端末装置110-1は、この設定情報に基づいて、ターゲット周波数ホッピングモードのための複数の周波数ホッピング位置を決定(2025)する。例えば、例示的な実施形態において、設定情報は、第1の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。上述した式(1)および式(2)における周波数ホップ数を表すパラメータMは、ネットワーク装置120により設定されてもよい。いくつかの実施形態において、パラメータMは、3、4、6または8のような任意の適切な指定された数であってもよい。代替としてまたは追加として、制御情報が初期周波数オフセットの倍数値である場合、該複数の周波数ホッピング位置は、初期周波数オフセット(例えば、上記式(1)および式(2)内のRBoffset)、倍数値(例えば、上記式(1)および式(2)内のm)、および開始リソースブロックに基づいて決定されてもよい。例えば、式(1)または式(2)を用いて、該複数の周波数ホッピング位置を得ることができる。
【0045】
別の実施形態において、設定情報は、第2の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、端末装置110-1は、第2の指示に基づいて、周波数ホッピングオフセットのターゲットリストを選択し、周波数ホッピングオフセットの該ターゲットリストと開始リソースブロックとに基づいて、該複数の周波数ホッピング位置を決定することができる。説明のために、複数の周波数オフセットリストは{{0,50},{0,20,40,60}}であってもよい。第2の指示が「0」を示すことができる場合、周波数ホッピングオフセットのターゲットリスト{0,50}が選択される。したがって、該複数の周波数ホッピング位置は、開始RB、開始RB+50とすることができる。
【0046】
代替として、第2の指示が「1」を示すことができる場合、周波数ホッピングオフセットのターゲットリスト{0,20,40,60}が選択される。第2の指示は、任意の適切なビット値を示すことができることに留意されたい。したがって、該複数の周波数ホッピング位置は、開始RB、開始RB+20、開始RB+40、および開始RB+60とすることができる。
【0047】
もう一つの実施形態において、設定情報は、第3の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、周波数オフセットリストを示すことができる。説明のために、周波数オフセットリストは{0,20,40,60}であってもよい。したがって、該複数の周波数ホッピング位置は、開始RB、開始RB+20、開始RB+40、および開始RB+60とすることができる。
【0048】
ネットワーク装置は、繰り返し周波数ホッピングパターンに関する設定を端末装置110-1に送信(2030)することができる。例えば、この設定は、設定可能な数「R」を示すことができる。該設定可能な数Rは、スロット内のチャネルがR個のタイムスロットのうちの別のスロット内のチャネルから推測されることができることを示すために使用することができる。代替として、該設定可能な数Rは、R個のスロット内のホッピングパターンが同じ開始RBであり、各R個のスロットについてホッピングが同じであることを示すために使用されてもよい。該設定は、RRCによりR値のリストを示すことができる。
【0049】
ネットワーク装置120はまた、1回の繰り返しのためのスロット数および2回の繰り返しの間の別の周波数オフセットを示す制御情報を送信(2035)することができる。例えば、スロットの数は、R値リスト内の特定のRであってもよい。該特定のRはDCIにより示すことができる。端末装置110-1は、スロットの数、該別の周波数オフセットおよび該設定に基づいて、該繰り返し周波数ホッピングパターンを決定(2040)することができる。このようにして、スロット間チャネル推定を実現することができるため、復調性能を向上させることができる。例えば、開始RBは、下式に基づいて決定することができる。
【数5】
ここで、RB
offsetは2つの周波数ホップの間の周波数オフセットを表し、RB
startは帯域幅パート(BWP)内の開始RBを表し、N
BWP
sizeは初期アップリンクBWP内の物理リソースブロック(PRB)の数を表し、n’はラジオフレーム内の現在のスロット数である。
【0050】
例えば、DCIにより示される該別の周波数オフセットが50であり且つRが3である場合、1回の繰り返しのためのスロットの数(例えば、320と示される)は3である。
図5に示されるように、2つの繰り返しの間の周波数オフセット(例えば310と示される)は50である。説明のためだけに、
図3に示すように、開始RBは、初期開始RB、初期開始RB、初期開始RB+50、初期開始RB+50、初期開始RB+50、初期開始RB、初期開始RB、及び初期開始RBであってもよい。
【0051】
代替として、開始RBは、下式に基づいて決定することができる。
【数6】
ここで、m=FLOOR(n’/R)mod Mであり、RB
offsetは2つの周波数ホップの間の初期周波数オフセットを表し、RB
startは帯域幅パート(BWP)内の開始RBを表し、n’はラジオフレーム内の現在のスロット数であり、N
BWP
sizeは初期アップリンクBWP内の物理リソースブロック(PRB)の数を表し、mは初期周波数オフセットの倍数値を表し、n’はラジオフレーム内の現在のスロット数である。
【0052】
同様に、上記式(3)と式(4)は、このシナリオにおいても適用可能である。すなわち、上記式(3)と式(4)に基づいて開始RBを決定することができる。例えば、上記式(3)と式(4)内のパラメータkを「k=FLOOR(n’/R)mod K」として定義することができる。
【0053】
いくつかの実施形態において、インターレース数が固定されている場合、すなわち、15KHzのための10個のインターレースと30KHzのための5個のインターレースの場合、1つのインターレース内のRBが多すぎるため、カバレッジを強化する好ましいシナリオではない。カバレッジ強化においてインターレースリソース割当を利用するためには、より多くのインターレース(1つのインターレース内でより少ないRB)が必要である。インターレース数は、専用RRCまたはブロードキャストRRCにより設定することができる。もう一つの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120は、リソース割当のタイプとインターレース数とを示すリソース割当情報を送信(2045)することができる。例えば、動的切替のビットフィールドはCEIL(log2(NRB
UL×(NRB
UL+1)/2))+1である。最上位有効ビットは、リソース割当のタイプを示すものである。タイプがインターレース割当である場合、CEIL(log2(NINTERLACE
UL×(NINTERLACE
UL+1)/2)ビットのうちの最下位有効ビット(LSB)は周波数領域リソース割当を提供し、ここで、NINTERLACE
ULはインターレース数である。タイプが連続割当である場合、CEIL(log2(NRB
UL×(NRB
UL+1)/2)ビットのうちの最下位有効ビット(LSB)は周波数領域リソース割当を提供し、ここで、NRB
ULはアップリンク帯域幅パート内のインターレース数である。
【0054】
端末装置110-1は、リソース割当のタイプとインターレース数とに基づいて、割当リソースを決定(2050)することができる。
図4に示すように、1つのインターレース内のRB数が3である場合、決定されるリソース割当は410として示され、1つのインターレースのRB数が5である場合、決定されるリソース割当は420として示されている。
【0055】
図5は、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、端末装置110において実装される例示的な方法500のフローチャートを示す。説明のために、端末装置110-1の視点から方法500を説明する。
【0056】
ブロック510において、端末装置110-1は、ネットワーク装置120から設定情報を受信する。例えば、設定情報は、RRCシグナリングを介して送信することができる。注意すべきは、この設定情報は任意の適切なシグナリングを介して送信できることである。
【0057】
いくつかの実施形態において、設定情報は、周波数ホッピングのための開始RBを示すことができる。設定情報はまた、2つの周波数ホップの間の1つまたは複数の周波数オフセットを示す。このようにして、周波数ダイバーシティが増やされ、それによって強化カバレッジが改善される。
【0058】
例示的な実施形態において、設定情報は、第1の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、2つの周波数ホップの間の初期周波数オフセットを示すことができる。
【0059】
もう一つの実施形態において、設定情報は、第2の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、複数の周波数オフセットリストを示すことができる。例えば、設定情報は、「SEQUENCE (SIZE (1..4)) OF frequencyHoppingOffset-r17」を表すパラメータ「frequencyHoppingOffsetLists-r17」を含むことができる。パラメータ「frequencyHoppingOffset-r17」は、「SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofHopping)) OF INTEGER (1.. maxNrofPhysicalResourceBlocks-1)」として表すことができる。
【0060】
もう一つの実施形態において、設定情報は、第3の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、周波数オフセットリストを示すことができる。例えば、設定情報は、「SEQUENCE (SIZE (1..4)) OF INTEGER (1.. maxNrofPhysicalResourceBlocks-1)」を表すパラメータ「frequencyHoppingOffsetLists」を含むことができる。
【0061】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、ネットワーク装置120から制御情報を受信することができる。いくつかの実施形態において、制御情報は、端末装置110-1により使用すべきターゲット周波数ホッピングモードを示すために、明示的な指示(「第1の指示」と呼ばれる)を含むことができる。例えば、制御情報内の1つまたは複数のビットを使用して、ターゲット周波数ホッピングモードを示すことができる。代替として、制御情報は、代替としてまたは追加として、一組の周波数オフセット候補に関する第2の指示を含むことができる。例えば、第1の周波数ホッピングモードの場合、第2の指示は、初期周波数オフセットの倍数値を示すことができる。代替として、第2の周波数ホッピングモードにおいて、第2の指示は、複数の周波数オフセットリストのうちどの周波数オフセットリストを使用するかを示す一つのビットを含むことができる。代替として、制御情報は、ターゲット周波数ホッピングモードを示す暗黙的な指示を含むことができる。例えば、制御情報が初期周波数オフセットの倍数値を示す場合、第1の周波数ホッピングモードを使用することを暗黙的に示すことができる。代替として、制御情報が、複数の周波数オフセットリストうちのどの周波数オフセットリストを使用するかを示す一つのビットを含む場合、第2の周波数ホッピングモードを使用することを暗黙的に示すことができる。
【0062】
いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、1つまたは複数の周波数ホッピングモードの中からターゲット周波数ホッピングモードを決定することができる。いくつかの実施形態において、端末装置110-1は、制御情報に基づいてターゲット周波数ホッピングモードを決定することができる。代替として、制御情報なしにターゲット周波数ホッピングモードを決定してもよい。例えば、設定情報内の予約ビットフィールドが「11」を示す場合、端末装置110-1は、第3の周波数ホッピングモードがトリガされると決定することができる。
【0063】
ブロック520において、端末装置110-1は、この設定情報に基づいて、ターゲット周波数ホッピングモードのための複数の周波数ホッピング位置を決定する。例えば、例示的な実施形態において、設定情報は、第1の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。上述した式(1)および式(2)における周波数ホップ数を表すパラメータMは、ネットワーク装置120により設定されてもよい。いくつかの実施形態において、パラメータMは、3、4、6または8のような任意の適切な指定された数であってもよい。代替としてまたは追加として、制御情報が初期周波数オフセットの倍数値である場合、該複数の周波数ホッピング位置は、初期周波数オフセット(例えば、上記式(1)および式(2)内のRBoffset)、倍数値(例えば、上記式(1)および式(2)内のm)、および開始リソースブロックに基づいて決定されてもよい。例えば、式(1)または式(2)を用いて、該複数の周波数ホッピング位置を得ることができる。
【0064】
別の実施形態において、設定情報は、第2の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、端末装置110-1は、第2の指示に基づいて、周波数ホッピングオフセットのターゲットリストを選択し、周波数ホッピングオフセットの該ターゲットリストと開始リソースブロックとに基づいて、該複数の周波数ホッピング位置を決定することができる。説明のために、複数の周波数オフセットリストは{{0,50},{0,20,40,60}}であってもよい。第2の指示が「0」を示すことができる場合、周波数ホッピングオフセットのターゲットリスト{0,50}が選択される。したがって、該複数の周波数ホッピング位置は、開始RB、開始RB+50とすることができる。
【0065】
代替として、第2の指示が「1」を示すことができる場合、周波数ホッピングオフセットのターゲットリスト{0,20,40,60}が選択される。第2の指示は、任意の適切なビット値を示すことができることに留意されたい。したがって、該複数の周波数ホッピング位置は、開始RB、開始RB+20、開始RB+40、および開始RB+60とすることができる。
【0066】
もう一つの実施形態において、設定情報は、第3の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、周波数オフセットリストを示すことができる。説明のために、周波数オフセットリストは{0,20,40,60}であってもよい。したがって、該複数の周波数ホッピング位置は、開始RB、開始RB+20、開始RB+40、および開始RB+60とすることができる。
【0067】
端末装置110-1は、繰り返し周波数ホッピングパターンに関する設定をネットワーク装置120から受信することができる。例えば、この設定は、設定可能な数「R」を示すことができる。該設定可能な数Rは、スロット内のチャネルがR個のタイムスロットのうちの別のスロット内のチャネルから推測されることができることを示すために使用することができる。代替として、該設定可能な数Rは、R個のスロット内のホッピングパターンが同じ開始RBであり、各R個のスロットについてホッピングが同じであることを示すために使用されてもよい。該設定は、R値のリストを示すことができる。
【0068】
端末装置110-1はまた、1回の繰り返しのためのスロット数および2回の繰り返しの間の別の周波数オフセットを示す制御情報を受信することができる。例えば、スロットの数は、R値リスト内の特定のRであってもよい。端末装置110-1は、スロットの数、該別の周波数オフセットおよび該設定に基づいて、該繰り返し周波数ホッピングパターンを決定(2040)することができる。このようにして、スロット間チャネル推定を実現することができるため、復調性能を向上させることができる。
【0069】
もう一つの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120は、リソース割当のタイプとインターレース数とを示すリソース割当情報を送信することができる。例えば、動的切替のビットフィールドはCEIL(log2(NRB
UL×(NRB
UL+1)/2))+1である。最上位有効ビットは、リソース割当のタイプを示すものである。CEIL(log2(NINTERLACE
UL×(NINTERLACE
UL+1)/2)ビットのうちの最下位有効ビット(LSB)は周波数領域リソース割当を提供し、ここで、NINTERLACE
UL×はインターレース数である。端末装置110-1は、リソース割当のタイプとインターレース数とに基づいて、割当リソースを決定することができる。
【0070】
図6は、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかる、ネットワーク装置120において実装される例示的な方法600のフローチャートを示す。説明のために、ネットワーク装置120の視点から方法600を説明する。
【0071】
ブロック610において、ネットワーク装置120は、1つまたは複数の周波数ホッピングモードのために設定情報を生成する。いくつかの実施形態において、設定情報は、周波数ホッピングのための開始RBを示すことができる。設定情報はまた、2つの周波数ホップの間の1つまたは複数の周波数オフセットを示す。このようにして、周波数ダイバーシティが増やされ、それによって強化カバレッジが改善される。
【0072】
例示的な実施形態において、設定情報は、第1の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、2つの周波数ホップの間の初期周波数オフセットを示すことができる。
【0073】
もう一つの実施形態において、設定情報は、第2の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、複数の周波数オフセットリストを示すことができる。例えば、設定情報は、「SEQUENCE (SIZE (1..4)) OF frequencyHoppingOffset-r17」を表すパラメータ「frequencyHoppingOffsetLists-r17」を含むことができる。パラメータ「frequencyHoppingOffset-r17」は、「SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofHopping)) OF INTEGER (1.. maxNrofPhysicalResourceBlocks-1)」として表すことができる。
【0074】
もう一つの実施形態において、設定情報は、第3の周波数ホッピングモードのためのものであってもよい。この場合、設定情報は、周波数オフセットリストを示すことができる。例えば、設定情報は、「SEQUENCE (SIZE (1..4)) OF INTEGER (1.. maxNrofPhysicalResourceBlocks-1)」を表すパラメータ「frequencyHoppingOffsetLists」を含むことができる。
【0075】
ブロック520において、ネットワーク装置120は、端末装置110-1に設定情報を送信する。例えば、設定情報は、RRCシグナリングを介して送信することができる。注意すべきは、この設定情報は任意の適切なシグナリングを介して送信できることである。
【0076】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置120は、制御情報を端末装置110-1に送信することができる。いくつかの実施形態において、制御情報は、端末装置110-1により使用すべきターゲット周波数ホッピングモードを示すために、明示的な指示(「第1の指示」と呼ばれる)を含むことができる。例えば、制御情報内の1つまたは複数のビットを使用して、ターゲット周波数ホッピングモードを示すことができる。代替として、制御情報は、代替としてまたは追加として、一組の周波数オフセット候補に関する第2の指示を含むことができる。例えば、第1の周波数ホッピングモードの場合、第2の指示は、初期周波数オフセットの倍数値を示すことができる。代替として、第2の周波数ホッピングモードにおいて、第2の指示は、複数の周波数オフセットリストのうちどの周波数オフセットリストを使用するかを示す一つのビットを含むことができる。代替として、制御情報は、ターゲット周波数ホッピングモードを示す暗黙的な指示を含むことができる。例えば、制御情報が初期周波数オフセットの倍数値を示す場合、第1の周波数ホッピングモードを使用することを暗黙的に示すことができる。代替として、制御情報が、複数の周波数オフセットリストうちのどの周波数オフセットリストを使用するかを示す一つのビットを含む場合、第2の周波数ホッピングモードを使用することを暗黙的に示すことができる。
【0077】
ネットワーク装置は、繰り返し周波数ホッピングパターンに関する設定を端末装置110-1に送信することができる。例えば、この設定は、設定可能な数「R」を示すことができる。該設定可能な数Rは、スロット内のチャネルがR個のタイムスロットのうちの別のスロット内のチャネルから推測されることができることを示すために使用することができる。代替として、該設定可能な数Rは、R個のスロット内のホッピングパターンが同じ開始RBであり、各R個のスロットについてホッピングが同じであることを示すために使用されてもよい。該設定は、R値のリストを示すことができる。
【0078】
ネットワーク装置120はまた、1回の繰り返しのためのスロット数および2回の繰り返しの間の別の周波数オフセットを示す制御情報を送信することができる。例えば、スロットの数は、R値リスト内の特定のRであってもよい。端末装置110-1は、スロットの数、該別の周波数オフセットおよび該設定に基づいて、該繰り返し周波数ホッピングパターンを決定(2040)することができる。このようにして、スロット間チャネル推定を実現することができるため、復調性能を向上させることができる。
【0079】
もう一つの例示的な実施形態において、ネットワーク装置120は、リソース割当のタイプとインターレース数とを示すリソース割当情報を送信することができる。例えば、動的切替のビットフィールドはCEIL(log2(NRB
UL×(NRB
UL+1)/2))+1である。最上位有効ビットは、リソース割当のタイプを示すものである。CEIL(log2(NINTERLACE
UL×(NINTERLACE
UL+1)/2)ビットのうちの最下位有効ビット(LSB)は周波数領域リソース割当を提供し、ここで、NINTERLACE
ULはインターレース数である。
【0080】
図7は本開示の実施形態を実装するのに適した装置700の概略ブロック図である。装置700は、
図1に示す端末装置110及びネットワーク装置120の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置700は、端末装置110又はネットワーク装置120において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0081】
図示されるように、装置700は、プロセッサ710と、プロセッサ710に結合されたメモリ720と、プロセッサ710に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)740と、TX/RX 740に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ 720は、プログラム730の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 740は双方向通信に用いられる。TX/RX 740は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有することができる。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表すことができる。
【0082】
プログラム730は、
図2から
図6を参照して本文で説明したように、関連付けられるプロセッサ710により実行された場合、装置700が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム指令を含むと仮定する。本文の実施形態は、装置700のプロセッサ710により実行可能なコンピュータソフトウェアによって、又はハードウェアによって、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実現できる。プロセッサ710は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定することができる。さらに、プロセッサ710とメモリ720との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段750を形成することができる。
【0083】
メモリ720は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現することができる。装置700内には1つのメモリ720のみが示されているが、装置700内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ710は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含むことができる。装置700は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有することができる。
【0084】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現することができる。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、装置、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解されたい。
【0085】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図2から
図6の何れか一つを参照して上述したプロセスまたは方法を実行するために、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる指令などのコンピュータ実行可能な指令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割することができる。プログラムモジュールのマシンが実行可能な能指令は、ローカル又は分散型装置内で実行することができる。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体両方内に配置されていてもよい。
【0086】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング装置のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行することができる。
【0087】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装することができ、マシン可読媒体は、指令実行システム、装置、又は装置によって使用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体とすることができる。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含むことができる。
【0088】
なお、操作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0089】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。