(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】補正システム、補正装置、及び補正方法
(51)【国際特許分類】
G01D 5/353 20060101AFI20240910BHJP
G01K 11/32 20210101ALI20240910BHJP
G01H 9/00 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
G01D5/353 A
G01K11/32 A
G01H9/00 E
(21)【出願番号】P 2023504953
(86)(22)【出願日】2021-03-10
(86)【国際出願番号】 JP2021009497
(87)【国際公開番号】W WO2022190248
(87)【国際公開日】2022-09-15
【審査請求日】2023-08-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】岩野 忠行
【審査官】菅藤 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-27001(JP,A)
【文献】特開2008-51643(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109682321(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 5/353
G01K 11/32-11/324
G01H 9/00
G01B 11/16
G01L 1/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバから光信号を受信し、前記光信号からセンシングデータを取得する光ファイバセンシング装置と、
前記センシングデータに基づいて、分析対象を分析する
と共に、日時情報及び位置情報を含む第1関連情報を取得する分析装置と、
前記分析対象の絶対値を取得する
と共に、日時情報及び位置情報を含む第2関連情報を
取得する絶対値取得装置と、
前記第1関連情報及び前記第2関連情報の各々に含まれる前記日時情報及び前記位置情報が略一致する前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とのペアリングを行い、ペアリングされた前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とに基づいて、前記分析対象の分析結果の補正量を生成する補正量生成装置と、
前記
補正量に基づいて、
前記分析対象の分析結果を補正する補正装置と、
を備える、補正システム。
【請求項2】
前記分析対象の分析結果及び前記第1関連情報を記憶する第1データベースと、
前記分析対象の絶対値及び前記第2関連情報を記憶する第2データベースと、
前記分析対象の分析結果の補正量を記憶する第3データベースと、
をさらに備える、請求項
1に記載の補正システム。
【請求項3】
前記分析対象の補正後の分析結果を表示する表示装置
をさらに備える、請求項1
又は2に記載の補正システム。
【請求項4】
前記分析対象は、温度、振動量又は音量である、
請求項1から
3のいずれか1項に記載の補正システム。
【請求項5】
光ファイバから光信号を受信し、前記光信号からセンシングデータを取得する光ファイバセンシング部と、
前記センシングデータに基づいて、分析対象を分析する
と共に、日時情報及び位置情報を含む第1関連情報を取得する分析部と、
前記分析対象の絶対値を取得する
と共に、日時情報及び位置情報を含む第2関連情報を
取得する絶対値取得部と、
前記第1関連情報及び前記第2関連情報の各々に含まれる前記日時情報及び前記位置情報が略一致する前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とのペアリングを行い、ペアリングされた前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とに基づいて、前記分析対象の分析結果の補正量を生成する補正量生成部と、
前記
補正量に基づいて、
前記分析対象の分析結果を補正する補正部と、
を備える、補正装置。
【請求項6】
前記分析対象の分析結果及び前記第1関連情報を記憶する第1データベースと、
前記分析対象の絶対値及び前記第2関連情報を記憶する第2データベースと、
前記分析対象の分析結果の補正量を記憶する第3データベースと、
をさらに備える、請求項
5に記載の補正装置。
【請求項7】
前記分析対象の補正後の分析結果を表示する表示部
をさらに備える、請求項
5又は6に記載の補正装置。
【請求項8】
前記分析対象は、温度、振動量又は音量である、
請求項
5から
7のいずれか1項に記載の補正装置。
【請求項9】
補正装置が行う補正方法であって、
光ファイバから光信号を受信し、前記光信号からセンシングデータを取得するステップと、
前記センシングデータに基づいて、分析対象を分析する
と共に、日時情報及び位置情報を含む第1関連情報を取得する分析ステップと、
前記分析対象の絶対値を取得する
と共に、日時情報及び位置情報を含む第2関連情報を
取得する絶対値取得ステップと、
前記第1関連情報及び前記第2関連情報の各々に含まれる前記日時情報及び前記位置情報が略一致する前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とのペアリングを行い、ペアリングされた前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とに基づいて、前記分析対象の分析結果の補正量を生成する補正量生成ステップと、
前記
補正量に基づいて、
前記分析対象の分析結果を補正する補正ステップと、
を含む、補正方法。
【請求項10】
前記分析対象の分析結果及び前記第1関連情報を第1データベースに記憶するステップと、
前記分析対象の絶対値及び前記第2関連情報を第2データベースに記憶するステップと、
前記分析対象の分析結果の補正量を第3データベースに記憶するステップと、
をさらに含む、請求項
9に記載の補正方法。
【請求項11】
前記分析対象の補正後の分析結果を表示する表示ステップ
をさらに含む、請求項
9又は10に記載の補正方法。
【請求項12】
前記分析対象は、温度、振動量又は音量である、
請求項
9から
11のいずれか1項に記載の補正方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、補正システム、補正装置、及び補正方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバセンシングは、光ファイバにパルス光を入射し、そのパルス光が光ファイバを伝送されることに伴い発生した後方散乱光を受信し、その後方散乱光の波長の変化から、光ファイバ周辺の分析対象を分析する技術である(例えば、特許文献1を参照)。分析対象としては、例えば、温度、振動量及び音量等が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、光ファイバセンシングにより分析される、温度及び騒音等の分析対象の分析結果は、絶対値ではなく、相対値である。
例えば、温度の分析結果は、光ファイバ上の位置毎の温度を示すものであるが、この温度は、絶対値ではない。
【0005】
そのため、光ファイバセンシングによる温度の分析結果をユーザに表示しても、ユーザは、光ファイバ上の特定の位置が、光ファイバ上の他の位置と比較して、温度が何度高い又は低いといった相対値が分かるに留まる。
【0006】
そのため、最近は、光ファイバセンシングによる分析結果をユーザが絶対値として可視化できるように、分析結果を絶対値に補正できる技術が望まれている。
【0007】
そこで本開示の目的は、上述した課題を解決し、光ファイバセンシングによる分析結果を絶対値に補正できる補正システム、補正装置、及び補正方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一態様による補正システムは、
光ファイバから光信号を受信し、前記光信号からセンシングデータを取得する光ファイバセンシング装置と、
前記センシングデータに基づいて、分析対象を分析する分析装置と、
前記分析対象の絶対値を取得する絶対値取得装置と、
前記分析対象の絶対値に基づいて、前記分析装置による前記分析対象の分析結果を補正する補正装置と、
を備える。
【0009】
一態様による補正装置は、
光ファイバから光信号を受信し、前記光信号からセンシングデータを取得する光ファイバセンシング部と、
前記センシングデータに基づいて、分析対象を分析する分析部と、
前記分析対象の絶対値を取得する絶対値取得部と、
前記分析対象の絶対値に基づいて、前記分析部による前記分析対象の分析結果を補正する補正部と、
を備える。
【0010】
一態様による補正方法は、
補正装置が行う補正方法であって、
光ファイバから光信号を受信し、前記光信号からセンシングデータを取得するステップと、
前記センシングデータに基づいて、分析対象を分析する分析ステップと、
前記分析対象の絶対値を取得する絶対値取得ステップと、
前記分析対象の絶対値に基づいて、前記分析ステップによる前記分析対象の分析結果を補正する補正ステップと、
を含む。
【発明の効果】
【0011】
上述の態様によれば、光ファイバセンシングによる分析結果を絶対値に補正できる補正システム、補正装置、及び補正方法を提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態1に係る補正システムの構成例を示す図である。
【
図2】実施の形態1に係る分析装置が保持するテーブルの例を示す図である。
【
図3】実施の形態1に係る絶対値取得装置が取得する温度情報の例を示す図である。
【
図4】実施の形態1に係る補正システムの動作の流れの例を示すフロー図である。
【
図5】実施の形態2に係る補正システムの構成例を示す図である。
【
図6】実施の形態2に係る補正量生成装置が生成する補正量の例を示す図である。
【
図7】実施の形態2に係る補正システムにおいて、分析結果の補正量を生成する場合の動作の流れの例を示すフロー図である。
【
図8】実施の形態2に係る補正システムにおいて、分析結果を補正する場合の動作の流れの例を示すフロー図である。
【
図9】実施の形態3に係る補正システムの構成例を示す図である。
【
図10】実施の形態3に係る表示装置が表示するGUI画面の例を示す図である。
【
図11】実施の形態3に係る補正システムにおいて、分析結果を補正する場合の動作の流れの例を示すフロー図である。
【
図12】他の実施の形態に係る補正装置の構成例を示す図である。
【
図13】他の実施の形態に係る補正装置を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の記載及び図面は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、以下の各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。また、以下では、分析対象が温度であるものとして説明するが、分析対象は温度に限定されず、振動量や音量等であっても良い。
【0014】
<実施の形態1>
まず、
図1を参照して、本実施の形態1に係る補正システム1の構成について説明する。
図1に示されるように、本実施の形態に係る補正システム1は、光ファイバセンシング装置101、分析装置102、絶対値取得装置103、及び補正装置104を備えている。
【0015】
光ファイバセンシング装置101には、光ファイバ200の一端が接続されている。
光ファイバ200は、電柱300に架空敷設されている。ただし、光ファイバ200の敷設方法は、これには限定されない。光ファイバ200は、別の構造物に敷設されても良いし、地中に埋設されても良い
【0016】
また、2つの温度計400-1,400-2が任意の電柱300に設置されている。ただし、温度計400-1,400-2の数及び設置方法はこれに限定されない。温度計400-1,400-2は、光ファイバ200の周辺の温度を計測可能なように設置すれば、どのような設置方法であっても良い。
【0017】
光ファイバセンシング装置101は、光ファイバ200にパルス光を入射する。また、光ファイバセンシング装置101は、パルス光が光ファイバ200を伝送されることに伴い発生した後方散乱光を、光ファイバ200から、光信号として受信する。
【0018】
ここで、光ファイバ200の周辺で温度変化が発生すると、温度の変化が光ファイバ200に伝わり、光ファイバ200を伝送される光信号は、特性(例えば、波長)が変化する。そのため、光ファイバ200は、光ファイバ200の周辺の温度を検知することが可能であり、光ファイバ200から受信された光信号は、光ファイバ200が検知した温度を示す温度情報を含んでいる。
【0019】
また、光ファイバセンシング装置101は、光ファイバ200にパルス光を入射した時刻と、光ファイバ200から光信号を受信した時刻と、の時間差に基づいて、光信号が発生した光ファイバ200上の位置(光ファイバセンシング装置101からの光ファイバ200の距離)を特定することが可能である。そのため、光ファイバセンシング装置101は、光信号が発生した位置における温度を、その光信号に含まれる温度情報から特定することが可能である。
【0020】
そのため、光ファイバセンシング装置101は、光ファイバ200から受信した光信号に基づいて、ある時刻における、光ファイバ200上の各位置(光ファイバセンシング装置101からの光ファイバ200の各距離)における温度を示すセンシングデータを取得可能である。ここで、センシングデータにより示される温度は、絶対値ではなく、相対値である。
【0021】
分析装置102は、光ファイバセンシング装置101により取得されたセンシングデータに基づいて、光ファイバ200上の各位置(光ファイバセンシング装置101からの光ファイバ200の各距離)における温度を分析する。ここで、分析装置102により分析された温度は、相対値となる。
【0022】
ここで、分析装置102は、
図2に示されるように、光ファイバセンシング装置101からの光ファイバ200の距離と、温度計400-1,400-2が設置された設置位置と、を対応付けたテーブルを保持している。そのため、分析装置102は、少なくとも、温度計400-1,400-2の設置位置における温度を分析する。
【0023】
また、分析装置102は、センシングデータに基づいて温度を分析したときは、センシングデータから、そのセンシングデータが取得された日時を示す日時情報と、その温度を発生した光ファイバ200上の位置(光ファイバセンシング装置101からの光ファイバ200の距離)を示す位置情報と、を取得する。
【0024】
絶対値取得装置103は、温度計400-1,400-2により計測された温度を示す温度情報を取得する。ここで、温度計400-1,400-2により計測された温度は、絶対値となる。また、絶対値取得装置103は、温度情報を取得するときは、
図3に示されるように、温度の計測が行われた日時を示す日時情報と、温度計400-1,400-2の設置位置を示す位置情報と、を併せて取得する。
【0025】
上述のように、分析装置102により分析された温度の分析結果は、相対値となる。その一方、温度計400-1,400-2により計測された温度は、絶対値となる。
そこで、補正装置104は、絶対値取得装置103により取得された温度の絶対値に基づいて、分析装置102により分析された温度の分析結果を補正する。
【0026】
例えば、補正装置104は、絶対値取得装置103からは、温度計400-1の温度の絶対値を取得し、分析装置102からは、温度計400-1の設置位置における同一日時の温度の分析結果を取得する。そして、補正装置104は、絶対値取得装置103から取得された、温度計400-1の温度の絶対値に基づいて、分析装置102から取得された、温度計400-1の設置位置における温度の分析結果を補正する。
【0027】
なお、補正装置104は、温度計400-2の設置位置における温度の分析結果についても同様に、温度計400-2の温度の絶対値に基づいて、補正すれば良い。
【0028】
続いて、
図4を参照して、本実施の形態1に係る補正システム1の動作の流れの例について説明する。
図4に示されるように、光ファイバセンシング装置101は、光ファイバ200から光信号を受信し、受信した光信号からセンシングデータを取得する(ステップS101)。
【0029】
次に、分析装置102は、光ファイバセンシング装置101により取得されたセンシングデータに基づいて、少なくとも、温度計400-1,400-2の設置位置における温度を分析する(ステップS102)。
次に、絶対値取得装置103は、温度計400-1,400-2により計測された温度の絶対値を取得する(ステップS103)。
【0030】
その後、補正装置104は、温度計400-1の温度の絶対値に基づいて、温度計400-1の設置位置における温度の分析結果を補正し、また、温度計400-2の温度の絶対値に基づいて、温度計400-2の設置位置における温度の分析結果を補正する(ステップS104)。
【0031】
なお、
図4では、ステップS102の動作の後に、ステップS103の動作が行われているが、ステップS102,S103の動作の順番はこれに限定されない。例えば、ステップS103の動作の後に、ステップS102の動作が行われても良いし、ステップS102,S103の動作は並行して行われても良い。
【0032】
上述したように本実施の形態1によれば、光ファイバセンシング装置101は、光ファイバ200から受信した光信号からセンシングデータを取得する。分析装置102は、センシングデータに基づいて、温度を分析する。絶対値取得装置103は、温度の絶対値を取得する。補正装置104は、温度の絶対値に基づいて、分析装置102による温度の分析結果を補正する。これにより、光ファイバセンシングによる温度の分析結果である相対値を、絶対値に補正することができる。
【0033】
<実施の形態2>
まず、
図5を参照して、本実施の形態2に係る補正システム2の構成について説明する。
図5に示されるように、本実施の形態2に係る補正システム2は、上述した実施の形態1に係る補正システム1と比較して、補正量生成装置105、相対値データベース(第1データベース)106、絶対値データベース(第2データベース)107、及び、補正量データベース(第3データベース)108が追加されている点が異なる。
【0034】
補正量生成装置105は、絶対値取得装置103により取得された、温度計400-1,400-2の温度の絶対値と、分析装置102により分析された、温度計400-1,400-2の設置位置における温度の分析結果と、に基づいて、温度計400-1,400-2のそれぞれの設置位置における温度の分析結果を補正する補正量を生成する。
以下、補正量生成装置105による補正量の生成方法について詳細に説明する。
【0035】
絶対値取得装置103は、温度計400-1,400-2の温度の絶対値を示す温度情報を取得するときに、温度の計測が行われた日時を示す日時情報と、温度計400-1,400-2の設置位置を示す位置情報と、を第2関連情報として併せて取得する。
【0036】
また、分析装置102は、温度計400-1,400-2の設置位置における温度を分析するときに、センシングデータから、そのセンシングデータが取得された日時を示す日時情報と、温度計400-1,400-2の設置位置を示す位置情報と、を第1関連情報として併せて取得する。
【0037】
そのため、補正量生成装置105は、上述した第1関連情報及び第2関連情報を用いて、日時情報及び位置情報が略一致する温度の絶対値と温度の分析結果とをペアリング(対応付け)する。
【0038】
すなわち、補正量生成装置105は、温度計400-1の温度の絶対値と、温度計400-1の設置位置における同一日時の温度の分析結果と、をペアリングする。また、補正量生成装置105は、温度計400-2の温度の絶対値と、温度計400-2の設置位置における同一日時の温度の分析結果と、をペアリングする。
【0039】
そして、補正量生成装置105は、ペアリングされた、温度計400-1の温度の絶対値と、温度計400-1の設置位置における温度の分析結果と、に基づいて、温度計400-1の設置位置における温度の分析結果の補正量を生成する。また。補正量生成装置105は、ペアリングされた、温度計400-2の温度の絶対値と、温度計400-2の設置位置における温度の分析結果と、に基づいて、温度計400-2の設置位置における温度の分析結果の補正量を生成する。これにより、
図6に示されるように、温度計400-1,400-2のそれぞれの設置位置(光ファイバセンシング装置101からの光ファイバ200の距離)における補正量が生成される。
【0040】
相対値データベース106は、分析装置102により分析された、光ファイバ200上の各位置(光ファイバセンシング装置101からの光ファイバ200の各距離)における温度の分析結果を記憶するデータベースである。なお、相対値データベース106は、少なくとも、温度計400-1,400-2のそれぞれの設置位置における温度を記憶する。例えば、相対値データベース106は、温度の分析結果を示す温度情報を、上述した日時情報及び位置情報と対応付けて記憶する。
【0041】
絶対値データベース107は、絶対値取得装置103により取得された、温度計400-1,400-2のそれぞれの温度の絶対値を記憶するデータベースである。例えば、絶対値データベース107は、温度の絶対値を示す温度情報を、上述した日時情報及び位置情報と対応付けて記憶する。
【0042】
補正量データベース108は、補正量生成装置105により生成された、温度計400-1,400-2のそれぞれの設置位置(光ファイバセンシング装置101からの光ファイバ200の距離)における補正量を記憶するデータベースである。
【0043】
補正装置104は、補正量データベース108に補正量が記憶された以降は、温度計400-1の設置位置における温度の分析結果を、温度計400-1の設置位置における補正量に基づいて、補正し、また、温度計400-2の設置位置における温度の分析結果を、温度計400-2の設置位置における補正量に基づいて、補正する。
【0044】
続いて、本実施の形態2に係る補正システム2の動作の流れの例について説明する。
まず、
図7を参照して、本実施の形態2に係る補正システム2において、分析結果の補正量を生成する場合の動作の流れの例について説明する。
【0045】
図7に示されるように、光ファイバセンシング装置101は、光ファイバ200から光信号を受信し、受信した光信号からセンシングデータを取得する(ステップS201)。
【0046】
次に、分析装置102は、光ファイバセンシング装置101により取得されたセンシングデータに基づいて、少なくとも、温度計400-1,400-2の設置位置における温度を分析する(ステップS202)。
次に、絶対値取得装置103は、温度計400-1,400-2により計測された温度の絶対値を取得する(ステップS203)。
【0047】
その後、補正量生成装置105は、温度計400-1,400-2の温度の絶対値と、温度計400-1,400-2の設置位置における温度の分析結果と、に基づいて、温度計400-1,400-2のそれぞれの設置位置における温度の分析結果の補正量を生成する(ステップS204)。
【0048】
具体的には、補正量生成装置105は、温度計400-1の温度の絶対値と、温度計400-1の設置位置における同一日時の温度の分析結果と、をペアリングする。そして、補正量生成装置105は、ペアリングされた、温度の絶対値と温度の分析結果とに基づいて、温度計400-1の設置位置における温度の分析結果の補正量を生成する。また、補正量生成装置105は、温度計400-2の温度の絶対値と、温度計400-2の設置位置における同一日時の温度の分析結果と、をペアリングする。そして、補正量生成装置105は、ペアリングされた、温度の絶対値と温度の分析結果とに基づいて、温度計400-2の設置位置における温度の分析結果の補正量を生成する。ここで生成された、温度計400-1,400-2のそれぞれの設置位置における補正量は、補正量データベース108に記憶される。
なお、
図7において、ステップS202,S203の動作の順番が任意の順番で良いことは、上述した
図4と同様である。
【0049】
続いて、
図8を参照して、本実施の形態2に係る補正システム2において、分析結果を補正する場合の動作の流れの例について説明する。
図8に示されるように、光ファイバセンシング装置101は、光ファイバ200から光信号を受信し、受信された光信号からセンシングデータを取得する(ステップS301)。
【0050】
次に、分析装置102は、光ファイバセンシング装置101により取得されたセンシングデータに基づいて、少なくとも、温度計400-1,400-2の設置位置における温度を分析する(ステップS302)。
【0051】
その後、補正装置104は、温度計400-1の設置位置における温度の分析結果を、温度計400-1の設置位置における補正量に基づいて、補正する。また、補正装置104は、温度計400-2の設置位置における温度の分析結果を、温度計400-2の設置位置における補正量に基づいて、補正する(ステップS303)。
【0052】
上述したように本実施の形態2によれば、補正量生成装置105は、温度の絶対値と、温度の分析結果と、に基づいて、温度の分析結果を補正する補正量を生成する。以降、補正装置104は、補正量に基づいて、温度の分析結果を補正する。これ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様である。そのため、上述した実施の形態1と同様に、光ファイバセンシングによる温度の分析結果である相対値を、絶対値に補正することができる。
【0053】
<実施の形態3>
まず、
図9を参照して、本実施の形態3に係る補正システム3の構成について説明する。
図9に示されるように、本実施の形態3に係る補正システム3は、上述した実施の形態2に係る補正システム2と比較して、表示装置109が追加されている点が異なる。
【0054】
表示装置109は、補正装置104による補正前の温度の分析結果と、補正装置104による補正後の温度の分析結果と、を併せて表示する。例えば、表示装置109は、
図10に示されるように、地点毎に、補正前後の温度の分析結果を、テーブルの態様で示したGUI(Graphical User Interface)画面を表示する。ただし、表示装置109が表示するGUI画面はこれに限定されない。例えば、表示装置109は、マップ上に、補正前後の温度の分析結果を重畳したGUI画面を表示しても良い。また、表示装置109は、補正後のみの温度の分析結果を示すGUI画面を表示しても良い。
【0055】
続いて、
図11を参照して、本実施の形態3に係る補正システム3において、分析結果を補正する場合の動作の流れの例について説明する。
図11に示されるように、まず、
図8のステップS301~S303と同様のステップS401~S403が行われる。その結果、補正装置104により、温度計400-1,400-2のそれぞれの設置位置における温度の分析結果が補正される。
【0056】
その後、表示装置109は、補正装置104による補正前の温度の分析結果と、補正装置104による補正後の温度の分析結果と、を併せて表示する(ステップS404)。このとき、表示装置109は、
図10に示されるようなGUI画面を表示しても良いし、マップ上に、補正前後の温度の分析結果を重畳したGUI画面を表示しても良い。また、表示装置109は、補正後のみの温度の分析結果を示すGUI画面を表示しても良い。
なお、本実施の形態3に係る補正システム3において、分析結果の補正量を生成する場合の動作の流れは、上述した実施の形態2の
図7と同様であるため、説明を省略する。
【0057】
上述したように本実施の形態3によれば、表示装置109は、補正装置104による補正後の温度の分析結果を表示する。これにより、光ファイバセンシングによる分析結果を絶対値として表示できるため、ユーザが光ファイバセンシングによる分析結果を絶対値として可視化できるようになる。その他の効果は、上述した実施の形態1と同様である。
【0058】
<他の実施の形態>
上述した実施の形態1では、光ファイバセンシング装置101、分析装置102、絶対値取得装置103、及び補正装置104が、それぞれ、別々の装置であったが、これらの装置は、1つの装置の内部に集約して設けても良い。
【0059】
図12は、上述した実施の形態1に係る、光ファイバセンシング装置101、分析装置102、絶対値取得装置103、及び補正装置104に対応する構成要素を備えた、補正装置104Aの構成例を示している。
【0060】
図12に示される補正装置104Aは、光ファイバセンシング部1041、分析部1042、絶対値取得部1043、及び補正部1044を備えている。光ファイバセンシング部1041は、光ファイバセンシング装置101に対応し、分析部1042は、分析装置102に対応し、絶対値取得部1043は、絶対値取得装置103に対応し、補正部1044は、補正装置104に対応する。
【0061】
また、
図12に示される補正装置104Aは、上述した実施の形態2に係る、補正量生成装置105、相対値データベース106、絶対値データベース107、及び、補正量データベース108に対応する要素を備えていても良い。また、
図12に示される補正装置104Aは、上述した実施の形態3に係る表示装置109に対応する要素を備えていても良い。
【0062】
また、上述した実施の形態2,3では、分析装置102による温度の分析結果である相対値を記憶する相対値データベース106を設けていたが、これには限定されない。例えば、相対値データベース106の代わりに、分析装置102による分析前のセンシングデータを記憶するデータベースを設けても良い。
【0063】
また、上述した実施の形態2,3では、分析装置102が
図2に示されるようなテーブルを保持し、温度計400-1,400-2の設置位置における温度を分析することにより、温度計400-1,400-2の設置位置における補正量を生成するものとして説明したが、これには限定されない。
【0064】
例えば、現在位置の位置情報を取得する機能や通信機能を備えた振動発生器を用意し、この振動発生器を用いて、補正量を生成しても良い。以下、この方法について、温度計400-1の設置位置における補正量を生成する場合を例に挙げて説明する。
【0065】
振動発生器は、温度計400-1が設置された電柱300に対し、特定の振動パターンの振動を与える。そして、振動発生器は、振動を与えた日時、そのときの温度計400-1の温度の絶対値及び現在位置を補正量生成装置105へ通知する。
【0066】
その一方、補正量生成装置105は、分析装置102から、振動発生器が電柱300に与えた特定の振動パターンの振動を光ファイバ200が検知した日時及び位置(光ファイバセンシング装置101からの光ファイバ200の距離)を取得すると共に、その日時及び位置における温度の分析結果を取得する。
【0067】
そして、補正量生成装置105は、振動発生器から通知された温度の絶対値と、分析装置102から取得された温度の分析結果をペアリングし、補正量を生成する。以降、この補正量が、温度計400-1の設置位置における補正量となる。
【0068】
また、上述した実施の形態1~3は、分析対象が温度であるものとして説明したが、分析対象は温度に限定されず、振動量や音量等であっても良い。
【0069】
<実施の形態に係る補正装置のハードウェア構成>
続いて、
図13を参照して、上述した他の実施の形態に係る補正装置104Aを実現するコンピュータ500のハードウェア構成例を示している。
【0070】
図13に示されるように、コンピュータ500は、プロセッサ501、メモリ502、ストレージ503、入出力インタフェース(入出力I/F)504、及び通信インタフェース(通信I/F)505等を備える。プロセッサ501、メモリ502、ストレージ503、入出力インタフェース504、及び通信インタフェース505は、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路で接続されている。
【0071】
プロセッサ501は、例えばCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置である。メモリ502は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリである。ストレージ503は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはメモリカード等の記憶装置である。また、ストレージ503は、RAMやROM等のメモリであっても良い。
【0072】
ストレージ503は、補正装置104Aが備える構成要素の機能を実現するプログラムを記憶している。プロセッサ501は、これら各プログラムを実行することで、補正装置104Aが備える構成要素の機能をそれぞれ実現する。ここで、プロセッサ501は、上記各プログラムを実行する際、これらのプログラムをメモリ502上に読み出してから実行しても良いし、メモリ502上に読み出さずに実行しても良い。また、メモリ502やストレージ503は、補正装置104Aが備える構成要素が保持する情報やデータを記憶する役割も果たす。
【0073】
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータ(コンピュータ500を含む)に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、CD-R(CD-Recordable)、CD-R/W(CD-ReWritable)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAMを含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されても良い。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0074】
入出力インタフェース504は、表示装置5041、入力装置5042、音出力装置5043等と接続される。表示装置5041は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、モニターのような、プロセッサ501により処理された描画データに対応する画面を表示する装置である。入力装置5042は、オペレータの操作入力を受け付ける装置であり、例えば、キーボード、マウス、及びタッチセンサ等である。表示装置5041及び入力装置5042は一体化され、タッチパネルとして実現されていても良い。音出力装置5043は、スピーカのような、プロセッサ501により処理された音響データに対応する音を音響出力する装置である。
【0075】
通信インタフェース505は、外部の装置との間でデータを送受信する。例えば、通信インタフェース505は、有線通信路または無線通信路を介して外部装置と通信する。
なお、上述した実施の形態に係る振動発生器も、図13に示されるハードウェア構成のコンピュータ500によって実現することが可能である。
【0076】
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上述した実施の形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0077】
また、上述した実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
光ファイバから光信号を受信し、前記光信号からセンシングデータを取得する光ファイバセンシング装置と、
前記センシングデータに基づいて、分析対象を分析する分析装置と、
前記分析対象の絶対値を取得する絶対値取得装置と、
前記分析対象の絶対値に基づいて、前記分析装置による前記分析対象の分析結果を補正する補正装置と、
を備える、補正システム。
(付記2)
前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とに基づいて、前記分析対象の分析結果の補正量を生成する補正量生成装置をさらに備え、
前記補正装置は、前記補正量に基づいて、前記分析対象の分析結果を補正する、
付記1に記載の補正システム。
(付記3)
前記分析装置は、前記分析対象の分析結果に対応する第1関連情報を取得し、
前記絶対値取得装置は、前記分析対象の絶対値に対応する第2関連情報を取得し、
前記補正量生成装置は、
前記第1関連情報及び前記第2関連情報に基づいて、前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とのペアリングを行い、
ペアリングされた前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とに基づいて、前記分析対象の分析結果の補正量を生成する、
付記2に記載の補正システム。
(付記4)
前記第1関連情報及び前記第2関連情報は、日時情報及び位置情報を含み、
前記補正量生成装置は、前記日時情報及び前記位置情報が略一致する前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とをペアリングする、
付記3に記載の補正システム。
(付記5)
前記分析対象の分析結果及び前記第1関連情報を記憶する第1データベースと、
前記分析対象の絶対値及び前記第2関連情報を記憶する第2データベースと、
前記分析対象の分析結果の補正量を記憶する第3データベースと、
をさらに備える、付記3又は4に記載の補正システム。
(付記6)
前記分析対象の補正後の分析結果を表示する表示装置
をさらに備える、付記1から5のいずれか1項に記載の補正システム。
(付記7)
前記分析対象は、温度、振動量又は音量である、
付記1から6のいずれか1項に記載の補正システム。
(付記8)
光ファイバから光信号を受信し、前記光信号からセンシングデータを取得する光ファイバセンシング部と、
前記センシングデータに基づいて、分析対象を分析する分析部と、
前記分析対象の絶対値を取得する絶対値取得部と、
前記分析対象の絶対値に基づいて、前記分析部による前記分析対象の分析結果を補正する補正部と、
を備える、補正装置。
(付記9)
前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とに基づいて、前記分析対象の分析結果の補正量を生成する補正量生成部をさらに備え、
前記補正部は、前記補正量に基づいて、前記分析対象の分析結果を補正する、
付記8に記載の補正装置。
(付記10)
前記分析部は、前記分析対象の分析結果に対応する第1関連情報を取得し、
前記絶対値取得部は、前記分析対象の絶対値に対応する第2関連情報を取得し、
前記補正量生成部は、
前記第1関連情報及び前記第2関連情報に基づいて、前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とのペアリングを行い、
ペアリングされた前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とに基づいて、前記分析対象の分析結果の補正量を生成する、
付記9に記載の補正装置。
(付記11)
前記第1関連情報及び前記第2関連情報は、日時情報及び位置情報を含み、
前記補正量生成部は、前記日時情報及び前記位置情報が略一致する前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とをペアリングする、
付記10に記載の補正装置。
(付記12)
前記分析対象の分析結果及び前記第1関連情報を記憶する第1データベースと、
前記分析対象の絶対値及び前記第2関連情報を記憶する第2データベースと、
前記分析対象の分析結果の補正量を記憶する第3データベースと、
をさらに備える、付記10又は11に記載の補正装置。
(付記13)
前記分析対象の補正後の分析結果を表示する表示部
をさらに備える、付記8から12のいずれか1項に記載の補正装置。
(付記14)
前記分析対象は、温度、振動量又は音量である、
付記8から13のいずれか1項に記載の補正装置。
(付記15)
補正装置が行う補正方法であって、
光ファイバから光信号を受信し、前記光信号からセンシングデータを取得するステップと、
前記センシングデータに基づいて、分析対象を分析する分析ステップと、
前記分析対象の絶対値を取得する絶対値取得ステップと、
前記分析対象の絶対値に基づいて、前記分析ステップによる前記分析対象の分析結果を補正する補正ステップと、
を含む、補正方法。
(付記16)
前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とに基づいて、前記分析対象の分析結果の補正量を生成する補正量生成ステップをさらに含み、
前記補正ステップでは、前記補正量に基づいて、前記分析対象の分析結果を補正する、
付記15に記載の補正方法。
(付記17)
前記分析ステップでは、前記分析対象の分析結果に対応する第1関連情報を取得し、
前記絶対値取得ステップでは、前記分析対象の絶対値に対応する第2関連情報を取得し、
前記補正量生成ステップでは、
前記第1関連情報及び前記第2関連情報に基づいて、前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とのペアリングを行い、
ペアリングされた前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とに基づいて、前記分析対象の分析結果の補正量を生成する、
付記16に記載の補正方法。
(付記18)
前記第1関連情報及び前記第2関連情報は、日時情報及び位置情報を含み、
前記補正量生成ステップでは、前記日時情報及び前記位置情報が略一致する前記分析対象の分析結果と前記分析対象の絶対値とをペアリングする、
付記17に記載の補正方法。
(付記19)
前記分析対象の分析結果及び前記第1関連情報を第1データベースに記憶するステップと、
前記分析対象の絶対値及び前記第2関連情報を第2データベースに記憶するステップと、
前記分析対象の分析結果の補正量を第3データベースに記憶するステップと、
をさらに含む、付記17又は18に記載の補正方法。
(付記20)
前記分析対象の補正後の分析結果を表示する表示ステップ
をさらに含む、付記15から19のいずれか1項に記載の補正方法。
(付記21)
前記分析対象は、温度、振動量又は音量である、
付記15から20のいずれか1項に記載の補正方法。
【符号の説明】
【0078】
1,2,3 補正システム
101 光ファイバセンシング装置
102 分析装置
103 絶対値取得装置
104,104A 補正装置
1041 光ファイバセンシング部
1042 分析部
1043 絶対値取得部
1044 補正部
105 補正量生成装置
106 相対値データベース
107 絶対値データベース
108 補正量データベース
109 表示装置
200 光ファイバ
300 電柱
400-1,400-2 温度計
500 コンピュータ
501 プロセッサ
502 メモリ
503 ストレージ
504 入出力インタフェース
5041 表示装置
5042 入力装置
5043 音出力装置
505 通信インタフェース