(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】第1の端末装置、第2の端末装置、第1の端末装置の方法、および第2の端末装置の方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/25 20230101AFI20240910BHJP
H04W 72/566 20230101ALI20240910BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240910BHJP
H04W 76/14 20180101ALI20240910BHJP
H04W 72/40 20230101ALI20240910BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W72/566
H04W92/18
H04W76/14
H04W72/40
(21)【出願番号】P 2023506338
(86)(22)【出願日】2020-07-31
(86)【国際出願番号】 CN2020106403
(87)【国際公開番号】W WO2022021419
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-06-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ミャオ ジャオバン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/011336(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0359787(US,A1)
【文献】特開2007-221567(JP,A)
【文献】Intel Corporation,Design Options to Support Priority for V2V Communication,3GPP TSG RAN WG1 #85 R1-164139,2016年05月14日
【文献】Xiaomi,Discussion on SCI content for 5G V2X,3GPP TSG RAN WG1 #100b R1-2002400,2020年04月10日
【文献】Ericsson,PHY layer procedures for NR sidelink,3GPP TSG RAN WG1 #98b R1- 1910538,2019年10月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2の端末装置と第3の端末装置
と通信する処理部
を備え、
第1の端末装置と前記第2の端末装置と前記第3の端末装置が、複数の端末の協調が有効であることを示す第1の情報を含む無線リソース制御メッセージ(Radio Resource Control message)をネットワークから受信した場合には、
受信部は、
第1の優先度と前記第2の端末装置により予約された第1のリソースセットを含む第1の制御情報を前記第2の端末装置から受信し、
第2の優先度と前記第3の端末装置により予約された第2のリソースセットを含む第2の制御情報を前記第3の端末装置から受信
し、
前記処理部は、
前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとがオーバーラップすると
の決定
と、前記第1の優先度と前記第2の優先度の比較と、前記第1の情報に基づいて、
前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップするリソースセットに関する
第2の情報を、前記第2の端末装置と前記第3の端末装置のどちらの端末装置に送信するか
を決定する、
第1の端末装置。
【請求項2】
前記受信部は、前記第1の制御情報の第2のステージのサイドリンク制御情報(SCI)から第1のアイデンティティを取得し、
前記受信部は、前記第2の制御情報の第2のステージのSCIから第2のアイデンティティを取得し、
前記第1のアイデンティティと前記第2のアイデンティティが、前記第1の端末装置のアイデンティティと同じ場合には、
前記処理部は、前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットがオーバーラップすると決定する、
請求項1に記載の第1の端末装置。
【請求項3】
前記第1のアイデンティティと前記第2のアイデンティティは、宛先アイデンティティである、
請求項2に記載の第1の端末装置。
【請求項4】
前記第1の優先度が前記第2の優先度よりも高い場合には、
前記処理部は、前記
第2の情報を前記第2の端末装置に送信することを決定し、
前記第1の優先度が前記第2の優先度よりも低い場合には、
前記処理部は、前記
第2の情報を前記第3の端末装置に送信することを決定する、
請求項1に記載の第1の端末装置。
【請求項5】
前記第1のリソースセットは、周波数リソース割当と、時間リソース割当と、リソース予約期間と、を含み、
前記第2のリソースセットは、周波数リソース割当と、時間リソース割当と、リソース予約期間と、を含む、
請求項1に記載の第1の端末装置。
【請求項6】
前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップする前記リソースセットは、周波数領域と、時間領域と、リソース予約期間と、のうちの少なくとも1つによって示される、
請求項1に記載の第1の端末装置。
【請求項7】
第2の端末装置と第3の端末装置
と通信し、
第1の端末装置と前記第2の端末装置と前記第3の端末装置が、複数の端末の協調が有効であることを示す第1の情報を含む無線リソース制御メッセージ(Radio Resource Control message)をネットワークから受信した場合には、
第1の優先度と前記第2の端末装置により予約された第1のリソースセットを含む第1の制御情報を前記第2の端末装置から受信し、
第2の優先度と前記第3の端末装置により予約された第2のリソースセットを含む第2の制御情報を前記第3の端末装置から受信し、
前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとがオーバーラップすると
の決定
と、前記第1の優先度と前記第2の優先度の比較と、前記第1の情報に基づいて、
前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップするリソースセットに関する
第2の情報を、前記第2の端末装置と前記第3の端末装置のどちらの端末装置に送信するか
を決定する、
第1の端末装置の方法。
【請求項8】
第1の端末装置と通信する処理部
を備え、
前記第1の端末装置と第2の端末装置と第3の端末装置が、複数の端末の協調が有効であることを示す第1の情報を含む無線リソース制御メッセージ(Radio Resource Control message)をネットワークから受信した場合には、
送信部は、第1の優先度と第2の端末装置により予約された第1のリソースセットを含む第1の制御情報を前記第1の端末装置に送信
し、
前記第1の端末装置と通信する
前記第3の端末装置が送信する第2の制御情報に含まれ
る前記第3の端末装置によって予約されたリソースセットであ
る第2のリソースセットと前記第1のリソースセット
とがオーバーラップする場合において、
受信部が、前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップするリソースセットに関する
第2の情報を、前記第1の端末装置から受信する場合には、
前記処理部は、前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップする前記リソースセットを使用せず、
前記受信部が、前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップする前記リソースセットに関する前記
第2の情報を、前記第1の端末装置から受信しない場合には、
前記処理部は、前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップする前記リソースセットを使用する、
第2の端末装置。
【請求項9】
第1の端末装置と通信し、
前記第1の端末装置と第2の端末装置と第3の端末装置が、複数の端末の協調が有効であることを示す第1の情報を含む無線リソース制御メッセージ(Radio Resource Control message)をネットワークから受信した場合には、
第1の優先度と第2の端末装置により予約された第1のリソースセットを含む第1の制御情報を前記第1の端末装置に送信し、
前記第1の端末装置と通信する
前記第3の端末装置が送信する第2の制御情報に含まれ
る前記第3の端末装置によって予約されたリソースセットであ
る第2のリソースセットと前記第1のリソースセット
とがオーバーラップする場合において、
前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップするリソースセットに関する
第2の情報を、前記第1の端末装置から受信する場合には、
前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップする前記リソースセットを使用せず、
前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップする前記リソースセットに関する前記
第2の情報を、前記第1の端末装置から受信しない場合には、
前記第1のリソースセットと前記第2のリソースセットとの間でオーバーラップする前記リソースセットを使用する、
第2の端末装置の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信方法、通信装置及びコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展に伴い、さまざまな通信シナリオが提案されている。例えば、サイドリンク通信が提案されている。サイドリンクとは、ネットワーク装置を経由せずに装置と装置との間の特殊な通信メカニズムである。「サイドリンク」技術は、車両対車両(vehicle-to-vehicle、V2V)、車両対あらゆるもの(vehicle-to-everything、V2X)など、さまざまなシナリオに適用できる。サイドリンク通信に使用されるリソースで衝突が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、通信用の解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、通信方法が提供される。この通信方法は、第1の端末装置において、第2の端末装置により予約された第1のセットのリソースを示す第1の制御情報を前記第2の端末装置から受信することと、第3の端末装置により予約されたリソースのうちの第2のセットのリソースを示す第2の制御情報を、前記第3の端末装置から受信することと、前記第1のセットのリソースと前記第2のセットのリソースとが重複しているか否かを決定することと、前記第1のセットのリソースが前記第2のセットのリソースと少なくとも部分的に重複しているとの決定に従って、端末装置の協調に関連付けられる条件が満たされているか否かを決定することと、前記条件が満たされているとの決定に従って、重複するリソースに関する指示を前記第2の端末装置と前記第3の端末装置とのうちの少なくとも一つに送信することとを含む。
【0005】
第2の態様において、通信方法が提供される。この通信方法は、第2の端末装置において、前記第2の端末装置により予約された1セットのリソースを示す制御情報を生成することと、前記制御情報を第1の端末装置に送信することと、重複するリソースに関する指示を前記第1の端末装置から受信することとを含む。
【0006】
第3の態様において、第1の端末装置が提供される。この端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令が記憶されているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記第1の端末装置に、第1の端末装置において、第2の端末装置により予約された第1のセットのリソースを示す第1の制御情報を前記第2の端末装置から受信することと、第3の端末装置により予約されたリソースのうちの第2のセットのリソースを示す第2の制御情報を、前記第3の端末装置から受信することと、前記第1のセットのリソースと前記第2のセットのリソースとが重複しているか否かを決定することと、前記第1のセットのリソースが前記第2のセットのリソースと少なくとも部分的に重複しているとの決定に従って、端末装置の協調に関連付けられる条件が満たされているか否かを決定することと、前記条件が満たされているとの決定に従って、重複するリソースに関する指示を前記第2の端末装置と前記第3の端末装置とのうちの少なくとも一つに送信することとを含む動作を実行させる。
【0007】
第4の態様において、第2の端末装置が提供される。この端末装置は、プロセッシングユニットと、前記プロセッシングユニットに結合され命令が記憶されているメモリとを備え、前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、前記第2の端末装置に、第2の端末装置において、前記第2の端末装置により予約された1セットのリソースを示す制御情報を生成することと、前記制御情報を第1の端末装置に送信することと、重複するリソースに関する指示を前記第1の端末装置から受信することとを含む動作を実行させる。
【0008】
第5の態様において、記憶された命令を有するコンピュータ可読媒体を提供し、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサに、第1または第2の態様による方法を実行させる。
【0009】
本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0011】
【
図1】本開示の実施形態を実施可能な通信環境の模式図である。
【0012】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、頻繁なハンドオーバおよび/またはセル再選択を防止するためのシグナリングフローを示す図である。
【0013】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかるリソース割当の概略ブロック図である。
【0014】
【
図4】本開示のいくつかの実施形態にかかるリソース割当の概略ブロック図である。
【0015】
【
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかるリソース割当の概略ブロック図である。
【0016】
【
図6A】本開示のいくつかの実施形態にかかるリソース重複の概略ブロック図である。
【
図6B】本開示のいくつかの実施形態にかかるリソース重複の概略ブロック図である。
【
図6C】本開示のいくつかの実施形態にかかるリソース重複の概略ブロック図である。
【0017】
【
図7】本開示の実施形態にかかる、例示的な方法のフローチャートである。
【0018】
【
図8】本開示の実施形態にかかる、例示的な方法のフローチャートである。
【0019】
【
図9】本開示の実施形態を実装するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0020】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆しないことを理解すべきである。本文で説明される開示内容は、以下で説明される方法とはことなる様々な方法で実施することができる。
【0022】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0023】
本文で使用される「ネットワーク装置」という用語は、端末装置が通信可能なセルまたはカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeBまたはNB)、進化型ノードB(eNodeBまたはeNB)、New RadioアクセスのノードB(gNB)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノード、衛星ネットワーク装置、航空機ネットワーク装置などを含むが、これらに限定されない。以下、説明のために、ネットワーク装置の例として、eNBを参照していくつかの例示的な実施形態を説明する。
【0024】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。以下の説明では、用語「端末装置」、「通信装置」、「端末」、「ユーザ機器」及び「UE」は、互換的に使用することができる。
【0025】
本明細書で説明される通信は、New Radioアクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、cdma2000、及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠することができる。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行することができる。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.95G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。本文で説明される技術は、上述の無線ネットワーク及び無線技術、並びに他の無線ネットワーク及び無線技術に使用することができる。
【0026】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。「もう1つの実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指すことができる。その他の明示的及び暗黙的な定義は以下に含まれることがある。
【0027】
いくつかの例において、値、プロシージャ、または機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと呼ばれる。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことは、理解されるべきである。
【0028】
上述したように、サイドリンク通信が提案されている。V2V通信は、サイドリンク通信上で応答することが可能である。V2V通信は、自動車が何をしているかについて相互にメッセージを送信する無線ネットワークを含む。このデータには、速度、位置、進行方向、ブレーキ、安定性損失のうちの一つまたは複数が含まれる。V2V通信の背後にある技術により、車両は全方位メッセージを(毎秒最大10回)ブロードキャストおよび受信し、近くの他の車両についての360度の「知覚」を作り出せるようになる。適切なソフトウェア(またはセキュリティアプリケーション)を備えた車両は、周囲の車両からのメッセージを使用して潜在的な衝突脅威を決定することができる。さらに、「UE間協調」と呼ばれる技術が提案されている。具体的には、1セットのリソースは、端末装置において決定されることができる。この1セットのリソースに関する情報は、別の端末装置に送信されることができる。該別の端末装置は、自身の送信のためのリソース選択時に、この情報を考慮する。しかしながら、サイドリンク通信における隠れノードの課題はまだ解決されていない。
【0029】
本開示の実施形態によれば、第1の端末装置は、第2の端末装置により予約された第1のセットのリソースを示す第1の制御情報と、第3の端末装置により予約された第2のセットのリソースを示す第2の制御情報とをそれぞれ受信する。第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとが互いに重複する場合、第1の端末装置は、端末装置の協調に関連付けられる条件が満たされているか否かを決定する。条件が満たされている場合、第1の端末装置は、第2の端末装置と第3の端末装置とのうちの少なくとも一つに指示を送信する。これにより、リソースでの衝突を回避できる。また、隠れノードの問題も解決できる。
【0030】
図1は本開示の実施形態を実施可能な通信システムの模式図である。通信ネットワークの一部である通信システム100は、まとめて「端末装置110」と称することができる端末装置110-1と、端末装置110-2と、…、端末装置110-Nとを備える。数Nは任意の適切な整数とすることができる。説明のためだけに、通信システム100は、V2V通信システムを指すことができ、端末装置110は、車両において実現されることができる。
【0031】
通信システム100は、ネットワーク装置120をさらに備える。
図1に示される端末装置及びネットワーク装置の数は、説明のためのみに示されており、いかなる制限も示唆していない。
【0032】
通信システム100における通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)及び第5世代(5G)などのセルラー通信プロトコル、米国電気電子学会(IEEE:Institute for Electrical and Electronics Engineers)902.11などの無線ローカルエリアネットワーク通信プロトコル、及び/又は現在知られている、又は将来開発される任意の他のプロトコルを含むが、これらに限定されない任意の適切な通信プロトコルに従って実現することができる。さらに、通信は、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割デュプレクサ(FDD)、時分割デュプレクサ(TDD)、マルチ入力マルチ出力(MIMO)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、および/または現在知られている、又は将来開発される任意の他の技術を含むが、これらに限定されない任意の適切な無線通信技術を利用することができる。
【0033】
以下に、本開示の実施形態について詳細に説明する。最初に、本開示のいくつかの例示的な実施形態にかかるネットワーク装置間のプロセス200を示すシグナリング図を示す
図2を参照する。説明のためだけに、
図1を参照してプロセス200を説明する。プロセス200には、
図1における端末装置110-1と、端末装置110-2と、端末装置110-3とが関与してもよい。説明のためだけに、端末装置110-1を第1の端末装置と呼び、端末装置110-2を第2の端末装置と呼び、端末装置110-3を第3の端末装置と呼ぶことができる。
【0034】
第2の端末装置110-2は、第1の制御情報を第1の端末装置110-1に送信(2005)する。第1の制御情報は、第2の端末装置110-2により予約された第1のセットのリソースを示す。第1のセットのリソースは、通信のために利用可能な時間領域リソース及び/又は周波数領域リソースを指すことができる。いくつかの実施形態において、第1の制御情報は、サイドリンク制御情報であってもよい。他の実施形態において、第1の制御情報は、ターゲット端末装置の第1のアイデンティティを含むことができる。第2の端末装置110-2は、第1のセットのリソースを使用してターゲット端末装置と通信することができる。第1の制御情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)内で伝送される第1ステージのサイドリンク制御情報(SCI)と、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)内で伝送される第2ステージのSCIとを含むことができる。例えば、
図3に示すように、第1の制御情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)と物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)3010-1と内で送信されることができる。第1の制御情報は、別の送信のために第2の端末装置110-2によりリソースブロック3010-2(すなわち、第1のセットのリソース)を予約できることを示すことができる。同様に、
図4に示すように、第1の制御情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)と物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)4010-1と内で送信されることができる。第1の制御情報は、別の送信のために第2の端末装置110-2によりリソースブロック4010-2(すなわち、第1のセットのリソース)を予約できることを示すことができる。
図5に示すように、第1の制御情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)と物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)5010-1と内で送信されることができる。第1の制御情報は、別の送信のために第2の端末装置110-2によりリソースブロック5010-2(すなわち、第1のセットのリソース)を予約できることを示すことができる。
【0035】
第3の端末装置110-3は、第2の制御情報を第1の端末装置110-1に送信(2010)する。第2の制御情報は、第3の端末装置110-3により予約された第2のセットのリソースを示す。第2のセットのリソースは、通信のために利用可能な時間領域リソース及び/又は周波数領域リソースを指すことができる。いくつかの実施形態において、第2の制御情報は、サイドリンク制御情報であってもよい。他の実施形態において、第2の制御情報は、別のターゲット端末装置の第2のアイデンティティを含むことができる。第3の端末装置110-3は、第2のセットのリソースを使用して該別のターゲット端末装置と通信することができる。第2の制御情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)内で伝送される第1ステージのサイドリンク制御情報(SCI)と、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)内で伝送される第2ステージのSCIとを含むことができる。例えば、
図3に示すように、第2の制御情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)と物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)3020-1と内で送信されることができる。第2の制御情報は、別の送信のために第3の端末装置110-3によりリソースブロック3020-2(すなわち、第2のセットのリソース)を予約できることを示すことができる。同様に、
図4に示すように、第2の制御情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)と物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)4020-1と内で送信されることができる。第2の制御情報は、別の送信のために第3の端末装置110-3によりリソースブロック4020-2(すなわち、第2のセットのリソース)を予約できることを示すことができる。
図5に示すように、第2の制御情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)と物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)5020-1と内で送信されることができる。第2の制御情報は、別の送信のために第3の端末装置110-3によりリソースブロック5020-2(すなわち、第2のセットのリソース)を予約できることを示すことができる。
【0036】
第1の端末装置110-1は、第1のセットのリソースが第2のセットのリソースと重複しているか否かを決定(2015)する。いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、PSCCH内で送信された第1の制御情報の第1ステージのSCIを復号化して、第1のセットのリソースを得ることができる。第1の端末装置110-1は、PSCCH内で送信された第2の制御情報の第1ステージのSCIを復号化して、第2のセットのリソースを得ることもできる。いくつかの実施形態において、制御情報内の第1ステージのSCIは、「frequency resource assignment」(周波数リソース割当)フィールドと、「time resource assignment」(時間リソース割当)フィールドと、「resource reservation period」(リソース予約期間)フィールドとを含むことができる。
【0037】
いくつかの実施形態において、第1のセットのリソースは、第2のセットのリソースと完全に重複することができる。例えば、
図3に示すように、リソースブロック3010-2は、時間領域と周波数領域との両方において、リソースブロック3020-2と完全に重複している。同様に、
図4および
図5に示すように、リソースブロック4010-2は、時間領域と周波数領域との両方において、リソースブロック4020-2と完全に重複し、リソースブロック5010-2は、時間領域と周波数領域との両方において、リソースブロック5020-2と完全に重複している。
【0038】
代替として、第1のセットのリソースは、第2のセットのリソースと部分的に重複することができる。例えば、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとは、時間領域において部分的に重複するが、周波数領域において完全に重複することができる。他の実施形態において、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとは、周波数領域において部分的に重複するが、時間領域において完全に重複することができる。別の実施形態において、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとは、周波数領域と時間領域との両方において部分的に重複することができる。
【0039】
いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の制御情報から第1のアイデンティティを取得(2020)することができる。例えば、第1の端末装置は、第1の制御情報内の第2ステージのSCIを復号化することにより、第1のアイデンティティを含む「Destination ID」を取得することができる。第1の端末装置110-1は、第2の制御情報から第2のアイデンティティをさらに取得(2025)することができる。同様に、第1の端末装置は、第2の制御情報内の第2ステージのSCIを復号化することにより、第2のアイデンティティを含む「Destination ID」フィールドを取得することができる。第1の端末装置110-1は、第1のアイデンティティと第2のアイデンティティとを比較することができる。第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとが重複し、第1のアイデンティティと第2のアイデンティティとが同じである場合、第1の端末装置110-1は、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとが重複していると決定する。第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティは、第1の端末装置110-1のアイデンティティを指すことができる。代替として、第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティは、別の端末装置、例えば第4の端末装置110-4のアイデンティティを指すことができる。
【0040】
第1の端末装置110-1は、端末装置の協調に関連付けられる条件が満たされているか否かを決定(2030)する。例示的な実施形態において、第1の端末装置110-1は、時間領域において、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとの間の重複するリソースの開始位置を決定することができる。例えば、
図3に示すように、リソースブロック3010-2とリソースブロック3020-2とが完全に重複しているため、重複するリソースの開始位置は、リソースブロック3010-2とリソースブロック3020-2との開始位置である。第1の端末装置110-1は、現在の時点と開始位置との間のオフセットが閾値オフセットを超えているか否かを決定することができる。
図3に示すように、第1の端末装置110-1は、現在の時点3030と開始位置との間のオフセット3040を閾値オフセットと比較することができる。オフセットが閾値オフセットを超えている場合、条件を満たすことができる。いくつかの実施形態において、例えば、
図4及び
図5に示すように、現在の時点4030と現在の時点5030とは、重複するリソースの開始位置の後である。このような場合、第1の端末装置110-1は、現在の時点と開始位置との間のオフセットを決定しなくてもよい。
【0041】
代替として、この条件は、予約されたリソースの期間に関することができる。例えば、第1の端末装置110-1は、第1のセットのリソースの第1の期間(例えば、リソースブロック3010-2、4010-2、または5010-2)を決定することができる。第1の端末装置110-1は、第2のセットのリソースの第2の期間(例えば、リソースブロック3020-2、4020-2、または5020-2)を決定することができる。第1の端末装置110-1は、第1の期間を閾値期間と比較し、第2の期間を該閾値期間と比較することが可能である。いくつかの実施形態において、閾値期間は、予め設定されることが可能である。代替として又は追加として、閾値期間は、第1の端末装置110-1によって決定されてもよい。第1の期間と第2の期間との両方が閾値期間を超えている場合、条件が満たされる。代替として、第1の期間と第2の期間とのうちの少なくとも一つが閾値期間を超えている場合、条件が満たされる。
【0042】
他の実施形態において、条件は、サービスの優先度に関連付けられることができる。例えば、第1の端末装置110-1は、第1の制御情報から、第2の端末装置110-2の第1のトラフィックの第1の優先度を得ることができる。第1の端末装置110-1は、第3の端末装置110-3の第2のトラフィックの第2の優先度を得ることができる。第1の端末装置110-1は、第1の優先度を第1の閾値優先度と比較し、第2の優先度を該第1の閾値優先度と比較することが可能である。第1の優先度または第2の優先度のうちの少なくとも一つが第1の閾値優先度を超えている場合、第1の端末装置110-1は、条件が満たされていると決定することができる。ここ及び以下では、トラフィックの優先度は、制御情報から復号化された「priority」フィールドから得ることができ、より低い「priority」の値は、より高いトラフィックの優先度を表す。
【0043】
いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2と第3の端末装置110-3との間に別の可能な重複が存在する否かを決定することができる。例えば、
図6Aに示すように、第1の端末装置110-1は、第1の制御情報に基づいて、第2の端末装置110-2の予約されたリソースの第1の周期性値を得ることができる。第1の端末装置110-1は、第2の制御情報に基づいて、第3の端末装置110-3の予約されたリソースの第2の周期性値を得ることができる。第1の周期性値と第2の周期性値とが異なり且つゼロに等しくない場合、第1の端末装置110-1は、将来の重複が存在すると決定することができる。例えば、
図6Aに示すように、リソースブロック6010(例えば、リソースブロック6010-1、6010-2、6010-3)における第1の周期性値と、リソースブロック6020(例えば、リソースブロック6020-1、6020-2、6020-3)における第2の周期性値とは異なる。リソースブロック6010-2とリソースブロック6020-2とは重複している。
【0044】
代替として、第1の周期性値と第2の周期性値とが同じ且つゼロに等しくない場合、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2と第3の端末装置110-3とによりサービングされるリソースの間に重複が存在すると決定することができる。例えば、
図6Bに示すように、リソースブロック6110(例えば、リソースブロック6110-1、6110-2、6110-3)における第1の周期性値と、リソースブロック6120(例えば、リソースブロック6120-1、6120-2、6120-3)における第2の周期性値とが同じである。リソースブロック6110とリソースブロック6120とは、互いに重複している。
【0045】
追加として、第1の周期性値と第2の周期性値とが倍数関係を有し且つゼロに等しくない場合、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2と第3の端末装置110-3とによりサービングされるリソースの間に重複が存在すると決定することができる。例えば、
図6Cに示すように、リソースブロック6210(例えば、リソースブロック6210-1、6210-2、6210-3)における第1の周期性値は、リソースブロック6220(例えば、リソースブロック6220-1、6220-2、6220-3)における第2の周期性値の2倍である。リソースブロック6210-2はリソースブロック6220-2と重複し、リソースブロック6210-3はリソースブロック6220-4と重複している。
【0046】
いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、制御情報からソースアイデンティティを取得することができる。いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の制御情報から第2の端末装置110-2のアイデンティティを取得することができる。例えば、第1の端末装置110-1は、第1の制御情報の第2ステージのSCI内の「Source ID」を復号化して第2の端末装置110-2のアイデンティティを得ることができる。同様に、いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第2の制御情報から第3の端末装置110-3のアイデンティティを取得することができる。例えば、第1の端末装置110-1は、第2の制御情報の第2ステージのSCI内の「Source ID」を復号化して第3の端末装置110-3のアイデンティティを得ることができる。
【0047】
代替として又は追加として、第1の端末装置110-1は、第1の優先度を第2の優先度と比較することができる。第1の優先度が第2の優先度より高い場合、第1の端末装置110-1は、重複するリソースに関する指示を第2の端末装置110-2に送信(2035)することができる。代替として、第1の優先度が第2の閾値優先度を超えている場合、条件が満たされ、第1の端末装置110-1は、この指示を第2の端末装置110-2に送信(2040)することができる。こうして、優先度の高いトラフィックが他のトラフィックと衝突することを防止する。
【0048】
他の実施形態において、第1の優先度が第2の優先度より高い場合、第1の端末装置110-1は、この指示を第3の端末装置110-3に送信(2040)することができる。代替として、第1の優先度が第2の閾値優先度を超えている場合、条件が満たされ、第1の端末装置110-1は、この指示を第3の端末装置110-3に送信(2040)することができる。こうして、優先度の高いトラフィックが予約されたリソースを使用できることが保証されるため、信頼性が向上する。
【0049】
別の実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の端末装置110-1のトラフィックの優先度を第3の閾値優先度と比較することができる。優先度が第3の閾値優先度を下回っている場合、条件が満たされる。こうして、頻繁な協調操作が回避される。
【0050】
いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2から第1のデータ情報を復号化することができる。第1の端末装置110-1は、第3の端末装置110-3から第2のデータ情報を復号化することもできる。第1のデータ情報または第2のデータ情報のうちの少なくとも一つが正常に復号化できない場合、条件は満たされる。第1の端末装置110-1は、そのデータ情報が正常に復号化できない端末装置にこの指示を送信(2040)することができる。
【0051】
代替として、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2と第3の端末装置110-3とにこの指示を送信することができる。いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の端末装置110-1のチャネル混雑比率を決定することができる。チャネル混雑比率は、閾値比率と比較することができる。チャネル混雑比率が閾値比率を超えている場合、この指示を送信することができる。代替として又は追加として、端末装置の協調は、上位層パラメータにより有効化/無効化されることができる。
【0052】
いくつかの実施形態において、この指示は、重複するリソースの時間周波数領域位置を含むことができる。いくつかの実施形態において、重複するリソースは、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとの間で重複するリソースを指すことができる。代替として又は追加として、重複するリソースは、第1の制御情報と第2の制御情報とに基づいて第1の端末装置110-1により決定される将来の重複するリソースを指すことができる。いくつかの実施形態において、この指示は、宛先端末装置のアイデンティティを含むことができる。宛先端末装置は、第1の端末装置110-1であってもよい。代替として又は追加として、宛先端末装置は、他の適切な端末装置であってもよい。例えば、第1の端末装置110-1が第1の制御情報と第2の制御情報とから第4の端末装置110-4のアイデンティティを取得する場合、この指示は、第4の端末装置110-4のアイデンティティおよび/または隠れノード問題指示を含むことができる。他の実施形態において、第1の端末装置110-1が第1の制御情報と第2の制御情報とから第1の端末装置110-1のアイデンティティを取得する場合、この指示は、隠れノード問題指示を含むことができる。例えば、第1の制御情報と第2の制御情報とから第2ステージのSCIを復号化することにより、「Destination ID」フィールドから第4の端末装置110-4のアイデンティティを取得する。いくつかの実施形態において、この指示は、対応の重複する端末装置の優先度および/またはリソース予約期間を含むこともできる。例えば、第2の端末装置110-2は、第3の端末装置110-3の重複する端末装置であり、その逆も同様である。
【0053】
この指示は、Radio Resource Controlシグナリングを介して送信されることができる。代替として、この指示は、物理サイドリンク共有制御チャネル内で送信されてもよい。他の実施形態において、メディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)を使用して、この指示を送信することができる。
【0054】
図7は本開示の実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートである。方法700は、任意の適切な端末装置において実施することができる。説明のためだけに、方法700は、
図1に示すような第1の端末装置110-1において実施することができる。
【0055】
ブロック710において、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2から第1の制御情報を受信する。第1の制御情報は、第2の端末装置110-2により予約された第1のセットのリソースを示す。
【0056】
第1のセットのリソースは、通信のために利用可能な時間領域リソース及び/又は周波数領域リソースを指すことができる。いくつかの実施形態において、第1の制御情報は、サイドリンク制御情報であってもよい。他の実施形態において、第1の制御情報は、ターゲット端末装置の第1のアイデンティティを含むことができる。第2の端末装置110-2は、第1のセットのリソースを使用してターゲット端末装置と通信することができる。
【0057】
ブロック720において、第1の端末装置110-1は、第3の端末装置110-3から第2の制御情報を受信する。第2の制御情報は、第3の端末装置110-3により予約された第2のセットのリソースを示す。
【0058】
第2のセットのリソースは、通信のために利用可能な時間領域リソース及び/又は周波数領域リソースを指すことができる。いくつかの実施形態において、第2の制御情報は、サイドリンク制御情報であってもよい。他の実施形態において、第2の制御情報は、別のターゲット端末装置の第2のアイデンティティを含むことができる。第3の端末装置110-3は、第2のセットのリソースを使用して該別のターゲット端末装置と通信することができる。
【0059】
ブロック730において、第1の端末装置110-1は、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとが重複しているか否かを決定する。いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、PSCCH内で送信された第1の制御情報の第1ステージのSCIを復号化して、第1のセットのリソースを得ることができる。第1の端末装置110-1は、PSCCH内で送信された第2の制御情報の第1ステージのSCIを復号化して、第2のセットのリソースを得ることもできる。いくつかの実施形態において、制御情報内の第1ステージのSCIは、「frequency resource assignment」(周波数リソース割当)フィールドと、「time resource assignment」(時間リソース割当)フィールドと、「resource reservation period」(リソース予約期間)フィールドとを含むことができる。
【0060】
いくつかの実施形態において、第1のセットのリソースは、第2のセットのリソースと完全に重複することができる。代替として、第1のセットのリソースは、第2のセットのリソースと部分的に重複することができる。例えば、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとは、時間領域において部分的に重複するが、周波数領域において完全に重複することができる。他の実施形態において、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとは、周波数領域において部分的に重複するが、時間領域において完全に重複することができる。別の実施形態において、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとは、周波数領域と時間領域との両方において部分的に重複することができる。
【0061】
いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の制御情報から第1のアイデンティティを取得することができる。例えば、第1の端末装置は、第1の制御情報内の第2ステージのSCIを復号化することにより、第1のアイデンティティを含む「Destination ID」を取得することができる。第1の端末装置110-1は、第2の制御情報から第2のアイデンティティをさらに取得することができる。同様に、第1の端末装置は、第2の制御情報内の第2ステージのSCIを復号化することにより、第2のアイデンティティを含む「Destination ID」フィールドを取得することができる。第1の端末装置110-1は、第1のアイデンティティと第2のアイデンティティとを比較することができる。第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとが重複し、第1のアイデンティティと第2のアイデンティティとが同じである場合、第1の端末装置110-1は、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとが重複していると決定する。第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティは、第1の端末装置110-1のアイデンティティを指すことができる。代替として、第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティは、別の端末装置、例えば第4の端末装置110-4のアイデンティティを指すことができる。
【0062】
いくつかの実施形態において、制御情報は、「frequency resource assignment」(周波数リソース割当)フィールドと、「time resource assignment」(時間リソース割当)フィールドと、「resource reservation period」(リソース予約期間)フィールドとを含むことができる。第1の端末装置110-1は、対応の制御情報を復号化し、上述の復号化されたフィールドに基づいて、対応するセットのリソースを得ることができる。
【0063】
ブロック740において、第1のセットのリソースが第2のセットのリソースと少なくとも部分的に重複している場合、第1の端末装置110-1は、端末装置の協調に関連付けられる条件が満たされているか否かを決定する。例示的な実施形態において、第1の端末装置110-1は、時間領域において、第1のセットのリソースと第2のセットのリソースとの間の重複するリソースの開始位置を決定することができる。第1の端末装置110-1は、現在の時点と開始位置との間のオフセットが閾値オフセットを超えているか否かを決定することができる。オフセットが閾値オフセットを超えている場合、条件を満たすことができる。
【0064】
代替として、この条件は、予約されたリソースの期間に関することができる。例えば、第1の端末装置110-1は、第1のセットのリソースの第1の期間を決定することができる。第1の端末装置110-1は、第2のセットのリソースの第2の期間を決定することができる。第1の端末装置110-1は、第1の期間を閾値期間と比較し、第2の期間を該閾値期間と比較することが可能である。いくつかの実施形態において、閾値期間は、予め設定されることが可能である。代替として又は追加として、閾値期間は、第1の端末装置110-1によって決定されてもよい。第1の期間と第2の期間との両方が閾値期間を超えている場合、条件が満たされる。代替として、第1の期間と第2の期間とのうちの少なくとも一つが閾値期間を超えている場合、条件が満たされる。
【0065】
他の実施形態において、条件は、サービスの優先度に関連付けられることができる。例えば、第1の端末装置110-1は、第1の制御情報から、第2の端末装置110-2の第1のトラフィックの第1の優先度を得ることができる。第1の端末装置110-1は、第3の端末装置110-3の第2のトラフィックの第2の優先度を得ることができる。第1の端末装置110-1は、第1の優先度を第1の閾値優先度と比較し、第2の優先度を該第1の閾値優先度と比較することが可能である。第1の優先度または第2の優先度のうちの少なくとも一つが第1の閾値優先度を超えている場合、第1の端末装置110-1は、条件が満たされていると決定することができる。
【0066】
いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2と第3の端末装置110-3との間に別の可能な重複が存在する否かを決定することができる。第1の端末装置110-1は、第2の制御情報に基づいて、第3の端末装置110-3の予約されたリソースの第2の周期性値を得ることができる。第1の周期性値と第2の周期性値とが異なり且つゼロに等しくない場合、第1の端末装置110-1は、将来の重複が存在すると決定することができる。
【0067】
代替として、第1の周期性値と第2の周期性値とが同じ且つゼロに等しくない場合、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2と第3の端末装置110-3とによりサービングされるリソースの間に重複が常に存在すると決定することができる。
【0068】
追加として、第1の周期性値と第2の周期性値とが倍数関係を有し且つゼロに等しくない場合、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2と第3の端末装置110-3とによりサービングされるリソースの間に重複が常に存在すると決定することができる。
【0069】
代替として又は追加として、第1の端末装置110-1は、第1の優先度を第2の優先度と比較することができる。第1の優先度が第2の優先度より高い場合、第1の端末装置110-1は、重複するリソースに関する指示を第2の端末装置110-2に送信することができる。代替として、第1の優先度が第2の閾値優先度を超えている場合、条件が満たされる。こうして、優先度の高いトラフィックが他のトラフィックと衝突することを防止する。
【0070】
他の実施形態において、第1の優先度が第2の優先度より高い場合、第1の端末装置110-1は、この指示を第3の端末装置110-3に送信することができる。代替として、第1の優先度が第2の閾値優先度を超えている場合、条件が満たされる。こうして、優先度の高いトラフィックが予約されたリソースを使用できることが保証されるため、信頼性が向上する。
【0071】
別の実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の端末装置110-1のトラフィックの優先度を第3の閾値優先度と比較することができる。優先度が第3の閾値優先度を下回っている場合、条件が満たされる。こうして、頻繁な協調操作が回避される。
【0072】
いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2から第1のデータ情報を復号化することができる。第1の端末装置110-1は、第3の端末装置110-3から第2のデータ情報を復号化することもできる。第1のデータ情報または第2のデータ情報のうちの少なくとも一つが正常に復号化できない場合、条件は満たされる。
【0073】
ブロック750において、条件が満たされている場合、第1の端末装置110-1は、重複するリソースに関する指示を第2の端末装置110-2および/または第3の端末装置110-3に送信する。いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、制御情報からソースアイデンティティを取得することができる。いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の制御情報から第2の端末装置110-2のアイデンティティを取得することができる。例えば、第1の端末装置110-1は、第1の制御情報の第2ステージのSCI内の「Source ID」を復号化して第2の端末装置110-2のアイデンティティを得ることができる。同様に、いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第2の制御情報から第3の端末装置110-3のアイデンティティを取得することができる。例えば、第1の端末装置110-1は、第2の制御情報の第2ステージのSCI内の「Source ID」を復号化して第3の端末装置110-3のアイデンティティを得ることができる。
【0074】
いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の優先度を第2の優先度と比較することができる。第1の優先度が第2の優先度より高い場合、第1の端末装置110-1は、重複するリソースに関する指示を第2の端末装置110-2に送信することができる。代替として、第1の優先度が第2の閾値優先度を超えている場合、第1の端末装置110-1は、この指示を第2の端末装置110-2に送信することができる。こうして、優先度の高いトラフィックが他のトラフィックと衝突することを防止する。
【0075】
他の実施形態において、第1の優先度が第2の優先度より高い場合、第1の端末装置110-1は、この指示を第3の端末装置110-3に送信することができる。代替として、第1の優先度が第2の閾値優先度を超えている場合、第1の端末装置110-1は、この指示を第3の端末装置110-3に送信することができる。こうして、優先度の高いトラフィックが予約されたリソースを使用できることが保証されるため、信頼性が向上する。
【0076】
別の実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の端末装置110-1のトラフィックの優先度を第3の閾値優先度と比較することができる。優先度が第3の閾値優先度を下回っている場合、条件が満たされる。こうして、頻繁な協調操作が回避される。
【0077】
いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2から第1のデータ情報を復号化することができる。第1の端末装置110-1は、第3の端末装置110-3から第2のデータ情報を復号化することもできる。第1のデータ情報または第2のデータ情報のうちの少なくとも一つが正常に復号化できない場合、条件は満たされる。第1の端末装置110-1は、そのデータ情報が正常に復号化できない端末装置に指示を送信(2040)することができる。
【0078】
代替として、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2と第3の端末装置110-3とに指示を送信することができる。いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の端末装置110-1のチャネル混雑比率を決定することができる。チャネル混雑比率は、閾値比率と比較することができる。チャネル混雑比率が閾値比率を超えている場合、この指示を送信することができる。代替として又は追加として、端末装置の協調は、上位層パラメータにより有効化/無効化されることができる。
【0079】
いくつかの実施形態において、この指示は、重複するリソースの時間周波数領域位置を含むことができる。いくつかの実施形態において、この指示は、宛先アイデンティティを含むことができる。例えば、第1の端末装置110-1が第1の制御情報と第2の制御情報とから第4の端末装置110-4のアイデンティティを取得する場合、この指示は、第4の端末装置110-4のアイデンティティおよび/または隠れノード問題指示を含むことができる。他の実施形態において、第1の端末装置110-1が第1の制御情報と第2の制御情報とから第1の端末装置110-1のアイデンティティを取得する場合、この指示は、隠れノード問題指示を含むことができる。例えば、第1の制御情報と第2の制御情報とから第2ステージのSCIを復号化することにより、「Destination ID」フィールドから第4の端末装置110-4のアイデンティティを取得する。いくつかの実施形態において、この指示は、対応の重複する端末装置の優先度および/またはリソース予約期間を含むこともできる。例えば、第2の端末装置110-2は、第3の端末装置110-3の重複する端末装置であり、その逆も同様である。
【0080】
この指示は、Radio Resource Controlシグナリングを介して送信されることができる。代替として、この指示は、物理サイドリンク共有制御チャネル内で送信されてもよい。他の実施形態において、メディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)を使用して、この指示を送信することができる。
【0081】
代替として、第1の端末装置110-1は、第2の端末装置110-2と第3の端末装置110-3とに指示を送信することができる。いくつかの実施形態において、第1の端末装置110-1は、第1の端末装置110-1のチャネル混雑比率を決定することができる。チャネル混雑比率は、閾値比率と比較することができる。チャネル混雑比率が閾値比率を超えている場合、この指示を送信することができる。代替として又は追加として、端末装置の協調は、上位層パラメータにより有効化/無効化されることができる。
【0082】
図8は本開示の実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートである。方法700は、任意の適切な端末装置において実施することができる。説明のためだけに、方法800は、
図1に示すような第2の端末装置110-2において実施することができる。
【0083】
ブロック810において、第2の端末装置110-2は、第2の端末装置110-2により予約された1セットのリソースを示す制御情報を生成する。いくつかの実施形態において、第2の端末装置110-2は、ターゲット端末装置のアイデンティティをこの制御情報に追加することができる。第2の端末装置は、1セットのリソースを使用してターゲット端末装置と通信することができる。
【0084】
いくつかの実施形態において、第2の端末装置110-2は、第2の端末装置110-2のトラフィックの優先度を決定することができる。優先度が閾値優先度を超えている場合、第2の端末装置110-2は、1セットのリソースを選択することができる。他の実施形態において、第2の端末装置110-2は、第2の端末装置110-2のトラフィックの優先度を制御情報に追加することができる。いくつかの実施形態において、閾値優先度は、第1の端末装置110-1から設定されることが可能である。
【0085】
ブロック820において、第2の端末装置110-2は、制御情報を第1の端末装置110-1に送信する。制御情報は、任意の適切なシグナリング内で送信されることができる。
【0086】
ブロック830において、第2の端末装置110-2は、重複するリソースに関する指示を第1の端末装置110-1から受信する。いくつかの実施形態において、この指示は、重複するリソースの時間周波数領域位置を含むことができる。いくつかの実施形態において、この指示は、宛先アイデンティティおよび/または隠れノード問題指示を含むことができる。他の実施形態において、この指示は、第4の端末装置110-4からのアイデンティティを含むことができる。例えば、第2の端末装置110-2は、この指示から第1の端末装置110-1からのアイデンティティを取得し、第1の端末装置110-1との通信のために予約されたリソースが他の端末装置と衝突すると決定することができる。この指示は、隠れノード問題指示を含むことができる。他の実施形態において、第1の端末装置110-1が第1の制御情報と第2の制御情報とから第1の端末装置110-1のアイデンティティを取得する場合、この指示は、隠れノード問題指示を含むことができる。
【0087】
他の実施形態において、この指示は、第1の端末装置110-1からのアイデンティティを含むことができる。例えば、第2の端末装置110-2は、この指示から第1の端末装置110-1からのアイデンティティを取得し、第1の端末装置110-1との通信のために予約されたリソースが他の端末装置と衝突すると決定することができる。この指示は、隠れノード問題指示を含むことができる。他の実施形態において、第1の端末装置110-1が第1の制御情報と第2の制御情報とから第1の端末装置110-1のアイデンティティを取得する場合、この指示は、隠れノード問題指示を含むことができる。いくつかの実施形態において、この指示は、対応の制御情報を復号化することにより「Destination ID」フィールドから得られる識別情報を含むことができる。いくつかの実施形態において、この指示は、対応の隠れノードの優先度および/またはリソース予約期間を含むこともできる。
【0088】
この指示は、Radio Resource Controlシグナリングを介して送信されることができる。代替として、この指示は、物理サイドリンク共有制御チャネル内で送信されてもよい。他の実施形態において、メディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)を使用して、この指示を送信することができる。
【0089】
他の実施形態において、第2の端末装置110-2は、この指示に基づいて、別の送信のための別セットのリソースを決定することができる。例えば、第2の端末装置110-2は、前のセットのリソースの選択を避けることができる。代替として又は追加として、第2の端末装置110-2のトラフィックの優先度が設定された閾値より高い場合、第2の端末装置110-2は、前のセットのリソースを選択することを避けることができる。こうして、第2の端末装置110-2は、起こりうる衝突を回避することができる。代替として又は追加として、第2の端末装置110-2のトラフィックの優先度が該設定された閾値より低い場合、第2の端末装置110-2は、当該前のセットのリソースを選択することを避けることができる。こうして、他の端末装置は、重複するリソースを使用することができる。
【0090】
図9は本開示の実施形態を実装するのに適した装置900の概略ブロック図である。装置900は、
図1に示す端末装置110及びネットワーク装置120の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置900は、端末装置110又はネットワーク装置120において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0091】
図示されるように、装置900は、プロセッサ910と、プロセッサ910に結合されたメモリ920と、プロセッサ910に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)940と、TX/RX 940に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ 920は、プログラム930の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 940は双方向通信に用いられる。TX/RX 940は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有することができる。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表すことができる。
【0092】
プログラム930は、
図2から
図8を参照して本文で説明したように、関連付けられるプロセッサ910により実行された場合、装置900が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定する。本文の実施形態は、装置900のプロセッサ910により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現できる。プロセッサ910は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定することができる。さらに、プロセッサ910とメモリ920との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段950を形成することができる。
【0093】
メモリ920は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現することができる。装置900内には1つのメモリ920のみが示されているが、装置900内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ910は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの一つまたは複数を含むことができる。装置900は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有することができる。
【0094】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現することができる。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解されたい。
【0095】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図2から
図8の何れか一つを参照して上述したプロセスまたは方法を実行するために、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割することができる。プログラムモジュールのマシンが実行可能な能命令は、ローカル又は分散型装置内で実行することができる。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体両方内に配置されていてもよい。
【0096】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、一つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述することができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行することができる。
【0097】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装することができ、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により使用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体とすることができる。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、一つまたは複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含むことができる。
【0098】
なお、操作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした操作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての操作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0099】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【0100】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1の端末装置において、第2の端末装置により予約された第1のセットのリソースを示す第1の制御情報を前記第2の端末装置から受信することと、
第3の端末装置により予約されたリソースのうちの第2のセットのリソースを示す第2の制御情報を、前記第3の端末装置から受信することと、
前記第1のセットのリソースと前記第2のセットのリソースとが重複しているか否かを決定することと、
前記第1のセットのリソースが前記第2のセットのリソースと少なくとも部分的に重複しているとの決定に従って、端末装置の協調に関連付けられる条件が満たされているか否かを決定することと、
前記条件が満たされているとの決定に従って、重複するリソースに関する指示を前記第2の端末装置と前記第3の端末装置とのうちの少なくとも一つに送信することと
を含む通信方法。
(付記2)
前記第1のセットのリソースと前記第2のセットのリソースとが重複しているか否かを決定することは、
ターゲット端末装置の第1のアイデンティティを前記第1の制御情報から取得することであって、前記第2の端末装置は、前記第1のセットのリソースを使用して前記ターゲット端末装置と通信することと、
別のターゲット端末装置の第2のアイデンティティを前記第2の制御情報から取得することであって、前記第3の端末装置は、前記第2のセットのリソースを使用して前記別のターゲット端末装置と通信することと、
前記第1のアイデンティティが前記第2のアイデンティティと同じであるとの決定に従って、前記第1のセットのリソースが、時間領域と周波数領域とにおいて、前記第2のセットのリソースと重複しているか否かを決定することと
を含む付記1に記載の方法。
(付記3)
前記条件が満たされているか否かを決定することは、
時間領域において、前記第1のセットのリソースと前記第2のセットのリソースとの間の前記重複するリソースの開始位置を決定することであって、前記開始位置が現在の時点の後であることと、
前記現在の時点と前記開始位置との間のオフセットが閾値オフセットを超えているか否かを決定することと、
前記オフセットが前記閾値オフセットを超えているとの決定に従って、前記条件が満たされていると決定することと
を含む付記1に記載の方法。
(付記4)
前記条件が満たされているか否かを決定することは、
前記第1のセットのリソースの第1の期間を決定することと、
前記第2のセットのリソースの第2の期間を決定することと、
前記第1の期間を閾値期間と比較することと、
前記第2の期間を前記閾値期間と比較することと、
前記第1の期間が前記閾値期間を超えているとの決定に従って、且つ、前記第2の期間が前記閾値期間を超えているとの決定に従って、前記条件が満たされていると決定することと
を含む付記1に記載の方法。
(付記5)
前記条件が満たされているか否かを決定することは、
前記第2の端末装置の第1のトラフィックの第1の優先度を前記第1の制御情報から取得することと、
前記第3の端末装置の第2のトラフィックの第2の優先度を前記第2の制御情報から取得することと、
前記第1の優先度を第1の閾値優先度と比較することと、
前記第2の優先度を前記第1の閾値優先度と比較することと、
前記第1の優先度または前記第2の優先度のうちの少なくとも一つが前記第1の閾値優先度を超えているとの決定に従って、前記条件が満たされていると決定することと
を含む付記1に記載の方法。
(付記6)
前記指示を送信することは、
前記第1の優先度を前記第2の優先度と比較することと、
前記第1の優先度が前記第2の優先度より高いとの決定に従って、前記指示を前記第2の端末装置に送信することと
を含む付記5に記載の方法。
(付記7)
前記指示を送信することは、
前記第1の優先度を前記第2の優先度と比較することと、
前記第1の優先度が前記第2の優先度より高いとの決定に従って、前記指示を前記第3の端末装置に送信することと
を含む付記5に記載の方法。
(付記8)
前記指示を送信することは、
前記第1の優先度が第2の閾値優先度を超えているとの決定に従って、前記指示を前記第2の端末装置に送信することと
を含む付記5に記載の方法。
(付記9)
前記条件が満たされているか否かを決定することは、
前記第1の端末装置のトラフィックの優先度を第3の閾値優先度と比較することと、
前記優先度が前記第3の閾値優先度を下回っているとの決定に従って、前記条件が満たされていると決定することと
を含む付記1に記載の方法。
(付記10)
前記指示は、
重複するリソースの時間周波数位置、
隠れノード問題指示、または
前記第1の端末装置のアイデンティティ
のうちの一つを含む付記1に記載の方法。
(付記11)
前記条件が満たされているか否かを決定することは、
前記第2の端末装置からの第1のデータ情報を復号化することと、
前記第3の端末装置からの第2のデータ情報を復号化することと、
前記第1の端末装置が前記第1のデータ情報または前記第2のデータ情報のうちの少なくとも一つの復号化に失敗したとの決定に従って、前記条件が満たされていると決定することと
を含む付記1に記載の方法。
(付記12)
前記第1の端末装置のチャネル混雑比率を決定することと、
前記チャネル混雑比率を閾値比率と比較することと、
前記チャネル混雑比率が閾値を超えているとの決定に従って、前記第2の端末装置と前記第3の端末装置とのうちの少なくとも一つに前記指示を送信することと
をさらに含む付記1に記載の方法。
(付記13)
第2の端末装置において、前記第2の端末装置により予約された1セットのリソースを示す制御情報を生成することと、
前記制御情報を第1の端末装置に送信することと、
重複するリソースに関する指示を前記第1の端末装置から受信することと
を含む方法。
(付記14)
前記制御情報を生成することは、
ターゲット端末装置のアイデンティティを前記制御情報に追加することであって、前記第2の端末装置は、前記1セットのリソースを使用して前記ターゲット端末装置と通信すること
を含む付記13に記載の方法。
(付記15)
前記第2の端末装置のトラフィックの優先度を決定することと、
前記優先度が閾値優先度を超えているとの決定に従って、前記1セットのリソースを選択することと
をさらに含む付記13に記載の方法。
(付記16)
前記制御情報を生成することは、
前記第2の端末装置の前記トラフィックの前記優先度を前記制御情報に追加すること
を含む付記15に記載の方法。
(付記17)
前記指示は、
重複するリソースの時間周波数位置、
隠れノード問題指示、または
前記第1の端末装置のアイデンティティ
のうちの一つを含む付記13に記載の方法。
(付記18)
別の送信のための別セットのリソースを、前記指示に基づいて決定すること
をさらに含む付記13に記載の方法。
(付記19)
プロセッシングユニットと、
前記プロセッシングユニットに結合され命令が記憶されているメモリとを備え、
前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、付記1から12の何れか一つに記載の方法を実行する
第1の端末装置。
(付記20)
プロセッシングユニットと、
前記プロセッシングユニットに結合され命令が記憶されているメモリとを備え、
前記命令が前記プロセッシングユニットにより実行された場合、付記13から18の何れか一つに記載の方法を実行する
第2の端末装置。
(付記21)
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、付記1から12の何れか一つに記載の方法を実行させる命令が記憶されている
コンピュータ可読媒体。
(付記22)
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、付記13から18の何れか一つに記載の方法を実行させる命令が記憶されている
コンピュータ可読媒体。