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特許7552867データ処理装置、測定システム及びデータ処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】データ処理装置、測定システム及びデータ処理方法
(51)【国際特許分類】
   G01D 21/00 20060101AFI20240910BHJP
   G01D 3/00 20060101ALI20240910BHJP
   G01D 5/353 20060101ALN20240910BHJP
   G08C 25/00 20060101ALN20240910BHJP
【FI】
G01D21/00 M
G01D3/00 Z
G01D5/353 A
G08C25/00 F
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023508398
(86)(22)【出願日】2021-03-26
(86)【国際出願番号】 JP2021013019
(87)【国際公開番号】W WO2022201526
(87)【国際公開日】2022-09-29
【審査請求日】2023-08-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】岩野 忠行
(72)【発明者】
【氏名】青野 義明
【審査官】菅藤 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-99264(JP,A)
【文献】国際公開第2020/116030(WO,A1)
【文献】特開2005-110008(JP,A)
【文献】特開2001-264214(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 21/00-21/02
G01D 3/00- 3/10
G01D 5/353
G01K 11/32-11/324
G01H 9/00
G01B 11/16
G01L 1/24
G08C 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる測定地点のそれぞれに設置された測定機器の各々から、測定対象の測定値を示す測定データを取得する測定データ取得手段と、
前記異なる測定地点の各々を通るように敷設された光ファイバケーブルによるセンシングデータを取得するセンシングデータ取得手段と、
前記センシングデータを用いて、前記異なる測定地点の間の地点又は区間における前記測定対象の前記測定値を推定するデータ補間手段と、
を備えるデータ処理装置。
【請求項2】
前記データ補間手段は、前記センシングデータを用いて、前記異なる測定地点のうちの互いに隣接する測定地点の間の地点又は区間における前記測定対象の推定値を算出することにより、前記測定データを補間することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記測定対象は、移動体の移動速度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記測定対象は、気象観測値であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記測定値は、前記測定対象に対応する絶対値であり、
前記センシングデータは、前記測定対象に対応する相対値を含む
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記データ補間手段による補間後のデータが出力されることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
異なる測定地点のそれぞれに設置された測定機器の各々から、測定対象の測定値を示す測定データを取得する測定データ取得手段と、
前記異なる測定地点の各々を通るように敷設された光ファイバケーブルによるセンシングデータを取得するセンシングデータ取得手段と、
前記センシングデータを用いて、前記異なる測定地点の間の地点又は区間における前記測定対象の前記測定値を推定するデータ補間手段と、
を備える測定システム。
【請求項8】
前記データ補間手段は、前記センシングデータを用いて、前記異なる測定地点のうちの互いに隣接する測定地点の間の地点又は区間における前記測定対象の推定値を算出することにより、前記測定データを補間することを特徴とする請求項7に記載の測定システム。
【請求項9】
前記測定対象は、移動体の移動速度であることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の測定システム。
【請求項10】
測定データ取得手段が、異なる測定地点のそれぞれに設置された測定機器の各々から、測定対象の測定値を示す測定データを取得し、
センシングデータ取得手段が、前記異なる測定地点の各々を通るように敷設された光ファイバケーブルによるセンシングデータを取得し、
データ補間手段が、前記センシングデータを用いて、前記異なる測定地点の間の地点又は区間における前記測定対象の前記測定値を推定する
データ処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、データ処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
複数個の地点にそれぞれ設置された複数個の測定機器を用いて、個々の地点における測定対象を測定する技術が知られている。具体的には、例えば、道路における複数個の地点にそれぞれ設置された複数個の測定機器を用いて、個々の地点における自動車の走行速度を測定する技術が知られている(特許文献1の段落[0063]等参照)。
【0003】
なお、関連技術として、特許文献2に記載の技術も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-026196号公報
【文献】特開2009-265077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のとおり、複数個の地点にそれぞれ設置された複数個の測定機器を用いることにより、個々の地点における測定対象を測定することができる。しかながら、当該複数個の地点のうちの互いに隣接する2個の地点の間における測定対象を測定することが困難であるという問題があった。具体的には、例えば、道路における当該2個の地点の間における自動車の走行速度を測定することが困難であるという問題があった。
【0006】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、測定機器が設置された隣接する地点間における測定対象の測定を実現することができるデータ処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るデータ処理装置の一形態は、異なる測定地点のそれぞれに設置された測定機器の各々から、測定対象の測定結果を示す測定データを取得する測定データ取得手段と、異なる測定地点の各々を通るように敷設された光ファイバケーブルによるセンシングデータを取得するセンシングデータ取得手段と、センシングデータを用いて測定データを補間するデータ補間手段と、を備えるものである。
【0008】
本開示に係る測定システムの一形態は、異なる測定地点のそれぞれに設置された測定機器の各々から、測定対象の測定結果を示す測定データを取得する測定データ取得手段と、異なる測定地点の各々を通るように敷設された光ファイバケーブルによるセンシングデータを取得するセンシングデータ取得手段と、センシングデータを用いて測定データを補間するデータ補間手段と、を備えるものである。
【0009】
本開示に係るデータ処理方法の一形態は、測定データ取得手段が、異なる測定地点のそれぞれに設置された測定機器の各々から、測定対象の測定結果を示す測定データを取得し、センシングデータ取得手段が、異なる測定地点の各々を通るように敷設された光ファイバケーブルによるセンシングデータを取得し、データ補間手段が、センシングデータを用いて測定データを補間するものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、測定機器が設置された隣接する地点間における測定対象の測定を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、第1実施形態に係る測定システムの要部を示すブロック図である。
図2図2は、第1実施形態に係るデータ処理装置の要部を示すブロック図である。
図3図3は、第1実施形態に係るデータ処理装置の要部のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4図4は、第1実施形態に係るデータ処理装置の要部の他のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5図5は、第1実施形態に係るデータ処理装置の要部の他のハードウェア構成を示すブロック図である。
図6図6は、第1実施形態に係るデータ処理装置の動作を示すフローチャートである。
図7図7は、測定地点、測定機器及び測定対象などの具体例を示す説明図である。
図8図8は、測定地点、測定機器及び測定対象などの他の具体例を示す説明図である。
図9図9は、第1実施形態に係る他のデータ処理装置の要部を示すブロック図である。
図10図10は、第1実施形態に係る他の測定システムの要部を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る測定システムの要部を示すブロック図である。図2は、第1実施形態に係るデータ処理装置の要部を示すブロック図である。図1及び図2を参照して、第1実施形態に係る測定システムについて説明する。
【0013】
図1に示す如く、測定システム100は、N個の測定機器1_1~1_Nを含む。ここで、Nは、2以上の整数である。また、測定システム100は、光ファイバケーブル2、光ファイバセンシング装置3、データ処理装置4及び出力装置5を含む。データ処理装置4は、ネットワークNWを介して、個々の測定機器1と通信自在であり、かつ、光ファイバセンシング装置3と通信自在である。
【0014】
N個の測定機器1_1~1_Nは、N個の地点(以下「測定地点」ということがある。)P1_1~P1_Nにそれぞれ設置されている。換言すれば、測定機器1_1~1_Nは、互いに異なる地点P1に設置されている。個々の測定機器1は、対応する地点P1における測定対象を測定する。
【0015】
具体的には、例えば、測定機器1_1~1_Nは、高速道路における地点P1_1~P1_Nにそれぞれ設置されている。個々の測定機器1は、対応する地点P1における自動車の走行速度を測定する機器により構成されている。すなわち、個々の測定機器1は、いわゆる「オービス」、監視カメラ又はETC(Electronic Toll Collection System)ゲートなどにより構成されている。この場合、測定機器1_1~1_Nを用いて、高速道路の各地点P1における自動車の走行速度が測定される。以下、かかる具体例を「第1具体例」という。
【0016】
または、例えば、地点P1_1~P1_Nは、互いに異なる地域に含まれる地点に設定されている。個々の測定機器1は、対応する地点P1における気温を測定する機器により構成されている。すなわち、個々の測定機器1は、温度計等により構成されている。この場合、測定機器1_1~1_Nを用いて、各地域における気温(より具体的には各地点P1における気温)が測定される。以下、かかる具体例を「第2具体例」という。
【0017】
光ファイバケーブル2は、地点P1_1~P1_Nを通るように敷設されている。換言すれば、光ファイバケーブル2は、地点P1_1~P1_Nを含む所定の経路に沿うように敷設されている。
【0018】
例えば、第1具体例において、光ファイバケーブル2は、地点P1_1~P1_Nを含む高速道路に沿うように埋設されている。または、例えば、第2具体例において、光ファイバケーブル2は、地点P1_1~P1_Nを含む経路であって、地点P1_1~P1_Nに対応する地域を結ぶ経路に沿うように架設されている。なお、かかる架設は、例えば、複数本の鉄塔(不図示)又は複数本の電柱(不図示)によるものであっても良い。
【0019】
ここで、光ファイバケーブル2は、光ファイバセンシングに用いることができる。具体的には、例えば、光ファイバケーブル2は、分散型光ファイバセンシング(Distributed Fiber Optic Sensing,DFOS)による振動、音響又は温度の検出に用いることができる。以下、光ファイバケーブル2を用いた光ファイバセンシングを実行することにより得られるデータを総称して「センシングデータ」ということがある。
【0020】
なお、光ファイバケーブル2は、既設の通信用の光ファイバケーブルを用いたものであっても良い。例えば、光ファイバケーブル2は、既設の光ファイバ複合架空地線(Optical Ground Wire,OPGW)を用いたものであっても良い。または、光ファイバケーブル2は、光ファイバセンシング用の専用の光ファイバケーブルを用いたものであっても良い。
【0021】
光ファイバセンシング装置3は、光ファイバケーブル2を用いた光ファイバセンシング(より具体的にはDFOS)を実行することにより、センシングデータを取得する。光ファイバセンシング装置3は、当該取得されたセンシングデータを出力する。光ファイバセンシング装置3は、例えば、DVS(Distributed Vibration Sensing)装置又はDAS(Distributed Acoustic Sensing)装置により構成されている。または、例えば、光ファイバセンシング装置3は、DTS(Distributed Temperature Sensing)装置により構成されている。
【0022】
第1具体例において、光ファイバセンシング装置3は、例えば、DVS装置又はDAS装置により構成されている。このため、光ファイバセンシング装置3により取得されるセンシングデータは、自動車の走行により発生する振動データ又は音響データである。すなわち、センシングデータは、光ファイバケーブル2の長手方向に対する振動強度又は音響強度の分布であって、周波数成分毎の分布を含むものとなる。
【0023】
他方、第2具体例において、光ファイバセンシング装置3は、例えば、DTS装置により構成されている。このため、光ファイバセンシング装置3により取得されるセンシングデータは、光ファイバケーブル2の周辺の気温を示す温度データである。すなわち、センシングデータは、光ファイバケーブル2の長手方向に対する分布であって、温度に対応する相対値(例えばラマン散乱光の強度の比率)の分布を含むものとなる。
【0024】
図2に示す如く、データ処理装置4は、測定データ取得部11、センシングデータ取得部12、データ補間部13及び出力制御部14を備える。
【0025】
測定データ取得部11は、個々の測定機器1により測定された値を含むデータ(以下「測定データ」という。)を取得する。換言すれば、測定データは、個々の地点P1における測定対象の値を示すデータである。以下、かかる値を「測定値」又は「測定結果」ということがある。測定データは、例えば、ネットワークNWを介して個々の測定機器1から取得される。
【0026】
すなわち、第1具体例において、測定データは、個々の地点P1における自動車の走行速度を示す値を含むデータである。これらの値は、所定の単位(例えばキロメートル毎時)を有する絶対値である。他方、第2具体例において、測定データは、個々の地点P1における気温を示す値を含むデータである。これらの値も、所定の単位(例えばセルシウス度)を有する絶対値である。
【0027】
センシングデータ取得部12は、光ファイバセンシング装置3により出力されたセンシングデータを取得する。センシングデータは、例えば、ネットワークNWを介して光ファイバセンシング装置3から取得される。
【0028】
データ補間部13は、センシングデータ取得部12により取得されたセンシングデータを用いて、測定データ取得部11により取得された測定データを補間する。ここで、データ補間部13による補間は、地理的な補間(すなわち空間的な補間)である。
【0029】
すなわち、当該取得された測定データは、N個の地点P1_1~P1_Nの各々における測定対象の値(測定値)を含む。これに対して、データ補間部13は、当該取得されたセンシングデータを用いて、N個の地点P1_1~P1_Nのうちの互いに隣接する各2個の地点P1の間の地点P2における測定対象の値を推定する。以下、かかる値を「推定値」ということがある。個々の地点P2における推定値が算出されることにより、測定データが地理的に補間される。換言すれば、測定機器1が設置された地点P1の間における測定対象の測定が間接的に実現される。
【0030】
第1具体例において、データ補間部13は、個々の地点P2における自動車の走行速度を推定する。かかる推定には、例えば、上記取得されたセンシングデータに基づくウォーターフォールデータが用いられる。
【0031】
すなわち、上記取得されたセンシングデータには、自動車の走行により発生し得る振動又は音響に対応する周波数成分について、光ファイバケーブル2の長手方向に対する振動強度又は音響強度の分布が含まれている。データ補間部13は、かかる振動強度又は音響強度の値を、時刻に対応する第1軸を有し、かつ、光ファイバケーブル2における光ファイバセンシング装置3からの距離に対応する第2軸を有する仮想的な二次元マップにプロットする。このようにして、ウォーターフォールデータが生成される。
【0032】
データ補間部13は、かかる二次元マップにおいて、所定値以上の振動強度又は音響強度に対応する部位を抽出する。当該抽出された部位は、各時刻における自動車の位置に対応している蓋然性が高い。したがって、当該抽出された部位を繋ぐ線の傾きは、各位置における自動車の走行速度に対応している蓋然性が高い。データ補間部13は、個々の地点P2に対応する位置(すなわち個々の地点P2に対応する距離)における線の傾きを算出する。これにより、個々の地点P2における自動車の走行速度が推定される。換言すれば、個々の地点P2における自動車の走行速度の推定値が算出される。
【0033】
なお、測定データは、個々の地点P1における測定値の測定時刻を含むものであっても良い。データ補間部13は、これらの測定時刻のうちの最初の時刻から最後の時刻までの時間区間におけるウォーターフォールデータを生成するものであっても良い。
【0034】
このほか、センシングデータを用いた走行速度の推定には、公知の種々の技術を用いることができる。これらの技術についての詳細な説明は省略する。
【0035】
第2具体例において、データ補間部13は、個々の地点P2における気温を推定する。かかる推定には、例えば、上記取得されたセンシングデータに加えて、上記取得された測定データに含まれるN個の測定値のうちの少なくとも1個の測定値が用いられる。
【0036】
すなわち、上記取得された測定データには、個々の地点P1における温度を示す絶対値(測定値)が含まれている。また、上記取得されたセンシングデータには、個々の地点P1における温度に対応する相対値が含まれており、かつ、個々の地点P2における温度に対応する相対値が含まれている。データ補間部13は、これらのデータを用いて、互いに隣接する各2個の地点P1のうちのいずれか一方の地点P1について、対応する絶対値(測定値)と対応する相対値とのずれ量に基づく補正値を算出する。当該算出された補正値は、かかる2個の地点P1の間における個々の地点P2について、対応する相対値を対応する絶対値に変換するための値である。データ補間部13は、当該算出された補正値を用いて、かかる2個の地点P1の間における個々の地点P2について、対応する相対値を対応する絶対値に変換する。これにより、個々の地点P2における気温の推定値が算出される。換言すれば、個々の地点P2における気温が推定される。
【0037】
例えば、互いに隣接する2個の地点P1_1,P1_2間に1個の地点P2_1が位置しているものとする。この場合、データ補間部13は、地点P1_1における絶対値と相対値とのずれ量、又は地点P1_2における絶対値と相対値とのずれ量に基づき、地点P2_1における気温を推定するための補正値を算出する。データ補間部13は、当該算出された補正値を用いて、地点P2_1における相対値を絶対値に変換することにより、地点P2_2における気温の推定値を算出する。
【0038】
ここで、補正値の算出には、かかる2個の地点P1_1,P1_2のうち、光ファイバケーブル2上の距離について、光ファイバセンシング装置3の設置位置に対する距離がより小さい地点P1における絶対値及び相対値を用いるのが好適である。これは、通常、光ファイバセンシングにおいては、かかる距離がより小さい地点P1における相対値の検出精度が、他方の地点P1における相対値の検出精度に比して高いためである。
【0039】
なお、データ補間部13は、かかる2個の地点P1_1,P1_2の各々について、対応する絶対値と対応する相対値とのずれ量に基づく補正値を算出するものであっても良い。この場合、データ補間部13は、当該算出された2個の補正値による統計値(例えば平均値)を地点P2_1における気温の推定に用いるものであっても良い。
【0040】
このほか、センシングデータを用いた気温の推定には、公知の種々の技術を用いることができる。これらの技術についての詳細な説明は省略する。
【0041】
出力制御部14は、データ補間部13による補間後のデータ(以下「補間済みデータ」ということがある。)を出力する制御を実行する。補間済みデータの出力には、出力装置5が用いられる(図1参照)。出力装置5は、例えば、表示装置、音声出力装置及び通信装置のうちの少なくとも一つを含む。表示装置は、例えば、ディスプレイを用いたものである。音声出力装置は、例えば、スピーカを用いたものである。通信装置は、例えば、専用の送信機及び受信機を用いたものである。
【0042】
具体的には、例えば、出力制御部14は、補間済みデータに対応する画像を表示する制御を実行する。かかる画像の表示には、出力装置5のうちの表示装置が用いられる。当該表示される画像は、例えば、個々の地点P1における測定値を示す数字及び個々の地点P2における推定値を示す数字を含むテーブルを含む画像であっても良い。または、例えば、当該表示される画像は、これらの数値に基づくグラフを含む画像であっても良い。または、例えば、当該表示される画像は、これらの地点P1,P2を含む地図画像において、個々の地点P1における測定値を示す数字及び個々の地点P2における推定値を示す数字が重畳表示されたものであっても良い。このほか、当該表示される画像は、補間済みデータに対応するものであれば、如何なる画像であっても良い。
【0043】
または、例えば、出力制御部14は、補間済みデータに対応する音声を出力する制御を実行する。かかる音声の出力には、出力装置5のうちの音声出力装置が用いられる。
【0044】
または、例えば、出力制御部14は、補間済みデータに対応する信号を送信する制御を実行する。かかる信号の送信には、出力装置5のうちの通信装置が用いられる。かかる信号は、例えば、他のシステム(不図示)に送信される。第1具体例において、かかる信号は、高速道路における自動車の走行速度を監視するシステム、又は高速道路を走行中の自動車に関する情報を収集するシステムなどに送信される。第2具体例において、かかる信号は、各地域における気象に関する情報を収集するシステム等に送信される。このほか、かかる信号は、補間済みデータを用いるシステムであれば、如何なるシステムに送信されるものであっても良い。
【0045】
このようにして、測定システム100の要部が構成されている。
【0046】
以下、測定データ取得部11を「測定データ取得手段」ということがある。また、センシングデータ取得部12を「センシングデータ取得手段」ということがある。また、データ補間部13を「データ補間手段」ということがある。また、出力制御部14を「出力制御手段」ということがある。
【0047】
次に、図3図5を参照して、データ処理装置4の要部のハードウェア構成について説明する。
【0048】
図3図5の各々に示す如く、データ処理装置4は、コンピュータ21を用いたものである。
【0049】
図3に示す如く、コンピュータ21は、プロセッサ31及びメモリ32を備える。メモリ32は、コンピュータ21を測定データ取得部11、センシングデータ取得部12、データ補間部13及び出力制御部14として機能させるためのプログラムを記憶する。プロセッサ31は、メモリ32に記憶されたプログラムを読み出して実行する。これにより、測定データ取得部11の機能F1、センシングデータ取得部12の機能F2、データ補間部13の機能F3及び出力制御部14の機能F4が実現される。
【0050】
または、図4に示す如く、コンピュータ21は、処理回路33を備える。処理回路33は、コンピュータ21を測定データ取得部11、センシングデータ取得部12、データ補間部13及び出力制御部14として機能させるための処理を実行する。これにより、機能F1~F4が実現される。
【0051】
または、図5に示す如く、コンピュータ21は、プロセッサ31、メモリ32及び処理回路33を備える。この場合、機能F1~F4のうちの一部の機能がプロセッサ31及びメモリ32により実現されるとともに、機能F1~F4のうちの残余の機能が処理回路33により実現される。
【0052】
プロセッサ31は、1個以上のプロセッサにより構成されている。個々のプロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)を用いたものである。
【0053】
メモリ32は、1個以上のメモリにより構成されている。個々のメモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク、MO(Magneto Optical)ディスク又はミニディスクを用いたものである。
【0054】
処理回路33は、1個以上の処理回路により構成されている。個々の処理回路は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)又はシステムLSI(Large Scale Integration)を用いたものである。
【0055】
なお、プロセッサ31は、機能F1~F4の各々に対応する専用のプロセッサを含むものであっても良い。メモリ32は、機能F1~F4の各々に対応する専用のメモリを含むものであっても良い。処理回路33は、機能F1~F4の各々に対応する専用の処理回路を含むものであっても良い。
【0056】
次に、図6に示すフローチャートを参照して、データ処理装置4の動作について説明する。
【0057】
まず、測定データ取得部11が測定データを取得する(ステップST1)。また、センシングデータ取得部12がセンシングデータを取得する(ステップST2)。ここで、ステップST1,ST2の実行順は任意である。次いで、データ補間部13は、ステップST2にて取得されたセンシングデータを用いて、ステップST1にて取得された測定データを補間する(ステップST3)。かかる補間の具体例については、既に説明したとおりである。このため、再度の説明は省略する。次いで、出力制御部14は、ステップST3における補間後のデータ(すなわち補間済みデータ)を出力する制御を実行する(ステップST4)。
【0058】
次に、測定システム100を用いることによる効果について説明する。
【0059】
上記のとおり、データ補間部13は、センシングデータを用いて、測定機器1が設置された地点P1の間の地点P2における測定対象の推定値を算出する。これにより、測定データを地理的に補間することができる。換言すれば、測定機器1が設置された地点P1の間における測定対象の測定を間接的に実現することができる。
【0060】
例えば、図7に示す如く、自動車が高速道路を走行するものとする。このとき、測定機器1が設置された地点P1(図中P1_1~P1_3)においては、自動車の運転者が測定機器1に気付き、自動車が法定の最高速度(例えば120キロメートル毎時)以下の速度にて走行したものとする。他方、測定機器1が設置されていない地点P2(図中P2_1,P2_2)においては、自動車が法定の最高速度を超える速度にて走行したものとする。このような場合であっても、埋設された光ファイバケーブル2を用いた光ファイバセンシングによるセンシングデータを用いた補間により、自動車が法定の最高速度を超える速度にて走行したことを検出することができる。
【0061】
または、例えば、図8に示す如く、複数個の地域における気温(より具体的には複数個の地点P1(図中P1_1~P1_3)における気温)が温度計を用いて測定されたものとする。このとき、個々の地域における気温は、かかる地域の天候(晴れ、曇り、雨等)に応じて異なり得る。これに対して、センシングデータを用いた補間により、これらの地域の間に位置する地域における気温(より具体的には個々の地点P2(図中P2_1,P2_2)における気温)を推定することができる。
【0062】
図8に示す例においては、地点P2_2を含む地域において、いわゆる「ゲリラ豪雨」が発生している。これにより、地点P2_2における気温は、他の地点P1_1~P1_3,P2_1における気温に比して局所的に低下している。センシングデータを用いた補間により、地点P2_2に温度計が設置されていないにもかかわらず、かかる局所的な気温の低下を検出することができる。
【0063】
次に、測定システム100の変形例について説明する。
【0064】
データ補間部13による推定の対象となる地点P2は、互いに隣接する2個の地点P1の間の地点であって、光ファイバケーブル2が敷設された位置に対応する地点であれば良い。したがって、当該2個の地点P1の間における地点P2の個数は、1個に限定されるものではない。データ補間部13は、当該2個の地点P1の間における複数個の地点P2について、当該複数個の地点P2の各々における測定対象の推定値を算出するものであっても良い。
【0065】
また、上記のとおり、センシングデータは、DFOSにより得られたものである。そこで、データ補間部13は、互いに隣接する2個の地点P1の間の地点P2における測定対象の推定値を算出するのに代えて、当該2個の地点P1の間の区間における測定対象の推定値を算出するものであっても良い。かかる区間は、当該2個の地点P1の間の区間であって、光ファイバケーブル2のうちの少なくとも一部に対応する区間であれば良い。
【0066】
また、データ補間部13は、個々の区間における推定値の統計値(例えば平均値又は中央値)を算出するものであっても良い。データ補間部13は、当該算出された統計値を、対応する区間に含まれる地点(すなわち地点P2)における推定値として用いるものであっても良い。
【0067】
次に、測定システム100の他の変形例について説明する。
【0068】
第1具体例において、測定機器1_1~1_Nによる測定の対象及びデータ補間部13による推定の対象は、高速道路における自動車の走行速度に限定されるものではない。かかる測定及び推定の対象は、その移動により振動又は音響を発する移動体の移動速度であれば良い。具体的には、例えば、かかる測定及び推定の対象は、鉄道車両、ケーブルカー、歩行者、ゴンドラ、ロボット又はドローンの移動速度であっても良い。この場合、個々の測定機器1は、これらの移動体の移動速度を測定する機器であれば良い。
【0069】
第2具体例において、測定機器1_1~1_Nによる測定の対象及びデータ補間部13による推定の対象は、気温に限定されるものではない。かかる測定及び推定の対象は、光ファイバセンシングにより検出可能な気象観測値であれば良い。具体的には、例えば、かかる測定及び推定の対象は、風向及び風速であっても良い。この場合、光ファイバセンシング装置3がDVS装置又はDAS装置により構成されており、データ補間部13が振動データ又は音響データを用いて風向及び風速を推定するものであっても良い。また、個々の測定機器1は、風向風速計により構成されているものであっても良い。
【0070】
このほか、かかる測定及び推定の対象は、光ファイバセンシングにより検出可能な値であれば、如何なる値であっても良い。
【0071】
次に、図9を参照して、データ処理装置4の変形例について説明する。また、図10を参照して、測定システム100の他の変形例について説明する。
【0072】
図9に示す如く、データ処理装置4は、測定データ取得部11、センシングデータ取得部12及びデータ補間部13を備えるものであっても良い。換言すれば、測定データ取得部11、センシングデータ取得部12及びデータ補間部13によりデータ処理装置4の要部が構成されているものであっても良い。この場合、出力制御部14は、データ処理装置4の外部に設けられるものであっても良い。
【0073】
図10に示す如く、測定システム100は、測定データ取得部11、センシングデータ取得部12及びデータ補間部13を備えるものであっても良い。換言すれば、測定データ取得部11、センシングデータ取得部12及びデータ補間部13により測定システム100の要部が構成されているものであっても良い。この場合、測定機器1_1~1_N、光ファイバケーブル2、光ファイバセンシング装置3及び出力装置5は、測定システム100の外部に設けられているものであっても良い。また、出力制御部14は、測定システム100の外部に設けられているものであっても良い。
【0074】
これらの場合であっても、上記のような効果を奏することができる。すなわち、測定データ取得部11は、異なる測定地点P1のそれぞれに設置された測定機器1(図9及び図10において不図示)の各々から、測定対象の測定結果を示す測定データを取得する。センシングデータ取得部12は、異なる測定地点P1の各々を通るように敷設された光ファイバケーブル2(図9及び図10において不図示)によるセンシングデータを取得する。データ補間部13は、センシングデータを用いて測定データを補間する。センシングデータを用いて測定データを補間することにより、測定機器1が設置された地点P1の間における測定対象の測定を間接的に実現することができる。
【0075】
なお、測定システム100は、測定データ取得部11、センシングデータ取得部12及びデータ補間部13に加えて、出力制御部14を備えるものであっても良い。測定システム100の各部は、独立した装置により構成されているものであっても良い。これらの装置は、地理的に又はネットワーク的に分散されたものであっても良い。例えば、これらの装置は、エッジコンピュータ及びクラウドコンピュータを含むものであっても良い。
【0076】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0077】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
[付記]
[付記1]
異なる測定地点のそれぞれに設置された測定機器の各々から、測定対象の測定結果を示す測定データを取得する測定データ取得手段と、
前記異なる測定地点の各々を通るように敷設された光ファイバケーブルによるセンシングデータを取得するセンシングデータ取得手段と、
前記センシングデータを用いて前記測定データを補間するデータ補間手段と、
を備えるデータ処理装置。
【0078】
[付記2]
前記データ補間手段は、前記センシングデータを用いて、前記異なる測定地点のうちの互いに隣接する測定地点の間の地点又は区間における前記測定対象の推定値を算出することにより、前記測定データを補間することを特徴とする付記1に記載のデータ処理装置。
【0079】
[付記3]
前記測定対象は、移動体の移動速度であることを特徴とする付記1又は付記2に記載のデータ処理装置。
【0080】
[付記4]
前記測定対象は、気象観測値であることを特徴とする付記1又は付記2に記載のデータ処理装置。
【0081】
[付記5]
前記測定結果は、前記測定対象に対応する絶対値であり、
前記センシングデータは、前記測定対象に対応する相対値を含む
ことを特徴とする付記1又は付記2に記載のデータ処理装置。
【0082】
[付記6]
前記データ補間手段による補間後のデータが出力されることを特徴とする付記1から付記5のうちのいずれか一つに記載のデータ処理装置。
【0083】
[付記7]
異なる測定地点のそれぞれに設置された測定機器の各々から、測定対象の測定結果を示す測定データを取得する測定データ取得手段と、
前記異なる測定地点の各々を通るように敷設された光ファイバケーブルによるセンシングデータを取得するセンシングデータ取得手段と、
前記センシングデータを用いて前記測定データを補間するデータ補間手段と、
を備える測定システム。
【0084】
[付記8]
前記データ補間手段は、前記センシングデータを用いて、前記異なる測定地点のうちの互いに隣接する測定地点の間の地点又は区間における前記測定対象の推定値を算出することにより、前記測定データを補間することを特徴とする付記7に記載の測定システム。
【0085】
[付記9]
前記測定対象は、移動体の移動速度であることを特徴とする付記7又は付記8に記載の測定システム。
【0086】
[付記10]
前記測定対象は、気象観測値であることを特徴とする付記7又は付記8に記載の測定システム。
【0087】
[付記11]
前記測定結果は、前記測定対象に対応する絶対値であり、
前記センシングデータは、前記測定対象に対応する相対値を含む
ことを特徴とする付記7又は付記8に記載の測定システム。
【0088】
[付記12]
前記データ補間手段による補間後のデータが出力されることを特徴とする付記7から付記11のうちのいずれか一つに記載の測定システム。
【0089】
[付記13]
測定データ取得手段が、異なる測定地点のそれぞれに設置された測定機器の各々から、測定対象の測定結果を示す測定データを取得し、
センシングデータ取得手段が、前記異なる測定地点の各々を通るように敷設された光ファイバケーブルによるセンシングデータを取得し、
データ補間手段が、前記センシングデータを用いて前記測定データを補間する
データ処理方法。
【0090】
[付記14]
前記データ補間手段は、前記センシングデータを用いて、前記異なる測定地点のうちの互いに隣接する測定地点の間の地点又は区間における前記測定対象の推定値を算出することにより、前記測定データを補間することを特徴とする付記13に記載のデータ処理方法。
【0091】
[付記15]
前記測定対象は、移動体の移動速度であることを特徴とする付記13又は付記14に記載のデータ処理方法。
【0092】
[付記16]
前記測定対象は、気象観測値であることを特徴とする付記13又は付記14に記載のデータ処理方法。
【0093】
[付記17]
前記測定結果は、前記測定対象に対応する絶対値であり、
前記センシングデータは、前記測定対象に対応する相対値を含む
ことを特徴とする付記13又は付記14に記載のデータ処理方法。
【0094】
[付記18]
前記データ補間手段による補間後のデータが出力されることを特徴とする付記13から付記17のうちのいずれか一つに記載のデータ処理方法。
【0095】
[付記19]
コンピュータを、
異なる測定地点のそれぞれに設置された測定機器の各々から、測定対象の測定結果を示す測定データを取得する測定データ取得手段と、
前記異なる測定地点の各々を通るように敷設された光ファイバケーブルによるセンシングデータを取得するセンシングデータ取得手段と、
前記センシングデータを用いて前記測定データを補間するデータ補間手段と、
として機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【0096】
[付記20]
前記データ補間手段は、前記センシングデータを用いて、前記異なる測定地点のうちの互いに隣接する測定地点の間の地点又は区間における前記測定対象の推定値を算出することにより、前記測定データを補間することを特徴とする付記19に記載の記録媒体。
【0097】
[付記21]
前記測定対象は、移動体の移動速度であることを特徴とする付記19又は付記20に記載の記録媒体。
【0098】
[付記22]
前記測定対象は、気象観測値であることを特徴とする付記19又は付記20に記載の記録媒体。
【0099】
[付記23]
前記測定結果は、前記測定対象に対応する絶対値であり、
前記センシングデータは、前記測定対象に対応する相対値を含む
ことを特徴とする付記19又は付記20に記載の記録媒体。
【0100】
[付記24]
前記プログラムは、前記コンピュータを、前記データ補間手段による補間後のデータを出力する制御を実行する出力制御手段として機能させることを特徴とする付記19から付記23のうちのいずれか一つに記載の記録媒体。
【符号の説明】
【0101】
1 測定機器
2 光ファイバケーブル
3 光ファイバセンシング装置
4 データ処理装置
5 出力装置
11 測定データ取得部
12 センシングデータ取得部
13 データ補間部
14 出力制御部
21 コンピュータ
31 プロセッサ
32 メモリ
33 処理回路
100 測定システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10