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特許7552878本編生成装置、本編生成方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】本編生成装置、本編生成方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/854 20110101AFI20240910BHJP
   H04N 21/2668 20110101ALI20240910BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240910BHJP
【FI】
H04N21/854
H04N21/2668
G06Q50/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023512600
(86)(22)【出願日】2021-04-08
(86)【国際出願番号】 JP2021014887
(87)【国際公開番号】W WO2022215223
(87)【国際公開日】2022-10-13
【審査請求日】2023-10-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】本間 康文
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 和昭
(72)【発明者】
【氏名】松浦 二享
(72)【発明者】
【氏名】田上 奈々海
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-318614(JP,A)
【文献】特開2006-339780(JP,A)
【文献】特開2010-010908(JP,A)
【文献】特開2011-128698(JP,A)
【文献】特開2011-130018(JP,A)
【文献】特開2019-195180(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 -21/858
G06Q 50/00 -50/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送局の本編番組の生成条件を示す本編生成条件データを取得する本編生成条件取得手段と、
視聴者が本編動画コンテンツを視聴する端末装置から前記視聴者の視聴関連データを取得する視聴データ取得手段と、
複数の動画コンテンツを取得する動画取得手段と、
前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに基づいて、前記複数の動画コンテンツから結合する動画コンテンツを決定し、前記決定された動画コンテンツを結合することで前記視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成する本編生成手段と、
を備え、
前記本編生成条件データは、前記複数の動画コンテンツから結合する動画コンテンツをどのように決定するかの前記放送局からの要件を含む
本編生成装置。
【請求項2】
前記本編生成手段は、前記本編生成条件データに基づいて前記複数の動画コンテンツから結合する動画コンテンツの候補を選択し、前記視聴関連データに基づいて前記選択した動画コンテンツの候補から結合する動画コンテンツを決定する、
請求項1に記載の本編生成装置。
【請求項3】
前記本編生成条件データは、前記本編番組のジャンル、または、前記本編番組の長さを前記複数の動画コンテンツから結合する動画コンテンツをどのように決定するかの前記放送局からの要件として含む、
請求項1または2に記載の本編生成装置。
【請求項4】
前記ジャンルは、複数のレベルのジャンルを含む、
請求項3に記載の本編生成装置。
【請求項5】
前記動画コンテンツには、前記動画コンテンツの属性を示すメタデータが付与されており、
前記本編生成手段は、前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに関連した前記属性が付与されている動画コンテンツを結合する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の本編生成装置。
【請求項6】
前記属性は、前記動画コンテンツのジャンルを含む、
請求項5に記載の本編生成装置。
【請求項7】
前記動画コンテンツのジャンルは、前記本編生成条件データに含まれる前記本編番組のジャンルと対応する、
請求項6に記載の本編生成装置。
【請求項8】
前記動画コンテンツを解析し、前記動画コンテンツの解析結果に基づいて前記動画コンテンツに前記メタデータを付与するメタデータ付与手段を備える、
請求項5乃至7のいずれか一項に記載の本編生成装置。
【請求項9】
放送局の本編番組の生成条件を示す本編生成条件データを取得し、
視聴者が本編動画コンテンツを視聴する端末装置から前記視聴者の視聴関連データを取得し、
複数の動画コンテンツを取得し、
前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに基づいて、前記複数の動画コンテンツから結合する動画コンテンツを決定し、前記決定された動画コンテンツを結合することで前記視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成
前記本編生成条件データは、前記複数の動画コンテンツから結合する動画コンテンツをどのように決定するかの前記放送局からの要件を含む
本編生成方法。
【請求項10】
放送局の本編番組の生成条件を示す本編生成条件データを取得し、
視聴者が本編動画コンテンツを視聴する端末装置から前記視聴者の視聴関連データを取得し、
複数の動画コンテンツを取得し、
前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに基づいて、前記複数の動画コンテンツから結合する動画コンテンツを決定し、前記決定された動画コンテンツを結合することで前記視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成する、処理をコンピュータに実行させ
前記本編生成条件データは、前記複数の動画コンテンツから結合する動画コンテンツをどのように決定するかの前記放送局からの要件を含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本編生成装置、本編生成方法、非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
番組制作は、ロケ番組であれば、取材スタッフの確保、取材場所のリサーチ、当日ロケ取材、ロケ後の映像素材の編集など多くの制作プロセスとそれにかかわる要員が必要である。番組制作プロセスでは、多くのスタッフや機材が関わることになり、誰でも簡易に番組制作を実施することは困難である。ここで、簡易に番組を制作する技術が種々開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、複数のコンテンツを組み合わせてユーザに放送する番組を編成する技術が開示されている。
また、特許文献2では、ユーザの嗜好条件に合致する映像などのコンテンツを選択し、選択れたコンテンツによってユーザに放送する番組を組み立てる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-354383号公報
【文献】特開2003-061071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び特許文献2では、ユーザの嗜好条件を放送する番組に反映するものの、放送局の要件など番組を放送する側の要件を番組の制作に反映することが難しいという課題があった。
【0006】
本開示では、そのような課題を鑑みることによって、番組を放送する側の要件を番組の制作に反映することができる本編生成装置、本編生成方法、非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の本編生成装置は、放送局の本編番組の生成条件を示す本編生成条件データを取得する本編生成条件取得手段と、視聴者が本編動画コンテンツを視聴する端末装置から前記視聴者の視聴関連データを取得する視聴データ取得手段と、複数の動画コンテンツを取得する動画取得手段と、前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに基づいて、前記動画コンテンツを結合することで前記視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成する本編生成手段と、を備える。
【0008】
本開示の本編生成方法は、放送局の本編番組の生成条件を示す本編生成条件データを取得し、視聴者が本編動画コンテンツを視聴する端末装置から前記視聴者の視聴関連データを取得し、複数の動画コンテンツを取得し、前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに基づいて、前記動画コンテンツを結合することで前記視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成する。
【0009】
本開示の非一時的なコンピュータ可読媒体は、放送局の本編番組の生成条件を示す本編生成条件データを取得し、視聴者が本編動画コンテンツを視聴する端末装置から前記視聴者の視聴関連データを取得し、複数の動画コンテンツを取得し、前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに基づいて、前記動画コンテンツを結合することで前記視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成する、処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納する。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、番組を放送する側の要件を番組の制作に反映することができる本編生成装置、本編生成方法、非一時的なコンピュータ可読媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施形態に係る本編生成装置の構成を示すブロック図である。
図2】第2、第3、第4の実施形態に係る放送システムの構成を示すブロック図である。
図3】第2の実施形態に係る本編生成装置の構成を示すブロック図である。
図4】第2の実施形態に係る視聴データ収集装置の動作を示す模式図である。
図5】第2の実施形態に係る本編生成装置の動作を示すフローチャートである。
図6】第2の実施形態に係る投稿受付装置の動作を示す模式図である。
図7】第2の実施形態に係る本編動画コンテンツの一例を示す図である。
図8】第3の実施形態に係る本編生成装置の構成を示すブロック図である。
図9】第3の実施形態に係る本編生成装置の動作を示すフローチャートである。
図10】第4の実施形態に係る本編生成装置の構成を示すブロック図である。
図11】第4の実施形態に係る本編生成装置の動作を示すフローチャートである。
図12】本実施形態に係るコンピュータの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
また、「コンテンツ」とは、例えば映像、音声付ストリーミング動画番組又はVOD(Video On Demand)動画番組のことを示す。本開示では、「コンテンツ」は、主にストリーミング動画番組を示す。
【0013】
(第1の実施形態)
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る本編生成装置1の構成を説明する。本編生成装置1は、本編生成条件取得手段101、視聴データ取得手段102、動画コンテンツ取得手段103及び本編生成手段104を備える。
本編生成条件取得手段101は、放送局の本編番組の生成条件を示す本編生成条件データを取得する。視聴データ取得手段102は、視聴者が本編動画コンテンツを視聴する端末装置から視聴者の視聴関連データを取得する。動画コンテンツ取得手段103は、複数の動画コンテンツを取得する。本編生成手段104は、視聴関連データ及び本編生成条件データに基づいて、動画コンテンツを結合することで視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成する。
【0014】
したがって、第1の実施形態に係る本編生成装置1は、放送局の要件など番組を放送する側の要件を番組の制作に反映することができる。また、本編生成装置1は、視聴者の情報を番組の制作に反映することができる。
【0015】
(第2の実施形態)
続いて、図2及び図3を用いて、第2の実施形態に係る放送システム200の構成を説明する。放送システム200は、本編生成装置1、視聴データ収集装置2、動画DB(Data Base)3、投稿受付装置4、本編サーバ5、本編バンク6、番組割付データサーバ7、送出データサーバ8、広告割付データサーバ9、CMバンク11、送出マスタシステム12及び端末13を備える。第2の実施形態に係る本編生成装置1は、第1の実施形態に係る本編生成装置1を具体的に示したものである。
【0016】
視聴データ収集装置2は、視聴者の視聴関連データを端末13から収集する。視聴関連データは、例えば、視聴履歴データまたは視聴者属性データである。視聴属性データは、視聴者の性別、生年、居住地等の属性データである。視聴履歴データは、視聴者が閲覧したコンテンツのジャンルや視聴者のコンテンツの閲覧時間における履歴データを示す。また、視聴関連データは、視聴履歴データまたは視聴者属性データに関連する視聴者行動データである。視聴者行動データは、視聴者の購入行動など行動を示すデータである。
【0017】
本編生成装置1は、本編生成条件取得手段101、視聴データ取得手段102、動画コンテンツ取得手段103、本編生成手段104及び視聴データ分析手段105を備え、クラウド上の仮想空間に設置されている。
【0018】
本編生成条件取得手段101は、本編生成条件データを自装置の記憶領域から取得する。ここで、本編生成条件データは、放送局等の番組制作部門からの本編番組の生成条件を示し、本編番組のジャンル、または、本編番組の長さを含む。ここで、ジャンルは、グルメ、旅行、映画、ゲームなど動画の分類を示す。本編番組のジャンルは、複数のレベルのジャンルを含んでもよい。例えば、複数のレベルのジャンルとは、階層化されているジャンルを示し、例えば旅行のジャンルの一つ下の階層において、海外旅行のジャンル、国内旅行のジャンルを含んでいることを示す。また、複数のレベルのジャンルとは、同一の階層に複数のジャンルが存在していることを示し、例えばグルメのジャンルと旅行のジャンルとが同一の階層に存在することを示す。両方に該当する場合は同一階層で複数のジャンルをもってもよい。
【0019】
視聴データ取得手段102は、視聴データ収集装置2から視聴者の視聴関連データを取得する。
動画コンテンツ取得手段103は、動画コンテンツを動画DB3から取得する。ここで、動画コンテンツには、動画コンテンツの属性を示すメタデータが紐づけられている。メタデータは、動画のジャンルを含む。また、動画コンテンツ取得手段103は、動画コンテンツ及び動画コンテンツに紐づけられた投稿情報を投稿受付装置4から取得する。投稿情報は、動画コンテンツを投稿した位置や日時、または、動画コンテンツを投稿したユーザの情報を含む。
【0020】
視聴データ分析手段105は、視聴関連データに基づいて視聴者の視聴傾向または嗜好を分析し、分析結果である視聴分析データを生成する。なお、視聴データ収集装置2が視聴関連データに基づいて視聴分析データを生成し、視聴データ分析手段105が視聴データ収集装置2から視聴分析データを取得してもよい。
【0021】
本編生成手段104は、視聴分析データと本編生成条件データとに基づいて、動画コンテンツ取得手段103によって取得された動画コンテンツを結合することで視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成する。具体的には、本編生成手段104は、視聴関連データ及び本編生成条件データに関連するメタデータが付されている動画コンテンツを結合する。例えば、本編生成手段104は、本編生成条件データに含まれる本編番組のジャンルと関連する動画のジャンルが付されているメタデータを含む動画コンテンツを結合する。また、本編生成手段104は、本編生成条件データに基づいて結合する動画コンテンツの候補を選択し、視聴関連データに基づいて選択した動画コンテンツの候補から結合する動画コンテンツを決定する。そして、本編生成手段104は、生成された本編動画コンテンツを含む本編ファイルを本編サーバ5に供給する。ここで、本編ファイルは、本編動画コンテンツに加え、後述する広告コンテンツが挿入される広告枠を含んでいてもよい。
【0022】
動画DB3は、動画コンテンツ及び動画コンテンツに付されたメタデータを記憶する。動画DB3は、本編生成装置1に記憶される動画コンテンツを供給する。
投稿受付装置4は、動画クリエータなどのユーザからの動画コンテンツの投稿を受け付け、投稿された動画を取得する。なお、投稿受付装置4は、契約された動画クリエータからのみ動画コンテンツを受け付けてもよい。そして、投稿受付装置4は、取得された動画を本編生成装置1に供給する。
【0023】
本編サーバ5は、本編ファイルを生成し、本編バンク6に供給する。本編ファイルは、例えば、放送局や個人の制作者によって制作された動画コンテンツによって生成される。
本編バンク6は、本編ファイルを記憶し、記憶された本編ファイルを送出マスタシステム12に供給する。
番組割付データサーバ7は、番組編成データを生成し、送出データサーバ8に供給する。番組編成データは、番組をどの時間帯で編成するかを示す情報であり、例えば放送する番組のスケジュールを示す番組表である。番組編成データには、番組枠が存在し、番組が挿入される番組枠と番組枠との間には、広告が挿入される広告枠が存在する。また、番組枠内では、本編が挿入される本編枠が存在し、本編枠と本編枠の間に広告枠が存在する。ここで、番組割付データサーバ7は、番組編成データの本編枠に後述する本編ファイルを割り付けする。つまり、番組割付データサーバ7は、番組編成データの本編枠と後述する本編ファイルを識別する識別情報とを対応付けする。また、番組割付データサーバ7は、広告割付データサーバ9から取得した広告割付情報を用いて、番組編成データにおける番組の広告枠に後述する広告コンテンツを割り付けする。つまり、番組割付データサーバ7は、番組編成データの番組の広告枠と広告コンテンツを識別する識別情報とを対応付けする。
【0024】
送出データサーバ8は、番組割付データサーバ7から番組編成データを取得し、番組編成データを記憶する。そして、送出データサーバ8は、番組編成データを送出マスタシステム12に供給する。
広告割付データサーバ9は、広告割付情報を生成し、広告割付情報をCMバンク11に供給する。広告割付情報は、番組の広告枠に対してどのような広告コンテンツを割り付けるのかを示す情報である。また、広告割付データサーバ9は、番組割付データサーバ7に広告割付情報を供給する。
CMバンク11は、広告コンテンツを記憶し、広告コンテンツを送出マスタシステム12に供給する。広告コンテンツとは、番組の前後や番組の途中に挿入され、視聴者に配信される広告のコンテンツを示す。
【0025】
送出マスタシステム12は、マスタ装置121、エンコーダ122、オリジンサーバ123及びアーカイブ124を備え、クラウド上の仮想空間に設置される。
マスタ装置121は、本編ファイルを本編バンク6から取得する。また、マスタ装置121は、番組編成データを送出データサーバ8から取得する。
【0026】
マスタ装置121は、本編バンク6から取得された本編ファイルと送出データサーバ8から取得された番組編成データとを用いて番組コンテンツを生成する。具体的には、マスタ装置121は、番組編成データに従って本編ファイルを組み合わせて、本編ファイルと広告が挿入される広告枠とを含む番組コンテンツを生成する。そして、マスタ装置121は、端末13から視聴する放送局を示す視聴放送局情報を取得し、視聴放送局情報に対応する番組コンテンツを、エンコーダ122に供給する。
【0027】
エンコーダ122は、CMバンク11から広告コンテンツとマスタ装置121から取得した番組コンテンツとを用いて視聴者に送出するコンテンツを生成する。具体的には、エンコーダ122は、番組コンテンツに含まれる広告の枠に対応する広告コンテンツをコンテンツに挿入する。そして、エンコーダ122は、コンテンツのデータ形式の変更や圧縮など符号化し、符号化されたコンテンツをオリジンサーバ123に供給する。
【0028】
オリジンサーバ123は、符号化されたコンテンツをエンコーダ122から取得する。オリジンサーバ123は、インターネットなどのネットワークを介し、コンテンツを視聴者の端末13へ送出する。オリジンサーバ123は、例えば、コンテンツを端末13にストリーミングによって送出する。また、オリジンサーバ123は、取得したコンテンツを記憶していてもよい。
アーカイブ124は、マスタ装置121から取得したコンテンツを記憶する。記憶されたコンテンツは、例えばVOD(Video On Demand)サービスに用いられる。
【0029】
端末13は、スマートフォン、タブレットなどの移動型端末やTV及びPC(Personal Computer)などの固定型の端末である。端末13は、ストリーミングによって送出マスタシステム12のオリジンサーバ123からコンテンツを取得する。例えば、端末13は、専用のアプリケーションを備え、アプリケーションが起動されるとコンテンツを配信可能な放送局一覧を出力し、ユーザによって放送局が選択されると、放送局に対応するコンテンツをオリジンサーバ123から取得し、ディスプレイに出力する。
【0030】
続いて、図4を用いて、第2の実施形態に係る視聴データ収集装置2の動作を説明する。
図4に示すように、視聴データ収集装置2は、端末13から視聴履歴データと視聴者属性データを視聴関連データとして取得する。視聴属性データは、視聴者の性別、生年、居住地等の属性データである。例えば、端末13は、同時配信の視聴のための同時配信アプリをインストールしている。視聴データ収集装置2は、端末13における配信の視聴のためのアプリケーションを用いて、アプリインストール時に視聴者がアンケートに回答することによって得られた視聴属性データを取得する。また、視聴履歴データは、視聴者が閲覧したコンテンツのジャンルや視聴者のコンテンツの閲覧時間の履歴データを示す。例えば、視聴データ収集装置2は、端末13における視聴者のコンテンツの視聴時に、ログサーバにおいて視聴者ID、アプリID又は広告IDとともに視聴者の視聴履歴データを記憶する。
【0031】
また、視聴データ収集装置2は、外部に接続されたSNS(Social networking service)分析システム又はDMP(Data Management Platform)からパネル分析によって得られた視聴者行動データを視聴関連データとして取得してもよい。視聴者行動データは、端末13の視聴者の行動を示す。
そして、視聴データ収集装置2は、取得された視聴関連データを本編生成装置1に供給する。
【0032】
続いて、図5図7を用いて、第2の実施形態に係る視聴データ収集装置2の動作を説明する。以下では、図5を中心に用いて説明するが、適宜、図6又は図7を用いて説明する。
まず、図5に示すように、本編生成条件取得手段101は、本編生成条件データを取得する(ステップS101)。本編生成条件データは、放送局等の番組制作部門からの本編番組の生成条件を示し、本編番組のジャンル、または、本編番組の長さを含む。
次に、視聴データ取得手段102は、視聴データ収集装置2から視聴者の視聴関連データを取得する(ステップS102)。次に、視聴データ分析手段105は、視聴関連データに基づいて視聴者の視聴傾向または嗜好を分析し、分析結果である視聴分析データを生成する(ステップS103)。
【0033】
次に、動画コンテンツ取得手段103は、動画コンテンツを動画DB3又は投稿受付装置4から取得する。例えば、図6に示すように、投稿受付装置4は、動画クリエータなどのユーザの端末からの動画コンテンツの投稿を受け付け、投稿された動画を取得する。そして、動画コンテンツ取得手段103は、投稿受付装置4から動画コンテンツを取得する。ここで、動画コンテンツには、動画コンテンツの属性を示すメタデータが付されている。メタデータは、動画のジャンルを含む。投稿情報は、動画コンテンツを投稿した位置や日時、または、動画コンテンツを投稿したユーザの情報を含む。
【0034】
次に、本編生成手段104は、取得された動画コンテンツから、視聴分析データと本編生成条件データとに基づいて動画コンテンツを選択する(ステップS105)。具体的には、本編生成手段104は、本編生成条件データに基づいて結合する動画コンテンツの候補を選択し、視聴関連データに基づいて選択した動画コンテンツの候補から結合する動画コンテンツを決定する。ここで、本編生成手段104は、結合する動画コンテンツを複数決定する。例えば、本編生成手段104は、本編生成条件データに含まれる本編番組のジャンルと関連する動画のジャンルが付されているメタデータを含む動画コンテンツを選択する。そして、本編生成手段104は、選択された動画コンテンツから視聴分析データに含まれる視聴者の視聴傾向や嗜好に合うジャンルと関連する動画のジャンルが付されているメタデータを含む動画コンテンツを決定する。ここで、メタデータに複数のレベルのジャンルが記されている場合、本編生成手段104は、ジャンルの優先順位に応じて動画コンテンツの選択又は決定を行ってもよい。
【0035】
なお、本編生成手段104は、視聴関連データに基づいて結合する動画コンテンツの候補を選択し、本編生成条件データに選択した動画コンテンツの候補から結合する動画コンテンツを決定してもよい。また、本編生成手段104は、視聴関連データ及び本編生成条件データのいずれかに基づいて結合する動画コンテンツを決定してもよい。
【0036】
また、本編生成手段104は、本編番組の長さに応じて動画コンテンツを決定してもよい。ここで、本編生成手段104は、本編生成条件データを参照して本編番組の長さを決定する。例えば、本編生成手段104は、本編番組の長さが30分間の場合、30分間の本編番組に収まるように、10分間の動画コンテンツを2種類、5分間の動画コンテンツを2種類決定する。
【0037】
次に、本編生成手段104は、選択された動画コンテンツを用いて本編動画コンテンツを生成する(ステップS106)。具体的には、図7に示すように、本編生成手段104は、選択された動画コンテンツに含まれる動画コンテンツを結合することによって本編動画コンテンツを生成する。まず、本編生成手段104は、生成する本編番組の尺を設定する。ここで、本編生成手段104は、本編生成条件データに含まれる本編番組の長さを参照して本編番組の尺を決定する。そして、本編生成手段104は、本編番組の尺に入るように動画コンテンツを結合する。例えば、本編生成手段104は、ジャンルA番組として、30分間の尺を設定する。そして、本編生成手段104は、ジャンルA番組の尺に入るように、ジャンルAに関連する動画コンテンツを結合する。
【0038】
なお、本編生成手段104は、30分間のジャンルB番組も同様に生成し、ジャンルA番組とジャンルB番組とを結合して60分間の番組を生成してもよい。また、本編生成手段104は、本編番組の尺が動画コンテンツを結合しても余った場合、余った本編番組の尺は局ロゴ等で穴埋めしてもよい。
【0039】
そして、本編生成手段104が動画コンテンツを結合して生成した番組が本編動画コンテンツとなる。本編生成手段104は、生成された本編動画コンテンツを含む本編ファイルを送出マスタシステム12に供給する。
【0040】
したがって、第2の実施形態に係る放送システム200は、放送局の要件などを示す本編生成条件データを用いて本編動画コンテンツを生成する。よって、放送システム200は、放送局の要件など番組を放送する側の要件を番組の制作に反映することができる。
また、放送システム200は、視聴者の視聴傾向や嗜好を示す視聴分析データを用いて本編動画コンテンツを生成する。よって、放送システム200は、視聴者の視聴傾向や嗜好を番組の制作に反映し、視聴者に合った最適な番組を生成できる。
【0041】
また、放送システム200は、番組のジャンルに合った動画コンテンツを結合することによって自動で本編番組データを生成する。よって、放送システム200は、本編番組の生成の効率化を図ることができる。例えば、放送システム200は、本編番組の生成に必要な多くのプロセスを簡略化でき、本編番組の生成に必要な人員の大幅な効率化を実現することができる。
【0042】
また、放送システム200は、動画クリエータなどのユーザから投稿動画を受け付ける手段を備える。ここで、番組制作では、放送局が生成した動画に限らず、動画クリエータなどのユーザからの投稿動画を使用することが増えている。放送システム200は、それらに対応できる。
【0043】
(第3の実施形態)
続いて、図2及び図8を用いて、第3の実施形態に係る放送システム300の構成を説明する。第3の実施形態に係る放送システム300は、第2の実施形態に係る放送システム200と比較して、次の構成を追加している。
第3の実施形態に係る本編生成装置1は、メタデータ付与手段106をさらに備える。メタデータ付与手段106は、動画コンテンツを解析し、動画コンテンツにメタデータを付与する。具体的には、メタデータ付与手段106は、動画コンテンツに含まれる画像の認識結果、動画コンテンツからのテキストの抽出結果、または、動画コンテンツに含まれる音声の認識結果に基づいて、メタデータを付与する。加えて、メタデータ付与手段106は、投稿受付装置4から取得した投稿情報にも基づいてメタデータを付与してもよい。投稿情報は、動画コンテンツを投稿した位置や日時、または、動画コンテンツを投稿したユーザの情報を含む。
【0044】
続いて、図9を用いて、第3の実施形態に係る本編生成装置1の動作を説明する。
まず、メタデータ付与手段106は、投稿受付装置4から動画コンテンツを取得する(ステップS201)。また、メタデータ付与手段106は、動画DB3から動画コンテンツを取得してもよい。次に、メタデータ付与手段106は、投稿受付装置4から投稿情報を取得する(ステップS202)。
【0045】
次に、メタデータ付与手段106は、動画コンテンツを解析する(ステップS203)。具体的には、メタデータ付与手段106は、動画コンテンツを解析し、動画コンテンツに含まれる人物、物体又は背景を認識する。また、メタデータ付与手段106は、動画コンテンツを解析し、動画コンテンツに含まれるテキストを抽出する。また、メタデータ付与手段106は、動画コンテンツに含まれる音声データを解析し、動画コンテンツに含まれる音声を認識する。以下、動画コンテンツに含まれる画像の認識結果、動画コンテンツからのテキストの抽出結果、または、動画コンテンツに含まれる音声データの認識結果を動画コンテンツ解析結果と称する。
【0046】
次に、メタデータ付与手段106は、投稿情報及び動画コンテンツ解析結果に基づいて動画コンテンツに対してメタデータを付与する(ステップS204)。具体的には、メタデータ付与手段106は、投稿情報及び動画コンテンツ解析結果からメタデータを推定し、推定されたメタデータを動画コンテンツに対して付与する。例えば、メタデータ付与手段106は、投稿情報及び画像解析結果から動画のジャンルを推定し、推定されたジャンルをメタデータとして動画コンテンツに対して付与する。なお、メタデータ付与手段106は、投稿情報及び動画コンテンツ解析結果を用いて、動画コンテンツに含まれる各画像において複数の画像のメタデータの候補を推定し、推定されたメタデータのうち最も多くの画像に対応するメタデータを付与してもよい。
【0047】
第3の実施形態に係る放送システム300は、第2の実施形態に係る放送システム200と同様の効果を奏する。
また、第3の実施形態に係る放送システム300は、動画コンテンツを解析することによって動画コンテンツにメタデータを自動的に付与する。放送システム300は、人物が動画コンテンツにメタデータを付与するプロセスを省くことができる。よって、放送システム300は、動画収集から番組制作までを効率化できる。
【0048】
(第4の実施形態)
続いて、図2及び図10を用いて、第4の実施形態に係る放送システム400の構成を説明する。第4の実施形態に係る放送システム400は、第2の実施形態に係る放送システム200と比較して、次の構成を追加している。
【0049】
第4の実施形態に係る本編生成装置1は、考査手段107、不適切コンテンツ蓄積手段108をさらに備える。
考査手段107は、生成された本編動画コンテンツの内容を考査する。具体的には、考査手段107は、本編動画コンテンツに含まれる画像の認識結果、本編動画コンテンツからのテキストの抽出結果、または、本編動画コンテンツに含まれる音声の認識結果に基づいて、内容を考査する。ここで、考査手段107は、画像の認識結果、テキストの抽出結果、または、音声の認識結果と、不適切コンテンツ蓄積手段108によって蓄積された情報との比較に応じて、内容を考査する。
不適切コンテンツ蓄積手段108は、不適切コンテンツを蓄積する。不適切コンテンツは、放送に不適切な画像、テキスト、または、音声の情報などのデータを示す。
【0050】
続いて、図11を用いて、第3の実施形態に係る本編生成装置1の動作を説明する。
まず、考査手段107は、本編生成手段104によって生成された本編動画コンテンツを取得する(ステップS301)。なお、考査手段107は、動画DB3から動画コンテンツを取得してもよい。
次に、考査手段107は、取得された本編動画コンテンツを解析する(ステップS302)。具体的には、考査手段107は、本編動画コンテンツを解析し、本編動画コンテンツに含まれる人物、物体又は背景を認識する。また、考査手段107は、本編動画コンテンツを解析し、本編動画コンテンツに含まれるテキストを抽出する。また、考査手段107は、本編動画コンテンツに含まれる音声データを解析し、本編動画コンテンツに含まれる音声を認識する。以下、本編動画コンテンツに含まれる画像の認識結果、本編動画コンテンツからのテキストの抽出結果、または、本編動画コンテンツに含まれる音声データの認識結果を本編動画コンテンツ解析結果と称する。
【0051】
次に、考査手段107は、不適切コンテンツ蓄積手段108から不適切コンテンツを取得する(ステップS303)。
次に、考査手段107は、本編動画コンテンツ解析結果と不適切コンテンツ蓄積手段108によって蓄積された不適切コンテンツとを比較することによって考査判断を実施する(ステップS304)。例えば、考査手段107は、本編動画コンテンツ解析結果のなかに不適切コンテンツと類似するものが所定の閾値以上含まれている場合、本編動画コンテンツは不適切なデータであると判断する。なお、考査手段107は、放送局や番組制作者の考査基準にしたがって本編動画コンテンツの内容を考査してもよい。
【0052】
第4の実施形態に係る放送システム400は、第2の実施形態に係る放送システム200と同様の効果を奏する。
また、放送システム400は、動画コンテンツを解析することによって動画コンテンツを自動的に考査する。よって、放送システム400は、人物が動画コンテンツを考査するプロセスを省くことができる。よって、放送システム400は、安全な番組を視聴者に効率的に送出できる。
【0053】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0054】
例えば、第3の実施形態に係る放送システム300では、本編生成装置1のメタデータ付与手段106は、本編生成装置1に含まれず、本編生成装置1の外部に装置として独立して設置されていてもよい。
【0055】
また、第4の実施形態に係る放送システム400では、本編生成装置1が第3の実施形態に係るメタデータ付与手段106を備えていてもよい。また、放送システム400では、考査手段107又は不適切コンテンツ蓄積手段108は、本編生成装置1に含まれず、本編生成装置1の外部に装置として独立して設置されていてもよい。
<ハードウェア構成>
続いて、図12を用いて、本編生成装置1、放送システム200、放送システム300及び放送システム400を構成する各装置(例:本編生成装置1)に係るコンピュータ1000のハードウェア構成例を説明する。図12においてコンピュータ1000は、プロセッサ1001と、メモリ1002とを有している。プロセッサ1001は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ1001は、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ1002は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1002は、プロセッサ1001から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1001は、図示されていないI/Oインターフェースを介してメモリ1002にアクセスしてもよい。
【0056】
また、上述の実施形態における各装置は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。上述の実施形態における各装置の機能(処理)を、コンピュータにより実現してもよい。例えば、メモリ1002に実施形態における方法を行うためのプログラムを格納し、各機能を、メモリ1002に格納されたプログラムをプロセッサ1001で実行することにより実現してもよい。
【0057】
これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random Access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0058】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
放送局の本編番組の生成条件を示す本編生成条件データを取得する本編生成条件取得手段と、
視聴者が本編動画コンテンツを視聴する端末装置から前記視聴者の視聴関連データを取得する視聴データ取得手段と、
複数の動画コンテンツを取得する動画取得手段と、
前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに基づいて、前記動画コンテンツを結合することで前記視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成する本編生成手段と、
を備える、本編生成装置。
(付記2)
前記本編生成手段は、前記本編生成条件データに基づいて結合する動画コンテンツの候補を選択し、前記視聴関連データに基づいて前記選択した動画コンテンツの候補から結合する動画コンテンツを決定する、
付記1に記載の本編生成装置。
(付記3)
前記本編生成条件データは、前記本編番組のジャンル、または、前記本編番組の長さを含む、
付記1または2に記載の本編生成装置。
(付記4)
前記ジャンルは、複数のレベルのジャンルを含む、
付記3に記載の本編生成装置。
(付記5)
前記動画コンテンツには、前記動画コンテンツの属性を示すメタデータが付与されており、
前記本編生成手段は、前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに関連した前記属性が付与されている動画コンテンツを結合する、
付記1乃至4のいずれか一項に記載の本編生成装置。
(付記6)
前記属性は、前記動画コンテンツのジャンルを含む、
付記5に記載の本編生成装置。
(付記7)
前記動画コンテンツのジャンルは、前記本編生成条件データに含まれる前記本編番組のジャンルと対応する、
付記6に記載の本編生成装置。
(付記8)
前記動画コンテンツを解析し、前記動画コンテンツの解析結果に基づいて前記動画コンテンツに前記メタデータを付与するメタデータ付与手段を備える、
付記5乃至7のいずれか一項に記載の本編生成装置。
(付記9)
前記メタデータ付与手段は、前記動画コンテンツを解析し、前記動画コンテンツに含まれる画像の認識結果、前記動画コンテンツからのテキストの抽出結果、または、前記動画コンテンツに含まれる音声の認識結果に基づいて、前記メタデータを付与する、
付記8に記載の本編生成装置。
(付記10)
前記メタデータ付与手段は、前記動画コンテンツに含まれる各画像において複数のメタデータの候補を推定し、前記推定されたメタデータのうち最も多くの画像に対応するメタデータを前記動画コンテンツに付与する、
付記8または9に記載の本編生成装置。
(付記11)
前記動画取得手段は、前記動画コンテンツとともに前記動画コンテンツの投稿情報を取得し、
前記メタデータ付与手段は、前記投稿情報に基づいて前記動画コンテンツに前記メタデータを付与する、
付記8乃至10のいずれか一項に記載の本編生成装置。
(付記12)
前記投稿情報は、前記動画コンテンツを投稿した位置、日時、または、ユーザの情報を含む、
付記11に記載の本編生成装置。
(付記13)
前記視聴関連データに基づいて前記視聴者の視聴傾向または嗜好を分析する分析手段を備え、
前記本編生成手段は、前記分析された結果に応じて前記動画コンテンツを結合する、
付記1乃至12のいずれか一項に記載の本編生成装置。
(付記14)
前記視聴関連データは、前記視聴者の視聴履歴データまたは視聴者属性データを含む、
付記1乃至13のいずれか一項に記載の本編生成装置。
(付記15)
前記視聴関連データは、前記視聴履歴データまたは前記視聴者属性データに関連する視聴者行動データを含む、
付記14に記載の本編生成装置。
(付記16)
前記生成された本編動画コンテンツの内容を考査する考査手段を備える、
付記1乃至15のいずれか一項に記載の本編生成装置。
(付記17)
前記考査手段は、前記本編動画コンテンツに含まれる画像の認識結果、前記本編動画コンテンツからのテキストの抽出結果、または、前記本編動画コンテンツに含まれる音声の認識結果に基づいて、前記内容を考査する、
付記16に記載の本編生成装置。
(付記18)
放送に不適切な画像、テキスト、または、音声の情報を蓄積する不適切コンテンツ蓄積手段を備え、
前記考査手段は、前記画像の認識結果、前記テキストの抽出結果、または、前記音声の認識結果と、前記蓄積された情報との比較に応じて、前記内容を考査する、
付記17に記載の本編生成装置。
(付記19)
前記考査手段は、前記本編動画コンテンツの各画像について考査を行い、前記各画像の考査結果に基づいて、前記本編動画コンテンツの考査結果を判断する、
付記16乃至18のいずれか一項に記載の本編生成装置。
(付記20)
前記考査手段は、前記放送局の考査基準にしたがって前記本編動画コンテンツの内容を考査する、
付記16乃至19のいずれか一項に記載の本編生成装置。
(付記21)
前記本編生成装置は、クラウド上の仮想環境に配置されている、
付記1乃至20のいずれか一項に記載の本編生成装置。
(付記22)
放送局の本編番組の生成条件を示す本編生成条件データを取得し、
視聴者が本編動画コンテンツを視聴する端末装置から前記視聴者の視聴関連データを取得し、
複数の動画コンテンツを取得し、
前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに基づいて、前記動画コンテンツを結合することで前記視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成する、
本編生成方法。
(付記23)
放送局の本編番組の生成条件を示す本編生成条件データを取得し、
視聴者が本編動画コンテンツを視聴する端末装置から前記視聴者の視聴関連データを取得し、
複数の動画コンテンツを取得し、
前記視聴関連データ及び前記本編生成条件データに基づいて、前記動画コンテンツを結合することで前記視聴者へ配信する本編動画コンテンツを生成する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0059】
1 本編生成装置
2 視聴データ収集装置
3 動画DB
4 投稿受付装置
5 本編サーバ
6 本編バンク
7 番組割付データサーバ
8 送出データサーバ
9 広告割付データサーバ
11 CMバンク
12 送出マスタシステム
13 端末
101 本編生成条件取得手段
102 視聴データ取得手段
103 動画コンテンツ取得手段
104 本編生成手段
105 視聴データ分析手段
106 メタデータ付与手段
107 考査手段
108 不適切コンテンツ蓄積手段
121 マスタ装置
122 エンコーダ
123 オリジンサーバ
124 アーカイブ
200 放送システム
300 放送システム
400 放送システム
1000 コンピュータ
1001 プロセッサ
1002 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12