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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/20 20060101AFI20240910BHJP
   B65D 77/04 20060101ALI20240910BHJP
   A61J 1/14 20230101ALI20240910BHJP
【FI】
B65D25/20 Q
B65D77/04 D
A61J1/14 520
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020076429
(22)【出願日】2020-04-23
(65)【公開番号】P2020183283
(43)【公開日】2020-11-12
【審査請求日】2023-02-22
(31)【優先権主張番号】P 2019086310
(32)【優先日】2019-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000135036
【氏名又は名称】ニプロ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390008707
【氏名又は名称】丸金印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(72)【発明者】
【氏名】伊勢本 司
(72)【発明者】
【氏名】永井 隆介
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3216555(JP,U)
【文献】特開2015-020804(JP,A)
【文献】特表2004-500967(JP,A)
【文献】特開2017-105538(JP,A)
【文献】実開昭56-091222(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 25/20
B65D 77/04
A61J 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
同じ剤型の複数個の薬剤が、単位個数毎に小分けされた複数の薬剤束を収納する包装箱であって、
上記薬剤束が収容される内部空間を区画する外壁のうち、外面が一方向から視認可能な表示壁と、
上記表示壁を構成しており、少なくとも周縁の一部が上記表示壁から離されることによって上記表示壁に開口を形成可能とする片と、を備えており、
上記片の数は、収容される上記薬剤束の数より1少ない数である包装箱。
【請求項2】
複数の上記片は、上記表示壁において列をなして配置されている請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
上記片の周縁は、上記表示壁から切り離し可能な第1切断線と、上記表示壁に対して折り曲げ可能な折り曲げ線と、を有する請求項1又は2に記載の包装箱。
【請求項4】
複数の上記片の各折り曲げ線は、同一の方向に沿って延びている請求項3に記載の包装箱。
【請求項5】
同じ剤型の複数個の薬剤が、単位個数毎に小分けされた複数の薬剤束を収納する包装箱であって、
上記薬剤束が収容される内部空間を区画する外壁のうち、外面が一方向から視認可能な表示壁と、
上記表示壁を構成しており、少なくとも周縁の一部が上記表示壁から離されることによって上記表示壁に開口を形成可能とする片と、を備えており、
上記片の数は、収容される上記薬剤束の数より1少ない数以上であり、
上記表示壁の内側に位置して当該表示壁によって覆われた内壁をさらに有しており、
上記内壁は、上記表示壁の上記開口によって外部に露出される露出領域に、上記薬剤束が使用されたことを認識可能な使用済表記がされている包装箱。
【請求項6】
上記表示壁は、上記片に隣接して設けられた隣接開口を有する請求項5に記載の包装箱。
【請求項7】
上記片の端面であって、上記隣接開口に臨む端面は、凹の湾曲面である請求項6に記載の包装箱。
【請求項8】
上記片は、上記隣接開口と上記表示壁の端との間に位置しており、
上記片は、上記隣接開口側の端から上記表示壁の端にそれぞれ向かって延びる一対の第1切断線を有する請求項6または7に記載の包装箱。
【請求項9】
上記片の外面に、又は上記表示壁の外面であって上記片の周囲に、上記内部空間に収容される上記薬剤束の個数に応じた数を認識可能な残表記がされている請求項1から8のいずれかに記載の包装箱。
【請求項10】
上記表示壁は、上記表示壁から切り離し可能な第2切断線によって囲まれた薬剤表示部を更に備えており、
上記薬剤表示部の外面には、上記薬剤に関する薬剤表記がされている請求項1から9のいずれかに記載の包装箱。
【請求項11】
上記包装箱は、上下方向及び前後方向の各寸法より左右方向の寸法が短い直方体であって、
上記表示壁の外面は、上記上下方向及び上記左右方向に沿って拡がる2面のうちの1つである請求項1から10のいずれかに記載の包装箱。
【請求項12】
上記包装箱は、上記外壁のうち上記上下方向に沿って延びる4つの上記外壁を含む角筒形状の胴部と、
上記胴部において上方へ向いて開口する上開口の周縁のうち上記4つの外壁の一つから延出して、上記上開口を封止可能な外フラップと、を備える請求項11に記載の包装箱。
【請求項13】
上記上開口の周縁のうち上記外フラップが延びる外壁と隣り合う外壁から延出された内フラップを更に備えており、
上記内フラップの外面には、開封済みであることを認識可能な開封表記がされている請求項12に記載の包装箱。
【請求項14】
上記開封表記の周縁の一部は、上記内フラップから切り離し可能な第4切断線である請求項13に記載の包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤を収納するための包装箱において、残数の管理に適した包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、錠剤やカプセル剤などの薬剤が収容される包装箱が知られている。この包装箱は、紙製のシートが六面体に形成されてなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3216555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、錠剤は複数錠が1枚のPTPシートの複数のポケットにそれぞれ収容される。そして、複数枚のPTPシートが収容袋に収容されて、一単位の薬剤束となる。そして、複数個の薬剤束が1つの包装箱に収容される。使用に際して、包装箱が開封されて、1つの薬剤束が包装箱から取り出されて、所定の収容位置に収容される。残りの薬剤束は、包装箱に収容された状態で棚などに置かれる。
【0005】
薬剤の在庫管理などにおいて、棚に置かれた包装箱に収容されている残りの薬剤束の数が容易に把握できることが望まれている。例えば、包装箱の外面やフラップの外面などに、残りの薬剤束の個数をペンなどで書き込み、包装箱から薬剤束を取り出す毎に、記載した残りの薬剤束の個数を修正して記載し直す作業は面倒である。また、包装箱の外面に残りの個数や取り消し線などが書き込まれて、一見して理解しづらい。また、外面に比べて比較的面積の小さいフラップに書き込んだりする作業も面倒であり、また、見づらい。一方、フラップの面積が大きければ、フラップが起立させるためのスペースが包装箱の周囲に必要となり、包装箱を収納するために要する空間が広くなる。
【0006】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、包装箱における薬剤束の残数を容易に管理できる手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明に係る包装箱は、同じ剤型の複数個の薬剤が、単位個数毎に小分けされた複数の薬剤束を収納する。上記薬剤束が収容される内部空間を区画する外壁のうち、外面が一方向から視認可能な表示壁と、上記表示壁を構成しており、少なくとも周縁の一部が上記表示壁から離されることによって上記表示壁に開口を形成可能とする片と、を備えている。上記片の数は、収容される上記薬剤束の数より1少ない数以上である。
【0008】
包装箱から薬剤束が取り出される毎に、片が表示壁から離されることによって、取り出した薬剤束と同数の開口が表示壁に形成される。これにより、包装箱の表示壁を一見して、内部空間に残っている薬剤束の数を認識できる。
【0009】
(2) 好ましくは、複数の上記片は、上記表示壁において列をなして配置されている。
【0010】
片が表示壁から離されることによって形成された開口の数を把握しやすい。
【0011】
(3) 好ましくは、上記片の周縁は、上記表示壁から切り離し可能な第1切断線と、上記表示壁に対して折り曲げ可能な折り曲げ線と、を有する。
【0012】
表示壁に対して片が押し込まれることによって、第1切断線に沿って片が表示壁から切り離され、且つ折り曲げ線に沿って片が表示壁に対して折り曲げられる。このとき、片は表示壁から分離しないので、片がゴミとならない。
【0013】
(4) 好ましくは、複数の上記片の各折り曲げ線は、同一の方向に沿って延びている。
【0014】
複数の片を表示壁に対して押し込んで折り曲げる向きが揃うので、操作性がよい。
【0015】
(5) 好ましくは、本発明に係る包装箱は、上記表示壁の内側に位置して当該表示壁によって覆われた内壁をさらに有する。上記内壁は、上記表示壁の上記開口によって外部に露出される露出領域に、上記薬剤束が使用されたことを認識可能な使用済表記がされている。
【0016】
作業者が開口片を捲る、或いは開口片を千切ると、「済」などの使用済表記が現れる。使用済表記は、薬剤束が使用されたことを作業者に認識させる。すなわち、本発明に係る包装箱は、開口片が捲られ、或いは千切られることにより、開口片に対応する個数の薬剤束が既に使用されていることを作業者に認識させることができる。
【0017】
(6) 好ましくは、上記表示壁は、上記片に隣接して設けられた隣接開口を有する。
【0018】
片に隣接して設けられた隣接開口は、片の端面を外部に露出させる。作業者は、露出する端面に指を掛けて片を手前に起こす。すなわち、隣接開口は、作業者が片を起こす動作を容易にすることができる。
【0019】
(7) 好ましくは、上記片の端面であって、上記隣接開口に臨む端面は、凹の湾曲面である。
【0020】
作業者が指を掛ける片の端面が、指にフィットする凹の湾曲面とされることにより、作業者が片を起こす動作がさらに容易になる。
【0021】
(8) 好ましくは、上記片は、上記隣接開口と上記表示壁の端との間に位置する。上記片は、上記隣接開口側の端から上記表示壁の端にそれぞれ向かって延びる一対の第1切断線を有する。
【0022】
作業者は、第1切断線を切断しつつ片を手前に起こす。すなわち、第1切断線は、作業者が片を手前に起こす作業を容易にすることができる。
【0023】
(9) 好ましくは、上記片の外面に、又は上記表示壁の外面であって上記片の周囲に、上記内部空間に収容される上記薬剤束の個数に応じた数を認識可能な残表記がされている。
【0024】
開口されずに表示壁の一部を構成している片の外面、又は片の周囲の表示壁の外面の残表記によって、内部空間に収容されている薬剤束の個数を容易に把握することができる。
【0025】
(10) 好ましくは、上記表示壁は、上記表示壁から切り離し可能な第2切断線によって囲まれた薬剤表示部を更に備えており、上記薬剤表示部の外面には、上記薬剤に関する薬剤表記がされている。
【0026】
薬剤表示部を表示壁から切り離すことによって、取り出した薬剤の収納箇所において薬剤を示す薬剤表記として使用できる。
【0027】
(11) 好ましくは、上記包装箱は、上下方向及び前後方向の各寸法より左右方向の寸法が短い直方体である。上記表示壁の外面は、上記上下方向及び上記左右方向に沿って拡がる2面のうちの1つである。
【0028】
面積が最も小さい表示壁の外面が作業者へ向くように、複数の包装箱が棚に置かれることによって、棚に置かれた複数の包装箱の表示壁を、多く作業者に向けることができる。
【0029】
(12) 好ましくは、上記包装箱は、上記外壁のうち上記上下方向に沿って延びる4つの上記外壁を含む角筒形状の胴部と、上記胴部において上方へ向いて開口する上開口の周縁のうち上記4つの外壁の一つから延出して、上記上開口を封止可能な外フラップと、を備える。
【0030】
表示壁が作業者に向くように包装箱が棚に置かれたときに、上開口が上方に向くので、内部空間に収納されている薬剤が意図せず包装箱から外部空間に出るおそれがない。
【0031】
(13) 好ましくは、上記上開口の周縁のうち上記外フラップが延びる外壁と隣り合う外壁から縁から延出された内フラップを更に備えており、上記内フラップの外面には、開封済みであることを認識可能な開封表記がされている。
【0032】
開封された後の包装箱において、上開口を封止する外フラップの外側に内フラップが位置されることによって、内フラップの開封表記によって開封済みの包装箱であることが認識できる。
【0033】
(14) 好ましくは、上記開封表記の周縁の一部は、上記内フラップから切り離し可能な第4切断線である。
【0034】
内フラップから切り離された開封表記は、内フラップよりも小さいので、包装箱の収納の妨げとなりにくい。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、包装箱の表示壁を一見して、内部空間に残っている薬剤束の数を認識できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1は、本発明の実施形態にかかる包装箱10を示す斜視図である。
図2図2は、包装箱10が開封された状態を示す斜視図である。
図3図3は、包装箱10が再び封止された状態を示す斜視図である。
図4図4は、包装箱10の展開図である。
図5図5は、薬剤表示部70が切り離され、再び封止された状態を示す包装箱10の斜視図である。
図6図6は、ピロー包装品20に封入されるPTPシート21を示す斜視図である。
図7図7は、変形例1にかかる包装箱100を示す斜視図である。
図8図8は、包装箱100が開封された状態を示す斜視図である。
図9図9は、包装箱100の展開図である。
図10図10は、変形例2の部分拡大斜視図であって、図10(A)は、開口片260、265を切り離す態様が示された図であり、図10(B)は、当開口片260、265が切り離されたことによって形成された開口261、266が示された図である。
図11図11は、変形例3にかかる包装箱300を示す斜視図である。
図12図12は、包装箱400の展開図である。
図13図13は、変形例4にかかる包装箱500を示す斜視図である。
図14図14は、変形例4にかかる包装箱500を示す斜視図であって、開口片60が千切り取られた後の状態を示す図である。
図15図15は、変形例4にかかる包装箱500を示す斜視図であって、開口片60が捲られた後の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一実施態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様を変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、包装箱10が立てられた状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、表示壁33が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、包装箱10を手前側(前面)から視て左右方向9が定義される。
【0038】
図2に示されるように、包装箱10は、内部空間16に、薬剤のピロー包装品20が5つ収容されるものである。1つのピロー包装品20には、例えば、2列×5行の10錠の錠剤22が封入されたPTPシート21(図6参照)10枚が積載された状態で収容される。なお、各ピロー包装品20に収容された錠剤22の数は同じである。ピロー包装品20は、薬剤束の一例である。錠剤22は、剤型の一例である。
【0039】
なお、包装箱10に収容され得るピロー包装品20の個数や、1つのピロー包装品20に収容される錠剤22の数、1つのPTPシート21が収容する錠剤22の数は、適宜変更されてもよい。また、錠剤22は、薬剤の剤型の一例に過ぎず、薬剤の剤型は、袋の封入された粉体や、容器に封入された液体など、種々の剤型が採用され得る。
【0040】
包装箱10は、上下方向7及び前後方向8の各寸法より左右方向9の寸法が短い直方体である。包装箱10は、前後方向8の寸法より上下方向7の寸法が短い。包装箱10は、例えば、上下方向7の寸法が125mm、前後方向8の寸法が155mm、左右方向9の寸法が47mmである。
【0041】
図1図2及び図4に示されるように、包装箱10は、胴部11と、外フラップ12と、内フラップ13と、底壁14と、内フラップ15と、を有する。
【0042】
[胴部11]
図1から図3に示されるように、胴部11は、内部空間16を前後方向8及び左右方向9において区画する。内部空間16は、上下方向7及び左右方向9に沿った断面において、上下方向7及び前後方向8の各寸法より左右方向9の寸法が短い。胴部11は、四角形の筒形状である。胴部11は、前後方向8の寸法より上下方向7の寸法が短い。
【0043】
胴部11は、上下方向7及び前後方向8に沿って拡がる2つの外壁31、32と、上下方向7及び左右方向9に沿って拡がる表示壁33、内壁37及び外壁34と、を有する。胴部11は、内部空間16を上方に開放する開口35と、内部空間16を下方に開放する開口36(不図示)と、を有する。各開口35,36は、四角形である。開口35は、上開口の一例である。
【0044】
外壁31、32は、左右方向9に対向する。外壁31と外壁32とは、上下方向7及び前後方向8の寸法が同じである。外壁31及び外壁32の外面の面積は、図1に示される開封前の状態において、同じである。
【0045】
表示壁33と内壁37とは前後方向8に密着して重なる。内壁37と外壁34とは、前後方向8に対向する。表示壁33と外壁34とは、上下方向7及び左右方向9の寸法が同じである。また、表示壁33及び外壁34の外面の面積は、図1に示される開封前の状態において、同じである。表示壁33の外面54は、上下方向7及び左右方向9に沿って拡がる。外面54は、一方向、例えば前方から視認可能である。外面54は、表示壁の外面の一例である。
【0046】
図1から図4に示されるように、外壁31は、外壁32の左方に位置し、開封片41と、切取片42と、を有する。
【0047】
開封片41は、外フラップ12の一端を外壁31から離して、外フラップ12を起こして開封する際に、作業者によって押し込まれる。開封片41は、外壁31の前後方向8における中央の上端に位置する。開封片41は、外壁31の外面において略四角形状であり、人の親指の先程の面積を有する。開封片41は、周縁が切断線43で形成されている。開封片41の上端の周縁は、後述される第1基部12Aと繋がっている。切断線43は、いわゆるミシン目であり、線形状の切り込みが間欠して線状に連続したものである。なお、以降の各切断線においても同様である。切断線43は、開封片41の下端において前後方向8に沿って2重に形成されており、2重のうちの下側の切り込みがアンカー形状である。
【0048】
切取片42は、後述される薬剤表示部70が表示壁33から切り取られる際に押し込まれる。切取片42は、外壁31の上下方向7の中央の前端に位置する。切取片42は、外壁31の外面において後方へ弧を描く半円形状であり、人の親指の先程の面積を有する。切取片42は、外壁31の外面内側の周縁が切断線44で形成されている。切取片42の右端の周縁は、切断線45を介して薬剤表示部70と繋がっている。
【0049】
外壁32は、外壁31の右方に位置し、図4に示されるように、開封片46を有する。開封片46は、底壁14の一端を外壁32から離すようにして上下方向7に沿うように下げて開封する際に押し込まれる。開封片46は、外壁32の前後方向8における中央の下端に位置する。開封片46は、外壁32の外面において上方へ弧を描く略半円形状であり、人の親指の先程の面積を有する。開封片46は、外壁32の外面内の周縁が切断線47で形成されている。開封片46の下端の周縁は、後述される第3基部14Aと繋がっている。
【0050】
図1から図4に示されるように、表示壁33及び内壁37は、外壁34の前方に位置する。表示壁33の上下方向7及び左右方向9における面積は、図1に示される開封前の状態において、内壁37の上下方向7及び左右方向9における面積より広い。
【0051】
図4及び図5に示されるように、内壁37は、包装箱10の内面の一部を構成する。内壁37は、外壁32の前端から延出する。内壁37は、外壁32から外壁31に向かって左方へ延びる。内壁37は、上下方向7の寸法が外壁32の寸法と等しく、左右方向9の寸法が包装箱10の左右方向9の寸法より短い。内壁37は、平板形状であり、上下方向7の中央の左端において右方へ弧を描く略半円形状の切り欠き53を有する。
【0052】
図1から図4に示されるように、表示壁33は、包装箱10の外壁を構成する。表示壁33は、外壁31の前端から延出する。表示壁33は、外壁31から外壁32に向かって右方へ延びる。表示壁33は、上下方向7の寸法が外壁31の寸法と等しく、左右方向9の寸法が包装箱10の左右方向9の寸法と等しい。表示壁33は、平板形状である。表示壁33は、内壁37の前に重なり、内壁37と接着剤等により接着される。
【0053】
[開口片60]
表示壁33は、開口片60を有する。開口片60は、包装箱10の内部空間16へ押し込まれることにより、表示壁33に開口61(図3参照)を形成する。開口片60は、片の一例である。
【0054】
表示壁33には、4つの開口片60が位置する。4つの開口片60は、表示壁33の左右方向9の中央より右側において上下方向7に沿って1列に等間隔で並んでいる。各開口片60は、表示壁33の一部を構成する。開口片60の数は、内部空間16に収容されるピロー包装品20の数より1つ少ない。各開口片60は、外面54において周縁62が左側2つの角が丸められた略四角形状であり、人の親指の先程の面積を有する。各開口片60は、上下方向7及び左右方向9の寸法が概ね同じである。
【0055】
開口片60は、表示壁33から切り離し可能な切断線62Aと、表示壁33に対して折り曲げ可能な折り曲げ線62Bと、を有する。切断線62Aは、周縁62の上辺、左辺及び下辺である。折り曲げ線62Bは、周縁62の右辺である。4つの開口片60の各折り曲げ線62Bは、上下方向7に沿って延び、一直線上に並んでいる。なお、切断線62Aは、第1切断線の一例である。
【0056】
開口61は、開口片60が表示壁33から切断線62Aに沿って切断され、折り曲げ線62Bに沿って内部空間16へ折り曲げられることによって、表示壁33に形成される。開口61は、後述の開口66と連通し、連通した開口は、胴部11を外部空間から内部空間16まで貫通する。
【0057】
[開口片65]
内壁37は、開口片65を有する。開口片65は、開口片60に伴って包装箱10の内部空間16へ押し込まれることにより、内壁37に開口66(図3参照)を形成する。
【0058】
内壁37には、4つの開口片65が位置する。4つの開口片65は、内壁37の左右方向9の中央より右側において上下方向7に沿って1列に等間隔で並んでおり、上下方向7及び左右方向9の位置が4つの開口片60とそれぞれ一致する。各開口片65は、内壁37の一部を構成する。開口片65の数は、開口片60の数と同じである。各開口片65は、上下方向7及び左右方向9において周縁67が左側2つの角が丸められた略四角形状であり、人の親指の先程の面積を有する。各開口片65は、上下方向7及び左右方向9の寸法が概ね同じである。
【0059】
開口片65は、内壁37から切り離し可能な切断線67Aと、内壁37に対して折り曲げ可能な折り曲げ線67Bと、を有する。切断線67Aは、周縁67の上辺、左辺及び下辺であり、上下方向7及び左右方向9の位置が切断線62Aと一致する。折り曲げ線67Bは、周縁67の右辺であり、上下方向7及び左右方向9の位置が折り曲げ線62Bと一致する。4つの開口片65の各折り曲げ線67Bは、上下方向7に沿って延び、一直線上に並んでいる。
【0060】
開口66は、開口片65が内壁37から切断線67Aに沿って切断され、折り曲げ線67Bに沿って内部空間16へ折り曲げられることによって、内壁37に形成される。
【0061】
[残数表示55]
表示壁33は、残数表示55を有する。残数表示55は、残表記の一例である。残数表示55は、作業者がピロー包装品20等の残数を認識可能にするためのものである。残数表示55は、各開口片60の外面と、最も下に位置する開口片60の下方と、に印字されている。残数表示55は、最も上から下へ順に、算用数字で「5」、「4」、「3」、「2」、「1」と印字されている。
【0062】
[薬剤表示部70]
表示壁33は、残数表示55の左方に、薬剤表示部70を有する。薬剤表示部70の外面には、包装箱10に収容される薬剤に関する情報、例えば、含量、貯法、規制区分、製造番号、使用期限、製品名、製造者等、内容量、バーコード等のいずれか若しくは全てが表示されている。
【0063】
表示壁33には、2つの薬剤表示部70が位置する。2つの薬剤表示部70は、上下方向7に沿って1列に隙間なく配置されている。各薬剤表示部70は、表示壁33の外面において、左右方向9の中央から左端までの範囲を占めている。各薬剤表示部70は、2つ合せた周縁の角が丸められた略四角形状であり、例えば、左右方向9に沿った寸法が約30mm、上下方向7に沿った寸法が約75mmである。各薬剤表示部70は、上下方向7及び左右方向9の寸法が同じである。
【0064】
薬剤表示部70は、周縁及び2つの薬剤表示部70の間が切断線45で形成されている。薬剤表示部70の周縁のうち、上下方向7に沿って延びる左辺が表示壁33の左端と重複する。薬剤表示部70は、上下方向7に延びる左端の一部が切断線45を介して切取片42と繋がっている。なお、切断線45は、第2切断線の一例である。
【0065】
薬剤表示部70の一方の外面には、例えば、表示枠71が表記されており、表示枠71内に含量、貯法、規制区分、製造番号、使用期限が表記されている。薬剤表示部70の他方の外面には、例えば、表示枠71が表記されずに、製品名、製造者等、内容量、バーコードが表記されている。
【0066】
[外フラップ12]
外フラップ12は、胴部11に対して姿勢変化可能である。外フラップ12は、胴部11の上方の開口35を封止する閉姿勢(図1参照)と、開口35を露出させる開姿勢(図2参照)に姿勢変化する。外フラップ12は、閉姿勢において、内部空間16を区画する。
【0067】
図2及び図4に示されるように、外フラップ12は、第1基部12Aと、差込部12Bと、第2基部12Cと、を有する。
【0068】
第1基部12Aは、閉姿勢の外フラップ12において、内部空間16を区画する。第1基部12Aは、開口35の周縁から延出している。第1基部12Aは、閉姿勢において、外壁32から外壁31に向かって左方へ延びる。第1基部12Aは、閉姿勢における前後方向8の寸法が開口35の前後方向8の寸法と等しく、左右方向9の寸法が開口35の左右方向9の寸法と等しい。第1基部12Aは、平板形状である。第1基部12Aは、外壁32から延出する向き(左向き)の端部において、折り曲げ可能な折り曲げ線75を介して、差込部12Bと繋がっている。
【0069】
差込部12Bは、閉姿勢の外フラップ12において、内部空間16に差し込まれる。差込部12Bは、閉姿勢における前後方向8の寸法が第1基部12Aと等しく、上下方向7の寸法が外壁31より短い。
【0070】
折り曲げ線75は、差込部12Bが第1基部12Aに対して、第1基部12Aの内面となる方へ、すなわち山折りに折り曲げ可能とする線である。折り曲げ線75は、図4に示されるように、第1基部12Aと差込部12Bとの境界に位置する。
【0071】
第2基部12Cは、閉姿勢の外フラップ12において、包装箱10の外面の一部を構成する。第2基部12Cは、切り離し可能な切断線76を介して、開口35の周縁から延出する。第2基部12Cは、閉姿勢において、外壁31から外壁32に向かって右方へ延びる。第2基部12Cは、閉姿勢における前後方向8の寸法が開口35の前後方向8の寸法と同程度であり、左右方向9の寸法が開口35の左右方向9の寸法より短い。第2基部12Cは、閉姿勢において、第1基部12Aの上に重なり、第1基部12Aと接着剤等により接着される。
【0072】
切断線76は、第2基部12Cが外壁31から切り離し可能とする線である。切断線76は、図4に示されるように、外壁31と第2基部12Cとの境界に位置する。
【0073】
[内フラップ13]
内フラップ13は、閉姿勢の外フラップ12において、外フラップより内部空間16側に位置する。内フラップ13は、閉姿勢の外フラップ12が、開口35の周縁より内部空間16側へ移動しないように外フラップ12を支持する。
【0074】
図2及び図4に示されるように、内フラップ13は、開口35の周縁のうち表示壁33から延出する内フラップ13Aと、開口35の周縁のうち外壁34から延出する内フラップ13Bと、を有する。
【0075】
内フラップ13Aは、外フラップ12が閉姿勢であるとき、外フラップ12の前端部を支持する。内フラップ13Aは、閉姿勢において、表示壁33から外壁34へ向かって後方へ延びる。内フラップ13Aは、閉姿勢における左右方向の寸法が開口35の左右方向9の寸法と等しく、前後方向8の寸法が開口35の前後方向8の寸法の半分以下である。
【0076】
内フラップ13Aは、開封表示部80を有する。開封表示部80は、閉姿勢の外フラップ12の外側に露出されることによって、包装箱10が開封済みであることを認識可能とするためのものである。
【0077】
開封表示部80は、内フラップ13Aの左右方向9の中央の下端に位置する。開封表示部80は、内フラップ13Aの一部を構成する。開封表示部80は、内フラップ13Aの外面において略四角形状であり、例えば、閉姿勢において、左右方向9に沿った寸法が約25mm、前後方向8に沿った寸法が約15mmである。
【0078】
開封表示部80において、内フラップ13Aの外面に「開封済み」と印字されている。開封表示部80の周縁のうち、図4に示されるように、開口35の周縁以外が切断線81で形成され、開口35の周縁と重なる部分が折り曲げ線82で形成される。薬剤表示部70は、切断線81で形成される周縁が内フラップ13Aから切り離し可能である。なお、印字された「開封済み」の文字は、開封表記の一例である。切断線81は、第4切断線の一例である。
【0079】
内フラップ13Bは、閉姿勢の外フラップ12の後端部を支持する。内フラップ13Bは、閉姿勢において、外壁34から表示壁33へ向かって後方へ延びる。内フラップ13Bは、閉姿勢における左右方向の寸法が開口35の左右方向9の寸法と等しく、前後方向8の寸法が開口35の前後方向8の寸法の半分以下である。
【0080】
[底壁14]
底壁14は、胴部11の下方の開口36を封止する。底壁14は、内部空間16を上下方向7において区画する。底壁14は、図4に示されるように、第3基部14Aと、第4基部14Bと、を有する。
【0081】
第3基部14Aは、包装箱10の内面の一部を構成する。第3基部14Aは、胴部11の下方の開口36の周縁のうち外壁32から延出する。第3基部14Aは、外壁32から外壁31に向かって左方へ延びる。第3基部14Aは、前後方向8の寸法が当該開口の前後方向8の寸法と等しく、左右方向9の寸法が当該開口の左右方向9の寸法と等しい。第3基部14Aは、平板形状である。
【0082】
第4基部14Bは、包装箱10の外面の一部を構成する。第4基部14Bは、胴部11の下方の開口36の周縁のうち外壁31から延出する。第4基部14Bは、外壁31から外壁32に向かって右方へ延びる。第4基部14Bは、前後方向8の寸法が当該開口の前後方向8の寸法と同程度であり、左右方向9の寸法が開口35の左右方向9の寸法より短い。第4基部14Bは、第3基部14Aの下に重なり、第3基部14Aと接着剤等により接着される。
【0083】
[内フラップ15]
内フラップ15は、底壁14より内部空間16側に位置し、底壁14が胴部11の下方の開口の周縁より内部空間16側へ移動しないように底壁14を支持する。内フラップ15は、当該開口の周縁のうち内壁37から延出する内フラップ15Aと、表示壁33から延出する内フラップ15Bと、外壁34から延出する内フラップ15Cと、を有する。内フラップ15A及び内フラップ15Aは、底壁14の前端部を支持する。内フラップ15A及び内フラップ15Bは、内壁37及び表示壁33から外壁34へ向かって後方へ延びる。内フラップ15Bは、左右方向9の寸法が当該開口の左右方向9の寸法と等しく、前後方向8の寸法が当該開口の前後方向8の寸法の半分以下である。内フラップ15Aは、左右方向9及び前後方向8の寸法が内フラップ15Bより短い。内フラップ15Cは、底壁14の後端部を支持する。内フラップ15Cは、外壁34から表示壁33へ向かって後方へ延びる。内フラップ15Cは、左右方向9の寸法が当該開口の左右方向9の寸法と等しく、前後方向8の寸法が当該開口の前後方向8の寸法の半分以下である。
【0084】
[包装箱10の組み立て]
包装箱10は、図4に示されるシート30が後述のように折られて接着されることにより形成される。シート30は、例えば紙や樹脂などからなる薄手の平らなものであるが、所望の形状に打ち抜かれたり折り曲げられたりすることができるものであって、形状を維持できる剛性及び衝撃を適度に緩衝できる弾性を有するものであれば、特に素材は限定されない。
【0085】
シート30は、図4に示される、内壁37と外壁32との境界に位置する折り曲げ線85、外壁32と外壁34との境界に位置する折り曲げ線86、外壁34と外壁31との境界に位置する折り曲げ線87、及び外壁31と表示壁33との境界に位置する折り曲げ線88において、内壁37が内側として表示壁33と重なるように折り曲げられる。シート30は、内壁37の外面と表示壁33の内面とが接着剤等で接着され、胴部11が形成される。この際、内壁37に設けられた開口片65の切断線67Aと表示壁33に設けられた開口片60の切断線62Aとの位置が合うように接着される。
【0086】
シート30は、内壁37と内フラップ15A及び表示壁33と内フラップ15Bとの境界に位置する折り曲げ線89及び折り曲げ線90において、内フラップ15A及び内フラップ15Bが内部空間16側へ折り曲げられる。シート30は、外壁34と内フラップ15Cとの境界に位置する折り曲げ線91において、内フラップ15Cが内部空間16側へ折り曲げられる。
【0087】
シート30は、外壁32と第3基部14Aとの境界に位置する折り曲げ線92において、内フラップ15を内側として第3基部14Aが内部空間16側へ折り曲げられる。シート30は、外壁31と第4基部14Bとの境界に位置する折り曲げ線93において、第4基部14Bが第3基部14Aと重なるように折り曲げられる。シート30は、第3基部14Aの外面と第4基部14Bの内面とが接着剤等で接着され、胴部11の下方の開口36が封止される。
【0088】
シート30は、内フラップ13と表示壁33、外壁34との境界に位置する折り曲げ線82及び折り曲げ線94において、内フラップ13が内部空間16側へ折り曲げられる。
【0089】
シート30は、第1基部12Aと外壁32及び差込部12Bと第1基部12Aとの各境界に位置する折り曲げ線95及び折り曲げ線75において、第1基部12A及び差込部12Bが内面側へ折り曲げられる。シート30は、第2基部12Cと外壁31との境界に位置する切断線76において、第2基部12Cが第1基部12Aと重なるように折り曲げられる。シート30は、第1基部12Aの外面と第2基部12Cの内面とが接着剤等で接着され、胴部11の上方の開口35が封止される。
【0090】
[包装箱10の使用例]
5つのピロー包装品20が収容された包装箱10は、図1に示されるように、例えば底壁14が棚などの載置面に当接する状態で保管される。包装箱10は、他の薬剤用の包装箱と共に棚などに載置された包装箱の上方に積み重ねるようにして、又は左右に並ぶようにして載置される。包装箱10は、作業者を向く面の面積ができるだけ小さくなるように、表示壁33の外面54が作業者を向くように棚などに載置される。
【0091】
包装箱10を開封するときには、作業者は、外壁31の一部である開封片41を押し込み、第2基部12Cを切断線76に沿って外壁31から切り離すようにして外フラップ12を折り曲げ線95に沿って起立させる。包装箱10は、図2に示されるように、外フラップ12の姿勢が変えられることで、胴部11の開口35が露出され内部空間16が上方へ開放される。このようにして包装箱10に収容されたピロー包装品20が取り出し可能となる。
【0092】
包装箱10は、開封後、再び外フラップ12によって開口35が封止される前に、開封表示部80が、切断線81に沿って内フラップ13Aから切り離され上下方向7に沿って起立可能である。開封表示部80が立ち起こされることによって、再び外フラップ12によって開口35が封止された後に、開封表示部80が外フラップ12に覆われず、「開封済み」の表記が外部から認識可能に露出される。
【0093】
包装箱10において、開封されて1つのピロー包装品20が取り出された後に、作業者は、最も上に位置する、残数表示55の「5」の印字に対応した開口片60を内部空間16へ押し込む。これにより、表示壁33に1つの開口61が形成され、残数表示55の「5」の印字が表示壁33の外面54に現れない。同様に、作業者は、その後に、ピロー包装品20を包装箱10から取り出す毎に、開口片60を押し込む、或いは取り出したピロー包装品20の数に応じた数の開口片60を押し込む。したがって、包装箱10から取り出されたピロー包装品20の数に応じた開口片60が表示壁33に対して内部空間16側へ押し込まれ、取り出されたピロー包装品20の数に応じた開口61が表示壁33に形成される。そして、最後の1つのピロー包装品20が包装箱10から取り出された後、包装箱10が廃棄される。なお、開口片65は、開口片60が内部空間16へ押し込まれることに伴って、内部空間16へ押し込まれ内壁37に開口66が形成される。開口61と開口66とは、連通し、連通した開口は、外部空間から内部空間16まで包装箱10を貫通する。
【0094】
[本実施形態の作用効果]
包装箱10からピロー包装品20が取り出される毎に、開口片60、65が表示壁33及び内壁37から離されることによって、表示壁33及び内壁37に取り出したピロー包装品20と同数の外部空間と内部空間16とを連通する開口が形成される。これにより、包装箱10の表示壁33を一見して、内部空間16に残っているピロー包装品20の数を認識できる。
【0095】
4つの開口片60、65が上下方向7に沿って、等間隔で一列に並ぶため、開口片60、65が表示壁33及び内壁37から離されることによって形成された開口の数を把握しやすい。
【0096】
表示壁33に対して開口片60が押し込まれることによって、切断線62Aに沿って開口片60が表示壁33から切り離され、且つ折り曲げ線62Bに沿って開口片60が表示壁33に対して折り曲げられる。また、内壁37に対して開口片65が押し込まれることによって、切断線67Aに沿って開口片65が内壁37から切り離され、且つ折り曲げ線67Bに沿って開口片65が内壁37に対して折り曲げられる。このとき、開口片60、65は表示壁33及び内壁37から分離しないので、開口片60、65がゴミとならない。
【0097】
各開口片60、65の折り曲げ線62B、67Bが上下方向7に沿って延び、一直線に並んでいることによって、複数の開口片60、65を表示壁33及び内壁37に対して押し込んで折り曲げる向きが揃うので、操作性がよい。
【0098】
開口されずに表示壁33の一部を構成している開口片60の外面の残数表示55によって、内部空間16に収容されているピロー包装品20の個数を容易に把握することができる。
【0099】
薬剤表示部70を表示壁33から切り離すことによって、取り出した薬剤の収納箇所において薬剤を示す薬剤表記として使用できる。
【0100】
表示壁33は、開口片60が押し込まれることで表示壁33に開口が形成され、さらに薬剤表示部70が表示壁33から切り離されることがある。このような場合においても、表示壁33は、内壁37と重ねられており、薬剤表示部70が内壁37には設けられていないことで、胴部11及び包装箱10は、形状を維持できる剛性及び衝撃を適度に緩衝できる弾性を備えることができる。
【0101】
面積が最も小さい表示壁33の外面54が作業者へ向くように、複数の包装箱10が棚に置かれることによって、棚に置かれた複数の包装箱10の表示壁33を、多く作業者に向けることができる。
【0102】
表示壁33が作業者に向くように包装箱10が棚に置かれたときに、開口35が上方に向くので、内部空間16に収納されている薬剤が意図せず包装箱10から外部空間に出るおそれがない。
【0103】
開封された後の包装箱10において、開口35を封止する外フラップ12の外側に内フラップ13Aが位置されることによって、内フラップ13Aの開封表示部80によって開封済みの包装箱10であることが認識できる。
【0104】
内フラップ13Aから切り離された開封表示部80は、内フラップ13Aよりも小さいので、包装箱10の収納の妨げとなりにくい。
【0105】
[変形例1]
上記実施形態では、表示壁33が開口片60、残数表示55及び薬剤表示部70を有する例が説明された。しかしながら、表示壁33は、さらに取出部101を有してもよい。変形例1では、表示壁133が取出部101をも有する包装箱100の例について説明される。変形例に係る包装箱100においては、5つのピロー包装品20は、上下方向7に積まれるようにして内部空間16に収容されている。
【0106】
包装箱100は、上下方向7及び前後方向8の各寸法より左右方向9の寸法が短い直方体である。包装箱100は、上下方向7の寸法より前後方向8の寸法が短い。包装箱10は、例えば、上下方向7の寸法が155mm、前後方向8の寸法が125mm、左右方向9の寸法が47mmである。
【0107】
図7から図9に示されるように、包装箱100の胴部111は、上下方向7及び前後方向8に沿って拡がる左方の外壁131と、上下方向7及び左右方向9に沿って拡がる前方の表示壁133と、表示壁133に重ねられる内壁137と、を有する。外壁131及び表示壁133は、取出部101を有する。
【0108】
取出部101は、内部片104を伴って、外壁131及び表示壁133から切り離されることで、内部空間16に収容されたピロー包装品20を1つ毎に取り出すことが可能な取出口102を形成するものである。
【0109】
取出部101は、外部片101Aと、開封片101Bと、を有する。外部片101Aは、開口片60及び薬剤表示部70より下であって、表示壁133の下端に位置する。外部片101Aは、表示壁133の一部を構成する。外部片101Aは、四角形状であり、左右方向9に沿った寸法が表示壁133の左右方向9の寸法と等しく、上下方向7に沿った寸法が表示壁133の上下方向7に沿った寸法の5分の1以上3分の1以下である。
【0110】
開封片101Bは、外部片101A及び後述の内部片104を表示壁133及び内壁137から切り離す際、作業者の指等が外部片101A及び内部片104を内部空間16から外部へ押し込めるように、内部空間16へ押し込まれるものである。開封片101Bは、外壁131の前端の下方において、外部片101Aの上下方向7の中央において外部片101Aと隣接する位置に設けられる。開封片101Bは、外部片101Aと、後述の切断線103を介して繋がっている。
【0111】
取出部101は、周縁及び外部片101Aと開封片101Bとの間が切断線103で形成され、上下方向7に沿って延びる左辺が表示壁133の左端と重複し、右辺が表示壁133及び内壁137の右端と重複し、左右方向9に沿って延びる下辺が表示壁133の下端と重複する。なお、切断線103は、第3切断線の一例である。
【0112】
内壁137は、内部片104を有する。内部片104は、外部片101Aが表示壁133から切り離されると同時に内壁137から切り離されるものである。内部片104は、上下方向7及び左右方向9の面積が外部片101Aより狭く、外部片101Aの上下方向7及び左右方向9における範囲内に位置する。内部片104は、外部片101Aと接着剤等で接着されている。
【0113】
[変形例1の作用効果]
取出口102が形成されることによって、包装箱100の開口35を開放せずに、ピロー包装品20を内部空間16から取り出すことができる。
【0114】
取出口102からピロー包装品20が取り出された後、残りのピロー包装品20が内部空間16の下方に移動されると、最も上に位置する開口片60に対応する上下方向7の位置にピロー包装品20が存在しない。したがって、開口片60が表示壁133に対して押し込みやすくなる。
【0115】
[変形例2]
上記実施形態では、開口片60、65は、内部空間16へ押し込まれたとき、折り曲げ線62Bに沿って折り曲がり表示壁33又は内壁37に繋がったままである例が説明された。しかしながら、開口片60、65は表示壁33及び内壁37から切り離されてもよい。変形例2では、開口片265が内壁237から折り曲げ線85を挟んで外壁232までに亘って設けられた包装箱200の例について説明される。
【0116】
包装箱200は、図10(A)及び図10(B)に示されるように、開口片260が設けられた表示壁233と、開口片265が設けられた内壁237及び外壁232と、を備える。
【0117】
図10(A)及び図10(B)に示されるように、開口片260は、表示壁233から切り離され、開口261を形成するものである。開口片260は、周縁262の全てが切断線262Aで形成され、周縁262が表示壁33の右端まで延びることによって、全体が表示壁233から切り離される。
【0118】
開口片265は、内壁237及び外壁232から切り離され、開口266を形成するものである。開口261と開口266とは、連通し、包装箱200を外部空間から内部空間16まで貫通するものである。開口片265は、内壁237から折り曲げ線85を挟んで外壁232までに亘って設けられる。開口片265は、周縁の全てが切断線267Aで形成され、全体が内壁237及び外壁232から切り離される。
【0119】
[変形例2の作用効果]
包装箱200は、開口片260が右後方に押し込まれることで表示壁233から切り離され、それに伴って、外壁232における開口片265が前端側から順に外壁232から切り離される。これにより、簡易に面積の広い開口を形成することができる。また、作業者は、開口片260、265を押し込んだ指等を戻す必要がないため操作性がよい。
【0120】
[変形例3]
上記実施形態では、開口61、66が形成されたとき、開口片60、65は、表示壁33又は内壁37に繋がったままである例が説明された。また、上記変形例2では、開口261、266が形成されたとき、開口片260、265は、表示壁233又は内壁237及び外壁232から切り離される例が説明された。しかしながら、包装箱10は、開口片60、65が内部空間16へ押し込まれて、開口61、66が形成されることが可能であると同時に、開口片65が内壁37から切り離されずに、開口片60のみが表示壁33から全体が切り離され、開口60のみが形成されることが可能である開口片60、65が設けられてもよい。変形例3では、内壁337の開口片365を伴って内部空間16へ押し込まれることも、開口片365を伴わず表示壁333から全体が切り離されることも可能な開口片360、365が設けられた包装箱300の例について説明される。
【0121】
包装箱300は、図11に示されるように、開口片360が設けられた表示壁333と、開口片365が設けられた内壁337と、を備える。
【0122】
開口片360は、内部空間16へ押し込まれることにより、又は表示壁333から切り離されることにより、開口361を形成するものである。開口片360は、周縁362の全てが切断線362Aで形成され、周縁362が表示壁333の右端まで延びることによって、全体が表示壁333から切り離され得る。このとき開口361は、表示壁333の開口であって、後方は開口片365によって内部空間16と画されている。
【0123】
開口片360は、左右方向9の中央より右側において上下方向7に沿って延びる折り曲げ線362Bを有する。開口片360は、開口片365を伴って、折り曲げ線362Bに沿って折れ曲がることにより内部空間16へ押し込まれ得る。このとき開口361は、後述の開口366と連通し、連通した開口は、包装箱300を外部空間から内部空間16まで貫通する。
【0124】
開口片365は、内部空間16へ押し込まれることにより、内壁337に開口366を形成するものである。 開口片365は、内壁337から切り離し可能な切断線367A(不図示)と、内壁337に対して折り曲げ可能な折り曲げ線367Bと、を有する。切断線367Aは、周縁367の上辺、左辺及び下辺であり、上下方向7及び左右方向9の位置が切断線362Aの一部と一致する。折り曲げ線367Bは、周縁367の右辺であり、上下方向7及び左右方向9の位置が折り曲げ線362Bと一致する。
【0125】
開口片365は、使用済みに関する表示356を有する。表示356は、作業者が、露出した開口片365の数に応じたピロー包装品20等の残するを認識可能にするためのものである。表示356は、開口片360が単独で表示壁333から切り離されることで外部へ露出する。表示356は、各開口片365の上下方向7及び左右方向9の中央に位置する。各表示356は、漢字で「済」と印字されている。
【0126】
[変形例3の作用効果]
作業者は、開口片360を押し込むことによっても、表示壁333から切り離すことによっても、包装箱300の表示壁333を一見して、内部空間16に残っているピロー包装品20の数を認識できる。
【0127】
開口片365を内壁337に残し、開口片360を表示壁333から切り離した場合でも、開口片365の使用済みに関する表示356が外部へ露出するため開口361の数を把握しやすい。
【0128】
[変形例4]
上述の実施形態では、作業者によって、開口片60が内部空間16に押し込まれる例が説明された。本変形例では、作業者によって開口片60が千切り取られる例が説明される。なお、以下で説明する構成以外の構成は、実施形態で説明した構成と同じである。また、実施形態で説明した構成と同一の構成には、実施形態と同一の符号が付されて説明が省略される。
【0129】
本変形例で説明する包装箱500は、図13に示されるように、開口片60及び隣接開口97を備えている。隣接開口97は、開口片60に隣接している。なお、「開口片60に隣接する」とは、隣接開口97が、開口片60の端面を外部に露出させるように、開口片60の端面に臨んで設けられることを意味する。すなわち、隣接開口97は、作業者が開口片60の端面に指を掛けることができるように当該端面を外部に露出させる機能を有する。図13に示す例では、隣接開口97は、開口片60左側に隣接して位置しており、開口片60の左端面を外部に露出させている。
【0130】
隣接開口97の大きさは、作業者が隣接開口97に指を入れて開口片60の左端に指を掛けることが可能な大きさとされている。具体的には、上下方向7における隣接開口97の長さは、上下方向7における開口片60の長さよりも長くされている。また、左右方向9における隣接開口97の長さは、一般的な人の指の厚みよりも長くされている。
【0131】
開口片60の露出する端面であって、図13における左端面は、凹の湾曲面である。「凹の湾曲面」とは、図13において開口片60を前方から見た場合に、開口片60の内側に向かって湾曲している面を意味する。開口片60の湾曲する左端面の曲率は、例えば、人の指先の腹に合わせた曲率とされている。すなわち、開口片60は、人の指先にフィットして、当該指先に満遍なく当接する。
【0132】
開口片60は、上述の実施形態と同様に、上下一対の切断線62Aを有している。一対の切断線62Aは、隣接開口97に臨む側の端から表示壁33の端33Aに亘ってそれぞれ設けられている。すなわち、作業者が切断線62Aを切断することによって、図14に示されるように、開口片60は、表示壁33から千切り取られる。
【0133】
開口片60は、図13に示されるように、残数表示55として、「500」、「400」、「300」、「200」の数字が印字されている。残数表示55は、包装箱500が収容する錠剤22の個数を作業者に認識させる。開口片60が表示壁33から千切り取られることにより、残数表示55は、作業者によって視認できなくなる。また、開口片60が表示壁33から千切り取られることにより、残数表示55に代わり、錠剤が使用されたことを示す使用済表示98(図14)が作業者に視認される。
【0134】
詳しく説明すると、図14に示されるように、開口片60が表示壁33から千切り取られることにより、開口61が表示壁33に形成される。形成された開口61を通じて、表示壁33の内側に位置する内壁37の一部である露出領域99が外部に露出される。露出領域99は、使用済表示98を有する。すなわち、開口片60が表示壁33から千切り取られることにより、残数表示55に代えて、使用済表示98が作業者に視認される。図示例では、使用済表示98は、「済」の印字である。使用済表示98は、使用済表記の一例である。
【0135】
[変形例4の作用効果]
本変形例では、開口片60が表示壁33から千切り取られることにより、残数表示55に代わり、使用済表示98が作業者によって視認される。作業者は、残数表示55を視認することにより、錠剤22の個数を認識し、使用済表示98を視認することにより、錠剤22が使用されたことを認識する。したがって、本変形例の包装箱500は、収容する錠剤22の残りの個数、及び錠剤22が使用されたことを作業者に確実に認識させることができる。
【0136】
また、隣接開口97によって開口片60の端面が外部に露出されることにより、作業者が開口片60を千切り取る動作が容易になる。
【0137】
また、作業者が指を掛ける開口片60の端面が凹の湾曲面であるので、作業者の指が開口片60の端面に満遍なく当接する。その結果、作業者が開口片60を千切り取る動作がさらに容易になる。
【0138】
また、上下一対の切断線62Aが切断されて、開口片60が表示壁33から千切り取られる。すなわち、開口片60が有する上下一対の切断線62Aは、作業者が開口片60を千切り取る動作をさらに容易にすることができる。
【0139】
なお、本変形例では、上下一対の切断線62Aが表示壁33の端33Aまで延びており、切断線62Aが切断されることにより、開口片60が表示壁33から千切り取られる例が説明された。しかしながら、開口片60は、図15に示されるように、表示壁33から捲られてもよい。具体的には、開口片60は、上下一対の切断線N62A及び折り曲げ線62Bを有する。上下一対の切断線62Aは、隣接開口97に臨む左端から表示壁33の端33Aの手前まで延びている。そして、折り曲げ線62Bは、表示壁33の端33Aに沿って、一方の切断線62Aの右端から他方の先端線62Aの右端まで延びている。作業者は、切断線62Aを切断して開口片60を捲り、折り曲げ線62Bにおいて開口片60を折り曲げる。開口片60が捲られることにより、「500」、「400」、「300」、「200」の残数表示55に代わり、「済」の使用済表示98が作業者に視認される。
【0140】
[その他の変形例]
なお、本実施形態では、薬剤の剤型が錠剤22であったが、これに限られず、カプセル剤、顆粒剤、坐剤、パップ剤、テープ剤、フィルム剤、注射剤、液剤、塗り薬、点眼薬等であってもよい。
【0141】
なお、本実施形態では、包装箱10にピロー包装品20が収容されたが、ピロー包装品20の包装形態は、薬剤の剤型などに合せて、瓶、箱、帯、その他の公知の容器などに適宜変更されてもよい。
【0142】
なお、本実施形態において、包装箱10は、前後方向8の寸法より上下方向7の寸法が短かったが、同じであってもよく、また上下方向7の寸法より前後方向8の寸法が短くてもよい。
【0143】
なお、本実施形態では、開封片41、切取片42、残数表示55、薬剤表示部70、開封表示部80、内壁37及び外フラップ12の第2基部12Cが設けられたが、設けられなくともよく、また、これらのうちのいくつかが設けられてもよい。
【0144】
なお、開口片60は、内部空間16に収容される薬剤束より1少ない数以上であればよく、例えば、本実施形態のようにピロー包装品20が5つ収容される場合には、開口片60は、5以上設けられてもよい。
【0145】
本実施形態では、各開口片60の切断線62Aが、上下方向7に沿って延び、一直線に並ぶ例について説明されたが、切断線62Aは任意の方向に沿って延びてもよく、各開口片60は一直線に並んでないくともよい。
【0146】
開口片60が設けられた表示壁33は、一方向から視認可能であればよく、平板形状でなく、凹凸や折目を有していてもよく、また、曲面であってもよい。
【0147】
本実施形態では、開口片60等は、表示壁33に設けられたが、その他の外壁31、32、34や外フラップ12のいずれかに設けられてもよい。
【0148】
変形例1では、取出部101が、表示壁133に設けられたが、図12に示されるように、取出部101は、外フラップ12に設けられてもよい。また、取出部101は、底壁14に設けられてもよい。
【0149】
本実施形態では、残数表示55において、収容されるピロー包装品20の数に対応した数字が印字されたが、錠剤22の数に対応した数字が印字されてもよい。また、印字される残数表示55は、数字に限られず、例えば、「さん」、「に」、「いち」等の文字や「○○○」、「○○」、「○」等の記号であってもよい。
【0150】
本実施形態では、開封表示部80の周縁の一部が内フラップ13Aから切り離され、外フラップ12が開口35を再封止した状態において、外部空間へ露出されたが、切断線81が設けられず、内フラップ13Aが立ち起こされることによって、閉姿勢の外フラップ12の外部へ露出されてもよい。
【0151】
変形例3では、内壁337に開口片365が設けられたが、開口片365が設けられず、内壁337に開口が形成されなくともよい。このとき、使用済みに関する表示365は、上下方向7及び左右方向9の位置が開口片360に合せられて内壁337に設けられてもよい。また、開口片360が表示壁333から切り離されることによって形成される開口361は、外部空間と内部空間16とを連通するものではない。すなわち、本発明に係る表示壁の開口片が形成する開口は、外部空間と内部空間とを連通するものに限られず、表示壁の一部のみが欠けた態様のものをも含む。
【0152】
変形例3では、使用済みに関する表示356が開口片365に設けられたが、設けられなくともよい。また、表示356は、漢字で「済」と印字されたが、これに限られず、他の漢字であってもよく、「×」等の記号が印字されてもよい。
【0153】
本実施形態及び各変形例では、包装箱10、100、200、300が内壁37、137、237、337を備え、それぞれ表示壁33、133、233、333の後に重ねられていたが、内壁37、137、237、337は設けられずともよく、表示壁33、133、233、333が双方に隣接する外壁に直接繋がっているものであってもよい。
【符号の説明】
【0154】
7・・・上下方向
8・・・前後方向
9・・・左右方向
10・・・包装箱
11・・・胴部
12・・・外フラップ
13・・・内フラップ
16・・・内部空間
20・・・ピロー包装品
22・・・錠剤(剤型の一例)
31・・・外壁
32・・・外壁
33・・・表示壁
33A・・・端
34・・・外壁
35・・・開口(上開口の一例)
45・・・切断線(第2切断線の一例)
54・・・外面
55・・・残数表示(残表記の一例)
60・・・開口片
61・・・開口
62・・・周縁
62A・・・切断線(第1切断線の一例)
62B・・・折り曲げ線
70・・・薬剤表示部
80・・・開封表示部(開封表記の一例)
81・・・切断線(第4切断線の一例)
97・・・隣接開口
98・・・使用済表示
99・・・露出領域
100・・・包装箱
101・・・取出部
102・・・取出口
103・・・切断線(第3切断線の一例)
111・・・胴部
133・・・表示壁
200・・・包装箱
233・・・表示壁
260・・・開口片
261・・・開口
262・・・周縁
262A・・・切断線(第1切断線の一例)
300・・・包装箱
333・・・表示壁
360・・・開口片
361・・・開口
362・・・周縁
362A・・・切断線(第1切断線の一例)
362B・・・折り曲げ線
400・・・包装箱
500・・・包装箱
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15