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特許7553135包装作業確認システム、包装作業確認方法、及び包装作業確認プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】包装作業確認システム、包装作業確認方法、及び包装作業確認プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20240910BHJP
【FI】
G06Q50/12
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023033388
(22)【出願日】2023-03-06
【審査請求日】2023-03-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】石塚 桂子
【審査官】太田 龍一
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第2018-0135354(KR,A)
【文献】特開2017-052649(JP,A)
【文献】特開2018-097622(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文者が注文した注文品に対する包装作業を確認するための包装作業確認システムであって、
前記包装作業を撮像することによって得られ、前記包装作業を確認するための動画像情報と、前記注文者の注文を識別する注文識別情報と、を関連付けて、記憶する動画像情報記憶部と、
前記注文者が前記動画像情報記憶部に記憶された動画像情報にアクセスするためのアクセス情報を、前記注文識別情報に基づいて生成するアクセス情報生成部と、
前記注文者が前記アクセス情報を用いて前記動画像情報記憶部にアクセスした場合に、複数の包装作業の撮像情報が含まれる動画像情報から、前記注文に対する包装作業の開始時刻と終了時刻とに基づいて、当該注文に対する動画像情報を抽出して、前記注文識別情報と関連付けて前記動画像情報記憶部に格納する編集部と、
を備えた、包装作業確認システム。
【請求項2】
前記注文識別情報と前記包装作業の開始を要求する包装作業開始要求情報とを含む第1コード情報と、前記注文識別情報と前記包装作業の終了を要求する包装作業終了要求情報とを含む第2コード情報と、が含まれる伝票を印刷する印刷部と、
前記第1コード情報が読み取られた場合、当該第1コード情報が読み取られた時刻を前記注文に対する包装作業の開始時刻として前記注文識別情報と関連付けて記録する第1処理と、
前記第2コード情報が読み取られた場合、当該第2コード情報が読み取られた時刻を前記注文に対する包装作業の終了時刻として前記注文識別情報と関連付けて記録する第2処理と、を実行する時刻記録部と、
を備えた、
請求項に記載の包装作業確認システム。
【請求項3】
前記第1コード情報が前記包装作業を撮像するカメラによって認識された場合、前記時刻記録部が前記第1処理を実行するように制御し、
前記第2コード情報が前記包装作業を撮像するカメラによって認識された場合、前記時刻記録部が前記第2処理を実行するように制御する制御部を備えた、
請求項に記載の包装作業確認システム。
【請求項4】
前記動画像情報に含まれる前記注文品が前記動画像情報と関連付けられた前記注文識別情報が示す注文者の注文と異なるか否かを判定する判定部を備える、
請求項1又は2に記載の包装作業確認システム。
【請求項5】
注文者が注文した注文品に対する包装作業を確認するための包装作業確認方法であって、
前記包装作業を撮像することによって得られ、前記包装作業を確認するための動画像情報と、前記注文者の注文を識別する注文識別情報とを関連付けて、記憶し、
記憶した前記動画像情報に対して前記注文者がアクセスするためのアクセス情報を、前記注文識別情報に基づいて生成し、
前記注文者が前記アクセス情報を用いて、記憶した前記動画像情報にアクセスした場合に、複数の包装作業の撮像情報が含まれる動画像情報から、前記注文に対する包装作業の開始時刻と終了時刻とに基づいて、当該注文に対する動画像情報を抽出して、前記注文識別情報と関連付けて、記憶する、
処理をコンピュータが実行する、
包装作業確認方法。
【請求項6】
注文者が注文した注文品に対する包装作業を確認するための包装作業確認プログラムであって、
前記包装作業を撮像することによって得られ、前記包装作業を確認するための動画像情報と、前記注文者の注文を識別する注文識別情報とを関連付けて、記憶し、
記憶した前記動画像情報に対して前記注文者がアクセスするためのアクセス情報を、前記注文識別情報に基づいて生成し、
前記注文者が前記アクセス情報を用いて、記憶した前記動画像情報にアクセスした場合に、複数の包装作業の撮像情報が含まれる動画像情報から、前記注文に対する包装作業の開始時刻と終了時刻とに基づいて、当該注文に対する動画像情報を抽出して、前記注文識別情報と関連付けて、記憶する、
処理をコンピュータに実行させる、
包装作業確認プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、包装作業確認システム、包装作業確認方法、及び包装作業確認プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、新型コロナウイルスの影響により、デリバリー注文やテイクアウト注文を行う機会が増えている。
注文者がデリバリー注文やテイクアウト注文を行うと、注文を受けた店舗では注文品を包装して注文者に提供する。店舗では、誤って注文品とは異なる商品を包装する場合や欠品がある注文品を包装する場合がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、箱詰め時に製品の入れ忘れがあった場合、出荷前に箱詰めをし直し、製品の入れ忘れの無い箱を出荷できるようにする入れ忘れ防止方法が開示されている。特許文献1に開示された入れ忘れ防止方法では、製品の箱詰めが完了した時点において撮像を行い、箱詰めされた製品を出荷する時に画像をモニターで再確認し、入れ忘れの有無を確認する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-222338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に開示された入れ忘れ防止方法では、注文者が受け取った製品に欠品があった場合、店舗は製品の箱詰めが完了した時点における画像を確認することができるが、注文者は店舗に問い合わせするしかなかった。そのため、注文者は箱詰め時の製品を十分に確認することができない場合があった。
【0006】
本開示の目的は、上述した課題に鑑み、注文者が注文した注文品に対する包装作業を十分に確認することができる包装作業確認システム、包装作業確認方法、及び包装作業確認プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る包装作業確認システムは、
注文者が注文した注文品に対する包装作業を確認するための包装作業確認システムであって、
前記包装作業を撮像することによって得られ、前記包装作業を確認するための動画像情報と、前記注文者の注文を識別する注文識別情報と、を関連付けて、記憶する動画像情報記憶部と、
前記注文者が前記動画像情報記憶部に格納された動画像情報にアクセスするためのアクセス情報を、前記注文識別情報に基づいて生成するアクセス情報生成部と、
を備える。
【0008】
本開示の一態様に係る包装作業確認方法は、
注文者が注文した注文品に対する包装作業を確認するための包装作業確認方法であって、
前記包装作業を撮像することによって得られ、前記包装作業を確認するための動画像情報と、前記注文者の注文を識別する注文識別情報と、を関連付けて、記憶し、
記憶した前記動画像情報に対して前記注文者がアクセスするためのアクセス情報を、前記注文識別情報に基づいて生成する、
処理をコンピュータが実行する。
【0009】
本開示の一態様に係る包装作業確認プログラムは、
注文者が注文した注文品に対する包装作業を確認するための包装作業確認プログラムであって、
前記包装作業を撮像することによって得られ、前記包装作業を確認するための動画像情報と、前記注文者の注文を識別する注文識別情報と、を関連付けて、記憶し、
記憶した前記動画像情報に対して前記注文者がアクセスするためのアクセス情報を、前記注文識別情報に基づいて生成する、
処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、注文者が注文した注文品に対する包装作業を十分に確認することができる包装作業確認システム、包装作業確認方法、及び包装作業確認プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態1に係る包装作業確認システムの構成を示すブロック図である。
図2】実施形態1に係る包装作業確認システムにおける動画像情報記憶部の模式図である。
図3】実施形態1に係る包装作業確認方法を例示したフローチャートである。
図4】実施形態2に係る包装作業確認システムにおける動画像情報を示した模式図である。
図5】実施形態2に係る包装作業確認システムにおける動画像情報を示した模式図である。
図6】実施形態3に係る包装作業確認システムの構成を示すブロック図である。
図7】実施形態3に係る包装作業確認システムにおける動画像情報を示した模式図である。
図8】実施形態4に係る包装作業確認システムの構成を示すブロック図である。
図9】実施形態4に係る包装作業確認システムの一例を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態を通じて本開示を説明するが、特許請求の範囲に係る開示を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0013】
<実施形態1>
<包装作業確認システム>
以下、図面を参照して本開示の実施形態1について説明する。図1は、実施形態1に係る包装作業確認システムの構成を示すブロック図である。実施形態1に係る包装作業確認システム10は、動画像情報記憶部11、アクセス情報生成部12を備える。
【0014】
動画像情報記憶部11は、包装作業を撮像することによって得られ、包装作業を確認するための動画像情報と、注文者の注文を識別する注文識別情報と、を関連付けて、記憶する。動画像情報記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等である。動画像像情報とは、注文者又は店舗側のスタッフがアクセスして閲覧することができる動画像ファイルであり、例えば、AVIファイル、MP4ファイル、MOVファイル等の動画像形式のファイルのことである。
【0015】
包装作業とは、注文者が注文した注文品をテイクアウトやデリバリーするために、店舗のスタッフ、店舗が保有する機械設備やロボットが包装する作業のことである。包装作業は、例えば、箱詰め作業、袋詰め作業、包装用紙によって商品を包み込む作業を含む。注文者が注文品を店舗に注文すると、店舗では注文品の包装作業が行われる。テイクアウトの場合、店舗における包装作業が終了すると、注文者は包装された注文品を受け取る。デリバリーの場合、店舗における包装作業が終了すると、店舗から注文者に対して包装された注文品が配達されて、注文者は包装された注文品を受け取る。
【0016】
動画像情報記憶部11は、撮像手段によって撮像された包装作業の動画像情報を取得する。撮像手段は、例えば、包装作業を実行する場所に設置されたカメラである。その他の例として、撮像手段は、包装作業を実行する店舗のスタッフ、機械設備、又はロボットが保有するカメラでもよい。カメラは包装作業を実行する場所を常時撮像しており、撮像されることによって生成される動画像情報は、例えば、包装作業を実行する場所を1日分撮像した動画像情報である。1日分撮像した動画像情報には、複数の注文に対する包装作業の開始から包装作業の終了までの動画像が含まれる。しかし、これに限定されることはなく、動画像情報は、後述する実施形態2のように注文者の注文に対する包装作業の開始から包装作業の終了の間を撮像することによって生成された動画像情報でもよい。
【0017】
注文識別情報とは、注文者の注文を識別するための情報である。表1を参照しながら、より具体的に説明する。表1に示すように、注文識別情報は、注文番号、注文時刻、会計時刻を含む。例えば、表1に示すように、注文者がハンバーガーを注文した場合、ハンバーガーの注文を識別する注文識別情報は、狭義には注文番号であり、さらに注文番号に加えて、注文時刻を含んでもよい。動画像情報記憶部11は、ハンバーガーの包装作業を撮像することによって得られ、当該包装作業を確認するための動画像情報を取得する。動画像情報記憶部11は、取得したハンバーガーの包装作業の動画像情報と注文番号1、注文時刻12:00等の注文識別情報とを関連付けて、記憶する。
【0018】
【表1】
【0019】
図2を参照しながら、動画像情報記憶部11が動画像情報と、前記注文者の注文を識別する注文識別情報と、を関連付けて、記憶している状態について説明する。図2は、実施形態1に係る包装作業確認システムにおける動画像情報記憶部の模式図である。図2に示した注文番号は、表1に示した注文番号及び注文品に対応している。
【0020】
図2に示すように、動画像情報記憶部11には、注文番号1の動画像情報111、注文番号2の動画像情報112、注文番号3の動画像情報113が記憶されている。すなわち、動画像情報記憶部11は、取得する動画像情報が動画一日分の動画像情報、又は包装作業の開始から包装作業の終了の間の動画像情報であっても、注文識別情報ごとに動画像情報を記憶している。
【0021】
アクセス情報生成部12は、注文者が動画像情報記憶部に記憶された動画像情報にアクセスするためのアクセス情報を、注文識別情報に基づいて生成する。アクセス情報は、例えば、注文者が端末を用いることによって読み込むことができる1次元バーコード、2次元バーコード、URL(Uniform Resource Locator)等の識別情報である。
【0022】
表1に示した例では、ハンバーガーの注文をした注文者が動画像情報記憶部11に記憶されたハンバーガーの包装作業の動画像情報111にアクセスできるように、アクセス情報生成部12は、注文番号1等の注文識別情報に基づいて、URL等を生成する。ハンバーガーの注文をした注文者は、端末を用いてURLを読み込むことによって、図2に示した動画像情報記憶部11に記憶されたハンバーガーの包装作業の動画像情報111にアクセスできる。これにより、ハンバーガーの注文をした注文者は、自身が注文したハンバーガーの包装作業の動画像を確認することができる。
【0023】
<包装作業確認方法>
【0024】
次に、実施形態1に係る包装作業確認方法について説明する。図3は、実施形態1に係る包装作業確認方法を例示したフローチャートである。
【0025】
まず、包装作業を撮像することによって得られ、包装作業を確認するための動画像情報と、注文者の注文を識別する注文識別情報とを関連付けて、記憶する(ステップST1)。より具体的には、図2に示すように、それぞれの注文識別情報ごとに動画像情報を記憶する。次に、記憶された動画像情報に注文者がアクセスするためのアクセス情報を、注文識別情報に基づいて生成する(ステップST2)。
【0026】
このように、実施形態1に係る包装作業確認システム10は、注文者の注文を識別する注文識別情報ごとに動画像情報を記憶しており、当該動画像情報に注文者がアクセスするためのアクセス情報を、注文識別情報に基づいて生成する。これにより、注文者は受け取った注文品が異なる場合や欠品であった場合に、自身が注文した注文品の包装作業を十分に確認することができる。
【0027】
<実施形態2>
<包装作業確認システム>
以下、図面を参照して本開示の実施形態2について説明する。実施形態2に係る包装作業確認システムの各機能ブロックは、実施形態1に係る包装作業確認システムと同様であり、図1に示すように動画像情報記憶部11、アクセス情報生成部12を備える。実施形態2に係る包装作業確認システムでは、動画像情報記憶部11が取得する動画像情報に特徴がある。
【0028】
動画像情報記憶部11の動画像情報は、注文に対する包装作業の開始時刻に基づいて、前記包装作業の撮像が開始され、注文に対する包装作業の終了時刻に基づいて、包装作業の撮像が終了することによって生成された動画像情報である。図4を参照しながら、より具体的に説明する。図4は、実施形態2に係る包装作業確認システムにおける動画像情報を示した模式図である。図4(a)は、それぞれの注文番号の注文品の包装作業を撮像することによって生成された動画像情報を示している。図4(b)は、動画像情報記憶部11が記憶しているそれぞれの注文番号の動画像情報を示している。図4に示した注文番号は、表1に示した注文番号及び注文品に対応している。
【0029】
図4(a)に示すように、包装作業を撮像しているカメラは、包装作業の開始時刻に基づいて、撮像を開始し、包装作業の終了時刻に基づいて、撮像を終了する。例えば、注文品がハンバーガー(注文番号1)の場合、図4(a)に示すように、カメラは15:00に撮像を開始し、15:15に撮像を終了する。動画像情報記憶部11は、15:00を撮像開始時刻とし、15:15を撮像終了時刻として、撮像開始時刻から撮像終了時刻までを撮像することによって生成された動画像情報を取得する。また、図4(b)に示すように、動画像情報記憶部11は、取得した動画像情報を注文識別情報である注文番号1と関連付けて、動画像情報111として記憶する。
【0030】
注文品がポテト(注文番号2)の場合、図4(a)に示すように、カメラは15:35に撮像を開始し、15:45に撮像を終了する。動画像情報記憶部11は、15:35を撮像開始時刻とし、15:45を撮像終了時刻として、撮像開始時刻から撮像終了時刻までを撮像することによって生成された動画像情報を取得する。また、図4(b)に示すように、動画像情報記憶部11は、取得した動画像情報を注文識別情報である注文番号2と関連付けて、動画像情報112として記憶する。
【0031】
同様に、注文品が餃子(注文番号3)の場合、図4(a)に示すように、カメラは16:00に撮像を開始し、16:10に撮像を終了する。動画像情報記憶部11は、16:00を撮像開始時刻とし、16:10を撮像終了時刻として、撮像開始時刻から撮像終了時刻までを撮像することによって生成された動画像情報を取得する。また、図4(b)に示すように、動画像情報記憶部11は、取得した動画像情報を注文識別情報である注文番号3と関連付けて、動画像情報113として記憶する。
【0032】
すなわち、動画像情報記憶部11は、取得した動画像情報を注文識別情報である注文番号と関連付けて、動画像情報111、112、113を記憶している。このような構成にすることによって、動画像情報記憶部11が記憶する記憶データ容量を軽減することができる。
【0033】
また、包装作業の開始時刻に基づいて、包装作業の撮像が開始され、包装作業の開始時刻から所定の時間を撮像し、所定の時間撮像後に一時的に撮像を中止する。撮像中止してから所定の時間経過後に、再び撮像を開始し、包装作業の終了時刻まで撮像をおこなう。このように、包装作業の撮像が開始から包装作業の撮像が終了するまでを分割して撮像することによって生成された動画像情報であってもよい。図5を参照しながら、より具体的に説明する。図5は、実施形態2に係る包装作業確認システムにおける動画像情報を示した模式図である。図5(a)は、それぞれの注文番号の注文品の包装作業を撮像することによって生成された動画像情報を示している。図5(b)は、動画像情報記憶部11が記憶しているそれぞれの注文番号の動画像情報を示している。図5に示した注文番号は、表1に示した注文番号及び注文品に対応している。
【0034】
図5(a)に示すように、注文品がハンバーガー(注文番号1)の場合、カメラは15:00に撮像を開始する。カメラは、15:00~15:05まで撮像をおこない、15:05に一時的に15:05~15:10まで撮像を中止する。カメラは、再び15:10に撮像を開始する。カメラは、15:10~15:15まで撮像をおこない、15:15に撮像を終了する。すなわち、動画像情報記憶部11は、15:00~15:05までの動画像情報と、15:10~15:15までの動画像情報と、を取得する。また、図5(b)に示すように、動画像情報記憶部11は、取得した動画像情報を注文識別情報である注文番号1と関連付けて、動画像情報111として記憶する。このような構成にすることによって、動画像情報記憶部11が記憶する記憶データ容量をより軽減することができる。
【0035】
ここで、包装作業の開始時刻は、包装作業の担当者が包装作業を開始する前に開始要求を行うことによって決定されてもよい。例えば、包装作業の担当者が包装作業をする場所に設置されたボタンを押下することによって、開始要求がされる。これにより、包装作業の開始時刻が決定される。また、後述する実施形態4のように包装作業の開始を要求する包装作業開始要求情報を端末あるいはカメラによって読み取った場合に、開始要求がされ、包装作業の開始時刻が決定される構成であってもよい。包装作業の終了時刻に関しても同様である。
【0036】
このように、実施形態2に係る包装作業確認システムでは、注文に対する包装作業の開始時刻に基づいて、前記包装作業の撮像が開始され、注文に対する包装作業の終了時刻に基づいて、包装作業の撮像が終了することによって生成された動画像情報である。これにより、動画像情報記憶部11が記憶する記憶データ容量を軽減することができる。
【0037】
<実施形態3>
<包装作業確認システム>
以下、図面を参照して本開示の実施形態3について説明する。図6は、実施形態3に係る包装作業確認システムの構成を示すブロック図である。実施形態3に係る包装作業確認システム30は、動画像情報記憶部11、編集部13、アクセス情報生成部12を備える。アクセス情報生成部12は、実施形態1及び2に係る包装作業確認システムと同様であるため、説明を省略する。
【0038】
図7を参照しながら、包装作業確認システム30について、より具体的に説明する。図7は、実施形態3に係る包装作業確認システムにおける動画像情報を示した模式図である。図7(a)は、それぞれの注文番号の注文品の包装作業を撮像することによって生成された動画像情報を示している。図7(b)は、動画像情報記憶部11が取得したそれぞれの注文番号の動画像情報を示している。図7(c)は、動画像情報記憶部11が記憶しているそれぞれの注文番号の動画像情報を示している。図7に示した注文番号は、表1に示した注文番号及び注文品に対応している。
【0039】
図7に示すように、包装作業を撮像しているカメラは、複数の注文に対する包装作業の開始から包装作業の終了までの動画像を撮像する。すなわち、図7(b)に示すように、実施形態3に係る包装作業確認システム30では、動画像情報記憶部11が取得する動画像情報200は、複数の包装作業の撮像情報が含まれる動画像情報である。より具体的には、動画像情報記憶部11が取得する動画像情報200には、ハンバーガーの注文品の包装作業の開始時刻である15:00と終了時刻である15:15が記録されている。
【0040】
同様に、動画像情報記憶部11が取得する動画像情報200には、ポテトの注文品の包装作業の開始時刻である15:35と終了時刻である15:45が記録されている。また、動画像情報記憶部11が取得する動画像情報200には、餃子の注文品の包装作業の開始時刻である16:00と終了時刻である16:15が記録されている。
【0041】
動画像情報記憶部11が取得する動画像情報200は、例えば、一日分の動画像情報であり、複数の包装作業の動画像情報以外の動画像情報も含まれている。そして、動画像情報200には、それぞれの注文品の包装作業の動画像情報であるかが分かるように、それぞれの注文品の包装作業の開始時刻と終了時刻とが注文識別情報に関連づけて記録されている。
【0042】
ここで、編集部13は、複数の包装作業の撮像情報が含まれる動画像情報から、注文に対する包装作業の開始時刻と終了時刻とに基づいて、当該注文に対する動画像情報を抽出して、注文識別情報と関連付けて動画像情報記憶部11に格納する。
【0043】
図7を参照しながら、編集部13についてより詳細に説明する。図7(b)に示すように、動画像情報200には、ハンバーガーの注文品の包装作業の開始時刻である15:00と終了時刻である15:15が記録されている。編集部13は、動画像情報200からハンバーガーの注文品の包装作業の開始時刻である15:00と終了時刻である15:15とに基づいて、ハンバーガーの注文に対する包装作業を撮像した動画像情報を抽出する。また、編集部13は、図7(c)に示すように、抽出したハンバーガーの注文に対する動画像情報を注文識別情報である注文番号1と関連付けて、動画像情報111として動画像情報記憶部11に格納する。
【0044】
同様に、図7(b)に示すように、動画像情報200には、ポテトの注文品の包装作業の開始時刻である15:35と終了時刻である15:45が記録されている。編集部13は、動画像情報200からポテトの注文品の包装作業の開始時刻である15:35と終了時刻である15:45とに基づいて、ポテトの注文に対する包装作業を撮像した動画像情報を抽出する。また、編集部13は、図7(c)に示すように、抽出したポテトの注文に対する動画像情報を注文識別情報である注文番号2と関連付けて、動画像情報112として動画像情報記憶部11に格納する。
【0045】
同様に、図7(b)に示すように、動画像情報200には、餃子の注文品の包装作業の開始時刻である16:00と終了時刻である16:15が記録されている。編集部13は、動画像情報200から餃子の注文品の包装作業の開始時刻である16:00と終了時刻である16:15とに基づいて、餃子の注文に対する包装作業を撮像した動画像情報を抽出する。また、編集部13は、図7(c)に示すように、抽出した餃子の注文に対する動画像情報を注文識別情報である注文番号3と関連付けて、動画像情報113として動画像情報記憶部11に格納する。
【0046】
すなわち、編集部13は、図7(b)に示した動画像情報200からそれぞれの注文に対する包装作業を撮像した動画像情報を抽出して、注文識別情報と関連付けて、図7(c)に示した動画像情報111、112、113として動画像情報記憶部11に格納する。換言すると、編集部13は、複数の包装作業の動画像情報が含まれる動画像情報200をそれぞれの注文ごとに切り取り編集を行うことによって、それぞれの動画像情報111、112、113にばらしている。
【0047】
ここで、包装作業の開始時刻は、包装作業の担当者が包装作業を開始する前に開始要求を行うことによって決定されてもよい。例えば、包装作業の担当者が包装作業をする場所に設置されたボタンを押下することによって、開始要求がされる。これにより、包装作業の開始時刻が決定される。また、後述する実施形態4のように包装作業の開始を要求する包装作業開始要求情報を端末あるいはカメラによって読み取った場合に、開始要求がされ、包装作業の開始時刻が決定される構成であってもよい。包装作業の終了時刻に関しても同様である。
【0048】
なお、編集部13が上述した抽出処理及び格納処理は、例えば、注文者がアクセス情報生成部12の生成したアクセス情報を読み取った場合に行われてよい。このような構成にすることによって、注文者から動画像情報記憶部11にアクセスがあった場合に、それぞれの注文の動画像情報が記憶された状態となる。そのため、注文の都度、それぞれの注文の動画像情報が記憶されている必要がなく、必要に応じて適切な処理を実行するため、包装作業確認システム30の負荷を減らすことができる。
【0049】
このように、実施形態3に係る包装作業確認システム30では、編集部13が複数の包装作業の撮像情報が含まれる動画像情報から、注文に対する包装作業の開始時刻と終了時刻とに基づいて、当該注文に対する動画像情報を抽出する。また、編集部13が抽出した当該注文に対する動画像情報を識別情報と関連付けて動画像情報記憶部11に格納する。これにより、注文者は受け取った注文品が異なる場合や欠品であった場合に、自身が注文した注文品の包装作業を十分に確認することができる。
【0050】
<実施形態4>
<包装作業確認システム>
以下、図面を参照して本開示の実施形態4について説明する。図8は、実施形態4に係る包装作業確認システムの構成を示すブロック図である。実施形態4に係る包装作業確認システム40は、動画像情報記憶部11、アクセス情報生成部12、編集部13、印刷部14、時刻記録部15を備える。動画像情報記憶部11、アクセス情報生成部12、編集部13は、実施形態3に係る包装作業確認システムと同様であるため、説明を省略する。ここでは、印刷部14、時刻記録部15について説明する。
【0051】
印刷部14は、注文識別情報と包装作業の開始を要求する包装作業開始要求情報とを含む第1コード情報と、注文識別情報と包装作業の終了を要求する包装作業終了要求情報とを含む第2コード情報と、が含まれる伝票を印刷する。第1コード情報及び第2コード情報は店舗側が使用するのに対して、アクセス情報生成部12が生成するアクセス情報は注文者が使用する。
【0052】
第1コード情報及び第2コード情報は、例えば、包装作業の担当者が端末を用いることによって又は包装作業を実行する場所に設置されたカメラが読み込むことができる1次元バーコード、2次元バーコード、URL等の識別情報である。第1コード情報及び第2コード情報は、アクセス情報と異なる種類の識別情報であってもよい。例えば、第1コード情報及び第2コード情報が2次元バーコードであり、アクセス情報がURLであってもよい。当然のことながら、第1コード情報及び第2コード情報は、アクセス情報と同じ種類の識別情報であってもよい。例えば、第1コード情報及び第2コード情報が2次元バーコードであり、アクセス情報が2次元バーコードであってもよい。
【0053】
時刻記録部15は、第1コード情報が読み取られた場合、当該第1コード情報が読み取られた時刻を注文に対する包装作業の開始時刻として注文識別情報と関連付けて記録する第1処理を実行する。また、時刻記録部15は、第2コード情報が読み取られた場合、当該第2コード情報が読み取られた時刻を注文に対する包装作業の終了時刻として注文識別情報と関連付けて記録する第2処理を実行する。
【0054】
例えば、包装作業の担当者が端末を用いることによって第1コード情報を読み取った場合、端末は時刻記録部15に対して第1コード情報を読み取った旨の信号を送信する。時刻記録部15は、端末から第1コード情報を読み取った旨の信号を受信した場合、第1コード情報が読み取られたと判定し、第1処理を実行する。これにより、第1コード情報が読み取られた時刻を注文に対する包装作業の開始時刻として注文識別情報と関連付けて記録される。
【0055】
同様に、包装作業の担当者が端末を用いることによって第2コード情報を読み取った場合、端末は時刻記録部15に対して第2コード情報を読み取った旨の信号を送信する。時刻記録部15は、端末から第2コード情報を読み取った旨の信号を受信した場合、第2コード情報が読み取られたと判定し、第2処理を実行する。これにより、第2コード情報が読み取られた時刻を注文に対する包装作業の終了時刻として注文識別情報と関連付けて記録される。
【0056】
続いて、図9を参照しながら、包装作業確認システムを用いて注文者が包装作業の動画像を確認する一例を説明する。図9は、実施形態4に係る包装作業確認システムの一例を示した模式図である。図9に示した例では、図面の左側から右側にかけて、時間経過を示している。また、図9に示した注文番号1は、表1に示した注文番号及び注文品に対応しており、ここでは注文番号1のハンバーガーを注文したとする。なお、図9に示した注文番号4は、表1には示していないが、ハンバーガーの注文よりも前に注文された商品の注文番号である。また、図9に示した例では、伝票300は、顧客の注文を受け印刷したものであり、店内において使用される紙である。レシート400は、会計完了後に印刷したものであり、注文品を受取る際に顧客が受け取る紙である。
【0057】
図9に示すように、注文者が注文を行うと、印刷部は伝票300を印刷する。伝票300には、注文番号1と第1コード情報301と第2コード情報302とが印刷されている。包装作業の担当者は、読み取り端末T11を用いて、伝票300に含まれる第1コード情報301を読み取る。これにより、読み取り端末T11は、時刻記録部15に対して第1コード情報301を読み取った旨の信号を送信する。時刻記録部15は、第1コード情報301を読み取った時刻が15:00であるため、ハンバーガーに対する包装作業の開始時刻を15:00として注文番号1と関連付けて記録する。
【0058】
包装作業の担当者は、ハンバーガーの包装作業を実行する。包装作業の担当者は、ハンバーガーの包装作業を完了すると、読み取り端末T11を用いて、伝票300に含まれる第2コード情報302を読み取る。これにより、読み取り端末T11は、時刻記録部15に対して第2コード情報302を読み取った旨の信号を送信する。時刻記録部15は、第2コード情報302を読み取った時刻が15:15であるため、ハンバーガーに対する包装作業の終了時刻を15:15として注文番号1と関連付けて記録する。
【0059】
ここで、カメラ500は、包装作業の担当者が包装作業を実行している状態を撮像する。図9に示した例では、ハンバーガーの包装作業を撮像しているが、図示していない複数の注文に対する包装作業を実行している状態を撮像している。すなわち、動画像情報には複数の包装作業の撮像情報が含まれている。
【0060】
ここで、編集部13は、複数の包装作業の撮像情報が含まれる動画像情報から、ハンバーガーに対する包装作業の開始時刻15:00と終了時刻15:15とに基づいて、ハンバーガーの注文に対する包装作業を撮像した動画像情報を抽出する。また、図9に示すように、編集部13は、抽出したハンバーガーの注文に対する動画像情報を注文識別情報である注文番号1と関連付けて、動画像情報111として動画像情報記憶部11に格納する。図9に示した例では、動画像情報記憶部11には、動画像情報111と、ハンバーガーの注文よりも前に注文された商品の動画像情報114と、が記憶されているとする。
【0061】
また、図9に示すように、アクセス情報生成部12は、注文者が動画像情報記憶部11に記憶された動画像情報111にアクセスするためのアクセス情報401が印刷されたレシート400を注文番号1に基づいて生成する。
【0062】
図9に示すように、注文者は、レシート400に印刷されたアクセス情報401を、端末T12を用いて読み込むことによって、動画像情報記憶部11に記憶された動画像情報111にアクセスできる。これにより、注文者は、例えば、注文品であるハンバーガーを受け取り、注文したものと異なるハンバーガーであった場合や、ハンバーガーの中の具材が欠けている場合に、店舗側に連絡をしないでも動画像情報111を確認することができる。
【0063】
ここで、包装作業の担当者が端末T11を用いることによって第1コード情報301を読み取り、包装作業の記録が開始される場合、包装作業の担当者が伝票300に含まれる注文番号1をカメラにかざしてもよい。また、カメラが包装作業の担当者の「これから注文番号1の包装作業を開始します」といった発言を撮像することによって、動画像情報にどの注文番号の注文品の包装作業が含まれるかを明確にしてもよい。さらに、包装作業を撮像する前に、注文番号が印字された伝票300を先に撮像してもよい。このような構成にすることによって、動画像情報に注文番号が含まれ、注文者は、動画像情報に含まれる商品が自身の注文した注文品であるか否かを確認できる。
【0064】
また、図9に示すように、動画像情報記憶部11に動画像情報111が記憶されている。そのため、店舗側は、注文者から注文番号1のハンバーガーに対して問い合わせがあった場合、注文番号を検索して、動画像情報記憶部11に格納された動画像情報111を確認することができる。例えば、図9に示すように、モニターM1には注文識別情報である注文番号が列挙されて表示されており、問い合わせがあった注文品の注文番号を検索することによって該当する動画像情報を確認することができる。
【0065】
このように、注文者が受け取った注文品が異なる場合や欠品であった場合に、注文者及び店舗側の双方が注文品の包装作業を十分に確認することができる。
【0066】
なお、図9に示した例では、動画像情報記憶部11が動画像情報111を記憶した後に、注文者がアクセス情報401を端末T12を用いて読み取っているため、動画像情報111を確認することができる。
【0067】
また、図9に示した例では、アクセス情報生成部12は、アクセス情報401が印刷されたレシート400を生成している。しかし、これに限定されることはなく、包装作業確認システム40がアクセス情報を送信する送信部を備え、送信部が端末T12に対してURL等のアクセス情報401を送信する構成であってもよい。
【0068】
さらに、図9に示した例では、印刷部14が印刷した1枚の会計伝票に、第1コード情報及び第2コード情報が印刷されている。しかし、これに限定されることはなく、印刷部14は、第1コード情報と第2コード情報とを別々の伝票に印刷してもよい。1枚の会計伝票に、第1コード情報及び第2コード情報が印刷されている場合、第1コード情報を読み取りたいのに、誤って第2コード情報を読み取る虞がある。第1コード情報と第2コード情報とが別々の伝票に印刷されていることによって、誤ったコード情報を読み取る虞がなくなる。
【0069】
また、誤ったコード情報を読み取ることを防止するために、印刷部14は、1枚の会計レシートに、第1コード情報及び第2コード情報を含む一つのコード情報を印刷してもよい。この場合、時刻記録部15は、コード情報が初めて読み取られた場合、第1処理を実行し、コード情報が2回目に読み取られた場合、第2処理を実行する。
【0070】
このように、実施形態4に係る包装作業確認システムでは、印刷部によって印刷された伝票のコード情報によって、包装作業の開始時刻と終了時刻が記録される。記憶された開始時刻と終了時刻に基づいた動画像情報が動画像情報記憶部11に記憶される。これにより、注文者は受け取った注文品が異なる場合や欠品であった場合に、自身が注文した注文品の包装作業を十分に確認することができる。
【0071】
また、実施形態4に係る包装作業確認システムでは、従業員が注文品の動画像情報を確認して店舗側に問い合わせた場合、店舗側も問い合わせがあった注文品の動画像情報を確認することができる。より具体的には、図9に示したモニターM1に表示された注文番号から問い合わせがあった注文品の注文番号を検索することによって、該当する動画像情報を確認することができる。例えば、注文者が誤った問い合わせをしているか否かを確認することができる。すなわち、注文者だけでなく、店舗側も確認することができるため、注文品の欠品であるか否かをより正確に判断することができる。
【0072】
ここでは、包装作業確認システム40は、編集部13を備えることを例にして説明したが、これに限定されることはなく、包装作業確認システム40は、編集部13を備えなくてもよい。
【0073】
ここで、包装作業確認システム40は、制御部を備えてもよい。制御部は、第1コード情報が包装作業を撮像するカメラによって認識された場合、時刻記録部15が第1処理を実行するように制御する。また、制御部は、第2コード情報が包装作業を撮像するカメラによって認識された場合、時刻記録部15が第2処理を実行するように制御する。
【0074】
図9に示した例では、包装作業の担当者が端末T11を用いて第1コード情報301及び第2コード情報302を読み取っているが、カメラ500が第1コード情報301及び第2コード情報302を読み取ってもよい。このような構成にすることによって、包装作業を行う前後に端末に、第1コード情報301及び第2コード情報302を読み取らせる手間が省け、包装作業の担当者が包装作業に集中することできる。これにより、誤って注文品とは異なる商品を包装することや欠品がある注文品を包装することを防止することができる。
【0075】
また、包装作業確認システム40は、動画像情報に含まれる注文品が動画像情報と関連付けられた前記識別情報が示す注文者の注文と異なるか否かを判定する判定部を備えてもよい。
【0076】
より具体的には、動画像情報111に含まれる注文品がポテトであった場合、判定部は、動画像情報111と関連付けられた注文番号1が示すハンバーガーと異なると判定する。この場合、包装作業確認システム40は、報知部を備え、注文者及び店舗側に異なる商品を包装した旨を報知してもよい。
【0077】
なお、上述した表1、図4図5図7に示した包装作業終了時刻から包装作業開始時刻を差し引いた包装作業時間は、一例であり、例示した時間に限定されることはなく、短くても長くてもよい。
【0078】
上述した表1では、商品として食品を例にして説明したが、これに限定されることはなく、包装を行うことができる商品である、例えば、衣類、日用品、雑貨品、家電製品でもよい。
【0079】
また、上述した実施形態1~4に係る包装作業確認システムにおける処理の一部又は全部は、コンピュータプログラムとして実現可能である。このようなプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0080】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
注文者が注文した注文品に対する包装作業を確認するための包装作業確認システムであって、
前記包装作業を撮像することによって得られ、前記包装作業を確認するための動画像情報と、前記注文者の注文を識別する注文識別情報と、を関連付けて、記憶する動画像情報記憶部と、
前記注文者が前記動画像情報記憶部に記憶された動画像情報にアクセスするためのアクセス情報を、前記注文識別情報に基づいて生成するアクセス情報生成部と、
を備えた、包装作業確認システム。
(付記2)
前記動画像情報は、
前記注文に対する包装作業の開始時刻に基づいて、前記包装作業の撮像が開始され、
前記注文に対する包装作業の終了時刻に基づいて、前記包装作業の撮像が終了することによって生成された動画像情報である、
付記1に記載の包装作業確認システム。
(付記3)
複数の包装作業の撮像情報が含まれる動画像情報から、前記注文に対する包装作業の開始時刻と終了時刻とに基づいて、当該注文に対する動画像情報を抽出して、前記注文識別情報と関連付けて前記動画像情報記憶部に格納する編集部を備えた、
付記1に記載の包装作業確認システム。
(付記4)
前記注文識別情報と前記包装作業の開始を要求する包装作業開始要求情報とを含む第1コード情報と、前記注文識別情報と前記包装作業の終了を要求する包装作業終了要求情報とを含む第2コード情報と、が含まれる伝票を印刷する印刷部と、
前記第1コード情報が読み取られた場合、当該第1コード情報が読み取られた時刻を前記注文に対する包装作業の開始時刻として前記注文識別情報と関連付けて記録する第1処理と、
前記第2コード情報が読み取られた場合、当該第2コード情報が読み取られた時刻を前記注文に対する包装作業の終了時刻として前記注文識別情報と関連付けて記録する第2処理と、を実行する時刻記録部と、
を備えた、
付記2又は3に記載の包装作業確認システム。
(付記5)
前記第1コード情報が前記包装作業を撮像するカメラによって認識された場合、前記時刻記録部が前記第1処理を実行するように制御し、
前記第2コード情報が前記包装作業を撮像するカメラによって認識された場合、前記時刻記録部が前記第2処理を実行するように制御する制御部を備えた、
付記4に記載の包装作業確認システム。
(付記6)
前記動画像情報に含まれる前記注文品が前記動画像情報と関連付けられた前記注文識別情報が示す注文者の注文と異なるか否かを判定する判定部を備える、
付記1又は2に記載の包装作業確認システム。
(付記7)
注文者が注文した注文品に対する包装作業を確認するための包装作業確認方法であって、
前記包装作業を撮像することによって得られ、前記包装作業を確認するための動画像情報と、前記注文者の注文を識別する注文識別情報とを関連付けて、記憶し、
記憶した前記動画像情報に対して前記注文者がアクセスするためのアクセス情報を、前記注文識別情報に基づいて生成する、
処理をコンピュータが実行する、
包装作業確認方法。
(付記8)
前記動画像情報は、
前記注文に対する包装作業の開始時刻に基づいて、前記包装作業の撮像が開始され、
前記注文に対する包装作業の終了時刻に基づいて、前記包装作業の撮像が終了することによって生成された動画像情報である、
付記7に記載の包装作業確認方法。
(付記9)
複数の包装作業の撮像情報が含まれる動画像情報から、前記注文に対する包装作業の開始時刻と終了時刻とに基づいて、当該注文に対する動画像情報を抽出して、前記注文識別情報と関連付けて前記動画像情報記憶部に格納する、
付記7に記載の包装作業確認方法。
(付記10)
前記注文識別情報と前記包装作業の開始を要求する包装作業開始要求情報とを含む第1コード情報と、前記注文識別情報と前記包装作業の終了を要求する包装作業終了要求情報とを含む第2コード情報と、が含まれる伝票を印刷し、
前記第1コード情報が読み取られた場合、当該第1コード情報が読み取られた時刻を前記注文に対する包装作業の開始時刻として前記注文識別情報と関連付けて記録する第1処理と、
前記第2コード情報が読み取られた場合、当該第2コード情報が読み取られた時刻を前記注文に対する包装作業の終了時刻として前記注文識別情報と関連付けて記録する第2処理と、を実行する、
付記8又は9に記載の包装作業確認方法。
(付記11)
前記第1コード情報が前記包装作業を撮像するカメラによって認識された場合、前記時刻記録部が前記第1処理を実行するように制御し、
前記第2コード情報が前記包装作業を撮像するカメラによって認識された場合、前記時刻記録部が前記第2処理を実行するように制御する、
付記10に記載の包装作業確認方法。
(付記12)
前記動画像情報に含まれる前記注文品が前記動画像情報と関連付けられた前記注文識別情報が示す注文者の注文と異なるか否かを判定する、
付記7又は8に記載の包装作業確認方法。
(付記13)
注文者が注文した注文品に対する包装作業を確認するための包装作業確認プログラムであって、
前記包装作業を撮像することによって得られ、前記包装作業を確認するための動画像情報と、前記注文者の注文を識別する注文識別情報とを関連付けて、記憶し、
記憶した前記動画像情報に対して前記注文者がアクセスするためのアクセス情報を、前記注文識別情報に基づいて生成する、
処理をコンピュータに実行させる、
包装作業確認プログラム。
(付記14)
前記動画像情報は、
前記注文に対する包装作業の開始時刻に基づいて、前記包装作業の撮像が開始され、
前記注文に対する包装作業の終了時刻に基づいて、前記包装作業の撮像が終了することによって生成された動画像情報である、
付記13に記載の包装作業確認プログラム。
(付記15)
複数の包装作業の撮像情報が含まれる動画像情報から、前記注文に対する包装作業の開始時刻と終了時刻とに基づいて、当該注文に対する動画像情報を抽出して、前記注文識別情報と関連付けて前記動画像情報記憶部に格納する、
付記13に記載の包装作業確認プログラム。
(付記16)
前記注文識別情報と前記包装作業の開始を要求する包装作業開始要求情報とを含む第1コード情報と、前記注文識別情報と前記包装作業の終了を要求する包装作業終了要求情報とを含む第2コード情報と、が含まれる伝票を印刷し、
前記第1コード情報が読み取られた場合、当該第1コード情報が読み取られた時刻を前記注文に対する包装作業の開始時刻として前記注文識別情報と関連付けて記録する第1処理と、
前記第2コード情報が読み取られた場合、当該第2コード情報が読み取られた時刻を前記注文に対する包装作業の終了時刻として前記注文識別情報と関連付けて記録する第2処理と、を実行する、
付記14又は15に記載の包装作業確認プログラム。
(付記17)
前記第1コード情報が前記包装作業を撮像するカメラによって認識された場合、前記時刻記録部が前記第1処理を実行するように制御し、
前記第2コード情報が前記包装作業を撮像するカメラによって認識された場合、前記時刻記録部が前記第2処理を実行するように制御する、
付記16に記載の包装作業確認プログラム。
(付記18)
前記動画像情報に含まれる前記注文品が前記動画像情報と関連付けられた前記注文識別情報が示す注文者の注文と異なるか否かを判定する、
付記13又は14に記載の包装作業確認プログラム。
【符号の説明】
【0081】
1、2、3、4 注文番号
10、30、40 包装作業確認システム
11 動画像情報記憶部
12 アクセス情報生成部
13 編集部
14 印刷部
15 時刻記録部
111、112、113、200 動画像情報
300 伝票
301 第1コード情報
302 第2コード情報
400 レシート
401 アクセス情報
500 カメラ
T11 端末
T12 端末
M1 モニター
【要約】
【課題】注文者が注文した注文品に対する包装作業を十分に確認することができる包装作業確認システム、包装作業確認方法、及び包装作業確認プログラムを提供する。
【解決手段】本開示に係る包装作業確認システム10は、注文者が注文した注文品に対する包装作業を確認するための包装作業確認システムである。包装作業確認システム10は、動画像情報記憶部11とアクセス情報生成部12とを備える。動画像情報記憶部11は、包装作業を撮像することによって得られ、包装作業を確認するための動画像情報と、注文者の注文を識別する注文識別情報と、を関連付けて、記憶する。アクセス情報生成部12は、注文者が動画像情報記憶部11に格納された動画像情報にアクセスするためのアクセス情報を、注文識別情報に基づいて生成する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9