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特許7553162見守り装置、見守りシステム、見守りシステム用サーバ装置及び見守り方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】見守り装置、見守りシステム、見守りシステム用サーバ装置及び見守り方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20240910BHJP
   G06Q 50/22 20240101ALI20240910BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G06Q50/22
G08B21/02
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2024003010
(22)【出願日】2024-01-12
【審査請求日】2024-01-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】301050555
【氏名又は名称】アースコンシャス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003225
【氏名又は名称】弁理士法人豊栖特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青山 恭久
【審査官】松原 徳久
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-373210(JP,A)
【文献】特開2015-026225(JP,A)
【文献】特開平06-185097(JP,A)
【文献】登録実用新案第3195779(JP,U)
【文献】登録実用新案第3213566(JP,U)
【文献】特開2008-146431(JP,A)
【文献】特開2003-006337(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q50/00-99/00
G08B19/00-31/00
G16H10/00-80/00
G16Z99/00
H03J9/00-9/06
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
H04Q9/00-9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
見守り対象者のいる敷地内の水道の使用状況に基づいて、前記見守り対象者を見守る見守り者が、見守側端末を用いて、前記見守り対象者の見守りを遠隔地から行うための見守り装置であって、
水道管の水道メータを設置した戸建住宅の量水器ボックス内において、前記水道メータよりも二次側であって、前記水道メータに近接して設置される流量センサと、
前記流量センサと電気的に接続され、前記流量センサで検知される水道水の使用状況に関する流量データに基づき、所定の異常判定条件に合致した場合に、異常通知を生成可能な見守側演算部と、
前記見守側演算部と電気的に接続され、前記流量データを保存するための見守側記憶部と、
前記見守側演算部と電気的に接続され、前記異常通知を、前記見守側端末に送信するための見守側通信部と、
を備え、
前記所定の異常判定条件が、予め設定された時間内に、水道水の使用量がゼロの場合であり、
前記見守側演算部が、前記見守側端末からの要求に従い、前記見守側記憶部に保存された前記流量データに基づいて、履歴情報を表示する流水履歴画面を生成し、前記見守側端末に表示可能に構成してなる見守り装置。
【請求項2】
請求項1に記載の見守り装置であって、
前記見守側演算部は、前記異常判定条件に合致しない場合に、予め設定した時刻に、正常である旨の正常通知を、前記見守側通信部を介して前記見守側端末に送信するよう構成してなる見守り装置。
【請求項3】
請求項1に記載の見守り装置であって、
前記異常判定条件が、水道水の連続使用時間が一定時間を越えた場合を含む見守り装置。
【請求項4】
請求項2に記載の見守り装置であって、
前記正常通知が、電子メールである見守り装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の見守り装置であって、
前記流量センサが、前記流量データを前記見守側演算部に対し無線で送信可能な通信機能を備えてなる見守り装置。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか一項に記載の見守り装置であって、
前記流量センサが、クランプオン式である見守り装置。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか一項に記載の見守り装置であって、
前記流量センサが、電池駆動式である見守り装置。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか一項に記載の見守り装置であって、
前記流量センサが、防水仕様である見守り装置。
【請求項9】
請求項1~4のいずれか一項に記載の見守り装置であって、
前記流量センサが、120mm以下である見守り装置。
【請求項10】
請求項1~4のいずれか一項に記載の見守り装置であって、
前記流量センサが、フロースイッチである見守り装置。
【請求項11】
請求項1~4のいずれか一項に記載の見守り装置であって、
前記見守り対象者が、独居世帯又は介護を要する世帯である見守り装置。
【請求項12】
請求項1~4のいずれか一項に記載の見守り装置であって、
前記流量データは、水道水の流水の有無を含む見守り装置。
【請求項13】
見守り対象者のいる敷地内の水道の使用状況に基づいて、前記見守り対象者を見守る見守り者が、見守側端末を用いて、前記見守り対象者の見守りを遠隔地から行うための見守りシステムであって、
水道管の水道メータを設置した戸建住宅の量水器ボックス内において、前記水道メータよりも二次側であって、前記水道メータに近接して設置される流量センサと、
前記流量センサと電気的に接続され、前記流量センサで検知される水道水の使用状況に関する流量データを外部に送出する見守側通信部と、
を備える見守り装置と、
前記見守側通信部と通信を行うサーバ側通信部と、
前記サーバ側通信部で受信した、前記見守側通信部からの前記流量データに基づき、所定の異常判定条件に合致した場合に、異常通知を生成可能なサーバ側演算部と、
前記サーバ側演算部と電気的に接続され、前記流量データを保存するためのサーバ側記憶部と、
を備えるサーバ装置と、
前記サーバ側通信部と通信を行い、前記サーバ側演算部が生成した異常通知を受信可能な見守側端末と、
を備え、
前記所定の異常判定条件が、予め設定された時間内に、水道水の使用量がゼロの場合であり、
前記サーバ側演算部が、前記見守側端末からの要求に従い、前記サーバ側記憶部に保存された前記流量データに基づいて、履歴情報を表示する流水履歴画面を生成し、前記見守側端末に表示可能に構成してなる見守りシステム。
【請求項14】
見守り対象者のいる敷地内の水道の使用状況に基づいて、前記見守り対象者を見守る見守り者が、見守側端末を用いて、前記見守り対象者の見守りを遠隔地から行う見守り方法であって、
水道管の水道メータを設置した戸建住宅の量水器ボックス内において、前記水道メータよりも二次側であって、前記水道メータに近接して設置された流量センサで、水道水の使用状況に関する流量データを検知する工程と、
前記検知された流量データに基づき、前記流量センサと電気的に接続された演算部で、予め設定された時間内に前記流量データに含まれる水道水の使用量がゼロであることを検出すると、異常通知を生成する工程と、
前記演算部が生成した異常通知を、通信部が見守側端末に送信する工程と、
前記演算部が、前記見守側端末からの要求に従い、記憶部に保存された前記流量データに基づいて、履歴情報を表示する流水履歴画面を生成し、前記見守側端末に表示させる工程と、
を含む見守り方法。
【請求項15】
請求項14に記載の見守り方法であって、さらに、
前記検知された流量データに基づき、前記流量センサと電気的に接続された前記演算部で水道水を一定時間以上、出しっぱなしにしたことを検出すると、異常通知を生成する工程と、
前記演算部が生成した異常通知を、予め依頼した支援者に通信部から送信する工程と、
前記支援者は、予め登録された前記見守り対象者の電話番号に架電する工程と、
前記架電に応答がない場合に、担当者を前記見守り対象者のいる敷地内に派遣する工程と、
を含む見守り方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、見守り装置、見守りシステム、見守りシステム用サーバ装置及び見守り方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、遠隔地に住む高齢者や、一人暮らしの独居世帯などの見守りの対象となる見守り対象者の生活状況を、別居の親族等がネットワーク技術を利用して、遠隔地からでも確認できるようにする種々の見守りシステムが提案されている。例えば、水道水の使用状況を監視することで、水道の使用が停止された場合には見守り対象者が倒れた等、何らかの異常が生じた可能性があると判定して通知する見守りシステムが開示されている(特許文献1)。
【0003】
しかしながら、水道メータは水道局の管轄となっているため、そのデータの利用は、外部からは一般に困難である。特に近年は個人情報保護の観点から、プライバシーに関わるデータを外部から第三者が閲覧できるようにすることは種々の問題を招くリスクを伴う。
【0004】
またこれとは別に、従来より独居世帯の見守りシステムとして、監視カメラや人感センサ等を設けることが提案されているが、見守りの対象者にとっては、常時監視されることに対する心理的なストレスを感じる場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2020-153721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の一の課題は、水道水の使用状況に基づいた見守り装置、見守りシステム、見守りシステム用サーバ装置及び見守り方法を提供することにある。また他の課題は、既存の水道メータで収集するデータを用いない、プライバシーに配慮した見守り装置、見守りシステム、見守りシステム用サーバ装置及び見守り方法を提供することにある。なお、本開示のこれらの目的や課題の記載は、他の目的や課題の存在を妨げるものではない。また本開示の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。さらに本開示の明細書、図面、請求項の記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0007】
本開示の形態1に係る見守り装置は、見守り対象者のいる敷地内の水道の使用状況に基づいて、前記見守り対象者を見守る見守り者が、見守側端末を用いて、前記見守り対象者の見守りを遠隔地から行うための見守り装置であって、水道管の水道メータを設置した戸建住宅の量水器ボックス内において、前記水道メータよりも二次側であって、前記水道メータに近接して設置される流量センサと、前記流量センサと電気的に接続され、前記流量センサで検知される水道水の使用状況に関する流量データに基づき、所定の異常判定条件に合致した場合に、異常通知を生成可能な見守側演算部と、前記見守側演算部と電気的に接続され、前記流量データを保存するための見守側記憶部と、前記見守側演算部と電気的に接続され、前記異常通知を、前記見守側端末に送信するための見守側通信部と、を備え、前記所定の異常判定条件が、予め設定された時間内に、水道水の使用量がゼロの場合であり、前記見守側演算部が、前記見守側端末からの要求に従い、前記見守側記憶部に保存された前記流量データに基づいて、履歴情報を表示する流水履歴画面を生成し、前記見守側端末に表示可能に構成している。上記構成により、流量の有無のみに基づく簡単な判定で見守り者は安否を確認できる一方で、見守り対象者の水道水の使用量の詳細を知りたい場合は、見守側端末を用いて遠隔地からアクセスすることで、履歴情報を閲覧可能とし、安否確認と詳細確認を両立させた見守りが可能となる。また見守り対象者は、監視カメラ等の設置や常時監視といった精神的、経済的な負荷を受けることを回避できる。さらに、水道メータを設置した量水器ボックス内に流量センサを設置できるので、流量センサを設置するための場所を準備する必要がなく、容易に設置空間を確保でき、また設置後に流量センサが邪魔にならないといった利点が得られる。
【0008】
また本開示の形態2に係る見守り装置は、上記形態において、前記見守側演算部は、前記異常判定条件に合致しない場合に、予め設定した時刻に、正常である旨の正常通知を、前記見守側通信部を介して前記見守側端末に送信するよう構成している。上記構成により、見守り対象者に異常が無い場合にも正常通知を見守り対象者に通知することで、安心感が得られる。また正常通知を行う時刻を指定可能とすることで、定期的に異常の有無を確認でき、また正常通知に煩わされる事態も回避できる。
【0009】
さらにまた、本開示の形態3に係る見守り装置は、上記いずれかの形態において、前記異常判定条件が、水道水の連続使用時間が一定時間を越えた場合を含む。上記構成により、水道水が出しっぱなしのような場合にも異常通知を行うことで、水道水を出したまま倒れた異常事態の他、蛇口の閉め忘れなどの事態にも対応できる。
【0010】
さらにまた、本開示の形態4に係る見守り装置は、上記いずれかの形態において、前記正常通知が、電子メールである。
【0011】
さらにまた、本開示の形態5に係る見守り装置は、上記いずれかの形態において、前記流量センサが、前記流量データを前記見守側演算部に対し無線で送信可能な通信機能を備えている。上記構成により、流量センサを設置する際の配線作業を不要として、既存の水道管への設置作用を容易に行える。また配線の引き出しがないことから防水構造を容易に実現できる。
【0012】
さらにまた、本開示の形態6に係る見守り装置は、上記いずれかの形態において、前記流量センサが、クランプオン式である。上記構成により、流量センサの取り付けに際して、一時的に断水して水道管を切断して固定する作業を不要とし、既存の水道管に対して外部から容易に装着を行うことが可能となる。また、交換やメンテナンス作業も、容易に着脱して行える利点が得られる。
【0013】
さらにまた、本開示の形態7に係る見守り装置は、上記いずれかの形態において、前記流量センサが、電池駆動式である。上記構成により、流量センサをコードレスとして、設置の簡素化や防水、防塵の面で有利となる。
【0014】
さらにまた、本開示の形態8に係る見守り装置は、上記いずれかの形態において、前記流量センサが、防水仕様である。上記構成により、流量センサをメンテナンスフリーとして運用できる。
【0016】
さらにまた、本開示の形態に係る見守り装置は、上記いずれかの形態において、前記流量センサが、120mm以下である。上記構成により、小型の流量センサとして水道メータを設置した量水器ボックス内への設置を容易とできる。
【0017】
さらにまた、本開示の形態10に係る見守り装置は、上記いずれかの形態において、前記流量センサが、フロースイッチである。上記構成により、水道水の使用量を演算することなく、使用有無に基づいた見守り装置を安価に構成できる。
【0018】
さらにまた、本開示の形態11に係る見守り装置は、上記いずれかの形態において、前記見守り対象者が、独居世帯又は介護を要する世帯である。
【0019】
さらにまた、本開示の形態12に係る見守り装置は、上記いずれかの形態において、前記流量データは、水道水の流水の有無を含む。
【0020】
さらにまた、本開示の形態13に係る見守りシステムは、見守り対象者のいる敷地内の水道の使用状況に基づいて、前記見守り対象者を見守る見守り者が、見守側端末を用いて、前記見守り対象者の見守りを遠隔地から行うための見守りシステムであって、水道管の水道メータを設置した戸建住宅の量水器ボックス内において、前記水道メータよりも二次側であって、前記水道メータに近接して設置される流量センサと、前記流量センサと電気的に接続され、前記流量センサで検知される水道水の使用状況に関する流量データを外部に送出する見守側通信部と、を備える見守り装置と、前記見守側通信部と通信を行うサーバ側通信部と、前記サーバ側通信部で受信した、前記見守側通信部からの前記流量データに基づき、所定の異常判定条件に合致した場合に、異常通知を生成可能なサーバ側演算部と、前記サーバ側演算部と電気的に接続され、前記流量データを保存するためのサーバ側記憶部と、を備えるサーバ装置と、前記サーバ側通信部と通信を行い、前記サーバ側演算部が生成した異常通知を受信可能な見守側端末と、を備え、前記所定の異常判定条件が、予め設定された時間内に、水道水の使用量がゼロの場合であり、前記サーバ側演算部が、前記見守側端末からの要求に従い、前記サーバ側記憶部に保存された前記流量データに基づいて、履歴情報を表示する流水履歴画面を生成し、前記見守側端末に表示可能に構成している。上記構成により、流量の有無のみに基づく簡単な判定で見守り者は安否を確認できる一方で、見守り対象者の水道水の使用量の詳細を知りたい場合は、見守側端末を用いて遠隔地からアクセスすることで、履歴情報を閲覧可能とし、安否確認と詳細確認を両立させた見守りが可能となる。
【0021】
さらにまた、本開示の他の形態に係る見守りシステムは、上記いずれかの形態において、前記サーバ側演算部は、前記異常判定条件に合致しない場合に、予め設定した時刻に、正常である旨の正常通知を、前記サーバ側通信部を介して前記見守側端末に送信するよう構成している。上記構成により、見守り対象者に異常が無い場合にも正常通知を見守り対象者に通知することで、安心感が得られる。また正常通知を行う時刻を指定可能とすることで、定期的に異常の有無を確認でき、また正常通知に煩わされる事態も回避できる。
【0022】
さらにまた、本開示の他の形態に係る見守りシステムは、上記いずれかの形態において、前記サーバ装置が、前記所定の異常判定条件に従って、前記流量センサに対し、前記流量データの検知を実行するよう要求する検知要求を、前記サーバ側通信部から送信し、前記見守り装置が、前記見守側通信部で前記検知要求を受信したことに反応して、前記流量データを検知し、前記サーバ装置に送信するよう構成している。上記構成により、サーバ装置が、異常判定条件に従って所定のタイミングで見守り装置に対し、流量データを要求することが可能となり、見守り装置側の負荷を軽減できる。
【0023】
さらにまた、本開示の他の形態に係る見守りシステムは、上記いずれかの形態において、前記サーバ側演算部が、前記正常通知を前記見守側端末に対し送信するタイミングの指定を受け付けるタイミング指定部を備えている。上記構成により、見守る側は通知を受けるタイミングを規定することで、通知に煩わされる事態を回避できる。
【0024】
さらにまた、本開示の他の形態に係る見守りシステムは、上記いずれかの形態において、前記異常通知が、見守り対象者を識別する識別情報と、異常の検知時刻と、異常の内容説明を含む。
【0025】
さらにまた、本開示の他の形態に係る見守りシステムは、上記いずれかの形態において、前記見守側端末からの要求に応じて、前記サーバ側演算部は、前記サーバ側記憶部に記録された水道使用量を参照して、水道使用量の履歴情報を表示する流水履歴画面を生成し、前記見守側端末に表示させるよう構成している。上記構成により、必要に応じて過去の水道使用量を確認したい場合にリアルタイムで確認することが可能となる。
【0027】
さらにまた、本開示の形態14に係る見守り方法は、見守り対象者のいる敷地内の水道の使用状況に基づいて、前記見守り対象者を見守る見守り者が、見守側端末を用いて、前記見守り対象者の見守りを遠隔地から行う見守り方法であって、水道管の水道メータを設置した戸建住宅の量水器ボックス内において、前記水道メータよりも二次側であって、前記水道メータに近接し設置された流量センサで、水道水の使用状況に関する流量データを検知する工程と、前記検知された流量データに基づき、前記流量センサと電気的に接続された演算部で、予め設定された時間内に前記流量データに含まれる水道水の使用量がゼロであることを検出すると、異常通知を生成する工程と、前記演算部が生成した異常通知を、通信部が見守側端末に送信する工程と、前記演算部が、前記見守側端末からの要求に従い、記憶部に保存された前記流量データに基づいて、履歴情報を表示する流水履歴画面を生成し、前記見守側端末に表示させる工程とを含む。これにより、流量の有無のみに基づく簡単な判定で見守り者は安否を確認できる一方で、見守り対象者の水道水の使用量の詳細を知りたい場合は、見守側端末を用いて遠隔地からアクセスすることで、履歴情報を閲覧可能とし、安否確認と詳細確認を両立させた見守りが可能となる。
【0028】
さらにまた、本開示の形態15に係る見守り方法は、さらに、前記検知された流量データに基づき、前記流量センサと電気的に接続された前記演算部で水道水を一定時間以上、出しっぱなしにしたことを検出すると、異常通知を生成する工程と、前記演算部が生成した異常通知を、予め依頼した支援者に通信部から送信する工程と、前記支援者は、予め登録された前記見守り対象者の電話番号に架電する工程と、前記架電に応答がない場合に、担当者を前記見守り対象者のいる敷地内に派遣する工程とを含む。これにより、見守り装置を、見守り対象者側から危険を通報する非常通報ボタン替わりに利用できる。
【0029】
さらにまた、本開示の他の形態に係る見守り方法は、上記いずれかの形態において、さらに、前記流量センサで前記流量データを検知する工程に先立ち、前記流量センサが、前記所定の異常判定条件に従って、前記流量データの検知を実行する検知要求を受け付ける工程を含む。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】実施形態1に係る見守りシステムを示す模式図である。
図2】複数の見守り装置と見守側端末を含む見守りシステムを示す模式図である。
図3】異常通知の一例を示すイメージ図である。
図4】異常通知の他の例を示すイメージ図である。
図5】正常通知の一例を示すイメージ図である。
図6】流水検知時間帯設定画面を示すイメージ図である。
図7】流水履歴画面を示すイメージ図である。
図8】流水履歴の履歴検索結果画面の一例を示すイメージ図である。
図9】発報履歴画面を示すイメージ図である。
図10】通知設定画面を示すイメージ図である。
図11】実施形態2に係る見守り装置を示す模式図である。
図12】実施形態3に係る見守り装置を示す模式図である。
図13】量水器ボックス内へクランプオン式の流量センサーを設置する様子を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本開示の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本開示の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一若しくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
【0032】
本開示の見守り装置、見守りシステム、見守りシステム用サーバ装置及び見守り方法は、高齢者や一人暮らしの生活者等の見守り対象者を、見守り者が遠隔地から、水道水の使用状況に基づいて簡易的に安否確認を行うために、すなわち見守るために利用できる。以下では、高齢者を非同居の家族が見守る例について説明するが、本開示はこの使用態様に限られず、例えば都会で一人暮らしをする子供を田舎から親が見守る態様や、同居の親を残して旅行や出張等で一時的に留守にする場合に、出先から親を見守る態様などにも利用可能である。
【0033】
本開示において見守り対象者は、独居世帯や、介護を要する世帯が該当する。ここで独居世帯には、完全な一人暮らしの他、一時的な独居世帯も含む。例えば同居の家族がいるものの、一時的に出張や旅行等で同居の家族が不在となった結果、その間一人暮らしとなる世帯、あるいは日中に仕事等で不在にする間、一人で過ごす世帯も、一時的に一人となる期間が発生するため、見守りの必要が生じる。本開示は、このような一時的な独居世帯に対しても、家族等が遠隔地から見守りを行うことが可能となる。
[実施形態1]
【0034】
本開示の実施形態1に係る見守りシステム1000を図1に、この見守りシステム1000を複数の建物に適用した例を図2に、それぞれ示す。これらの図に示すように見守りシステム1000は、見守り対象者が住む住居にそれぞれ設置された一以上の見守り装置100と、各見守り装置100とネットワークを通じてそれぞれ接続された一以上の見守側端末1と、見守側端末1に対し、異常通知や正常通知を行ったり、見守側端末1の端末側表示画面に表示させる流水履歴画面50等のユーザ画面を生成して見守側端末1に送信するサーバ装置20で構成される。
(見守り装置100)
【0035】
見守り装置100は、流量センサ10と、見守側演算部12と、見守側通信部14とを備える。
(流量センサ10)
【0036】
流量センサ10は、水道管の水道メータWMよりも二次側、すなわち水道メータWMの下流側である敷地内側に設置される。流量センサ10は、敷地内の水道水の使用状況に関する流量データを検知して出力する。なお敷地内とは、典型的には建物の屋内の水道水の使用状況を指すが、これに限らず、例えば母屋以外の離れや納屋、あるいは庭の散水等も含める意味である。また水道水の使用状況とは、水道水の流量、あるいは流量を測定せず、水道水が流れたか否かの有無のみ判定することを含む。
【0037】
流量センサ10には、水道や水道管から分岐された分岐管内を通過する液体の流量を検出可能な既知の流量計を適宜利用できる。例えば、接線流羽根車や軸流羽根車を用いたタービン式の流量計や、超音波式流量計、電磁式流量計、コリオリ式流量計、熱式流量計、カルマン渦式流量計、浮き子式流量計、差圧式流量計等が利用できる。
【0038】
また、流量センサをクランプオン式としてもよい。クランプオン式流量センサとすることで、流量センサの水道管への取り付けに際して、既存の水道管に対して外部から容易に装着を行うことが可能となる。この結果、一時的に断水して水道管を切断した上で流量センサを固定する作業を不要とできる。また、交換やメンテナンス作業も、クランプオン式流量センサを容易に着脱して行える利点が得られる。
【0039】
また流量センサの設置位置は、水道管の水道メータWMよりも二次側であれば特に限定されないが、好ましくは、水道メータを設置した量水器ボックス内に設置する。図13に、クランプオン式の流量センサ10を、量水器ボックスMB内に設置する様子を示す。これにより、流量センサの設置のためのスペースを別途設けることなく、既存の設備に流量センサを付加しやすくできる。また好ましくは流量センサを水道メータに隣接して設置する。これにより、量水器ボックスの蓋を開けて流量センサにアクセスし易くできる。また流量センサを設置するための場所を準備する必要がなく、容易に設置空間を確保でき、さらに設置後に流量センサが邪魔にならないといった利点が得られる。
【0040】
またこの場合、流量センサの外形及びサイズは、流量器ボックス内に収納可能な大きさとできる。流量器ボックスのサイズは、水道管の口径や耐荷重によって概ね決まっているところ、水道メータの邪魔にならないよう小型の流量センサとすることが好ましい。好ましくは、長さを120mm以下とする。より好ましくは60mm~120mmとする。これにより小型の流量センサとして水道メータを配置した量水器ボックス内への設置を容易とできる。
【0041】
また流量センサを、電池駆動式としてもよい。これにより、流量センサをコードレス化として、配線作業等の設置の簡素化や防水、防塵の面で有利となる。さらに流量センサは、防水仕様とすることが好ましい。これにより、流量センサをメンテナンスフリーとして運用できる。このような構成とすることで、既存の水道管に容易に流量センサを設置できることに加えて、配線を不要とでき、また配線の引き出しがないことから防水構造を容易に実現できる。
【0042】
また流量センサとして、流量の測定機能を省いた、水流の有無のみを判別するフロースイッチを用いてもよい。これにより、水道水の使用量を演算することなく、水道水の使用の有無のみに基づいた見守り装置を安価に構成できる利点が得られる。本開示において流量センサというときは、このような水流の有無のみを判定可能なフロースイッチやフローセンサを含む意味で使用する。
【0043】
さらにまた流量センサが、流量データを見守側演算部に対し無線で送信可能な通信機能を備えてもよい。これにより、流量センサを設置する際の配線作業を不要として、既存の水道管への設置作用を容易に行える。また配線の引き出しがないことから防水構造を容易に実現できる。
【0044】
流量センサは、検出した流量データをパルス出力として出力可能としているタイプが一般的である。ただ、必要に応じて見守り装置100に、流量データで検出されるアナログ信号の流量データを、見守側通信部14から外部に出力するためのデジタル信号に変換するなど、後の処理で扱い易いデータ形式変換するための変換器を加えることもできる。このような変換器には、流量センサのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータなど、既知の部材を適宜利用できる。
【0045】
流量センサ10と見守側演算部12との電気的な接続は、既存の接続方式を利用できる。図1の例では、破線で示す経路にて有線で接続を行っている。このように流量センサ10を直接、有線で見守側演算部12と接続する場合は、通信インターフェースは必須でない。一方で、流量センサ10と見守側演算部12との電気的な接続を、通信インターフェースを介したデータ通信にて行うこともできる。
【0046】
また流量センサに通信インターフェースを設ける構成において、通信インターフェースを駆動させる電力は、外部から電線を引いたり、上述の通り電池駆動とする他、発電機能を設けてもよい。例えば流量センサに羽根車を組み込み、流量センサ内を流れる水道水によって羽根車を回転させて発電させることで、通信インターフェースを駆動させるための電力を確保するようにしてもよい。この構成であれば、流量センサを外部電源不要とでき、電池駆動の場合に比較して、電池交換の手間をなくすことが可能となる。
【0047】
なお本開示において、流量センサと見守側演算部等、複数の部材を「電気的に接続する」とは、直接接続する場合と、何らかの部材を介在させて接続する場合とを問わない。また接続方式も、有線による場合と、無線による場合と、これら混在させる場合とを問わない。
(見守側演算部12)
【0048】
また見守り装置100は、見守側通信部14や流量センサ10などの各部材を制御、統括するための見守側演算部12を備えてもよい。見守側演算部12は、流量センサ10や見守側通信部14と接続され、これらを制御する。
(見守側通信部14)
【0049】
見守側通信部14は、流量センサ10で検知される水道水の流量に関する流量データを外部に送出するための部材である。図1の例では、見守側通信部14は、見守側演算部12を介して流量センサ10と電気的に接続される。この見守側通信部14は、見守側演算部12によって制御される。見守側通信部14は、ネットワーク回線に接続して、サーバ装置20とデータ通信を行う。本開示において、見守側通信部14等の通信部が、ネットワーク回線に接続する方法は、通信部等をルータやモデムなどの通信機器として、あるいはSIMを用いて公衆ネットワーク回線に接続するデータ通信モジュールとして、直接、外部のネットワークに接続する方法が利用できる。また、屋内に設けられた既存のLAN回線であって、外部ネットワークと接続されたLAN回線に接続してもよい。この場合の通信部等は、イーサネット(登録商標)用の通信インターフェースなどとできる。また敷地内のLAN回線は、既存の有線LANや無線LANを適宜利用できる。
【0050】
なお、図1の例では、見守側通信部14と見守側演算部12を説明のため別部材として示しているが、これらを統合してもよい。例えばSoCのような通信モジュールを組み込んだシステムとして見守側通信部と見守側演算部の機能を実現することもできる。
(サーバ装置20)
【0051】
サーバ装置20は、サーバ側通信部24と、サーバ側演算部22と、サーバ側記憶部26とを備える。このようなサーバ装置20には、通信機能を備えた汎用のコンピュータを利用できる。この場合、サーバ側通信部24は通信インターフェース、サーバ側演算部22はCPUやMPU、サーバ側記憶部26はハードディスクやSSD等が利用できる。
(サーバ側通信部24)
【0052】
サーバ側通信部24は、見守側通信部14と通信を行う。サーバ側通信部24と見守側通信部14との通信は、インターネット回線などの公衆ネットワーク回線を通じて行う。具体的には、見守り対象者のいる建物の、水道管の水道メータWMよりも二次側に設置された流量センサ10で検知される水道水の流量に関する流量データを、見守り装置100の見守側通信部14から送受信する。
(サーバ側演算部22)
【0053】
サーバ側演算部22は、サーバ側通信部24で受信した、見守側通信部14からの流量データに基づき、所定の異常判定条件に合致した場合に、異常通知を生成する。ここで、所定の異常判定条件とは、予め設定された時間内に、水道水の使用量がゼロの場合を含む。例えば、トイレや食事の準備等で水道水を使用すると予想される朝の時間帯、昼の時間帯、夕方の時間帯などを指定しておき、これら指定された時間内に、水道水が使用されていない場合は、何らかの異常が発生している可能性がある、例えば寝込んでいる、気を失っている等の事態が想定され得るとして、異常と判定し異常通知を生成する。
【0054】
あるいは、水道水の使用状況として、水道水の流量を測定し、実際の水道使用量と、予め設定された水道使用量と比較し、所定の異常判定条件を超えた場合に、異常通知を生成するよう構成してもよい。
(検知要求)
【0055】
また、異常判定条件に従って、サーバ装置20は、流量センサ10に対し、流量データの検知を実行するよう要求する検知要求を、サーバ側通信部24から送信するよう構成してもよい。これを受けて見守り装置100は、見守側通信部14で検知要求を受信すると、流量データの検知を実行し、サーバ装置20に送信することができる。このような構成とすることで、サーバ装置20側で流量データの収集タイミングを規定できるので、見守り装置100側の負荷を軽減できる。
(異常判定条件)
【0056】
ここで所定の異常判定条件は、見守り対象者の生活パターンに合わせて、一日の内、特定の時間帯に水道水を使用したか否かとすることができる。水道水の使用が検出されない場合は、異常と判定し、逆に水道水の使用が検出された場合は、正常と判定する。このように、水道水の使用の有無のみで正常か異常かを判定することで、極めて容易に安否確認を行うことが可能となり、見守りを簡易に実現できる。
【0057】
例えば、食事の時間に合わせて、食事の準備に水道水を使うことが想定される。したがって、朝食の時間の前後、例えば朝食の時間が午前7時から8時として、その前後±1時間を含む午前6時~午前9時の間に、水道水を使用すると想定し、時間帯(午前6時~午前9時)を条件として指定する。このようにして指定された時間帯に、水道使用量がない場合に、異常と判定して異常通知を発することができる。
【0058】
また異常判定条件には、水道水の使用量を含めてもよい。すなわち水道水の使用の有無だけでなく、使用した水道水の流量も異常判定条件に加えることもできる。一日の内、特定の時間帯にどのくらいの水道使用量が想定されるかに基づいて、使用量が少ない場合や、逆に多い場合といった、指定された条件を越えた場合に、異常と判定し、条件を越えない場合を、正常と判定してもよい。
【0059】
例えば上述した食事の時間帯に、10Lの水道水を使用すると想定し、時間帯と共に、水道使用量(0L~10L)を条件として指定する。これにより、水道使用量がゼロの場合に異常と判定することに加えて、水道使用量が上限値を越えると、水道水の蛇口の閉め忘れが生じた可能性があるとして、異常通知を発することが可能となる。
【0060】
このような異常判定条件は、複数指定してもよい。例えば、昼食の時間帯や夕食の時間帯を同様にして設定してもよい。また、風呂やトイレの時間に応じて、時間帯と水道使用量を指定してもよい。さらに各異常判定条件に応じて、時間帯の長さや水道使用量の大小を変更することもできる。
【0061】
また、流量に加えて、あるいは流量に変えて、水道水を流し続けた連続使用時間を、異常判定条件に含めてもよい。例えば水道水を1時間以上流し続けている場合は、水道水を閉め忘れた場合の他、水道水を使っている間に倒れた等、何らかの異常を生じている場合も考えられる。そこで、水道水の連続使用時間が所定の時間以上(例えば1時間以上)となった場合にも、異常と判定して、異常通知を生成するように構成してもよい。
【0062】
加えて、水道使用量や連続使用時間などを異常判定条件に加えることで、見守り対象者が意図的に異常を発生させて見守り者に通知する、いわば非常通報ボタンの代用として利用することも可能となる。例えば、トイレの使用中や風呂場の掃除中に、何らかの事情で閉じ込められた場合に、蛇口を全開にして長し続けることで、異常通知を意図的に発生させ、見守り者に通知することで、見守り者や警備会社、あるいは予め見守りを依頼した近隣の住民や新聞配達員、郵便局員、役所関係者などの連携機関といった支援者や、現場に出向く担当者を現地に呼ぶことが可能となる。これにより、一人暮らしの高齢者などの見守り対象者が閉じ込められたりして助けを求めたい場合、手元に携帯電話等がなくても、水道水の蛇口があれば、これを使って異常通知を発生させて救助を求めることが可能となる。このように、見守り対象者にとっても安心な非常通報ボタンの機能を果たすことが可能となる。水道の蛇口やコックの数だけ建物や敷地内のあちらこちらに非常通報ボタンを設置したのと同等の安心を得ることが可能となる。
(サーバ側記憶部26)
【0063】
サーバ側記憶部26は、流量データに基づき、水道使用量を記録する。またサーバ側記憶部26は、異常判定条件等の設定や、流量センサ10で検出した流量データを記録する。流量データは、例えば流量センサ10が流水を検出する度毎に、通し番号と、開始時刻と、終了時刻と、流量と、連続流水時間を、記録していく。流量データの保存期間は、予め設定した期間、例えば過去3ヶ月や1年とする。あるいはデータが一杯になると、古いデータを削除して上書き保存していくように構成してもよい。このようなサーバ側記憶部26には、不揮発性の半導体メモリや固定ディスクなどが利用できる。
(見守側端末1)
【0064】
各見守り装置100は、図2に示すように、見守り装置100が設置された住居に住む見守り対象者(例えば高齢者)を見守りたい見守り者(例えばその家族)が保有する見守側端末1と紐付けられている。
【0065】
見守側端末1は、複数設定することができる。複数の見守側端末1は、同一の見守り者が所有してもよいし、異なる見守り者(例えば高齢者の配偶者や子供、孫)がそれぞれ保有してもよい。このような見守側端末1は、既存のスマートフォンや携帯電話等の携帯端末、コンピュータ等の通信可能な機器を利用できる。典型的には、見守り者が持つスマートフォン等の携帯端末に、専用のユーザアプリケーションをインストールしたものや、インターネットブラウザ等で特定のWebサイトにアクセスしてWebアプリケーションを実行する端末、あるいは専用のWebサイトにアクセスして表示画面を閲覧する端末等が、見守側端末1に該当する。
(異常通知)
【0066】
見守側端末1は、サーバ側通信部24と通信を行い、サーバ側演算部22が生成した異常通知を受信する。このような構成により、既存の水道メータWMとは別に、流量センサ10を付加することにより、水道水の使用量に基づいて見守り対象者の見守りを遠隔地からでも行うことが可能となる。特に監視カメラや人感センサ等、見守り対象者が不快に感じる設備を用いることなく、水道水の使用量という日常的な情報のみを利用して見守りを実現し、また既存の水道メータWMで収集するデータを用いず、個別に配置した流量センサを用いることで水道局等に情報が収集されることも避け、プライバシーに配慮した見守りを実現できる。
【0067】
異常通知としては、例えば指定された時間帯に水道水の使用が検出されなかった場合や、水道水の使用量が指定された量を超えた場合等が挙げられる。
【0068】
また、異常通知の送信先としては、見守り者となる、見守り対象者の家族、すなわち親兄弟や親戚の他、必要に応じて第三者を含めてもよい。具体的には、病院やナーサリーステーション、警備会社等、予め指定乃至契約した業者に異常通知を自動で送信し、家族に代わって見守り対象者の様子を確認するように依頼してもよい。これによって、緊急時に、仕事や距離の関係で対応困難な家族に代わって、見守り対象者に何らかの異常が生じていないか、実際に訪問して目で確認し、必要に応じて病院に搬送するなど、適切な対応、行動を行うことが可能となり、一層の安心を得ることができる。
【0069】
また異常通知の内容を、異常判定条件に応じて変更してもよい。具体的には、異常判定条件の内容に応じた通知メッセージに文面を変更したり、通知先を追加、変更することも可能となる。例えば、水道使用量がゼロの場合は、見守り対象者が倒れている可能性があり、緊急性が高いので、通知の重要度を大として通知を行うと共に、家族と警備会社や連携機関に異常通知を送信する。一方で、水道使用量が多すぎて異常判定条件を越えている場合は、蛇口の閉め忘れの可能性があるので、警備会社等にのみ通知を送信するように設定してもよい。警備会社等は、見守り対象者の建物を訪問して、蛇口の閉め忘れを伝えるように予め契約しておくことができる。このように、それぞれの事態に応じた通知メッセージに文面を変更したり、通知先を追加、変更することにより、異なる異常に対して柔軟に対応可能とできる。
(正常通知)
【0070】
またサーバ側演算部22は、流量データに基づき、実際の水道使用量と、予め設定された水道使用量と比較し、所定の範囲内である場合に、正常である旨の正常通知を生成し、サーバ側通信部24を介して見守側端末1に送信するよう構成できる。このような構成により、異常が見られない場合でも正常通知を発することで、見守る側は当該通知を受けて安心を得ることができる。
【0071】
このような正常通知や異常通知は、見守り対象者を識別する識別情報と、異常の検知時刻と、異常又は正常の通知内容を含む。見守り対象者の識別情報は、見守り対象者の氏名や住宅名、住所などとできる。住宅名は、「父親宅」、「祖母宅」等、見守り者が任意に指定できるようにしてもよい。これにより、特に見守り者が異なる場所に住む複数の見守り対象者を一目で区別し易くできる。
【0072】
正常通知の通知内容としては、例えば「指定された時間内に流水が確認されました。」等の文面とできる。一方で異常通知の通知内容としては、例えば「指定された時間内に流水が確認されませんでした。」、「連続流水時間が60分を超えました。」等の文面とできる。
【0073】
また正常通知や異常通知には、電子メールが好適に利用できる。見守り者は、自身の持つ見守側端末1で電子メールとして正常通知や異常通知を受信して、見守り対象者の様子を適宜把握できる。ここで、水道使用量が確認されない場合の異常通知30Aの例として、電子メールの文面を図3に示す。この図に示す異常通知30Aは、見守り対象者の識別情報として、「○○宅」を、電子メールの件名に含めている。ここでは件名を「○○宅 流水量アラート」としている。また電子メールの文面に、異常の通知内容を加えている。ここでは、見守り者の氏名を含む「××様へのアラートメールです。」に続けて、異常の通知内容として、「指定された時間内に流水が確認されませんでした。」との文面を含めている。加えて、異常の検知時刻と、さらに見守り対象者の識別情報も電子メールの本文に加えている。ここでは、異常の通知内容に続けて、「○○様宅:2023-10-21 18:09:15」と表示している。
【0074】
また、水道使用量が異常判定条件を越える場合の異常通知30Bの例として、電子メールの文面を図4に示す。この図に示す異常通知30Bも、電子メールの件名に見守り対象者の識別情報を含めている。また電子メールの本文に見守り者の氏名や異常の検知時刻、見守り対象者の識別情報を加える点は、図3と同様である。ここでは、異常の通知内容として、「連続流水時間が60分を越えました。」との文面を表示している。
【0075】
一方で、正常通知30Cの例として、電子メールの文面を図5に示す。この図に示す正常通知30Cも、上述した異常通知と同様に、電子メールの件名に見守り対象者の識別情報を含めている。また電子メールの本文に見守り者の氏名や正常の検知時刻、見守り対象者の識別情報を加えている。ここでは、正常であることの通知内容として、「指定された時間内に流水が確認されました。」との文面を表示している。
【0076】
このような異常通知30A、30Bや正常通知30Cの電子メールの文面やレイアウトは、任意に変更できる。例えば、htmlメールを使用して、異常通知と正常通知で、異なる色に表示させてもよい。また、見守り者の建物に直ぐに電話できるように、電話番号を表示したり、スマートフォン等で架電するアプリケーションを起動するためのリンクや、ビデオ通話用アプリケーションを起動するためのリンクを設定してもよい。
【0077】
また正常通知や異常通知は、電子メールに代えて、あるいはこれに加えて、既知のプッシュ型通知、例えばポップアップ通知などを利用することもできる。
(見守りプログラム)
【0078】
このように見守り者は、見守側端末1に通知される異常通知や正常通知でもって、見守り対象者の見守りを行うことができる。また、このような異常通知等の通知のタイミングや異常判定条件等は、サーバ装置20に対して指定することができる。見守りシステム1000を実現するための各種機能や部材は、専用のハードウェアで構成する他、サーバ装置20で実行される見守りプログラムの機能として実現することが好ましい。見守り者は、見守側端末1を操作してサーバ装置20で実行、運用される見守りサイトに接続するための所定のIPアドレスやURLにアクセスして、異常判定条件の設定など、見守り装置100を動作させるための必要な情報を入力したり、あるいは見守り対象者の水道使用量の過去の履歴を確認したりすることができる。このような見守りプログラムのGUIの例を、図6図10に示す。これらの図に示す見守りプログラムは、上段のタブを切り替えることで、画面を切り替えることができる。図6は流水検知時間帯設定画面40、図7は流水履歴画面50、図8は履歴検索結果画面58、図9は発報履歴画面60、図10は通知設定画面70の例を、それぞれ示している。見守り者は、見守側端末1を使用して、見守りサイトのログイン用にアクセスし、ユーザIDとパスワードを入力することで、見守りサイトに入ることができる。見守り者には、予め個別のユーザIDとパスワードが発行されており、当該ユーザIDに紐付けて、契約した見守り対象者の情報のみにアクセスできるようにアクセス制限を設定している
(タイミング指定部)
【0079】
サーバ側演算部22は、正常通知を見守側端末1に対し送信するタイミングの指定を受け付けるタイミング指定部を備えることができる。これにより、見守る側は通知を受けるタイミングを規定することで、通知に煩わされる事態を回避できる。
(流水検知時間帯設定画面40)
【0080】
タイミング指定部は、上述の通りサーバ装置20で実行される見守りプログラムの機能として実現することが好ましい。見守り者は、見守側端末1を操作してサーバ装置20に接続するための所定のIPアドレスやURLにアクセスして、タイミング指定部に入力する。タイミング指定部の一例として、見守りプログラムの流水検知時間帯設定画面40のGUIを図6に示す。この図に示す流水検知時間帯設定画面40は、水道水の使用量をモニタする流水検知時間帯を、開始時刻と終了時刻を指定することにより、個別に指定する。流水検知時間帯は、複数設定することができる。図6の例では、24個の流水検知時間帯を表形式で直接数値で入力可能としているが、流水検知時間帯の設定可能な数や指定方法は、この方式に限定されない。例えば、プルダウンメニュー形式で開始時刻や終了時刻を指定することもできる。
【0081】
また、指定された流水検知時間帯において、所定の水道使用量を超えた場合に異常と判定するための、水道使用量を規定してもよい。例えば水道使用量の上限値を、各流水検知時間帯毎に指定してもよいし、あるいは各流水検知時間帯における水道使用量の上限値を一括で指定するようにしてもよい。
(流水履歴画面50)
【0082】
また見守側端末1からの要求に応じて、サーバ側演算部22は、サーバ側記憶部26に記録された水道使用量を参照して、水道使用量の履歴情報を表示する流水履歴画面50を生成し、見守側端末1に表示させるよう構成できる。このような構成とすることで、過去の水道使用量を確認したい場合にリアルタイムで確認することが可能となる。
【0083】
流水履歴画面50の一例を、図7に示す。この図に示す流水履歴画面50は、流水グラフ表示欄52と、流水詳細表示欄54と、履歴検索欄56を備えている。流水グラフ表示欄52では、見守側端末1が流水履歴画面50にアクセスしたタイミングを基準として、過去の一定時間までの水道使用量を流水グラフとして表示している。図7の例では、10分単位で水道使用量を表示させているが、1時間単位や5分単位等、任意の時間単位に設定できる。
【0084】
流水詳細表示欄54では、流水を検出したイベント毎に、通し番号と、開始時刻と終了時刻、流量、連続流水時間を、表形式で表示している。
【0085】
履歴検索欄56では、表示させたい履歴の範囲を指定する。図7の例では、基準となる日付と、当該日付以降の日数を数値で指定して、「送信」ボタン57を押下する。これにより、図8に示すような履歴検索結果画面58が表示される。この履歴検索結果画面58では、指定された期間における流量データを一覧表で表示させている。具体的には、流水を検出したイベント毎に、通し番号と、開始時刻と終了時刻、流量、連続流水時間、流量センサ10から出力されるパルス数を、表形式で表示している。予め設定される流量センサ10のパルスの重みによって、流量とパルス数とは相関される。なお、履歴検索欄56における検索条件の設定方法は、図7の例に限られず、例えば基準となる日付と、その日から何日分後まで表示させたいかを日数で指定したり、あるいは表示させたい期間の始めと終わりを共に日付で指定してもよい。
(発報履歴画面60)
【0086】
さらに発報履歴画面60の一例を、図9に示す。発報履歴画面60では、異常通知や正常通知を発報した履歴を確認することができる。ここでは、発報時刻と、流量と、発報内容を表形式で表示させている。例えば異常判定条件に従って、正常通知がなされた場合は、発報内容として「正常に流水が確認されました。」と表示される。また異常通知がなされた場合は、異常の種別に応じて、「時間内に流水確認できませんでした。」、「指定時間以上に連続流水があります。」等と表示される。なお発報内容は、上述した異常通知や正常通知における異常や正常の通知内容と一致させてもよい。
【0087】
また正常通知と異常通知で、表示形式を変更してもよい。例えば正常通知に対して、異常通知を赤色等に着色したり、欄をハイライトして表示させるなどして、正常通知を区別して視認し易くできる。
【0088】
さらに発報履歴画面60においても、上述した流水履歴画面50と同様に、表示させたい履歴の範囲を指定する履歴検索欄を設けてもよい。
(通知設定画面70)
【0089】
最後に通知設定画面70の例を、図10に示す。通知設定画面70では、通知先メールアドレス指定欄72が設けられる。通知先メールアドレス指定欄72では、異常通知の通知先として、メールアドレスを指定する。また、通知先を区別するための通知先名称設定欄74を設けてもよい。例えば、「長男」、「長女」、「介護事業者」等の通知先名称をテキストで通知先名称設定欄74に入力する。
【0090】
さらに通知設定画面70は、正常通知のON/OFFを選択する正常通知設定部76を設けてもよい。図10の例では、正常通知設定部76として、「正常時に報告」欄を設けており、この欄をチェックすることで、正常通知も行われる。
[実施形態2]
【0091】
以上の例においては、流量センサ10を見守側通信部14と有線で接続する例を説明した。ただ本開示は流量センサと見守側通信部14との接続を有線で行う構成に限られず、無線で接続してもよい。例えば電波や超音波、光などの媒体で流量センサから見守側通信部14に対し、流量データを送出してもよい。このような一例として、実施形態2に係る見守りシステム2000を、図2に示す。この図において、上述した実施形態1等と同様の部材については、同じ符号を付して詳細説明を適宜省略する。
【0092】
図2に示す見守りシステム2000は、流量センサ10に通信モジュール11を付加している。通信モジュール11は、既存のデータ通信方式、例えばblutooth(登録商標)やZIGBEE(登録商標)、IEEE802.x、LPWA(Low Power Wide Area)等、規格化された通信方式や独自規格の通信方式に準拠したものを適宜利用できる。
[実施形態3]
【0093】
上述した例では、見守り装置100と別に設置したサーバ装置20側に演算部(図1の例ではサーバ側演算部22)を置き、水道使用量の演算等の処理を行う例を説明したが、必ずしもサーバ装置は必要でなく、見守り装置側に演算部を置いて、サーバ装置を介さずに見守り装置が見守側端末と直接やりとりする形態とすることもできる。このような例を実施形態3に係る見守りシステム3000として、図12に示す。この図において、上述した実施形態1等と同様の部材については、同じ符号を付して詳細説明を適宜省略する。
【0094】
図12に示す見守りシステム3000は、見守り措置100’が、流量センサ10と、見守側演算部12’と、見守側通信部14’と、見守側記憶部16を備える。見守側演算部12’は流量データに基づき、実際の水道使用量と、予め設定された水道使用量と比較し、所定の異常判定条件を超えた場合に、異常通知を生成する。見守側記憶部16は、異常判定条件等の設定や、流量センサ10で検出した流量データを記録する。見守側通信部14’は、流量センサ10で検知される水道水の流量に関する流量データを、サーバ装置を介することなく、見守側端末1に直接送出する。この見守り装置は、サーバ装置を不要として簡易に構成できる利点が得られる。
【0095】
以上のように、見守側演算部12’と、見守側通信部14’と、見守側記憶部16は、それぞれ、図1におけるサーバー装置側に設置したサーバ側演算部22と、サーバ側通信部24と、サーバ側記憶部26と同様の機能をそれぞれが果たしている。本開示においては、見守側演算部12’やサーバ側演算部22の機能を果たす部材を演算部という。また見守側通信部14’とサーバ側通信部24の機能を果たす部材を通信部といい、さらに見守側記憶部16とサーバ側記憶部26の機能を果たす部材を記憶部という。
【0096】
なお以上の例では、水道メータの二次側に一の流量センサを設置して、水道水の使用状況に基づいて見守りを行う例を説明した。ただ本開示は、水道水に加えて、あるいはこれに代えて、水道水以外の生活用水、例えば井戸水や山間地の湧き水、河川水などを、飲み水や飲み水以外の用途、例えばトイレや洗濯、風呂水などに利用する場合にも適用できる。これらの生活用水について、水道管以外の生活用水の供給管にも流量センサを付加することで、同様に生活用水の使用状況を監視して、例えば生活用水の使用有無をモニタにして見守りを行うことが可能となる。例えば流量センサを、水道管以外にも設置する場合は、複数の流量センサのそれぞれにおける水量の有無等の使用状況に基づいて、見守り対象者の正常、異常を判断することができる。本開示において「水道水の使用状況」には、このような水道水以外から得た生活用水も含める意味で使用する。同様に本開示において水道水には、水道水の他、井戸水なども含む意味で使用する。
【0097】
また、見守り対象者のいる敷地内とは、見守り対象者が生活する家屋に限られず、例えば母屋と別に設けられたトイレや風呂場、洗濯場、庭の水やりなど、屋外の設備における水道水の使用量も含めて監視する意味で使用する。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本開示に係る見守り装置、見守りシステム、見守りシステム用サーバ装置及び見守り方法は、高齢者や一人暮らしの生活者などの独居世帯を、遠隔地に住む家族などが見守るために好適に利用できる。また独居世帯に限られず、例えば高齢の親と同居する家族が、旅行や出張等で家を空ける際に、親の様子を出先から見守る用途にも利用できる。
【符号の説明】
【0099】
1000、2000、3000…見守りシステム
100…見守り装置
1…見守側端末
10…流量センサ
11…通信モジュール
12…見守側演算部;12’…演算部
14…見守側通信部;14’…通信部
16…記憶部
20…サーバ装置
22…サーバ側演算部
24…サーバ側通信部
26…サーバ側記憶部
30A、30B…異常通知;30C…正常通知
40…流水検知時間帯設定画面
50…流水履歴画面
52…流水グラフ表示欄
54…流水詳細表示欄
56…履歴検索欄
57…「送信」ボタン
58…履歴検索結果画面
60…発報履歴画面
70…通知設定画面
72…通知先メールアドレス指定欄
74…通知先名称設定欄
76…正常通知設定部
WM…水道メータ
MB…量水器ボックス
【要約】
【課題】プライバシーに配慮しつつ、水道水の使用量に基づいた見守りを行う。
【解決手段】見守り装置100’は、水道管の水道メータWMよりも二次側に設置される流量センサ10と、流量センサ10と電気的に接続され、流量センサ10で検知される水道水の使用状況に関する流量データに基づき、予め設定された時間内に水道水の使用量がゼロの場合に、異常通知の生成可能な見守側演算部12’と、見守側演算部12’と電気的に接続され、流量データを保存するための見守側記憶部16と、見守側演算部12’と電気的に接続され、異常通知を見守側端末1に送信するための見守側通信部14’を備える。見守側演算部12’は、見守側端末1からの要求に従い、見守側記憶部16に保存された流量データに基づいて、履歴情報を表示する流水履歴画面を生成し、見守側端末1に表示可能としている。
【選択図】図12
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