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特許7553172リマインダメッセージを提供する方法、システム、および非一時なコンピュータ読み取り可能な記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】リマインダメッセージを提供する方法、システム、および非一時なコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20240910BHJP
【FI】
H04L51/04
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020072012
(22)【出願日】2020-04-14
(65)【公開番号】P2020177665
(43)【公開日】2020-10-29
【審査請求日】2023-04-05
(31)【優先権主張番号】10-2019-0046552
(32)【優先日】2019-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イ スンウォン
(72)【発明者】
【氏名】イム ジフン
(72)【発明者】
【氏名】イム ヒョジン
(72)【発明者】
【氏名】パク ジュンヒョク
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-522325(JP,A)
【文献】特開2014-106592(JP,A)
【文献】特開2018-060508(JP,A)
【文献】特開2018-113012(JP,A)
【文献】特表2015-505442(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行するリマインダ提供方法であって、
前記コンピュータシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、
当該リマインダ提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記コンピュータシステムのユーザによって事前に定められた一定の時間内にチャットルームに連続して入力された複数の連続メッセージを、共通のリマインダ要求メッセージとして認識する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサが、一括リマインダが可能となるように固有の値を前記複数の連続メッセージに付与することによって、前記共通のリマインダ要求メッセージに基づいてリマインダメッセージを生成する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記共通のリマインダ要求メッセージに対する設定時間に、前記チャットルーム内に前記リマインダメッセージを送信する段階
を含む、リマインダ提供方法。
【請求項2】
前記認識する段階は、
前記複数の連続メッセージの入力時に事前に定められたイベントが発生した場合、前記複数の連続メッセージを前記共通のリマインダ要求メッセージとして認識する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項3】
前記認識する段階は、
前記複数の連続メッセージに事前に定められたキーワードが含まれる場合、前記複数の連続メッセージを前記共通のリマインダ要求メッセージとして認識する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項4】
前記認識する段階は、
前記複数の連続メッセージに時間と場所のうちの少なくとも一方に関する情報が含まれる場合、前記複数の連続メッセージを前記共通のリマインダ要求メッセージとして認識する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項5】
前記生成する段階は、
前記共通のリマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージの少なくとも一部を加工して前記リマインダメッセージを生成する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項6】
前記生成する段階は、
前記共通のリマインダ要求メッセージを分析し、前記共通のリマインダ要求メッセージに含まれるチェックアイテムをチェックリストとして生成する段階
を含み、
前記送信する段階は、
前記チェックリストを前記リマインダメッセージとともに前記チャットルームで提供する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項7】
前記生成する段階は、
前記共通のリマインダ要求メッセージに場所を示すキーワードが含まれる場合、前記場所と関連する地図情報を生成する段階
を含み、
前記送信する段階は、
前記地図情報を前記リマインダメッセージとともに前記チャットルームで提供する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項8】
前記送信する段階は、
前記共通のリマインダ要求メッセージに含まれる時間情報に基づいて初期設定で定められた時間またはユーザによってカスタムされた時間に、前記チャットルーム内に前記リマインダメッセージを送信する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項9】
前記送信する段階は、
前記共通のリマインダ要求メッセージに場所に関する情報が含まれる場合、前記場所までの予想所要時間に基づいて前記リマインダメッセージを送信する時点を決定する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項10】
前記送信する段階は、
前記リマインダメッセージを、前記チャットルーム内において他のメッセージと区別して表示する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項11】
前記送信する段階は、
前記チャットルームの通知設定に従って前記リマインダメッセージの受信通知を出力する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項12】
前記送信する段階は、
前記チャットルームの通知設定とは関係なく、前記リマインダメッセージの受信通知を出力する段階
を含む、請求項1に記載のリマインダ提供方法。
【請求項13】
コンピュータシステムが実行するリマインダ提供方法であって、前記コンピュータシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、当該リマインダ提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記コンピュータシステムのユーザによってチャットルームに入力されたメッセージに基づいてリマインダ要求メッセージを認識する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダ要求メッセージを利用してリマインダメッセージを生成する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダ要求メッセージに対する設定時間に、前記チャットルーム内に前記リマインダメッセージを送信する段階、
を含み、前記認識する段階は、
前記チャットルームに含まれるメッセージのうちで前記リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージを、リマインダメッセージタイプとして処理する段階、および
前記リマインダメッセージタイプのメッセージを、前記チャットルーム内において他のメッセージタイプのメッセージと区別して表示する段階
を含む、マインダ提供方法。
【請求項14】
コンピュータシステムが実行するリマインダ提供方法であって、前記コンピュータシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、当該リマインダ提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが前記コンピュータシステムのユーザによってチャットルームに入力されたメッセージに基づいてリマインダ要求メッセージを認識する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダ要求メッセージを利用してリマインダメッセージを生成する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダ要求メッセージに対する設定時間に、前記チャットルーム内に前記リマインダメッセージを送信する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記チャットルームにおける要求に従って、前記チャットルームに含まれるメッセージのうちで前記リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージを確認するためのリマインダ管理画面を提供する段階、
を含み、前記リマインダ管理画面には、前記リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージリスト、前記メッセージリストに含まれるリマインダ要求メッセージそれぞれに対してリマインダ時間を設定および修正するためのメニュー、または前記メッセージリストに含まれたリマインダ要求メッセージのうちの少なくとも1つを削除するためのメニューのうちの少なくとも1つが含まれる、
マインダ提供方法。
【請求項15】
コンピュータシステムが実行するリマインダ提供方法であって、前記コンピュータシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、当該リマインダ提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記コンピュータシステムのユーザによってチャットルームに入力されたメッセージに基づいてリマインダ要求メッセージを認識する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダ要求メッセージを利用してリマインダメッセージを生成する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダ要求メッセージに対する設定時間に、前記チャットルーム内に前記リマインダメッセージを送信する段階、
を含み、前記生成する段階は、
前記リマインダ要求メッセージにおいて、時間と関連するキーワードのうちの少なくとも一部を削除するか修正して前記リマインダメッセージを生成する段階
を含む、マインダ提供方法。
【請求項16】
コンピュータシステムが実行するリマインダ提供方法であって、前記コンピュータシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、当該リマインダ提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記コンピュータシステムのユーザによってチャットルームに入力されたメッセージに基づいてリマインダ要求メッセージを認識する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダ要求メッセージを利用してリマインダメッセージを生成する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダ要求メッセージに対する設定時間に、前記チャットルーム内に前記リマインダメッセージを送信する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダメッセージが送信されてから一定の時間が経過した時点に、前記一定の時間に生成された少なくとも1つのコンテンツに対する共有機能を提供する段階
む、マインダ提供方法。
【請求項17】
請求項1~16のうちのいずれか一項に記載のリマインダ提供方法を前記コンピュータシステムに実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項18】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記コンピュータシステムのユーザによって事前に定められた一定の時間内にチャットルームに連続して入力された複数の連続メッセージを、共通のリマインダ要求メッセージとして認識するリマインダ認識部、
一括リマインダが可能となるように固有の値を前記複数の連続メッセージに付与することによって、前記共通のリマインダ要求メッセージに基づいてリマインダメッセージを生成するリマインダ生成部、および
前記共通のリマインダ要求メッセージに対する設定時間に、前記チャットルーム内に前記リマインダメッセージを送信するリマインダ送信部
を備える、コンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、メッセージを管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャー(instant messenger)は、メッセージやデータをリアルタイムで送受信することのできるソフトウェアであって、ユーザがメッセンジャー上に会話の相手を登録すると、会話リストに登録された相手とリアルタイムでメッセージをやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャー機能は、PCはもちろん、移動通信端末のモバイル環境でもその使用が普遍化している。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2002年09月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャー間でメッセンジャーサービスを提供することができる、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0005】
インスタントメッセンジャーの利用の大衆化に伴ってインスタントメッセンジャーが提供する機能はますます多様化しており、写真、動画、ファイル、連絡先、位置、スケジュール、お知らせ、投票などのような各種情報やコンテンツを共有する機能はもちろん、ゲームサービスや動画サービスなどのような他のサービスとの連動も支援するようになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
チャットルームに入力されたメッセージに基づいてリマインダメッセージを生成することができ、決められた時間に該当のチャットルーム内にリマインダメッセージを送信することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータシステムが実行するリマインダ提供方法であって、前記コンピュータシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、当該リマインダ提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記コンピュータシステムのユーザがチャットルームで送信したメッセージに対し、前記メッセージの入力に基づいてリマインダ要求メッセージを認識する段階、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダ要求メッセージを利用してリマインダメッセージを生成する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダ要求メッセージに対する設定時間に、前記チャットルーム内に前記リマインダメッセージを送信する段階を含む、リマインダ提供方法を提供する。
【0009】
一側面によると、前記認識する段階は、前記メッセージの入力時に事前に定められたイベントが発生する場合、前記メッセージを前記リマインダ要求メッセージとして認識する段階を含んでよい。
【0010】
他の側面によると、前記認識する段階は、前記メッセージに事前に定められたキーワードが含まれる場合、前記メッセージを前記リマインダ要求メッセージとして認識する段階を含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記認識する段階は、前記メッセージに時間と場所のうちの少なくとも一方に関する情報が含まれる場合、前記メッセージを前記リマインダ要求メッセージとして認識する段階を含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記認識する段階は、前記チャットルームに入力されたメッセージのうちで事前に定められた一定の時間内に連続して入力された複数のメッセージをまとめて処理し、前記リマインダ要求メッセージとして認識する段階を含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記認識する段階は、前記チャットルームに含まれるメッセージのうちで前記リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージをリマインダメッセージタイプとして処理する段階、および前記リマインダメッセージタイプのメッセージを、前記チャットルーム内において他のメッセージタイプのメッセージと区別して表示する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記リマインダ提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記チャットルームにおける要求に従って、前記チャットルームに含まれたメッセージのうちで前記リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージを確認するためのリマインダ管理画面を提供する段階をさらに含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記リマインダ管理画面には、前記リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージリスト、前記メッセージリストに含まれるリマインダ要求メッセージそれぞれに対するリマインダ時間を設定および修正するためのメニュー、または前記メッセージリストに含まれるリマインダ要求メッセージのうちの少なくとも1つを削除するためのメニューのうちの少なくとも1つが含まれてよい。
【0016】
また他の側面によると、前記生成する段階は、前記リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージの少なくとも一部を加工して前記リマインダメッセージを生成する段階を含んでよい。
【0017】
また他の側面によると、前記生成する段階は、前記リマインダ要求メッセージにおいて時間と関連するキーワードのうちの少なくとも一部を削除するか修正して前記リマインダメッセージを生成する段階を含んでよい。
【0018】
また他の側面によると、前記生成する段階は、前記リマインダ要求メッセージを分析して前記リマインダ要求メッセージに含まれるチェックアイテムをチェックリストとして生成する段階を含み、前記送信する段階は、前記チェックリストを前記リマインダメッセージとともに前記チャットルームで提供する段階を含んでよい。
【0019】
また他の側面によると、前記生成する段階は、前記リマインダ要求メッセージに場所を示すキーワードが含まれる場合、前記場所と関連する地図情報を生成する段階を含み、前記送信する段階は、前記地図情報を前記リマインダメッセージとともに前記チャットルームで提供する段階を含んでよい。
【0020】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記リマインダ要求メッセージに含まれる時間情報に基づいて初期設定で定められた時間またはユーザによってカスタムされた時間に、前記チャットルーム内に前記リマインダメッセージを送信する段階を含んでよい。
【0021】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記リマインダ要求メッセージに場所に関する情報が含まれる場合、前記場所までの予想所要時間に基づいて前記リマインダメッセージを送信する時点を決定する段階を含んでよい。
【0022】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記リマインダメッセージを他のメッセージと区別して前記チャットルーム内で表示する段階を含んでよい。
【0023】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記チャットルームの通知設定に従って前記リマインダメッセージの受信通知を出力する段階を含んでよい。
【0024】
また他の側面によると、前記送信する段階は、前記チャットルームの通知設定とは関係なく、前記リマインダメッセージの受信通知を出力する段階を含んでよい。
【0025】
さらに他の側面によると、前記リマインダ提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記リマインダメッセージが送信されてから一定の時間が経過した時点に、前記一定の時間に生成された少なくとも1つのコンテンツに対する共有機能を提供する段階をさらに含んでよい。
【0026】
前記リマインダ提供方法を前記コンピュータシステムに実行させるために非一時なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0027】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、チャットルームに入力されたメッセージに基づいてリマインダ要求メッセージを認識するリマインダ認識部、前記リマインダ要求メッセージを利用してリマインダメッセージを生成するリマインダ生成部、および前記リマインダ要求メッセージに対する設定時間に、前記チャットルーム内に前記リマインダメッセージを送信するリマインダ送信部を備える、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
図4】本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態における、リマインダ要求メッセージを認識する過程の一例を説明するための例示図である。
図6】本発明の一実施形態における、リマインダ要求メッセージを認識する過程の一例を説明するための例示図である。
図7】本発明の一実施形態における、リマインダ要求メッセージを認識する過程の一例を説明するための例示図である。
図8】本発明の一実施形態における、リマインダ管理画面を説明するための例示図である。
図9】発明の一実施形態における、リマインダメッセージを送信する過程の一例を説明するための例示図である。
図10】発明の一実施形態における、リマインダメッセージを送信する過程の一例を説明するための例示図である。
図11】発明の一実施形態における、リマインダメッセージを送信する過程の一例を説明するための例示図である。
図12】発明の一実施形態における、リマインダメッセージを送信する過程の一例を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
本発明の実施形態は、メッセージを管理する技術に関する。
【0031】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、チャットルームに入力されたメッセージに基づいてリマインダメッセージを生成し、決められた時間に該当のチャットルーム内にリマインダメッセージを送信することができ、これにより、特定のインターネットボットやアプリケーションを利用しなくても、チャットルーム内にメッセージを再送する形態でリマインダ機能を効率的に提供することができる。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。
【0033】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0034】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0035】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、メッセージングサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0037】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0038】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0039】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って生成した要求が、通信モジュール213の制御に従ってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御に従って提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0040】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0041】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0042】
以下、リマインダメッセージを提供するための方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0043】
本明細書において、チャットルームとは、ユーザがメッセージをやり取りするために提供されるインタフェース画面を意味してよく、例えば、メッセンジャーやSNS(social network service)においてユーザのアカウントの間に設定された通信セッションでやり取りしたメッセージを表示するためのインタフェース画面、またはSMS(short message service)やMMS(multimedia message service)などの文字機能において電話番号を基準とし、該当の電話番号の相手とやり取りしたメッセージを表示するためのインタフェース画面などがチャットルームの代表的な例に該当する。
【0044】
以下では、具体的な実施形態としてメッセンジャーのチャットルームについて説明するが、これに限定されてはならず、ユーザのアカウントや電話番号などを基準としながら多数のユーザが参加したり新たな参加が頻繁に発生したりするサービスの会話基盤インタフェースであればすべて適用可能である。
【0045】
図3は、本発明の一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、図4は、本発明の一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0046】
本実施形態に係る電子機器110には、コンピュータで実現されたリマインダ提供システムが構成されてよい。一例として、リマインダ提供システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されても、あるいは特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成され、前記特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよく、場合によっては、サーバ150との連動によってメッセージングサービスを提供してもよい。
【0047】
電子機器110にインストールされたアプリケーションが提供する命令に基づき、電子機器110に実現されたリマインダ提供システムは、図4に示したリマインダ提供方法を実行してよい。
【0048】
図4に係るリマインダ提供方法を実行するために、電子機器110のプロセッサ212は、構成要素として、図3に示すように、リマインダ認識部310、リマインダ生成部320、およびリマインダ送信部330を備えてよい。実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、選択的にプロセッサ212に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ212の構成要素は、プロセッサ212の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0049】
このようなプロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、図4のリマインダ提供方法が含む段階410~段階440を実行するように電子機器110を制御してよい。例えば、プロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、メモリ211が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0050】
ここで、プロセッサ212の構成要素は、電子機器110に記録されたプログラムコードが提供する命令(一例として、電子機器110で実行されるアプリケーションが提供する命令)に従ってプロセッサ212によって実行される、プロセッサ212の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、電子機器110がリマインダ要求メッセージを認識するように上述した命令に従って電子機器110を制御するプロセッサ212の機能的表現として、リマインダ認識部310が利用されてよい。
【0051】
段階410において、プロセッサ212は、電子機器110の制御と関連する命令がロードされたメモリ211から必要な命令を読み取ってよい。この場合、読み取られた命令は、以下で説明する段階420~段階440をプロセッサ212が実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0052】
段階420において、リマインダ認識部310は、会話インタフェース、一例として、電子機器110にインストールされたメッセンジャーのチャットルームでユーザが送信したメッセージに対し、該当のメッセージの入力に基づいてリマインダ要求メッセージを認識してよい。リマインダ認識部310は、電子機器110のユーザがチャットルームに入力したメッセージが、リマインダを要求するリマインダ要求メッセージであるかを判断してよい。リマインダ認識部310は、メッセージの入力方式や入力内容に基づき、該当のメッセージがリマインダ要求メッセージであるかを判断してよい。一例として、リマインダ認識部310は、チャットルームに入力されたメッセージに対し、あるいはユーザがチャットルームで送信したメッセージのうちの特定のメッセージに対して事前に定められたイベント(例えば、ロングタップなど)が発生した場合、該当のメッセージをリマインダ要求メッセージとして認識してよい。他の例として、リマインダ認識部310は、チャットルームに入力されたメッセージに事前に定められたキーワードが含まれるか、あるいは時間と場所のうちの少なくとも1つに関する情報が含まれる場合、該当のメッセージをリマインダ要求メッセージとして認識してよい。リマインダのニーズがあるキーワードリスト(例えば、スケジュール、合コン、出張、誕生日、結婚、周年、記念、訃報など)を事前に定めておき、事前に定められたキーワードを含むメッセージがチャットルームに入力されたとき、該当のメッセージをリマインダ要求メッセージとして認識してよい。このようなキーワードリストの他にも、未来時間の概念をもつキーワード(例えば、後、次、明日、来週、毎月、n日(特定の日付)など)または地名やPOI名称などのように場所を示すキーワードを含むメッセージがチャットルームに入力されたとき、該当のメッセージをリマインダ要求メッセージとして認識してよい。
【0053】
リマインダ認識部310は、チャットルームに入力されたメッセージのうちで事前に定められた一定の時間内に連続して入力された複数のメッセージをまとめて処理し、リマインダ要求メッセージとして認識してよい。例えば、事前に定められたキーワードが含まれるか、あるいは時間と場所のうちの少なくとも一方に関する情報が含まれるメッセージを基準に、以前および/または以後のメッセージのうちで一定の時間内に入力されたメッセージを共通のリマインダ要求メッセージとして認識してよい。
【0054】
リマインダ認識部310は、チャットルームに含まれるメッセージのうちでリマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージを、個別のメッセージタイプであるリマインダメッセージタイプとして処理し、該当のチャットルーム内で他のメッセージタイプのメッセージと区別して表示してよい。このとき、他のメッセージタイプのメッセージは、リマインダメッセージタイプとは異なるメッセージタイプであるメッセージを含んでよく、リマインダメッセージタイプだけが定義されている場合、メッセージタイプが設定されていないメッセージは、他のメッセージタイプのメッセージとして見なされてよい。例えば、チャットルームに含まれるリマインダ要求メッセージそれぞれに対し、リマインダ要求メッセージであることを示すアイコンを表示してよい。また、リマインダ認識部310は、電子機器110のユーザがチャットルームに入力したメッセージがリマインダ要求メッセージとして認識された場合、リマインダメッセージタイプのメッセージをサーバ150に伝達し、該当のチャットルームに含まれるすべてのユーザが該当のメッセージをリマインダ要求メッセージとして確認できるように処理してよい。
【0055】
リマインダ認識部310は、電子機器110のユーザの要求に従って、リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージを確認することのできるリマインダ管理画面をチャットルームに提供してよい。リマインダ認識部310は、チャットルームに含まれるメッセージのうちでリマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージが選択されるか、あるいはチャットルームで個別のメニューとして構成されたリマインダ管理メニューが選択されると、リマインダ管理画面を提供してよい。このとき、リマインダ管理画面は、チャットルーム上のレイヤ画面または個別のインタフェース画面で提供されてよく、リマインダ要求メッセージは、タイムラインのリレー形態で整列されてリマインダ管理画面上に表示されてよい。リマインダ管理画面には、リマインダ要求メッセージそれぞれに対してリマインダを要求する時間、場所、チェックリストのうちの少なくとも1つを設定および編集する機能、リマインダ要求メッセージを削除する機能などが含まれてよい。
【0056】
段階430において、リマインダ生成部320は、リマインダ要求メッセージそれぞれに対し、リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージを利用してリマインダメッセージを生成してよい。一例として、リマインダ生成部320は、リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージをそのままリマインダメッセージとして生成してよい。他の例として、リマインダ生成部320は、リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージの少なくとも一部を加工してリマインダメッセージを生成してよい。例えば、リマインダ生成部320は、リマインダ要求メッセージに未来時間の概念をもつキーワードが含まれる場合、該当のキーワードのうちの少なくとも一部を削除するか、現時点またはリマインダメッセージの発送時点によるキーワードに修正してリマインダメッセージを生成してよい。
【0057】
リマインダ生成部320は、リマインダ要求メッセージが認識された時点にリマインダメッセージを予め生成しておいてもよいし、あるいはリマインダ要求メッセージに含まれた時間を基準として所定の時点前までにリマインダメッセージを生成してもよい。リマインダ要求メッセージに含まれる時間とは、メッセージ作成時に含まれた未来時間の概念をもつキーワードとして特定された時間、あるいはユーザによって設定された時間を意味してよい。
【0058】
さらに、リマインダ生成部320は、リマインダ要求メッセージに含まれるチェックアイテムが複数である場合、チェックリストを含むリマインダメッセージを生成してよい。一例として、リマインダ生成部320は、自然語処理による形態素分析、意味分析、語用分析などに基づいてリマインダ要求メッセージから時間や場所を示すキーワードを取り除き、目的対象となる単語をチェックアイテムとして認識してチェックリストを生成してよい。リマインダ生成部320は、リマインダ要求メッセージに場所を示すキーワードが含まれる場合、該当の場所と関連する地図情報を含むリマインダメッセージを生成してよい。言い換えれば、リマインダ生成部320は、特定の場所と関連するリマインダ要求メッセージの場合、該当の場所の位置を含む地図のスナップショットや予想所要時間、地図検索リンクなどが含まれる地図情報を生成してよい。
【0059】
段階440において、リマインダ送信部330は、リマインダ要求メッセージが認識されたチャットルーム内に、該当のリマインダ要求メッセージに基づいて生成されたリマインダメッセージを送信してよい。一例として、リマインダ送信部330は、リマインダ要求メッセージに対して予め設定された時間にリマインダメッセージを送信してよい。他の例として、リマインダ送信部330は、リマインダ要求メッセージの作成時に、該当のメッセージに含まれる未来時間の概念をもつキーワードとして特定された時間に基づいて予め設定された時間にリマインダメッセージを送信してよい。リマインダメッセージを送信する時点は初期設定で定められてよく、他の例としては、リマインダ要求メッセージごとにユーザによってカスタムされてもよい。例えば、2019年04月01日午前9時21分に作成されたリマインダ要求メッセージ「明日はConyの誕生日だよ」に対し、この翌日(2019年04月02日)にリマインダメッセージを送信するにあたり、初期設定で定められた午前9時21分、あるいはユーザが設定した午前10時30分にリマインダメッセージを送信してよい。また他の例として、リマインダ送信部330は、特定の場所を含むリマインダ要求メッセージの場合、電子機器110で特定された位置(例えば、現在地)を基準に、該当の場所までの予想所要時間に基づいてリマインダメッセージを送信する時点を決定してよい。例えば、特定の場所までの予想所要時間が1時間である場合、1時間以上の以前時点、または1時間よりも初期設定された時間(例えば、30分または1時間)だけ以前となる時間にリマインダメッセージを送信してよい。このとき、リマインダ送信部330は、チャットルームに含まれたメッセージのうちのリマインダメッセージを、他のメッセージと区別して該当のチャットルーム内に表示してよい。一例として、チャットルームに含まれたリマインダメッセージそれぞれに対し、リマインダメッセージであることを示すアイコンを表示してよい。
【0060】
リマインダ送信部330は、チャットルームにリマインダメッセージを送信してから一定の時間が経過した時点に、該当のチャットルームで共有可能なコンテンツを推薦してよい。例えば、チャットルーム内でメッセージ「明日はConyの誕生日だよ」をリマインダしてから一定の時間内に生成された写真や動画などのコンテンツを推薦しながら、該当のコンテンツに対する共有を提案してよい。
【0061】
図5図7は、本発明の一実施形態における、リマインダ要求メッセージを認識する過程の一例を説明するための例示図である。
【0062】
図5を参照すると、プロセッサ212は、チャットルーム500に入力されたメッセージ501に対してリマインダ要求のためのイベントとして事前に定められたイベントが発生した場合、該当のメッセージ501をリマインダ要求メッセージとして認識してよい。
【0063】
また、プロセッサ212は、チャットルーム500に入力されたメッセージ501に、事前に定められたキーワードが含まれるか、あるいは時間と場所のうちの少なくとも1つに関する情報が含まれる場合、該当のメッセージ501をリマインダ要求メッセージとして認識してよい。例えば、プロセッサ212は、ユーザからメッセージ「来週の土曜日の5時からソヒョン駅でJamesの誕生日パーティーをするよ!」が入力された場合、時間情報である「来週の土曜日の5時」、場所情報である「ソヒョン駅」、リマインダニーズのあるキーワード「誕生日」などを認識することにより、リマインダ要求メッセージであることを認識してよい。
【0064】
一例として、プロセッサ212は、チャットルーム500に入力されたメッセージ501がリマインダ要求メッセージとして認識された場合、リマインダ設定を確認するためのリマインダ設定画面510をチャットルーム500上にポップアップしてよい。プロセッサ212は、ユーザからのリマインダ設定の意思がリマインダ設定画面510に入力されると、メッセージ501をリマインダ要求メッセージとして処理してよい。
【0065】
他の例として、プロセッサ212は、チャットルーム500に入力されたメッセージ501がリマインダ要求メッセージとして認識された場合、ユーザのリマインダ設定の意思は要求せず、該当のメッセージ501をリマインダ要求メッセージとして直ぐに自動処理してよい。
【0066】
プロセッサ212は、リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージ501をリマインダメッセージタイプとして処理し、該当のチャットルーム内において他のメッセージと区別して表示してよい。例えば、図6に示すように、プロセッサ212は、リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージ501それぞれに対し、リマインダ要求メッセージであることを示すアイコン(以下、「リマインダ要求アイコン」と称する)602を表示してよい。
【0067】
また、プロセッサ212は、リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージ501に関する情報をサーバ150に伝達してよい。サーバ150は、チャットルーム500で認識されたリマインダ要求メッセージを一種のメッセージタイプであるリマインダメッセージタイプとして処理し、固有番号が付与されたメッセージ単位として、チャットルーム500に含まれる会話の相手の電子機器110、120、130、140に伝達してよい。図6に示すように、プロセッサ212は、チャットルーム500でリマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージ501に対し、リマインダ要求アイコン602を利用しながらチャットルーム500内でリマインダメッセージタイプとして表示してよい。
【0068】
実施形態によっては、図7に示すように、チャットルーム500に入力された複数のメッセージ701をリマインダ要求メッセージとして認識することも可能である。例えば、メッセージ「来週の土曜日はJamesの誕生日だよ!」と「5時にソヒョン駅で誕生日パーティーするって~」が連続して入力された場合、これらのメッセージを共通のリマインダ要求メッセージとして認識し、一括リマインダが可能となるように相互従属する固有番号が付与されたメッセージ単位として処理してよい。このとき、プロセッサ212は、共通のリマインダ要求メッセージとして認識された複数のメッセージ701すべてにリマインダ要求アイコン602を表示してよい。
【0069】
したがって、プロセッサ212は、チャットルーム500に入力されたメッセージ701がリマインダ要求メッセージとして認識された場合、チャットルーム500内のメッセージ単位のうちの1つとしてリマインダメッセージタイプで処理することができる。
【0070】
図8は、本発明の一実施形態における、リマインダ管理画面を説明するための例示図である。
【0071】
一例として、プロセッサ212は、チャットルーム内でリマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージを確認することのできるリマインダ管理画面を提供してよい。
【0072】
図8を参照すると、チャットルーム500には、チャットルーム500内のメニューとしてリマインダ管理のためのメニュー、すなわち、リマインダ管理メニュー810が含まれてよい。プロセッサ212は、チャットルーム500でリマインダ管理メニュー810が選択されるか、あるいはリマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージ501が選択された場合、リマインダ管理画面800に移動してよい。リマインダ管理画面800には、チャットルーム500に含まれるメッセージのうちでリマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージリスト820が含まれてよく、メッセージリスト820に含まれるリマインダ要求メッセージそれぞれに対し、リマインダが要求される時間、場所、チェックリストのうちの少なくとも1つを設定および編集するためのメニュー、リマインダ要求メッセージを削除するためのメニューなどが含まれてよい。
【0073】
ユーザは、リマインダ管理画面800でメッセージリスト820を利用してリマインダ要求メッセージに該当するメッセージを確認することができ、リマインダ要求メッセージそれぞれに対し、リマインダに関する設定を登録および修正することができ、リマインダを必要としないメッセージは削除することもできる。
【0074】
図9図12は、発明の一実施形態における、リマインダメッセージを送信する過程の一例を説明するための例示図である。
【0075】
プロセッサ212は、チャットルームに含まれるメッセージのうちのリマインダメッセージタイプのメッセージ、すなわち、リマインダ要求メッセージとして認識されたメッセージに基づいてリマインダメッセージを生成した後、生成されたリマインダメッセージを該当のチャットルーム内に送信することにより、特定のメッセージに対するリマインダを提供してよい。
【0076】
図9を参照すると、プロセッサ212は、リマインダメッセージタイプのメッセージ501に対し、事前に定められたリマインダ時点に、チャットルーム500内にリマインダメッセージ901を送信してよい。
【0077】
例えば、プロセッサ212は、リマインダメッセージタイプのメッセージ501「来週の土曜日の5時からソヒョン駅でJamesの誕生日パーティーをするよ!」を、そのままリマインダメッセージ901として生成して送信してよい。
【0078】
実施形態によっては、図10に示すように、リマインダメッセージタイプのメッセージ501「来週の土曜日の5時からソヒョン駅でJames誕生日パーティーをするよ!」から時間概念のキーワードのうちの一部である「来週の土曜日」を削除し、「5時からソヒョン駅でJames誕生日パーティーをするよ!」だけをリマインダメッセージ1001として生成して送信してよい。
【0079】
また他の例としては、リマインダメッセージタイプのメッセージ501「来週の土曜日の5時からソヒョン駅でJamesの誕生日パーティーをするよ!」において、時間概念のキーワード「来週の土曜日」を現時点のキーワード、例えば「今日」に修正し、「今日の5時からソヒョン駅でJamesの誕生日パーティーをするよ!」をリマインダメッセージとして生成することも可能である。
【0080】
言い換えれば、プロセッサ212は、リマインダメッセージタイプのメッセージ501をまったく同じ内容でそのまま再送することもできるし、少なくとも一部の内容を削除あるいは修正して加工したメッセージ1001でリマインダしてもよい。
【0081】
また、プロセッサ212は、リマインダメッセージ901、1001を、該当のチャットルーム内において他のメッセージと区別して表示してよい。例えば、図9および図10に示すように、プロセッサ212は、リマインダメッセージ901、1001それぞれに対し、リマインダメッセージであることを示すアイコン(以下、「リマインダアイコン」とする)903を表示してよい。このとき、リマインダメッセージを示すリマインダアイコン903は、リマインダ要求メッセージを示すリマインダ要求アイコン602とは異なる記号のアイコンであってよい。
【0082】
したがって、ユーザは、リマインダアイコン903から、該当のアイコンが示すメッセージがリマインダメッセージであることを確認することができる。
【0083】
また、図11を参照すると、プロセッサ212は、リマインダメッセージタイプのメッセージに基づき、リマインダメッセージ1101とともにチェックリスト1104を生成してよい。
【0084】
例えば、リマインダ要求メッセージ「明日の出発前にパスポートとサングラスを確認してね~」に対し、事前に定められたリマインダ時点に、チャットルーム500内にリマインダメッセージ1101を送信するが、このとき、リマインダ要求メッセージに含まれるチェックアイテムに対するチェックリスト1104をともに送信してよい。
【0085】
また、図12を参照すると、プロセッサ212は、リマインダメッセージタイプのメッセージに場所を示すキーワードが含まれる場合、該当の場所と関連する情報1205を生成してリマインダメッセージ1201とともに送信してよい。
【0086】
例えば、リマインダ要求メッセージ「来週の土曜日の5時からソヒョン駅でJamesの誕生日パーティーをするよ!」に対し、リマインダメッセージ1201とともに「ソヒョン駅」に関する地図情報1205を生成してよい。このとき、地図情報1205には、「ソヒョン駅」の位置を含む地図スナップショット、現在地から「ソヒョン駅」までの予想所要時間、地図検索リンクなどが含まれてよい。
【0087】
プロセッサ212は、電子機器110上のリソースを利用してリマインダ要求メッセージに含まれた場所の座標を認識し、該当の座標に対応する地図情報1205を生成してよい。他の例としては、プロセッサ212がリマインダメッセージタイプのメッセージをサーバ150に送信するときに場所が含まれたフィールド値をともに送信し、サーバ150から該当の場所の座標を取得することも可能である。
【0088】
また、プロセッサ212は、チャットルーム500に受信されたリマインダメッセージに対する受信通知をプッシュ(push)してよい。一例としては、リマインダメッセージに対して該当のチャットルーム500の受信通知設定を反映してよく、他の例としては、チャットルーム500の受信通知設定とは関係なく、リマインダメッセージの受信を示す通知(notification)を出力することも可能である。
【0089】
また、プロセッサ212は、チャットルーム500において、リマインダメッセージタイプのメッセージに対してリマインダメッセージを送信した後、リマインダの後にチャットルーム500内で生成された少なくとも1つのコンテンツに対する共有機能を提供してよい。例えば、チャットルーム500内でメッセージ「ソヒョン駅でJames誕生日のパーティーをするよ!」をリマインダした後、リマインダ当日に生成されたり、当日の4時30分~7時の間に生成されたりした写真や動画を該当のチャットルーム500で共有することができるように、該当のコンテンツリストを表示して共有機能を提案してよい。
【0090】
このように、本発明の実施形態によると、チャットルームに入力されたメッセージに基づいてリマインダメッセージを生成することができ、予め設定された時間に、該当のチャットルーム内にリマインダメッセージを送信することができる。
【0091】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0092】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0093】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0094】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0095】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0096】
212:プロセッサ
310:リマインダ認識部
320:リマインダ生成部
330:リマインダ送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12