(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】管理装置、管理システム、および管理装置の制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 15/00 20180101AFI20240910BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
G16H15/00
A61B5/00 102E
(21)【出願番号】P 2019143286
(22)【出願日】2019-08-02
【審査請求日】2022-07-26
【審判番号】
【審判請求日】2024-03-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000230962
【氏名又は名称】日本光電工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】今井 瑞希
(72)【発明者】
【氏名】小出 一希
(72)【発明者】
【氏名】西平 英夫
(72)【発明者】
【氏名】大澤 康弘
【合議体】
【審判長】松田 直也
【審判官】佐藤 智康
【審判官】安井 雅史
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-061230(JP,A)
【文献】特開2016-192157(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報と、前記生体情報の異常の有無を示すパニック値が発生したことを示す情報であるパニック値情報と、が入力された入力装置から、前記生体情報および前記パニック値情報の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部において入力された前記パニック値情報を、記憶して管理する管理部と、
要求に応じて、前記生体情報および前記パニック値情報を含む情報を出力する出力部と
、を有し、
前記パニック値情報は、前記入力装置において、当該入力装置のユーザによって入力される、管理装置。
【請求項2】
生体情報と、前記生体情報の異常の有無を示すパニック値が発生したことを示す情報であるパニック値情報と、が入力された入力装置から、前記生体情報および前記パニック値情報の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部において入力された前記パニック値情報を、記憶して管理する管理部と、
要求に応じて、前記生体情報および前記パニック値情報を含む情報を出力する出力部と
、を有し、
前記入力部は、前記パニック値情報に基づきユーザによって編集されたパニック値情報に関する各種情報の入力をさらに受け付ける、管理装置。
【請求項3】
前記パニック値情報に関するレポートを作成する作成部と、
前記作成部によって作成された前記レポートを、出力装置に送信する送信部と、
をさらに有し
、
前記作成部は、前記入力部において入力された前記生体情報および前記
パニック値情報に関する各種情報に基づいて、前記レポートを作成し、
前記管理部は、前記作成部によって作成された前記レポートをさらに管理する、請求項1または2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記パニック値情報に関するレポートを作成する作成部と、
前記作成部によって作成された前記レポートを、出力装置に送信する送信部と、
をさらに有し、
前記作成部は、前記入力部において入力された前記生体情報および前記パニック値情報に基づいて、前記レポートを作成し、
前記管理部は、前記作成部によって作成された前記レポートをさらに管理する、請求項1または2に記載の管理装置。
【請求項5】
前記管理部は、前記レポートの状況を示す情報をさらに管理し、
前記入力部は、前記出力装置から、前記レポートが確認されたことを示す情報の入力を受け付け可能であり、
前記管理部は、前記入力部において、前記レポートが確認されたことを示す情報が入力された場合、管理している前記レポートの状況を示す情報を更新する、請求項3または4に記載の管理装置。
【請求項6】
前記管理部は、前記入力部において、前記レポートが確認されたことを示す情報が入力された場合、前記レポートが確認されたことを示す情報を前記レポートに追加する、請求項5に記載の管理装置。
【請求項7】
前記管理部は、前記パニック値情報に関する処置が行われた否かを示す情報をさらに管理し、
前記入力部は、前記出力装置から、前記処置が行われたことを示す情報の入力を受け付け可能であり、
前記管理部は、前記入力部において、前記処置が行われたことを示す情報が入力された場合、管理している前記処置が行われたか否かを示す情報を更新する、請求項3~6のいずれかに記載の管理装置。
【請求項8】
前記管理部は、前記入力部において、前記処置が行われたことを示す情報が入力された場合、前記処置が行われたことを示す情報を前記レポートに追加する、請求項7に記載の管理装置。
【請求項9】
前記管理部は、前記パニック値情報に関する所定の経過時間をさらに管理し、前記経過時間が所定の閾値を超えた場合に通知を行う、請求項3~8のいずれかに記載の管理装置。
【請求項10】
前記管理部は、前記経過時間に関する情報を前記レポートに追加する、請求項9に記載の管理装置。
【請求項11】
入力装置、管理装置、および編集装置を有し、
前記入力装置は、生体情報と、前記生体情報の異常の有無を示すパニック値が発生したことを示す情報であるパニック値情報と、の入力を受け付け、
前記パニック値情報は、前記入力装置において、前記入力装置のユーザによって入力され、
前記管理装置は、
前記入力装置から前記生体情報および前記パニック値情報の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部において入力された前記パニック値情報を、記憶して管理する管理部と、
要求に応じて、前記生体情報および前記パニック値情報を含む情報を出力する出力部と、
前記パニック値情報に関するレポートを作成する作成部と、
前記作成部によって作成された前記レポートを、出力装置に送信する送信部と、を有し、
前記入力部は、前記出力部から出力された前記パニック値情報が入力された前記編集装置において、当該編集装置のユーザによって編集された、前記パニック値情報に関する各種情報の入力をさらに受け付け、
前記作成部は、前記入力部において入力された前記生体情報、および前記パニック値情報に関する各種情報に基づいて、前記レポートを作成し、
前記管理部は、前記作成部によって作成された前記レポートをさらに管理する、管理システム。
【請求項12】
前記入力装置は、被検者を検査して、当該被検者の前記生体情報を検出する検査装置である、請求項11に記載の管理システム。
【請求項13】
生体情報の異常の有無を示すパニック値が発生したことを示す情報であるパニック値情報を管理する、管理装置の制御プログラムであって、
前記パニック値情報は、入力装置において、当該入力装置のユーザによって入力され、
前記生体情報および前記パニック値情報が入力された
前記入力装置から、前記生体情報および前記パニック値情報の入力を受け付ける入力ステップと、
前記入力ステップにおいて入力された前記パニック値情報を、記憶して管理する管理ステップと、
要求に応じて、前記生体情報および前記パニック値情報を含む情報を出力する出力ステップと、
を含む処理をコンピューターに実行させるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理システム、および管理装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療現場において、被検者の生体情報を管理する様々な技術が知られている。例えば特許文献1には、被検者から時系列的に収集したバイタルデータ(脈拍数や心拍数等)に基づいて、統計情報を算出する情報処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に開示された情報処理システムでは、心電図等の検査中に発生するST上昇等のパニック値(panic value、critical value)に関する処理までは、実行されない。「パニック値」とは、「生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示唆する異常値で、直ちに治療を開始すれば救命しうるが、その診断は臨床的な診察だけでは困難で、検査によってのみ可能である」ものである(小宮山 恭弘ら監修の「一発解決 パニック値(像)と遭遇したときの対処法」より引用)。このため、パニック値の発生は、検査技師等によって確認され次第、速やかに医師に情報共有される必要があるが、特許文献1に開示されたシステムでは、パニック値が発生したことを示す情報が、適切に管理されないという問題がある。
【0005】
本発明は、パニック値が発生したことを示す情報を適切に管理する、管理装置、管理システム、および管理装置の制御プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る管理装置は、入力部、管理部および出力部を有する。入力部は、生体情報と、生体情報の異常の有無を示すパニック値が発生したことを示す情報であるパニック値情報と、が入力された入力装置から、生体情報およびパニック値情報の入力を受け付ける。管理部は、入力部において入力されたパニック値情報を、記憶して管理する。出力部は、要求に応じて、生体情報およびパニック値情報を含む情報を出力する。前記パニック値情報は、前記入力装置において、当該入力装置のユーザによって入力される。
また、本発明の一実施形態に係る管理装置は、入力部、管理部および出力部を有する。入力部は、生体情報と、生体情報の異常の有無を示すパニック値が発生したことを示す情報であるパニック値情報と、が入力された入力装置から、生体情報およびパニック値情報の入力を受け付ける。管理部は、入力部において入力されたパニック値情報を、記憶して管理する。出力部は、要求に応じて、生体情報およびパニック値情報を含む情報を出力する。
また、本発明の一実施形態に係る管理システムは、入力装置、管理装置、および編集装置を有し、管理装置は、入力部、管理部、出力部、作成部、および送信部を有する。入力装置は、生体情報と、生体情報の異常の有無を示すパニック値が発生したことを示す情報であるパニック値情報と、が入力される。パニック値情報は、入力装置において、入力装置のユーザによって入力される。入力部は、入力装置から生体情報およびパニック値情報の入力を受け付ける。管理部は、入力部において入力されたパニック値情報を、記憶して管理する。出力部は、要求に応じて、生体情報およびパニック値情報を含む情報を出力する。作成部は、パニック値情報に関するレポートを作成する。送信部は、作成部によって作成されたレポートを、出力装置に送信する。また、入力部は、出力部から出力されたパニック値情報が入力された前記編集装置において、当該編集装置のユーザによって編集された、パニック値情報に関する各種情報の入力をさらに受け付ける。作成部は、入力部において入力された生体情報、およびパニック値情報に関する各種情報に基づいて、レポートを作成する。管理部は、作成部によって作成されたレポートをさらに管理する。
【0007】
本発明の一実施形態に係る管理装置の制御プログラムは、生体情報の異常の有無を示すパニック値が発生したことを示す情報であるパニック値情報を管理し、入力ステップ、管理ステップおよび出力ステップを含む処理をコンピューターに実行させるための制御プログラムである。入力ステップは、生体情報およびパニック値情報が入力された入力装置から、生体情報およびパニック値情報の入力を受け付ける。パニック値情報は、入力装置において、当該入力装置のユーザによって入力される。管理ステップは入力ステップにおいて入力されたパニック値情報を、記憶して管理する。出力ステップは、要求に応じて、生体情報およびパニック値情報を含む情報を出力する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施形態に係る管理装置によれば、パニック値が発生したことを示す情報を適切に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る管理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】入力装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図3】管理装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図4】管理装置の制御部の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】編集装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図6】管理システムにおける処理の手順を示すシーケンスチャートである。
【
図7】パニック値情報の管理方法の一例を示す図である。
【
図8A】パニック値情報の入力画面の一例を示す図である。
【
図8B】パニック値情報の入力画面の一例を示す図である。
【
図9】パニック値情報に関するレポートの一例を示す図である。
【
図10】変形例4に係る管理システムにおける処理の手順を示すシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法の比率は、説明の都合上誇張され、実際の比率とは異なる場合がある。
【0011】
(管理システム)
図1は、本発明の一実施形態に係る管理システムの概略構成を示す図である。
【0012】
図1に示すように、管理システム1は、入力装置10、管理装置20、編集装置30および出力装置40を備える。管理装置20および他の装置は、有線および/または無線のネットワークを介して、相互に接続されている。管理システム1は、例えば、病院等の施設に設置されるシステムである。
【0013】
入力装置10は、被検者の生体情報と、当該生体情報の異常の有無を示すパニック値が発生したことを示す情報(以下「パニック値情報」と称する)と、の入力を受け付ける装置である。入力装置10は、例えば、ホルター検査やトレッドミル検査等を含む心電図検査や、脳波検査、超音波検査等の各種の検査を行う検査装置に、パニック値情報の入力機能を備えることによって構成される。入力装置10は、検査が行われる検査室に設置され、ユーザとしての検査技師や医師等によって使用される。生体情報の例としては、心電図信号や脳波信号、超音波信号等の生体信号を示す、波形データや画像データ、数値データ等が挙げられるが、これらに限定されない。また、パニック値の例としては、例えば、AF(心房細動)やST上昇、心筋梗塞、大動脈解離、肺動脈血栓症等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0014】
管理装置20は、生体情報およびパニック値情報が入力された入力装置10から、これらの情報の入力を受け付けて記憶(登録)し、管理する装置である。また、管理装置20は、後述するパニック値情報に関するレポートも管理する。サーバとしての管理装置20は、例えば、サーバ室に設置される。
【0015】
編集装置30は、パニック値情報に関する情報を編集する装置である。編集装置30は、例えば、施設に設置される周知の診断情報システムにおいて使用される、PC(Personal Computer)やタブレット等の端末であってもよい。編集装置30は、例えば、上述したような検査室に設置され、ユーザとしての検査技師や医師等によって使用される。なお、編集装置30のユーザは、入力装置10のユーザと同じでもよいし、異なってもよい。また、編集装置30は、入力装置10と同一の装置(同一筐体内に編集装置30および入力装置10の機能を有する装置)であってもかまわない。
【0016】
出力装置40は、パニック値情報に関するレポートを出力する。出力装置40は、例えば、施設に設置される周知の診断情報システムにおいて使用される、PC(Personal Computer)やタブレット等の端末であってもよい。出力装置40は、例えば、読影室に設置され、ユーザとしての医師等によって使用される。また、出力装置40は、レポートを保存して電子カルテ情報と組み合わせて出力する、電子カルテサーバ等であってもかまわない。
【0017】
なお、管理システム1が備える各構成要素の設置場所は、上述した例に限定されない。例えば、編集装置30は、入力装置10とは異なる、施設内の任意の場所に設置されてもよい。また、管理システム1は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでもよいし、上述した構成要素のうちの一部の構成要素を含まなくてもよい。
【0018】
次に、各装置の詳細について説明する。
【0019】
(入力装置)
図2は、入力装置の概略構成を示すブロック図である。
【0020】
図2に示すように、入力装置10は、制御部11、記憶部12、通信部13、表示部14、操作受付部15および検出部16を備える。各構成要素は、信号をやり取りするためのバスを介して、相互に接続されている。
【0021】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を備え、プログラムに従い、上述した各構成要素の制御や各種の演算処理を実行する。
【0022】
記憶部12は、予め各種プログラムや各種データを記憶するROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、各種プログラムや各種データを記憶するハードディスク等を備える。
【0023】
通信部13は、ネットワークを介して、管理装置20等の他の装置と通信するためのインターフェースを備える。
【0024】
表示部14は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、タッチパネル等を備え、各種情報を表示する。
【0025】
操作受付部15は、キーボードやマウス、タッチパネル等を備え、各種操作を受け付ける。
【0026】
検出部16は、被検者の身体に装着されたカフや電極等を含む任意のセンサと通信するためのインターフェースを備える。検出部16は、センサによって検出された被検者の生体信号を受信して、当該生体信号に基づいて、被検者の生体情報を検出する。
【0027】
(管理装置)
図3は、管理装置の概略構成を示すブロック図である。
図4は、管理装置の制御部の機能構成を示すブロック図である。
【0028】
図3に示すように、管理装置20は、制御部21、記憶部22および通信部23を備える。各構成要素は、信号をやり取りするためのバスを介して、相互に接続されている。管理装置20は、入力装置10と同様の構成要素を備えるため、各構成要素の詳細については、説明を省略する。
【0029】
図4に示すように、制御部21は、プログラムを読み込んで処理を実行することによって、入力部211、管理部212、出力部213、作成部214および送信部215として機能する。入力部211は、各種情報の入力を受け付ける。管理部212は、各種情報やレポートを管理する。出力部213は、各種情報を出力する。作成部214は、レポートを作成する。送信部215は、レポートを送信する。
【0030】
(編集装置)
図5は、編集装置の概略構成を示すブロック図である。
図5に示すように、編集装置30は、制御部31、記憶部32、通信部33、表示部34および操作受付部35を備える。各構成要素は、信号をやり取りするためのバスを介して、相互に接続されている。編集装置30は、入力装置10と同様の構成要素を備えるため、各構成要素の詳細については、説明を省略する。
【0031】
(出力装置)
出力装置40は、
図5に示すように、編集装置30と同様の構成要素として、制御部41、記憶部42、通信部43、表示部44および操作受付部45を備える。
【0032】
なお、各装置は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでもよいし、上述した構成要素のうちの一部の構成要素を含まなくてもよい。
【0033】
(処理)
続いて、管理システム1における処理の手順について説明する。管理システム1における処理は、パニック値情報を適切に管理するように制御するものである。
【0034】
図6は、管理システムにおける処理の手順を示すシーケンスチャートである。また、
図7は、パニック値情報の管理方法の一例を示す図である。
図8Aおよび
図8Bは、パニック値情報の入力画面の一例を示す図である。
図9は、パニック値情報に関するレポートの一例を示す図である。
図6のシーケンスチャートに示す処理のアルゴリズムは、各装置の記憶部にプログラムとして記憶されており、各装置の制御部によって実行される。
【0035】
図6に示すように、管理装置20はまず、検査の開始前において、他の装置から出力された被検者に関する各種情報(以下「被検者情報」とも称する)の入力を受け付けて、管理部212として管理する(ステップS101)。管理装置20は、被検者情報として、例えば、被検者の“ID”、“氏名”、“性別”、“年齢”、“担当先科”、“連絡先科”等の情報を管理する。他の装置は、例えば、上述した編集装置30であってもよいし、任意のPC等であってもよい。すなわち、管理装置20は、例えば、任意のPCにおいてユーザ(例えば、検査技師、医師、病院の事務職員等)によって入力された、(“ID=45678901”、“氏名=東京 三郎”、…)といった被検者情報を、被検者毎に関連付けて管理する。被検者情報は、管理装置20の内部(例えば、記憶部22)または外部に位置する被検者データベースにおいて記憶され、管理される。また、管理装置20は、被検者情報を、例えば
図7に示すようなテーブルの形式で管理する。なお、
図7に示すようなテーブルは、例えば記憶部22において記憶され、ステップS101の時点では、被検者情報以外の情報を含まないものとする。
【0036】
続いて、入力装置10は、検査の開始時において、被検者のID情報を入力するユーザ(例えば、検査技師や医師等)の操作を受け付けると(ステップS102)、入力された情報を管理装置20に出力する(ステップS103)。なお、入力装置10は、被検者のID情報と共に、例えば検査項目等の他の情報を入力する操作をさらに受け付けてもよい。
【0037】
管理装置20は、入力装置10から出力された被検者のID情報の入力を受け付けると(ステップS104)、被検者のIDに関連付けられた被検者情報を被検者データベースから読み出して(ステップS105)、入力装置10に出力する(ステップS106)。そして、入力装置10は、管理装置20から出力された被検者情報の入力を受け付ける(ステップS107)。なお、被検者情報は、ステップS101において管理装置20に入力される際に、入力装置10にも入力され、入力装置10のユーザによって事前に把握可能な状態にされてもよい。この場合、ステップS101~S107の処理は、省略されてもよい。
【0038】
続いて、入力装置10は、現在日時等の必要な情報をさらに取得し、パニック値情報の入力画面を生成して表示する(ステップS108)。入力装置10は、例えば
図8Aに示すように、入力された被検者の“ID”、被検者情報に含まれる被検者の“氏名”、現在日時に対応する“検査日時”等のフィールドを入力済み(フィールドの種類によっては編集不可)の状態にして、パニック値の入力画面を表示する。なお、入力装置10は、ステップS102において、検査項目の情報を入力する操作も受け付けていた場合、
図8Aに示すように、“検査項目”のフィールドも入力済みの状態にして表示する。
【0039】
続いて、入力装置10は、被検者の生体情報(例えば心電図波形)やパニック値情報等の入力を受け付け(ステップS109)、入力された情報を管理装置20に出力する(ステップS110)。入力装置10の制御部11は、例えば、検出部16を介して、被検者の生体情報の入力を受け付ける。また、制御部11は、例えば、表示部14において表示されている、
図8Aに示すような入力画面において、パニック値情報を入力するユーザ(例えば、検査技師や医師等)の操作を、操作受付部15を介して受け付ける。
【0040】
パニック値情報は、例えば、
図8Aに示すような入力画面において、「パニック値」のプルダウンメニューに含まれる所定の項目が選択されることによって、入力される。パニック値情報は、例えば、「パニック値」のプルダウンメニューに含まれる「なし」、「緊急」または「準緊急」の項目のうち、「緊急」または「準緊急」の項目が選択されることによって、入力される。ただし、パニック値情報の入力方法は、上述した例に限定されず、パニック値情報は、例えば、パニック値情報の入力画面における「報告内容」のフィールドにおいて、「パニック値あり」等の所定のコメントが追加されることによって、入力されてもよい。
【0041】
また、
図8Aに示すような入力画面において、パニック値情報に関する各種情報が、さらに入力されてもよい。各種情報の例としては、パニック値情報に関するレポートの作成状況や確認状況等の状況を示す「レポート」の情報や、発生したパニック値の医師等への連絡状況を示す「連絡」の情報、パニック値に関連する症状の有無を示す「症状」の情報、前回の検査からの著変の有無を示す「前回からの著変」の情報等が挙げられる。「レポート」の情報は、ステップS109の時点では「なし」とテキスト表示され、編集不可の状態にされていればよい。ただし、「レポート」の情報は、明示的に入力されてもよい。例えば、
図8Aに示す例における「レポート」のプルダウンメニューでは、「なし」、「未読(未確認)」または「既読(確認済)」の項目が選択可能であり、ステップS101の時点ではレポートが作成されていないため、自動的に「なし」の項目が選択されてもよい。また、「連絡」のプルダウンメニューでは、「連絡済」または「未連絡」の項目が選択可能であり、「症状」および「前回からの著変」のプルダウンメニューでは、「あり」または「なし」の項目が選択可能であってもよい。
【0042】
図6に戻って、管理装置20は、入力装置10から出力された情報の入力を受け付けると(ステップS111)、現在日時等の必要な情報をさらに取得し、これらの情報を記憶して管理する(ステップS112)。管理装置20は、例えば、
図7に示すようなテーブルに含まれる“パニック値”や、現在日時に対応する“パニック値更新日時”等のフィールドを更新することによって、パニック値情報を管理する。また、管理装置20は、ステップS111において、上述したようなパニック値に関する各種情報の入力も受け付けていた場合、
図7に示すようなテーブルに含まれる各種情報のフィールドも更新することによって、パニック値に関する各種情報も管理する。また、管理装置20は、生体情報を、パニック値情報と関連付けて記憶し、管理する。そして、管理装置20は、パニック値情報と被験者情報(例えば氏名、ID、等)を、編集装置30に出力する(ステップS113)。なお、管理装置20は、パニック値情報に加えて生体情報も、編集装置30に出力してもよい。例えば、管理装置20は、編集装置30において、パニック値情報を要求するユーザ(例えば、検査技師や医師等)の操作(例えばID=“45678901”の被検者に関する情報の取得を要求する操作)を受け付けた場合、パニック値情報と被験者情報(例えば、氏名、ID等)編集装置30に出力する。
【0043】
編集装置30は、管理装置20から出力された情報の入力を受け付けると(ステップS114)、入力された情報を表示する(ステップS115)。編集装置30は、例えば、入力装置10において表示されていた、
図8Aに示すような入力画面に対応する、
図8Bに示すような編集画面を表示することによって、入力された情報を表示する。
図8Bに示すような編集画面では、“ID”や“氏名”、“検査日時”、“検査項目”等のフィールドは、
図8Aに示すような入力画面と同様に、入力済みの状態にある。また、“パニック値”等のプルダウンメニューの項目は、ステップS110の結果、選択済み(プルダウンメニューの種類によっては編集不可)の状態にある。編集装置30は、入力済みの情報と共に、未入力の情報の編集を促す旨のメッセージを表示してもよい。
【0044】
続いて、編集装置30は、パニック値情報に関する各種情報を編集するユーザ(例えば、検査技師や医師等)の操作を受け付けると(ステップS116)、編集された情報(以下「編集情報」とも称する)を、管理装置20に出力する(ステップS117)。編集装置30の制御部31は、例えば、表示部34において表示されている、
図8Bに示すような編集画面において、“報告内容”や“その他”、“対処等”等の編集可能な空欄のフィールドを埋めるユーザの操作を、操作受付部35を介して受け付ける。
【0045】
管理装置20は、編集装置30から出力された編集情報の入力を受け付けると(ステップS118)、生体情報および編集情報に基づいて、レポートを作成する(ステップS119)。
【0046】
レポートは、例えば、
図9の左側に示すような生体情報と、
図9の右側に示すような、パニック値情報の入力画面に対応する表示部分とを含む。ステップS119の時点では、
図9の右側に示すような表示部分に含まれる「レポート」のプルダウンメニューにおいて、自動的に「未読」の項目が選択されてもよい。ただし、レポートの形式は、
図9に示す例に限定されず、レポートは、例えば、
図9の左側に示すような生体情報に加えて、
図9の左上に示すような「パニック値あり」等のコメントのみを含み、
図9の右側に示すようなパニック値に関する詳細な情報を含まなくてもよい。あるいは、レポートは、検査技師や医師等によって編集された、パニック値に関するさらなる詳細な情報を含んでもよい。
【0047】
続いて、管理装置20は、
図7に示すようなテーブルに含まれる「レポート」の情報を更新する(ステップS120)。管理装置20は、例えば、「レポート」の情報を「なし」から「未読」に更新する。また、管理装置20は、作成したレポートを、パニック値情報と関連付けて記憶し、管理する(ステップS121)。
【0048】
また、管理装置20は、レポートが作成されたことを示す情報を、出力装置40に出力する(ステップS122)。出力装置40は、管理装置20から出力された情報の入力を受け付けると(ステップS123)、入力された情報を表示する(ステップS124)。例えば、出力装置40は、“医師 一郎”によって使用されている際に、“東京 三郎さんの検査レポートが作成されています(パニック値有)。”といったようなメッセージを表示する。出力装置40は、入力された情報と共に、レポートの要求を促す旨のメッセージをさらに表示してもよい。そして、出力装置40は、レポートを要求するユーザ(例えば医師等)の操作を受け付けると(ステップS125)、レポートが要求されたことを示す情報を管理装置20に出力する(ステップS126)。出力装置40の制御部41は、レポートを要求する操作として、例えば、表示部44に表示されている、レポートを要求する旨のボタンを押下する操作を、操作受付部45を介して受け付ける。
【0049】
管理装置20は、出力装置40から出力された情報の入力を受け付けると(ステップS127)、管理しているレポートを、例えばHTMLのような表示可能な形式で出力装置40に送信する(ステップS128)。なお、レポートの出力形式は、HTML形式に限定されず、電子処理しやすい任意の形式(例えば、CSV形式やXML形式等)であってもよい。すなわち、管理装置20は、生体情報やパニック値情報等を含む情報を、レポートの形式で出力装置40に出力するとも言える。
【0050】
出力装置40は、管理装置20から送信されたレポートを受信すると(ステップS129)、受信したレポートを、例えば表示することによって出力(表示)する(ステップS130)。出力装置40は、受信したレポートと共に、レポートの確認を促す旨のメッセージを表示してもよい。そして、出力装置40は、レポートが確認されたことを示す情報を入力するユーザ(例えば医師等)の操作を受け付けると(ステップS131)、当該情報を管理装置20に出力する(ステップS132)。出力装置40の制御部41は、当該情報を入力する操作として、例えば、表示部44に表示されている、
図9の右側に示すようなレポートの表示部分に含まれる「レポート」のプルダウンメニューにおいて、「既読」の項目を選択する操作を、操作受付部45を介して受け付ける。
【0051】
なお、表示されたレポートは、適宜印刷等されてもよく、例えば、出力装置40は、表示部44としてのブラウザ等に表示されたレポートを、印刷することによって出力してもよい。
【0052】
管理装置20は、出力装置40から出力された情報の入力を受け付けると(ステップS133)、
図7に示すようなテーブルに含まれる、レポートの状況に関する情報を更新する(ステップS134)。管理装置20は、例えば、「レポート」の情報を「未読」から「既読」に更新する。また、管理装置20は、管理しているレポートにおける、
図9の右側に示すような表示部分に含まれる「レポート」のプルダウンメニューにおける項目を、「未読」から「既読」の項目に更新する。そして、管理システム1は、処理を終了する。
【0053】
本実施形態は、以下の効果を奏する。
【0054】
管理装置20は、パニック値情報を記憶して管理し、要求に応じて出力する。これにより、管理装置20は、パニック値情報を適切に管理できる。
【0055】
また、パニック値情報は、入力装置10において、入力装置10のユーザによって入力される。これにより、管理装置20は、専門の検査技師や医師等によって入力された正確なパニック値情報を管理できる。
【0056】
また、管理装置20は、編集装置30において、編集装置30のユーザによって編集された情報に基づいて、レポートを作成して管理する。これにより、管理装置20は、専門の検査技師や医師等によって編集された正確な情報に基づくレポートを、パニック値情報と共に管理できる。
【0057】
また、管理装置20は、管理しているレポートの状況を示す情報を適宜更新したり、レポートに追加したりする。これにより、管理装置20は、レポートの状況を、検査技師や医師等に適切にフィードバックできる。
【0058】
また、入力装置10は、被検者を検査して、被検者の生体情報を検出する検査装置でもある。すなわち、入力装置10は、検査装置に、パニック値情報の入力機能を備えるだけで、容易に構成され得る。
【0059】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲内において、種々の変更や改良等がなされ得る。
【0060】
例えば、上述した実施形態では、管理装置20が、パニック値に関する各種情報を管理する場合を例に挙げて説明した。しかし、管理装置20は、以下の変形例1~3に示すように、パニック値に関するさらなる詳細な情報を管理してもよい。
【0061】
(変形例1)
管理装置20は、パニック値情報に関する処置が行われたか否かを示す情報を、さらに管理してもよい。すなわち、
図7に示すようなテーブルおよび
図9に示すようなレポートは、パニック値情報に関する処置が行われたか否かを示す「処置」のフィールドをさらに含んでもよい。この場合、出力装置40は、処置が行われたことを示す情報を入力するユーザ(例えば医師等)の操作を受け付ける。出力装置40の制御部41は、当該情報を入力する操作として、例えば、表示部44に表示されている、
図9の右側に示すようなレポートの表示部分に含まれる「処置」のプルダウンメニューにおいて、「処置済」の項目を選択する操作を、操作受付部45を介して受け付けてもよい。あるいは、出力装置40は、当該情報を入力する操作として、
図9の右側に示すようなレポートの表示部分に含まれる「対処等」のフィールドにおいて、「処置済」等の所定のコメントを追加する操作を受け付けてもよい。
【0062】
管理装置20は、出力装置40から出力された情報の入力を受け付けると、
図7に示すようなテーブルに含まれる、処置が行われたか否かを示す情報を更新する。また、管理装置20は、管理しているレポートに、処置が行われたことを示す情報を追加する。
【0063】
(変形例2)
管理装置20は、パニック値情報に関する所定の経過時間、すなわちTAT(Turn Around Time)に関する情報を、さらに管理してもよい。TATの例としては、例えば、パニック値情報が入力されてからレポートが作成されるまでの経過時間、レポートが作成されてから確認されるまでの経過時間、パニック値情報が入力されてからレポートが確認されるまでの経過時間、担当医師に連絡してから処置が完了するまでの経過時間、レポートが作成されてから処置が完了するまでの経過時間、パニック値情報が入力されてから処置が完了するまでの経過時間、レポートが確認されてから処置が完了するまでの経過時間等が挙げられる。TATは、“現在日時”と“パニック値更新日時”等の各日時情報との差分を算出すること等によって、算出されればよい。すなわち、必要な日時情報(“パニック値更新日時”や“レポート作成日時”、“レポート確認日時”等)は、
図7に示すようなテーブルの形式で、適宜管理されてもよい。そして、管理装置20は、例えば、TATが所定の閾値を超えるまでは、TATに関する情報を黒字または青字(通常色)でレポートに追加し、TATが所定の閾値を超えると、TATに関する情報を赤字(警告色)でレポートに追加してもよい。また、管理装置20は、TATが所定の閾値を超えた場合、レポートの早期確認や処置の早期実施等を促すために、検査技師や医師等にメール等で直接通知を行ってもよい。
【0064】
(変形例3)
管理装置20は、パニック値の発生回数や、未確認のレポートの数、上述したようなTAT等を集計して、さらに管理してもよい。これらは、所定の期間、検査項目、担当する検査技師(連絡者)または医師(連絡先)毎に集計されてもよい。管理装置20は、検査技師や医師等の要求に応じて、または定期的に、集計結果を編集装置30や出力装置40等に出力し、検査技師や医師等に確認させてもよい。例えば、“医師 一郎”が自身のIDを出力装置40から管理装置20に送信した場合、管理装置20は、“医師 一郎”が第1連絡先氏名として入力されている検査の情報を、表(テーブル)形式で出力装置40に出力したり、パニック値のある未読レポートの件数等を、出力装置40に出力したりすればよい。
【0065】
変形例1~3に示すように、管理装置20は、パニック値に関するさらなる詳細な情報を管理することによって、パニック値に関する様々な状況等を、検査技師や医師等に適切にフィードバックでき、医療の質を向上できる。
【0066】
(変形例4)
また、上述した実施形態では、パニック値情報が、入力装置10において、ユーザ(例えば、検査技師や医師等)によって入力される場合を例に挙げて説明した。しかし、パニック値情報は、入力装置10において自動的に入力されてもよい。また、上述した実施形態では、パニック値情報に関する情報が、編集装置30において、ユーザによって編集される場合を例に挙げて説明した。しかし、パニック値に関する情報は、編集装置30において入力されなくてもよい。
【0067】
図10は、変形例4に係る管理システムにおける処理の手順を示すシーケンスチャートである。
図10に示すステップS201~S205の処理は、
図6に示すステップS101~S105の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0068】
入力装置10は、パニック値情報を入力するユーザの操作を受け付けることなく、パニック値情報を自動的に生成し、管理装置20に出力する。より具体的には、入力装置10は、被検者の生体情報の入力を受け付けると(ステップS206)、入力された生体情報と、予め搭載している生体情報の異常検出のアルゴリズムとに基づいて、パニック値情報を自動的に生成する(ステップS207)。入力装置10は、例えば、不整脈の種類(“心房細動”や“洞不全症候群”、“房室ブロック”等)や、ミネソタコード(不整脈を示すコード)等を自動的に検出し、不整脈の種類やミネソタコード等を示すパニック値情報を自動的に生成する。そして、入力装置10は、入力された生体情報と、自動的に生成されたパニック値情報とを、管理装置20に出力する(ステップS208)。
【0069】
管理装置20は、入力装置10から出力された情報の入力を受け付けると(ステップS209)、現在日時等の必要な情報をさらに取得し、これらの情報を記憶して管理する(ステップS210)。そして、管理装置20は、レポートに関する各種情報を編集するユーザの操作を受け付けることなく、自動的に生成されたパニック値情報に基づいて、パニック値情報に関するレポートを作成する(ステップS211)。管理装置20は、例えば、不整脈の種類やミネソタコード等を示すパニック値情報に基づいて、レポートに含まれる“報告内容”のフィールドにおいて、不整脈の種類やミネソタコード等を自動的に入力したレポートを作成する。なお、
図10に示すステップS212~S226の処理は、
図6に示すステップS119~S133の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0070】
これにより、管理システム1は、パニック値情報を入力したり、レポートを作成したりする、検査技師や医師等の負担を軽減できる。
【0071】
その他、上述した実施形態では、パニック値情報が、管理装置20において、
図7に示すようなテーブルの形式で、管理される場合を例に挙げて説明した。この場合、管理装置20は、検査技師や医師等の要求に応じて、または定期的に、テーブルに含まれるパニック値情報を、編集装置30や出力装置40等に出力し、検査技師や医師等に確認させてもよい。あるいは、管理装置20は、未確認のレポートに関するパニック値情報のみを、編集装置30や出力装置40等に出力し、検査技師や医師等に確認させてもよい。
【0072】
また、上述した実施形態に係る処理は、上述したステップ以外のステップを含んでもよいし、上述したステップのうちの一部のステップを含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよく、他のステップと同時に実行されてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1 管理システム
10 入力装置、
20 管理装置、
21 制御部、
211 入力部、
212 管理部、
213 出力部、
214 作成部、
215 送信部、
22 記憶部、
23 通信部、
30 編集装置、
40 出力装置。