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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】作業用什器
(51)【国際特許分類】
   A47B 96/18 20060101AFI20240910BHJP
   A47B 97/00 20060101ALI20240910BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20240910BHJP
   B01L 9/02 20060101ALI20240910BHJP
   A47B 17/00 20060101ALI20240910BHJP
   H05K 7/18 20060101ALN20240910BHJP
【FI】
A47B96/18 C
A47B97/00 M
A47B13/00 B
B01L9/02
A47B17/00 Z
H05K7/18 E
H05K7/18 D
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020071017
(22)【出願日】2020-04-10
(65)【公開番号】P2021166963
(43)【公開日】2021-10-21
【審査請求日】2023-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】吉田 龍介
【審査官】中村 泰三
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-104950(JP,A)
【文献】実開昭53-032396(JP,U)
【文献】特開平11-136815(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0204537(US,A1)
【文献】特開平06-014815(JP,A)
【文献】特開2000-287763(JP,A)
【文献】特開2003-204826(JP,A)
【文献】特開2001-135949(JP,A)
【文献】特開2010-178884(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 13/00-16
A47B 17/00-06
A47B 96/18
A47B 97/00
B01L 9/02
B25H 1/00-20
H05K 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面上に設けられた支持構造体と、
前記支持構造体に支持された天板と、
前記天板より上方に延びるとともに、前記支持構造体の一部として構成された複数の支柱と、
を備え、
前記複数の支柱は、
天井側からインフラ線が引き込まれる第一の支柱と、
前記天板より高い位置に前記インフラ線の接続部が設けられている第二の支柱と、
を備え
前記天板は、前記支持構造体に対して上下方向から見て前記第一の支柱と前記第二の支柱とが並ぶ方向に交差する方向に延び、
前記複数の支柱の上端部は、橋渡し部材又は棚板によって連結されておらず、それぞれが独立した自由端部になっていることを特徴とする作業用什器。
【請求項2】
前記第一の支柱は他の前記支柱より高く形成されている請求項1に記載された作業用什器。
【請求項3】
前記第一の支柱から引き込まれた前記インフラ線は前記支持構造体を経由して前記第二の支柱の前記接続部に接続されている請求項2に記載された作業用什器。
【請求項4】
前記天板は、前記複数の支柱の間に配設された補助天板と、前記補助天板に連結して設けられた主天板とを有している請求項1からのいずれか1項に記載された作業用什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば実験や試験、研究等に用いられる作業台や実験台等を含む作業用什器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスや研究施設、病院、学校等における研究室や実験室等では、研究内容や実験内容に応じて多種多様な実験機器や計測機器等が使用されている。研究や実験等の場においては、研究や実験や各種作業の対象物や機器を載置する作業台が必要である。また、研究や実験等に伴う様々な作業や研究結果や実験結果等をパーソナルコンピューター(以下、パソコンという)に記録したり、事務作業等を行ったりするための作業台が必要である。
【0003】
このような作業台には、例えば下記特許文献1に記載のように、天板の上方に延びる支柱間に棚板を架け渡し、支柱に実験機器やパソコン等の電源供給源として使用するコンセント類を設置した机が提案されている。また、作業台の中には、下記特許文献2に記載のように、天板の上部に起立する支柱間に棚板を設けて、天板上や棚板上に多くの実験機器等を載置できるようにしたものが提案されている。これらの場合、電気配線は床面等から天板上に取り出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平11-318577号公報
【文献】特開2001-340768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1や2に記載された作業台では、上段の棚板や床面においた機器は使用者にとって、操作しにくく作業性が悪い。しかも天板の上に実験機器を載置するための棚板を設置したため、天板上のスペースに実験機器等を設置すると蓋部を上方に開けにくく検査用サンプルや検査器具等を出し入れしにくい等の不具合があった。そのため、実験機器等の上方からアクセスしにくく使い勝手が悪かった。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、天板上に実験機器等の各種機器を設置し易く、しかも使い勝手のよい作業用什器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による作業用什器は、床面上に設けられた支持構造体と、支持構造体に支持された天板と、天板より上方に延びる複数の支柱と、を備え、複数の支柱は、天井側からインフラ線が引き込まれる第一の支柱と、天板より高い位置にインフラ線の接続部が設けられている第二の支柱と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、天井から延びるインフラ線を第一の支柱を通して効率よく第二の支柱の接続部に接続することができ、しかも接続部は天板より上方に設置されているため天板に設置された各種機器に収納された器具やサンプル等から液だれ等が生じて天板上に落下したとしても、接続部に悪影響を与えることを防止できる。しかも、天板の上方の空間に橋渡し部材や棚板等が設置されていないため各種機器の天板上への設置や開閉操作等の際に邪魔になることがない。
【0008】
また、第一の支柱は他の支柱より高く形成されていることが好ましい。
天井側からインフラ線を第一の支柱に引き込む際、第一の支柱を他の支柱より高く形成することで作業用什器の設置位置を任意に選択できる上にインフラ線の露出を最小限にして外観上の見栄えを向上できる。
【0009】
また、第一の支柱から引き込まれたインフラ線は支持構造体を経由して第二の支柱の接続部に接続されていることが好ましい。
インフラ線を支持構造体を経由して第二の支柱に延ばして接続部に接続できるため、支持構造体によってインフラ線の露出を防いで外観の見栄えを良くする上に、作業員等の通行時にインフラ線が邪魔になることを防止できる。
【0010】
また、支柱は支持構造体の一部として構成されていることが好ましい。
支柱を支持構造体の一部として他の部材に連結して構成したため、支持構造体が簡単な構成で支柱と共に高強度である。
【0011】
また、天板は、複数の支柱の間に配設された補助天板と、補助天板に連結して設けられた主天板とを有していてもよい。
天板において、補助天板と主天板を連結して形成したため各種機器の設置スペースを広く確保できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る作業用什器によれば、天板上には複数の支柱を設けただけなので実験機器等の各種機器の設置スペースが広く設置し易い上に設置後の各種作業が容易である。しかも、天井側から第一の支柱にインフラ線を引き込んだため作業用什器の設置の自由度が高く使い勝手がよい。また、第二の支柱に設けた接続部は天板より高い位置に設置したため実験機器等の溶液等が付着することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態による作業台の斜視図である。
図2図1に示す作業台を分離した状態で示す斜視図である。
図3】作業台の第一支持構造体を示す要部断面図である。
図4】作業台の天板上に電子機器を設置した斜視図である。
図5】電子機器のプラグを第二の支柱のコンセントに接続した状態の説明図である。
図6】電子機器のプラグを第三の支柱のコンセントに接続した状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態による作業台1を添付図面に基づいて説明する。
図1において、作業用什器として用いられる作業台1は、例えば研究所や学校やオフィス等において、各種の実験や研究等を行う施設に設置されている。実験や研究等を行う施設の室内において、作業台1は研究者等が行き交う通路を隔てて所定間隔で複数配列されていてもよいし、1台のみ設置されていてもよい。作業台1は実験機器や研究機器、パソコン等の事務機器等の各種機器を設置可能であり、各種の実験や試験や研究、更にこれらに関連する事務作業等を行う作業用什器である。
【0015】
図1に示す作業台1は、例えば天板2と、床面上に設置されていて天板2を支持する支持構造体3と、天板2から上方に起立する適宜の複数本、例えば3本の支柱4と、で構成されている。天板2の上には、適宜数の実験機器等の各種機器を載置することができる。支柱4は例えば長方形をなす天板2の一方の短辺中央に配設されていて最も高さの大きい第一の支柱5と、対向する短辺中央に配設された第二の支柱6と、天板2の中央に配設された第三の支柱7とを備えている。
【0016】
図2は作業台1の分解斜視図を示すものであり、中央に3本の支柱4を備えた第一支持構造体9が配設され、その両側に2台ずつ、合計4台の作業基台10が配設されている。図2及び図3に示すように、第一支持構造体9は、互いに平行で鉛直に起立する第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7がその下端部近傍で水平に設けた横架材11によって互いに連結されている。横架材11の上側には天板2の一部を構成する補助天板12が配設されて、第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7を連結している。
第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7は平行に配設された横架材11及び補助天板12によって互いに連結されて構造体を構成している。第一の支柱5はその高さが最も高く、天井に近い位置まで或いは天井まで延びている。第二の支柱6及び第三の支柱7は第一の支柱5よりも低い高さに位置に形成されている。
【0017】
図2及び図3において、第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7は横架材11の下側に、後述する作業基台10をネジなどで連結するための下側ステー14がそれぞれ設けられている。下側ステー14は、第一の支柱5及び第二の支柱6の内側に連結され、第三の支柱7にはその左右両側に連結されている。第一の支柱5及び第二の支柱6及び第三の支柱7には、補助天板12の下側に作業基台10を連結するための上側ステー15がそれぞれ設けられている。この場合も、上側ステー15は、第一の支柱5及び第二の支柱6の内側に連結され、第三の支柱7にはその左右両側に設けられている。
下側ステー14と上側ステー15は横架材11及び補助天板12の幅方向両側にそれぞれ設置されている。そのため、第一支持構造体9の両側にそれぞれ2台の作業基台10を連結できる。
【0018】
図2及び図3に示すように、第一の支柱5及び第二の支柱6及び第三の支柱7はそれぞれ角筒状に形成され、しかも横架材11と補助天板12の間で第一の支柱5及び第二の支柱6の内側の側面5a、6aが切除されて開口5b、6bが形成されている。同様に、第三の支柱7においても横架材11と補助天板12の間で左右両側の側面7a、7bが切除されて開口7c、7dが形成されている。
第一の支柱5はその上端部に上部開口5cが形成され、第二の支柱6及び第三の支柱7はその上端部に蓋17、18が設置されている。
【0019】
そして、実験や研究等を行う施設の天井からインフラ線として、例えば給電用の配線wが室内に引き出され、第一の支柱5の上部開口5cから角筒状の第一の支柱5内に挿入されている。この配線wは第一の支柱5の側面5aの開口5bから横架材11上に引き出され、第三の支柱7の一方の側面7aの開口7cから第三の支柱7内上部に引き延ばされる。更に、配線wは第三の支柱7の他方の側面7bの開口7dから引き出されて横架材11上に延在し、第二の支柱6の側面6aの開口6bから角筒状の第二の支柱6内上部に引き延ばされている。
なお、第一の支柱5、第二の支柱6、第三の支柱7の各開口5b、6b、7c、7dについて横架材11と補助天板12の間のほぼ全長に形成したが、少なくても配線wを挿通可能な一部の長さでもよい。
【0020】
また、第一の支柱5において、第二の支柱6側の側面5aには接続部としてコンセント20が上下方向に複数個設置されている。同様に、第二の支柱6にも、第一の支柱5側の側面6aに接続部としてコンセント20が上下方向に複数個設置されている。第三の支柱7の対向する左右両側の側面7a、7bにも接続部としてコンセント20が上下方向に複数個ずつ設置されている。
これらのコンセント20は第一の支柱5、第二の支柱6、第三の支柱7内を挿通する配線wに直列または並列にそれぞれ接続されている。コンセント20は後述する電子機器27の配線のプラグ32を差し込んで給電するものであり(図5図6参照)、全てのコンセント20は補助天板12(天板2)よりも上方に設置されている。
【0021】
なお、接続部はコンセント20に代えて、USBコネクタ、LANコネクタ等の各種情報端末の受け部等を設置してもよい。そのため、インフラ線は給電用の配線wに代えてUSB用のケーブル、LANケーブル等の情報伝達用配線等でもよい。或いは、これらの複数種類の接続部を並列設置し、複数種類のインフラ線を第一の支柱5、第二の支柱6、第三の支柱7内に敷設させてもよい。
【0022】
次に、図2により作業基台10について説明する。
作業基台10は同一形状のものが4台設置されており、1台の作業基台10によって代表して説明する。作業基台10は略コの字状の第二支持構造体22と、その上部に固定した主天板23とを備えている。第二支持構造体22は対向する側面に設けられた一対の脚板24と、両側の脚板24を連結する幕板25とで形成されている。しかも、主天板23は第一支持構造体9に設けた補助天板12と同一高さに設定されている。主天板23は例えば長方形板状に形成されており、長辺の長さは第一支持構造体9の補助天板12の1/2の長さに設定されている。
なお、2台の作業基台10を直列に一体形成して長辺の長さを第一支持構造体9と同一長さに設定し、これらを第一支持構造体9の前後両側にそれぞれ連結させてもよい。
【0023】
そのため、作業台1は、第一支持構造体9の前後面側に各2台の作業基台10をそれぞれ密着させて設置し、第一支持構造体9の前後両面に設けた下側ステー14と上側ステー15にボルト等を通して作業基台10の第二支持構造体22の幕板25に連結することで一体化した作業台1が得られる(図1参照)。この場合、天板2の補助天板12が設置された中央部分やその前後方向の主天板23部分にも各種機器を設置可能であり、天板2を十分に広く利用できる。
しかも、第一支持構造体9の補助天板12と、その前後方向(補助天板12の長辺に直交する方向)両側にそれぞれ連結した各2台の作業基台10の主天板23とが面一に設定されている。作業台1の天板2は、補助天板12と主天板23とで形成されている。また、支持構造体3は、互いに連結された第一支持構造体9と第二支持構造体22とで構成されている。或いは、支持構造体3は第一支持構造体9だけで構成されてもよい。
【0024】
本実施形態による作業台1は上述した構成を有しており、次にその使用方法について図4図6に基づいて説明する。
図4において、作業台1の天板2上に電子機器27として例えば遠心分離機を複数台、図4に示す例では8台設置した。各電子機器27は本体28の上面に設けた蓋部29を上方に開放可能である。しかも、蓋部29の開放時に第一の支柱5、第二の支柱6、第三の支柱7の上部に橋渡し部材や棚板等が設置されていないため上方が開放されて障害物がなく、蓋部29の開閉作業と検査サンプル等の出し入れ作業等を容易に行える。
【0025】
また、図5及び図6に示すように、電子機器27に接続された配線コード31を介してプラグ32を第一の支柱5のコンセント20、第二の支柱6のコンセント20、第三の支柱7の対向する両側面7a、7bに設けたコンセント20にそれぞれ装着し、通電状態にすることができる。そして、不図示のスイッチを操作することで電子機器27を駆動することができる。
なお、作業台1において、天板2上に一部の電子機器27に代えて、或いは電子機器27と共にパソコン等を設置してそのプラグをコンセント20に接続することで、実験結果等の入力や記録等の作業を行うこともできる。
【0026】
上述したように、本実施形態による作業台1によれば、天井から配線w等のインフラ線を第一支持構造体9の第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7内に挿入して各コンセント20の接続部に接続したため、天井からの配線wを効率よく作業台1に配設できる。しかも、配線wが邪魔にならず天板2を広く有効利用できる。
また、配線w等のインフラ線を天井側から第一の支柱5内に引き込んだため、床面から引き出したものと比較して作業台1の設置位置をインフラ線の取り出し位置に関わらず任意の位置に設置したり移動したりできる。
また、配線w等のインフラ線は殆んど第一支持構造体9内に覆われて外部に露出しないため外観上の見栄えが良い上に、歩行者が足等を引っ掛ける恐れもないため邪魔にならず安全性も高い。
【0027】
また、第一支持構造体9の第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7はその上方で橋渡し部材や棚板等によって連結することがなく、それぞれが独立して起立する支柱を構成する。そのため、天板2の上方に広い空間スペースを確保でき、電子機器27や検査機器等の各種機器の設置に際し高さ方向や水平方向の制約がなく、上方に開閉する蓋部等を有する機器を設置できて有効利用できる。
各コンセント20は第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7における天板2の上方に設置したため、電子機器27内の検査サンプルや検査器具等を出し入れする際に液だれ等が誤って天板2上に落ちたとしても、コンセント20に付着することがなく悪影響がない。
また、作業台1の第一支持構造体9はその前後両側に作業基台10をそれぞれ連結でき、しかも第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7を横架材11及び補助天板12と連結して構造体として構築したため、部品数が少なくて済む上に高強度である。
【0028】
なお、本発明は上述の実施形態による作業台1に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。以下に、本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態と同一または同様な部品や部材等には同一の符号を用いて説明を行う。
【0029】
上述した実施形態では、作業台1について、支持構造体3として第一支持構造体9の前後方向両側に各2台の作業基台10を連結させた構成を採用したが、この構成に代えて第一支持構造体9の前後方向のいずれか片側に2台の作業基台10を連結してもよい。これらの場合、天板2の前方または後方端部に第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7が設置されており、第一支持構造体9及び片側の第二支持構造体22が支持構造体3になる。
また、図2に示すように、第一支持構造体9と作業基台10を互いに分離させて作業台1として使用してもよい。或いは、第一支持構造体9を単独で用いて作業台1としてもよく、この場合、第一支持構造体9が支持構造体3であり、補助天板12が天板2となるが、補助天板12の幅を広げてもよい。
【0030】
また、上述した実施形態では、第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7をそれぞれ角筒状に形成して内部に配線wを挿通させたが、第一の支柱5、第二の支柱6及び第三の支柱7は配線wが挿通可能であれば適宜の筒状、例えば円筒状や多角形筒状等でもよい。
また、上述の実施形態では、配線w等のインフラ線を横架材11の上面に配設したが、この構成に代えて補助天板12の下側の面に沿ってインフラ線を配設してもよい。この場合、横架材11は省略してもよい。
【0031】
上述した実施形態では、第一の支柱5にもコンセント20等の接続部を装着したが、第一の支柱5にはコンセント20等の接続部を設けなくてもよい。
また、上述の実施形態では、天板2の中央上部に第三の支柱7を配設したが、第三の支柱7を設けなくてもよい。或いは、第三の支柱7における天板2より上方部分を分離可能に装着してもよい。これらの場合には天板2をほぼ全体に電子機器27や検査機器等の各種機器の載置台として使用することができ、一層大型の機器を設置できる。
【符号の説明】
【0032】
1 作業台
2 天板
3 支持構造体
4 支柱
5 第一の支柱
6 第二の支柱
7 第三の支柱
9 第一支持構造体
10 作業基台
11 横架材
12 補助天板
20 コンセント
22 第二支持構造体
23 主天板
27 電子機器
32 プラグ
w 配線
図1
図2
図3
図4
図5
図6